中L 寝とらせの行方vol.22
僕(松本和真:まつもと・かずま:32歳) 妻(松本典子:まつもと・のりこ:30歳)
成田(壮一:なりた・そういち:40歳:社長)
僕が「乾杯しようか?」と言うと、『えっ? 何に?』って妻が不思議そうにみつめている。「寝取らせの第一歩にかな?」と告げると、典子は『ほんと和真は変態さんだね。それで今日の事を酔わせて聞こうとしていない? 何もなかった記念日に乾杯~!』ってグラスを合わせた。
「え~? 何もなかったの?」と、つまらない顔をすると、典子は勢いよくグラスのワインを半分ほど飲み『困った旦那さんね。昼間の銀座で何を期待してるの?』って笑う。「それは手をつないだり・・・。」、『キスしたり?』て典子が言うので、「キ、キスしたの?」と慌てふためく僕に、『キスしたらどうするの?』ってワインを全部飲み干した。
「そ、そんなこと・・・。」会社では優秀な営業マンと言われている僕だが、最近の典子には会話では全然敵わない。典子は空になった自分のグラスにピンク色のワインを注いだ。そのワインを口に含み僕へキスをしてくる。口の中にワインと典子の唾液がまじり、さらに舌を絡めてくる感触が堪らなかった。抱きついた胸はノーブラなのだろうか?豊満で弾力ある胸を押し付けてくる。
『何もなかったことはないよ。あのね・・・。』と言いかけた。「な、なにかあったの?・・」と問いかける。『ほら、美味しいパンケーキを戴いたじゃない。その時にね。成田さんが〔大森君の許可を得るから、今度映画かお芝居を一緒に観に行きませんか?〕と誘われたの。』、「典子はなんて返事をしたの?」と訊ねた。『主人がいいと言うなら、私はいいですよ。』って典子は返答する。僕は成田社長がじわじわと僕と嫁の領域を侵食してくるのを感じた。
日曜日の朝に成田社長から僕のスマホにメールが入る。〔昨日は奥さんにプレゼント選びを手伝って頂いてありがとう。恐縮なのですが、また大森君にお願いがあります。再来週の土曜日に又奥さんをお借りできないかな。ゆっくり考えて返事を下さい。休日にメールして申し訳ありません。〕
女性って自分の容貌に自信がないとよく言うが、案外自分の魅力については自覚があるらしい。典子も『私は普通のおばちゃんよ。』て言うが、僕からすれば顔は可愛いし、それに夫だけがわかる“脱いだらスゴイんです”ボディーなのだ。どうすれば魅力が発揮できるのかを知っているのかも・・・。それと夫以外の異性から好印象を持たれることはやはり気分がいいのだろう。
vol.23へ
20200726
- 関連記事
-
- 中L 寝とらせの行方vol.11 (2017/10/13)
- 中L 寝とらせの行方vol.12 (2017/11/26)
- 中L 寝とらせの行方vol.13 (2018/02/11)
- 中L 寝とらせの行方vol.14 (2018/02/25)
- 中L 寝とらせの行方vol.15 (2018/07/22)
- 中L 寝とらせの行方vol.16 (2018/12/22)
- 中L 寝とらせの行方vol.17 (2018/12/23)
- 中L 寝とらせの行方vol.18 (2019/12/24)
- 中L 寝とらせの行方vol.19 (2020/07/15)
- 中L 寝とらせの行方vol.20 (2020/07/17)
- 中L 寝とらせの行方vol.21 (2020/07/25)
- 中L 寝とらせの行方vol.22 (2020/07/26)
- 中L 寝とらせの行方vol.23 (2020/07/27)
- 中L 寝とらせの行方vol.24 (2020/11/24)
- 中L 寝とらせの行方vol.25 (2020/11/25)