特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第40章
第39章← 20200616
5月3日はさすがにGWの初日だったので後藤和真(ごとう・かずま:30歳)さんは部屋を一部屋(トリプル仕様)しか予約が出来なかった。嫁(柴﨑博美:しばさき・ひろみ:27歳)は花柄のミニワンピースを着て出かける。会ったときに後藤さんが〔めっちゃ可愛いね。〕と褒めていた。19時頃から3人で食事をしてお酒を飲んで、それから21時頃に部屋に向う。
後藤さんが笑いながら〔博美ちゃんそろそろマッサージ(博美には、〖マッサージ〗という言い訳が絶対に必要。)しようか?〕と口火を切った。嫁が、『えーっと・・・ 将嗣君いい?』って俺(柴﨑将嗣:しばさき・まさし:32歳)の反応を見ながら問いかける。それに俺が頷くと「それじゃあ・・マッサージ・・よろしくな。」と後藤さんに答えて、俺はその後すぐに部屋を出た。
その時に博美と後藤さんには「2時間で戻るから。」と告げたけれど、実際には、後藤さんと俺が出て行って30分後に戻るという打ち合わせをしている。それで俺はホテル内のラウンジへコーヒーを飲みに行き、30分間待っていたのだけれど、やっぱり今までとは緊張感の種類が違っていた。最初の時も貸し出しの時もすごく緊張はしたけれど、今までは、ある意味違っていた。
後藤さんも、〔柴﨑さんが入って来た時に博美ちゃんがどんな行動や反応をとるかは判らない。〕と言う。俺も、その点は、うまくやるつもりだけど予想以上に取り乱す事があればすぐにでも止めて帰るようにするという対策はしていた。
はっきり言って4月の貸し出し時より緊張は強くなる。あの時みたいにスマートフォンを
見ながら苛々(いらいら)するという訳じゃなくて、どちらかというと今までより考えす
ぎてしまった。俺自身、今まで嫁と後藤さんのセックスは声(スマホ)を通してしか聞いてないのを直接見ることが初めてである。博美がセックスを俺に初めて見られてしまうのにどういう反応をするのかって言うことに凄く興奮した。(前戯までなら初回に経験している。)
今までとはある意味全然違って俺にとっても嫁にとってもセックスを見る(見られる)初めてのことだから凄く緊張する。今回については、俺も流れによって博美に責められるかもしれないとも思っていた。そうなったらその反発の強さによっては、後藤さんとの関係を終わりにしようとさえ思っている。
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20200621
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第41章
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第41章
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俺(柴﨑将嗣:しばさき・まさし:32歳)と後藤和真(ごとう・かずま:30歳)さんは半年以上、嫁(柴﨑博美:しばさき・ひろみ:27歳)と後藤さんとは約2カ月の関係である。特に後藤さんと俺は友人になっていたから、これを終わらせることになるかもしれないというのはプレッシャーだった。
勿論プレッシャーだけじゃなくて、この日にプレイ(寝取らせ)をちょっと先に進められるかもしれない事にワクワクっていうと変だけど期待感もある。上手く伝わらないけれど、俺が望む(直に博美がセックスしている姿を見る)ような後藤さんと話したことに近づくような期待感と緊張とがない交ぜのようになっていた。
今までは部屋の中で何が起こっているのか?それから嫁がどうされているか?という事がずっと気になっているのが、今から行くことによってどうなるのか?っていう方に頭が一杯になっている。
俺は30分が経ったので部屋に戻った。エレベーターを降りて、部屋の前まではやっぱり凄く緊張する。カードを差し込みドアノブに手を当てた所で、ようやく《博美が今ドアの向こうで、実際に後藤さんにフェラチオしているかもしれないな。》と考えて凄く興奮をした。
その時に“ハッ!”と、いきなり鮮明に《これから博美と後藤さんとのセックスを見るのだ。》と思う。やっぱり気持ちはイッパイイッパイだった。《今向こうで博美が・・・。》と、勿論心の中で判っていたけれど実感としてその時に初めて感じる。
慎重にドアを開けた直後だった。『ああんっ!』って感じている博美の喘ぎ声が聞こえた。
部屋の中は暗かったけれどその声を聞いた途端にいきなり頭が“ガ~ン”ってなる。一気に喉が渇いて心臓がキューっとなって呼吸が苦しくなった。
暗い部屋の中から聞こえる声というのは電話越しとは違って、まず聞こえる声が大きい、そして何よりも足を踏み入れればすぐそこにいる。30分前までは部屋の中で談笑していた博美と後藤さんが暗い部屋の中にいるという事も、部屋の外から入るのと、電話で聞くのとじゃ全然違っていた。ドアからは通路がありベッドが直接見えないのだけど嫁の喘ぎ声が聞こえる。それは廊下に誰かいたら気がつくほどの音量だった。
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特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第42章
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第42章
第41章← 20200627
俺(柴﨑将嗣:しばさき・まさし:32歳)と嫁(柴﨑博美:しばさき・ひろみ:27歳)
そして後藤和真(ごとう・かずま:30歳)さん
ドアを開けてすぐ大体の状況が分かる。嫁の声で後藤さんと博美が明らかにフェラチオ中じゃないのは判った。俺はそれで急に心臓が“バクバク”し出している。そのときの俺は予定(思惑?)がはずれたのと、何か予想外の事が起きたのかが判らなくてちょっと気持ちが混乱した。今考えると、それももしかすると後藤さんの雰囲気作りだったのだと思う。
それは、少なくともフェラチオ中じゃなかった。だからマッサージを終えて前戯の最中かもしれないとか、早く来すぎたかもとか一瞬のうちに色々と考えを巡らす。そして、俺が部屋に入ってドアをバタンって閉めた時、一瞬後に博美の『えっ!? この部屋なの?』って声と後藤さんの〔あれ? 将嗣が戻ってきたかな?〕と、いう落ち着いた声。博美が『ええっ? ちょっと・・・ えっ!』って、かなりびっくりした素の声を出した。
その声があまりに絶句しているので、俺は緊張が解けて思わず笑いそうになる。別に博美を馬鹿にしたわけじゃなくて何か緊張の中の緩和みたいな感じになっちゃったのだ。でも、その次に、博美の喘ぎ声ですぐに気持ちが戻る。部屋の向こうで『いやだ、ねえ後藤さん抜いてっ!』って博美の押し殺したような声が聞こえた。〔もう遅いよ博美ちゃん隠して隠して。〕って後藤さんの余裕のある声。
直前にまだ前戯の最中かもしれないとか考えていたから博美の『抜いてっ!』っていう声にはドキッとした。それは『抜いてっ!』ていうか、『これ抜いてぇ!』って感じの語尾がちょっと掠(かす)れている。明らかに挿入れられて動かされている最中の声のように聞こえた。
意を決し、そのまま暗い部屋の中のベッドの方に向って歩を進める。博美と後藤さんに直面した時の衝撃が凄かった。脳内処理が出来ずに、今見ていることが現実なのかさえ判断できない状態になる。勿論二人とも全裸だった。博美の服はもう一方のベッド上に散らばっている。騎乗位と正常位の中間の対面座位(座った体勢で性器を結合させる。男女が正対し、座った男性に上から女性が跨る体勢で結合するみたいな体勢)だった。ベッドの上に騎乗位から博美が後ろに倒れて後藤さんが上半身を持ち上げたような、お互いがベッドに後ろ手を突いて上半身を持ち上げた感じの格好で博美と後藤さんがいる。俺はベッドの上の嫁と思いっきり目が合ってしまった。
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20200709
特名Ⅱ〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第43章
特名Ⅱ〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第43章
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俺(柴﨑将嗣:しばさき・まさし:32歳)と嫁(柴﨑博美:しばさき・ひろみ:27歳)
そして後藤和真(ごとう・かずま:30歳)さん
嫁は俺の姿を確認するや否や、一所懸命にアッパーシーツを引っ張って繋がっている所から顔までを隠そうとする。後藤さんは片手で博美を落ち着かせるように博美の肩までの髪をかきあげるみたいにして顔を触っていた。
不思議な事に俺の視線は博美じゃなくて後藤さんの方に行く。後藤さんの裸自体を見るのは初めてだったからかもしれないけど、背が俺より少し高いのは判っていたけど思ったよりガタイ(体格)が良いなあとか、やや毛深いなあとかそんな事を思った。
博美の『なんで、え? 将嗣君がなんでいるの? え! なんで? どうして?』って慌てた声の後、後藤さんがゆっくり前後に腰を動かす。その動きに合わせて明らかに後藤さんと繋がった感じで嫁の上半身が揺れた。(博美としては裸を見られるのは初回の時もあったが、セックスを見られるのは全っく別次元の事だったそうだ。)
博美が歯を食いしばって俯いた後、『後藤さんだめっ! 動かないで・・お願い・・・。』って声。でも明らかに喘ぎ声交じり、何より博美の顔が融けている。顔が真っ赤でエロの表情。いつもは猫目っていうかちょっと強気な顔つきなのだけど完全にエロい顔になっていた。
嫁は少し背が低いのとちょっと痩せ気味だからか、後藤さんが博美の全身を軽々と動かせる感じで、そういう体勢なのに腰を動かした瞬間も博美はなんだか後藤さんの上で動かされている。その嫁の反応で、後藤さんが大丈夫(最悪の事態にはならない)と判断をしたのだ。博美の顎の先端を持って博美の顔を自分のほうに向けて、後藤さん自身は俺の方見ながら、〔なあ将嗣、博美ちゃんに腰使わせちゃっていいよな?〕っていきなり喋ってくる。
俺はこの事態にぼうっとしていたけれど、咄嗟に「構わないよ。それでいいよ。」って掠(かす)れた声で答えた。前もそうだけど後藤さんと博美の絡みの時の間に声を掛けられると、興奮している真っ最中なので、どうしても喉がカラカラになって声は掠れちゃうし、良く頭が廻らず的確な言葉が出てこない。(M体質のせいなのか、凄く興奮すると自然にそうなる。)
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20200710