特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第1章
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第1章
俺の名前は柴﨑将嗣(しばさき まさし:32歳:8月3日生まれ しし座)、嫁の博美(ひろみ:27歳:11月10日生まれ さそり座)。結婚をしてから2年と少し、今も共働き。子供はまだいません。
博美は157㎝と身長は小さめです。バストはCカップ。色白で顔は可愛い。目がくりっとしています。余り例えたくないが女優の倉科カナ(くらしな かな)さんに似ていました。(もちろん独断・偏向である)性格は真面目です。
彼女の職業は、とある大学の研究員(専門は生物化学)だが、若い割には仕事が出来るので、重要な部門を任されていた。いい加減な性格の俺とは正反対なのだけど、不思議なことに、そこが妙にうまが合っています。
惚気(のろけ)じゃないが、ちなみに結婚(求婚)する時も俺の方が5つも年上なのに博美がリード。そういう積極的な性格で気も強い。男性の多い職場で頑張るには“男っぽい”気性の博美は向いていました。
一方、セックスの面では受動的(Mっぽい)です。普段の(男っぽい性格)博美からは想像できないほど俺の言うことには何でも従った。だからといって、まあ今までそんなに変態チックな事(俺がSの性格じゃないから)はしていません。
俺と付き合うまでの『男性遍歴(セックス)は2人』って博美は言っているが、それは本当だと思った。(俺と付き合い始めの頃もセックスにはあんまり慣れていなかった)結婚してからかなり“進歩”したかも知れません。
第2章へ続く
20191107
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第2章
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第2章
第1章 20191107
結婚して1年目になった頃から、夫婦生活(セックスも含めて)は万事順調だったが、俺は、何か刺激が足りないなと思い始めていました。所謂(いわゆる)マンネリ感が芽生えます。それでまた封印していた、所謂〖寝取らせ(貸し出し)〗をと考えるようになった。
昔よりインターネットにはいろいろな体験談があり、それをを漁るように読み進めるうちに、ますます脳内妄想が膨(ふく)らみ自分でも収拾が附かなくなってくる。ただし、スワッピングは最初から除外でした。基本は、【博美が他人とセックスをして欲しい。】です。できれば、【セックスで乱れた嫁(柴﨑博美:しばさき・ひろみ)の裸体が、痴態が見たい】そんなことを思いながら悶々(もんもん)としていた。
そんなとき2カ月前の12月上旬、俺(柴﨑将嗣:しばさき・まさし)は博美とセックスの最中に、唐突かつ大胆に、「博美と他人がするセックス(寝取らせ)をやってみたい。それを見てみたい」と交渉をしてみますが、『どうして将嗣君はそんなこと云いだすの?』って不審がられ、どんな事でもほとんど俺に従う博美だが最終的には、こればかりは『絶対にイヤ!』っての返答だった。
それでも1週間に1回(セックスの頻度)は「どうかな?」「ダメだろうか?」とお願いをしてみます。最近は博美も無下(むげ)には拒否はしてこなくなったので、かなり押してみた(博美は俺の押しには弱い)。だけど、『将嗣君は、わたしのこと好きじゃなくなったの?』って嫁が鋭く反問をした。「そんなことないよ」続けて「変わらず博美が大好きだよ」と説得します。
「たしかに可笑(おか)しな性癖とはわかっている。だけど、博美の美しい姿がみたいだけなんだ」と言う俺に、博美は『私のこと絶対に嫌らいにならないの?』俺は「博美LOVE。」だよと力説をした。(自分でもあまり説得力ないなと思った)それでも、今のところは拒否の構えを崩しません。
第3章に続く
20191108
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第3章
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第3章
第2章 20191108
「たしかに可笑(おか)しな性癖とはわかっている。だけど、博美の美しい姿がみたいだけなんだ」と言う俺(柴﨑将嗣:しばさき・まさし:32歳)に、嫁(柴﨑博美:しばさき・ひろみ:27歳)は今のところは拒否の構えでした。その上で、今回の事については幾つか自分なりの目標があって実行する事にします。勿論一つ目は《博美と他人のセックスについての興味(興奮)》でした。
もう一つがこれは勘(と言うより漠然とした不安)なのだけれど、《博美は浮気をした気がしている。》仕事の関係で夜遅いことが多いし男の多い職場だから〖浮気〗をしようと思ったら出来る環境です。それは、もしかすると俺の気のせいだけかもしれないけど本当のところが(実はしていないと思いたいが)知りたかった。
それでも、博美は、もし浮気をしたとしても家庭を壊そうとかそういうつもりは無いと思う。そこら辺は勿論確証はないのだけどそう思っています。しかし、〖浮気〗と軽くは書いているけれど仕事をさせている以上は(博美は仕事が好きで子供が出来てもやめないと言っている)そういう不安はなくならないと思っていました。
それに対して、《もし博美を他人に抱かせたらそういう不安も無くなるのじゃないか。》というような全く説得力が無いけど漠然とした感覚があります。もっと率直に言えば博美に浮気されるかを心配する位なら、俺が知っている所でという感覚でした。
そこで、嫁の博美には内緒でスワッピングサイトに登録して単独男性の募集をしてみます。俺の趣味はカメラで、最近は専(もっぱ)ら博美が被写体の中心で、嫁も最初は嫌がっているというか恥ずかしいので撮らせてくれなかった。でも押しに弱い性格もあり、夏には水着の写真を撮らせてくれる程になったが、さすがに、ヌードはいまのところNGです。
その博美の水着写真(無論顔は付けてない)を添付したら一日に50通のメールが届いていたので驚きました。
第4章につづく
20191117
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第4章
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第4章
第3章 20191117
嫁(柴﨑博美:しばさき・ひろみ:27歳)には内緒でスワッピングサイトに登録して単独男性の募集をしてみました。博美の水着写真(無論顔は付けてない)を添付したら一日に50通のメールが届いていたので驚きます。
こういう経験はもちろん初めてだったし何か怖かったから3回も登録をし直しました。つまり同一人物だと判りづらい写真を使って名前を変えて募集内容とかも変えて登録をします。
それで、都度都度凄い数のメールが来たのだけれどコピペ(パソコンの文書上で指定した部分を、別の場所にも複写する操作手法のこと)でメール送ってきた人たちのは全部省いた。
百通以上のメールを読んだけど、こういうメールも訴求(送り手が受け手に対して伝達し、説得しようと試みること。)力のあるメール書く人と書けない人がいたって事が判って面白い。兎に角、一物(男性性器)自慢や経験自慢の方もいるし、何れは僕の彼女もみたいに書いてくる人もいました。あと、30代40代の方が多いのだけど、意外と大学生からも多い。
そんな中で、住んでいる所は隣の県だけど、凄く工夫したメールを送ってきた人がいた。名前は後藤和真(ごとう・かずま)さんという。その後藤さんは1回目と3回目にメールをくれたのだけれど文章がすごく丁寧で工夫がしてあり話しやすそうな雰囲気があった。
年齢は30歳で建築設計事務所の代表をやっているとの事。写真を見ると体格が良くてスポーツマンタイプな人です。
何人かの方とメールのやり取りはしたのですが結局、後藤さんと他何名かとメールのやり取りをしながら、それでも暫(しばら)く俺は“ぐだぐだ”と踏ん切りがつかない状態だった。そうすると大抵の方はすぐにメールのやり取りが面倒なのか途切れちゃう中でも、後藤さんは違っていてメールを5回ほどやり取りしながら俺がいろんな事を説明や相談をします。
第5章へ続く
20191118
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第5章
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第4章 20191118
それでも暫く俺(柴﨑将嗣:しばさき・まさし:32歳)は“ぐだぐだ”と踏ん切りがつかない状態になります。そうすると大抵の方はすぐにメールのやり取りが面倒なのか途切れちゃう中でも、後藤(和真:ごとう・かずま:30歳)さんは違っていてメールを5回ほどやり取りしながら俺がいろんな事を説明や相談をしました。
そうしていたら、〔どうですか一度飲みに行きません? 今回の結果はどうなってもいいけど、男同士で先ず一度飲みませんか? 話しましょうよ。〕と、誘ってきます。(俺は一歩前へ進むためには勇気が必要だと思った。)
しばらくして、ある日の夜、仕事終わりに会って飲みました。俺より2歳年下だけれど、小さいとはいえ会社の社長(代表)だけあって凄くしっかりしています。最初は緊張してギコチなかったがお互いに話しも合いすっかり仲良くなった。
彼はエロ話とかも嫌味無く言うとても話しやすい人です。さらに〔今回の話が無しになっても友達にはなりましょう。〕と後藤さんが言ってくれました。俺は、そういう所が信用できると思い、スマートフォンの番号とメールアドレスを交換します。
この晩に、後藤さんとは相談します。しかし、嫁(柴﨑博美:しばさき・ひろみ:27歳)がまだ同意して無い事から、これからの進行をどうするかを色々考えたというか経験豊富だという後藤さんに相談をしました。
後藤さんは博美の写真(水着)を見て凄く気に入ってくれたらしい。段取りについては〔不謹慎と取られるかも知れないが、ゲームみたいで面白いんですよね。〕と、言いつつも真剣に考えてくれます。
20191120
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特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第6章
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第6章
第5章 20191120
後藤(和真:ごとう・かずま:30歳)さんは博美の写真(水着)を見て凄く気に入ってくれた。段取りについては〔不謹慎と取られるかも知れないが、ゲームみたいで面白いんですよね。〕と、言いつつも真剣に考えてくれました。
それで、二人で考えに考えた結果として後藤さんの提案で、一度とりあえず俺が嫁(柴﨑博美:しばさき・ひろみ:27歳)を連れて、後藤さんの地元にプチ旅行に行くことにします。そこで〔大学時代の後輩(後藤さん)を呼ぶっていう形にしませんか?〕と言われた。
後藤さんの説明としては、〔後輩は(本当に)建築設計会社をやっていて、趣味がマッサージと言った方が良い。〕と、いう事にします。後は、僕がリードしますからと言われて、幾つかの段取りを決めた。そういうのも後藤さんは段取りの仕方が上手い。
まずは、俺(柴﨑将嗣:しばさき・まさし:32歳)が“本当に嫌だ”と思ったらどの段階でもいいから「後藤」と呼び捨てにする事で中止にすることとします。そうしたら後藤さんは〔必ず撤退します。〕と約束をしてくれた。それ以外の流れは後藤さんの言うとおりに任せる事にします。
もう一つは、もし流れでセックスが出来る気配になったら、後藤さんが別に部屋を取っておくので、俺は一度席を外す事にする。ただし、後藤さんのスマートフォンと俺のスマートフォンを繋いでおいて実況はしますとの事。これは俺の希望と後藤さんの段取りと両方で決めた。
後藤さん曰く、〔そこではこっそり僕の連絡先を奥さんに渡しますよ。〕との事。その後セックスに雪崩れ込めたら適当なタイミングで部屋に戻ってくるかどうかは俺自身が決める事とする。という計画にします。
俺からは、博美がOKならセックスをしてもいい。更に加えて、将来は俺に内緒の形で会う事もOK(但し事前に相談、事後に報告は受ける。)な事は最初から伝えておいたからそれに添った形だ。〔奥さんの浮気も、もししていたなら絶対に聞きだしますよ。〕と、いわれます。
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20191122
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第7章
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第7章
第6章 20191122
それで、二人で考えに考えた結果として後藤(和真:ごとう・かずま:30歳)さんの提案
で、一度とりあえず俺(柴﨑将嗣:しばさき・まさし:32歳)が嫁(柴﨑博美:しばさき・
ひろみ:27歳)を連れて、後藤さんの地元にプチ旅行に行くことにしました。
それで、この旅行話を博美にしてみると、嫁は旅行大好きなので躊躇(ちゅうちょ)無く大喜びで飛びついてきます。それに後藤さんが取ったホテルも高級だったから尚の事として盛り上がった。後藤さんと会うのもOK。(マッサージの話はまだしていないが・・。)寧ろ俺の後輩に会ってみたい!な感じです。
当日。今年の2月の飛び石連休の時。俺と博美は、昼間は普通に観光をして、夕食(ホテルのレストラン)で後藤さんと合流した。「おー久しぶりー」のような挨拶をしながら博美と一緒に普通に会話と食事を楽しみます。
後藤さんの話は上手いし、声も声優みたいにはっきりと聞き取りやすく喋るので夕食はすごく盛り上がった。続いてバーに行って酒も入れたりして楽しく過ごします。いつもは酒に弱くてほとんど飲まない博美も良い雰囲気の中で軽い飲み物(カクテル)だけど結構飲んでいた。
その最中に、「後藤は趣味で整体(マッサージ)が出来るんだよ。」とミニ知識を博美の
耳に入れます。それで、後藤さんは最後にバーで俺に軽い調子で、〔どうする? 折角会ったんだし軽くマッサージやってやろうか?〕と、打合せ通りに言ってきた。
〔もし良ければ、博美さんもやってあげるよ。〕と、勧めてから実にスマートに感心する程のタイミングでトイレに行きます。《俺は遂に来た!》と思った。もうドキドキしながら博美に「どうする? してもらう?」と、さりげなく尋ねると、博美も『え? どうしようかな?』って少し迷っています。
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20191124
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第8章
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第8章
第7章 20191124
〔もし良ければ、博美さんもやってあげるよ。〕と、勧めてきました。《俺は遂に来た!》と思い、もうドキドキしながら嫁(柴﨑博美:しばさき・ひろみ:27歳)に「どうする? してもらう?」と、さりげなく尋ねると、博美も『え? どうしようかな?』って少し迷っていました。
博美は珍しく酒(飲みやすいカクテル)が進み、かなりご機嫌な状態だった(アルコールは凄く弱い。)ので、俺が「やってもらえよ。前に肩が凝ると言っていただろ?」と、勧めます。嫁が『うんー』って言いながらも悪戯っぽく『でもね、いいの? 将嗣君はわたしが男の人にマッサージされても?』『変なとこも触られるかもよ?』などと返してきた。
「ああ、俺は全然気にしないよ。」と応えると、博美は暫く考えてから『なんか、2人でエッチな事とか考えて無い?』って、一言。女の勘は鋭いな。「考えてないよ。」と俺。博美は『そうならいいけどね。』って微笑みます。
これで嫁のマッサージが決定になった。OKと言わなければ俺だけやってもらうって事で部屋には上げる予定だったけれどちょっとホッとした。後藤さんが戻ってきて、〔じゃ、いきます?〕とか簡単に言って部屋へ移動します。
ちなみに後藤さんも部屋を取っていて、それは俺たちとは違う階の部屋。途中でこっそり後藤さんが、〔鍵はここにあるから。〕と言って俺にバッグを見せた。《やっぱり慣れている人は断然違う。》部屋に入ってからも、後藤さんがリード。本当はマッサージも俺⇒博美の順番のつもりだったけどいつのまにか博美が先になります。万事が臨機応変。
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20191126
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第9章
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第9章
第8章 20191126
部屋に入ってからも、後藤さんがリードします。本当はマッサージも俺⇒博美の順番のつもりだったけどいつのまにか博美が先になりました。万事が臨機応変なのです。それも上手いなと思ったのは俺が最初にマッサージやって貰うつもりで、「じゃあ頼むわ。」とベッドへ横になったら後藤さんが冗談っぽい渋い顔で、〔先輩、なんでも女性ファスートですよ。シャワーで汗でも流してきてください。マッサージは博美ちゃんからね。〕
『あ、じゃあ私もお風呂入ったほうが・・。』
〔あ、博美ちゃんはいいから。寧ろそのままでお願いします。女の子の匂いがたまらなくいいんですよ。〕
後藤さんは下ネタを混ぜつつ雰囲気を上手く切り替えてきます。しかもフォローも優しかった。
〔勿論嫌だったらシャワーを浴びてもいいけど、さっきのは冗談だけど僕は全然嫌じゃないから、寧ろマッサージで汗かくからお風呂は後のほうがいいよ。〕
『そうですか、じゃあ後にします。』
〔それよりさ、博美ちゃん浴衣になろうかとりあえず。柴﨑さんがシャワー浴びている間に、急いで急いで。〕
結果、浴室で俺(柴﨑将嗣:しばさき・まさし:32歳)がシャワーを浴びている間に、嫁(柴﨑博美:しばさき・ひろみ:27歳)も浴衣に着替えることになった。そのついでにやはり汗を流そうっで、一回浴室に入ってシャワーでさっと汗だけ流して浴衣になります。
浴室で博美曰く、『後藤(和真:ごとう・かずま:30歳)さんって面白いねー』って、酔いもあったとは思うけど基本的には何も疑ってはいなかった。後藤さんのこの雰囲気の持って行き方が今考えても凄いと思う。俺の後輩の前で風呂に入るって事に、普段なら躊躇(ちゅうちょ)する博美が全然違和感を持ってはいないようです。
《いつもは外で飲んじゃダメだよと言っている将嗣君が今夜はおかしいな? それと後藤さんのことが、今まで話題になったことないし、結婚式にも来てないよね。そんな人のマッサージなんて本当にいいの? でもなんだか楽しいわ。酔ったのかな?》って博美は、思っていた。
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20191128
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第10章
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第10章
第9章 20191128
そして、嫁(柴﨑博美:しばさき・ひろみ:27歳)が先に浴室を出るが、後藤和真(ごとう・かずま:30歳)さんの〔博美ちゃんの浴衣凄く可愛い。〕との声が浴室のドア越しに聞こえてきた。それと共にいきなり心臓がバクバクしてくる。俺(柴﨑将嗣:しばさき・まさし:32歳)は、いてもたってもいられないっていう感じになった。
事前の打合せでは、後藤さんがマッサージの時はとりあえず隣で俺がいた方が良いとの事だったから、浴室のドア越しの後藤さんと博美の漏れ聞こえる会話にドキドキしながら普通に身体と頭を洗って出る。ただ、自分でもおかしいのが、凄く焦っているのだけれど風呂を出るのも緊張して、いつもは使わないリンスとか使って何でか判らないけど意味無く時間を引き延ばしたりしていた。
俺は浴室から出て、ベッドを見るまでドキドキしていたのだけど、浴室を出た段階では普通の光景。ベッドの上に後藤さんが立って、博美が座っていて後ろから後藤さんが体重を掛けて肩を押している。普通のマッサージをしているので寧ろ拍子抜けをした。俺が出て行くと博美が、『ねえねえ、将嗣君、すっごく後藤さん上手ーー! すごいよ!』って、言いながらぱたぱたと手を振ったりしている。
肩を押して博美が俯いているうちに後藤さんと俺がアイコンタクト。《大丈夫ですか?》って感じの目をされたので、《大丈夫ですよ!》と頷くと、後藤さんもOKと頷いた。
後藤さんが博美と暫く会話をして、また下ネタで笑わせているうちに、〔じゃあ博美ちゃんベッドにうつ伏せなってくれる?〕と促す。博美も『あ、はい! お願いします。』って応えて横になった。後藤さんが、博美の背中を跨(また)ぐ感じで上に乗って、でも全然怪しい感じのところは触れずに肩を中心にマッサージを開始する。
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20191201
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第11章
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第11章
第10章 20191201
後藤さんが博美と暫く会話をして、また下ネタで笑わせているうちに、〔じゃあ博美ちゃんベッドにうつ伏せなってくれる?〕と促した。博美も『あ、はい! お願いします。』って応えて横になる。
後藤さんは笑わせながらも、これでもかって位に博美を褒めることにはすごく感心した。
〔博美ちゃん肩すごく凝っているよねー。やっぱり仕事のせい?〕
『あ、はい。デスクワーク中心だから・・。』
〔あ、やっぱりね。頑張っているんだね。〕から始まって殆ど無言にならない。それもちゃんと会話には俺も混ぜながらだから博美も安心する。
〔柴﨑さん、博美ちゃんを働かせすぎじゃないですか?〕
「そんな事ないさ。」
〔いやありますね。これはね。ここのコリは博美ちゃんのおっぱいが大きいからかもしらないけど。やっぱり先輩が働かさせ過ぎだな。〕
『将嗣君が働け! って言うの。』博美も参加するなど、下ネタも混ぜつつ常に3人が会話している感じを演出していた。
徐々に後藤さんが背中から腰とかも揉み始めているのだけれど当然俺と博美も、「マッサージしてもらって良かっただろ!」、『うん、最高~ 将嗣君、私気持良くて寝ちゃいそうよ。』って普通に会話をする。
後藤さんは、そういう時も〔博美ちゃん! 寝たらお尻とか触っちゃうよ。〕とか、冗談っぽいが真剣な声で喋っていたる。博美も笑って『それじゃあ寝ちゃおうかな~。』って軽口がでるほどリラックスしている。
これもテクニックなのだろうけど、後藤和真さんが肩から腰、脚って感じで揉んでいって脚になった時である。後藤さんはさりげなく会話しているのだけど、浴衣の上からじゃなくて浴衣に手を入れて生脚を揉んでいた。
この瞬間ちょっと雰囲気が変わる。後藤さんが当たり前みたいにしていて、会話も変えて無いし、博美も会話は続けているのだけど明らかに風向きが変わった気がした。
第12章へ
20191202
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第12章
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第12章
第11章 20191202
これもテクニックなのだろうけど、後藤和真(ごとう・かずま:30歳)さんが嫁(柴﨑博
美:しばさき・ひろみ:27歳)の肩から腰、脚って感じで揉んでいって脚になった時だった。浴衣の上からじゃなくて浴衣に手を入れて生脚を揉んでいる。
博美は後ろに手をやって、ちょっと捲(ま)くれた浴衣を直したりするのだが、後藤さんは自然体で生脚を揉み続けた。それも別に太腿ばかりじゃなくて寧(むし)ろ踝(くるぶし)の方を中心にやっているから嫁もちょっと気にはしているけど文句が言えなくなっている。
それでも、後藤さんが博美の生脚を揉んでいるって時点で俺(柴﨑将嗣:しばさき・まさし:32歳)はかなり興奮していたのだけど、このまんま徐々にどうやっていくのだろう?と思っていたら後藤さんが動いた。
〔博美ちゃん眠くないですか? 柴﨑さん、電気ちょっと暗くしてもらえます。〕
『あ、大丈夫ですよ。私眠たくないし。』
〔いーよ、いーよ。博美ちゃん疲れているだろ。寝ちゃっても良いからさ。〕
後藤さんがそう言ったので俺もさりげなく、「おー、そうするか。」と、言いながら部屋の電気を小さいライトにまで落とす。
このタイミングも何だか上手いなっていうか、その時点で嫁の博美も何となく後藤さんの雰囲気に飲まれていた。それで、俺が部屋の照明を暗くするのと殆ど同時か、1秒も無かったと思う。それが“スイッチ”みたいなタイミング(切っ掛け)なのかもと思った。『・・・あ、え、あ、ああああっ! え、あ、な、なんでえっ?・・・』って博美がいきなりの喘ぎ声を出す。
俺は喉がカラカラになりながらベッドの上で起こっていることを見ていた。後藤さんが動じない声で〔博美ちゃん、濡れすぎ。一瞬で指が入っちゃったよ。声も可愛いな。〕と言いつつ、嫁の浴衣の腰の下に手を入れている。
第13章へ
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第13章
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第12章 20191203
博美は俺から見ても焦った感じで腰を持ち上げて、一所懸命に起き上がろうとしているのだけれど、後藤さんが上から腰を押さえつけている感じで起き上がらせなかった。後藤さんが左手で博美の腰を上から押さえつつ、右手が浴衣の中で動いている。
それで『え、あ、だめっ!』って、博美が呟いて腰を持ち上げて起き上がろうとするのだけれど、浴衣って腰が持ち上がらないと起き上がれないので押さえつけられて起き上がれなかった。
嫁の博美は押さえつけられて顔をベッドに埋めた体勢で後藤さんの右手がさらに動いて、『あっ! だめ、だめ、ああああああっ!!』って、博美の諦めたみたいな喘ぎ声が漏れる。
この状況に、俺は頭がぐらぐらして上の空だったけど後藤さんが、〔博美ちゃん、いやらしいな。すごく濡れているよ。これからもっと気持ちよくしてあげるね。〕と、言いながら激しく博美の浴衣の中で手を上下させていた。
博美が『ねぇっ将嗣君、後藤さんをとめて。』って、言いながら俺の方を見てくる。その瞬間に後藤さんが何故か俺に〔どうします? このまま続けていいですか?〕と、訊いてきた。
俺自身はかなり動揺はしているのだけれど、「いいよ、続けてくれ。」と、掠(かす)れた声で後藤さんに答える。すると博美が『え? 将嗣君どういう・・こと?・・』って、疑問と驚きの声を上げた。
《やはり・・こうなるのか・・将嗣君、私のこと疑っていたんだ。でも仕方ない・・・浮気の罰かな・・・「博美と他人がするセックス(寝取らせ)をやってみたい。それを見てみたい」と言われた時期と同じだったから・・いつかこうなる予感が・・。》
博美は今回の旅行が意図されたものと知る。
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20191208
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第14章
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第13章 20191208
俺(柴﨑将嗣:しばさき・まさし:32歳)が了解した後から、後藤(和真:ごとう・かずま:30歳)さんがまた激しく手を動かし始める。それから嫁(柴﨑博美:しばさき・ひろみ:27歳)は何か悟ったように俺から視線を逸(そ)らせて、ベッドの枕に顔を埋める。(この時に博美は今回の旅行の目的を察知したと後になって話しをしてくれた。)『ああああああっ!』って潜(くぐ)った喘えぎ声が出た。
その時点では判らなかったけど、後藤さんが俺に尋ねて、俺が後藤さんに答えることで博美の抵抗というか逃げ道を作っている。こうしたプレイに慣れているというか、やっぱり後藤さんは雰囲気作りが上手いと思った。
そこから嫁はもう抵抗せず、また、意図的にそこから完全に後藤さんも俺には声を掛けなくなる。でも博美には話し続けた。手の動きもゆっくりになって、左手で腰とか尻とかを揉みながら右手で手マンをしている。
それまでの後藤さんがべらべら喋るっていう感じから、話し方も少し変わってきた。特に上手いなと思ったのは、口調は柔らかいけど、全部博美に対して命令形になる。
〔博美ちゃん、もっと脚広げなきゃ。〕と手を動かしながら命令し、嫁がいう通りにするまで口を閉じた。そうすると博美がベッドに押し付けて漏らしている喘ぎ声だけが聞こえる状態になる。それはそれで凄くエロかった。
もう一回〔もっと脚広げなきゃ。〕そして博美がゆっくり脚を広げると〔そう、博美ちゃん、いいよ。触りやすくなった。じゃあ次はお尻持ち上げな。〕そんな感じで進行する。寝取らせが暗い部屋の中で続くのだった。
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20191209
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第15章
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第15章
第14章 20191209
嫁(柴﨑博美:しばさき・ひろみ:27歳)は恥ずかしいから言われると『やだ・・・。』ってと後藤和真(ごとう・かずま:30歳)さんに言うのだけど、結局は言う事を聞く羽目になってはそれを後藤さんが褒(ほ)めるっていうスパイラル。
暗黙のうちに後藤さんは絶対に“指を抜かないこと”を博美に理解させる。その弱みを元に言う通りにさせていくという感じだった。そのうちに博美はかなり恥ずかしい四つん這いで顔はベッドに押し付けたまま露わになったお尻をちょっと持ち上げた体勢になる。
後藤さんが博美に寄り添うように寝転がった体勢でショーツ(下着)の横からクチュクチュ音を立ていて弄(いじ)っている状態になった。もうその頃になると後藤さんがゆっくり手を動かすと博美が、『あーーー!』って感じた声を出すようになる。
更に後藤さんがわざとクチュクチュと水音が出るようにして、少しイジメルように〔博美ちゃんどうしたんだよ。ここは、どうなってんの? なあ、どうしたの?〕〔わ~ 濡れ濡れだよ。〕と言って、そう言われると博美がその度に、『あっ! あっ!! あっ!!』って喘ぎ声をあげた。
凄く時間を掛けた手マン。最初の強引な激しさは無いけど、博美は一時(いっとき)も正気に返れないみたいである。嫁もその都度喘ぎながら『やだ・・・だめ・・・。』って言うのだけど後藤さんが絶対指を抜かなかった。後藤さんは命令とイジメをセットにした話法で浴衣も博美が脱ぐようにさせる。
嫁が浴衣を脱いで、ショーツだけになった後、四つん這いの格好のままかなりぐったりしていた。(後になり博美はこの時、頭が真っ白というのか、思考力が全く働かなかった。それで夫の前で裸になっているのに羞恥心が湧かなかったらしい。)
そこで初めて後藤さんが、〔博美ちゃん、これ気持いい?〕って尋ねる。博美が暫くしてから『うん・・・気持いいっ。』って答えた(それは明らかに後藤さんに向かって言っていた)。その瞬間俺(柴﨑将嗣:しばさき・まさし:32歳)はショックと興奮で頭がくらくらする。《この時の博美は俺が望む〖博美〗になっていた。》
第16章へ
20191216
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第16章
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第16章
第15章 20191216
嫁(柴﨑博美:しばさき・ひろみ:27歳)が浴衣を脱いで、ショーツだけになった後、四つん這いの格好のままかなりぐったりしている。(後になり博美はこの時、頭が真っ白というのか、思考力が全く働かなかった。それで夫の前で裸になっているのに羞恥心が湧かなかったらしいのである。)
時間を掛けて(この間は抵抗する博美に後藤さんが言う事を聞かせるので時間が掛かった。時間にするとどのぐらいだろう。20分は掛かっていたかも知れない。)嫁は後藤和真(ごとう・かずま:30歳)さんに脱がされていった。そして、最終的には下着すら博美(ひろみ)自身が脱ぐように仕向けた。後藤さんに〔じゃ自分で下着を脱ぎなよ。〕と命令された嫁の博美は夢遊病者のようにそれに従った。
博美が言う通りに実行するまで後藤さんは辛抱強く待つから、その間俺(柴﨑将嗣:しばさき・まさし:32歳)はほっぽらかされた訳だけど、この状況に興奮をしてずっとベッドの動きを見ている。後藤さんは多分俺にそれを見せるっていうのも意識していた。
ゆっくりクチュクチュっ水音をさせながら、〔マジで気持いいんだ?〕と後藤さんが尋ねる。博美が『・・・うんっ・・・んっ・・・気持、いい。』って、ベッドの上で答えた。嫁の博美はいざとなると気が強いのだが、もう完全に後藤さんが博美の主導権を握っていた。
〔気持いいならもっと脚開きな。〕と、言われて、博美がかなり恥ずかしがりながら脚を開くと、〔ダメだろ、『気持いい。』って言って無いだろ? 脚を開きながら『気持いい。』、だろ?〕と命令して嫁をイジメる。
しかもイジメる時は必ず指の動きを激しくした。博美が『・・・あっ・・・気持いいっ・・かも?・・。』って喘ぐと、〔違うだろう!『後藤さん気持ちいいです。』だろ? 博美ちゃん。」と命じる。すると、嫁の博美は素直に、『後藤さん、気持ちいいっ・・・です。』って言った。それでも〔脚開いて無いからやり直し。〕って感じでイジメられる。博美はそのたびに、『あああああっ!』ってか『もうっいや。』って言いながらも後藤さんの言う事には従順に従っていた。
手マンだけでこんなにエロいとは思わなかった俺は唖然(あぜん)として見ている。後藤さんはかなり何でも自信を持って喋るので、博美も雰囲気で従うって感じで横から見るとかなりエロく異質な空間だった。
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20191219
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第17章
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第17章
第16章 20191219
手マンだけでこんなにエロいとは思わなかった俺(柴﨑将嗣:しばさき・まさし:32歳)は唖然(あぜん)として見ていた。後藤(和真:ごとう・かずま:30歳)さんはかなり何でも自信を持って喋るので、嫁(柴﨑博美:しばさき・ひろみ:27歳)も雰囲気で従うって感じで横から見るとかなりエロく異質な空間である。
暫くしてから後藤さんが博美をひっくり返して、ひっくり返され仰向けになった嫁に後藤さんが、〔逝かせるよ? いいね?〕と言うと博美が、『将嗣君は見ないで・・恥ずかしいよ・・。』それでも後藤さんに〔もっと開かなくちゃダメだろ。〕と命令されると、『あ、はいっ!』って即答した。(言わされていた?)
後藤さんは、意図して乱暴な口調とそれまでのフランクな口調も使い分けている感じで、
嫁の博美が全部言う事を従った結果、脚を大きく開いて、かなり恥ずかしい格好になっているにも拘(かかわ)らず、それで博美が恥ずかしそうに『あ、はいっ!』って応えた瞬間、〔そう、博美ちゃん今はちゃんと開脚したね。聞き分けのいい娘だね。〕と褒(ほ)める。しかも俺の方も見て確認をしてきていた。
〔これから逝く時は逝くって言う?・・・頷(うなづ)いても判んないよ。〕
『言います。言いますから後藤さん・・。』って博美は、ほろ甘い声が出る。
〔そう、博美ちゃん偉いな。凄く可愛いよ。逝かせるよ?〕
と後藤さんはいつの間にか博美の乳房(ちぶさ)を揉みながら会話をしていた。
そこで後藤さんがいきなり俺の方を見て〔柴﨑さん、博美ちゃんを逝かせていいですか?〕それで博美が、『ああ、や・・だめだよね将嗣君?』って言って俺の方を見て慌ていて脚をぴったり閉じる。《恥ずかし・・・夫の前で・・恥部を曝け出すなんて・・・でも気持ちがいい・・
わたしってすぐ・・・。》
俺はその仕草が《かなり可愛いな。》と思いながら掠(かす)れた声しか出なかったが質問に「いいですよ。」と答えた。その回答を“スイッチ”にした感じに後藤さんがわざとらしく博美の膝を持って大きく脚を広げて又指を動かし始める。
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20191226
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第18章
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第18章
第17章 20191226
俺(柴﨑将嗣:しばさき・まさし:32歳)はその質問に「いいですよ。」と答える。その回答を“スイッチ”にした感じに後藤和真(ごとう・かずま:30歳)さんがわざとらしく嫁(柴﨑博美:しばさき・ひろみ:27歳)の膝を持って大きく脚を広げて又指を動かし始めた。
博美がもうかなり感じた声で、俺に見えない側に顔を向けて『あっ! あっ!! あっ!!! あっ!!!』って後藤さんの指の動きに合わせる。それは逝く時の博美の癖であった。
『ああ、ダメ、逝くう、だめ、逝くう。』って言いはじめて、向こうを向いて言うから博美のいるベッドと俺の距離の感じとかから、明らかに博美がそれを俺にではなく後藤さんに言っているってのが判る。
嫁が後藤さんの腕を掴みながらそう言った時は後藤さんも何も言わずに博美に逝かせていた。その逝っている間も後藤さんはゆっくり指を動かしていたけど、終った後にゆっくりと指を抜く。
博美は暫くした後に脚を閉じた。もぞもぞと枕を顔の上に当ていて『やだぁ・・・もう、わたし・・。』って、かなり照れ隠しな感じで素の声を出してる。ただ、かなり最初の頃の口調で後藤さんが、〔博美ちゃん、凄く可愛かったよ。〕と言った時に、さりげなく博美の乳房を揉んでいたのだけど、博美は拒否をしていなかった。
俺は、思った以上の展開にかなり嫉妬していて、そこで終わりにしようかなとちょっと考えてもいる。凄い焦燥感って言うか孤独感なのか、後藤さんには早く部屋を出てってもらいたい位に思っていた。ただ、それ以上に、これからの展開にも期待をし興奮をしている。
期待と興奮に敗けて、それでタイミング的にはここかな。と思いながら嫁の傍に行った。最初に後藤さんと打ち合わせしたとおり、「ちょっと俺、コーヒーを飲んでくるよ。博美は後藤とちょっとここで休んでて。」と告げる。勿論(もちろん)怒って無い優しい口調を心がけた。当然その意味は博美にも判るであろう。
その言葉をきっかけに、後藤さんが、嫁の両脚をぐっと拡げ、性器を口で愛撫(クンニリングス)をし始めた。博美は抵抗をしたが凄い喘ぎ声の合間に『あーーえ、将嗣君? え、どうしよう。え、でも?で も?』って、慌てている。
《やっぱり・・この人にやられるんだ・・・将嗣君は平気なの・・。》
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20191227
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第19章
第18章 20191227
「ちょっと、コーヒーを飲んでくるよ。博美は後藤とちょっとここで休んでて。」という俺(柴﨑将嗣:しばさき・まさし:32歳)の言葉をきっかけに、後藤(和真:ごとう・かずま:30歳)さんが、嫁(柴﨑博美:しばさき・ひろみ:27歳)の両脚をぐっと拡げ、性器を口で愛撫(クンニリングス)をし始める。博美は抵抗をしたが凄い喘ぎ声の合間に『あーーえ、将嗣君? え、どうしよう。え、でも?で も?』って、慌てていた。
俺は後藤さんにも「2時間位は飲んでくるよ。」と嫁にも聞こえるように告げる。当初の約束通りに後藤さんのバッグから鍵を抜いて部屋を出た。エレベーターに乗り、後藤さんが予約した上階の部屋に向う。ただ、かなり勃起をしていたので浴衣が恥ずかしかった。
ここからは博美の独白である。
正直、身体の自由を奪われるというのが、こんなにも自分の性感を高めるとは思いませんでした。彼(後藤和真さん)の指が私のあそこに近づいてきたので必死に足を閉じようとしましたが、それでも私の感じる部分の1つには、確実に当たっていて、体が溶けそうになってくる。
同時に奥のほうも疼(うず)いてしまい、浅ましくも彼(後藤さん)に向かって腰を突き出してしまいました。でも、彼は巧みに指を引いたり、差し入れたり、焦らすように動かしたのである。私はアルコールに弱く、男の人の押しにも弱くセックスをしてしまう。
それが繰り返される中で、私はあっさり逝(い)かされてしまいました。将嗣君の後輩に裸にされ、性器を弄(いじ)られ、乳房を激しく時には優しく揉まれ、イッてしまう。それも夫の将嗣君が見ている前で、でも快感を求め箍(たが)が外れてしまった。でも愛しているのは将嗣君だけであり夫が望むのであればそれでも構わないと思っている。
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20200108
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第20章
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第20章
第19章 20200108
思い切り両脚を持たれ、開脚させられて、後藤(和真:ごとう・かずま:30歳)さんの舌が私(柴﨑博美:しばさき・ひろみ:27歳)のあそこ(性器)を直になぞると恥ずかしさと興奮で、それからは、何度逝かされたかわかりません。彼にクリトリスを舐められ、あそこに指を入れられ、クンニリングスと指で信じられないくらい私を感じさせました。《本来、将嗣君にされるのは恥ずかしくて拒否をしていたのですが・・。》
何度も快感の波が押し寄せて数度逝かされる。《こんなに夫以外で感じてはいけないわ。》って思いながら、体が熱くなり快感に身を委ねてしまっていた。凄く罪深い気持ちが襲うが、これも夫(柴﨑将嗣:しばさき・まさし:32歳)が望むことだからと転嫁してしまう背徳感(公認されたセックス)に落ちて行ったのである・・・。
俺(柴﨑将嗣)は用意した部屋についてすぐにでも抜き(オナニー)たかったけど、《今抜いたらダメだ。》と思って水とか飲んで落ち着こうとした。ただ、元の部屋に博美と後藤さんがいるのだって考えるだけで落ち着かなくて、うろうろ無意味に部屋の中をうろついていたのである。
本当は即電話があるはずだったのだけど、これももしかしたら後藤さんの雰囲気作りかもしれない。15分経っても後藤さんからの電話は来なかった。その間俺はずっとスマートフォンを凝視している。
電話がないことに俺はいらいらしてスマートフォンを投げそうになったり、ベッドの上に寝転んだりを繰り返して実際何度かスマートフォンをベッドに放り投げつけたりもした。
そして、漸(ようや)くにしてスマートフォンの着信音が鳴り、即取った瞬間、博美のよがり声が聞こえてくる。さっきよりも大きくてエロい声でリズミカルに『あっ! あっ! あんっ! あんっ!』って、明らかにセックスをしていた。スマートフォンはかなり近いところ、多分ベッドの隙間とかに置いていたのだろう。
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20200113
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第21章
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第21章
第20章 20200113
スマートフォンが鳴り、即取った瞬間、嫁(柴﨑博美:しばさき・ひろみ:27歳)のよがり声が聞こえてきた。さっきよりも大きくてエロい声でリズミカルに『あっ! あっ! あんっ! あんっ!』って、明らかにセックスをしている。電話口で、『凄い後藤さん、やっ・・・凄いっ!』って、めちゃくちゃ気持ち良さそうな博美の声がして、かなり激しく後藤さんに突かれているのが判った。
暫く嫁の喘ぎ声が続いて、それから〔博美ちゃん、どう? びっくりした?〕と後藤(和
真:ごとう・かずま:30歳)さんが息を弾ませた感じで聞いている。博美は俺(柴﨑将嗣:
しばさき・まさし:32歳)が部屋にいた時よりかなり落ち着いた甘い口調で、『え?・・・あ
っ・・・びっくり、した。すごくびっくりしたよ。』って、答えていた。
その間、嫁はリズミカルに喘いでいて挿入(い)れられながらなのが判る。
『・・・後藤さん、将嗣君に頼まれたの?』
博美が質問した。
〔んー。どうかな。というか、おれに質問するなよ博美ちゃんはおれの命令を聞くだけ!〕
『あっ・・・わかっ・・・あんっ!』
そこに俺がいないこと前提のリアルな会話だった。後藤さんも判っていて博美に喋らせようとしている。
〔博美ちゃん、気持いい?〕
『凄い・・・後藤さん凄い・・・。』
〔な! 気持いいか? と聞いているんだよ。〕
『・・はぁっ・・・はぃ・・凄く気持ちいいっ・・。』
博美の返事は、さっき俺がいたときよりも甘い声だった。
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20200114
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第22章
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第22章
第21章 20200114
〔博美ちゃん! 気持いいか? と聞いているんだよ。〕
『・・はぁっ・・・はぃ・・凄く気持ちいいっ・・。』
嫁(柴﨑博美:しばさき・ひろみ:27歳)の返事は、さっき俺がいたときよりも甘い声だった。
そのことがショックと言うかなんというか、俺(柴﨑将嗣:しばさき・まさし:32歳)は正直後藤(和真:ごとう・かずま:30歳)さんに圧倒されている。また博美はイカされていた。今度は博美の息がはあっはあって荒くなった直後に、博美の方から『後藤さん、また逝きそう。』って言ったからである。
それから、体位を変えたみたいな音がした後。また、博美の『ああんっ!』っていう挿入れられた時の声がしてから、後藤さんは多分バックで挿入れたみたいでさっきより博美の声がクリアに聞こえた。それは博美が下向いているからだと思う。逆に後藤さんの声はガサガサ言って聞き取りづらかったけど、この会話は正直忘れられなかった。
〔博美ちゃん、これからはさっき番号交換したおれのスマートフォンに電話してくれる?〕
博美がバックで奥まで挿入れられた時特有の『・・・っあん!』っていう声を出しながら、
『え?・・・ あっ! それダメだよ。』その後に続いたのが、『将嗣君に、ばれるでしょ?ダメ・・・将嗣君怒るよ・・・あっ!』
それ聞きながら俺は膝がガクガクいって、無意味に電気(照明)のONとOFFを繰り返していた。博美の口調から明らかに続く言葉が判る。〔あーー。柴﨑さんには内緒。あ、勿論博美ちゃんを奪おうとか思って無いよ。でも大好きになりそう。〕、『無理です。・・・好きとか・・・。』嫁の博美は喘ぎながらも後藤さんの言葉はしっかり聞いていた。
〔おれは連絡取るよ。〕、『わたし取らない。』を暫くやり取りした後に、最終的に博美が、『でも・・・後藤さんから掛けて来るなら・・・いいですよ。』って、答える。しかも『だけど、後藤さん、出来れば将嗣君が家に帰ってない夕方6時とか7時に掛けて。』って続けた。
次に、『将嗣君が一番だから、浮気とかダメなのに・・。』っての言葉のあとで、後藤さん
が〔又エッチしたいだろ?〕と尋ねると、『・・・ん、判んないけど、気持ちいい。』って応える。ここら辺はスマートフォン越しなので俺の受けた衝撃はどうしても会話だけになっちゃうけど、後藤さんがかなり博美を感じさせているのだけは判った。
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20200207
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第23章
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第22章 20200207
スマートフォンを耳に当て続けると痛いから途中から離したりしていた。だから会話は聞こえていない所もある。ただ、暫く耳を当てないで次に当ていると、まだ嫁(柴﨑博美:しばさき・ひろみ:27歳)の喘ぎ声が聞こえるってのはかなりのダメージになった。その後、また博美は逝かされる。後藤(和真:ごとう・かずま:30歳)さんの声は聞こえなかったけど、『いいの逝って・・・ 逝って!
ねえ!』って、聞こえて後藤さんは逝ったみたいだった。
通話の時間は1時間程度だったと思う。しかし、衝撃が凄すぎて、俺(柴﨑将嗣:しばさき・まさし:32歳)はそこから30分程放心した後に部屋に戻った。もう二人ともシャワーを浴びた後だろう。嫁の博美は浴衣を着ていた。ただ、俺を意識してかなり恥ずかしそうにしている。後藤さんは即〔それでは先輩、失礼します。〕と、部屋を出ていった。
その後で嫁とはめちゃくちゃに燃えたセックスをする。博美が、『ごめんなさい、ごめんなさい。』って、何度も謝る嫁とセックスをした。それはつい先ほど後藤さんに寝取られたベッドの上である。博美はその後で、『あのね後藤さんに、こっそりこれからも会いたいって言われたの。』って、俺に告白してきた。「博美はなんて答えたの?」と聞いたら、『それは、無理って答えたけど・・・。』って嘘を吐く。
その嘘は、博美らしく俺と後藤さんの関係が壊れないようにという気遣いだった。そのために『会いたいって言っても、ちょっとだけ言われただけだから。あの時は異常だったから。』って言い訳をしている。俺はそれだから、スマホのアドレスやラインを交換したことは黙っていた。
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20200208
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第24章
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第24章
第23章 20200208
『あのね後藤さんに、こっそりこれからも会いたいって言われたの。』
『それは、無理って答えたけど・・・。』
『会いたいって言っても、ちょっとだけ言われただけだから。あの時は異常だったから。』
寝取られは正直かなり衝撃的過ぎる内容で後藤(和真:ごとう・かずま:30歳)さんに圧倒された。嫁(柴﨑博美:しばさき・ひろみ:27歳)は後藤さんに向けて腰を持ち上げて喘ぎ捲くる。俺(柴﨑将嗣:しばさき・まさし:32歳)が、このプレイ(寝取らせ)前に求めた以上の刺激と興奮があった。もちろん耐え切れない【嫉妬】もあった。それを含めて、今度のプレイは成功と言える。
最初にいい人に当たったのかもしれないと思った。だから、あれ以降も俺と後藤さんとはメールを続行をしている。そして1週間後に、〔昨日博美さんに電話したら『会えない。』って言われましたよ。〕とメールがきたが、嫁は俺に電話の事を報告してこなかった。
俺は後藤さんに定期的に会いたいと言われて、「又今度Y市へいかないか?」と博美に打診する。すると嫁は、『・・・え? ・・・や、やだよ・・ やだよ・。』を繰り返した後、俺が強引に押し切って3月上旬の土曜日に、再度プレイを実行することにした。
《将嗣君・・あの日を含めて凄く優しい、今までもやさしかったけれど・・。けど、わたしをあの後藤さんに会わせて、抱かせるつもり・・・ なんで? どうして? 飽きたのかもしれない・・・ わたしに・・わたしのカラダに・・・ でも将嗣君が望みなら・・叶えてもいいかな・・・。》博美は迷っている。
土曜日が近づくにつれ、博美は挙動がおかしくなった。毎晩、『将嗣君はわたしのこと嫌いになったの?』、『好きじゃない?』って尋ねてくる。俺は、「博美を大好きなのは変わらないよ」と答えた。『どうしても行かなくちゃいけない?』って博美に尋ねられる。「マッサージだけだからいいだろう?」と俺が説得、『うん・・・ マッサージだけなら・・。』やはり嫁にはまだ言い訳が必要だった。
土曜日は又〖マッサージ〗(2度目のプレイ)からだったけれど、今度は最初から後藤さんが“サドモード”で、あっという間に嫁の博美は着ているものを全部剥(む)かれてしまう。さすがに全裸を恥ずかしがり、慌ててシーツで覆った。俺が部屋を外す時に、戻る時間をしっかり決め、博美にも2時間で戻ると伝える。その時に嫁は切ない表情を浮かべていた。
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20200209
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第25章
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第24章 20200209
嫁(柴﨑博美:しばさき・ひろみ:27歳)は、後藤(和真:ごとう・かずま:30歳)さん曰くセックスの時、かなり良い感じで落ち着いて感じまくっていたと報告がある。〔慣れてきたら博美ちゃんは滅茶苦茶感度がいいですね。『逝く!』って言って無いときもこっそり博美ちゃん何回か逝ってましたよ。〕との事。また、〔博美ちゃんの方からフェラチオをしてきたんだ。〕に俺(柴﨑将嗣:しばさき・まさし:32歳)は鳥肌が出る位に興奮をした。
今も後藤さんとは毎日メールのやり取り+週1で飲む付き合いをしている。向こうの方が時間に余裕があるので(とは言っても仕事でドタキャンとかもあるけど)後藤さんが俺の方に来て飲んでいた。無論こういう付き合いだけど彼とはエロ話だけじゃなくて、かなり友人としても付き合いが深まってきたような気がしている。それは後藤さんもそうだと思っていて、何か変な気分ではあるけど同級生のようにタメ口になっていた。
そして、先月のプレイの後、後藤さんとは博美の〖貸し出し〗について話をする。俺としては例えば月一とかのペースでこのプレイを何回か続けた方が良いのか、どうなのか判らないので後藤さんの意見を聞く事にした。後藤さんは、〔博美ちゃんも2回目で大分慣れてきたし、柴﨑さんの気持ちとして大丈夫なら〖貸し出し〗プレイは時間を置かないでした方が良いと思う。〕と言う。
後藤さん曰く〔この手の遊びはダメか大丈夫かっていう境目が凄く曖昧(あいまい)。〕だそうで、気分次第で普段は大人しい子が凄く大胆な事をしたり、逆に結構遊んでいそうな子が全然駄目だったりする。〕要するに駄目だって思ったら、例えステップを踏んでいても駄目だから、大丈夫なうちに一度やってみるっていう事が凄く大事だという事だった。
それで、後藤さんとしては、〔早めに一回〖貸し出し〗をしてみてもいいのじゃないかと考えている。〕という。勿論俺の判断として嫁の博美が大丈夫そうならっていう事が前提であった。この時期、後藤さんとは冗談を言い合える関係になっているからこういった事も冗談半分、真面目半分で話をした。後藤さんのこういう所がいいなと思うのはどうしたら駄目か、っていうのをこっちから言いにくい事も後藤さんがリードして言ってくれる。
第26章へ
20200210
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第26章
第25章 20200210
この時期、後藤(和真:ごとう・かずま:30歳)さんとは冗談を言い合える関係になっているからこういった事(〖貸し出し〗)も冗談半分、真面目半分で話をした。後藤さんのこういう所がいいなと思うのはどうしたら駄目か、っていうのをこっちから言いにくい事も後藤さんがリードして言ってくれた。
俺(柴﨑将嗣:しばさき・まさし:32歳)としては〖貸し出し〗そのものに興奮するのと、同時に不安感もある。そうなのだけど、後藤さんは自分から段取りを提案してくれた。
・まずは後藤さんと嫁(柴﨑博美:しばさき・ひろみ:27歳)がデートっていう形で始める。問題なさそうなら後藤さんがホテルに誘う。
・場所はラブホテルではなくシティホテルにする。
・もし俺(柴﨑将嗣)が不安なら同じホテルか近くのホテルを取る事も可。(つまりすぐに前の形にしても大丈夫)
・その都度に電話かメールで報告する。
などである。
凄く単純な事なのだけど、シティホテルは後藤さんが見繕って俺が彼の名前で予約するとか、そんな事はありえないけど後藤さんが俺を出し抜くかも?という事で俺が不安になら
ないように気を使ってくれていた。
この提案が俺としては気になるなら首を横に振ればいい(そんな事は殆ど無かったけど)、あるいは代案を出すというだけになっている。後藤さんはさすがに会議慣れをしているなあと思った。
実際のセックスのことに関しても後藤さんは気軽に、〔コンドームをするのは当たり前のことなんだけど、絶対おれはコンドームをするよ。〕から始まって、細かく何が駄目なのか(例えば縛りや浣腸などSM系はNG)まで決めていく。勿論、その日その時に急に嫌になっても止められるようにすること(俺が後藤さんに電話を掛けるだけ)も自分から提案をしてくれた。
第27章へ
20200211
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第27章
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第27章
第26章 20200211
話の途中で俺(柴﨑将嗣:しばさき・まさし:32歳)としては腹が決まっていた。そして、最後には後藤(和真:ごとう・かずま:30歳)さんが、〔将嗣さんが聞きたかったっていう、《嫁(柴﨑博美:しばさき・ひろみ:27歳)がもし過去に浮気をしていたら》という話も全部聞きだしちゃうよ。〕、「判った。頼みます。」と、話しはとんとんと進む。
この打ち合わせが水曜日だったのだが、これを博美に話したのは木曜日になった。土曜日日曜日に予定が無かったから博美が、『週末はどうする?(我が家は土日のどっちかは外食。)』って言ってくる。それで、「実はさ、後藤が、明後日お前を食事に誘いたいんだって。」と、さりげなく切り出した。すると嫁は本気でびっくりしたあとに、『えっ? それ、どういうこと?』って睨(にら)んでくる。
俺が説明したのは、「先月(3月)も初回(2月)もマッサージ(セックス)だけだったか
ら後藤も気にしていて、土曜日の昼から後藤が案内するのでちょっとしたデートでもてなしたい。ついでに夕食もご馳走したい。と言っている。」ことだった。勿論それは俺も了解したという事も伝える。ちなみに俺は休日出勤で仕事だから参加できないという事にした。(仕事が多忙な時はよくあることだったが、今回は計画的な嘘だけど。)
2回のマッサージのことで、俺のそういう部分(嫁を他人に貸し出す性癖)も博美は多少理解してきていて、『本当、不思議だよね。将嗣君のそういう所は。』って言いつつ了解する。この話の流れから、嫁は本当に“デート+食事”と思っていたみたいで、それはセックス抜きというデートだからかも知れなかったが、『でも将嗣君がさ、いなくて、後藤さんに誘われて私がホテルとか行っちゃったらどうするの?』って悪戯っぽく訊ねてきた。これに対しては、俺が「あー。その時には博美の判断に任せる。」と云うと、その意味を理解したようで顔を紅潮させて、『バカじゃないの? そんなことなるわけないよ!』って真剣な口調で言ってくる。
ちなみに2月のマッサージ以降、嫁との絆は強くなったと思う。しかし、博美の心の中では俺が思うよりも後藤さんとのセックスについて凄く背徳感が強いらしく、『夫が望んでいる。』っていう前提があったとしても不安を覚えていた。ただ不安だけではなく、『ドキドキ(期待と興奮かな?)もする。』って。共働きで1年中走り回るような毎日だったから御互いにとって凄く良い刺激にはなっていた。
第28章へ
20200403
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第28章
これまでも二人の仲はかなり良かったが、このプレイをきっかけにそれでもお互いが気持ちを言葉で伝え合う事も多くなったし、キスも一杯(セックス以外でもお早うのキス、ただいまのキス、おやすみのキスなど)するようになった。俺(柴﨑将嗣:しばさき・まさし:32歳)も嫁(柴﨑博美:しばさき・ひろみ:27歳)を貸し出すことで凄く興奮していたし、この日の夜も何回もキスをする。
〖キスを交わすことで分泌される一つのホルモン、〈エンドルフィン〉には、沈んだ気持ちを励ます抗鬱作用があるという。また、キスを交わすことで分泌されるホルモン、〈オキシトシン〉の中毒(快楽)になるのです。また、口が、あらゆる感覚や感情が喚起される脳にもっとも近い位置にある“性感器官”なのです。〗
土曜日が来て、俺は博美に言ったとおり、休日出勤って事で背広を着て午前9時に家を出る。博美は、『後藤(和真:ごとう・かずま:30歳)さんと夕飯を食べたらすぐ帰ってくるね。将嗣君の帰りが遅かったら家でご飯作るからね。』って言って家を出た。俺は、当然に仕事はないので漫画喫茶に行って暇をつぶすことにする。嫁は11時頃には家を出る予定で、それまでは漫喫で時間を費やした。11時過ぎに出て、一応12時近くになってから家に帰るが勿論博美はもう出かけている。なんだか他人の家に帰ってきたような違和感があった。
後藤さんのプランでは、前回(3月)マッサージの時に、嫁が『上野の東京国立博物館(トーハク)で特別展を見たい。』って言っていたので、そこに行くとの事である。午後5時まではトーハクで鑑賞の予定。それから食事の為にホテルに入りますとの事だった。予約を取ったホテルは1泊4万近くするかなり高いホテルのいい部屋である。急な事だったけれど後藤さんは一応俺用にも近くのホテルを用意すると申し入れてくれるが、結局それはキャンセルをしてもらい、俺は後藤さんを信じて家にいる事にした。
俺の家から上野へは距離があるから何かあった時に駆けつけられないのは確かに不安だったが、それまでの2回の事があったから後藤さんを信じながらも家で悶々とする方を選ぶ。マッサージの時と同様に電話で中継してもらう予定だったけど、今回は後藤さんの提案で、〔僕の事を信用してくれるなら、良い状況を判断して電話します。〕との事でしたので、嫁に会った時とホテルへ入った時だけはメールを貰う事にする。
第29章へ
20200404
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第29章
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第29章
13時頃、後藤和真(ごとう・かずま:30歳)さんからのメール、〔博美ちゃんと合流しました! デートしてきます!〕が来た。14時頃に嫁(柴﨑博美:しばさき・ひろみ:27歳)からも、『桜が凄いよ! 東京国立博物館、今度は二人で来ようね! 将嗣君、仕事頑張って!』ってメールがくる。その後、後藤さんからのメールが1通、〔博美ちゃんから普通の人と順番が逆だね? と言われました。〕と、俺(柴﨑将嗣:しばさき・まさし:32歳)が、「順番って何ですか?」と短く返信した。即再返信があり、〔デートが最初で次がセックスだって。〕その文字に心の内が波立つのである。それ以後後藤さんのは無かったけど博美からの短いメールがちょくちょく来た。
普段の嫁はサバサバ(あっさり)していて俺にメールをしてくる回数も少ないのだが、博美自身もある程度言い訳というか罪悪(背徳)感があって俺にメールをしていたのだろうって気がする。しかし正直この午後の数時間が嫉妬心は凄かった。エロスの部分が無い分だけ楽しく遊んでいそうな雰囲気にかなり苛々した。
ちなみに後藤さんとは幾つかの決め事をしているが、そのひとつに俺から後藤さんに電話を掛けた時点で全てが終了っていう事にしている。これも後藤さんの提案だったのだけど、こういうのは電話して止めましょうってのは意外と言い辛いから、〔俺(将嗣)からの着信で即終了にします。〕という事だった。〔だから変に我慢せず嫌になったらすぐにスマートフォンに着信入れてください。〕という事である。
午後の数時間は長かったような、短かったような時間だった。何かやっていても手につかないし、ずっと博美の事ばっかり考えている。でも考えているだけじゃ手持ち無沙汰なので本を読んだり、テレビを見たりするのだけどやっぱり気が散って手に付かない。取り溜めていた映画を再生して観たけど結局は殆ど頭には入らなかった。
18時頃に後藤さんからメールで、〔今、ホテルに到着しました。〕との報告がある。それと同時にそれまでちょくちょく入っていた博美からのメールが途絶えた。さっきまでの嫉妬心に加えて、《今は食事中だろうかな?》と妄想するので心臓がドキドキして堪らない気分(俺だけがひとり疎外されている憔悴感がヤバイ)である。俺は自分でラーメンを作ったけど、正直殆ど食べられなかった。ラーメンを半分も残したのなんて初めてかもしれない。食べているときでもスマートフォンはずっと握り締めていた。
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20200405
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第30章
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第30章
18時以降の時間が凄く長かった。結局後藤和真(ごとう・かずま:30歳)さんから着信があったのは20時半。俺(柴﨑将嗣:しばさき・まさし:32歳)は、それまで何度も後藤さんに電話(終了の合図)しそうになる。そして何よりも嫁(柴﨑博美:しばさき・ひろみ:27歳)に電話をかけたくなった。19時以降は、何回通話ボタン押して、博美の番号が流れきる前に切るってのを繰り返したか分からない。
突然かかってきた電話を取った瞬間に、後藤さんの声が、〔あ、もしもし後藤です。▲▲の件。うん。〕と、余所行きの声で演技だと思ったので黙っていた。俺が一言だけ「まだホテル?」、〔ああ、うん。そうそう。それでさ、火曜日に資材を運ばないといけないから・・・。〕ぺらぺらぺらっと後藤さんが一方的に喋っている。〔じゃあよろしく。〕と言った後で、次にガサガサ、そしてボスというスマートフォンを置く音がした。
『電話してます?』って近くから博美の声がする。その声で俺の動悸は跳ね上がった。どう聞いても横になって寝ながら発している声だったから、ホテルの部屋のベッドからなのは間違い無い。しかも気だるげな声だった。
〔仕事関係。土曜日に仕事させんなって感じだよな。〕で、博美の笑い声とともに『社長さんに土日は無いんでしょ?』それに後藤さんの笑い声が聞こえる。そういう遣り取りがスマートフォンの奥で意外とクリアに聞こえて来た。勿論聞き取れない声とかは良く判らない部分もあったけれど、ガサガサと歩き回っている音とか会話は意外とちゃんと聞こえる。
それから暫くして後藤さんと嫁の声。
〔どうする? 柴﨑さんに今のうちに電話しちゃわないか?〕
『ええ! 今から? 電話、できないよ・・なんて言うの?・・。』
〔だから、柴﨑さんは泊まりオッケーだって言ってたよ。博美ちゃん聞いて無い?〕
『え、本当に聞いて無いですよ。っていうか、食事だけって話でした。』
嫁にこんなことをさせている罪悪感に電話を握った俺の手が震えた。
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20200407
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第31章
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第31章
嫁(柴﨑博美:しばさき・ひろみ:27歳)の『っていうかぁ、食事だけって話でした。』の言葉が後藤に甘えるような咎めるみたいな口調だったから、食事だけって言葉がもう既に嘘になっているって感じが薄々判って、この衝撃も凄かった。
後藤和真(ごとう・かずま:30歳)さんの次の言葉ではっきりする。〔ゴメンゴメン。そういや博美ちゃんにまだ飯喰わせてないよな。〕、『それ最悪ですよねー。』って悪戯っぽい嫁の声。俺(柴﨑将嗣:しばさき・まさし:32歳)は本気でガタガタガタって手が震えてきて、左手で右手を抑えた位だった。これが【寝取らせ】の現実だと思い知る。博美を他の男に抱かせる(セックスさせる)のを承知しているが、二人の会話の中で、特に嫁が“甘い声”で喋る部分は実に心が痛んだ。
その後で博美が、『本当に将嗣君(俺)が泊まりOKなら最初から言うはずだもん?』って言うのを、後藤さんが宥(なだ)めたりしている会話が続く。それがいかにも嫁を宥(なだ)めているって感じで胸がもやもやした。しかもその途中で後藤さんが、〔でもさ博美ちゃんはもう裸になってるよ。〕と言った事でもう1回はやっている事や、博美がまだ裸でいる事が判って呆然とする。
この会話を聞いていて、俺がいないシュチュエーション(状態・事態・局面)で嫁の博美が俺の話をしているのを聞くのは、凄く奇妙な感覚だと思った。(ただし博美は電話で盗聴されていることは全く知らない。)他人の会話(とはいえ嫁の会話)って凄く雑談と、逆に真面目な感じの話が前後して混ざっている。その話を聞いていても嫁が煙草を嫌いな話とかが途中に挟まったりして脈絡がない事も多かった。
結局後藤さんが〔じゃあ、おれが柴﨑さんに電話するよ。〕と言う、博美の『えー! それはちょっと、待って待って、え、後藤さん待ってって!』っていう声の後、スマートフォンがぶちって切れる。この電話の会話には興奮もしたし、呆然としていたってのもあったけど、思ったより嫁と後藤さんが親しげな口調だったことに対してなんか凄く強く嫉妬した。(それより興奮が半端なく、プレイを終了しようとは思わない。)
そこから5分後に博美から電話が掛かってくる。すぐ取ると変かもしれないと思って5回くらい鳴らしてから取った。「もしもし。」、『あ、・・・将嗣君、私、あのね。・・・ふう・・。』
電話の向こうで嫁が深呼吸をしているみたいな声の後に、『ちょっと私、飲みすぎちゃったみたいで、少し気分が悪くて。後藤さんがね、〔休んで行った方がいい。〕って言ってくれて・・・。』(最初から喋る内容を決めていたセリフのような話し方)俺も喉がカラカラだったけど博美の言葉に「うん。それで?」って返事をした。
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20200408
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第31章
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第31章
嫁(柴﨑博美:しばさき・ひろみ:27歳)が深呼吸をしているみたいな声をだした。
『ちょっと私、飲みすぎちゃったみたいで、少し気分が悪くて。後藤(和真:ごとう・かずま:30歳)さんがね、〔休んで行った方がいい。〕って言ってくれて・・・。』
「うん。それで?」
『将嗣君がいいなら、後藤さんが部屋を取ってくれるっていうから、帰るの明日になってもいい?』
「今ホテルの部屋?」
『違うわ。ロビーからだよ。もし駄目なら私、タクシーで帰る・・・ あの、後藤さんが送ってくれるって・・・。』
俺(柴﨑将嗣:しばさき・まさし:32歳)はドキドキって言うより今電話の向こうで博美は裸なのだよなって思って心臓がきゅうっとなりながら尋ねた。
「もうマッサージしちゃった?」
嫁が一瞬押し黙る。
『・・・してない。してないよ。何言っているの!』
「今ホテルに来たところなの?」
『ううん。ホテルのレストランで食事して・・・。』
「それで飲み過ぎたんだ。」
『そうなの。』
「・・・いいよ、泊まってきても。今日のデートは楽しかった?」
『うん。』
「それは良かったね。明日帰るときに電話してくれる。」
『うん。そうする・・・ 将嗣君ごめんね。』
「俺の事は気にしないで、飲みすぎたのならゆっくり休んでおいで。」
『・・・ん。わかった。ありがとう。』
「後藤に替ってくれる?」
『はい。』って博美の声がして後藤さんが出た。
〔すいません、柴﨑さん。〕と後藤さんが猿芝居を打ってくる。
「もうやりました?」
〔はい。6時位からです。美味しく頂きましたよ。〕
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20200409
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第32章
〔すいません、柴﨑(将嗣:しばさき・まさし:32歳)さん。〕と後藤和真(ごとう・かずま:30歳)さんが猿芝居を打ってきた。
「もうやりました?」
〔はい。6時位からです。美味しく頂きましたよ。〕
雰囲気作りが上手い後藤さんはいかにも食事の話っぽく話しているのだけど、明らかに嫁(柴﨑博美:しばさき・ひろみ:27歳)とセックスしたって事を示している。こういう返しがすぐに出てくるのが凄いけど、俺はその時はソファに座りながら心臓がバクバクしていて、それどころじゃなかった。
後藤さんは俺の返事もない中でに構わず一人で適当な事を話した後、〔柴﨑さん、博美さんに別の部屋をとりましたのでご安心ください。明日帰る時に又連絡します。〕と言って電話が切れる。今までの2回の経験で大分慣れたかと思ったけど、その電話の後は本当に焦った。自分が望んだ事なのに俺は苛々と焦燥感で、あーーーーー!と頭掻き毟ったり、意味もなくテレビをパチパチ付けたり消したりする。
テレビが付いていたら音が煩(うるさ)くて消してしまった。しかし静かな空間に時計の“カチ、カチ”って音が苛々する。俺は部屋の中でビールを飲みながら、何の変化もみせないスマートフォンを見つめていた。
何度も何度もこの〖貸し出し〗を後悔して、嫁のスマートフォンに何度も掛けようとする。この時が人生で一番スマートフォンを眺めた時間だったかもしれない。それでも博美にばかり罪を負わせようとしている贖罪から、「気分が良くなったら後藤にマッサージをしてもらってもいいよ。」とメールを打つ。30分くらいしてスマートフォンの着信音が鳴った。発信者は後藤さんだったから俺は一瞬で電話にでる。
スマホを耳につけた瞬間、がさがさって音の後に嫁の喘ぎ声がした。しかもバックの時の目茶目茶感じている声。博美が逝(い)く寸前の、でもこれまでこんなに大きな声は聞いたこと無いって声である。
嫁が逝く時には、『逝く! 逝く!』って何度も繰り返すのだけど電話の向こうからその逝く声が、『やだ逝くっ! 逝きそう後藤さん、逝きそう。あっ! 逝っちゃう! 逝きそう! 逝きそう!逝っちゃう!』博美の喘ぎ声と一緒に後藤さんが博美の名前を呼んだ瞬間に通話が切れた。その時は心臓が締め付けられるみたいだったけど、正直に言うと一瞬で物凄く興奮をする。これも後藤さんの俺に対する雰囲気作りだったのかもしれないと思った。(Mの感性に響く。と同時に嫁の歓喜に贖罪されて心が穏やかにもなる。)
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20200410
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第33章
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第33章
次に電話が来たのは30分してからである。その間さっきの嫁(柴﨑博美:しばさき・ひろみ:27歳)が逝くときの甘い声が耳について離れなくてずっと俺(柴﨑将嗣:しばさき・まさし:32歳)はぼうっとしてスマートフォンを見ていた。電話を取った瞬間に博美と後藤和真(ごとう・かずま:30歳)さんの会話が飛び込んでくる。さっきもそうだけど会話はクリアに聞こえた。
『後藤さん、電話なの?』
〔いや、メールだから。いいよ気にしなくても。〕
『あ、でも、さっきの後藤さんのいう事、私判るかも。』
〔セックスって気持ち良いとかそういうのもあるけど、その人と知り合いたいっていう気持ちがやっぱり大事だと思うんだ。〕
『うん。うん。』
〔でもね、結婚してないからおれは良くわかんないけどな。〕
ふたりの“あはははは”みたいな笑い声が聞こえる。完全なピロートークで、嫁の声も甘かった。博美と後藤さんの間に心の壁が無くなったような会話。実際嫁と後藤さんは抱き合いながら話している。
《セックスも心を締め付けられるが、それ以上にこうした日常会話も俺には堪えた。》
後藤さんはこの会話を俺に聞かせるのが前提だけど、博美の声は一つ一つ聞こえてくるのが痛いというか俺には聞かせない甘い声って感じで聞こえる。。
〔こうやって抱き合うだけでも気持いいよね。〕
『・・・あ、うん。こうしているだけでも気持いい。』
とか一つ一つ心に突き刺さった。
嫁が後藤さんに会話をリードされている。それで後藤さんの、〔夫婦のセックスとこういうセックスは別もんだから。〕という話に、『何かちょっと判るかも。』っていう話も語ったりもしていた。途中で博美の鼻声がして、二人がキスするような音も聞こえる。その回の電話は長かった。その間に一番悶(もだ)えたのは後藤さんが誘導して博美に言わせたこれである。
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20200411
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第34章
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第34章
嫁(柴﨑博美:しばさき・ひろみ:27歳)と後藤和真(ごとう・かずま:30歳)さんが少し俺(柴﨑将嗣:しばさき・まさし:32歳)のことを話題にしたのちに、がさがさっとしてから2秒程して博美が爆笑する。
『あはは、嘘、それ嘘ですよ!』
〔嘘じゃないって。男はそういうもんだから。〕
『絶対嘘!』
最初は意味が全然わからなかったのだけど、博美が笑いながら反論していた。
『じゃあ何? 後藤さんは黒人の人には敬語使うの?』
〔使うよ。当たり前だろ? おれ、黒人なんか見たらその瞬間に、あ、鞄持ちます。パン買ってきますよとダッシュで。と言うよ。〕との言葉に嫁が笑っている。
つまりはそういう事で、後藤さんの〔もう一回言ってよ。〕という声と博美の“もにょもにょ”した声と笑い声がした。それから何度も後藤さんの〔もう一回。〕という声の後に嫁が冗談ぽい不貞腐れたような声で、『後藤さんのおちんちんはおっきい! もう! はい、おしまい!』って言って後藤さんが、〔もう一回ちゃんと言わせてやるからな。〕とか言っている。
実際ここまで俺は後藤さんの裸自体を見たことが無かったから分からないけど、そうやって博美に明らかに比較されたのはショックだった。暫くして、がさがさっと音がして電話が切れるが、その前に後藤さんが言った言葉に引っかかる。〔さっきの事だけど、柴﨑さん以外は今言った人だけ?〕に、博美が『・・うん。でも将嗣君には絶対内緒だよ。』っての甘えた声に俺はどきっとした。
〔へー。柴﨑さんは詳しいことは知らないんだ?〕という後藤さんの声だけが印象に残る。後藤さんは嫁に過去の男を聞きながらセックスをしていたらしい。博美は結婚前の事(男関係)は、これまでも俺にはあまり言わなかった。後藤さんがかなりしつこく聞いて今さっき聞きだしたらしい。嫁の男関係の話はそこまでで、特に後藤さんもこれ以上は詳しくは聞き出していなかった。
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20200412
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第35章
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第35章
それから暫くした23時過ぎに嫁(柴﨑博美:しばさき・ひろみ:27歳)からの電話。それに出たら、『あ、将嗣君・・・ 起こしちゃった?』に、俺(柴﨑将嗣:しばさき・まさし:32歳)は出来るだけ嫁に優しい声を出そうと思った。「どうした?」のと聞いてみる。ただ明らかに博美はベッドの中らしいが、後藤和真(ごとう・かずま:30歳)さんが近くにいるのかは分からなかった。
『ごめんね。寝てたのかな? 結局ね後藤さんに部屋を取ってもらった。』
「まだ起きてたよ。体調は良くなった?」
『・・うん。大分良くなってきたわ。』
「後藤はどうした?」
『あ・・の・・別の部屋を取ったよ。』
「そう。明日お礼言っといて。」
『うん・・わかった。』
暫く話しをして最後に俺が、「博美ゆっくり休みな。」、『お休みなさい・・・ あのね・・。』って何か言いたそうで、「えっ? なんだい?」、『なんでもないの・・今日はごめんね・・明日帰るね。』って云って携帯を切った。
後藤さんからの“最後の電話”は深夜の1時頃である。勿論俺は寝ていなかった。その時も一瞬で電話に出る。その瞬間、『ああっ! あっあっあっああんっ!』っていうさっきよりも切羽詰った感じの博美の逝く寸前の喘ぎ声。電話をとった瞬間に覚悟は決まっていたけれど電話越しの嫁の声は凄くエロかった。
それから後藤さんがドSモードで名前を呼び捨てにする。〔博美、気持ちよかったのか? あ?〕という声が被さってきた。後藤さんもかなり息が弾んでいる。嫁の『あんっ判んないっ!』って声の後、『あんっあっあっあっあっあっ!』って勢い良く突かれている高い声。その後に声がトーンダウンした。
暫くして博美がはあはあ言いながら、『もう激しくしすぎ、後藤さん。』、〔こういうの好きだろ博美ちゃん?〕っていう後藤さんの自信ありげな言葉に、博美が、『・・・嫌いじゃないけど。良く判んないの、凄すぎてっ。』って答える。そういう甘ったるい会話だった。
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20200413
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第36章
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第36章
数度のセックスで後藤(和真:ごとう・かずま:30歳)さんと嫁(柴﨑博美:しばさき・ひろみ:27歳)が慣れたからなのか、後藤さんはマッサージの時みたいに博美に命令している。そして、博美は後藤さんに敬語を使っていた。
〔今までやった中で俺が一番気持ちいいだろ。〕
《後藤さんはこう言えば俺(柴﨑将嗣:しばさき・まさし:32歳)が興奮・嫉妬することを心得ている。》
『もうやだ、また。あっ! 逝くっ!』
〔どうかな今までで俺が一番気持ちいい?〕
『逝くよ! あっあっあっ! 凄いよ。気持ちいいっ!』
(博美は後藤さんに何度促されても比べることはしなかった。)
お互い息を切らした荒い声が聞こえてきて、嫁の博美が途中で後藤さんに伝える。
『逝って! 後藤さんも逝って!!』
〔博美がちゃんと逝ったらな。〕
(ここでも後藤さんは呼び捨てにしていた。)
『駄目早く! 逝って!』
〔おれまだ逝かないよ。博美は気持ち良いのか?〕
『ああもうっ・・気持ちいい! 後藤さんっ!』
博美の気持ちいい連呼の後のイキ声と後藤さんが逝くタイミングで俺は射精をする。後藤さんが逝った後、まだ博美が喘いでいる中で電話が切れた。そして、10分後に後藤さんから、〔電話は通じていましたか? 今日はこれでおしまいです。〕と、メールが来る。
日曜日の昼過ぎに帰ってきた嫁はかなり照れくさそうにしていた。それから、二人はゆったりとしたセックスをする。ピロートークでは『トーハクはすごいよ。絵画も彫刻も仏像も本当に素晴らしかった。今度は絶対二人で行こうね。』って言われた。
昨日のことを尋ねると『将嗣君があんな事言うから、後藤さんに1回だけマッサージ(セックス)してもらちゃったよ。』って、(完全に嘘だけど)恥ずかしそうに答える。それよりも、嫁が『デート中は後藤さんと手を繋ぎ合っていたよ。』っての報告の方が嫉妬心は半端ない。でもそれ以上は詳しい話しを聞けなかった。それで「博美、眠くないの?」と尋ねる。『なんで?』、「目の下にクマできてるよ。」
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20200414
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第37章
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第37章
第36章 20200414
それで「博美、眠くないの?」と俺(柴﨑将嗣:しばさき・まさし:32歳)が尋ねると、
『なんで?』、「目の下にクマできてるよ。」それで実に、嫁(柴﨑博美:しばさき・ひろみ:27歳)が気まずそうな顔をした。すると突然、博美の方から『将嗣くん、写真撮ってくれるかな?』って言ってくる。きっと自分が流れでセックスした罪悪感とか夫に正直なことが言えない(何度も逝ったことや快楽におぼれたこと)背徳感が半端なかったみたいだ。
内心は俺の方こそ《こんなことを博美にさせて欲望を満たしているのにゴメン。》と謝りたい気分もあったけれど、それとは別に写真(それもオールヌードの可能性がありそう)の許可はまさに千載一遇のチャンス。嫁の気が変わらないうちに早速、デジタル一眼カメラを持ってくる。
パジャマを着ていた博美に、俺が「モデルさん! 全部脱ぎましょうか?」とおどける。と、『ヌードなんかは絶対ダメだよ。』って笑われた。《後藤(和真:ごとう・かずま:30歳)さんにはすべて見せているのに・・。》と思う俺の不満な顔を見て、『じゃ~ 今日は特別サービス・ディーよ」と着替えに行く。
しかし嫁が戻って来たときに、その格好に僕は驚いた。花柄のセパレート水着である。室内で水着をみると実にエロチックだった。博美の顔はピンク色に上気していた。『将嗣くん! 早く撮ってよ!』、「よっしゃー」とボルテージが上がる。
僕はポーズ(博美はしきりに恥ずかしがる)を注文して、シャッターを押しまくった(デジタルカメラは何枚でも撮れるのがイイ)。海水浴で撮るのとは全然違う。日常の中での水着は実にエロっぽい。後ろを向かせたり、思い切り下から撮ったり、博美からは、『変態カメラマンだよ。』って叱られる。
でも心底嫌ではなさそうだ。それで嫁を四つん這いの姿勢にして色々な角度から撮った。嫁が、『ちょっとこれエロくない?』俺は合計で100枚以上は撮る。『は~い。もうおしまいね。』って宣言をしたが、俺の脳内は異常に興奮をしていて、水着姿の博美をベッドに押し倒して2回戦に突入してしまった。
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20200613
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第38章
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第38章
第37章 20200613
4月の件は、後藤(和真:ごとう・かずま:30歳)さんに今後のメールで色々教えてもらえると思う。とりあえず今は感情がごちゃごちゃで上手く表現できないけど後悔はして無いし、寧ろ嫁(柴﨑博美:しばさき・ひろみ:27歳)への気持ちは高まっている。ちなみに、宿泊などのお礼を兼ねて例の〖セパレート水着〗の写真をメールに添付したら、凄く歓ばれた。
これからどうするかは決めてはいないけれど、後藤さんが嫁のことを後藤さんが女として〔博美〕と呼び捨てにしたりしている事に、俺(柴﨑将嗣:しばさき・まさし:32歳)は凄く悔しさを感じる。しかし、それと同時に、博美が後藤さんに話しかけている雰囲気とか、今まで知らなかった嫁の大事さとか愛おしさに気づかされた。
俺たちは相変わらず仲が良い。後藤さんとの話をする事は殆ど無かったけど、前に比べると博美が俺に甘えてくる比率が上がった気がする。俺より博美は背がずいぶん低いのだけどちょっとした時なんかに、伸び上がって抱きついてキスしたりする事が多くなった。
4月の〖貸し出し〗後に、後藤さんとは間を空けていましたが5月に再度会いました。間を空けたというのは後藤さんと嫁が会うのは4週間ぶりという事だが、実は俺と後藤さん
とはその間に2度ほど会って酒を飲んでいる。
今回、時間を空けたのは4月の〖貸し出し〗が俺や博美共に少し刺激が強すぎたから、色々と考える時間が必要だったからだ。後藤さんもその事は判っていてくれているようで、逆にメールで、〔もう少し間を空けようか?〕とか気を使ってくれる。また時間を都合して会ってくれて、俺が何を望んでいるのかっていうことなどを色々と話すことが出来た。
話し合いをした結果、結局やり方としては〖貸し出し〗からは一歩戻って、やはり最初のやり方(マッサージ)がいいのじゃないかっていう話になった。4月の事も色々と話しをする。その中で特に気になった、“後藤さんが〔さっきの事だけど、柴﨑さん以外は今言った人だけ?〕に、博美が『・・うん。でも将嗣君には絶対内緒だよ。』”の会話。でも結局、俺自身が怖くなって訊くことができなかった。
後藤さんがその時に、〔こういう事(寝取らせ)をする人達に共通しているのは彼女(嫁や恋人)を凄く愛している事と、彼女の事をもっと、もしかすると本人よりもよく知りたい気持ちが強い。〕と、それを聞いて凄く納得する。俺もそういう気持ちだった。
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20200614
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第39章
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第39章
今回(5月)で今までと一つ違う事をしようと俺(柴﨑将嗣:しばさき・まさし:32歳)は後藤(和真:ごとう・かずま:30歳)さんに話をしていて、それはどんな形でもいいから後藤さんと嫁(柴﨑博美:しばさき・ひろみ:27歳)のセックスを実際に見たいという事だった。その方法については色々と話し合いをする。
ビデオカメラで撮るとか、デジタルカメラで撮るとかそういう事についてもお互いに意見を交わした。しかし、隠れてビデオを撮るのはリスクが高いと思ったし、デジタルカメラで撮ったセックス写真を例え俺と後藤さんだけが見るとしても博美は絶対に嫌がると思う。じっくり話し合いをした結果、最初の時に考えていた事と同じ、途中で俺が部屋に戻ってくる。でも、今までと違って2時間後とかじゃなく後藤さんと打ち合わせた時間に急に戻るという形にした。元々本当は最初もその予定だったけど、直前になり、途中で部屋に戻るのはよそう。と、なったのを今回は実行に移すことにする。
後藤さんは色々と提案してくれた。彼が博美にフェラチオをさせている時に俺が戻ってきて〖見る〗のが俺や嫁の衝撃度は低いのじゃないかという事である。俺が戻っても博美の反応を見ながらそのまま続けられるようならやってみる〖新案〗を提示してきた。それで、次の時は俺がいる部屋で最初からフェラチオをさせる。そういう具合に〔段階を踏んで進めるのがいい。〕というのが後藤さんの意見だった。これには俺も同意見で、《上手くいけば念願の博美の痴態が見られる。》と考える。
5月3日に後藤さんと会う事にするが、嫁は少し最初は渋るというか、躊躇(ちゅうちょ)する感じ。でもGWの初日っていう事と、次の日は博美の好きな映画を見に行く事も予定していると告げた。今回は前回のように後藤さんと二人きりじゃないって事もあって、「また後藤にマッサージしてもらおうか?」、『将嗣君はいいの?』、「俺は構わないよ。」、『じゃぁいいけど・・。』っていう事になる。
因みに、嫁は俺に告げずに黙って後藤さんと、一日一回くらいの頻度でメールをしていた。ただし、内容は俺のパソコン(PC)へ転送してもらったり、後日になるが後藤さんに見せてもらったりしていた。5月3日に会うっていうことは4日前に決めたのだけど、翌日には後藤さんが、〔今週にまた会えるのが楽しみだね。〕というメールを送って、博美も『この前はありがとうございます。私も会うことを楽しみにしています。』っていう返信をしている。
第40章へ
20200616