名P〖彼女の恋(修正版)〗その1
(原題:元カノ 投稿者:らいと 投稿日:2012/07/13)
僕(周防久志:すおう・ひさし)と今野奈々(こんの・なな)は1年の付き合いです。1年前大学4年生の夏に、内定をもらい長かった就活を終えた僕は、友人とコンサートへ行った時に出逢い、一目ぼれになり、勇気をふるって携帯番号の交換に成功をする。奈々とはその後、LINEを通じて、互いの行動などを報告し合った。初めてのデートで、僕から告白。奈々が『待っていましたよ。』って最高の笑顔でOKしてくれました。
付き合ってみると、3つ年下の彼女は僕よりいろんなことを知っていて、僕が知らないことを見つけると『久志さん。また一つ、勉強になりましたねぇ。』って笑って言います。 奈々は決して美人じゃないが笑顔の可愛い娘で、背丈は154㎝と小柄だが、童顔に反して、胸は形の良いCカップで、お尻も大きかった。いつも楽しそうで、大きな目が笑顔になるとさらに可愛くなる。そして、その笑顔にいつも癒やされ、僕は大好きでした。
ただ、僕は独占欲が強くて、そのうえとても嫉妬深くバカです。彼女の周りには人が多く集まり、彼女が飲み会に行くと聞いては嫉妬し、いらない想像をし、彼女を責めてしまいました。結局、彼女を信じてあげることができなくなってしまい、僕から別れを切り出します。彼女は『別れたくない。』って泣いてくれました。結局別れてから2年がたち、偶然二人は再会したのです。
僕はその日、仕事の帰りに後輩の村瀬健次(むらせ・けんじ:23歳)と飲みに行き、会社の最寄り駅近くの居酒屋に入りました。金曜日ということもあり人が多かったのです。それでも、運よく席が空いていて座ることができました。〔やっぱり金曜日は混んでいますねぇ。〕しかめっ面の健吾に「しかたないよ。」と苦笑いの僕。
しばらく仕事の愚痴や健次の彼女とのケンカの話しなどを聞いて、少し酔いが回ったころ「ちょっと、ごめん。」と言ってトイレに立ちました。小さなお店のため男女兼用のトイレに行くと使用中とのことで扉の前で待ちます。ガチャンと扉が開いて女性が『お待たせしましたぁ~。』って明るい声で出てきました。《あれ、この声・・》会釈をして通り過ぎるときチラッと見ると・・奈々に良く似ています。
慌てて僕はトイレに入り、さっさと用を足して出ました。《奈々だったのかな?》それとなく辺りを見渡しながら健次の待つ席へとあるきだします。すると、こちらを見ながら小さく手をあげている女性と目があったのでした。《やはり奈々だ・・。》彼女は少し笑うと目線をそらし、隣に座っている女性と話しはじめる。僕は久しぶりに見た奈々になぜか初恋の人に会ったような気持ちになり、ドキドキした心臓を抱えて健次の待つ席に帰ったのでした。
その後は何を話したかあまり思い出せないぐらい彼女が気になってしまい、チラチラ見ていると健次が、〔あの娘(こ)達が気になるんすか?〕とニヤニヤしながら聞いてきます。僕は「いやいや、ただ知り合いに似ているだけだよ。」と誤魔化したのですが、〔あっちの娘可愛いですよね。〕と奈々とは違う隣の娘を指します。僕は、「そうかなぁ?」となぜか内心イラっとしながら応えていました。 その2へ
2017/08/27
名P〖彼女の恋(修正版)〗その2
その1
その後、飲み続けていると村瀬健次(むらせ・けんじ:23歳)が酔っ払いへと変身します。大きな声で笑いながら〔先輩、トイレ行って来ますわぁ。〕と席をたちました。僕(周防久志:すおう・ひさし:25歳)はチャンスとばかり今野奈々(こんの・なな:22歳)の方に目をやると、彼女の隣の娘も席を空けていて、奈々がこっちを見ていたのです・・。
目が合った奈々は声を出さず、口の動きだけで『元気?』って訊いてきました。僕は小さく笑って、大きく頷きます。そんな僕を見て、クスッと笑う奈々の笑顔はあの頃からなんにもかわらず可愛くて、僕の心臓はギュッとなりました。お互い目が合うと少し照れてしまい、手の中のグラスやトイレに行った健次の方に目をやり、なんだかドキドキと落ち着かない時間が過ぎていく。
ガヤガヤウルサかった店内も気になりません。《なかなか帰って来ないなぁ》と後輩の健次を気にしていると、トイレのすぐ脇のスペースで誰かと楽しそうに話している健次を見つけました。《あいつ、何やってんだよぉ・・?》奈々が気になって仕方ない僕は健次が早く帰って来てくれるのを待っていたのです。《誰と話しているのだろうか?》と気になって見てみると、奈々の連れの女の子でした。
〔先輩、彼女たちと一緒に飲みましょうよぉ。〕と酔っ払った健次は満面の笑みで奈々の連れの女の子と一緒に帰って来ます。「おぃおぃ、大丈夫かぁ・・。すみません後輩がご迷惑を・・(汗)。」って謝る僕に彼女は〚全然大丈夫ですよぉ。この後輩さんはおもしろい人ですねぇ。もし、よかったらご一緒しませんか?〛って彼女の方からも言って来たのです。
僕達はこの成り行きで、4人で飲むことになった。僕と健次はビール片手に席を移動し、奈々達の席へ行きました。奈々とその友達の住谷杏奈(すみたに・あんな:22歳)ちゃんは〚いらっしゃ~い。〛って迎えてくれ、4人で乾杯をし、まるで昔からの友人のように楽しく飲んだのです。
その日、僕らはすっかり意気投合し、帰る時になっても、ノリノリの健次の提案だったが、杏奈が〚また一緒に飲みましょう。〛ってことになった。その時、テーブルの下で奈々が僕の手をちょんっとつついてきたので、奈々の方を見るとあの優しい笑顔が僕をまっすぐに見ていたのです。
終電の時間がせまり、4人がそれぞれ電話番号交換をしてお開きになりました。駅まで4人で歩きます。健次と杏奈ちゃんが大きな声で話している。対照的に僕と奈々は静かに話します。
「元気そうだね。」
『久志くんも。』
「奈々があんなに飲めるようになってるとはねぇ。」
『わたし、もう大人の女ですからぁ。』
「僕から見たら、まだまだ可愛い女の子だけどなぁ。」
『それはそれはありがとうごいますぅ。』
二人は、こんな会話で笑い合います。
「また会いたいな。」
『わたしも。』
奈々が目を細めてその日一番の笑顔を見せました。前を歩く健次たちを気にしながら、僕と奈々はどちらともなく手をつなぎ、駅まで歩きました。あの頃に戻ったように感じ、幸せな気持ちのまま僕は家路についたのです。 その3に
2017/09/28
名P〖彼女の恋(修正版)〗その3
その2
月曜日に出社すると後輩の村瀬健次(むらせ・けんじ:23歳)が僕(周防久志:すおう・ひさし:25歳)のところに来て、〔おはようございますこの前の飲みは楽しかったですねぇ。あれからずっと(住谷)杏奈ちゃんとラインをしてるんですよぉ。彼女めっちゃ可愛いっすわ。〕と、ニヤニヤしながら軽い自慢話しをしてきました。
「健次、お前彼女いるだろ。大丈夫なんかよ?」
〔大丈夫っすよ。最近彼女とうまくいってないんです。だから、人生に張りができたぁ。〕と能天気に言っています。
〔そういえば、先輩はどうなんですか?この前、奈々ちゃんと手をつないでいたでしょ?。〕
「お、お前見ていたのか・・?」
〔バッチリっ。杏奈ちゃんも言っていましたけど、奈々ちゃんはウチらがお店入ってすぐ先輩のこと、かなり気にしていたみたいですよ。『知り合いに似てるって。』・・あれっそういえば、先輩も同じようなこと言っていましたよね?〕
彼女(今野奈々:こんの・なな:22歳)は僕より先に気づいていたのだ。奈々の笑顔を思い出し、たまらなく会いたくなる。
すると、“ヴヴヴ”ってスマホのバイブ音がした。《まさか?》と思った時に、〔杏奈ちゃんからですわ。〕それは健次のスマホでした。《なんだよ・・。》がっかりついでに自分のスマホを見ると光っている。見るとラインがきています。それは奈々からでした。
『おはよう(^O^)/ もうお仕事始まっちゃってるかな? 久志くんは月曜日に弱いから大丈夫かなってラインしちゃいました(b^-゜)・・・・金曜日、逢えて嬉しかった。お仕事頑張って下さいな♪(*^ ・^)ノ⌒☆』
《やられました。》僕はすぐに返事を返します。そのあと、めちゃくちゃ幸せな気持ちで仕事に入りました。
それからは、たまに奈々から『ガンバレ!』ってラインが来たり、バイト上がりに電話が来たりと、そのたまに来る連絡にウキウキと思春期の少年のように浮き足立つ僕です。最初の飲み会から2週間後、健次が来て、〔明日の夜は先輩空いてますか? (住谷)杏奈(すみたに・あんな:22歳)が〚また飲まない?〛って言うんですよ。もちろん、奈々ちゃんも一緒にって。〕それでも僕は(本心を隠し)勿体ぶり、「明日の夜は予定が・・・。」と言うと、〔先輩、行きましょうよ。〕と熱心に言うので、「仕方ないなぁ。お前の頼みだから・・。」心の中で《また奈々に会える。》とガッツをする。
そして、あの夜になったのでした。僕はいつもより早く仕事を終わらせ、健次と一緒に会社を出ます。前回と同じ呑み屋でした。店に入ると、すぐに目をキョロキョロ。奈々を見つけた時の心臓の音は、そこにいるお客さん全員に聞こえているのじゃないかというほど大きくうるさかったのでした。 その4へ
2017/09/30
名P〖彼女の恋(修正版)〗その4
その3
〚こっち! こっちぃ!〛
住谷杏奈(すみたに・あんな:22歳)ちゃんが僕たちをみつけ、大きな身振りで呼びます。
〔おぅ、ワルい、ワルいつぅか、杏奈たち早くね!〕
〚健次たちが遅いんだよぉ!〛
僕(周防久志:すおう・ひさし:25歳)は彼女(今野奈々:こんの・なな:22歳)と目が合う、「よっ!」『うんっ』クスリっと笑う奈々の笑顔で、優しい空気があふれます。奈々は白のジーンズに紺に白の水玉のキャミソールで、スタイル(胸はDカップ)のよくわかるファッションでした。ガヤガヤした店内で奈々は輝いていました。
4人で飲んでいると、しだいに酔ってきたのですがある事に僕も奈々も気づきました。後輩の村瀬健次(むらせ・けんじ:23歳)と杏奈ちゃんが異常にべったりなんです。『・・ふたりってなんか・・そうなの?』「まぁ、そんな感じかな。」健次に別の彼女がいることを知っている僕は言葉を濁しながら答えました。
ふたりは一度見つめあってから、『お似合いだね。』、「そうだよね。」と乾杯してふたりのことを肴にお酒をのみました。あまりに楽しく、明日は休みということも手伝い僕は飲みすぎてしまい、帰るのが億劫になる。「今日は近くのマンガ喫茶にでも泊まるわ。」と言うと、〚奈々の家が近いからみんなで行こうよ。〛と杏奈ちゃんが提案しました。
〔うわぁ、行きたい、行きたいな! 奈々ちゃんの部屋がみたぁい!〕と、健次は大騒ぎ
をしています。『片付けていないから、恥ずかしいよ・・・。』って困惑をしている奈々をよそに〚奈々いいじゃない。みんな行くよ!〛って、いうことで店を後にしました。
駅の方向とは逆にしばらく歩きました。途中のコンビニでお酒とつまみを買います。相変わらず後輩の健次は大きな声で話し、杏奈ちゃんはそれを聞いて笑いが止まらないようでした。奈々はちょっと困り顔でふたりを見ながら、たまに僕を見て“やれやれ”みたいな顔をします。
10分ほど歩いたら、まだ新しい、白い綺麗なマンションに着きました。《ここが奈々の住んでいるところか・・。》『ちょっと片付けるから待っていてくれる?』って言い残して、奈々はそのマンションの2階の一番奥の角部屋へ入って行きます。
僕たちは、廊下でしばらく待ちました。健次は杏奈ちゃんに何か耳打ちし、それで杏奈ちゃんがクスクス笑っています。《それにしても2人は、いつの間に・・こんなに親しい関係に・・・。》漸く奈々が顔を出してOKサインを送って来たので、3人は階段を昇り部屋の中へ入りました。 その5へ
2017/10/17
名P〖彼女の恋(修正版)〗その5
その4
彼女(今野奈々:こんの・なな:22歳)の部屋はとても整理されていて、清潔感があり《女の子の部屋だなぁ》と感心しました。それにアロマなのか良い香りがします。〔めっちゃイイ匂いするわぁ。女の子の部屋ぽいなぁ~。〕とテンションの上がった村瀬健次(むらせ・けんじ:23歳)がいろんなところの匂いをかぎ出しました。
〚ウチに来た時と全然反応違うじゃあん。もう、恥ずかしいことをしないの!〛って住谷杏奈(すみたに・あんな:22歳)ちゃんが軽く叱ると、〔だって、杏奈の家は物が多すぎなんだよ。おれの部屋とほとんど代わんないもんなぁ。〕と夫婦喧嘩みたいだ。《えっ・・健次は杏奈ちゃんの部屋へ行ったのかぁ!! もう、展開が早くてついていけないよ。》
〔でわでわ、2回戦へ、乾杯~。〕飲み会を再開も束の間。楽しさからのハイペースと、一週間の仕事疲れからか、まもなく僕は寝入ってしまいます。・・・・どの位時間がたったのか?のどの渇きに目を覚ましました。部屋が暗くて、最初は(ココどこだっけ?)と考えながら横を向くと、暗さに慣れてきます。すると僕(周防久志:すおう・ひさし:25歳)の目の前に奈々の寝顔がありました。“すーっすー”っと寝息を立てる奈々の寝顔は昔よりも少し大人っぽくなりましたが、変わらす綺麗です。
《別れるなんて、本当にバカだったなぁ・・。》
僕が反省した時でした。
〚・・あっ・・あぁ・・ぃい・・。〛
杏奈ちゃんの・・あえぎ声が聴こえてきたのです。
〚ああぁ・・すごいぃ!・・〛
《あ、杏奈ちゃんだよな・・!!!》
〔声ちょっとガマンしろよ。先輩達が起きちゃうゾ。〕
〚・・だって、健次が・・あっ・・動くから・・イィ・・大きいぃ・・。〛
床の鳴る音と一緒に、たまに打ちつける音も聴こえてきました。
暗闇の中、僕は奈々の顔を見ながら、健次と杏奈ちゃんのセックスを耳に全ての神経を集中します。健次が杏奈ちゃんに小さくヒソヒソ囁くと、〚はいっ、・・ああぁぁ・・いっぱいですっ・・マンコいっぱいですっ・・ああぁぁ・・大きいですっ、健ちゃんのペニス大きいですっ・・。〛
さっきまで一緒に笑いながら飲んでいた杏奈ちゃんからの隠語は生々しく、僕の下半身に電気が走りました。僕は心臓がドキドキしてきて、それにつられて息も荒くなり、手に汗が・・ふと寝ている奈々の方を見ると・・寝顔の表情が少し強張っているように見えます。
よく観察すると、奈々の息が荒いような気がしました。《もしかして、起きているのかな?》それで僕はそっと奈々に手を伸ばします。彼女の頬に触ると、ビクッとして目を開けました。奈々の目は驚いた表情でしたが、もうすでに潤んでいて、やけにエロく、可愛いかったのです。 その6へ
2017/10/18
名P〖彼女の恋(修正版)〗その6
その5
〚ああぁぁ・・あたりますっ・・奥ぅ・・はいっ、気持ちいいです・・ダメ・・ああぁ・・。〛
住谷杏奈(すみたに・あんな:22歳)ちゃんも声を抑えながら、村瀬健次(むらせ・けんじ:23歳)を受け入れているのだと思いますが、やはり深夜ということもあり、他に音の無い状況でハッキリ聴こえます。
僕たちは杏奈ちゃんの声に煽られて、どちらともなくキスをしました。二度、三度と軽くキスをし、ディープキスへ・・。久しぶりの奈々の唇に夢中で舌を絡めます。彼女(今野奈々:こんの・なな:22歳)は目をつぶり、僕(周防久志:すおう・ひさし:25歳)の腕をつかんできました。その緊張度が僕にも伝わってきました・・。
奈々とのキスに僕の理性はショートし、彼女の胸へ手を伸ばします。服の上から触るとブラジャーの硬さが・・『久志くん・・ダメ・・だよ。』って小さな声で奈々が抗議しますが、彼女の胸を揉む僕の手を払うような抵抗はしません。
僕は昔と変わらないDカップの奈々の胸に、抑えきれない興奮を感じ、人生で一番というくらいペニスをカチカチに堅くしていました。乳首を攻めていると、キスをしている奈々の鼻息もあからさまに荒くなっていき、興奮しているのがわかります。
その時、僕にとっては驚くことが・・昔付き合っていた時、奈々はセックスに対して消極的で、「もっとああして、こうして。」と頼んでも、『恥ずかしいから。』って、してくれませんでした。そんな奈々が、興奮して自ら僕のペニスをズボンの上から触りだしたのです。
僕の奈々に対する清楚なイメージと鼻息荒くペニスをさするいやらしさのギャップに僕の興奮はMAXです。
『・・・・あの・・する?・・』
って小さな声で聞いてくる奈々に、
「・・・・うん・・・・。」
と僕は小さな声で答えた。
奈々が僕のズボンに手をかけたその時です。
〚あぁぁぁぁ・・イキます!俊ちゃん、イキます!・・あっ・・イク、イク、イクぅ!・・〛
パンっパンっパンっという肉がぶつかる音と共に杏奈ちゃんの喘ぎ声が・・正直、僕も奈々も杏奈ちゃんの欲情した声を聞いて正気にもどりました。
〔ばかっ、声っ!〕
後輩の健次が様子を見に来るのではと、僕と奈々は身仕度を整え、また寝たふりをしたのです。すると静かな足音とともに、
〔ふぅ、大丈夫かぁ・・危なかったなぁ・・。〕
という健次の声と遠ざかる足音に、僕はクスリと笑ってしまいました。
傍らを見ると奈々もクスクスって笑っている。
『・・わたし達も危なかったね。』
小さな声でつぶやいて、ぺろっと舌を出したので、僕は・・不覚にも、可愛いと思いました。 その7へ
2017/11/16
名P〖彼女の恋(修正版)〗その7
その6
次の日の朝。今野奈々(こんの・なな:22歳)は、楽しそうに笑っている。村瀬健次(むらせ・けんじ:23歳)と住谷杏奈(すみたに・あんな:22歳)ちゃんも起きていて、3人でテレビを見ながら笑っていました。
『あっ、起きたね。おはよう。今、冷たいお茶持ってくるね。』
〔あっ、おはようございます。先輩寝過ぎっすよ。〕
〚おはようございまぁす。周防さんって寝顔ちょっと可愛いいですね。〛
健次も杏奈ちゃんも昨夜の生々しいセックスの匂いは一切無ありません。
「おはよう。みんな早いねぇ。」まだ覚醒しきれてない僕(周防久志:すおう・ひさし:25歳)に奈々が『はい、麦茶だよ。』って、おしゃれなグラスに冷たい麦茶を入れて持ってきてくれました。〔あれ、なんで先輩には麦茶なの? 俺たちはコーヒーなのに・・。〕と健次が不思議そうに訊く。『なんとなくね・・。』って奈々はいつもの笑顔で、健次の質問をはぐらかします。それは堂々としたものでした。僕が朝は冷やしたお茶がさっぱりして好きだということを奈々は覚えてくれていたのです。
そのあと、軽い朝食を人数分を作ってくれ、食事を済ませ、みんなで駅まで歩きました。
〔いやぁ、楽しかったな。また、みんなで集まりましょうよ。〕
最後まで上機嫌な健次は杏奈ちゃんと帰る方向が一緒だとのことで、2人で電車に乗って行きます。
『久志くん。また遊びに来てね。』
「うん。ありがと。」
『じゃあ・・約束ね。』
それで奈々が小指を僕の顔の前につき出します。僕たちはデートの終わりにお互いに『好きだよ』と言って指切りをしてから家路につくということを当時していました。奈々がそれを覚えていてくれたことに涙が出そうになり、慌てて指切りをして電車に乗ります。電
車の中から見ると、奈々は見えなくなるまで僕を見送ってくれていました・・。
あれから僕達〖僕と奈々のカップル。後輩の健次と杏奈のカップル〗はよく遊ぶようになった。4人でよく週末に飲んでいたのが、休日になるとドライブに行ったり、ショッピングやカラオケと4人が揃うと楽しかったのです。
その中で健次と杏奈ちゃんはラブラブなのを全然隠そうとしない。ちょっと気の強そうな杏奈ちゃんも、健次の前では可愛い女の子でした。それと知り合った頃とはファッションも変わったように思う。健次は露出が多い服が好みのようで、杏奈ちゃんと一緒にいる僕は目のやり場に困ります・・・。 その8に
2017/11/18
名P〖彼女の恋(修正版)〗その8
その7
ある時、村瀬健次(むらせ・けんじ:23歳)が僕(周防久志:すおう・ひさし:25歳)に伝えてきます。〔先輩、ぼく、彼女と別れました。杏奈に惚れまして・・あいつとなら、何があっても笑っていられると思うもんで・・。〕と、爽やかさすら感じるくらい堂々とハッキリ言われます。「そうか、おめでとう・・は変かな?でも、健次の気持ちが一番 だから、俺はその気持ちを応援するよ。」
恥ずかしながら、健次のまっすぐさ、行動力に羨(うらや)ましい気持ちになります。僕は未だに彼女(今野奈々:こんの・なな:22歳)への未練でグズグズしていました。そんな時、4人で海へ行くことになります。奈々の水着姿を見られるとウキウキしながら車で海へ向かった。
白くスレンダーな奈々の肌を真っ白な水着が包みます。正直・・可愛いすぎて時間が止まります。それと形の良いCカップに細くくびれたウエストのギャップにとてもドキドキしました。『久志くん、あんまりしっかり見ないでね・・。』って、恥ずかしそうに胸の前で手を合わせている奈々は、髪をいつもと違いアップにしています。
〚お待たせぇ~。〛明るい黄色のビキニ姿で現れた住谷杏奈(すみたに・あんな:22歳)ちゃんは、奈々をしのぐ巨乳でこぼれそうな!!という表現がピッタリなくらいのスタイルで、砂浜の注目を独り占めという状態でした。いつも一緒にいる僕も(こんなに大きかったのか!)圧倒され、ぼぅっと見とれてると腕に激痛が・・・・。奈々が僕の腕をつねっています。『もう!・・見すぎ・・!』僕をにらむ奈々がなんだか愛しく、こんな時間が戻ってきたことがただただ嬉しかった。(ただ、それは、あいつに会うまでは・・・・。)
僕は海で遊ぶのは久しぶりです。しかも、奈々が一緒だなんて夢のよう。一緒に泳いだり、
ムダに砂浜をダッシュしたり(昔の青春テレビドラマっか!)、そして定番のスイカ割りもやって、久しぶりの海を満喫していました。気がつくと、僕と奈々、健次と杏奈ちゃんという組になり若干の距離ができています。すでに健次と杏奈ちゃんは自分たちの世界に入っていました。
『あの2人、仲いいねぇ。』
奈々が目を細めながら2人を見つめています。
『・・わたしも・・なれるかなぁ・・。』
「・・えっ?」
聞き返す僕に、いつもの笑顔で
『なんでもないょ・・・。』 その9へ
2017/11/19
名P〖彼女の恋(修正版)〗その9
その8 2017/11/19
僕(周防久志:すおう・ひさし:25歳)が乗る浮き輪に今野奈々(こんの・なな:22歳)の乗る浮き輪がコツンとあたり、そのまま僕らは軽いキスをします。・・お昼になり、僕たち4人は砂浜に戻ってお弁当を食べたあと一休みしていた。
〚ちょっとトイレタイムぅぅ。〛
いつも明るい住谷杏奈(すみたに・あんな:22歳)ちゃんがそう言うと、奈々も立ちあがり一緒に海の家の方へ歩いて行きました。
〔先輩・・奈々さんってめっちゃ綺麗ですよねぇ。それに腰まわりなんてキュッてして、肌も綺麗っすよねぇ。〕
「健次、変な目で見るなよ。杏奈ちゃんだってすごいじゃん。浜のみんなが見とれているゾ。」
〔・・まぁ、あの巨乳にオレもヤラれましたけど・・。〕
僕と後輩の村瀬健次(むらせ・けんじ:23歳)が男の会話をしていると、2人が帰ってきました。
〚・・ねぇ、奈々、ほんと大丈夫?〛
杏奈ちゃんが浮かない顔で奈々に言葉をかけています。
〔杏奈どうしたん?〕
健次が杏奈ちゃんに聞いてみたところ、海の家で奈々の知り合いに会ったらしい。その男が奈々にものすごく馴れ馴れしく、杏奈ちゃんとしては嫌な気持ちになったとのこと。それで〚奈々もその男に会ってからちょっと元気がないのだ。〛って杏奈ちゃんは言うのだ。
「・・あの、大丈夫?」
僕が訊ねると
『・・大丈夫だよ。・・なんか、ごめんね・・。』
奈々は笑顔でこたえますが・・いつもの優しい笑顔ではありませんでした。
その後もみんなで海に入ったのですが、奈々は元気なフリをしているように見えます。笑顔がやっぱり少し違うように感じたのです。・・夕方になり、そろそろ上がろうということになりました。
着替えの前にシャワーを浴びようと僕たちは海の家に有るシャワーを使いに行きます。男女に分かれてシャワー室に入り、カラダを洗い流しました。僕は「先に行っているよ。」と鼻歌を歌っている健次に一声かけて外に出ます。
海の家の畳の上で3人を待っていると、外から男女の3人組が入って来ました。男2人は、どちらも背が高く、色も黒く精悍で、何より驚いたのはその割れた腹筋です。《すごいなぁ・・格闘家みたいだなぁ・・》っと、一人感心をしてしまいます。
女性は小柄で色白です。AKBのメンバーのような若さが全面に出ているって感じの女の子でした。
〈じゃあ、あとでな・・。〉
男の一人が女性に声を掛け、シャワー室に入っていきました。その時、男が僕を見て、目が合ったのを今でもハッキリ覚えています。 その10に続く
2018/01/12
名P〖彼女の恋(修正版)〗その10
その9
しばらくして、村瀬健次(むらせ・けんじ:23歳)、今野奈々(こんの・なな:22歳)と住谷杏奈(すみたに・あんな:22歳)ちゃんとシャワー室から出て来ました。その杏奈ちゃんがご機嫌ななめだったので、健次が理由を訊くと、〚あのね・・シャワーを浴びていたら、昼間のチャラ男といた女の子が入って来たの! なんか、ヤダなぁって思ってさぁ・・。〛・・って言うではないですか。奈々はというと、何も言いません。《・・ということは、あの2人のうちどちらかが奈々の知り合いということなのかな?》
しかし、僕(周防久志:すおう・ひさし:25歳)が見た、黒く精悍な男たちと、奈々がつながらず、どんな関係なのだろうか?と気になったのですが聞ける雰囲気ではありませんでした。〔・・まぁまぁ、気を取り直して飯でも行きましょう!〕この雰囲気に気をつかった健次の言葉で、僕たち4人はご飯を食べに行き、お酒も飲んで、楽しく過ごして、それぞれ家路に着きます。
僕たちはその後も変わらず、僕と今野奈々、後輩の村瀬健次と住谷杏奈の4人で遊んでいました。そして奈々は毎日、ラインや時間が合うと僕に電話をくれます。それで僕は、《もう一度奈々と・・》いう希望を持つようになっていました。
ある土曜日、また4人で夜に集まって奈々の家で飲もうということになります。健次は、朝から杏奈ちゃんとデートをしてから合流するということでした。その日の僕は、みんなとの待ち合わせ時間より早く行って、一番乗りしてやろうと思い、ウキウキしながら電車に飛び乗りました。そして、奈々の家の最寄り駅で降りると、改札を出ます。
・・・・あっ!! ・・・・・・海の家で見た、黒く精悍な男たちの中で僕と目が合った方の男でした。しかし、男は僕に気づくことなく、改札を通ってホームへ消えて行きます。《・・確かにあの男だよなぁ・・この近くなのかな・・?そういうこともあるのか。》と、奈々の家へ向かいました。 その11に続く
2018/03/04
名P〖彼女の恋(修正版)〗その11
その10
僕(周防久志:すおう・ひさし:25歳)はアパートの前まで来て、今野奈々(こんの・なな:22歳)へラインをしてみます。
「おつかれさま。予定の時間より早いんだけど、そっちへ今から行って大丈夫かな?」
少しして奈々から返事が来ました。
『久志くんおつかれさま、今日は早いんだね。いま買い物に行ってるから、もう30分くらいしたら家に着くので、そのくらいに来てくれると嬉しいな待ってまぁ~す。』
僕は彼女に「了解。」ってラインを送り、アパートの階段下で奈々の帰りを待ちます。すると、奈々の部屋のボイラーが点火する音がしました。《あれっ?》と思いながら、しばらく外で待ちます。
なにかイヤな予感を押し殺しながら、それでも奈々との約束の30分を辛抱強く待ちました。アパートの昇り口がここしかないことを確認して、階段を昇り奈々の部屋のインターホンを押します。すぐにガチャンとドアが空き、髪を濡らした奈々が出てきて、『おつかれさまぁ。こんな格好でゴメンね。今さっき帰って来たもんだから・・・ 散らかっているけど、どうぞ。』って僕を招き入れる。それは彼女が僕にウソをついた瞬間でした・・・。
僕はアパートの階段の前に居たことは言いません。まだ濡れている髪を、タオルを使い乾かしながら、奈々は僕を部屋へあげてくれました。僕は彼女のウソを突く勇気がありませんでした。要は奈々に嫌われたくなかったのです。
奈々とテレビを見ながら話しているうちに、後輩の村瀬健次(むらせ・けんじ:23歳)と住谷杏奈(すみたに・あんな:22歳)ちゃんがやって来ました。いつもの4人の飲み会のスタートです。時計の針が進むとともに、酔いがまわり、気分が高揚してきました。
ふと奈々を見ると、ひざを抱えて座り、そのひざの上にホホを乗せた状態で僕の方を見ています。ふたりの目が合いました・・・。『ふふふっ』なにやら楽しそうに笑います。ほんの
り赤くなって酔っているのが一目でわかりました。幸せそうに微笑む目はいつもの奈々です。
「どうしたの?」
僕が訊きました。
『久志くんって、雰囲気がいいよね。優しいオーラが出てる。』
「なんだぁよ、急に・・・。」
『わかんない。わかんないけど・・・ わたしには、久志くんのことわかるんだぁ・・・。』
奈々がクスクス笑う。僕の心がフワリとなって温かくなるのがわかりました。《・・・ そうだ、昔この笑顔に惚れたんだなぁ。》
『ずっと、こうしてられたらいいね・・・・。』
奈々がテーブルの下で僕の手に指を絡ませてくる。それだけで、奈々のウソなんか、僕の頭から消えてなくなりました・・・・。 その12へ
2018/04/09
名P〖彼女の恋(修正版)〗その12
その11
終電の時間になり、次の日朝から予定のある僕は帰ることにします。健次が、〔コンビニに行くついでに駅まで送ります。〕と言ってついて来たのですが、アパートを出てすぐに〔先輩、もしかして、奈々ちゃんと付き合っているんすか?〕いきなりの質問にびっくりして健次の頭を叩いてしまいました。
「つ、付き合ってないよ!!・・・・・ なんで?」
〔あれぇ・・・? すみません・・・ いや・・・ 違うなら、大丈夫っす。〕
村瀬健次(むらせ・けんじ:23歳)はなにやら口ごもります。
「・・・なんだよ?」
問い詰める僕(周防久志:すおう・ひさし:25歳)に、答えない健次、結局そのまま駅に着き電車に乗りました。
しかし僕は、なんだか・・・ 不安が頭をもたげて、落ち着きません。家にもう少しで着くって時にスマホが鳴りました。今野奈々(こんの・なな:22歳)からのラインです。『久志くん、さっきはお見送りできなくてゴメンね。もう、おうちに着いたかな? 久志くんと話すと、イヤなこととか忘れて楽しい気持ちになれます。久志くんはわたしの癒し系だねいつも、ありがとうございますでわでわ、おやすみなさい♪』いつもよりテンションの上がっていました。いつもなら嬉しいのに、何か胸につかえます。それで僕はただ「おやすみなさい。」とだけ返事をしました。
それから、しばらくはいつもと変わらない毎日です。今野奈々(こんの・なな:22歳)はマメに連絡をくれました。そのラインや電話に僕はいつも癒やされます。ですが、やっぱり“不安”という胸のシコリがたまに出てきて心配になります。
奈々には今現在、彼氏はいないと住谷杏奈(すみたに・あんな:22歳)ちゃん経由で確認が取れていました。健次はあの夜以来、その話題を僕とするのを避けているようです・・・。僕はいつまでも心配ばかりするのが居たたまれず、奈々に自分の気持ちを伝えようと、「おつかれさま。今日、仕事が早く終わりそうなのだけど、時間があったらご飯でもどうかな?」しかし、僕の送ったラインに奈々からの返事はありませんでした。
それで、僕は仕事を早く片付けて、定時に退社し、途中で花を買い彼女のアパートへ向かいます。不安で心配で、奈々が居る居ないなんて考えず、奈々の気持ちが知りたかった。しかし、案の定、奈々はアパートにいません。僕は彼女の部屋のベルを鳴らしてから気づいたのです。《急に来て居ないのは当たり前かぁ。時間的に仕事だったらまだまだ帰って来ないよなぁ・・・。僕は・・・ 何しているんだろ・・・。》急に冷静になった僕は、しばらく待って、帰って来ないようなので帰ることにしました。 その13に
2018/04/10
名P〖彼女の恋(修正版)〗その13
その12 2018/04/10
僕(周防久志:すおう・ひさし:25歳)は、しばらく待って、帰って来ないようなので帰ることにします。「急に誘ってゴメン。今日は仕事だったかな? また日を改めます。仕事ガンバって!」と今野奈々(こんの・なな:22歳)にラインを送って、駅まで歩きました。そして、駅の近くまで来た時です。(あっ・・・ あの男だ!)それは海で見かけた男でした。《やっぱりこの駅の近くに住んでいるのか?》奈々に馴れ馴れしかったと聞いていたのであまり良い気持ちにはなりません。
《今日は散々だなぁ・・・。》なんて考えていた時です。驚くことに男のすぐ後ろを奈々が歩いて来た・・・。足が長く、歩くのが速い男の後をちょっと小走りぎみについて行く。服装もいつもの彼女とは違い、明るい緑のシャツに紺系のインナー。白のミニスカートから伸びる脚には黒のハイソックス。夜目に奈々の白い太ももが飛び込んで来ます。
《あんなにオシャレして・・・・・?》彼女は僕には気づいていないみたいだ。それで僕は二人の後をふらふらとついて行きます。どうやら奈々のアパートに向かっているみたいでした。歩くのが速い男に彼女は困ったのか、男のシャツの端を手でつまんで歩いています。僕の中にイヤな感情が膨れだしました。
二人は奈々のアパートに到着し、そのまま彼女の部屋へ入って行きます。その時、僕は奈々の部屋の窓の灯りをただただ呆然と見ているだけでした・・・。どのくらいたったでしょう・・・。10分、20分?もしかしたら1、2分だったかも・・・。僕は彼女の部屋の窓を見つめていた・・その時に、僕のスマホが鳴ります。それは奈々からのラインでした。『久志くん、ごめん。今日はまだ帰れなそうにないの。本当にごめんね。』・・・・なんで嘘を・・・・奈々は僕の目の前にいるのに・・・。
「おつかれさま。僕もごめん。急に誘って、奈々の都合とか考えてなかった・・・。今日はアルバイトなの?」と返信。すぐに、『久志くんからお誘いがあるってわかってたら休んじゃったのに。誘ってくれて、すっごい嬉しいです。』って、僕のラインへ返事が来ます。「今日は遅くなるの?」しかし・・・・・これに対する・・奈々からの返事は来ません。そして、すぐに奈々の部屋の窓の灯りが消えました・・・。その日は何も考えられず、とぼとぼ帰ることにします。最寄りの駅に着く頃には、僕は泣いてしまっていました。頭に浮かぶのは奈々の笑顔です・・・。それと、あの男の黒い肌と割れた腹筋・・・。僕とは正反対の男とあんなにオシャレをして・・・。
家についても何もする気になれず、もう寝ようと布団にもぐった時です。僕のスマホが鳴りました。(奈々かも?)しかし、村瀬健次(むらせ・けんじ:23歳)からのラインです。〔おつかれさまです先輩、今日はめちゃ早く帰ったみたいですけど、もしかして・・今頃、抜け駆けして奈々ちゃんの部屋なんてことないですかぁ? 俺らもさっきまでいつもの店で飲んでまして、これから奈々ちゃん家行こうと思うんですが先輩はどうですか? ちなみに・・・もうコンビニです。〕
僕はびっくりして、すぐ健次に電話をしました。 その14に続く
2018/08/10
名P〖彼女の恋(修正版)〗その14
その13 2018/08/10
〔これから奈々ちゃん家行こうと思うんですが先輩はどうですか? ちなみに・・・もうコンビニです。〕
僕(周防久志:すおう・ひさし:25歳)は驚いて、すぐ後輩の村瀬健次(むらせ・けんじ:23歳)に電話をします。
トゥルルル・・・トゥルルル・・・トゥルルル・・・ガチャッ
〔おつかれさまです、先輩。今からどうですかぁ? こっちへ来ますよねぇ?〕
酔って、いつもの大きな声で陽気に話す健次だった。
「健次、今日は奈々ちゃんの家行くな! つうか、奈々ちゃんに連絡とかしたのかよ? 奈々ちゃん仕事だって言ってたぞ!今すぐ引き返せ!」
僕のいつもと違う剣幕に気づいたようでした。
〔どうしたんですか・・・? さっきから何回か電話やラインしたみたいなんですけど、連絡とれないみたいで・・・。でも、杏奈(あんな)が言うには今日奈々ちゃんお休みみたいですよ・・・。〕
僕は住谷杏奈(すみたに・あんな:22歳)ちゃんが今野奈々(こんの・なな:22歳)のアルバイト仲間であることを忘れていました・・・。
「とにかく、急に行ったら迷惑かけちゃうから、今日は止めておこうよ。・・・なっ。」
奈々の家のすぐ近くまで来ていた健次達を半ばムリヤリ断念させて、後日また集まる約束をし電話を切ります・・・・。
・・その夜、僕はなかなか眠れず、ベッドでジタバタしていました。日付が変わろうかという時刻、僕がやっとウトウトしだした時にスマホがなりました・・・・。スマホを開くと、『奈々』からの電話です。《・・・こんな時間に・・・?》奈々がこんな時間に電話してきたことなんてありません。
「・・・もしもし。どうしたの?」
『・・・・・・・・・・・・・・・』
「・・おぉい?・・奈々?・・どうしたの?」
【・・・・・・奈々? じゃねえよ。】
それは男の声で・・奈々のスマホから男がかけて来たということは・・・・・・ あの黒い男が思い浮かびました。 その15に続く
2018/09/11
名P〖彼女の恋(修正版)〗その15
その14 2018/09/11
【・・・・・・奈々? じゃねえよ。】
それは男の声です・・・。今野奈々(こんの・なな:22歳)のスマホから男がかけて来たということは・・・・・・ あの黒い男が思い浮かびました。
「・・・あのぉ・・・ 誰ですか?・・・ これ、奈々のスマホからですよね?」
おそるおそる聞く僕(周防久志:すおう:ひさし:25歳)に、その男は・・・。
【誰じゃねえよ! お前、奈々の昔の男だろ? お前うぜえから、奈々の周りに居んなよな! わかったか?】
「・・・・・・・・・・・・」
今度は僕が無言に・・なります。
【バーカ!】
ツゥツゥツゥ・・・。僕が返事をするまえに電話がきれました・・・。《・・・なんだよ!・・・なんなんだよ!》だんだん怒りが湧いてきてどうしようもなくなった時、またスマホが鳴りました。ディスプレイには“奈々”の名前が表示されています・・・・。
僕はまたあいつだと思い、勢いよく電話に出ました。
「なんですか!?」
しかし、思わず電話に出たことを僕は後悔しました・・・。しばらく無言の続く電話を握りしめます。
【・・・・・・・・・ほら、まだやんぞ。】
いきなり男がしゃべり出しました。
《・・・???・・・・・・なにを?》 先ほどの勢いは無くなってしまいます・・・・びっくりして、僕はおどおどしてしまった・・・。
【おい、しゃんとしろよ! ・・・奈々、お前、もう何回イッたんだよ?】
『・・・・・・・・・あっ、・・・えっ、だ・・・っめ・・・。』
【まだ、まだ許さないからな!股をひらけ! ・・・ったく、足がもうガクガクじゃねえか!お漏らしする女なんて恥ずかしくねぇのか?】
『ご・・ごめんなさい・・・・。もうダメ。お願いだから・・・もう・・・。』
【“もう”なんだよ入れて欲しいのか?・・ほら・・どうだ!】
『あああぁぁっ・・・・・・やぁっ・・・あぁっ・・・!』
それは奈々の・・・あえぐ声です・・・・・・。
僕は心臓が痛いくらいギュッとなって、一気に血の気が引いていくのを感じました・・・。
【なにが、やぁっだだよ・・・グチャグチャじゃねぇか?すげぇ! 奈々のまんこは正直だな!おい、感じてるのか? なぁ、言、え、よ!】
『・・あぁっ・・あんっ・・やっ・・イっ・・あっ・・それ・・ダメぇぇっ!』
【すげぇ本気汁が溢れてるゾ! 奈々はデッカいチンチンで突かれるのが大好きだもんな。このスケベおんな!】 その16に続く
2018/09/15
名P〖彼女の恋(修正版)〗その16
その15 2018/09/15
【すげぇ本気汁が溢れてるゾ! 奈々はデッカいチンチンで突かれるのが大好きだもんな。ほんとにスケベおんなだよ!】
『・・・やだやだやだっ・・・イっ・・・イっ・・・あっ・・・!』
【この前の男さ、前に言ってたお前の初恋だった元カレだろ?】
・・あまりのショックに朦朧(もうろう)としていた僕(周防久志:すおう:ひさし:25歳)
は、男が始めた話を漠然と聞いていました。
【確か・・[久志]だっけ? おまえ、よく話していたもんな。おまえらヨリ戻したのか?】
『してなぃ・・・・・・あっ・・・ハァァっ・・・もぅっ・・・くるっ・・・くるっ!』
《声が弾んでいるのは、この男のペニスが今野奈々(こんの・なな:22歳)の中を入ったり出たりしているからなのだろう。そして、奈々のあえぎ声もあの笑顔からは想像するのが難しいくらいエロくて、いやらしかった・・・。》
【だよなぁ・・・あんな男じゃ、おまえは満足できねぇだろ? 奈々は俺のチンポじゃないとダメなんだよなぁぁぁ。】
『あああぁぁっ・・・イクぅぅっ・・・だめだめだめぇぇっ・・・・・・ハァァっ、はっ、はっ、・・・・・・・・・ごめんなさい、もう許して・・・・。』
男の息が荒くなったのと同時に、奈々のあえぎ声も大きくなり、二人一緒にイッたようです・・・。
【・・・はぁ、はぁ、・・・奈々、ぃ、逝ったのは何回目なんだぁ? ビクンビクンしちゃって可愛いなぁもう目隠しとってもいいゾ。】
『・・・はぁ、はぁ、はぁ、・・・んんっ・・・・・・・・・えっ!・・・それっなにしてるの?・・・私のスマホ?・・・ 電話しているの? 誰に・・・!』
ツゥツゥツゥ・・・ そこで電話がきれました・・・。
僕は正直やられました・・・。そして文字通り、沈むように布団に座り込んでしまい動けません・・・・。思い描いていた、奈々と僕の甘い未来や、奈々の幸せそうな笑顔などの映像が、まさにヒビ割れ崩れていく気がしました。そして今頃、《話し相手が僕だと気づいたのかな・・・? もうこれで、僕たちは・・・ダメなのかも知れないなあ。》目隠しをとった奈々は男からスマホを受け取り、と思い、辛い辛い、そして長い長い夜になりました・・・。 その17に続く
2018/09/16
名P〖彼女の恋(修正)〗その17
その16 2018/09/16
今野奈々(こんの・なな:22歳)が男からスマホを受け取り、《電話の話し相手が僕だと気づいたのかな・・・? もうこれで、僕たちは・・・ダメなのかも知れないなあ。》と、それから辛い辛い、そして長い長い夜になります・・・。
一睡もできずに朝を迎えました・・・。目を閉じると奈々の笑顔が・・・。僕(周防久志:すおう:ひさし:25歳)は食事もとらず、休日ということもあって布団の中でジッとします。いつもなら必ず来る今野奈々からの≪おはよう(^O^)/≫ラインが、今日は来ません・・・。そのことが、昨日の出来事が現実なのだと、僕に思い出させました。
・・・・・・・・・気づくと昼も過ぎ、さすがに布団から出ようとした時です。僕のスマホが鳴りました・・・。しかし、昨日のトラウマで・・スマホとにらめっこ状態の僕・・・それは数秒のこと・・・。でも、長い時間のように感じます。鳴り止まないので・・奈々だろうかと恐る恐るディスプレイを観ると、それは後輩の村瀬健次(むらせ・けんじ:23歳)からでした。
「・・・・・・どうした?」
〔・・・・・・先輩・・ちょっといいですか?〕
なぜか電話の向こうの健次は不機嫌でした。
「・・・・・・なに?」
〔・・・・・・先輩、奈々ちゃんと何があったんですか? ・・奈々ちゃん、あれじゃ・・・・・・可哀想ですよ。〕
《・・??? ・・なにが? ・・可哀想なのは僕だろ?》
「・・・どういうこと?」
〔・・・今朝、奈々ちゃんから(住谷)杏奈(すみたに・あんな:22歳)に電話が来て、しばらく話していたら杏奈がパニクってるもんでおれ代わったんですよ。〕
「・・・それで?」
〔奈々ちゃん、泣きじゃくって・・・。酷くパニクってたもんで、ヤバいなと思って、すぐに杏奈と2人で奈々ちゃん家に行ったんです。〕
《泣きじゃくってた・・・??》
〔奈々ちゃんは、髪ボサボサで、顔クシャクシャで、泣きじゃくりながら・・・・・・『久志くんにまた捨てられちゃう』って泣いていました。・・・・・・先輩、奈々ちゃんに何かしたんですか?〕
僕は健次の話しを聞いてびっくりしました。フラれたのは僕の方だからです・・・。しかし、いまいち僕はこの状況が読めずにいました。 その18へ続く
2018/09/17
名P〖彼女の恋(修正版)〗その18
その17 2018/09/17
〔奈々ちゃんの髪はボサボサで、顔クシャクシャで、泣きじゃくりながら・・・・・・『久志くんにまた捨てられちゃう』って泣いていました。・・・・・・先輩、奈々ちゃんに何かしたんですか?〕
僕(周防久志:すおう:ひさし:25歳)は後輩の村瀬健次(むらせ・けんじ:23歳)の話しを聞いてびっくりします。
「・・・・・・〔奈々ちゃん家に来たんです〕って事はお前、今アパートに居るの?」
〔はい。奈々ちゃんを1人にできないんで、今は(住谷)杏奈(すみたに・あんな:22歳)
がついています。とにかく、説明して下さい。〕
「ちょっとそこに居てくれ、僕もすぐに行くからそれまで奈々をよろしく頼む!」
〔えっ! ちょっ、せ、先輩・・・。〕
健次からの電話を一方的に切って、僕はワケもわからずバタバタと床に落ちたままの服を着て、部屋を飛び出しました。
『また久志くんに捨てられちゃう・・・。』
今野奈々(こんの・なな:22歳)の言葉と泣く時に髪をグシャグシャやるクセを思い出し、僕は胸がギュッとなりました。今は何もわかりませんが・・・奈々のそばに居てあげなきゃと思い、駅に向かって走り出しました。
奈々の住む街の駅に着き、アパートに向かう途中でスマホをチェックします。健次から何度も電話が来ていたが行けば済むと思いそのままにしました。心も体も焦ります。ようやくアパートに着き、呼び鈴を押す・・・・ ピンポーン。そしてガチャっ、と音がしてドアが開き健次が出て来ました。健次はなぜかドアの前に立ち、怒った顔で僕を・・・・・・。
「・・・なんだよ? 奈々は? 早く中へ入れてくれよ!」
僕から口を開きました。
〔今はヤバいです。・・・奈々ちゃんに先輩が来るって言ったら取り乱しちゃって・・・、ワケ聞かないウチは会わせられません・・・・。〕
「ワケとかは後でじゃダメか? とにかく奈々のそばに居たいんだ。」
〔いや・・・。ダメです。〕
後輩の健次がきっぱり言います。彼の顔を観ると軽々しくやり過ごせない事がわかりました。
「・・・ ちょっと・・・ いいかな?」
僕は奈々のアパートのすぐ目の前の公園に健次を誘い、今までのことを話します・・・・。以前奈々と付き合っていたこと・・・。僕の方から一方的に別れたこと・・・。再会してからの2人のこと・・・。僕の気持ち・・・。奈々には彼氏がいること・・・。 その19に続く
2018/11/12
名P〖彼女の恋(修正版)〗その19
その18 2018/11/12
僕(周防久志:すおう・ひさし:25歳)は今野奈々(こんの・なな:22歳)のアパートのすぐ目の前の公園に後輩の村瀬健次(むらせ・けんじ:23歳)を誘い、今までのことを話しました・・・・。以前奈々と付き合っていたこと・・・。僕の方から一方的に別れたこと・・・。再会してからの2人のこと・・・。僕の気持ち・・・。奈々には彼氏がいることを・・・。
そして昨夜、その彼氏から電話があって、【もう奈々に会うな】と言われたこと・・・。しかし、僕は男と奈々のセックスのことは話しませんでした・・・・健次は最後まで真剣に聞いてくれ、理解しようと何度も頷いています。〔でも先輩、奈々ちゃんが本当に好きなのは、先輩ですよ。〕健次の口から思わぬ言葉が飛び出しました・・・・。
健次の言葉に僕はびっくりする。
「なんだよ・・・それ?」
〔なに言ってるんですか? 奈々ちゃんを見ていれば誰だってわかりますよ。一緒の時は先輩ばかり見ているし、先輩と一緒の時はあんなに嬉しそうだし・・・・それに・・・先輩が居ない時も先輩の話しばっかりでしたよ。・・・幸せそうにいつも笑顔で、『久志くんは、久志くんは』って・・・。好きじゃなけりゃ、なんなんですか・・・。〕
僕は初めて知りました・・・・。
〔奈々ちゃん、彼氏は居ないって言ってました・・・。俺達は、先輩と奈々ちゃんが早くくっつかないかと待っていたんですよ・・・・。〕
そう言う健次の言葉がささります・・・。
「俺だって・・・・・・健次、奈々に会わせてくれないかな・・・。奈々が心配なんだ。」
こんどは健次も反対しません。僕と健次は共だって奈々のアパートに向かいました。奈々の家に上がり、奥に進みます。奈々の寝室に奈々と住谷杏奈(すみたに・あんな:22歳)ちゃんがいました。
僕と健次を見るなり、健次とアイコンタクトをした杏奈ちゃんはそっと奈々から離れ、僕のためにスペースを空けてくれる。奈々はどうやら疲れて寝ているようだ。〚さっき、やっと寝たんだよ・・・。〛杏奈ちゃんと健次の密やかな会話が聞こえるくらい、その場は静かだった。
僕は眠っている奈々の隣に座り、顔を覗き込む。かなり泣いたのか、目が腫れぼったくなり、すっぴんの顔は色が白く、不健康そうに見えた。髪はボサボサで、いつものひまわりのような彼女からは想像出来ない容姿に、今の奈々の状態がわかります。
僕は胸が痛くなり、無意識に奈々の髪を撫でていました。その感触で目を覚ました奈々は、
僕を見つけるなり、驚きの目を見開き、毛布の中に素早く潜り込んでしまいます・・・。その瞬間の奈々の表情を・・・僕は忘れられないのでした・・・・。
『やだ・・やだ・・やだっ、なんで久志くんが・・ごめんなさい・・・。ごめんなさい・・・。』
何度も何度も謝りながら、奈々は泣いています。 その20に続く
2018/12/17
名P〖彼女の恋(修正版)〗その20
その19 2018/12/17
僕(周防久志:すおう・ひさし:25歳)を見つけるなり、今野奈々(こんの・なな:22歳)は驚きの目を見開き、毛布の中に素早く潜り込んでしまいました・・・。その瞬間の奈々の表情を・・・僕は忘れられません・・・・。
『やだ・・やだ・・やだっ、なんで久志くんが・・ごめんなさい・・・。ごめんなさい・・・。』
何度も何度も謝りながら、奈々は泣いていました。
僕は毛布の上から彼女を抱きしめて、「話しをしたくて来たんだ。奈々と話したくて・・・。顔が見たくて・・・・・・。」それで、しばらく暴れていた奈々は疲れたのか大人しくなりますが、毛布の中で号泣しています。
『・・うぅ・・久志くんに捨てられちゃうもん・・・・・。あんなこと・・捨てられちゃ・・うぅぅ・・・また・・・捨てられる・・もん・・・。』
僕は心が痛くなり、奈々を力いっぱい抱きしめました・・・。奈々を隠している毛布を僕は引っ張り、奈々の頭から外します。さらに髪の毛がグシャグシャになった奈々が、涙をボロボロこぼしながらそこにいました・・・。
こんな時に・・と思われますが、なぜか可愛く見える奈々を見て僕は気づいたのです。《やっぱり、奈々が好きだ。あきらめられない・・・。》泣いている奈々を抱きしめて、必死になって謝る奈々の顔を見たら知らずに涙が出てきました。
僕は奈々を抱きしめながら、できるだけ優しく髪を撫でます。どのくらいそうしていたでしょうか・・最初こそ、逃げようとしていた奈々も僕の腕の中でおとなしくなり、僕の背中に手を回し、2人静かに抱き合っていました。
住谷杏奈(すみたに・あんな:22歳)ちゃんと村瀬健次(むらせ・けんじ:23歳)は奈々が心配らしく、僕達2人を部屋の入口で見守っていましたが、奈々がおとなしくなったのを見届けたからか隣りの部屋に移動します。それから、しばらく無言で奈々の髪を撫でていると、背中に回された奈々の手に力が入り、小さな声で謝りました。
『・・・・・・久志くん、ごめんね・・・。』
「もう謝らなくていいよ・・・。」
『・・・久志くんに嫌われたく無い・・・・・・本当に、ごめんなさい・・・。』
「僕は嫌いに・・・なんかならないよ。」
いろいろわからないこと、聞きたいこと、知りたいこと、いっぱいありましたが・・・変な話かもですが、僕の腕のなかで小さな小鳥のように震える奈々が僕にしがみついている事実が、僕にとって満足なものでした・・・。結局、僕も奈々に嫌われたく無かったのです。 その21に続く
2018/12/18
名P〖彼女の恋(修正版)〗その21
その20 2018/12/18
いろいろわからないこと、聞きたいこと、知りたいこと、いっぱいありますが・・・変な話なのですが、僕(周防久志:すおう・ひさし:25歳)の腕のなかで小さな小鳥のように震える今野奈々(こんの・なな:22歳)が僕にしがみついている事実に満足します・・・。それは結局、僕も奈々に嫌われたく無かったのでした。
静かな部屋のせいか、泣きつかれたのか、そのうち奈々は寝てしまいます。僕は奈々にそ
っと毛布をかけて、隣りの部屋にいる2人の所へ向かいました。「・・・2人共ありがとう。いろいろごめんな・・・。」村瀬健次(むらせ・けんじ:23歳)から僕と奈々のことを聞いたらしい住谷杏奈(すみたに・あんな:22歳)ちゃんは僕に、〚周防さん、健次も言ったと思うけど、奈々は本当に先輩が大好きなんだよ・・・。それだけは、わかってあげて・・・。〛
「・・・杏奈ちゃん、ありがとう。大丈夫だよ。なんかね・・僕の方が奈々のこと大好きだから・・・。」2人を安心させようと作った笑顔は、自分でも上手くできなかった。心配だから、今日は泊まって行くと言ってくれる2人に「僕がついているから大丈夫だよ。2人とも本当にありがとう。・・・感謝している。」と礼を述べて、帰ってもらう。《2人にはこれ以上甘えられないな。》僕はキッチンに入り、奈々が目を覚ましたら何か食べさせようと簡単なものを作っていると足音が聞こえてきた。
『・・・久志くん?』、「なんだ、もう起きちゃったの?もう少し休んでいなよ。あっ、杏奈ちゃんと健次はさっき帰ってもらったよ。あの2人には本当に・・・。」奈々のことを考えてちょっと高めのテンションで明るく話そうとしていた僕に奈々がゆっくり近づいて抱きついてきます。『久志くん、ごめんね・・・ありがとう。』いつの間にかまた泣き出した奈々と目が合うと、どちらともなく顔を近づけ・・・僕は奈々とキスをしていました。
僕と奈々のキスは、健次や杏奈ちゃんと初めて奈々の部屋に泊まった夜以来です。あの時は深夜に突然聞こえて来た健次達のセックスに煽られて、二人とも熱くなっていましたが、今夜のキスはしっかりお互いの存在を確かめ合うようなキスでした。
キスをしながら奈々の涙を指の腹で拭いてやると、彼女は唇を離し、『・・・久志くんは、いつも優しいね・・・。』って笑います。その笑顔は、泣いてはれた目でしたが、僕らが出逢った頃から変わらない、優しい笑顔でした。
くっついてくる奈々を説得して、僕は途中だった料理を仕上げて二人で食べます。『美味しい。』って笑顔で言ってくれるのが嬉しくて、僕も笑顔になった。その夜、奈々をベッドで抱きしめ背中をトントンしてあげながら静かに二人とも寝ます。しかし、セックスはしませんでした・・・・。 その22へ続く
2018/12/26
名P〖彼女の恋(修正版)〗その22
名P〖彼女の恋(修正版)〗その22
その21 2018/12/26
僕(周防久志:すおう・ひさし:25歳)は途中だった料理を仕上げて二人で食べました。『美味しい。』って笑顔で言ってくれるのが嬉しくて、僕も笑顔になります。その夜、今野奈々(こんの・なな:22歳)をベッドで抱きしめ背中をトントンしてあげながら静かに二人とも寝ました。
朝、目が覚めると奈々が僕の顔を覗き込んでいます。『おはよ・・・クス。』って、寝起きにあの優しい笑顔があるなんて・・・。「・・・眼鏡・・かけていたっけ?」と僕の朝第一声は質問からでした。奈々は黒縁のあまりシャレっ気のない眼鏡をかけています。付き合っていた昔も、再会してからも眼鏡姿なんて見たことはありませんでした。
『朝だけね・・・。クス・・久志くんの寝顔よく見たいから・・・。』
「・・・なんか、頭良さそうに見えるよ・・・。」
『ほんとにぃ・・じゃあ、久志くんの前ではいつもかけようかなぁ・・クス。』
「さっきからなに笑ってんの? 僕の寝起き顔ヘン?」
『・・・違うょ・・・。クスクス・・なんか、目を覚ました時に久志くんが居たから、嬉しくなって、
寝顔を見ていたら・・・。クスクス・・子供みたいだもん・・・。』
「・・・子供って・・・。まぁ、笑顔が見られて良かったよ。」
伸びをする僕に・・・チュッ・・・。奈々がキスをします。驚く僕に奈々がいつもの笑顔で、『久志くん、大好きだよ。』って、ハッキリとした声で告白されました。[お茶飲む?』そう言って立とうとする奈々の腕をつかんで、「僕も、奈々が大好きだよ。」と奈々にキスをします。
「・・・僕ともう一度付き合って下さい。」
『・・・はぃ・・・。』
その朝、僕と奈々は元カレと元カノから、恋人に戻ったのでした。前日の泣きじゃくって
いた奈々はもういません。ただ泣き過ぎて目は腫れ、鼻は擦りすぎて赤みが取れず、決して綺麗とは言えないけど、嬉しそうに笑う奈々は僕(周防久志:ひさし)の心を穏やかにしてくれました。
僕もいろいろ聞きたいこと、知りたいことがあります。しかし、泣きじゃくっていた奈々を思い出し、嬉しそうに笑う彼女を見ると言葉が出ず、質問は飲み込みました。その日は1日中二人で奈々の部屋で過ごします。それで出逢った頃の話しや再会した時のお互いの感情や状況、離れていた2年間の話しをとめどなくしました。二人の空白の時間をを小さなピースを紡いで埋めようとしていたのだと思います。でも、熊野についてはお互い意識して回避していたので空白のパズルは完成することはありませんでした。 その22に続く 2019/01/21
名P〖彼女の恋(修正版)〗その22
名P〖彼女の恋(修正版)〗その23
その22 2019/01/21
村瀬健次(むらせ・けんじ:23歳)と住谷杏奈(すみたに・あんな:22歳)からは何度も僕や奈々のスマホにラインがありました。心配してくれる友人が居るのは本当に嬉しいことで、僕も奈々ももう大丈夫って返事しながら胸が熱くなります。あの二人にも心配かけたなぁと思い、その日の夜にいつもの居酒屋で4人で会おうということになりました。
彼女(今野奈々:こんの・なな:22歳)はちょっとばつが悪いらしく、『まともに二人の顔が見られないよ。』なんて言います。僕は家から出てきた格好のままでした。一方、奈々はグレーの柔らかい生地のくるぶしの方まであるロングワンピースにジャケットを羽織り、眼鏡はコンタクトに代えています。
玄関を二人一緒に出ると突然、奈々が小さくつぶやいて僕(周防久志:すおう・ひさし:25歳)を見ました。
『このワンピ可愛いんだけど、歩きづらいんだぁ・・・。』
「・・・・・・・・・。」
やっと奈々の言葉の意味に気づいた僕が訊きます。
「・・・手を・・・つなごうか?」
『・・・うん♪』
嬉しそうな満面の笑みで奈々が応えました。
僕達は二人、手をつないで健次達の待つ居酒屋へ向かいます。健次と杏奈ちゃんは先に居酒屋で待っていてくれました。
〚待ってましたぁ~。〛
〔遅いですよ!〕
いつもの明るい二人の気持ちが嬉しく、僕は不覚にも涙ぐんでしまい、心のなかで《ありがとう》と頭を下げます。
4人でワイワイと、ある程度飲んだところで、「昨日は二人とも心配かけてごめん・・・僕と奈々はこれから付き合うことにしました。」僕の改まった宣言に途中からきっちり座り直した奈々と一緒に頭を下げると、〔おぉぉ~っマジですかぁ~! やったぁ!! おめでとうございます。〕と、健次が大きな声で喜び、〚・・・本当に?良かったねぇ~。〛って、奈々
の顔を目をパチパチしながら見て、涙ぐむ杏奈ちゃん。本当に、ありがたい友人です。
健次からある程度事情を聞いていた杏奈ちゃんも、僕と奈々の昔のことは知っているだけに、昨日の出来事から急に付き合うまでは行くと思ってなかったらしく、驚きとともにとても喜んでくれました。 その24に続く
2019/01/22
名P〖彼女の恋(修正版)〗その24
その23 20190122
後輩の村瀬健次(むらせ・けんじ:23歳)からある程度事情を聞いていた住谷杏奈(すみたに・あんな:22歳)ちゃんも、僕と奈々の昔のことは知っているだけに、昨日の出来事から急に付き合うまでは行くと思ってなかったらしく、驚きとともにとても喜んでくれました。
祝いと称した4人の宴会も、奈々以外の三人は次の日が仕事ということもあり電車のある内に解散になりました。そして4人で駅まで歩きます。その道中、奈々はずっと僕の小指を握っていました。〔じゃあ、おつかれぇ♪〕杏奈ちゃんたちを先に電車に乗せて見送り、僕は逆のホームへ移動しました。
『・・・久志くん、帰っちゃうんだね・・・。寂しいなぁ・・・。』
寂しげな言葉を発する奈々を僕(周防久志:ひさし:25歳)は抱きしめます。
「またすぐ逢えるよ。帰り道は大丈夫?」
『・・うん、すぐそこだもん。』
「・・・奈々、大好きだよ。」
奈々の背中をさすってから、僕はキスをして、指切りをしました。
『久志くん、またね。』
「・・・うん。」
奈々は見えなくなるまでずっと僕を見つめています。その日から僕は毎日が幸せでした。朝昼夜には今野奈々(こんの・なな:22歳)から電話やラインが届きます。《奈々が好きで好きで・・・》その幸福な気持ちで、仕事もだんだん調子が上がり、周りの同僚達も僕の変化に気づいた。
後輩の健次も、〔先輩、最近元気いっぱいですねぇ!恋すると男も変わっちゃうんすねぇ。〕とからかって来ますが、それすら嬉しく思うのです。そして、付き合い出してからは、週末は奈々の部屋に泊まりに行き、2度目のお泊まりで、僕と奈々は結ばれました。
奈々が作ってくれたご飯を食べ、それぞれ別々にお風呂に入り、2人で借りて来たDVDを寄り添って観ます。奈々はあの夜以来、僕にくっつくようになりました。それで、僕はくっついている奈々の体温と髪のシャンプーの香りにドキドキしてしまい、内容が頭に入って来ません・・・。
すでに僕のペニスはカチカチに反応し、バレないかとドキドキしていたら、何かの拍子に奈々の手がペニスに当たってしまいました。ビクッと手を引っ込めた奈々が僕を見ます。僕も奈々を見ました。どのくらい見つめ合っていたでしょうか、僕達は無言でキスをしていました。 その25に続く
20190206
名P〖彼女の恋(修正版)〗その25
名P〖彼女の恋(修正版)〗その25
その24
20190206
僕(周防久志:すおう・ひさし:25歳)のペニスはカチカチに反応し、バレないかとドキドキしていたら、何かの拍子に今野奈々(こんの・なな:22歳)の手がペニスに当たってしまいます。ビクッと手を引っ込めた奈々が僕を見ました。僕も奈々を見ます。どのくらい見つめ合っていたでしょうか、僕達は無言でキスをしています。
“・・・ヌチャ・・・ヌチャ・・・”お互いの舌を絡ラインディープキスに漏れる音がイヤらしく、心臓はカラダの外にあるんじゃないかと思うくらいうるさく鳴っていました。僕はしばらく奈々の唇の柔らかさを味わうようにキスをします。思いきって唾液を送ると、奈々はコクンとそれを飲んでくれました。そして、奈々の可愛らしい舌を僕の舌で誘うと、いやらしく絡めます。
《2年前はこんなにキスだけで興奮したかなぁ・・・?》
この時は単純に、僕は大人の女性になった奈々に興奮し、嬉しくなっていました。
『・・・脱ごっか?』
「・・・う、うん・・・。」
僕がドキマギ返事すると、奈々はゆっくり立ち上がって、服を脱ぎ始めます。暗い部屋
のテレビの明かりに照らされた奈々の白い肌は、息を呑むほど綺麗で妖しくて・・・淫靡でした。
ピンクの揃いの下着を脱いだ彼女を、バタバタと全ていっぺんに脱いだ僕が抱きしめます。奈々のふくよかな胸が僕の胸に、彼女のお腹が僕のお腹に・・・僕が手を奈々の背中に回すと彼女も僕の背中に手を回しました。
奈々の温もりが、スベスベの肌から伝わり、僕は抱きしめているだけで気持ちがいいのです。再び、どちらともなくキスをしたかと思うと、彼女がスっとしゃがみました。僕は胸の辺りの温もりが去ったのが寂しく、奈々を目で追います。なんと、僕のカチカチになったペニスを右手で持った奈々が僕を見上げていました。左手は僕の右太ももに添えます。
奈々は僕と目が合うと、僕の目を見つめながら・・・ニュルっ・・・っとペニスを口にふくみました。温かく、柔らかい口の中で動き絡まる奈々の舌。僕を見つめながらフェラチオをする奈々の上気した顔と、僕のペニスに絡まる奈々の舌と、太ももに添えられた手・・・全てに興奮して、すぐに奈々の口の中に放ってしまいます。
僕が口の中に放ったのは初めてのことです。久しぶりの性行為だからか、あまりに興奮
していたからか、驚くほど早く・・僕はイってしまいました。初めての口内射精とあまりに
早かったので動揺し、奈々の口からすぐ引き抜いてしゃがみ、奈々の顔を覗き込みました。
「ご、ごめん!?・・・大丈夫?」
謝る僕に奈々は細い目に涙を溜めて、
『ううん・・・嬉しい。』
って一言に僕は奈々を抱きしめます。奈々のこの一言のおかげで、僕の恥ずかしい、やら情けないって感情は吹っ飛んで、《愛しい・・。》という気持ちが溢れました。
その26に続く
20190306
名P〖彼女の恋(修正版)〗その26
その25
20190306
僕(周防久志:すおう・ひさし:25歳)が口の中に放ったのは初めてでした。久しぶりの性行為だからか、あまりに興奮していたからか、驚くほど早く・・僕はイってしまいます。初めての口内射精とあまりに早かったので動揺し、彼女(今野奈々:こんの・なな:22歳)の口からすぐ引き抜いてしゃがみ、奈々の顔を覗き込みました。
「・・・あの、精液は?」と尋ねる僕に、奈々は口をパッと開けて、『飲んじゃった!』そしてクスクス笑いながら、僕に抱きついてきます。僕は精液を飲んだ奈々に興奮し、押し倒し、奈々のオマンコを荒々しく舐めました。
『・・ハゥ・・ヤァァ・・あぁぁ、久志くん・・・。』
僕は奈々のあげる小さな喘ぎ声にも煽られ、夢中で舐めます。奈々の白く細く長い脚を大きく開いて、中心で僕の唾液と奈々の愛液とでピカピカに光るオマンコがとても綺麗でした。
「・・奈々、すごいよ。・・すごく濡れてる。蜜が溢れているよ。・・綺麗だ。」
うわごとのように僕がつぶやきます。
『ヤダ、恥ずかしいよぉ・・・。・・あっあっ、見ないで、おねがい・・あぁぁ・・・。』
カラダの前で腕を合わせながら奈々は手で隠そうとしました。
「ダぁメ!」
僕は隠そうとする奈々の手を抑えながら、中指に奈々の溢れる愛液を絡めるとオマンコの中に進入します。ニュルンっと抵抗無く入ったのですが、中は指一本でも中の肉が四方から包み込んでくる感覚があり、かなり狭い感じでした。
何より、奈々の中が“熱い”のでドキドキします。
『あぁぁぁ・・イィ・・・!』
指を入れただけで背中を弓なりに反るほど感じてしまう奈々に興奮しながら、僕は指でピストンを繰り返しました。合間に親指の腹でクリを潰すようにグリグリとします。
『・・あっ、ダメぇ!! あっあっあっ・・声、止まっんない・・あぁぁ!!・・・』
って、顔を真っ赤にしながら感じていました。
以前から奈々は感じ出すと何かを掴もうとするクセがあり、シーツや僕の背中や腕は終わるころには傷だらけってことがよくありました。この時も感じ出した奈々が僕の腕を掴むので、僕は興奮と懐かしさで胸がいっぱいになります。
僕は、頬を紅く染めて泣きそうな声で感じる奈々を舌と指で高めて行くことに興奮し、僕のペニスは再び元気になりました。僕が、「入れたい・・・。」と言うと何度か頷いて同意してくれます。そして、小さな声で、『・・ハァ、ハァ・・そこの小さな引き出しの中に・・・。』言われた通りに僕がその小さな引き出しを開けると、布の掛けてある箱にコンドームが・・・。
《・・・なんで、女性の独り暮らしの部屋に?》と、僕は思いましたが奈々と久しぶりに繋がる興奮に考えるのを止めてコンドームを取り出し装着します。奈々の方へ歩いて行くと、目をウルウルさせて頬を紅く上気させた暗がりでもわかる真っ白なはだかの奈々が両手を広げて待っていました。 その27へ
20190307
名P〖彼女の恋(修正版)〗その27
名P〖彼女の恋(修正版)〗その27
その26 20190307
《・・・なんで、女性の独り暮らしの部屋に?》と、僕(周防久志:すおう・ひさし:25歳)は思いましたが今野奈々(こんの・なな:22歳)と久しぶりに繋がる興奮に考えるのを止めてコンドームを取り出し装着しました。奈々の方へ歩いて行くと、目をウルウルさせて頬を紅く上気させた暗がりでもわかる真っ白なはだかの奈々が両手を広げて待っています。
『・・・久志くん、ぎゅってして・・・。』
僕は奈々を抱きしめ、キスをしました。二人の荒い鼻息、舌を絡める度に聴こえてくる濡れた音に気持ちが高ぶり、僕は奈々の中へカチカチになった分身(ペニス)を挿入していきます。
『ンンンー!!!』ふさがった奈々の唇から声が漏れるのに僕は興奮をしました。彼女の中は、コンドーム越しでも十分わかるほど熱く、お湯に入ったような心持ちで・・・なおかつまとわりついてきます。僕にとっては、改めての感動でした。
僕は自分のペニスがパンパンになっているのがよくわかります。奈々の熱く濡れたオマンコに出し入れするたびに
クチュ クチュ といやらしい音が聞こえ、『・・・アッ、アッ、・・・ひさし、・・・ンッ・・・。』って鼻にかかった奈々の喘ぎ声に僕はどんどん高まっていきました。
奈々は普段、僕のことを『久志くん。』と呼びますが、エッチの時に気持ちが高ぶると、細い目を潤ませて、白い頬を赤らめて、『・・・ひさし。』と呼び捨てにします。その時の奈々は《本当に綺麗で、可愛くて、色っぽくて、大人の女だなぁ。》と感じました。
僕は奈々の中に出し入れをしながら、「気持ちいい?気持ちいい?」と何度も聞きます。すると奈々は眉間にシワをよせて、目をギュッってつぶりながら、何度も頷きました。その仕草が僕は大好きで、セックスの間は奈々に話しかけます。
『・・・・すごく気持ちいいよ・・・・。』
って返してくれました。それを見ると、僕は奈々への気持ちが膨らんでもっともっと感じて欲しくなり、腰をふるのが速くなります
『・・アァァっ、イィ・・ひさし・・・。やぁぁ・・・。』
奈々が顔を真っ赤にして声をあげるなか、パンッパンッと肉打つ音。
「奈々、逝くよ!!!」
『来てぇ・・・、来てぇぇぇ・・・。』
僕は奈々の中でコンドームの先をふくらませました・・・。奈々のふくよかな胸に頬をつけて、余韻に浸ります。 その28へ続く
20190308
名P〖彼女の恋(修正版)〗その28
その27 20190308
今野奈々(こんの・なな:22歳)が顔を真っ赤にして声をあげるなか、パンッパンッと肉打つ音。
「奈々、逝くよ!!!」
『来てぇ・・・、来てぇぇぇ・・・。』
僕(周防久志:すおう・ひさし:25歳)は奈々の中でコンドームの先をふくらませます。奈々のふくよかな胸に頬をつけて、余韻に浸りました。
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ・・・。」
聞こえるのは二人の息づかい。・・・・すると、
『・・・ハァ・・・ハァ・・・・・・久志くん、ありがとう。大好きだよ・・・。』
奈々は僕の頭を優しく撫でながら、笑顔を僕に向けます。その夜は二人抱き合いながら眠りました。
その日から僕と奈々は空白の2年間を埋めるかのように逢っては繋がります。僕は奈々の
白くてスベスベのカラダに溺れ、ほぼ24時間と言っていいほど奈々のことを考えていました。そんな日々が過ぎて行き、あの男(熊野)のことなんかも考えなくなっていきます。
そんな時でした。〔先輩、今週末なんですけど、奈々ちゃんや(住谷)杏奈(すみたに・あんな:22歳)とウチで飲みませんか?〕最近小さな焼酎サーバー(焼酎を熟成させる壷)を購入したと自慢気味の後輩、村瀬健次(むらせ・けんじ:23歳)の家での飲み会に誘われました。週末に奈々の最寄り駅で待ち合わせて僕達は健次の住むアパートに向かいます。
胸の前に柄の入った白のワンピースに赤のカーディガンを羽織り、髪をシュシュで一つにまとめ、僕の要望で今夜はコンタクトから黒ブチメガネに代えて奈々は待ち合わせ場所に来ました。遠くからでもすぐ奈々が来たのがわかり、あまりの可愛らしさにドキドキしてしまいます。
『お待たせ・・・。メガネはやっぱりちょっと恥ずかしいなぁ・・・。』
人前でのメガネ姿にちょっと抵抗があるらしく、恥ずかしがる仕草がまた可愛らしく僕は幸せになりました。健次のアパートに着くと二人が出迎えてくれます。
健次はメガネ姿の奈々を見て目をまん丸にしました。
〔・・・うわっ、どうしたんですか?・・・奈々ちゃんめちゃ可愛い・・・。〕
嬉しい反応の健次に気を良くした僕はこの後いつも以上のペースで飲んでしまいます。それで帰るタイミングを逃したので、奈々と一緒に健次のアパートに泊めてもらうことにしました。 その29に続く
20190402
名P〖彼女の恋(修正版)〗その29
名P〖彼女の恋(修正版)〗その29
その28 20190402
村瀬健次(むらせ・けんじ:23歳)はメガネ姿の今野奈々(こんの・なな:22歳)を見て目をまん丸にします。
〔・・・うわっ、どうしたんですか?・・・奈々ちゃんめちゃ可愛い・・・。〕
嬉しい反応の健次に気を良くした僕(周防久志:すおう・ひさし:25歳)はこの後いつも以上のペースで飲んでしまいました。
僕も奈々の仕草の一つ一つが可愛く思います。
〔いやぁ~、本当に奈々ちゃん可愛いよ。杏奈もメガネかけるか?〕
後輩の健次は酔いが回って、奈々のことをやたら誉めた。
〚メガネかけたら健ちゃんは優しくなるかなぁ? けど、奈々ほど似合う自信無い。〛
住谷杏奈(すみたに・あんな:22歳)ちゃんも酔ってどんどん楽しくからんできます。やっぱり、この4人は楽しい。
お酒が無くなり、奈々と杏奈ちゃんが近くのコンビニへ行くことになりました。2人がアパートを出ると、健次が急に話し出します。
〔先輩、俺ついにやっちゃいましたよ。〕
「やったってなにを?」
〔・・・・・・スワッピング・・・・。〕
「はぁ!?」
〔先輩、知らないんですか? スワッピングを。〕
酔っているとはいえ、僕にとって衝撃的な後輩の村瀬健次のカミングアウトです。
〔他のカップルと一緒にヤるんですよ。(住谷)杏奈は相手の彼氏さんとして、おれは相手の彼女さんと・・凄かったです!〕
僕は、その時の写メを見せながら、楽しそうに話す健次の顔を見ながら、あの奈々のアパートで聴いた健次と杏奈ちゃんのセックスを思い出して下半身が熱くなりました。
「ホントかすごいな・・・。杏奈ちゃんはがよくOKしたな?」
〔大丈夫ですアイツ、気の強そうな顔してますけど、実はドMでエッチ大好きなんですよ。〕
僕は勃起しているのを悟られないようにするので頭がいっぱいになります。
〔杏奈が他の男とするのを初めて見ましたけど、おかしくなりそうなくらい興奮して、クセになりそうでしたよ。〕
すると健次は笑って手に持つスマホを僕の方に見せました。そこには、知らない男の人の上にまたがり、深くペニスを挿入されながらカメラを見る全裸の杏奈ちゃんが写っています。その感じた顔の杏奈ちゃんはとても綺麗で、全身桜色に染まった彼女の肢体は奈々とは違う魅力を感じました。もしこれが・・奈々・・だったら・・嫉妬するだろうか・・否、興奮している自分を感じます。 その30に続く
20190429
名P〖彼女の恋(修正版)〗その30
その29 20190429
村瀬健次(むらせ・けんじ:23歳)が笑って手に持つスマホを僕(周防久志:すおう・ひさし:25歳)の方に見せます。そこには、知らない男の人の上にまたがり、深くペニスを挿入されながらカメラを見る全裸の住谷杏奈(すみたに・あんな:22歳)ちゃんが写っていました。その感じた顔の杏奈ちゃんはとても綺麗で、全身桜色に染まった彼女の肢体は今野奈々(こんの・なな:22歳)とは違う魅力を感じます。
ガチャリっ、『ただいまぁ♪』〚ただいま~〛2人が帰って来たので慌ててスマホを健二へ戻しました。僕は杏奈ちゃんの顔をまともに見られません。すると、隣りに座った奈々が僕の顔を覗きこみ、『久志くん? どうしたの?』って小首を傾げて伺ってきました。
《奈々も僕以外の男に抱かれたら・・あんな顔するのかな・・・?》
(・・・・思い出しながらなので多少の違いはありますが、すでに僕と奈々が通って来た事です。ただ、あの頃はそうしたいとかはまだ無く、単純に後輩の下ネタに煽られていました。まだ熊野との事がありましたので複雑な鬱勃起ってとこでしょうか・・・・。)
後輩の健次とその彼女の杏奈ちゃんの思いがけない性生活を聞いて、僕は少なからず驚きます。健次はもちろん、杏奈ちゃんにもそれらしさは見受けられず、奈々と笑いながらテレビを観ている杏奈ちゃんを何度となくチラ見しては、《杏奈ちゃんがあんな表情をなぁ・・・。》なんて想いながらお酒を飲みました。僕は、奈々と熊野のことが頭をよぎりました・・・。嫌な気持ちが甦り・・僕の知らない奈々がいることがモヤモヤします。夜も更け、お酒も進み、いつの間にか寝てしまいました。
そんな飲み会から数日後、僕は奈々とデートの約束がありましたが、その朝にラインがあり、『急用ができたのごめんなさい。』ってデートをキャンセルされます。それは僕達が付き合い出して初めてでした。僕は1日丸々空いたのでぶらぶら雑貨屋を巡り、古本屋で奈々が好きな作家の恋愛小説を見つけて思わず買います。
夜にはアパートにいるかなと思い、20時頃に買った小説と雑貨を自慢しに奈々のアパートへ向かいました。しかし、残念なことに留守です。僕は奈々のアパートの近くで時間をつぶし、帰って来たら一目逢って、奈々に買った小説や雑貨を渡して帰るつもりでした。奈々に少しでも逢いたかったのです。
ファーストフード店で待っている間、僕は何度か奈々にラインをしてみました。電話も掛けてみますが・・返事は返って来ません。《今日は逢えないのかな?・・・がっかりだなぁ・・・。》22時を過ぎた頃、アパートに行ってみましたが・・・やっぱり奈々は帰っていません。 その31に続く
20190501
名P〖彼女の恋(修正版)〗その31
その30 20190501
ファーストフード店で待っている間、僕(周防久志:すおう・ひさし:25歳)は何度か奈々にラインをしてみます。電話も掛けてみましたが・・返事は返って来ませんでした。《今日は逢えないのかな?・・・がっかりだなぁ・・・。》それで22時を過ぎた頃、アパートに行ってみますが・・・やっぱり帰っていません。
僕は小説や雑貨を袋ごとドアに掛け、「奈々の探していた本と可愛い雑貨があったから買ったので置いておくよ。オヤスミ♪」と最後にラインを打って帰りました。今野奈々(こんの・なな:22歳)から返事が来たのは翌朝です。
『おはようございます。久志くん、昨日は本当にごめんね。本と・・・変な人形アリガトウすごく嬉しい。大切にするね。わたしね、久志くんが大好きだよ♪昨日の埋め合わせは絶対します。今日も1日頑張ろうね。』
ラインを読んでほっとする反面、何時に帰ったんだろ?何をしていたんだろ?と聴きたいことが頭をよぎりました。
奈々とのデートがドタキャンになった日のあとからも僕と彼女はいつも通りで、朝から、昼、夜と電話やラインでやりとりをし、その日気になったことを交換日記のように写メで交換してあーだこーだ話をして『おやすみ。』「おやすみ。」の挨拶で就寝します。
休み前には逢ってデートでした。美味しいご飯食べて、雑貨屋を巡って、映画観て、ホテルで繋がって、駅で指切りしてからバイバイ。まるで止まっていた僕の青春が奈々と再会して動き出したのでした。
奈々の声を聴いたり、逢うたびに僕はどんどん奈々が好きになり、今、一緒にいることに幸せを感じています。また、彼女とセックスをするたびに奈々が綺麗になっていくことに気づきました。その白い肌はスベスベで張りが増して、胸も一段と大きくなり、それが童顔との対比がアンバランスで、それが行為の時にはかえって厭らしく見えました。
僕の自意識過剰だと思いますが、デートの時に道行く他人が奈々を見ているのに気づくと・・・たまらなく嬉しかったのです。僕は輝きを増していく奈々にまさに溺れて、奈々のちょっとした変化には気づかないふりをしていました・・・。
あの日以来、ごくたまに急に逢えなくなるということがあり、また、その日は決まってほとんど連絡も取れなかったのです。しかし、そういった後で、奈々が前よりも僕に甘えることが強くなりまし『久志くん・・・わたしのことを捨てちゃヤダよ・・・。』、『久志くん、わたしのこと好き?』、『ずっと一緒に居てよ・・・。』って言ってきました。
そして、奈々が、冗談だけどと前置きしてから、「僕は奈々を捨てません。ずっと一緒にいます。」という誓約書を書かされます。変だなと思ったが、最初に付き合い、そして別れた時に僕から離れて行ったことが原因かなとこの時は考えていました・・・。
その32に続く
20190505
名P〖彼女の恋(修正版)〗その32
その31 20190505
今野奈々(こんの・なな:22歳)と付き合って、しばらくたった夏のことです。僕(周防久志:すおう・ひさし:25歳)は地元の友達との飲み会に出ていました。7人ほどの小さな集まりでしたが、久しぶりに会う友達はヒゲを生やしたやつ、太ったやつなどちょっとした変化はありましたが話しているとすっかり昔に戻って楽しかったです。
お酒も進み、下ネタも飛び交うなか、嫁さんや彼女の話しになるとみんなからグチめいたことが出てきました。そんな話しのなかで、
〈・・・そういえば、久志、あの子とまだ付き合っているのか?〉
〚周防の彼女可愛かったなぁ。なんか、いつも笑顔でさ。〛
[そうそう、いつも笑っていたよな。]
みんなから奈々の話しが出て僕は嬉しくなります。
「・・・うん。一度別れたけど・・・またくっついた感じかな。今はまた付き合っているよ。」
〈なんだよぉ・・・久志の幸せ話しなんかいらないよ・・・!〉
みんながそれを聞いて、ゲラゲラと大笑いです。
[・・・でも、彼女と周防のセックスなんて想像できないなぁ。]
って友人の1人が下ネタに走る。
〚確かに!! 周防は、ちゃんと抱いてやってるのか?〛
「ばか・・・猿よりヤってるよ・・・なんちゃって・・・。」
〈想像できないよな!!! 〉
ひとしきり笑って、みんながかなり酔ってきたところで解散になり、家が同じ方向の友人2人と一緒に帰りました。
〚・・・楽しかったな。また集まりたいね!〛
[・・・なぁ、今から周防の所へ行かねぇか? 彼女見たくなっちゃった。]
「いやいや、ウチに来ても居ないよ。同棲しているわけじゃないからな。」
[な~んだ、ガッカリだよ・・・彼女の笑顔を観て帰ろうかなと思ったのにな・・・・。]
「せっかく、ここまで来たから・・・ウチへ寄って行く? 何も無いけどな。」
[行く!行く!]
そういうことになります。それでウチに着いてから友人達にお酒を出すと、僕はこっそり奈々に電話したのでした。 その33に続く
20190527
名P〖彼女の恋(修正版)〗その33
その32 20190527
〈・・・そういえば、久志、あの子とまだ付き合っているのか?〉
〚周防(久志:すおう・ひさし:25歳)の彼女(今野奈々:こんの・なな:22歳)可愛かったなぁ。なんか、いつも笑顔でさ。〛
[そうそう、いつも笑っていたよな。]
[・・・なぁ、今から周防の所へ行かねぇか? 彼女見たくなっちゃった。]
「いやいや、ウチに来ても居ないよ。同棲しているわけじゃないからな。」
[な~んだ、ガッカリだよ・・・彼女の笑顔を観て帰ろうかなと思ったのにな・・・・。]
「・・・って感じで奈々の話しで盛り上がったんだ。」
『何それぇ! わたしのイメージどんなのぉ! でも、そんなに話しに出してくれるなんて嬉しいわ・・・。今から行っちゃおっかな♪』
「・・・本当に!!!」
『明日お休みだし・・久志くんがいいならだけど・・お友達とか大丈夫?』
「大丈夫、大丈夫・・逆に喜ぶよ・・・。夜遅いけど大丈夫?」
『大丈夫よ! すぐ行くね。で・・なんか買っていく物ある?』
それから1時間もしないうちに奈々が僕の部屋へ来ます。彼女はピンクのキャップに黒縁メガネ。白のTシャツに緑の七分丈パンツをサスペンダーで吊って、カラフルなスニーカーで片手に缶ビールの入ったコンビニ袋をさげていました。
ニコニコ笑顔で入ってきた奈々は友人の大塚と今成に挨拶をしてから僕の隣に座ります。大塚と今成は最初ポカンとした表情で今野奈々を観ていました。
[えぇ!! 周防の彼女?あの時の?]
〚高校の後輩の? めっちゃ綺麗になったねぇ!!〛
酔っ払い2人のテンションが一気にあがり、僕も2人の反応に嬉しくなります。奈々はというと、酔っ払い2人を見事に笑顔でさばいていました。4人の飲み会は進み、夜も更けていつの間にか僕は酔っ払い、ひとり寝てしまいます。
・・・・・・・・・ハハハ・・・ハハハ・・・ウソダァ・・・
遠くで声が聞こえました。
・・・・・・オオツカ?・・・・・・ネチャッタヨコイツ・・・・・・
・・・・・・・・・・・・ナナチャン・・・・・・ヨッテル?・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
声が途絶えます・・・。 その34につづく
20190528
名P〖彼女の恋(修正版)〗その34
名P〖彼女の恋(修正版)〗その34
その33 20190528
遠くで声が聞こえます。
・・・・・・オオツカ?・・・・・・ネチャッタヨコイツ・・・・・・
・・・・・・・・・・・・ナナチャン・・・・・・ヨッテル?・・・・・・
《しまった酔っぱらって寝ちゃったな。》僕(周防久志:すおう・ひさし:25歳)は寝ぼけながら寝るか起きるか迷いました。《ここはどこかな?》どうやら僕は誰かが掛けてくれた毛布と暗い部屋の感じから居間の隣の寝室にいます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アッ・・・・・・ハアッ・・・
「ん?」
・・・・・・ダメ・・・・・・イイジャン・・・オキナイヨ・・・ヤメテクダサイ・・・・・・アアッ・・・
「んん?」
・・・スゴイナ・・・・・・イヤデス・・・・・・・キレイダ・・・・イロッポイ・・・
僕の頭はだんだん醒めてきて、スリ硝子の引き戸の向こう側で何が始まっているのか理解できてきました・・・。《この声は今成和巳(いまなり・かずみ)に違いない。》グツグツと暗い嫉妬が僕に湧き上がってきますが・・ただ、妙に興奮もしたのです。
大塚雅一(おおつか・まさかず)と今成は地元の友人で、2人とも僕と同歳でした。大塚は坊主頭にヒゲ、ガタイが大きいから怖いイメージを持たれますが、涙もろい優しいヤツで、僕と小・中・高と一緒で親友です。
今成は大塚の紹介で高校から知り合い、明るくて気さくな性格で誰とも仲良くなれるヤツで、僕達ともすぐ仲良くなって今ではグループの中で目立つ存在でした。長身・長髪・
知的な会話に知的なメガネ・・・今成はモテるのです。そして、いつもグループの下ネタの中心にいました。
そんな今成と今野奈々:こんの・なな:22歳)が・・・スリ硝子の向こうにいる・・・僕は聞き耳をたてます。。
・・・・・・ヤダ・・・ウソ・・・・・・・・・ソレハダメ・・・・・・イイダロウ・・・チョットダケ・・・
・・・聴こえてくるのは・・・・テレビの音の中・・・・微かな2人の押し問答が続きました・・・・。
奈々が辛うじて小さな抵抗をしているように聴こえたのがせめてもの救いです・・・。このとき僕はお酒のせいで天井がグルグル回っていました。それでも、頑張ってスリ硝子の方へ、のそのそ這って行き、テレビのチカチカする光を見ながら、引き戸に近づくと2人の声がいくぶん良く聴こえてきます。 その35へつづく
20190529
名P〖彼女の恋(修正版)〗その35
その34 20190529
僕(周防久志:すおう・ひさし:25歳)はお酒のせいで天井がグルグル回っています。それでも、頑張ってスリ硝子の方へ、のそのそ這って行き、テレビのチカチカする光を見ながら、引き戸に近づくと2人の声がいくぶん良く聴こえてきました。
『・・・ンッ・・・やめて下さい。大塚さんが・・・ンッ・・・起きちゃいますよ・・・。』
[・・・大丈夫、大丈夫。コイツ(大塚)酒が入ると全然起きないから・・・・奈々ちゃんの肌は本当に気持ちいいね♪]
『ほんとうに・・・・やめて・・・・。』
[綺麗だなぁ・・・。スベスベだわ。周防としかエッチしてないの? もったいないよ♪ 奈々ちゃん・・・もっと楽しんだらどうかなぁ?]
『・・・・・・・・・・・・・・・』
[あれれ・・・否定しないの・・・脈あり?・・・・オレはいつでも準備OKだからね。]
僕はゆっくり引き戸を開け、2人の見える位置にカラダを動かします。それで今成和巳(いまなり・かずみ:25歳)の背中が見えてきた。その背中の肩辺りに今野奈々(こんの・なな:22歳)の後頭部が・・・。どうやら今成は奈々を後ろから抱え込んでいるようです。
『・・・本当に・・やめましょう・・久志くんも隣に居るし・・・。』
[周防が居なかったらいいの? じゃあ、今度デートしてくれる?]
『・・・しません・・・。』
[じゃあ、今夜エッチしようよ♪・・・奈々ちゃんのブラ、さっきからすこぉし透けていてエロかったんだよ。]
『アアンッ!・・・ダメ・・・ダメ・・・』
それを聞いた僕は怒りの余り、立ち上がって飛び出してやろうとしました・・・。しかし、酔いがひどく、周りがグルグル回るせいで立ち上がるのに失敗したあげく・・・・・・急に喉の奥からこみ上げてきて・・つまり、酔っ払って吐いちゃいます。
その声(音?)に気づいたのか、奈々が今成を弾き飛ばして僕の所へやって来ました。心配そうにすぐ来てくれたことに少しほっとします。吐いてしまった僕に駆け寄る奈々は本当に心配そうな顔でした。僕は嬉しくなって、可笑しくもないのに笑っています。
『久志くん大丈夫!?』
僕を抱き起こして座らせた奈々は、一度キッチンへ戻って、濡れたタオルを二枚持ってきました。そして、テキパキと一枚で僕の顔や胸などを、もう一枚で、床などを片づけて行きます。 その36に続く
20190530
名P〖彼女の恋(修正版)〗その36
その35 20190530
『久志くん大丈夫!?』
僕(周防久志:すおう・ひさし:25歳)を抱き起こして座らせた今野奈々(こんの・なな:22歳)は一度キッチンへ戻って、濡れたタオルを二枚持ってきました。そして、テキパキと一枚で僕の顔や胸などを、もう一枚で、床などを片づけて行きます。
すると、僕はさっきまでの怒りはどっかへ行ってしまう。
《奈々も酔っているはずなのにすごいなぁ・・・なんだか母親みたいだなぁ。》
などと呑気なことを考えていました。その後、僕を着替えさせてくれて、タオルを片づけた奈々はコップに水を持ってきてくれます。
『はい、綺麗になったよ♪ 気分はどう? 大丈夫?』
って聞きながら、換気のために窓を開けてくれました。
「・・・うん。・・・ありがと・・・。」
嫌な顔を一度もせずに僕の世話をしてくれた奈々に、改めて心を奪われます。
しかし、落ち着いて奈々を観るとサスペンダーは肩から落ち、パンツのチャックも途中まで降りていて、さっきまでの会話も思い出され、僕はムカムカして来ました。奈々は僕の視線に気づいたのか、部屋を片付けるフリをしながら、ジッパーを上げ、サスペンダーも肩に掛けてから僕の隣に座り、僕の背中に手を添えながらカラダを寄せて甘えて来ます。
《・・・でもそういえば、こんな感じ・・最近よくあるな・・・。》
奈々が甘えて来るのは・・逢えなかった日や連絡が取れなかった時の後でした。僕は居間にいる今成和巳(いまなり・かずみ:25歳)に視線を向け、厭な想像に行きそうな僕の意識を必死に抑えます・・・。今成がなぜか心配そうに僕を見ています。大塚雅一(おおつか・まさかず:25歳)は僕たちのドタバタをよそに気持ちよさそうに爆睡していました。
[大丈夫かよ・・・。あんなに飲むから・・・。寝ていた方がいいんじゃねぇ?]
今成が寝室まで来て言います。
「・・・・・・・・・。」
[周防、もう寝ろよ。顔色が悪いぞ・・・。]
「今成・・・お前も寝ろよ。もう遅いから今日はお開きにしよう。奈々、おいで。」
『・・・うん。』
僕は奈々を引っ張って布団にもぐり込みました。今成は何か言いたげでしたが、居間の方へ戻ります。テレビの音と大塚のいびきが聴こえまていました。そして奈々が僕に抱きつきます。
『久志くん。本当に大丈夫?』
「・・・うん。奈々が居るから気分良くなってきた。」
『クスクス。変なのぉ。』
奈々は、満面の笑顔で僕に顔を近づけました。僕の胸がキュッとなる良い笑顔です。しかし、僕は奈々の笑顔を見て、いたずら心が沸いてきました。 その37につづく
20190613
名P〖彼女の恋(修正版)〗その37
その36 20190613
『クスクス。変なのぉ。』
今野奈々(こんの・なな:22歳)は、満面の笑顔で僕(周防久志:すおう・ひさし:25歳)に顔を近づけます。僕の胸がキュッとなる良い笑顔でした。しかし、僕は奈々の笑顔を見て、いたずら心が沸いてきます。
僕の手が奈々のお尻へと伸びました。そしてお尻をパンティラインに合わせて優しくなぞります。
『・・・んっ・・・久志くん?・・・ダメだよ・・・。』
奈々のお尻を撫でながら、僕は黙ってキスをしました。
「・・・チュッ・・・クチュクチュ・・・クチャッ・・・チュパッ・・・・・・」
しかも、わざと音がするようにキスをします。
“ミシミシ・・・”と居間のほうで誰かが動く音が・・それは今成和巳(いまなり・かずみ:25歳)でした。僕は仕返しとばかりに奈々とのキスの音を今成に聴かせて悔しがらせようと考えます。
『・・ハァァ・・・ 久志くん、好き。・・チュッ・・大好き・・チュパッ・・久志くん・・・。』
キスだけでスイッチの入った奈々はそれでも居間の2人を気にしてか囁くように喘ぎ出します。
「・・し、舌を・・出して・・・。」
今成を意識してか、いつもより緊張してしまう僕の指示にも顔を真っ赤にしながら奈々は従います。奈々が一生懸命に伸ばす舌を僕は吸いました。
《恥ずかしいけど・・なんだか・・わたし・・興奮してるの・・・。》
奈々は興奮したのか、荒くなる鼻息のなかに小さな小さな喘ぎ声が・・・。
すると、そっと奈々の手が布越しに僕のペニスに添えられます。今成に見られている・・・僕は不思議とその事実に興奮し、奈々がしごいて来ると一気に射精感に襲われました。奈々は僕が感じているのに気づいたのか、下着に手を入れて僕のペニスを直接触り始めます。
「あっ・・・!」
僕は不覚にも声がもれてしまった。
『クスクス・・久志くん、声出しちゃダメだよ。今成さん達が起きちゃうわよ♪』
奈々は僕の耳に唇をつけて、囁くように僕を刺激してきました。
彼女のカラダを密着させながら、囁く言葉に刺激されるとともに、手でしごかれた僕は・・・。
「奈々・・ヤバい! イクよ!」
僕の切迫した告白に、奈々は素早く僕のペニスを口に咥(くわ)えました。ヌルっと柔らかい感触に包まれ僕はあっという間に射精してしまいます。奈々はそれを飲み込みました。 その38に続く
名P〖彼女の恋(修正版)〗その38
名P〖彼女の恋(修正版)〗その38
その37 20190727
「奈々・・ヤバいよ! イク!」
僕(周防久志:すおう・ひさし:25歳)の切迫した告白に、彼女(今野奈々:こんの・なな:22歳)は素早く僕のペニスを口に咥(くわ)えます。ヌルっと柔らかい感触に包まれ僕はあっという間に射精してしまいました。しかし奈々はそれを飲み込みます。
そのあと奈々はビクビクする僕のペニスを長く咥え、チュッと音を立てて、そっと唇を離し、チロッと先っちょを舐めてから満面の笑顔で僕にこう告げました。
『気持ち良かったよね。』
僕は潤んだ目で笑う奈々にドキドキしながら、聴いてみます。
「飲んじゃったの?」
『・・うん・・なんか、嬉しくなったの。』
僕はその言葉にたまらなくなって、奈々をぎゅっと抱きしめました。
『久志くん、大好き♪ でも今日はここまでね♪ 今成さん達起きちゃうからね。』
僕だけ気持ち良くなってすまない気もありましたが、幸せな雰囲気にそのまま寝ることにします。
翌朝目が醒めると奈々と今成和巳(いまなり・かずみ:25歳)が笑って話していました。大塚雅一(おおつか・まさかず:25歳)はまだ寝ています。それで僕はふとんを叩いて「雅一、いつまで寝ているんだよ!」と起こし、朝食のあと今成と2人帰って行きました。
[奈々ちゃん、楽しかったよ。じゃまたね。]
帰る際の今成が言った言葉に少し引っかかりましたが、僕は早く奈々と2人きりになりたくて流します。あの言葉の意味は今成に実際聞きました。それは、もう少し後になります・・・・・・・。今野奈々は普段はしっかりしているのですが、お酒を飲み過ぎるとエッチな気持ちが強くなるらしく、ちょっと危なっかしいのでした。それと押しにも弱く、危なっかしいことがちょこちょこありましたので、かなり心配しているのです。
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20191021
名P〖彼女の恋(修正版)〗その39
名P〖彼女の恋(修正版)〗その39
その38 20191021
大塚雅一(おおつか・まさかず:25歳)と今成和巳(いまなり・かずみ:25歳)が帰ったあと、僕(周防久志:すおう・ひさし:25歳)と今野奈々(今野奈々:こんの・なな:22歳)は夕方くらいまで2人で愛し合いました。前の夜に中途半端で止めていたからか、奈々はいつも以上に乱れ、そのギャップに僕もドキドキしていつも以上に奈々を攻めます。
落ち着いた後、2人でシャワーを浴びました。そして、早めの夕食がてらよく行く居酒屋へ行きます。帰り際にキスをして指切りげんまん・・・「好きだよ。」、『私は・・・大・好き。』って笑う奈々に嬉しくなって、思わず抱きしめました。
それからの日々は幸せいっぱいです。相変わらず、たまに逢えない時や連絡できない時は
ありましたが、だんだんと慣れてきました。それに慣れると逢える時、連絡が来た時などがたまらなく嬉しく、僕はどんどん奈々が愛しくなります。
そういう中、僕たちは久しぶりに村瀬健次(むらせ・けんじ:23歳)と住谷杏奈(すみ
たに・あんな:22歳)ちゃんと4人で飲みに行きました。奈々と杏奈ちゃんはキャラキャラ笑いながらガールズトーク。僕達はそんな2人を見ながらボーイズトーク。
〔・・・いやぁ、奈々ちゃん、本当に可愛いっすねぇ・・・。〕
「杏奈ちゃんだって可愛いだろぉ。」
〔あたりまえじゃないですか! なんちゃって!〕
馬鹿話しばっかりですがとても楽しい時間が過ぎていきます。
〔そうだ、先輩! みんなで温泉へ行きませんか?〕
「・・・いきなりだな!?」
健次からの提案にそれまでガールズトークに専念していた2人もこっちに参加してきま
した。そして、一気に話しが進み、次の月の連休に合わせて4人の温泉旅行が決まります。
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20191231
名P〖彼女の恋(修正版)〗その40
その39 20191231
〔そうだ、先輩(周防久志:すおう・ひさし:25歳)! みんなで温泉へ行きませんか?〕
「・・・いきなりだな!?」
村瀬健次(むらせ・けんじ:23歳)からの提案にそれまでガールズトークに専念していた2人(今野奈々:こんの・なな:22歳と住谷杏奈:すみたに・あんな:22歳)
もこっちに参加してきます。そして、一気に話しが進み、次の月の連休に合わせて4人の温泉旅行が決まりました。
『久志くん、楽しみだね。』
僕はトントン拍子に話しが進み、びっくりしていましたが、温泉旅行の日が近くなると、奈々の楽しそうな顔が見れて嬉しく思います。
逢うといつも笑顔・・・・会話にはよく旅行の話題が・・・デートの日には、着ていく物から下着まで、歯ブラシやら小物からお菓子まで・・・・2人で一緒に選びながらどんどん気持ちも高まって行きました。
温泉地は石段街で有名な群馬県渋川市の伊香保温泉に決まります。健次がどんどん場所や
宿、観て回るコースなどを決めてくれる中、僕たちは旅行の内容はやる気の塊の健次に任せて、当日の旅行を楽しみに待っていました。そして、温泉旅行を明日に控えたその日になります。
奈々は仕事が終わったら僕(周防久志)の部屋へ来て一泊し、朝迎えに来る健次たちの車で一緒に出発する予定になりました。それで僕は仕事を早めに終わらせ、明日へ意識が飛び飛びの中、早足で部屋へ戻ります。
明日の準備の最終チェックをしたり、2人分の夕飯を用意したりして待っているとスマホの着信音が・・・それは奈々からでした。《まさか?》って気持ちで電話に出ます。
『・・・あっ、久志くん?・・・あのね、・・・ごめんなんだけど・・・・今日、行けなくなっちゃって・・・・。』
《あーやっぱり・・・》
「なんで?・・・明日早いんだよ。・・・なんか、最近多くない? こういうの・・・。」
僕は普段は訊かないのですが、この時は思わず訊いてしまいました。
『・・・・・・あのね・・・本当にごめんね・・・ごめんなさい・・・。・・・あの、ちゃんと間に合うように行くから。』
「そうじゃなくてさ・・・。」
このときは、もう僕は止まれませんでした・・・
「・・・なんか奈々、変だよ。・・・なにか、僕に隠し事をしてない。」
『・・・あの・・・・・・・・・「ぉぃっ!」・・・あの、ごめんなさい。明日は、絶対に間に合うように行くから・・・ごめんなさい。・・・ガチャ・・・。』
奈々の無言の合間に小さく男の声が聴こえた気がしました。
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20200101