壊れかけた二人 第9章①
≪第9章 再開と後悔≫
9-①
詩織のエステティックは新年になって、最初3回の予定だったのだけれど、その3回が終わった後に詩織が『もう少し通いたい』と言う。理由は『もっと綺麗になりたい。』とのことらしい。その間は、俺以外とのセックスは絶対NGと詩織が一方的に決定をした。
実際にも綺麗になった気がするので、俺が「折角だから翔太にも・・・」と言いかけたら、言い終わる前に詩織に『絶対嫌!』って、ぴしゃりと断られた。
その間にも、翔太は普通に家に遊びにきて、詩織に対して「綺麗になったじゃん。だからやらせて」と鼻息を荒くしてそう主張する翔太に、詩織は断固として冷たい眼差しとともに、『ほんと、うざい』と言い放っていた。
翔太が、冗談っぽく詩織の体に手を伸ばすと、詩織は眉間に皺を寄せて、『しっ、しっ』と追い払っていた。「いやでもマジで綺麗になったよ・・・元々良い身体してるけどな」と、翔太はわざといやらしい口調と表情で言ってきた。詩織に『きも・・・』と言われている間、俺はそんな二人のやりとりに興奮をしていた。
俺は、詩織がエステティックに通うからプレイを中止するというのは、遠まわしに、もうプレイを嫌がっているという主張なのかと思った。(実際は、後悔が半分、未練が半分じゃなかったのかな?)
それから酒に弱い詩織が、たまたま晩酌に付き合ってくれた時があった(2/4)ので、ここぞとばかりに飲ませて尋ねたのだけど、『今は単純に、拓海とラブラブしたいって感じなの。』と、座った目で言われた。ついでに翔太とのセックスについて俺が詩織に尋ねてみると、『むかつく!むかつく!むかつく!あいつ嫌~い!』と口汚く、しかし楽しそうに罵っていた。
最近の詩織は、翔太に対して無茶苦茶に辛辣な言葉を吐く。基本的に詩織は冗談でも絶対に汚い言葉を使わない。少なくとも俺の前では絶対に言わない。ただ翔太に対するそれは悪意の欠片(かけら)がなくて、気の置けない悪友って感じがして、そこにまた俺は嫉妬を覚える。俺が「でも詩織は気持ち良くなるんだろ?」と、にやにやしながら聞くと、『そんなわけな~い。』と俺の胸にダイブしてきました。
それから、『でもね~、たまにだけど~、ちょっと良い感じの時があって~・・・』と、俺の胸の中で『ごにょごにょ』と、耳を澄ますと酒に酔った詩織が、『・・・なんか、それは、悔しかったりしてね。』と呂律(ろれつ)が回ってない口調で言う。急に“ばっ”、て顔を上げると、『でもね~、あたし~、拓海が一番だし~』と、酔っ払いっぽく顔をへらへらと崩して笑っていた。
めったにないチャンスなので、このプレイ(寝取らせ)に関して鋭く質問をすると、『最初は好奇心と嫌悪感が半々だった。(プレイに興味がありつつも、セックスは絶対したくない、みたいなことを何度も言っていた)』
それで、『翔太君とは(セックスの)相性が良くて気持ち良い。正直すぎてゴメンね。でも終わった後は、やはり拓海が一番だと再認識できる。』また、『拓海がこのことでヤキモチを焼いてくれるから、それが嬉しい。』とも答えた。
詩織は猫のように甘えて俺の膝に乗り、ごろごろしながら、すごく恥ずかしいイチャつき方をしてきた。それでテンションが昂(たか)ぶった俺は、「今から翔太呼んで三人で飲もっか?」と誘った。その時20時くらいだったかな。
俺も結構酔っていて、〔超〕がつくくらいラブラブだった。日頃翔太に詩織の喘ぎ声を聞かされていることもあり、逆襲というか、逆に見せびらかしたいっていう気分になった。そして、〖そのまま詩織を抱いてほしい。〗、みたいな矛盾した思いもあった気がする。
ただ、その時は、本当に酔った勢いで翔太を誘っただけなのだと思う。詩織は当然に反対をしていたけれど、俺が「翔太に見せびらかしたいんだ」と主張すると、最初のとおり拒否する態度をみせていたが最後は渋々ながらOKを出した。
翔太は土曜日の夜だっていうのに自宅にいて、30分でやって来た。それで三人で飲みだした。詩織は最初から、俺を椅子にするような感じで、、俺の脚の間に座った。
「おお、ラブラブじゃん」と翔太。酔っている詩織は『あったり前じゃん~』と、くるりと俺の方を振り向いてニコ~って笑うと、キスをしてくる。
俺も酔ってはいたが、友人の前でキスとかはかなり恥ずかしかったけれど、やっぱりたまには、「この女は俺のだ!」って主張したくて、その後も結構何度も二人はキスをした。酔いがまわってきた翔太は「俺もする~」っと詩織に近づいてきたが、『ぎゃー!きもい』と詩織に割と本気で蹴っ飛ばされていた。
それでその後、こんな会話になる。「な~詩織~。やらせてよ~」「もう~1カ月もお預けだよ~」とすっかり出来上がった翔太がせまる。詩織は『やだよきもい』と拒否する。翔太は「そのきもい男のちんこで逝きまくってる癖に!」(こいつ悪酔いだ。)『きもいっ!すっごくきもいっ!』と本気で翔太を蹴る詩織。でもふたりは何だか楽しそうだ。
翔太の挑発的な言葉に、詩織はまた、くるっと俺の方に振り返って、眉を八の字にしながら、『全然そんなことないからね?たっくんだけだからね。たっくんがしろっていうからしてるだけだからね。』、と言って来る。俺は頭を撫でながら、キスをする。
翔太が「でも俺は超ラッキーだよな~。これがソープだったら3万はかかるだろうな?」と酔っているとはいえ非常に失礼なことを平気で口にする。(やっぱり悪酔いだ。)詩織からは『たっくん、ソープってどういう事するの?』って聞かれたけど、俺は適当にはぐらかしといた。
このプレイ(寝取らせ)の首謀者である俺が言うのもなんだけど、翔太のセリフにはカチンときた。それでも詩織は全然気にしている風でもなく(酔いがかなりまわっているっぽい)、『そうだよ。君は拓海にもっと感謝しなさいよ。』と納得するように頷いていた。
あとこの辺から、詩織は翔太を『君(きみ)』と呼びだす。(やはり詩織の酒量はいつになく多い気がした。)翔太は「してるしてる。おれは拓海の友達で良かった~」と頭を下げる。
『それ本当にしてんの?君は会社で拓海が困ってたら身体張って助けなさいよね。』
「するする」
『君はクビになってもいいからね。』
「ひどっ」と翔太が笑うと、詩織の楽しそうな口調が一変した。
『は?何ヘラヘラ笑ってんの?マジで君、拓海に何かあったら許さないからね。』と悪酔いしてきたのか、本気ですごむ詩織の目が怖かった。俺と翔太はお互いに苦笑いした。
その後、俺がトイレに立つと、遠くから『ちょ、もう、やだ~』、「いいじゃんいいじゃん」っとキャッキャっ騒ぐ二人の声がする。これはもしかして、『いけるかな?』と思った。でも俺がトイレから出てくると詩織が駆け寄ってきて、洗面所で手を洗う俺を後ろから抱きしめてくる。
耳元で、『ね?早く帰ってもらおうね。』と甘く囁いてきた。「詩織Hしたいの?」って聞くと、熱っぽい表情で『うん』って頷いた。『・・・したぁい~~』と、詩織は瞳をうるうるさせながら見上げてきた。俺たちはその場で激しいキスをする。(翔太は羨ましそうに俺たちをじっと見ていた。)
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詩織のエステティックは新年になって、最初3回の予定だったのだけれど、その3回が終わった後に詩織が『もう少し通いたい』と言う。理由は『もっと綺麗になりたい。』とのことらしい。その間は、俺以外とのセックスは絶対NGと詩織が一方的に決定をした。
実際にも綺麗になった気がするので、俺が「折角だから翔太にも・・・」と言いかけたら、言い終わる前に詩織に『絶対嫌!』って、ぴしゃりと断られた。
その間にも、翔太は普通に家に遊びにきて、詩織に対して「綺麗になったじゃん。だからやらせて」と鼻息を荒くしてそう主張する翔太に、詩織は断固として冷たい眼差しとともに、『ほんと、うざい』と言い放っていた。
翔太が、冗談っぽく詩織の体に手を伸ばすと、詩織は眉間に皺を寄せて、『しっ、しっ』と追い払っていた。「いやでもマジで綺麗になったよ・・・元々良い身体してるけどな」と、翔太はわざといやらしい口調と表情で言ってきた。詩織に『きも・・・』と言われている間、俺はそんな二人のやりとりに興奮をしていた。
俺は、詩織がエステティックに通うからプレイを中止するというのは、遠まわしに、もうプレイを嫌がっているという主張なのかと思った。(実際は、後悔が半分、未練が半分じゃなかったのかな?)
それから酒に弱い詩織が、たまたま晩酌に付き合ってくれた時があった(2/4)ので、ここぞとばかりに飲ませて尋ねたのだけど、『今は単純に、拓海とラブラブしたいって感じなの。』と、座った目で言われた。ついでに翔太とのセックスについて俺が詩織に尋ねてみると、『むかつく!むかつく!むかつく!あいつ嫌~い!』と口汚く、しかし楽しそうに罵っていた。
最近の詩織は、翔太に対して無茶苦茶に辛辣な言葉を吐く。基本的に詩織は冗談でも絶対に汚い言葉を使わない。少なくとも俺の前では絶対に言わない。ただ翔太に対するそれは悪意の欠片(かけら)がなくて、気の置けない悪友って感じがして、そこにまた俺は嫉妬を覚える。俺が「でも詩織は気持ち良くなるんだろ?」と、にやにやしながら聞くと、『そんなわけな~い。』と俺の胸にダイブしてきました。
それから、『でもね~、たまにだけど~、ちょっと良い感じの時があって~・・・』と、俺の胸の中で『ごにょごにょ』と、耳を澄ますと酒に酔った詩織が、『・・・なんか、それは、悔しかったりしてね。』と呂律(ろれつ)が回ってない口調で言う。急に“ばっ”、て顔を上げると、『でもね~、あたし~、拓海が一番だし~』と、酔っ払いっぽく顔をへらへらと崩して笑っていた。
めったにないチャンスなので、このプレイ(寝取らせ)に関して鋭く質問をすると、『最初は好奇心と嫌悪感が半々だった。(プレイに興味がありつつも、セックスは絶対したくない、みたいなことを何度も言っていた)』
それで、『翔太君とは(セックスの)相性が良くて気持ち良い。正直すぎてゴメンね。でも終わった後は、やはり拓海が一番だと再認識できる。』また、『拓海がこのことでヤキモチを焼いてくれるから、それが嬉しい。』とも答えた。
詩織は猫のように甘えて俺の膝に乗り、ごろごろしながら、すごく恥ずかしいイチャつき方をしてきた。それでテンションが昂(たか)ぶった俺は、「今から翔太呼んで三人で飲もっか?」と誘った。その時20時くらいだったかな。
俺も結構酔っていて、〔超〕がつくくらいラブラブだった。日頃翔太に詩織の喘ぎ声を聞かされていることもあり、逆襲というか、逆に見せびらかしたいっていう気分になった。そして、〖そのまま詩織を抱いてほしい。〗、みたいな矛盾した思いもあった気がする。
ただ、その時は、本当に酔った勢いで翔太を誘っただけなのだと思う。詩織は当然に反対をしていたけれど、俺が「翔太に見せびらかしたいんだ」と主張すると、最初のとおり拒否する態度をみせていたが最後は渋々ながらOKを出した。
翔太は土曜日の夜だっていうのに自宅にいて、30分でやって来た。それで三人で飲みだした。詩織は最初から、俺を椅子にするような感じで、、俺の脚の間に座った。
「おお、ラブラブじゃん」と翔太。酔っている詩織は『あったり前じゃん~』と、くるりと俺の方を振り向いてニコ~って笑うと、キスをしてくる。
俺も酔ってはいたが、友人の前でキスとかはかなり恥ずかしかったけれど、やっぱりたまには、「この女は俺のだ!」って主張したくて、その後も結構何度も二人はキスをした。酔いがまわってきた翔太は「俺もする~」っと詩織に近づいてきたが、『ぎゃー!きもい』と詩織に割と本気で蹴っ飛ばされていた。
それでその後、こんな会話になる。「な~詩織~。やらせてよ~」「もう~1カ月もお預けだよ~」とすっかり出来上がった翔太がせまる。詩織は『やだよきもい』と拒否する。翔太は「そのきもい男のちんこで逝きまくってる癖に!」(こいつ悪酔いだ。)『きもいっ!すっごくきもいっ!』と本気で翔太を蹴る詩織。でもふたりは何だか楽しそうだ。
翔太の挑発的な言葉に、詩織はまた、くるっと俺の方に振り返って、眉を八の字にしながら、『全然そんなことないからね?たっくんだけだからね。たっくんがしろっていうからしてるだけだからね。』、と言って来る。俺は頭を撫でながら、キスをする。
翔太が「でも俺は超ラッキーだよな~。これがソープだったら3万はかかるだろうな?」と酔っているとはいえ非常に失礼なことを平気で口にする。(やっぱり悪酔いだ。)詩織からは『たっくん、ソープってどういう事するの?』って聞かれたけど、俺は適当にはぐらかしといた。
このプレイ(寝取らせ)の首謀者である俺が言うのもなんだけど、翔太のセリフにはカチンときた。それでも詩織は全然気にしている風でもなく(酔いがかなりまわっているっぽい)、『そうだよ。君は拓海にもっと感謝しなさいよ。』と納得するように頷いていた。
あとこの辺から、詩織は翔太を『君(きみ)』と呼びだす。(やはり詩織の酒量はいつになく多い気がした。)翔太は「してるしてる。おれは拓海の友達で良かった~」と頭を下げる。
『それ本当にしてんの?君は会社で拓海が困ってたら身体張って助けなさいよね。』
「するする」
『君はクビになってもいいからね。』
「ひどっ」と翔太が笑うと、詩織の楽しそうな口調が一変した。
『は?何ヘラヘラ笑ってんの?マジで君、拓海に何かあったら許さないからね。』と悪酔いしてきたのか、本気ですごむ詩織の目が怖かった。俺と翔太はお互いに苦笑いした。
その後、俺がトイレに立つと、遠くから『ちょ、もう、やだ~』、「いいじゃんいいじゃん」っとキャッキャっ騒ぐ二人の声がする。これはもしかして、『いけるかな?』と思った。でも俺がトイレから出てくると詩織が駆け寄ってきて、洗面所で手を洗う俺を後ろから抱きしめてくる。
耳元で、『ね?早く帰ってもらおうね。』と甘く囁いてきた。「詩織Hしたいの?」って聞くと、熱っぽい表情で『うん』って頷いた。『・・・したぁい~~』と、詩織は瞳をうるうるさせながら見上げてきた。俺たちはその場で激しいキスをする。(翔太は羨ましそうに俺たちをじっと見ていた。)
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