〔トライアングル〕 第5章の1〖エピソードⅢ-1〗
中Aトライアングル 第5-1〖エピソードⅢ-1〗
〖エピソード2〗から、俺達の夜の生活は一変した。俺が口と指で一度翠をイかせ、その後は逆のパターンであれこれと翠にしてもらう。勿論、立たせるのが目的だが、なかなか事態は解決しなかった。
翠は、『不満は全くない。』と言っていたが、その言葉を心からは信用できないでいるのと同時に、男として申し訳ない気持ちで一杯だった。だからという訳ではないが、あの後英人に二回抱かせている。結構短い間隔でだ。何度抱かせても、やはり俺の前では多少なりとも躊躇するところが翠にはあり、それが微妙に俺の心を気持ち良くくすぐったりもしていた。
そしてある土曜日、俺の家に昼から英人が来る事になっていたところ、俺は急な仕事で朝から出掛けなくてはならなくなる。翠は『俺がいないのなら家に呼ぶのはよそう。』、と言っていたが、俺は本気で悩んだのだけど、結局英人を呼ぶ事にした。
翠は動揺し、いつものように目をウルウルさせていたが、「翠を信用しているし、お前の行動を尊重するから。」とだけ言って納得させた。俺が決断した理由は一つ。俺のいないところで翠がどんな態度をするのか、どんな会話をするのか、どんなセックスをするのか、知りたかったから。〖エピソード2〗の時に、翠に俺の存在を無視するかのような振る舞いがいくつもあったので、怖いもの見たさみたいなのはあった。翠の真意が知りたい。
俺が出かける時に翠が躊躇しながら聞いてきた。『あのさ・・・・。さっき言った私の行動を尊重する、って・・・・。どういう事なの?』俺はドキッとした。翠こそ俺の真意を確認したかったのだと思った。俺が「するな。」、と言えばしなかっただろうし、「やれ。」と言えばヤっただろう。しかし、翠は俺から「やれ。」と言われるのを期待しているような瞳で俺を見つめていた、ような気がする。
「俺が翠を信用しているって言うのはさ、二人だけなのにまさかエッチはしないよなって言う事。」翠は『ふふふ、そうだよね。』何となくホッとしたような、安心感のある表情をしていた。
「嘘だよ。いいんだよ、セックスしても。しなけりゃ英人を呼んだ意味ないじゃん。」翠が途端に目をまん丸くする。すぐに潤んできた。俺は翠の首を掴んでこちらに寄せ、おデコをくっつけながら、「でも、俺に内緒で二人だけで会うのは無しな。」と、言った。
『う、うん、分かってる。』今にも涙が零れそうな大きな潤んだ瞳、ピンク色に染まる頬。こんな表情をするのだ・・・・。俺は心から翠の事を可愛いと思ったし、愛しいと思った。しかし部屋を出てから何故か勃起・・・・。肝心な時には勃たないくせに・・・・。
2014/10/21
〖エピソード2〗から、俺達の夜の生活は一変した。俺が口と指で一度翠をイかせ、その後は逆のパターンであれこれと翠にしてもらう。勿論、立たせるのが目的だが、なかなか事態は解決しなかった。
翠は、『不満は全くない。』と言っていたが、その言葉を心からは信用できないでいるのと同時に、男として申し訳ない気持ちで一杯だった。だからという訳ではないが、あの後英人に二回抱かせている。結構短い間隔でだ。何度抱かせても、やはり俺の前では多少なりとも躊躇するところが翠にはあり、それが微妙に俺の心を気持ち良くくすぐったりもしていた。
そしてある土曜日、俺の家に昼から英人が来る事になっていたところ、俺は急な仕事で朝から出掛けなくてはならなくなる。翠は『俺がいないのなら家に呼ぶのはよそう。』、と言っていたが、俺は本気で悩んだのだけど、結局英人を呼ぶ事にした。
翠は動揺し、いつものように目をウルウルさせていたが、「翠を信用しているし、お前の行動を尊重するから。」とだけ言って納得させた。俺が決断した理由は一つ。俺のいないところで翠がどんな態度をするのか、どんな会話をするのか、どんなセックスをするのか、知りたかったから。〖エピソード2〗の時に、翠に俺の存在を無視するかのような振る舞いがいくつもあったので、怖いもの見たさみたいなのはあった。翠の真意が知りたい。
俺が出かける時に翠が躊躇しながら聞いてきた。『あのさ・・・・。さっき言った私の行動を尊重する、って・・・・。どういう事なの?』俺はドキッとした。翠こそ俺の真意を確認したかったのだと思った。俺が「するな。」、と言えばしなかっただろうし、「やれ。」と言えばヤっただろう。しかし、翠は俺から「やれ。」と言われるのを期待しているような瞳で俺を見つめていた、ような気がする。
「俺が翠を信用しているって言うのはさ、二人だけなのにまさかエッチはしないよなって言う事。」翠は『ふふふ、そうだよね。』何となくホッとしたような、安心感のある表情をしていた。
「嘘だよ。いいんだよ、セックスしても。しなけりゃ英人を呼んだ意味ないじゃん。」翠が途端に目をまん丸くする。すぐに潤んできた。俺は翠の首を掴んでこちらに寄せ、おデコをくっつけながら、「でも、俺に内緒で二人だけで会うのは無しな。」と、言った。
『う、うん、分かってる。』今にも涙が零れそうな大きな潤んだ瞳、ピンク色に染まる頬。こんな表情をするのだ・・・・。俺は心から翠の事を可愛いと思ったし、愛しいと思った。しかし部屋を出てから何故か勃起・・・・。肝心な時には勃たないくせに・・・・。
2014/10/21
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