中A〔トライアングル〕 第1話
中A〔トライアングル〕 第1話
(原題:奇妙な三角関係 投稿者:和幸 投稿日:2011/05/24)
俺と嫁、そして共通の友人との奇妙な関係を書き連ねてみます。
俺(山路智浩:やまじ・ともひろ)は30歳、嫁(山路翠:やまじ・みどり)が27歳、友人(津田英人:つだ・ひでと:30歳)は俺の同級生で独身。俺と英人は高校以来の友人で、よく一緒に遊んだ仲。この英人、とにかく女が大好きで、遊ぶ時にも必ず女絡みになってしまっていた。〔女が絡まないと遊んだ気にならん。〕とも言っていた位の女好き。見た目は結構イケメンだから分からんでもないが・・・。
因みに俺は普通・・・・というか、それでも背が高くて顔が小さいので全体的な雰囲気はモデルっぽいらしく、十分にカバーできている(と思う)。
大学時代は別々の学校だったが、キャンパスが同じ沿線だったので、結構一緒に遊んでいた。つまり、この場合、二人で遊ぶと言う事は、即ナンパを意味するのだが。それで、このナンパで知り合ったのが今の嫁の翠。ちょっと変わった馴れ初めなのだけど、まずはこの時の事を書いてみます。
英人と居酒屋で飲んでいる時、隣のテーブルでいい感じになっている女2人組を見つけた。俺はこの日は全くそんな気は無かったのだが、英人が俄然やる気を出し、やっぱりナンパに走っていた・・・・。
そして4人は意気投合、2対2というのもあって、そのまま英人の部屋になだれ込むことになった。俺は結構ドキドキものだったけど、英人にしたら日常茶飯事との事・・・・。結局、広いワンルームのベッドで英人が、俺は床の上で夫々のパートナーと・・・・エッチをしてしまいました。後にも先にもこんなのはこれっきりだったけである。
英人が選んだ翠は、顔はメチャクチャ可愛いのだが、やや、というか、かなりポッャリ体型。俺が選んだ万智は、顔は普通だが胸が大きいのに細身のナイスバディ~な子だった。
2組は同時に始めたのだが、正直英人達が気になって自分の方には全然集中ができなかった。何故なら、英人の相手のAが俺のモロタイプだったから・・・・。そっちばかり気になっていた。
モテる男らしく、寝ている彼女の顔に跨ってフェラチオをさせたり、結構強引な事をしている光景が卑猥だった。彼女の口からユックリ抜かれる時に英人のペニスが見えた。英人の勃起したペニスは、多分俺のよりは長いようだが亀頭が小さかったように見えた。そのまま相手の服を脱がせ、太めなのに巨乳ではない彼女の胸を舐めまわし始めた。その時の、彼女の「あっ・・・・。ぁぁぁ」という声が聞こえた時、危うく俺の方が出そうになってしまった。
自分の相手の万智に悪いなと思い、こちらに集中、一通りの愛撫の後「もう入れて・・・・。」という万智の言葉に応じて挿入。ほぼ同時に隣でもベッドが軋み始めた。チラチラと気にしていた俺に万智が気付き、強引に上に乗ってくる。[もう、あっちばかり気にして・・・・。許さない!]」みたいな感じの事を言われ、思いっきり腰をグラインドさせてきた。
スタイル抜群の女の子が俺の上で踊る光景はいやらしい。しかし、酔っていた為か一向に気持ち良くならなかった。その内に彼女の方が勝手にイキ出し、グッタリと動かなくなってしまう。繋がったまま、床に大の字になって荒い呼吸をする万智を見ながら、俺はまだまだこれからなのに、と思っていると、隣で切羽詰まった声が聞こえてきた。ベッドも壊れるのではと思う程、激しく軋んでいる。
〔オレもイクぞっ! 出すぞっ!〕
『・・・・。・・・・。・・・・。』
〔ああぁ、ほらっ! 出るっ!〕
『あっ!・・・・。すごっ・・・・。奥に・・・・。んん!』
猛烈に上下する英人の尻と、最後に『イクッ!』って言った相手の翠の声が聞こえた時、俺はまだ膣内にいれたままの状態で万智に射精してしまっている。それ程英人達のセックスが強烈で、翠の喘ぎ声がエッチだった。
第2話へ
14/07/24
(原題:奇妙な三角関係 投稿者:和幸 投稿日:2011/05/24)
俺と嫁、そして共通の友人との奇妙な関係を書き連ねてみます。
俺(山路智浩:やまじ・ともひろ)は30歳、嫁(山路翠:やまじ・みどり)が27歳、友人(津田英人:つだ・ひでと:30歳)は俺の同級生で独身。俺と英人は高校以来の友人で、よく一緒に遊んだ仲。この英人、とにかく女が大好きで、遊ぶ時にも必ず女絡みになってしまっていた。〔女が絡まないと遊んだ気にならん。〕とも言っていた位の女好き。見た目は結構イケメンだから分からんでもないが・・・。
因みに俺は普通・・・・というか、それでも背が高くて顔が小さいので全体的な雰囲気はモデルっぽいらしく、十分にカバーできている(と思う)。
大学時代は別々の学校だったが、キャンパスが同じ沿線だったので、結構一緒に遊んでいた。つまり、この場合、二人で遊ぶと言う事は、即ナンパを意味するのだが。それで、このナンパで知り合ったのが今の嫁の翠。ちょっと変わった馴れ初めなのだけど、まずはこの時の事を書いてみます。
英人と居酒屋で飲んでいる時、隣のテーブルでいい感じになっている女2人組を見つけた。俺はこの日は全くそんな気は無かったのだが、英人が俄然やる気を出し、やっぱりナンパに走っていた・・・・。
そして4人は意気投合、2対2というのもあって、そのまま英人の部屋になだれ込むことになった。俺は結構ドキドキものだったけど、英人にしたら日常茶飯事との事・・・・。結局、広いワンルームのベッドで英人が、俺は床の上で夫々のパートナーと・・・・エッチをしてしまいました。後にも先にもこんなのはこれっきりだったけである。
英人が選んだ翠は、顔はメチャクチャ可愛いのだが、やや、というか、かなりポッャリ体型。俺が選んだ万智は、顔は普通だが胸が大きいのに細身のナイスバディ~な子だった。
2組は同時に始めたのだが、正直英人達が気になって自分の方には全然集中ができなかった。何故なら、英人の相手のAが俺のモロタイプだったから・・・・。そっちばかり気になっていた。
モテる男らしく、寝ている彼女の顔に跨ってフェラチオをさせたり、結構強引な事をしている光景が卑猥だった。彼女の口からユックリ抜かれる時に英人のペニスが見えた。英人の勃起したペニスは、多分俺のよりは長いようだが亀頭が小さかったように見えた。そのまま相手の服を脱がせ、太めなのに巨乳ではない彼女の胸を舐めまわし始めた。その時の、彼女の「あっ・・・・。ぁぁぁ」という声が聞こえた時、危うく俺の方が出そうになってしまった。
自分の相手の万智に悪いなと思い、こちらに集中、一通りの愛撫の後「もう入れて・・・・。」という万智の言葉に応じて挿入。ほぼ同時に隣でもベッドが軋み始めた。チラチラと気にしていた俺に万智が気付き、強引に上に乗ってくる。[もう、あっちばかり気にして・・・・。許さない!]」みたいな感じの事を言われ、思いっきり腰をグラインドさせてきた。
スタイル抜群の女の子が俺の上で踊る光景はいやらしい。しかし、酔っていた為か一向に気持ち良くならなかった。その内に彼女の方が勝手にイキ出し、グッタリと動かなくなってしまう。繋がったまま、床に大の字になって荒い呼吸をする万智を見ながら、俺はまだまだこれからなのに、と思っていると、隣で切羽詰まった声が聞こえてきた。ベッドも壊れるのではと思う程、激しく軋んでいる。
〔オレもイクぞっ! 出すぞっ!〕
『・・・・。・・・・。・・・・。』
〔ああぁ、ほらっ! 出るっ!〕
『あっ!・・・・。すごっ・・・・。奥に・・・・。んん!』
猛烈に上下する英人の尻と、最後に『イクッ!』って言った相手の翠の声が聞こえた時、俺はまだ膣内にいれたままの状態で万智に射精してしまっている。それ程英人達のセックスが強烈で、翠の喘ぎ声がエッチだった。
第2話へ
14/07/24
中A〔トライアングル〕 第2話
中A〔トライアングル〕 第2話
第1話
その後は、夫々のパートナーと会って遊んだりしていた。俺(山路智浩:やまじ・ともひろ:30歳)もちゃんと付き合ってもいないのに万智(まち)にエッチさせてもらえる事に罪悪感を持ち始め、正式に付き合おうかと思った。その事を津田英人(つだ・ひでと:30歳)に話すと、〔えっ?・・・・。あぁそうなんだ・・・・。〕と、今ひとつの表情から理由を聞いて驚く。〔ごめん、俺、万智とやっちゃってるんだけど・・・・。〕
英人曰く、あの夜の二~三日後に翠(みどり)から万智のアドレスを聞き出して、その日の夜には呼び出してやってしまったとの事。基本的には天然な性格で悪い人間ではないから、俺は英人に対しての怒りはなかった。それに大体俺と万智は正式に付き合っていた訳ではない・・・。ただ、結構心にガツンと来たのは、俺がめちゃタイプの翠と英人が付き合っていたという事。〔あいつ、凄くいい感じだよ。奥でイケル女って滅多にいないからな。〕とか言っていた。大抵の女の子は、英人の長いペニスで突かれると痛がったらしい。
でも、翠は奥で感じる事が出来るらしく、寧ろ奥じゃないといやだという位のものだったと。だから、英人としては久しぶりに手放したくないと思ったらしい。まるで人を物のように言う英人にはちょっと怒りを感じた。俺はぼーっと《あの子、奥で感じてるんだ・・・・。》なんて考えながら興奮していた。ああ、それなのに・・・・。なんと半年後、英人はあっさりとその翠と別れてしまった。〔もう充分、堪能させてもらった。〕というのが理由らしいが、いくらモテるからって・・・全く意味不明である。
英人が翠と別れたと言った翌朝、俺の携帯番号を知らないはずの翠から連絡がある。いきなりの電話には驚いたが、正直なところ、複雑な気持ちだった。英人と付き合っていた頃でも4人でのWデート(結局俺は万智とは付き合わなかった。)に誘われても行かなかった。バカみたいな話だったが、英人と仲良くする彼女には会いたくなかったからだ。
だから電話口で翠の暗い声を聞いても素直には喜べない。翠が俺に相談したい話、おおよそ見当もついていた。けれども半年ぶりに彼女と会えるのは嬉しかったから、夕方会う約束をしてしまう。待ち合わせ場所で約半年ぶりに会う翠を一瞬みても全く気付かなかった。すれ違いザマに肩をポンと叩かれて、始めて気付いたくらいである。翠は見違える程綺麗になっていた。俺が知っている以前の彼女とは完全に別人。細く長い脚、ピッタリとした服が完璧に似合う引き締まったウエスト、CかDはありそうな胸。それで俺は開口一番、「なんでこんなに痩せたの?」とマジで言ってしまった。
《女は何かのきっかけでこんなに綺麗になるもんなんだな。》と、心底感心をする。と同時に、至近距離にこんなに可愛い子がいるという現実に、いきなり心臓ドキドキの緊張しまくり状態になった。相談の内容は、やはり英人の事。でも、俺が思っていたのとは違い、英人に対する未練はない様子。やせ我慢かもしれないが、始終笑いながら、『もう終わった恋だもの。次に踏み出さなきゃ! 次にね。』って言う。
不思議なもんで、じっくり話し合うと、結構趣味が近かったりして、凄く話し易かった。本当にウマが合う、って感じ。それで、次第に休みの日とかに会うようになり、ついに大学の卒業前に付き合うようになる。卒業後に2年半の交際期間を経て、俺達は結婚をした。 第3話へ
2014/07/26
第1話
その後は、夫々のパートナーと会って遊んだりしていた。俺(山路智浩:やまじ・ともひろ:30歳)もちゃんと付き合ってもいないのに万智(まち)にエッチさせてもらえる事に罪悪感を持ち始め、正式に付き合おうかと思った。その事を津田英人(つだ・ひでと:30歳)に話すと、〔えっ?・・・・。あぁそうなんだ・・・・。〕と、今ひとつの表情から理由を聞いて驚く。〔ごめん、俺、万智とやっちゃってるんだけど・・・・。〕
英人曰く、あの夜の二~三日後に翠(みどり)から万智のアドレスを聞き出して、その日の夜には呼び出してやってしまったとの事。基本的には天然な性格で悪い人間ではないから、俺は英人に対しての怒りはなかった。それに大体俺と万智は正式に付き合っていた訳ではない・・・。ただ、結構心にガツンと来たのは、俺がめちゃタイプの翠と英人が付き合っていたという事。〔あいつ、凄くいい感じだよ。奥でイケル女って滅多にいないからな。〕とか言っていた。大抵の女の子は、英人の長いペニスで突かれると痛がったらしい。
でも、翠は奥で感じる事が出来るらしく、寧ろ奥じゃないといやだという位のものだったと。だから、英人としては久しぶりに手放したくないと思ったらしい。まるで人を物のように言う英人にはちょっと怒りを感じた。俺はぼーっと《あの子、奥で感じてるんだ・・・・。》なんて考えながら興奮していた。ああ、それなのに・・・・。なんと半年後、英人はあっさりとその翠と別れてしまった。〔もう充分、堪能させてもらった。〕というのが理由らしいが、いくらモテるからって・・・全く意味不明である。
英人が翠と別れたと言った翌朝、俺の携帯番号を知らないはずの翠から連絡がある。いきなりの電話には驚いたが、正直なところ、複雑な気持ちだった。英人と付き合っていた頃でも4人でのWデート(結局俺は万智とは付き合わなかった。)に誘われても行かなかった。バカみたいな話だったが、英人と仲良くする彼女には会いたくなかったからだ。
だから電話口で翠の暗い声を聞いても素直には喜べない。翠が俺に相談したい話、おおよそ見当もついていた。けれども半年ぶりに彼女と会えるのは嬉しかったから、夕方会う約束をしてしまう。待ち合わせ場所で約半年ぶりに会う翠を一瞬みても全く気付かなかった。すれ違いザマに肩をポンと叩かれて、始めて気付いたくらいである。翠は見違える程綺麗になっていた。俺が知っている以前の彼女とは完全に別人。細く長い脚、ピッタリとした服が完璧に似合う引き締まったウエスト、CかDはありそうな胸。それで俺は開口一番、「なんでこんなに痩せたの?」とマジで言ってしまった。
《女は何かのきっかけでこんなに綺麗になるもんなんだな。》と、心底感心をする。と同時に、至近距離にこんなに可愛い子がいるという現実に、いきなり心臓ドキドキの緊張しまくり状態になった。相談の内容は、やはり英人の事。でも、俺が思っていたのとは違い、英人に対する未練はない様子。やせ我慢かもしれないが、始終笑いながら、『もう終わった恋だもの。次に踏み出さなきゃ! 次にね。』って言う。
不思議なもんで、じっくり話し合うと、結構趣味が近かったりして、凄く話し易かった。本当にウマが合う、って感じ。それで、次第に休みの日とかに会うようになり、ついに大学の卒業前に付き合うようになる。卒業後に2年半の交際期間を経て、俺達は結婚をした。 第3話へ
2014/07/26
〔トライアングル〕 第1章の3
中Aトライアングル 第1-3
結婚してからは、英人(ひでと)と遊ぶ頻度は激減する。せいぜい半年に一度会うか会わないかになった。そして、あれほどの遊び人の英人もついに結婚を意識する相手が見つかる。俄かに信じられなかったが、あの英人が脇目も振らず、一切の女遊びをやめていたのを見て、これは本気だと思った。確かに凄い美人で、才色兼備って感じだった・・・・。
ところが、英人は振られてしまった。しかも、かなり酷い理由で。英人の落ち込みようは凄まじく、ちょっと心配になる位な状態だった。それで、仲の良かった友人を集めて英人を励ます事になった。
因みに、妻の翠と英人は俺たちの結婚式以来だから、この2年ほどは一度も会っていない。また、英人の部屋での乱交?の話題について俺達は一切触れた事もない。翠にとっては若気の至りとは言え、消したい過去のはず。
当日、俺と英人の二人はベロベロに酔っ払い、他の仲間達に介抱されながら英人の部屋に収容された。それで、ここからは半分以上記憶がない話。断片的な記憶を辿ると・・・・。
英人の部屋で倒れているところに翠から連絡が電話があった(はず)。俺は「今すぐ英人の部屋に迎えに来てくれ。」と応答した(はず)。迎えに来た翠が、パンツ一丁で床に横たわる英人に毛布を掛けようとして、英人に腕を掴まれて転んでいたのを見てバカ笑いしていた(はず)の俺。・・・・。そして、全裸の翠の上に英人が乗って腰をゆっくり振っていた光景が目に入った(はず)。
次に意識が戻ったのは翌朝で、翠は居なかった。ベッドの上にはキチンとTシャツを来て毛布に包(くる)まる英人のみ。売れが寝ぼけていた為か、酒が残っていたからかは分からないが、起きた瞬間、何とも言えない嫌な気分になった。意識がハッキリするにつれ、それが昨夜の光景が理由である事が分かり、寝ぼけている英人を無理に起こして確認した。英人の言い分は・・・・。「あまり覚えていないけど、翠ちゃんとエッチしてるリアルな夢を見た」との事。結構目が真剣だった。
暫くして目が完全に覚めて現実に戻った英人は、やはり暗かった。それは、昨夜の出来事に対してではなく、失恋した事によるものだった。部屋を出るとき、俺は何気に声をかけた。「早く元気出せよ。なんなら翠でエッチな夢でもまた見ろよ(笑)」
帰り道、昨夜の事を思い出しても、現実なのかどうなのか確信が持てないでいた。ただ、昔のあの時のシチュエーションと同じだったので、正直興奮したし、当時の自分自身の気持ちまでリアルに思い出してしまった。酔ってもいたので、頭が倒錯していたのかもしれない。
しかし、家に着くとあっという間に全ての疑問が解決しる。翠が土下座の勢いで『英人とセックスをした。』とカミングアウトをしたのだ。呆気に取られながらも理由を聞いた。『わたしが英人君に押し倒されて・・・・。抵抗していたんだけど、智浩が抱かれてやれって、言うから・・・・。』、「ええっ?俺が?そんな事言ったのか?」、『全然覚えてないの?英人君が可哀想だからって・・・。』
本当に俺は覚えていなかった。合法的に抱かれたようにする為に、二人で口裏を合わせているのかもと思ったが、そんなそぶりもない。翠が『智浩がね。「どうせ昔は付き合ってたんだから」、って・・・。』
俺は狐に騙されたような気分になりながらも、思わず訊ねてしまった。「・・・・。どうだった?」質問の意味が分からない翠は「はっ?」俺が「良かったの・・・・。か?」って、バツが悪そうに俯く翠が、『う・・・・うん。いやいや、分かんないよ・・』この返事を聞いた時、下腹部に血が猛烈に流れ込むのを感じ、我慢できずに翠を押し倒した。
結婚してからは、英人(ひでと)と遊ぶ頻度は激減する。せいぜい半年に一度会うか会わないかになった。そして、あれほどの遊び人の英人もついに結婚を意識する相手が見つかる。俄かに信じられなかったが、あの英人が脇目も振らず、一切の女遊びをやめていたのを見て、これは本気だと思った。確かに凄い美人で、才色兼備って感じだった・・・・。
ところが、英人は振られてしまった。しかも、かなり酷い理由で。英人の落ち込みようは凄まじく、ちょっと心配になる位な状態だった。それで、仲の良かった友人を集めて英人を励ます事になった。
因みに、妻の翠と英人は俺たちの結婚式以来だから、この2年ほどは一度も会っていない。また、英人の部屋での乱交?の話題について俺達は一切触れた事もない。翠にとっては若気の至りとは言え、消したい過去のはず。
当日、俺と英人の二人はベロベロに酔っ払い、他の仲間達に介抱されながら英人の部屋に収容された。それで、ここからは半分以上記憶がない話。断片的な記憶を辿ると・・・・。
英人の部屋で倒れているところに翠から連絡が電話があった(はず)。俺は「今すぐ英人の部屋に迎えに来てくれ。」と応答した(はず)。迎えに来た翠が、パンツ一丁で床に横たわる英人に毛布を掛けようとして、英人に腕を掴まれて転んでいたのを見てバカ笑いしていた(はず)の俺。・・・・。そして、全裸の翠の上に英人が乗って腰をゆっくり振っていた光景が目に入った(はず)。
次に意識が戻ったのは翌朝で、翠は居なかった。ベッドの上にはキチンとTシャツを来て毛布に包(くる)まる英人のみ。売れが寝ぼけていた為か、酒が残っていたからかは分からないが、起きた瞬間、何とも言えない嫌な気分になった。意識がハッキリするにつれ、それが昨夜の光景が理由である事が分かり、寝ぼけている英人を無理に起こして確認した。英人の言い分は・・・・。「あまり覚えていないけど、翠ちゃんとエッチしてるリアルな夢を見た」との事。結構目が真剣だった。
暫くして目が完全に覚めて現実に戻った英人は、やはり暗かった。それは、昨夜の出来事に対してではなく、失恋した事によるものだった。部屋を出るとき、俺は何気に声をかけた。「早く元気出せよ。なんなら翠でエッチな夢でもまた見ろよ(笑)」
帰り道、昨夜の事を思い出しても、現実なのかどうなのか確信が持てないでいた。ただ、昔のあの時のシチュエーションと同じだったので、正直興奮したし、当時の自分自身の気持ちまでリアルに思い出してしまった。酔ってもいたので、頭が倒錯していたのかもしれない。
しかし、家に着くとあっという間に全ての疑問が解決しる。翠が土下座の勢いで『英人とセックスをした。』とカミングアウトをしたのだ。呆気に取られながらも理由を聞いた。『わたしが英人君に押し倒されて・・・・。抵抗していたんだけど、智浩が抱かれてやれって、言うから・・・・。』、「ええっ?俺が?そんな事言ったのか?」、『全然覚えてないの?英人君が可哀想だからって・・・。』
本当に俺は覚えていなかった。合法的に抱かれたようにする為に、二人で口裏を合わせているのかもと思ったが、そんなそぶりもない。翠が『智浩がね。「どうせ昔は付き合ってたんだから」、って・・・。』
俺は狐に騙されたような気分になりながらも、思わず訊ねてしまった。「・・・・。どうだった?」質問の意味が分からない翠は「はっ?」俺が「良かったの・・・・。か?」って、バツが悪そうに俯く翠が、『う・・・・うん。いやいや、分かんないよ・・』この返事を聞いた時、下腹部に血が猛烈に流れ込むのを感じ、我慢できずに翠を押し倒した。
〔トライアングル〕 第2章の1
中Aトライアングル 第2-1
翠は前の晩に英人に抱かれたからかは分からないが、最初は結構激しく抵抗していたが、強引にねじ伏せて挿入をした。愛撫もいい加減だったのに、翠の中は熱くヌルヌルだった。
お腹に射精した後、翠に聞いてみた。「英人と何が違う?」、『えっ何?何の話してるの?』、「いや、その・・・・。長さとか形とかテクとかさ・・・・。」何か引かれている様子で、『・・・・。』と無言。「ごめん、何か妙に興奮してさ・・・・俺やっぱ変だよね。」それに翠が頷(うなづ)き『本当に智浩やっぱ変態だね。』
「だから、どうだった?」って懲りない俺に、『そんなの、わかんないって・・・・。』と、ティッシュを取って立ち上がる翠。俺はセックスの時に結構変態じみた事を翠に要求する為、『もう!変態!』と怒られる事があった。実はそれも俺にとっては快感だったりする。
3日後、英人から≪ごめん、オレやっぱ翠ちゃん>とヤったわ。≫メールが来た。それで、≪いや、俺が翠にけしかけたみたいだ。気にしなくていいよ。≫と、すぐにリメール(返信)。再度、英人から≪本当にごめん。≫
このメールは、翠から真相を聞いたからなんだろうなと思った。そしてその事で、俺の知らないところで二人が連絡(電話やメール)を取り合っているのかもしれないという無用な心配をする羽目にもなった。
俺は、二人が元々付き合っていた仲、隠れてコソコソされるより、いっそ堂々として欲しいと思うようになった。それで休日に、俺は英人を家に招くことにした。翠は微妙に反対をしていたが、“英人を励ます”ということで渋々と同意してくれた。
本当の目的は、翠との距離感を探りたかったからだった。俺は翠と付き合いを始めた頃、「翠はまだ英人の事を好きのでは?」とずっと思っていた。「英人を忘れる為に俺と付き合ったのでは?」、と。しかし、付き合いが長くなり、結婚して暫くするとそんな思いは自然と忘れてしまっていたが・・・・。今回の一件で再び疑念が生まれ始めていたのだ。どうしても確かめたかった。
翠は前の晩に英人に抱かれたからかは分からないが、最初は結構激しく抵抗していたが、強引にねじ伏せて挿入をした。愛撫もいい加減だったのに、翠の中は熱くヌルヌルだった。
お腹に射精した後、翠に聞いてみた。「英人と何が違う?」、『えっ何?何の話してるの?』、「いや、その・・・・。長さとか形とかテクとかさ・・・・。」何か引かれている様子で、『・・・・。』と無言。「ごめん、何か妙に興奮してさ・・・・俺やっぱ変だよね。」それに翠が頷(うなづ)き『本当に智浩やっぱ変態だね。』
「だから、どうだった?」って懲りない俺に、『そんなの、わかんないって・・・・。』と、ティッシュを取って立ち上がる翠。俺はセックスの時に結構変態じみた事を翠に要求する為、『もう!変態!』と怒られる事があった。実はそれも俺にとっては快感だったりする。
3日後、英人から≪ごめん、オレやっぱ翠ちゃん>とヤったわ。≫メールが来た。それで、≪いや、俺が翠にけしかけたみたいだ。気にしなくていいよ。≫と、すぐにリメール(返信)。再度、英人から≪本当にごめん。≫
このメールは、翠から真相を聞いたからなんだろうなと思った。そしてその事で、俺の知らないところで二人が連絡(電話やメール)を取り合っているのかもしれないという無用な心配をする羽目にもなった。
俺は、二人が元々付き合っていた仲、隠れてコソコソされるより、いっそ堂々として欲しいと思うようになった。それで休日に、俺は英人を家に招くことにした。翠は微妙に反対をしていたが、“英人を励ます”ということで渋々と同意してくれた。
本当の目的は、翠との距離感を探りたかったからだった。俺は翠と付き合いを始めた頃、「翠はまだ英人の事を好きのでは?」とずっと思っていた。「英人を忘れる為に俺と付き合ったのでは?」、と。しかし、付き合いが長くなり、結婚して暫くするとそんな思いは自然と忘れてしまっていたが・・・・。今回の一件で再び疑念が生まれ始めていたのだ。どうしても確かめたかった。
〔トライアングル〕 第2章の2
中Aトライアングル 第2-2
夕食は翠の手料理。その後、飲みながら英人の愚痴を聞いていた。暫くして二人とも酔いが回った頃、ふと英人が〔翠ちゃん、相変わらず料理上手いよな。〕と口にした。付き合った事があるからこそのセリフ。嫉妬心に火がついた。恐らく俺の表情は一気に硬くなったはずだが、酔った英人は全く気付かない、どころか、自分の発言が俺の気持ちを揺さぶっている事すら分かっていない状態だった。台所で後片付けしている翠にも聞こえていない。
俺は自分が酔っているのもあったが、英人に色々と訊いてみた。
「料理どころか、こないだ翠を喰っただろ!(笑)」
〔まじ悪りい。久々に良い思いさせてもらいました・・・・。〕
「〔良い思い〕って普通に夫の前で言うかな?」
〔ほんとにスマン。酔っていたから何か“デジャヴ(ある光景を見てそれを前にも見たことがあると錯覚する現象)”のような・・・。〕
「お前、なんで翠と別れたの?」
〔いろいろあってさ。ま~大人の事情さ。〕
「嘘つけ。ただ飽きたからだろう。」
ここで片づけを終えて台所から翠が戻ってきて、『何楽しそうに話してるの?そうだ電車あるかな?英人さん泊まってく?帰る?』と言うと、一も二もなく(あれこれいうまでもなく)英人が〔お言葉に甘えて、有難く、泊まらせていただきます~〕と気楽な態度。(つい最近、諸事情があったにせよ人の妻とセックスしておきながらだ。)、『それじゃあどちらでもいいから、お風呂早く入ってくれる。』と翠が急かすが。俺が「翠が先に入れよ。俺たちの事は気にすんな。適当にしてるから。」、『そう・・・・。じゃすぐ入ってくるね。ゴメンね。』
俺は、翠がバスルームに入るのを確認してから英人に、「なあ、お前、また翠を抱いてもいいんだぞ?」と言った。〔え?マジでっ?・・・・。それでいいのか?お前大丈夫か?〕と真剣な顔つきの英人に「勿論今だけだ。傷心の友を放っておけないからさ。」最初、英人は疑心暗鬼だったが、俺が真剣だと分かったら、ウキウキしながら風呂から上がった翠と入れ替わりでバスルームに入っていく。
今度は翠を説得する。最初、全く取り合ってくれなかったが、俺が真面目な顔で訴えると徐々に涙目になる。翠は動揺した時、いつもこうなるのだ。そして、『智浩本気なの?私の事、嫌いになったの?この前のこと怒ってるの?』と訴えてくる。「ちがうよ。この前は俺が言い出したことだし、今夜は真面目なお願いとして頼んでいるんだ。英人を慰めてやってくれよ。あいつ、今でも翠の事好きみたいだからさ。」
翠は「今でも好き」と言う俺の言葉に動揺していた。目が泳いでいるのを見て俺は、(あー、やっぱ未だに英人の事引きずっているのか?)ってブルーな気分に。それは俺の妻という優位性が崩れた瞬間だった。
間もなく英人が風呂から上がると同時に俺はバスルームに入り、速攻でシャワーを浴びた。(二人っきりでもう始めていたらどうしよう?)、と現実的にはあり得ない情景を思い浮かべるうちに勃起してくる・・・・。バスルームから出る時、音を立てない様にこっそりリビングを覗いた。二人とも普通に缶ビールを呑んでいた。でも何となくギクシャクしていた。心なしか、翠の頬も赤いようにも見えた。風呂上がりだからかもしれないが・・・・。
俺が合流すると二人ともホッとした表情になる。しかし、俺は二人のこのリアクションで、もう既に二人の世界を作りつつあるような気がした。俺は今や二人にとって邪魔者なんだと思った。まだ付き合い始めて間も無いカップルにありがちな、心地よい緊張感を楽しんでいたように見えた。
急に寂しさと緊張で喉が異常に乾いてきた俺は、缶ビールをがぶ飲みした。そして、三本目を空けた所で俺は眠ってしまったようだ。深夜、翠の囁き声で目が覚めた。カーテンを閉め忘れた室内は月明かりでぼんやりとしていた。
夕食は翠の手料理。その後、飲みながら英人の愚痴を聞いていた。暫くして二人とも酔いが回った頃、ふと英人が〔翠ちゃん、相変わらず料理上手いよな。〕と口にした。付き合った事があるからこそのセリフ。嫉妬心に火がついた。恐らく俺の表情は一気に硬くなったはずだが、酔った英人は全く気付かない、どころか、自分の発言が俺の気持ちを揺さぶっている事すら分かっていない状態だった。台所で後片付けしている翠にも聞こえていない。
俺は自分が酔っているのもあったが、英人に色々と訊いてみた。
「料理どころか、こないだ翠を喰っただろ!(笑)」
〔まじ悪りい。久々に良い思いさせてもらいました・・・・。〕
「〔良い思い〕って普通に夫の前で言うかな?」
〔ほんとにスマン。酔っていたから何か“デジャヴ(ある光景を見てそれを前にも見たことがあると錯覚する現象)”のような・・・。〕
「お前、なんで翠と別れたの?」
〔いろいろあってさ。ま~大人の事情さ。〕
「嘘つけ。ただ飽きたからだろう。」
ここで片づけを終えて台所から翠が戻ってきて、『何楽しそうに話してるの?そうだ電車あるかな?英人さん泊まってく?帰る?』と言うと、一も二もなく(あれこれいうまでもなく)英人が〔お言葉に甘えて、有難く、泊まらせていただきます~〕と気楽な態度。(つい最近、諸事情があったにせよ人の妻とセックスしておきながらだ。)、『それじゃあどちらでもいいから、お風呂早く入ってくれる。』と翠が急かすが。俺が「翠が先に入れよ。俺たちの事は気にすんな。適当にしてるから。」、『そう・・・・。じゃすぐ入ってくるね。ゴメンね。』
俺は、翠がバスルームに入るのを確認してから英人に、「なあ、お前、また翠を抱いてもいいんだぞ?」と言った。〔え?マジでっ?・・・・。それでいいのか?お前大丈夫か?〕と真剣な顔つきの英人に「勿論今だけだ。傷心の友を放っておけないからさ。」最初、英人は疑心暗鬼だったが、俺が真剣だと分かったら、ウキウキしながら風呂から上がった翠と入れ替わりでバスルームに入っていく。
今度は翠を説得する。最初、全く取り合ってくれなかったが、俺が真面目な顔で訴えると徐々に涙目になる。翠は動揺した時、いつもこうなるのだ。そして、『智浩本気なの?私の事、嫌いになったの?この前のこと怒ってるの?』と訴えてくる。「ちがうよ。この前は俺が言い出したことだし、今夜は真面目なお願いとして頼んでいるんだ。英人を慰めてやってくれよ。あいつ、今でも翠の事好きみたいだからさ。」
翠は「今でも好き」と言う俺の言葉に動揺していた。目が泳いでいるのを見て俺は、(あー、やっぱ未だに英人の事引きずっているのか?)ってブルーな気分に。それは俺の妻という優位性が崩れた瞬間だった。
間もなく英人が風呂から上がると同時に俺はバスルームに入り、速攻でシャワーを浴びた。(二人っきりでもう始めていたらどうしよう?)、と現実的にはあり得ない情景を思い浮かべるうちに勃起してくる・・・・。バスルームから出る時、音を立てない様にこっそりリビングを覗いた。二人とも普通に缶ビールを呑んでいた。でも何となくギクシャクしていた。心なしか、翠の頬も赤いようにも見えた。風呂上がりだからかもしれないが・・・・。
俺が合流すると二人ともホッとした表情になる。しかし、俺は二人のこのリアクションで、もう既に二人の世界を作りつつあるような気がした。俺は今や二人にとって邪魔者なんだと思った。まだ付き合い始めて間も無いカップルにありがちな、心地よい緊張感を楽しんでいたように見えた。
急に寂しさと緊張で喉が異常に乾いてきた俺は、缶ビールをがぶ飲みした。そして、三本目を空けた所で俺は眠ってしまったようだ。深夜、翠の囁き声で目が覚めた。カーテンを閉め忘れた室内は月明かりでぼんやりとしていた。
〔トライアングル〕 第2章の3
中Aトライアングル 第2-3
耳を澄ますと『あ・・・・。そこは・・・・。ダメだって・・・・。』と翠の声が聞こえてくる。
〔ここ?ここ?〕と無遠慮(遠慮をせず、好きなように振る舞う)な英人の声。
『あっ・・・・。はぁぁ・・・・。ダメ・・・・。ダーメ・・智宏が・・起きちゃうよ・・・・。』
「大丈夫だって。でも、ぶっちゃけ起きてもいいんじゃない?」
『ダメダメッ・・・・。恥ずかしいよ・・・・。あり得ない。』
〔なあ、俺の事さ、まだ好き?〕とストレートな質問。
『ええ~?何言ってんの・・・・。そんな訳ないでしょ・・・・。』
〔じゃあ何でこんな事してるの?〕
『・・・・それは・・・・智浩に・・・・頼まれたから・・・・。』
〔智浩に、俺のペニスしゃぶれって言われたの?〕
『馬鹿・・・・もう・・・・あ、あぁぁぁっ』
もう既にフェラチオをしてしまったという事か・・・・。嫉妬と興奮で心臓が飛び出しそうになっていた。寝返りを打てば目の前で二人は抱き合っているはず。でもそうする勇気が出なかった。
〔翠ちゃん、そろそろ・・・・入れていい?〕
『…好きに……すれば…。』と翠の投げやりな言葉。
その時一度、大きくベッドが軋む音がした。
『あっ、あああぁぁあ!・・・・。ヤダ・・・・。あん・・・・。』
〔翠ちゃん、声が大きいよ。〕
『だって・・・・。・・・・。何これ・・・・。んあっ!あ、あ、あ、あ、あ・・・・。』
リズミカルにベッドの軋む音が5分以上続いた。
『あぁぁぁ!・・・・。すごっ・・・・。そ、そこ・・・・。そこ、いい!・・・・。』
「ここだろ?ここがいいんだろ?」
『そう!そこそこ・・・・。奥、ヤバい・・・・。ダメダメダメェェ!』
絞り出す様な翠の喘ぎ声が聞こえてくる。イっている証拠だ。しかし、ベッドの軋みは続いている。『ねぇ、もう・・・・。お願い、お願いだからぁ・・・・。あっあっあっ・・・・。』って、翠が半分泣いたような感じで懇願する。しかし、英人は「俺まだだよ。いいから、もう一回イケよ。」と冷たく突き放す。
一度体位を変えるような会話をしてからは、ピストンの間隔が狭まってくる。翠の喘ぎ声も再び佳境を迎えていた。俺も我慢の限界と、ゆっくりだが、寝返りを打った。二人に気づかれまいと・・・・。しかし、あちらを向いた瞬間、翠と目が合ってしまった。
その途端『え・・・・。えぇ?・・・・。キャァァァッ!』と翠が悲鳴をあげる。二人はバックでセックスしていた・・・・。それで翠は慌てて腰を引こうとしたが、後ろから両手で腰をガッチリと固定されて動けない。英人も一瞬俺の方に目をやったが、すぐに目の前の翠の裸に集中、一層ピストンに拍車をかけて行った。
「翠ちゃん、いきなり締まるんだけど。見られてるから?」と英人は楽しそうに言う。
『違う、違うから!もう許して!』
「だめだよ、もう一回イったら許してあげる。」
男に圧倒的に支配される女。目の前の女が妻の翠であるという現実を受け入れるのに時間がかかった。
『ああああ!イクッ、イクッ!ダメ!・・・・。ともひろ見ないで・・・・。」
背中を反らせながイキ始める翠。後ろから英人が指を翠の口に入れると、一瞬咥え、舌を動かすように見えた。
顔を枕に押し付けてお尻だけを高く上げた状態で翠は荒い呼吸を繰り返す。英人は俺の方を見向きもせずに、今度は翠を仰向けにし、再び重なりあっていく。
『ええ?・・・・。終わりって・・・・。言ったじゃない・・・・。』
「ダメだよ、俺がイってないし。」
翠の両脚を抱えてズズッと挿入。ストロークが長い。これは英人のペニスが長い事を意味する。ゆっくりと出し入れしていたが、奥の方までグッと入れると同時に翠の顎も上がり、必死に何かを堪えてるような感じ。痛いのか、それとも・・・・。・・・・。英人が腰を押し付けたまま、グリグリと上下左右に微妙に動くと、翠がついに絶えきれずに声を出す。
『・・・・。んあっ!・・・・。あぁぁ~、ぁぁぁぁ~!』
「これだろ?ここだろ、翠ちゃん、奥がいいんだろ?」との問いにコクコクと頷く翠。
『あっ・・・・。ぐっ・・・・。い、イグッ・・・・。見な・・・・。いで・・・・。・・・・。アグッ!』
ピストンをさせずに女がイク姿を始めて見た。翠は苦しそうに呼吸をするだけで、目は虚ろ。身体の柔らかい翠の両脚は、カエルのように開き切っており、わざわざ英人が抱えるまでもない状態だった。完全に弛緩しきった翠に対し、英人が本格的なピストン運動を再開する。途中、翠の意識がハッキリしてきた所で、英人は舌を伸ばしながらキスしようとしたが、それに気付いた翠は顔を背け、拒否をする。俺を目の前に、英人に対するささやかな抵抗なのだろうと思った。
耳を澄ますと『あ・・・・。そこは・・・・。ダメだって・・・・。』と翠の声が聞こえてくる。
〔ここ?ここ?〕と無遠慮(遠慮をせず、好きなように振る舞う)な英人の声。
『あっ・・・・。はぁぁ・・・・。ダメ・・・・。ダーメ・・智宏が・・起きちゃうよ・・・・。』
「大丈夫だって。でも、ぶっちゃけ起きてもいいんじゃない?」
『ダメダメッ・・・・。恥ずかしいよ・・・・。あり得ない。』
〔なあ、俺の事さ、まだ好き?〕とストレートな質問。
『ええ~?何言ってんの・・・・。そんな訳ないでしょ・・・・。』
〔じゃあ何でこんな事してるの?〕
『・・・・それは・・・・智浩に・・・・頼まれたから・・・・。』
〔智浩に、俺のペニスしゃぶれって言われたの?〕
『馬鹿・・・・もう・・・・あ、あぁぁぁっ』
もう既にフェラチオをしてしまったという事か・・・・。嫉妬と興奮で心臓が飛び出しそうになっていた。寝返りを打てば目の前で二人は抱き合っているはず。でもそうする勇気が出なかった。
〔翠ちゃん、そろそろ・・・・入れていい?〕
『…好きに……すれば…。』と翠の投げやりな言葉。
その時一度、大きくベッドが軋む音がした。
『あっ、あああぁぁあ!・・・・。ヤダ・・・・。あん・・・・。』
〔翠ちゃん、声が大きいよ。〕
『だって・・・・。・・・・。何これ・・・・。んあっ!あ、あ、あ、あ、あ・・・・。』
リズミカルにベッドの軋む音が5分以上続いた。
『あぁぁぁ!・・・・。すごっ・・・・。そ、そこ・・・・。そこ、いい!・・・・。』
「ここだろ?ここがいいんだろ?」
『そう!そこそこ・・・・。奥、ヤバい・・・・。ダメダメダメェェ!』
絞り出す様な翠の喘ぎ声が聞こえてくる。イっている証拠だ。しかし、ベッドの軋みは続いている。『ねぇ、もう・・・・。お願い、お願いだからぁ・・・・。あっあっあっ・・・・。』って、翠が半分泣いたような感じで懇願する。しかし、英人は「俺まだだよ。いいから、もう一回イケよ。」と冷たく突き放す。
一度体位を変えるような会話をしてからは、ピストンの間隔が狭まってくる。翠の喘ぎ声も再び佳境を迎えていた。俺も我慢の限界と、ゆっくりだが、寝返りを打った。二人に気づかれまいと・・・・。しかし、あちらを向いた瞬間、翠と目が合ってしまった。
その途端『え・・・・。えぇ?・・・・。キャァァァッ!』と翠が悲鳴をあげる。二人はバックでセックスしていた・・・・。それで翠は慌てて腰を引こうとしたが、後ろから両手で腰をガッチリと固定されて動けない。英人も一瞬俺の方に目をやったが、すぐに目の前の翠の裸に集中、一層ピストンに拍車をかけて行った。
「翠ちゃん、いきなり締まるんだけど。見られてるから?」と英人は楽しそうに言う。
『違う、違うから!もう許して!』
「だめだよ、もう一回イったら許してあげる。」
男に圧倒的に支配される女。目の前の女が妻の翠であるという現実を受け入れるのに時間がかかった。
『ああああ!イクッ、イクッ!ダメ!・・・・。ともひろ見ないで・・・・。」
背中を反らせながイキ始める翠。後ろから英人が指を翠の口に入れると、一瞬咥え、舌を動かすように見えた。
顔を枕に押し付けてお尻だけを高く上げた状態で翠は荒い呼吸を繰り返す。英人は俺の方を見向きもせずに、今度は翠を仰向けにし、再び重なりあっていく。
『ええ?・・・・。終わりって・・・・。言ったじゃない・・・・。』
「ダメだよ、俺がイってないし。」
翠の両脚を抱えてズズッと挿入。ストロークが長い。これは英人のペニスが長い事を意味する。ゆっくりと出し入れしていたが、奥の方までグッと入れると同時に翠の顎も上がり、必死に何かを堪えてるような感じ。痛いのか、それとも・・・・。・・・・。英人が腰を押し付けたまま、グリグリと上下左右に微妙に動くと、翠がついに絶えきれずに声を出す。
『・・・・。んあっ!・・・・。あぁぁ~、ぁぁぁぁ~!』
「これだろ?ここだろ、翠ちゃん、奥がいいんだろ?」との問いにコクコクと頷く翠。
『あっ・・・・。ぐっ・・・・。い、イグッ・・・・。見な・・・・。いで・・・・。・・・・。アグッ!』
ピストンをさせずに女がイク姿を始めて見た。翠は苦しそうに呼吸をするだけで、目は虚ろ。身体の柔らかい翠の両脚は、カエルのように開き切っており、わざわざ英人が抱えるまでもない状態だった。完全に弛緩しきった翠に対し、英人が本格的なピストン運動を再開する。途中、翠の意識がハッキリしてきた所で、英人は舌を伸ばしながらキスしようとしたが、それに気付いた翠は顔を背け、拒否をする。俺を目の前に、英人に対するささやかな抵抗なのだろうと思った。
〔トライアングル〕 第2章の4
中Aトライアングル 第2-4
英人の腰の動きが激しさを増し、“ぐっちゃぐっちゃ”という卑猥な音が部屋中に響き始めた時、堪らず翠も声を上げ始めた。『いやぁ、いやぁ・・・・。もう・・・・。ヤダぁ・・・・。・・・・。あぁぁぁぁぁ、お願い・・・・。』それは半分泣いている感じだった。
〔おお、出る・・・・。出る!出る!〕英人はそれでコンドームの中に射精、そのまま翠の上に倒れそうになったが、一瞬俺の方を見て思いとどまり、抜いてからコンドームを外した。
五分くらいだろうか、三人共無言のまま時間が過ぎた。そして翠が、腰をふらつかせながらも立ち上がる。それから俺たちに何も言わずに隣の寝室へ入って出てこなくなった。
〔智浩、何と言うか、その、ゴメンな。調子に乗りすぎたわ・・・。〕とバツが悪そうに謝る英人。俺はすぐに返答出来なかった。英人のセックスに圧倒されていたのだと思う。我に帰り、「あぁ、いいよ・・・・。俺が言った事だし・・・・。」そう言うのが精一杯だった。
〔ごめん智浩、やっぱ俺帰るわ。〕
「え?いや、もう遅いからこのまま泊まってけよ。」
〔いや、そう出来れば有難いけどさ・・・・。翠ちゃん、朝合わせる顔ないだろ・・・・。〕
「それはそうかも」、と思い、英人を送り出した。そして俺はそのままリビングで横になった。今更寝室を覗く気にもなれなかった・・・・。それは正直怖くてできなかっただよね。 眠れない夜が開け、「散歩に行ってくる。」とメモを置いて出掛けた。翠といきなり顔を合わせるのも何なので、俺なりに配慮したつもりだった。
その帰り道、コンビニの前で翠にメールをする。≪何か買ってくもの、ある?≫まだ起きてないかもしれないと思ったら、すぐに≪大丈夫だよ。≫とリメールがあった。家に戻ってからは昨夜の話は一切無し。不自然なようで、不自然ではないような、不思議な一日だった。
翌日、俺と翠はベッドにいた。いつも通りの愛撫から始めていったが、何となくお互い固い。翠は翠で、俺の愛撫に応えようと無理に感情移入をしようとしたり、そうかと思ったら俺から目を背けて唇を噛み締めてみたりしていた。
俺は目の前の翠の乳房やお腹や首筋なんかを間近で見て、昨日は英人にオモチャにされていたんだよな・・・・。と妙に感傷的になったり異常な興奮をしたり。二人とも行動と気持ちがチグハグだったと思う。上半身を一通り愛撫、翠のあそこに触れたのだけど、殆ど濡れていなかった。こんな事、今まで初めてだったので、勇気を出して訊いてみた。
「翠・・・・今日は辞めとく?」
『・・・・ゴメンね・・・・。』
「・・・・。・・・・。」
俺は翠から離れ、裸のまま隣に横になった。暫く沈黙が続く。結婚以来、沈黙が恐いと思った事は一度もなかったのに、この時間が恐くて苦しくて・・・・。俺達夫婦は、今後英人との事を避けては前に進めないと思い、覚悟を決めて翠に話し掛けた。
「・・・・昨夜の・・・・事だけどさ・・・・。」
『う・・・・ん・・・・。』
「俺の事・・・・嫌いになった?」
『・・・・・・・・・・・・。』
「やっぱり軽蔑しているよな?」
翠は黙ったまま俯いていたが、ゆっくりとこちらを向くと、目は伏せたまま口を開いた。『私の事が嫌いになったから?・・・・。』
「・・・・え?・・・・そんな訳ないよ。」
『でも好きならあんな事をさせないよ。普通そうでしょ?』
「・・・・・・・・普通・・・か・・・・。」
少しの沈黙の後、今度は俺の目をはっきり見て言った。
『智浩は・・・・変態なの?』
それは図星だ。俺は毛布の中で翠の手を握りながら全てを白状した。
英人の腰の動きが激しさを増し、“ぐっちゃぐっちゃ”という卑猥な音が部屋中に響き始めた時、堪らず翠も声を上げ始めた。『いやぁ、いやぁ・・・・。もう・・・・。ヤダぁ・・・・。・・・・。あぁぁぁぁぁ、お願い・・・・。』それは半分泣いている感じだった。
〔おお、出る・・・・。出る!出る!〕英人はそれでコンドームの中に射精、そのまま翠の上に倒れそうになったが、一瞬俺の方を見て思いとどまり、抜いてからコンドームを外した。
五分くらいだろうか、三人共無言のまま時間が過ぎた。そして翠が、腰をふらつかせながらも立ち上がる。それから俺たちに何も言わずに隣の寝室へ入って出てこなくなった。
〔智浩、何と言うか、その、ゴメンな。調子に乗りすぎたわ・・・。〕とバツが悪そうに謝る英人。俺はすぐに返答出来なかった。英人のセックスに圧倒されていたのだと思う。我に帰り、「あぁ、いいよ・・・・。俺が言った事だし・・・・。」そう言うのが精一杯だった。
〔ごめん智浩、やっぱ俺帰るわ。〕
「え?いや、もう遅いからこのまま泊まってけよ。」
〔いや、そう出来れば有難いけどさ・・・・。翠ちゃん、朝合わせる顔ないだろ・・・・。〕
「それはそうかも」、と思い、英人を送り出した。そして俺はそのままリビングで横になった。今更寝室を覗く気にもなれなかった・・・・。それは正直怖くてできなかっただよね。 眠れない夜が開け、「散歩に行ってくる。」とメモを置いて出掛けた。翠といきなり顔を合わせるのも何なので、俺なりに配慮したつもりだった。
その帰り道、コンビニの前で翠にメールをする。≪何か買ってくもの、ある?≫まだ起きてないかもしれないと思ったら、すぐに≪大丈夫だよ。≫とリメールがあった。家に戻ってからは昨夜の話は一切無し。不自然なようで、不自然ではないような、不思議な一日だった。
翌日、俺と翠はベッドにいた。いつも通りの愛撫から始めていったが、何となくお互い固い。翠は翠で、俺の愛撫に応えようと無理に感情移入をしようとしたり、そうかと思ったら俺から目を背けて唇を噛み締めてみたりしていた。
俺は目の前の翠の乳房やお腹や首筋なんかを間近で見て、昨日は英人にオモチャにされていたんだよな・・・・。と妙に感傷的になったり異常な興奮をしたり。二人とも行動と気持ちがチグハグだったと思う。上半身を一通り愛撫、翠のあそこに触れたのだけど、殆ど濡れていなかった。こんな事、今まで初めてだったので、勇気を出して訊いてみた。
「翠・・・・今日は辞めとく?」
『・・・・ゴメンね・・・・。』
「・・・・。・・・・。」
俺は翠から離れ、裸のまま隣に横になった。暫く沈黙が続く。結婚以来、沈黙が恐いと思った事は一度もなかったのに、この時間が恐くて苦しくて・・・・。俺達夫婦は、今後英人との事を避けては前に進めないと思い、覚悟を決めて翠に話し掛けた。
「・・・・昨夜の・・・・事だけどさ・・・・。」
『う・・・・ん・・・・。』
「俺の事・・・・嫌いになった?」
『・・・・・・・・・・・・。』
「やっぱり軽蔑しているよな?」
翠は黙ったまま俯いていたが、ゆっくりとこちらを向くと、目は伏せたまま口を開いた。『私の事が嫌いになったから?・・・・。』
「・・・・え?・・・・そんな訳ないよ。」
『でも好きならあんな事をさせないよ。普通そうでしょ?』
「・・・・・・・・普通・・・か・・・・。」
少しの沈黙の後、今度は俺の目をはっきり見て言った。
『智浩は・・・・変態なの?』
それは図星だ。俺は毛布の中で翠の手を握りながら全てを白状した。
〔トライアングル〕 第2章の5
中Aトライアングル 第2-5
俺は正直に英人とナンパした時から翠が気になっていた事を白状する。翠が英人とセックスしている所を見て、Bと繋がっている最中でさえ、翠達の事が気になって仕方なかった事。また、その時の興奮は、生まれて今まで経験した事のないくらいに深く、大きなものであったという事をカミングアウトしていた。
意外にも、翠は特に驚いた様子もなく、俺のいう事を軽く頷きながら聞いていた。一通り話し終えると、翠は強く俺の手を握り返しながら、俺の耳に唇が触れそうになるくらいまで近づいて、こう言った。『この変態さん・・・・。』滅茶苦茶に動揺する俺、しかし同時にガチガチに勃起・・・・。
『何となくは、分かっていたけど・・・・。困った変態さんだね・・・・。』手は握ったまま、天井を見ながら呟く翠。見間違えかもしれないけど、ほんの少しだけ微笑んだように見えた。「許してくれたかな?」と、勝手に解釈した俺は、「昨日、どうだった?英人は・・・・。」と恐る恐る聞いてみた。
暫く黙った後、翠が小さく溜息をつきながら言った。
『男ってそんな事ばかり気にして・・・・。馬鹿みたいね。』
「・・・・。・・・・。・・・・。」
『あのね。すっごく、気持ち良かったよ。貴方よりずっ~と。』
俺は心臓が止まりそうになる。そんな俺の表情を見て、プッと笑う翠。
『智浩は・・・・って言って欲しいんでしょ?アハハハ』
ドッと汗が出る俺。俺の性癖を翠は完全にお見通しなのかもしれない。翠の掌の上で遊ばれているような感覚だった。正直、翠の意外な一面を見た気がして、益々動揺してしまった。
『ほらね、英人さんとは昔付き合ってたじゃない。はっきり言って知らない仲ではないし。』
「それって、どういうことなの?」
『私にそこまで言わせるか(笑)。お互いの事は分かっているって事。ツボというか・・・・。もう言わせないで!』
俺は無性に興奮するのと同時に不安にもなった。翠のポイントぐらい俺だって分かっているつもりなのに・・・・。でも、昨夜の翠の感じ方は普通ではなかった。それで、メラメラと抑えきれない、不健康な性欲が湧き上がり、俺は翠の股間に手を延ばした。一瞬払いのけようとする翠の手を潜り抜け、あそこに触れると・・・・。なんとヌルヌルに濡れていた。
「翠・・・・。なんで?英人の話していたから、こうなったの?」
『そんなじゃないよ・・・・。』って翠が恥ずかしそうに横を向く。
俺は無我夢中で翠に抱きつき、正常位で繋がった。二人とも異常に興奮していたと思う。お互い数分で絶頂を迎えてしまった。
そのまま眠りに付こうとする翠に俺が話し掛けた。
「なぁ、また英人を呼んでもいいかな?」
『・・・・。それって、どういう意味?私が英人さんにまた抱かれるっていうこと・・・?』
「・・・・。うん、まぁ・・・・。そういう事かな・・・。」
『・・・・・・・・。』翠はしばらく言葉を発しない。
そして、翠が少し悲しそうな表情で、
『・・・・そんな事・・・・英人さんが嫌だと云うに決まってるじゃない。』
「あいつはまだ翠の事を好きだと思う。あいつさえ良ければいいって事だね?」
『・・・・・・・。』翠は返事をしない。
「英人が良いなら翠もいいんだな?」
『・・・・もう智浩の勝手にすれば・・・・。』
この瞬間に夫公認の奇妙な“トライアングル(三角形)”が出来上がった。
俺は正直に英人とナンパした時から翠が気になっていた事を白状する。翠が英人とセックスしている所を見て、Bと繋がっている最中でさえ、翠達の事が気になって仕方なかった事。また、その時の興奮は、生まれて今まで経験した事のないくらいに深く、大きなものであったという事をカミングアウトしていた。
意外にも、翠は特に驚いた様子もなく、俺のいう事を軽く頷きながら聞いていた。一通り話し終えると、翠は強く俺の手を握り返しながら、俺の耳に唇が触れそうになるくらいまで近づいて、こう言った。『この変態さん・・・・。』滅茶苦茶に動揺する俺、しかし同時にガチガチに勃起・・・・。
『何となくは、分かっていたけど・・・・。困った変態さんだね・・・・。』手は握ったまま、天井を見ながら呟く翠。見間違えかもしれないけど、ほんの少しだけ微笑んだように見えた。「許してくれたかな?」と、勝手に解釈した俺は、「昨日、どうだった?英人は・・・・。」と恐る恐る聞いてみた。
暫く黙った後、翠が小さく溜息をつきながら言った。
『男ってそんな事ばかり気にして・・・・。馬鹿みたいね。』
「・・・・。・・・・。・・・・。」
『あのね。すっごく、気持ち良かったよ。貴方よりずっ~と。』
俺は心臓が止まりそうになる。そんな俺の表情を見て、プッと笑う翠。
『智浩は・・・・って言って欲しいんでしょ?アハハハ』
ドッと汗が出る俺。俺の性癖を翠は完全にお見通しなのかもしれない。翠の掌の上で遊ばれているような感覚だった。正直、翠の意外な一面を見た気がして、益々動揺してしまった。
『ほらね、英人さんとは昔付き合ってたじゃない。はっきり言って知らない仲ではないし。』
「それって、どういうことなの?」
『私にそこまで言わせるか(笑)。お互いの事は分かっているって事。ツボというか・・・・。もう言わせないで!』
俺は無性に興奮するのと同時に不安にもなった。翠のポイントぐらい俺だって分かっているつもりなのに・・・・。でも、昨夜の翠の感じ方は普通ではなかった。それで、メラメラと抑えきれない、不健康な性欲が湧き上がり、俺は翠の股間に手を延ばした。一瞬払いのけようとする翠の手を潜り抜け、あそこに触れると・・・・。なんとヌルヌルに濡れていた。
「翠・・・・。なんで?英人の話していたから、こうなったの?」
『そんなじゃないよ・・・・。』って翠が恥ずかしそうに横を向く。
俺は無我夢中で翠に抱きつき、正常位で繋がった。二人とも異常に興奮していたと思う。お互い数分で絶頂を迎えてしまった。
そのまま眠りに付こうとする翠に俺が話し掛けた。
「なぁ、また英人を呼んでもいいかな?」
『・・・・。それって、どういう意味?私が英人さんにまた抱かれるっていうこと・・・?』
「・・・・。うん、まぁ・・・・。そういう事かな・・・。」
『・・・・・・・・。』翠はしばらく言葉を発しない。
そして、翠が少し悲しそうな表情で、
『・・・・そんな事・・・・英人さんが嫌だと云うに決まってるじゃない。』
「あいつはまだ翠の事を好きだと思う。あいつさえ良ければいいって事だね?」
『・・・・・・・。』翠は返事をしない。
「英人が良いなら翠もいいんだな?」
『・・・・もう智浩の勝手にすれば・・・・。』
この瞬間に夫公認の奇妙な“トライアングル(三角形)”が出来上がった。
〔トライアングル〕 第3章の1〖エピソードⅠ〗
中Aトライアングル 第3-1〖エピソードⅠ〗
俺は翌日すぐに英人に連絡をすると、電話の向こうでは飛び上がるほど英人が喜ぶ声が聞こえていた。俺はというと、これから起こり得る事に対して興奮するのと同時に、少しの後悔もあり、複雑な心境だった。ひょっとすると、「人として踏み外したかな。」、と思ったが、もう後戻りする気は無かった。
《一年前の「解禁」後から、少なくとも隔週に一度は会わせています。だからこの一年で20回以上?かな・・・・。つまり、〖エピソード〗もそれだけあったという事です。この一年、心臓が鷲掴みにされるような苦しさを味わったけど、同じかそれ以上の、正に“異常なくらいの興奮”もあった。勿論、今でもその関係は続いています。》
〖エピソードⅠ〗
英人を【公認関係】となってから始めて家に呼んだ時の事です。金曜日の夜、仕事を終えてから居酒屋で待ち合わせる事になる。翠は遅れてくるそうだ。既にテーブルで待っていた英人はテンションが高く、よく喋る。俺は少し引いていた。
「英人さ、お前やけにテンション高くない?」
〔そりゃ当たり前だろ。〕
「本当は、もっと若い女の子ナンパしていた方が良いんじゃないの?」
〔しないしない、もうナンパなんかしない。翠ちゃん一筋!〕
「・・・・お前、そんなに翠がいいの?」
〔だってそうだろ。美人だし、ダイナマイトボディだもん。〕
「じゃあ何で振ったの?」
〔それは・・・・。若かったから・・・・。今から思うと失敗したと思ったよ、マジで。〕
英人はかなり後悔しているようだった。あれから何年も経っているのに、とは思ったけど。
少し遅れて店に入ってきた翠は、黒のスーツ姿で下はパンツルック。髪は後ろで纏めてあった。気のせいかもしれないが、いつもよりは妙に色っぽい感じがした。これから他人に抱かれるからだろうか?翠は俺の隣に座ったが、思いっきり英人を意識しているのが丸分かり。このぎこちない雰囲気に耐えかねて、俺はおちゃらけながら二人の緊張を解こうとする。何で俺が「こんな事をしてるだ?」と、「バカバカしくなる。」ので考えないようにした。
英人がやっと話の主導権を握り始め、場が和んで来た頃には三人とも程よく酔っていた。頃合いかなと「じゃあ俺の家で飲みなおそうか?」と声をかけると、翠が真顔(真剣な顔つき)になって緊張していた。それを無視して自宅へタクシーで直行する。直ぐにでも始まるかと思いきや、英人が〔飲み足りないからもっと飲もうぜ智浩。〕と言うのでピッチをあげてガバガバ飲み出す男二人。おつまみを調理して戻って来た翠は呆れて『二人とも飲み過ぎだよ。わたしお風呂に入ってくるわ。』と浴室に去って行った。
あとで訊ねてみると、翠が少し長いお風呂からあがると、案の定、二人とも(飲み過ぎて猛烈な睡魔に襲われてしまった。)、英人はイビキをかき、俺も眠ってしまっていたらしく、翠は二人にタオルケットを掛けたらしい。
☆ ☆
結局、この時も二人がセックスを始めているところで目を覚ました。英人に悪意はないにしろ、俺が寝ている間に黙って始めてしまう。翠もそれを受け入れてしまうというところが何ともジェラシーを掻き立てられる。
“ゴトッ”という音で目を覚ましたのは朝の4時で、その音は隣の寝室から聞こえてくる。少しだけ開いているドアの側に行くと、そこから英人の声が漏れてくる。
〔大丈夫?シャワー浴びてないけど?〕
『・・・・大丈夫だよ・・・・。』
俺達の寝室でふたりはセックスをしているのか?俺はドアの隙間から中を覗いてみたが、タンスの陰になって二人の姿が見えない。深酒(度を過ごして酒を飲むこと)で軽い頭痛がしたが、神経を耳に集中し、中の様子を探った。そして、フェラチオ特有の音“ジュッ、ジュッ、ジュポッ、ジュッルル。”がはっきりと聞き取れた。
俺は翌日すぐに英人に連絡をすると、電話の向こうでは飛び上がるほど英人が喜ぶ声が聞こえていた。俺はというと、これから起こり得る事に対して興奮するのと同時に、少しの後悔もあり、複雑な心境だった。ひょっとすると、「人として踏み外したかな。」、と思ったが、もう後戻りする気は無かった。
《一年前の「解禁」後から、少なくとも隔週に一度は会わせています。だからこの一年で20回以上?かな・・・・。つまり、〖エピソード〗もそれだけあったという事です。この一年、心臓が鷲掴みにされるような苦しさを味わったけど、同じかそれ以上の、正に“異常なくらいの興奮”もあった。勿論、今でもその関係は続いています。》
〖エピソードⅠ〗
英人を【公認関係】となってから始めて家に呼んだ時の事です。金曜日の夜、仕事を終えてから居酒屋で待ち合わせる事になる。翠は遅れてくるそうだ。既にテーブルで待っていた英人はテンションが高く、よく喋る。俺は少し引いていた。
「英人さ、お前やけにテンション高くない?」
〔そりゃ当たり前だろ。〕
「本当は、もっと若い女の子ナンパしていた方が良いんじゃないの?」
〔しないしない、もうナンパなんかしない。翠ちゃん一筋!〕
「・・・・お前、そんなに翠がいいの?」
〔だってそうだろ。美人だし、ダイナマイトボディだもん。〕
「じゃあ何で振ったの?」
〔それは・・・・。若かったから・・・・。今から思うと失敗したと思ったよ、マジで。〕
英人はかなり後悔しているようだった。あれから何年も経っているのに、とは思ったけど。
少し遅れて店に入ってきた翠は、黒のスーツ姿で下はパンツルック。髪は後ろで纏めてあった。気のせいかもしれないが、いつもよりは妙に色っぽい感じがした。これから他人に抱かれるからだろうか?翠は俺の隣に座ったが、思いっきり英人を意識しているのが丸分かり。このぎこちない雰囲気に耐えかねて、俺はおちゃらけながら二人の緊張を解こうとする。何で俺が「こんな事をしてるだ?」と、「バカバカしくなる。」ので考えないようにした。
英人がやっと話の主導権を握り始め、場が和んで来た頃には三人とも程よく酔っていた。頃合いかなと「じゃあ俺の家で飲みなおそうか?」と声をかけると、翠が真顔(真剣な顔つき)になって緊張していた。それを無視して自宅へタクシーで直行する。直ぐにでも始まるかと思いきや、英人が〔飲み足りないからもっと飲もうぜ智浩。〕と言うのでピッチをあげてガバガバ飲み出す男二人。おつまみを調理して戻って来た翠は呆れて『二人とも飲み過ぎだよ。わたしお風呂に入ってくるわ。』と浴室に去って行った。
あとで訊ねてみると、翠が少し長いお風呂からあがると、案の定、二人とも(飲み過ぎて猛烈な睡魔に襲われてしまった。)、英人はイビキをかき、俺も眠ってしまっていたらしく、翠は二人にタオルケットを掛けたらしい。
☆ ☆
結局、この時も二人がセックスを始めているところで目を覚ました。英人に悪意はないにしろ、俺が寝ている間に黙って始めてしまう。翠もそれを受け入れてしまうというところが何ともジェラシーを掻き立てられる。
“ゴトッ”という音で目を覚ましたのは朝の4時で、その音は隣の寝室から聞こえてくる。少しだけ開いているドアの側に行くと、そこから英人の声が漏れてくる。
〔大丈夫?シャワー浴びてないけど?〕
『・・・・大丈夫だよ・・・・。』
俺達の寝室でふたりはセックスをしているのか?俺はドアの隙間から中を覗いてみたが、タンスの陰になって二人の姿が見えない。深酒(度を過ごして酒を飲むこと)で軽い頭痛がしたが、神経を耳に集中し、中の様子を探った。そして、フェラチオ特有の音“ジュッ、ジュッ、ジュポッ、ジュッルル。”がはっきりと聞き取れた。
〔トライアングル〕 第3章の2〖エピソードⅠ-2〗
中Aトライアングル 第3-2〖エピソードⅠ-2〗
五分以上続いたところで英人が言った。
〔有難う、疲れただろ?〕
『もういいの?』
〔もう入れたいから・・・・。〕
『・・・・そうね・・・・。カチカチだもんね・・・・。英人さんの・・・・。』
〔あのさ、“さん付け“はやめてくれない?“ひでと”で良いよ、昔みたいにさ。おれも呼び捨てにするから。〕
『う~ん。今はやっぱり呼び捨てはしたくないよ。』
〔そうか・・・・。智浩の事が好きなんだな・・・・。〕
「“智浩”しか呼び捨てにしないし、智浩以外にわたしも呼び捨てにされたくないかも。」
〔ラブラブじゃん・・・・。〕
(この会話は正直嬉しかった。)
英人がコンドームの箱を開ける音が聞こえた。
〔いいセックスしてそうだよね。〕
『え?何のことを言ってるの・・・・。』
〔ほら智浩のペニスって亀頭の部分がデカいだろ?・・・・。俺の“新幹線N700系”とは大違いだよ・・・・。〕
『その例えが分からないけど、そんな事気にするんだね。形や大きさはあんまり関係ないと思うよ・・・・。』
〔そうかな・・・・。でも翠ちゃん、長いのが好きじゃなかったっけ?〕
『もう、馬鹿ね・・・・。それは昔のことだからね・・・・。』
チュッ・・・・。と、キスの音が聞こえて、ほぼ同時に二人が溜息混じりに「あぁ~・・・・。」という感じで声を上げた。そこから微かにベッドの軋む音が断続的に聞こえ始めた。「翠はやっぱり長いのが好きなのか・・・・。こないだ見た事もないくらいに喘いでいたのは英人の長いアレで奥を圧迫されていたからなのか・・・・。」それで妙に納得するのと同時に自分の短さが気になった。
「翠は俺では満足していないんじゃないだろうか?」、「今までの俺とのセックスは全て演技なんじゃないだろうか?」友人に嫁の翠を抱かれるそのすぐ隣でウジウジする情けない夫。(とは言え身から出た錆びなんだけれど・・・。)超えられない壁のようなものを感じた。と同時に例えようのない興奮が押し寄せてくる。
二人は腰をぶつけ合いながらも会話を続けている。
〔まじ気持ちいいよ。酔っているのにすぐ出ちゃいそう・・・・。〕
『あんっ!あんっ!あんっ・・・・。あっ、あっ・・・・。』
〔やべえよ、本当に出るかも・・・・。〕
『だめ・・・・まだ逝かないで・・・。奥、もっと奥に・・・・。』
〔・・うっ・・・・・・。〕英人は凄い勢いで腰を打ちつける。
『あっ!ああぁぁぁ!やだぁ、そこ、ん、ん、ん!』
〔ここか?ん?そう!ここだろ?〕
『そう、そこっ!イクッ・・・・。もうイク・・・・。』
〔はは、もうイクのか?俺も出しちゃうよ?いい?〕
『いいよ・・・・来て・・・・あっあっ・・逝っちゃう・・・。』
ベッドがガタガタと震えだし、そして一気に静まり返る。あと聞こえるのは二人の呼吸だけになり、自然とピロートークに。
〔翠ちゃん、イク時の声大きすぎだよ。〕
『そうかな?・・・・だって・・・・。気持ち・・・・いいんだもん・・・・。』
〔まぁ昔っから声の大きい女だとは思っていたけどな。〕
『やだぁ、誰かさんと間違えてるよ。』
まるで恋人同士の様な、じゃれ合う会話が続いていた。
五分以上続いたところで英人が言った。
〔有難う、疲れただろ?〕
『もういいの?』
〔もう入れたいから・・・・。〕
『・・・・そうね・・・・。カチカチだもんね・・・・。英人さんの・・・・。』
〔あのさ、“さん付け“はやめてくれない?“ひでと”で良いよ、昔みたいにさ。おれも呼び捨てにするから。〕
『う~ん。今はやっぱり呼び捨てはしたくないよ。』
〔そうか・・・・。智浩の事が好きなんだな・・・・。〕
「“智浩”しか呼び捨てにしないし、智浩以外にわたしも呼び捨てにされたくないかも。」
〔ラブラブじゃん・・・・。〕
(この会話は正直嬉しかった。)
英人がコンドームの箱を開ける音が聞こえた。
〔いいセックスしてそうだよね。〕
『え?何のことを言ってるの・・・・。』
〔ほら智浩のペニスって亀頭の部分がデカいだろ?・・・・。俺の“新幹線N700系”とは大違いだよ・・・・。〕
『その例えが分からないけど、そんな事気にするんだね。形や大きさはあんまり関係ないと思うよ・・・・。』
〔そうかな・・・・。でも翠ちゃん、長いのが好きじゃなかったっけ?〕
『もう、馬鹿ね・・・・。それは昔のことだからね・・・・。』
チュッ・・・・。と、キスの音が聞こえて、ほぼ同時に二人が溜息混じりに「あぁ~・・・・。」という感じで声を上げた。そこから微かにベッドの軋む音が断続的に聞こえ始めた。「翠はやっぱり長いのが好きなのか・・・・。こないだ見た事もないくらいに喘いでいたのは英人の長いアレで奥を圧迫されていたからなのか・・・・。」それで妙に納得するのと同時に自分の短さが気になった。
「翠は俺では満足していないんじゃないだろうか?」、「今までの俺とのセックスは全て演技なんじゃないだろうか?」友人に嫁の翠を抱かれるそのすぐ隣でウジウジする情けない夫。(とは言え身から出た錆びなんだけれど・・・。)超えられない壁のようなものを感じた。と同時に例えようのない興奮が押し寄せてくる。
二人は腰をぶつけ合いながらも会話を続けている。
〔まじ気持ちいいよ。酔っているのにすぐ出ちゃいそう・・・・。〕
『あんっ!あんっ!あんっ・・・・。あっ、あっ・・・・。』
〔やべえよ、本当に出るかも・・・・。〕
『だめ・・・・まだ逝かないで・・・。奥、もっと奥に・・・・。』
〔・・うっ・・・・・・。〕英人は凄い勢いで腰を打ちつける。
『あっ!ああぁぁぁ!やだぁ、そこ、ん、ん、ん!』
〔ここか?ん?そう!ここだろ?〕
『そう、そこっ!イクッ・・・・。もうイク・・・・。』
〔はは、もうイクのか?俺も出しちゃうよ?いい?〕
『いいよ・・・・来て・・・・あっあっ・・逝っちゃう・・・。』
ベッドがガタガタと震えだし、そして一気に静まり返る。あと聞こえるのは二人の呼吸だけになり、自然とピロートークに。
〔翠ちゃん、イク時の声大きすぎだよ。〕
『そうかな?・・・・だって・・・・。気持ち・・・・いいんだもん・・・・。』
〔まぁ昔っから声の大きい女だとは思っていたけどな。〕
『やだぁ、誰かさんと間違えてるよ。』
まるで恋人同士の様な、じゃれ合う会話が続いていた。
〔トライアングル〕 第3章の3〖エピソードⅠ-3〗
中Aトライアングル 第3-3〖エピソードⅠ-3〗
〔さっきの声で智浩起きたかもな?〕
『え?まじ?・・・・。』
翠がこちらにくる足音がしたので、俺は慌ててその場で寝たふりをする。ドアが開く音、沈黙、静かに締まる。そして遠ざかる足音。寝室のドアが閉じられた。
ドアが閉まってしまったので、少し聞き辛かったが・・・。
『大丈夫だったよ。』って翠が英人に告げていた。
〔そうなんだ。結構酔っていたからな、あいつも。起きていたら3Pでもしたかったな。〕
『・・・3Pって、それは智浩が言ったの?』
〔いいや。もし智浩がいいならいいの?やっても?〕
『それは無理。絶対やだ。』
〔イイじゃん。普通こんなありえない三角関係は無いんだしさ。〕
『恥ずかし過ぎるよ。』
〔でもこないだは智浩にバッチリ見られてたじゃん。〕
『・・・もう・・・馬鹿・・・。』
他愛の無い会話が続いていたが、既に時計は5時を指している。間もなく静まり返った。ようやく眠りについたようだ。それで眠れない俺はトイレへ向かおうと立ち上がった時、再び寝室からベッドの軋む音が聞こえてきた。「また始めるのか?」
『あっ・・・・。はっ、あ、ん・・・・。』と翠が喘いでいる。
〔もう明るくなってきたからすぐイカせてやるよ。〕
『凄い・・・やっぱ凄いよ・・・・。あああっ・・・・。はぁぁん・・・・。』
〔何が凄いって?〕
『あ、やだ、そこっ!んんんん、あぁぁ!何これ・・・凄い・・。あ、ぁぁぁん」』
〔だから、何が、凄いんだよ?〕
『英人さんのが・・来る・・凄い、くるの・・・・。奥に・・・・。届く・・・・。』
その後、寝室は翠の『ヒーッ!』という押し殺したような苦しげな声を最後に静まりかえった。
俺はその後もしばらく耳を澄ませていたが、尿意を我慢できずにトイレへ。勃起したアレを下に向けるのに苦労した・・・・。やっとの思いで放尿した後、少し悩んだが努めて自然に、寝室のドアをこっそりと開ける。ムッとするような男と女のにおいが充満している。二度目のセックスを終えた翠だけがベッドの上で眠っていた。英人はアリバイつくりのようにベッドの下で寝ていた。俺はリビングに戻ってソファで眠りに墜ちた。
翠に起こされたのは朝の10時。既に英人も身支度を終えていた。翠は何事も無かった様に振る舞う。しかし英人はどこかぎこちない。こういう時、女は堂々としたものだ・・・・。台所で朝食を作る翠に聞こえない様に英人に「昨日はしたのか?」と聞いた。英人は申し訳なさそうに小さな声で〔ゴメン。〕、と言って片手を顔の前に出して詫びてくる。
三人で朝食を取ったが、英人だけオドオドしていた。俺の方は落ち込んでいた。その様子を見て翠が不安そうな表情を浮かべている。ただし、俺が落ち込んでいた理由は、再び翠が英人に抱かれて逝かされたことだった。
〔さっきの声で智浩起きたかもな?〕
『え?まじ?・・・・。』
翠がこちらにくる足音がしたので、俺は慌ててその場で寝たふりをする。ドアが開く音、沈黙、静かに締まる。そして遠ざかる足音。寝室のドアが閉じられた。
ドアが閉まってしまったので、少し聞き辛かったが・・・。
『大丈夫だったよ。』って翠が英人に告げていた。
〔そうなんだ。結構酔っていたからな、あいつも。起きていたら3Pでもしたかったな。〕
『・・・3Pって、それは智浩が言ったの?』
〔いいや。もし智浩がいいならいいの?やっても?〕
『それは無理。絶対やだ。』
〔イイじゃん。普通こんなありえない三角関係は無いんだしさ。〕
『恥ずかし過ぎるよ。』
〔でもこないだは智浩にバッチリ見られてたじゃん。〕
『・・・もう・・・馬鹿・・・。』
他愛の無い会話が続いていたが、既に時計は5時を指している。間もなく静まり返った。ようやく眠りについたようだ。それで眠れない俺はトイレへ向かおうと立ち上がった時、再び寝室からベッドの軋む音が聞こえてきた。「また始めるのか?」
『あっ・・・・。はっ、あ、ん・・・・。』と翠が喘いでいる。
〔もう明るくなってきたからすぐイカせてやるよ。〕
『凄い・・・やっぱ凄いよ・・・・。あああっ・・・・。はぁぁん・・・・。』
〔何が凄いって?〕
『あ、やだ、そこっ!んんんん、あぁぁ!何これ・・・凄い・・。あ、ぁぁぁん」』
〔だから、何が、凄いんだよ?〕
『英人さんのが・・来る・・凄い、くるの・・・・。奥に・・・・。届く・・・・。』
その後、寝室は翠の『ヒーッ!』という押し殺したような苦しげな声を最後に静まりかえった。
俺はその後もしばらく耳を澄ませていたが、尿意を我慢できずにトイレへ。勃起したアレを下に向けるのに苦労した・・・・。やっとの思いで放尿した後、少し悩んだが努めて自然に、寝室のドアをこっそりと開ける。ムッとするような男と女のにおいが充満している。二度目のセックスを終えた翠だけがベッドの上で眠っていた。英人はアリバイつくりのようにベッドの下で寝ていた。俺はリビングに戻ってソファで眠りに墜ちた。
翠に起こされたのは朝の10時。既に英人も身支度を終えていた。翠は何事も無かった様に振る舞う。しかし英人はどこかぎこちない。こういう時、女は堂々としたものだ・・・・。台所で朝食を作る翠に聞こえない様に英人に「昨日はしたのか?」と聞いた。英人は申し訳なさそうに小さな声で〔ゴメン。〕、と言って片手を顔の前に出して詫びてくる。
三人で朝食を取ったが、英人だけオドオドしていた。俺の方は落ち込んでいた。その様子を見て翠が不安そうな表情を浮かべている。ただし、俺が落ち込んでいた理由は、再び翠が英人に抱かれて逝かされたことだった。
〔トライアングル〕 第3章の4〖エピソードⅠ-4〗
中Aトライアングル 第3-4〖エピソードⅠ-4〗
遅い朝食が終わった後、俺は車で英人を駅まで送る事にした。助手席の英人が昨夜の事をいろいろ話してくれた。俺が「いつ始まったんだよ?」と訊くと〔夜中に翠に起こされたのがキッカケでセックスをしてしまった。〕と言う。「そうすると翠が誘ったのか?」と少し驚く。よく聞くと〔翠に起こされた、とは言っても、『和室に布団を敷いたからパジャマに着替えて寝てくれる。』と言われた。〕って「俺は翠に起こされてないぞ。」、と言ったが、〔そんな事は知らん。〕と言われる。
しかし、そのままで英人が黙っている訳がない。〔翠ちゃんにキスをしようとしたら、何も言わずに手を引かれ、寝室へ案内された。そこで何も言わずにいきなり翠ちゃんにキスされた。〕それで、理性が無くなり俺を無視してセックスに突入・・・。英人は〔久しぶりに三回もしちゃった。ゴメン。〕三回・・・。俺が見たのは二回だったので、俺の目が覚める前に一回していたのだ。
〔翠ちゃんにさ智浩が起きてたら3Pやりたかったな。って言ったら、『>絶対無理。』と断られたよ。〕
「当たり前だよ。俺だって英人のペニスなんて見たくないよ。でもさ、出来ればセックスする時は俺を起こしてくれないか?」
〔でも翠ちゃん嫌がるんじゃない?〕
「かも知れないけど、俺が知らないところでしてたら意味ないんだよ。」
そんな話をしながら英人を駅に送り届け、自宅にもどった時に開口一番、翠に聞かれた。
『英人さん、何か言ってなかった?』
「何かって、何を?」
『もう・・・。意地悪ね・・・。』
「って言うか、俺は翠の口から聞きたいな。」
翠はモジモジしながら、『しちゃったよ・・・。英人さんと・・・。』小さな声で言った。俺はそれ以上は深く聞かなかった。それどころか正直に言ってくれたお礼を言った。翠は安堵の表情を浮かべていた。
この後、ほぼ2週に一度の割合で英人と翠は俺の家でセックスをした。ただ残念ながら、翠がセックスをしているところを見る事はなく、俺が寝てしまってから寝室でする事が前提となった。
しかし“前提”はあくまでも前提であって、英人は勿論だが翠も隣で俺が聞き耳を立てている事には気付き始めていたようだ。俺の性癖を理解してか、或いは翠自身の性癖の為なのか、翠は気付いていないふりをし続けていた。
そして俺はある日、正直に「セックスが見たい。」と二人に告げた。英人は〔問題なし。〕って応える。翠は複雑な表情を浮かべ『恥ずかしいな。』と言ったものの、明確には拒絶はしなかった。
遅い朝食が終わった後、俺は車で英人を駅まで送る事にした。助手席の英人が昨夜の事をいろいろ話してくれた。俺が「いつ始まったんだよ?」と訊くと〔夜中に翠に起こされたのがキッカケでセックスをしてしまった。〕と言う。「そうすると翠が誘ったのか?」と少し驚く。よく聞くと〔翠に起こされた、とは言っても、『和室に布団を敷いたからパジャマに着替えて寝てくれる。』と言われた。〕って「俺は翠に起こされてないぞ。」、と言ったが、〔そんな事は知らん。〕と言われる。
しかし、そのままで英人が黙っている訳がない。〔翠ちゃんにキスをしようとしたら、何も言わずに手を引かれ、寝室へ案内された。そこで何も言わずにいきなり翠ちゃんにキスされた。〕それで、理性が無くなり俺を無視してセックスに突入・・・。英人は〔久しぶりに三回もしちゃった。ゴメン。〕三回・・・。俺が見たのは二回だったので、俺の目が覚める前に一回していたのだ。
〔翠ちゃんにさ智浩が起きてたら3Pやりたかったな。って言ったら、『>絶対無理。』と断られたよ。〕
「当たり前だよ。俺だって英人のペニスなんて見たくないよ。でもさ、出来ればセックスする時は俺を起こしてくれないか?」
〔でも翠ちゃん嫌がるんじゃない?〕
「かも知れないけど、俺が知らないところでしてたら意味ないんだよ。」
そんな話をしながら英人を駅に送り届け、自宅にもどった時に開口一番、翠に聞かれた。
『英人さん、何か言ってなかった?』
「何かって、何を?」
『もう・・・。意地悪ね・・・。』
「って言うか、俺は翠の口から聞きたいな。」
翠はモジモジしながら、『しちゃったよ・・・。英人さんと・・・。』小さな声で言った。俺はそれ以上は深く聞かなかった。それどころか正直に言ってくれたお礼を言った。翠は安堵の表情を浮かべていた。
この後、ほぼ2週に一度の割合で英人と翠は俺の家でセックスをした。ただ残念ながら、翠がセックスをしているところを見る事はなく、俺が寝てしまってから寝室でする事が前提となった。
しかし“前提”はあくまでも前提であって、英人は勿論だが翠も隣で俺が聞き耳を立てている事には気付き始めていたようだ。俺の性癖を理解してか、或いは翠自身の性癖の為なのか、翠は気付いていないふりをし続けていた。
そして俺はある日、正直に「セックスが見たい。」と二人に告げた。英人は〔問題なし。〕って応える。翠は複雑な表情を浮かべ『恥ずかしいな。』と言ったものの、明確には拒絶はしなかった。
〔トライアングル〕 第4章の1〖エピソードⅡ-1〗
中Aトライアングル 第4-1〖エピソードⅡ-1〗
これは奇妙な三角関係が始まって三カ月位経った頃の話。いつも俺の自宅で会っていたので、〔たまには映画を見に行きたい。〕と英人が言い出した。三人で映画を見てから英人の部屋に行く、と言う計画だ。俺はこの提案を英人から聞いた時、勿論映画なんてどうでも良く、英人の部屋で真昼間から翠が抱かれる姿を想像していた。英人の部屋で《セックスする》という事を誰も口にしないが、三人が集まればそうなる、という事は既にこの時は暗黙の了解であった。
映画の話は割愛する。俺は中身なんて全く覚えていない・・・。何故なら、気持ちは既に次に飛んでいたという事もあるけど、映画を見ている最中ずっと英人と翠が手を握り合っていたのを俺は知っていたから。嫉妬と興奮で二時間イライラドキドキしっ放しだった。
軽めのランチを取ってから英人のマンションへ移動をする。英人の2LDKの部屋は初めてだった。家具調度品はシンプルで、リビングには趣味のエレキギターが置いてあった。ソファについてからビールを勧められたが断わった。また寝てしまったら元も子もないから・・・・。西日が建物に隠れ、部屋が急に薄暗くなる夕方まで他愛の無い話をしていたが、話題が尽きた様に暫くの沈黙、そして英人が〔さて、シャワー浴びてくるかな・・・・。〕っと言った。
英人がおもむろに立ち上がる。その時、俺は咄嗟に意味不明なことを言ってしまった。
「翠、一緒に入ってきたら?」
『はっ?・・・・。』
一瞬固まる二人。翠は怒る、と言うよりも困惑している表情で俺を見つめた。しかし、すぐに英人を見上げ、その表情は媚びる様なものになっていった。悔しいが、一瞬二人が見つめ合い、すぐに意思疎通したように見えた。やっぱりまだ英人の事が好きなのかも・・・・。
英人が言った。〔翠ちゃん、狭いけど・・・・一緒に入る?・・・・〕自分から言っといて矛盾しているが、俺は翠に「断わってくれ。」と心の中で叫んでいた。
『・・・・うん・・・・。』
立ち上がって英人の後を追う翠。俺の方を振り返り、涙がこぼれそうな程に潤んだ瞳で見つめられた。
『これで・・・いいんだよね?』
俺は言葉を返す事が出来なかった。そんな俺を見つめながら翠がバスルームの奥へ消える。瞳が潤んでいたのは泣きたいからではなく、恥ずかしさからだったと思う。恥ずかしさ、イコール嬉しさか・・・・。(その時はそう思っていたのだ。)
この関係が始まってから俺達二人の夫婦仲は一段と深まった。二人でいる時には翠は俺から離れようとしない。結婚して暫く経ち、安心した気分にすっかり浸っていた俺も、何時の間にか翠を必死に求めていた。
うまく言えないが、翠が英人と付き合っていた頃を想い出していた。あの頃は、忘れようとすればする程翠の事が頭から離れず、友人の彼女なのだから振り向いてくれるはずもないのに、心の中で必死に翠の事を求めていた。英人に翠との付き合いの中身を聞かされる度に胸を掻き毟(むし)りたくなる様な嫉妬、青臭い青春の日々を思い出していたのだ。
「結婚をして俺の一番近くに居る人なのに、翠が何故か逃げて行くのでは?」との不安心もあったのかも知れない。兎に角、翠との仲が深まるに連れ、改めて翠を追い求めるようになっていた。(一年経った今だから言えるが、翠を英人に取られるんじゃないかと、本気で思っていた。)
そんな翠が、俺の嫁が、昔大好きだった男と一緒に歩いて行く後ろ姿を見て、情けない事に涙が出そうになった。今更ながら、これから起きる事に対して臆病になった俺は、いたたまれず、《用事思い出したので出てくる。適当に戻るので、気にしないでください。》とメモを書いている指が震えていた。そして、そのまま部屋を出た。
俺は近所のコンビニに寄って雑誌を立ち読みする。しかし、時間の経過が恐ろしく遅い。一人でいると、あれこれと嫌な事ばかり考えてしまう。辛抱が出来ずに30分程してから部屋に戻る事にした。
英人の部屋の前で深呼吸をして耳を澄ます・・・。人の気配を感じない。俺はゆっくりドアノブを回した。玄関には二人の靴がある。リビングはカーテンを閉めたのか薄暗く、目が慣れてから足音を立てない様に中に入ったが居ない。バスルームも覗いたが居なかった。やはり、奥の寝室か・・・。(心臓の音が聞こえるほど緊張してくる。)
不自然に半分開いた寝室のドア。そこから微かに聞こえる静かな洋楽。俺はドアの隙間から中を覗いた。ベッドの上で、69の形でお互いの股間を舐め合う二人が見えた。
これは奇妙な三角関係が始まって三カ月位経った頃の話。いつも俺の自宅で会っていたので、〔たまには映画を見に行きたい。〕と英人が言い出した。三人で映画を見てから英人の部屋に行く、と言う計画だ。俺はこの提案を英人から聞いた時、勿論映画なんてどうでも良く、英人の部屋で真昼間から翠が抱かれる姿を想像していた。英人の部屋で《セックスする》という事を誰も口にしないが、三人が集まればそうなる、という事は既にこの時は暗黙の了解であった。
映画の話は割愛する。俺は中身なんて全く覚えていない・・・。何故なら、気持ちは既に次に飛んでいたという事もあるけど、映画を見ている最中ずっと英人と翠が手を握り合っていたのを俺は知っていたから。嫉妬と興奮で二時間イライラドキドキしっ放しだった。
軽めのランチを取ってから英人のマンションへ移動をする。英人の2LDKの部屋は初めてだった。家具調度品はシンプルで、リビングには趣味のエレキギターが置いてあった。ソファについてからビールを勧められたが断わった。また寝てしまったら元も子もないから・・・・。西日が建物に隠れ、部屋が急に薄暗くなる夕方まで他愛の無い話をしていたが、話題が尽きた様に暫くの沈黙、そして英人が〔さて、シャワー浴びてくるかな・・・・。〕っと言った。
英人がおもむろに立ち上がる。その時、俺は咄嗟に意味不明なことを言ってしまった。
「翠、一緒に入ってきたら?」
『はっ?・・・・。』
一瞬固まる二人。翠は怒る、と言うよりも困惑している表情で俺を見つめた。しかし、すぐに英人を見上げ、その表情は媚びる様なものになっていった。悔しいが、一瞬二人が見つめ合い、すぐに意思疎通したように見えた。やっぱりまだ英人の事が好きなのかも・・・・。
英人が言った。〔翠ちゃん、狭いけど・・・・一緒に入る?・・・・〕自分から言っといて矛盾しているが、俺は翠に「断わってくれ。」と心の中で叫んでいた。
『・・・・うん・・・・。』
立ち上がって英人の後を追う翠。俺の方を振り返り、涙がこぼれそうな程に潤んだ瞳で見つめられた。
『これで・・・いいんだよね?』
俺は言葉を返す事が出来なかった。そんな俺を見つめながら翠がバスルームの奥へ消える。瞳が潤んでいたのは泣きたいからではなく、恥ずかしさからだったと思う。恥ずかしさ、イコール嬉しさか・・・・。(その時はそう思っていたのだ。)
この関係が始まってから俺達二人の夫婦仲は一段と深まった。二人でいる時には翠は俺から離れようとしない。結婚して暫く経ち、安心した気分にすっかり浸っていた俺も、何時の間にか翠を必死に求めていた。
うまく言えないが、翠が英人と付き合っていた頃を想い出していた。あの頃は、忘れようとすればする程翠の事が頭から離れず、友人の彼女なのだから振り向いてくれるはずもないのに、心の中で必死に翠の事を求めていた。英人に翠との付き合いの中身を聞かされる度に胸を掻き毟(むし)りたくなる様な嫉妬、青臭い青春の日々を思い出していたのだ。
「結婚をして俺の一番近くに居る人なのに、翠が何故か逃げて行くのでは?」との不安心もあったのかも知れない。兎に角、翠との仲が深まるに連れ、改めて翠を追い求めるようになっていた。(一年経った今だから言えるが、翠を英人に取られるんじゃないかと、本気で思っていた。)
そんな翠が、俺の嫁が、昔大好きだった男と一緒に歩いて行く後ろ姿を見て、情けない事に涙が出そうになった。今更ながら、これから起きる事に対して臆病になった俺は、いたたまれず、《用事思い出したので出てくる。適当に戻るので、気にしないでください。》とメモを書いている指が震えていた。そして、そのまま部屋を出た。
俺は近所のコンビニに寄って雑誌を立ち読みする。しかし、時間の経過が恐ろしく遅い。一人でいると、あれこれと嫌な事ばかり考えてしまう。辛抱が出来ずに30分程してから部屋に戻る事にした。
英人の部屋の前で深呼吸をして耳を澄ます・・・。人の気配を感じない。俺はゆっくりドアノブを回した。玄関には二人の靴がある。リビングはカーテンを閉めたのか薄暗く、目が慣れてから足音を立てない様に中に入ったが居ない。バスルームも覗いたが居なかった。やはり、奥の寝室か・・・。(心臓の音が聞こえるほど緊張してくる。)
不自然に半分開いた寝室のドア。そこから微かに聞こえる静かな洋楽。俺はドアの隙間から中を覗いた。ベッドの上で、69の形でお互いの股間を舐め合う二人が見えた。
〔トライアングル〕第4章の2〖エピソードⅡ-2〗
中Aトライアングル 第4-2〖エピソードⅡ-2〗
ベッドの上で、69の形でお互いの性器を舐め合う二人が見えた。寝室の暗さに目が慣れると二人の姿がはっきりと見えてきた。英人が下になっていたのだが、翠の上半身には白いタオルケットがかけられており、翠の腰から下の下半身だけが露わになっていた。そこに英人が両手でお尻を開くようにしてしゃぶりつく。
すごい光景だった。なんというか・・・・。上手く表せないんだけど、とにかく卑猥としか言いようがない。気分とは反して、すぐに俺のあそこは硬くなっちまった。その時、俺は英人と目が合った。すると英人は翠のタオルケットをバッとめくり、上下逆さまに重なり合う二人の姿を晒した。浅黒い英人の体に対して真っ白な翠の体。一瞬、翠が一人で四つん這いになっているようにも見えるほど。
英人のペニスが翠の顔に突き刺さる様がはっきりと見えたが、慌ててタオルケットを掛け直す翠。俺の存在には気付いていないようだが、こんな変な事をするのは、俺が戻ってきた時に直に見られるのが嫌だからなのだろうか。
英人の股間辺りでゆっくりと上下に盛り上がるタオルケット。英人も再び翠のあそこの愛撫に集中し始め、部屋中に涎をすする様な音だけが響いていた。何となく中途半端な自分の立ち位置、そして見るに堪えない程の光景で、俺はリビングに引っ込んでしまった。二人には「見たい。」と言ってあるのに・・・・。ヘタレだった。
少し経ってから、〔よし、入れるよ。〕と言う比較的大きな声が聞こえた。明らかに英人らしい俺に対するアピール。〔早く見に来い!〕、という事だろう。動けないほどの重い体、しかしあそこはガチガチに硬いまま、なんとかして寝室のドアに近付いた時、思わず足が竦(すく)んでしまった。
『あっ、あぁぁぁ・・・・。』
英人のペニスが翠の穴の中に挿し込まれた“合図”だ。
〔翠ちゃんの中、温かいよ~〕
英人は大袈裟に声を出す。
『・・・・あ、ん!・・・・。んんっ!あ、いやっ!』
〔気持ちいい?翠ちゃん、気持ちいいの?〕
『・・・・ん・・・・。・・・・あっ!ぁぁいいぃ!・・・・。』
英人の腰と翠のお尻がぶつかり合うバチンバチンという音が聞こえてきた。
〔翠ちゃん、今日はもっと声を出していいんだよ。智浩が戻ってきたら、ちゃんと聞かせてあげないとな!〕って英人が翠を軽くいたぶる。
『あ、ん・・・・。や、やだぁ・・・・。そんなの・・・・。無理・・・・。』
〔じゃないと、もうやめちゃうよ?〕
『それは・やだぁ、もぅ・・・。早く、ね?・・・・。早く・・・・。もう、私・・・・。』
英人は完全に翠をコントロールしていた。イかせる寸前で止め、落ち着いたところで動き出す・・・・。その繰り返し。英人のわざとらしい演技が延々と続いたが、恐らく俺が寝室に入ってくるまで続けるつもりだったのだろう。既に何度も焦らされていた翠は、英人の会話に答える余裕もない程に、ひたすら喘ぐのみ、息も絶え絶えの状態である。
ベッドの上で、69の形でお互いの性器を舐め合う二人が見えた。寝室の暗さに目が慣れると二人の姿がはっきりと見えてきた。英人が下になっていたのだが、翠の上半身には白いタオルケットがかけられており、翠の腰から下の下半身だけが露わになっていた。そこに英人が両手でお尻を開くようにしてしゃぶりつく。
すごい光景だった。なんというか・・・・。上手く表せないんだけど、とにかく卑猥としか言いようがない。気分とは反して、すぐに俺のあそこは硬くなっちまった。その時、俺は英人と目が合った。すると英人は翠のタオルケットをバッとめくり、上下逆さまに重なり合う二人の姿を晒した。浅黒い英人の体に対して真っ白な翠の体。一瞬、翠が一人で四つん這いになっているようにも見えるほど。
英人のペニスが翠の顔に突き刺さる様がはっきりと見えたが、慌ててタオルケットを掛け直す翠。俺の存在には気付いていないようだが、こんな変な事をするのは、俺が戻ってきた時に直に見られるのが嫌だからなのだろうか。
英人の股間辺りでゆっくりと上下に盛り上がるタオルケット。英人も再び翠のあそこの愛撫に集中し始め、部屋中に涎をすする様な音だけが響いていた。何となく中途半端な自分の立ち位置、そして見るに堪えない程の光景で、俺はリビングに引っ込んでしまった。二人には「見たい。」と言ってあるのに・・・・。ヘタレだった。
少し経ってから、〔よし、入れるよ。〕と言う比較的大きな声が聞こえた。明らかに英人らしい俺に対するアピール。〔早く見に来い!〕、という事だろう。動けないほどの重い体、しかしあそこはガチガチに硬いまま、なんとかして寝室のドアに近付いた時、思わず足が竦(すく)んでしまった。
『あっ、あぁぁぁ・・・・。』
英人のペニスが翠の穴の中に挿し込まれた“合図”だ。
〔翠ちゃんの中、温かいよ~〕
英人は大袈裟に声を出す。
『・・・・あ、ん!・・・・。んんっ!あ、いやっ!』
〔気持ちいい?翠ちゃん、気持ちいいの?〕
『・・・・ん・・・・。・・・・あっ!ぁぁいいぃ!・・・・。』
英人の腰と翠のお尻がぶつかり合うバチンバチンという音が聞こえてきた。
〔翠ちゃん、今日はもっと声を出していいんだよ。智浩が戻ってきたら、ちゃんと聞かせてあげないとな!〕って英人が翠を軽くいたぶる。
『あ、ん・・・・。や、やだぁ・・・・。そんなの・・・・。無理・・・・。』
〔じゃないと、もうやめちゃうよ?〕
『それは・やだぁ、もぅ・・・。早く、ね?・・・・。早く・・・・。もう、私・・・・。』
英人は完全に翠をコントロールしていた。イかせる寸前で止め、落ち着いたところで動き出す・・・・。その繰り返し。英人のわざとらしい演技が延々と続いたが、恐らく俺が寝室に入ってくるまで続けるつもりだったのだろう。既に何度も焦らされていた翠は、英人の会話に答える余裕もない程に、ひたすら喘ぐのみ、息も絶え絶えの状態である。
〔トライアングル〕 第4章の3〖エピソードⅡ-3〗
中Aトライアングル 第4-3〖エピソードⅡ-3〗
俺は寝室に入った。額の汗を拭いながら、申し訳なさそうに笑いながら俺を見る英人。二人はやはりバックでセックスしていた。翠は顔を枕に押し付けて目を瞑っていた。
〔ほら、翠ちゃん、智浩が戻ってきたよ。〕
薄っすらと目を開ける翠。俺と目が合ったが・・・・無反応。俺の方が動揺していた。「何故驚?かないのか?」以前なら悲鳴を上げて英人から必死で離れようとしていたのに?俺が戻っていたのを知っていたのか?それとも・・・・。
〔ははは、智浩さ、翠ちゃん反応する余裕すら全くないみたい。〕
そう言うと、英人は翠の腰を両手でグッと掴み、腰を奥へ押し込む様に密着させた。
『うぁぁぁ、そんなぁ・・・・。もぅ・・・やだぁぁ・・・・。あっ、くっ・・・・。んん・・・・。』
英人は一切ピストンをしていない。ただ奥に押し付けるように力を入れているだけなのに・・・その内に翠の身体が小刻みに震え出す。こんな翠を見たことがない・・・・。
『だめ!・・い、イクッ!イグゥッ!・・・・。あっ・・・・。ぐ・・・・。』
顔を突っ伏して高く上げたお尻をガクガクと震わせ始める翠。すると猛烈にピストンさせ始める英人。バチンバチンという肌を叩く激しい音。
『ヒッ!・・・・。あっ、あぁっ!・・・・。それ・・ダメッ!だ、ダメダメダメッダメッ!』
〔もういくよ!このままおれも!〕
『ダメッ!ともひ・・・・あ・・・見な・・・い、で・・・・。また・・・・。イクッ!・・・・。』
あまりの激しさに、翠の頭が壁の方までずり上がり、首が曲がる程になって、やっと英人は射精したようだ。硬直したように四つん這いのまま動かない翠の腰の上にうなだれる英人。俺は興奮どころか、完全に圧倒されていた。英人の激しさに、そして今まで見た事もない翠の感じ方に。
英人がズルっとペニスを引き抜く。抜けた瞬間、パチンと下腹部を叩くくらい、まだ硬いままのようだったが、驚いたのはその長さ。細めだが、翠の内臓を突き破るのではと思える程長かった。そして、恐らく普通サイズじゃないコンドームの先には大量の精液が見て取れた。〔智浩、あんまり見るなよ(笑)〕笑いながらコンドームの処理をする英人。
翠の方は四つん這いの状態で荒い呼吸を続けている。呼吸の度に翠のお腹が、醜く大きく膨らんだり萎んだりする様は生々しく、恐ろしいくらいに卑猥だった。英人が翠のお尻を軽く抱いて仰向けにした。翠は両手で顔を覆ったまま、相変わらず腹を波打たせる。チュッと、英人が翠の胸にキスをすると、『あんっ!』と身体を大きくビクつかせていた。タオルケットを翠にかけた英人は、俺に目配せしてリビングへ移動をする。その後を俺も追った。
英人はパンツ一丁のまま、二人で烏龍茶を飲みながら話しをした。
「お前ら・・・・。いつもあんなエッチしていたの?」
〔うん、まぁ・・・・。あんな感じかな。〕
「・・・・・・・・。」言葉が出なかった。とにかく、興奮というよりも、圧倒。翠の今まで見た事もない喘ぎ方もショックだった。俺が暗い顔をしていたのだろうか、英人が気を利かせて訊いてきた。
〔もう、やめようか?やっぱこんなの・・・・。〕
俺は暫く考えた。
「いや、いいよ。続けてほしい。」
〔・・・・でも、いいのか?こんなんでお前たち大丈夫なのか?〕
「まぁ、な。・・・・俺達、信頼関係もあるから・・・・。」
〔ああ、そうだな。翠ちゃんもお前の性癖に何となく気が付いてたみたいだ。〕
「え?あいつなんか言ってた?」
〔いや特に何かって訳じゃないんだけど、『智浩が喜ぶようにしてあげたかった』って。〕
何となく意味不明な英人の言葉・・・・。
俺が微妙な表情してると英人はハッとする事を言った。
〔無責任かもしらんけど、あんまり深く考えなくてもいいんじゃないの?お互いハッピーみたいだしさ。大体おれたちって普通の出会い方じゃないだろ?〕
「えっ何が?」
〔ほら、会ったその日に四人で俺の部屋でやったじゃん!いきなり乱交みたいな事やってんだからさ。つまり、皆そういうの、割と平気な人種だったって事だよ。〕
英人の言葉にグッときた。そう自分は普通の人間だと思っていたが、そうじゃない。普通の人間ならあんな事、できるはずがない。その証拠に、俺は嫁を他人に抱かせて興奮している。翠だって同じなんだ、と・・・・少し悲しい気分になった。
〔複雑な顔するなって。少なくとも、翠ちゃんは智浩にベタ惚れだと、はっきり言える。〕
「そうか・・?・・まだ英人に対して気持ちが残っているように思う事もあるんだけど。」
〔そんな訳ないだろ。俺に抱かれながら智浩の名前言うんだよ?おれ、可哀想だろ(笑)〕
「英人は?・・・・翠の事どう思っている?なんで別れた?正直に言ってくれよ。」
〔智浩、まじしつこいね。分かった教えてやるよ。〕
英人は少しずつ過去の事を話し始めた。俺の知らない翠がどんどんあからさまになっていく。それは、もの凄い落胆と、そして興奮・・・・。
俺は寝室に入った。額の汗を拭いながら、申し訳なさそうに笑いながら俺を見る英人。二人はやはりバックでセックスしていた。翠は顔を枕に押し付けて目を瞑っていた。
〔ほら、翠ちゃん、智浩が戻ってきたよ。〕
薄っすらと目を開ける翠。俺と目が合ったが・・・・無反応。俺の方が動揺していた。「何故驚?かないのか?」以前なら悲鳴を上げて英人から必死で離れようとしていたのに?俺が戻っていたのを知っていたのか?それとも・・・・。
〔ははは、智浩さ、翠ちゃん反応する余裕すら全くないみたい。〕
そう言うと、英人は翠の腰を両手でグッと掴み、腰を奥へ押し込む様に密着させた。
『うぁぁぁ、そんなぁ・・・・。もぅ・・・やだぁぁ・・・・。あっ、くっ・・・・。んん・・・・。』
英人は一切ピストンをしていない。ただ奥に押し付けるように力を入れているだけなのに・・・その内に翠の身体が小刻みに震え出す。こんな翠を見たことがない・・・・。
『だめ!・・い、イクッ!イグゥッ!・・・・。あっ・・・・。ぐ・・・・。』
顔を突っ伏して高く上げたお尻をガクガクと震わせ始める翠。すると猛烈にピストンさせ始める英人。バチンバチンという肌を叩く激しい音。
『ヒッ!・・・・。あっ、あぁっ!・・・・。それ・・ダメッ!だ、ダメダメダメッダメッ!』
〔もういくよ!このままおれも!〕
『ダメッ!ともひ・・・・あ・・・見な・・・い、で・・・・。また・・・・。イクッ!・・・・。』
あまりの激しさに、翠の頭が壁の方までずり上がり、首が曲がる程になって、やっと英人は射精したようだ。硬直したように四つん這いのまま動かない翠の腰の上にうなだれる英人。俺は興奮どころか、完全に圧倒されていた。英人の激しさに、そして今まで見た事もない翠の感じ方に。
英人がズルっとペニスを引き抜く。抜けた瞬間、パチンと下腹部を叩くくらい、まだ硬いままのようだったが、驚いたのはその長さ。細めだが、翠の内臓を突き破るのではと思える程長かった。そして、恐らく普通サイズじゃないコンドームの先には大量の精液が見て取れた。〔智浩、あんまり見るなよ(笑)〕笑いながらコンドームの処理をする英人。
翠の方は四つん這いの状態で荒い呼吸を続けている。呼吸の度に翠のお腹が、醜く大きく膨らんだり萎んだりする様は生々しく、恐ろしいくらいに卑猥だった。英人が翠のお尻を軽く抱いて仰向けにした。翠は両手で顔を覆ったまま、相変わらず腹を波打たせる。チュッと、英人が翠の胸にキスをすると、『あんっ!』と身体を大きくビクつかせていた。タオルケットを翠にかけた英人は、俺に目配せしてリビングへ移動をする。その後を俺も追った。
英人はパンツ一丁のまま、二人で烏龍茶を飲みながら話しをした。
「お前ら・・・・。いつもあんなエッチしていたの?」
〔うん、まぁ・・・・。あんな感じかな。〕
「・・・・・・・・。」言葉が出なかった。とにかく、興奮というよりも、圧倒。翠の今まで見た事もない喘ぎ方もショックだった。俺が暗い顔をしていたのだろうか、英人が気を利かせて訊いてきた。
〔もう、やめようか?やっぱこんなの・・・・。〕
俺は暫く考えた。
「いや、いいよ。続けてほしい。」
〔・・・・でも、いいのか?こんなんでお前たち大丈夫なのか?〕
「まぁ、な。・・・・俺達、信頼関係もあるから・・・・。」
〔ああ、そうだな。翠ちゃんもお前の性癖に何となく気が付いてたみたいだ。〕
「え?あいつなんか言ってた?」
〔いや特に何かって訳じゃないんだけど、『智浩が喜ぶようにしてあげたかった』って。〕
何となく意味不明な英人の言葉・・・・。
俺が微妙な表情してると英人はハッとする事を言った。
〔無責任かもしらんけど、あんまり深く考えなくてもいいんじゃないの?お互いハッピーみたいだしさ。大体おれたちって普通の出会い方じゃないだろ?〕
「えっ何が?」
〔ほら、会ったその日に四人で俺の部屋でやったじゃん!いきなり乱交みたいな事やってんだからさ。つまり、皆そういうの、割と平気な人種だったって事だよ。〕
英人の言葉にグッときた。そう自分は普通の人間だと思っていたが、そうじゃない。普通の人間ならあんな事、できるはずがない。その証拠に、俺は嫁を他人に抱かせて興奮している。翠だって同じなんだ、と・・・・少し悲しい気分になった。
〔複雑な顔するなって。少なくとも、翠ちゃんは智浩にベタ惚れだと、はっきり言える。〕
「そうか・・?・・まだ英人に対して気持ちが残っているように思う事もあるんだけど。」
〔そんな訳ないだろ。俺に抱かれながら智浩の名前言うんだよ?おれ、可哀想だろ(笑)〕
「英人は?・・・・翠の事どう思っている?なんで別れた?正直に言ってくれよ。」
〔智浩、まじしつこいね。分かった教えてやるよ。〕
英人は少しずつ過去の事を話し始めた。俺の知らない翠がどんどんあからさまになっていく。それは、もの凄い落胆と、そして興奮・・・・。
〔トライアングル〕 第4章の4〖エピソードⅡ-4〗
中Aトライアングル 第4-4〖エピソードⅡ-4〗
話を纏(まと)めると、英人が翠を振ったのは、〔他に好きな娘が出来たから。〕正確に言うと、好きと言うよりも、あっちの相性で興味のある女と出会ったから。その娘ってのが、風俗まではいかないが、〖夜の蝶〗らしい。かなりのMで、英人の要求を何でもしてくれる事にこの上ない快感を覚えたとの事。
〔おれさ、あの頃は一人の女と長く深く、って言うんじゃなくて、沢山の女とヤりたかったしさ。とにかく、数をこなす事しか考えてなかったから。何でも言いなりになる女が楽しくてさ・・・・。翠ちゃんにも頼めばしてくれたかもしれないけど、そっちの女にハマっちゃったんだよ。〕
「その娘に、何したの?」
〔無理!無理!それは言えない。絶対軽蔑される。〕
しつこく聞くと、英人はボソッと〔例えばオシッコちょっと飲ませたりとかさ・・・・。〕と言い始めるが、聞いてられない内容の話だった。
「お前、そんな事を翠がする訳ないだろ!」みたいに、結構怒り混じり、と言うか、俺が馬鹿にしたように英人を怒鳴る。でも、馬鹿にされた英人はムキになって反論した。
〔いや絶対してくれたはずだ。今は智浩の事しか頭にないかもしれないけど、あの時はおれの為なら死んでくれたと思う。〕
それでも、益々馬鹿にする俺に英人は顔を赤くしながら興奮気味に話し始めた。
〔これはあんまり話したくないけど言うわ。その代わり、お前が言わせるのだからな、怒るなよ!〕そして、英人はお茶を一気飲みすると、あるエピソードを眈々と話し始めた。
夜の蝶、以外の女との浮気でうつされた病気を、何と翠にもうつしてしまった事があったとの事。別れを覚悟して翠に全てを話した時、こう言われたらしい。
『英人が浮気しないように、私もっと頑張らなくちゃだね・・・・。何でもするから言ってね。貴方の為なら私大丈夫だよ。』
この話を聞いた時、俺は呼吸が出来なくなった。動揺を懸命に堪えていると、尚も英人は話し続ける。
〔翠ちゃんって、久しぶりに逢った時、凄く痩せて綺麗になったと思わなかった?あれ、おれのお陰だよ。〕
「・・・・・・・。」英人の云っている意味が分からない。
〔付き合って間も無い頃、おれがはっきり翠ちゃんに言った。デブは嫌いだって。そしたらさ、どっかからお金借りてきて翌日からエステ通いを始めていたよ。あぁ、この子可愛いかもって、素直に思ったよ。〕
「・・・・・・。」俺はそれが理解できずにいたけど、事実なんだろうと思った。
〔でもさ、そんなとこ通うよりも、毎日おれの上に乗って腰振りまくれって言ったんだよ。そしたらちゃんとそうしていた・・・。〕
「・・・・分かった・・・・。もういい・・・・。」
俺は呼吸が出来ず、切なくて悲しくて、頭が変になる寸前だった。そんな翠の過去を知らなくてもよかった。英人の話を聞いて、本気で後悔した。何故ならば、翠はそれだけの愛情を俺には向けてくれた事は無いような気がしたからだ。女に愛されるってのは、英人のような事なのかと思った。
話を纏(まと)めると、英人が翠を振ったのは、〔他に好きな娘が出来たから。〕正確に言うと、好きと言うよりも、あっちの相性で興味のある女と出会ったから。その娘ってのが、風俗まではいかないが、〖夜の蝶〗らしい。かなりのMで、英人の要求を何でもしてくれる事にこの上ない快感を覚えたとの事。
〔おれさ、あの頃は一人の女と長く深く、って言うんじゃなくて、沢山の女とヤりたかったしさ。とにかく、数をこなす事しか考えてなかったから。何でも言いなりになる女が楽しくてさ・・・・。翠ちゃんにも頼めばしてくれたかもしれないけど、そっちの女にハマっちゃったんだよ。〕
「その娘に、何したの?」
〔無理!無理!それは言えない。絶対軽蔑される。〕
しつこく聞くと、英人はボソッと〔例えばオシッコちょっと飲ませたりとかさ・・・・。〕と言い始めるが、聞いてられない内容の話だった。
「お前、そんな事を翠がする訳ないだろ!」みたいに、結構怒り混じり、と言うか、俺が馬鹿にしたように英人を怒鳴る。でも、馬鹿にされた英人はムキになって反論した。
〔いや絶対してくれたはずだ。今は智浩の事しか頭にないかもしれないけど、あの時はおれの為なら死んでくれたと思う。〕
それでも、益々馬鹿にする俺に英人は顔を赤くしながら興奮気味に話し始めた。
〔これはあんまり話したくないけど言うわ。その代わり、お前が言わせるのだからな、怒るなよ!〕そして、英人はお茶を一気飲みすると、あるエピソードを眈々と話し始めた。
夜の蝶、以外の女との浮気でうつされた病気を、何と翠にもうつしてしまった事があったとの事。別れを覚悟して翠に全てを話した時、こう言われたらしい。
『英人が浮気しないように、私もっと頑張らなくちゃだね・・・・。何でもするから言ってね。貴方の為なら私大丈夫だよ。』
この話を聞いた時、俺は呼吸が出来なくなった。動揺を懸命に堪えていると、尚も英人は話し続ける。
〔翠ちゃんって、久しぶりに逢った時、凄く痩せて綺麗になったと思わなかった?あれ、おれのお陰だよ。〕
「・・・・・・・。」英人の云っている意味が分からない。
〔付き合って間も無い頃、おれがはっきり翠ちゃんに言った。デブは嫌いだって。そしたらさ、どっかからお金借りてきて翌日からエステ通いを始めていたよ。あぁ、この子可愛いかもって、素直に思ったよ。〕
「・・・・・・。」俺はそれが理解できずにいたけど、事実なんだろうと思った。
〔でもさ、そんなとこ通うよりも、毎日おれの上に乗って腰振りまくれって言ったんだよ。そしたらちゃんとそうしていた・・・。〕
「・・・・分かった・・・・。もういい・・・・。」
俺は呼吸が出来ず、切なくて悲しくて、頭が変になる寸前だった。そんな翠の過去を知らなくてもよかった。英人の話を聞いて、本気で後悔した。何故ならば、翠はそれだけの愛情を俺には向けてくれた事は無いような気がしたからだ。女に愛されるってのは、英人のような事なのかと思った。
〔トライアングル〕 第4章の5〖エピソードⅡ-5〗
中Aトライアングル 第4-5〖エピソードⅡ-5〗
少しの沈黙。そして申し訳なさそうに英人がつぶやいた。
〔ごめん・・・・。そこまで言うつもりじゃなかったんだけど・・・・。なんか智浩に嫉妬しちゃったのかな・・・・。」
自虐的に俺を慰めようとする英人。俺は返す言葉が無い。打ちのめされた俺は、努めて明るくした。暗い顔は、それだけで【負け】を認める事だと思ったから。
「テレビゲームでもしようか?」
俺はしたくもないゲームを英人とやりながら聞いた。
「これからどうする?」
〔ん?・・・・。う~ん・・・・。〕
「もう帰った方がいいかな?」
〔いいや・・・・。何と言うか・・・・。いいか?・・・・。もう一回・・・・。〕
こいつの性欲には呆れた。友情より性欲かと・・・・。無論、そもそもが俺からけしかけた事ではある。本人に悪気が全くないのが救いなのかどうなのかは分からなかったが、天然の英人を憎む気持ちは無かった。
「でも、翠は寝ているだろ?」
〔大丈夫だよ・・・・。〕
英人は俺を手招きしながらパンツ一丁で寝室に入っていった。タオルケットを掛けて眠っている翠の足元から中に入る英人。全く躊躇していない。それで俺は側に腰掛けて眺めていた。翠は寝起きが決して良い方ではない。寝起きを襲った事などなかったので、翠の反応を危なっかしく、ドキドキしながら見ていた。
英人の頭が翠の胸付近で止まり、ゴソゴソと動き出す。すぐに目を覚ました翠は、一瞬事態を飲み込めていなかったが、タオルケットからひょっこり顔を出した英人を、ほんの目と鼻の先で見つけると、一瞬ニコリと笑い、英人のキスを受け入れた。少しだけ触れるような軽いキスの後、再び見つめ合い、今度は翠の方から唇を近付けて行った。
鼻にかかった甘い声を出しながらディープキス・・・・。タオルケットの下で翠が英人の腰に腕を回しているのがはっきりと分かった。全然寝起きが悪くない・・・。この光景が一番ショックだった。ある意味セックスしているところよりもである。
さすがに気まずいのか、キスをしながら英人が俺の方を見た。つられてこちらに目をくれる翠と目があった瞬間、ギョッとした表情で唇を離し、反射的に両手で英人を押しのけようとする翠。
『し、知らなかったの。ご、ゴメンなさい・・・・。』
「・・・・。いや、気にしなくてもいいよ。」
『でも・・・ゴメン・・。』
俺たち二人の気まずい会話の間も、英人は胸を愛撫していた。少しずつ、はだけ始めるタオルケットを、翠は一応抑えようとする。でも明らかに本気ではない。その内に英人は翠の両手を手首の所で押さえつけ、そのまま乳首を口に含んだ。快感で歪む翠の顔。暫くそのような状態が続くと、翠は腕が痛いと言った。
英人は腕を解放させてやると、そこに立ち膝になり、天を突き上げるように勃起しているペニスを突き出した。自分で言う程亀頭は小さい訳でもなく、幹の部分が細めな分、充分な大きさだと思った。何よりズル剥けで、相当長く、はちきれそうに勃起しているペニスは、男の目から見ても異様で、いやらしかった。
〔フェラチオしてよ。〕
俺の表情を見ながらドギマギする翠を直視できない。ヘタレな俺はトイレに行くと言って部屋を出る。と言っても、特にオシッコしたい訳でもなく、ドアの側で聞き耳を立てていただけだった。中からボソボソと話す二人の声。頃合いを見て足音を立てながら部屋に入ると、ベッドの中でタオルケットに包まる二人。翠は頭から被っており、姿が全く見えない。
〔翠ちゃん、やっぱ恥ずかしいみたい。慣れるまでちょっと待ってくれる?〕
そう言うと英人も潜り込み、キスを始めた。チュッ、チュッと言う音がよく聞こえる。脚を絡め合う様子や、頭が寄り添う様がはっきりと分かった。『あっ・・・・。ん・・・・。』と言う声を翠が出し始める。お互いの股間を刺激し合っていたようだ。そして英人のペニスを翠がゆっくり扱き始める。ここでボソボソと耳打ちするような英人の声がすると、翠は大きく上体を屈めて、ついにフェラチオを始めたようだ。
英人がタオルケットから顔を出して親指を立てて俺に笑いかける。俺は誰も邪魔する事のできない二人だけの世界を外から眺め、妄想していた。もはやさっきまでの嫉妬など感じている余裕は無かった。異常な空間に自分がいる事が信じられない一方で、ただひたすら興奮するのみなのである。
2014/10/10
少しの沈黙。そして申し訳なさそうに英人がつぶやいた。
〔ごめん・・・・。そこまで言うつもりじゃなかったんだけど・・・・。なんか智浩に嫉妬しちゃったのかな・・・・。」
自虐的に俺を慰めようとする英人。俺は返す言葉が無い。打ちのめされた俺は、努めて明るくした。暗い顔は、それだけで【負け】を認める事だと思ったから。
「テレビゲームでもしようか?」
俺はしたくもないゲームを英人とやりながら聞いた。
「これからどうする?」
〔ん?・・・・。う~ん・・・・。〕
「もう帰った方がいいかな?」
〔いいや・・・・。何と言うか・・・・。いいか?・・・・。もう一回・・・・。〕
こいつの性欲には呆れた。友情より性欲かと・・・・。無論、そもそもが俺からけしかけた事ではある。本人に悪気が全くないのが救いなのかどうなのかは分からなかったが、天然の英人を憎む気持ちは無かった。
「でも、翠は寝ているだろ?」
〔大丈夫だよ・・・・。〕
英人は俺を手招きしながらパンツ一丁で寝室に入っていった。タオルケットを掛けて眠っている翠の足元から中に入る英人。全く躊躇していない。それで俺は側に腰掛けて眺めていた。翠は寝起きが決して良い方ではない。寝起きを襲った事などなかったので、翠の反応を危なっかしく、ドキドキしながら見ていた。
英人の頭が翠の胸付近で止まり、ゴソゴソと動き出す。すぐに目を覚ました翠は、一瞬事態を飲み込めていなかったが、タオルケットからひょっこり顔を出した英人を、ほんの目と鼻の先で見つけると、一瞬ニコリと笑い、英人のキスを受け入れた。少しだけ触れるような軽いキスの後、再び見つめ合い、今度は翠の方から唇を近付けて行った。
鼻にかかった甘い声を出しながらディープキス・・・・。タオルケットの下で翠が英人の腰に腕を回しているのがはっきりと分かった。全然寝起きが悪くない・・・。この光景が一番ショックだった。ある意味セックスしているところよりもである。
さすがに気まずいのか、キスをしながら英人が俺の方を見た。つられてこちらに目をくれる翠と目があった瞬間、ギョッとした表情で唇を離し、反射的に両手で英人を押しのけようとする翠。
『し、知らなかったの。ご、ゴメンなさい・・・・。』
「・・・・。いや、気にしなくてもいいよ。」
『でも・・・ゴメン・・。』
俺たち二人の気まずい会話の間も、英人は胸を愛撫していた。少しずつ、はだけ始めるタオルケットを、翠は一応抑えようとする。でも明らかに本気ではない。その内に英人は翠の両手を手首の所で押さえつけ、そのまま乳首を口に含んだ。快感で歪む翠の顔。暫くそのような状態が続くと、翠は腕が痛いと言った。
英人は腕を解放させてやると、そこに立ち膝になり、天を突き上げるように勃起しているペニスを突き出した。自分で言う程亀頭は小さい訳でもなく、幹の部分が細めな分、充分な大きさだと思った。何よりズル剥けで、相当長く、はちきれそうに勃起しているペニスは、男の目から見ても異様で、いやらしかった。
〔フェラチオしてよ。〕
俺の表情を見ながらドギマギする翠を直視できない。ヘタレな俺はトイレに行くと言って部屋を出る。と言っても、特にオシッコしたい訳でもなく、ドアの側で聞き耳を立てていただけだった。中からボソボソと話す二人の声。頃合いを見て足音を立てながら部屋に入ると、ベッドの中でタオルケットに包まる二人。翠は頭から被っており、姿が全く見えない。
〔翠ちゃん、やっぱ恥ずかしいみたい。慣れるまでちょっと待ってくれる?〕
そう言うと英人も潜り込み、キスを始めた。チュッ、チュッと言う音がよく聞こえる。脚を絡め合う様子や、頭が寄り添う様がはっきりと分かった。『あっ・・・・。ん・・・・。』と言う声を翠が出し始める。お互いの股間を刺激し合っていたようだ。そして英人のペニスを翠がゆっくり扱き始める。ここでボソボソと耳打ちするような英人の声がすると、翠は大きく上体を屈めて、ついにフェラチオを始めたようだ。
英人がタオルケットから顔を出して親指を立てて俺に笑いかける。俺は誰も邪魔する事のできない二人だけの世界を外から眺め、妄想していた。もはやさっきまでの嫉妬など感じている余裕は無かった。異常な空間に自分がいる事が信じられない一方で、ただひたすら興奮するのみなのである。
2014/10/10
〔トライアングル〕 第4章の6〖エピソードⅡ-6〗
中Aトライアングル 第4-6〖エピソードⅡ-6〗
ジュッポッ、ジュッポッと言うフェラチオ特有のリズミカルな音が聞こえ始めた時、英人は枕元からコンドームを取り出してタオルケットの中の翠に渡した。再び中に潜ってガサゴソと体を入れ替える二人、どうやらうつ伏せの翠に後ろから抱き付いていたようだ。上に乗る英人の尻が、翠の穴を探すかのように微妙に揺れた後、グッと押し込んでいく。
『あっ・・・・。ん・・・・。』
翠が微かに反応する。上からゆっくり腰を振り出しながら、英人はタオルケットを引き下ろし、二人は背中までの上半身を晒し出す。うつ伏せの翠の顔は、長い髪の毛で覆われてよく見えなかったが、二人とも汗をかいていた。
〔やっぱこの方がいいよ。中は暑過ぎ。〕
英人はそう言いながら両手を翠の背中の隣に置いてピッチを速める。動きが激しくなるに連れてタオルケットはずり落ちて行き、既に躍動する英人の尻が見える状態になっていた。うつ伏せで脚を閉じたままの状態の翠に後ろから入れているのが分かった。
『はっ、はっ・・・・。は・・・・。ん・・・・。』
翠が口に手を当てて声を我慢する。英人はタオルケットを下に落とし、二人の裸が完全に露わになった。そしてうつ伏せの翠に、そのまま脚を軽く開かせるように促すと、その間に割って入り、深く腰を送り込み始める英人。
『はぅ!・・・・。あっ・・・・。』
背筋を弓なりにして声を上げる翠の、快感に歪む顔が一瞬見える。股関節の柔らかい翠は、カエルの様にダラシなく脚を広げ、顔を両手で覆っていた。
〔翠ちゃん・・・・。キス・・・・。〕
英人は後ろから顔を近づけるが応じようとしない翠。少し強引に英人が翠の頭を掴んで寄せる。全く抵抗せず、と言うよりも、そうされるのを待っていたかのように翠自ら英人に唇を寄せていく。股間を揺さぶりながら夢中でキスをする二人。
俺は再び心臓を鷲掴みにされるような切なさが込み上げてきた。涙が出そうになる程の嫉妬とショックだった。
2014/10/12
ジュッポッ、ジュッポッと言うフェラチオ特有のリズミカルな音が聞こえ始めた時、英人は枕元からコンドームを取り出してタオルケットの中の翠に渡した。再び中に潜ってガサゴソと体を入れ替える二人、どうやらうつ伏せの翠に後ろから抱き付いていたようだ。上に乗る英人の尻が、翠の穴を探すかのように微妙に揺れた後、グッと押し込んでいく。
『あっ・・・・。ん・・・・。』
翠が微かに反応する。上からゆっくり腰を振り出しながら、英人はタオルケットを引き下ろし、二人は背中までの上半身を晒し出す。うつ伏せの翠の顔は、長い髪の毛で覆われてよく見えなかったが、二人とも汗をかいていた。
〔やっぱこの方がいいよ。中は暑過ぎ。〕
英人はそう言いながら両手を翠の背中の隣に置いてピッチを速める。動きが激しくなるに連れてタオルケットはずり落ちて行き、既に躍動する英人の尻が見える状態になっていた。うつ伏せで脚を閉じたままの状態の翠に後ろから入れているのが分かった。
『はっ、はっ・・・・。は・・・・。ん・・・・。』
翠が口に手を当てて声を我慢する。英人はタオルケットを下に落とし、二人の裸が完全に露わになった。そしてうつ伏せの翠に、そのまま脚を軽く開かせるように促すと、その間に割って入り、深く腰を送り込み始める英人。
『はぅ!・・・・。あっ・・・・。』
背筋を弓なりにして声を上げる翠の、快感に歪む顔が一瞬見える。股関節の柔らかい翠は、カエルの様にダラシなく脚を広げ、顔を両手で覆っていた。
〔翠ちゃん・・・・。キス・・・・。〕
英人は後ろから顔を近づけるが応じようとしない翠。少し強引に英人が翠の頭を掴んで寄せる。全く抵抗せず、と言うよりも、そうされるのを待っていたかのように翠自ら英人に唇を寄せていく。股間を揺さぶりながら夢中でキスをする二人。
俺は再び心臓を鷲掴みにされるような切なさが込み上げてきた。涙が出そうになる程の嫉妬とショックだった。
2014/10/12
〔トライアングル〕 第4章の7〖エピソードⅡ-7〗
中Aトライアングル 第4-7〖エピソードⅡ-7〗
英人は翠に膝を立たせ、普通にバックの体勢となって本格的にピストンし始める。
『あっ、いやっ・・・ダメッ、それ・・・ヤダッ!・・・あっ!ぁぁ。』
〔もうイくの?いいよ、イっちゃえよ。〕
悲しいが、こんなに早く翠をイかせた事が俺にはない。ゆっくり時間をかけないと翠はイかない女だと思っていた。翠は膣の奥が一番の性感帯なのかもしれない。でも、果たして俺のモノでそこを刺激する事が出来るのだろうか・・・・。
焦りと落胆・・・・・・。英人と俺では超えようのない壁があるのかもしれない。嫉妬と羨みと絶望感で頭がパンクしそうだった俺の目の前では、正座をする英人に翠が脚を開きながら腰掛けるように密着する二人。英人は後ろがガッチリと抱き付き、翠の大きな胸を鷲掴みにしながら腰を微妙に動かしていた。
『ん・・・・。あっ、やだ・・・・。そこ・・・・。また・・・・。んん!』
〔ここか?ここだろ?ここが気持ち良いんだろ?〕
翠のピンク色に染まり始めたうなじに舌を這わせる英人の唇を、振り返って奪うようにキスをしながら眉間にシワを寄せて、コクコクと何度も頷く翠。もう俺の事なんか、全く視界に入っていない・・・・。
そして一回目の時のように、身体が微かに震え始める。
『いやっ・・・・。イクッ!イクッ!・・・・。いゃぁ!』
限界まで大きく股を広げ、弓なりになって天を仰ぐようにしてイキ始める翠。全く動かなくなったかと思った瞬間、いきなり腰を滅茶苦茶グラインドさせ、すぐに前のめりに倒れてしまった。抜けて宙を舞う英人のペニスは、緑色のコンドームがクリームを塗ったように泡立って真っ白になっていた。
英人は肩で大きく呼吸しながらグッタリとしている翠を仰向けにすると、脚を抱えながら正常位の体勢になる。
『お願い・・・も・・・う、無理・・ゆ、許して・・・・。』
〔やだよ。これからだろ?〕
氷のような冷めた眼差しで、冷酷に言い放つ。S気性が垣間見得た。
『ほ、本当に・・・・。無理・・・・。だって・・・・。』
構わずにグググッと、奥まで挿れる英人。翠が悲鳴のような掠れた声を絞り出し、また苦痛とも快感とも言えない声を漏らす。グッチャグッチャと卑猥な音が響き渡り、英人は無言でひたすら大きく腰を振り続けた。
2014/10/16
英人は翠に膝を立たせ、普通にバックの体勢となって本格的にピストンし始める。
『あっ、いやっ・・・ダメッ、それ・・・ヤダッ!・・・あっ!ぁぁ。』
〔もうイくの?いいよ、イっちゃえよ。〕
悲しいが、こんなに早く翠をイかせた事が俺にはない。ゆっくり時間をかけないと翠はイかない女だと思っていた。翠は膣の奥が一番の性感帯なのかもしれない。でも、果たして俺のモノでそこを刺激する事が出来るのだろうか・・・・。
焦りと落胆・・・・・・。英人と俺では超えようのない壁があるのかもしれない。嫉妬と羨みと絶望感で頭がパンクしそうだった俺の目の前では、正座をする英人に翠が脚を開きながら腰掛けるように密着する二人。英人は後ろがガッチリと抱き付き、翠の大きな胸を鷲掴みにしながら腰を微妙に動かしていた。
『ん・・・・。あっ、やだ・・・・。そこ・・・・。また・・・・。んん!』
〔ここか?ここだろ?ここが気持ち良いんだろ?〕
翠のピンク色に染まり始めたうなじに舌を這わせる英人の唇を、振り返って奪うようにキスをしながら眉間にシワを寄せて、コクコクと何度も頷く翠。もう俺の事なんか、全く視界に入っていない・・・・。
そして一回目の時のように、身体が微かに震え始める。
『いやっ・・・・。イクッ!イクッ!・・・・。いゃぁ!』
限界まで大きく股を広げ、弓なりになって天を仰ぐようにしてイキ始める翠。全く動かなくなったかと思った瞬間、いきなり腰を滅茶苦茶グラインドさせ、すぐに前のめりに倒れてしまった。抜けて宙を舞う英人のペニスは、緑色のコンドームがクリームを塗ったように泡立って真っ白になっていた。
英人は肩で大きく呼吸しながらグッタリとしている翠を仰向けにすると、脚を抱えながら正常位の体勢になる。
『お願い・・・も・・・う、無理・・ゆ、許して・・・・。』
〔やだよ。これからだろ?〕
氷のような冷めた眼差しで、冷酷に言い放つ。S気性が垣間見得た。
『ほ、本当に・・・・。無理・・・・。だって・・・・。』
構わずにグググッと、奥まで挿れる英人。翠が悲鳴のような掠れた声を絞り出し、また苦痛とも快感とも言えない声を漏らす。グッチャグッチャと卑猥な音が響き渡り、英人は無言でひたすら大きく腰を振り続けた。
2014/10/16
〔トライアングル〕 第4章の8〖エピソードⅡ-8〗
中Aトライアングル 第4-8〖エピソードⅡ-8〗
〔おれも、そろそろ逝こうかな・・・・。〕そう言うと英人はペニスをギリギリまで抜き、穴の入り口の極浅いところをつつくように小刻みに動き始めた。俺はすぐに翠のGスポットを刺激しているのだと分かる。俺がいつも翠をイかせる技だからだ。
翠はここをペニスや指で刺激し続けると、時間はかかるものの、必ずイく。英人はただひたすら奥を攻めるだけではなく、プレイボーイらしく色々なテクを持っているんだなと、ある意味感心するのと同時に、翠にとってはかなり気持ちの良い所でもあるGスポットを英人に攻められると、一体どんな感じになるのか、少し興味があった。
コツコツと、英人は下から上に小刻みに腰を動かしている。翠が“ふぅーっ”と、大きく息を吐き出す。そして潤んだ目でじっと英人を見つめていた。その間も休まず動く英人。
〔翠ちゃん、あんま見つめないでよ。なんか恥ずかしいよ。〕
『英人さんは気持ちいいの?』
クスッと笑う翠。
〔なんだよ?随分余裕あるじゃん。あまり感じないのか?〕
『ううん、気持ちいいよ。』
翠はそうは言うものの、さっきまでとは違い、ゆったりと感じているようだった。声も殆ど出さない。というか、それでも俺の存在には目もくれない二人。本当に視界に入っていないのでは?
英人は、〔全く・・・・。しゃあねえな・・・・。〕と言いながら両手で翠の胸を揉み上げるようにすると、腰を深く前に進めた。『はぁぅっ!いやんっ・・・・。・・・・。急に・・・・。あっ!』って、途端にエロい声を上げる翠。さっきまでとは大違い。〔知ってるよ、翠ちゃんは奥がいいんだろ?おれが一番よく知ってる。〕そして英人が翠の両胸を、爪の後が残りそうな程食い込ませて鷲掴みにして、腰をガンガン振る。
『ああああっ!やだ!・・・・。ダメダメダメッ!』
〔逝くなよ!まだ逝くなよぉ!〕
『あん、あんっ!・・・・。何これ!・・・・。何なの・・・・。奥!凄い!・・・・。やっぱ、凄いぃ!そこっ!・・・・。当てちゃ、もう、ダメ!』
凄い速さでピストン運動させていたので、翠の大きな胸がグルングルンと上下に暴れまくり、全身に肉がプルプルと激しく揺さぶられていた。『あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!あっぁぁぁぁっ!』翠は隣の部屋はおろか、外にまで聞こえそうな声を上げる。その異様にまで感じる姿に俺は動揺した。
〔おーし、逝くぞ!一緒に、逝くぞ!〕
『イクイクッ!・・・・。やぁぁぁ!・・・・。あぁぁぁ!』
同時に果てる二人。獣のような声を二人で上げながら盛大に果てた。
それでも二人は繋がったまま、堅く抱き合いながらキスをしていた。顔を左右に傾けながら、いやらしいキスを、ずっとしていた。時折漏れる切なげな二人の声。存在を完全に無視されていた俺はいたたまれなくなり、立ち上がろうとした時、テーブルに足を引っ掛けてガタンと大きな音を出してしまった。「一瞬まずい。」、と思ったが、全く意に介さずに舌を貪り合う二人。
その後、暫く翠の足腰が立たなくなったのには焦った。過去にはよくあった事らしいので『心配しないで。』と、本人は言っていた。それで結局、自宅に戻ったのはかなり遅い時間。英人は〔泊まって行け。〕と行ったが、翠が頑なに拒否をしたので、帰る事にした。
その後、結構ショックな事があった。翌日、翠とセックスしようとした時の事です。どうも俺の「立ち」が悪い。結局、挿入直前に完全に萎えてしまう。勿論、こんな事初めてだった。翠は『疲れているのよ。気にしない気にしない。』と言っていたが・・・。その翌日も同じだった。
それでも翠は不満を訴えるどころか、心の底から心配してくれていた。『私、大丈夫だからね。』穿(うが)った見方だが、翠は性的には十分満たされていたから余裕があるんだろう・・・・。と。俺はこの時卑屈になっていたかもしれない。
立たない理由・・・俺には原因は薄々わかっていた。それは“不安”だったからだ。ちゃんと翠を満足させられるかどうか・・・“自信”がなかったからが全てです。
2014/10/19
〔おれも、そろそろ逝こうかな・・・・。〕そう言うと英人はペニスをギリギリまで抜き、穴の入り口の極浅いところをつつくように小刻みに動き始めた。俺はすぐに翠のGスポットを刺激しているのだと分かる。俺がいつも翠をイかせる技だからだ。
翠はここをペニスや指で刺激し続けると、時間はかかるものの、必ずイく。英人はただひたすら奥を攻めるだけではなく、プレイボーイらしく色々なテクを持っているんだなと、ある意味感心するのと同時に、翠にとってはかなり気持ちの良い所でもあるGスポットを英人に攻められると、一体どんな感じになるのか、少し興味があった。
コツコツと、英人は下から上に小刻みに腰を動かしている。翠が“ふぅーっ”と、大きく息を吐き出す。そして潤んだ目でじっと英人を見つめていた。その間も休まず動く英人。
〔翠ちゃん、あんま見つめないでよ。なんか恥ずかしいよ。〕
『英人さんは気持ちいいの?』
クスッと笑う翠。
〔なんだよ?随分余裕あるじゃん。あまり感じないのか?〕
『ううん、気持ちいいよ。』
翠はそうは言うものの、さっきまでとは違い、ゆったりと感じているようだった。声も殆ど出さない。というか、それでも俺の存在には目もくれない二人。本当に視界に入っていないのでは?
英人は、〔全く・・・・。しゃあねえな・・・・。〕と言いながら両手で翠の胸を揉み上げるようにすると、腰を深く前に進めた。『はぁぅっ!いやんっ・・・・。・・・・。急に・・・・。あっ!』って、途端にエロい声を上げる翠。さっきまでとは大違い。〔知ってるよ、翠ちゃんは奥がいいんだろ?おれが一番よく知ってる。〕そして英人が翠の両胸を、爪の後が残りそうな程食い込ませて鷲掴みにして、腰をガンガン振る。
『ああああっ!やだ!・・・・。ダメダメダメッ!』
〔逝くなよ!まだ逝くなよぉ!〕
『あん、あんっ!・・・・。何これ!・・・・。何なの・・・・。奥!凄い!・・・・。やっぱ、凄いぃ!そこっ!・・・・。当てちゃ、もう、ダメ!』
凄い速さでピストン運動させていたので、翠の大きな胸がグルングルンと上下に暴れまくり、全身に肉がプルプルと激しく揺さぶられていた。『あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!あっぁぁぁぁっ!』翠は隣の部屋はおろか、外にまで聞こえそうな声を上げる。その異様にまで感じる姿に俺は動揺した。
〔おーし、逝くぞ!一緒に、逝くぞ!〕
『イクイクッ!・・・・。やぁぁぁ!・・・・。あぁぁぁ!』
同時に果てる二人。獣のような声を二人で上げながら盛大に果てた。
それでも二人は繋がったまま、堅く抱き合いながらキスをしていた。顔を左右に傾けながら、いやらしいキスを、ずっとしていた。時折漏れる切なげな二人の声。存在を完全に無視されていた俺はいたたまれなくなり、立ち上がろうとした時、テーブルに足を引っ掛けてガタンと大きな音を出してしまった。「一瞬まずい。」、と思ったが、全く意に介さずに舌を貪り合う二人。
その後、暫く翠の足腰が立たなくなったのには焦った。過去にはよくあった事らしいので『心配しないで。』と、本人は言っていた。それで結局、自宅に戻ったのはかなり遅い時間。英人は〔泊まって行け。〕と行ったが、翠が頑なに拒否をしたので、帰る事にした。
その後、結構ショックな事があった。翌日、翠とセックスしようとした時の事です。どうも俺の「立ち」が悪い。結局、挿入直前に完全に萎えてしまう。勿論、こんな事初めてだった。翠は『疲れているのよ。気にしない気にしない。』と言っていたが・・・。その翌日も同じだった。
それでも翠は不満を訴えるどころか、心の底から心配してくれていた。『私、大丈夫だからね。』穿(うが)った見方だが、翠は性的には十分満たされていたから余裕があるんだろう・・・・。と。俺はこの時卑屈になっていたかもしれない。
立たない理由・・・俺には原因は薄々わかっていた。それは“不安”だったからだ。ちゃんと翠を満足させられるかどうか・・・“自信”がなかったからが全てです。
2014/10/19
〔トライアングル〕 第5章の1〖エピソードⅢ-1〗
中Aトライアングル 第5-1〖エピソードⅢ-1〗
〖エピソード2〗から、俺達の夜の生活は一変した。俺が口と指で一度翠をイかせ、その後は逆のパターンであれこれと翠にしてもらう。勿論、立たせるのが目的だが、なかなか事態は解決しなかった。
翠は、『不満は全くない。』と言っていたが、その言葉を心からは信用できないでいるのと同時に、男として申し訳ない気持ちで一杯だった。だからという訳ではないが、あの後英人に二回抱かせている。結構短い間隔でだ。何度抱かせても、やはり俺の前では多少なりとも躊躇するところが翠にはあり、それが微妙に俺の心を気持ち良くくすぐったりもしていた。
そしてある土曜日、俺の家に昼から英人が来る事になっていたところ、俺は急な仕事で朝から出掛けなくてはならなくなる。翠は『俺がいないのなら家に呼ぶのはよそう。』、と言っていたが、俺は本気で悩んだのだけど、結局英人を呼ぶ事にした。
翠は動揺し、いつものように目をウルウルさせていたが、「翠を信用しているし、お前の行動を尊重するから。」とだけ言って納得させた。俺が決断した理由は一つ。俺のいないところで翠がどんな態度をするのか、どんな会話をするのか、どんなセックスをするのか、知りたかったから。〖エピソード2〗の時に、翠に俺の存在を無視するかのような振る舞いがいくつもあったので、怖いもの見たさみたいなのはあった。翠の真意が知りたい。
俺が出かける時に翠が躊躇しながら聞いてきた。『あのさ・・・・。さっき言った私の行動を尊重する、って・・・・。どういう事なの?』俺はドキッとした。翠こそ俺の真意を確認したかったのだと思った。俺が「するな。」、と言えばしなかっただろうし、「やれ。」と言えばヤっただろう。しかし、翠は俺から「やれ。」と言われるのを期待しているような瞳で俺を見つめていた、ような気がする。
「俺が翠を信用しているって言うのはさ、二人だけなのにまさかエッチはしないよなって言う事。」翠は『ふふふ、そうだよね。』何となくホッとしたような、安心感のある表情をしていた。
「嘘だよ。いいんだよ、セックスしても。しなけりゃ英人を呼んだ意味ないじゃん。」翠が途端に目をまん丸くする。すぐに潤んできた。俺は翠の首を掴んでこちらに寄せ、おデコをくっつけながら、「でも、俺に内緒で二人だけで会うのは無しな。」と、言った。
『う、うん、分かってる。』今にも涙が零れそうな大きな潤んだ瞳、ピンク色に染まる頬。こんな表情をするのだ・・・・。俺は心から翠の事を可愛いと思ったし、愛しいと思った。しかし部屋を出てから何故か勃起・・・・。肝心な時には勃たないくせに・・・・。
2014/10/21
〖エピソード2〗から、俺達の夜の生活は一変した。俺が口と指で一度翠をイかせ、その後は逆のパターンであれこれと翠にしてもらう。勿論、立たせるのが目的だが、なかなか事態は解決しなかった。
翠は、『不満は全くない。』と言っていたが、その言葉を心からは信用できないでいるのと同時に、男として申し訳ない気持ちで一杯だった。だからという訳ではないが、あの後英人に二回抱かせている。結構短い間隔でだ。何度抱かせても、やはり俺の前では多少なりとも躊躇するところが翠にはあり、それが微妙に俺の心を気持ち良くくすぐったりもしていた。
そしてある土曜日、俺の家に昼から英人が来る事になっていたところ、俺は急な仕事で朝から出掛けなくてはならなくなる。翠は『俺がいないのなら家に呼ぶのはよそう。』、と言っていたが、俺は本気で悩んだのだけど、結局英人を呼ぶ事にした。
翠は動揺し、いつものように目をウルウルさせていたが、「翠を信用しているし、お前の行動を尊重するから。」とだけ言って納得させた。俺が決断した理由は一つ。俺のいないところで翠がどんな態度をするのか、どんな会話をするのか、どんなセックスをするのか、知りたかったから。〖エピソード2〗の時に、翠に俺の存在を無視するかのような振る舞いがいくつもあったので、怖いもの見たさみたいなのはあった。翠の真意が知りたい。
俺が出かける時に翠が躊躇しながら聞いてきた。『あのさ・・・・。さっき言った私の行動を尊重する、って・・・・。どういう事なの?』俺はドキッとした。翠こそ俺の真意を確認したかったのだと思った。俺が「するな。」、と言えばしなかっただろうし、「やれ。」と言えばヤっただろう。しかし、翠は俺から「やれ。」と言われるのを期待しているような瞳で俺を見つめていた、ような気がする。
「俺が翠を信用しているって言うのはさ、二人だけなのにまさかエッチはしないよなって言う事。」翠は『ふふふ、そうだよね。』何となくホッとしたような、安心感のある表情をしていた。
「嘘だよ。いいんだよ、セックスしても。しなけりゃ英人を呼んだ意味ないじゃん。」翠が途端に目をまん丸くする。すぐに潤んできた。俺は翠の首を掴んでこちらに寄せ、おデコをくっつけながら、「でも、俺に内緒で二人だけで会うのは無しな。」と、言った。
『う、うん、分かってる。』今にも涙が零れそうな大きな潤んだ瞳、ピンク色に染まる頬。こんな表情をするのだ・・・・。俺は心から翠の事を可愛いと思ったし、愛しいと思った。しかし部屋を出てから何故か勃起・・・・。肝心な時には勃たないくせに・・・・。
2014/10/21
〔トライアングル〕 第5章の2〖エピソードⅢ-2〗
中Aトライアングル 第5-2〖エピソードⅢ-2〗
会社に着いてから英人に電話すると、既に今日の事は知っていた。
〔ああ、翠ちゃんから聞いているよ。お前今日仕事なんだろ?で、どうしたらいい?〕
「もちろん行ってもいいよ。」
〔当然行くさ。俺、やる気満々だし(笑)。そうじゃなくて、心配じゃないのかって。〕
「心配じゃない事もないけど・・・・。」
〔そうだろ。分かった。逐一スマホに連絡入れるから。勿論、している時にさ。〕
英人から予想外の提案です。プレイボーイというか、英人らしい発想だった。俺はその提案を有難く受けたが、実は俺は俺で策は講じていた。インターネット通販で購入した“置き時計型のビデオカメラ”を寝室のサイドテーブルの上に仕掛ける。外部電源で24時間連続録画出来て、動体検知をして録画するタイプ。リモコンでスイッチを入れるので本体には一切スイッチ類がない。バレル心配はない。ただ、隠し撮りという行為に罪悪感は少し残ったが・・・・。
仕事と言っても、午前中で終わる。俺は軽く昼をとってインターネットカフェ(ネカフェ)に入る事にした。既に午後1時を回っていた頃、部屋には英人が来ている時間だ。俺は電話を握り締め、雑誌片手に英人からの連絡を待つ。
時計は午後2時を廻る。「本当に部屋に居るのか?」、「もしかすると外に出かけたのか?」、「ラブホテルで気兼ねなくセックスか?」と、あれこれ考えながら少しずつイライラし始めた時の事、スマホが鳴った。
息を呑んで受話器を耳に当てると、ギシギシとベッドの軋む音が聞こえる。
〔なんか、いくらなんでも激し過ぎねぇ?〕これは英人の声だ。
『・・・・・・・。』
〔こんなに好きだったっけ・・・・?〕
『・・・・・・。』
ベッドの軋む音に混じって、ジュルッと舌舐めずりするような音が聞こえる。俺はもういきなりピストン運動からかと思ったが、どうやらフェラチオのようだ。ベッドがあんなに軋むくらいのフェラチオって、「何なんだ?」これを聞いただけで、「少なくとも翠はいつも以上に興奮しているのかも?」と思ってしまった。
僅か30秒程で電話は切れる。「もう終わりなのか?」二人っきりで翠があの長いペニスをフェラチオしている所を想像すると、信じられない程に硬く勃起してしまった。悶々としていると、約10分程してスマホが鳴る。
ギシギシと軋む音、しかも間隔がかなり短い。
〔あ~やべ!凄え!吸い込まれる~!あっ!出る出るっ!〕
すぐに静かになり、翠の苦しそうで、でも『ふふ。』と笑う声が聞こえる。
〔>翠ちゃん、サンキュー。気持ち良かった。〕
『そお・・・・良かった~。』
〔本当はベッドでちゃんとしたかったけどな、仕方ないか・・。〕
『・・・・・・・・。』
〔智浩に悪いからな。今日は大人しくしているか・・・・。〕
『・・・・・・・・。』
軋んでいたのはベッドではなく、リビングのソファだったのか。それにしてもフェラチオで終わりなのか?英人はそんなので満足できるのか?
2014/10/26
会社に着いてから英人に電話すると、既に今日の事は知っていた。
〔ああ、翠ちゃんから聞いているよ。お前今日仕事なんだろ?で、どうしたらいい?〕
「もちろん行ってもいいよ。」
〔当然行くさ。俺、やる気満々だし(笑)。そうじゃなくて、心配じゃないのかって。〕
「心配じゃない事もないけど・・・・。」
〔そうだろ。分かった。逐一スマホに連絡入れるから。勿論、している時にさ。〕
英人から予想外の提案です。プレイボーイというか、英人らしい発想だった。俺はその提案を有難く受けたが、実は俺は俺で策は講じていた。インターネット通販で購入した“置き時計型のビデオカメラ”を寝室のサイドテーブルの上に仕掛ける。外部電源で24時間連続録画出来て、動体検知をして録画するタイプ。リモコンでスイッチを入れるので本体には一切スイッチ類がない。バレル心配はない。ただ、隠し撮りという行為に罪悪感は少し残ったが・・・・。
仕事と言っても、午前中で終わる。俺は軽く昼をとってインターネットカフェ(ネカフェ)に入る事にした。既に午後1時を回っていた頃、部屋には英人が来ている時間だ。俺は電話を握り締め、雑誌片手に英人からの連絡を待つ。
時計は午後2時を廻る。「本当に部屋に居るのか?」、「もしかすると外に出かけたのか?」、「ラブホテルで気兼ねなくセックスか?」と、あれこれ考えながら少しずつイライラし始めた時の事、スマホが鳴った。
息を呑んで受話器を耳に当てると、ギシギシとベッドの軋む音が聞こえる。
〔なんか、いくらなんでも激し過ぎねぇ?〕これは英人の声だ。
『・・・・・・・。』
〔こんなに好きだったっけ・・・・?〕
『・・・・・・。』
ベッドの軋む音に混じって、ジュルッと舌舐めずりするような音が聞こえる。俺はもういきなりピストン運動からかと思ったが、どうやらフェラチオのようだ。ベッドがあんなに軋むくらいのフェラチオって、「何なんだ?」これを聞いただけで、「少なくとも翠はいつも以上に興奮しているのかも?」と思ってしまった。
僅か30秒程で電話は切れる。「もう終わりなのか?」二人っきりで翠があの長いペニスをフェラチオしている所を想像すると、信じられない程に硬く勃起してしまった。悶々としていると、約10分程してスマホが鳴る。
ギシギシと軋む音、しかも間隔がかなり短い。
〔あ~やべ!凄え!吸い込まれる~!あっ!出る出るっ!〕
すぐに静かになり、翠の苦しそうで、でも『ふふ。』と笑う声が聞こえる。
〔>翠ちゃん、サンキュー。気持ち良かった。〕
『そお・・・・良かった~。』
〔本当はベッドでちゃんとしたかったけどな、仕方ないか・・。〕
『・・・・・・・・。』
〔智浩に悪いからな。今日は大人しくしているか・・・・。〕
『・・・・・・・・。』
軋んでいたのはベッドではなく、リビングのソファだったのか。それにしてもフェラチオで終わりなのか?英人はそんなので満足できるのか?
2014/10/26
〔トライアングル〕 第5章の3〖エピソードⅢ-3〗
中A〔トライアングル〕 第5章の3〖エピソードⅢ-3〗
想定外の二人の行動、俺は英人にメールを送った。≪もう終わり?≫って訊ねると、≪終わりだって。翠ちゃん、本番はダメだってさ(涙)≫
思わずガッツポーズする俺。心と身体が相反しているようなしていないような。ただ、隠し撮りをしなくてよかったという安堵感は大きかった。すぐに帰って翠を抱きしめたかったけど、ネカフェは五時間パックで頼んでしまっていたので、取り敢えず夕方までゆっくりする事にした。(貧乏症だな。)
午後5時を回った所でネカフェを出て自宅へ向かう。うきうきしながら、前を膨らませながら、今夜はデキルカモ・・・。なんて考えながら駅を降り、妻の翠(みどり)に帰るとメールをしようとスマホを取り出した。するとそこには英人からの着信が2件。スマホバイブにして漫画読みふけっていた時に来たものだった。すぐに英人に電話をしたが、その内容【結局フェラチオの後、セックスしたそうだ。しかも三回も。】を聞いて思わず「あ~・・・・。」と、大きなため息が出てしまう。
英人は帰り際、駄目もとで強引にキスして押し倒したらしい。すると思った程抵抗しなかったので、そのまま玄関で手マンしようとしたら、黙って手を引っ張られて寝室に連れてかれたのだと。(これはあくまでも英人の話だが・・・。)〔智浩電話聞いてなかったのか?・・・・。結構激しかったのに。〕
英人の話を聞いて気分的には萎えたけど、あそこはガチガチのまま。自宅に戻ると、いつもと変わらない翠がいた。
『おかえり。お疲れさま・・・・。』
「・・・英人は何時までいたの?」
『え?いきなりその話?』
「うん・・・気になっちゃって・・・・。」
『気にするくらいなら、今日はやめれば良かったのに・・・もう・・・・。』
「・・・それで?・・・・。」
『うん・・・・。さっき帰ったよ・・・・。』
「やっぱ・・・しちゃった?」
『・・・え・・・・。・・・うん、まぁ・・・・。』
恥ずかしそうに俯く翠が可愛くて、思わず顔を両手で挟んでキスをしようとした。しかし、翠は反射的に顔を背ける。驚いた俺が茫然としていると、『あ、いや・・・。あの、ゴメン・・・。その、英人さんとさ、その、後だから・・・・。智浩は嫌かなと思って・・・・。』そう言うと、チュッと軽いキスを俺にして小走りで台所に引っ込んじまう。
嫉妬というか寂しさというか・・・・。複雑な気持ちで翠の後ろ姿を見ていた。翠は英人との余韻がまだ抜けていなかったのかもしれないと思った。・・・・。いや、そう自分に言い聞かせた・・・。その日はそれから晩御飯食べてテレビ見て風呂入って・・・・。いつもと同じ夜になった。ベッドに入ってもそんな雰囲気には全くならず、気が付いたら隣で翠は寝息を立てている。ビデオは翠が寝ている間にPCにダビング、中身は日を改めて翠のいない間に見た。
結構躊躇をしたのだが、肉眼で見るか画面通して見るかの違いだと、軽く考えるようにした。しかし、実際見始めると、今までにないくらい緊張してしまった。(これから内容を書いていくけど、正直俺はこれで何度も自慰をした。今でも世話になっているくらい、エロい。)
早送りで進めて行くと、午後1時過ぎに翠が一人で寝室に入ってくる所が映っていた。何か物を探してすぐにリビングへ。時間的には英人が部屋に来ていてもいい時間。
その後、2時を回っても一向に寝室には現れない。ボリュームを上げても、この時リビングでフェラチオ中の二人の物音は一切しない。何の事はない只の寝室が延々と映し出されているだけだったけれど、その瞬間にすぐとなりで翠が英人のペニスをしゃぶっているかと思うだけで、かなり興奮してしまった。
そして画面の時計が三時半になった時、翠に手を引かれて寝室になだれ込んでくる二人が映る。本当になだれ込むような感じで入って来ると、その勢いのまま後ろから翠に抱き付く英人。翠の耳元で何かを囁いているようだ。首に回された英人の腕に両手を添えて、コクコクと頷いていた。
すると、そのまま後ろを向いて英人とキス。ずっと、キス。その内英人の両手は翠の胸を後ろから鷲掴みにして揉み始め、次第にその手はお腹から服の中に忍び込み、そしてブラの下から直に揉んでいる。
翠は腕を英人の頭に下から巻きつける様にして引き寄せ、一層唇を貪っているようだった。翠の普段着のスウェット地のミニの中に右手を入れて、黒いストッキングの上からあそこを触り始めた。翠は少し内股になって身をよじるような仕草をしていたが、キスは止めようとしない。
唇を離さずに翠を振り向かせ、正面から抱き合いながら本格的なキスを始める二人。翠は英人の首に両手を回し、英人は翠のミニをたくし上げて両手でお尻を掴みながら、お互い顔を左右に忙しく傾け、文字通り貪るようなキスをしていた。
以前も書いたけど、二人がキスしているところを見るのは本当にキツイ。心が悲鳴を上げそうになる。
2014/11/07
想定外の二人の行動、俺は英人にメールを送った。≪もう終わり?≫って訊ねると、≪終わりだって。翠ちゃん、本番はダメだってさ(涙)≫
思わずガッツポーズする俺。心と身体が相反しているようなしていないような。ただ、隠し撮りをしなくてよかったという安堵感は大きかった。すぐに帰って翠を抱きしめたかったけど、ネカフェは五時間パックで頼んでしまっていたので、取り敢えず夕方までゆっくりする事にした。(貧乏症だな。)
午後5時を回った所でネカフェを出て自宅へ向かう。うきうきしながら、前を膨らませながら、今夜はデキルカモ・・・。なんて考えながら駅を降り、妻の翠(みどり)に帰るとメールをしようとスマホを取り出した。するとそこには英人からの着信が2件。スマホバイブにして漫画読みふけっていた時に来たものだった。すぐに英人に電話をしたが、その内容【結局フェラチオの後、セックスしたそうだ。しかも三回も。】を聞いて思わず「あ~・・・・。」と、大きなため息が出てしまう。
英人は帰り際、駄目もとで強引にキスして押し倒したらしい。すると思った程抵抗しなかったので、そのまま玄関で手マンしようとしたら、黙って手を引っ張られて寝室に連れてかれたのだと。(これはあくまでも英人の話だが・・・。)〔智浩電話聞いてなかったのか?・・・・。結構激しかったのに。〕
英人の話を聞いて気分的には萎えたけど、あそこはガチガチのまま。自宅に戻ると、いつもと変わらない翠がいた。
『おかえり。お疲れさま・・・・。』
「・・・英人は何時までいたの?」
『え?いきなりその話?』
「うん・・・気になっちゃって・・・・。」
『気にするくらいなら、今日はやめれば良かったのに・・・もう・・・・。』
「・・・それで?・・・・。」
『うん・・・・。さっき帰ったよ・・・・。』
「やっぱ・・・しちゃった?」
『・・・え・・・・。・・・うん、まぁ・・・・。』
恥ずかしそうに俯く翠が可愛くて、思わず顔を両手で挟んでキスをしようとした。しかし、翠は反射的に顔を背ける。驚いた俺が茫然としていると、『あ、いや・・・。あの、ゴメン・・・。その、英人さんとさ、その、後だから・・・・。智浩は嫌かなと思って・・・・。』そう言うと、チュッと軽いキスを俺にして小走りで台所に引っ込んじまう。
嫉妬というか寂しさというか・・・・。複雑な気持ちで翠の後ろ姿を見ていた。翠は英人との余韻がまだ抜けていなかったのかもしれないと思った。・・・・。いや、そう自分に言い聞かせた・・・。その日はそれから晩御飯食べてテレビ見て風呂入って・・・・。いつもと同じ夜になった。ベッドに入ってもそんな雰囲気には全くならず、気が付いたら隣で翠は寝息を立てている。ビデオは翠が寝ている間にPCにダビング、中身は日を改めて翠のいない間に見た。
結構躊躇をしたのだが、肉眼で見るか画面通して見るかの違いだと、軽く考えるようにした。しかし、実際見始めると、今までにないくらい緊張してしまった。(これから内容を書いていくけど、正直俺はこれで何度も自慰をした。今でも世話になっているくらい、エロい。)
早送りで進めて行くと、午後1時過ぎに翠が一人で寝室に入ってくる所が映っていた。何か物を探してすぐにリビングへ。時間的には英人が部屋に来ていてもいい時間。
その後、2時を回っても一向に寝室には現れない。ボリュームを上げても、この時リビングでフェラチオ中の二人の物音は一切しない。何の事はない只の寝室が延々と映し出されているだけだったけれど、その瞬間にすぐとなりで翠が英人のペニスをしゃぶっているかと思うだけで、かなり興奮してしまった。
そして画面の時計が三時半になった時、翠に手を引かれて寝室になだれ込んでくる二人が映る。本当になだれ込むような感じで入って来ると、その勢いのまま後ろから翠に抱き付く英人。翠の耳元で何かを囁いているようだ。首に回された英人の腕に両手を添えて、コクコクと頷いていた。
すると、そのまま後ろを向いて英人とキス。ずっと、キス。その内英人の両手は翠の胸を後ろから鷲掴みにして揉み始め、次第にその手はお腹から服の中に忍び込み、そしてブラの下から直に揉んでいる。
翠は腕を英人の頭に下から巻きつける様にして引き寄せ、一層唇を貪っているようだった。翠の普段着のスウェット地のミニの中に右手を入れて、黒いストッキングの上からあそこを触り始めた。翠は少し内股になって身をよじるような仕草をしていたが、キスは止めようとしない。
唇を離さずに翠を振り向かせ、正面から抱き合いながら本格的なキスを始める二人。翠は英人の首に両手を回し、英人は翠のミニをたくし上げて両手でお尻を掴みながら、お互い顔を左右に忙しく傾け、文字通り貪るようなキスをしていた。
以前も書いたけど、二人がキスしているところを見るのは本当にキツイ。心が悲鳴を上げそうになる。
2014/11/07
〔トライアングル〕 第5章の4〖エピソードⅢ-4〗
中A〔トライアングル〕 第5章の4〖エピソードⅢ-4〗
英人は翠が『きゃっ!』と軽く声を出すくらい、少し乱暴にベッドに押し倒すと、シャツとブラジャーを一気にたくし上げて、ブラジャーの下からはち切れそうに顔を出す乳房を舐めまわし始める。
途端に、『あん・・・・。いや・・・・。」と声を漏らす翠の腕は、英人の頭を抱えていた。まるで自分の胸に押し付けるかのようにしている。英人が胸への愛撫は程々に、スカートをめくり上げてストッキングを降ろそうとする。黒いストッキングから真っ白な太ももが露わになり、内腿に襲い掛かるように英人は顔を埋めた。
くすぐったそうに笑う翠・・・・。・・・・。
目の前の二人がまるで恋人同士のように見える。あぁ、でも何年か前は確かに恋人同士だったのか・・・・。・・・・。と、今更思い出してしまった。既に何も付けていないスカートの下に顔を入れて愛撫する英人。翠は目を閉じて、苦しそうに眉間にシワを寄せながら喘いでいた。『ダメ・・それ以上やったらイっちゃうよぉ~。』
笑ながら甘えるように訴える翠。英人は飛び起きて慌てて服を脱ぎ出した。シャツのボタンをもどかしそうに外すと乱暴にジーンズを振りほどき、最後の一枚まであっという間に脱いでしまった。勃起し切ったペニスが跳ねるように飛び出した。
『えぇ~、ちょっと凄くない?さっき出したばかりじゃん・・・・。』
〔もう無理、無理。すぐ挿れたい!〕
自分で服を脱いでいた翠に襲いかかろうとする英人。慌てて制止すると、頼まれてもいないのにペニスを握って優しく扱く翠だった。四つん這いの態勢の英人の股間に潜り込むようにしてフェラチオを始めた。英人は目の前でうごめくスカート一枚の翠のお尻を丸出しにして、割れ目に指を這わせていた。
『あんっ、やだ・・・・。あああっ・・・・。』
〔我慢できん。もう挿れたいよ。〕
『・・・・いいよ・・・・。でもコンドームは?うち、レギュラーサイズしかないよ?』
事も無げに言い切る翠。英人のサイズが普通ではないという事を、昔から身を持って経験している女だからこその言葉。
俺の心はざわついた。嫉妬と悲しみ・・・・。当時の二人の時間は絶対に消える事はなく、事実として二人の記憶と身体へ鮮明に残っていく・・・・。上手い言葉が見当たらないが、俺には絶対に不可侵の領域が二人にはあるという事を強く感じてしまった。
英人は急いでリビングに戻って、コンドームの束を取って来た。その一つを袋から出している時、翠は再び英人のペニスに手を伸ばした。
2014/11/10
英人は翠が『きゃっ!』と軽く声を出すくらい、少し乱暴にベッドに押し倒すと、シャツとブラジャーを一気にたくし上げて、ブラジャーの下からはち切れそうに顔を出す乳房を舐めまわし始める。
途端に、『あん・・・・。いや・・・・。」と声を漏らす翠の腕は、英人の頭を抱えていた。まるで自分の胸に押し付けるかのようにしている。英人が胸への愛撫は程々に、スカートをめくり上げてストッキングを降ろそうとする。黒いストッキングから真っ白な太ももが露わになり、内腿に襲い掛かるように英人は顔を埋めた。
くすぐったそうに笑う翠・・・・。・・・・。
目の前の二人がまるで恋人同士のように見える。あぁ、でも何年か前は確かに恋人同士だったのか・・・・。・・・・。と、今更思い出してしまった。既に何も付けていないスカートの下に顔を入れて愛撫する英人。翠は目を閉じて、苦しそうに眉間にシワを寄せながら喘いでいた。『ダメ・・それ以上やったらイっちゃうよぉ~。』
笑ながら甘えるように訴える翠。英人は飛び起きて慌てて服を脱ぎ出した。シャツのボタンをもどかしそうに外すと乱暴にジーンズを振りほどき、最後の一枚まであっという間に脱いでしまった。勃起し切ったペニスが跳ねるように飛び出した。
『えぇ~、ちょっと凄くない?さっき出したばかりじゃん・・・・。』
〔もう無理、無理。すぐ挿れたい!〕
自分で服を脱いでいた翠に襲いかかろうとする英人。慌てて制止すると、頼まれてもいないのにペニスを握って優しく扱く翠だった。四つん這いの態勢の英人の股間に潜り込むようにしてフェラチオを始めた。英人は目の前でうごめくスカート一枚の翠のお尻を丸出しにして、割れ目に指を這わせていた。
『あんっ、やだ・・・・。あああっ・・・・。』
〔我慢できん。もう挿れたいよ。〕
『・・・・いいよ・・・・。でもコンドームは?うち、レギュラーサイズしかないよ?』
事も無げに言い切る翠。英人のサイズが普通ではないという事を、昔から身を持って経験している女だからこその言葉。
俺の心はざわついた。嫉妬と悲しみ・・・・。当時の二人の時間は絶対に消える事はなく、事実として二人の記憶と身体へ鮮明に残っていく・・・・。上手い言葉が見当たらないが、俺には絶対に不可侵の領域が二人にはあるという事を強く感じてしまった。
英人は急いでリビングに戻って、コンドームの束を取って来た。その一つを袋から出している時、翠は再び英人のペニスに手を伸ばした。
2014/11/10
〔トライアングル〕 第5章の5〖エピソードⅢ-5〗
中A〔トライアングル〕 第5章の5〖エピソードⅢ-5〗
『凄いね・・・・。はち切れそうになっている・・・・。』右手でペニスを握りながら、親指で先端をグリグリと撫で回し、先走り液を亀頭全体に刷り込むようにしていた。最後に、ペロッと先端を舐め上げると、スカート一枚の姿でベッドに横たわった。そんな状況でも恥ずかしいのか、寝ながらずり上がったスカートを整えてあそこを隠そうとしていた。
でもコンドームを付けた英人が、せっかく直したスカートがめくり上がる程、翠の両脚を抱えながら開かせ、あそこにペニスを挿れようとする。そして、少し腰を前に進めるのと、同時に『ハァ~』と溜息をついて翠は大きく仰け反った。
〔半分入っちゃったよ?分かる?〕
『う・・・ん・・・・。』
〔動いていい?〕
『うん・・・・。動いて・・・・。』
「はは、やっぱ止めようかな~」
「え?何で?」
「なんとなく・・・・。やっぱ動いて欲しい?」
『別に・・・・。』
怒ってはいないようだが、膨れっ面をする翠。少女がふてくされる様な、可愛げのある表情とでも言うか。
『いいもん。智浩に一杯してもらうから・・・・。』
〔マジで?ああ~、もう、なんか想像しちゃうなぁ~〕
『何が?』
〔智浩と翠ちゃんのセックス。〕
『ちょっと止めてよ、本当に。』
〔智浩のペニス、良い形してるもんな。〕
『・・・え?・・・・。なんでそんな事を知っているの?』
〔そりゃ付き合い長いから。〕
くだらないギャグを言ってフェラチオをする英人。翠は黙ったまま。ちょっとムカついている感じもした。何となく空気が硬くなってきた事に気づいたらしい英人は、翠の両手を取って自分の指を絡めて枕の両脇で拘束した。驚いてイヤイヤと首を振る翠に覆い被さって強引にキス。そして腰を一気に前に進める。
『ん!んんんんっ!』
翠は口を塞(ふさ)がれていても漏れる大きな声。唇を離し、腰を振りながらじっと翠の顔を見つめる英人。
『あああっ、そんな・・・・。いきなり・・・・。ズルい・・・・。』
〔翠ちゃんって、本当に可愛い顔しているね。〕
『いや・・・・。見ない、で・・・・。恥ずかしい・・・・。』
〔喘(あえ)いでいる顔が超エロいよ。見ているだけで、出したく、なって、きちゃった・・・・。〕
本格的に挿れてから数分しか経っていないのに英人は根を上げ始めた。
『はぁ、はぁ、ねぇ、奥へ・・・・。して・・・・。』
英人は無言で腰を押し込める様にして、いつものように微妙にこねるような動きに変えた。翠は途端に、人が変わったように声を上げる。
『んはぁっ!・・・・。そ、そこっ!そこっ!あああっ!・・・・。もっと!』
〔翠ちゃん、逝く?もう逝くの?〕
コクコクと何度も頷く翠。
「俺も、俺も、逝くよ!逝っちゃうよ!」
『あん、イクッ!私も・・・・。イクッ!あっ、智浩!愛してる!』
その時大きく腰を引く英人。抜いてしまったようだ。
『えぇぇ?・・・・どうして・・・・?』
〔“翠(みどり)”って、呼び捨てにしていい?〕
『・・・・急に、どうして?』
〔昔みたいに俺の事も呼び捨てにしていいからさ。なぁ、いいだろ?〕
『それ・・・・だめ・・・・。智浩だけだから・・・・。』
〔そんな事言うなって。なぁ、翠。〕
以前英人に、〔翠はしている最中に時々俺の名前を呼ぶよ。〕、と聞いた事がある。実際に聴くと複雑な気分だった。本当は英人の名前を呼び捨てにしたいのだが、さすがに罪悪感があるから俺の名前で誤魔化しているのか?それとも、俺の事を思い出して、気持ちの上でギリギリブレーキをかけているのか?いずれにしても、俺はセックスの最中に『愛している。』と言われた事はない。実際、『智浩、愛している。』と翠に見つめられ、同時に果てる事が出来たなら、どんなに最高な気分だろうか・・・・。そんな事を考えていた。
2014/11/15
『凄いね・・・・。はち切れそうになっている・・・・。』右手でペニスを握りながら、親指で先端をグリグリと撫で回し、先走り液を亀頭全体に刷り込むようにしていた。最後に、ペロッと先端を舐め上げると、スカート一枚の姿でベッドに横たわった。そんな状況でも恥ずかしいのか、寝ながらずり上がったスカートを整えてあそこを隠そうとしていた。
でもコンドームを付けた英人が、せっかく直したスカートがめくり上がる程、翠の両脚を抱えながら開かせ、あそこにペニスを挿れようとする。そして、少し腰を前に進めるのと、同時に『ハァ~』と溜息をついて翠は大きく仰け反った。
〔半分入っちゃったよ?分かる?〕
『う・・・ん・・・・。』
〔動いていい?〕
『うん・・・・。動いて・・・・。』
「はは、やっぱ止めようかな~」
「え?何で?」
「なんとなく・・・・。やっぱ動いて欲しい?」
『別に・・・・。』
怒ってはいないようだが、膨れっ面をする翠。少女がふてくされる様な、可愛げのある表情とでも言うか。
『いいもん。智浩に一杯してもらうから・・・・。』
〔マジで?ああ~、もう、なんか想像しちゃうなぁ~〕
『何が?』
〔智浩と翠ちゃんのセックス。〕
『ちょっと止めてよ、本当に。』
〔智浩のペニス、良い形してるもんな。〕
『・・・え?・・・・。なんでそんな事を知っているの?』
〔そりゃ付き合い長いから。〕
くだらないギャグを言ってフェラチオをする英人。翠は黙ったまま。ちょっとムカついている感じもした。何となく空気が硬くなってきた事に気づいたらしい英人は、翠の両手を取って自分の指を絡めて枕の両脇で拘束した。驚いてイヤイヤと首を振る翠に覆い被さって強引にキス。そして腰を一気に前に進める。
『ん!んんんんっ!』
翠は口を塞(ふさ)がれていても漏れる大きな声。唇を離し、腰を振りながらじっと翠の顔を見つめる英人。
『あああっ、そんな・・・・。いきなり・・・・。ズルい・・・・。』
〔翠ちゃんって、本当に可愛い顔しているね。〕
『いや・・・・。見ない、で・・・・。恥ずかしい・・・・。』
〔喘(あえ)いでいる顔が超エロいよ。見ているだけで、出したく、なって、きちゃった・・・・。〕
本格的に挿れてから数分しか経っていないのに英人は根を上げ始めた。
『はぁ、はぁ、ねぇ、奥へ・・・・。して・・・・。』
英人は無言で腰を押し込める様にして、いつものように微妙にこねるような動きに変えた。翠は途端に、人が変わったように声を上げる。
『んはぁっ!・・・・。そ、そこっ!そこっ!あああっ!・・・・。もっと!』
〔翠ちゃん、逝く?もう逝くの?〕
コクコクと何度も頷く翠。
「俺も、俺も、逝くよ!逝っちゃうよ!」
『あん、イクッ!私も・・・・。イクッ!あっ、智浩!愛してる!』
その時大きく腰を引く英人。抜いてしまったようだ。
『えぇぇ?・・・・どうして・・・・?』
〔“翠(みどり)”って、呼び捨てにしていい?〕
『・・・・急に、どうして?』
〔昔みたいに俺の事も呼び捨てにしていいからさ。なぁ、いいだろ?〕
『それ・・・・だめ・・・・。智浩だけだから・・・・。』
〔そんな事言うなって。なぁ、翠。〕
以前英人に、〔翠はしている最中に時々俺の名前を呼ぶよ。〕、と聞いた事がある。実際に聴くと複雑な気分だった。本当は英人の名前を呼び捨てにしたいのだが、さすがに罪悪感があるから俺の名前で誤魔化しているのか?それとも、俺の事を思い出して、気持ちの上でギリギリブレーキをかけているのか?いずれにしても、俺はセックスの最中に『愛している。』と言われた事はない。実際、『智浩、愛している。』と翠に見つめられ、同時に果てる事が出来たなら、どんなに最高な気分だろうか・・・・。そんな事を考えていた。
2014/11/15
〔トライアングル〕 第5章の6〖エピソードⅢ-6〗
中A〔トライアングル〕 第5章の6〖エピソードⅢ-6〗
激しく出し入れさせながら射精する親友の英人(ひでと)。その間、妻の翠(みどり)は脚を英人の腰に巻き付けるようにして身体を仰け反らせている。グッタリと動かない二人。こちらまで汗の熱気が伝わってきそうな程のエロさだった。
ゆっくりとピストンを再開する英人。
『あっ・・・・。またズルい!そんなの・・・・。』
〔翠、気持ちいいよ!翠!。〕
『いや・・・・。あっ!・・・・。すごっ・・・・。やだ・・・・。あぁぁぁっ・・・・。あぁぁぁっ・・・・。』
〔やばっ、出る、もう、出る!。〕
英人が顔を起こし、翠に顔を寄せて舌を出していた。すると、クスっと笑いながらその舌に吸い付く翠。一瞬口を離して見つめ会うと、翠が下から英人の首に手を回してディープキス。二人の口が怪しくうごめき、舌を絡めている様子まではっきり見えた。更に唾液を飲み込むように何度も喉をならしていた。五分程も続いたキス。
〔翠ってこんなにキス好きだっけ?〕
『また呼び捨てにした(笑)。元々好きだったよ。英人さんがしてくれなかっただけじゃん。』
〔なんだ、言ってくれれば良かったのに。〕
『言える訳ないでしょ!つうか、察しなさいよ!』
他愛もない会話をしていたが、その間ずっと抱き合ったまま。ペニスも挿入されたまま。俺はそれに激しく嫉妬、そして恥ずかしながらも最初の射精・・・・。
英人は起き上がるとティッシュを取りに行き、翠の股間を丁寧に拭き始める。
『優しいね。』
〔そおか?男として当然でしょ。〕
『よく言うわ(笑)。昔は絶対してくれなかったのに・・。』
〔ええ?そうだっけ?そんな事ないだろ~。〕
『いいえ!あの時、今みたいに優しければなぁ~。』
〔え?何?あの時、優しければ、何さ?〕
『また違ったって事・・・。何でもない!はい、次は私!』
翠は飛び起きると半立ちのペニスから手際良くコンドームを外し、何とフェラチオを始めてしまった。〔うわ~気持ち良い~!ってか、くすぐったい。〕翠は英人のペニスを咥えたまま、ひたすら顔を上下させる。
2014/11/19
激しく出し入れさせながら射精する親友の英人(ひでと)。その間、妻の翠(みどり)は脚を英人の腰に巻き付けるようにして身体を仰け反らせている。グッタリと動かない二人。こちらまで汗の熱気が伝わってきそうな程のエロさだった。
ゆっくりとピストンを再開する英人。
『あっ・・・・。またズルい!そんなの・・・・。』
〔翠、気持ちいいよ!翠!。〕
『いや・・・・。あっ!・・・・。すごっ・・・・。やだ・・・・。あぁぁぁっ・・・・。あぁぁぁっ・・・・。』
〔やばっ、出る、もう、出る!。〕
英人が顔を起こし、翠に顔を寄せて舌を出していた。すると、クスっと笑いながらその舌に吸い付く翠。一瞬口を離して見つめ会うと、翠が下から英人の首に手を回してディープキス。二人の口が怪しくうごめき、舌を絡めている様子まではっきり見えた。更に唾液を飲み込むように何度も喉をならしていた。五分程も続いたキス。
〔翠ってこんなにキス好きだっけ?〕
『また呼び捨てにした(笑)。元々好きだったよ。英人さんがしてくれなかっただけじゃん。』
〔なんだ、言ってくれれば良かったのに。〕
『言える訳ないでしょ!つうか、察しなさいよ!』
他愛もない会話をしていたが、その間ずっと抱き合ったまま。ペニスも挿入されたまま。俺はそれに激しく嫉妬、そして恥ずかしながらも最初の射精・・・・。
英人は起き上がるとティッシュを取りに行き、翠の股間を丁寧に拭き始める。
『優しいね。』
〔そおか?男として当然でしょ。〕
『よく言うわ(笑)。昔は絶対してくれなかったのに・・。』
〔ええ?そうだっけ?そんな事ないだろ~。〕
『いいえ!あの時、今みたいに優しければなぁ~。』
〔え?何?あの時、優しければ、何さ?〕
『また違ったって事・・・。何でもない!はい、次は私!』
翠は飛び起きると半立ちのペニスから手際良くコンドームを外し、何とフェラチオを始めてしまった。〔うわ~気持ち良い~!ってか、くすぐったい。〕翠は英人のペニスを咥えたまま、ひたすら顔を上下させる。
2014/11/19
〔トライアングル〕 第5章の7〖エピソードⅢ-7〗
中A〔トライアングル〕 第5章の7〖エピソードⅢ-7〗
『ねぇ・・・・。全然小さくならないんだけど・・・・。なんで?』
〔当たり前じゃん、翠ちゃんにフェラチオしてもらってんだもん。〕
『・・・・。英人さんは、どうしたら収まるの?』
〔出したら収まる。〕
『え?もう二回も出しているんじゃないの?まだ?』
妻の翠は呆れるように問いかける。その手は小刻みに英人のペニスを扱いていた。
〔智浩の事は知らないけど、俺の場合は最低三回しないと無理だから。〕
フェラチオする英人から目を逸らして無言で考える翠。扱いていた手を離すと、英人用のコンドームを取り出して無言のままペニスに被せ、そこに跨っていった。眉間にシワを寄せながらゆっくりと途中まで腰を下ろしていった。軽くユラユラと腰を動かした後、中途半端に挿入したまま静止する。
『やっぱり腰に力が入らない・・・・。』
〔また腰が抜けちゃった?俺、ゆっくり動いたほうがいい?〕
下から翠の腰を押さえ、小刻みに腰を突き上げ始めた。丁度Gスポットに当たる角度だ。再び顔を歪める翠。しかし、次第に声が漏れ始める。英人は翠が感じ始めたのを見て、両手で乳首を摘まむように刺激し始めた。暫くこの状態が続くと、翠は耐えきれない様に英人の上に突っ伏してしまう。
〔あれ?ひょっとしてイっちゃった?〕
翠はコクコクと頷(うなず)く。
『でも・・・・。次はちゃんと奥まで・・・・。欲しい・・・・。かな・・・・。』
英人は繋がったまま、態勢を変えて翠の左足を抱えると側位で腰を振り始めた。
『あっ・・・・。ああああっ!ああぁぁぁ!』翠が途端にエッチな声を上げる。
英人は左手で翠のお腹を撫で回し、胸を荒々しく揉むと、翠の口元に手を持っていった。すると翠は口を開けてその指を咥え、指フェラチオを始める。時折英人は指を抜いて自分でベロベロと、唾液をべっとり付けるように舐め、また翠に咥えさせる。そんな事を何度も繰り返す二人。俺は画面を食い入るように見つめるしか無かった。《なんていやらしい二人なんだ。》と・・・・。俺の心拍数が急上昇。
翠は、目を瞑りながら英人の人差し指と中指に舌を絡ませる・・・・。まるでペニスをしゃぶるように、“恍惚”、と言う言葉がぴったりの表情をしていた。その顔を見て俺は再びフル勃起する。
2014/11/21
『ねぇ・・・・。全然小さくならないんだけど・・・・。なんで?』
〔当たり前じゃん、翠ちゃんにフェラチオしてもらってんだもん。〕
『・・・・。英人さんは、どうしたら収まるの?』
〔出したら収まる。〕
『え?もう二回も出しているんじゃないの?まだ?』
妻の翠は呆れるように問いかける。その手は小刻みに英人のペニスを扱いていた。
〔智浩の事は知らないけど、俺の場合は最低三回しないと無理だから。〕
フェラチオする英人から目を逸らして無言で考える翠。扱いていた手を離すと、英人用のコンドームを取り出して無言のままペニスに被せ、そこに跨っていった。眉間にシワを寄せながらゆっくりと途中まで腰を下ろしていった。軽くユラユラと腰を動かした後、中途半端に挿入したまま静止する。
『やっぱり腰に力が入らない・・・・。』
〔また腰が抜けちゃった?俺、ゆっくり動いたほうがいい?〕
下から翠の腰を押さえ、小刻みに腰を突き上げ始めた。丁度Gスポットに当たる角度だ。再び顔を歪める翠。しかし、次第に声が漏れ始める。英人は翠が感じ始めたのを見て、両手で乳首を摘まむように刺激し始めた。暫くこの状態が続くと、翠は耐えきれない様に英人の上に突っ伏してしまう。
〔あれ?ひょっとしてイっちゃった?〕
翠はコクコクと頷(うなず)く。
『でも・・・・。次はちゃんと奥まで・・・・。欲しい・・・・。かな・・・・。』
英人は繋がったまま、態勢を変えて翠の左足を抱えると側位で腰を振り始めた。
『あっ・・・・。ああああっ!ああぁぁぁ!』翠が途端にエッチな声を上げる。
英人は左手で翠のお腹を撫で回し、胸を荒々しく揉むと、翠の口元に手を持っていった。すると翠は口を開けてその指を咥え、指フェラチオを始める。時折英人は指を抜いて自分でベロベロと、唾液をべっとり付けるように舐め、また翠に咥えさせる。そんな事を何度も繰り返す二人。俺は画面を食い入るように見つめるしか無かった。《なんていやらしい二人なんだ。》と・・・・。俺の心拍数が急上昇。
翠は、目を瞑りながら英人の人差し指と中指に舌を絡ませる・・・・。まるでペニスをしゃぶるように、“恍惚”、と言う言葉がぴったりの表情をしていた。その顔を見て俺は再びフル勃起する。
2014/11/21
〔トライアングル〕 第5章の8〖エピソードⅢ-8〗
中A〔トライアングル〕 第5章の8〖エピソードⅢ-8〗
〔翠ちゃん、腰動かしても大丈夫?〕
『あ・・・・。うん、やってみる・・・・。』
また妻の翠が上になり、ゆっくりと腰を、今度は完全に奥まで刺さる程に下ろした。そして、そこからが凄かった。翠は英人の胸に両手を置くと、いきなり凄い勢いで腰をグラインドさせ始めた。
『あっ!あっ!あっ!・・・・。凄い!・・・・。やだ・・・・。凄いっ!・・・・。』
〔全然大丈夫じゃん。翠ちゃん、ヤバイって!出ちゃうよ!〕
さっきまでの腰の立たない翠とは別人だった。約一分半、一秒間に3ストロークさせるくらいの激しい腰使いを継続させ、ガクッと英人の上に崩れると絞り出すように声を出して果てた。すると英人は翠のお尻を両手で掴むと、杭を打ち込む様に思いっきり腰を突き上げ始める。
『あっ!・・・・。う・・・・。や、やめ・・・・。て・・・・。ひ・・・・。』
声を出せない程に感じているのだろうか?・・・・。翠は・・・・。すぐに英人は腰を高く上げたまま動かなくなった。二人はハァハァ言いながらも、苦しそうにキスを始める。
『あぁ・・・・。英人・・・・。気持ち良かった・・・・。凄く良かった・・・・。』
半泣きになりながら英人の顔を抱えるように抱きながらキスをしていた。英人も下からグシャグシャに翠の頭を抱えながらずっと、ずっとキス・・・・。
『ヤバい・・・・。キスだけで逝っちゃいそう・・・・。』
〔イケよ・・・・。もっとイケよ・・・・。翠・・・・。〕
気付いたら二人は呼び捨てで呼び合っていた。昔みたいに・・・。
繋がったままの股間、翠は微妙に腰をくねらせ始める。
『あ、あ、やばっ・・・・い、逝くッ・・・・。逝く逝く逝くッ!』
殆ど動かずにキスだけで、しかもほぼ連続で逝き始めていた・・・・。全く動かなくなった翠だが、腰だけがシャくるように細かく痙攣している。そのまま眠ったようになった翠を横に下ろし、英人は恐らくトイレに行ったようだ。
翠は眠ったのではなく、失神したのだと思う。セックスで感じ過ぎて失神する・・・・。俺には当然経験が無い。英人が戻って来てベッドで添い寝、全裸で横たわる翠の胸や脚を触るが反応しない。暫くボーッとしていた英人だが、再びリビングへ行くと、冷たいお茶の様なものを持ってきた。それを飲むのかと思ったら、口に含んで翠にキス。恐らく口移ししようとしたのだろう。すぐに目を覚ました翠は、「やだぁ~、ビックリしたぁ」と甘えるように言うと、「もっと頂戴?」と言うと、何度も口移しされ、本当に嬉しそうに飲んでいた。まるで恋人同士のように・・・。
2014/12/03
〔翠ちゃん、腰動かしても大丈夫?〕
『あ・・・・。うん、やってみる・・・・。』
また妻の翠が上になり、ゆっくりと腰を、今度は完全に奥まで刺さる程に下ろした。そして、そこからが凄かった。翠は英人の胸に両手を置くと、いきなり凄い勢いで腰をグラインドさせ始めた。
『あっ!あっ!あっ!・・・・。凄い!・・・・。やだ・・・・。凄いっ!・・・・。』
〔全然大丈夫じゃん。翠ちゃん、ヤバイって!出ちゃうよ!〕
さっきまでの腰の立たない翠とは別人だった。約一分半、一秒間に3ストロークさせるくらいの激しい腰使いを継続させ、ガクッと英人の上に崩れると絞り出すように声を出して果てた。すると英人は翠のお尻を両手で掴むと、杭を打ち込む様に思いっきり腰を突き上げ始める。
『あっ!・・・・。う・・・・。や、やめ・・・・。て・・・・。ひ・・・・。』
声を出せない程に感じているのだろうか?・・・・。翠は・・・・。すぐに英人は腰を高く上げたまま動かなくなった。二人はハァハァ言いながらも、苦しそうにキスを始める。
『あぁ・・・・。英人・・・・。気持ち良かった・・・・。凄く良かった・・・・。』
半泣きになりながら英人の顔を抱えるように抱きながらキスをしていた。英人も下からグシャグシャに翠の頭を抱えながらずっと、ずっとキス・・・・。
『ヤバい・・・・。キスだけで逝っちゃいそう・・・・。』
〔イケよ・・・・。もっとイケよ・・・・。翠・・・・。〕
気付いたら二人は呼び捨てで呼び合っていた。昔みたいに・・・。
繋がったままの股間、翠は微妙に腰をくねらせ始める。
『あ、あ、やばっ・・・・い、逝くッ・・・・。逝く逝く逝くッ!』
殆ど動かずにキスだけで、しかもほぼ連続で逝き始めていた・・・・。全く動かなくなった翠だが、腰だけがシャくるように細かく痙攣している。そのまま眠ったようになった翠を横に下ろし、英人は恐らくトイレに行ったようだ。
翠は眠ったのではなく、失神したのだと思う。セックスで感じ過ぎて失神する・・・・。俺には当然経験が無い。英人が戻って来てベッドで添い寝、全裸で横たわる翠の胸や脚を触るが反応しない。暫くボーッとしていた英人だが、再びリビングへ行くと、冷たいお茶の様なものを持ってきた。それを飲むのかと思ったら、口に含んで翠にキス。恐らく口移ししようとしたのだろう。すぐに目を覚ました翠は、「やだぁ~、ビックリしたぁ」と甘えるように言うと、「もっと頂戴?」と言うと、何度も口移しされ、本当に嬉しそうに飲んでいた。まるで恋人同士のように・・・。
2014/12/03
〔トライアングル〕 第5章の9〖エピソードⅢ-9〗
中A〔トライアングル〕 第5章の9〖エピソードⅢ-9〗
二人はそこから色々な話をしている。俺はその全てを聞いた・・・・。俺にとっては、最高に嬉しくて、最高に興奮させられ、そして最高に落胆する話だった。
〔翠ちゃん、ちょっと感じ過ぎじゃない?智浩に鍛えられた?〕
『気持ち良かったから・・。』
〔智浩とどっちが気持ち良かった?〕って英人の質問に。
『智浩。』
即答する翠。俺は嬉しかったが、社交辞令というか、翠が自分自身に言い聞かせているようにも思えた。俺の被害妄想と言えばそんなのかもしれないが。
〔そうか・・・・。あいつ、亀頭デカいもんな・・・・。俺もまだまだだな・・・・。〕
『ん~にゃ?そんな事も無いと思うけど・・。』
〔本当に!素直に嬉しいデ~ス!〕
他愛も無い話で笑い合う二人。その間にもお互いの乳首を触ったりあそこに手を触れようとしたり、たまに軽いキスしたり。普通の恋人達がするようにいちゃついていた。《おかしな話なのだが、英人が羨ましく思えた。しかも、自分の嫁の痴情を覗きをするって・・・・。正常じゃないな、やっぱ俺は・・・・。》と思う反面、《画面の中の二人も同じ穴の狢(むじな)か・・・・。》と思った。情緒不安定な気分になるのは、大体二人が挿入前のいちゃついている時。
〔智浩はちゃんと奥突いてくれる?〕英人のこの問い掛けはワザとだと思った。俺のが、たいして長くないのを知っていて敢えて翠に『YES』と言わせたくて言ったのだと思う。あいつなりの、翠を感じさせているというプライドだろうか?
これに対しては、翠ははぐらかしてちゃんと真面目に答えていなかった。英人はそんな翠の態度に面白くなさそうにしていたが、俺は落ち込んでしまっていた。はっきりと否定しないのだから。俺自身、あれだけ奥をねだって見た事もない位に乱れる翠を目の当たりにして、それは認めたくないけど、理解はしていた・・・。
英人がまだしつこく問い詰める。
〔おれのは細いけど長さだけはさ・・・・。だから翠ちゃんとは本当に相性が抜群だと思っていたんだけど?・・・・。〕
『・・・・。だったらなんで別れたのよ・・・・。』
確かに翠はそう言った。小さな声だったが、辛うじてマイクで拾われていた。《この一言、まだ英人に未練があるという事だろうか・・・・。》
2014/12/13
二人はそこから色々な話をしている。俺はその全てを聞いた・・・・。俺にとっては、最高に嬉しくて、最高に興奮させられ、そして最高に落胆する話だった。
〔翠ちゃん、ちょっと感じ過ぎじゃない?智浩に鍛えられた?〕
『気持ち良かったから・・。』
〔智浩とどっちが気持ち良かった?〕って英人の質問に。
『智浩。』
即答する翠。俺は嬉しかったが、社交辞令というか、翠が自分自身に言い聞かせているようにも思えた。俺の被害妄想と言えばそんなのかもしれないが。
〔そうか・・・・。あいつ、亀頭デカいもんな・・・・。俺もまだまだだな・・・・。〕
『ん~にゃ?そんな事も無いと思うけど・・。』
〔本当に!素直に嬉しいデ~ス!〕
他愛も無い話で笑い合う二人。その間にもお互いの乳首を触ったりあそこに手を触れようとしたり、たまに軽いキスしたり。普通の恋人達がするようにいちゃついていた。《おかしな話なのだが、英人が羨ましく思えた。しかも、自分の嫁の痴情を覗きをするって・・・・。正常じゃないな、やっぱ俺は・・・・。》と思う反面、《画面の中の二人も同じ穴の狢(むじな)か・・・・。》と思った。情緒不安定な気分になるのは、大体二人が挿入前のいちゃついている時。
〔智浩はちゃんと奥突いてくれる?〕英人のこの問い掛けはワザとだと思った。俺のが、たいして長くないのを知っていて敢えて翠に『YES』と言わせたくて言ったのだと思う。あいつなりの、翠を感じさせているというプライドだろうか?
これに対しては、翠ははぐらかしてちゃんと真面目に答えていなかった。英人はそんな翠の態度に面白くなさそうにしていたが、俺は落ち込んでしまっていた。はっきりと否定しないのだから。俺自身、あれだけ奥をねだって見た事もない位に乱れる翠を目の当たりにして、それは認めたくないけど、理解はしていた・・・。
英人がまだしつこく問い詰める。
〔おれのは細いけど長さだけはさ・・・・。だから翠ちゃんとは本当に相性が抜群だと思っていたんだけど?・・・・。〕
『・・・・。だったらなんで別れたのよ・・・・。』
確かに翠はそう言った。小さな声だったが、辛うじてマイクで拾われていた。《この一言、まだ英人に未練があるという事だろうか・・・・。》
2014/12/13
〔トライアングル〕 第5章の10〖エピソードⅢ-10〗
中A〔トライアングル〕 第5章の10〖エピソードⅢ-10〗
〔ごめん。俺、なんか変な事言ってるね。ごめん・・・・。〕
『・・・・・・・・。・・・・・・・・。』
何となく場が暗くなってしまったようだ。親友の英人(ひでと)が、〔もうそろそろ帰ろうかな。〕と言いながら立ち上がった時、ふいに妻の翠(みどり)が言った。
『まぁ、・・・・。気持ち良いよ・・・・。』
〔えっ?〕
『・・・・いいところには当たるかなって、思うけど。』
英人がベッドに戻って翠の顔を間近でガン見する。
『ちょっと、恐いよ、その顔(笑)。』
〔ごめん。いや、という事は、智浩よりも気持ち良いって事?〕
『もう!そんなに比べたいの(笑)。あのね、智浩とはそんなんじゃないの。私達、夫婦なんだもん。』
〔意味が分かんないんだけど・・・・。〕
『あのね、夫婦ってさ、いつも一緒なんだよ?朝起きても隣に智浩の顔。寝る時も智浩の腕の中。本当に安心できるんだよ?ケンカもするし、笑い合ったりもするし、一緒に泣く時だってある。智浩は私の一部だし、多分智浩も同じ事を思ってくれているはず。』
今まで聞いた事もない、正真正銘の翠の胸の内が語られ始めた。面と向かって「愛してる。」なんて事も恥ずかしくて殆ど言えない俺達だから、ここからの会話は全神経を耳に集中して聞いた。
〔なんか、難しいな。男と女って、そんなもんか・・・・。〕
『じゃあね、私達が付き合っていた時はどうだった?正直いうと、確かにセックスは良かったかもしれない。でも私、安心する事はなかったんだよ。いつも振られるんじゃないかとビクビクしていた。ゆったりとした時間なんかなかったと思う。いつも飛ばしまくりみたいな。ついて行くのが大変だった。いつも貴方の顔色を伺って、貴方に嫌われないようにしなきゃって。そればかり考えていたんだよ。』
〔ごめん、おれ我儘だったからな・・・・。〕
『ううん、いいの。私はそれでも貴方の事が好きだったんだもん。でもね、貴方に別れを切り出されて、絶対にヤダと思う気持ちと、逆に、ああー、これで解放されるかもーって。どこか安心できるかもって。そんな気持ちにもなった。凄く矛盾しているけどね。』
〔あの、気に障るかも知れないけど、おれと別れたから智浩と付き合ったの?それともちゃんと智浩の事、好きになったから?〕英人が俺の聞きたい事をズバリ翠に問い掛ける。俺は鼓動がこれ以上ないくらい激しくなり、喉も渇ききり、目がチカチカする程、感極まっていた。
『好きじゃないと絶対に付き合わないよ、私は。だから少なくとも貴方に捨てられたから智浩に、っていうのは絶対にない。私は智浩の事が大好きだし、世の中で一番大切な人。安心して一生を添い遂げられる人。』
〔ごめん、俺凄く安心した・・・・。なんか、智浩はいい奴だからな。ゴメン、俺、涙が出そう。〕
『変なの!・・・・。でもね、貴方のそういう所、私は知っていたよ。だから大好きだった。』
二人のやりとりを見て、俺も涙が出そうだった。オドオドする英人に比べて堂々と自分の思いを喋る翠が、自分の妻が誇らしくも感じた。“この女と一緒になって良かった。”と思った。
2014/12/18
〔ごめん。俺、なんか変な事言ってるね。ごめん・・・・。〕
『・・・・・・・・。・・・・・・・・。』
何となく場が暗くなってしまったようだ。親友の英人(ひでと)が、〔もうそろそろ帰ろうかな。〕と言いながら立ち上がった時、ふいに妻の翠(みどり)が言った。
『まぁ、・・・・。気持ち良いよ・・・・。』
〔えっ?〕
『・・・・いいところには当たるかなって、思うけど。』
英人がベッドに戻って翠の顔を間近でガン見する。
『ちょっと、恐いよ、その顔(笑)。』
〔ごめん。いや、という事は、智浩よりも気持ち良いって事?〕
『もう!そんなに比べたいの(笑)。あのね、智浩とはそんなんじゃないの。私達、夫婦なんだもん。』
〔意味が分かんないんだけど・・・・。〕
『あのね、夫婦ってさ、いつも一緒なんだよ?朝起きても隣に智浩の顔。寝る時も智浩の腕の中。本当に安心できるんだよ?ケンカもするし、笑い合ったりもするし、一緒に泣く時だってある。智浩は私の一部だし、多分智浩も同じ事を思ってくれているはず。』
今まで聞いた事もない、正真正銘の翠の胸の内が語られ始めた。面と向かって「愛してる。」なんて事も恥ずかしくて殆ど言えない俺達だから、ここからの会話は全神経を耳に集中して聞いた。
〔なんか、難しいな。男と女って、そんなもんか・・・・。〕
『じゃあね、私達が付き合っていた時はどうだった?正直いうと、確かにセックスは良かったかもしれない。でも私、安心する事はなかったんだよ。いつも振られるんじゃないかとビクビクしていた。ゆったりとした時間なんかなかったと思う。いつも飛ばしまくりみたいな。ついて行くのが大変だった。いつも貴方の顔色を伺って、貴方に嫌われないようにしなきゃって。そればかり考えていたんだよ。』
〔ごめん、おれ我儘だったからな・・・・。〕
『ううん、いいの。私はそれでも貴方の事が好きだったんだもん。でもね、貴方に別れを切り出されて、絶対にヤダと思う気持ちと、逆に、ああー、これで解放されるかもーって。どこか安心できるかもって。そんな気持ちにもなった。凄く矛盾しているけどね。』
〔あの、気に障るかも知れないけど、おれと別れたから智浩と付き合ったの?それともちゃんと智浩の事、好きになったから?〕英人が俺の聞きたい事をズバリ翠に問い掛ける。俺は鼓動がこれ以上ないくらい激しくなり、喉も渇ききり、目がチカチカする程、感極まっていた。
『好きじゃないと絶対に付き合わないよ、私は。だから少なくとも貴方に捨てられたから智浩に、っていうのは絶対にない。私は智浩の事が大好きだし、世の中で一番大切な人。安心して一生を添い遂げられる人。』
〔ごめん、俺凄く安心した・・・・。なんか、智浩はいい奴だからな。ゴメン、俺、涙が出そう。〕
『変なの!・・・・。でもね、貴方のそういう所、私は知っていたよ。だから大好きだった。』
二人のやりとりを見て、俺も涙が出そうだった。オドオドする英人に比べて堂々と自分の思いを喋る翠が、自分の妻が誇らしくも感じた。“この女と一緒になって良かった。”と思った。
2014/12/18
〔トライアングル〕 第5章の11〖エピソードⅢ-11〗
中A〔トライアングル〕 第5章の11〖エピソードⅢ-11〗
『私ね、貴方(英人)と付き合っている時、智浩が私に気がある事は分かっていた。』
妻の翠(みどり)が発した突然の言葉に、「えっ?!」と思わず叫ぶ俺。
『貴方と智浩って、結構正反対じゃない。だから貴方に振られた時に真っ先にあの人の顔が浮かんだんだと思う。』
〔どっちから告(こく)ったの?〕って英人が訊ねる。
『それは・・私から・・・・かな?』
〔淋しかったから?〕
翠は暫く考え込む。《俺は淋しさを紛らわすための男だったのだろうか?》
『・・・・それはあるかも。でもね、さっきも言ったけど、私が好きにならないと絶対に付き合わないから。それにね、自分から男の人に近づいていったのも、智浩が最初で最後なんだよ。』
〔まじっすか・・・・。あいつ、惚れられてんだな・・・・。〕
『こんな事をしといて何だけど、私もうドキドキするのはいやなの。ゆったりと安心したいの・・・。』
《もうなんて言うのか、今すぐに翠を抱き締めたいと思った。足が震える程、俺は感動していた。》
〔翠ちゃんが智浩を想う気持ちは分かった。でもさ、俺が智浩に勝てる事って何だろう・・・・。〕
『・・・・・・・もう、なんで勝ち負けなの?』
英人は英人なりに嫉妬していたのかもしれない。ちょっと大人げない程、ムキになり始めていた。
〔翠ちゃん、ゆったりする方が良いって言ったけど、おれとはどうなの?〕
『ゆったりな訳無いじゃん。いくら智浩の頼みだからって、こんなの緊張しまくるに決まっているでしょ。』
〔でも恋愛って、そういうのが大事だろ!〕
『はっ?何言ってんの?』
英人がいきなり翠を抱き寄せてディープキスする。本当に長い長いキス。最初は少し抵抗していた翠だが、すぐに両腕をダラリと下げて英人の為すがままになっていた。唇を離した時、目が虚ろになっていた二人。再び淫靡な雰囲気に・・・・。英人としては自分の世界に連れ戻そうとしていたのかもしれない。
2014/12/21
『私ね、貴方(英人)と付き合っている時、智浩が私に気がある事は分かっていた。』
妻の翠(みどり)が発した突然の言葉に、「えっ?!」と思わず叫ぶ俺。
『貴方と智浩って、結構正反対じゃない。だから貴方に振られた時に真っ先にあの人の顔が浮かんだんだと思う。』
〔どっちから告(こく)ったの?〕って英人が訊ねる。
『それは・・私から・・・・かな?』
〔淋しかったから?〕
翠は暫く考え込む。《俺は淋しさを紛らわすための男だったのだろうか?》
『・・・・それはあるかも。でもね、さっきも言ったけど、私が好きにならないと絶対に付き合わないから。それにね、自分から男の人に近づいていったのも、智浩が最初で最後なんだよ。』
〔まじっすか・・・・。あいつ、惚れられてんだな・・・・。〕
『こんな事をしといて何だけど、私もうドキドキするのはいやなの。ゆったりと安心したいの・・・。』
《もうなんて言うのか、今すぐに翠を抱き締めたいと思った。足が震える程、俺は感動していた。》
〔翠ちゃんが智浩を想う気持ちは分かった。でもさ、俺が智浩に勝てる事って何だろう・・・・。〕
『・・・・・・・もう、なんで勝ち負けなの?』
英人は英人なりに嫉妬していたのかもしれない。ちょっと大人げない程、ムキになり始めていた。
〔翠ちゃん、ゆったりする方が良いって言ったけど、おれとはどうなの?〕
『ゆったりな訳無いじゃん。いくら智浩の頼みだからって、こんなの緊張しまくるに決まっているでしょ。』
〔でも恋愛って、そういうのが大事だろ!〕
『はっ?何言ってんの?』
英人がいきなり翠を抱き寄せてディープキスする。本当に長い長いキス。最初は少し抵抗していた翠だが、すぐに両腕をダラリと下げて英人の為すがままになっていた。唇を離した時、目が虚ろになっていた二人。再び淫靡な雰囲気に・・・・。英人としては自分の世界に連れ戻そうとしていたのかもしれない。
2014/12/21
〔トライアングル〕 第5章の12〖エピソードⅢ-12〗
中A〔トライアングル〕 第5章の12〖エピソードⅢ-12〗
『どうしたの・・・・。急に・・・・。』と妻の翠(みどり)が尋ねる。〔いいから、翠ちゃん、触ってよ。〕って友人の英人が翠の手を股間に導く。『え?え?何で?』、〔翠ちゃんとキスするだけでこんなになっちゃうんだよ、俺って!〕
三回以上射精しているはずなのに、英人のペニスが真上を向く。英人は何も言わずにコンドームを被せ始める。慌てる翠が『え?ち、ちょっと、冗談だよね?・・・・ね?ね?』無言で押し倒し、英人は翠の両脚の間に入った。〔翠だって濡れているじゃない・・・・。〕そう言って一気に挿入。
『あっ!あぁぁ、なんで?・・・・ねぇ、なんで?』
〔だって俺はあいつに勝てるのはこれしかないと思っているから・・・・。〕
『あ、あ、もう・・・・。違う・・・・。そんなんじゃ・・・・。ないって・・・・。』
英人は乱暴に翠を後ろ向きにすると、しゃがんだ状態でバックから挿れていき、ダイナミックなストロークを始めた。
『怖い・・・・。英人、なんか、怖いよ・・・・。あああっ!』(翠は絶頂を迎えそうになると呼び捨てになっていた。)
〔ここたろ?翠、この奥がいいんだろ?〕
『・・・・。くっ・・・・。あっ!あっ!あっ!』
そこからは翠が逝きそうになると動きを止め、また動き出し、の繰り返し。翠の声も掠れ気味になり、耐えるような苦しそうな表情をしていた。
〔翠、奥がいいって言わないと、イかせてあげないよ?〕
『・・・・。・・・・。お、奥・・・・。・・・・。いいぃぃ・・・・。早く、お願い・・・・。』
〔智浩よりいいだろ?〕
その瞬間、翠はブンブンと顔を横に振る。英人も必至なのだろう。男として最後のあがきなのだろうと思った。この時、俺は英人に対し優越感みたいなものを感じ、でもそんな自分が嫌になったりもしていた。自分が仕組んだ戯れ、英人を掌の上で転がしているような錯覚をしたのかもしれない。
英人は細く括(くく)れた翠の腰を掴むと、メチャクチャ激しく腰を振り始めた。パンパンと言う音が響き渡り、翠の声も大きくなっていった。
〔>翠!お前、こういう激しいのが好きだろ!イケよ!ほらっ、イケよ!〕
『ダメダメ!・・・・。本当、逝っちゃう!また、逝っ!』
〔言えよ!智浩じゃここに届かないって!俺の方が気持ち良いって!〕
『あぁあっ!やだ・・・・。凄ぃ!』
〔えっ何が凄いんだ?はっきり言えよ!〕
そして、遂に翠が陥落した。つい10分前はあんなに熱く俺への気持ちを語っていたのに・・・・。
『奥が!・・・・。英人のが、いいぃぃ!』
〔イケよ!イケよ!〕
『逝くッ!逝くッ!・・・・。グゥっ!』
翠は顔を枕に突っ伏してガクガクと震え出す。その間も英人が一向にピストンを止めようとしないので、翠は尻を高く上げたまま、壊れた人形のようにガクガクと不自然な動きをしていた。
2014/12/25
『どうしたの・・・・。急に・・・・。』と妻の翠(みどり)が尋ねる。〔いいから、翠ちゃん、触ってよ。〕って友人の英人が翠の手を股間に導く。『え?え?何で?』、〔翠ちゃんとキスするだけでこんなになっちゃうんだよ、俺って!〕
三回以上射精しているはずなのに、英人のペニスが真上を向く。英人は何も言わずにコンドームを被せ始める。慌てる翠が『え?ち、ちょっと、冗談だよね?・・・・ね?ね?』無言で押し倒し、英人は翠の両脚の間に入った。〔翠だって濡れているじゃない・・・・。〕そう言って一気に挿入。
『あっ!あぁぁ、なんで?・・・・ねぇ、なんで?』
〔だって俺はあいつに勝てるのはこれしかないと思っているから・・・・。〕
『あ、あ、もう・・・・。違う・・・・。そんなんじゃ・・・・。ないって・・・・。』
英人は乱暴に翠を後ろ向きにすると、しゃがんだ状態でバックから挿れていき、ダイナミックなストロークを始めた。
『怖い・・・・。英人、なんか、怖いよ・・・・。あああっ!』(翠は絶頂を迎えそうになると呼び捨てになっていた。)
〔ここたろ?翠、この奥がいいんだろ?〕
『・・・・。くっ・・・・。あっ!あっ!あっ!』
そこからは翠が逝きそうになると動きを止め、また動き出し、の繰り返し。翠の声も掠れ気味になり、耐えるような苦しそうな表情をしていた。
〔翠、奥がいいって言わないと、イかせてあげないよ?〕
『・・・・。・・・・。お、奥・・・・。・・・・。いいぃぃ・・・・。早く、お願い・・・・。』
〔智浩よりいいだろ?〕
その瞬間、翠はブンブンと顔を横に振る。英人も必至なのだろう。男として最後のあがきなのだろうと思った。この時、俺は英人に対し優越感みたいなものを感じ、でもそんな自分が嫌になったりもしていた。自分が仕組んだ戯れ、英人を掌の上で転がしているような錯覚をしたのかもしれない。
英人は細く括(くく)れた翠の腰を掴むと、メチャクチャ激しく腰を振り始めた。パンパンと言う音が響き渡り、翠の声も大きくなっていった。
〔>翠!お前、こういう激しいのが好きだろ!イケよ!ほらっ、イケよ!〕
『ダメダメ!・・・・。本当、逝っちゃう!また、逝っ!』
〔言えよ!智浩じゃここに届かないって!俺の方が気持ち良いって!〕
『あぁあっ!やだ・・・・。凄ぃ!』
〔えっ何が凄いんだ?はっきり言えよ!〕
そして、遂に翠が陥落した。つい10分前はあんなに熱く俺への気持ちを語っていたのに・・・・。
『奥が!・・・・。英人のが、いいぃぃ!』
〔イケよ!イケよ!〕
『逝くッ!逝くッ!・・・・。グゥっ!』
翠は顔を枕に突っ伏してガクガクと震え出す。その間も英人が一向にピストンを止めようとしないので、翠は尻を高く上げたまま、壊れた人形のようにガクガクと不自然な動きをしていた。
2014/12/25
〔トライアングル〕 第5章の13〖エピソードⅢ-13〗
中A〔トライアングル〕 第5章の13〖エピソードⅢ-13〗
友人の英人(ひでと)は汗ビッショリ、大きく息を吐くと、繋がったまま妻の翠(みどり)を仰向けにし、正常位で今度はゆっくり、ゆっくりと腰を振り出す。翠は硬直したように両脚を曲げたまま、顔を仰け反らせて苦しそうに呼吸を整えようとしていた。
さっきとは別人のように、英人が優しく、いたわる様に動く。そして、〔こういうのも好きなのか?翠・・・・。〕と訊くと、小さく頷きながら翠は言った。『本当に・・・・。死んじゃうよ・・・・。無理だよ・・・・。』それでも、英人は黙ったまま、翠の負担にならないようにひたすら優しく腰を送り出している。
『ねぇ・・・・英人さん。ダメだって・・・・。また、きちゃうよ・・・・。』
〔翠・・・・。もう一度言ってよ。智浩より俺のほうが気持ち良いって。〕
『・・・・・・・・・・・。』
〔頼むよ!俺、それしかもうないんだから・・・。〕
『もう・・・・。馬鹿ね・・・・。』
少しずつ動きを大きくしていく英人。
『ああ、くる・・・・。また来ちゃう・・・・。』
〔俺しか、ここ、届かないだろ?〕
コクコク頷く翠。
『あぁ、気持ちいい・・・・。英人のが、いいぃぃ・・・・。』
腰を動かしながら不意にキスをする英人。翠も下から抱きついてそれに応えていた。
〔なぁ翠・・・・。〕
『・・・・な・・・に?・・・・。』
〔俺、お前と付き合っていた時より、お前の事好きかも・・・・。〕
『・・・・・・・・・・・・。』
翠が目を大きく見開いて英人の事を見つめる。俺の頭の中はグチャグチャだった。見てはいけないものを見てしまったような感覚。焦り・・・・。
〔俺やっぱお前のこと、愛してる。〕
『・・・・・・・・・・・・。』
〔なぁ、嘘でもいいから、愛してるって、言ってくれよ。〕
『・・・・・・・・。』
翠の瞳に涙が溢れそうになっているのがはっきり分かった。
2014/12/29
友人の英人(ひでと)は汗ビッショリ、大きく息を吐くと、繋がったまま妻の翠(みどり)を仰向けにし、正常位で今度はゆっくり、ゆっくりと腰を振り出す。翠は硬直したように両脚を曲げたまま、顔を仰け反らせて苦しそうに呼吸を整えようとしていた。
さっきとは別人のように、英人が優しく、いたわる様に動く。そして、〔こういうのも好きなのか?翠・・・・。〕と訊くと、小さく頷きながら翠は言った。『本当に・・・・。死んじゃうよ・・・・。無理だよ・・・・。』それでも、英人は黙ったまま、翠の負担にならないようにひたすら優しく腰を送り出している。
『ねぇ・・・・英人さん。ダメだって・・・・。また、きちゃうよ・・・・。』
〔翠・・・・。もう一度言ってよ。智浩より俺のほうが気持ち良いって。〕
『・・・・・・・・・・・。』
〔頼むよ!俺、それしかもうないんだから・・・。〕
『もう・・・・。馬鹿ね・・・・。』
少しずつ動きを大きくしていく英人。
『ああ、くる・・・・。また来ちゃう・・・・。』
〔俺しか、ここ、届かないだろ?〕
コクコク頷く翠。
『あぁ、気持ちいい・・・・。英人のが、いいぃぃ・・・・。』
腰を動かしながら不意にキスをする英人。翠も下から抱きついてそれに応えていた。
〔なぁ翠・・・・。〕
『・・・・な・・・に?・・・・。』
〔俺、お前と付き合っていた時より、お前の事好きかも・・・・。〕
『・・・・・・・・・・・・。』
翠が目を大きく見開いて英人の事を見つめる。俺の頭の中はグチャグチャだった。見てはいけないものを見てしまったような感覚。焦り・・・・。
〔俺やっぱお前のこと、愛してる。〕
『・・・・・・・・・・・・。』
〔なぁ、嘘でもいいから、愛してるって、言ってくれよ。〕
『・・・・・・・・。』
翠の瞳に涙が溢れそうになっているのがはっきり分かった。
2014/12/29
〔トライアングル〕 第5章の14〖エピソードⅢ-14〗
中A〔トライアングル〕 第5章の14〖エピソードⅢ-14〗
『おかしいよ、英人・・・・。』声を振り絞るように話し出す翠。
『昔と違うんだよ?付き合っていた頃とは違うんだよ?』
英人はいつもの様に腰を奥に押し付けてグリグリと動かしながら、翠の乳首を強く握り始めた。途端、翠はガクッと顔を反らし、押し寄せる快感に耐えるような、悲壮感さえ漂うような声をあげた。そして次の瞬間、
『だ、だめ!やだやだ、もう逝きたくない!やだぁ!』
翠は完全に泣きながら、本気で英人の胸を叩きながら離れようとする。それでも英人は構わず腰を動かそうとしていた。そして、大泣きしながら翠が言った一言。
『本当に・・・・。やめて・・・・。戻れなくなっちゃうから・・・・。』
英人がピタリと動かなくなる。
『智浩、ゴメンね・・・・。智浩・・・・。』
翠は両手で顔を覆って泣きながら俺に何度も謝っていた。暫く呆然としていた英人はハッとしたように翠から離れた。
〔ゴメン、翠ちゃん、冗談が過ぎた。ゴメン!〕
『・・・・。ヒック・・・・。ヒック・・・・。』
〔翠ちゃんが智浩の事大好きなの、分かっていて俺ってば・・・・。・・・・ちょっと嫉妬しちゃった。本当にゴメン!〕
翠が黙って頷く。
その後、英人は場を明るくしようとくだらないギャグを言ったりして、少しずつ翠にも笑顔が戻っていった。そんな状況にも関わらず、あそこを勃起させたままの英人・・・・。(笑)
背中を丸くしてコンドームを外そうとしている英人に近づき、翠は一緒に手伝っていた。
「こんな時でも立ちっ放しってなんなの、一体?」
〔あ、いや、ごめん、本当に・・・・。〕
『ふふ、冗談よ。英人って性欲だけは異常だもんね。私こそ中途半端にしてゴメンね。』
そう言いながら手コキを始める翠。射精を手で受けていた。
服を着ながら英人が言った。
〔今日はゴメンな。本当に余計な事いい過ぎたわ。〕
『こちらこそ、色々ゴメンね。泣いちゃったしね。面倒な女だよ(笑)。』
〔いやいや、俺、智浩にも謝んなきゃ。〕
『真面目だね・・・・。』
英人が帰ろうと立ち上がった時に、さらっと翠が言った。
『もういじめないでね・・・・。なんか、ヤバかったんだから・・・・色々と・・・・。』
〔え?ヤバい?〕
『なんでもない。ん・・・・有難う、本当に。』
〔有難うって・・・・・。こっちこそだよ。〕
翠が少し背伸びして、英人にチュッとキス。そして玄関へと送り出して行った。
2015/01/03
『おかしいよ、英人・・・・。』声を振り絞るように話し出す翠。
『昔と違うんだよ?付き合っていた頃とは違うんだよ?』
英人はいつもの様に腰を奥に押し付けてグリグリと動かしながら、翠の乳首を強く握り始めた。途端、翠はガクッと顔を反らし、押し寄せる快感に耐えるような、悲壮感さえ漂うような声をあげた。そして次の瞬間、
『だ、だめ!やだやだ、もう逝きたくない!やだぁ!』
翠は完全に泣きながら、本気で英人の胸を叩きながら離れようとする。それでも英人は構わず腰を動かそうとしていた。そして、大泣きしながら翠が言った一言。
『本当に・・・・。やめて・・・・。戻れなくなっちゃうから・・・・。』
英人がピタリと動かなくなる。
『智浩、ゴメンね・・・・。智浩・・・・。』
翠は両手で顔を覆って泣きながら俺に何度も謝っていた。暫く呆然としていた英人はハッとしたように翠から離れた。
〔ゴメン、翠ちゃん、冗談が過ぎた。ゴメン!〕
『・・・・。ヒック・・・・。ヒック・・・・。』
〔翠ちゃんが智浩の事大好きなの、分かっていて俺ってば・・・・。・・・・ちょっと嫉妬しちゃった。本当にゴメン!〕
翠が黙って頷く。
その後、英人は場を明るくしようとくだらないギャグを言ったりして、少しずつ翠にも笑顔が戻っていった。そんな状況にも関わらず、あそこを勃起させたままの英人・・・・。(笑)
背中を丸くしてコンドームを外そうとしている英人に近づき、翠は一緒に手伝っていた。
「こんな時でも立ちっ放しってなんなの、一体?」
〔あ、いや、ごめん、本当に・・・・。〕
『ふふ、冗談よ。英人って性欲だけは異常だもんね。私こそ中途半端にしてゴメンね。』
そう言いながら手コキを始める翠。射精を手で受けていた。
服を着ながら英人が言った。
〔今日はゴメンな。本当に余計な事いい過ぎたわ。〕
『こちらこそ、色々ゴメンね。泣いちゃったしね。面倒な女だよ(笑)。』
〔いやいや、俺、智浩にも謝んなきゃ。〕
『真面目だね・・・・。』
英人が帰ろうと立ち上がった時に、さらっと翠が言った。
『もういじめないでね・・・・。なんか、ヤバかったんだから・・・・色々と・・・・。』
〔え?ヤバい?〕
『なんでもない。ん・・・・有難う、本当に。』
〔有難うって・・・・・。こっちこそだよ。〕
翠が少し背伸びして、英人にチュッとキス。そして玄関へと送り出して行った。
2015/01/03
〔トライアングル〕 第6章の1
中A〔トライアングル〕 第6章の1
前回 の後、親友の英人と飲んだ時に、聞いてもいないのに、あいつは全てを話して謝ってきた。〔余計な事を言って翠(みどり)ちゃんを泣かせた。翠ちゃんを智浩から奪おうなんてこれっぽっちも思っていない。三人の関係は壊したくない。智浩の事は一生の親友だと思っている。〕俺としては(英人は信用できる奴だし、寝取らせの相手としては奴以外考えられない。)との思いは変わらないのだ。
「でもお前、翠の事好きだろ?」と俺が問うと、〔ああ、好きだよ。〕って事も無げにいう英人。屈託がなく、空気読めない奴だが信用はできる。〔翠ちゃんの事は好きだけど、智浩の事も同じ位大好きだから。〕と言ってきたときは、「お前絶対にキモいよ(笑)。」こんな馬鹿な話をする間柄だけど、もし英人が俺に嘘をつくようなことがあれば、俺は世の中の人誰も信用できなくなると思う。
ある時期に、俺がED気味になった時、あれこれ試したのだけど、その一つに“生”というのがあった。半立ちの状態で挿れて中で大きくさせようと思ってもあまり効果は無かった。それで、英人と飲んでいる時に奴が呟いた。〔やっぱ生はいいよなぁ~。〕に反応をしてしまう。俺が「お前!生でやったのか?」英人は平然と、〔あそこには生で挿れてないって・・・・。口とか手コキのことだよ・・・・。〕
それは、つまり、コンドームとかで隔てるんじゃなくて、直接に肌と肌で触れ合う事を言っていただけだった。英人は嬉しそうに〔女ってスベスベで気持ち良いじゃん。翠ちゃんはぷにぷにしているしさ、だからペニスに直接触れたら最高だなと思うんだけどダメかな?〕と訊いてくる。俺は呆れて返事をしなかった。
それでも、英人の要望も分かるし、暴走して妻の翠に中出しをされて妊娠などしたら最悪である。帰ってからネットで⦅ピル⦆の事を調べると、低容量ピルというのがあって、女性に優しいとあった。ただ医者に掛からなければならず、ちょっと大事(おおごと)かもと思い、そのままにした。
ところがパソコンの履歴を見たのか、その後で翠にピルの事を調べていた事がばれてしまう。ニヤニヤしながら、『君は生でしたいのかな~?』と質問をされたのだけど、「いや、英人が・・・・。」って言いかけたところで、翠の顔がマジになる。
『英人さんが生でしたいって云ったの?』
「うん、まぁ、な。」
『なんだ。智浩が私の生理不順に気付いていて気を遣ってくれているのかと思った。なんだ・・・・。』と翠が元気をなくす。
「え?だって、『生でしたいのかな』って、さっき聞いてたじゃん。」
『馬鹿!恥ずかしいから、ふざけただけだよ!』
その後、結局寝る時までまともに口利いてもらえず。ベッドに入ってからポツリと翠が言った。
『今度、病院へ行ってくる・・・・。』
「え?いや、無理しなくいいって」
『智浩だって生でしたいんじゃなかったっけ?』
「そういう問題じゃないだろ。一応、薬なんだから体に負担かかるだろう。」
『ん~、でも智浩が考えている程は深刻なもんじゃないよ。私もいきなりの生理痛はやだったし、この際一石二鳥だよ。』
「まじかよ・・・・。病気とか大丈夫か?」
『それは英人さんに聞いてよ。貴方は大丈夫でしょ?でも中出しは絶対やだよ。』
「当たり前だろ!・・・・というか、うーん・・・・。」
翠はどちらかと云えば、英人の為に決心したみたいで、俺としては何となくスッキリしない。しかも、よく考えると以前では考えられない程に翠の発言は奔放になったなと思う。ちょっと恐い気がした。
2015/01/08
前回 の後、親友の英人と飲んだ時に、聞いてもいないのに、あいつは全てを話して謝ってきた。〔余計な事を言って翠(みどり)ちゃんを泣かせた。翠ちゃんを智浩から奪おうなんてこれっぽっちも思っていない。三人の関係は壊したくない。智浩の事は一生の親友だと思っている。〕俺としては(英人は信用できる奴だし、寝取らせの相手としては奴以外考えられない。)との思いは変わらないのだ。
「でもお前、翠の事好きだろ?」と俺が問うと、〔ああ、好きだよ。〕って事も無げにいう英人。屈託がなく、空気読めない奴だが信用はできる。〔翠ちゃんの事は好きだけど、智浩の事も同じ位大好きだから。〕と言ってきたときは、「お前絶対にキモいよ(笑)。」こんな馬鹿な話をする間柄だけど、もし英人が俺に嘘をつくようなことがあれば、俺は世の中の人誰も信用できなくなると思う。
ある時期に、俺がED気味になった時、あれこれ試したのだけど、その一つに“生”というのがあった。半立ちの状態で挿れて中で大きくさせようと思ってもあまり効果は無かった。それで、英人と飲んでいる時に奴が呟いた。〔やっぱ生はいいよなぁ~。〕に反応をしてしまう。俺が「お前!生でやったのか?」英人は平然と、〔あそこには生で挿れてないって・・・・。口とか手コキのことだよ・・・・。〕
それは、つまり、コンドームとかで隔てるんじゃなくて、直接に肌と肌で触れ合う事を言っていただけだった。英人は嬉しそうに〔女ってスベスベで気持ち良いじゃん。翠ちゃんはぷにぷにしているしさ、だからペニスに直接触れたら最高だなと思うんだけどダメかな?〕と訊いてくる。俺は呆れて返事をしなかった。
それでも、英人の要望も分かるし、暴走して妻の翠に中出しをされて妊娠などしたら最悪である。帰ってからネットで⦅ピル⦆の事を調べると、低容量ピルというのがあって、女性に優しいとあった。ただ医者に掛からなければならず、ちょっと大事(おおごと)かもと思い、そのままにした。
ところがパソコンの履歴を見たのか、その後で翠にピルの事を調べていた事がばれてしまう。ニヤニヤしながら、『君は生でしたいのかな~?』と質問をされたのだけど、「いや、英人が・・・・。」って言いかけたところで、翠の顔がマジになる。
『英人さんが生でしたいって云ったの?』
「うん、まぁ、な。」
『なんだ。智浩が私の生理不順に気付いていて気を遣ってくれているのかと思った。なんだ・・・・。』と翠が元気をなくす。
「え?だって、『生でしたいのかな』って、さっき聞いてたじゃん。」
『馬鹿!恥ずかしいから、ふざけただけだよ!』
その後、結局寝る時までまともに口利いてもらえず。ベッドに入ってからポツリと翠が言った。
『今度、病院へ行ってくる・・・・。』
「え?いや、無理しなくいいって」
『智浩だって生でしたいんじゃなかったっけ?』
「そういう問題じゃないだろ。一応、薬なんだから体に負担かかるだろう。」
『ん~、でも智浩が考えている程は深刻なもんじゃないよ。私もいきなりの生理痛はやだったし、この際一石二鳥だよ。』
「まじかよ・・・・。病気とか大丈夫か?」
『それは英人さんに聞いてよ。貴方は大丈夫でしょ?でも中出しは絶対やだよ。』
「当たり前だろ!・・・・というか、うーん・・・・。」
翠はどちらかと云えば、英人の為に決心したみたいで、俺としては何となくスッキリしない。しかも、よく考えると以前では考えられない程に翠の発言は奔放になったなと思う。ちょっと恐い気がした。
2015/01/08
中A〔トライアングル〕 第6章の2
中A〔トライアングル〕 第6章の2
翠がピルを飲み始めて一カ月が経つころ、俺達二人は水着を買いに出掛けた。夏休みに海外旅行(グアム)に行く予定にしていたので、その時用の水着です。海外なのだから、と言ってかなり大胆なデザインのビキニ(黒っぽくて、横が紐のデザイン!)を猛烈に勧めた。意外にも翠はすんなり買ってくれた・・・・。俺の勝手な妄想だが、英人との付き合いが始まってからイロイロと自信が出てきたのかもしれない。(余談ではあるが、俺は部屋でも翠に着させてEDがほぼ回復し、思わず××××する。)
さて、水着を早めに買わせたのには実は訳があって、旅行の前に英人を誘ってプールに行こうと思っていたからだ。と云うのも。以前に交わした英人との会話です。
〔おれ、翠ちゃんの水着姿が見たいな~。〕って突然英人が言い出す。
「水着って、お前、翠の裸を見てるだろ(笑)。」
〔裸は見ているけど、それって俺と智浩の前だけだろ。〕
「・・・・前だけって・・意味不明なんだけど・・・・。」
〔翠ちゃんに水着を着させてビーチとか歩いたら鼻が高いよな~。ホント智浩が羨ましいよ。〕
どうやら英人は翠を男達に見せびらかしたいらしい。確かに顔はいいし、エロい身体をし
ている。俺が「英人、お前付き合っていた頃に翠と海とか行った事ないの?」とたずねると、速攻で〔一回もない。〕詳しく聞くと、《基本、ベッドの上が7割、外(でヤルの)が1割、お出かけデートは2割》、という付き合い方だったとの事。
「翠が可哀想・・・・。」って云うと、英人は〔そうか?でも翠ちゃんはそれで満足していたけどなぁ。〕相変わらず能天気な発言だった。それで、早速にも水着を買った翌日に英人に電
話をすると結局、四人でブールへ行く事になった。もう一人は英人の知り合いの女の子。
最初、翠は渋っていた。『英人さんに見られるのが嫌なの。』だと。俺からすれば、(英人にお尻の穴まで見られているのに何を今更・・・・。)と思ったけど。「英人が女の子を連れてくるから。」と言ったら興味津々って感じでやっとOKとなった。
当日、英人が連れてきた女の子(瑠美ちゃん)を見て驚いた。現役の女子高生だったから。それに凄く可愛い。こっそり英人から聞いたのだが、瑠美ちゃんは同僚の妹で、英人に惚れているらしい。しかもエッチも一度だけありとの事。〔あ、でも翠ちゃんと仲良くなってからは、おれ翠ちゃん一筋だから。浮気してないから安心しろよ。〕と、信じられないほど馬鹿な事を言っていた。
この瑠美ちゃん、大人しいのだが、要所要所で英人にいい感じで絡んでいた。例えば昼飯の時に、バイキングで英人の好きな食べ物を率先して取ってあげたりしている。昔付き合っていた翠でさえ知らないような食べ物の好みを完璧に知っていたと思う。
それで、翠はたぶん嫉妬したのかもしれない。カップル占有率が急上昇した夕方近くになった頃、〔おいおい智浩!翠ちゃんの胸、ヤバくない?〕って英人に言われる。よく見ると、乳首がハッキリ浮き上がっていた。なぜかパットを取ったらしい。黒い水着だったからそんなにな目立たなかったけど、翠らしからぬ行為。
英人はもちろん大喜び、俺もちょっと興奮する。周りに男連中もいなかったので静観したけど、明らかに“大人の女”をアピールしていたのだと思う。瑠美ちゃんへの対抗心かな。(後で翠本人から聞いたんだけど、『大人げなかった。』って認めていました・・・・。)
2015/01/16
翠がピルを飲み始めて一カ月が経つころ、俺達二人は水着を買いに出掛けた。夏休みに海外旅行(グアム)に行く予定にしていたので、その時用の水着です。海外なのだから、と言ってかなり大胆なデザインのビキニ(黒っぽくて、横が紐のデザイン!)を猛烈に勧めた。意外にも翠はすんなり買ってくれた・・・・。俺の勝手な妄想だが、英人との付き合いが始まってからイロイロと自信が出てきたのかもしれない。(余談ではあるが、俺は部屋でも翠に着させてEDがほぼ回復し、思わず××××する。)
さて、水着を早めに買わせたのには実は訳があって、旅行の前に英人を誘ってプールに行こうと思っていたからだ。と云うのも。以前に交わした英人との会話です。
〔おれ、翠ちゃんの水着姿が見たいな~。〕って突然英人が言い出す。
「水着って、お前、翠の裸を見てるだろ(笑)。」
〔裸は見ているけど、それって俺と智浩の前だけだろ。〕
「・・・・前だけって・・意味不明なんだけど・・・・。」
〔翠ちゃんに水着を着させてビーチとか歩いたら鼻が高いよな~。ホント智浩が羨ましいよ。〕
どうやら英人は翠を男達に見せびらかしたいらしい。確かに顔はいいし、エロい身体をし
ている。俺が「英人、お前付き合っていた頃に翠と海とか行った事ないの?」とたずねると、速攻で〔一回もない。〕詳しく聞くと、《基本、ベッドの上が7割、外(でヤルの)が1割、お出かけデートは2割》、という付き合い方だったとの事。
「翠が可哀想・・・・。」って云うと、英人は〔そうか?でも翠ちゃんはそれで満足していたけどなぁ。〕相変わらず能天気な発言だった。それで、早速にも水着を買った翌日に英人に電
話をすると結局、四人でブールへ行く事になった。もう一人は英人の知り合いの女の子。
最初、翠は渋っていた。『英人さんに見られるのが嫌なの。』だと。俺からすれば、(英人にお尻の穴まで見られているのに何を今更・・・・。)と思ったけど。「英人が女の子を連れてくるから。」と言ったら興味津々って感じでやっとOKとなった。
当日、英人が連れてきた女の子(瑠美ちゃん)を見て驚いた。現役の女子高生だったから。それに凄く可愛い。こっそり英人から聞いたのだが、瑠美ちゃんは同僚の妹で、英人に惚れているらしい。しかもエッチも一度だけありとの事。〔あ、でも翠ちゃんと仲良くなってからは、おれ翠ちゃん一筋だから。浮気してないから安心しろよ。〕と、信じられないほど馬鹿な事を言っていた。
この瑠美ちゃん、大人しいのだが、要所要所で英人にいい感じで絡んでいた。例えば昼飯の時に、バイキングで英人の好きな食べ物を率先して取ってあげたりしている。昔付き合っていた翠でさえ知らないような食べ物の好みを完璧に知っていたと思う。
それで、翠はたぶん嫉妬したのかもしれない。カップル占有率が急上昇した夕方近くになった頃、〔おいおい智浩!翠ちゃんの胸、ヤバくない?〕って英人に言われる。よく見ると、乳首がハッキリ浮き上がっていた。なぜかパットを取ったらしい。黒い水着だったからそんなにな目立たなかったけど、翠らしからぬ行為。
英人はもちろん大喜び、俺もちょっと興奮する。周りに男連中もいなかったので静観したけど、明らかに“大人の女”をアピールしていたのだと思う。瑠美ちゃんへの対抗心かな。(後で翠本人から聞いたんだけど、『大人げなかった。』って認めていました・・・・。)
2015/01/16
中A〔トライアングル〕 第6章の3
中A〔トライアングル〕 第6章の3
帰りの車中、英人と瑠美ちゃんを駅で下ろしたのだけど、ずっと無口な翠。機嫌が悪いって訳ではなかったのだけれど・・。
「翠さ、訊いてもいい?なぜ、あんな格好をしたの?」
『だって瑠美ちゃんもあれ(パット)をしてなかったでしょ?』
「えっ!」
翠と比べると、瑠美ちゃんは幼い体つきだったんであまり気にしてなかった。正直惜しい
事したと思った。
高速を降りたところで翠が珍しくホテルへ行こうという提案をしてくる。それで病み上がり(軽いEDだけど)の俺だったのに、三回もしてしまった。やっぱり瑠美ちゃんに嫉妬していたのか翠は乱れに乱れた・・・。(この事があったので、その後に初めて英人に抱かせた時の翠は凄かった。)
四人でプールに行ってからだけど、日常の会話の中で英人の事が全く出なくなった。それまでは少なくとも一日に一回は英人の名前が翠の口から出ていたのだけど。なんとなく避けているみたいな雰囲気はあったので思い切って翠に訊いてみた。
『英人さん、あんな可愛い彼女がいるんだもん。邪魔しちゃダメよ。』
「そんな事気にしていたの?あいつ、瑠美ちゃんとは何でもないって言っていたぞ。」
『だとしても英人さん、いい加減普通の生活に戻らなきゃ。丁度いいキッカケだよ。智浩も、もう変な気は起こさないで。』
翠はどこか遠くを見るような表情で眈々と言う。
翠の言っている事はもっともで、俺はこの時は翠の言葉に従おうと思った。《英人とは以前のような距離を取り、翠にも会わせない方がいいのかも。普通の夫婦に戻れるうちに戻らなければ。》と考えるようになった。それは心の何処かで、《翠と英人が強く惹かれ始めているのでは?》という不安もある。また、こういう時に限って英人からも一切連絡がなかった。
英人の話題を話さなくなってから二週間が経とうとしていた。何気ない日常生活・・・。と言いたいところだが、俺も翠も不自然さを感じていた。時間が経てば忘れる、と思っていた・・・。でも俺たちの場合、この時間とは、数カ月どころか何年もかかるのではないだろうか・・・。そんな思いをしているところに英人からの電話があった。
2015/01/20
帰りの車中、英人と瑠美ちゃんを駅で下ろしたのだけど、ずっと無口な翠。機嫌が悪いって訳ではなかったのだけれど・・。
「翠さ、訊いてもいい?なぜ、あんな格好をしたの?」
『だって瑠美ちゃんもあれ(パット)をしてなかったでしょ?』
「えっ!」
翠と比べると、瑠美ちゃんは幼い体つきだったんであまり気にしてなかった。正直惜しい
事したと思った。
高速を降りたところで翠が珍しくホテルへ行こうという提案をしてくる。それで病み上がり(軽いEDだけど)の俺だったのに、三回もしてしまった。やっぱり瑠美ちゃんに嫉妬していたのか翠は乱れに乱れた・・・。(この事があったので、その後に初めて英人に抱かせた時の翠は凄かった。)
四人でプールに行ってからだけど、日常の会話の中で英人の事が全く出なくなった。それまでは少なくとも一日に一回は英人の名前が翠の口から出ていたのだけど。なんとなく避けているみたいな雰囲気はあったので思い切って翠に訊いてみた。
『英人さん、あんな可愛い彼女がいるんだもん。邪魔しちゃダメよ。』
「そんな事気にしていたの?あいつ、瑠美ちゃんとは何でもないって言っていたぞ。」
『だとしても英人さん、いい加減普通の生活に戻らなきゃ。丁度いいキッカケだよ。智浩も、もう変な気は起こさないで。』
翠はどこか遠くを見るような表情で眈々と言う。
翠の言っている事はもっともで、俺はこの時は翠の言葉に従おうと思った。《英人とは以前のような距離を取り、翠にも会わせない方がいいのかも。普通の夫婦に戻れるうちに戻らなければ。》と考えるようになった。それは心の何処かで、《翠と英人が強く惹かれ始めているのでは?》という不安もある。また、こういう時に限って英人からも一切連絡がなかった。
英人の話題を話さなくなってから二週間が経とうとしていた。何気ない日常生活・・・。と言いたいところだが、俺も翠も不自然さを感じていた。時間が経てば忘れる、と思っていた・・・。でも俺たちの場合、この時間とは、数カ月どころか何年もかかるのではないだろうか・・・。そんな思いをしているところに英人からの電話があった。
2015/01/20
中A〔トライアングル〕 第6章の4〖エピソードⅣ-1〗
中A〔トライアングル〕 第6章の4〖エピソードⅣ-1〗
英人からの電話があったのは丁度会社を出た頃だった。
〔智浩、楽しかったか?〕
「何がだよ?」
〔素っ気ないな、翠ちゃん喜んでたろ?〕
「は~?なんのことだ?」
噛み合わない会話です。それもそのはず、英人は俺たちが昨日まで旅行に行っていたと思っていたらしい・・・。(月を一つ間違っているよ・・・。)
「英人から全然連絡来ないから、もう翠のこと飽きたのかと思ったよ。」
〔そんな訳無いだろ。なんだ、二週間も損した~。返してくれよ。〕
「勝手に間違えたお前が悪い。それより瑠美ちゃんどうなん?」
〔だから関係ないって。俺にその気は無いし、高校生じゃ論外だよ。〕
「翠が気にしてたぞ。もうお互い普通の関係に戻らなきゃって。」
〔え・・・まじ?翠ちゃん、そんな事言ったの?〕
「うん。あれから英人の事は全く話さなくなった。」
〔・・・・・・。智浩的にはどうよ?〕
「あいつの意見を尊重するのが最初の約束だからな・・・。」
〔そうか・・・。〕
「・・・・・・。」
暫く沈黙した後、英人が提案してきた。
〔頼むわ。最後に一回だけ会わせてくれ。〕
「翠が良いって言うならいいけど・・・。俺からは言えないぞ。絶対キレられるからな。」
〔分かった。おれ直接連絡するわ。〕
「・・・。なあ、お前そんなに翠とやりたいの?」
〔やりたい。〕(何ともストレートな答え。)
「・・・・・そんなに好きか?」
〔だから好きだって。〕
「・・・・・・。」俺は何にも言えなかった。
〔智浩心配すんなって!お前らを引き裂こうとは思ってないから。〕
それでその日から英人は翠にメールやら直電を始めた。どんな話をしているのかは知らない。翠も俺に一切何も言わなかった。
2015/01/23
英人からの電話があったのは丁度会社を出た頃だった。
〔智浩、楽しかったか?〕
「何がだよ?」
〔素っ気ないな、翠ちゃん喜んでたろ?〕
「は~?なんのことだ?」
噛み合わない会話です。それもそのはず、英人は俺たちが昨日まで旅行に行っていたと思っていたらしい・・・。(月を一つ間違っているよ・・・。)
「英人から全然連絡来ないから、もう翠のこと飽きたのかと思ったよ。」
〔そんな訳無いだろ。なんだ、二週間も損した~。返してくれよ。〕
「勝手に間違えたお前が悪い。それより瑠美ちゃんどうなん?」
〔だから関係ないって。俺にその気は無いし、高校生じゃ論外だよ。〕
「翠が気にしてたぞ。もうお互い普通の関係に戻らなきゃって。」
〔え・・・まじ?翠ちゃん、そんな事言ったの?〕
「うん。あれから英人の事は全く話さなくなった。」
〔・・・・・・。智浩的にはどうよ?〕
「あいつの意見を尊重するのが最初の約束だからな・・・。」
〔そうか・・・。〕
「・・・・・・。」
暫く沈黙した後、英人が提案してきた。
〔頼むわ。最後に一回だけ会わせてくれ。〕
「翠が良いって言うならいいけど・・・。俺からは言えないぞ。絶対キレられるからな。」
〔分かった。おれ直接連絡するわ。〕
「・・・。なあ、お前そんなに翠とやりたいの?」
〔やりたい。〕(何ともストレートな答え。)
「・・・・・そんなに好きか?」
〔だから好きだって。〕
「・・・・・・。」俺は何にも言えなかった。
〔智浩心配すんなって!お前らを引き裂こうとは思ってないから。〕
それでその日から英人は翠にメールやら直電を始めた。どんな話をしているのかは知らない。翠も俺に一切何も言わなかった。
2015/01/23
中A〔トライアングル〕 第6章の5〖エピソードⅣ-2〗
中A〔トライアングル〕 第6章の5〖エピソードⅣ-2〗
その日から英人は、妻の翠にメールやら直電を始めた。どんな話をしているのか俺は知らない。翠も俺に一切何も言わなかった。そして四日後、晩飯の際に翠が言った。『ねぇ、英人さんから連絡来ているんだけど、智浩知ってるよね?』いきなり核心を突く翠。俺は戸惑いながらも答えた。
「あぁ、まあな・・・。」
『・・・・・・。今度の土曜日、うちにくる事になったからね。』
「え?・・・。本当に?お前、いいの?」
『う・・・ん・・・。最後だからね・・・。』
「そう・・・・。俺はどうする?いない方がいいか?」
『好きにすればいいじゃん・・・。って言うか、それ意味あるの?居たいんでしょ?』
「・・・・・・。」(返答のしようがない。)
心のどこかで《翠は英人の誘いを受けるかも、とは思っていたが・・・。いや、思っていた、と言うよりも、期待していた。》と言う方が当たっていたかもしれない。静まり返る食卓・・・。俺は場を和まそうと、変な事を言ってしまった。
「せっかく薬(ピル)飲み始めたのに、しないんじゃ意味無いもんな!」
『馬っ鹿じゃないの?その為に飲み始めたんじゃないし・・・。もう、智浩最低!』
まぁ、俺自身も最低だと思いました・・・。
そして土曜日、朝から会話がギクシャク、翠は明らかに緊張気味の様子。俺はアレコレ下らない事を言って翠を笑わせようとしていた。これから男に抱かれる妻の緊張をほぐす為に気を遣う夫・・・。まともに考えればあり得ない状況だ。
「英人、翠の水着姿が気に入ってたみたいだから、それを着て出迎えたら?」とか、「最後だから、終わったら皆で最後の晩餐するか?はははは・・・。」等々。すると翠がクスッと笑いながら言った。
『智浩、痛々しいんだけど(笑)・・・。今日はもうやめようか?』
「えぇ?・・・。ん~・・・。それは、今更ムリだろ・・・。」
『そりゃそうだね・・・。』
「あははは・・・。」
シーン・・・。
『ねぇ、智浩・・・。』
「ん?」
『私の事、好き?』
「なんだよ、いきなり。好きに決まってるじゃん・・・。」
『ふふ・・・。私もよ。』
「なんなんだよ、一体?(笑)」
『・・・・・。私の事、絶対に離さないでね?』
「当たり前だよ・・・。英人に抱かれようと何だろうと、お前を一生離さないよ。お前は俺のものだ。」
『アリガト・・・。』
二人は軽く口付けする。翠の瞳が潤んでいた。俺は翠の言葉や表情を見て、《本当にこれが最後になるかも、そして、今までで一番激しいものになるかも。》と思った。そして昼過ぎになり、英人がやって来た。
2015/01/26
その日から英人は、妻の翠にメールやら直電を始めた。どんな話をしているのか俺は知らない。翠も俺に一切何も言わなかった。そして四日後、晩飯の際に翠が言った。『ねぇ、英人さんから連絡来ているんだけど、智浩知ってるよね?』いきなり核心を突く翠。俺は戸惑いながらも答えた。
「あぁ、まあな・・・。」
『・・・・・・。今度の土曜日、うちにくる事になったからね。』
「え?・・・。本当に?お前、いいの?」
『う・・・ん・・・。最後だからね・・・。』
「そう・・・・。俺はどうする?いない方がいいか?」
『好きにすればいいじゃん・・・。って言うか、それ意味あるの?居たいんでしょ?』
「・・・・・・。」(返答のしようがない。)
心のどこかで《翠は英人の誘いを受けるかも、とは思っていたが・・・。いや、思っていた、と言うよりも、期待していた。》と言う方が当たっていたかもしれない。静まり返る食卓・・・。俺は場を和まそうと、変な事を言ってしまった。
「せっかく薬(ピル)飲み始めたのに、しないんじゃ意味無いもんな!」
『馬っ鹿じゃないの?その為に飲み始めたんじゃないし・・・。もう、智浩最低!』
まぁ、俺自身も最低だと思いました・・・。
そして土曜日、朝から会話がギクシャク、翠は明らかに緊張気味の様子。俺はアレコレ下らない事を言って翠を笑わせようとしていた。これから男に抱かれる妻の緊張をほぐす為に気を遣う夫・・・。まともに考えればあり得ない状況だ。
「英人、翠の水着姿が気に入ってたみたいだから、それを着て出迎えたら?」とか、「最後だから、終わったら皆で最後の晩餐するか?はははは・・・。」等々。すると翠がクスッと笑いながら言った。
『智浩、痛々しいんだけど(笑)・・・。今日はもうやめようか?』
「えぇ?・・・。ん~・・・。それは、今更ムリだろ・・・。」
『そりゃそうだね・・・。』
「あははは・・・。」
シーン・・・。
『ねぇ、智浩・・・。』
「ん?」
『私の事、好き?』
「なんだよ、いきなり。好きに決まってるじゃん・・・。」
『ふふ・・・。私もよ。』
「なんなんだよ、一体?(笑)」
『・・・・・。私の事、絶対に離さないでね?』
「当たり前だよ・・・。英人に抱かれようと何だろうと、お前を一生離さないよ。お前は俺のものだ。」
『アリガト・・・。』
二人は軽く口付けする。翠の瞳が潤んでいた。俺は翠の言葉や表情を見て、《本当にこれが最後になるかも、そして、今までで一番激しいものになるかも。》と思った。そして昼過ぎになり、英人がやって来た。
2015/01/26
中A〔トライアングル〕 第6章の6〖エピソードⅣ-3〗
中A〔トライアングル〕 第6章の6〖エピソードⅣ-3〗
英人は息をハァハァしながら汗ビッショリだった。〔駅から走って来た。早く来たかったから。〕らしい。(俺は、英人の情熱がバカバカしいほどうらやましかった。)
「随分気合い入ってるな~お前。」
〔そんなの当たり前じゃん。〕
「エッチが好きなんだな・・・本当に。」
〔うん。つうか、翠ちゃんは特別なんだけどな。〕
「そうか・・・。でも翠は俺の嫁だからな!」
「勿論だ。お前ら二人とも大事な友達だし。お前ら仲良くしてくれないと、俺も困る(笑)」
翠は相変わらず緊張しているのか、表情が固かった。そんな翠を見て、翠が台所に行った隙に心配そうに英人が俺に訊いてくる。
〔ふたり、喧嘩でもしたの?〕
「いいや。ちょっと緊張してるのかな。」
〔だったら良いけど・・・。仲良くしてもらわないとマジ困るから・・。〕
「・・・大体なんでおまえが困る?」
「いやいや、お前ら険悪だとさ、なんつうか、その、だめだろ」
「まあ、そうだけど」
「仲良くしてくれないと、おれが翠ちゃん横取りするぞ!(笑)」
屈託なく笑う英人だが、一瞬想像してしまった、英人が翠と手を繋いで歩く後ろ姿を。事実そうしていた過去があるだけに、絵空事でもない話の様な気がした。(それに今、半分くらいは寝取られている。)思わず台所の翠の後ろ姿を見つめてしまった。
〔なあ、智浩さぁ、悪いけどシャワー借りていいかな?〕
「あ、いいよ、浴びてこいよ。」
〔悪いな。こんなベタベタじゃ翠ちゃんに嫌われそうだからさ。〕
ああ、そうか、これから妻の翠は英人に抱かれるのだよな・・・。改めて現実を思い出し、思わず翠に声をかけてしまった。
「英人がシャワー浴びるってさ。お前も一緒に入ってやれば。」
そう言った後で、後悔をした。以前も同じ事を翠に言ったことがあるけど、狭い密室で二人きりになる事に対しての焦り・嫉妬、そしてやはり興奮したのを覚えている。でも今回は何故か嫉妬の方が大きかった。以前よりも二人は慣れてきているように思えたからだと思う。うまく言えないけど、二人の世界が出来上がりつつあるみたいな気がした。
『ねえ・・・智浩。わたし水着・・・。着た方が、いいの?』
小脇にタオルを抱えながら翠が俺に尋ねてきた。また瞳が潤んでいる。タオルから水着の肩紐が少しだけ見えた。「着る気、満々じゃねえか・・・。」と思いながら「そうだな。」って答えた。心なしか、シャワー室に向う翠の足取りが踊っているようにも見えた。これは本当に錯覚か?・・・。
シャワーを浴びる水音が聞こえ、極たまに英人の声が聞こえる。二人は今狭い密室に殆ど裸の状態でいる。翠は水着な分、余計いやらしいのかもしれない。妄想が膨れ上がり、いても立ってもいられなくなったので、昨夜仕掛けた寝室のビデオカメラのスイッチを入れた後に、浴室へ向かった。
「翠~。俺、なんか飲み物買ってくるわ。」と中に声を掛ける。
『え?・・・。あ、うん。お願い。』と少し焦った翠の返事。
浴室の中から声だけで答える翠。扉の曇りガラスの向こうに、黒っぽいビキニを身に纏う翠の姿がボンヤリ見えた。
「英人~。悪いけどちょっと外すわ。」
わざと英人にも声を掛けた。すると英人は、少しだけ扉を開けて顔だけ出して、(気を遣わせて悪いな)という表情をした。その少しだけ開いた扉の向こう側に、翠の姿が一瞬見えた。胸から下だけしか見えなかったけど、全身がシャワーで濡れていて、黒い水着がテカっていた・・・。
浴室のドアはすぐに閉められたが、水滴にまみれた翠の肉感的な胸、お腹、股間、太腿、滴るほどに濡れ光る水着が俺の脳裏に焼き付いてしまった。その何ともエロい光景に、完全に勃起してしまった。
2015/01/28
英人は息をハァハァしながら汗ビッショリだった。〔駅から走って来た。早く来たかったから。〕らしい。(俺は、英人の情熱がバカバカしいほどうらやましかった。)
「随分気合い入ってるな~お前。」
〔そんなの当たり前じゃん。〕
「エッチが好きなんだな・・・本当に。」
〔うん。つうか、翠ちゃんは特別なんだけどな。〕
「そうか・・・。でも翠は俺の嫁だからな!」
「勿論だ。お前ら二人とも大事な友達だし。お前ら仲良くしてくれないと、俺も困る(笑)」
翠は相変わらず緊張しているのか、表情が固かった。そんな翠を見て、翠が台所に行った隙に心配そうに英人が俺に訊いてくる。
〔ふたり、喧嘩でもしたの?〕
「いいや。ちょっと緊張してるのかな。」
〔だったら良いけど・・・。仲良くしてもらわないとマジ困るから・・。〕
「・・・大体なんでおまえが困る?」
「いやいや、お前ら険悪だとさ、なんつうか、その、だめだろ」
「まあ、そうだけど」
「仲良くしてくれないと、おれが翠ちゃん横取りするぞ!(笑)」
屈託なく笑う英人だが、一瞬想像してしまった、英人が翠と手を繋いで歩く後ろ姿を。事実そうしていた過去があるだけに、絵空事でもない話の様な気がした。(それに今、半分くらいは寝取られている。)思わず台所の翠の後ろ姿を見つめてしまった。
〔なあ、智浩さぁ、悪いけどシャワー借りていいかな?〕
「あ、いいよ、浴びてこいよ。」
〔悪いな。こんなベタベタじゃ翠ちゃんに嫌われそうだからさ。〕
ああ、そうか、これから妻の翠は英人に抱かれるのだよな・・・。改めて現実を思い出し、思わず翠に声をかけてしまった。
「英人がシャワー浴びるってさ。お前も一緒に入ってやれば。」
そう言った後で、後悔をした。以前も同じ事を翠に言ったことがあるけど、狭い密室で二人きりになる事に対しての焦り・嫉妬、そしてやはり興奮したのを覚えている。でも今回は何故か嫉妬の方が大きかった。以前よりも二人は慣れてきているように思えたからだと思う。うまく言えないけど、二人の世界が出来上がりつつあるみたいな気がした。
『ねえ・・・智浩。わたし水着・・・。着た方が、いいの?』
小脇にタオルを抱えながら翠が俺に尋ねてきた。また瞳が潤んでいる。タオルから水着の肩紐が少しだけ見えた。「着る気、満々じゃねえか・・・。」と思いながら「そうだな。」って答えた。心なしか、シャワー室に向う翠の足取りが踊っているようにも見えた。これは本当に錯覚か?・・・。
シャワーを浴びる水音が聞こえ、極たまに英人の声が聞こえる。二人は今狭い密室に殆ど裸の状態でいる。翠は水着な分、余計いやらしいのかもしれない。妄想が膨れ上がり、いても立ってもいられなくなったので、昨夜仕掛けた寝室のビデオカメラのスイッチを入れた後に、浴室へ向かった。
「翠~。俺、なんか飲み物買ってくるわ。」と中に声を掛ける。
『え?・・・。あ、うん。お願い。』と少し焦った翠の返事。
浴室の中から声だけで答える翠。扉の曇りガラスの向こうに、黒っぽいビキニを身に纏う翠の姿がボンヤリ見えた。
「英人~。悪いけどちょっと外すわ。」
わざと英人にも声を掛けた。すると英人は、少しだけ扉を開けて顔だけ出して、(気を遣わせて悪いな)という表情をした。その少しだけ開いた扉の向こう側に、翠の姿が一瞬見えた。胸から下だけしか見えなかったけど、全身がシャワーで濡れていて、黒い水着がテカっていた・・・。
浴室のドアはすぐに閉められたが、水滴にまみれた翠の肉感的な胸、お腹、股間、太腿、滴るほどに濡れ光る水着が俺の脳裏に焼き付いてしまった。その何ともエロい光景に、完全に勃起してしまった。
2015/01/28