壊れかけた二人 第8章①
≪第8章 中断 SとMの気配≫
8-①
先に翔太との後日談を書いておく。後日になって「この前(11/18)はなんか悪かったな」と謝ってきた。勿論(もちろん)翔太に対して怒りとかあるわけもなく(ただうらやましかっただけだ。)、俺は「むしろ興奮したよ。」と素直に伝えると、「お前はすげえな」と翔太は笑っていた。
話をその時に戻すと、その後いつもみたいにセックス、という流れだったのだが、その直前に射精していたこともあったし、多少なりともショックは残っていたので中々起たなかった。
そんな中、お互い裸になってベッドで抱き合っているだけみたいな時間があって、俺は《例の発言(翔太君のが良い)》を問いただそうと思いつつも実行できずに、変な気まずい無言の時間が流れていった。
そうしたら詩織の方から、『なんか今日ね、わたし 翔太君のが気持ち良いって言っちゃった。』と自分からあっさり告白をしてきた。俺はびっくりしてしまって「お、おう、そうか」と何故か逆に落ち着き払った演技をしてしまった。
『ごめんね?』と苦笑いで謝られて男のプライドはずたずたになる。意を決して俺は「実際のとこどうなん?」と質問してみた。『え?ん~、あれじゃない?変なことしているから、それでドキドキしちゃって喋っているだけだよ。』と詩織は少し弁解気味にそう言った。(俺としては納得できないのだが、これはこれで詩織の本音だと思う。)
このプレイをしてから気付いたことがあるが、詩織は、俺や翔太が「どちらのが大きいか?」とか「どちらのが気持ち良いか?」なんてことを気にすることが、すごく不思議で仕方ないらしい。『どちらが“大きかろうが気持ち良かろうが”そんな事を気にすること自体がナンセンス。』というような事を詩織に直接言われたこともある。
『どっちでもいいじゃん。わたしが好きなのは拓海だけだし、そりゃHしちゃったら、多少は気持ち良いよ。それでも拓海と翔太君を比べることがおかしいレベル。』とは詩織の判断らしい。
とはいえ、それが男にとってのプライドだというのは詩織も理解をしてはいるらしく、一応俺の気持ちを考慮する言動はしてくれていた。
喘ぎ声とかが、あくまで演技と言い張るのもそういう事なのだと思う。ただ、この時ばかりは、正直(『翔太君のが良い。』)に言うべきだと思ったのだろう。もしくは声が俺に聞かれていたのがわかっていたのかもしれない。
とにかくそれで、詩織は自分から告白した後にニコニコ笑いながら、『たっくん、今日はちゃんと2回できるよね?』と迫られた。俺はちゃんと言われたとおりに2回SEXをした。やたらとキスを求められたのは翔太のお膳立てのようで釈然とはしなかったが、それもまた欝勃起の要因となった。
それにやはり詩織からは『チュウして』とは言われなかった。ただ当たり前だけど、翔太には言わないけれど俺には言うという台詞もあって、『好き』とか『愛してる』はそのショックを補うほど言ってきてくれた。勿論俺は生で“中田氏(膣内射精のこと。主に2ちゃんねる用語)”。
そろそろこのプレイにブレーキが必要なのかと思うことがある。しかし、翔太は詩織のことを好きなタイプでもなんでもないと言うし、詩織は翔太について、“セックス以外には興味ない”と断言していることから、まだ俺には〖詩織を取られてしまう〗という焦燥感というか危機感ほどのものが今は無い。
明後日(12/23)は金曜日だけどプレイは休みにした。それは詩織から月半ばに週末(クリスマス)旅行の提案があったからだ。「翔太とH出来ないよ?」って俺が冗談を飛ばしたら、『あーはいはい!そうだね。あー残念だな~』と澄ました顔に棒読みで応えていた。
その後に俺の肩をぽんぽんと叩いてきて、まるで会社のお偉いさんみたいな口調で、『君が詩織を満足させてくれたまえよ。ん?』と言ってきた。俺は木曜日に有給休暇をとり祝日の金曜日をはさんで土曜日まで旅行へ出かけた。とりあえず最近はこんな感じです。
新年になり、予定の金曜日(1/20)の晩のこと『なんか生理が来ちゃったかも~』と詩織が言い出した。既に家に来ていた翔太の方は、詩織とのセックスに執着をしている感じは全然無い。
「あ、そう。お大事に~」とか「姫はじめはおあずけか。」って軽い調子で、普通に三人は晩飯を食ったり、ゲームを遊んだり、なんのこだわりもなくそのまま楽しんでいる様子のまま、おとなしく翔太は帰っていきました。
ただその後、ベッドに入って就寝かと思っていたら、詩織の方から手を俺の身体に伸ばしてきてSEXの催促をした。「生理じゃなかったの?」と聞くと、「えへへ」と詩織は笑うだけで、二人はそのままセックスに突入した。
終わった後に俺が「嘘だったのか?」ともう1回聞くと、詩織は『ごめんね。』と、もじもじしながら謝りました。『“今日は絶対拓海と”って気分だったの。』とのことらしい。(俺はそんなことを言う詩織が今更ながら可愛くて仕方がない。)
そのあとは、ハグしてお互いの耳を甘噛みしあったりして、ずっといちゃついていた。
こういう事がこのプレイを始めて多くなったので、それは単純に嬉しい。(日常のふとした細かいところでお互いの思いやりが増えて、すごく夫婦生活が良い感じなのだ。)
例えば、今までだったら帰っても台所やリビングルームから、『お帰り』と言うだけだったけれど、最近の詩織は、ほぼ確実に玄関先まできて、ニコニコしながら出迎えてくれます。
俺が「翔太とのセックスはスポーツをやっているみたいな感じ?」と聞くと、詩織はすごく納得したように、何度も『うんうん。そうそう。』と頷いていました。
しかし最近、プレイの夜に詩織は胸や脚を強調する服装をする様になってきた。それに金曜日の午後にはお風呂に入っているみたいだし、夕食の時は、化粧もばっちり決めている。翔太に会えるのが嬉しいみたいだ。
それから《嘘生理》の次の週の金曜日(1/27)です。
今度は問題も無く詩織が翔太と6回目のプレイをする事になりました。 8-①
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先に翔太との後日談を書いておく。後日になって「この前(11/18)はなんか悪かったな」と謝ってきた。勿論(もちろん)翔太に対して怒りとかあるわけもなく(ただうらやましかっただけだ。)、俺は「むしろ興奮したよ。」と素直に伝えると、「お前はすげえな」と翔太は笑っていた。
話をその時に戻すと、その後いつもみたいにセックス、という流れだったのだが、その直前に射精していたこともあったし、多少なりともショックは残っていたので中々起たなかった。
そんな中、お互い裸になってベッドで抱き合っているだけみたいな時間があって、俺は《例の発言(翔太君のが良い)》を問いただそうと思いつつも実行できずに、変な気まずい無言の時間が流れていった。
そうしたら詩織の方から、『なんか今日ね、わたし 翔太君のが気持ち良いって言っちゃった。』と自分からあっさり告白をしてきた。俺はびっくりしてしまって「お、おう、そうか」と何故か逆に落ち着き払った演技をしてしまった。
『ごめんね?』と苦笑いで謝られて男のプライドはずたずたになる。意を決して俺は「実際のとこどうなん?」と質問してみた。『え?ん~、あれじゃない?変なことしているから、それでドキドキしちゃって喋っているだけだよ。』と詩織は少し弁解気味にそう言った。(俺としては納得できないのだが、これはこれで詩織の本音だと思う。)
このプレイをしてから気付いたことがあるが、詩織は、俺や翔太が「どちらのが大きいか?」とか「どちらのが気持ち良いか?」なんてことを気にすることが、すごく不思議で仕方ないらしい。『どちらが“大きかろうが気持ち良かろうが”そんな事を気にすること自体がナンセンス。』というような事を詩織に直接言われたこともある。
『どっちでもいいじゃん。わたしが好きなのは拓海だけだし、そりゃHしちゃったら、多少は気持ち良いよ。それでも拓海と翔太君を比べることがおかしいレベル。』とは詩織の判断らしい。
とはいえ、それが男にとってのプライドだというのは詩織も理解をしてはいるらしく、一応俺の気持ちを考慮する言動はしてくれていた。
喘ぎ声とかが、あくまで演技と言い張るのもそういう事なのだと思う。ただ、この時ばかりは、正直(『翔太君のが良い。』)に言うべきだと思ったのだろう。もしくは声が俺に聞かれていたのがわかっていたのかもしれない。
とにかくそれで、詩織は自分から告白した後にニコニコ笑いながら、『たっくん、今日はちゃんと2回できるよね?』と迫られた。俺はちゃんと言われたとおりに2回SEXをした。やたらとキスを求められたのは翔太のお膳立てのようで釈然とはしなかったが、それもまた欝勃起の要因となった。
それにやはり詩織からは『チュウして』とは言われなかった。ただ当たり前だけど、翔太には言わないけれど俺には言うという台詞もあって、『好き』とか『愛してる』はそのショックを補うほど言ってきてくれた。勿論俺は生で“中田氏(膣内射精のこと。主に2ちゃんねる用語)”。
そろそろこのプレイにブレーキが必要なのかと思うことがある。しかし、翔太は詩織のことを好きなタイプでもなんでもないと言うし、詩織は翔太について、“セックス以外には興味ない”と断言していることから、まだ俺には〖詩織を取られてしまう〗という焦燥感というか危機感ほどのものが今は無い。
明後日(12/23)は金曜日だけどプレイは休みにした。それは詩織から月半ばに週末(クリスマス)旅行の提案があったからだ。「翔太とH出来ないよ?」って俺が冗談を飛ばしたら、『あーはいはい!そうだね。あー残念だな~』と澄ました顔に棒読みで応えていた。
その後に俺の肩をぽんぽんと叩いてきて、まるで会社のお偉いさんみたいな口調で、『君が詩織を満足させてくれたまえよ。ん?』と言ってきた。俺は木曜日に有給休暇をとり祝日の金曜日をはさんで土曜日まで旅行へ出かけた。とりあえず最近はこんな感じです。
新年になり、予定の金曜日(1/20)の晩のこと『なんか生理が来ちゃったかも~』と詩織が言い出した。既に家に来ていた翔太の方は、詩織とのセックスに執着をしている感じは全然無い。
「あ、そう。お大事に~」とか「姫はじめはおあずけか。」って軽い調子で、普通に三人は晩飯を食ったり、ゲームを遊んだり、なんのこだわりもなくそのまま楽しんでいる様子のまま、おとなしく翔太は帰っていきました。
ただその後、ベッドに入って就寝かと思っていたら、詩織の方から手を俺の身体に伸ばしてきてSEXの催促をした。「生理じゃなかったの?」と聞くと、「えへへ」と詩織は笑うだけで、二人はそのままセックスに突入した。
終わった後に俺が「嘘だったのか?」ともう1回聞くと、詩織は『ごめんね。』と、もじもじしながら謝りました。『“今日は絶対拓海と”って気分だったの。』とのことらしい。(俺はそんなことを言う詩織が今更ながら可愛くて仕方がない。)
そのあとは、ハグしてお互いの耳を甘噛みしあったりして、ずっといちゃついていた。
こういう事がこのプレイを始めて多くなったので、それは単純に嬉しい。(日常のふとした細かいところでお互いの思いやりが増えて、すごく夫婦生活が良い感じなのだ。)
例えば、今までだったら帰っても台所やリビングルームから、『お帰り』と言うだけだったけれど、最近の詩織は、ほぼ確実に玄関先まできて、ニコニコしながら出迎えてくれます。
俺が「翔太とのセックスはスポーツをやっているみたいな感じ?」と聞くと、詩織はすごく納得したように、何度も『うんうん。そうそう。』と頷いていました。
しかし最近、プレイの夜に詩織は胸や脚を強調する服装をする様になってきた。それに金曜日の午後にはお風呂に入っているみたいだし、夕食の時は、化粧もばっちり決めている。翔太に会えるのが嬉しいみたいだ。
それから《嘘生理》の次の週の金曜日(1/27)です。
今度は問題も無く詩織が翔太と6回目のプレイをする事になりました。 8-①
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