壊れかけた二人 第9章③
(「達也と美咲」より改訂)
(「会社の同僚にスワッピングを持ちかけられたんだけど」より改訂)
9-③
“ぱしっぱしっぱしっ”って軽めのピストンの音と「ついにセックスみられちゃったな」って笑いながら聞く翔太の声。独り言みたいな詩織の謝罪の『あっ、あっ、あっ、あっ・・・たっくん・・・わたし・・たっくんだけなのに・・・エステにも行ったのに・・』って声がした。
その後は無言で、ピストンの音だけが激しくなっていった。
『あっ!あっ!あっ!んっ!あっ!だめっ!あっ!だめっ!』
翔太が「俺も逝きそ」
『あんっ!あんっ!・・・・・・だめ、まだぁ』
「え?」
『もう、ちょっと・・・』
「はいはい」
詩織が『あーもう・・・やだぁ・・・あっあっあっ、はぁ、あぁん』と喘ぐ。
「気持ち良い?」
『いい・・・』と呟く。
「拓海より?」と翔太が問う。
『あっ!あっ!・・・ば、かぁ・・・んっ、んっ、あっ!あんっ!』
「な?」
『わかんない、よ・・・でも・・・あっ、あっ、おちんちんだけは、いい、かも・・』と詩織が応えた。
「マジで?」
『う、っさい・・・・・・あんっ!あんっ!すごっ!ああんっ!・・・あーもうむかつく・・・けど気持ち良い・・・だって・・・硬いぃし・・・はぁ、ああぁ・・・』
翔太が「硬いと気持ち良い?」
『気持ち、良いぃ・・・あぁっ、あんっ!あんっ!』
「おれも、詩織めちゃ気持ち良い・・・やばいもう我慢できん。」
『いいよ・・・一緒に、ね?・・・あっ、あっ、あっ』って詩織はすごく可愛い口調でそう言った。
二人の肉がぶつかる音がさらに激しくなる。
『ああっ!すごいっ!もう・・・すっっごい、おちんちん気持ち良い!君のおちんちん気持ち良いのっ!・・・あっ!あっ!あっ!・・・あああっ、いって!いって!・・・ああ駄目いくっ!!!』と詩織がおもわず叫ぶ。俺はタイミングを合わせて、ドアに射精をした。(でも射精すると情けない気持ちだけで一杯になるからあまりイキたくない)
下に戻ってティッシュをとってきて、精子が掛かったドアノブを拭いていると、中からフェラチオの音がしてきた。翔太がお掃除フェラしてもらっているのに比べてドアを拭いている自分と対比して泣きそうになった。「もういいわ」と言う翔太に、『え~・・・だ~め。ま~だ~』と恋人かよ、思うほどの甘い会話とペチャペチャ舐める音が続いた。
正直、こんな会話でも俺は〖劣等感全開〗で怒る気にもなれない。(後になって思うと腸(はらわた)が煮えくり返るのだけれどその時はなんかもう、無条件降伏という感じだった。)“ちゅぱちゅぱ”と音がしているのを背中に受けながら、俺は階段を下りてリビングルームで待っていた。
5分後くらいに翔太が降りてきて、「おいっす。じゃ、帰るわ」と軽い感じで帰っていった。
その背中を俺は軽く一発殴っといた。
寝室へ行くと、詩織が布団にくるまって寝ていた。俺はベッドに腰を掛けて、布団の上から頭を撫でると、『ごめんなさい』『ごめんなさい』と何度も詩織が謝ってきた。そして、『あたし、拓海のものなのに・・・』と寂しそうに呟いた。詩織は『本当にごめんね。お酒弱すぎだね。調子に乗った罰だね・・・』
【詩織の心】
〖いくら、『拓海が強引に誘ったのだから・・』って思おうとしても、そのことを受け入れて、体を開いてしまったのはわたしなのです。どんなに自分の心で言い訳しても、拓海の妻である限り、後ろめたい気持ちがずっと心の隅から離れないのです。もっと率直に言うと、『この先、わたしどうなってしまうのだろう?』と、自分の心が変わっていくのがすごく怖いのです。〗
俺は「ちょっと飲みすぎたね」(詩織が友人とするセックスは見たかったけれど、いささか暴走したのは事実だと思った。)と言うと被ったシーツから詩織の手がにょきっと出てきて、俺を掴んで中に引きずり込んだ。甘酢ぱい抱擁を繰り返した。その後、二人でゆっくりと入浴した。寝室へ戻ると、かなり甘々なセックスをする。
愛し合うというか、想い合うセックスっていうのは、こういう事をいうんだなっていうセックスだった。とはいえ3回も射精していたので、流石にふにゃふにゃっていうか、あんまりちゃんと勃起しなかった。
ピストンが目的のセックスじゃなくて、相手と交わることが目的みたいなセックス。それでも、溶ける感覚を味わえた。そして詩織も一緒みたいだった。
『やっぱり、あいつとは全然違うの・・』と、蕩(とろ)けきった声でそう言われた。「溶ける感じがするね」と聞くと、詩織は『やばい。どろどろになる。超幸せ~』とにっこり笑っていた。
「でも、翔太との方が声出ている気がするけどな?」って俺が言うと、『え~、そんな事無いよ~・・・ていうか、気持ち良いから声出るってわけでもないと思うんだけど。拓海とは、気持ちよすぎて声出ない、みたいな?』、「ふーん。そうかな?」
詩織が『ヤキモチをやいてるの?たっくん可愛いんですけど。』と、にやにや笑って、『よしよし』と俺の頭を撫でてきた。『でもね。拓海が、一番だから。あたし、拓海のものだからね?』と言われ、「ちんこも?」とついつい俺は余計なことを聞いてしまう。『おちん、ちんは・・・』と照れ笑いでごにょごにょ言葉を濁らした。
俺にはやはり、下ネタやそういう単語(3文字等)を詩織は言わないが、「あの馬鹿のが、ちょっとだけ大きくて硬いかも・・・だけど、でもそんなの関係無いし・・・○×※□・・』といって胸に抱きついてきた。俺が「愛しているよ」と心の底から言うと、『うぇへへ』と変な笑い声が聞こえてきた。「何それ?」って俺も笑う。『だって、急にそんなこと言うんだもん。』と顔を真っ赤にしていた。
その後、ベッドの上で手を繋ぎながら、ずっといちゃいちゃしていたら、いつの間にか日が昇っていて、それでお互いが笑いあって、二人で手を繋ぎあったままお昼まで寝った。
この後は、『エステもうちょっと行きたいから、やっぱりその間は拓海だけだよ。』と、プレイについてはNGを食らったので、一応予定として、しばらくは無しという事です。
後日、また三人で食事会をしている時に、俺が席を外したときがあった。その時に翔太が「なんであの時拓海には見たら駄目なん?」と聞いたら、『他の男としてるところなんて、好きな人に見られたくないに決まってるでしょ。』と詩織は答えていたらしい。
「じゃ俺は良いのか?」と、翔太がさらに尋ねたら、『嫌は嫌に決まってるじゃん。恥ずかしいもん。でも・・・君はカボチャみたいなもんだから。』と笑われたらしい。(俺にも意味がよくわからないけど、芝居なんかで、よく観客は野菜だと思えば良いみたいな事なのかなと思った。)
9-③
(「会社の同僚にスワッピングを持ちかけられたんだけど」より改訂)
9-③
“ぱしっぱしっぱしっ”って軽めのピストンの音と「ついにセックスみられちゃったな」って笑いながら聞く翔太の声。独り言みたいな詩織の謝罪の『あっ、あっ、あっ、あっ・・・たっくん・・・わたし・・たっくんだけなのに・・・エステにも行ったのに・・』って声がした。
その後は無言で、ピストンの音だけが激しくなっていった。
『あっ!あっ!あっ!んっ!あっ!だめっ!あっ!だめっ!』
翔太が「俺も逝きそ」
『あんっ!あんっ!・・・・・・だめ、まだぁ』
「え?」
『もう、ちょっと・・・』
「はいはい」
詩織が『あーもう・・・やだぁ・・・あっあっあっ、はぁ、あぁん』と喘ぐ。
「気持ち良い?」
『いい・・・』と呟く。
「拓海より?」と翔太が問う。
『あっ!あっ!・・・ば、かぁ・・・んっ、んっ、あっ!あんっ!』
「な?」
『わかんない、よ・・・でも・・・あっ、あっ、おちんちんだけは、いい、かも・・』と詩織が応えた。
「マジで?」
『う、っさい・・・・・・あんっ!あんっ!すごっ!ああんっ!・・・あーもうむかつく・・・けど気持ち良い・・・だって・・・硬いぃし・・・はぁ、ああぁ・・・』
翔太が「硬いと気持ち良い?」
『気持ち、良いぃ・・・あぁっ、あんっ!あんっ!』
「おれも、詩織めちゃ気持ち良い・・・やばいもう我慢できん。」
『いいよ・・・一緒に、ね?・・・あっ、あっ、あっ』って詩織はすごく可愛い口調でそう言った。
二人の肉がぶつかる音がさらに激しくなる。
『ああっ!すごいっ!もう・・・すっっごい、おちんちん気持ち良い!君のおちんちん気持ち良いのっ!・・・あっ!あっ!あっ!・・・あああっ、いって!いって!・・・ああ駄目いくっ!!!』と詩織がおもわず叫ぶ。俺はタイミングを合わせて、ドアに射精をした。(でも射精すると情けない気持ちだけで一杯になるからあまりイキたくない)
下に戻ってティッシュをとってきて、精子が掛かったドアノブを拭いていると、中からフェラチオの音がしてきた。翔太がお掃除フェラしてもらっているのに比べてドアを拭いている自分と対比して泣きそうになった。「もういいわ」と言う翔太に、『え~・・・だ~め。ま~だ~』と恋人かよ、思うほどの甘い会話とペチャペチャ舐める音が続いた。
正直、こんな会話でも俺は〖劣等感全開〗で怒る気にもなれない。(後になって思うと腸(はらわた)が煮えくり返るのだけれどその時はなんかもう、無条件降伏という感じだった。)“ちゅぱちゅぱ”と音がしているのを背中に受けながら、俺は階段を下りてリビングルームで待っていた。
5分後くらいに翔太が降りてきて、「おいっす。じゃ、帰るわ」と軽い感じで帰っていった。
その背中を俺は軽く一発殴っといた。
寝室へ行くと、詩織が布団にくるまって寝ていた。俺はベッドに腰を掛けて、布団の上から頭を撫でると、『ごめんなさい』『ごめんなさい』と何度も詩織が謝ってきた。そして、『あたし、拓海のものなのに・・・』と寂しそうに呟いた。詩織は『本当にごめんね。お酒弱すぎだね。調子に乗った罰だね・・・』
【詩織の心】
〖いくら、『拓海が強引に誘ったのだから・・』って思おうとしても、そのことを受け入れて、体を開いてしまったのはわたしなのです。どんなに自分の心で言い訳しても、拓海の妻である限り、後ろめたい気持ちがずっと心の隅から離れないのです。もっと率直に言うと、『この先、わたしどうなってしまうのだろう?』と、自分の心が変わっていくのがすごく怖いのです。〗
俺は「ちょっと飲みすぎたね」(詩織が友人とするセックスは見たかったけれど、いささか暴走したのは事実だと思った。)と言うと被ったシーツから詩織の手がにょきっと出てきて、俺を掴んで中に引きずり込んだ。甘酢ぱい抱擁を繰り返した。その後、二人でゆっくりと入浴した。寝室へ戻ると、かなり甘々なセックスをする。
愛し合うというか、想い合うセックスっていうのは、こういう事をいうんだなっていうセックスだった。とはいえ3回も射精していたので、流石にふにゃふにゃっていうか、あんまりちゃんと勃起しなかった。
ピストンが目的のセックスじゃなくて、相手と交わることが目的みたいなセックス。それでも、溶ける感覚を味わえた。そして詩織も一緒みたいだった。
『やっぱり、あいつとは全然違うの・・』と、蕩(とろ)けきった声でそう言われた。「溶ける感じがするね」と聞くと、詩織は『やばい。どろどろになる。超幸せ~』とにっこり笑っていた。
「でも、翔太との方が声出ている気がするけどな?」って俺が言うと、『え~、そんな事無いよ~・・・ていうか、気持ち良いから声出るってわけでもないと思うんだけど。拓海とは、気持ちよすぎて声出ない、みたいな?』、「ふーん。そうかな?」
詩織が『ヤキモチをやいてるの?たっくん可愛いんですけど。』と、にやにや笑って、『よしよし』と俺の頭を撫でてきた。『でもね。拓海が、一番だから。あたし、拓海のものだからね?』と言われ、「ちんこも?」とついつい俺は余計なことを聞いてしまう。『おちん、ちんは・・・』と照れ笑いでごにょごにょ言葉を濁らした。
俺にはやはり、下ネタやそういう単語(3文字等)を詩織は言わないが、「あの馬鹿のが、ちょっとだけ大きくて硬いかも・・・だけど、でもそんなの関係無いし・・・○×※□・・』といって胸に抱きついてきた。俺が「愛しているよ」と心の底から言うと、『うぇへへ』と変な笑い声が聞こえてきた。「何それ?」って俺も笑う。『だって、急にそんなこと言うんだもん。』と顔を真っ赤にしていた。
その後、ベッドの上で手を繋ぎながら、ずっといちゃいちゃしていたら、いつの間にか日が昇っていて、それでお互いが笑いあって、二人で手を繋ぎあったままお昼まで寝った。
この後は、『エステもうちょっと行きたいから、やっぱりその間は拓海だけだよ。』と、プレイについてはNGを食らったので、一応予定として、しばらくは無しという事です。
後日、また三人で食事会をしている時に、俺が席を外したときがあった。その時に翔太が「なんであの時拓海には見たら駄目なん?」と聞いたら、『他の男としてるところなんて、好きな人に見られたくないに決まってるでしょ。』と詩織は答えていたらしい。
「じゃ俺は良いのか?」と、翔太がさらに尋ねたら、『嫌は嫌に決まってるじゃん。恥ずかしいもん。でも・・・君はカボチャみたいなもんだから。』と笑われたらしい。(俺にも意味がよくわからないけど、芝居なんかで、よく観客は野菜だと思えば良いみたいな事なのかなと思った。)
9-③
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