壊れかけた二人 第6章
≪第6章 秋の気配≫
(「達也と美咲」より改訂)
(「会社の同僚にスワッピングを持ちかけられたんだけど」より改訂)
拓海です。先ずは、あれ(3回目のプレイ)からの話を書きます
詩織が危惧していた云々っていうのを翔太に伝えた話は書いたと思います。(『情が移ってしまうかも』という話です。)
ところが、詩織から普通に俺へ告白をしてきた。ある晩、普通にセックスをしていたら、詩織から
『こないだ翔太君にも言ったんだけど~』って感じで(『情が移ってしまうかも』)話してくれた。
それで一応(知ってはいたけれど)「詩織は大丈夫なの?」って聞いたら、笑いながら、『何ともないの』との答え(俺は甘いかもしれないのだが再度一安心する)。
俺が「でも、ちょっとはそういうのってあるんじゃない?」って食い下がると、“ちょっと奥さん聞いてくださる?”って感じのリアクションで、詩織は『うんうん、それがね、ビックリするくらい無いのよ!』と強調した。
俺が「ぶっちゃけ翔太の事ってどう思っていた?」と尋ねる。これには、『何とも思ってなかったよ。会社に居る時も、あ~拓海と仲良いんだな~って感じだけね。』、「でも最初から気が許せる仲ってのが良かったのかな?」、詩織は『あ~そうかもね。Hしちゃっても全然そういう感情は出てこないの。』と率直に答える。
こんな感じで詩織もわりと気軽にこのプレイのことを話すようになってきた。 以前まではやっぱりどこか、タブー(禁句)とまではいかないけど、なんとなく気恥ずかしくて、こういう踏み込んだ会話はしづらい空気があった。
でも、一度こういう会話すると、なんかお互い本音で喋れるようになった。共通の見解としては、このプレイをやってから、お互いのことをより一層好きになったってことだ。
詩織が笑いながら告白したのは、最近昼間に俺に向けてのラブレターを書いているってこと。何度も書いては破ってを繰り返しているらしい。(ただし、詩織曰く、かなり恥ずかしい内容だそうだ。)
俺の方でも結婚記念日11/2に豪華なプレゼントを企画していたりしている。(それはまだ詩織には秘密だけれどね。)
そして、翔太とのプレイはそんなに特別な感じでもなくなってきている。詩織も『ああそういえば今日10/21は翔太君来る日だっけ?』みたいなことを言う。「本当は結構待ち望んでいたんじゃない?」って俺が冷やかすと、詩織は『あはは~、そうかも。』と明らかに冗談っぽく返す余裕があった。
俺が「そっか今日の詩織は勝負下着を着けるの?」と冗談を飛ばしても、『先ず翔太君に見てもらわなくちゃ。でもすぐ脱がされるかもね。』と詩織は余裕綽綽で軽く反撃と挑発のジャブを繰り出す。出勤前だったけど俺は勃起してしまう。
それでも俺が反撃して「翔太とのセックスは気持ち良い?」って直球で尋ねると、『ううん。』って詩織は真顔になって首を横に振って否定をした。「あの時の声とかも出てる?」にも『ええ~?あんまり出てないよ~。』とやはり真剣な顔で詩織は否定(少なくとも俺としている時くらいは出ているのに)をした。
俺が「本当は逝っちゃったりしているのじゃない?」と重ねて問う。
『あ~、それは無い無い。』と詩織は否定する。
「本当?翔太は“詩織を何度も逝かした”って言っていたぞ」
『それは演技!演技!』と、きっぱり否定の返事が返ってくる。
俺も問い詰めるような感じじゃなかった。二人とも普通にそんな会話とかするくらいこのプレイが日常的になってきたのかもしれない。
秋の気配が深まり、今夜の食事会は、‹おでん›となった。いつもの通り、翔太の下ネタまじりの話しが中心で、アルコールも進む中、雰囲気を“プレイ”の方向へ巧みに導いていた。あっさりと、「ほな行きまひょか。」と、変な関西弁で詩織の手を引いて、まるで自分の部屋に行くように2階に登っていく。その時、俺に詩織が小悪魔的に片目を瞑り、ウィンクをしたのだった。
俺としても、もうこのプレイには慣れてきたと思っていたが、それでも、4回目のプレイが始まったら、やっぱり2階から詩織の《喘ぎ声》が聞こえてくると異常なほど嫉妬し興奮を覚える。その度合いは慣れることが無いなと改めて思った。
それにしてもリビングルームにいても、「あっ!あっあっ!……あっ、いくいくっ!いくっ!あっだめっ……いっくぅっ!」って声が聞こえてくるくらい詩織は大きな声を出すようになってきた。
もしかしたら俺とする時よりも声が出ている。(慣れてきたのは詩織の方なのだろうか?)
これまでもプレイが終わった後「声が聞こえてきたぞ」ってからかうように言う(でも内心はすごくドキドキしている)と、詩織が『だって翔太君がね声出せってうるさいから・・』と、あくまでわざと出している風な主張をする。
それから、『聞かないでよ。マジで恥ずかしいよ。』って、困ったように眉を八の字にしながら苦笑いで上目遣いしてくる詩織が可愛すぎて俺は超辛い。
友達に抱かす→嫉妬して好きになる→また抱かす→更に嫉妬して最っと好きになる、がずっと連鎖し蓄積していっている。
それで、俺は今までなら殆どしなかった帰宅時に、≪今から帰る。≫とか飲み会の時にちょくちょく現状説明したりとか、そんな“帰るメール”を送るようになったりした。
ふとした時にほんの些細(ささい)なスキンシップとかが増える。詩織もそれをものすごく嬉しがっていて、すごく充実した夫婦生活を送れている気がする。(ただ今は微妙ながらバランスが詩織の中で保たれている。しかし、いつか俺<翔太になった時にどうするかだ。それは詩織次第だけれど)
それと並行して、俺は『直接見たい』との交渉は続けている。詩織は頑なにNGを出し続けていたのだけど、このプレイに慣れてきたのか、その拒否する姿勢も少しずつ和らいでいった。
最初は、『絶対やだっ!』と、ちょっと苛ついていたくらいなのに、『え~でもさ~』と満更でもない感じでモジモジとする。しかし、『そんなに見たいの?変態だね。』と、なかなかOKは出してくれなかった。
意外に翔太も、「本番を見られるのはちょっと恥ずいな」とか言い出した。それについては俺的に完全無視をする。あと翔太と二人で飲みに行く機会も増えてきた。その時にプレイの感想とか詩織の挙動を聞かせてもらっている。
これも詩織との会話同様で、なんとなく詳細を聞くのは怖いっていうか、(エロすぎて)気恥ずかしいところがあった。けれど意を決っして聞いてみたら、やっぱりすごく興奮してはまっている。酒が入っているってこともあり、翔太は自慢するみたいに喋ってくれる。
「正直詩織とのセックスってどう?」って聞くとその時点で翔太は結構酒が入っていて、赤くなった顔で「あそこの締まり良いよな」ってにやにやしながら言われて俺は勃起する。
「身体もエロい。抱き甲斐があるっつうか、ああでもフェラは微妙かな。今おれ流を仕込み中」とか
「イクとき思いっきり掴んでくるよな?イク時ってか感じている表情がいいんだよな。いかにも『感じちゃ駄目なのに・・・』って悔しそうでさ」とか言われて、居酒屋なのに俺はこっそりちんこを触ったりしていた。(寝取られか寝取らせなのかこのMの性癖の俺には堪らない会話だ。)
俺が「ここできちんと言っとくけどお前詩織に惚れんなよ」と翔太に釘を刺す。「それは無い無い。顔が全然タイプじゃないから」って言われてしまう。
勿論それは友達同士の冗談の言い合いって感じだったのだけど、なんか俺のM心が騒ぎ出す。「セフレって感じ?」とわざわざ卑下するようなこと言ってみる。すると、それには流石に翔太も気が引けるのか「ん?ああ、はは」と誤魔化すように笑っていた。
(「達也と美咲」より改訂)
(「会社の同僚にスワッピングを持ちかけられたんだけど」より改訂)
拓海です。先ずは、あれ(3回目のプレイ)からの話を書きます
詩織が危惧していた云々っていうのを翔太に伝えた話は書いたと思います。(『情が移ってしまうかも』という話です。)
ところが、詩織から普通に俺へ告白をしてきた。ある晩、普通にセックスをしていたら、詩織から
『こないだ翔太君にも言ったんだけど~』って感じで(『情が移ってしまうかも』)話してくれた。
それで一応(知ってはいたけれど)「詩織は大丈夫なの?」って聞いたら、笑いながら、『何ともないの』との答え(俺は甘いかもしれないのだが再度一安心する)。
俺が「でも、ちょっとはそういうのってあるんじゃない?」って食い下がると、“ちょっと奥さん聞いてくださる?”って感じのリアクションで、詩織は『うんうん、それがね、ビックリするくらい無いのよ!』と強調した。
俺が「ぶっちゃけ翔太の事ってどう思っていた?」と尋ねる。これには、『何とも思ってなかったよ。会社に居る時も、あ~拓海と仲良いんだな~って感じだけね。』、「でも最初から気が許せる仲ってのが良かったのかな?」、詩織は『あ~そうかもね。Hしちゃっても全然そういう感情は出てこないの。』と率直に答える。
こんな感じで詩織もわりと気軽にこのプレイのことを話すようになってきた。 以前まではやっぱりどこか、タブー(禁句)とまではいかないけど、なんとなく気恥ずかしくて、こういう踏み込んだ会話はしづらい空気があった。
でも、一度こういう会話すると、なんかお互い本音で喋れるようになった。共通の見解としては、このプレイをやってから、お互いのことをより一層好きになったってことだ。
詩織が笑いながら告白したのは、最近昼間に俺に向けてのラブレターを書いているってこと。何度も書いては破ってを繰り返しているらしい。(ただし、詩織曰く、かなり恥ずかしい内容だそうだ。)
俺の方でも結婚記念日11/2に豪華なプレゼントを企画していたりしている。(それはまだ詩織には秘密だけれどね。)
そして、翔太とのプレイはそんなに特別な感じでもなくなってきている。詩織も『ああそういえば今日10/21は翔太君来る日だっけ?』みたいなことを言う。「本当は結構待ち望んでいたんじゃない?」って俺が冷やかすと、詩織は『あはは~、そうかも。』と明らかに冗談っぽく返す余裕があった。
俺が「そっか今日の詩織は勝負下着を着けるの?」と冗談を飛ばしても、『先ず翔太君に見てもらわなくちゃ。でもすぐ脱がされるかもね。』と詩織は余裕綽綽で軽く反撃と挑発のジャブを繰り出す。出勤前だったけど俺は勃起してしまう。
それでも俺が反撃して「翔太とのセックスは気持ち良い?」って直球で尋ねると、『ううん。』って詩織は真顔になって首を横に振って否定をした。「あの時の声とかも出てる?」にも『ええ~?あんまり出てないよ~。』とやはり真剣な顔で詩織は否定(少なくとも俺としている時くらいは出ているのに)をした。
俺が「本当は逝っちゃったりしているのじゃない?」と重ねて問う。
『あ~、それは無い無い。』と詩織は否定する。
「本当?翔太は“詩織を何度も逝かした”って言っていたぞ」
『それは演技!演技!』と、きっぱり否定の返事が返ってくる。
俺も問い詰めるような感じじゃなかった。二人とも普通にそんな会話とかするくらいこのプレイが日常的になってきたのかもしれない。
秋の気配が深まり、今夜の食事会は、‹おでん›となった。いつもの通り、翔太の下ネタまじりの話しが中心で、アルコールも進む中、雰囲気を“プレイ”の方向へ巧みに導いていた。あっさりと、「ほな行きまひょか。」と、変な関西弁で詩織の手を引いて、まるで自分の部屋に行くように2階に登っていく。その時、俺に詩織が小悪魔的に片目を瞑り、ウィンクをしたのだった。
俺としても、もうこのプレイには慣れてきたと思っていたが、それでも、4回目のプレイが始まったら、やっぱり2階から詩織の《喘ぎ声》が聞こえてくると異常なほど嫉妬し興奮を覚える。その度合いは慣れることが無いなと改めて思った。
それにしてもリビングルームにいても、「あっ!あっあっ!……あっ、いくいくっ!いくっ!あっだめっ……いっくぅっ!」って声が聞こえてくるくらい詩織は大きな声を出すようになってきた。
もしかしたら俺とする時よりも声が出ている。(慣れてきたのは詩織の方なのだろうか?)
これまでもプレイが終わった後「声が聞こえてきたぞ」ってからかうように言う(でも内心はすごくドキドキしている)と、詩織が『だって翔太君がね声出せってうるさいから・・』と、あくまでわざと出している風な主張をする。
それから、『聞かないでよ。マジで恥ずかしいよ。』って、困ったように眉を八の字にしながら苦笑いで上目遣いしてくる詩織が可愛すぎて俺は超辛い。
友達に抱かす→嫉妬して好きになる→また抱かす→更に嫉妬して最っと好きになる、がずっと連鎖し蓄積していっている。
それで、俺は今までなら殆どしなかった帰宅時に、≪今から帰る。≫とか飲み会の時にちょくちょく現状説明したりとか、そんな“帰るメール”を送るようになったりした。
ふとした時にほんの些細(ささい)なスキンシップとかが増える。詩織もそれをものすごく嬉しがっていて、すごく充実した夫婦生活を送れている気がする。(ただ今は微妙ながらバランスが詩織の中で保たれている。しかし、いつか俺<翔太になった時にどうするかだ。それは詩織次第だけれど)
それと並行して、俺は『直接見たい』との交渉は続けている。詩織は頑なにNGを出し続けていたのだけど、このプレイに慣れてきたのか、その拒否する姿勢も少しずつ和らいでいった。
最初は、『絶対やだっ!』と、ちょっと苛ついていたくらいなのに、『え~でもさ~』と満更でもない感じでモジモジとする。しかし、『そんなに見たいの?変態だね。』と、なかなかOKは出してくれなかった。
意外に翔太も、「本番を見られるのはちょっと恥ずいな」とか言い出した。それについては俺的に完全無視をする。あと翔太と二人で飲みに行く機会も増えてきた。その時にプレイの感想とか詩織の挙動を聞かせてもらっている。
これも詩織との会話同様で、なんとなく詳細を聞くのは怖いっていうか、(エロすぎて)気恥ずかしいところがあった。けれど意を決っして聞いてみたら、やっぱりすごく興奮してはまっている。酒が入っているってこともあり、翔太は自慢するみたいに喋ってくれる。
「正直詩織とのセックスってどう?」って聞くとその時点で翔太は結構酒が入っていて、赤くなった顔で「あそこの締まり良いよな」ってにやにやしながら言われて俺は勃起する。
「身体もエロい。抱き甲斐があるっつうか、ああでもフェラは微妙かな。今おれ流を仕込み中」とか
「イクとき思いっきり掴んでくるよな?イク時ってか感じている表情がいいんだよな。いかにも『感じちゃ駄目なのに・・・』って悔しそうでさ」とか言われて、居酒屋なのに俺はこっそりちんこを触ったりしていた。(寝取られか寝取らせなのかこのMの性癖の俺には堪らない会話だ。)
俺が「ここできちんと言っとくけどお前詩織に惚れんなよ」と翔太に釘を刺す。「それは無い無い。顔が全然タイプじゃないから」って言われてしまう。
勿論それは友達同士の冗談の言い合いって感じだったのだけど、なんか俺のM心が騒ぎ出す。「セフレって感じ?」とわざわざ卑下するようなこと言ってみる。すると、それには流石に翔太も気が引けるのか「ん?ああ、はは」と誤魔化すように笑っていた。
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