名N〖壊れかけた二人2017年版〗第8回
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僕(住谷涼:すみたに・りょう:29歳) 嫁(住谷梨花:すみたに・りか:27歳)
友人(長谷将生:はせ・まさき:29歳)
ギシギシギシ。ギシギシギシ。と、ベッドが軋む音がリズミカルになります。合わせたように『ん・・・ は・・・ あ・・・・・あ・・・。』て、梨花の喘ぎ声を出した。クチュクチュって、音も聞こえてきます。『あ、あ・・・・・り、りょうくん・・・。』って、呼んでくる梨花の手を僕は強く強く握り直した。
『りょうくん、み・・・ 見ないで・・・ お願い・・。』
「だ、大丈夫だって・・・ 見えてないよ。」と、僕が答えます。
『あ、あの・・・ そう・・・じゃなくて・・・ 恥ずかしいの・・・ お願い。』
て、梨花が懇願した。
「え? 何?」
それを将生が補足して〔この部屋に居ないで欲しいんだよな?〕と、梨花に向けて言います。それから数秒の沈黙。でもベッドは軋み続けていた。『は、あ、あ、ん、あ。』って、嫁のあえぎ声が続いた。〔そうだよな? 梨花ちゃん。〕と再び将生が呟きます。そして掛け布団の中から〔ちゅっ〕と、キスをする音がして、〔だってさ。涼!〕と、今度は僕に向けてつぶやいた。その時の僕は、ふごー、ふごーって感じの鼻息だったと思います。
『あ、あ、あ・・・ ごめん、ね・・・ ああ、あ。』って、喘ぎ声が強まるとともに、僕の手を握る嫁の手が緩まった。『ち、違うの・・・ は、恥ずかしい・・・ から・・・。』って、梨花が言い訳してきます。《私(梨花)が恥ずかしいと思ったのは事実、でも長谷君のペニスを受け入れて、夫とは違うセックスの気持ち良さが後ろめたい気持ちだった。》
僕はそっと嫁の手を離して「何かあったら僕、リビングルームにいるから・・・。」と、梨花に言いつつ、「・・・あと絶対に無理矢理なこととかすんなよ。」と、将生には警告をしておいた。将生が〔わかってるっよ。〕と、応えます。
僕が、二人に背中を向けて部屋を出ようとしたときに、梨花の申し訳無さそうな、でも上擦った声で『あっ、あっ、んっあ・・・ り、りょうくん・・・ご、ごめんね・・・。』と将生の〔梨花ちゃんって超締まり良いよな。〕と、いう囁きが聞こえてきた。将生の囁きはきっと僕に対して言ったと思います。友人の妻を征服している優越感から長谷はSの気分になっていた。
20200724
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