長8〖嫁がもっと淫らになれば〗第21話
長8〖嫁がもっと淫らになれば〗第21話
『ただいま~。』
玄関のドアが開くと同時に、嫁(小寺美沙季:こでら・みさき:29歳)の明るい声が聞こえた。僕(小寺晴久:こでら・はるひさ:31歳)は立ち上がって、美沙季をリビングの入り口まで迎えに行き、おもむろに抱きしめキスをする。
嫁も抱きついて来た。
『お待たせ! はるくんは、お風呂入ったの?』
美沙季が微笑みながら僕に問いかけた 。
『まだだよ。それより部長(上地宗盛:かみじ・むねもり:48歳)はどんなふうに誘ったんだ?二人きりで誘われたのか? キスとかされなかった?』
嫉妬より興奮が勝る。もう自分の頭の中で妄想した事を全部、口にするくらいの勢いで嫁に問いかけた。
『もう! ちょっと待ってよ! キスなんてしてないから。とりあえず座ろう!』
マシンガンのように問いかける僕に嫁が言う。それでb九hリビングのソファーに嫁と並んで座り、気持ちを落ち着かせながら嫁に質問した。
その日の出来事を嫁から聞いたが、会話形式だと僕の支離滅裂?な質問もあるのでまとめる事にする。まず花見のメンバーは他の部署と合同で忘年会のメンバーと同じだった。適当に二つの円になって座り、最初に上地部長とは対面に座る。その後、酒も進んでお酌をしたりで、席を移動した時に部長が美沙季の隣に座り、その後は花見が終わるまで隣で話をしていた。
花見での僕の質問と嫁の答え。
「何かセクハラはされなかったか?」
『部長にギュッと抱かれた。』
嫁はブラウスにカーディガン、四月といっても夜は少し寒い日もある。『少し寒いですね。』って嫁が言うと、〔僕が暖めてやるよ~。〕と、部長は冗談ぽく言いながら、美沙季の肩に手を回しギュッと抱き寄せた。
酒の勢いの冗談とはいえ、嫁は普段から疑似プレイで部長に抱かれている。現実の上地部長の身体に包まれ、この時に嫁が何も思わない筈はない。すぐに離れたらしいが、この時に美沙季は『ドキドキしてしまった。』って言っている。部長を毛嫌いしていた頃なら、ゾッとして手を軽く払うくらいはしてだろうから、すごい進歩だった。
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20200318
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