壊れかけた二人 第13章③
13-③
顔も笑みを浮かべるのが無理っぽくて、すごく辛そうな表情を浮かべる。詩織はやたらと上半身を捻るようになって、それでがっ、と俺の腕を掴むと、やはり辛そうというか切なそうな表情で、『あ、あとで・・・はっ、はっ・・・あとで・い、いい、いっぱいしようね。』と一気に勢いに任せるように言った。
俺は無言で首を縦に振る。詩織が『はっ、はっ・・・い、いっぱいだよ?・・・いっぱいだからね・・』と念を押すように悲痛な顔で繰り返した。
表情に余裕は全然無く、声も徐々に徐々に我慢が出来なくなっているようだった。両手は翔太の二の腕を掴み、足もシーツの下で蟹挟みをしているようだった。「そろそろいきそう?」と翔太が詩織に問うと、詩織は無言で首だけを横に振った。
翔太はにやにやしながら俺の方を向いて、
「奥さんはそろそろいきそうだよ。アソコがひくひくしてるもん。」と報告してくる。
『ち、ちがっ・・・んっ、はぁっ・・・っくぅ』
翔太のピストンは本気になっていき、詩織もついに堪え切れずに本気で喘ぎだした。
『あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!』
詩織の両腕が翔太の首に周った
『あっ!だめ、だめっ!・・・やだっ!たっくん見ないでっ~』
その声と同時に、詩織の身体は下から翔太に抱きつくようにビクンと大きく跳ねた。
しばらくビクンビクン!と翔太に両手足でしがみつきながら痙攣する詩織。歯を喰いしばった表情から、『うっ、ああっ、あっ・・・ああぁ』と漏れる声。翔太は痙攣が治まると「いった?」と聞く。
詩織は、はぁはぁと肩を上下させながら、『ううぅ・ん・・』と泣きそうな感じで呻くと、唇をきゅっと結んで首を横に振った。翔太が「うそつけ。中がきっつきつだぞ」と冷たく笑う。
『・イ・・ってない・・・よ』詩織は両手足で翔太にしがみつきながらも反抗的な口調で反論する。
「は~?」と翔太は鼻で笑いながら、顔を下ろしキスの要請をする。
詩織が今度は自分から舌を出してキスを受け入れた。でもすぐに、俺の方を見て、『だ、だめ・・・』とキスを中断する。
翔太がピストンを始めると『あっ、あっ・・・だ、だめ・』
「なんで?イッテないんだろ?」と楽しそうにニヤリとする翔太
『そう・なん・・だけど・・・』、「じゃ、いいじゃん」
詩織は両腕を翔太の首から離し、肩を押そうとする。でもその手には力が入っていないのは明白だった。詩織の首がぐいっと浮き、背中が丸まり始める。
『あっ、あひっ・・・ひっ、ひっ、ひぃっ』これまで一度も聞いたことがない、だらしない喘ぎ声が聞こえだした。俺は、もう全身の血液が沸騰している感じで、なんというか、時間や感情の感覚が無くなっていた。
詩織は両肘をついて、さらに背中を仰け反らして弓なりになる。首なんて顎が天井を刺すくらいぐいっと反っていた。『ひっ、いっ、いっ、いっ』と、身体を永続的にびくびく痙攣させながら、詩織は歯を喰いしばりながら、声にならない声を上げ続けていた。
「あ、ちょっ」と、不意に翔太が顔を苦しそうに歪めてそう言うと、上体を起こした。その反動でシーツも完全に取れて、詩織の陰毛はぐっしょりと濡れて束になっているのが見えた。
俺が不思議そうに翔太を見ると、ちんこを抜きながら「締めつけすぎ。ちんこ虐めすぎ」と苦笑いを浮かべた。翔太のぎんぎんのちんこが詩織の中からぬるっと全部が出てきた。(やはりそんなに俺と違いがあるようには見えなかった。確かに翔太のが太いことは太いとは思うけど・・)
その途端に、びゅっ、びゅーっと詩織が潮を噴いた。詩織の腰周りや太ももが、ぶるっ、ぶるっ、と、電流でも流されたみたいに大きく痙攣していた。「わっ、わっ・・・すげ~」と翔太がおもしろそうに笑う。
俺はそれを涎が垂れそうなほどの恍惚に包まれながら見ている。(自分の妻(詩織)が親友(翔太)に、イカされ、潮まで噴かされたのには大興奮をした。)
その瞬間に詩織の視線を感じた。詩織は俺の方を泣きそうな顔で見ている。しかし、俺と翔太の視線が自分の股間に集中している事に気付くと、詩織は、そこで初めて自分が潮を噴いていることに気付いたようだった。
詩織が気付いた時でも、まだちょろちょろと噴き出ていて詩織の顔は一瞬で羞恥に歪んだ。でも小刻みに痙攣しつつ、ぐったりとした詩織の身体は全然動かせなくて、それを手で隠すことさえも出来なかった。
詩織は自分の股間から俺へと視線を戻すと、『あ、う・・・たっくん・・・・ごめん・・・なさい・』と悪戯がばれた子供みたいに泣きそうな顔で謝った。(詩織の性器は左右に捲れあがりいかにも猥雑だった。)
詩織は謝りながら、同時にちょろちょろと残尿みたいに潮を噴いていて、その光景だけで俺は射精しそうなくらい興奮した。詩織は両手で顔を覆うと、『恥ずかしい・・・』『やっぱり・・たっくん・・ここに居ちゃいやだ・・』と言った。その声に応えるように、俺は夢遊病者の如くふらふらと立ち上がって、のそのそと部屋を出て行った。
部屋を出るまでに何度かベッドを“ちらちら”と振り返ると、「はい万歳」と翔太に促され、素直に万歳をしてキャミソールを脱がされ全裸になる。覆いかぶさってくる翔太の背中に両腕を回してキスをする詩織の姿があった。
俺は寝室を出ると、すぐその前でへたり込んでしまう。凹んだとかじゃなくて、あまりの興奮で頭がふらふらだったからだ。脳に血液が逆流したみたいな感じ。俺はズボンのファスナーだけ空けると、これ以上ないってくらい勃起したちんこを取り出して擦り始めた。
そして後ろのドアからは、『ね、ねぇ・・・は、はやく・・・』と蕩けきった詩織の声が聞こえてきた。「なんだよ」、『い、挿れてぇ・・・』翔太は「じゃあ四つんばいになれよ・・・そうだ、腰もっと突き出せよ」と命令している。
そんな会話を聞きながら、俺は必死でオナニーをしていた。でも不思議なのは、全然イケないのだ。ちょっとでも触ったらイキそうなくらい勃起していたのに、全然イケなかった。
13-③
顔も笑みを浮かべるのが無理っぽくて、すごく辛そうな表情を浮かべる。詩織はやたらと上半身を捻るようになって、それでがっ、と俺の腕を掴むと、やはり辛そうというか切なそうな表情で、『あ、あとで・・・はっ、はっ・・・あとで・い、いい、いっぱいしようね。』と一気に勢いに任せるように言った。
俺は無言で首を縦に振る。詩織が『はっ、はっ・・・い、いっぱいだよ?・・・いっぱいだからね・・』と念を押すように悲痛な顔で繰り返した。
表情に余裕は全然無く、声も徐々に徐々に我慢が出来なくなっているようだった。両手は翔太の二の腕を掴み、足もシーツの下で蟹挟みをしているようだった。「そろそろいきそう?」と翔太が詩織に問うと、詩織は無言で首だけを横に振った。
翔太はにやにやしながら俺の方を向いて、
「奥さんはそろそろいきそうだよ。アソコがひくひくしてるもん。」と報告してくる。
『ち、ちがっ・・・んっ、はぁっ・・・っくぅ』
翔太のピストンは本気になっていき、詩織もついに堪え切れずに本気で喘ぎだした。
『あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!』
詩織の両腕が翔太の首に周った
『あっ!だめ、だめっ!・・・やだっ!たっくん見ないでっ~』
その声と同時に、詩織の身体は下から翔太に抱きつくようにビクンと大きく跳ねた。
しばらくビクンビクン!と翔太に両手足でしがみつきながら痙攣する詩織。歯を喰いしばった表情から、『うっ、ああっ、あっ・・・ああぁ』と漏れる声。翔太は痙攣が治まると「いった?」と聞く。
詩織は、はぁはぁと肩を上下させながら、『ううぅ・ん・・』と泣きそうな感じで呻くと、唇をきゅっと結んで首を横に振った。翔太が「うそつけ。中がきっつきつだぞ」と冷たく笑う。
『・イ・・ってない・・・よ』詩織は両手足で翔太にしがみつきながらも反抗的な口調で反論する。
「は~?」と翔太は鼻で笑いながら、顔を下ろしキスの要請をする。
詩織が今度は自分から舌を出してキスを受け入れた。でもすぐに、俺の方を見て、『だ、だめ・・・』とキスを中断する。
翔太がピストンを始めると『あっ、あっ・・・だ、だめ・』
「なんで?イッテないんだろ?」と楽しそうにニヤリとする翔太
『そう・なん・・だけど・・・』、「じゃ、いいじゃん」
詩織は両腕を翔太の首から離し、肩を押そうとする。でもその手には力が入っていないのは明白だった。詩織の首がぐいっと浮き、背中が丸まり始める。
『あっ、あひっ・・・ひっ、ひっ、ひぃっ』これまで一度も聞いたことがない、だらしない喘ぎ声が聞こえだした。俺は、もう全身の血液が沸騰している感じで、なんというか、時間や感情の感覚が無くなっていた。
詩織は両肘をついて、さらに背中を仰け反らして弓なりになる。首なんて顎が天井を刺すくらいぐいっと反っていた。『ひっ、いっ、いっ、いっ』と、身体を永続的にびくびく痙攣させながら、詩織は歯を喰いしばりながら、声にならない声を上げ続けていた。
「あ、ちょっ」と、不意に翔太が顔を苦しそうに歪めてそう言うと、上体を起こした。その反動でシーツも完全に取れて、詩織の陰毛はぐっしょりと濡れて束になっているのが見えた。
俺が不思議そうに翔太を見ると、ちんこを抜きながら「締めつけすぎ。ちんこ虐めすぎ」と苦笑いを浮かべた。翔太のぎんぎんのちんこが詩織の中からぬるっと全部が出てきた。(やはりそんなに俺と違いがあるようには見えなかった。確かに翔太のが太いことは太いとは思うけど・・)
その途端に、びゅっ、びゅーっと詩織が潮を噴いた。詩織の腰周りや太ももが、ぶるっ、ぶるっ、と、電流でも流されたみたいに大きく痙攣していた。「わっ、わっ・・・すげ~」と翔太がおもしろそうに笑う。
俺はそれを涎が垂れそうなほどの恍惚に包まれながら見ている。(自分の妻(詩織)が親友(翔太)に、イカされ、潮まで噴かされたのには大興奮をした。)
その瞬間に詩織の視線を感じた。詩織は俺の方を泣きそうな顔で見ている。しかし、俺と翔太の視線が自分の股間に集中している事に気付くと、詩織は、そこで初めて自分が潮を噴いていることに気付いたようだった。
詩織が気付いた時でも、まだちょろちょろと噴き出ていて詩織の顔は一瞬で羞恥に歪んだ。でも小刻みに痙攣しつつ、ぐったりとした詩織の身体は全然動かせなくて、それを手で隠すことさえも出来なかった。
詩織は自分の股間から俺へと視線を戻すと、『あ、う・・・たっくん・・・・ごめん・・・なさい・』と悪戯がばれた子供みたいに泣きそうな顔で謝った。(詩織の性器は左右に捲れあがりいかにも猥雑だった。)
詩織は謝りながら、同時にちょろちょろと残尿みたいに潮を噴いていて、その光景だけで俺は射精しそうなくらい興奮した。詩織は両手で顔を覆うと、『恥ずかしい・・・』『やっぱり・・たっくん・・ここに居ちゃいやだ・・』と言った。その声に応えるように、俺は夢遊病者の如くふらふらと立ち上がって、のそのそと部屋を出て行った。
部屋を出るまでに何度かベッドを“ちらちら”と振り返ると、「はい万歳」と翔太に促され、素直に万歳をしてキャミソールを脱がされ全裸になる。覆いかぶさってくる翔太の背中に両腕を回してキスをする詩織の姿があった。
俺は寝室を出ると、すぐその前でへたり込んでしまう。凹んだとかじゃなくて、あまりの興奮で頭がふらふらだったからだ。脳に血液が逆流したみたいな感じ。俺はズボンのファスナーだけ空けると、これ以上ないってくらい勃起したちんこを取り出して擦り始めた。
そして後ろのドアからは、『ね、ねぇ・・・は、はやく・・・』と蕩けきった詩織の声が聞こえてきた。「なんだよ」、『い、挿れてぇ・・・』翔太は「じゃあ四つんばいになれよ・・・そうだ、腰もっと突き出せよ」と命令している。
そんな会話を聞きながら、俺は必死でオナニーをしていた。でも不思議なのは、全然イケないのだ。ちょっとでも触ったらイキそうなくらい勃起していたのに、全然イケなかった。
13-③
壊れかけた二人 第13章②
13-②
それで家に到着し、リビングルームに入った途端、翔太が詩織の背後から、「うわー、やっぱこのお肉は最高級品です」と両手で胸を鷲づかみにする。詩織は一瞬で耳まで真っ赤になっていた。
突然のことだったので、抵抗ができない詩織が泣きそうな顔で俺を見てきた。俺は詩織の前に立って、社交ダンスでも始めるかのように詩織の両手を握ると、翔太に胸を揉まれ続けている詩織とキスをした。
長くキスをしている間も、翔太は服の上から詩織の乳首を摘(つま)んだりしている。
その度に詩織は俺とキスをしながら『んっ、ふぅ』と声を漏らしながら、身を捩(よじ)っていた。立ったまま、俺と翔太にサンドイッチされながら詩織はくねくねと身体を捩る。口は俺に、胸は翔太にされるがままになっていた。
翔太の手が上着の下に潜り込んだ時には、詩織が抵抗しようと、俺から手を離そうとしたが、俺は離さなかった。詩織はトロンとした表情を浮かべながらも、何か言いたそうな目で俺を見つめたがそれはわざと無視をする。
俺が「舌を出して」と言うと、詩織は素直に出してきた。俺と両手を繋ぎ、舌を絡めあっていると、詩織の上着の裾から、いつの間にか外されたらしく、ぽろっと白いブラジャーが床に落ちていった。
俺と唾液を交換しながら、服の下で生のおっぱいを翔太に揉まれる詩織が、『んっ、んんっっ・・・やぁ、だぁ』と腰をくねくねさせながら、甘い吐息が時折漏れる。
俺も詩織の巨乳を揉みしだきたい欲求に駆られ、詩織の体勢を反転させた。俺が後ろから詩織の胸に手を回し、揉み始めると、翔太と詩織も無言で両手を握って、そしてキスを始めた。
俺が力いっぱい揉んでいる間も、間近から、“ちゅっ・・・ちゅる・・・ぷちゅ”みたいな音が聞こえてくる。当然に俺からは詩織の表情は見えない。
詩織が喉をごくりと鳴らす音がする。「詩織、おれも」と翔太が言う。直後に翔太も喉を鳴らした。俺に胸を揉まれながらも、唾液を嚥下しあう二人。詩織の耳は心配になるくらい真っ赤だった。酒の影響で勢いに任した部分はかなりあったと思う。(詩織たちは帰りの車の中でも、明らかにテンション高めだった。)
『今日拓海に見られちゃうよ?』って翔太への意地悪っぽい質問にも、「も~なんとでもなれ~」と、酔った時特有の呆れ笑いを浮かべていた。
詩織は腰を、ズボン越しに勃起した俺の下腹部に押し付けるように、ぐりぐりと悩ましげに揺らしていた。しばらく経って、両手を離す二人。詩織の両手は一瞬躊躇(ちゅうちょ)して、翔太の胸に添えられた。
そして、翔太の手は詩織のジーンズの中に潜り込んでいった。「・・・うわ。とろとろ」と呟く翔太。詩織の腰のもじもじは、さらに加速する。
絶え間なく聞こえる二人の“ぴちゃぴちゃ”というベロチューの音と時折聞こえる詩織の喉が何かを飲み下す音を、俺は詩織の巨乳を楽しみながら、それでも嫉妬も深めながら聞いていた。
やがて詩織の両手は、翔太の首に回された。その頃になると、詩織と翔太の喉はひっきりなしにゴクゴクと鳴らしていた。どうも、お互いの唾液交換のみを目的としたキスをしているようだった。詩織の素肌はじっとりと汗ばんでいる。
また、触り心地の良い詩織の胸は、巨大な白玉みたいにしっとりしていた。俺は後ろから、詩織のジーンズをそっと下げた。詩織は一瞬“びく”、っと身体を揺らしたが、抵抗は無かった。
詩織は白いショーツ(下着)越しに、膝まで愛液をだらだらと垂らしていた。俺はそのまま詩織の白くて綺麗な尻にかぶりつく。
あまりにも愛おしくて、比喩ではなく、そのまま食べてしまいたいと思った。すぐ近くから、翔太がショーツの中に手を滑り込ませて性器を刺激する。“くちゅくちゅ”した音が聞こえてきた。
位置を少し変えて見上げると、詩織と翔太の顔が少し離れている。二人の舌はだらしなく出ていて、その間を唾液の橋が出来ていた。たまらず、俺は「寝室に行こうか」と声を掛けると、三人とも無言で、歩き出す。
その時かなり胸に“キタ”事があった。1番最初に歩き出したのが翔太だったのだけど、無言で左手を詩織の方に出す。それで詩織はその手を握り、二人で歩き出していった。下半身だけショーツ姿の詩織の背中を針のむしろみたいな感覚で見送る。
その時、数歩ほど歩いた詩織が振り返り、そしてニッコリ笑って俺にもう片方の手を差し伸べてくれた。“俺の詩織はマジ女神”だと泣きそうになる。詩織を真ん中に、三人が手を繋いで歩いて寝室へと入った。
寝室に入ると、翔太は速攻で詩織をベッドの上に押し倒した。俺と詩織が繋いでいた手はその時に離れた。『・・もぅ・・やだ・』と言いながらも、翔太に覆いかぶさられ、胸を揉まれながら顔を近づけると、詩織は自分から口を開けてベロチューをする。
翔太の膝が詩織の両足の間に入る。そして股を開かせるように動いた。『ね?ね?・・・やっぱいやだよ。』と詩織が呟く。翔太が「なにが?」と問う。『・・・たっくんが・・・見ていちゃいやだ。』
しかし、俺も翔太も詩織の言葉を完全に無視をする。結局、俺はサイドテーブルに座り二人を見続けた。それで翔太はそのまま愛撫を続ける。『んっ、はぁ・・・んっく・・・』と、詩織もそれ以上は何も言わず、ただ吐息だけを漏らしていた。
詩織はぐい、っと身体を捻るとシーツを自分の上に掛けた。翔太がその中に入っていくと、二人の姿は全く見えなくなった。しかし、二人が中でごそごそと愛撫をし合っているのがシーツ越しでもよくわかった。
ただ、直接に見えない分、そのシルエットが余計にエロい。シーツの脇から、詩織のショーツや靴下がするりと落ちていく。次は上着が出てきた。
中からは“ニチャニチャ”と、粘液を擦るような音がする。時折詩織の『んっ』という吐息も聞こえてきた。しかし、それは耳を澄まさないとわからないレベルの声量で、明らかに詩織は声をすごく我慢している様子だった。
大きな団子のような形となったシーツから「拓海。ゴム取って」と言う翔太の声がして、シーツからにょきっと手を出してきたので俺はコンドームを翔太に渡してやる。この時に二人の顔だけが、シーツからはみ出た。「詩織~ゴム着けてくれよ」シーツの中の二人の下腹部辺りがごそごそする。
二人は正常位の体勢だった。詩織は咳払いするみたいに、拳で口を押さえ、何ともいえない表情で俺をじっと見ている。『・・・あっ!』という声と共に、その顔が僅かに歪むと翔太を見据える。
そして、両手は翔太の肩を押すように添えられた。『やっ、だぁ!・・・』ってシーツの中で下腹部の部分がゆっくりと動き出した。詩織は困ったように笑い俺の方を見てくる。『・・・やっぱり・・拓海・・外へ出てくれない?』と頼んできた。だけど、俺は無言で首を横に振って拒否をする。(心の中では〖約束の手紙)を書いたのに。)
それで、詩織は引き続き困った笑顔を浮かべながら、『やっぱ・・見られるの・・恥ずかしい・・・よ。』と、途切れ途切れにそう訴えた。これを聞いた翔太がふっ、と鼻で笑ってこっちを見て「あ、奥さん頂いちゃってまーす」と調子づいて言った。俺はその台詞だけでイキそうになった。心中はすごくむかついたが、でも同時にエロすぎる台詞なので興奮度が増した。
詩織が「ば、ばか!」と、の入ってない撫でるようなビンタをする。翔太はそこで一気にピストンを速めた。『あっ、あっ!、あっ!』と、ついうっかり声を上げてしまう詩織。すぐに『しまった。』みたいな顔を浮かべながら、両手で口を塞ぐ。翔太は構わずピストンを加速する。
詩織の『んっ、んっ、んっ、んっ』という声が両手から漏れる。片手だけを口元に残して、もう片方の手で翔太の肩をタップするように叩いた。翔太が「なに?」、『・・・はぁ、はぁ・・・・・・もうちょっと、ゆっくり・・・』、「なんで?」詩織の『・・・ちょっと、痛い・・・から・・』と消え入りそうな声。シーツはキャミソールの肩紐が見えるくらい少しずつ下にずれて来ていた。
翔太が「いつもはもっと激しいじゃん」と詩織の真意をわかったうえでニヤニヤと問い詰める。すると『・・・そういうことは言わないの・・・とにかく、ゆっくりで』これに翔太は「はいはい」と素直に従う。
下腹部のシーツの山がゆっくりと動く。翔太の腰の動きと、詩織の上に開いた両足のシルエットは直接見るよりもはるかにエロいかもしれない。詩織は一瞬だけきゅっと唇を噛んで、苦しそうな表情を浮かべると、ふと俺の方を向いて、微笑んだ。
『・・・あ、ね、ねぇ?・・・・・・』と鼻息を荒くしながらも詩織はそう言いながら、詩織がシーツから手を差し出してくる。俺はその手を握った。「・・・なに?」、『たっくん~明日は・・・どこ行こうか?』と詩織はまるで翔太がこの場に居ないかのような表情とトーンで話をしだす。
それでも詩織の身体は翔太のピストンに揺らされていた。その言葉の合間合間に吐息が混じっている。俺は、日常を演じようとする詩織と現状とのギャップがたまらなくエロいと思った。『・・どこに行きたい?』、「わ・・・かんない、あっ・・・どこでも・・・いいよ。」こういう会話しながらも、詩織の身体はゆさゆさ揺れている。
詩織が『明日の・・・晩御飯どうしよっか?』と、あくまで現状を無視して日常の会話をしようとする。「なんでもいいよ」と応えながら俺はもう本当に、その場に倒れそうなくらい興奮をしていた。翔太はそんな詩織をニヤニヤと見下ろしながら、あくまでゆっくりと、でも一定のリズムで腰を振っていた。
そして翔太がキスをしようとすると、詩織は『・・い・・や、やぁ・・・』と顔を横に振って逃げる。「いつもしてんじゃん」と翔太が言うと、『や、だぁ・・・してないぃ。』と詩織は首を左右に振ってイヤイヤをする。
詩織は切なそうな顔で俺を見ると、握っていた手をぎゅっと力を入れて、『・・・た、たっくん・・・キ、キス、しよ?』と甘えるように言った。俺は餌を焦らされていた犬みたいに急いで詩織に近づき、
そしてピストンされ続ける詩織と激しくキスをした。
最初から二人とも舌を出して絡めあった。そしてキスを始めた数秒後から、翔太が俺たちを意識するようにピストンを激しくした。『あっ、ふっ、んっ、はぁ・』キスをしながら、他人に出されている詩織の吐息をダイレクトで口で受け俺は泣きそうになるくらいに興奮をした。シーツに隠れた二人の下腹部からはぐちゅぐちゅと淫らな音が出ていた。
『んっ、はっ、はぁっ、んっく・・・ふぁっ』俺はキスをしながら、そんな詩織の吐息を感じていると、パシパシ、と叩く音が聞こえた。詩織がまた手で翔太の肩をタップしていた。『ちょ、っとぉ・・・ゆっくり・・・だって・』、「はいはい」また翔太のピストンがゆっくりになる。
詩織はとろんとした表情で息をうっすら荒げながら微笑む。両手で俺の顔を挟んで、そしてまたキスをする。詩織が親友のちんこに突かれながらするキスはこれ以上ないほどに恍惚を味わう。(この変則3Pは皆さんにもマジでお薦めしたい。)
「詩織~、俺もキスして~」と翔太。俺と舌を絡めながら、『ひゃだ~』と詩織が断る。俺は詩織から顔を離して、「してやれよ。」と呟いて、ベッドから離れた。詩織は『ううぅ・・・や、やだなぁ・・・』と言うと、翔太の顔に近づいていった。詩織は手をまた俺の方に差し出してきて、そしてぎゅっと握った。詩織はずっと俺の方を見ていた。
俺と見つめあいながらも、詩織は翔太と唇を交わし、そして舌を絡めだした。翔太と濃厚なキスをしている間も詩織はずっと俺を見ていた。舌を出しながら、俺と手を繋ぎながら、俺とずっと見詰め合っていた。翔太が顔を離すと、詩織が我にかえったように、『もぅ・や、やだぁ』と向こうをむく。
翔太がピストンを速める。詩織は『あっ~あっ~あっ・・あっ・・』と油断していたのか、自然に喘ぎだす。間近で聞く詩織の喘ぎ声は、とても甘く、そして気持ち良さそうだった。本当にハートマーク♡がついている感じだった。すぐにまた両手で口を押さえる詩織が、ちらりと、俺の様子を窺うように見てくる。
俺はたまらず、何か会話をしないと、と焦って「・・・キャミは、なんで脱がないの?」と訳の分からないことを聞いてしまう。詩織が『はっ、はっ、はっ、はっ』って無理矢理に喘ぐのを我慢しながら、犬みたいな息遣いを上げながら首を横にぷるぷると振った。
翔太が「そういや詩織ってあんまり全裸にはならないよな~」と腰を振りながら説明をする。『・・・・・・
全部はいや・たっ、くん・・・だけ、だもの・』と苦しそうな詩織はもうそれ以上は喋られない。
13-②
それで家に到着し、リビングルームに入った途端、翔太が詩織の背後から、「うわー、やっぱこのお肉は最高級品です」と両手で胸を鷲づかみにする。詩織は一瞬で耳まで真っ赤になっていた。
突然のことだったので、抵抗ができない詩織が泣きそうな顔で俺を見てきた。俺は詩織の前に立って、社交ダンスでも始めるかのように詩織の両手を握ると、翔太に胸を揉まれ続けている詩織とキスをした。
長くキスをしている間も、翔太は服の上から詩織の乳首を摘(つま)んだりしている。
その度に詩織は俺とキスをしながら『んっ、ふぅ』と声を漏らしながら、身を捩(よじ)っていた。立ったまま、俺と翔太にサンドイッチされながら詩織はくねくねと身体を捩る。口は俺に、胸は翔太にされるがままになっていた。
翔太の手が上着の下に潜り込んだ時には、詩織が抵抗しようと、俺から手を離そうとしたが、俺は離さなかった。詩織はトロンとした表情を浮かべながらも、何か言いたそうな目で俺を見つめたがそれはわざと無視をする。
俺が「舌を出して」と言うと、詩織は素直に出してきた。俺と両手を繋ぎ、舌を絡めあっていると、詩織の上着の裾から、いつの間にか外されたらしく、ぽろっと白いブラジャーが床に落ちていった。
俺と唾液を交換しながら、服の下で生のおっぱいを翔太に揉まれる詩織が、『んっ、んんっっ・・・やぁ、だぁ』と腰をくねくねさせながら、甘い吐息が時折漏れる。
俺も詩織の巨乳を揉みしだきたい欲求に駆られ、詩織の体勢を反転させた。俺が後ろから詩織の胸に手を回し、揉み始めると、翔太と詩織も無言で両手を握って、そしてキスを始めた。
俺が力いっぱい揉んでいる間も、間近から、“ちゅっ・・・ちゅる・・・ぷちゅ”みたいな音が聞こえてくる。当然に俺からは詩織の表情は見えない。
詩織が喉をごくりと鳴らす音がする。「詩織、おれも」と翔太が言う。直後に翔太も喉を鳴らした。俺に胸を揉まれながらも、唾液を嚥下しあう二人。詩織の耳は心配になるくらい真っ赤だった。酒の影響で勢いに任した部分はかなりあったと思う。(詩織たちは帰りの車の中でも、明らかにテンション高めだった。)
『今日拓海に見られちゃうよ?』って翔太への意地悪っぽい質問にも、「も~なんとでもなれ~」と、酔った時特有の呆れ笑いを浮かべていた。
詩織は腰を、ズボン越しに勃起した俺の下腹部に押し付けるように、ぐりぐりと悩ましげに揺らしていた。しばらく経って、両手を離す二人。詩織の両手は一瞬躊躇(ちゅうちょ)して、翔太の胸に添えられた。
そして、翔太の手は詩織のジーンズの中に潜り込んでいった。「・・・うわ。とろとろ」と呟く翔太。詩織の腰のもじもじは、さらに加速する。
絶え間なく聞こえる二人の“ぴちゃぴちゃ”というベロチューの音と時折聞こえる詩織の喉が何かを飲み下す音を、俺は詩織の巨乳を楽しみながら、それでも嫉妬も深めながら聞いていた。
やがて詩織の両手は、翔太の首に回された。その頃になると、詩織と翔太の喉はひっきりなしにゴクゴクと鳴らしていた。どうも、お互いの唾液交換のみを目的としたキスをしているようだった。詩織の素肌はじっとりと汗ばんでいる。
また、触り心地の良い詩織の胸は、巨大な白玉みたいにしっとりしていた。俺は後ろから、詩織のジーンズをそっと下げた。詩織は一瞬“びく”、っと身体を揺らしたが、抵抗は無かった。
詩織は白いショーツ(下着)越しに、膝まで愛液をだらだらと垂らしていた。俺はそのまま詩織の白くて綺麗な尻にかぶりつく。
あまりにも愛おしくて、比喩ではなく、そのまま食べてしまいたいと思った。すぐ近くから、翔太がショーツの中に手を滑り込ませて性器を刺激する。“くちゅくちゅ”した音が聞こえてきた。
位置を少し変えて見上げると、詩織と翔太の顔が少し離れている。二人の舌はだらしなく出ていて、その間を唾液の橋が出来ていた。たまらず、俺は「寝室に行こうか」と声を掛けると、三人とも無言で、歩き出す。
その時かなり胸に“キタ”事があった。1番最初に歩き出したのが翔太だったのだけど、無言で左手を詩織の方に出す。それで詩織はその手を握り、二人で歩き出していった。下半身だけショーツ姿の詩織の背中を針のむしろみたいな感覚で見送る。
その時、数歩ほど歩いた詩織が振り返り、そしてニッコリ笑って俺にもう片方の手を差し伸べてくれた。“俺の詩織はマジ女神”だと泣きそうになる。詩織を真ん中に、三人が手を繋いで歩いて寝室へと入った。
寝室に入ると、翔太は速攻で詩織をベッドの上に押し倒した。俺と詩織が繋いでいた手はその時に離れた。『・・もぅ・・やだ・』と言いながらも、翔太に覆いかぶさられ、胸を揉まれながら顔を近づけると、詩織は自分から口を開けてベロチューをする。
翔太の膝が詩織の両足の間に入る。そして股を開かせるように動いた。『ね?ね?・・・やっぱいやだよ。』と詩織が呟く。翔太が「なにが?」と問う。『・・・たっくんが・・・見ていちゃいやだ。』
しかし、俺も翔太も詩織の言葉を完全に無視をする。結局、俺はサイドテーブルに座り二人を見続けた。それで翔太はそのまま愛撫を続ける。『んっ、はぁ・・・んっく・・・』と、詩織もそれ以上は何も言わず、ただ吐息だけを漏らしていた。
詩織はぐい、っと身体を捻るとシーツを自分の上に掛けた。翔太がその中に入っていくと、二人の姿は全く見えなくなった。しかし、二人が中でごそごそと愛撫をし合っているのがシーツ越しでもよくわかった。
ただ、直接に見えない分、そのシルエットが余計にエロい。シーツの脇から、詩織のショーツや靴下がするりと落ちていく。次は上着が出てきた。
中からは“ニチャニチャ”と、粘液を擦るような音がする。時折詩織の『んっ』という吐息も聞こえてきた。しかし、それは耳を澄まさないとわからないレベルの声量で、明らかに詩織は声をすごく我慢している様子だった。
大きな団子のような形となったシーツから「拓海。ゴム取って」と言う翔太の声がして、シーツからにょきっと手を出してきたので俺はコンドームを翔太に渡してやる。この時に二人の顔だけが、シーツからはみ出た。「詩織~ゴム着けてくれよ」シーツの中の二人の下腹部辺りがごそごそする。
二人は正常位の体勢だった。詩織は咳払いするみたいに、拳で口を押さえ、何ともいえない表情で俺をじっと見ている。『・・・あっ!』という声と共に、その顔が僅かに歪むと翔太を見据える。
そして、両手は翔太の肩を押すように添えられた。『やっ、だぁ!・・・』ってシーツの中で下腹部の部分がゆっくりと動き出した。詩織は困ったように笑い俺の方を見てくる。『・・・やっぱり・・拓海・・外へ出てくれない?』と頼んできた。だけど、俺は無言で首を横に振って拒否をする。(心の中では〖約束の手紙)を書いたのに。)
それで、詩織は引き続き困った笑顔を浮かべながら、『やっぱ・・見られるの・・恥ずかしい・・・よ。』と、途切れ途切れにそう訴えた。これを聞いた翔太がふっ、と鼻で笑ってこっちを見て「あ、奥さん頂いちゃってまーす」と調子づいて言った。俺はその台詞だけでイキそうになった。心中はすごくむかついたが、でも同時にエロすぎる台詞なので興奮度が増した。
詩織が「ば、ばか!」と、の入ってない撫でるようなビンタをする。翔太はそこで一気にピストンを速めた。『あっ、あっ!、あっ!』と、ついうっかり声を上げてしまう詩織。すぐに『しまった。』みたいな顔を浮かべながら、両手で口を塞ぐ。翔太は構わずピストンを加速する。
詩織の『んっ、んっ、んっ、んっ』という声が両手から漏れる。片手だけを口元に残して、もう片方の手で翔太の肩をタップするように叩いた。翔太が「なに?」、『・・・はぁ、はぁ・・・・・・もうちょっと、ゆっくり・・・』、「なんで?」詩織の『・・・ちょっと、痛い・・・から・・』と消え入りそうな声。シーツはキャミソールの肩紐が見えるくらい少しずつ下にずれて来ていた。
翔太が「いつもはもっと激しいじゃん」と詩織の真意をわかったうえでニヤニヤと問い詰める。すると『・・・そういうことは言わないの・・・とにかく、ゆっくりで』これに翔太は「はいはい」と素直に従う。
下腹部のシーツの山がゆっくりと動く。翔太の腰の動きと、詩織の上に開いた両足のシルエットは直接見るよりもはるかにエロいかもしれない。詩織は一瞬だけきゅっと唇を噛んで、苦しそうな表情を浮かべると、ふと俺の方を向いて、微笑んだ。
『・・・あ、ね、ねぇ?・・・・・・』と鼻息を荒くしながらも詩織はそう言いながら、詩織がシーツから手を差し出してくる。俺はその手を握った。「・・・なに?」、『たっくん~明日は・・・どこ行こうか?』と詩織はまるで翔太がこの場に居ないかのような表情とトーンで話をしだす。
それでも詩織の身体は翔太のピストンに揺らされていた。その言葉の合間合間に吐息が混じっている。俺は、日常を演じようとする詩織と現状とのギャップがたまらなくエロいと思った。『・・どこに行きたい?』、「わ・・・かんない、あっ・・・どこでも・・・いいよ。」こういう会話しながらも、詩織の身体はゆさゆさ揺れている。
詩織が『明日の・・・晩御飯どうしよっか?』と、あくまで現状を無視して日常の会話をしようとする。「なんでもいいよ」と応えながら俺はもう本当に、その場に倒れそうなくらい興奮をしていた。翔太はそんな詩織をニヤニヤと見下ろしながら、あくまでゆっくりと、でも一定のリズムで腰を振っていた。
そして翔太がキスをしようとすると、詩織は『・・い・・や、やぁ・・・』と顔を横に振って逃げる。「いつもしてんじゃん」と翔太が言うと、『や、だぁ・・・してないぃ。』と詩織は首を左右に振ってイヤイヤをする。
詩織は切なそうな顔で俺を見ると、握っていた手をぎゅっと力を入れて、『・・・た、たっくん・・・キ、キス、しよ?』と甘えるように言った。俺は餌を焦らされていた犬みたいに急いで詩織に近づき、
そしてピストンされ続ける詩織と激しくキスをした。
最初から二人とも舌を出して絡めあった。そしてキスを始めた数秒後から、翔太が俺たちを意識するようにピストンを激しくした。『あっ、ふっ、んっ、はぁ・』キスをしながら、他人に出されている詩織の吐息をダイレクトで口で受け俺は泣きそうになるくらいに興奮をした。シーツに隠れた二人の下腹部からはぐちゅぐちゅと淫らな音が出ていた。
『んっ、はっ、はぁっ、んっく・・・ふぁっ』俺はキスをしながら、そんな詩織の吐息を感じていると、パシパシ、と叩く音が聞こえた。詩織がまた手で翔太の肩をタップしていた。『ちょ、っとぉ・・・ゆっくり・・・だって・』、「はいはい」また翔太のピストンがゆっくりになる。
詩織はとろんとした表情で息をうっすら荒げながら微笑む。両手で俺の顔を挟んで、そしてまたキスをする。詩織が親友のちんこに突かれながらするキスはこれ以上ないほどに恍惚を味わう。(この変則3Pは皆さんにもマジでお薦めしたい。)
「詩織~、俺もキスして~」と翔太。俺と舌を絡めながら、『ひゃだ~』と詩織が断る。俺は詩織から顔を離して、「してやれよ。」と呟いて、ベッドから離れた。詩織は『ううぅ・・・や、やだなぁ・・・』と言うと、翔太の顔に近づいていった。詩織は手をまた俺の方に差し出してきて、そしてぎゅっと握った。詩織はずっと俺の方を見ていた。
俺と見つめあいながらも、詩織は翔太と唇を交わし、そして舌を絡めだした。翔太と濃厚なキスをしている間も詩織はずっと俺を見ていた。舌を出しながら、俺と手を繋ぎながら、俺とずっと見詰め合っていた。翔太が顔を離すと、詩織が我にかえったように、『もぅ・や、やだぁ』と向こうをむく。
翔太がピストンを速める。詩織は『あっ~あっ~あっ・・あっ・・』と油断していたのか、自然に喘ぎだす。間近で聞く詩織の喘ぎ声は、とても甘く、そして気持ち良さそうだった。本当にハートマーク♡がついている感じだった。すぐにまた両手で口を押さえる詩織が、ちらりと、俺の様子を窺うように見てくる。
俺はたまらず、何か会話をしないと、と焦って「・・・キャミは、なんで脱がないの?」と訳の分からないことを聞いてしまう。詩織が『はっ、はっ、はっ、はっ』って無理矢理に喘ぐのを我慢しながら、犬みたいな息遣いを上げながら首を横にぷるぷると振った。
翔太が「そういや詩織ってあんまり全裸にはならないよな~」と腰を振りながら説明をする。『・・・・・・
全部はいや・たっ、くん・・・だけ、だもの・』と苦しそうな詩織はもうそれ以上は喋られない。
13-②
壊れかけた二人 第13章①
≪第13章≫
13-①
今回は途中まで見せてくれた(10回目の)話を書きます。前回したプレイの翌月です。月曜日の晩ですが、『・・・ね、ねぇ?今週あの人くるの?』俺が「あの人?」、『・・・あのうざい人よ~』と詩織が言う。「ああ。まぁ予定では来るだろうね。」
それで話は、木曜日(6/15)の晩に飛ぶ。(10回目の)プレイを明日に控え、俺は詩織に頭を下げた「直接見たい!頼む!」のお願いに対して、詩織は困惑しつつも、以前のような頑なに『断固拒否』という雰囲気でもなく、もう少し押せばなんとかなりそうだったので、ひたすらに懇願をし続けた。リアルに1分も頭を下げ続けた結果、ついに詩織は吹き出すように笑った。
『もーいいよ。いつまで頭下げてんの?』俺は「え?いいのか?」って顔を上げる。詩織の『・・・絶対に、詩織のこと嫌いにならないって約束できる?』と甘えた声に、俺が「約束します!」と元気よく即答する。詩織が『変態くんは~どうして、そんなに必死なの~』と笑う。『妻が友人に抱かれるのを本当に見たいの?』って呆れられる。
その後、詩織のお気に入りである「くまのプーさん」のレター帳に、俺は〖何があっても、俺は一生詩織を愛し続けます。〗と誓約書を書かされ、拇印も押さされた。詩織も一緒の内容を書いて、お互いにそれを交換した。
嬉しそうに詩織は『たっくんはこれでずっとあたしの旦那さんですよ。』とニヤニヤしていた。俺は「お前だって、もうずっと俺の女だからな」と詩織に告げた。詩織は俺の言葉に一瞬言葉を詰まらせて『うひひ』と気持ち悪い笑い方をした。
『なんか、あたし達バカップルみたいだね。』と詩織。「そうだよな」と二人で笑いながら、いちゃつきだした。
夫婦の営みの後、ピロートーク中にこんな会話があった。『明日ね』、「うん。何?」詩織は『ちょっとだけ、声は出ちゃうかも・・・』と申し訳なさそうな顔をした。「ちょっとだけか?」と俺が尋ねる。『うん。できるだけ我慢するよ・・』
俺が「それはすごく気持ちよくなっちゃったりするから?」の問いに、詩織は『そうじゃなくて・・・声は自然に出るもんだからね!ってことです。』、「イッたりしないのか?」詩織は『しません!』とキッパリ言い切る。
「翔太とはセックスの相性良いんだろ?」、『良くない。良くない。最悪だよ。』俺は「本当に?下のリビングルームまで詩織の声が聞こえてるぞ~」と詩織を追及する。
『それは演技ですよ。明日は声が出てても、それ演技なんだからね。』、「なんで演技するの?」すると詩織は『だからね変態くんの旦那様からご依頼の接待なんですから。』『ほら、だからヘッドフォンしてテレビでも観ていてよ。』と笑いながらそんな事を言っていた。
そして金曜日の晩、いつもは俺の家において三人で食事するのがデフォルト(標準状態)だが、翔太の提案から皆で外食へ行くことになる。
翔太が「たまには君たちに奢(おご)るわ」と、流石に自分がいろんな意味で与えられ(食事とかセックス)てばっかりで、居心地が悪いとこもあったらしい。翔太は一見がさつに見えて、実はその辺の心配りが案外しっかりしているところがある。外食先は、詩織の希望で高級焼肉店に決まった。
そのリクエストを受けて、翔太は「・・・うっ・」と声を漏らしたが、『これくらい、当たり前だよね~?』とか『たしか3万なんだよね。』(以前にこのプレイについて、翔太が「でも俺は超ラッキーだよな~。これがソープだったら3万はかかるだろうな?」と発言したことがある。)って下から覗き込むような、意味深の詩織の視線に負けたようだった。そして、やはり高級店の肉はとても上手かった。
若干店に入る前からテンションが落ち気味だった翔太も、「すげぇ!これすげぇ!」と子供みたいにはしゃいで食べていた。三人は焼き肉に舌鼓を打ち、至福の時間を過ごすのだった。酒が結構入りハイテンションになった翔太は、個室だったとはいえ、突然に詩織の胸を鷲づかみにして、「このお肉も超美味そう」と言い出した。
その瞬間、顔を真っ赤にした詩織にトング(食品をピンセットのように挟み込むことによって掴みあげる道具)で頭叩かれていた。「痛っ~~・・・まぁ、後で奥様を美味しく頂きますけど・・」
俺はその台詞に密かに勃起する。〖こんなに大好きな嫁が〗あと数時間も経たないうちに、“親友に抱かれる”事実で、俺のちんこがギンギンになってしまう。詩織は、苦笑いしながら俺を見た。実は焼き肉を食べている間中も俺と詩織は、テーブルの下で手を握っていて、翔太には隠れてイチャイチャしていました。
この時に酒を飲んだのは、翔太と詩織で、詩織は嗜む程度の量だったので、翔太にどんどんビールを飲ませるとともに、「俺が帰りの運転をするから」と、詩織にもビールを勧めた。できるだけ詩織のテンションを上げておこうと画策したのです。
13-①
13-①
今回は途中まで見せてくれた(10回目の)話を書きます。前回したプレイの翌月です。月曜日の晩ですが、『・・・ね、ねぇ?今週あの人くるの?』俺が「あの人?」、『・・・あのうざい人よ~』と詩織が言う。「ああ。まぁ予定では来るだろうね。」
それで話は、木曜日(6/15)の晩に飛ぶ。(10回目の)プレイを明日に控え、俺は詩織に頭を下げた「直接見たい!頼む!」のお願いに対して、詩織は困惑しつつも、以前のような頑なに『断固拒否』という雰囲気でもなく、もう少し押せばなんとかなりそうだったので、ひたすらに懇願をし続けた。リアルに1分も頭を下げ続けた結果、ついに詩織は吹き出すように笑った。
『もーいいよ。いつまで頭下げてんの?』俺は「え?いいのか?」って顔を上げる。詩織の『・・・絶対に、詩織のこと嫌いにならないって約束できる?』と甘えた声に、俺が「約束します!」と元気よく即答する。詩織が『変態くんは~どうして、そんなに必死なの~』と笑う。『妻が友人に抱かれるのを本当に見たいの?』って呆れられる。
その後、詩織のお気に入りである「くまのプーさん」のレター帳に、俺は〖何があっても、俺は一生詩織を愛し続けます。〗と誓約書を書かされ、拇印も押さされた。詩織も一緒の内容を書いて、お互いにそれを交換した。
嬉しそうに詩織は『たっくんはこれでずっとあたしの旦那さんですよ。』とニヤニヤしていた。俺は「お前だって、もうずっと俺の女だからな」と詩織に告げた。詩織は俺の言葉に一瞬言葉を詰まらせて『うひひ』と気持ち悪い笑い方をした。
『なんか、あたし達バカップルみたいだね。』と詩織。「そうだよな」と二人で笑いながら、いちゃつきだした。
夫婦の営みの後、ピロートーク中にこんな会話があった。『明日ね』、「うん。何?」詩織は『ちょっとだけ、声は出ちゃうかも・・・』と申し訳なさそうな顔をした。「ちょっとだけか?」と俺が尋ねる。『うん。できるだけ我慢するよ・・』
俺が「それはすごく気持ちよくなっちゃったりするから?」の問いに、詩織は『そうじゃなくて・・・声は自然に出るもんだからね!ってことです。』、「イッたりしないのか?」詩織は『しません!』とキッパリ言い切る。
「翔太とはセックスの相性良いんだろ?」、『良くない。良くない。最悪だよ。』俺は「本当に?下のリビングルームまで詩織の声が聞こえてるぞ~」と詩織を追及する。
『それは演技ですよ。明日は声が出てても、それ演技なんだからね。』、「なんで演技するの?」すると詩織は『だからね変態くんの旦那様からご依頼の接待なんですから。』『ほら、だからヘッドフォンしてテレビでも観ていてよ。』と笑いながらそんな事を言っていた。
そして金曜日の晩、いつもは俺の家において三人で食事するのがデフォルト(標準状態)だが、翔太の提案から皆で外食へ行くことになる。
翔太が「たまには君たちに奢(おご)るわ」と、流石に自分がいろんな意味で与えられ(食事とかセックス)てばっかりで、居心地が悪いとこもあったらしい。翔太は一見がさつに見えて、実はその辺の心配りが案外しっかりしているところがある。外食先は、詩織の希望で高級焼肉店に決まった。
そのリクエストを受けて、翔太は「・・・うっ・」と声を漏らしたが、『これくらい、当たり前だよね~?』とか『たしか3万なんだよね。』(以前にこのプレイについて、翔太が「でも俺は超ラッキーだよな~。これがソープだったら3万はかかるだろうな?」と発言したことがある。)って下から覗き込むような、意味深の詩織の視線に負けたようだった。そして、やはり高級店の肉はとても上手かった。
若干店に入る前からテンションが落ち気味だった翔太も、「すげぇ!これすげぇ!」と子供みたいにはしゃいで食べていた。三人は焼き肉に舌鼓を打ち、至福の時間を過ごすのだった。酒が結構入りハイテンションになった翔太は、個室だったとはいえ、突然に詩織の胸を鷲づかみにして、「このお肉も超美味そう」と言い出した。
その瞬間、顔を真っ赤にした詩織にトング(食品をピンセットのように挟み込むことによって掴みあげる道具)で頭叩かれていた。「痛っ~~・・・まぁ、後で奥様を美味しく頂きますけど・・」
俺はその台詞に密かに勃起する。〖こんなに大好きな嫁が〗あと数時間も経たないうちに、“親友に抱かれる”事実で、俺のちんこがギンギンになってしまう。詩織は、苦笑いしながら俺を見た。実は焼き肉を食べている間中も俺と詩織は、テーブルの下で手を握っていて、翔太には隠れてイチャイチャしていました。
この時に酒を飲んだのは、翔太と詩織で、詩織は嗜む程度の量だったので、翔太にどんどんビールを飲ませるとともに、「俺が帰りの運転をするから」と、詩織にもビールを勧めた。できるだけ詩織のテンションを上げておこうと画策したのです。
13-①
カラー版 - 電車のデザイン (中公新書ラクレ)
カラー版 - 電車のデザイン (中公新書ラクレ) (2009/12/11) 水戸岡 鋭治 商品詳細を見る |
壊れかけた二人 第12章③
12-③
俺は「ふぅ」って息を吐きながらソファに座って、さっきまでの甘えてくる詩織の姿や、エロい身体を頭の中で反芻する。〖ああ、やっぱ詩織可愛いな。最高だな。〗と惚れ直している。
〖今翔太とセックスしているのかな。すごく嫌だな。〗って、ふと思うと途端に胸が強く締め付けられた。「・・・うわー。まじ凹むわー」って独り呟きながら、また真下の部屋へ移動。
本当にすごく辛くて、なんで俺はこんな事をしているんだろぅていう気持ちが強くなった。部屋に入ると『あんっ!あんっ!あんっ!あんっ!』っていきなり喘ぎ声がはっきり聞こえた。
「あ~」と俺はその場にへたれ込んでしまう。「うわー。まじかー。まじかー」って一人でぶつぶつ言っていた。(詩織は〖聖女と娼婦〗だな。)
ギシギシとすごく軋む音をさせながら、『あっ!あっ!あっ!んっ!・・・あっ!はっ!あぁんっ!』と一層強く詩織の喘ぎ声が聞こえてきた。
『ああっ!いいっ!あっ!すごっ・・・あんっ!あんっ!すごい、いいっ!・・・翔・・・・・・ああすごいぃっ!あっ!あっ!翔!あんっもう、気持ち良いっ!・・・あっ!あっ!あっ!あっ!だめ・・・・・・あっ、ごめん、もうっ・・・あっ、いくっ・・・いっ、くっ!!!』
詩織の激しい喘ぎ声聞きながら、日常では有り得ないほどの興奮をした。俺は一人言で「詩織・・・好きだ。好きだ」って気持ち悪くぶつぶつ呟く。
上からはいつの間にか終わって、事後な感じになっている二人の会話が漏れてくる。口調も普段の二人で、それが慣れ親しんだピロートークみたいになっているのが、逆にものすごく嫉妬を覚える。「もうゴム少ないぞ?」と翔太。詩織が『ああ・・・ていうか君が自分で持ってきなさいよ。』
「そういえばお前ら使ってないんだもんな」
『わたしたちラブラブですから~』
「おれも生でやりてー」
『絶対嫌!きもい!』と翔太が言い終わる前に、詩織がぴしゃりと断っていたので俺は安心した。『とにかく、次からは自分で用意してきてよね。』それに、翔太が「はいはい」と応える。その後も二人でクスクス笑っていた。
「そういや明日ってお前らなんか予定あんの?」
『二人でデートです!』
「あーそうなんだ。俺も一緒に行って良い?」
詩織が『いいわけないでしょ。ていうか何?また暇なの?本当彼女作りなよ。』と笑う。
翔太が「彼女出来ない方がいいんじゃなかったのか?」と反論する。
『そんな事言った記憶がありませ~ん。』
「本当かよー?」
『だいたい君なんてどうでもいいですー』
そんな感じで、また二人がクスクス笑っている。
詩織が『なんか・このいきもの・・また元気になってるんですけど。』と呆れるように笑う。
「詩織のからだがエロすぎるから反応するんだよ。」
『え~、なにそれ~?わたしが悪いの?』
翔太が「もっかいしようぜ」
『だ~め!』
「いいじゃん」
『だめ。この後たっくんとするんだも~ん。』と詩織。
「おれとしてから、したらいいだろ」
『明日に備えて体力温存~体力温存~w』
「なあんだよ~。そういやさ、今日まだ口でしてもらってないんだけど」と翔太。
詩織『だから?』と笑う。
翔太の「してください。おねげ~します。お代官様~」と、おふざけ調な哀願。
『え~・・・やだよ~』(変なコントはスルーされる。)
「なんでだよ?」
『や~だから』と、実に楽しそう。
「だからなんでだよ?」翔太がそう言うと上からドタバタと音がしてくる。
『きゃ~』と詩織の嬉しそうな声。
『やんっ・・・あっ』と甘い声も聞こえてきた。
「本当このおっぱいはでかいよなぁ」
『んっ、あっ・・・もう~・・・触りすぎ・・・』と決して嫌そうではない詩織の声。会話から判断して、胸を揉みまくっていたのだと思う。
「詩織、キス」
『・・・ん』
「君すごく濡れてるよ~」
『やだぁ・・・』
「拓海の精子か?」
詩織が『わかんないよっ』と笑う。
「おれのちんこ触ってみろ」
『ん・・・あ・・・やだぁ・・・かったぃ・・・」
そっから激しいキスの音の合間に「あっ、はぁ・・・んっ」って、詩織の吐息が・・・。向かい合って座
ってキスをしながら、お互いの性器を弄りあっている二人の姿を想像して、俺はまた完全に勃起をした。
くちゅくちゅと手マンやディープキスの音をさせながら、翔太が「フェラしてくれよ」と甘える。
詩織が『・・・だめぇ~』と蕩けきった口調で拒否をした。
「・・・なんでだよ?」と、翔太が不平を漏らす。詩織は『・・・明日から、お泊りデートだからね。』と、よくわからない返事をしていた。
「え?だから駄目なん?」と怪訝な感じの翔太に対して、詩織が『・・・ん・・・ごめんね?』と、素直に謝る。“ちゅっ”っと、大きな啄ばむキスの音がした。
「おかしくない?なんで泊まりのデートだと駄目なん?」詩織の『え~と?・・・わかんないな~?』との返答に笑う二人。それで、“ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ”と、キスの音が続き、“くちゅくちゅ”した水音も大きくなっていった。
『ね、ねぇ?』
「ん」
詩織が『ほんと・・これ・・硬いね?』
「硬いのが好きなんだろ?」
『そう・・・どきどきするの。』
「ふーん」
で、また、“ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ”って、キスの音。
それで不意に翔太が「・・・しよっか?」
「え・・・でも・・・」
「口は嫌なんだろ?」
詩織が『・・・ん』と、口ごもる。
「いいだろ?」
『・・・・・・ゴム、まだあるの?』
「あと三つくらいは残ってた。」
『・・絶対・・・・着けてね?』
「うぃ」
それから一際大きな、“ちゅっ”と、音がした。ごそごそしていて、「なんか、すぐ出るかも」と翔太。『うん・・・そっちのが、良い。』、「そっか。じゃあ速攻で逝くわ。」
『・・翔・・・・・あっ!』
「ああやべ~詩織、超きついぞ~」
『や、だぁ・・・・・・んっ、あぁ』
初めは、ゆっさゆっさって感じで軋んでいた。「な?詩織、気持ち良い?」と翔太
詩織が『んっ、んっ、あっ・・・うん・・・やばい。』と呻(うめ)く。
「奥まで入ってる?」
『ああぁっ、うん・・・あんっ・・翔のが・・おく・・はいっ、てる。』
「なにが?」
『やっ、だぁ・・言えない・・恥ずかしぃ・・あっ、あっ、あっ、あっ!」
翔太は「言ってみろよ」と迫る。
ベッドがぎしぎしぎし、って激しく軋みだした。
『あっ!あっ!あっ!あっ!・翔の・・お、おちんちん・・・あっ、んっ!』
「いいのか?」
『あんっ!あんっ!あんっ!・・・・・・い、いいぃ・・・』
「俺のちんこ好き?」と翔太
『言えない・・・いっ!あっ!あっあっ!』
「好きなんだろ?」と翔太
『あっ!あっ!んっ・・・・・・好きぃ・・』
「詩織!ちゃんと言えよ」と追い打ち。
さらに軋む音が激しくなってくる。
〔グッチャグッチャ〕と詩織の愛液が掻き混ざるのもはっきり聞こえてきた。
『あんっ!あんっ!すごっ!あっ!いっ!いいっ!・・・あっ、翔のちんこが好きぃっ!翔の・・・すごく、かたいいのっ!・・・あっ!あっ!はあっ!ああんっ!』
「ああやべもういく!・・・いくぞ?」
『あっ!あっ!ああっ!きてっ!あっ!きてぇっ!ああ翔!』
それで声が止んで、二人の荒い息遣いだけが響いていた。
そこで「なぁ、掃除フェラしてくれよ」と翔太。
詩織は、はぁはぁ言いながら、『・・・だ、だめ、だって。』
「いいじゃん。な?」
詩織は無言
それでもベッドの上をずりずりと動く音がして、「ああぁ・・・やべ。やっぱ詩織のフェラは気持ち良い」と翔太の声がした。しばらくすると翔太が「もういいよ。あんがとな」と告げた。
二人はずっとはぁはぁ言っていた。でも翔太は服を着ていたみたいで
「じゃな。おやすみ」と翔太が言うと
『あ、うん・・・おやすみ。』と詩織が返事をした。
ガチャって音がしたので、俺もリビングルームに戻ろうとしたら、上で翔太の足音がまたベッドに戻っていって、“ちゅっ”って大きなキスの音がした。(わっ、いつまでもやってんだよ。苛々感が増してくる)
俺は諦(あきら)めて、リビングルームへ移動をしたら、2、3分後に翔太が口笛を吹きながら降りてきた。ご機嫌に「デート楽しんでくれ。それじゃ~なぁ」と呼びかけたが、無視した。その雰囲気に押されたのかすごすごと帰って行った。
詩織といえば、なかなか降りてはこない。〖何をしているのだろう?〗と2階に向って、「詩織~詩織~」と呼んでみた。返事がないので上にのぼって行こうとしたら、詩織が降りてきた。「なにしてたん?」、『うん?別に』詩織は『ごめん、シャワー浴びてくるね?』
その後、俺は詩織を抱いたのだけど、やはり詩織の中はゆるいままで、翔太が「超きつい」って言っていたのが、すごく悔しかった。
プレイの後、次の日には約束どおりに泊まりでデートをする。前の晩に、あんな事があったなんて嘘みたいに、二人ではしゃいで、笑顔が絶えない楽しいデートが出来た。詩織は終始俺から手を離さず。ずっと身体ごと腕に引っ付いて歩いていた。
車の中でも、信号待ちの度にキスをせがんできた。本来の詩織は、外でそういう事をするのが、むしろ嫌いなスタイル(性格)だったはずなのだけど、このプレイをするようになってからは、外でも構わずいちゃついてくるようになった。(本来の詩織はこういう性格だったのかも知れない。)
その晩、ホテルでセックスをして“ゆるいままだったら”どうしよう・・・って、俺は密かに不安を抱いていたのだけれど、いつもどおり詩織の膣はきつく俺のちんこを締め付けてきたので安心をした。
12-③
俺は「ふぅ」って息を吐きながらソファに座って、さっきまでの甘えてくる詩織の姿や、エロい身体を頭の中で反芻する。〖ああ、やっぱ詩織可愛いな。最高だな。〗と惚れ直している。
〖今翔太とセックスしているのかな。すごく嫌だな。〗って、ふと思うと途端に胸が強く締め付けられた。「・・・うわー。まじ凹むわー」って独り呟きながら、また真下の部屋へ移動。
本当にすごく辛くて、なんで俺はこんな事をしているんだろぅていう気持ちが強くなった。部屋に入ると『あんっ!あんっ!あんっ!あんっ!』っていきなり喘ぎ声がはっきり聞こえた。
「あ~」と俺はその場にへたれ込んでしまう。「うわー。まじかー。まじかー」って一人でぶつぶつ言っていた。(詩織は〖聖女と娼婦〗だな。)
ギシギシとすごく軋む音をさせながら、『あっ!あっ!あっ!んっ!・・・あっ!はっ!あぁんっ!』と一層強く詩織の喘ぎ声が聞こえてきた。
『ああっ!いいっ!あっ!すごっ・・・あんっ!あんっ!すごい、いいっ!・・・翔・・・・・・ああすごいぃっ!あっ!あっ!翔!あんっもう、気持ち良いっ!・・・あっ!あっ!あっ!あっ!だめ・・・・・・あっ、ごめん、もうっ・・・あっ、いくっ・・・いっ、くっ!!!』
詩織の激しい喘ぎ声聞きながら、日常では有り得ないほどの興奮をした。俺は一人言で「詩織・・・好きだ。好きだ」って気持ち悪くぶつぶつ呟く。
上からはいつの間にか終わって、事後な感じになっている二人の会話が漏れてくる。口調も普段の二人で、それが慣れ親しんだピロートークみたいになっているのが、逆にものすごく嫉妬を覚える。「もうゴム少ないぞ?」と翔太。詩織が『ああ・・・ていうか君が自分で持ってきなさいよ。』
「そういえばお前ら使ってないんだもんな」
『わたしたちラブラブですから~』
「おれも生でやりてー」
『絶対嫌!きもい!』と翔太が言い終わる前に、詩織がぴしゃりと断っていたので俺は安心した。『とにかく、次からは自分で用意してきてよね。』それに、翔太が「はいはい」と応える。その後も二人でクスクス笑っていた。
「そういや明日ってお前らなんか予定あんの?」
『二人でデートです!』
「あーそうなんだ。俺も一緒に行って良い?」
詩織が『いいわけないでしょ。ていうか何?また暇なの?本当彼女作りなよ。』と笑う。
翔太が「彼女出来ない方がいいんじゃなかったのか?」と反論する。
『そんな事言った記憶がありませ~ん。』
「本当かよー?」
『だいたい君なんてどうでもいいですー』
そんな感じで、また二人がクスクス笑っている。
詩織が『なんか・このいきもの・・また元気になってるんですけど。』と呆れるように笑う。
「詩織のからだがエロすぎるから反応するんだよ。」
『え~、なにそれ~?わたしが悪いの?』
翔太が「もっかいしようぜ」
『だ~め!』
「いいじゃん」
『だめ。この後たっくんとするんだも~ん。』と詩織。
「おれとしてから、したらいいだろ」
『明日に備えて体力温存~体力温存~w』
「なあんだよ~。そういやさ、今日まだ口でしてもらってないんだけど」と翔太。
詩織『だから?』と笑う。
翔太の「してください。おねげ~します。お代官様~」と、おふざけ調な哀願。
『え~・・・やだよ~』(変なコントはスルーされる。)
「なんでだよ?」
『や~だから』と、実に楽しそう。
「だからなんでだよ?」翔太がそう言うと上からドタバタと音がしてくる。
『きゃ~』と詩織の嬉しそうな声。
『やんっ・・・あっ』と甘い声も聞こえてきた。
「本当このおっぱいはでかいよなぁ」
『んっ、あっ・・・もう~・・・触りすぎ・・・』と決して嫌そうではない詩織の声。会話から判断して、胸を揉みまくっていたのだと思う。
「詩織、キス」
『・・・ん』
「君すごく濡れてるよ~」
『やだぁ・・・』
「拓海の精子か?」
詩織が『わかんないよっ』と笑う。
「おれのちんこ触ってみろ」
『ん・・・あ・・・やだぁ・・・かったぃ・・・」
そっから激しいキスの音の合間に「あっ、はぁ・・・んっ」って、詩織の吐息が・・・。向かい合って座
ってキスをしながら、お互いの性器を弄りあっている二人の姿を想像して、俺はまた完全に勃起をした。
くちゅくちゅと手マンやディープキスの音をさせながら、翔太が「フェラしてくれよ」と甘える。
詩織が『・・・だめぇ~』と蕩けきった口調で拒否をした。
「・・・なんでだよ?」と、翔太が不平を漏らす。詩織は『・・・明日から、お泊りデートだからね。』と、よくわからない返事をしていた。
「え?だから駄目なん?」と怪訝な感じの翔太に対して、詩織が『・・・ん・・・ごめんね?』と、素直に謝る。“ちゅっ”っと、大きな啄ばむキスの音がした。
「おかしくない?なんで泊まりのデートだと駄目なん?」詩織の『え~と?・・・わかんないな~?』との返答に笑う二人。それで、“ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ”と、キスの音が続き、“くちゅくちゅ”した水音も大きくなっていった。
『ね、ねぇ?』
「ん」
詩織が『ほんと・・これ・・硬いね?』
「硬いのが好きなんだろ?」
『そう・・・どきどきするの。』
「ふーん」
で、また、“ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ”って、キスの音。
それで不意に翔太が「・・・しよっか?」
「え・・・でも・・・」
「口は嫌なんだろ?」
詩織が『・・・ん』と、口ごもる。
「いいだろ?」
『・・・・・・ゴム、まだあるの?』
「あと三つくらいは残ってた。」
『・・絶対・・・・着けてね?』
「うぃ」
それから一際大きな、“ちゅっ”と、音がした。ごそごそしていて、「なんか、すぐ出るかも」と翔太。『うん・・・そっちのが、良い。』、「そっか。じゃあ速攻で逝くわ。」
『・・翔・・・・・あっ!』
「ああやべ~詩織、超きついぞ~」
『や、だぁ・・・・・・んっ、あぁ』
初めは、ゆっさゆっさって感じで軋んでいた。「な?詩織、気持ち良い?」と翔太
詩織が『んっ、んっ、あっ・・・うん・・・やばい。』と呻(うめ)く。
「奥まで入ってる?」
『ああぁっ、うん・・・あんっ・・翔のが・・おく・・はいっ、てる。』
「なにが?」
『やっ、だぁ・・言えない・・恥ずかしぃ・・あっ、あっ、あっ、あっ!」
翔太は「言ってみろよ」と迫る。
ベッドがぎしぎしぎし、って激しく軋みだした。
『あっ!あっ!あっ!あっ!・翔の・・お、おちんちん・・・あっ、んっ!』
「いいのか?」
『あんっ!あんっ!あんっ!・・・・・・い、いいぃ・・・』
「俺のちんこ好き?」と翔太
『言えない・・・いっ!あっ!あっあっ!』
「好きなんだろ?」と翔太
『あっ!あっ!んっ・・・・・・好きぃ・・』
「詩織!ちゃんと言えよ」と追い打ち。
さらに軋む音が激しくなってくる。
〔グッチャグッチャ〕と詩織の愛液が掻き混ざるのもはっきり聞こえてきた。
『あんっ!あんっ!すごっ!あっ!いっ!いいっ!・・・あっ、翔のちんこが好きぃっ!翔の・・・すごく、かたいいのっ!・・・あっ!あっ!はあっ!ああんっ!』
「ああやべもういく!・・・いくぞ?」
『あっ!あっ!ああっ!きてっ!あっ!きてぇっ!ああ翔!』
それで声が止んで、二人の荒い息遣いだけが響いていた。
そこで「なぁ、掃除フェラしてくれよ」と翔太。
詩織は、はぁはぁ言いながら、『・・・だ、だめ、だって。』
「いいじゃん。な?」
詩織は無言
それでもベッドの上をずりずりと動く音がして、「ああぁ・・・やべ。やっぱ詩織のフェラは気持ち良い」と翔太の声がした。しばらくすると翔太が「もういいよ。あんがとな」と告げた。
二人はずっとはぁはぁ言っていた。でも翔太は服を着ていたみたいで
「じゃな。おやすみ」と翔太が言うと
『あ、うん・・・おやすみ。』と詩織が返事をした。
ガチャって音がしたので、俺もリビングルームに戻ろうとしたら、上で翔太の足音がまたベッドに戻っていって、“ちゅっ”って大きなキスの音がした。(わっ、いつまでもやってんだよ。苛々感が増してくる)
俺は諦(あきら)めて、リビングルームへ移動をしたら、2、3分後に翔太が口笛を吹きながら降りてきた。ご機嫌に「デート楽しんでくれ。それじゃ~なぁ」と呼びかけたが、無視した。その雰囲気に押されたのかすごすごと帰って行った。
詩織といえば、なかなか降りてはこない。〖何をしているのだろう?〗と2階に向って、「詩織~詩織~」と呼んでみた。返事がないので上にのぼって行こうとしたら、詩織が降りてきた。「なにしてたん?」、『うん?別に』詩織は『ごめん、シャワー浴びてくるね?』
その後、俺は詩織を抱いたのだけど、やはり詩織の中はゆるいままで、翔太が「超きつい」って言っていたのが、すごく悔しかった。
プレイの後、次の日には約束どおりに泊まりでデートをする。前の晩に、あんな事があったなんて嘘みたいに、二人ではしゃいで、笑顔が絶えない楽しいデートが出来た。詩織は終始俺から手を離さず。ずっと身体ごと腕に引っ付いて歩いていた。
車の中でも、信号待ちの度にキスをせがんできた。本来の詩織は、外でそういう事をするのが、むしろ嫌いなスタイル(性格)だったはずなのだけど、このプレイをするようになってからは、外でも構わずいちゃついてくるようになった。(本来の詩織はこういう性格だったのかも知れない。)
その晩、ホテルでセックスをして“ゆるいままだったら”どうしよう・・・って、俺は密かに不安を抱いていたのだけれど、いつもどおり詩織の膣はきつく俺のちんこを締め付けてきたので安心をした。
12-③
壊れかけた二人 第12章②
12-②
俺は詩織に手を引っ張られながら翔太に振り返って、「じゃあ後でな」と言うと、翔太は「うーい」と既に足を崩してTVを付けている。
寝室に入ると詩織は速攻で部屋の鍵をかけて、「むふふ」って感じで笑いながら俺の首に腕を回して背伸びしてキスをしてきたのでそのままセックスに突入した。
ただ、あんまり激しくすると結構音が下にも漏れるの俺は知っているから、いつもよりさらにゆっくりと、優しく抱いた。詩織は少し焦れったかったのか、正常位の時に下から腰を自分から押し付けてきた。
そんな中、突然ガチャガチャとドアノブを回す音がした。いつの間に翔太が2階に来たのかやはり全
然わからなかった。翔太の「え~、なんだよ~鍵かけるなよ」と悔しがる声がする。「仲間はずれ反対!」
と叫ぶ翔太。
詩織は“してやったり”、って感じでにんまりした。『ほっとこ。ね?』と言って、正常位で繋がりながらキスを要求する。暫くすると諦めたのか、翔太が戻っていったようで静かになった。それから更に1分くらいして、少しずつ二人とも絶頂に盛り上がってきたところに突然階下の家電(固定電話)が鳴った。
その時21時近くだったから俺は少し驚いた。夜の電話はいい気がしないのだ。詩織と顔を一瞬見合わせて〔仕方ないな・・・〕って無言で意思疎を通して、セックスを中断して俺が電話を取りに行った。
(一応、寝室の電話に転送は可能だがこの日は切り替えてなかった。)
リビングルームに行くと翔太はソファにくつろぎながらTVを観ている。「電話鳴ってんぞー」「ああ」受話器を取ると無言電話だった。気味悪いと思ったら後ろからくすくすと笑い声がする。
翔太がスマートフォンを片手で上げてニヤニヤしている。「お前かよ~」翔太が、「わりい。なんか我慢できなくて」「お前そんなにしたいのか?」「もう、めちゃくちゃしたい」と翔太は懇願する。
俺は呆れながらも、中断させられて少し萎えていたので、「それじゃ行って来いよ」と順番を翔太に譲る。翔太が「了解。詩織ちゃんには適当に嘘ついとくな」と浮き浮きした様子で、それでも忍び足で階段を上がっていく。俺は例の真下の部屋に移動する。
俺が部屋に入ると同時くらいに上からガチャ、と寝室の扉が開く音がした。最初俺だと思った詩織が『あ、どうだった・・・って・・・うわ!』と驚く。翔太は「うわっーて何だよ!うわっーて」
『ちょっと何?出てってよ。』と詩織が抗議。
「まぁまぁまぁ」
『まぁまぁじゃなくて。』
「拓海ちょっと電話長くなりそうだったからさ」と翔太は適当に嘘をつく。
詩織が『電話は誰?』
「拓海のとこの○○課長だったよ」と重ねての嘘
『○○課長?』
「なんか発注がどうとか。結構時間かかりそうな感じだった」
『ふーん』
「憶えてる?○○課長」
『おぼろげ』
「ま、そんなわけでさ。詩織が寂しい思いをしてるだろうなって思って。」
詩織は『はいそこ、勝手に座らない。』とくすくす笑う。
「いやでも、かなり真剣っぽかったからマジで長くなりそうだった」と翔太
『そうなんだ?まぁこんな時間に電話してくるくらいだしね。』
「そうそう」
『・・・ふーん』
無言になる二人。不思議だけど部屋の前よりも、この真下の部屋のが何故かよく聞こえる気がする。無言のまま、“ちゅっ、ちゅっ”とキスの音がはっきり聞こえてきた。『あん、だーめ。やーだ』と詩織。でも同時に“ちゅっ、ちゅっ”って音がする。翔太が「大丈夫だよ時間かかるって」と言う。
『・・・えー・・・』そのあとしばらくごそごそした音と『・・・ん』と詩織の吐息
「拓海はもういったん?」
『まだ・・・だけど・・・ん、やぁ・・・ん』
「詩織は?」
『あっ、ん・・・し、しらない・・・』
その後くちゅくちゅと手マンっぽい感じの音がした。
「すげ~なんかめっちゃ濡れてるじゃん」
『あっ、あっ・・・たっくんが、上手だから・・・あっ、んっ』
“くちゅくちゅ”って音が一気激しくなった。
『あっ!あっ!あっ!・・・あっだめっ!・・・はっ、あぁっ!』って詩織がはっきり喘ぎだす。その声が止むと、詩織のはぁはぁ息を荒げる。詩織は掠れた声で『・ねぇ・・・翔』と甘えるような声を出す。
「んー?」
『・・・ほ、ほしい・・・』
「うん」
ぎっ、ぎっ、とベッドの上を移動するような音。10秒くらい無音の間が空いた。多分その時に翔太がコンドームを着けていたのだと思う。
詩織が『ほ、本当に時間掛かりそうだった?』と翔太に尋ねた。
「結構真剣に話し込んでいたからな」
『たっくんが来たら、絶対やめてね。』
「あいあい」
『絶対、だよ・・・ちゃんと階段の音を聞いていてね。』
「わかったって」
また、ぎっ、ぎっ、とベッドの上を移動する音。
『・・・口でしなくて、いいの?』
「あー・・・とりあえず挿れたい」
『ん・・・あっ・・・・・・やだ・・・おっ、きぃ・・・』天井がぎしぎしぎし、と軋み出した。
「おっきい?」
『太い・・・んだって、もう・・・・・・あっ、あっ、あっ、あっ』
すぐにぎしぎし軋む音がより一層激しくなった
『あん!あんっ!あんっ!あっ、だめ!いいっ!いいっ!ああっ!
もう・・・!あっ!いくっ・・・いくっ!いくっ!あっ、だめいくっ!!!』
挿入してすぐだった。(1分も経ってなかったと思う)俺とのセックスが中途半端ってのもあったと
思う。なんだか俺が二人のお膳立てをしたみたいで癪(しゃく)にさわるとこもあったけどちんこは痛いほど勃起してきたので、我慢が出来ずに部屋を出た。その際に聞こえてきた会話。
「詩織・・・掴(つか)んで・・・そう。気持ち良い?」
『きも・・・ちいいぃ』
階段を一歩上がるたびに、ベッドのぎしぎし軋む音と詩織が喘ぐ声が明確に聞こえてくる。
俺はその度に泣きそうになるくらい心臓がドキドキした。寝室の前までくると、さっきまでとは違う
リズムでベッドが軋んでいる。『あぁっ!んっ、はぁっ!・・・あぁっ!いいっ、あっ、いいっ!!!』
詩織の蕩(とろ)けきった声もはっきりと聞こえる。
俺はそれに気付かない振りをして、一気に寝室に入った。(電話が終わって、何気なく戻った感じを装う)二人がセックスをしている姿を見るのはこれが2度目だけど、やっぱりその光景だけで射精しそうなくらいの衝動がきた。
興奮とかそういうレベルじゃなくて、銃で撃たれるとかナイフで刺されると言った方が近いかも(実際には経験がないけれど)。本当死にそうなくらい心が痛くて苦しかった。でも何故かちんこだけが心とは別の意識持っているみたいにガッチガチになる。
詩織と翔太は対面座位で繋がっていた。詩織の両手足は翔太の身体をがっちりとホールドしている。
両足で翔太の腰を、ぎゅっと捕まえながら、両手は翔太の首を抱きしめていた。密着しながらも翔太の片手は詩織の胸を揉んでいる。
もう片方の手は詩織の後頭部を抑え、そしてキスをしていた。お互い舌を出し切るまで出して、擦り合わせるみたいにベロチューをしている。そして何より、明らかに詩織は自ら腰を振っていた。
そんな状態で俺を見た詩織と翔太は対照的な反応を示す。翔太はなぜかニヤニヤしていた。詩織は「や、やだっ」と泣きそうな顔をしながら、翔太の胸を押して、そして二人は離れた。「なんだよー。いいじゃん続きしようぜ」と言う翔太。詩織は『やだやだやだやだ!・・・・・・やだっ!』と凄い剣幕でそれを拒否してシーツにくるまった。
詩織曰く『このプレイに参加しているのは、夫の拓海を愛しているからこそである。そんな拓海の前で蕩けきった裸身をさらけ出すなんて出来ない。例え、拓海が「見せてほしい」と頼んだとしてもです。』
翔太は苦笑いでそれを眺めながら「じゃ、俺また下に戻るわ」とその場で立ち上がった。俺に対して「終わったら教えて」「シャワー借りるな」などと言い残した。
俺が「お、おう」と返事をすると、シーツにくるまって白団子みたいになっている詩織をぽんぽん、と叩いて、翔太は「また後でな」と言って寝室を出ていった。
俺は、まださっきの光景のショックで呆然としていた。ようやく我に返ると反動ですごい興奮に襲わ
れる。目の前にいる大好きな女とセックスをしたくて仕方なかった。
“はぁはぁ”言いながら俺は「詩織!詩織!」と迫った。シーツを剥ぎ取ると、詩織も手を伸ばして俺を必死に抱き寄せてくる。二人は倒れこみながら、お互いの爪が食い込む程の勢いで抱き合いながら必死でキスをし合った。それでそのままの流れで挿入をした。
その時に驚く発見があった。今までも翔太とした後は俺としていたのだけど、詩織がシャワーを浴び直したり、少し喋ったりもして翔太とセックスをした後と俺がするまでの時間は多少はあった。今回みたいな、本当の意味での直後は初めてだったのだが、明らかに詩織の膣が、ゆるくなっている気がする。
俺が挿れて動いても、いつもみたいに纏(まと)わりついてくる感覚が全然無い。生で挿れているのに、詩織の気持ちよさを感じることが出来なくて、それが逆にすごく興奮材料になり、俺はすぐに射精をしてしまった。多分30秒も経たなかったと思う。
俺が「あ、う・・・ごめん」と謝る。詩織も興奮からの荒い息遣いではぁはぁ言いながら、『う、ううん・・・ありがとう。』と何故か俺にお礼を言ってきた。射精をしきったちんこは詩織の中で萎えていったのだけど、それでも俺の性欲が収まらない。
肉欲っていうのじゃなくて、ただひたすら詩織が愛おしいって感じの性欲で、ずっと詩織と繋がっていたくて、しばらくそのままでいた。1分くらいそのまま繋がっていた。そろそろ離れたほうがいいかなって思って腰を引いたら詩織のほうから優しく両腕で、俺の背中をぎゅっとしてきた。
『まだ・・・もう少し』って囁(ささや)いてきた。そして繋がったままキスを繰り返す。俺が「ごめん。早かったね」って笑うと詩織も首を横にふるふる振りながら笑いながら、『たっくんが欲しかったから、嬉しい・・・やばい・・・本当嬉しい。』と言った。
その後は何度も俺が離れようとする度に、詩織が『ま~だ~』と甘える口調で言ってきて離してくれ
なかった。結局は何分間もそのままでキスをし合っていた。
その後でようやく詩織が俺を解放してくれる。それから二人並んで寝そべって俺が無言で詩織の頭を撫でたりしていたら、詩織から耳とか鼻を甘噛みしてきたりすごくラブラブな時間を過ごした。
そのときに俺が「・・・見られるのは駄目か?」って言ったら詩織が『・・・うん。やっぱり恥ずかしい。』って寂しそうに呟いた。仕方なく俺だけベッドから立ち上がって寝室から出ようとしてドアノブに手をかけて振り返ると詩織はベッドに寝そべってシーツから顔だけ出して俺を見ていた。
“ふっ”、と微笑むと両手を俺に向けて突き出しながら、『・・・ちゅう』って子供みたいな声で言ってくる。その仕草があまりに可愛くて俺は足早に詩織の許に戻ってキスをした。それで何度かキスをして、名残惜しかったけどまた寝室を出ようとすると俺の足を指で突いてきた。
『・・・また後で、しようね?』と詩織。
「ああ」って俺が答えると
『いっぱい、いっぱい、だよ?』って、言ってきたので、そこでまた俺は戻って詩織にキスをした。
寝室を出てリビングルームに行くと翔太が俺の方見て「お!終わった?」と聞いてきた。
「ああ」と俺がこたえる。翔太が「んじゃ。ごちになってきます」と俺に頭を下げて、階段を上がって行く。それを見送って、リビングルームで休憩をした。
12-②
俺は詩織に手を引っ張られながら翔太に振り返って、「じゃあ後でな」と言うと、翔太は「うーい」と既に足を崩してTVを付けている。
寝室に入ると詩織は速攻で部屋の鍵をかけて、「むふふ」って感じで笑いながら俺の首に腕を回して背伸びしてキスをしてきたのでそのままセックスに突入した。
ただ、あんまり激しくすると結構音が下にも漏れるの俺は知っているから、いつもよりさらにゆっくりと、優しく抱いた。詩織は少し焦れったかったのか、正常位の時に下から腰を自分から押し付けてきた。
そんな中、突然ガチャガチャとドアノブを回す音がした。いつの間に翔太が2階に来たのかやはり全
然わからなかった。翔太の「え~、なんだよ~鍵かけるなよ」と悔しがる声がする。「仲間はずれ反対!」
と叫ぶ翔太。
詩織は“してやったり”、って感じでにんまりした。『ほっとこ。ね?』と言って、正常位で繋がりながらキスを要求する。暫くすると諦めたのか、翔太が戻っていったようで静かになった。それから更に1分くらいして、少しずつ二人とも絶頂に盛り上がってきたところに突然階下の家電(固定電話)が鳴った。
その時21時近くだったから俺は少し驚いた。夜の電話はいい気がしないのだ。詩織と顔を一瞬見合わせて〔仕方ないな・・・〕って無言で意思疎を通して、セックスを中断して俺が電話を取りに行った。
(一応、寝室の電話に転送は可能だがこの日は切り替えてなかった。)
リビングルームに行くと翔太はソファにくつろぎながらTVを観ている。「電話鳴ってんぞー」「ああ」受話器を取ると無言電話だった。気味悪いと思ったら後ろからくすくすと笑い声がする。
翔太がスマートフォンを片手で上げてニヤニヤしている。「お前かよ~」翔太が、「わりい。なんか我慢できなくて」「お前そんなにしたいのか?」「もう、めちゃくちゃしたい」と翔太は懇願する。
俺は呆れながらも、中断させられて少し萎えていたので、「それじゃ行って来いよ」と順番を翔太に譲る。翔太が「了解。詩織ちゃんには適当に嘘ついとくな」と浮き浮きした様子で、それでも忍び足で階段を上がっていく。俺は例の真下の部屋に移動する。
俺が部屋に入ると同時くらいに上からガチャ、と寝室の扉が開く音がした。最初俺だと思った詩織が『あ、どうだった・・・って・・・うわ!』と驚く。翔太は「うわっーて何だよ!うわっーて」
『ちょっと何?出てってよ。』と詩織が抗議。
「まぁまぁまぁ」
『まぁまぁじゃなくて。』
「拓海ちょっと電話長くなりそうだったからさ」と翔太は適当に嘘をつく。
詩織が『電話は誰?』
「拓海のとこの○○課長だったよ」と重ねての嘘
『○○課長?』
「なんか発注がどうとか。結構時間かかりそうな感じだった」
『ふーん』
「憶えてる?○○課長」
『おぼろげ』
「ま、そんなわけでさ。詩織が寂しい思いをしてるだろうなって思って。」
詩織は『はいそこ、勝手に座らない。』とくすくす笑う。
「いやでも、かなり真剣っぽかったからマジで長くなりそうだった」と翔太
『そうなんだ?まぁこんな時間に電話してくるくらいだしね。』
「そうそう」
『・・・ふーん』
無言になる二人。不思議だけど部屋の前よりも、この真下の部屋のが何故かよく聞こえる気がする。無言のまま、“ちゅっ、ちゅっ”とキスの音がはっきり聞こえてきた。『あん、だーめ。やーだ』と詩織。でも同時に“ちゅっ、ちゅっ”って音がする。翔太が「大丈夫だよ時間かかるって」と言う。
『・・・えー・・・』そのあとしばらくごそごそした音と『・・・ん』と詩織の吐息
「拓海はもういったん?」
『まだ・・・だけど・・・ん、やぁ・・・ん』
「詩織は?」
『あっ、ん・・・し、しらない・・・』
その後くちゅくちゅと手マンっぽい感じの音がした。
「すげ~なんかめっちゃ濡れてるじゃん」
『あっ、あっ・・・たっくんが、上手だから・・・あっ、んっ』
“くちゅくちゅ”って音が一気激しくなった。
『あっ!あっ!あっ!・・・あっだめっ!・・・はっ、あぁっ!』って詩織がはっきり喘ぎだす。その声が止むと、詩織のはぁはぁ息を荒げる。詩織は掠れた声で『・ねぇ・・・翔』と甘えるような声を出す。
「んー?」
『・・・ほ、ほしい・・・』
「うん」
ぎっ、ぎっ、とベッドの上を移動するような音。10秒くらい無音の間が空いた。多分その時に翔太がコンドームを着けていたのだと思う。
詩織が『ほ、本当に時間掛かりそうだった?』と翔太に尋ねた。
「結構真剣に話し込んでいたからな」
『たっくんが来たら、絶対やめてね。』
「あいあい」
『絶対、だよ・・・ちゃんと階段の音を聞いていてね。』
「わかったって」
また、ぎっ、ぎっ、とベッドの上を移動する音。
『・・・口でしなくて、いいの?』
「あー・・・とりあえず挿れたい」
『ん・・・あっ・・・・・・やだ・・・おっ、きぃ・・・』天井がぎしぎしぎし、と軋み出した。
「おっきい?」
『太い・・・んだって、もう・・・・・・あっ、あっ、あっ、あっ』
すぐにぎしぎし軋む音がより一層激しくなった
『あん!あんっ!あんっ!あっ、だめ!いいっ!いいっ!ああっ!
もう・・・!あっ!いくっ・・・いくっ!いくっ!あっ、だめいくっ!!!』
挿入してすぐだった。(1分も経ってなかったと思う)俺とのセックスが中途半端ってのもあったと
思う。なんだか俺が二人のお膳立てをしたみたいで癪(しゃく)にさわるとこもあったけどちんこは痛いほど勃起してきたので、我慢が出来ずに部屋を出た。その際に聞こえてきた会話。
「詩織・・・掴(つか)んで・・・そう。気持ち良い?」
『きも・・・ちいいぃ』
階段を一歩上がるたびに、ベッドのぎしぎし軋む音と詩織が喘ぐ声が明確に聞こえてくる。
俺はその度に泣きそうになるくらい心臓がドキドキした。寝室の前までくると、さっきまでとは違う
リズムでベッドが軋んでいる。『あぁっ!んっ、はぁっ!・・・あぁっ!いいっ、あっ、いいっ!!!』
詩織の蕩(とろ)けきった声もはっきりと聞こえる。
俺はそれに気付かない振りをして、一気に寝室に入った。(電話が終わって、何気なく戻った感じを装う)二人がセックスをしている姿を見るのはこれが2度目だけど、やっぱりその光景だけで射精しそうなくらいの衝動がきた。
興奮とかそういうレベルじゃなくて、銃で撃たれるとかナイフで刺されると言った方が近いかも(実際には経験がないけれど)。本当死にそうなくらい心が痛くて苦しかった。でも何故かちんこだけが心とは別の意識持っているみたいにガッチガチになる。
詩織と翔太は対面座位で繋がっていた。詩織の両手足は翔太の身体をがっちりとホールドしている。
両足で翔太の腰を、ぎゅっと捕まえながら、両手は翔太の首を抱きしめていた。密着しながらも翔太の片手は詩織の胸を揉んでいる。
もう片方の手は詩織の後頭部を抑え、そしてキスをしていた。お互い舌を出し切るまで出して、擦り合わせるみたいにベロチューをしている。そして何より、明らかに詩織は自ら腰を振っていた。
そんな状態で俺を見た詩織と翔太は対照的な反応を示す。翔太はなぜかニヤニヤしていた。詩織は「や、やだっ」と泣きそうな顔をしながら、翔太の胸を押して、そして二人は離れた。「なんだよー。いいじゃん続きしようぜ」と言う翔太。詩織は『やだやだやだやだ!・・・・・・やだっ!』と凄い剣幕でそれを拒否してシーツにくるまった。
詩織曰く『このプレイに参加しているのは、夫の拓海を愛しているからこそである。そんな拓海の前で蕩けきった裸身をさらけ出すなんて出来ない。例え、拓海が「見せてほしい」と頼んだとしてもです。』
翔太は苦笑いでそれを眺めながら「じゃ、俺また下に戻るわ」とその場で立ち上がった。俺に対して「終わったら教えて」「シャワー借りるな」などと言い残した。
俺が「お、おう」と返事をすると、シーツにくるまって白団子みたいになっている詩織をぽんぽん、と叩いて、翔太は「また後でな」と言って寝室を出ていった。
俺は、まださっきの光景のショックで呆然としていた。ようやく我に返ると反動ですごい興奮に襲わ
れる。目の前にいる大好きな女とセックスをしたくて仕方なかった。
“はぁはぁ”言いながら俺は「詩織!詩織!」と迫った。シーツを剥ぎ取ると、詩織も手を伸ばして俺を必死に抱き寄せてくる。二人は倒れこみながら、お互いの爪が食い込む程の勢いで抱き合いながら必死でキスをし合った。それでそのままの流れで挿入をした。
その時に驚く発見があった。今までも翔太とした後は俺としていたのだけど、詩織がシャワーを浴び直したり、少し喋ったりもして翔太とセックスをした後と俺がするまでの時間は多少はあった。今回みたいな、本当の意味での直後は初めてだったのだが、明らかに詩織の膣が、ゆるくなっている気がする。
俺が挿れて動いても、いつもみたいに纏(まと)わりついてくる感覚が全然無い。生で挿れているのに、詩織の気持ちよさを感じることが出来なくて、それが逆にすごく興奮材料になり、俺はすぐに射精をしてしまった。多分30秒も経たなかったと思う。
俺が「あ、う・・・ごめん」と謝る。詩織も興奮からの荒い息遣いではぁはぁ言いながら、『う、ううん・・・ありがとう。』と何故か俺にお礼を言ってきた。射精をしきったちんこは詩織の中で萎えていったのだけど、それでも俺の性欲が収まらない。
肉欲っていうのじゃなくて、ただひたすら詩織が愛おしいって感じの性欲で、ずっと詩織と繋がっていたくて、しばらくそのままでいた。1分くらいそのまま繋がっていた。そろそろ離れたほうがいいかなって思って腰を引いたら詩織のほうから優しく両腕で、俺の背中をぎゅっとしてきた。
『まだ・・・もう少し』って囁(ささや)いてきた。そして繋がったままキスを繰り返す。俺が「ごめん。早かったね」って笑うと詩織も首を横にふるふる振りながら笑いながら、『たっくんが欲しかったから、嬉しい・・・やばい・・・本当嬉しい。』と言った。
その後は何度も俺が離れようとする度に、詩織が『ま~だ~』と甘える口調で言ってきて離してくれ
なかった。結局は何分間もそのままでキスをし合っていた。
その後でようやく詩織が俺を解放してくれる。それから二人並んで寝そべって俺が無言で詩織の頭を撫でたりしていたら、詩織から耳とか鼻を甘噛みしてきたりすごくラブラブな時間を過ごした。
そのときに俺が「・・・見られるのは駄目か?」って言ったら詩織が『・・・うん。やっぱり恥ずかしい。』って寂しそうに呟いた。仕方なく俺だけベッドから立ち上がって寝室から出ようとしてドアノブに手をかけて振り返ると詩織はベッドに寝そべってシーツから顔だけ出して俺を見ていた。
“ふっ”、と微笑むと両手を俺に向けて突き出しながら、『・・・ちゅう』って子供みたいな声で言ってくる。その仕草があまりに可愛くて俺は足早に詩織の許に戻ってキスをした。それで何度かキスをして、名残惜しかったけどまた寝室を出ようとすると俺の足を指で突いてきた。
『・・・また後で、しようね?』と詩織。
「ああ」って俺が答えると
『いっぱい、いっぱい、だよ?』って、言ってきたので、そこでまた俺は戻って詩織にキスをした。
寝室を出てリビングルームに行くと翔太が俺の方見て「お!終わった?」と聞いてきた。
「ああ」と俺がこたえる。翔太が「んじゃ。ごちになってきます」と俺に頭を下げて、階段を上がって行く。それを見送って、リビングルームで休憩をした。
12-②
壊れかけた二人 第12章①
≪第12章≫
12-①
GWをはさんで1カ月余りが経過した。(9回目の)プレイが再開する金曜日(5/19)の朝に詩織が、『ね?今晩本当に翔を連れて来るの?』、「そのつもりだけど詩織は嫌なのか?」、『ん~わかんない・・・ていうか一応毎回嫌だよ。』と苦笑いを浮かべる詩織に、俺が詩織の頭を撫でながら「もし絶対に嫌って感じなら会社にでもメールをしてよ」と言うと、詩織は『は~い~』と投げやりに返事をする。
その日の昼休みになって、
≪明日ね□□□にデート連れてってくれるなら、良いよ?≫と詩織からメールが送られてくる。
≪土曜、日曜と泊まりで行こうか?≫と返信する。
≪ホント?やった!!今日たっくん帰ってきたらすぐ行こうよ!≫
≪いやいやそれは駄目でしょw≫
≪けち!じゃあ、たっくんとお泊りデートするために、だからね?≫
≪わかったよ。詩織もデートのために頑張れ!≫、≪(o`・∀・´o)(頑張るぞ!みたいな絵文字だけ)≫
≪その調子で頑張って翔太を接待してよ≫、≪('A`)(げんなりした顔の絵文字だけ)≫
こんなメールのやり取りがあった。
その翔太が終業間際に「拓海~お前今日の飲み会来ないの?」と俺が他の同僚から誘われた飲み会を断ったことを聞いてやってきた。「え?だってお前、今日・・金曜だぜ・」って会社で周りの目もあるので、声が小さくなる俺。
翔太は素で忘れていたみたいで「あっ!!」って大きな声を出した。
「お前・・・マジで忘れてたの?」
「・わるい・・途中で適当に抜け出すわ~」
「いや別にいいけどさ」
翔太の晩飯を用意する必要が無いことを詩織にメールで知らせる。≪。゚ヽ(゚´Д`)ノ゚。(やったー!みたいな絵文字だけ)≫それで俺が帰宅すると、詩織は満面の笑顔でお出迎えをしてくれた。「おっ泊まり♪おっ泊まり♪」って鼻歌唄いながら晩御飯の用意をする。詩織によるとホテルの予約は既に済ませたらしい。自分の分は勿論、俺の分の宿泊セットもバッグに用意してくれていた。
詩織は鶏の唐揚げを作りながら背中を向けたままで、『ねー?』と俺に声を掛けてくる。「んー何?」、『ご飯食べたらさー。もう出発しちゃおっか~?』、俺が「いやいや~だからさ~」と笑う。詩織もクスクス笑っていた。
「ホテルを予約したのは土曜日だろ?」、『えー?でもー・・・いいじゃん別に~~』って、そう言うと詩織は出来たての唐揚げを一個菜箸で掴むと俺の方へ来る。
俺が「それで今晩どこに泊まるんだよ?」と質問すると、『んー?・・・えっちなとこ、とか?なんちゃって~w』唐揚げを口でふーふーーして、『はいあ~ん』と詩織。俺が熱々の唐揚げを難儀しながら食べると、詩織は首を少し傾げながら「どう?」って聞いてきて、「美味しい」と俺が言うと、にっこりと顔を綻(ほころ)ばせていた。
その後は二人で翔太が来るまでソファに並んでTVを観ていた。詩織はやたらキスをせがんでくる。しまいには「・・・ね?先に寝室へ行かない?」って聞いてきたので、 俺は「翔太が来たらな」と応える。
この返事に詩織は『うー』と唇を尖(とが)らせていた。それでもキスはその後もずっとしていた。それから20時過ぎにチャイムが鳴った。聞こえよがしに詩織は舌打ちをする。
俺が笑いながら腰を上げるとズボンの裾を詩織が掴(つか)んだ。「翔太だよ~」って俺が言うと詩織は『気のせい~気のせい~』と笑いながら余計強く裾を握る。
俺が強引に立ち上がり玄関に向かうと、詩織は後ろから抱きつきながら一緒に歩いてきた。滅茶苦茶歩きにくかったけれど、背中に感じる詩織の巨乳が心地良かった。
玄関を開けるとそれは当然に翔太だった。飲み会の後だけど酔った感じが全然無い。というか後で聞くとアルコールを一切飲まなかったらしい。
玄関先で靴を脱ぐ翔太に対して詩織は俺の背中に抱きつきながら顔を半分くらい覗かせる。それで翔太に対して、『か・え・れ~、か・え・れ~』とぶつぶつ呟いていた。
翔太も「うるさい!お前が帰れ」と、訳の分からない反論をしていた。詩織が『意味わかんない。』って突っ込んだものだから三人は爆笑をする。それから、とりあえずリビングルームで談笑をした。
俺が翔太に「あんまり飲まなかったのか?」、「ああ。飲んで勃たなかったら格好悪いしな?」と詩織に目配せをする翔太。詩織が『キモイナ~君が格好良かったことなんて無いんですけど。』と言って無視をする。
それには動じず翔太が「おれが勃たないと、誰かさんが悲しむからな?」と再度詩織に目配せをする。詩織は自分で肩を抱いて、身震いする演技をして、『うわぁ~~やっぱキモッ~』と呟いた。
この辺の二人の軽口の叩きあいは、もう定番になってきている。翔太がセクハラ発言をして、詩織が気持ち悪がるっていうお馴染みのミニコントを展開した。
その後三人でソファに並んで座りながら、翔太が詩織にちょっかいを開始する。最近はソファに座る時、詩織は絶対に翔太の隣には座らない。その時も詩織、俺、翔太の順で座っていた。
翔太が俺を越えて詩織の太ももや胸を、軽く指で突付くようにちょっかいを出してきた。その度に詩織は、『やっだ、ちょ、もうっ!帰ってよ~』と楽しそうに拒否をしていた。
詩織は『うちに來るって暇だよね?君!早く彼女作ったら~?』と、にやにやしながら翔太を挑発する。「俺は詩織ちゃんのためにわざわざきてやっているんだぜ。感謝してほしいものだ。」と反論を繰り出す翔太に対して、俺のセーターの裾を引っ張りながら、『ねえ?何か変な人いるよ~?』と詩織。そんな会話をしつつ、俺と詩織は何度もキスをしていた。
最初は俺から、途中からは、翔太に見せ付けるみたいに詩織からも何度もキスをしてくる。それで翔太は「な~、詩織ちゃん~。おれもおれも~」と詩織の方に身を乗り出してきたのだけど、詩織は『きゃー!やだー!』と俺の陰に隠れる。
そこで俺が「ははは。あ、ちょっとトイレ」って席を立とうとしたときに詩織はまたセーターの裾を引っ張ってきた。「えー・・・やだぁ」と上目遣いで寂しそうな表情で俺をみつめる。「すぐ帰ってくるから」と言って、またもや翔太の目の前で詩織にキスをした。翔太は「ひゅーひゅー」と囃し立ててくる。
俺がトイレを済まして廊下からこっそりリビングルームを覗くと、詩織と翔太は案の定キスをしていた。数秒間だけそのままじ~っと二人の様子を覗いていると、翔太が冗談っぽく唇を突き出した。それに応じながら詩織が“ちゅっ、ちゅっ”って何度か啄(つい)ばむようにキスをしていた。
その光景に、俺は完全に勃起状態というか腰が砕けそうになるくらい興奮をする。このままずっと覗いていたかったけどそうもいかず、わざと足音を立てて戻った。
詩織は足音に気が付いて、ささっと翔太から離れて俺に小走りで近寄ってきた。指を差して『この人に・・・襲われた~」っと翔太にも聞こえるように俺の耳元でぼそりと詩織が囁く。
俺も「マジですか?通報しましょうか~」と相槌を打つ。詩織は翔太を見ながら、『あのセクハラ大王!本当にね早く捕まって欲しい。』って重ねる。
そんな会話をしていると、翔太も「なんだと~?」と立ち上がり、詩織を俺でサンドイッチする感じで抱きついてきた。それで俺と翔太が立ったまま、じゃれ合うように詩織の身体を弄繰(いじく)り回していった。
詩織は『わっ、わっ、ちょっ、待っって。』とあたふたしながらも翔太には抵抗をしていた。俺と翔太に挟まれて、胸や尻を触られながら、翔太の顎や胸を必死に押し返そうとしていた。それで翔太が一旦離れると、詩織は結構本気だったのか俺の腕の中で、“はぁはぁ”と肩で息をしている。
その詩織の耳元で「そろそろ・・・な?」と呟く俺。詩織は『・・・え~』と不満そうに囁くと完全に俺の方に振り返り、そして額を胸に押し付けてきた。
翔太はこの光景を無言で見ている。詩織も無言で俺の腰や背中をさわさわしてきた。数秒間の沈黙のあとで、詩織が『・・・先に、たっくんが良いの・・』と呟いた。
俺は、まぁそういうパターンも有りかとそれを心地よく承諾しつつ、翔太に「お前はここで正座して待ってろよ!」と命令をした。素直に「はい」とそこで正座をしだす翔太。
勿論友達としての、冗談の小芝居を展開する。詩織はそれをくすくす笑いながら見ていたが『否なら別に帰っても良いよ?』って翔太に言うと、俺の手を取って引っ張ってくように寝室へ歩いていった。
12-①
12-①
GWをはさんで1カ月余りが経過した。(9回目の)プレイが再開する金曜日(5/19)の朝に詩織が、『ね?今晩本当に翔を連れて来るの?』、「そのつもりだけど詩織は嫌なのか?」、『ん~わかんない・・・ていうか一応毎回嫌だよ。』と苦笑いを浮かべる詩織に、俺が詩織の頭を撫でながら「もし絶対に嫌って感じなら会社にでもメールをしてよ」と言うと、詩織は『は~い~』と投げやりに返事をする。
その日の昼休みになって、
≪明日ね□□□にデート連れてってくれるなら、良いよ?≫と詩織からメールが送られてくる。
≪土曜、日曜と泊まりで行こうか?≫と返信する。
≪ホント?やった!!今日たっくん帰ってきたらすぐ行こうよ!≫
≪いやいやそれは駄目でしょw≫
≪けち!じゃあ、たっくんとお泊りデートするために、だからね?≫
≪わかったよ。詩織もデートのために頑張れ!≫、≪(o`・∀・´o)(頑張るぞ!みたいな絵文字だけ)≫
≪その調子で頑張って翔太を接待してよ≫、≪('A`)(げんなりした顔の絵文字だけ)≫
こんなメールのやり取りがあった。
その翔太が終業間際に「拓海~お前今日の飲み会来ないの?」と俺が他の同僚から誘われた飲み会を断ったことを聞いてやってきた。「え?だってお前、今日・・金曜だぜ・」って会社で周りの目もあるので、声が小さくなる俺。
翔太は素で忘れていたみたいで「あっ!!」って大きな声を出した。
「お前・・・マジで忘れてたの?」
「・わるい・・途中で適当に抜け出すわ~」
「いや別にいいけどさ」
翔太の晩飯を用意する必要が無いことを詩織にメールで知らせる。≪。゚ヽ(゚´Д`)ノ゚。(やったー!みたいな絵文字だけ)≫それで俺が帰宅すると、詩織は満面の笑顔でお出迎えをしてくれた。「おっ泊まり♪おっ泊まり♪」って鼻歌唄いながら晩御飯の用意をする。詩織によるとホテルの予約は既に済ませたらしい。自分の分は勿論、俺の分の宿泊セットもバッグに用意してくれていた。
詩織は鶏の唐揚げを作りながら背中を向けたままで、『ねー?』と俺に声を掛けてくる。「んー何?」、『ご飯食べたらさー。もう出発しちゃおっか~?』、俺が「いやいや~だからさ~」と笑う。詩織もクスクス笑っていた。
「ホテルを予約したのは土曜日だろ?」、『えー?でもー・・・いいじゃん別に~~』って、そう言うと詩織は出来たての唐揚げを一個菜箸で掴むと俺の方へ来る。
俺が「それで今晩どこに泊まるんだよ?」と質問すると、『んー?・・・えっちなとこ、とか?なんちゃって~w』唐揚げを口でふーふーーして、『はいあ~ん』と詩織。俺が熱々の唐揚げを難儀しながら食べると、詩織は首を少し傾げながら「どう?」って聞いてきて、「美味しい」と俺が言うと、にっこりと顔を綻(ほころ)ばせていた。
その後は二人で翔太が来るまでソファに並んでTVを観ていた。詩織はやたらキスをせがんでくる。しまいには「・・・ね?先に寝室へ行かない?」って聞いてきたので、 俺は「翔太が来たらな」と応える。
この返事に詩織は『うー』と唇を尖(とが)らせていた。それでもキスはその後もずっとしていた。それから20時過ぎにチャイムが鳴った。聞こえよがしに詩織は舌打ちをする。
俺が笑いながら腰を上げるとズボンの裾を詩織が掴(つか)んだ。「翔太だよ~」って俺が言うと詩織は『気のせい~気のせい~』と笑いながら余計強く裾を握る。
俺が強引に立ち上がり玄関に向かうと、詩織は後ろから抱きつきながら一緒に歩いてきた。滅茶苦茶歩きにくかったけれど、背中に感じる詩織の巨乳が心地良かった。
玄関を開けるとそれは当然に翔太だった。飲み会の後だけど酔った感じが全然無い。というか後で聞くとアルコールを一切飲まなかったらしい。
玄関先で靴を脱ぐ翔太に対して詩織は俺の背中に抱きつきながら顔を半分くらい覗かせる。それで翔太に対して、『か・え・れ~、か・え・れ~』とぶつぶつ呟いていた。
翔太も「うるさい!お前が帰れ」と、訳の分からない反論をしていた。詩織が『意味わかんない。』って突っ込んだものだから三人は爆笑をする。それから、とりあえずリビングルームで談笑をした。
俺が翔太に「あんまり飲まなかったのか?」、「ああ。飲んで勃たなかったら格好悪いしな?」と詩織に目配せをする翔太。詩織が『キモイナ~君が格好良かったことなんて無いんですけど。』と言って無視をする。
それには動じず翔太が「おれが勃たないと、誰かさんが悲しむからな?」と再度詩織に目配せをする。詩織は自分で肩を抱いて、身震いする演技をして、『うわぁ~~やっぱキモッ~』と呟いた。
この辺の二人の軽口の叩きあいは、もう定番になってきている。翔太がセクハラ発言をして、詩織が気持ち悪がるっていうお馴染みのミニコントを展開した。
その後三人でソファに並んで座りながら、翔太が詩織にちょっかいを開始する。最近はソファに座る時、詩織は絶対に翔太の隣には座らない。その時も詩織、俺、翔太の順で座っていた。
翔太が俺を越えて詩織の太ももや胸を、軽く指で突付くようにちょっかいを出してきた。その度に詩織は、『やっだ、ちょ、もうっ!帰ってよ~』と楽しそうに拒否をしていた。
詩織は『うちに來るって暇だよね?君!早く彼女作ったら~?』と、にやにやしながら翔太を挑発する。「俺は詩織ちゃんのためにわざわざきてやっているんだぜ。感謝してほしいものだ。」と反論を繰り出す翔太に対して、俺のセーターの裾を引っ張りながら、『ねえ?何か変な人いるよ~?』と詩織。そんな会話をしつつ、俺と詩織は何度もキスをしていた。
最初は俺から、途中からは、翔太に見せ付けるみたいに詩織からも何度もキスをしてくる。それで翔太は「な~、詩織ちゃん~。おれもおれも~」と詩織の方に身を乗り出してきたのだけど、詩織は『きゃー!やだー!』と俺の陰に隠れる。
そこで俺が「ははは。あ、ちょっとトイレ」って席を立とうとしたときに詩織はまたセーターの裾を引っ張ってきた。「えー・・・やだぁ」と上目遣いで寂しそうな表情で俺をみつめる。「すぐ帰ってくるから」と言って、またもや翔太の目の前で詩織にキスをした。翔太は「ひゅーひゅー」と囃し立ててくる。
俺がトイレを済まして廊下からこっそりリビングルームを覗くと、詩織と翔太は案の定キスをしていた。数秒間だけそのままじ~っと二人の様子を覗いていると、翔太が冗談っぽく唇を突き出した。それに応じながら詩織が“ちゅっ、ちゅっ”って何度か啄(つい)ばむようにキスをしていた。
その光景に、俺は完全に勃起状態というか腰が砕けそうになるくらい興奮をする。このままずっと覗いていたかったけどそうもいかず、わざと足音を立てて戻った。
詩織は足音に気が付いて、ささっと翔太から離れて俺に小走りで近寄ってきた。指を差して『この人に・・・襲われた~」っと翔太にも聞こえるように俺の耳元でぼそりと詩織が囁く。
俺も「マジですか?通報しましょうか~」と相槌を打つ。詩織は翔太を見ながら、『あのセクハラ大王!本当にね早く捕まって欲しい。』って重ねる。
そんな会話をしていると、翔太も「なんだと~?」と立ち上がり、詩織を俺でサンドイッチする感じで抱きついてきた。それで俺と翔太が立ったまま、じゃれ合うように詩織の身体を弄繰(いじく)り回していった。
詩織は『わっ、わっ、ちょっ、待っって。』とあたふたしながらも翔太には抵抗をしていた。俺と翔太に挟まれて、胸や尻を触られながら、翔太の顎や胸を必死に押し返そうとしていた。それで翔太が一旦離れると、詩織は結構本気だったのか俺の腕の中で、“はぁはぁ”と肩で息をしている。
その詩織の耳元で「そろそろ・・・な?」と呟く俺。詩織は『・・・え~』と不満そうに囁くと完全に俺の方に振り返り、そして額を胸に押し付けてきた。
翔太はこの光景を無言で見ている。詩織も無言で俺の腰や背中をさわさわしてきた。数秒間の沈黙のあとで、詩織が『・・・先に、たっくんが良いの・・』と呟いた。
俺は、まぁそういうパターンも有りかとそれを心地よく承諾しつつ、翔太に「お前はここで正座して待ってろよ!」と命令をした。素直に「はい」とそこで正座をしだす翔太。
勿論友達としての、冗談の小芝居を展開する。詩織はそれをくすくす笑いながら見ていたが『否なら別に帰っても良いよ?』って翔太に言うと、俺の手を取って引っ張ってくように寝室へ歩いていった。
12-①
ロマンス小説の七日間 (角川文庫)
ロマンス小説の七日間 (角川文庫) (2013/07/09) 三浦 しをん 商品詳細を見る |
壊れかけた二人 第11章③
11-③真実と嘘
それからは、いつも通り夫婦でラブラブな時間になる。あまり想像しづらいかもしれないけど、本当に背景がピンク色な感じで二人ともデレデレになる。
二人で一緒に風呂に入った。バスタブ(浴槽)で俺が後ろから抱きかかえるように、密着しながら、「翔太をどうやって慰めてやったの?」 詩織は指をいじいじしながらも『よしよし、ってしてあげたよ~』と俯きながら言った。
俺が「ベッドがギシギシって感じですか?」とからかう。『ち、違うよ~』と困ったように笑う詩織。「翔太とHしちゃった?」と俺が(内心ドキドキしながら)そう聞くと、詩織は数秒の間を置いて、小さくこくりと頷く。
『ちょっと、だけね~』と詩織は意味がよくわからない言い訳めいたことを言う。俺が「ちょっとってなに?」笑いながら質問すると、詩織は『・・・うん、ちょっとはちょっとだけ・・』と答えた。「それで詩織は気持ちよかったの?」詩織が無言で小さく首を横に振る。(嘘つきだな。)
「それで翔太は元気出たって?」
『どうだろ?「なんか余計虚しくなった」とか言ってたよ。』
「なんだそれ?むかつくなー」
『確かに、あいつむかつくよね~』と二人でキャッキャと楽しく会話をした。
「また、翔太と遊ぼうか?」と(要はプレイを再開しようか?って意味を含めて)俺が聞くと、詩織もその意味をわかったらしくて、『あ、う』と一旦俯いて、それで素早く振り向いてキスをしてきた。
そのまましばらくキスをして、俺はもう1回「良いのか?」って尋ねると、詩織はまた俯いて、でも無言で小さく首を縦に振った。その後、無言のまま二人で指を絡めあったりしたりしていた。
不意に詩織が『・・・絶対、絶対、わたしのこと嫌いにならない?』と呟くように言った。「絶対にならないよ」、『でもね、声とか、ちょっと出ちゃうかも・・・』と詩織が言い訳をする。(ちょっとどころか、かなり声が出ているのに・・・)
俺が「それは是非聞きたいっす」と茶化す。『・ほんとに・・馬鹿だね。たっくんは超変態~』と、詩織がもっかい振り返って、キスをしてくる。さらに鼻とか耳とかもいっぱい甘噛みされた。
このあとも二人でいちゃいちゃした。俺が「最近、詩織の胸大きくなってない~?」と後から思いっきり触りながら挑発すると、『そうなの二人に揉まれてますからね。』と返してきた。「言うね~」(こんなことを言う詩織じゃなかったのにと実は焦った。)
そんな時に詩織が『あのね、あいつがね、私をお持ち帰りしたいとか言ってきたんだよ。』、「えー。やばい詩織を取られるじゃん俺~」って笑いながら、(でも心の中ではちょっとドキドキしながら)言った。後ろから抱きかかえる感じで密着していた体勢から、くるりと詩織が向き直って俺の肩に顎乗せて、『絶対取られないよ~あたしのすべてはたっくんのもんだから~~』って、言ってくれた。
10秒くらい無言。詩織の巨乳が俺の胸で潰れてなんかすごく気持ち良かった。それでどちらからともなく手を指で絡めて握り合って、詩織が俺の肩に顎を乗せたまま、『何度生まれ変わってもね、あたしと結婚してほしいの。』と囁いてきた。「俺の方こそ、お願いします。愛してます。」と返した。そのままバスタブのなかで二人はずっとイチャイチャしていた。
その時に詩織は俺の性癖について核心を衝いてきた。『ねぇあたしが2階に居るとき、たっくんはどう思ってるの?』、俺は「うっ」と詰まってしまう。しかし、俺のちんこはそれに反して、勃起する。『あーたっくん!硬くなってない?』と突っ込む。「思い出したのだよ。」、『たっくんの変態。超へんた~い』と楽しそうに罵ってきた。
お風呂を出た後にリビングルームで「俺が出ていった後はどんな感じだったん?」と質問すると、詩織は『え~やだ~教えない~』と笑う。「教えてくれないなら翔太に直接聞くよ」と言うと渋々ながら説明を開始する。
『そこのソファに座っていたらね、あいつが横に座ってきて、それでね胸を触ってきたの。』
「詩織は触らしてあげたんだね?」
『ちゃんと抵抗しました!』
〖後日に翔太から話を聞いた。「お前が出てった後、詩織ちゃんの横に座って、胸を触ったら、『セクハラ、セクハラ』と言いながらも見せ掛けだけの抵抗をした。おれは服の中に手を潜り込ませて乳首を刺激した。詩織ちゃんは顔を赤くして、『うぅ・・・すけべ~』と半笑いで呟いた」らしい。〗
「それで?」、『それでね・・・そのまま、寝室に・・ね・』と、詩織の顔は真っ赤になる。俺が「それからセックスしちゃったんだ?」と問うと、耳まで真っ赤にしてしどろもどろになっているそんな詩織が可愛くて、俺はついニヤニヤしてしまう。
『だ、だって最初は、キスだけ、って・・・あいつがね~』と、詩織は悪戯が見つかった子供みたいに口をモゴモゴさせる。「それで?翔太に襲われちゃったの?」、『そ、そうそう。無理矢理~無理矢理~~襲われたのよ。』と分かり易い嘘をつく。
「声は出ちゃったの?」この辺で詩織は、本気で困った感じになる。笑顔なのだけど口元がひくついている感じだ。『・・・出してませんよ~』それで、俺が「詩織君はいっちゃったりしたの?」と追撃すると、詩織は唇とがらせて、急にキスをしてきて、無言で首を横に振った。
その後も詳しく聞こうとしたのだけけれど、俺が言葉を発そうとする度に詩織から唇を重ねてきて、
質問をシャットアウトされた。そしてそのまま寝室に移動してセックスに突入~。その最中にやたらと詩織に身体を噛まれた。耳とかは勿論、正常位でやっている時に肩とか結構本気で噛まれた。この辺の、俺不在の時の話は翔太にも聞いたけど、案の定詩織は色々誤魔化していて俺はそこに萌えた。
それで後日に翔太から聞いた話を俺なりに纏(まと)めてみた。(「詩織は触らしてあげたんだね?」『ちゃんと抵抗しました!』が嘘でしたが、その後の経過は次の通りだった。)
〖そのままソファの上で、しばらくイチャつくようにキスを繰り返した。その合間に詩織ちゃんがお前とメールをする。この時のメール内容が=詩織からメールがきた。≪どこ?≫ ≪コンビニだよ。≫ ≪なんかこの人迫ってくるんです~≫ ≪振られて寂しいんだろから慰めてやってくれ。≫ ≪面倒臭いなぁ・・・≫だった。「な?いいだろ?」と耳元で囁くと、笑みを噛み殺すような顔を浮かべる。おれを上目遣いで見てきたと思ったら、詩織ちゃんのほうから無言でキスをしてきた。〗
〖そして、詩織ちゃんが『だめだよ。』と言う。おれが、もっかい「良い?」って聞くと、『しーらない~』と焦らした返答に少しむかついたおれは、詩織ちゃんのホットパンツの中に手を差し込んだ。詩織ちゃんは抵抗したが体は正直である。「濡れてるじゃん」、『うっ~そんなことないょ。』、おれはそんな詩織ちゃんを無視して、指を膣に侵入させる。思い切り掻き混ぜると詩織が喘ぎだす。詩織ちゃんもプレイモードにスイッチが入ったらしく、おれの股間に手を伸ばしてきた。おれも今度はクリトリスを下から上に優しく擦ると詩織ちゃんはズボンのチャックを下げてパンツをずらし、ちんこを握ってきた。〗
〖『うわっ、硬い』、「硬いのが好きなんだろう」二人で暫くペッテイングをしていた。おれが「ここでしようか?」と提案する。詩織ちゃんは『それはだめだよ。』と拒否をする。そこでおれは強硬手段に出た。おれは詩織ちゃんを思い切り抱きしめてソファーに押し倒して耳元で「ここでセックスしようよ」と囁いた。そして続けて「逝かしてやる詩織」とつぶやくと詩織ちゃんは明らかに身を固くした。詩織ちゃんが慌てておれを押しのけお前にメールをした。〗
〖≪いいの?≫とたった4文字の詩織メールがきた。俺は≪何が?≫と返信をした。≪なんか~非常にしつこいんですけどこの人≫、≪詩織が嫌なら帰ってもらいなよ。≫、≪たっくんは本当にいいの?Hしても?≫、≪詩織に任せるよ。1時間くらいネカフェ行ってきます~≫がメールの内容〗
〖『たっくんがいいよって』と詩織ちゃんが伝えてくる。おれは小躍りして詩織の服を脱がそうとしたが、詩織が『・・・ここじゃいやだ。』と嫌がる。「いいじゃん~たまには違うところでするのも」、『嫌なの、たっくんが帰ってくるでしょ。』、「それも良いかも。あいつはそんなのが好きなんだろう。」
詩織ちゃんが『馬鹿じゃないの?』と言うのを聞いて、ムッときたおれは詩織ちゃんを抱え上げ、お姫様だっこで寝室へ向かった。途中何度も詩織ちゃんが『恥ずかしい~』と楽しそうに騒ぐ。〗
〖おれたちは寝室に入るなり、キスしながらお互いの服を脱がしあった。フェラをさせている途中に、詩織ちゃんの顎を持ち上げてキスをして、そのままベッドに押し倒した。詩織ちゃんは無言で、おれがコンドーム着けているのを見ていた。おれが詩織ちゃんの左足を持ち上げて挿入の準備をすると、半笑いで『・・・え~』と形だけ嫌そうに呟いたらしい。〗
〖おれはしばらく挿入せずに亀頭でクリトリスを執拗に刺激する。それを繰り返していると、詩織ちゃんがおれの首に腕を回してきて引き寄せ、そしてキスをすると、『・・・意地悪だね、君は~』と耳元で囁いてきた。「いいの?」と聞くと、返事代わりなのかおれの頬をぺろっと舐めてきた。その後普通に正常位でセックスをする。〗
〖お前が居ないと思ってか、最初はいつもより声が出ていたな。でも「いつ帰ってくるわかんなくね?」って言うと急に我慢をしだした。それでも少なくとも2回はイカせたと思う。終わった後はお決まりのお掃除フェラで、そのままパイズリ挟射(パイズリを経て、女性の乳房にペニスを挟まれたまま行う射精)を、詩織の顔に精液が飛び散ったし、口の中にも命中させた。〗
大体こんな感じだった。まぁ詩織も大きな嘘はついていなかった。声を出してない云々はいつもの強がり(俺への気遣い?)だったけれど。
【後日の翔太との会話】
俺が「お前詩織に惚れんなよ。」と警告する。
「いやそれは無いわ。」って、翔太が否定。
「お持ち帰りとか誘ってんじゃねーぞ」
「あん時は寂しかったんだって。おれマジで凹んでいたんだからな。でもお前もそういうことが好きなんだろ?」と翔太に問われる。(正直その展開はいずれ味わいたいなとは思った。)
「お前・・・わかってるじゃないか。ただ俺の許可は取ってくれよ」
「そりゃ当たり前だろ。」
「お前マジな話するが詩織に惚れ気味だろ?」って俺が問い詰めると、翔太が「やってる時はお前の嫁ってのもあって超興奮するんだけど、出しちゃうと、ああ、やっぱ75点だな。(以前翔太に「詩織ちゃんは正直俺的には75点くらいだぞ」と言われ俺はちょっとむかついた。詩織はどっちかっていうと童顔なのだ。翔太は派手な女が好きだから、どうしても詩織には点数が辛いのだと思う。)って冷める。」と言われて割と本気で翔太に肩パン(相手の肩にパンチを繰り出し面白がるという行為)をした。
ちなみに次回はようやく最初から見せてくれました。ただし途中で追い出されましたけどw。
それからは、いつも通り夫婦でラブラブな時間になる。あまり想像しづらいかもしれないけど、本当に背景がピンク色な感じで二人ともデレデレになる。
二人で一緒に風呂に入った。バスタブ(浴槽)で俺が後ろから抱きかかえるように、密着しながら、「翔太をどうやって慰めてやったの?」 詩織は指をいじいじしながらも『よしよし、ってしてあげたよ~』と俯きながら言った。
俺が「ベッドがギシギシって感じですか?」とからかう。『ち、違うよ~』と困ったように笑う詩織。「翔太とHしちゃった?」と俺が(内心ドキドキしながら)そう聞くと、詩織は数秒の間を置いて、小さくこくりと頷く。
『ちょっと、だけね~』と詩織は意味がよくわからない言い訳めいたことを言う。俺が「ちょっとってなに?」笑いながら質問すると、詩織は『・・・うん、ちょっとはちょっとだけ・・』と答えた。「それで詩織は気持ちよかったの?」詩織が無言で小さく首を横に振る。(嘘つきだな。)
「それで翔太は元気出たって?」
『どうだろ?「なんか余計虚しくなった」とか言ってたよ。』
「なんだそれ?むかつくなー」
『確かに、あいつむかつくよね~』と二人でキャッキャと楽しく会話をした。
「また、翔太と遊ぼうか?」と(要はプレイを再開しようか?って意味を含めて)俺が聞くと、詩織もその意味をわかったらしくて、『あ、う』と一旦俯いて、それで素早く振り向いてキスをしてきた。
そのまましばらくキスをして、俺はもう1回「良いのか?」って尋ねると、詩織はまた俯いて、でも無言で小さく首を縦に振った。その後、無言のまま二人で指を絡めあったりしたりしていた。
不意に詩織が『・・・絶対、絶対、わたしのこと嫌いにならない?』と呟くように言った。「絶対にならないよ」、『でもね、声とか、ちょっと出ちゃうかも・・・』と詩織が言い訳をする。(ちょっとどころか、かなり声が出ているのに・・・)
俺が「それは是非聞きたいっす」と茶化す。『・ほんとに・・馬鹿だね。たっくんは超変態~』と、詩織がもっかい振り返って、キスをしてくる。さらに鼻とか耳とかもいっぱい甘噛みされた。
このあとも二人でいちゃいちゃした。俺が「最近、詩織の胸大きくなってない~?」と後から思いっきり触りながら挑発すると、『そうなの二人に揉まれてますからね。』と返してきた。「言うね~」(こんなことを言う詩織じゃなかったのにと実は焦った。)
そんな時に詩織が『あのね、あいつがね、私をお持ち帰りしたいとか言ってきたんだよ。』、「えー。やばい詩織を取られるじゃん俺~」って笑いながら、(でも心の中ではちょっとドキドキしながら)言った。後ろから抱きかかえる感じで密着していた体勢から、くるりと詩織が向き直って俺の肩に顎乗せて、『絶対取られないよ~あたしのすべてはたっくんのもんだから~~』って、言ってくれた。
10秒くらい無言。詩織の巨乳が俺の胸で潰れてなんかすごく気持ち良かった。それでどちらからともなく手を指で絡めて握り合って、詩織が俺の肩に顎を乗せたまま、『何度生まれ変わってもね、あたしと結婚してほしいの。』と囁いてきた。「俺の方こそ、お願いします。愛してます。」と返した。そのままバスタブのなかで二人はずっとイチャイチャしていた。
その時に詩織は俺の性癖について核心を衝いてきた。『ねぇあたしが2階に居るとき、たっくんはどう思ってるの?』、俺は「うっ」と詰まってしまう。しかし、俺のちんこはそれに反して、勃起する。『あーたっくん!硬くなってない?』と突っ込む。「思い出したのだよ。」、『たっくんの変態。超へんた~い』と楽しそうに罵ってきた。
お風呂を出た後にリビングルームで「俺が出ていった後はどんな感じだったん?」と質問すると、詩織は『え~やだ~教えない~』と笑う。「教えてくれないなら翔太に直接聞くよ」と言うと渋々ながら説明を開始する。
『そこのソファに座っていたらね、あいつが横に座ってきて、それでね胸を触ってきたの。』
「詩織は触らしてあげたんだね?」
『ちゃんと抵抗しました!』
〖後日に翔太から話を聞いた。「お前が出てった後、詩織ちゃんの横に座って、胸を触ったら、『セクハラ、セクハラ』と言いながらも見せ掛けだけの抵抗をした。おれは服の中に手を潜り込ませて乳首を刺激した。詩織ちゃんは顔を赤くして、『うぅ・・・すけべ~』と半笑いで呟いた」らしい。〗
「それで?」、『それでね・・・そのまま、寝室に・・ね・』と、詩織の顔は真っ赤になる。俺が「それからセックスしちゃったんだ?」と問うと、耳まで真っ赤にしてしどろもどろになっているそんな詩織が可愛くて、俺はついニヤニヤしてしまう。
『だ、だって最初は、キスだけ、って・・・あいつがね~』と、詩織は悪戯が見つかった子供みたいに口をモゴモゴさせる。「それで?翔太に襲われちゃったの?」、『そ、そうそう。無理矢理~無理矢理~~襲われたのよ。』と分かり易い嘘をつく。
「声は出ちゃったの?」この辺で詩織は、本気で困った感じになる。笑顔なのだけど口元がひくついている感じだ。『・・・出してませんよ~』それで、俺が「詩織君はいっちゃったりしたの?」と追撃すると、詩織は唇とがらせて、急にキスをしてきて、無言で首を横に振った。
その後も詳しく聞こうとしたのだけけれど、俺が言葉を発そうとする度に詩織から唇を重ねてきて、
質問をシャットアウトされた。そしてそのまま寝室に移動してセックスに突入~。その最中にやたらと詩織に身体を噛まれた。耳とかは勿論、正常位でやっている時に肩とか結構本気で噛まれた。この辺の、俺不在の時の話は翔太にも聞いたけど、案の定詩織は色々誤魔化していて俺はそこに萌えた。
それで後日に翔太から聞いた話を俺なりに纏(まと)めてみた。(「詩織は触らしてあげたんだね?」『ちゃんと抵抗しました!』が嘘でしたが、その後の経過は次の通りだった。)
〖そのままソファの上で、しばらくイチャつくようにキスを繰り返した。その合間に詩織ちゃんがお前とメールをする。この時のメール内容が=詩織からメールがきた。≪どこ?≫ ≪コンビニだよ。≫ ≪なんかこの人迫ってくるんです~≫ ≪振られて寂しいんだろから慰めてやってくれ。≫ ≪面倒臭いなぁ・・・≫だった。「な?いいだろ?」と耳元で囁くと、笑みを噛み殺すような顔を浮かべる。おれを上目遣いで見てきたと思ったら、詩織ちゃんのほうから無言でキスをしてきた。〗
〖そして、詩織ちゃんが『だめだよ。』と言う。おれが、もっかい「良い?」って聞くと、『しーらない~』と焦らした返答に少しむかついたおれは、詩織ちゃんのホットパンツの中に手を差し込んだ。詩織ちゃんは抵抗したが体は正直である。「濡れてるじゃん」、『うっ~そんなことないょ。』、おれはそんな詩織ちゃんを無視して、指を膣に侵入させる。思い切り掻き混ぜると詩織が喘ぎだす。詩織ちゃんもプレイモードにスイッチが入ったらしく、おれの股間に手を伸ばしてきた。おれも今度はクリトリスを下から上に優しく擦ると詩織ちゃんはズボンのチャックを下げてパンツをずらし、ちんこを握ってきた。〗
〖『うわっ、硬い』、「硬いのが好きなんだろう」二人で暫くペッテイングをしていた。おれが「ここでしようか?」と提案する。詩織ちゃんは『それはだめだよ。』と拒否をする。そこでおれは強硬手段に出た。おれは詩織ちゃんを思い切り抱きしめてソファーに押し倒して耳元で「ここでセックスしようよ」と囁いた。そして続けて「逝かしてやる詩織」とつぶやくと詩織ちゃんは明らかに身を固くした。詩織ちゃんが慌てておれを押しのけお前にメールをした。〗
〖≪いいの?≫とたった4文字の詩織メールがきた。俺は≪何が?≫と返信をした。≪なんか~非常にしつこいんですけどこの人≫、≪詩織が嫌なら帰ってもらいなよ。≫、≪たっくんは本当にいいの?Hしても?≫、≪詩織に任せるよ。1時間くらいネカフェ行ってきます~≫がメールの内容〗
〖『たっくんがいいよって』と詩織ちゃんが伝えてくる。おれは小躍りして詩織の服を脱がそうとしたが、詩織が『・・・ここじゃいやだ。』と嫌がる。「いいじゃん~たまには違うところでするのも」、『嫌なの、たっくんが帰ってくるでしょ。』、「それも良いかも。あいつはそんなのが好きなんだろう。」
詩織ちゃんが『馬鹿じゃないの?』と言うのを聞いて、ムッときたおれは詩織ちゃんを抱え上げ、お姫様だっこで寝室へ向かった。途中何度も詩織ちゃんが『恥ずかしい~』と楽しそうに騒ぐ。〗
〖おれたちは寝室に入るなり、キスしながらお互いの服を脱がしあった。フェラをさせている途中に、詩織ちゃんの顎を持ち上げてキスをして、そのままベッドに押し倒した。詩織ちゃんは無言で、おれがコンドーム着けているのを見ていた。おれが詩織ちゃんの左足を持ち上げて挿入の準備をすると、半笑いで『・・・え~』と形だけ嫌そうに呟いたらしい。〗
〖おれはしばらく挿入せずに亀頭でクリトリスを執拗に刺激する。それを繰り返していると、詩織ちゃんがおれの首に腕を回してきて引き寄せ、そしてキスをすると、『・・・意地悪だね、君は~』と耳元で囁いてきた。「いいの?」と聞くと、返事代わりなのかおれの頬をぺろっと舐めてきた。その後普通に正常位でセックスをする。〗
〖お前が居ないと思ってか、最初はいつもより声が出ていたな。でも「いつ帰ってくるわかんなくね?」って言うと急に我慢をしだした。それでも少なくとも2回はイカせたと思う。終わった後はお決まりのお掃除フェラで、そのままパイズリ挟射(パイズリを経て、女性の乳房にペニスを挟まれたまま行う射精)を、詩織の顔に精液が飛び散ったし、口の中にも命中させた。〗
大体こんな感じだった。まぁ詩織も大きな嘘はついていなかった。声を出してない云々はいつもの強がり(俺への気遣い?)だったけれど。
【後日の翔太との会話】
俺が「お前詩織に惚れんなよ。」と警告する。
「いやそれは無いわ。」って、翔太が否定。
「お持ち帰りとか誘ってんじゃねーぞ」
「あん時は寂しかったんだって。おれマジで凹んでいたんだからな。でもお前もそういうことが好きなんだろ?」と翔太に問われる。(正直その展開はいずれ味わいたいなとは思った。)
「お前・・・わかってるじゃないか。ただ俺の許可は取ってくれよ」
「そりゃ当たり前だろ。」
「お前マジな話するが詩織に惚れ気味だろ?」って俺が問い詰めると、翔太が「やってる時はお前の嫁ってのもあって超興奮するんだけど、出しちゃうと、ああ、やっぱ75点だな。(以前翔太に「詩織ちゃんは正直俺的には75点くらいだぞ」と言われ俺はちょっとむかついた。詩織はどっちかっていうと童顔なのだ。翔太は派手な女が好きだから、どうしても詩織には点数が辛いのだと思う。)って冷める。」と言われて割と本気で翔太に肩パン(相手の肩にパンチを繰り出し面白がるという行為)をした。
ちなみに次回はようやく最初から見せてくれました。ただし途中で追い出されましたけどw。
壊れかけた二人 第11章②
11-②解禁
先週末(4/8)の話ですが、意外と早く翔太とのプレイ(8回目)が解禁されました。きっかけは、翔太が女の子に振られたことからです。ちょっと前に「彼女と別れた」って言っていたけど、あれは俺を気遣って(というか詩織とするための口実)のことだと思っていたのだけれど、どうもその彼女とは結構前に本当に別れたらしい。
翔太は、無類のキャバクラ(キャバクラ嬢と呼ばれる女性スタッフが客の席に付いて接待を行う飲酒店)好きで(でもソープランド以外の風俗は嫌いというよくわからない奴?)それでちょっと前まで、とあるキャバクラ嬢にお熱を入れていた。
俺は翔太からお気に入りのキャバクラ嬢が居るっていうことは聞いていた。それで金曜日の夜にリビングルームでワインを飲みながら、翔太がその子に本格的に振られたって話を、詩織と俺で爆笑しながら聞いていたのだけど、翔太はシリアスな雰囲気で、飲みながらしまいには結構マジで凹み出した。
それで翔太がどさくさまぎれに詩織の胸に顔を預けながら、「詩織~、おれを慰めてくれよ~」と冗談っぽく泣き言を言う。詩織は『はいはい。君!すっごく!きもい~きもい~』と笑いながら翔太から身を躱(かわ)していた。
俺が「慰めてやんなよ」と詩織に告げると、『え~やだ~よ~』と冷たい返事。「詩織ちゃん~」とどさくさまぎれに詩織の胸を揉みだす翔太に、詩織が『こらっ!』と仔犬を叱るみたいにその手を叩く。
俺と詩織が苦笑いで視線を合わせる。
最初はそんな感じだったのだけど、ところどころでマジで凹んでいる様子の翔太に詩織は、母性本能がくすぐられたのか(たしかに女性は胸全体を揉まれると快感ではなく母性本能が芽生えるらしいです)それで、『だめっ!』って感じだったのが、徐々に『え~、も~』って和らいだ感じになる。
すかさず俺が「ちょっと散歩してくるからさ、その間に慰めてやってよ」と言って家を出ていこうとしたら、詩織は焦って、『え?ちょっとちょっと!待ってよ』と俺の腕を掴む。
その背後で、俺に(グッジョブと)親指を立てる翔太。俺は「やり方は詩織に任せるから。それで嫌だったなら最後までしなくていいよ」みたいな事を詩織に言って強引に外に出る。それを詩織が『え~・・・もう・・・』と唇をとがらしていた。
外は結構寒かったので俺はコンビニに避難をする。すると詩織からメールがきた。≪どこなの?≫、俺が≪コンビニだよ。≫と返すと、≪なんかこの人迫ってくるんです~≫、俺が≪振られて寂しいんだろから慰めてやってくれ。≫、詩織は≪面倒臭いなぁ・・・≫
すると10分後くらいに詩織から、≪いいの?≫とたった4文字のメールがきた。主語もへったくれもない文章だけど意味はわかった。でもあえて俺は≪何が?≫と返信をした。≪なんか~非常にしつこいんですけどこの人≫、≪詩織が嫌なら帰ってもらいなよ。≫、≪たっくんは本当にいいの?Hしても??≫、≪詩織に任せるよ。1時間くらいネカフェ行ってきます~≫
そうメールをしながら10分後に俺はこっそりと帰宅をした。二人はリビングルームに居ない。俺の家なのに、他人のように静かに階段を昇ると、少しずつ、“ぎしっ、ぎしっ、ぎし”、って軋む音が寝室から聞こえてきた。寝室の前まで着くと微かに、『あっ、あっ、あっ、あっ、』って詩織の吐息みたいな声も聞こえてくる。そこで座って待っていると、何分後かにやがて、『あっ!あんっ!あん!あんっ!』と喘ぎ声がはっきりと聞こえてきだした。
すると、『・・・その子もさ、馬鹿だよね~~」と唐突に詩織の声がした。「え?」、『付き合ってたらさ・・・翔とエッチできたのに・・・あっ、あんっ』、翔太の「・・・はは」と力なく笑う声。
慰めるかのような優しい口調で、『翔・は・・やっぱり超気持ち良い・・・』と甘い声の詩織。
(最近詩織は翔太を『翔』と呼ぶようになった。詩織は身近な人間を愛称で呼ぶことが多いので、これに関しては違和感が無いのだが)俺はここで久しぶりに痛いくらいの勃起となる。
「マジですか?」と翔太。詩織は、くすっと笑うと、『まじまじ』と嬉しそうに言った。「最高?」
『・・・だってさ、だってさ・・・あっ、ん、好きな人が居るのに、さ・・・あっ、そこ・・・んっ、
その人より気持ち良くしてくれるって、あり得なくない?』
翔太はその言葉に興奮したのか(俺も身悶えしていたけど)ベッドが軋む音が激しくなった。それと共に、詩織が『あっ、あっ、あっ、あっ、あんっ』、はっきり喘ぎだす。『あんっ、あっ、あっ、いっ、あっ・・・い、いいぃ~~』
『やっぱり・・・あたし、好き、翔の・・かたい・の・・あっ、あっ、あっ!』
「詩織・・・詩織・・・」と囁くような翔太の声とさらに軋む音が激しくなる。
『ああっ、すごっ・・い・きてっ、きてぇっ・・・あっ!あっ!あぁっ!』
「うぅっ」って翔太の声と同時に音が止んで、二人はしばらくはぁはぁと言っていた。
それから暫くして、『・・・やっぱ・・・翔・・す・すっごいよ・・・』と可愛い口調の詩織の声。続いて、“ちゅっ、ちゅっ”ってキスの音が聞こえてきた。そこからはいつも通り、“ちゅぱ・・・ちゅぱ・・・”っと、お掃除フェラをしている音がした。
翔太が「ああやべ、ちょっとくすぐったい~」と笑う度に、詩織の超楽しそうな「だーめ。我慢我慢~」との声。お掃除フェラは大体いつもは30秒くらいなのにその時は何分間もずっとしていたみたい。
『まだ、出せるの?』と詩織。翔太の返事は聞こえてこなかったけど、“チュパ音”は激しくなったので無言で返事したのかもしれない。フェラチオの音が徐々に激しくなっていった。
詩織の『いやん・・・かったぃ・・・えへへ』と嬉しそうな声。続いて『よいしょ、よいしょ』と詩織の声がして、フェラチオの音は止んだのだけど、時折聞こえる「あ、すげ」とか「上手いじゃん」って翔太の声と、『えへへ。最近、たっくんにしてあげてたから~』と照れるような詩織の返事からするとパイズリをしていたのだと思う。
『イキそうになったら言ってね?パクっ、てしちゃうから。』(詩織のその可愛い言い方に俺はゾクゾクした)「このまま逝きたいんだけど~」と翔太。『え~?・・・いーよ。』と詩織。微かに、“ニュっ、ニュッ、ニュッ”ってパイズリの音が聞こえてきて(詩織はパイズリの時にちんこに唾液を垂らすから結構やらしい音がする。)
「ああやべ、いきそ・・・詩織。あーんして」
『ん?・・・あーん~』
「あ、やべっ」
詩織が『・・・あっ、あっ・・・やっ・・・ん・・・わ、すごい。まだ・・・わっ、わっ・・・あはっ』とクスクス笑う。
「はぁ・・・」って緩みきった翔太の声と詩織の『うあ・・・べとべとだよ~』と、なんだか嬉しそうな声。「わり~、顔かかっちゃったな」ティッシュを取る音と、『あ、ん、動いちゃだめぇ・・・あ~ん』って声が同時にして、“ちゅぷ、ちゅぷ”とまたフェラチオする音が続いて聞こえてきた。
その最中に、「結構飲んだ?」と笑う翔太。詩織がくすくす笑う声も微かに聞こえた。(まるで恋人の睦言だなと俺は感じた。)
フェラチオの音が無くなり詩織の『ね?翔、元気出た?』と優しい声。翔太が「なんか余計虚しくなった」と笑う。『えー、なにそれ~』とやはり楽しそうな詩織。しばらく沈黙が続いた。時折“ちゅっ、ちゅっ”と聞こえた気がする。
『たっくん帰ってきたかな?』
「わかんねけど。きょうはサンキュな詩織」
『あはは。どーいたしまして。』
詩織が『でも虚しくなるって、ちょっとわかるかも。』と呟く。「ん?」、『あたしさ、ぶっちゃけさ、翔とするの超気持ち良いけど、それでもやっぱり終わった後ってなんか寂しい感じするもん。』
「あー」
『やっぱ身体だけの関係ってそういうものなのかな?』
「かもなー。拓海とは違う感じなん?」
詩織が『たっくんとはむしろ終わった後にすごく甘えたくなるかな。ていうか、最近どうして翔とのHが気持ち良いかわかってきた気がする。』、「ちんこ、か?」
詩織は『ば~か』と笑うと、『それもあるけどー・・・とか言っちゃったりして。』とおどける。
「拓海とは違うん?」
『そうじゃなくて、なんかね、翔とは割り切って楽しめる感じなのね~』
それで、『なんか、色々気にしちゃうっていうか・・・たっくんは気持ち良いのかな?とか、あたし変な顔してないかな?とか。』って詩織が妙にテンションが高目というか、饒舌だった。
しばらくそんな会話をしていて、翔太の「なんかこのまま詩織をお持ち帰りしたい気分だな」突然のその台詞に、俺は心臓が止まるかと思うくらいドキッとした。詩織は『えー?・・・そんな・・・だーめだよ。』と結構間を置いて断る。翔太が「だめなん?」と囁くような声で尋ねる。『だーめ。そんなの、なんか、翔太の彼女になつちゃうじゃない。』と詩織の答えに、俺はそのタイミングで射精をした。
その後10秒くらい、寝室の前で一人びくびくと震えていた俺の姿は我ながら気持ち悪いと思う。その直後の「1日だけ。1日だけの彼女、的な?」という翔太の誘いを、『やだよ~きもい。』って詩織が笑いながら断っていたのはなんとなく聞こえた。服を着る音がしていた。
『翔ならもっと良い彼女出来るよ。』
「マジで?」
『うん。いいところ一杯あるもん・・』
「たとえば?」
『えーっとね・・・・・・ごめんわかんない~』同時に爆笑する二人。
翔太が「詩織的にはおれのちんこは有りなんだよな?」と引き笑いしながら聞く。詩織は『あはは』と笑うと、『付き合ったらその子も翔から離れられないんじゃない?』と続けた。
「うっそ~詩織も?」
『残念です。あたしはたっくんのだもん~』
その言葉に俺が喜んでいると、
ここで明らかにキスの音、しかも結構激しく、しかも長く続いた。
それから、『・・・っはぁ・・・キスも上手すぎ、だね~』、蕩けきった詩織の声。
詩織が『てか別れた子とかさ、もっかいしたいとか言ってこないの?』と尋ねる。
「あー、どうだろな」
『あはは。やっぱあるんだ。わかる~わかるよ~』
俺はこの辺でこっそり階段を下りていった。
その時に聞こえてきた会話。翔太が「まぁ、彼女が出来るまでは詩織で我慢するかなー」と冗談っぽく言う。『ほんっときみはウザイ!ウザイ!』とキャッキャ楽しそうな二人の会話に嫉妬をする。詩織は『でもねあたし、翔とするのは嫌じゃないけどね~』と、やはり楽しそうな口調。
「彼女出来たらしない?」、『そりゃそうよ~』、翔太が「今は嫌じゃないんだ。しばらくは駄目って言ってたじゃん」、詩織は『なんか、絶対たっくんとじゃないと嫌っ!って時があるのよ。』
「また慰めてよ。再来週の金曜は?」、『んー・・・たっくんが良いって言ったら、いいよ~』
俺は階段を下りる途中だったけど立ち止まる。
「詩織は?」
『え?』
「詩織はどうなん?」
詩織は『・・・別に、いいけど。』と一見興味無さそうな口調で答える。ここでまた、“ちゅっ、ちゅっ”って派手なキスの音。
『・・・翔は?あたしとセックスしたい?』
「したい!」
『あはっ・・・ほんとにえっちだね~』
またキスの音がした。
翔太の「なんか詩織とキスしてると、またしたくなるんよ」と声が聞こえる。
『・・・うん』
「・・・しよっか?」
『・・・え~・・・だめだよ。たっくん帰ってきちゃうから・・』
翔太は「じゃあお持ち帰りしてもいい?」と尋ねた。
『え~・・・う~ん・・・・』
「一日だけ俺の彼女になってよ。」
『ん~・・・・・・』
「だめ?」
『・・・・・・・』
この間俺の心臓は爆発しそうなくらいドキドキしていた。詩織は10秒くらい間を置いて『・・・だめ』と呟いた。
『あたし、365日たっくんのお嫁さんだもの。』と続けた。俺は胸を撫で下ろして階段を下りた。後ろからは「え~」と残念そうな翔太の声。『またね~~』って詩織のそんな宥めるような声と、ついばむようなキスの音が、階段を下りる途中で微かながら聞こえてきた。
俺はリビングルームルームから詩織にメールを打った。≪ただいま~♪いまリビングルームにいるよ。≫すると上の階が騒がしくなった。ドタドタと階段を翔太が走り下りてきて、「拓海ありがとうな。嫁さん大事にしろよ」と軽口をたたきながら疾風のごとく翔太が帰っていった。暫くして恥ずかしそうに詩織が静かに下りてきた。
11-②
先週末(4/8)の話ですが、意外と早く翔太とのプレイ(8回目)が解禁されました。きっかけは、翔太が女の子に振られたことからです。ちょっと前に「彼女と別れた」って言っていたけど、あれは俺を気遣って(というか詩織とするための口実)のことだと思っていたのだけれど、どうもその彼女とは結構前に本当に別れたらしい。
翔太は、無類のキャバクラ(キャバクラ嬢と呼ばれる女性スタッフが客の席に付いて接待を行う飲酒店)好きで(でもソープランド以外の風俗は嫌いというよくわからない奴?)それでちょっと前まで、とあるキャバクラ嬢にお熱を入れていた。
俺は翔太からお気に入りのキャバクラ嬢が居るっていうことは聞いていた。それで金曜日の夜にリビングルームでワインを飲みながら、翔太がその子に本格的に振られたって話を、詩織と俺で爆笑しながら聞いていたのだけど、翔太はシリアスな雰囲気で、飲みながらしまいには結構マジで凹み出した。
それで翔太がどさくさまぎれに詩織の胸に顔を預けながら、「詩織~、おれを慰めてくれよ~」と冗談っぽく泣き言を言う。詩織は『はいはい。君!すっごく!きもい~きもい~』と笑いながら翔太から身を躱(かわ)していた。
俺が「慰めてやんなよ」と詩織に告げると、『え~やだ~よ~』と冷たい返事。「詩織ちゃん~」とどさくさまぎれに詩織の胸を揉みだす翔太に、詩織が『こらっ!』と仔犬を叱るみたいにその手を叩く。
俺と詩織が苦笑いで視線を合わせる。
最初はそんな感じだったのだけど、ところどころでマジで凹んでいる様子の翔太に詩織は、母性本能がくすぐられたのか(たしかに女性は胸全体を揉まれると快感ではなく母性本能が芽生えるらしいです)それで、『だめっ!』って感じだったのが、徐々に『え~、も~』って和らいだ感じになる。
すかさず俺が「ちょっと散歩してくるからさ、その間に慰めてやってよ」と言って家を出ていこうとしたら、詩織は焦って、『え?ちょっとちょっと!待ってよ』と俺の腕を掴む。
その背後で、俺に(グッジョブと)親指を立てる翔太。俺は「やり方は詩織に任せるから。それで嫌だったなら最後までしなくていいよ」みたいな事を詩織に言って強引に外に出る。それを詩織が『え~・・・もう・・・』と唇をとがらしていた。
外は結構寒かったので俺はコンビニに避難をする。すると詩織からメールがきた。≪どこなの?≫、俺が≪コンビニだよ。≫と返すと、≪なんかこの人迫ってくるんです~≫、俺が≪振られて寂しいんだろから慰めてやってくれ。≫、詩織は≪面倒臭いなぁ・・・≫
すると10分後くらいに詩織から、≪いいの?≫とたった4文字のメールがきた。主語もへったくれもない文章だけど意味はわかった。でもあえて俺は≪何が?≫と返信をした。≪なんか~非常にしつこいんですけどこの人≫、≪詩織が嫌なら帰ってもらいなよ。≫、≪たっくんは本当にいいの?Hしても??≫、≪詩織に任せるよ。1時間くらいネカフェ行ってきます~≫
そうメールをしながら10分後に俺はこっそりと帰宅をした。二人はリビングルームに居ない。俺の家なのに、他人のように静かに階段を昇ると、少しずつ、“ぎしっ、ぎしっ、ぎし”、って軋む音が寝室から聞こえてきた。寝室の前まで着くと微かに、『あっ、あっ、あっ、あっ、』って詩織の吐息みたいな声も聞こえてくる。そこで座って待っていると、何分後かにやがて、『あっ!あんっ!あん!あんっ!』と喘ぎ声がはっきりと聞こえてきだした。
すると、『・・・その子もさ、馬鹿だよね~~」と唐突に詩織の声がした。「え?」、『付き合ってたらさ・・・翔とエッチできたのに・・・あっ、あんっ』、翔太の「・・・はは」と力なく笑う声。
慰めるかのような優しい口調で、『翔・は・・やっぱり超気持ち良い・・・』と甘い声の詩織。
(最近詩織は翔太を『翔』と呼ぶようになった。詩織は身近な人間を愛称で呼ぶことが多いので、これに関しては違和感が無いのだが)俺はここで久しぶりに痛いくらいの勃起となる。
「マジですか?」と翔太。詩織は、くすっと笑うと、『まじまじ』と嬉しそうに言った。「最高?」
『・・・だってさ、だってさ・・・あっ、ん、好きな人が居るのに、さ・・・あっ、そこ・・・んっ、
その人より気持ち良くしてくれるって、あり得なくない?』
翔太はその言葉に興奮したのか(俺も身悶えしていたけど)ベッドが軋む音が激しくなった。それと共に、詩織が『あっ、あっ、あっ、あっ、あんっ』、はっきり喘ぎだす。『あんっ、あっ、あっ、いっ、あっ・・・い、いいぃ~~』
『やっぱり・・・あたし、好き、翔の・・かたい・の・・あっ、あっ、あっ!』
「詩織・・・詩織・・・」と囁くような翔太の声とさらに軋む音が激しくなる。
『ああっ、すごっ・・い・きてっ、きてぇっ・・・あっ!あっ!あぁっ!』
「うぅっ」って翔太の声と同時に音が止んで、二人はしばらくはぁはぁと言っていた。
それから暫くして、『・・・やっぱ・・・翔・・す・すっごいよ・・・』と可愛い口調の詩織の声。続いて、“ちゅっ、ちゅっ”ってキスの音が聞こえてきた。そこからはいつも通り、“ちゅぱ・・・ちゅぱ・・・”っと、お掃除フェラをしている音がした。
翔太が「ああやべ、ちょっとくすぐったい~」と笑う度に、詩織の超楽しそうな「だーめ。我慢我慢~」との声。お掃除フェラは大体いつもは30秒くらいなのにその時は何分間もずっとしていたみたい。
『まだ、出せるの?』と詩織。翔太の返事は聞こえてこなかったけど、“チュパ音”は激しくなったので無言で返事したのかもしれない。フェラチオの音が徐々に激しくなっていった。
詩織の『いやん・・・かったぃ・・・えへへ』と嬉しそうな声。続いて『よいしょ、よいしょ』と詩織の声がして、フェラチオの音は止んだのだけど、時折聞こえる「あ、すげ」とか「上手いじゃん」って翔太の声と、『えへへ。最近、たっくんにしてあげてたから~』と照れるような詩織の返事からするとパイズリをしていたのだと思う。
『イキそうになったら言ってね?パクっ、てしちゃうから。』(詩織のその可愛い言い方に俺はゾクゾクした)「このまま逝きたいんだけど~」と翔太。『え~?・・・いーよ。』と詩織。微かに、“ニュっ、ニュッ、ニュッ”ってパイズリの音が聞こえてきて(詩織はパイズリの時にちんこに唾液を垂らすから結構やらしい音がする。)
「ああやべ、いきそ・・・詩織。あーんして」
『ん?・・・あーん~』
「あ、やべっ」
詩織が『・・・あっ、あっ・・・やっ・・・ん・・・わ、すごい。まだ・・・わっ、わっ・・・あはっ』とクスクス笑う。
「はぁ・・・」って緩みきった翔太の声と詩織の『うあ・・・べとべとだよ~』と、なんだか嬉しそうな声。「わり~、顔かかっちゃったな」ティッシュを取る音と、『あ、ん、動いちゃだめぇ・・・あ~ん』って声が同時にして、“ちゅぷ、ちゅぷ”とまたフェラチオする音が続いて聞こえてきた。
その最中に、「結構飲んだ?」と笑う翔太。詩織がくすくす笑う声も微かに聞こえた。(まるで恋人の睦言だなと俺は感じた。)
フェラチオの音が無くなり詩織の『ね?翔、元気出た?』と優しい声。翔太が「なんか余計虚しくなった」と笑う。『えー、なにそれ~』とやはり楽しそうな詩織。しばらく沈黙が続いた。時折“ちゅっ、ちゅっ”と聞こえた気がする。
『たっくん帰ってきたかな?』
「わかんねけど。きょうはサンキュな詩織」
『あはは。どーいたしまして。』
詩織が『でも虚しくなるって、ちょっとわかるかも。』と呟く。「ん?」、『あたしさ、ぶっちゃけさ、翔とするの超気持ち良いけど、それでもやっぱり終わった後ってなんか寂しい感じするもん。』
「あー」
『やっぱ身体だけの関係ってそういうものなのかな?』
「かもなー。拓海とは違う感じなん?」
詩織が『たっくんとはむしろ終わった後にすごく甘えたくなるかな。ていうか、最近どうして翔とのHが気持ち良いかわかってきた気がする。』、「ちんこ、か?」
詩織は『ば~か』と笑うと、『それもあるけどー・・・とか言っちゃったりして。』とおどける。
「拓海とは違うん?」
『そうじゃなくて、なんかね、翔とは割り切って楽しめる感じなのね~』
それで、『なんか、色々気にしちゃうっていうか・・・たっくんは気持ち良いのかな?とか、あたし変な顔してないかな?とか。』って詩織が妙にテンションが高目というか、饒舌だった。
しばらくそんな会話をしていて、翔太の「なんかこのまま詩織をお持ち帰りしたい気分だな」突然のその台詞に、俺は心臓が止まるかと思うくらいドキッとした。詩織は『えー?・・・そんな・・・だーめだよ。』と結構間を置いて断る。翔太が「だめなん?」と囁くような声で尋ねる。『だーめ。そんなの、なんか、翔太の彼女になつちゃうじゃない。』と詩織の答えに、俺はそのタイミングで射精をした。
その後10秒くらい、寝室の前で一人びくびくと震えていた俺の姿は我ながら気持ち悪いと思う。その直後の「1日だけ。1日だけの彼女、的な?」という翔太の誘いを、『やだよ~きもい。』って詩織が笑いながら断っていたのはなんとなく聞こえた。服を着る音がしていた。
『翔ならもっと良い彼女出来るよ。』
「マジで?」
『うん。いいところ一杯あるもん・・』
「たとえば?」
『えーっとね・・・・・・ごめんわかんない~』同時に爆笑する二人。
翔太が「詩織的にはおれのちんこは有りなんだよな?」と引き笑いしながら聞く。詩織は『あはは』と笑うと、『付き合ったらその子も翔から離れられないんじゃない?』と続けた。
「うっそ~詩織も?」
『残念です。あたしはたっくんのだもん~』
その言葉に俺が喜んでいると、
ここで明らかにキスの音、しかも結構激しく、しかも長く続いた。
それから、『・・・っはぁ・・・キスも上手すぎ、だね~』、蕩けきった詩織の声。
詩織が『てか別れた子とかさ、もっかいしたいとか言ってこないの?』と尋ねる。
「あー、どうだろな」
『あはは。やっぱあるんだ。わかる~わかるよ~』
俺はこの辺でこっそり階段を下りていった。
その時に聞こえてきた会話。翔太が「まぁ、彼女が出来るまでは詩織で我慢するかなー」と冗談っぽく言う。『ほんっときみはウザイ!ウザイ!』とキャッキャ楽しそうな二人の会話に嫉妬をする。詩織は『でもねあたし、翔とするのは嫌じゃないけどね~』と、やはり楽しそうな口調。
「彼女出来たらしない?」、『そりゃそうよ~』、翔太が「今は嫌じゃないんだ。しばらくは駄目って言ってたじゃん」、詩織は『なんか、絶対たっくんとじゃないと嫌っ!って時があるのよ。』
「また慰めてよ。再来週の金曜は?」、『んー・・・たっくんが良いって言ったら、いいよ~』
俺は階段を下りる途中だったけど立ち止まる。
「詩織は?」
『え?』
「詩織はどうなん?」
詩織は『・・・別に、いいけど。』と一見興味無さそうな口調で答える。ここでまた、“ちゅっ、ちゅっ”って派手なキスの音。
『・・・翔は?あたしとセックスしたい?』
「したい!」
『あはっ・・・ほんとにえっちだね~』
またキスの音がした。
翔太の「なんか詩織とキスしてると、またしたくなるんよ」と声が聞こえる。
『・・・うん』
「・・・しよっか?」
『・・・え~・・・だめだよ。たっくん帰ってきちゃうから・・』
翔太は「じゃあお持ち帰りしてもいい?」と尋ねた。
『え~・・・う~ん・・・・』
「一日だけ俺の彼女になってよ。」
『ん~・・・・・・』
「だめ?」
『・・・・・・・』
この間俺の心臓は爆発しそうなくらいドキドキしていた。詩織は10秒くらい間を置いて『・・・だめ』と呟いた。
『あたし、365日たっくんのお嫁さんだもの。』と続けた。俺は胸を撫で下ろして階段を下りた。後ろからは「え~」と残念そうな翔太の声。『またね~~』って詩織のそんな宥めるような声と、ついばむようなキスの音が、階段を下りる途中で微かながら聞こえてきた。
俺はリビングルームルームから詩織にメールを打った。≪ただいま~♪いまリビングルームにいるよ。≫すると上の階が騒がしくなった。ドタドタと階段を翔太が走り下りてきて、「拓海ありがとうな。嫁さん大事にしろよ」と軽口をたたきながら疾風のごとく翔太が帰っていった。暫くして恥ずかしそうに詩織が静かに下りてきた。
11-②
壊れかけた二人 第11章①
≪第11章≫
11-①中断
さて、翔太に関してだけど、最近俺との関係性で変化があった。以前は職場でもプライベートも完全に五分の兄弟分って感じだったのに、最近は“俺の方が上”、みたいな雰囲気を向こうから出してくるようになった。翔太としては詩織をベッドで征服している分、おれの方が勝っている、と思っていたりしているみたいだ。
ただ暫くはプレイが無いと思っていたので、家にも呼んでいなかった。別に意図的に呼ばなかった訳じゃなくて、自然にそうなっていただけだ。それでも二人で飲みに行ったりはしていた。けれど、詩織の事はほとんど話題には出なかった。
詩織の方は相変わらず、『たっくん~たっくん~』と付き合い始めのようにじゃれてきて、エステティックの効果なのか実際綺麗になってきて、惚れ直す毎日が続いている。
あとプレイが再開するまでのことも書いておく。最近は休みの日だと昼間からする事が多くなった。朝にセックスをして、昼間は外に出かけて、夜にもう1回するみたいな事もある。それも詩織の方から誘ってきた。はっきりと『したい』と口にする訳じゃないけれど、詩織がやたらと身体を寄せてきたり、冗談っぽく唇を突き出して俺にキスをおねだりしてきたり、明らかに発情している雰囲気を出してくる。
そんな感じで、俺はある休日(3/19)の昼間に詩織をバックでガンガン突いていた。ちなみに体位は詩織のリクエストである。そんな中、俺のスマートフォンに翔太から電話が掛かってきた。
この時に限らず、俺と詩織は翔太の存在を肴にいちゃいちゃすることが多くなっていた。詩織にフェラチオをさせながらメール送ったりとか、『やめなさいよー』と言いながら詩織も楽しそうだった。
それでも俺はバックで突きながら詩織に電話に出させた。もちろん動かないって約束をしていたのだが、『もしもし・・・あ~たっくんは今トイレ~』と詩織が応える。俺は速攻で約束を反故にして軽くピストンをする。詩織はにやにやしながら振り返る。(“だ~め”って感じで口パクをしていた。)
『どうしたの?・・・うん・・・うん・・・それで』って普通に会話をしている。拍子抜けするくらい普通に会話ができていた。それどころか、途中で詩織が余裕たっぷりに自ら腰を振ってきたので、俺も合わすようにピストンを開始する。
『うん・・・うん・・・え~、そうなんだ。』って結構普通にセックスをしている感じなのに、全く普通に会話が出来る詩織に俺はなんだか嫉妬みたいな感情を抱いた。〖感じちゃってもう無理!〗みたいなのを期待していたから、複雑な心もちだ。
詩織が『あ、たっくんが来た~』と絶妙な演技。俺はスマートフォンを受け取ると「どしたん?」、
「いや別に。遊びにいってもいいかなって」と翔太がねだる。「あ~どうする詩織?翔太が遊びに来たいって~」と俺はそう言いながら、ピストンを繰り出す。『ん、ん~?・・・ん、やぁ・・・いいんじゃない?』と詩織が発したこの声は翔太には届いてなかったと思う。
「良いってよ」と伝えると、翔太は「あ、そん~じゃ昼からいくわ」この間、ずっと俺はピストンをしていた。普通に会話できる程度に軽めだけど、詩織は小さく、『ん、ん・・・』って可愛く喘ぎ声を漏らしていた。
「昼から翔太が来るって」と言いつつ、まん丸なお尻をがっちり掴みながら本気のピストンを繰り出した。『そぅ~・・・あっ、あっ、あっ』って詩織は喘ぎながらも不服そうな様子。「でも翔太とは久しぶりじゃないか?」、『あっ、だめっ、あっあっ・・・そ、そうかもぉ』、「嬉しいだろ?」
詩織が『はぁっ、あっ・・・・んなわけないしょ。』とイラつく。ちょっとピストンを止めて、詩織の耳元で、俺が「また翔太にセックスしてもらおうか?」って囁いたら、詩織は『ええぇ・・・やだぁよ・・・』って困ったような声を漏らしている。
でも明らかに、その時“きゅっ”と詩織の膣が締まった。「翔太の方がおっきいんだろ?硬いんだろ?」って言いながらピストンを再開した。(俺は、ここから体はSモードで心はМモードに入る。)
『あっ、あっ・・・そんなこと・・・ないぃ・・』
「言ってたじゃん」
詩織が『そんなこと言って、ないもん・・・』と頑なに否定をする。
「じゃあどっちのが大きい?どっちが硬い?言ってみて。」
『や、だぁ・・・関係ない、もん・・・あっ、あっ、あっ』
「気持ち良いんじゃないの?」
『あんっ、やだぁ・・・そんなことない、よ?・・・あっ、あっあっ』
(それでも詩織の膣は質問の度に“ぴくぴく”って反応した。)
俺にしても、こんなことを詩織に言わせるのがおかしいのは重々承知なのだ。(このフェチ=性癖=の人なら気持ちはわかってもらえると思うけど)それでも詩織は頑なに認めたがらない。俺はどうしても言わせたくてバックのまま必死に腰を振っていたら、ついに詩織がイッてしまった。
ひくひくしたまんまの詩織に挿入をしていると、詩織は少し首を振り返らせて、はぁはぁ言いながら少し微笑んで、『やっぱぁ、たっくんが、一番・・・』って言われて、俺もその言葉ですぐに逝っちゃった。その瞬間は、なんていうのか、体じゃなくて脳で感じたってことだった。
その後、翔太を待っている間に、詩織は夕飯の買い物に出て行ってしまった。俺が「ピザでも取ったらいいじゃん?」って言ったら、『どうせ二人でわたしにHなことさせるんでしょ?やーだよーだ。』と詩織は笑っていた。『今は、たっくんだけなの。』と突然背伸びして不意打ちっぽくキスして出かけてった。
詩織が外出中に翔太がやって来た。翔太が持ってきた映画のDVDを観ていると、出演者のひとりが詩織に似ていた。さっきまでのやり取りで“詩織モード”だった俺は、「この娘なんか詩織に似ていない?」翔太も「あ~、似てる~似てるな~」と同意する。
俺が「でもやっぱ詩織の方が可愛いな。」と言ったら、翔太に「お前らはどっちも身内贔屓がすぎるな。」って鼻で笑われる。続けて、「詩織ちゃんは正直俺的には75点くらいだぞ。」と言われて、俺はちょっとむかついた。詩織はどっちかっていうと童顔なのだ。翔太は派手な女(の顔)が好きだから、どうしても詩織には点数が辛いのだと思う。
「ボディはどうだ?」って俺が尋ねる。「そりゃ・・・95点くらい?背がもう少し高かったら満点だな。」と翔太。「どこが好き?」と聞いたら「白くむちむちした太もも」との事らしい。(これはこれで萌える。)「あれ胸じゃないんだ?」翔太が「俺的には手の平サイズで良いのだ。」とか。(詩織にパイズリをさせといてコイツ何を言ってるんだと俺は思った。)この日は、結局三人で詩織の料理を楽しんで何事もなく散会となった。
11-①中断
11-①中断
さて、翔太に関してだけど、最近俺との関係性で変化があった。以前は職場でもプライベートも完全に五分の兄弟分って感じだったのに、最近は“俺の方が上”、みたいな雰囲気を向こうから出してくるようになった。翔太としては詩織をベッドで征服している分、おれの方が勝っている、と思っていたりしているみたいだ。
ただ暫くはプレイが無いと思っていたので、家にも呼んでいなかった。別に意図的に呼ばなかった訳じゃなくて、自然にそうなっていただけだ。それでも二人で飲みに行ったりはしていた。けれど、詩織の事はほとんど話題には出なかった。
詩織の方は相変わらず、『たっくん~たっくん~』と付き合い始めのようにじゃれてきて、エステティックの効果なのか実際綺麗になってきて、惚れ直す毎日が続いている。
あとプレイが再開するまでのことも書いておく。最近は休みの日だと昼間からする事が多くなった。朝にセックスをして、昼間は外に出かけて、夜にもう1回するみたいな事もある。それも詩織の方から誘ってきた。はっきりと『したい』と口にする訳じゃないけれど、詩織がやたらと身体を寄せてきたり、冗談っぽく唇を突き出して俺にキスをおねだりしてきたり、明らかに発情している雰囲気を出してくる。
そんな感じで、俺はある休日(3/19)の昼間に詩織をバックでガンガン突いていた。ちなみに体位は詩織のリクエストである。そんな中、俺のスマートフォンに翔太から電話が掛かってきた。
この時に限らず、俺と詩織は翔太の存在を肴にいちゃいちゃすることが多くなっていた。詩織にフェラチオをさせながらメール送ったりとか、『やめなさいよー』と言いながら詩織も楽しそうだった。
それでも俺はバックで突きながら詩織に電話に出させた。もちろん動かないって約束をしていたのだが、『もしもし・・・あ~たっくんは今トイレ~』と詩織が応える。俺は速攻で約束を反故にして軽くピストンをする。詩織はにやにやしながら振り返る。(“だ~め”って感じで口パクをしていた。)
『どうしたの?・・・うん・・・うん・・・それで』って普通に会話をしている。拍子抜けするくらい普通に会話ができていた。それどころか、途中で詩織が余裕たっぷりに自ら腰を振ってきたので、俺も合わすようにピストンを開始する。
『うん・・・うん・・・え~、そうなんだ。』って結構普通にセックスをしている感じなのに、全く普通に会話が出来る詩織に俺はなんだか嫉妬みたいな感情を抱いた。〖感じちゃってもう無理!〗みたいなのを期待していたから、複雑な心もちだ。
詩織が『あ、たっくんが来た~』と絶妙な演技。俺はスマートフォンを受け取ると「どしたん?」、
「いや別に。遊びにいってもいいかなって」と翔太がねだる。「あ~どうする詩織?翔太が遊びに来たいって~」と俺はそう言いながら、ピストンを繰り出す。『ん、ん~?・・・ん、やぁ・・・いいんじゃない?』と詩織が発したこの声は翔太には届いてなかったと思う。
「良いってよ」と伝えると、翔太は「あ、そん~じゃ昼からいくわ」この間、ずっと俺はピストンをしていた。普通に会話できる程度に軽めだけど、詩織は小さく、『ん、ん・・・』って可愛く喘ぎ声を漏らしていた。
「昼から翔太が来るって」と言いつつ、まん丸なお尻をがっちり掴みながら本気のピストンを繰り出した。『そぅ~・・・あっ、あっ、あっ』って詩織は喘ぎながらも不服そうな様子。「でも翔太とは久しぶりじゃないか?」、『あっ、だめっ、あっあっ・・・そ、そうかもぉ』、「嬉しいだろ?」
詩織が『はぁっ、あっ・・・・んなわけないしょ。』とイラつく。ちょっとピストンを止めて、詩織の耳元で、俺が「また翔太にセックスしてもらおうか?」って囁いたら、詩織は『ええぇ・・・やだぁよ・・・』って困ったような声を漏らしている。
でも明らかに、その時“きゅっ”と詩織の膣が締まった。「翔太の方がおっきいんだろ?硬いんだろ?」って言いながらピストンを再開した。(俺は、ここから体はSモードで心はМモードに入る。)
『あっ、あっ・・・そんなこと・・・ないぃ・・』
「言ってたじゃん」
詩織が『そんなこと言って、ないもん・・・』と頑なに否定をする。
「じゃあどっちのが大きい?どっちが硬い?言ってみて。」
『や、だぁ・・・関係ない、もん・・・あっ、あっ、あっ』
「気持ち良いんじゃないの?」
『あんっ、やだぁ・・・そんなことない、よ?・・・あっ、あっあっ』
(それでも詩織の膣は質問の度に“ぴくぴく”って反応した。)
俺にしても、こんなことを詩織に言わせるのがおかしいのは重々承知なのだ。(このフェチ=性癖=の人なら気持ちはわかってもらえると思うけど)それでも詩織は頑なに認めたがらない。俺はどうしても言わせたくてバックのまま必死に腰を振っていたら、ついに詩織がイッてしまった。
ひくひくしたまんまの詩織に挿入をしていると、詩織は少し首を振り返らせて、はぁはぁ言いながら少し微笑んで、『やっぱぁ、たっくんが、一番・・・』って言われて、俺もその言葉ですぐに逝っちゃった。その瞬間は、なんていうのか、体じゃなくて脳で感じたってことだった。
その後、翔太を待っている間に、詩織は夕飯の買い物に出て行ってしまった。俺が「ピザでも取ったらいいじゃん?」って言ったら、『どうせ二人でわたしにHなことさせるんでしょ?やーだよーだ。』と詩織は笑っていた。『今は、たっくんだけなの。』と突然背伸びして不意打ちっぽくキスして出かけてった。
詩織が外出中に翔太がやって来た。翔太が持ってきた映画のDVDを観ていると、出演者のひとりが詩織に似ていた。さっきまでのやり取りで“詩織モード”だった俺は、「この娘なんか詩織に似ていない?」翔太も「あ~、似てる~似てるな~」と同意する。
俺が「でもやっぱ詩織の方が可愛いな。」と言ったら、翔太に「お前らはどっちも身内贔屓がすぎるな。」って鼻で笑われる。続けて、「詩織ちゃんは正直俺的には75点くらいだぞ。」と言われて、俺はちょっとむかついた。詩織はどっちかっていうと童顔なのだ。翔太は派手な女(の顔)が好きだから、どうしても詩織には点数が辛いのだと思う。
「ボディはどうだ?」って俺が尋ねる。「そりゃ・・・95点くらい?背がもう少し高かったら満点だな。」と翔太。「どこが好き?」と聞いたら「白くむちむちした太もも」との事らしい。(これはこれで萌える。)「あれ胸じゃないんだ?」翔太が「俺的には手の平サイズで良いのだ。」とか。(詩織にパイズリをさせといてコイツ何を言ってるんだと俺は思った。)この日は、結局三人で詩織の料理を楽しんで何事もなく散会となった。
11-①中断
壊れかけた二人 第10章
≪第10章 元彼≫
しばらくはもうプレイが無いということなので、できたら詩織の元彼と飲む機会を設けたいと思う。ただ、それは詩織を抱かせたいとかじゃなくて、サシで飲んで昔の話を聞けたらな、って感じです。
元彼の清水先輩には案外簡単に会うことが出来た。(3/10)清水先輩と俺と詩織との関係性としては全員大学が同じで俺と清水先輩はサークルの関係で知り合う。(同じサークルではないが、サークル同士でつるむ事が多かった)大学時代は顔を合わせれば結構話はしてた方だったと思う。詩織はどちらのサークルにも属していなかった。
卒業後も何度か同窓会のような形で顔は合わせていました。ただ何十人という大所帯だったので
軽い挨拶くらいしかしてなかったけど(今思うと、詩織と結婚すると報告した時は大袈裟に驚いていた気がする)見た目は熊みたいな人です。
いかにも身体は大きくて、気は優しい頼りになる“熊先輩”って感じだ。詩織は普段から華奢なタイプが好きと言っているし、実際俺も華奢な方だったので清水先輩と付き合っていたのは意外でした。
一応連絡先は知っていたので、「次の同窓会について」という名目で二人で飯を食べに行きました。(ちなみにこの密会は、詩織には内緒です)
なんとなく向こうも察していたのか、「そういえば、昔詩織と付き合っていたみたいですね?」という俺の何の脈絡もない質問にも、それほど動じる様子は無く。「いやぁ・・・すまん。」と照れ笑いを浮かべて頭を掻くだけでした。
「いや別に怒っているわけじゃないですよ。」すると先輩が「俺も別に黙ってたわけじゃないんだが・・」とあくまでもお互い和やかなムードだった。
「あいつから聞いたのか?」と清水先輩
「いやそういうわけじゃないです。」とはぐらかす。
地味に「あいつ」という呼称に胸が痛んだ。そんな感じで世間話も挟みつつ、
「なんかそういうのって興奮しません?詩織の昔の男の話って」と徐々に自分の性癖をカミングアウト。
「いやぁ、ないない。」と笑いながら手を振る清水先輩。
ちなみに清水先輩はやはり結婚もしていてお子さんもいた。何度かお互い詩織自慢みたいなことしていて写真見せてもらったけど、明らかにうちのが可愛くて内心勝ち誇った。
まぁ清水先輩にとっても昔の彼女だけどね。結構酒も進んで夫婦の不満なんかも言いあって、(とはいえ詩織にベタぼれの俺はそんなの無くて出鱈目言っただけ)
結構深い話するようになってきたとき、「そういや、どうやって付き合ったんですか?」と聞いたら、はにかみながら「いや別に。普通だよ。」と明らかに挙動不審だったので問い詰めてみた。
そしたら、「お前本当にそういうので興奮するの?」と聞かれた。「まぁ興奮っていうか・・・詩織のことは知りたいじゃないですか」と引かれないために微妙な嘘をついてしまった。(本当は興奮したいだけなのだが・・・)
それで清水先輩は「お前にとってはむかつく話しかないぞ?」と苦笑いで諭すように言ってくれた。至極真っ当な意見だと思ったが、そのむかつきがイコール興奮なんだから仕方ないと思った。
あまりドン引きされないように、ただ徐々に寝取られフェチをアピールしつつ、なんとか話を聞けた。正直吃驚したのだが、詩織の方から告白してきたらしい。(何か知らんけど結構凹んだ。)
しか、も何回か告られてその度に振っていたらしい。清水先輩にもその時どうしても諦められない好きな人がいて、それでお互い相談、って言うのは変だけど、清水先輩は自分を好いてくれている詩織に甘える感じになって、詩織は詩織でその状況を利用してっいたのだと思う。如何にも大学生の恋愛だなって思った。
それである晩、清水先輩が詩織を抱いちゃったらしく(若干強引だったとは清水先輩の談)、それから責任を取る形で付き合いだしたらしい。
俺が言うのもなんだけど詩織は気立てが良くて、付き合った人にしかわからない魅力があると思う。一緒に居てすごく居心地が良くて、それでいて女としてそそる。
実際清水先輩もそうだったみたいで、「正直、最初はセフレにしたいくらいにしか思ってなかった。」と酒の勢いだろうか、俺にそう漏らしていた。旦那を前に失礼な発言だが、正直俺は興奮した。
「顔は、まぁ可愛いよな。素朴で。というかスタイル良かったよなぁ」と、さらに酒が進んだ後に清水先輩もそう言った。「もっかい抱きたいですか?」って聞いたら、「どうだろなー」と、はぐらかすように笑っていた。
ただ俺は、翔太というある程度信頼できる相手がいたし、それを抜きにしても、流石に元彼に抱かすのは無しだった。それに加え家庭を持っているとなれば尚更だ。
スワッピングという形ならまだしも、やっぱり、清水先輩に抱かすなんて選択肢は初めから無かった。清水先輩も(当たり前だけど)「抱かせてくれ」なんて言ってこなかった。
そういう方向には話が行かなかったけど、ただパイズリの話とかは聞きたくて、
「フェラとか教えたりしてたんですか?」と意を決して聞いたら、
「え?あ、いや、え?・・・がーっはっはっは」と、はぐらかされるだけだった。
仕方無いので詩織の他の男性事情を聞こうとしたら、「俺の後に村田と付き合ってたぞ。」とそれはあっさり教えてくれた。それも予想外で凹んだ。
村田という人も先輩で、俺とはほぼ繋がりはない。お互い面識はあるけど、多分喋ったことも殆どないと思う。普通体系の俺と翔太や熊の清水先輩とはさらに違って、高身長の細い人だった。眼鏡かけていてインテリっぽい、いかにも神経質なエリートって感じの容姿だった。
ピリピリした感じは詩織が絶対好きじゃないっぽいから、違和感を覚えたのだけどそれもすぐに瓦解した。「俺と別れてすぐで、色々とあったらしいぞ。」と清水先輩。別れて傷心のところを、酒を使って云々、という流れらしい。
清水先輩が言うには、村田先輩はずっと詩織が入学当初から好きだったらしく。ただプライドが高いからなかなか自分からは行けなくて、ずっと優しい先輩を装っていて、ここぞとばかりに強引に迫ったって話らしい。
村田先輩のそういう気持ちを知っていた清水先輩は、別れた時に「今がチャンスだぞ。」って村田先輩にアドバイスしたそうだ。それについては謝ってきたけど、流石にそれは俺に怒る権利は無いし怒る理由もなかった。
とはいえ、そういった話はやはり胸にキタけど、ちなみに詩織と清水先輩が別れた理由は教えてくれなかった。それで詩織は村田先輩と付き合うようになったらしい。この辺が、多分情が移って云々の関係だったのだろうと勝手に推測したが、本当のところはどうだかわからない。
ただ長くは続かなかったそうで、半年以上一年未満くらいの付き合いだったらしい。詩織の方から、やはり無理だと別れをお願いしたらしい。可愛いとこもあったのだなと、むしろ俺の中での好感度は上がった。
さらには詩織が、その別れを決断する時には、清水先輩に相談を持ちかけたらしい。お約束としてはその時に、元彼の清水先輩に抱かれる、という展開がありそうだけど、それは絶対無かったとのこと。
しつこく問い詰めたら、清水先輩は誘った、というか押し倒そうとしたらしい。でも詩織は頑なに拒否したそうだ。「あいつは絶対浮気はしないよ。安心しろよ」と清水先輩は笑っていた。
清水先輩と詩織が別れる時は、詩織は別れたくないの一点張りで、泣きながら清水先輩にすがっていたそうだ。
一方的な理由で振ったと、清水先輩も認めていた。だから未練はあるだろうと期待していたと、正直に認めた。俺と詩織が大学を卒業して、俺達が付き合いだした後に一度ちょっかいを出してしまったことを告白。でも手痛く振られたらしい。まぁ褒められる行為ではないけど、同じ男として正直気持ちはわかるのでそれについては流した。
すっかり打ち解けた(?)ので俺は本題に入った。「ハメ撮りとかしなかったんですか?」清水先輩は黙って首を横に振った。「正直撮ろうとしたり、とか?」と続けて質問をする。
先輩は笑いながら視線を逸らした。〖ああ撮ろうとはしていたのだな〗、って思っていると、「絶対撮らせてくれなかったな。あいつだけは」と言ったので「他には撮ったことあるんですか?」って聞いたら、「あるよ。AとかBとか。お前も知り合いじゃなかったっけ?」と言われてつい笑ってしまった。(Aは大学時代に好きだった時期があった子だったから)
なんかこの清水先輩には寝取られる(という表現はおかしいんだろうが)縁があるみたいでビックリした。「まだ持っているんですか?」「もう無いよ。」(正直観たかったな。)
嘘っぽい雰囲気を感じたのでしつこく追い詰めたら、 「もしかしたら、まだどっかにあるかも」とはぐらかされたので、もしかしたら本当にあるのかもしれないなと思った。
ただ、「詩織は絶対撮らせてくれなかったからな。その辺は安心しろ。」と念を押すように何度も言っていた。裸の写メールの一枚も駄目で、それが原因で小さな喧嘩にもなったと言っていた。
俺の〖寝取られ〗のように清水先輩はハメ撮りに熱い情熱がある(あった?)みたいで、もしかしたら別れる要因の一つでもあったのじゃないかと思ったりする。なんだかんだで楽しく食事は進んでまた、二人で会う約束をした。
別れ際に「また詩織に会いたいと思いますか?」と聞くと、左手の薬指を見せながら「カミさんが怖いしな」と笑っていた。勿論俺は会わす気もないし、向こうにもそういう気持ちは無いようだった。
しばらくはもうプレイが無いということなので、できたら詩織の元彼と飲む機会を設けたいと思う。ただ、それは詩織を抱かせたいとかじゃなくて、サシで飲んで昔の話を聞けたらな、って感じです。
元彼の清水先輩には案外簡単に会うことが出来た。(3/10)清水先輩と俺と詩織との関係性としては全員大学が同じで俺と清水先輩はサークルの関係で知り合う。(同じサークルではないが、サークル同士でつるむ事が多かった)大学時代は顔を合わせれば結構話はしてた方だったと思う。詩織はどちらのサークルにも属していなかった。
卒業後も何度か同窓会のような形で顔は合わせていました。ただ何十人という大所帯だったので
軽い挨拶くらいしかしてなかったけど(今思うと、詩織と結婚すると報告した時は大袈裟に驚いていた気がする)見た目は熊みたいな人です。
いかにも身体は大きくて、気は優しい頼りになる“熊先輩”って感じだ。詩織は普段から華奢なタイプが好きと言っているし、実際俺も華奢な方だったので清水先輩と付き合っていたのは意外でした。
一応連絡先は知っていたので、「次の同窓会について」という名目で二人で飯を食べに行きました。(ちなみにこの密会は、詩織には内緒です)
なんとなく向こうも察していたのか、「そういえば、昔詩織と付き合っていたみたいですね?」という俺の何の脈絡もない質問にも、それほど動じる様子は無く。「いやぁ・・・すまん。」と照れ笑いを浮かべて頭を掻くだけでした。
「いや別に怒っているわけじゃないですよ。」すると先輩が「俺も別に黙ってたわけじゃないんだが・・」とあくまでもお互い和やかなムードだった。
「あいつから聞いたのか?」と清水先輩
「いやそういうわけじゃないです。」とはぐらかす。
地味に「あいつ」という呼称に胸が痛んだ。そんな感じで世間話も挟みつつ、
「なんかそういうのって興奮しません?詩織の昔の男の話って」と徐々に自分の性癖をカミングアウト。
「いやぁ、ないない。」と笑いながら手を振る清水先輩。
ちなみに清水先輩はやはり結婚もしていてお子さんもいた。何度かお互い詩織自慢みたいなことしていて写真見せてもらったけど、明らかにうちのが可愛くて内心勝ち誇った。
まぁ清水先輩にとっても昔の彼女だけどね。結構酒も進んで夫婦の不満なんかも言いあって、(とはいえ詩織にベタぼれの俺はそんなの無くて出鱈目言っただけ)
結構深い話するようになってきたとき、「そういや、どうやって付き合ったんですか?」と聞いたら、はにかみながら「いや別に。普通だよ。」と明らかに挙動不審だったので問い詰めてみた。
そしたら、「お前本当にそういうので興奮するの?」と聞かれた。「まぁ興奮っていうか・・・詩織のことは知りたいじゃないですか」と引かれないために微妙な嘘をついてしまった。(本当は興奮したいだけなのだが・・・)
それで清水先輩は「お前にとってはむかつく話しかないぞ?」と苦笑いで諭すように言ってくれた。至極真っ当な意見だと思ったが、そのむかつきがイコール興奮なんだから仕方ないと思った。
あまりドン引きされないように、ただ徐々に寝取られフェチをアピールしつつ、なんとか話を聞けた。正直吃驚したのだが、詩織の方から告白してきたらしい。(何か知らんけど結構凹んだ。)
しか、も何回か告られてその度に振っていたらしい。清水先輩にもその時どうしても諦められない好きな人がいて、それでお互い相談、って言うのは変だけど、清水先輩は自分を好いてくれている詩織に甘える感じになって、詩織は詩織でその状況を利用してっいたのだと思う。如何にも大学生の恋愛だなって思った。
それである晩、清水先輩が詩織を抱いちゃったらしく(若干強引だったとは清水先輩の談)、それから責任を取る形で付き合いだしたらしい。
俺が言うのもなんだけど詩織は気立てが良くて、付き合った人にしかわからない魅力があると思う。一緒に居てすごく居心地が良くて、それでいて女としてそそる。
実際清水先輩もそうだったみたいで、「正直、最初はセフレにしたいくらいにしか思ってなかった。」と酒の勢いだろうか、俺にそう漏らしていた。旦那を前に失礼な発言だが、正直俺は興奮した。
「顔は、まぁ可愛いよな。素朴で。というかスタイル良かったよなぁ」と、さらに酒が進んだ後に清水先輩もそう言った。「もっかい抱きたいですか?」って聞いたら、「どうだろなー」と、はぐらかすように笑っていた。
ただ俺は、翔太というある程度信頼できる相手がいたし、それを抜きにしても、流石に元彼に抱かすのは無しだった。それに加え家庭を持っているとなれば尚更だ。
スワッピングという形ならまだしも、やっぱり、清水先輩に抱かすなんて選択肢は初めから無かった。清水先輩も(当たり前だけど)「抱かせてくれ」なんて言ってこなかった。
そういう方向には話が行かなかったけど、ただパイズリの話とかは聞きたくて、
「フェラとか教えたりしてたんですか?」と意を決して聞いたら、
「え?あ、いや、え?・・・がーっはっはっは」と、はぐらかされるだけだった。
仕方無いので詩織の他の男性事情を聞こうとしたら、「俺の後に村田と付き合ってたぞ。」とそれはあっさり教えてくれた。それも予想外で凹んだ。
村田という人も先輩で、俺とはほぼ繋がりはない。お互い面識はあるけど、多分喋ったことも殆どないと思う。普通体系の俺と翔太や熊の清水先輩とはさらに違って、高身長の細い人だった。眼鏡かけていてインテリっぽい、いかにも神経質なエリートって感じの容姿だった。
ピリピリした感じは詩織が絶対好きじゃないっぽいから、違和感を覚えたのだけどそれもすぐに瓦解した。「俺と別れてすぐで、色々とあったらしいぞ。」と清水先輩。別れて傷心のところを、酒を使って云々、という流れらしい。
清水先輩が言うには、村田先輩はずっと詩織が入学当初から好きだったらしく。ただプライドが高いからなかなか自分からは行けなくて、ずっと優しい先輩を装っていて、ここぞとばかりに強引に迫ったって話らしい。
村田先輩のそういう気持ちを知っていた清水先輩は、別れた時に「今がチャンスだぞ。」って村田先輩にアドバイスしたそうだ。それについては謝ってきたけど、流石にそれは俺に怒る権利は無いし怒る理由もなかった。
とはいえ、そういった話はやはり胸にキタけど、ちなみに詩織と清水先輩が別れた理由は教えてくれなかった。それで詩織は村田先輩と付き合うようになったらしい。この辺が、多分情が移って云々の関係だったのだろうと勝手に推測したが、本当のところはどうだかわからない。
ただ長くは続かなかったそうで、半年以上一年未満くらいの付き合いだったらしい。詩織の方から、やはり無理だと別れをお願いしたらしい。可愛いとこもあったのだなと、むしろ俺の中での好感度は上がった。
さらには詩織が、その別れを決断する時には、清水先輩に相談を持ちかけたらしい。お約束としてはその時に、元彼の清水先輩に抱かれる、という展開がありそうだけど、それは絶対無かったとのこと。
しつこく問い詰めたら、清水先輩は誘った、というか押し倒そうとしたらしい。でも詩織は頑なに拒否したそうだ。「あいつは絶対浮気はしないよ。安心しろよ」と清水先輩は笑っていた。
清水先輩と詩織が別れる時は、詩織は別れたくないの一点張りで、泣きながら清水先輩にすがっていたそうだ。
一方的な理由で振ったと、清水先輩も認めていた。だから未練はあるだろうと期待していたと、正直に認めた。俺と詩織が大学を卒業して、俺達が付き合いだした後に一度ちょっかいを出してしまったことを告白。でも手痛く振られたらしい。まぁ褒められる行為ではないけど、同じ男として正直気持ちはわかるのでそれについては流した。
すっかり打ち解けた(?)ので俺は本題に入った。「ハメ撮りとかしなかったんですか?」清水先輩は黙って首を横に振った。「正直撮ろうとしたり、とか?」と続けて質問をする。
先輩は笑いながら視線を逸らした。〖ああ撮ろうとはしていたのだな〗、って思っていると、「絶対撮らせてくれなかったな。あいつだけは」と言ったので「他には撮ったことあるんですか?」って聞いたら、「あるよ。AとかBとか。お前も知り合いじゃなかったっけ?」と言われてつい笑ってしまった。(Aは大学時代に好きだった時期があった子だったから)
なんかこの清水先輩には寝取られる(という表現はおかしいんだろうが)縁があるみたいでビックリした。「まだ持っているんですか?」「もう無いよ。」(正直観たかったな。)
嘘っぽい雰囲気を感じたのでしつこく追い詰めたら、 「もしかしたら、まだどっかにあるかも」とはぐらかされたので、もしかしたら本当にあるのかもしれないなと思った。
ただ、「詩織は絶対撮らせてくれなかったからな。その辺は安心しろ。」と念を押すように何度も言っていた。裸の写メールの一枚も駄目で、それが原因で小さな喧嘩にもなったと言っていた。
俺の〖寝取られ〗のように清水先輩はハメ撮りに熱い情熱がある(あった?)みたいで、もしかしたら別れる要因の一つでもあったのじゃないかと思ったりする。なんだかんだで楽しく食事は進んでまた、二人で会う約束をした。
別れ際に「また詩織に会いたいと思いますか?」と聞くと、左手の薬指を見せながら「カミさんが怖いしな」と笑っていた。勿論俺は会わす気もないし、向こうにもそういう気持ちは無いようだった。
壊れかけた二人 第9章③
(「達也と美咲」より改訂)
(「会社の同僚にスワッピングを持ちかけられたんだけど」より改訂)
9-③
“ぱしっぱしっぱしっ”って軽めのピストンの音と「ついにセックスみられちゃったな」って笑いながら聞く翔太の声。独り言みたいな詩織の謝罪の『あっ、あっ、あっ、あっ・・・たっくん・・・わたし・・たっくんだけなのに・・・エステにも行ったのに・・』って声がした。
その後は無言で、ピストンの音だけが激しくなっていった。
『あっ!あっ!あっ!んっ!あっ!だめっ!あっ!だめっ!』
翔太が「俺も逝きそ」
『あんっ!あんっ!・・・・・・だめ、まだぁ』
「え?」
『もう、ちょっと・・・』
「はいはい」
詩織が『あーもう・・・やだぁ・・・あっあっあっ、はぁ、あぁん』と喘ぐ。
「気持ち良い?」
『いい・・・』と呟く。
「拓海より?」と翔太が問う。
『あっ!あっ!・・・ば、かぁ・・・んっ、んっ、あっ!あんっ!』
「な?」
『わかんない、よ・・・でも・・・あっ、あっ、おちんちんだけは、いい、かも・・』と詩織が応えた。
「マジで?」
『う、っさい・・・・・・あんっ!あんっ!すごっ!ああんっ!・・・あーもうむかつく・・・けど気持ち良い・・・だって・・・硬いぃし・・・はぁ、ああぁ・・・』
翔太が「硬いと気持ち良い?」
『気持ち、良いぃ・・・あぁっ、あんっ!あんっ!』
「おれも、詩織めちゃ気持ち良い・・・やばいもう我慢できん。」
『いいよ・・・一緒に、ね?・・・あっ、あっ、あっ』って詩織はすごく可愛い口調でそう言った。
二人の肉がぶつかる音がさらに激しくなる。
『ああっ!すごいっ!もう・・・すっっごい、おちんちん気持ち良い!君のおちんちん気持ち良いのっ!・・・あっ!あっ!あっ!・・・あああっ、いって!いって!・・・ああ駄目いくっ!!!』と詩織がおもわず叫ぶ。俺はタイミングを合わせて、ドアに射精をした。(でも射精すると情けない気持ちだけで一杯になるからあまりイキたくない)
下に戻ってティッシュをとってきて、精子が掛かったドアノブを拭いていると、中からフェラチオの音がしてきた。翔太がお掃除フェラしてもらっているのに比べてドアを拭いている自分と対比して泣きそうになった。「もういいわ」と言う翔太に、『え~・・・だ~め。ま~だ~』と恋人かよ、思うほどの甘い会話とペチャペチャ舐める音が続いた。
正直、こんな会話でも俺は〖劣等感全開〗で怒る気にもなれない。(後になって思うと腸(はらわた)が煮えくり返るのだけれどその時はなんかもう、無条件降伏という感じだった。)“ちゅぱちゅぱ”と音がしているのを背中に受けながら、俺は階段を下りてリビングルームで待っていた。
5分後くらいに翔太が降りてきて、「おいっす。じゃ、帰るわ」と軽い感じで帰っていった。
その背中を俺は軽く一発殴っといた。
寝室へ行くと、詩織が布団にくるまって寝ていた。俺はベッドに腰を掛けて、布団の上から頭を撫でると、『ごめんなさい』『ごめんなさい』と何度も詩織が謝ってきた。そして、『あたし、拓海のものなのに・・・』と寂しそうに呟いた。詩織は『本当にごめんね。お酒弱すぎだね。調子に乗った罰だね・・・』
【詩織の心】
〖いくら、『拓海が強引に誘ったのだから・・』って思おうとしても、そのことを受け入れて、体を開いてしまったのはわたしなのです。どんなに自分の心で言い訳しても、拓海の妻である限り、後ろめたい気持ちがずっと心の隅から離れないのです。もっと率直に言うと、『この先、わたしどうなってしまうのだろう?』と、自分の心が変わっていくのがすごく怖いのです。〗
俺は「ちょっと飲みすぎたね」(詩織が友人とするセックスは見たかったけれど、いささか暴走したのは事実だと思った。)と言うと被ったシーツから詩織の手がにょきっと出てきて、俺を掴んで中に引きずり込んだ。甘酢ぱい抱擁を繰り返した。その後、二人でゆっくりと入浴した。寝室へ戻ると、かなり甘々なセックスをする。
愛し合うというか、想い合うセックスっていうのは、こういう事をいうんだなっていうセックスだった。とはいえ3回も射精していたので、流石にふにゃふにゃっていうか、あんまりちゃんと勃起しなかった。
ピストンが目的のセックスじゃなくて、相手と交わることが目的みたいなセックス。それでも、溶ける感覚を味わえた。そして詩織も一緒みたいだった。
『やっぱり、あいつとは全然違うの・・』と、蕩(とろ)けきった声でそう言われた。「溶ける感じがするね」と聞くと、詩織は『やばい。どろどろになる。超幸せ~』とにっこり笑っていた。
「でも、翔太との方が声出ている気がするけどな?」って俺が言うと、『え~、そんな事無いよ~・・・ていうか、気持ち良いから声出るってわけでもないと思うんだけど。拓海とは、気持ちよすぎて声出ない、みたいな?』、「ふーん。そうかな?」
詩織が『ヤキモチをやいてるの?たっくん可愛いんですけど。』と、にやにや笑って、『よしよし』と俺の頭を撫でてきた。『でもね。拓海が、一番だから。あたし、拓海のものだからね?』と言われ、「ちんこも?」とついつい俺は余計なことを聞いてしまう。『おちん、ちんは・・・』と照れ笑いでごにょごにょ言葉を濁らした。
俺にはやはり、下ネタやそういう単語(3文字等)を詩織は言わないが、「あの馬鹿のが、ちょっとだけ大きくて硬いかも・・・だけど、でもそんなの関係無いし・・・○×※□・・』といって胸に抱きついてきた。俺が「愛しているよ」と心の底から言うと、『うぇへへ』と変な笑い声が聞こえてきた。「何それ?」って俺も笑う。『だって、急にそんなこと言うんだもん。』と顔を真っ赤にしていた。
その後、ベッドの上で手を繋ぎながら、ずっといちゃいちゃしていたら、いつの間にか日が昇っていて、それでお互いが笑いあって、二人で手を繋ぎあったままお昼まで寝った。
この後は、『エステもうちょっと行きたいから、やっぱりその間は拓海だけだよ。』と、プレイについてはNGを食らったので、一応予定として、しばらくは無しという事です。
後日、また三人で食事会をしている時に、俺が席を外したときがあった。その時に翔太が「なんであの時拓海には見たら駄目なん?」と聞いたら、『他の男としてるところなんて、好きな人に見られたくないに決まってるでしょ。』と詩織は答えていたらしい。
「じゃ俺は良いのか?」と、翔太がさらに尋ねたら、『嫌は嫌に決まってるじゃん。恥ずかしいもん。でも・・・君はカボチャみたいなもんだから。』と笑われたらしい。(俺にも意味がよくわからないけど、芝居なんかで、よく観客は野菜だと思えば良いみたいな事なのかなと思った。)
9-③
(「会社の同僚にスワッピングを持ちかけられたんだけど」より改訂)
9-③
“ぱしっぱしっぱしっ”って軽めのピストンの音と「ついにセックスみられちゃったな」って笑いながら聞く翔太の声。独り言みたいな詩織の謝罪の『あっ、あっ、あっ、あっ・・・たっくん・・・わたし・・たっくんだけなのに・・・エステにも行ったのに・・』って声がした。
その後は無言で、ピストンの音だけが激しくなっていった。
『あっ!あっ!あっ!んっ!あっ!だめっ!あっ!だめっ!』
翔太が「俺も逝きそ」
『あんっ!あんっ!・・・・・・だめ、まだぁ』
「え?」
『もう、ちょっと・・・』
「はいはい」
詩織が『あーもう・・・やだぁ・・・あっあっあっ、はぁ、あぁん』と喘ぐ。
「気持ち良い?」
『いい・・・』と呟く。
「拓海より?」と翔太が問う。
『あっ!あっ!・・・ば、かぁ・・・んっ、んっ、あっ!あんっ!』
「な?」
『わかんない、よ・・・でも・・・あっ、あっ、おちんちんだけは、いい、かも・・』と詩織が応えた。
「マジで?」
『う、っさい・・・・・・あんっ!あんっ!すごっ!ああんっ!・・・あーもうむかつく・・・けど気持ち良い・・・だって・・・硬いぃし・・・はぁ、ああぁ・・・』
翔太が「硬いと気持ち良い?」
『気持ち、良いぃ・・・あぁっ、あんっ!あんっ!』
「おれも、詩織めちゃ気持ち良い・・・やばいもう我慢できん。」
『いいよ・・・一緒に、ね?・・・あっ、あっ、あっ』って詩織はすごく可愛い口調でそう言った。
二人の肉がぶつかる音がさらに激しくなる。
『ああっ!すごいっ!もう・・・すっっごい、おちんちん気持ち良い!君のおちんちん気持ち良いのっ!・・・あっ!あっ!あっ!・・・あああっ、いって!いって!・・・ああ駄目いくっ!!!』と詩織がおもわず叫ぶ。俺はタイミングを合わせて、ドアに射精をした。(でも射精すると情けない気持ちだけで一杯になるからあまりイキたくない)
下に戻ってティッシュをとってきて、精子が掛かったドアノブを拭いていると、中からフェラチオの音がしてきた。翔太がお掃除フェラしてもらっているのに比べてドアを拭いている自分と対比して泣きそうになった。「もういいわ」と言う翔太に、『え~・・・だ~め。ま~だ~』と恋人かよ、思うほどの甘い会話とペチャペチャ舐める音が続いた。
正直、こんな会話でも俺は〖劣等感全開〗で怒る気にもなれない。(後になって思うと腸(はらわた)が煮えくり返るのだけれどその時はなんかもう、無条件降伏という感じだった。)“ちゅぱちゅぱ”と音がしているのを背中に受けながら、俺は階段を下りてリビングルームで待っていた。
5分後くらいに翔太が降りてきて、「おいっす。じゃ、帰るわ」と軽い感じで帰っていった。
その背中を俺は軽く一発殴っといた。
寝室へ行くと、詩織が布団にくるまって寝ていた。俺はベッドに腰を掛けて、布団の上から頭を撫でると、『ごめんなさい』『ごめんなさい』と何度も詩織が謝ってきた。そして、『あたし、拓海のものなのに・・・』と寂しそうに呟いた。詩織は『本当にごめんね。お酒弱すぎだね。調子に乗った罰だね・・・』
【詩織の心】
〖いくら、『拓海が強引に誘ったのだから・・』って思おうとしても、そのことを受け入れて、体を開いてしまったのはわたしなのです。どんなに自分の心で言い訳しても、拓海の妻である限り、後ろめたい気持ちがずっと心の隅から離れないのです。もっと率直に言うと、『この先、わたしどうなってしまうのだろう?』と、自分の心が変わっていくのがすごく怖いのです。〗
俺は「ちょっと飲みすぎたね」(詩織が友人とするセックスは見たかったけれど、いささか暴走したのは事実だと思った。)と言うと被ったシーツから詩織の手がにょきっと出てきて、俺を掴んで中に引きずり込んだ。甘酢ぱい抱擁を繰り返した。その後、二人でゆっくりと入浴した。寝室へ戻ると、かなり甘々なセックスをする。
愛し合うというか、想い合うセックスっていうのは、こういう事をいうんだなっていうセックスだった。とはいえ3回も射精していたので、流石にふにゃふにゃっていうか、あんまりちゃんと勃起しなかった。
ピストンが目的のセックスじゃなくて、相手と交わることが目的みたいなセックス。それでも、溶ける感覚を味わえた。そして詩織も一緒みたいだった。
『やっぱり、あいつとは全然違うの・・』と、蕩(とろ)けきった声でそう言われた。「溶ける感じがするね」と聞くと、詩織は『やばい。どろどろになる。超幸せ~』とにっこり笑っていた。
「でも、翔太との方が声出ている気がするけどな?」って俺が言うと、『え~、そんな事無いよ~・・・ていうか、気持ち良いから声出るってわけでもないと思うんだけど。拓海とは、気持ちよすぎて声出ない、みたいな?』、「ふーん。そうかな?」
詩織が『ヤキモチをやいてるの?たっくん可愛いんですけど。』と、にやにや笑って、『よしよし』と俺の頭を撫でてきた。『でもね。拓海が、一番だから。あたし、拓海のものだからね?』と言われ、「ちんこも?」とついつい俺は余計なことを聞いてしまう。『おちん、ちんは・・・』と照れ笑いでごにょごにょ言葉を濁らした。
俺にはやはり、下ネタやそういう単語(3文字等)を詩織は言わないが、「あの馬鹿のが、ちょっとだけ大きくて硬いかも・・・だけど、でもそんなの関係無いし・・・○×※□・・』といって胸に抱きついてきた。俺が「愛しているよ」と心の底から言うと、『うぇへへ』と変な笑い声が聞こえてきた。「何それ?」って俺も笑う。『だって、急にそんなこと言うんだもん。』と顔を真っ赤にしていた。
その後、ベッドの上で手を繋ぎながら、ずっといちゃいちゃしていたら、いつの間にか日が昇っていて、それでお互いが笑いあって、二人で手を繋ぎあったままお昼まで寝った。
この後は、『エステもうちょっと行きたいから、やっぱりその間は拓海だけだよ。』と、プレイについてはNGを食らったので、一応予定として、しばらくは無しという事です。
後日、また三人で食事会をしている時に、俺が席を外したときがあった。その時に翔太が「なんであの時拓海には見たら駄目なん?」と聞いたら、『他の男としてるところなんて、好きな人に見られたくないに決まってるでしょ。』と詩織は答えていたらしい。
「じゃ俺は良いのか?」と、翔太がさらに尋ねたら、『嫌は嫌に決まってるじゃん。恥ずかしいもん。でも・・・君はカボチャみたいなもんだから。』と笑われたらしい。(俺にも意味がよくわからないけど、芝居なんかで、よく観客は野菜だと思えば良いみたいな事なのかなと思った。)
9-③
壊れかけた二人 第9章②
9-②
【3P】
結局その後も、10分くらい飲み会は続いた。詩織はちらちらと俺に目配せをして、〖いつ帰すの?いつ帰すの?〗と苛ただしげに合図をしてくる。俺は別にその時は、詩織を翔太に抱かしたいとは強くは思っていなかった。というより普通に詩織を自分で抱きたかったから、単純にお開きにするタイミングを計っていた。
すると翔太が、「あ~なんかやばい。眠いょ」と言い出した。「ちょっと眠らせて」と、そのままリビングルームのソファに寝ってしまう。すぐにイビキをかき出して、疑いようのないマジ寝だった。
結構酒も飲んでいたし、仕方がないと思う。詩織はその寝顔を見ながら、『・・・ったく・』と溜息をついていた。俺は「まぁいいじゃない」と言いながら、詩織の手を取る。
詩織は急に表情を和らげ、『・・・たっくぅん~』と背中が痒くなるほどの可愛い声を出した。翔太をリビングに放置して二人は寝室に向かう。部屋に入るなり、立ったまま、乱暴に服を脱がしあった。それでどちらからともなくベッドに倒れこみ、まさに貪りあう、って感じで愛し合った。それは、お互いの肉に食らいつくみたいに激しかった。(お互いにアルコールが性欲の潤滑油になっている。)
1回戦が終わった後、蕩けきった顔の詩織に、『やっぱり、拓海が一番・・・』と言われる。それで1回キスをすると、『一番っていうか、特別って感じ。』と続けて詩織が、『なんかね、気持ち良いっていうか、幸せ~って感じ。』
最近特に多くなったのが、対面座位で腰を動かさずに、キスしたり普通に会話したりして、ずっとお互いの体温とか感じるだけみたいなセックスが多くなった。喘ぎ声も翔太とする時みたいに出さなくなって、最初はそれを嫉妬していたのだけど、どうも詩織の感じ方が俺の場合は違うことに気付いた。
翔太の時は、押し出されるような声なのだけど、俺の時はリラックスしきった感じの吐息が、時々ついつい漏れてしまうって感じなのだ。
それでイク時は苦しそうに、『んっ』って踏ん張って、ぎゅって俺のちんこを締め付ける。翔太との時は、とにかく「イク」とか「気持ち良い」を連呼する。どっちが上とかじゃなくて、特別の人とやっていると思っている。
最近は詩織とセックスをすると、本当に溶け合う感覚を感じる。詩織も同じようなことを俺に告白した。それでそのまま10分後くらいに2回戦になったのだけど、やっぱり対面座位になってゆっくりとお互いに動いたり、動かなかったりのまったりとしたセックスの最中に、「そういえば翔太まだ寝てるのかな?」、『え~?知らな~いよ~』と二人でクスクス笑った。
それからは、翔太の存在を肴にいちゃいちゃしていた。そしたら急に寝室のドアが開く。俺はめちゃくちゃに驚いた。もっと階段を登る足音が聞こえるものだと思っていた。
普段はともかく、セックス中はそんな音に集中するのは無理っぽかった。当然それは翔太だった。「うわっ」って言って一旦ドア閉めたのだけれど、また、こそ~っとドアを開けて覗き見るように顔を半分出してくる。
それより正直驚いたのは、まだ結構酔いが残っていたかもしれないが、詩織が全然動じてなかった事だった。『なにあれ?・・・うざ』と笑っている。
昔から、ゴキブリが出た時とかも全然騒がないのだ。意外とそういうとこは肝が据わっているとこがある。(本来の詩織は人見知りで恥ずかしがりなのだが)
詩織にはSEXをみせてほしいと頼んでいるくせに、逆に俺は裸を見られるのがすごく恥ずかしくて、必死に手でしっ、しっ、って追い払うジェスチャーをした。翔太も酔っているのか、酔っている振りなのかわからないけど、「うへへ~」っておどけながらそのまま寝室に入ってきた。
俺が「マジで出てけって」とわりと真剣に言ったのだけど、「ちょっと、ちょっとだけ」とおどけるだけでどんどん入ってくる。さらにビックリしたのは詩織が、『も~いいよ。無視しよう。』と俺にだけ聞こえるように耳元で呟いてそのままキスをしてきた。
それで詩織が『みせつけちゃおよ』と再び囁いた。(女っていざとなったら強いというか勢いに任せちゃうのだなって思った。それなら俺にも翔太とのセックスを見せてくれても良いのに)
その後もしばらくその体位のままでセックスっていうか繋がりながらイチャイチャしていた。(詩織はこの時点でかなり酔いが廻っていた。翔太にセックスを見られても平気というのは羞恥心が低下していた証拠だ。)
ベッドの近くで床に座って俺たちをにやにや鑑賞していた翔太が、「ね~バックでやってみてよ」とか言い出した。(なんでお前の言う事聞かなきゃ・・・って思ったら)
突然に『・・・バック、したぁい~したぁい~』と詩織が言い出す。とろんとした顔と声で要求されたので逆らえない俺だから、渋々ちんこを一旦引き抜いて、バックの体勢にさせる。
「あれ?生なん?」とびっくりした様子の翔太へ、詩織が酔った口調で『だって、夫婦だもん』と四つんばいで翔太に答える。「いいなー」と羨ましそうな翔太に、『えへへ~』と、だらしなく笑う詩織(完全に酔っぱらっている。)
ちょっと優越感を感じた俺はすごく興奮をした。さっきまでのまったりした感じとは違ってガンガン突く。でも詩織は明らかに声を我慢している。すごく苦しそうに、『んっ、んっ、んっ、んっ』と潜った声だ。
翔太が「うわ、すげえ揺れてる~」って笑うと、詩織は一回片手で胸を隠そうとしたが、難しかったのか、そのまま上半身をベッドに伏せた。俺はその様子を楽しみながら突いていたのだけど、いきなり翔太がズボンとパンツを脱ぎだしてベッドの上に膝立ちをした。
翔太のちんこは確かに俺よりはでかかった。以前に見た時とは明らかに印象が違った。(完全にエレクト=勃起(ぼっき)=していなかったのかも知れない。)長さはそうでもないけど、なんか太い。特に根元がかなり太かったと思う。他人の勃起したちんこは初めて見たけど、なんか威圧感が半端無かった。九州男児!っていうかさつまいもみたいなちんこだった。
翔太がちんこを詩織の顔に突き出すと、『あっ、ん・・・やだぁ・・・きもい。』と笑う詩織だったが、でもしばらくしたら、伏せていた上半身を起こして、それで誰も何も言ってないのに、詩織は自分からぺロって舐めて、それで翔太のちんこを咥えだした。それを見て俺はめちゃくちゃ興奮した。(こんな3Pをしたかったかのもしれないが、実際にしてみると刺激が半端なかった。)
俺のちんこは明らかにそれまでよりガチガチになったと思うし、詩織の膣も、きゅって締め付けてきた気がする。心の中で詩織は俺の女だ!やめろよ!やめろよ!って連呼しながら、嫉妬と興奮にまみれて必死に腰を振った。
〖取り戻したい、詩織を独占したい〗って必死に思った。〖俺の女だろ?〗って強く思った。でも俺が必死にピストンすればするほど、気持ちよくなればなるほど、詩織のフェラチオにも熱が入っていった。勢いよく、“じゅぷじゅぷじゅぷじゅぷ”と音を鳴らしている。
翔太が調子に乗り「タマも舐めて」って言うと、素直に詩織は首をぐいって横に倒して、下からすくい上げるみたいに舌でタマを転がし始めた。ここで俺はすでに限界だった。両手で腰をがっちり掴んで(くそっ!くそっ!くそっ!)って思いながら詩織の中で出した。
俺が射精している間、詩織は俺のちんこを膣できゅって締め付けながら、翔太のタマを“はむっ、はむっ”、ってねっとりと咥え続けていた。〖このセックスは最高だな〗って思った。
詩織にタマを咥えられながら、翔太は余裕のある笑顔でいた。俺と丁度目線を合わせながら、「あれ?中出しなの?」と聞かれたので、「ピル、飲んでるし」とつい正直に俺は答えてしまった。射精は続いていたのだけど、詩織はまだタマを咥えていた。
翔太が「おれも中出ししたいな~」と詩織の頭に手を置く、詩織は『・・やだよ、きもい・・』と言いながら、舌を出してタマを転がし続ける。俺は賢者モードになりつつあって、その光景が辛くなってきたので、詩織の頭を撫でるようにぐいっと促して、タマを舐めるのをやめさせた。
俺がちんこを引き抜くと、詩織はそのまま『あ~』って呻いてベッドに突っ伏した。うつ伏せで寝ながら、『もうらめ~~。なんか気持ちわりぃ~』と続けて呻いた。
詩織はやっぱり相当に酔っているみたいだった。ほとんど呂律が回っていない。うつ伏せで倒れる詩織を挟んでベッドに膝立ちしていた翔太と俺は目が合うと、翔太が無言で、〘拓海は部屋から出てってくれ、あとは任せろ〙と親指を立ててドアの方向へ振るジェスチャーをした。
咄嗟(とっさ)に俺は「水、持ってこよ~か?」と詩織に聞いた。『うン~~』と弱弱しい声、それで、俺は寝室を出て、一応本当に水をコップに入れて戻ってくる。
寝室の前まで来ると当然のように、『あんっ!あんっ!あんっ!』って喘ぎ声が聞こえてきた。(あっやってる!)“ぱんぱんぱん”って如何にもバックでやっていますって音も聞こえている。『あっあっあっあんっ!・・・だめぇ、たっくんくるぅ・・・あんっ、あっ、あんっ』
翔太の返事は聞こえてこなくて、ずっと“ぱんぱん”って音が一定のリズムで鳴っていた。『だめぇ、だめぇ・・・気持ち良い・・・ああ、もう・・・かったぃ・・・』
それで俺は1分くらい寝室の前でうろうろしていたのだけれど、俺は、意を決して寝室のドアを開けた。何も知らない振りで「詩織~水だぞ~」と大きな声をかけながら入っていく。と、当たり前だけど、全裸の詩織が四つんばいで、やっぱり全裸の翔太に、後ろからやられていた。俺から見て丁度真横からのアングルだった。(詩織の白い裸は、上気してうすいピンクに染まっていた。)
やっと見られたその光景は、衝撃の一言に尽きる。(誇張無しで、ガツーンッ!!!って頭が鳴った)というか真横から見た四つんばいになっている詩織の乳のボリューム感は本気(マジ)でやばかった。
俺が寝室に入った瞬間は二人ともこっちを見てピストンを止めた。翔太は半笑いだったけど、詩織は顔面蒼白で引きつっていた。詩織は素早い動きで枕を左手で寄せてそれに顔を押し付けた。右腕を腰に伸ばして、右手で結合部分を隠そうとしていた。
俺が部屋に入って、ここまでで多分2~3秒だったと思う。それで次の瞬間翔太がちょっと腰を引くと、“にっちゃぁ・・・”ってすごいエロい音がした。多分俺の精液もあったのだと思うけど、めちゃくちゃにエロい音だった。あとコンドームはちゃんと着けていた。詩織の股間から白い精液が垂れてきた。
その瞬間に詩織が『だめっ!たっくん出てって!』と、すごくはっきりした口調で大声を出した。まるで子供に親のセックスを見られた感じで、親が子供を叱り付ける口調に近かった。その声には、さっきまでの酔いが残っている感じは一切無かった。
そして、それがあまりに有無を言わさない鬼気迫った感じの声だったので、俺は「詩織、水、置いとくな」と言い残して急いで部屋を出てしまった。(反射的に言う事をきいてしまった感じ。今思うとどっちが間男だよって感じだし、念願の光景だったのにな。あまりに衝撃的すぎてその場に居られなかったというのが正直な気持ちだった。)
ドアを閉めると、中からゆっくり“にちゃにちゃ”という音が聞こえてくる。
『はぁ、ああ、だめ、たっくんは?たっくんもういない?』
「大丈夫だって」
『絶対?絶対に?』
「階段下りてったって」と適当なことを言う翔太。
『ああぁっ・・・ごめん・・・ごめん、たっくん・・・』と中から聞こえてくる。
9-②
【3P】
結局その後も、10分くらい飲み会は続いた。詩織はちらちらと俺に目配せをして、〖いつ帰すの?いつ帰すの?〗と苛ただしげに合図をしてくる。俺は別にその時は、詩織を翔太に抱かしたいとは強くは思っていなかった。というより普通に詩織を自分で抱きたかったから、単純にお開きにするタイミングを計っていた。
すると翔太が、「あ~なんかやばい。眠いょ」と言い出した。「ちょっと眠らせて」と、そのままリビングルームのソファに寝ってしまう。すぐにイビキをかき出して、疑いようのないマジ寝だった。
結構酒も飲んでいたし、仕方がないと思う。詩織はその寝顔を見ながら、『・・・ったく・』と溜息をついていた。俺は「まぁいいじゃない」と言いながら、詩織の手を取る。
詩織は急に表情を和らげ、『・・・たっくぅん~』と背中が痒くなるほどの可愛い声を出した。翔太をリビングに放置して二人は寝室に向かう。部屋に入るなり、立ったまま、乱暴に服を脱がしあった。それでどちらからともなくベッドに倒れこみ、まさに貪りあう、って感じで愛し合った。それは、お互いの肉に食らいつくみたいに激しかった。(お互いにアルコールが性欲の潤滑油になっている。)
1回戦が終わった後、蕩けきった顔の詩織に、『やっぱり、拓海が一番・・・』と言われる。それで1回キスをすると、『一番っていうか、特別って感じ。』と続けて詩織が、『なんかね、気持ち良いっていうか、幸せ~って感じ。』
最近特に多くなったのが、対面座位で腰を動かさずに、キスしたり普通に会話したりして、ずっとお互いの体温とか感じるだけみたいなセックスが多くなった。喘ぎ声も翔太とする時みたいに出さなくなって、最初はそれを嫉妬していたのだけど、どうも詩織の感じ方が俺の場合は違うことに気付いた。
翔太の時は、押し出されるような声なのだけど、俺の時はリラックスしきった感じの吐息が、時々ついつい漏れてしまうって感じなのだ。
それでイク時は苦しそうに、『んっ』って踏ん張って、ぎゅって俺のちんこを締め付ける。翔太との時は、とにかく「イク」とか「気持ち良い」を連呼する。どっちが上とかじゃなくて、特別の人とやっていると思っている。
最近は詩織とセックスをすると、本当に溶け合う感覚を感じる。詩織も同じようなことを俺に告白した。それでそのまま10分後くらいに2回戦になったのだけど、やっぱり対面座位になってゆっくりとお互いに動いたり、動かなかったりのまったりとしたセックスの最中に、「そういえば翔太まだ寝てるのかな?」、『え~?知らな~いよ~』と二人でクスクス笑った。
それからは、翔太の存在を肴にいちゃいちゃしていた。そしたら急に寝室のドアが開く。俺はめちゃくちゃに驚いた。もっと階段を登る足音が聞こえるものだと思っていた。
普段はともかく、セックス中はそんな音に集中するのは無理っぽかった。当然それは翔太だった。「うわっ」って言って一旦ドア閉めたのだけれど、また、こそ~っとドアを開けて覗き見るように顔を半分出してくる。
それより正直驚いたのは、まだ結構酔いが残っていたかもしれないが、詩織が全然動じてなかった事だった。『なにあれ?・・・うざ』と笑っている。
昔から、ゴキブリが出た時とかも全然騒がないのだ。意外とそういうとこは肝が据わっているとこがある。(本来の詩織は人見知りで恥ずかしがりなのだが)
詩織にはSEXをみせてほしいと頼んでいるくせに、逆に俺は裸を見られるのがすごく恥ずかしくて、必死に手でしっ、しっ、って追い払うジェスチャーをした。翔太も酔っているのか、酔っている振りなのかわからないけど、「うへへ~」っておどけながらそのまま寝室に入ってきた。
俺が「マジで出てけって」とわりと真剣に言ったのだけど、「ちょっと、ちょっとだけ」とおどけるだけでどんどん入ってくる。さらにビックリしたのは詩織が、『も~いいよ。無視しよう。』と俺にだけ聞こえるように耳元で呟いてそのままキスをしてきた。
それで詩織が『みせつけちゃおよ』と再び囁いた。(女っていざとなったら強いというか勢いに任せちゃうのだなって思った。それなら俺にも翔太とのセックスを見せてくれても良いのに)
その後もしばらくその体位のままでセックスっていうか繋がりながらイチャイチャしていた。(詩織はこの時点でかなり酔いが廻っていた。翔太にセックスを見られても平気というのは羞恥心が低下していた証拠だ。)
ベッドの近くで床に座って俺たちをにやにや鑑賞していた翔太が、「ね~バックでやってみてよ」とか言い出した。(なんでお前の言う事聞かなきゃ・・・って思ったら)
突然に『・・・バック、したぁい~したぁい~』と詩織が言い出す。とろんとした顔と声で要求されたので逆らえない俺だから、渋々ちんこを一旦引き抜いて、バックの体勢にさせる。
「あれ?生なん?」とびっくりした様子の翔太へ、詩織が酔った口調で『だって、夫婦だもん』と四つんばいで翔太に答える。「いいなー」と羨ましそうな翔太に、『えへへ~』と、だらしなく笑う詩織(完全に酔っぱらっている。)
ちょっと優越感を感じた俺はすごく興奮をした。さっきまでのまったりした感じとは違ってガンガン突く。でも詩織は明らかに声を我慢している。すごく苦しそうに、『んっ、んっ、んっ、んっ』と潜った声だ。
翔太が「うわ、すげえ揺れてる~」って笑うと、詩織は一回片手で胸を隠そうとしたが、難しかったのか、そのまま上半身をベッドに伏せた。俺はその様子を楽しみながら突いていたのだけど、いきなり翔太がズボンとパンツを脱ぎだしてベッドの上に膝立ちをした。
翔太のちんこは確かに俺よりはでかかった。以前に見た時とは明らかに印象が違った。(完全にエレクト=勃起(ぼっき)=していなかったのかも知れない。)長さはそうでもないけど、なんか太い。特に根元がかなり太かったと思う。他人の勃起したちんこは初めて見たけど、なんか威圧感が半端無かった。九州男児!っていうかさつまいもみたいなちんこだった。
翔太がちんこを詩織の顔に突き出すと、『あっ、ん・・・やだぁ・・・きもい。』と笑う詩織だったが、でもしばらくしたら、伏せていた上半身を起こして、それで誰も何も言ってないのに、詩織は自分からぺロって舐めて、それで翔太のちんこを咥えだした。それを見て俺はめちゃくちゃ興奮した。(こんな3Pをしたかったかのもしれないが、実際にしてみると刺激が半端なかった。)
俺のちんこは明らかにそれまでよりガチガチになったと思うし、詩織の膣も、きゅって締め付けてきた気がする。心の中で詩織は俺の女だ!やめろよ!やめろよ!って連呼しながら、嫉妬と興奮にまみれて必死に腰を振った。
〖取り戻したい、詩織を独占したい〗って必死に思った。〖俺の女だろ?〗って強く思った。でも俺が必死にピストンすればするほど、気持ちよくなればなるほど、詩織のフェラチオにも熱が入っていった。勢いよく、“じゅぷじゅぷじゅぷじゅぷ”と音を鳴らしている。
翔太が調子に乗り「タマも舐めて」って言うと、素直に詩織は首をぐいって横に倒して、下からすくい上げるみたいに舌でタマを転がし始めた。ここで俺はすでに限界だった。両手で腰をがっちり掴んで(くそっ!くそっ!くそっ!)って思いながら詩織の中で出した。
俺が射精している間、詩織は俺のちんこを膣できゅって締め付けながら、翔太のタマを“はむっ、はむっ”、ってねっとりと咥え続けていた。〖このセックスは最高だな〗って思った。
詩織にタマを咥えられながら、翔太は余裕のある笑顔でいた。俺と丁度目線を合わせながら、「あれ?中出しなの?」と聞かれたので、「ピル、飲んでるし」とつい正直に俺は答えてしまった。射精は続いていたのだけど、詩織はまだタマを咥えていた。
翔太が「おれも中出ししたいな~」と詩織の頭に手を置く、詩織は『・・やだよ、きもい・・』と言いながら、舌を出してタマを転がし続ける。俺は賢者モードになりつつあって、その光景が辛くなってきたので、詩織の頭を撫でるようにぐいっと促して、タマを舐めるのをやめさせた。
俺がちんこを引き抜くと、詩織はそのまま『あ~』って呻いてベッドに突っ伏した。うつ伏せで寝ながら、『もうらめ~~。なんか気持ちわりぃ~』と続けて呻いた。
詩織はやっぱり相当に酔っているみたいだった。ほとんど呂律が回っていない。うつ伏せで倒れる詩織を挟んでベッドに膝立ちしていた翔太と俺は目が合うと、翔太が無言で、〘拓海は部屋から出てってくれ、あとは任せろ〙と親指を立ててドアの方向へ振るジェスチャーをした。
咄嗟(とっさ)に俺は「水、持ってこよ~か?」と詩織に聞いた。『うン~~』と弱弱しい声、それで、俺は寝室を出て、一応本当に水をコップに入れて戻ってくる。
寝室の前まで来ると当然のように、『あんっ!あんっ!あんっ!』って喘ぎ声が聞こえてきた。(あっやってる!)“ぱんぱんぱん”って如何にもバックでやっていますって音も聞こえている。『あっあっあっあんっ!・・・だめぇ、たっくんくるぅ・・・あんっ、あっ、あんっ』
翔太の返事は聞こえてこなくて、ずっと“ぱんぱん”って音が一定のリズムで鳴っていた。『だめぇ、だめぇ・・・気持ち良い・・・ああ、もう・・・かったぃ・・・』
それで俺は1分くらい寝室の前でうろうろしていたのだけれど、俺は、意を決して寝室のドアを開けた。何も知らない振りで「詩織~水だぞ~」と大きな声をかけながら入っていく。と、当たり前だけど、全裸の詩織が四つんばいで、やっぱり全裸の翔太に、後ろからやられていた。俺から見て丁度真横からのアングルだった。(詩織の白い裸は、上気してうすいピンクに染まっていた。)
やっと見られたその光景は、衝撃の一言に尽きる。(誇張無しで、ガツーンッ!!!って頭が鳴った)というか真横から見た四つんばいになっている詩織の乳のボリューム感は本気(マジ)でやばかった。
俺が寝室に入った瞬間は二人ともこっちを見てピストンを止めた。翔太は半笑いだったけど、詩織は顔面蒼白で引きつっていた。詩織は素早い動きで枕を左手で寄せてそれに顔を押し付けた。右腕を腰に伸ばして、右手で結合部分を隠そうとしていた。
俺が部屋に入って、ここまでで多分2~3秒だったと思う。それで次の瞬間翔太がちょっと腰を引くと、“にっちゃぁ・・・”ってすごいエロい音がした。多分俺の精液もあったのだと思うけど、めちゃくちゃにエロい音だった。あとコンドームはちゃんと着けていた。詩織の股間から白い精液が垂れてきた。
その瞬間に詩織が『だめっ!たっくん出てって!』と、すごくはっきりした口調で大声を出した。まるで子供に親のセックスを見られた感じで、親が子供を叱り付ける口調に近かった。その声には、さっきまでの酔いが残っている感じは一切無かった。
そして、それがあまりに有無を言わさない鬼気迫った感じの声だったので、俺は「詩織、水、置いとくな」と言い残して急いで部屋を出てしまった。(反射的に言う事をきいてしまった感じ。今思うとどっちが間男だよって感じだし、念願の光景だったのにな。あまりに衝撃的すぎてその場に居られなかったというのが正直な気持ちだった。)
ドアを閉めると、中からゆっくり“にちゃにちゃ”という音が聞こえてくる。
『はぁ、ああ、だめ、たっくんは?たっくんもういない?』
「大丈夫だって」
『絶対?絶対に?』
「階段下りてったって」と適当なことを言う翔太。
『ああぁっ・・・ごめん・・・ごめん、たっくん・・・』と中から聞こえてくる。
9-②
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壊れかけた二人 第9章①
≪第9章 再開と後悔≫
9-①
詩織のエステティックは新年になって、最初3回の予定だったのだけれど、その3回が終わった後に詩織が『もう少し通いたい』と言う。理由は『もっと綺麗になりたい。』とのことらしい。その間は、俺以外とのセックスは絶対NGと詩織が一方的に決定をした。
実際にも綺麗になった気がするので、俺が「折角だから翔太にも・・・」と言いかけたら、言い終わる前に詩織に『絶対嫌!』って、ぴしゃりと断られた。
その間にも、翔太は普通に家に遊びにきて、詩織に対して「綺麗になったじゃん。だからやらせて」と鼻息を荒くしてそう主張する翔太に、詩織は断固として冷たい眼差しとともに、『ほんと、うざい』と言い放っていた。
翔太が、冗談っぽく詩織の体に手を伸ばすと、詩織は眉間に皺を寄せて、『しっ、しっ』と追い払っていた。「いやでもマジで綺麗になったよ・・・元々良い身体してるけどな」と、翔太はわざといやらしい口調と表情で言ってきた。詩織に『きも・・・』と言われている間、俺はそんな二人のやりとりに興奮をしていた。
俺は、詩織がエステティックに通うからプレイを中止するというのは、遠まわしに、もうプレイを嫌がっているという主張なのかと思った。(実際は、後悔が半分、未練が半分じゃなかったのかな?)
それから酒に弱い詩織が、たまたま晩酌に付き合ってくれた時があった(2/4)ので、ここぞとばかりに飲ませて尋ねたのだけど、『今は単純に、拓海とラブラブしたいって感じなの。』と、座った目で言われた。ついでに翔太とのセックスについて俺が詩織に尋ねてみると、『むかつく!むかつく!むかつく!あいつ嫌~い!』と口汚く、しかし楽しそうに罵っていた。
最近の詩織は、翔太に対して無茶苦茶に辛辣な言葉を吐く。基本的に詩織は冗談でも絶対に汚い言葉を使わない。少なくとも俺の前では絶対に言わない。ただ翔太に対するそれは悪意の欠片(かけら)がなくて、気の置けない悪友って感じがして、そこにまた俺は嫉妬を覚える。俺が「でも詩織は気持ち良くなるんだろ?」と、にやにやしながら聞くと、『そんなわけな~い。』と俺の胸にダイブしてきました。
それから、『でもね~、たまにだけど~、ちょっと良い感じの時があって~・・・』と、俺の胸の中で『ごにょごにょ』と、耳を澄ますと酒に酔った詩織が、『・・・なんか、それは、悔しかったりしてね。』と呂律(ろれつ)が回ってない口調で言う。急に“ばっ”、て顔を上げると、『でもね~、あたし~、拓海が一番だし~』と、酔っ払いっぽく顔をへらへらと崩して笑っていた。
めったにないチャンスなので、このプレイ(寝取らせ)に関して鋭く質問をすると、『最初は好奇心と嫌悪感が半々だった。(プレイに興味がありつつも、セックスは絶対したくない、みたいなことを何度も言っていた)』
それで、『翔太君とは(セックスの)相性が良くて気持ち良い。正直すぎてゴメンね。でも終わった後は、やはり拓海が一番だと再認識できる。』また、『拓海がこのことでヤキモチを焼いてくれるから、それが嬉しい。』とも答えた。
詩織は猫のように甘えて俺の膝に乗り、ごろごろしながら、すごく恥ずかしいイチャつき方をしてきた。それでテンションが昂(たか)ぶった俺は、「今から翔太呼んで三人で飲もっか?」と誘った。その時20時くらいだったかな。
俺も結構酔っていて、〔超〕がつくくらいラブラブだった。日頃翔太に詩織の喘ぎ声を聞かされていることもあり、逆襲というか、逆に見せびらかしたいっていう気分になった。そして、〖そのまま詩織を抱いてほしい。〗、みたいな矛盾した思いもあった気がする。
ただ、その時は、本当に酔った勢いで翔太を誘っただけなのだと思う。詩織は当然に反対をしていたけれど、俺が「翔太に見せびらかしたいんだ」と主張すると、最初のとおり拒否する態度をみせていたが最後は渋々ながらOKを出した。
翔太は土曜日の夜だっていうのに自宅にいて、30分でやって来た。それで三人で飲みだした。詩織は最初から、俺を椅子にするような感じで、、俺の脚の間に座った。
「おお、ラブラブじゃん」と翔太。酔っている詩織は『あったり前じゃん~』と、くるりと俺の方を振り向いてニコ~って笑うと、キスをしてくる。
俺も酔ってはいたが、友人の前でキスとかはかなり恥ずかしかったけれど、やっぱりたまには、「この女は俺のだ!」って主張したくて、その後も結構何度も二人はキスをした。酔いがまわってきた翔太は「俺もする~」っと詩織に近づいてきたが、『ぎゃー!きもい』と詩織に割と本気で蹴っ飛ばされていた。
それでその後、こんな会話になる。「な~詩織~。やらせてよ~」「もう~1カ月もお預けだよ~」とすっかり出来上がった翔太がせまる。詩織は『やだよきもい』と拒否する。翔太は「そのきもい男のちんこで逝きまくってる癖に!」(こいつ悪酔いだ。)『きもいっ!すっごくきもいっ!』と本気で翔太を蹴る詩織。でもふたりは何だか楽しそうだ。
翔太の挑発的な言葉に、詩織はまた、くるっと俺の方に振り返って、眉を八の字にしながら、『全然そんなことないからね?たっくんだけだからね。たっくんがしろっていうからしてるだけだからね。』、と言って来る。俺は頭を撫でながら、キスをする。
翔太が「でも俺は超ラッキーだよな~。これがソープだったら3万はかかるだろうな?」と酔っているとはいえ非常に失礼なことを平気で口にする。(やっぱり悪酔いだ。)詩織からは『たっくん、ソープってどういう事するの?』って聞かれたけど、俺は適当にはぐらかしといた。
このプレイ(寝取らせ)の首謀者である俺が言うのもなんだけど、翔太のセリフにはカチンときた。それでも詩織は全然気にしている風でもなく(酔いがかなりまわっているっぽい)、『そうだよ。君は拓海にもっと感謝しなさいよ。』と納得するように頷いていた。
あとこの辺から、詩織は翔太を『君(きみ)』と呼びだす。(やはり詩織の酒量はいつになく多い気がした。)翔太は「してるしてる。おれは拓海の友達で良かった~」と頭を下げる。
『それ本当にしてんの?君は会社で拓海が困ってたら身体張って助けなさいよね。』
「するする」
『君はクビになってもいいからね。』
「ひどっ」と翔太が笑うと、詩織の楽しそうな口調が一変した。
『は?何ヘラヘラ笑ってんの?マジで君、拓海に何かあったら許さないからね。』と悪酔いしてきたのか、本気ですごむ詩織の目が怖かった。俺と翔太はお互いに苦笑いした。
その後、俺がトイレに立つと、遠くから『ちょ、もう、やだ~』、「いいじゃんいいじゃん」っとキャッキャっ騒ぐ二人の声がする。これはもしかして、『いけるかな?』と思った。でも俺がトイレから出てくると詩織が駆け寄ってきて、洗面所で手を洗う俺を後ろから抱きしめてくる。
耳元で、『ね?早く帰ってもらおうね。』と甘く囁いてきた。「詩織Hしたいの?」って聞くと、熱っぽい表情で『うん』って頷いた。『・・・したぁい~~』と、詩織は瞳をうるうるさせながら見上げてきた。俺たちはその場で激しいキスをする。(翔太は羨ましそうに俺たちをじっと見ていた。)
9-①
9-①
詩織のエステティックは新年になって、最初3回の予定だったのだけれど、その3回が終わった後に詩織が『もう少し通いたい』と言う。理由は『もっと綺麗になりたい。』とのことらしい。その間は、俺以外とのセックスは絶対NGと詩織が一方的に決定をした。
実際にも綺麗になった気がするので、俺が「折角だから翔太にも・・・」と言いかけたら、言い終わる前に詩織に『絶対嫌!』って、ぴしゃりと断られた。
その間にも、翔太は普通に家に遊びにきて、詩織に対して「綺麗になったじゃん。だからやらせて」と鼻息を荒くしてそう主張する翔太に、詩織は断固として冷たい眼差しとともに、『ほんと、うざい』と言い放っていた。
翔太が、冗談っぽく詩織の体に手を伸ばすと、詩織は眉間に皺を寄せて、『しっ、しっ』と追い払っていた。「いやでもマジで綺麗になったよ・・・元々良い身体してるけどな」と、翔太はわざといやらしい口調と表情で言ってきた。詩織に『きも・・・』と言われている間、俺はそんな二人のやりとりに興奮をしていた。
俺は、詩織がエステティックに通うからプレイを中止するというのは、遠まわしに、もうプレイを嫌がっているという主張なのかと思った。(実際は、後悔が半分、未練が半分じゃなかったのかな?)
それから酒に弱い詩織が、たまたま晩酌に付き合ってくれた時があった(2/4)ので、ここぞとばかりに飲ませて尋ねたのだけど、『今は単純に、拓海とラブラブしたいって感じなの。』と、座った目で言われた。ついでに翔太とのセックスについて俺が詩織に尋ねてみると、『むかつく!むかつく!むかつく!あいつ嫌~い!』と口汚く、しかし楽しそうに罵っていた。
最近の詩織は、翔太に対して無茶苦茶に辛辣な言葉を吐く。基本的に詩織は冗談でも絶対に汚い言葉を使わない。少なくとも俺の前では絶対に言わない。ただ翔太に対するそれは悪意の欠片(かけら)がなくて、気の置けない悪友って感じがして、そこにまた俺は嫉妬を覚える。俺が「でも詩織は気持ち良くなるんだろ?」と、にやにやしながら聞くと、『そんなわけな~い。』と俺の胸にダイブしてきました。
それから、『でもね~、たまにだけど~、ちょっと良い感じの時があって~・・・』と、俺の胸の中で『ごにょごにょ』と、耳を澄ますと酒に酔った詩織が、『・・・なんか、それは、悔しかったりしてね。』と呂律(ろれつ)が回ってない口調で言う。急に“ばっ”、て顔を上げると、『でもね~、あたし~、拓海が一番だし~』と、酔っ払いっぽく顔をへらへらと崩して笑っていた。
めったにないチャンスなので、このプレイ(寝取らせ)に関して鋭く質問をすると、『最初は好奇心と嫌悪感が半々だった。(プレイに興味がありつつも、セックスは絶対したくない、みたいなことを何度も言っていた)』
それで、『翔太君とは(セックスの)相性が良くて気持ち良い。正直すぎてゴメンね。でも終わった後は、やはり拓海が一番だと再認識できる。』また、『拓海がこのことでヤキモチを焼いてくれるから、それが嬉しい。』とも答えた。
詩織は猫のように甘えて俺の膝に乗り、ごろごろしながら、すごく恥ずかしいイチャつき方をしてきた。それでテンションが昂(たか)ぶった俺は、「今から翔太呼んで三人で飲もっか?」と誘った。その時20時くらいだったかな。
俺も結構酔っていて、〔超〕がつくくらいラブラブだった。日頃翔太に詩織の喘ぎ声を聞かされていることもあり、逆襲というか、逆に見せびらかしたいっていう気分になった。そして、〖そのまま詩織を抱いてほしい。〗、みたいな矛盾した思いもあった気がする。
ただ、その時は、本当に酔った勢いで翔太を誘っただけなのだと思う。詩織は当然に反対をしていたけれど、俺が「翔太に見せびらかしたいんだ」と主張すると、最初のとおり拒否する態度をみせていたが最後は渋々ながらOKを出した。
翔太は土曜日の夜だっていうのに自宅にいて、30分でやって来た。それで三人で飲みだした。詩織は最初から、俺を椅子にするような感じで、、俺の脚の間に座った。
「おお、ラブラブじゃん」と翔太。酔っている詩織は『あったり前じゃん~』と、くるりと俺の方を振り向いてニコ~って笑うと、キスをしてくる。
俺も酔ってはいたが、友人の前でキスとかはかなり恥ずかしかったけれど、やっぱりたまには、「この女は俺のだ!」って主張したくて、その後も結構何度も二人はキスをした。酔いがまわってきた翔太は「俺もする~」っと詩織に近づいてきたが、『ぎゃー!きもい』と詩織に割と本気で蹴っ飛ばされていた。
それでその後、こんな会話になる。「な~詩織~。やらせてよ~」「もう~1カ月もお預けだよ~」とすっかり出来上がった翔太がせまる。詩織は『やだよきもい』と拒否する。翔太は「そのきもい男のちんこで逝きまくってる癖に!」(こいつ悪酔いだ。)『きもいっ!すっごくきもいっ!』と本気で翔太を蹴る詩織。でもふたりは何だか楽しそうだ。
翔太の挑発的な言葉に、詩織はまた、くるっと俺の方に振り返って、眉を八の字にしながら、『全然そんなことないからね?たっくんだけだからね。たっくんがしろっていうからしてるだけだからね。』、と言って来る。俺は頭を撫でながら、キスをする。
翔太が「でも俺は超ラッキーだよな~。これがソープだったら3万はかかるだろうな?」と酔っているとはいえ非常に失礼なことを平気で口にする。(やっぱり悪酔いだ。)詩織からは『たっくん、ソープってどういう事するの?』って聞かれたけど、俺は適当にはぐらかしといた。
このプレイ(寝取らせ)の首謀者である俺が言うのもなんだけど、翔太のセリフにはカチンときた。それでも詩織は全然気にしている風でもなく(酔いがかなりまわっているっぽい)、『そうだよ。君は拓海にもっと感謝しなさいよ。』と納得するように頷いていた。
あとこの辺から、詩織は翔太を『君(きみ)』と呼びだす。(やはり詩織の酒量はいつになく多い気がした。)翔太は「してるしてる。おれは拓海の友達で良かった~」と頭を下げる。
『それ本当にしてんの?君は会社で拓海が困ってたら身体張って助けなさいよね。』
「するする」
『君はクビになってもいいからね。』
「ひどっ」と翔太が笑うと、詩織の楽しそうな口調が一変した。
『は?何ヘラヘラ笑ってんの?マジで君、拓海に何かあったら許さないからね。』と悪酔いしてきたのか、本気ですごむ詩織の目が怖かった。俺と翔太はお互いに苦笑いした。
その後、俺がトイレに立つと、遠くから『ちょ、もう、やだ~』、「いいじゃんいいじゃん」っとキャッキャっ騒ぐ二人の声がする。これはもしかして、『いけるかな?』と思った。でも俺がトイレから出てくると詩織が駆け寄ってきて、洗面所で手を洗う俺を後ろから抱きしめてくる。
耳元で、『ね?早く帰ってもらおうね。』と甘く囁いてきた。「詩織Hしたいの?」って聞くと、熱っぽい表情で『うん』って頷いた。『・・・したぁい~~』と、詩織は瞳をうるうるさせながら見上げてきた。俺たちはその場で激しいキスをする。(翔太は羨ましそうに俺たちをじっと見ていた。)
9-①
壊れかけた二人 第8章③
8-③
「でも?」
『舐めたくなる、かも・・・とか言っちゃたりして~』
「ふ~ん。あ、それいい・・・なぁ、口だけでして」
『ん・・・口だけ派なん?』
「だけ派。拓海は?」
『もう~そいうのは聞かないの!』って詩織の声が聞こえる。
それから翔太が笑って、フェラチオの音が続いた。
詩織が翔太のをしゃぶる音の合間合間にこんな会話をする。
『翔太君ってさ、絶対ヤリチンだよね。』
普段はサバサバしつつも下ネタは基本的にNGの詩織が『ヤリチン』なんて言葉を使ったので、俺は興奮した。
「なんで?」
『別にぃ。』
「な?しよっか?」
『ん~・・・まだ。』
「まだ?」
『もうちょっと、してたい・・・』
「フェラ大好きなんだね~」と翔太が茶化す。
『だって、すごいカチカチなんだもん~』
「硬いと舐めたい?」
『わかんない・・・でも、“うわ”ってなる。』
「なんだよ『うわ』って」
『なんだろ・・・すごい!って感じ?あとね・・』
「うん」
詩織が『気持ち良くしてくれて、ありがとう、いつも、って感じなの。』
「ふーん」
“チュパ、チュパ”とやらしい音させながら、こんな会話をしているのを聞かせられて、俺は凹みつつもぎんぎんにちんこが勃起をしていた。心はマジで凹むのだけど、逆に勃起具合がすごくなる。(この快感をしばらくは抜け出せそうにないなと思う。)
「な?入れるよ」
『・・・うん。』
「後ろむいて」
『えー、やだ』と詩織が拒否をする。
「いいだろ」
『や~だ』
「なんで?」
『・・翔と・・キス、しながらしたいから。』
「はいはい」
ぎっぎっ、とベッドが軽く軋む音
『だってだって・・・翔、キス上手なんだもん。』と翔太を咎めるような、というか誰かに言い訳してる感じの詩織の口調。
「はいはい」
『「はい」は一回・・・あっ』
素の口調から、一気に甘い声が出た
ぎっぎっぎ、っとゆったり床が揺れる音
『あっ、あっ、あっ・・・あーもう・・・気持ち良い・・・・あっ!あっ!あんっ!』
「いいのか?」
『や、っだ、もう・・・・・あっ!あっ!あっ!あっ!』
ベッドがギシギシ激しく揺れだした。
『あっ!あっ!あっ!・・・す、すごっ、きも、ちいいっ!あんっ!あんっ!あぁんっ!』
俺もちんこを扱(しご)く。だけど射精はしない。この後に詩織を抱きまくりたいって願望もあるし、“二人のセックス”でのオナニーによって射精をすると、虚脱感っていうか後悔みたいなので絶望的な感じになるからだ。
賢者タイムになって性欲がなくなったら我に返って、詩織が親友とセックスをしているのなんて自殺レベルで凹むだけなのでブレーキをかけ続けた。
『あんっ!あんっ!あんっ!・・・はぁ、はぁ・・・ね、ねぇ?・・』
「ん?」
『チュウして!』
「ん」
ギシギシとベッドを軋ませる音が鳴りながら、「ふぅっ、ふぅっ、ふぅっ」と“ぺちゃぺちゃ”した音と、くぐくもった声が同時に聞こえてきた。「あ、やべ・・・逝きそぅ」挿入してまだ1分くらいだった。今までと比べると全然早い。『んっ、んっ、はぁっ、ん・・・ほ、ほんと?』
翔太が「なんか、今日、おれ早いかも」、『えへへ・・・いいよ、出して1』と詩織が言うと
下から蟹バサミしたのだろうか、翔太は「うわ、捕まった」と笑う。直接見たくて仕方なかった。
外に出てベランダ上れば見えるかなと、俺は真剣に考えた。
『逃がしませんよ。』、「詩織えっろ~」と二人でクスクス笑ってその直後、明らかにキスをしている感じで、“ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ”て音。またギシギシ音もする。
『あっ、あんっ・・・あっ!あっ!・・・ね、ねぇ?気持ち良い?』
「やばいかも」
『ほ、ほんと?・・・あっ、ああぁっ・・・やだ、なんか、嬉しい。』
「ん?」
『あっ!あっ!んっ!・・・あ、あとで・・・またフェラ、していい?』
「いいけど。そんなにしたいの?」と翔太。
『・・・したい。』って詩織は答えていた。
ここでギシギシという音が激しくなった。『あぁっ!あっ!んっ!あぁんっ!・・・はっ、はっ、はっ、・・・いつも、気持ち良く、してくれるから、あっ、あぁんっ・・・フェラ、したく・・・なる・・・あんっ!あんっ!』
俺はここで抜きたくて仕方がなかったけど、そうしてしまったら、尋常じゃないほど凹むのはわかっていたのでぐっと我慢をする。さっきまで俺に甘えていた詩織が、他の男にここまで尽くしたがるのが分からなかった。
それと同時に、もう身悶えするほどに激しく嫉妬をした。〖なんでだよ!?なんでだよ!?〗って頭の中でむかつきながらも、今すぐ階段を昇って、こんなプレイを止めて詩織を連れ去りたくなる。
翔太が「ああ、逝くっ」、『う、うんっ!イって!イって!』そして、ぴたっと音が止まる。ちょっと遅れて「はぁ~~・・・」と気持ち良さそうな翔太の声。
遠慮がちに詩織が『・・・ねぇ・・・チュウ・・・』と、せがむ。やはり、“ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ”、とキスの音。正常位で下からがっちりホールドされ、何度もキスを繰り返しながら、コンドームつきとはいえ詩織の中で射精している翔太に俺は劣等感を憶える。
どっちの声ともわからない「はぁ・・」って声が聞こえて、ぎっ、ぎっ、っとベッドが微かに揺れる。
詩織の『おっそうじ、おっそうじ』と語尾に音符マークがつきそうな声。『はい。こっち座って。』と楽しそうな詩織の声が続いて聞こえてきた。
その後に聞こえる、丁寧に、でもやらしくやっているのが簡単に想像出来るようなフェラチオの音。
詩織の『このまま、またおっきくしていい~?』と甘い囁き。「いいよ」やがて、“じゅっ、じゅっ、じゅっ”、と下品なくらい激しいフェラチオの音が聞こえてきた。
「ちょっとパイズリしてみてよ」と翔太。
詩織が『えー?・・・拓海にもしたことない・・・』と躊躇する。
「別にいいじゃん」
『んー・・・それはだめ、かな?』
「じゃあ、ちょっと、挟むだけ」
『えー?もう・・・・・・うんっ』
翔太は「うわっ、すげえ。ちんこ隠れた」と笑う。
(くそっ俺はしてもらった事ないのに)
『はいおしまいね。』
「もうちょい」
『だ~め~』
また、“じゅっ、じゅっ、じゅっ”、っとフェラチオの音。「ああ、もう1回したくなってきた・・・する?」ちょっと大袈裟な感じで「ぷはぁっ」って音がして、
『翔太君は?・・・したいの?』
「したい」と即答
ふふふ、と詩織が笑って「詩織は?」と翔太が尋ねる
『しても・・・いいかな?』
「まだ時間大丈夫だよな?」
『1回目早かったもんねー』
「うるせ・・・じゃ、バックで」
『うん』
ごそごそとした音
「よっ、と」って翔太の声と
『あんっ』って詩織の声が同時に聞こえる。
もうそれは初めから激しかった。
バック特有のパンパンパンパンって乾いた音。
すぐに詩織は、『あっだめもうイクっ!イクっ!あっ、だめ!あっあっあぁっ!』と大きな声で喘いでいた。もう下の階だから聞こえるとかいうレベルじゃなくて、家の外まで漏れているんじゃないかって心配なくらい。
『あっいくっ!あっイクっ!・・・あっあっあっあっ!イクイクイクっ!・・・イっ、ちゃうっ!・・・ああああああっ!』それで『はっ、はっ、はっ、』って犬みたいな詩織の息遣いが聞こえてきて、その間は“パンパン”って音は止んでいた。
詩織はその間、掠れた、でも甘い声で
『・・・口で、イって、欲しい。』と言った
「なんで?」と小声の翔太
『・・・・・・気持ちよく、してあげたいから・・』
「飲んでくれる?」
数秒間が空いて、詩織は呟くように『・・・・・・わかんない。』と答えた。
(ちなみに俺のは飲んでくれたことは有ることは有るがでも数えるくらいだ。)
「飲みたい?」相変わらず優しい口調の翔太
『・・・飲まないよ。』
こっからパン、パン、とピストンの音がゆっくり再開した
『あっ・・・んっ・・・はっ、あっ、そこ・・・すごい。』
「飲みたい?」
『あっ、ん・・・わかんない・・・ってばぁ・・・あっ、はぁっ・・・ん』
そこからピストンの音がすごく激しくなって、パシンッ!パシンッ!パシンッ!って感じになった。
一回一回のストロークが長い感じがした。『あぁんっ!はぁっ!あっんっ!ああっ!・・・やだっ、すごっ!ああぁっ!』、翔太が「なぁ、飲みたいん?」と重ねて詩織に問いかける。
『やっ、だぁ・・・』
「な?」
『の、飲みたぁい・・・』
俺はここで愕然とする。
「ちゃんと言えよ」と翔太が詩織に命令をする。ここで、“パンパンパンっ!”っと回転数が上がったピストンになってくる。『あっ!あっ!あっ!おくっ!あっ!すごっ・・・・・・・翔太君の、飲み、たい・・・・・・あんっ!あんっ!あぁんっ』
この途端に、軽いパニック状態になった俺は部屋を出て、何故か家の外へ出てしまった。
俺は、しばらく玄関先で頭を抱えて座っていた。しかし、やっぱり気になって、勃起も収まらなかったから、自分でも馬鹿かと思うけれどベランダをよじ登った。
完全に最後までは登れなかったけれど、塀の上に乗ってぐいっと首伸ばして部屋の中の様子を伺う。するとカーテンの隙間から仁王立ちしている翔太の腰の前に詩織が顔を密着させているのが見えた。翔太の背中が見えて、詩織の顔が斜めに見える。
詩織の両手は翔太のケツにあてがわれていて、すごい勢いで首が前後に動いていた。それで数分後、翔太の手が詩織の頭に置かれると、その首がぴたっと止まって、両手がゆっくりと翔太の背中と腰をさするように動いた。
数秒後に詩織の顔が離れると、笑顔で翔太を見上げて、見せ付けるみたいに舌をべぇって出している。それでまた翔太の腰に顔を密着させていた。(このエロチックな光景に俺は完全に打ちのめされた。心も体も冷えて、ゆっくりと下に降りていく。)
俺は家に入って、堪らずに、詩織のスマーとフォンにかけた。6~7度のコールでやっと出た。俺が「いつまでしてんの!」とだけ告げて即切った。
リビングルームで待っていると、詩織がばたばたと降りてきて、俺の胸の中に飛び込んできた。『怒ってる?』と小悪魔的な顔で言うものだから、俺がたまらず詩織にキスをしようとすると、詩織の『ごめん、口に出された・・・』と申し訳なさそうな言い訳をする。(嘘を付け!詩織自ら望んでフェラチオしていたくせに白々しい)
それで、「飲んだのか?」と苛ついていた俺は責めるような口調になった。詩織は無言で俺を見上げながら、首を横に振った。俺はそれを信じて強引にキスをする。でも口の中はめっちゃ精子臭かった。
俺は階下に降りてきた翔太を速攻で帰して詩織を抱いた。
バックでガンガン突きながらもう1回「飲んだのか?」と尋ねたら、詩織は、ひぃひぃ喘ぎながら、『ごめんなさい』と謝った。1回戦が終わってちょっと落ち着いた後に詩織が今度は真剣に謝ってきた。
「本当にごめんなさい」と頭を下げる。
詩織に、『その場の空気に流されちゃって、調子に乗っちゃったんだと思う。』と、真剣な顔で謝られた。その時、俺は1回射精をして落ち着いていた。静かに、「味はどうだった?」と聞くと、詩織は、まだ怒られていると勘違いをしたみたいで、神妙な顔になり、『苦かった・・・です。』と、ぽつりと言った。
それで俺は「怒ってないよ」と詩織の頭をぽんぽんすると、詩織はほっとしたのかちょっと笑みを浮かべながらも、やっぱり少し神妙な顔で、『うん・・・でもやっぱり、わたし調子に乗りすぎた、と思う。ごめんなさい。』と再度謝ってきた。
その晩は、パイズリも詩織からしてきた。『あいつにね、胸で挟めって言われたの・・・本当うざいよね。』と子供の悪戯に苦笑いする感じで笑いながら、「拓海も、こういうの興味あるの?」って聞かれた。
その時は1回戦が終わって俺は若干賢者タイムだったし、さっきの嫉妬もあったのだと思うが「別に」って冷たく言ってしまった。詩織は『あはは。だよね・・・』と笑いながらもしょぼんとしていた。
それでもその後2回戦になって、フェラチオをされている時に、やっぱり『詩織最高!』なモードになっていた俺がパイズリをお願いすると、“ぱぁ”って笑顔を咲かせてパイズリをしてくれた。人生初のパイズリがとても気持ち良かった。気持ちが良いっていう以上に征服感が満たされた。
パイズリをしながら上目遣いで、『翔太君にはちょっと挟んだだけだよ。』と、そう言ってきた詩織に対して、(俺はなんだか小ずるい感じがして微妙にむかついたのだけどほんと惚れた弱味だと思う。)
やっぱり詩織のことが大好きで、それが余計に愛くるしく見えて押し倒した。
その後も詩織はしきりに、『ちょっとしただけだよ。全然動かしてない。』と(嘘を)繰り返していた。あとあまりに手馴れている感じだったので、(なぜなら挟みながら亀頭をちろちろ舐めていた)
「誰に教えてもらった?」とちょっとキツメの口調で問いただしたら、『・・・元彼』と素直に言われてそこでまた俺は欝勃起になる。「誰?」、『大学の時の先輩で清水って人』(うわ知り合いじゃん・・・付き合っていたのかよ・・・と何気にこの日一番の欝ポイントでした。)
あれから1週間が過ぎた。〖もうこんなことやめとうこうかな?〗でも〖この興奮は捨てられないよな〗と俺が心のうちで葛藤していたところに、詩織のほうから暫くこのプレイは『止めたい』と申し出があった。
理由(わけ)を聞くと、『友達がねエステティックの仕事やっていて、割引してくれるから通おうと思うの。』それでどうして一時中止なのかと聞いたら、『折角綺麗になるんだから、たっくんに独り占めしてほしい。』と照れ笑いを浮かべながら言われた。
俺は、あの晩むかついたのはどこ吹く風で、やっぱり詩織に惚れた俺の負けだなと思いました。というわけでプレイ(貸し出し)はしばらく休むことになる。
正直に言えばこのプレイに自分からはブレーキが掛けられないほどにハマッてきたので“助かった”という思いです。(詩織自身も翔太とのセックスに溺れてしまったことへの自制があったかも?)
8-③
「でも?」
『舐めたくなる、かも・・・とか言っちゃたりして~』
「ふ~ん。あ、それいい・・・なぁ、口だけでして」
『ん・・・口だけ派なん?』
「だけ派。拓海は?」
『もう~そいうのは聞かないの!』って詩織の声が聞こえる。
それから翔太が笑って、フェラチオの音が続いた。
詩織が翔太のをしゃぶる音の合間合間にこんな会話をする。
『翔太君ってさ、絶対ヤリチンだよね。』
普段はサバサバしつつも下ネタは基本的にNGの詩織が『ヤリチン』なんて言葉を使ったので、俺は興奮した。
「なんで?」
『別にぃ。』
「な?しよっか?」
『ん~・・・まだ。』
「まだ?」
『もうちょっと、してたい・・・』
「フェラ大好きなんだね~」と翔太が茶化す。
『だって、すごいカチカチなんだもん~』
「硬いと舐めたい?」
『わかんない・・・でも、“うわ”ってなる。』
「なんだよ『うわ』って」
『なんだろ・・・すごい!って感じ?あとね・・』
「うん」
詩織が『気持ち良くしてくれて、ありがとう、いつも、って感じなの。』
「ふーん」
“チュパ、チュパ”とやらしい音させながら、こんな会話をしているのを聞かせられて、俺は凹みつつもぎんぎんにちんこが勃起をしていた。心はマジで凹むのだけど、逆に勃起具合がすごくなる。(この快感をしばらくは抜け出せそうにないなと思う。)
「な?入れるよ」
『・・・うん。』
「後ろむいて」
『えー、やだ』と詩織が拒否をする。
「いいだろ」
『や~だ』
「なんで?」
『・・翔と・・キス、しながらしたいから。』
「はいはい」
ぎっぎっ、とベッドが軽く軋む音
『だってだって・・・翔、キス上手なんだもん。』と翔太を咎めるような、というか誰かに言い訳してる感じの詩織の口調。
「はいはい」
『「はい」は一回・・・あっ』
素の口調から、一気に甘い声が出た
ぎっぎっぎ、っとゆったり床が揺れる音
『あっ、あっ、あっ・・・あーもう・・・気持ち良い・・・・あっ!あっ!あんっ!』
「いいのか?」
『や、っだ、もう・・・・・あっ!あっ!あっ!あっ!』
ベッドがギシギシ激しく揺れだした。
『あっ!あっ!あっ!・・・す、すごっ、きも、ちいいっ!あんっ!あんっ!あぁんっ!』
俺もちんこを扱(しご)く。だけど射精はしない。この後に詩織を抱きまくりたいって願望もあるし、“二人のセックス”でのオナニーによって射精をすると、虚脱感っていうか後悔みたいなので絶望的な感じになるからだ。
賢者タイムになって性欲がなくなったら我に返って、詩織が親友とセックスをしているのなんて自殺レベルで凹むだけなのでブレーキをかけ続けた。
『あんっ!あんっ!あんっ!・・・はぁ、はぁ・・・ね、ねぇ?・・』
「ん?」
『チュウして!』
「ん」
ギシギシとベッドを軋ませる音が鳴りながら、「ふぅっ、ふぅっ、ふぅっ」と“ぺちゃぺちゃ”した音と、くぐくもった声が同時に聞こえてきた。「あ、やべ・・・逝きそぅ」挿入してまだ1分くらいだった。今までと比べると全然早い。『んっ、んっ、はぁっ、ん・・・ほ、ほんと?』
翔太が「なんか、今日、おれ早いかも」、『えへへ・・・いいよ、出して1』と詩織が言うと
下から蟹バサミしたのだろうか、翔太は「うわ、捕まった」と笑う。直接見たくて仕方なかった。
外に出てベランダ上れば見えるかなと、俺は真剣に考えた。
『逃がしませんよ。』、「詩織えっろ~」と二人でクスクス笑ってその直後、明らかにキスをしている感じで、“ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ”て音。またギシギシ音もする。
『あっ、あんっ・・・あっ!あっ!・・・ね、ねぇ?気持ち良い?』
「やばいかも」
『ほ、ほんと?・・・あっ、ああぁっ・・・やだ、なんか、嬉しい。』
「ん?」
『あっ!あっ!んっ!・・・あ、あとで・・・またフェラ、していい?』
「いいけど。そんなにしたいの?」と翔太。
『・・・したい。』って詩織は答えていた。
ここでギシギシという音が激しくなった。『あぁっ!あっ!んっ!あぁんっ!・・・はっ、はっ、はっ、・・・いつも、気持ち良く、してくれるから、あっ、あぁんっ・・・フェラ、したく・・・なる・・・あんっ!あんっ!』
俺はここで抜きたくて仕方がなかったけど、そうしてしまったら、尋常じゃないほど凹むのはわかっていたのでぐっと我慢をする。さっきまで俺に甘えていた詩織が、他の男にここまで尽くしたがるのが分からなかった。
それと同時に、もう身悶えするほどに激しく嫉妬をした。〖なんでだよ!?なんでだよ!?〗って頭の中でむかつきながらも、今すぐ階段を昇って、こんなプレイを止めて詩織を連れ去りたくなる。
翔太が「ああ、逝くっ」、『う、うんっ!イって!イって!』そして、ぴたっと音が止まる。ちょっと遅れて「はぁ~~・・・」と気持ち良さそうな翔太の声。
遠慮がちに詩織が『・・・ねぇ・・・チュウ・・・』と、せがむ。やはり、“ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ”、とキスの音。正常位で下からがっちりホールドされ、何度もキスを繰り返しながら、コンドームつきとはいえ詩織の中で射精している翔太に俺は劣等感を憶える。
どっちの声ともわからない「はぁ・・」って声が聞こえて、ぎっ、ぎっ、っとベッドが微かに揺れる。
詩織の『おっそうじ、おっそうじ』と語尾に音符マークがつきそうな声。『はい。こっち座って。』と楽しそうな詩織の声が続いて聞こえてきた。
その後に聞こえる、丁寧に、でもやらしくやっているのが簡単に想像出来るようなフェラチオの音。
詩織の『このまま、またおっきくしていい~?』と甘い囁き。「いいよ」やがて、“じゅっ、じゅっ、じゅっ”、と下品なくらい激しいフェラチオの音が聞こえてきた。
「ちょっとパイズリしてみてよ」と翔太。
詩織が『えー?・・・拓海にもしたことない・・・』と躊躇する。
「別にいいじゃん」
『んー・・・それはだめ、かな?』
「じゃあ、ちょっと、挟むだけ」
『えー?もう・・・・・・うんっ』
翔太は「うわっ、すげえ。ちんこ隠れた」と笑う。
(くそっ俺はしてもらった事ないのに)
『はいおしまいね。』
「もうちょい」
『だ~め~』
また、“じゅっ、じゅっ、じゅっ”、っとフェラチオの音。「ああ、もう1回したくなってきた・・・する?」ちょっと大袈裟な感じで「ぷはぁっ」って音がして、
『翔太君は?・・・したいの?』
「したい」と即答
ふふふ、と詩織が笑って「詩織は?」と翔太が尋ねる
『しても・・・いいかな?』
「まだ時間大丈夫だよな?」
『1回目早かったもんねー』
「うるせ・・・じゃ、バックで」
『うん』
ごそごそとした音
「よっ、と」って翔太の声と
『あんっ』って詩織の声が同時に聞こえる。
もうそれは初めから激しかった。
バック特有のパンパンパンパンって乾いた音。
すぐに詩織は、『あっだめもうイクっ!イクっ!あっ、だめ!あっあっあぁっ!』と大きな声で喘いでいた。もう下の階だから聞こえるとかいうレベルじゃなくて、家の外まで漏れているんじゃないかって心配なくらい。
『あっいくっ!あっイクっ!・・・あっあっあっあっ!イクイクイクっ!・・・イっ、ちゃうっ!・・・ああああああっ!』それで『はっ、はっ、はっ、』って犬みたいな詩織の息遣いが聞こえてきて、その間は“パンパン”って音は止んでいた。
詩織はその間、掠れた、でも甘い声で
『・・・口で、イって、欲しい。』と言った
「なんで?」と小声の翔太
『・・・・・・気持ちよく、してあげたいから・・』
「飲んでくれる?」
数秒間が空いて、詩織は呟くように『・・・・・・わかんない。』と答えた。
(ちなみに俺のは飲んでくれたことは有ることは有るがでも数えるくらいだ。)
「飲みたい?」相変わらず優しい口調の翔太
『・・・飲まないよ。』
こっからパン、パン、とピストンの音がゆっくり再開した
『あっ・・・んっ・・・はっ、あっ、そこ・・・すごい。』
「飲みたい?」
『あっ、ん・・・わかんない・・・ってばぁ・・・あっ、はぁっ・・・ん』
そこからピストンの音がすごく激しくなって、パシンッ!パシンッ!パシンッ!って感じになった。
一回一回のストロークが長い感じがした。『あぁんっ!はぁっ!あっんっ!ああっ!・・・やだっ、すごっ!ああぁっ!』、翔太が「なぁ、飲みたいん?」と重ねて詩織に問いかける。
『やっ、だぁ・・・』
「な?」
『の、飲みたぁい・・・』
俺はここで愕然とする。
「ちゃんと言えよ」と翔太が詩織に命令をする。ここで、“パンパンパンっ!”っと回転数が上がったピストンになってくる。『あっ!あっ!あっ!おくっ!あっ!すごっ・・・・・・・翔太君の、飲み、たい・・・・・・あんっ!あんっ!あぁんっ』
この途端に、軽いパニック状態になった俺は部屋を出て、何故か家の外へ出てしまった。
俺は、しばらく玄関先で頭を抱えて座っていた。しかし、やっぱり気になって、勃起も収まらなかったから、自分でも馬鹿かと思うけれどベランダをよじ登った。
完全に最後までは登れなかったけれど、塀の上に乗ってぐいっと首伸ばして部屋の中の様子を伺う。するとカーテンの隙間から仁王立ちしている翔太の腰の前に詩織が顔を密着させているのが見えた。翔太の背中が見えて、詩織の顔が斜めに見える。
詩織の両手は翔太のケツにあてがわれていて、すごい勢いで首が前後に動いていた。それで数分後、翔太の手が詩織の頭に置かれると、その首がぴたっと止まって、両手がゆっくりと翔太の背中と腰をさするように動いた。
数秒後に詩織の顔が離れると、笑顔で翔太を見上げて、見せ付けるみたいに舌をべぇって出している。それでまた翔太の腰に顔を密着させていた。(このエロチックな光景に俺は完全に打ちのめされた。心も体も冷えて、ゆっくりと下に降りていく。)
俺は家に入って、堪らずに、詩織のスマーとフォンにかけた。6~7度のコールでやっと出た。俺が「いつまでしてんの!」とだけ告げて即切った。
リビングルームで待っていると、詩織がばたばたと降りてきて、俺の胸の中に飛び込んできた。『怒ってる?』と小悪魔的な顔で言うものだから、俺がたまらず詩織にキスをしようとすると、詩織の『ごめん、口に出された・・・』と申し訳なさそうな言い訳をする。(嘘を付け!詩織自ら望んでフェラチオしていたくせに白々しい)
それで、「飲んだのか?」と苛ついていた俺は責めるような口調になった。詩織は無言で俺を見上げながら、首を横に振った。俺はそれを信じて強引にキスをする。でも口の中はめっちゃ精子臭かった。
俺は階下に降りてきた翔太を速攻で帰して詩織を抱いた。
バックでガンガン突きながらもう1回「飲んだのか?」と尋ねたら、詩織は、ひぃひぃ喘ぎながら、『ごめんなさい』と謝った。1回戦が終わってちょっと落ち着いた後に詩織が今度は真剣に謝ってきた。
「本当にごめんなさい」と頭を下げる。
詩織に、『その場の空気に流されちゃって、調子に乗っちゃったんだと思う。』と、真剣な顔で謝られた。その時、俺は1回射精をして落ち着いていた。静かに、「味はどうだった?」と聞くと、詩織は、まだ怒られていると勘違いをしたみたいで、神妙な顔になり、『苦かった・・・です。』と、ぽつりと言った。
それで俺は「怒ってないよ」と詩織の頭をぽんぽんすると、詩織はほっとしたのかちょっと笑みを浮かべながらも、やっぱり少し神妙な顔で、『うん・・・でもやっぱり、わたし調子に乗りすぎた、と思う。ごめんなさい。』と再度謝ってきた。
その晩は、パイズリも詩織からしてきた。『あいつにね、胸で挟めって言われたの・・・本当うざいよね。』と子供の悪戯に苦笑いする感じで笑いながら、「拓海も、こういうの興味あるの?」って聞かれた。
その時は1回戦が終わって俺は若干賢者タイムだったし、さっきの嫉妬もあったのだと思うが「別に」って冷たく言ってしまった。詩織は『あはは。だよね・・・』と笑いながらもしょぼんとしていた。
それでもその後2回戦になって、フェラチオをされている時に、やっぱり『詩織最高!』なモードになっていた俺がパイズリをお願いすると、“ぱぁ”って笑顔を咲かせてパイズリをしてくれた。人生初のパイズリがとても気持ち良かった。気持ちが良いっていう以上に征服感が満たされた。
パイズリをしながら上目遣いで、『翔太君にはちょっと挟んだだけだよ。』と、そう言ってきた詩織に対して、(俺はなんだか小ずるい感じがして微妙にむかついたのだけどほんと惚れた弱味だと思う。)
やっぱり詩織のことが大好きで、それが余計に愛くるしく見えて押し倒した。
その後も詩織はしきりに、『ちょっとしただけだよ。全然動かしてない。』と(嘘を)繰り返していた。あとあまりに手馴れている感じだったので、(なぜなら挟みながら亀頭をちろちろ舐めていた)
「誰に教えてもらった?」とちょっとキツメの口調で問いただしたら、『・・・元彼』と素直に言われてそこでまた俺は欝勃起になる。「誰?」、『大学の時の先輩で清水って人』(うわ知り合いじゃん・・・付き合っていたのかよ・・・と何気にこの日一番の欝ポイントでした。)
あれから1週間が過ぎた。〖もうこんなことやめとうこうかな?〗でも〖この興奮は捨てられないよな〗と俺が心のうちで葛藤していたところに、詩織のほうから暫くこのプレイは『止めたい』と申し出があった。
理由(わけ)を聞くと、『友達がねエステティックの仕事やっていて、割引してくれるから通おうと思うの。』それでどうして一時中止なのかと聞いたら、『折角綺麗になるんだから、たっくんに独り占めしてほしい。』と照れ笑いを浮かべながら言われた。
俺は、あの晩むかついたのはどこ吹く風で、やっぱり詩織に惚れた俺の負けだなと思いました。というわけでプレイ(貸し出し)はしばらく休むことになる。
正直に言えばこのプレイに自分からはブレーキが掛けられないほどにハマッてきたので“助かった”という思いです。(詩織自身も翔太とのセックスに溺れてしまったことへの自制があったかも?)
8-③
壊れかけた二人 第8章②
8-②
食事(プラスしてワインを飲む)のあとで、いつもの通りふたりが階段を上がって行く。それで俺がいつもの部屋に待機しようとすると突然、上からどたどたと階段を降りる音がした。
詩織が小走りで俺に寄って抱きついてきた。『あのね。声とか出るけど、絶対にわざと出してるだけだからね。』と、さらに『後で絶対絶対いっぱいしようね?」と、か俺の腕の中で赤らめた頬をにこにこさせながら猫のように身体をうねうねさせながら甘ったるい言葉で言ってきて、指きりげんまんもさせられる。
それから詩織は俺にキスをすると、悪戯っ子みたいな表情で、『ね~今から二人でホテルへ行っちゃおうか?』と、上目遣いで言った。俺が「そりゃ流石に翔太が可哀想だよ」と、笑うと『え~、別にいいじゃんあんなのさ。』と、詩織も笑う。そんな会話をして詩織はまた階段上がって行った。
(この時に、詩織はエロイモードへスイッチが入ったのだと思う。)
2階からは翔太の「ど~したん?」と、声に、詩織は『関係無くない?』と冷たいツンデレな返答をする。それからずっと無音で5分くらいすると、「・・・ん、ふぅ・・・」って、詩織の甘い感じの吐息が聞こえてくる。すぐにそれは「あぁっ・・・あ、あぁっ」と、苦しそうな喘ぎ声に変わっていった。
我慢をしているのだけど、思わず漏らしてしまったという声だったと思う。ただ、床やベッドが軋む音が全く無かったから挿入中では無いことはっきりわかった。でも“クチュクチュ”って音はしていたから手マン(手指を使った女性器への愛撫を指す俗称。手と、女性器を意味する俗語「おまんこ」(略称・マン)の合成語)をしていたのだろう。
『ああっ、あっ、あっ、あっ・・・はぁっ、ん、あっあっ』って、ひとしきり喘ぐと、掠れた声で詩織が『ちょ、ちょっと』と、言った。
翔太が「何?」と、尋ねる。『・・・はぁっ、ん・・・キ、キス、して』と、詩織が甘えて言った。この言葉に誇張じゃなくて痛いくらいに俺は欝勃起をした。どうもキス関連と、詩織が自分からねだるのが俺のツボにはまるらしい。
それから詩織は『んんっ、んっ、ふぅっ、んっ』という感じのくぐくもった喘ぎ声になった。“ぷちゅ、ぷちゅ”、って感じの音も聞こえてくる。
詩織は『あ、だめ・・・やだ・・・あっ、あっ、あっ』と喘ぐ。
「逝きそう?」
『あ、うん、あ、やだ・・・やだ、あ、あ、あ・・』
俺は、ふたりがどんな体勢で手マンしながらキスをしたり会話をしたりしているのかが滅茶苦茶気になった。翔太が詩織を後ろから抱きかかえて座っているのか?それとも詩織が寝そべっているのか?やっぱり実際に目の前で見たいと思った。(それが例え胸が圧迫される光景であったとしてもだ。)
『あっ、あっ、あっ、ね、ねぇ?もう、しようよ・・・あっあっあっああぁんっ!・・・し、しよ。ね?』
詩織の声は我慢出来ない、って感じでもうかなり大きかった。(事前に俺へ声を出すと宣言しているせいなのか?)それとは対照的に翔太は普通のテンションで、「なにを?」って、からかう感じで詩織に尋ねる。
『ばっ、ばか!・・・あっ、んっんっ・・・え、えっちぃ・・・』
「したいん?」
『し、したいの・・・あっ、あぁっ、あっ、あっ』
「このちんこ欲しいのか?」とS調の翔太。
『も、もう・・・やだっ・・・・あぁ、んっ、はぁ・・』そう言いながら数秒後に詩織が
『はぁ、はぁ、はぁ・・・ん・・・・・・・欲しい。』と、言っちゃう。
「ちゃんと誰と何をしたいか言えって!」と、翔太の口調はドSにUPした。詩織の息はすごく荒くてずっとはぁはぁ言っている状態。その後、“くちゅくちゅっ”と音が明らかに激しくなって、詩織の喘ぎ声も比例をしていった。
『あぁっ!あっ!だめっ!あっ!あっ!だめっ!』から、『い、いれてっ、あ、だめ、ああぁっ、も、もういれ・・・て、よ』と、ヒートアップ。そこでくちゅくちゅ音が一旦止んで聞こえてくるのは詩織の荒い気遣いだけ。
10秒くらいそんな感じで、『・・・もうっ!』と呆れる感じで笑う詩織の声がした。続けて詩織は『セックスしたい。翔太君とね。』って拗ねるような感じで、でもはっきりとした口調で言った。
翔太が「う~い」ってわざと低くした感じで返事をして、
「でも詩織1回いっとこっか?」と続けて言った。
『え?あ、え?やだ・・・あっ、だ、、め・・・あぁ、あっ、あっ、あああ・・』
(詩織は手マンだけで身悶えていた。)
また、“クチュクチュ”と激しく音が鳴った。
『あっ、あっ、ああっ、だめ、あ、』
「ほら詩織逝っとけって!」
『や、やだぁ・・・・・・が良いの。』
「は?」また音が止まる。
『・・・んっ、やん・・・・・・おちんちんが、良い。』
「もっかい」
『おちんちん、で、イキたい。』
「ちゃんと言えっよ」と翔太が命令をする。詩織はやはり拗ねるような口調で、
『翔太君の、おちんちん欲しい・・・・・・馬鹿。』と言った。
翔太は「だーめ。ばかって言うな!」と言って、また激しく“クチュクチュ”と水音が鳴り出した。
『あ、え?ごめん・・・あっ、あっ、ああっ・・い、いじわる!もうっ!・・・あ、だめだめ・・・っくぅっ!!!』詩織が一際大きな声を出すとまた無音になった。
その直後詩織の『ひぃっ、ひぃっ、ひぃっ』ってまるで妊婦みたいな呼吸音が聞こえた。「良くいけました!」と翔太が冷やかす。暫くすると『・・・ほ、ほんと、いじわるだよね。』とは言いながらも、楽しそうな感じの詩織。
それから二人がクスクス笑う声がして、“ちゅっ、ちゅっ”、って音が長く続いた。
「詩織ってキス好きだよな」
『え~、そうかな~?』
そんな会話があって、また1分くらい“ちゅっちゅ”と、それから切なそうっていうか、甘える感じの口調で、『・・・ねぇ・・・口でしてもいい?』と詩織。「いいよ」ごそごそとした音と同時に詩織の『えへへ、かちかち~』って声がする。
いやらしく“チュパチュパ”と音が聞こえてきた。最初から全速全開って感じ。
『ん、やぁ・・・ほんと・・・硬い。』
「硬いの好きだろ?」と翔太
『しらない・・・でもね・』
8-②
食事(プラスしてワインを飲む)のあとで、いつもの通りふたりが階段を上がって行く。それで俺がいつもの部屋に待機しようとすると突然、上からどたどたと階段を降りる音がした。
詩織が小走りで俺に寄って抱きついてきた。『あのね。声とか出るけど、絶対にわざと出してるだけだからね。』と、さらに『後で絶対絶対いっぱいしようね?」と、か俺の腕の中で赤らめた頬をにこにこさせながら猫のように身体をうねうねさせながら甘ったるい言葉で言ってきて、指きりげんまんもさせられる。
それから詩織は俺にキスをすると、悪戯っ子みたいな表情で、『ね~今から二人でホテルへ行っちゃおうか?』と、上目遣いで言った。俺が「そりゃ流石に翔太が可哀想だよ」と、笑うと『え~、別にいいじゃんあんなのさ。』と、詩織も笑う。そんな会話をして詩織はまた階段上がって行った。
(この時に、詩織はエロイモードへスイッチが入ったのだと思う。)
2階からは翔太の「ど~したん?」と、声に、詩織は『関係無くない?』と冷たいツンデレな返答をする。それからずっと無音で5分くらいすると、「・・・ん、ふぅ・・・」って、詩織の甘い感じの吐息が聞こえてくる。すぐにそれは「あぁっ・・・あ、あぁっ」と、苦しそうな喘ぎ声に変わっていった。
我慢をしているのだけど、思わず漏らしてしまったという声だったと思う。ただ、床やベッドが軋む音が全く無かったから挿入中では無いことはっきりわかった。でも“クチュクチュ”って音はしていたから手マン(手指を使った女性器への愛撫を指す俗称。手と、女性器を意味する俗語「おまんこ」(略称・マン)の合成語)をしていたのだろう。
『ああっ、あっ、あっ、あっ・・・はぁっ、ん、あっあっ』って、ひとしきり喘ぐと、掠れた声で詩織が『ちょ、ちょっと』と、言った。
翔太が「何?」と、尋ねる。『・・・はぁっ、ん・・・キ、キス、して』と、詩織が甘えて言った。この言葉に誇張じゃなくて痛いくらいに俺は欝勃起をした。どうもキス関連と、詩織が自分からねだるのが俺のツボにはまるらしい。
それから詩織は『んんっ、んっ、ふぅっ、んっ』という感じのくぐくもった喘ぎ声になった。“ぷちゅ、ぷちゅ”、って感じの音も聞こえてくる。
詩織は『あ、だめ・・・やだ・・・あっ、あっ、あっ』と喘ぐ。
「逝きそう?」
『あ、うん、あ、やだ・・・やだ、あ、あ、あ・・』
俺は、ふたりがどんな体勢で手マンしながらキスをしたり会話をしたりしているのかが滅茶苦茶気になった。翔太が詩織を後ろから抱きかかえて座っているのか?それとも詩織が寝そべっているのか?やっぱり実際に目の前で見たいと思った。(それが例え胸が圧迫される光景であったとしてもだ。)
『あっ、あっ、あっ、ね、ねぇ?もう、しようよ・・・あっあっあっああぁんっ!・・・し、しよ。ね?』
詩織の声は我慢出来ない、って感じでもうかなり大きかった。(事前に俺へ声を出すと宣言しているせいなのか?)それとは対照的に翔太は普通のテンションで、「なにを?」って、からかう感じで詩織に尋ねる。
『ばっ、ばか!・・・あっ、んっんっ・・・え、えっちぃ・・・』
「したいん?」
『し、したいの・・・あっ、あぁっ、あっ、あっ』
「このちんこ欲しいのか?」とS調の翔太。
『も、もう・・・やだっ・・・・あぁ、んっ、はぁ・・』そう言いながら数秒後に詩織が
『はぁ、はぁ、はぁ・・・ん・・・・・・・欲しい。』と、言っちゃう。
「ちゃんと誰と何をしたいか言えって!」と、翔太の口調はドSにUPした。詩織の息はすごく荒くてずっとはぁはぁ言っている状態。その後、“くちゅくちゅっ”と音が明らかに激しくなって、詩織の喘ぎ声も比例をしていった。
『あぁっ!あっ!だめっ!あっ!あっ!だめっ!』から、『い、いれてっ、あ、だめ、ああぁっ、も、もういれ・・・て、よ』と、ヒートアップ。そこでくちゅくちゅ音が一旦止んで聞こえてくるのは詩織の荒い気遣いだけ。
10秒くらいそんな感じで、『・・・もうっ!』と呆れる感じで笑う詩織の声がした。続けて詩織は『セックスしたい。翔太君とね。』って拗ねるような感じで、でもはっきりとした口調で言った。
翔太が「う~い」ってわざと低くした感じで返事をして、
「でも詩織1回いっとこっか?」と続けて言った。
『え?あ、え?やだ・・・あっ、だ、、め・・・あぁ、あっ、あっ、あああ・・』
(詩織は手マンだけで身悶えていた。)
また、“クチュクチュ”と激しく音が鳴った。
『あっ、あっ、ああっ、だめ、あ、』
「ほら詩織逝っとけって!」
『や、やだぁ・・・・・・が良いの。』
「は?」また音が止まる。
『・・・んっ、やん・・・・・・おちんちんが、良い。』
「もっかい」
『おちんちん、で、イキたい。』
「ちゃんと言えっよ」と翔太が命令をする。詩織はやはり拗ねるような口調で、
『翔太君の、おちんちん欲しい・・・・・・馬鹿。』と言った。
翔太は「だーめ。ばかって言うな!」と言って、また激しく“クチュクチュ”と水音が鳴り出した。
『あ、え?ごめん・・・あっ、あっ、ああっ・・い、いじわる!もうっ!・・・あ、だめだめ・・・っくぅっ!!!』詩織が一際大きな声を出すとまた無音になった。
その直後詩織の『ひぃっ、ひぃっ、ひぃっ』ってまるで妊婦みたいな呼吸音が聞こえた。「良くいけました!」と翔太が冷やかす。暫くすると『・・・ほ、ほんと、いじわるだよね。』とは言いながらも、楽しそうな感じの詩織。
それから二人がクスクス笑う声がして、“ちゅっ、ちゅっ”、って音が長く続いた。
「詩織ってキス好きだよな」
『え~、そうかな~?』
そんな会話があって、また1分くらい“ちゅっちゅ”と、それから切なそうっていうか、甘える感じの口調で、『・・・ねぇ・・・口でしてもいい?』と詩織。「いいよ」ごそごそとした音と同時に詩織の『えへへ、かちかち~』って声がする。
いやらしく“チュパチュパ”と音が聞こえてきた。最初から全速全開って感じ。
『ん、やぁ・・・ほんと・・・硬い。』
「硬いの好きだろ?」と翔太
『しらない・・・でもね・』
8-②
ナナとカオル Black Label 4 (白泉社文庫)
ナナとカオル Black Label 4 (白泉社文庫) (2014/01/31) 甘詰留太 商品詳細を見る |
壊れかけた二人 第8章①
≪第8章 中断 SとMの気配≫
8-①
先に翔太との後日談を書いておく。後日になって「この前(11/18)はなんか悪かったな」と謝ってきた。勿論(もちろん)翔太に対して怒りとかあるわけもなく(ただうらやましかっただけだ。)、俺は「むしろ興奮したよ。」と素直に伝えると、「お前はすげえな」と翔太は笑っていた。
話をその時に戻すと、その後いつもみたいにセックス、という流れだったのだが、その直前に射精していたこともあったし、多少なりともショックは残っていたので中々起たなかった。
そんな中、お互い裸になってベッドで抱き合っているだけみたいな時間があって、俺は《例の発言(翔太君のが良い)》を問いただそうと思いつつも実行できずに、変な気まずい無言の時間が流れていった。
そうしたら詩織の方から、『なんか今日ね、わたし 翔太君のが気持ち良いって言っちゃった。』と自分からあっさり告白をしてきた。俺はびっくりしてしまって「お、おう、そうか」と何故か逆に落ち着き払った演技をしてしまった。
『ごめんね?』と苦笑いで謝られて男のプライドはずたずたになる。意を決して俺は「実際のとこどうなん?」と質問してみた。『え?ん~、あれじゃない?変なことしているから、それでドキドキしちゃって喋っているだけだよ。』と詩織は少し弁解気味にそう言った。(俺としては納得できないのだが、これはこれで詩織の本音だと思う。)
このプレイをしてから気付いたことがあるが、詩織は、俺や翔太が「どちらのが大きいか?」とか「どちらのが気持ち良いか?」なんてことを気にすることが、すごく不思議で仕方ないらしい。『どちらが“大きかろうが気持ち良かろうが”そんな事を気にすること自体がナンセンス。』というような事を詩織に直接言われたこともある。
『どっちでもいいじゃん。わたしが好きなのは拓海だけだし、そりゃHしちゃったら、多少は気持ち良いよ。それでも拓海と翔太君を比べることがおかしいレベル。』とは詩織の判断らしい。
とはいえ、それが男にとってのプライドだというのは詩織も理解をしてはいるらしく、一応俺の気持ちを考慮する言動はしてくれていた。
喘ぎ声とかが、あくまで演技と言い張るのもそういう事なのだと思う。ただ、この時ばかりは、正直(『翔太君のが良い。』)に言うべきだと思ったのだろう。もしくは声が俺に聞かれていたのがわかっていたのかもしれない。
とにかくそれで、詩織は自分から告白した後にニコニコ笑いながら、『たっくん、今日はちゃんと2回できるよね?』と迫られた。俺はちゃんと言われたとおりに2回SEXをした。やたらとキスを求められたのは翔太のお膳立てのようで釈然とはしなかったが、それもまた欝勃起の要因となった。
それにやはり詩織からは『チュウして』とは言われなかった。ただ当たり前だけど、翔太には言わないけれど俺には言うという台詞もあって、『好き』とか『愛してる』はそのショックを補うほど言ってきてくれた。勿論俺は生で“中田氏(膣内射精のこと。主に2ちゃんねる用語)”。
そろそろこのプレイにブレーキが必要なのかと思うことがある。しかし、翔太は詩織のことを好きなタイプでもなんでもないと言うし、詩織は翔太について、“セックス以外には興味ない”と断言していることから、まだ俺には〖詩織を取られてしまう〗という焦燥感というか危機感ほどのものが今は無い。
明後日(12/23)は金曜日だけどプレイは休みにした。それは詩織から月半ばに週末(クリスマス)旅行の提案があったからだ。「翔太とH出来ないよ?」って俺が冗談を飛ばしたら、『あーはいはい!そうだね。あー残念だな~』と澄ました顔に棒読みで応えていた。
その後に俺の肩をぽんぽんと叩いてきて、まるで会社のお偉いさんみたいな口調で、『君が詩織を満足させてくれたまえよ。ん?』と言ってきた。俺は木曜日に有給休暇をとり祝日の金曜日をはさんで土曜日まで旅行へ出かけた。とりあえず最近はこんな感じです。
新年になり、予定の金曜日(1/20)の晩のこと『なんか生理が来ちゃったかも~』と詩織が言い出した。既に家に来ていた翔太の方は、詩織とのセックスに執着をしている感じは全然無い。
「あ、そう。お大事に~」とか「姫はじめはおあずけか。」って軽い調子で、普通に三人は晩飯を食ったり、ゲームを遊んだり、なんのこだわりもなくそのまま楽しんでいる様子のまま、おとなしく翔太は帰っていきました。
ただその後、ベッドに入って就寝かと思っていたら、詩織の方から手を俺の身体に伸ばしてきてSEXの催促をした。「生理じゃなかったの?」と聞くと、「えへへ」と詩織は笑うだけで、二人はそのままセックスに突入した。
終わった後に俺が「嘘だったのか?」ともう1回聞くと、詩織は『ごめんね。』と、もじもじしながら謝りました。『“今日は絶対拓海と”って気分だったの。』とのことらしい。(俺はそんなことを言う詩織が今更ながら可愛くて仕方がない。)
そのあとは、ハグしてお互いの耳を甘噛みしあったりして、ずっといちゃついていた。
こういう事がこのプレイを始めて多くなったので、それは単純に嬉しい。(日常のふとした細かいところでお互いの思いやりが増えて、すごく夫婦生活が良い感じなのだ。)
例えば、今までだったら帰っても台所やリビングルームから、『お帰り』と言うだけだったけれど、最近の詩織は、ほぼ確実に玄関先まできて、ニコニコしながら出迎えてくれます。
俺が「翔太とのセックスはスポーツをやっているみたいな感じ?」と聞くと、詩織はすごく納得したように、何度も『うんうん。そうそう。』と頷いていました。
しかし最近、プレイの夜に詩織は胸や脚を強調する服装をする様になってきた。それに金曜日の午後にはお風呂に入っているみたいだし、夕食の時は、化粧もばっちり決めている。翔太に会えるのが嬉しいみたいだ。
それから《嘘生理》の次の週の金曜日(1/27)です。
今度は問題も無く詩織が翔太と6回目のプレイをする事になりました。 8-①
8-①
先に翔太との後日談を書いておく。後日になって「この前(11/18)はなんか悪かったな」と謝ってきた。勿論(もちろん)翔太に対して怒りとかあるわけもなく(ただうらやましかっただけだ。)、俺は「むしろ興奮したよ。」と素直に伝えると、「お前はすげえな」と翔太は笑っていた。
話をその時に戻すと、その後いつもみたいにセックス、という流れだったのだが、その直前に射精していたこともあったし、多少なりともショックは残っていたので中々起たなかった。
そんな中、お互い裸になってベッドで抱き合っているだけみたいな時間があって、俺は《例の発言(翔太君のが良い)》を問いただそうと思いつつも実行できずに、変な気まずい無言の時間が流れていった。
そうしたら詩織の方から、『なんか今日ね、わたし 翔太君のが気持ち良いって言っちゃった。』と自分からあっさり告白をしてきた。俺はびっくりしてしまって「お、おう、そうか」と何故か逆に落ち着き払った演技をしてしまった。
『ごめんね?』と苦笑いで謝られて男のプライドはずたずたになる。意を決して俺は「実際のとこどうなん?」と質問してみた。『え?ん~、あれじゃない?変なことしているから、それでドキドキしちゃって喋っているだけだよ。』と詩織は少し弁解気味にそう言った。(俺としては納得できないのだが、これはこれで詩織の本音だと思う。)
このプレイをしてから気付いたことがあるが、詩織は、俺や翔太が「どちらのが大きいか?」とか「どちらのが気持ち良いか?」なんてことを気にすることが、すごく不思議で仕方ないらしい。『どちらが“大きかろうが気持ち良かろうが”そんな事を気にすること自体がナンセンス。』というような事を詩織に直接言われたこともある。
『どっちでもいいじゃん。わたしが好きなのは拓海だけだし、そりゃHしちゃったら、多少は気持ち良いよ。それでも拓海と翔太君を比べることがおかしいレベル。』とは詩織の判断らしい。
とはいえ、それが男にとってのプライドだというのは詩織も理解をしてはいるらしく、一応俺の気持ちを考慮する言動はしてくれていた。
喘ぎ声とかが、あくまで演技と言い張るのもそういう事なのだと思う。ただ、この時ばかりは、正直(『翔太君のが良い。』)に言うべきだと思ったのだろう。もしくは声が俺に聞かれていたのがわかっていたのかもしれない。
とにかくそれで、詩織は自分から告白した後にニコニコ笑いながら、『たっくん、今日はちゃんと2回できるよね?』と迫られた。俺はちゃんと言われたとおりに2回SEXをした。やたらとキスを求められたのは翔太のお膳立てのようで釈然とはしなかったが、それもまた欝勃起の要因となった。
それにやはり詩織からは『チュウして』とは言われなかった。ただ当たり前だけど、翔太には言わないけれど俺には言うという台詞もあって、『好き』とか『愛してる』はそのショックを補うほど言ってきてくれた。勿論俺は生で“中田氏(膣内射精のこと。主に2ちゃんねる用語)”。
そろそろこのプレイにブレーキが必要なのかと思うことがある。しかし、翔太は詩織のことを好きなタイプでもなんでもないと言うし、詩織は翔太について、“セックス以外には興味ない”と断言していることから、まだ俺には〖詩織を取られてしまう〗という焦燥感というか危機感ほどのものが今は無い。
明後日(12/23)は金曜日だけどプレイは休みにした。それは詩織から月半ばに週末(クリスマス)旅行の提案があったからだ。「翔太とH出来ないよ?」って俺が冗談を飛ばしたら、『あーはいはい!そうだね。あー残念だな~』と澄ました顔に棒読みで応えていた。
その後に俺の肩をぽんぽんと叩いてきて、まるで会社のお偉いさんみたいな口調で、『君が詩織を満足させてくれたまえよ。ん?』と言ってきた。俺は木曜日に有給休暇をとり祝日の金曜日をはさんで土曜日まで旅行へ出かけた。とりあえず最近はこんな感じです。
新年になり、予定の金曜日(1/20)の晩のこと『なんか生理が来ちゃったかも~』と詩織が言い出した。既に家に来ていた翔太の方は、詩織とのセックスに執着をしている感じは全然無い。
「あ、そう。お大事に~」とか「姫はじめはおあずけか。」って軽い調子で、普通に三人は晩飯を食ったり、ゲームを遊んだり、なんのこだわりもなくそのまま楽しんでいる様子のまま、おとなしく翔太は帰っていきました。
ただその後、ベッドに入って就寝かと思っていたら、詩織の方から手を俺の身体に伸ばしてきてSEXの催促をした。「生理じゃなかったの?」と聞くと、「えへへ」と詩織は笑うだけで、二人はそのままセックスに突入した。
終わった後に俺が「嘘だったのか?」ともう1回聞くと、詩織は『ごめんね。』と、もじもじしながら謝りました。『“今日は絶対拓海と”って気分だったの。』とのことらしい。(俺はそんなことを言う詩織が今更ながら可愛くて仕方がない。)
そのあとは、ハグしてお互いの耳を甘噛みしあったりして、ずっといちゃついていた。
こういう事がこのプレイを始めて多くなったので、それは単純に嬉しい。(日常のふとした細かいところでお互いの思いやりが増えて、すごく夫婦生活が良い感じなのだ。)
例えば、今までだったら帰っても台所やリビングルームから、『お帰り』と言うだけだったけれど、最近の詩織は、ほぼ確実に玄関先まできて、ニコニコしながら出迎えてくれます。
俺が「翔太とのセックスはスポーツをやっているみたいな感じ?」と聞くと、詩織はすごく納得したように、何度も『うんうん。そうそう。』と頷いていました。
しかし最近、プレイの夜に詩織は胸や脚を強調する服装をする様になってきた。それに金曜日の午後にはお風呂に入っているみたいだし、夕食の時は、化粧もばっちり決めている。翔太に会えるのが嬉しいみたいだ。
それから《嘘生理》の次の週の金曜日(1/27)です。
今度は問題も無く詩織が翔太と6回目のプレイをする事になりました。 8-①
壊れかけた二人 第7章②
名A壊れかけた二人 第7章②
(「達也と美咲」より改訂)
(「会社の同僚にスワッピングを持ちかけられたんだけど」より改訂)
注意事項 20歳未満の方は内容にアダルトな部分があるのでご遠慮ください。
暫くすると、二人が全裸!で、手を繋いで階段を下りてくる。詩織は残った手で口元押さえてニヤニヤしていた。俺の存在に気が付くと詩織が慌てて翔太の背中へ隠れた。(おいおい!全裸でかよ。)
翔太が「そんじゃシャワー借りるな」って言いながら俺のことを全く気にせず堂々と浴室に歩いてく。詩織は、そのまま翔太の背中に隠れて歩いて行った。
俺の横を通る時、翔太の肩から少しだけ顔をのぞかせて、照れ笑い浮かべながら、ちょっとだけ舌を“べぇ”って俺にした。翔太の背中に両手を置きながら歩く詩織の後姿は、ある意味これが今までで一番嫉妬したかも知れない。
後で翔太に聞いた話だと、この直前まで詩織は乗り気じゃなかった。でも翔太が「拓海をもっと嫉妬させてやろう」「あいつはこういうことに興奮するからさ」との説得を詩織にしていたらしい。それで詩織も渋々その気になって、そういう態度を取ったのだと思う。
俺がうろうろと浴室ドアの前を行ったり来たりしながら、しばらくして少しドアを開けると、シャワーの音と、楽しそうな二人の声が聞こえてくる。特に『くすぐったい~』とか『も~やだ~』とかのすごく楽しそうな詩織の声は俺の胸に響いた。まさに嫉妬の連弾がぐさりぐさりと心に突き刺さった。(なんだか詩織も調子に乗りすぎているなと思う。)
不思議なのだが、ふたりの普通の会話や行動のほうが俺は断然に落ち込む。性的に興奮出来ないから欝勃起(愛する人が他人とセックスなどをすることで、ショックのあまり鬱状態に陥りながらも、性的興奮が高まり、なぜだか勃起してしまう。)から欝だけが残ってしまうってことなのかも知れない。だからなるべく会話は聞かないように浴室から距離を取っていた。
でも俺は完全には浴室から離れきることもできなくて、結局のところ中途半端な距離を置いてうろうろとしていた。それが5分くらい続いていたと思う。
我が家の浴室は廊下というかリビングルームに面するように小窓がついている。その小窓が少し開いて翔太の「拓海ー拓海ー」と俺を大声で呼ぶ声がした。それを聞いてプレイの蚊帳の外じゃなくなったのが心底嬉しかったのだと思う。情けないことに、俺は喜んで飼い犬のようにそちらの方に駆け寄って行った。
翔太が「2回戦してもいい?」と尋ねてきた。突然な申し出に、俺は咄嗟には返事することが出来なかった。「おーい」って返事を催促する翔太の声に、俺は「詩織は・・なんて・?」カラカラの喉で、そう聞くことしかできなかった。「お前が良いなら良いって~」と翔太に「それなら・・いいけど・・」
翔太「じゃ、ゴム取ってきて」と命令する。「え?」翔太が「だからゴムだよ。なしでもいいけどな」と催促した。俺は漸(ようや)くその言葉の意味を理解して、一人2階の寝室へコンドームを取りに向った。
これも後で翔太に聞いた話だけど、この会話の前に、詩織はしゃがみながら翔太にフェラチオをしていたらしい。でも小窓が開いて、会話が始まると咥えるだけで、たまに舌で亀頭をぺろぺろと刺激するだけだったとのこと。
しかしその時、詩織と友人のセックスの為にパシリ(「使い走り(つかいはしり、つかいばしり)」を指す俗語・若者言葉)をさせられていたのだから、俺はものすごく凹むと同時にくらくらするくらいM的な興奮をした。
寝室にはまだ二人がセックスをしていた残り香が漂っている。二人が脱ぎ散らかした下着や服もあって敗北感で一杯だった。
俺は不審者みたいに周りと見渡すと詩織の下着を拾って、匂いを嗅いで舌でも舐めてみる。(こんな行動は自分自身でも気持ち悪いと思った。)こうした寝取らせプレイをさせている詩織が愛おしくてたまらない。直に感じる詩織の匂いがさらに興奮と嫉妬を呼び覚ました。(一体俺は何をしているのか?変態だよな?)それと同時に一段と敗北感が増してくる。
俺がとぼとぼとコンドームを持って浴室の前まで戻って行くと、中から明らかに詩織がフェラチオをしている音が聞こえてきた。浴室の音響もあってか、すごくやらしく反響して聞こえる。
実際、かなりねちっこいフェラチオだったのだと思う。“ちゅっぱ…ちゅっぱ…”って聞こえてきた。
たまにリズムが変わって、“じゅぽっじゅぽっじゅぽっ!”となったのがすごいエロくてドキドした。
暫らくはそこに立って聞いていた。というよりも話しかけられずに立ち竦む。すると「拓海遅いなー」って翔太の声がする。
“ちゅっぱ、ちゅっぱ”・・・『んー、だね』・・・“ちゅぱちゅぱちゅぱ”ってフェラチオの音の合間に詩織の素の口調が聞こえてきた。
もう居たたまれなくて、でも声を掛ける勇気もなくて、忍び足で階段に戻って、わざと大袈裟な足音を立てながら浴室に近づく。すると分かりやすすぎるタイミングで詩織のちゅぱ音が消えた。俺は「・・・はは」って苦笑いした。実際顔面はかなり引きつっていたと思う。
それで俺が小窓から翔太にコンドームを渡すと、詩織の『拓海・・・』ってこんな弱弱しい声は今まで聞いたことないってくらいのすごくか細い声がする。「ん?何?」と俺は緊張のせいであんまり長い言葉は喋れそうになかったからそんな返事しか出来なかった
詩織に、『ごめんなさい・・恥ずかしい・から・・拓海ここに居ちゃいや』と可愛い声で言われた。
(勿論その時どんな顔や体勢で言っていたのかはわからない。)
俺はもう充分すぎるほどヘタっていたので、〖声を聞かせてほしい〗なんて主張はできなかった。「わかった。リビングへ行ってる」と答える。詩織が『・・・ごめんね?』と小窓越しに会話をした。でも俺には浴室から離れる勇気もなくて、そのままそこに腰を下ろした。
翔太が「詩織そっちに手をつけよ・・・尻をもっとこっち向けろ」と命令した直後に、“ぱん、ぱん、ぱん”、と肉がぶつかる音が浴室から響いてきた。小窓は閉められていたけど余裕すぎるくらいはっきりと聞こえてくる。
『はっ、はっ、はっ、はっ』ってまるで犬みたいな詩織の声が聞こえてきた。俺はその場に体育座りで蹲(うずくま)りながら、その喘ぎ声聞きながらやっぱり勃起をしていた。
しばらくすると詩織も我慢出来なくなってきたみたいで、『あっ、だめっ、あっ、あっ・・・あんっ!あんっ!』って普通に喘ぎだす。詩織は『やだっだめ!それだめっ!恥ずかしいって。恥ずかしいよ。』と懇願するように翔太に言っていた。
詩織が突然に、『ねぇ拓海は居ない?拓海居ない?・・・拓海は?』と何度も翔太に尋ねた。
(それが立ちバックのままだったかどうかまではわからない。)
確認のため小窓が開いて翔太が顔を覗かせた途端、俺とばっちり目があったのだけれど、俺は〔しー〕ってジェスチャーで人差し指を口に当てる。翔太もわかってくれたみたいで、翔太は小窓を閉めると「拓海は居ないよ」と詩織に告げていた。
『本当?本当?・・・あっ!あっ!あっ!あっ!』と、またパンパン乾いた音が浴室に反響しだした。
“パシンッ!パシンッ!パシンっ!”って感じの方が近い。
『あっやだイク!・・・あっイク!・・・あっあぁんっだめぇ!』と大きく喘ぐと、
『ね、ねぇ翔?ベッドへ行こうよ?』と甘えた感じの詩織の声がした。(ついに翔太を『翔』と呼び出した。)翔太の返事は無く、またパシンッ!パシンっ!が再開される。
『あっ!あっ!だめっ!あっ!・・・いやだ~、ね~ベッドに行こうよ・・はぁっ!あっ!んっ!んっ!・・・はぁ、はぁ、もう、ベッドでちゃんとしようよ・・・』(この時になって詩織は翔太に合わせて調子に乗りすぎたことを後悔し。きっと拓海は怒っていると思ったらしい。)
「なんで?」と翔太。詩織が『・翔と・・チュウしたいの』と、びっくりするくらい甘々な声出す。
(『キスしたい』と言われたことはあるけど、そんな言われ方をしたことがなくて、俺の興奮度はこのプレイの中で最高になった。)
翔太は「え~?」って聞き返す。
『・翔・・チュウしてょ~』って詩織がやっぱり甘々な声を出した。
それと同時に、俺はちんこ擦りたくて体勢を変えようとして、パンツの衣擦れの感触だけで射精をしてしまった。体育座りのまま俺のちんこはビクンビクンと痙攣していた。その間、浴室の音が止んでいたのは確認できた。俺が射精している間、二人が甘々なキスをしていると思ったら余計に凹んだ。
俺が射精の余韻に浸っていると、“パシンッ!パシンっ!”と音がし出してきた。やっぱり詩織は喘ぎながら、『だめっ!ベッドへ行こうよ。』とお願いすると、翔太は「面倒くさいしもう逝きそう」みたいな事を言った。
『やだそんなの・・・あっあっ・・・ちゃんとしよ~』と再度のお願いにも、翔太が「拓海にしてもらえ」と投げやりな返事。この直後、俺は射精したばかりなのに最大の欝勃起におそわれた。
正確には勃起はしてないのだけど、なんかやばい物質が脳みそから“ぐわぁ”って出た感じ。というのも、『・・・翔太君の方が良いから・・』と詩織がぼそっと返事したからだ。
こういう時は、自分でもよくわからない行動をしてしまう。とにかくパニックで、「あわわわわ」って本当に口から言葉が漏れてしまった。
浴室からは「え?」って翔太の声が聞える。
『・・・とか言っちゃったりして・・・』と詩織が咄嗟にごまかす。
でもその声は、どう表現していいのかわからないのだけれど、本音だったからこそ、誤魔化しているっていうのがわかる。「マジで?」と翔太が言いながら、やはり“パシンッ!パシンっ!”と音がした。
『あっあん!・・・嘘に・・・決まってんじゃん・・・あっ!あっ!あんっ!・・・あっ、そこっ、あんっやだ、おっきぃ・・かたい・・ああぁっ!』
その後に翔太が逝ったみたいで、何も聞こえなくなった。
でもシャワーの音も何もない時間が続いた。多分、無言でキスをしていたのかも知れない。
不自然なくらいに何も音が無い時間が長かった。3分ほどしてからシャワーが流れる音と二人がクスクス笑う声が聞こえてきた。翔太が「それじゃ拓海と交代だな」と告げていた。
俺は慌ててリビングルームに引っ込んだ。最初に翔太が脱衣所から出てくると寝室へ行ったみたいだ。
それで寝室から服を持ってきて、詩織がそれを着て浴室から出てくる。
詩織は複雑な顔をしながら俺に近寄ってきた。『ごめんね。拓海怒ってるよね。』俺は無理やり感情を抑えて、「そんなことないよ。逆に興奮した。」と返事をした。『変態な旦那さまね。』と詩織がそのまま俺の膝の上に座ってきた。そして、キスをしてきた時にうっすらと精液のにおいがした。リビングルームにきた翔太は、俺とは目を逸らしたまま、気まずそうにそそくさと帰って行った。
7-②
(「達也と美咲」より改訂)
(「会社の同僚にスワッピングを持ちかけられたんだけど」より改訂)
注意事項 20歳未満の方は内容にアダルトな部分があるのでご遠慮ください。
暫くすると、二人が全裸!で、手を繋いで階段を下りてくる。詩織は残った手で口元押さえてニヤニヤしていた。俺の存在に気が付くと詩織が慌てて翔太の背中へ隠れた。(おいおい!全裸でかよ。)
翔太が「そんじゃシャワー借りるな」って言いながら俺のことを全く気にせず堂々と浴室に歩いてく。詩織は、そのまま翔太の背中に隠れて歩いて行った。
俺の横を通る時、翔太の肩から少しだけ顔をのぞかせて、照れ笑い浮かべながら、ちょっとだけ舌を“べぇ”って俺にした。翔太の背中に両手を置きながら歩く詩織の後姿は、ある意味これが今までで一番嫉妬したかも知れない。
後で翔太に聞いた話だと、この直前まで詩織は乗り気じゃなかった。でも翔太が「拓海をもっと嫉妬させてやろう」「あいつはこういうことに興奮するからさ」との説得を詩織にしていたらしい。それで詩織も渋々その気になって、そういう態度を取ったのだと思う。
俺がうろうろと浴室ドアの前を行ったり来たりしながら、しばらくして少しドアを開けると、シャワーの音と、楽しそうな二人の声が聞こえてくる。特に『くすぐったい~』とか『も~やだ~』とかのすごく楽しそうな詩織の声は俺の胸に響いた。まさに嫉妬の連弾がぐさりぐさりと心に突き刺さった。(なんだか詩織も調子に乗りすぎているなと思う。)
不思議なのだが、ふたりの普通の会話や行動のほうが俺は断然に落ち込む。性的に興奮出来ないから欝勃起(愛する人が他人とセックスなどをすることで、ショックのあまり鬱状態に陥りながらも、性的興奮が高まり、なぜだか勃起してしまう。)から欝だけが残ってしまうってことなのかも知れない。だからなるべく会話は聞かないように浴室から距離を取っていた。
でも俺は完全には浴室から離れきることもできなくて、結局のところ中途半端な距離を置いてうろうろとしていた。それが5分くらい続いていたと思う。
我が家の浴室は廊下というかリビングルームに面するように小窓がついている。その小窓が少し開いて翔太の「拓海ー拓海ー」と俺を大声で呼ぶ声がした。それを聞いてプレイの蚊帳の外じゃなくなったのが心底嬉しかったのだと思う。情けないことに、俺は喜んで飼い犬のようにそちらの方に駆け寄って行った。
翔太が「2回戦してもいい?」と尋ねてきた。突然な申し出に、俺は咄嗟には返事することが出来なかった。「おーい」って返事を催促する翔太の声に、俺は「詩織は・・なんて・?」カラカラの喉で、そう聞くことしかできなかった。「お前が良いなら良いって~」と翔太に「それなら・・いいけど・・」
翔太「じゃ、ゴム取ってきて」と命令する。「え?」翔太が「だからゴムだよ。なしでもいいけどな」と催促した。俺は漸(ようや)くその言葉の意味を理解して、一人2階の寝室へコンドームを取りに向った。
これも後で翔太に聞いた話だけど、この会話の前に、詩織はしゃがみながら翔太にフェラチオをしていたらしい。でも小窓が開いて、会話が始まると咥えるだけで、たまに舌で亀頭をぺろぺろと刺激するだけだったとのこと。
しかしその時、詩織と友人のセックスの為にパシリ(「使い走り(つかいはしり、つかいばしり)」を指す俗語・若者言葉)をさせられていたのだから、俺はものすごく凹むと同時にくらくらするくらいM的な興奮をした。
寝室にはまだ二人がセックスをしていた残り香が漂っている。二人が脱ぎ散らかした下着や服もあって敗北感で一杯だった。
俺は不審者みたいに周りと見渡すと詩織の下着を拾って、匂いを嗅いで舌でも舐めてみる。(こんな行動は自分自身でも気持ち悪いと思った。)こうした寝取らせプレイをさせている詩織が愛おしくてたまらない。直に感じる詩織の匂いがさらに興奮と嫉妬を呼び覚ました。(一体俺は何をしているのか?変態だよな?)それと同時に一段と敗北感が増してくる。
俺がとぼとぼとコンドームを持って浴室の前まで戻って行くと、中から明らかに詩織がフェラチオをしている音が聞こえてきた。浴室の音響もあってか、すごくやらしく反響して聞こえる。
実際、かなりねちっこいフェラチオだったのだと思う。“ちゅっぱ…ちゅっぱ…”って聞こえてきた。
たまにリズムが変わって、“じゅぽっじゅぽっじゅぽっ!”となったのがすごいエロくてドキドした。
暫らくはそこに立って聞いていた。というよりも話しかけられずに立ち竦む。すると「拓海遅いなー」って翔太の声がする。
“ちゅっぱ、ちゅっぱ”・・・『んー、だね』・・・“ちゅぱちゅぱちゅぱ”ってフェラチオの音の合間に詩織の素の口調が聞こえてきた。
もう居たたまれなくて、でも声を掛ける勇気もなくて、忍び足で階段に戻って、わざと大袈裟な足音を立てながら浴室に近づく。すると分かりやすすぎるタイミングで詩織のちゅぱ音が消えた。俺は「・・・はは」って苦笑いした。実際顔面はかなり引きつっていたと思う。
それで俺が小窓から翔太にコンドームを渡すと、詩織の『拓海・・・』ってこんな弱弱しい声は今まで聞いたことないってくらいのすごくか細い声がする。「ん?何?」と俺は緊張のせいであんまり長い言葉は喋れそうになかったからそんな返事しか出来なかった
詩織に、『ごめんなさい・・恥ずかしい・から・・拓海ここに居ちゃいや』と可愛い声で言われた。
(勿論その時どんな顔や体勢で言っていたのかはわからない。)
俺はもう充分すぎるほどヘタっていたので、〖声を聞かせてほしい〗なんて主張はできなかった。「わかった。リビングへ行ってる」と答える。詩織が『・・・ごめんね?』と小窓越しに会話をした。でも俺には浴室から離れる勇気もなくて、そのままそこに腰を下ろした。
翔太が「詩織そっちに手をつけよ・・・尻をもっとこっち向けろ」と命令した直後に、“ぱん、ぱん、ぱん”、と肉がぶつかる音が浴室から響いてきた。小窓は閉められていたけど余裕すぎるくらいはっきりと聞こえてくる。
『はっ、はっ、はっ、はっ』ってまるで犬みたいな詩織の声が聞こえてきた。俺はその場に体育座りで蹲(うずくま)りながら、その喘ぎ声聞きながらやっぱり勃起をしていた。
しばらくすると詩織も我慢出来なくなってきたみたいで、『あっ、だめっ、あっ、あっ・・・あんっ!あんっ!』って普通に喘ぎだす。詩織は『やだっだめ!それだめっ!恥ずかしいって。恥ずかしいよ。』と懇願するように翔太に言っていた。
詩織が突然に、『ねぇ拓海は居ない?拓海居ない?・・・拓海は?』と何度も翔太に尋ねた。
(それが立ちバックのままだったかどうかまではわからない。)
確認のため小窓が開いて翔太が顔を覗かせた途端、俺とばっちり目があったのだけれど、俺は〔しー〕ってジェスチャーで人差し指を口に当てる。翔太もわかってくれたみたいで、翔太は小窓を閉めると「拓海は居ないよ」と詩織に告げていた。
『本当?本当?・・・あっ!あっ!あっ!あっ!』と、またパンパン乾いた音が浴室に反響しだした。
“パシンッ!パシンッ!パシンっ!”って感じの方が近い。
『あっやだイク!・・・あっイク!・・・あっあぁんっだめぇ!』と大きく喘ぐと、
『ね、ねぇ翔?ベッドへ行こうよ?』と甘えた感じの詩織の声がした。(ついに翔太を『翔』と呼び出した。)翔太の返事は無く、またパシンッ!パシンっ!が再開される。
『あっ!あっ!だめっ!あっ!・・・いやだ~、ね~ベッドに行こうよ・・はぁっ!あっ!んっ!んっ!・・・はぁ、はぁ、もう、ベッドでちゃんとしようよ・・・』(この時になって詩織は翔太に合わせて調子に乗りすぎたことを後悔し。きっと拓海は怒っていると思ったらしい。)
「なんで?」と翔太。詩織が『・翔と・・チュウしたいの』と、びっくりするくらい甘々な声出す。
(『キスしたい』と言われたことはあるけど、そんな言われ方をしたことがなくて、俺の興奮度はこのプレイの中で最高になった。)
翔太は「え~?」って聞き返す。
『・翔・・チュウしてょ~』って詩織がやっぱり甘々な声を出した。
それと同時に、俺はちんこ擦りたくて体勢を変えようとして、パンツの衣擦れの感触だけで射精をしてしまった。体育座りのまま俺のちんこはビクンビクンと痙攣していた。その間、浴室の音が止んでいたのは確認できた。俺が射精している間、二人が甘々なキスをしていると思ったら余計に凹んだ。
俺が射精の余韻に浸っていると、“パシンッ!パシンっ!”と音がし出してきた。やっぱり詩織は喘ぎながら、『だめっ!ベッドへ行こうよ。』とお願いすると、翔太は「面倒くさいしもう逝きそう」みたいな事を言った。
『やだそんなの・・・あっあっ・・・ちゃんとしよ~』と再度のお願いにも、翔太が「拓海にしてもらえ」と投げやりな返事。この直後、俺は射精したばかりなのに最大の欝勃起におそわれた。
正確には勃起はしてないのだけど、なんかやばい物質が脳みそから“ぐわぁ”って出た感じ。というのも、『・・・翔太君の方が良いから・・』と詩織がぼそっと返事したからだ。
こういう時は、自分でもよくわからない行動をしてしまう。とにかくパニックで、「あわわわわ」って本当に口から言葉が漏れてしまった。
浴室からは「え?」って翔太の声が聞える。
『・・・とか言っちゃったりして・・・』と詩織が咄嗟にごまかす。
でもその声は、どう表現していいのかわからないのだけれど、本音だったからこそ、誤魔化しているっていうのがわかる。「マジで?」と翔太が言いながら、やはり“パシンッ!パシンっ!”と音がした。
『あっあん!・・・嘘に・・・決まってんじゃん・・・あっ!あっ!あんっ!・・・あっ、そこっ、あんっやだ、おっきぃ・・かたい・・ああぁっ!』
その後に翔太が逝ったみたいで、何も聞こえなくなった。
でもシャワーの音も何もない時間が続いた。多分、無言でキスをしていたのかも知れない。
不自然なくらいに何も音が無い時間が長かった。3分ほどしてからシャワーが流れる音と二人がクスクス笑う声が聞こえてきた。翔太が「それじゃ拓海と交代だな」と告げていた。
俺は慌ててリビングルームに引っ込んだ。最初に翔太が脱衣所から出てくると寝室へ行ったみたいだ。
それで寝室から服を持ってきて、詩織がそれを着て浴室から出てくる。
詩織は複雑な顔をしながら俺に近寄ってきた。『ごめんね。拓海怒ってるよね。』俺は無理やり感情を抑えて、「そんなことないよ。逆に興奮した。」と返事をした。『変態な旦那さまね。』と詩織がそのまま俺の膝の上に座ってきた。そして、キスをしてきた時にうっすらと精液のにおいがした。リビングルームにきた翔太は、俺とは目を逸らしたまま、気まずそうにそそくさと帰って行った。
7-②
壊れかけた二人 第7章①
≪第7章 後悔≫
7-①
それで金曜日の夜(11/18)。 5回目のプレイです。夕食会のあとワインで歓談、その中でいつものようにふたりにキスをさせる。最近は詩織も俺の性癖を(理解は完全には出来ていないが)満たしてあげようとの気持からなのか見せつけるようなディープキスをした。
やらせておいて本末転倒かも知れないが、萌えると同等に嫉妬の煉獄(罪深い者が天国へ行く前に火の責め苦を味わう場所や状態)に陥る。詩織の気持ちが翔太に傾いてきているのか?もう数回もセックスした仲だから気を許してもおかしくはない。そんな疑心暗鬼が心の中に渦巻く。
しかし、こんなことを含めてのプレイだし、愛しい妻の違う側面も見たい欲望には勝てない。本音はもっと詩織の乱れた悶える姿を見てみたいのです。その兆候が感じられるのは詩織の服装だ。
これまでの夕食会ではデニム・ジーンズとかレギンスパンツだったのに、今回は膝上10センチ程のミニスカート。しかも素足というから(俺の妄想と嫉妬はヒートアップ)翔太も終始ニタニタ顔だ。それでキスのあと、翔太が完全に調子づきスカートを捲(まく)ろうとして、さすがに頭を叩かれていた。
今夜もふたりは、仲良く手をつなぎながら、翔太の「行ってきます」という能天気な言葉や、詩織の思わせぶりな微笑みに身悶えるほどの憔悴感が全身を駆け巡る。そして、いつも通り上から聞こえてくる詩織の喘ぎ声とベッドが軋む音に興奮していた。
『あっ!だめぇっ!あっ!あんっ!・・・はぁ、はぁ・・・こんなの、だめぇ』俺の時と明らかに違うのは、『だめ(駄目)とかいや(嫌)』って言葉がすごく多い。
『あっ!あっ!あっ!だめっ!翔太君だめっ!だめだめ・・・あん、あん、あんっ!』と、もう俺に聞かすためにわざと大きな声出しているのじゃないのか?ってくらい激しい喘ぎ声で、でも『んっ、やだはげしい・・・もっとゆっくり、ね?ね?・・・声でちゃうから。』って翔太にお願いをしていたので素の声なのかもしれない。
『あんっすごい!あっ!やだっいく!・・・翔太君・・あっあっあっあぁ』翔太の「いけ!いけ!」って高圧的な命令口調を聞いて俺は(Mのこころを刺激されて)余計に興奮をした。
『あ、うん、翔太君は?・・・あっ!あっ!あっ!だめ!・・・翔太君は?翔太君は?あっだめっ!・・イクイクイク!・・・っくぅっ!』と、登り詰めた。それから10秒くらいして詩織が『・・・も~、はげしすぎ。』ってクスクス笑う。
また、『あっ・・・』って声が出て、
『あっ、あっ、あっ・・・ま、まだぁ?』
「もうちょい」と翔太
『あっあっ、すご・・・あっ!あっ!あっ!あっ!』
「気持ちいい?」
『え?あ、やだぁ・・・んっ、あ、そこやだ』と詩織の声。
「いやなの?」
『ううん。いいけど・・・やだぁ・・・あっ、あっ、あっ、あっ』
翔太が「逝っていい?」
『う、うん、いいよ・・・あぁやだ、気持ち良い・・・あっ、んっ、んっ』
「あーやべ、すげえ出そう」
『いいよ。出して・・・ん、はぁ・・・あはっ・・・いっぱい出してよ。』
「いっぱい?」
ベッドが軋む音がゆるやかになって、詩織が素の口調でクスクス笑いながら、
『どうせだったら、いっぱい出して、って思っちゃうの。』
「じゃあゴム外して良い?」
詩織が『駄目に決まってんでしょ。』と、やはりクスクス笑う。
「それじゃあ口は?有り?」と翔太が聞く。
『それはいいよ。』
翔太の「勝った、って感じになるから?」
『あはは、そうそう。』
「じゃ今から口でいい?」
『・・・あ~、もうちょっと、してほしいかも。』
「了解です」
それでまた激しく軋みだす。『ああっ!あっ!あっ!あっ!すごいっ!あっ!すごいよっ!
翔太君!翔太君!・・・・あんっ!あんっ!あんっ!ああ本当すごいっ!』
「気持ち良い?」
『うん、すごい、気持ち良い・・・あっあっあっ!すごい、翔太君の気持ち良いぃっ!』
「ああ逝きそ!」
『いっ!あっ!あっ!・・・じゃあ、このままが良い・・・あぁんっ!あっあっ!』
「このまま?」
『うん!イって!このまま、イって!・・・一緒がいい・・・ああもう、すごい・・あっ!あっ!あっ!・・・イクっ、あっ!翔太君は?あっ!イク?一緒に・・・あっだめイクっ・・・イクイクっ・・・あっ、あああああぁっ!!!』
それで翔太も逝ッたみたいで、暫く二人分の荒い息遣いが聞こえてくる。詩織の『あぁ、もう・・だめ・・すごいぃ・・・』というなんとも言えない声。
「良い感じ?」
『うん、もう、すごい、気持ち良い・・・翔太君・・・』
それからティッシュを取る音が聞こえてきたのだけど、『あぁ、だめだめ』と詩織の声がして、『一応、約束だからね。』と言って、その後“んっ、んっ”と音がしてきた。1分くらいして、『はい、綺麗になったよ。』と詩織の甘い声。
ちなみにこの間、俺は射精もせずに我慢しながらオナニーをしていた。スマートフォンの待受にしてある詩織の写真見ながら、ずっと「好きだ・・・好きだ」って一人で呟きながら、(やっぱりこのプレイって慣れることがないな。やればやるほど脳みその回路が焼けるみたいな感覚がある。)
それでいつものならこれでプレイは終わりなのだけど、「一緒にシャワー浴びね?」と翔太が提案をしている。詩織は『えー、やだよー』と嫌がる。「いつも通り終わったら面白くないじゃん」
そうすると翔太からのスマートフォンが俺に掛かってきた。上の方からは『えー、ちょっとー』と困ったような詩織の声がする。「何?」「詩織ちゃんと一緒にシャワー浴びていい?」俺は「それくらいだったら・・・」と了解の返事をする。(この了解を後になってすごく後悔することになる)
7-①
7-①
それで金曜日の夜(11/18)。 5回目のプレイです。夕食会のあとワインで歓談、その中でいつものようにふたりにキスをさせる。最近は詩織も俺の性癖を(理解は完全には出来ていないが)満たしてあげようとの気持からなのか見せつけるようなディープキスをした。
やらせておいて本末転倒かも知れないが、萌えると同等に嫉妬の煉獄(罪深い者が天国へ行く前に火の責め苦を味わう場所や状態)に陥る。詩織の気持ちが翔太に傾いてきているのか?もう数回もセックスした仲だから気を許してもおかしくはない。そんな疑心暗鬼が心の中に渦巻く。
しかし、こんなことを含めてのプレイだし、愛しい妻の違う側面も見たい欲望には勝てない。本音はもっと詩織の乱れた悶える姿を見てみたいのです。その兆候が感じられるのは詩織の服装だ。
これまでの夕食会ではデニム・ジーンズとかレギンスパンツだったのに、今回は膝上10センチ程のミニスカート。しかも素足というから(俺の妄想と嫉妬はヒートアップ)翔太も終始ニタニタ顔だ。それでキスのあと、翔太が完全に調子づきスカートを捲(まく)ろうとして、さすがに頭を叩かれていた。
今夜もふたりは、仲良く手をつなぎながら、翔太の「行ってきます」という能天気な言葉や、詩織の思わせぶりな微笑みに身悶えるほどの憔悴感が全身を駆け巡る。そして、いつも通り上から聞こえてくる詩織の喘ぎ声とベッドが軋む音に興奮していた。
『あっ!だめぇっ!あっ!あんっ!・・・はぁ、はぁ・・・こんなの、だめぇ』俺の時と明らかに違うのは、『だめ(駄目)とかいや(嫌)』って言葉がすごく多い。
『あっ!あっ!あっ!だめっ!翔太君だめっ!だめだめ・・・あん、あん、あんっ!』と、もう俺に聞かすためにわざと大きな声出しているのじゃないのか?ってくらい激しい喘ぎ声で、でも『んっ、やだはげしい・・・もっとゆっくり、ね?ね?・・・声でちゃうから。』って翔太にお願いをしていたので素の声なのかもしれない。
『あんっすごい!あっ!やだっいく!・・・翔太君・・あっあっあっあぁ』翔太の「いけ!いけ!」って高圧的な命令口調を聞いて俺は(Mのこころを刺激されて)余計に興奮をした。
『あ、うん、翔太君は?・・・あっ!あっ!あっ!だめ!・・・翔太君は?翔太君は?あっだめっ!・・イクイクイク!・・・っくぅっ!』と、登り詰めた。それから10秒くらいして詩織が『・・・も~、はげしすぎ。』ってクスクス笑う。
また、『あっ・・・』って声が出て、
『あっ、あっ、あっ・・・ま、まだぁ?』
「もうちょい」と翔太
『あっあっ、すご・・・あっ!あっ!あっ!あっ!』
「気持ちいい?」
『え?あ、やだぁ・・・んっ、あ、そこやだ』と詩織の声。
「いやなの?」
『ううん。いいけど・・・やだぁ・・・あっ、あっ、あっ、あっ』
翔太が「逝っていい?」
『う、うん、いいよ・・・あぁやだ、気持ち良い・・・あっ、んっ、んっ』
「あーやべ、すげえ出そう」
『いいよ。出して・・・ん、はぁ・・・あはっ・・・いっぱい出してよ。』
「いっぱい?」
ベッドが軋む音がゆるやかになって、詩織が素の口調でクスクス笑いながら、
『どうせだったら、いっぱい出して、って思っちゃうの。』
「じゃあゴム外して良い?」
詩織が『駄目に決まってんでしょ。』と、やはりクスクス笑う。
「それじゃあ口は?有り?」と翔太が聞く。
『それはいいよ。』
翔太の「勝った、って感じになるから?」
『あはは、そうそう。』
「じゃ今から口でいい?」
『・・・あ~、もうちょっと、してほしいかも。』
「了解です」
それでまた激しく軋みだす。『ああっ!あっ!あっ!あっ!すごいっ!あっ!すごいよっ!
翔太君!翔太君!・・・・あんっ!あんっ!あんっ!ああ本当すごいっ!』
「気持ち良い?」
『うん、すごい、気持ち良い・・・あっあっあっ!すごい、翔太君の気持ち良いぃっ!』
「ああ逝きそ!」
『いっ!あっ!あっ!・・・じゃあ、このままが良い・・・あぁんっ!あっあっ!』
「このまま?」
『うん!イって!このまま、イって!・・・一緒がいい・・・ああもう、すごい・・あっ!あっ!あっ!・・・イクっ、あっ!翔太君は?あっ!イク?一緒に・・・あっだめイクっ・・・イクイクっ・・・あっ、あああああぁっ!!!』
それで翔太も逝ッたみたいで、暫く二人分の荒い息遣いが聞こえてくる。詩織の『あぁ、もう・・だめ・・すごいぃ・・・』というなんとも言えない声。
「良い感じ?」
『うん、もう、すごい、気持ち良い・・・翔太君・・・』
それからティッシュを取る音が聞こえてきたのだけど、『あぁ、だめだめ』と詩織の声がして、『一応、約束だからね。』と言って、その後“んっ、んっ”と音がしてきた。1分くらいして、『はい、綺麗になったよ。』と詩織の甘い声。
ちなみにこの間、俺は射精もせずに我慢しながらオナニーをしていた。スマートフォンの待受にしてある詩織の写真見ながら、ずっと「好きだ・・・好きだ」って一人で呟きながら、(やっぱりこのプレイって慣れることがないな。やればやるほど脳みその回路が焼けるみたいな感覚がある。)
それでいつものならこれでプレイは終わりなのだけど、「一緒にシャワー浴びね?」と翔太が提案をしている。詩織は『えー、やだよー』と嫌がる。「いつも通り終わったら面白くないじゃん」
そうすると翔太からのスマートフォンが俺に掛かってきた。上の方からは『えー、ちょっとー』と困ったような詩織の声がする。「何?」「詩織ちゃんと一緒にシャワー浴びていい?」俺は「それくらいだったら・・・」と了解の返事をする。(この了解を後になってすごく後悔することになる)
7-①
壊れかけた二人 第6章
≪第6章 秋の気配≫
(「達也と美咲」より改訂)
(「会社の同僚にスワッピングを持ちかけられたんだけど」より改訂)
拓海です。先ずは、あれ(3回目のプレイ)からの話を書きます
詩織が危惧していた云々っていうのを翔太に伝えた話は書いたと思います。(『情が移ってしまうかも』という話です。)
ところが、詩織から普通に俺へ告白をしてきた。ある晩、普通にセックスをしていたら、詩織から
『こないだ翔太君にも言ったんだけど~』って感じで(『情が移ってしまうかも』)話してくれた。
それで一応(知ってはいたけれど)「詩織は大丈夫なの?」って聞いたら、笑いながら、『何ともないの』との答え(俺は甘いかもしれないのだが再度一安心する)。
俺が「でも、ちょっとはそういうのってあるんじゃない?」って食い下がると、“ちょっと奥さん聞いてくださる?”って感じのリアクションで、詩織は『うんうん、それがね、ビックリするくらい無いのよ!』と強調した。
俺が「ぶっちゃけ翔太の事ってどう思っていた?」と尋ねる。これには、『何とも思ってなかったよ。会社に居る時も、あ~拓海と仲良いんだな~って感じだけね。』、「でも最初から気が許せる仲ってのが良かったのかな?」、詩織は『あ~そうかもね。Hしちゃっても全然そういう感情は出てこないの。』と率直に答える。
こんな感じで詩織もわりと気軽にこのプレイのことを話すようになってきた。 以前まではやっぱりどこか、タブー(禁句)とまではいかないけど、なんとなく気恥ずかしくて、こういう踏み込んだ会話はしづらい空気があった。
でも、一度こういう会話すると、なんかお互い本音で喋れるようになった。共通の見解としては、このプレイをやってから、お互いのことをより一層好きになったってことだ。
詩織が笑いながら告白したのは、最近昼間に俺に向けてのラブレターを書いているってこと。何度も書いては破ってを繰り返しているらしい。(ただし、詩織曰く、かなり恥ずかしい内容だそうだ。)
俺の方でも結婚記念日11/2に豪華なプレゼントを企画していたりしている。(それはまだ詩織には秘密だけれどね。)
そして、翔太とのプレイはそんなに特別な感じでもなくなってきている。詩織も『ああそういえば今日10/21は翔太君来る日だっけ?』みたいなことを言う。「本当は結構待ち望んでいたんじゃない?」って俺が冷やかすと、詩織は『あはは~、そうかも。』と明らかに冗談っぽく返す余裕があった。
俺が「そっか今日の詩織は勝負下着を着けるの?」と冗談を飛ばしても、『先ず翔太君に見てもらわなくちゃ。でもすぐ脱がされるかもね。』と詩織は余裕綽綽で軽く反撃と挑発のジャブを繰り出す。出勤前だったけど俺は勃起してしまう。
それでも俺が反撃して「翔太とのセックスは気持ち良い?」って直球で尋ねると、『ううん。』って詩織は真顔になって首を横に振って否定をした。「あの時の声とかも出てる?」にも『ええ~?あんまり出てないよ~。』とやはり真剣な顔で詩織は否定(少なくとも俺としている時くらいは出ているのに)をした。
俺が「本当は逝っちゃったりしているのじゃない?」と重ねて問う。
『あ~、それは無い無い。』と詩織は否定する。
「本当?翔太は“詩織を何度も逝かした”って言っていたぞ」
『それは演技!演技!』と、きっぱり否定の返事が返ってくる。
俺も問い詰めるような感じじゃなかった。二人とも普通にそんな会話とかするくらいこのプレイが日常的になってきたのかもしれない。
秋の気配が深まり、今夜の食事会は、‹おでん›となった。いつもの通り、翔太の下ネタまじりの話しが中心で、アルコールも進む中、雰囲気を“プレイ”の方向へ巧みに導いていた。あっさりと、「ほな行きまひょか。」と、変な関西弁で詩織の手を引いて、まるで自分の部屋に行くように2階に登っていく。その時、俺に詩織が小悪魔的に片目を瞑り、ウィンクをしたのだった。
俺としても、もうこのプレイには慣れてきたと思っていたが、それでも、4回目のプレイが始まったら、やっぱり2階から詩織の《喘ぎ声》が聞こえてくると異常なほど嫉妬し興奮を覚える。その度合いは慣れることが無いなと改めて思った。
それにしてもリビングルームにいても、「あっ!あっあっ!……あっ、いくいくっ!いくっ!あっだめっ……いっくぅっ!」って声が聞こえてくるくらい詩織は大きな声を出すようになってきた。
もしかしたら俺とする時よりも声が出ている。(慣れてきたのは詩織の方なのだろうか?)
これまでもプレイが終わった後「声が聞こえてきたぞ」ってからかうように言う(でも内心はすごくドキドキしている)と、詩織が『だって翔太君がね声出せってうるさいから・・』と、あくまでわざと出している風な主張をする。
それから、『聞かないでよ。マジで恥ずかしいよ。』って、困ったように眉を八の字にしながら苦笑いで上目遣いしてくる詩織が可愛すぎて俺は超辛い。
友達に抱かす→嫉妬して好きになる→また抱かす→更に嫉妬して最っと好きになる、がずっと連鎖し蓄積していっている。
それで、俺は今までなら殆どしなかった帰宅時に、≪今から帰る。≫とか飲み会の時にちょくちょく現状説明したりとか、そんな“帰るメール”を送るようになったりした。
ふとした時にほんの些細(ささい)なスキンシップとかが増える。詩織もそれをものすごく嬉しがっていて、すごく充実した夫婦生活を送れている気がする。(ただ今は微妙ながらバランスが詩織の中で保たれている。しかし、いつか俺<翔太になった時にどうするかだ。それは詩織次第だけれど)
それと並行して、俺は『直接見たい』との交渉は続けている。詩織は頑なにNGを出し続けていたのだけど、このプレイに慣れてきたのか、その拒否する姿勢も少しずつ和らいでいった。
最初は、『絶対やだっ!』と、ちょっと苛ついていたくらいなのに、『え~でもさ~』と満更でもない感じでモジモジとする。しかし、『そんなに見たいの?変態だね。』と、なかなかOKは出してくれなかった。
意外に翔太も、「本番を見られるのはちょっと恥ずいな」とか言い出した。それについては俺的に完全無視をする。あと翔太と二人で飲みに行く機会も増えてきた。その時にプレイの感想とか詩織の挙動を聞かせてもらっている。
これも詩織との会話同様で、なんとなく詳細を聞くのは怖いっていうか、(エロすぎて)気恥ずかしいところがあった。けれど意を決っして聞いてみたら、やっぱりすごく興奮してはまっている。酒が入っているってこともあり、翔太は自慢するみたいに喋ってくれる。
「正直詩織とのセックスってどう?」って聞くとその時点で翔太は結構酒が入っていて、赤くなった顔で「あそこの締まり良いよな」ってにやにやしながら言われて俺は勃起する。
「身体もエロい。抱き甲斐があるっつうか、ああでもフェラは微妙かな。今おれ流を仕込み中」とか
「イクとき思いっきり掴んでくるよな?イク時ってか感じている表情がいいんだよな。いかにも『感じちゃ駄目なのに・・・』って悔しそうでさ」とか言われて、居酒屋なのに俺はこっそりちんこを触ったりしていた。(寝取られか寝取らせなのかこのMの性癖の俺には堪らない会話だ。)
俺が「ここできちんと言っとくけどお前詩織に惚れんなよ」と翔太に釘を刺す。「それは無い無い。顔が全然タイプじゃないから」って言われてしまう。
勿論それは友達同士の冗談の言い合いって感じだったのだけど、なんか俺のM心が騒ぎ出す。「セフレって感じ?」とわざわざ卑下するようなこと言ってみる。すると、それには流石に翔太も気が引けるのか「ん?ああ、はは」と誤魔化すように笑っていた。
(「達也と美咲」より改訂)
(「会社の同僚にスワッピングを持ちかけられたんだけど」より改訂)
拓海です。先ずは、あれ(3回目のプレイ)からの話を書きます
詩織が危惧していた云々っていうのを翔太に伝えた話は書いたと思います。(『情が移ってしまうかも』という話です。)
ところが、詩織から普通に俺へ告白をしてきた。ある晩、普通にセックスをしていたら、詩織から
『こないだ翔太君にも言ったんだけど~』って感じで(『情が移ってしまうかも』)話してくれた。
それで一応(知ってはいたけれど)「詩織は大丈夫なの?」って聞いたら、笑いながら、『何ともないの』との答え(俺は甘いかもしれないのだが再度一安心する)。
俺が「でも、ちょっとはそういうのってあるんじゃない?」って食い下がると、“ちょっと奥さん聞いてくださる?”って感じのリアクションで、詩織は『うんうん、それがね、ビックリするくらい無いのよ!』と強調した。
俺が「ぶっちゃけ翔太の事ってどう思っていた?」と尋ねる。これには、『何とも思ってなかったよ。会社に居る時も、あ~拓海と仲良いんだな~って感じだけね。』、「でも最初から気が許せる仲ってのが良かったのかな?」、詩織は『あ~そうかもね。Hしちゃっても全然そういう感情は出てこないの。』と率直に答える。
こんな感じで詩織もわりと気軽にこのプレイのことを話すようになってきた。 以前まではやっぱりどこか、タブー(禁句)とまではいかないけど、なんとなく気恥ずかしくて、こういう踏み込んだ会話はしづらい空気があった。
でも、一度こういう会話すると、なんかお互い本音で喋れるようになった。共通の見解としては、このプレイをやってから、お互いのことをより一層好きになったってことだ。
詩織が笑いながら告白したのは、最近昼間に俺に向けてのラブレターを書いているってこと。何度も書いては破ってを繰り返しているらしい。(ただし、詩織曰く、かなり恥ずかしい内容だそうだ。)
俺の方でも結婚記念日11/2に豪華なプレゼントを企画していたりしている。(それはまだ詩織には秘密だけれどね。)
そして、翔太とのプレイはそんなに特別な感じでもなくなってきている。詩織も『ああそういえば今日10/21は翔太君来る日だっけ?』みたいなことを言う。「本当は結構待ち望んでいたんじゃない?」って俺が冷やかすと、詩織は『あはは~、そうかも。』と明らかに冗談っぽく返す余裕があった。
俺が「そっか今日の詩織は勝負下着を着けるの?」と冗談を飛ばしても、『先ず翔太君に見てもらわなくちゃ。でもすぐ脱がされるかもね。』と詩織は余裕綽綽で軽く反撃と挑発のジャブを繰り出す。出勤前だったけど俺は勃起してしまう。
それでも俺が反撃して「翔太とのセックスは気持ち良い?」って直球で尋ねると、『ううん。』って詩織は真顔になって首を横に振って否定をした。「あの時の声とかも出てる?」にも『ええ~?あんまり出てないよ~。』とやはり真剣な顔で詩織は否定(少なくとも俺としている時くらいは出ているのに)をした。
俺が「本当は逝っちゃったりしているのじゃない?」と重ねて問う。
『あ~、それは無い無い。』と詩織は否定する。
「本当?翔太は“詩織を何度も逝かした”って言っていたぞ」
『それは演技!演技!』と、きっぱり否定の返事が返ってくる。
俺も問い詰めるような感じじゃなかった。二人とも普通にそんな会話とかするくらいこのプレイが日常的になってきたのかもしれない。
秋の気配が深まり、今夜の食事会は、‹おでん›となった。いつもの通り、翔太の下ネタまじりの話しが中心で、アルコールも進む中、雰囲気を“プレイ”の方向へ巧みに導いていた。あっさりと、「ほな行きまひょか。」と、変な関西弁で詩織の手を引いて、まるで自分の部屋に行くように2階に登っていく。その時、俺に詩織が小悪魔的に片目を瞑り、ウィンクをしたのだった。
俺としても、もうこのプレイには慣れてきたと思っていたが、それでも、4回目のプレイが始まったら、やっぱり2階から詩織の《喘ぎ声》が聞こえてくると異常なほど嫉妬し興奮を覚える。その度合いは慣れることが無いなと改めて思った。
それにしてもリビングルームにいても、「あっ!あっあっ!……あっ、いくいくっ!いくっ!あっだめっ……いっくぅっ!」って声が聞こえてくるくらい詩織は大きな声を出すようになってきた。
もしかしたら俺とする時よりも声が出ている。(慣れてきたのは詩織の方なのだろうか?)
これまでもプレイが終わった後「声が聞こえてきたぞ」ってからかうように言う(でも内心はすごくドキドキしている)と、詩織が『だって翔太君がね声出せってうるさいから・・』と、あくまでわざと出している風な主張をする。
それから、『聞かないでよ。マジで恥ずかしいよ。』って、困ったように眉を八の字にしながら苦笑いで上目遣いしてくる詩織が可愛すぎて俺は超辛い。
友達に抱かす→嫉妬して好きになる→また抱かす→更に嫉妬して最っと好きになる、がずっと連鎖し蓄積していっている。
それで、俺は今までなら殆どしなかった帰宅時に、≪今から帰る。≫とか飲み会の時にちょくちょく現状説明したりとか、そんな“帰るメール”を送るようになったりした。
ふとした時にほんの些細(ささい)なスキンシップとかが増える。詩織もそれをものすごく嬉しがっていて、すごく充実した夫婦生活を送れている気がする。(ただ今は微妙ながらバランスが詩織の中で保たれている。しかし、いつか俺<翔太になった時にどうするかだ。それは詩織次第だけれど)
それと並行して、俺は『直接見たい』との交渉は続けている。詩織は頑なにNGを出し続けていたのだけど、このプレイに慣れてきたのか、その拒否する姿勢も少しずつ和らいでいった。
最初は、『絶対やだっ!』と、ちょっと苛ついていたくらいなのに、『え~でもさ~』と満更でもない感じでモジモジとする。しかし、『そんなに見たいの?変態だね。』と、なかなかOKは出してくれなかった。
意外に翔太も、「本番を見られるのはちょっと恥ずいな」とか言い出した。それについては俺的に完全無視をする。あと翔太と二人で飲みに行く機会も増えてきた。その時にプレイの感想とか詩織の挙動を聞かせてもらっている。
これも詩織との会話同様で、なんとなく詳細を聞くのは怖いっていうか、(エロすぎて)気恥ずかしいところがあった。けれど意を決っして聞いてみたら、やっぱりすごく興奮してはまっている。酒が入っているってこともあり、翔太は自慢するみたいに喋ってくれる。
「正直詩織とのセックスってどう?」って聞くとその時点で翔太は結構酒が入っていて、赤くなった顔で「あそこの締まり良いよな」ってにやにやしながら言われて俺は勃起する。
「身体もエロい。抱き甲斐があるっつうか、ああでもフェラは微妙かな。今おれ流を仕込み中」とか
「イクとき思いっきり掴んでくるよな?イク時ってか感じている表情がいいんだよな。いかにも『感じちゃ駄目なのに・・・』って悔しそうでさ」とか言われて、居酒屋なのに俺はこっそりちんこを触ったりしていた。(寝取られか寝取らせなのかこのMの性癖の俺には堪らない会話だ。)
俺が「ここできちんと言っとくけどお前詩織に惚れんなよ」と翔太に釘を刺す。「それは無い無い。顔が全然タイプじゃないから」って言われてしまう。
勿論それは友達同士の冗談の言い合いって感じだったのだけど、なんか俺のM心が騒ぎ出す。「セフレって感じ?」とわざわざ卑下するようなこと言ってみる。すると、それには流石に翔太も気が引けるのか「ん?ああ、はは」と誤魔化すように笑っていた。
壊れかけた二人 第5章②
壊れかけた二人
5-②
『わたし最初ちょっと不安だったの。』
「なにが不安なん?」
『なんかさ、セックスしちゃうと、気持ちも移っちゃうってこともあるじゃん?』
「ああ、あるある」
『それがね凄く不安だったの。』
「浮気したことあるってこと?」と翔太が問う。
『は?いやいや。無い無い。昔さ、ちょっとあったけどね。』
「なにそれ?なにそれ?超気になる」
『君ね、いい加減揉みすぎだよ。』と詩織
「痛いの?」
『別にそうじゃないけどね。』
「じゃ、続行で」
『えっ?』
翔太が「いやいやさっきの話。昔のちょっとを聞かせてよ」
『ああ。そんなに大した話じゃないもん。浮気とかでもないしね。拓海と付き合う前の話だから・・』
「それでも聞きたいなー」
『はいはい。また今度ね。』(俺も続きを聞きたくなる。)
「ふーん。それで?俺に気持が移っちゃったって感じ?」
詩織が、『ああ、それね、ちょっと不安があったんだけど、でも全然無かったのね。』って告げて爆笑。
「うっそ!ショックだ」と翔太も大笑い。
それまで聞き耳を立てていた俺は気が気じゃなかった。昔の話とかも気になってはいたが、自分が撒いている種だともわかっているけれど、それよりも、情とか気持が云々を詩織にもし肯定されていたら発狂していたかもしれない。
『なんかね、セックスをしてる時はやっぱりちょっとだけ気持ち良いから、“あ、やっぱやばいなー”って思うんだけど・・』と詩織が告げる。
「うん」
『でもね終わったらビックリするぐらいすーっと冷めるのよ。』
翔太が「俺に?」
『うん。』
「うざっ、て感じ?」
『そう。』
「ひっどいなぁ!」と翔太がしょげかえり、それで二人は爆笑する。
「じゃあこうやって胸触ってるのもうざい?」
『だから、そう言ってんじゃん。』と、やっぱりクスクス笑いながら詩織が答えていた。
「でも乳首は弱いだろ?」
おそらく翔太が乳首を触ったのだろう。『あんっ!』と、急にさっきまでの素の口調と180度違う高くて甘い声を出した。
『うっざ~』と笑っている詩織に、
翔太が「ほら、気持ち良いのは気持ち良いんだ」
『あー、うん、まぁね。』
「ぶっちゃけ俺と相性良くない?」
『んー・・・そうかな?』
「拓海より良い?」
『そういう話は禁止ー』と、詩織の声が少し怒っていた。
翔太が「じゃあ俺個人としては?有り?」
『有りじゃないかな?わかんないけど?』
「どういうとこがいい?」
『えー?・・・硬いとこかも・・』
「まじ。ちんこのことか?」
詩織は笑いながら、『もう~、カチカチだよね。』
「拓海より?」
詩織が笑いながら、『だからそれがウザいって~』と、やんわりと諭(さと)す。
「へー、詩織は硬いのが好き・・・とメモしとこっと」
『えー・・・そりゃそうでしょ女の子は・・とか言ったりして・・』と笑ってごまかす。
その後しばらく無言が続いた。
10秒くらい?
また詩織の『あっ!』って声がする。
それが断続的になっていった。『んっ・・・やぁっ・・・もうだめ・・・あっ!』
翔太が「もっかい良い?」と尋ねた。
『もぅ~、なんか、当たってるんですけど~』って笑う詩織。
「良い?」
「ええー、だめー」
「良いじゃん」
「元気過ぎね」
「じゃ、口で?」その後、ぎっぎっ、とベッドが軋む音がする。詩織は『もっ~ほんと元気過ぎ・・・またカチカチだし。』と呆れる。それですぐに、“ちゅぱっちゅぱっ”て音が聞こえてきた。「あーやべ。やっぱ詩織上手いよ」これには詩織の返事は無しだ。
“ちゅぱちゅぱ”と音が続く。それで暫くしてそれが止んで、『・・・かたい・・』と詩織の声がする。
「なぁ、もっかい良いだろ?」
『・・・だめー』
翔太が「じゃあ拓海が良いって言ったら良い?」
『えー?・・・』
それで俺のスマートフォンの着信サインが光った。寝室からは「そのまましゃぶっててよ」と翔太の声がする。着信を知らせる液晶の点滅がある間にも、上からの“ちゅぱちゅぱ”の音はずっと聞こえていた。俺は意を決してスマートフォンに出る。
万が一にも俺の場所が漏れないように小声で喋った。俺がスマートフォンを取ると“ちゅぱちゅぱ”音が止んだ。
「あ、拓海ー?」
「うん」という俺の声はきっと震えていたと思う。
「2回戦てさ、有り?」
「あー・・・・詩織に変わってくれ」
「あいよ・・・詩織ー、拓海だ」
『・・・も、もしもし?』
「あ、拓海だけど」
『う、うん・・』
「なんか2回戦のお誘いらしいけど・・・」と俺。
『ね、ねー・・・元気だよね・・・』
「・・で・・どうする?」
『拓海は・・・?』
「詩織が良いなら、良いけど」
『あたしは・・・嫌・・・かな?』
俺が「そ、そっか・・・じゃあ手でしてあげなよ」(少し安心をした。)
『う、うん。そうだね。わかった。』
「もっかい翔太に代わってくれ」
『うん・・・翔太君ー』
「駄目なん?」としょげる翔太に、俺が「手でしてもらって」と返答。
「マジですかー」
「今、詩織って何してる?」
「今?俺のちんこを指で突っ付いてるけど。」
その言葉で俺はまた完全に勃起した。同時にバシン、と乾いた衝撃音がした。
「痛ぇっ!」と翔太の声
「俺と喋っているときも?」
「あ?そうだよ」
『何言ってるの!、ばかじゃない!』
これには居た堪れず俺はマートフォンを切った。俺と電話をしながら、他の男のちんこを突付いていた詩織の姿を想像すると、なんだかものすごく胸が締め付けられる。詩織の『ちょっと何言ってんのー?』って声が聞こえてきた。
いつもの翔太と話すときの楽しそうな感じじゃない、苛立ちが見えていた。「いいじゃん本当のことだし。ホントにやってたんだし。」これには、ぐうの音も出ないのか?、その後詩織は無言。それから、たまに“にっちゃ・・・にっちゃ・・・”と音が聞こえてきたのは多分手コキの音だけだった。
“にっちゃにっちゃ”、っていう音と一緒に、「キスしよ~」と翔太。たまに“ちゅ、ちゅ”、って音も聞こえてきた。「あっ、逝く」って、その翔太の声の後に、『ふふっ』と詩織が鼻で笑う感じの声と、詩織の『やっぱ君すごいねー。超出るね~』と愉快そうな声。
「ふぅ・・・」
『うっわ~、まだ出る~』
「ちょ・・・くすぐったい」と翔太。
『あはは』
「フェラしてよ」
『えー?もぅ~』
そう言いつつ、聞こえてくる“ちゅぱ音”が俺にはすごく長く感じられた。そして、ようやくフェラチオが終わった。
今度は、翔太が服を着ているっぽい、「なんでさー、詩織はこんなプレイを続けようと思ったの?」と翔太が訊ねる。それに詩織は、『えー?、拓海にどうしても、とお願いされたからだよ。』
「それだけじゃないだろう?浮気したかったとか?」
『それはないない。それより拓海がね悪い友達に唆(そそのか)されて風俗通いしたりするよりいいかなと思って・・』と詩織が笑う。
翔太が「悪い友達って俺のことかよ」って苦笑い。「それでも拓海の趣味(性癖)をよく納得できたよな?」に対し、詩織は『今も理解は全然できてないよ。でもねこのプレイをしてお互いが最っとね好きになったから、よかった面はあるかな、』と云う。
「俺に心が移らなくても、セックスはしたくなるんだね?」これに詩織は少し無言、そして、『まぁマンネリはあったからさー。翔太君とのHは新鮮だったし刺激もあるけれど、さっきも言ったけど終わったらすっーと冷めるのね。』
「あーショック、俺以外なら情が行くかな」
『それもないよ。絶対浮気とかは嫌なの。』
「ふーん。これも夫公認の浮気じゃない?」
詩織は『じゃなくて・・“恋愛ゲーム”って言ってよ・・それは冗談だけどね。』という俺にとって衝撃な会話があった。
翔太が帰った後は、詩織と俺のいつもと同じパターンになるが、最近、俺たちは当然中出しでセックスをしている。中出しはお互い初めてだったみたいで、『こんなに気持ち良かったんだねー』と詩織も言っていた。
「早く子供ほしいねー」とも話をした。ただ詩織からは「翔太にはピル飲んでることは言わないでほしい」とお願いをされた。なぜなら「絶対あいつ調子に乗ってきそうだから」とのこと。(中田氏するのか?)
今回の詩織と翔太との会話は非常に気になったが(まさか盗み聞きしていることは秘密だから真意を問い質すわけにもいかない。)、自分の性癖を満足させてくれるこのプレイの魅力には勝てない。これから毎月(第3乃至第4週の金曜日)が楽しみになる。とりあえず今は目の前でやってもらうよう詩織を説得中です。
本音で言えば、俺は、妻の詩織が目の前で他人(親友)と重なり合い、その白い裸体を男に貫かれながら身悶える姿を夢想して、激しい嫉妬にまみれた至福の悦びを感じるのです。
5-②
5-②
『わたし最初ちょっと不安だったの。』
「なにが不安なん?」
『なんかさ、セックスしちゃうと、気持ちも移っちゃうってこともあるじゃん?』
「ああ、あるある」
『それがね凄く不安だったの。』
「浮気したことあるってこと?」と翔太が問う。
『は?いやいや。無い無い。昔さ、ちょっとあったけどね。』
「なにそれ?なにそれ?超気になる」
『君ね、いい加減揉みすぎだよ。』と詩織
「痛いの?」
『別にそうじゃないけどね。』
「じゃ、続行で」
『えっ?』
翔太が「いやいやさっきの話。昔のちょっとを聞かせてよ」
『ああ。そんなに大した話じゃないもん。浮気とかでもないしね。拓海と付き合う前の話だから・・』
「それでも聞きたいなー」
『はいはい。また今度ね。』(俺も続きを聞きたくなる。)
「ふーん。それで?俺に気持が移っちゃったって感じ?」
詩織が、『ああ、それね、ちょっと不安があったんだけど、でも全然無かったのね。』って告げて爆笑。
「うっそ!ショックだ」と翔太も大笑い。
それまで聞き耳を立てていた俺は気が気じゃなかった。昔の話とかも気になってはいたが、自分が撒いている種だともわかっているけれど、それよりも、情とか気持が云々を詩織にもし肯定されていたら発狂していたかもしれない。
『なんかね、セックスをしてる時はやっぱりちょっとだけ気持ち良いから、“あ、やっぱやばいなー”って思うんだけど・・』と詩織が告げる。
「うん」
『でもね終わったらビックリするぐらいすーっと冷めるのよ。』
翔太が「俺に?」
『うん。』
「うざっ、て感じ?」
『そう。』
「ひっどいなぁ!」と翔太がしょげかえり、それで二人は爆笑する。
「じゃあこうやって胸触ってるのもうざい?」
『だから、そう言ってんじゃん。』と、やっぱりクスクス笑いながら詩織が答えていた。
「でも乳首は弱いだろ?」
おそらく翔太が乳首を触ったのだろう。『あんっ!』と、急にさっきまでの素の口調と180度違う高くて甘い声を出した。
『うっざ~』と笑っている詩織に、
翔太が「ほら、気持ち良いのは気持ち良いんだ」
『あー、うん、まぁね。』
「ぶっちゃけ俺と相性良くない?」
『んー・・・そうかな?』
「拓海より良い?」
『そういう話は禁止ー』と、詩織の声が少し怒っていた。
翔太が「じゃあ俺個人としては?有り?」
『有りじゃないかな?わかんないけど?』
「どういうとこがいい?」
『えー?・・・硬いとこかも・・』
「まじ。ちんこのことか?」
詩織は笑いながら、『もう~、カチカチだよね。』
「拓海より?」
詩織が笑いながら、『だからそれがウザいって~』と、やんわりと諭(さと)す。
「へー、詩織は硬いのが好き・・・とメモしとこっと」
『えー・・・そりゃそうでしょ女の子は・・とか言ったりして・・』と笑ってごまかす。
その後しばらく無言が続いた。
10秒くらい?
また詩織の『あっ!』って声がする。
それが断続的になっていった。『んっ・・・やぁっ・・・もうだめ・・・あっ!』
翔太が「もっかい良い?」と尋ねた。
『もぅ~、なんか、当たってるんですけど~』って笑う詩織。
「良い?」
「ええー、だめー」
「良いじゃん」
「元気過ぎね」
「じゃ、口で?」その後、ぎっぎっ、とベッドが軋む音がする。詩織は『もっ~ほんと元気過ぎ・・・またカチカチだし。』と呆れる。それですぐに、“ちゅぱっちゅぱっ”て音が聞こえてきた。「あーやべ。やっぱ詩織上手いよ」これには詩織の返事は無しだ。
“ちゅぱちゅぱ”と音が続く。それで暫くしてそれが止んで、『・・・かたい・・』と詩織の声がする。
「なぁ、もっかい良いだろ?」
『・・・だめー』
翔太が「じゃあ拓海が良いって言ったら良い?」
『えー?・・・』
それで俺のスマートフォンの着信サインが光った。寝室からは「そのまましゃぶっててよ」と翔太の声がする。着信を知らせる液晶の点滅がある間にも、上からの“ちゅぱちゅぱ”の音はずっと聞こえていた。俺は意を決してスマートフォンに出る。
万が一にも俺の場所が漏れないように小声で喋った。俺がスマートフォンを取ると“ちゅぱちゅぱ”音が止んだ。
「あ、拓海ー?」
「うん」という俺の声はきっと震えていたと思う。
「2回戦てさ、有り?」
「あー・・・・詩織に変わってくれ」
「あいよ・・・詩織ー、拓海だ」
『・・・も、もしもし?』
「あ、拓海だけど」
『う、うん・・』
「なんか2回戦のお誘いらしいけど・・・」と俺。
『ね、ねー・・・元気だよね・・・』
「・・で・・どうする?」
『拓海は・・・?』
「詩織が良いなら、良いけど」
『あたしは・・・嫌・・・かな?』
俺が「そ、そっか・・・じゃあ手でしてあげなよ」(少し安心をした。)
『う、うん。そうだね。わかった。』
「もっかい翔太に代わってくれ」
『うん・・・翔太君ー』
「駄目なん?」としょげる翔太に、俺が「手でしてもらって」と返答。
「マジですかー」
「今、詩織って何してる?」
「今?俺のちんこを指で突っ付いてるけど。」
その言葉で俺はまた完全に勃起した。同時にバシン、と乾いた衝撃音がした。
「痛ぇっ!」と翔太の声
「俺と喋っているときも?」
「あ?そうだよ」
『何言ってるの!、ばかじゃない!』
これには居た堪れず俺はマートフォンを切った。俺と電話をしながら、他の男のちんこを突付いていた詩織の姿を想像すると、なんだかものすごく胸が締め付けられる。詩織の『ちょっと何言ってんのー?』って声が聞こえてきた。
いつもの翔太と話すときの楽しそうな感じじゃない、苛立ちが見えていた。「いいじゃん本当のことだし。ホントにやってたんだし。」これには、ぐうの音も出ないのか?、その後詩織は無言。それから、たまに“にっちゃ・・・にっちゃ・・・”と音が聞こえてきたのは多分手コキの音だけだった。
“にっちゃにっちゃ”、っていう音と一緒に、「キスしよ~」と翔太。たまに“ちゅ、ちゅ”、って音も聞こえてきた。「あっ、逝く」って、その翔太の声の後に、『ふふっ』と詩織が鼻で笑う感じの声と、詩織の『やっぱ君すごいねー。超出るね~』と愉快そうな声。
「ふぅ・・・」
『うっわ~、まだ出る~』
「ちょ・・・くすぐったい」と翔太。
『あはは』
「フェラしてよ」
『えー?もぅ~』
そう言いつつ、聞こえてくる“ちゅぱ音”が俺にはすごく長く感じられた。そして、ようやくフェラチオが終わった。
今度は、翔太が服を着ているっぽい、「なんでさー、詩織はこんなプレイを続けようと思ったの?」と翔太が訊ねる。それに詩織は、『えー?、拓海にどうしても、とお願いされたからだよ。』
「それだけじゃないだろう?浮気したかったとか?」
『それはないない。それより拓海がね悪い友達に唆(そそのか)されて風俗通いしたりするよりいいかなと思って・・』と詩織が笑う。
翔太が「悪い友達って俺のことかよ」って苦笑い。「それでも拓海の趣味(性癖)をよく納得できたよな?」に対し、詩織は『今も理解は全然できてないよ。でもねこのプレイをしてお互いが最っとね好きになったから、よかった面はあるかな、』と云う。
「俺に心が移らなくても、セックスはしたくなるんだね?」これに詩織は少し無言、そして、『まぁマンネリはあったからさー。翔太君とのHは新鮮だったし刺激もあるけれど、さっきも言ったけど終わったらすっーと冷めるのね。』
「あーショック、俺以外なら情が行くかな」
『それもないよ。絶対浮気とかは嫌なの。』
「ふーん。これも夫公認の浮気じゃない?」
詩織は『じゃなくて・・“恋愛ゲーム”って言ってよ・・それは冗談だけどね。』という俺にとって衝撃な会話があった。
翔太が帰った後は、詩織と俺のいつもと同じパターンになるが、最近、俺たちは当然中出しでセックスをしている。中出しはお互い初めてだったみたいで、『こんなに気持ち良かったんだねー』と詩織も言っていた。
「早く子供ほしいねー」とも話をした。ただ詩織からは「翔太にはピル飲んでることは言わないでほしい」とお願いをされた。なぜなら「絶対あいつ調子に乗ってきそうだから」とのこと。(中田氏するのか?)
今回の詩織と翔太との会話は非常に気になったが(まさか盗み聞きしていることは秘密だから真意を問い質すわけにもいかない。)、自分の性癖を満足させてくれるこのプレイの魅力には勝てない。これから毎月(第3乃至第4週の金曜日)が楽しみになる。とりあえず今は目の前でやってもらうよう詩織を説得中です。
本音で言えば、俺は、妻の詩織が目の前で他人(親友)と重なり合い、その白い裸体を男に貫かれながら身悶える姿を夢想して、激しい嫉妬にまみれた至福の悦びを感じるのです。
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