『妻の貸し出し』パート18
パート18
僕は思い切って、「昨日の件について話し合おうか?」と美玖(みく)に提案してみる。『どうしても高橋主任とくっつけたいの?』と複雑な顔をする。「いやいや、そんな訳じゃないし、美玖が嫌ならそれでいいから。」と弁解した。『大丈夫だよ。要君のリクエストだからね。』と妖しく?ほほ笑む。
性欲とは男の場合は“生きる源(みなもと)”や“支配欲”かもしれない。病気や怪我のときにそのような感情は湧いてこないだろう。女の方は、“母性(母親として子孫を残すための愛情)”や“異性にやすらぎを求める。”のが強いとはいえ、性欲はホルモンの関係で20歳後半から30歳半ばにかけて性欲が高まるといわれている。しかし、結婚している女性には夫以外の異性と接触する機会は皆無かもしれない。
「楽しかっただろう?」と軽い質問をしてみる。すると、かなり焦った口調で、『えっ?楽しくなんかない・・・要君とがいいのに。』と、「でもドキドキはしたんだろう?」って尋ねた。『はいはい。楽しかったしドキドキしました。』と膨れっ面(ふくれっつら)になる。「そうなんだ。やっぱり。」と冷やかすと、『もう!ホントに怒るよ。』と少しいらついた声になったので、素直に「ごめん。」と謝る。
美玖は内心“どきっ”とした。「ドキドキはしたんだろう?」と訊ねられて、頭の中では〘高橋主任とのキス〙が鮮やかに蘇る。もう汗が出てきて、ワザと『はいはい。楽しかったしドキドキしました。』と応えた。たしかに、そのとき唇にそっと触れられただけだが、“ピリッ”と電気が走る感覚。夫とのキスとは違った。〖男とのキス〗は今でも感触が残っている。
要君(夫)がわたしに「セックスしてもいいよ。」と告げても、その時は全然そのような気にはならなかった。むしろ、〘夫はわたしに愛情を感じなくなっているのでは?ほかの男と浮気させて別れるつもりなのか?〙と疑った。なのに、要君から頂いたお金で食事用のドレスをショッピングモールで購入した後で、普段は買わない高級な下着をつい買ってしまった。(パート4参照)【わたしは何を期待していたのだろう?】
僕は思い切って、「昨日の件について話し合おうか?」と美玖(みく)に提案してみる。『どうしても高橋主任とくっつけたいの?』と複雑な顔をする。「いやいや、そんな訳じゃないし、美玖が嫌ならそれでいいから。」と弁解した。『大丈夫だよ。要君のリクエストだからね。』と妖しく?ほほ笑む。
性欲とは男の場合は“生きる源(みなもと)”や“支配欲”かもしれない。病気や怪我のときにそのような感情は湧いてこないだろう。女の方は、“母性(母親として子孫を残すための愛情)”や“異性にやすらぎを求める。”のが強いとはいえ、性欲はホルモンの関係で20歳後半から30歳半ばにかけて性欲が高まるといわれている。しかし、結婚している女性には夫以外の異性と接触する機会は皆無かもしれない。
「楽しかっただろう?」と軽い質問をしてみる。すると、かなり焦った口調で、『えっ?楽しくなんかない・・・要君とがいいのに。』と、「でもドキドキはしたんだろう?」って尋ねた。『はいはい。楽しかったしドキドキしました。』と膨れっ面(ふくれっつら)になる。「そうなんだ。やっぱり。」と冷やかすと、『もう!ホントに怒るよ。』と少しいらついた声になったので、素直に「ごめん。」と謝る。
美玖は内心“どきっ”とした。「ドキドキはしたんだろう?」と訊ねられて、頭の中では〘高橋主任とのキス〙が鮮やかに蘇る。もう汗が出てきて、ワザと『はいはい。楽しかったしドキドキしました。』と応えた。たしかに、そのとき唇にそっと触れられただけだが、“ピリッ”と電気が走る感覚。夫とのキスとは違った。〖男とのキス〗は今でも感触が残っている。
要君(夫)がわたしに「セックスしてもいいよ。」と告げても、その時は全然そのような気にはならなかった。むしろ、〘夫はわたしに愛情を感じなくなっているのでは?ほかの男と浮気させて別れるつもりなのか?〙と疑った。なのに、要君から頂いたお金で食事用のドレスをショッピングモールで購入した後で、普段は買わない高級な下着をつい買ってしまった。(パート4参照)【わたしは何を期待していたのだろう?】
明日香と親友 そして俺 第1節②
1-②
それが約一年前のことだった。それからも懲りずに、明日香には昔の男の事を聞きながらの嫉妬心をくすぐられるようなセックスをしていた。これも懲りずに、“スワッピングの誘い”も、ちょこちょこと間に挟んではいた。
俺が「どうですか?どうですか?」と言っても「それは無理。無理。」との回答。明日香が呆れた顔で『本当はわたしのことが好きじゃなくなったんじゃないの?』と鋭く質問をされた。「明日香が好きだからこそ」って、説得にならない説得をした。
『なにそれ?わたしが他の男とセックスをするのがそんなに楽しいの?』
「否、前にも言ったけど多分すごく嫉妬する。しかしそれ以上に、君を独占したくなる。つまり一層君のことが好きになる。」って俺にはそれしか言いようがないし、実際にもそうなのだ。(この性癖が分からない人には説得力がないだろうな。)
「明日香は美人だし、ナイスボディだし、それを自慢したいんだよ。」と追加する。事実、セックスでそれも俺が見ている前で、別の男を受け入れて官能の世界で身悶える姿態、狂おしいほどの痴態が見たいのだ。
『そんなことをして夫婦の関係が壊れても良いの?』と睨まれる。『本当に良いの?』って言われて、確かに、そのことで夫婦の関係にあからさまな亀裂が入るようなことはしたくなかった。それでも明日香の機嫌が良い時に限って提案は続けてみた。当然に拒否はされ続けた。
それが明日香にどういう心境の変化があったのか判らないけれど、何と年明けに奇跡が起こりOKを貰らえた。たぶん俺が余りにしつこかったからだとは思うけれど。(後日に告白されるが、明日香はこの頃、余り俺の提案を拒否していると風俗や浮気に走るのではないかと危惧した、とのこと。もちろん数%は興味があったのだろう。)
しかし、明日香からは条件が提示された。『正直に言えば、直樹が他の女とセックスするのとかは有り得ない。』(これはあまり愛情表現をしてくれるような明日香の性格じゃないから俺としては嬉しい条件だった。)他にも色々と条件が出されました。
俺が必死に提案していた〖直接に見たい。〗の提案は一撃で粉砕された。『直樹(俺)に見られながらするセックスは絶対に嫌なの。』とか、『相手を選ぶ権利はわたしにあるからね。』と逆提案というか厳しい条件が提示されたのです。とにかく主導権は自分が保持したいみたいだった。(それは俺も当然そうだろうな、と思った。)
結論としては、スワッピングがなしになり、〖明日香を他人とセックスさせる(貸し出し)〗ことになる。だけど俺にとっての理想は、嫁が他の男とセックスをして、それを俺が覗きみるという形だった。でも、それには第三者の協力が必要不可欠だった。
俺は相手候補を以前から決めていた。インターネットで募集するとかはどうしても嫌だった。それで俺の1番の親友で、明日香とも面識がある“高岡”に頼んであった。
体育会系のイケメン。社交的な明るい性格。俺とは対称的な顔・性格だ。しかし、逆にそれが馬が合った。長い付き合いだからお互い何でもしゃべれる仲だった。
それで、高岡には以前から、「俺って~そういうフェチ(性癖)だからいつか3Pとかスワップをしてみたい」な事は言っておいたのだ。高岡は結構遊んでいる方だったから「俺で良けりゃいつでもいいぞ」って引き受けてくれていた。
高岡なら、気軽に俺の作戦などを聞いてくれるだろう。それに以前から「明日香ちゃんはストライクなんだけど、チョイ外れてるんだ」と評していたのも、選んだ一因だった。
だけど明日香に、「高岡はどう?」って告げたら、明日香はその時飲んでいたお茶を激しく吹いた。『あの高岡君~?マジで~?・・・え~それはなんか嫌だな。』「どうして?」と俺が質問すると、『知ってる人だから超恥ずかしいな。』」との答えが返る。
何度か、俺が真剣に説得しているうちに、ようやく明日香の承諾を貰った。“恥ずかしいけど知人の方が安心できる”というのもあったみたいだ。あとで聞いてみると、『直樹の再三のお願いだし、断ったことで逆ギレして仲が悪くなるのは困る』『一度してみて、それで終わりにしよう。』という感情があったようだ。
まだまだ色々と気持ちが揺れている明日香に対して、俺が実行日を強引に決める。2週間先の土曜日に決めた。一応それまでに、明日香が『絶対に嫌だ!』って言ってきたら諦めるつもりだった。
それが約一年前のことだった。それからも懲りずに、明日香には昔の男の事を聞きながらの嫉妬心をくすぐられるようなセックスをしていた。これも懲りずに、“スワッピングの誘い”も、ちょこちょこと間に挟んではいた。
俺が「どうですか?どうですか?」と言っても「それは無理。無理。」との回答。明日香が呆れた顔で『本当はわたしのことが好きじゃなくなったんじゃないの?』と鋭く質問をされた。「明日香が好きだからこそ」って、説得にならない説得をした。
『なにそれ?わたしが他の男とセックスをするのがそんなに楽しいの?』
「否、前にも言ったけど多分すごく嫉妬する。しかしそれ以上に、君を独占したくなる。つまり一層君のことが好きになる。」って俺にはそれしか言いようがないし、実際にもそうなのだ。(この性癖が分からない人には説得力がないだろうな。)
「明日香は美人だし、ナイスボディだし、それを自慢したいんだよ。」と追加する。事実、セックスでそれも俺が見ている前で、別の男を受け入れて官能の世界で身悶える姿態、狂おしいほどの痴態が見たいのだ。
『そんなことをして夫婦の関係が壊れても良いの?』と睨まれる。『本当に良いの?』って言われて、確かに、そのことで夫婦の関係にあからさまな亀裂が入るようなことはしたくなかった。それでも明日香の機嫌が良い時に限って提案は続けてみた。当然に拒否はされ続けた。
それが明日香にどういう心境の変化があったのか判らないけれど、何と年明けに奇跡が起こりOKを貰らえた。たぶん俺が余りにしつこかったからだとは思うけれど。(後日に告白されるが、明日香はこの頃、余り俺の提案を拒否していると風俗や浮気に走るのではないかと危惧した、とのこと。もちろん数%は興味があったのだろう。)
しかし、明日香からは条件が提示された。『正直に言えば、直樹が他の女とセックスするのとかは有り得ない。』(これはあまり愛情表現をしてくれるような明日香の性格じゃないから俺としては嬉しい条件だった。)他にも色々と条件が出されました。
俺が必死に提案していた〖直接に見たい。〗の提案は一撃で粉砕された。『直樹(俺)に見られながらするセックスは絶対に嫌なの。』とか、『相手を選ぶ権利はわたしにあるからね。』と逆提案というか厳しい条件が提示されたのです。とにかく主導権は自分が保持したいみたいだった。(それは俺も当然そうだろうな、と思った。)
結論としては、スワッピングがなしになり、〖明日香を他人とセックスさせる(貸し出し)〗ことになる。だけど俺にとっての理想は、嫁が他の男とセックスをして、それを俺が覗きみるという形だった。でも、それには第三者の協力が必要不可欠だった。
俺は相手候補を以前から決めていた。インターネットで募集するとかはどうしても嫌だった。それで俺の1番の親友で、明日香とも面識がある“高岡”に頼んであった。
体育会系のイケメン。社交的な明るい性格。俺とは対称的な顔・性格だ。しかし、逆にそれが馬が合った。長い付き合いだからお互い何でもしゃべれる仲だった。
それで、高岡には以前から、「俺って~そういうフェチ(性癖)だからいつか3Pとかスワップをしてみたい」な事は言っておいたのだ。高岡は結構遊んでいる方だったから「俺で良けりゃいつでもいいぞ」って引き受けてくれていた。
高岡なら、気軽に俺の作戦などを聞いてくれるだろう。それに以前から「明日香ちゃんはストライクなんだけど、チョイ外れてるんだ」と評していたのも、選んだ一因だった。
だけど明日香に、「高岡はどう?」って告げたら、明日香はその時飲んでいたお茶を激しく吹いた。『あの高岡君~?マジで~?・・・え~それはなんか嫌だな。』「どうして?」と俺が質問すると、『知ってる人だから超恥ずかしいな。』」との答えが返る。
何度か、俺が真剣に説得しているうちに、ようやく明日香の承諾を貰った。“恥ずかしいけど知人の方が安心できる”というのもあったみたいだ。あとで聞いてみると、『直樹の再三のお願いだし、断ったことで逆ギレして仲が悪くなるのは困る』『一度してみて、それで終わりにしよう。』という感情があったようだ。
まだまだ色々と気持ちが揺れている明日香に対して、俺が実行日を強引に決める。2週間先の土曜日に決めた。一応それまでに、明日香が『絶対に嫌だ!』って言ってきたら諦めるつもりだった。
『妻の貸し出し』パート17
パート17
漸く美玖の作業が終わり、『ごめんね。ちょっと迷っちゃった。』と謝り、ソファの僕に抱きついてきた。「ねえ美玖、本当に何を買ったの?」と訊ねても、『それは内緒だよ。個人情報だからね。たとえ夫婦でもね。』
美玖は、優秀なプログラマで、家でもノートパソコンを使って仕事をしている。会社でもハードな仕事をこなしている。一応その業界では大手なので、いわゆる【ブラック企業】的な職場環境ではない。それでも普通の会社員のように定時で帰れる職場ではない。発病・自宅療養の期間は、会社の配慮で開発チームから外してもらい、支援チーム(サポート)に配属された。
それでも、休日出勤などが出来ないので、定時に帰宅することが出来なかった。一時は引きこもり状態の夫に、精神的にめげることもあった。そんなときにプロジェクトリーダーでもあった高橋さんは、知識や技術力も優秀だが一つのプロジェクトをユーザーの要求(結構ハードルが高い)を汲み取りつつも、メンバーの力量やコンデションを把握し、予算や日程を調整してクリアしていった。わたしの体調や家庭環境も理解して、「今日は無理せず定時で帰りなさい。」などと声をかけられ、よく助けられた。
凄く優しいひとだけれど、仕事に熱心になりすぎる。社内の噂だけど、〔家に帰るのが深夜なのはざらで、会社に泊まり込む日や休日出勤も多くて、結局すれ違いで離婚した。〕が定説になっている。その1年間のプロジェクトの成功で主任(マネージャー)に出世はしたけど、またその代償も大きかった。
やはり独身はさびしいのかもしれない。昨年になり、わたしが開発メンバーに復帰してからは、高橋主任に見詰められていることを意識するようになった。仕事は相変わらずハードで一般の会社のように合コンや飲み会は皆無であった。これも噂だったが、“わたしが別れた奥さんに似ているらしい。”のも関係していた。(それは後になって分かる。)少ない女性メンバー(かつ既婚者)なので、さすがに強引な誘いはなかったが、月に1回程度には声をかけられた。
夫の要君から告白されて、二人で美玖の相手を探している時に、子宮が“きゅん”となって、高橋主任のことを思い出し、つい〖誘われている〗のを告げてしまった。
漸く美玖の作業が終わり、『ごめんね。ちょっと迷っちゃった。』と謝り、ソファの僕に抱きついてきた。「ねえ美玖、本当に何を買ったの?」と訊ねても、『それは内緒だよ。個人情報だからね。たとえ夫婦でもね。』
美玖は、優秀なプログラマで、家でもノートパソコンを使って仕事をしている。会社でもハードな仕事をこなしている。一応その業界では大手なので、いわゆる【ブラック企業】的な職場環境ではない。それでも普通の会社員のように定時で帰れる職場ではない。発病・自宅療養の期間は、会社の配慮で開発チームから外してもらい、支援チーム(サポート)に配属された。
それでも、休日出勤などが出来ないので、定時に帰宅することが出来なかった。一時は引きこもり状態の夫に、精神的にめげることもあった。そんなときにプロジェクトリーダーでもあった高橋さんは、知識や技術力も優秀だが一つのプロジェクトをユーザーの要求(結構ハードルが高い)を汲み取りつつも、メンバーの力量やコンデションを把握し、予算や日程を調整してクリアしていった。わたしの体調や家庭環境も理解して、「今日は無理せず定時で帰りなさい。」などと声をかけられ、よく助けられた。
凄く優しいひとだけれど、仕事に熱心になりすぎる。社内の噂だけど、〔家に帰るのが深夜なのはざらで、会社に泊まり込む日や休日出勤も多くて、結局すれ違いで離婚した。〕が定説になっている。その1年間のプロジェクトの成功で主任(マネージャー)に出世はしたけど、またその代償も大きかった。
やはり独身はさびしいのかもしれない。昨年になり、わたしが開発メンバーに復帰してからは、高橋主任に見詰められていることを意識するようになった。仕事は相変わらずハードで一般の会社のように合コンや飲み会は皆無であった。これも噂だったが、“わたしが別れた奥さんに似ているらしい。”のも関係していた。(それは後になって分かる。)少ない女性メンバー(かつ既婚者)なので、さすがに強引な誘いはなかったが、月に1回程度には声をかけられた。
夫の要君から告白されて、二人で美玖の相手を探している時に、子宮が“きゅん”となって、高橋主任のことを思い出し、つい〖誘われている〗のを告げてしまった。
『妻の貸し出し』パート16
パート16
脳内で【妄想の記憶】を巡らせていたときに、美玖はまだテーブルでパソコンに向かっていた。ゲームは続編の2もあって、愛妻をヤブヌマに【寝取らせる】から結局は【寝取られる】エンドもある。少しだが美玖と高橋さんのことを考えてしまった。
美玖を愛していない訳ではない。むしろ逆で、こんなに僕を支えて尽くしてくれる妻を心から愛している。狂おしいほど愛している。それなのに何故ほかの男に抱かせようとするのか?最初は、自分の病気で美玖に苦労を掛けたことや、特にセックスの面で満足させてあげられないことへの焦りが切っ掛けだった。
その時点では、体調も優れず、ネガティブかつマイナス思考(物事を悲観的な方向に傾斜した考え方を行う傾向。)の塊。そこで、美玖を高橋さんに【寝取らせ】ようと説得をしてみる。成功はしなかったが完全な失敗ではなかった。
僕以外に男性との恋愛経験がない美玖をデートに行かせることには成功をする。その提案した頃から、心が軽くなり体調が徐徐にだが良くなってきた。同時に今まで減退していた体調は良くなりつつあるが、セックスも1~2カ月に1回から、1週間に1回にはなって来たが、美玖を完全に満足させるスタミナ(硬さと持久力)がなかった。
そんな思いをしている間も、やはり美玖はパソコンの作業を続けている。
脳内で【妄想の記憶】を巡らせていたときに、美玖はまだテーブルでパソコンに向かっていた。ゲームは続編の2もあって、愛妻をヤブヌマに【寝取らせる】から結局は【寝取られる】エンドもある。少しだが美玖と高橋さんのことを考えてしまった。
美玖を愛していない訳ではない。むしろ逆で、こんなに僕を支えて尽くしてくれる妻を心から愛している。狂おしいほど愛している。それなのに何故ほかの男に抱かせようとするのか?最初は、自分の病気で美玖に苦労を掛けたことや、特にセックスの面で満足させてあげられないことへの焦りが切っ掛けだった。
その時点では、体調も優れず、ネガティブかつマイナス思考(物事を悲観的な方向に傾斜した考え方を行う傾向。)の塊。そこで、美玖を高橋さんに【寝取らせ】ようと説得をしてみる。成功はしなかったが完全な失敗ではなかった。
僕以外に男性との恋愛経験がない美玖をデートに行かせることには成功をする。その提案した頃から、心が軽くなり体調が徐徐にだが良くなってきた。同時に今まで減退していた体調は良くなりつつあるが、セックスも1~2カ月に1回から、1週間に1回にはなって来たが、美玖を完全に満足させるスタミナ(硬さと持久力)がなかった。
そんな思いをしている間も、やはり美玖はパソコンの作業を続けている。
壊れかけた二人 第16章②
16-②
『条件ってなに??』と尋ねられ、俺が「ひとつは、詩織のヌード写真を撮らせること。」、詩織は『嫌だよ。(翔太君もそんなこと言ってた。)』と、拒否をする。「それじゃ許さないよ。」『分かった。暫く考えてみたいけど、良いかな?』俺が「なるべくはやく返答くれ。」『ひとつって?まだあるの。』と、詩織はちょっと投げやりな態度。
詩織の勢いに押される。「えっ~その・・これからはなんでも報告してほしいんだけど・・。」『そう。じゃぁ、報告する。』、『こちらからもいい?』と言ってくる。『わたしね、たっくんのお嫁さんだということを・・忘れかけていた。ごめんなさい。だからね暫く“夕食会”を中止にしてもいいかな?』との提案だった。
俺は、「わかった。でもここは我慢できるの?」と詩織のお尻を撫でると、『どうかな?』と小悪魔的な微笑を返してくる。「大丈夫だよ!わたしはたっくんのお嫁さんだもん。」と云いながら、その後は無言でキスをする時間が続いた。ふと思い出したかのように、詩織が『やっぱり、あたしね、たっくんじゃないと駄目だな・』と呟いた。
「俺もだ」
『えー、ちゃんと言ってよ。』
「うん、俺は詩織を愛してるよ」と真面目に照れながら宣言をした。
その後は、書くのが恥ずかしいくらいイチャイチャした会話をして、寝室に上がりさらにもう一回戦をした。
◇ ◇ ◇
詩織に関する友人からの話
結構前になるのですが、勤務中に、詩織の元同僚で、同じ課だったこともあって仲が良かった香澄さ
んと一緒にタクシーに乗る機会がありました。
それで二人きりの車内で、話題は俺たち夫婦のことになった。その際に、思い切って香澄さんにこん
な質問をしてみた。「翔太をよく家に呼ぶんだけど、あんまり良い顔しないんだよな。もしかして詩織
ってあいつのこと嫌いなのかな?」
《あはは・・・そうだね。そうかも知れないね。》と香澄さんは苦笑いを浮かべながらそう言いました。
「そうなの?」《逆恨み、みたいなもんだけどね。》
俄然興味があって、詳しくそのことを聞いてみた。
《まずね、翔太君って結構うちらの間では人気が有ったのよ。》
「そうなの?あんまりそんな感じしないけどな」
《結構もてるよ。あの人ね。》
「へぇ」
香澄さんが《それでね、拓海と詩織が付き合いだしてからなんだけど、皆でそういう話をするじゃん?誰々が格好良いとかどうとか。》と、「うん」
《それで皆が“翔太君って良くない?”って言うんだって。》
「ほお~ほお~」
《そうなるといつも何か言いたそうな顔をしてんのよ。》
「詩織が?」
《そう詩織がね。》
《それで1度ね誰かが聞いたの。詩織に対して“詩織もそう思うでしょ?”って、すると即答で『全然拓海の方が良い』って。そりゃもう当然のような顔で言うのよ。》俺は「・・・そうか」と嬉しいけど、正直照れた。
《何照れてるのよ~。それでね、あまりの即答っぷりに皆爆笑しちゃってさ、それから誰かが翔太君を褒める。それに詩織が対抗することが続いたの。でも皆はやっぱり翔太君の方がいいって声を揃える。
そんなやりとりが、わたしらの中でお約束になっていてね。勿論詩織も冗談だってわかっていたんだけど、あの子本当に拓海のことが好きだったみたいだから、実はわりと本気で悔しかったらしいよ。》
それを聞いて、詩織の翔太に対する態度はどう見ても本当に嫌いな人に対するものでは無かった。と得心をした。
〖プレイの中止〗は俺の方から翔太にメールをしておいた。すると返信メールで≪了解した・・でも詩織ちゃんからもメールが来てるから転送する。≫ 詩織のメールが転送されてきた。
≪もう拓海から聞いたかな?わたしがやっぱり流されて(言っとくけど君のことじゃないよ)いたみたい。暫く会わない、メールも電話もなしね。ごめんね。≫
◇ ◇ ◇
俺の独白
〖詩織が俺の性癖に協力してくれている事を良い事に、かなりやり過ぎだとはわかっている。なによりこんなプレイがまともじゃないとも思っている。けれど正直この興奮を止められない。それも普通の興奮ではなく、妻の白い裸体を他人に提供しての嫉妬心との引き換えの極上の興奮だからだ。〗
〖そして、いまの詩織は身体が翔太(のセックス)を求めていることも、そして詩織が俺を慮(おもんばか)る言動にあざとさがあるのも承知している。しかし、そこらを含めて、今の詩織が愛おしくてたまりません。〗
『条件ってなに??』と尋ねられ、俺が「ひとつは、詩織のヌード写真を撮らせること。」、詩織は『嫌だよ。(翔太君もそんなこと言ってた。)』と、拒否をする。「それじゃ許さないよ。」『分かった。暫く考えてみたいけど、良いかな?』俺が「なるべくはやく返答くれ。」『ひとつって?まだあるの。』と、詩織はちょっと投げやりな態度。
詩織の勢いに押される。「えっ~その・・これからはなんでも報告してほしいんだけど・・。」『そう。じゃぁ、報告する。』、『こちらからもいい?』と言ってくる。『わたしね、たっくんのお嫁さんだということを・・忘れかけていた。ごめんなさい。だからね暫く“夕食会”を中止にしてもいいかな?』との提案だった。
俺は、「わかった。でもここは我慢できるの?」と詩織のお尻を撫でると、『どうかな?』と小悪魔的な微笑を返してくる。「大丈夫だよ!わたしはたっくんのお嫁さんだもん。」と云いながら、その後は無言でキスをする時間が続いた。ふと思い出したかのように、詩織が『やっぱり、あたしね、たっくんじゃないと駄目だな・』と呟いた。
「俺もだ」
『えー、ちゃんと言ってよ。』
「うん、俺は詩織を愛してるよ」と真面目に照れながら宣言をした。
その後は、書くのが恥ずかしいくらいイチャイチャした会話をして、寝室に上がりさらにもう一回戦をした。
◇ ◇ ◇
詩織に関する友人からの話
結構前になるのですが、勤務中に、詩織の元同僚で、同じ課だったこともあって仲が良かった香澄さ
んと一緒にタクシーに乗る機会がありました。
それで二人きりの車内で、話題は俺たち夫婦のことになった。その際に、思い切って香澄さんにこん
な質問をしてみた。「翔太をよく家に呼ぶんだけど、あんまり良い顔しないんだよな。もしかして詩織
ってあいつのこと嫌いなのかな?」
《あはは・・・そうだね。そうかも知れないね。》と香澄さんは苦笑いを浮かべながらそう言いました。
「そうなの?」《逆恨み、みたいなもんだけどね。》
俄然興味があって、詳しくそのことを聞いてみた。
《まずね、翔太君って結構うちらの間では人気が有ったのよ。》
「そうなの?あんまりそんな感じしないけどな」
《結構もてるよ。あの人ね。》
「へぇ」
香澄さんが《それでね、拓海と詩織が付き合いだしてからなんだけど、皆でそういう話をするじゃん?誰々が格好良いとかどうとか。》と、「うん」
《それで皆が“翔太君って良くない?”って言うんだって。》
「ほお~ほお~」
《そうなるといつも何か言いたそうな顔をしてんのよ。》
「詩織が?」
《そう詩織がね。》
《それで1度ね誰かが聞いたの。詩織に対して“詩織もそう思うでしょ?”って、すると即答で『全然拓海の方が良い』って。そりゃもう当然のような顔で言うのよ。》俺は「・・・そうか」と嬉しいけど、正直照れた。
《何照れてるのよ~。それでね、あまりの即答っぷりに皆爆笑しちゃってさ、それから誰かが翔太君を褒める。それに詩織が対抗することが続いたの。でも皆はやっぱり翔太君の方がいいって声を揃える。
そんなやりとりが、わたしらの中でお約束になっていてね。勿論詩織も冗談だってわかっていたんだけど、あの子本当に拓海のことが好きだったみたいだから、実はわりと本気で悔しかったらしいよ。》
それを聞いて、詩織の翔太に対する態度はどう見ても本当に嫌いな人に対するものでは無かった。と得心をした。
〖プレイの中止〗は俺の方から翔太にメールをしておいた。すると返信メールで≪了解した・・でも詩織ちゃんからもメールが来てるから転送する。≫ 詩織のメールが転送されてきた。
≪もう拓海から聞いたかな?わたしがやっぱり流されて(言っとくけど君のことじゃないよ)いたみたい。暫く会わない、メールも電話もなしね。ごめんね。≫
◇ ◇ ◇
俺の独白
〖詩織が俺の性癖に協力してくれている事を良い事に、かなりやり過ぎだとはわかっている。なによりこんなプレイがまともじゃないとも思っている。けれど正直この興奮を止められない。それも普通の興奮ではなく、妻の白い裸体を他人に提供しての嫉妬心との引き換えの極上の興奮だからだ。〗
〖そして、いまの詩織は身体が翔太(のセックス)を求めていることも、そして詩織が俺を慮(おもんばか)る言動にあざとさがあるのも承知している。しかし、そこらを含めて、今の詩織が愛おしくてたまりません。〗
『妻の貸し出し』パート15
パート15
美玖は“美人さん”だが、僕は顔も好きだが、その可愛らしい声としっとりとした女性らしい仕草が気に入っている。美玖よりもスタイルが良くて顔だちも美人な人はいるけれど、どうしても耳障りな声が嫌だったり、ふとした立ち振る舞いが乱暴な人はどれほどきれいな女性でも好きになれない。美玖は内容が辛辣な言葉でもその声で聞き入ってしまう。
「良いけど。何買うの?」『ちょっと恥ずかしいな・・・。』・・・「言ってみてよ。」『ほら要君はプライム会員(年会費を払うとお急ぎ便などが無料になる。)だから、今日たのんだら明後日までには届くじゃない。』「そんなに急ぐの?」『うん。連休中に欲しいなと思ったの。』「分かったよ。」と、僕の部屋からノートパソコンを持ってきてリビングのテーブルで、AMAZONのサイトを開いた。
実はこの2年間の半分は体が思うように動かせず、また雑踏の中を歩いて目的の店を探したり、車の運転(その時は運転に自信がなかったし、美玖は免許を持っていない。)が出来なかったので遠くに買い物が行けなかった。そんなとき唯一の楽しみになっていたのが、インターネットで、(美玖には知られたくないサイトもあったが)、AMAZONは美玖の了解(財政的に苦しかったので美玖のカードを使用。)で良く利用した。
美玖が、『ごめん。一人で注文したいから、要君はソファで座っていてくれる。』とお願いされ、「なんだよ?何買うの?」と言いながらも、ソファへ移動をした。その時に、ふいにパソコンの〔ファイル〕を思い出した。美玖に知られないように、〔営業―新規開拓①〕とニセのタイトルにしてあるが、本当は同人ゲーム《ヤブヌマ》というのだった。
《ヤブヌマ》
主人公の浅岡智(とも)と妻の咲美(さくみ)は結婚5年目で、3歳の娘(智美)もいるごく普通の夫婦。ある夜に、街で偶然にも咲美のパート先の上司である藪沼幹夫(やぶぬま・みきお)と出会った。藪沼は小太りで〔醜い男〕。
ヤブヌマはいわゆるスワッピング(夫婦交換)の愛好者だった。その日から智は歪(ゆが)んだ妄想(もうそう)を抱くようになる。【ヤブヌマに咲美を抱かせてみたい。】
それは、〘この日、自分の中に芽生えた狂気。あるいは藪沼でなければ、こんな妄想は生まれなかったかも知れない。僕は咲美のことを分かっているつもりだ。彼女の性格も、好みも。気が強く口は少し悪いが、心根は優しく、僕と娘だけを愛し、清廉で、間違ったことは他人事にも口をはさむ性格で、浮気なんてもってのほか。そう、藪沼のような男は、咲美のもっとも嫌うタイプである。だからこそ僕は……、藪沼と咲美が…………交わる。〙という妄想。
あらゆる可能性を探り、妻の咲美とヤブヌマを結ばせようと試みるのだが、勘の鋭い咲美はこれに気づき、激怒の末に家出をしてしまう。“離婚の危機”とも言える別居状態が続いた。 ところが、ある日帰ってきた咲美が告げた。『わたし、ヤブヌマに抱かれる。』それは夫の『智の“願望”を叶(かな)えるためではなく、“夫の愛”を確かめるため。』だと言う。
しかし、智はあれだけ望んでいたはずだった【妄想の実現】に戸惑っていた。いざ実現しそうになると心が掻き毟(むし)られ、狂おしい嫉妬に耐え切れない思いだった。しかし、咲美の決意は固く、温泉宿で智を部屋に残して、ついに妻の咲美はヤブヌマに身体を開く。しかも、約束の時間になっても夫が待つ部屋には戻らず、朝方までヤブヌマに貫かれ続けた。
ヤブヌマが咲美には内緒で撮影をしたDVDには、凄(すさ)まじいセックスの様子が写されていた。咲美は我を忘れ、オルガスムス(男女性交の際,性快感が次第に増大し,極点に達した状態。)と引き換えに、【再会】の約束を了承してしまう。
そんな内容だった。と記憶している。
美玖は“美人さん”だが、僕は顔も好きだが、その可愛らしい声としっとりとした女性らしい仕草が気に入っている。美玖よりもスタイルが良くて顔だちも美人な人はいるけれど、どうしても耳障りな声が嫌だったり、ふとした立ち振る舞いが乱暴な人はどれほどきれいな女性でも好きになれない。美玖は内容が辛辣な言葉でもその声で聞き入ってしまう。
「良いけど。何買うの?」『ちょっと恥ずかしいな・・・。』・・・「言ってみてよ。」『ほら要君はプライム会員(年会費を払うとお急ぎ便などが無料になる。)だから、今日たのんだら明後日までには届くじゃない。』「そんなに急ぐの?」『うん。連休中に欲しいなと思ったの。』「分かったよ。」と、僕の部屋からノートパソコンを持ってきてリビングのテーブルで、AMAZONのサイトを開いた。
実はこの2年間の半分は体が思うように動かせず、また雑踏の中を歩いて目的の店を探したり、車の運転(その時は運転に自信がなかったし、美玖は免許を持っていない。)が出来なかったので遠くに買い物が行けなかった。そんなとき唯一の楽しみになっていたのが、インターネットで、(美玖には知られたくないサイトもあったが)、AMAZONは美玖の了解(財政的に苦しかったので美玖のカードを使用。)で良く利用した。
美玖が、『ごめん。一人で注文したいから、要君はソファで座っていてくれる。』とお願いされ、「なんだよ?何買うの?」と言いながらも、ソファへ移動をした。その時に、ふいにパソコンの〔ファイル〕を思い出した。美玖に知られないように、〔営業―新規開拓①〕とニセのタイトルにしてあるが、本当は同人ゲーム《ヤブヌマ》というのだった。
《ヤブヌマ》
主人公の浅岡智(とも)と妻の咲美(さくみ)は結婚5年目で、3歳の娘(智美)もいるごく普通の夫婦。ある夜に、街で偶然にも咲美のパート先の上司である藪沼幹夫(やぶぬま・みきお)と出会った。藪沼は小太りで〔醜い男〕。
ヤブヌマはいわゆるスワッピング(夫婦交換)の愛好者だった。その日から智は歪(ゆが)んだ妄想(もうそう)を抱くようになる。【ヤブヌマに咲美を抱かせてみたい。】
それは、〘この日、自分の中に芽生えた狂気。あるいは藪沼でなければ、こんな妄想は生まれなかったかも知れない。僕は咲美のことを分かっているつもりだ。彼女の性格も、好みも。気が強く口は少し悪いが、心根は優しく、僕と娘だけを愛し、清廉で、間違ったことは他人事にも口をはさむ性格で、浮気なんてもってのほか。そう、藪沼のような男は、咲美のもっとも嫌うタイプである。だからこそ僕は……、藪沼と咲美が…………交わる。〙という妄想。
あらゆる可能性を探り、妻の咲美とヤブヌマを結ばせようと試みるのだが、勘の鋭い咲美はこれに気づき、激怒の末に家出をしてしまう。“離婚の危機”とも言える別居状態が続いた。 ところが、ある日帰ってきた咲美が告げた。『わたし、ヤブヌマに抱かれる。』それは夫の『智の“願望”を叶(かな)えるためではなく、“夫の愛”を確かめるため。』だと言う。
しかし、智はあれだけ望んでいたはずだった【妄想の実現】に戸惑っていた。いざ実現しそうになると心が掻き毟(むし)られ、狂おしい嫉妬に耐え切れない思いだった。しかし、咲美の決意は固く、温泉宿で智を部屋に残して、ついに妻の咲美はヤブヌマに身体を開く。しかも、約束の時間になっても夫が待つ部屋には戻らず、朝方までヤブヌマに貫かれ続けた。
ヤブヌマが咲美には内緒で撮影をしたDVDには、凄(すさ)まじいセックスの様子が写されていた。咲美は我を忘れ、オルガスムス(男女性交の際,性快感が次第に増大し,極点に達した状態。)と引き換えに、【再会】の約束を了承してしまう。
そんな内容だった。と記憶している。
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『妻の貸し出し』パート14
パート14
シャワーのあと、朝食を二人で食べている際に、私はちょっと夫をからかってみた。『要君は主任とどうしても“浮気”をさせたいの?』ハムエッグを頬張っていた彼がむせる。「いゃ・・美玖が楽しめたら・・いいだけだょ・・」と口籠もった。『でもね?最近元気じゃない!あっちが・・うっふ・』「えっ?そうかな?」『私に浮気させて、要君も女の子と遊ぼうとか?思ってない?』って強めの口調で問い質すと、更にあわてて、「そんな君を裏切るようなこと・・・しない。」なんだかSの気分になって、『私は要君を裏切ってもいいのね。』とほほ笑む。
◇◇◇
僕は内心、《わぁ~朝から美玖のやつ、凄い勢いだな。この“計画”は慎重に進めなきゃなと思った。》「だから心は僕に置いていてほしいんだ。僕の我儘だけど・・」と返答するのが精いっぱいだった。『からだは主任さんなの?』とまた攻められる。「いやいや。僕が満足させてあげれないから・・。」と言い訳。『今日はどこへ行く?買い物に付き合ってね。』すこしほっとして、「あ・いいよ。」と答える。
お昼前に車で少し距離はあったが大型ショッピングモールへ出かける。やはり連休で混んではいたが予想したよりは少ない。快晴だったので行楽地へ行く人の方が多い。早めの昼食を済ませ、買い物をした後で、併設されているシネマコンプレックス(複合映画館)で話題の作品を観た。久しぶりに心も体もリラックス・リフレッシュできた。
美玖は凄くご機嫌だった。鼻歌♪まじりで夕食を作っていた。僕が「何か手伝おうか?」と声を掛けると、『いいよ。のんびりしていて、すぐできるから。』との返事。なぜだか〖平凡な幸福〗を感じていた。料理は骨付き肉ステーキで、美玖が『スタミナつけて連休中は毎晩頑張ってもらわなくちゃね。』と真顔で僕に告げる。途端に喉が詰まりそうになる。
食事が終わり圧片付けを二人でしている時に。美玖が、『ね~要君。AMAZONで買い物してもいいかな?』って甘えてくる。「良いけど。何買うの?」とたずねると、『ちょっと恥ずかしいな・・・。』と言い渋った。
シャワーのあと、朝食を二人で食べている際に、私はちょっと夫をからかってみた。『要君は主任とどうしても“浮気”をさせたいの?』ハムエッグを頬張っていた彼がむせる。「いゃ・・美玖が楽しめたら・・いいだけだょ・・」と口籠もった。『でもね?最近元気じゃない!あっちが・・うっふ・』「えっ?そうかな?」『私に浮気させて、要君も女の子と遊ぼうとか?思ってない?』って強めの口調で問い質すと、更にあわてて、「そんな君を裏切るようなこと・・・しない。」なんだかSの気分になって、『私は要君を裏切ってもいいのね。』とほほ笑む。
◇◇◇
僕は内心、《わぁ~朝から美玖のやつ、凄い勢いだな。この“計画”は慎重に進めなきゃなと思った。》「だから心は僕に置いていてほしいんだ。僕の我儘だけど・・」と返答するのが精いっぱいだった。『からだは主任さんなの?』とまた攻められる。「いやいや。僕が満足させてあげれないから・・。」と言い訳。『今日はどこへ行く?買い物に付き合ってね。』すこしほっとして、「あ・いいよ。」と答える。
お昼前に車で少し距離はあったが大型ショッピングモールへ出かける。やはり連休で混んではいたが予想したよりは少ない。快晴だったので行楽地へ行く人の方が多い。早めの昼食を済ませ、買い物をした後で、併設されているシネマコンプレックス(複合映画館)で話題の作品を観た。久しぶりに心も体もリラックス・リフレッシュできた。
美玖は凄くご機嫌だった。鼻歌♪まじりで夕食を作っていた。僕が「何か手伝おうか?」と声を掛けると、『いいよ。のんびりしていて、すぐできるから。』との返事。なぜだか〖平凡な幸福〗を感じていた。料理は骨付き肉ステーキで、美玖が『スタミナつけて連休中は毎晩頑張ってもらわなくちゃね。』と真顔で僕に告げる。途端に喉が詰まりそうになる。
食事が終わり圧片付けを二人でしている時に。美玖が、『ね~要君。AMAZONで買い物してもいいかな?』って甘えてくる。「良いけど。何買うの?」とたずねると、『ちょっと恥ずかしいな・・・。』と言い渋った。
『妻の貸し出し』パート13
パート13
《やっぱり、要君は(いい意味の)変態さんだと思う。でも健康を取り戻しつつあるということだから安心をした。》《セックス体験は要君ひとりだけだから、比べることなんて出来ないけれど、要君のセックスは優しい。私を包み込むような優しさに溢れていた。》
《今の時点で、夫以外の人とセックスをしたいと思わない。しかい、高橋主任との 〖食事〗 は新鮮だった。》《それとは別に、要君が喜ぶなら私にそうしてほしいなら叶えて上げたいと思う。でもそうなったときに夫は本当に私を愛してくれるのだろうか?》
『要君。また高橋主任と二人きりで会ってもいいの?』と耳元で囁くと、また握っていたペニスが硬くなった。『もう変態さんなんだからうちの旦那様は。』と笑った。
◇◇◇
突然に入ってきた美玖には驚いた。そして、僕のペニスを握る行為に更に驚かされた。妄想の途中で硬くなっていることを美玖に指摘(『変なこと考えてたでしょ?私のことかな?』)される。落ち着いてじゃれ合っていると、ふいに僕の耳元で、『要君。また高橋主任と二人きりで会ってもいいの?』と告げられ、思わず興奮してしまった。
強調文
美玖と高橋さんの関係が進展するのを期待してしまうのと嫉妬が同居している。この真っ白な裸の妻を男が抱くのか?と想像するとペニスが硬くなってしまった。〖寝取らせ〗を告白して以来、主客転倒(本来の立場・順序・軽重などが逆転すること。)になっている。
美玖に、『もう変態さんなんだからうちの旦那様は。』と云われてしまう。
《やっぱり、要君は(いい意味の)変態さんだと思う。でも健康を取り戻しつつあるということだから安心をした。》《セックス体験は要君ひとりだけだから、比べることなんて出来ないけれど、要君のセックスは優しい。私を包み込むような優しさに溢れていた。》
《今の時点で、夫以外の人とセックスをしたいと思わない。しかい、高橋主任との 〖食事〗 は新鮮だった。》《それとは別に、要君が喜ぶなら私にそうしてほしいなら叶えて上げたいと思う。でもそうなったときに夫は本当に私を愛してくれるのだろうか?》
『要君。また高橋主任と二人きりで会ってもいいの?』と耳元で囁くと、また握っていたペニスが硬くなった。『もう変態さんなんだからうちの旦那様は。』と笑った。
◇◇◇
突然に入ってきた美玖には驚いた。そして、僕のペニスを握る行為に更に驚かされた。妄想の途中で硬くなっていることを美玖に指摘(『変なこと考えてたでしょ?私のことかな?』)される。落ち着いてじゃれ合っていると、ふいに僕の耳元で、『要君。また高橋主任と二人きりで会ってもいいの?』と告げられ、思わず興奮してしまった。
強調文
美玖と高橋さんの関係が進展するのを期待してしまうのと嫉妬が同居している。この真っ白な裸の妻を男が抱くのか?と想像するとペニスが硬くなってしまった。〖寝取らせ〗を告白して以来、主客転倒(本来の立場・順序・軽重などが逆転すること。)になっている。
美玖に、『もう変態さんなんだからうちの旦那様は。』と云われてしまう。
名B明日香と親友 そして俺 第1節①
名B明日香と親友 そして俺
(「乗り気じゃない嫁を大学時代の友人に抱かせた」より)
≪ 第1節 ≫
1-①
嫁の名前は星野明日香(ほしの・あすか:26才)。 体重44㎏ 身長160㎝ バストCカップ86 ヒップ88 性格は勝気、でも愛する人には尽くすタイプです。
俺は星野直樹。
親友の高岡和也。
明日香と付き合っている頃から、俺は〖寝取られ〗のフェチ(性癖)をさり気なくアピールをしていた。セックス中に“昔の男の事”を聞いたりしたり、盛り上がってくると昔の彼氏の名前を呼んでもらったりしていた。明日香には、『ほんと変態だね。』と不審がられる。
最初はドン引きだったけど、明日香もいつの間にか慣れてきたみたい。嫌々って感じだったけど、〘仕方ない彼氏だな。〙って感じで俺のフェチに付き合ってくれていた。
それで結婚した後くらいだけど、俺が、「ねえねえ明日香はさ、浮気とかしてみたくない?」、『ん?何?それ?』、「他の人とちょっと浮気するとかさ」、『・・・え、あたしが?』、
「そう」
明日香は、『え~?』って、言いながら俺のちんこを握ったり、タマタマを引っ張ったりしている。『・・・わたしに誰かとエッチなことをして欲しいの?』、 「え、うん。ちょっと・・・」
『・ちょっと・・もう昔の話だけじゃ物足りなくなっちゃったの?』、「そうかもね」、『ふ~ん、そうなん。』
案外ソフトな反応でした。うん、これは悪くない。なんかいけるかも、期待と勃起度が高まります。 『・・・でもね。』 「うん」 『直樹は平気なの?・・・あたしが他の人とセックスしても?』
「平気じゃないよ・・・たぶんすごく嫉妬すると思う。」
『だよね。それなのにして欲しいって思うん?』
「嫉妬はするけど・・・でもそれ以上に興奮しちゃって更に明日香が好きになっちゃうかもってね。」
『あっは。そんな理屈可笑しくない? 他の人に盗られちゃうかもよ。』
「え~そんなぁ。あははは(ギクリ)」
“ふふふ♪”って感じに明日香はちょっと笑いながら、『・・・だけど、まあ、エッチなこと考えるよね。直樹が昔の元彼のことよく聞くけど、そんなことまで考えているとは思わなかったよ。』
「ははぁ(冷や汗)・・・」
『あたしの昔話で満足してるのかな?って思ってたら、浮気してきて欲しいって、それ本格的な変態だよ。』「本格的変態!ってそんなのひどいな。」
それでも浮気をしている明日香のことを想像したら、超興奮するのも事実なので『変態』かも知れないな。だけどそういうことは、明日香には内緒です。
妻を、私以外の男が待ち受けている所へ送り出すことについては、当初から躊躇(ためら)いと抵抗がありました。営まれる悩ましい行為を想像すると、段々と妄想の世界が広がっていって・・あられもない姿を男の前に晒し、狂おしげに体をよじる妻の姿が思い浮かんできます。
私の目が届かない密室の中で、妻と男の間で、多分、私が傍(そば)にいないので、夫に対する不貞と背徳の陰も随分と薄くなり、悦びの度合いが格段に増すのかも知れません。
でも、私の頭にはびこる、妻が私知らないところで性の悦びに悶える姿は、あくまでも妄想であって・・私が傍におればこそ、私の目で優しく見守ってあげることができると考えていたのです。
そんな日々の最中に俺は「スワッピング(複数のカップルがお互いのパートナーを取り替え、同室もしくは別室で行う集団的性行為。自分の本来のパートナーが別の異性と性行為を行っているという屈辱感や嫉妬などが相乗効果となり、性行為の興奮度を高める)をやってみない?」と思いきって言ってみた。
『うわ!出たよ。』って明日香にしかめっ面をされた。ちなみに付き合って現在に至るまで、二人の仲はずっと順調なのだけれど、「やっぱり嫌か?」と、俺が聞き直したら、明日香には『嫌です。当り前じゃない。』って、はっきりと言われた。
さらに『直樹は、他の男に抱かれてもわたしを嫌いにならないの?』って真面目な顔で聞き返された。『それに直樹がわたし以外の女の人とセックスするのは絶対に嫌よ。』って結局、その時は明日香には『意味わかんない~』ってあっさりと却下されてしまった。
(「乗り気じゃない嫁を大学時代の友人に抱かせた」より)
≪ 第1節 ≫
1-①
嫁の名前は星野明日香(ほしの・あすか:26才)。 体重44㎏ 身長160㎝ バストCカップ86 ヒップ88 性格は勝気、でも愛する人には尽くすタイプです。
俺は星野直樹。
親友の高岡和也。
明日香と付き合っている頃から、俺は〖寝取られ〗のフェチ(性癖)をさり気なくアピールをしていた。セックス中に“昔の男の事”を聞いたりしたり、盛り上がってくると昔の彼氏の名前を呼んでもらったりしていた。明日香には、『ほんと変態だね。』と不審がられる。
最初はドン引きだったけど、明日香もいつの間にか慣れてきたみたい。嫌々って感じだったけど、〘仕方ない彼氏だな。〙って感じで俺のフェチに付き合ってくれていた。
それで結婚した後くらいだけど、俺が、「ねえねえ明日香はさ、浮気とかしてみたくない?」、『ん?何?それ?』、「他の人とちょっと浮気するとかさ」、『・・・え、あたしが?』、
「そう」
明日香は、『え~?』って、言いながら俺のちんこを握ったり、タマタマを引っ張ったりしている。『・・・わたしに誰かとエッチなことをして欲しいの?』、 「え、うん。ちょっと・・・」
『・ちょっと・・もう昔の話だけじゃ物足りなくなっちゃったの?』、「そうかもね」、『ふ~ん、そうなん。』
案外ソフトな反応でした。うん、これは悪くない。なんかいけるかも、期待と勃起度が高まります。 『・・・でもね。』 「うん」 『直樹は平気なの?・・・あたしが他の人とセックスしても?』
「平気じゃないよ・・・たぶんすごく嫉妬すると思う。」
『だよね。それなのにして欲しいって思うん?』
「嫉妬はするけど・・・でもそれ以上に興奮しちゃって更に明日香が好きになっちゃうかもってね。」
『あっは。そんな理屈可笑しくない? 他の人に盗られちゃうかもよ。』
「え~そんなぁ。あははは(ギクリ)」
“ふふふ♪”って感じに明日香はちょっと笑いながら、『・・・だけど、まあ、エッチなこと考えるよね。直樹が昔の元彼のことよく聞くけど、そんなことまで考えているとは思わなかったよ。』
「ははぁ(冷や汗)・・・」
『あたしの昔話で満足してるのかな?って思ってたら、浮気してきて欲しいって、それ本格的な変態だよ。』「本格的変態!ってそんなのひどいな。」
それでも浮気をしている明日香のことを想像したら、超興奮するのも事実なので『変態』かも知れないな。だけどそういうことは、明日香には内緒です。
妻を、私以外の男が待ち受けている所へ送り出すことについては、当初から躊躇(ためら)いと抵抗がありました。営まれる悩ましい行為を想像すると、段々と妄想の世界が広がっていって・・あられもない姿を男の前に晒し、狂おしげに体をよじる妻の姿が思い浮かんできます。
私の目が届かない密室の中で、妻と男の間で、多分、私が傍(そば)にいないので、夫に対する不貞と背徳の陰も随分と薄くなり、悦びの度合いが格段に増すのかも知れません。
でも、私の頭にはびこる、妻が私知らないところで性の悦びに悶える姿は、あくまでも妄想であって・・私が傍におればこそ、私の目で優しく見守ってあげることができると考えていたのです。
そんな日々の最中に俺は「スワッピング(複数のカップルがお互いのパートナーを取り替え、同室もしくは別室で行う集団的性行為。自分の本来のパートナーが別の異性と性行為を行っているという屈辱感や嫉妬などが相乗効果となり、性行為の興奮度を高める)をやってみない?」と思いきって言ってみた。
『うわ!出たよ。』って明日香にしかめっ面をされた。ちなみに付き合って現在に至るまで、二人の仲はずっと順調なのだけれど、「やっぱり嫌か?」と、俺が聞き直したら、明日香には『嫌です。当り前じゃない。』って、はっきりと言われた。
さらに『直樹は、他の男に抱かれてもわたしを嫌いにならないの?』って真面目な顔で聞き返された。『それに直樹がわたし以外の女の人とセックスするのは絶対に嫌よ。』って結局、その時は明日香には『意味わかんない~』ってあっさりと却下されてしまった。
『妻の貸し出し』パート12
パート12
突然に、浴室のドアが開いた。僕は咄嗟の出来事に“えっ?!”となる。美玖(みく)が『要君!凄い!』と笑う。僕の男性自身は勃起したままだったから、美玖に完全に直視されていた。「どうしたの?」と尋ねるのがやっとだった。『変なこと考えてたでしょ?私のことかな?』って、裸の美玖が問う。
「いや、そんな、なんにも・・・。」と言うものの、しっかりと今度は美玖に握られた。僕が〖性癖〗を告白してから、以前は交際中も結婚してからも、どちらかというと“亭主関白(家庭内で、夫が支配権を持っていること。)”だったのが、徐々に妻との力関係が逆転してきた。
『朝から元気でうれしいわ。』と扱(しご)き出す。「だめだよ。そんなことしちゃ。」と美玖の手を押さえた。『洗ってあげる。とボディシャンプーで全身につける。漸く落ち着いた僕も反撃に出た。シャワーを乳房に思い切りかけた。『やだ。くすぐったいよ。』とふざけ合うことになる。
◇◇◇
〖くよくよしても仕方ないわ〗と思う。でも、【キス】のことはもう少しあとにしよう。ところで美玖は最近の夫の告白に、最初は戸惑いがあったが、インターネットでこっそり調べていくうちに、そうした“寝取らせのような性癖”の持ち主が案外多いという事実に驚いた。〖要君がそれほど特別じゃないんだ〗(もちろん社会の少数派には違いない。)〖決して妻や恋人が嫌いではないのだ。逆に好きすぎて、愛している人を他人に抱かせることに快感を持つらしい〗
そうした性癖はすこし理解しても、その気持ちはよく分からなかった。でも1カ月前あたりから要君が元気になったので、それは精神的に落ち込んでいた原因を私に話し、楽になったのと、やはり“性癖の告白”が彼の心身に良い方に影響したのだろう。
正直に言えば、この2年余りは大変だった。特に退院してからの半年は要君が精神的に【壊れる】のではと懼(おそ)れた。あまりの落ち込み様に、【自殺する】ことが毎日毎日が心配だった。経済的なこともあったし、彼がご両親の手助けを嫌がった(自分の弱さを親といえども見せたくなかったらしい。)ので私は心配ではあったが会社へいかざるを得なかった。
途中で電話をしてもメールをしても要君は出ようとはしなかった。それほど神経が参っていたのです。当然なことにセックスもなかったけど、その頃はそれどころではなかった。ようやく1年が過ぎたころから彼の体調が回復をしてくる。並行してセックスも完全なかたちではなかったが、出来るようになった。不満がなかったと言えば嘘になるが、要君の健康の方が気にかかっていた。
突然に、浴室のドアが開いた。僕は咄嗟の出来事に“えっ?!”となる。美玖(みく)が『要君!凄い!』と笑う。僕の男性自身は勃起したままだったから、美玖に完全に直視されていた。「どうしたの?」と尋ねるのがやっとだった。『変なこと考えてたでしょ?私のことかな?』って、裸の美玖が問う。
「いや、そんな、なんにも・・・。」と言うものの、しっかりと今度は美玖に握られた。僕が〖性癖〗を告白してから、以前は交際中も結婚してからも、どちらかというと“亭主関白(家庭内で、夫が支配権を持っていること。)”だったのが、徐々に妻との力関係が逆転してきた。
『朝から元気でうれしいわ。』と扱(しご)き出す。「だめだよ。そんなことしちゃ。」と美玖の手を押さえた。『洗ってあげる。とボディシャンプーで全身につける。漸く落ち着いた僕も反撃に出た。シャワーを乳房に思い切りかけた。『やだ。くすぐったいよ。』とふざけ合うことになる。
◇◇◇
〖くよくよしても仕方ないわ〗と思う。でも、【キス】のことはもう少しあとにしよう。ところで美玖は最近の夫の告白に、最初は戸惑いがあったが、インターネットでこっそり調べていくうちに、そうした“寝取らせのような性癖”の持ち主が案外多いという事実に驚いた。〖要君がそれほど特別じゃないんだ〗(もちろん社会の少数派には違いない。)〖決して妻や恋人が嫌いではないのだ。逆に好きすぎて、愛している人を他人に抱かせることに快感を持つらしい〗
そうした性癖はすこし理解しても、その気持ちはよく分からなかった。でも1カ月前あたりから要君が元気になったので、それは精神的に落ち込んでいた原因を私に話し、楽になったのと、やはり“性癖の告白”が彼の心身に良い方に影響したのだろう。
正直に言えば、この2年余りは大変だった。特に退院してからの半年は要君が精神的に【壊れる】のではと懼(おそ)れた。あまりの落ち込み様に、【自殺する】ことが毎日毎日が心配だった。経済的なこともあったし、彼がご両親の手助けを嫌がった(自分の弱さを親といえども見せたくなかったらしい。)ので私は心配ではあったが会社へいかざるを得なかった。
途中で電話をしてもメールをしても要君は出ようとはしなかった。それほど神経が参っていたのです。当然なことにセックスもなかったけど、その頃はそれどころではなかった。ようやく1年が過ぎたころから彼の体調が回復をしてくる。並行してセックスも完全なかたちではなかったが、出来るようになった。不満がなかったと言えば嘘になるが、要君の健康の方が気にかかっていた。
官能恋愛小説「撮られたい」
グラドルだって或いはグラドルだからこそ 書ける。小説は“才能“ですよね。うらやましい。(本音)
夕刊フジより引用
Fカップ巨乳で人気のグラビアアイドルの今野杏南(あんな、24)が、全編書き下ろした官能恋愛小説「撮られたい」を発売した。グラドルが調教されて性に目覚めるという刺激的なストーリーだ。
主人公は、性にトラウマを抱える売れないグラドル・雨野はな。所属事務所から「色気がないから仕事が来ない」と解雇通告を受けてしまうが、知り合ったカメラマン・秋崎楓に調教され、売れっ子グラドルとなり、心の奥に眠っていた「女の性」が目を覚ましていく。グラドルとカメラマンのロマンスを軸に、芸能界のリアルな現実世界を描いた小説だ。
プロローグから濃厚な官能シーンで始まり、さらに調教という過激なシチュエーションが展開する。今野は「もともと、小学生の頃から漫画を描くのが好きで本はよく読んでいました。友達に勧められてサタミシュウさんの『私の奴隷になりなさい』を読んで、濃厚な官能とSMの主従関係にどっぷりハマッてしまいました」と話す。
「私の奴隷になりなさい」は、壇蜜(33)主演で2012年秋に映画化された人気小説。今野も読みながら、「実写だとどうなるんだろう!とすごく興奮しました」とドキドキだったという。
昨年3月、作家の大石圭氏の官能小説「躾けられたい」のカバー撮影中、現場で官能小説の会話で盛り上がったところ、マネジャーから「好きなら自身で書いてみたら」と言われて執筆に取り組んだ。
ムッチリボディーにふくよかな唇が官能的な今野。グラドルの登竜門「日テレジェニック2012」に選ばれてブレークし、昨年放送されたグリコ乳業の「ドロリッチ」のCMにはドロリッチガールズのメンバーとして出演した売れっ子グラドル。多くの撮影現場を経験する中、業界で得た知識や現実に経験した出来事が小説でふんだんに用いられ、グラドルならではの視線が取り入れられている。
ということは、小説の主人公が体験するのは今野の実体験か? 「そういう場面にあったことが全くないんですよ。逆に『口説いてよ~』と思うくらい」と笑って否定。「なので全部、頭の中にあるイメージで書きました」という。「ちなみに、カメラマンの秋崎は私の好きなタイプ。Sっ気がありそっけなく謎めいた人が好きなんです」と、相手役は理想の人物をあてはめた。
苦労したのはやはり官能的な文章。「脳内の妄想でエッチなシーンはすぐ書けました」としつつ、「少しつまずいたのは…形とか色とか匂いとか。経験値が高い女性スタッフの方に聞いたり調べたりしました」。
2作目も「私のペースでよければ」と意欲マンマンだ。次回作のネタが気になるが、最新イメージDVD「あんなお姉ちゃん」(竹書房)の発売記念イベントを都内で行った際、今野は小学4年の実弟と今も一緒に風呂に入っていると話して話題となったばかり。「弟とは15歳も離れていて、赤ちゃんの頃から一緒に入ってます。オッパイは触ってこないですが、体を洗ってあげてます」とあっけらかん。そのうち、禁断の官能世界も小説世界に登場するかも。
「私のエロい話を通勤中に読んでほしいです!」と今野。通勤が元気になるか。
夕刊フジより引用
Fカップ巨乳で人気のグラビアアイドルの今野杏南(あんな、24)が、全編書き下ろした官能恋愛小説「撮られたい」を発売した。グラドルが調教されて性に目覚めるという刺激的なストーリーだ。
主人公は、性にトラウマを抱える売れないグラドル・雨野はな。所属事務所から「色気がないから仕事が来ない」と解雇通告を受けてしまうが、知り合ったカメラマン・秋崎楓に調教され、売れっ子グラドルとなり、心の奥に眠っていた「女の性」が目を覚ましていく。グラドルとカメラマンのロマンスを軸に、芸能界のリアルな現実世界を描いた小説だ。
プロローグから濃厚な官能シーンで始まり、さらに調教という過激なシチュエーションが展開する。今野は「もともと、小学生の頃から漫画を描くのが好きで本はよく読んでいました。友達に勧められてサタミシュウさんの『私の奴隷になりなさい』を読んで、濃厚な官能とSMの主従関係にどっぷりハマッてしまいました」と話す。
「私の奴隷になりなさい」は、壇蜜(33)主演で2012年秋に映画化された人気小説。今野も読みながら、「実写だとどうなるんだろう!とすごく興奮しました」とドキドキだったという。
昨年3月、作家の大石圭氏の官能小説「躾けられたい」のカバー撮影中、現場で官能小説の会話で盛り上がったところ、マネジャーから「好きなら自身で書いてみたら」と言われて執筆に取り組んだ。
ムッチリボディーにふくよかな唇が官能的な今野。グラドルの登竜門「日テレジェニック2012」に選ばれてブレークし、昨年放送されたグリコ乳業の「ドロリッチ」のCMにはドロリッチガールズのメンバーとして出演した売れっ子グラドル。多くの撮影現場を経験する中、業界で得た知識や現実に経験した出来事が小説でふんだんに用いられ、グラドルならではの視線が取り入れられている。
ということは、小説の主人公が体験するのは今野の実体験か? 「そういう場面にあったことが全くないんですよ。逆に『口説いてよ~』と思うくらい」と笑って否定。「なので全部、頭の中にあるイメージで書きました」という。「ちなみに、カメラマンの秋崎は私の好きなタイプ。Sっ気がありそっけなく謎めいた人が好きなんです」と、相手役は理想の人物をあてはめた。
苦労したのはやはり官能的な文章。「脳内の妄想でエッチなシーンはすぐ書けました」としつつ、「少しつまずいたのは…形とか色とか匂いとか。経験値が高い女性スタッフの方に聞いたり調べたりしました」。
2作目も「私のペースでよければ」と意欲マンマンだ。次回作のネタが気になるが、最新イメージDVD「あんなお姉ちゃん」(竹書房)の発売記念イベントを都内で行った際、今野は小学4年の実弟と今も一緒に風呂に入っていると話して話題となったばかり。「弟とは15歳も離れていて、赤ちゃんの頃から一緒に入ってます。オッパイは触ってこないですが、体を洗ってあげてます」とあっけらかん。そのうち、禁断の官能世界も小説世界に登場するかも。
「私のエロい話を通勤中に読んでほしいです!」と今野。通勤が元気になるか。
『逝き過ぎた美香』その2
その2
この子(希美)はそういう話もすごいオープンだし、〘昔はカラオケボックスで※※※した・・・。〙なんていう赤裸々すぎる話を平気でしてくる。優(まさる)も(希美が)若いときは遊んでいたのは知っているので、時々突っ込みを入れながら漫才のように会話をしている。
このカップルはそれでいいんだろう。(“性”に対する感覚が僕には分からない。)希美が続けて、〘そうしたら、優もうちに呼んで3人で飲んだの。夜も遅かったけどね。〙(この子は見た目が美人なんだけど・・会話をすると評価はかなり下がる。)
それは俺も美香から報告があった。美香はよく希美ちゃんの部屋に遊びに行く。希美ちゃんも美香の部屋に遊びに来るらしい。お互いのうちに遊びに行って飲んで帰る。みたいな感じで、たまに優がいて、3人で飲んで話して・・・みたいで普通だった。
この報告では『いつものことなんだけどね。希美と優がイチャイチャし始めた。もう見てられないよ・・・。』みたいなことは言っていた。電話のあと3人とも酔って寝たんだろう。と思っていた。
〘それでね、その電話の後なんだけど・・・。〙希美が秘密を告白するような小声で囁くので、俺は本能的になんだか嫌な話の気がした。
〘優も美香も覚えてないと思うけど・・。〙と、言った後は、希美がスマホをいじりだした。しばらくして、小悪魔的にニヤッと笑い、俺に渡した。いつも希美ちゃんはスマホにはヘッドホンをつけて音楽を聴いていた。ヘッドホンをつけたままで渡された。
希美に〘この再生ボタンを押してみてくれる。〙と云われる。スマホの画面には動画再生の再生ボタンが出ていた。〖なんだよ、またいつもの酔っぱらいの動画かよ?〗希美は、時々スマホで酔っぱらった美香と2人で飲んでいる所を撮って見せてくれていた。
たわいもない会話だったり寝ている美香の顔に落書きをしたり、そんなバカやっているのがほとんどだったが、たまにだが“お宝”ともいえる2人の下着姿や半裸の動画を見せられた。そういうときはちょっとだけ興奮した。優にはそういう動画は見せないのだそうだ。
それで“お宝”を少しばかり期待して再生ボタンを押した。〘ヘッドホンを付けて聞いてね。〙って、希美に言われる。〖喫茶店だし声が洩れても迷惑だからな。〗と、ヘッドホンを付けると、『アアッ』と喘ぐような声がした。
〖??なんだ?〗画面を見てみると、そこには衝撃の光景があった。希美が撮っているのか、指が隅っこに映っていた。その画面に、希美の部屋の大きめのベッドの上に、全裸姿の美香が、太い男の指に性器を“クチュクチュ”と弄られているアップだった。
この子(希美)はそういう話もすごいオープンだし、〘昔はカラオケボックスで※※※した・・・。〙なんていう赤裸々すぎる話を平気でしてくる。優(まさる)も(希美が)若いときは遊んでいたのは知っているので、時々突っ込みを入れながら漫才のように会話をしている。
このカップルはそれでいいんだろう。(“性”に対する感覚が僕には分からない。)希美が続けて、〘そうしたら、優もうちに呼んで3人で飲んだの。夜も遅かったけどね。〙(この子は見た目が美人なんだけど・・会話をすると評価はかなり下がる。)
それは俺も美香から報告があった。美香はよく希美ちゃんの部屋に遊びに行く。希美ちゃんも美香の部屋に遊びに来るらしい。お互いのうちに遊びに行って飲んで帰る。みたいな感じで、たまに優がいて、3人で飲んで話して・・・みたいで普通だった。
この報告では『いつものことなんだけどね。希美と優がイチャイチャし始めた。もう見てられないよ・・・。』みたいなことは言っていた。電話のあと3人とも酔って寝たんだろう。と思っていた。
〘それでね、その電話の後なんだけど・・・。〙希美が秘密を告白するような小声で囁くので、俺は本能的になんだか嫌な話の気がした。
〘優も美香も覚えてないと思うけど・・。〙と、言った後は、希美がスマホをいじりだした。しばらくして、小悪魔的にニヤッと笑い、俺に渡した。いつも希美ちゃんはスマホにはヘッドホンをつけて音楽を聴いていた。ヘッドホンをつけたままで渡された。
希美に〘この再生ボタンを押してみてくれる。〙と云われる。スマホの画面には動画再生の再生ボタンが出ていた。〖なんだよ、またいつもの酔っぱらいの動画かよ?〗希美は、時々スマホで酔っぱらった美香と2人で飲んでいる所を撮って見せてくれていた。
たわいもない会話だったり寝ている美香の顔に落書きをしたり、そんなバカやっているのがほとんどだったが、たまにだが“お宝”ともいえる2人の下着姿や半裸の動画を見せられた。そういうときはちょっとだけ興奮した。優にはそういう動画は見せないのだそうだ。
それで“お宝”を少しばかり期待して再生ボタンを押した。〘ヘッドホンを付けて聞いてね。〙って、希美に言われる。〖喫茶店だし声が洩れても迷惑だからな。〗と、ヘッドホンを付けると、『アアッ』と喘ぐような声がした。
〖??なんだ?〗画面を見てみると、そこには衝撃の光景があった。希美が撮っているのか、指が隅っこに映っていた。その画面に、希美の部屋の大きめのベッドの上に、全裸姿の美香が、太い男の指に性器を“クチュクチュ”と弄られているアップだった。
壊れかけた二人 第16章①
16-①
(前回プレイの)翌朝、詩織から『あのバカ(翔太)がね・・・「デートしよう・・。」って言ってきたのね。それで「旦那(拓海)の許可もある・・。」とかなんとか・・・たっくん・・本当なの?』「それより詩織は何と応えたの?」、『あのね。怒らないでね。Hのあとで言うもんだからぁ・・流されて・・』「『いいよ』って云ったん?」『でも・・・たっくんが・・・・』「デートをしてもいいとは言ったけど、詩織が拒否したらダメとも翔太には言っといたけどな」と、(裏取引の首謀者のくせに)詩織に八つ当たり的な発言をする。
『たっくん・・ごめん・・・怒ってるんだよね。』「行きたいんだろう?詩織は・・・」『行かないよ。行かないから、翔太君に連絡して。』(そこで喉元から出そうな言葉“翔太の電話番号もメールアドレスも知っているじゃないか”を飲み込んだ。)「分かったよ。伝えとく。」ふたりの間は凄く気まずくなった。
会社で、翔太と会ったときに、「悪いけど詩織がやっぱりデートは嫌だってさ。」と云うと、「知ってる。メールが来たよ。」、「どんなメールだ見せろよ。」、「今、時間ないから後で転送するわ。」と足早に去って行った。
昼休みに、メールが届いた。≪お早う ♥ ♥ ←コレ嘘! デートの件なしね。 旦那がカンカンなのよ Σ(`‐ェ‐´)ヵチーン!!! ≫、≪何それ?拓海が怒ってるの??≫、≪珍しいほど怒ってるから中止ね。 (*_ _)人ゴメンナサイ ≫、≪理解不能! 拓海の考えは分からんけど、今回は諦めるわ。でも次回期待。≫ ≪ごめんね。≫
やはり1週間くらいはギコチなかった。セックスもしなくて、会話もほとんどなかった。 次の週にキッカケは忘れたが、一緒に入浴をする。久しぶりの詩織の裸に興奮をしてしまった。『 たっくんごめんね。』俺は「なにが?」と惚(とぼ)けて云うと、詩織が降参という顔で「わたしが悪かったから、もう許してください。」と真剣に謝ってくる。「詩織は翔太の方がいいんだよね。セックスの相性も・・」
詩織が「・・・うっ、ほんとうにゴメンなさい。」と真剣な顔つき。これ位で許してやろう。冷静に考えると、俺の我儘(わがまま)というか性癖を詩織に押し付けたことが発端なのに、自分の思い通りにならないからといって腹を立てるのは本末転倒なのだ。自業自得だと罵(ののし)られても仕方がない。
寝取らせは、自分の妻や恋人を自慢したい部分と、本当に身も心も他人(相手)に奪われるのに焦る部分(嫉妬や不安など)が重なる。“天秤ばかり”が傾きだした。それでも、この性癖は“底なし沼”か“蟻地獄”はたまた“落とし穴”かも知れない。
このプレイを終わらせることは出来ない。詩織が他人に抱かれるという『快楽』を諦めることなど・・・。
「今度のことは許すよ。」『うん。ありがとう。』俺は「ただし、条件付きで許す。いいかな?」『条件ってなに??』
16-①
(前回プレイの)翌朝、詩織から『あのバカ(翔太)がね・・・「デートしよう・・。」って言ってきたのね。それで「旦那(拓海)の許可もある・・。」とかなんとか・・・たっくん・・本当なの?』「それより詩織は何と応えたの?」、『あのね。怒らないでね。Hのあとで言うもんだからぁ・・流されて・・』「『いいよ』って云ったん?」『でも・・・たっくんが・・・・』「デートをしてもいいとは言ったけど、詩織が拒否したらダメとも翔太には言っといたけどな」と、(裏取引の首謀者のくせに)詩織に八つ当たり的な発言をする。
『たっくん・・ごめん・・・怒ってるんだよね。』「行きたいんだろう?詩織は・・・」『行かないよ。行かないから、翔太君に連絡して。』(そこで喉元から出そうな言葉“翔太の電話番号もメールアドレスも知っているじゃないか”を飲み込んだ。)「分かったよ。伝えとく。」ふたりの間は凄く気まずくなった。
会社で、翔太と会ったときに、「悪いけど詩織がやっぱりデートは嫌だってさ。」と云うと、「知ってる。メールが来たよ。」、「どんなメールだ見せろよ。」、「今、時間ないから後で転送するわ。」と足早に去って行った。
昼休みに、メールが届いた。≪お早う ♥ ♥ ←コレ嘘! デートの件なしね。 旦那がカンカンなのよ Σ(`‐ェ‐´)ヵチーン!!! ≫、≪何それ?拓海が怒ってるの??≫、≪珍しいほど怒ってるから中止ね。 (*_ _)人ゴメンナサイ ≫、≪理解不能! 拓海の考えは分からんけど、今回は諦めるわ。でも次回期待。≫ ≪ごめんね。≫
やはり1週間くらいはギコチなかった。セックスもしなくて、会話もほとんどなかった。 次の週にキッカケは忘れたが、一緒に入浴をする。久しぶりの詩織の裸に興奮をしてしまった。『 たっくんごめんね。』俺は「なにが?」と惚(とぼ)けて云うと、詩織が降参という顔で「わたしが悪かったから、もう許してください。」と真剣に謝ってくる。「詩織は翔太の方がいいんだよね。セックスの相性も・・」
詩織が「・・・うっ、ほんとうにゴメンなさい。」と真剣な顔つき。これ位で許してやろう。冷静に考えると、俺の我儘(わがまま)というか性癖を詩織に押し付けたことが発端なのに、自分の思い通りにならないからといって腹を立てるのは本末転倒なのだ。自業自得だと罵(ののし)られても仕方がない。
寝取らせは、自分の妻や恋人を自慢したい部分と、本当に身も心も他人(相手)に奪われるのに焦る部分(嫉妬や不安など)が重なる。“天秤ばかり”が傾きだした。それでも、この性癖は“底なし沼”か“蟻地獄”はたまた“落とし穴”かも知れない。
このプレイを終わらせることは出来ない。詩織が他人に抱かれるという『快楽』を諦めることなど・・・。
「今度のことは許すよ。」『うん。ありがとう。』俺は「ただし、条件付きで許す。いいかな?」『条件ってなに??』
16-①
『妻の貸し出し』パート11
パート11
今年のGWは5連休。初日から【重い話】は嫌だった。高橋主任からの〔つぎへの誘い〕に要(かなめ)君はOKだろうと思う。“また誘ってもいいですか?”は要君の《性癖》を擽(くすぐ)るだろう。それで【キス】も同じような気もするが、伝えるのはやはり怖い。言葉では、〖「僕の事を考えないでセックスをして欲しい。」〗と、要君は言うけど・・・・。
“要君が何かしゃべっている。”気が付かなかったので凄く焦る。『あの・あの・・』って、自分でも〘意味不明〙。「美玖?大丈夫?」と、心配をされる。『おはよう。朝ごはんの用意をするね。』、「うん。ありがとう。その前にシャワーを浴びてくるわ。」と浴室に要君が去っていた。
◇◇◇
“どうしたのかな?”美玖(みく)の様子がおかしかった。“高橋主任の事を考えていたのか?”僕は美玖が〖浮気をする〗ことに耐えられるのか?本当に細見のわりに豊満で真っ白な胸をほかの男に遊ばせる。薄い恥毛の奥へ侵入を許すのか?僕だけが知っている、僕だけしか知らない《美玖のからだ》が・・・・。
【寝取らせ】が机上のことから現実になることで、僕は正直耐えられるか?まさに昨夜聞いた高橋さんの誘いは、【現実】だった。まだ食事の段階で、嫉妬の塊なのに、次に二人が会えばどうなるかは予測できる。美玖の性格上、僕の期待に応えようと努力するだろう。そのときシャワーを浴びている〖自分自身〗が異様に硬くなっているのに気付いた。
今年のGWは5連休。初日から【重い話】は嫌だった。高橋主任からの〔つぎへの誘い〕に要(かなめ)君はOKだろうと思う。“また誘ってもいいですか?”は要君の《性癖》を擽(くすぐ)るだろう。それで【キス】も同じような気もするが、伝えるのはやはり怖い。言葉では、〖「僕の事を考えないでセックスをして欲しい。」〗と、要君は言うけど・・・・。
“要君が何かしゃべっている。”気が付かなかったので凄く焦る。『あの・あの・・』って、自分でも〘意味不明〙。「美玖?大丈夫?」と、心配をされる。『おはよう。朝ごはんの用意をするね。』、「うん。ありがとう。その前にシャワーを浴びてくるわ。」と浴室に要君が去っていた。
◇◇◇
“どうしたのかな?”美玖(みく)の様子がおかしかった。“高橋主任の事を考えていたのか?”僕は美玖が〖浮気をする〗ことに耐えられるのか?本当に細見のわりに豊満で真っ白な胸をほかの男に遊ばせる。薄い恥毛の奥へ侵入を許すのか?僕だけが知っている、僕だけしか知らない《美玖のからだ》が・・・・。
【寝取らせ】が机上のことから現実になることで、僕は正直耐えられるか?まさに昨夜聞いた高橋さんの誘いは、【現実】だった。まだ食事の段階で、嫉妬の塊なのに、次に二人が会えばどうなるかは予測できる。美玖の性格上、僕の期待に応えようと努力するだろう。そのときシャワーを浴びている〖自分自身〗が異様に硬くなっているのに気付いた。
短H[逝き過ぎた美香] その1
短H[逝き過ぎた美香] その1
(原題:罠にかかった?彼女の痴態 投稿者・投稿日:不明)
俺の名前は中村一哉(なかむら・かずや:30歳)。 フツメン 最近ちょっと太め 174センチ。
友人が永井優(ながい・まさる:28歳)。 結構イケメン 筋肉質 178センチ。
俺の彼女は筒井美香(つつい・みか:2)。6歳 色白 Dカップ 可愛い感じ 顔は加藤綾子(元フジテレビのアナウンサー)に似ている。 体型も普通 157センチ。
永井の彼女の名前が皆川希美(みながわ・のぞみ:25歳)。 美人 Eカップ 痩せているが巨乳 芸能人だと佐々木希(タレント・モデル)かな? 162センチ。
僕は、中小企業の総務係長。永井は営業職主任。という間柄。美香と俺は、優から強引に誘われた合コンで出会った。その時はあまりしゃべらなかったが、なぜかお互いに好印象で、電話番号とメールアドレスをこっそり交換した。
合コンの後、連絡を取り合いデートするなど、トントン拍子に付き合うことになった。交際して2年ぐらいになる。美香は特別美人というわけではないが、色が白くて可愛かった。合コンには希美もいた。希美と美香は同じ役所に勤めていた。紆余曲折(希美のすごいプッシュで優が落ちた。)があって希美と優が付き合うことになる。二組のカップルでよく遊んでいた。
先日、希美から電話があった。〘一哉さん、最近美香とどうなの?〙みたいな話から始まって、話が凄く長くなりそうなので、僕は「じゃあ、あとから喫茶店で合おうか・・・。」ということになった。
喫茶店に現れた希美は、相変わらずスタイルがいい。出る所は出て引っ込むところは引っ込んでいる。まるでモデルさんみたいで、とても公務員には見えない。露出の高い服装で、目のやり場に困る。
しばらく喫茶店で雑談をしていると、希美が真剣な顔つきで、〘美香、この間うちに遊びに来たのは知ってるよね。〙俺が「うん、まあ、君と電話をしてたしな。」希美は〚ごめんね〜なんか彼氏と2人だと最近楽しくなくってね。〛「優も忙しいから、疲れているんだろう?」希美が〚そうなんだよね〜 最近エッチも淡泊だから。〛って即答したので、「ブッ! 昼間からそういう話するかねえ?」
その2に続く
(原題:罠にかかった?彼女の痴態 投稿者・投稿日:不明)
俺の名前は中村一哉(なかむら・かずや:30歳)。 フツメン 最近ちょっと太め 174センチ。
友人が永井優(ながい・まさる:28歳)。 結構イケメン 筋肉質 178センチ。
俺の彼女は筒井美香(つつい・みか:2)。6歳 色白 Dカップ 可愛い感じ 顔は加藤綾子(元フジテレビのアナウンサー)に似ている。 体型も普通 157センチ。
永井の彼女の名前が皆川希美(みながわ・のぞみ:25歳)。 美人 Eカップ 痩せているが巨乳 芸能人だと佐々木希(タレント・モデル)かな? 162センチ。
僕は、中小企業の総務係長。永井は営業職主任。という間柄。美香と俺は、優から強引に誘われた合コンで出会った。その時はあまりしゃべらなかったが、なぜかお互いに好印象で、電話番号とメールアドレスをこっそり交換した。
合コンの後、連絡を取り合いデートするなど、トントン拍子に付き合うことになった。交際して2年ぐらいになる。美香は特別美人というわけではないが、色が白くて可愛かった。合コンには希美もいた。希美と美香は同じ役所に勤めていた。紆余曲折(希美のすごいプッシュで優が落ちた。)があって希美と優が付き合うことになる。二組のカップルでよく遊んでいた。
先日、希美から電話があった。〘一哉さん、最近美香とどうなの?〙みたいな話から始まって、話が凄く長くなりそうなので、僕は「じゃあ、あとから喫茶店で合おうか・・・。」ということになった。
喫茶店に現れた希美は、相変わらずスタイルがいい。出る所は出て引っ込むところは引っ込んでいる。まるでモデルさんみたいで、とても公務員には見えない。露出の高い服装で、目のやり場に困る。
しばらく喫茶店で雑談をしていると、希美が真剣な顔つきで、〘美香、この間うちに遊びに来たのは知ってるよね。〙俺が「うん、まあ、君と電話をしてたしな。」希美は〚ごめんね〜なんか彼氏と2人だと最近楽しくなくってね。〛「優も忙しいから、疲れているんだろう?」希美が〚そうなんだよね〜 最近エッチも淡泊だから。〛って即答したので、「ブッ! 昼間からそういう話するかねえ?」
その2に続く
『妻の貸し出し』パート10
パート10
昨晩、美玖も中々眠ることができなかった。夫婦別々の寝室にしてあるのが救いだった。それは要(夫)が退院して帰ってきたが、体調が悪く痛みを伴う神経障害に悩まされる日々が続く。「二人で寝ていると君(美玖)に気を使う。申し訳ないけれど寝室を別々にしてくれない?」と、頼まれた。
家の間取りは2LDK。リビングは12畳と少し広め、寝室は洋室で8畳、もうひとつの部屋も洋室で5.5畳を収納室にしていた。要君の新しい寝室をここにしてシングルベッドを購入する(まだ夫の会社から少ないが給料が支払われていた。)。それ以来は、別々に寝ている。
高橋主任からの【突然のキス】には動揺した。人生で2番目のことだった。
私は小さいころから近所に住む“お兄ちゃん“が大好きだった。よく一緒に遊んでもらった記憶がある。中学生になると要(かなめ)さんは自分にとってのアイドルとなっていた。憧れの人に変化した頃に、父親の転勤で隣の県に引っ越しすることになり、無性に悲しくなり1週間ほど泣き明かした。ところが大学生になり、偶然にもキャンパスで要さんに出会う。
それから、暫くして私の方から交際を申し込んだ(前の日からガチガチで当日の事はほとんど覚えていない。)。季節が過ぎ、私の誕生日に、彼から「誕生日おめでとう。」とともにプレゼントを戴く。そして、急に真剣な眼差しで「美玖愛してる。」といってもらった。言われた瞬間から体が“ふわふわ“し、とどめのように、要さんから〖キス〗(生まれて初めてだったので歯が当たってしまった。)漸(ようや)く恋人になった。
それ以来の、キスだったのでショックであったのと要君への【裏切り】に心が痛む。また昨晩、正直に言えなかったことも後悔していた。明日は話せるかな?自信がない。でも、ここ1カ月は要君の体調も良く、それまでほとんどなかった二人での入浴がほぼ毎日続いている。その中での会話を想いだす。
それで要君が浴槽で私を背後から抱きしめるかたちで、「美玖をほかのおとこに抱かせる空想をするんだ。」「それで、美玖は快感で身悶える。」と告白して、お椀のよう(これは要君が言う)な乳房を揉む(そんなことをされると感じてしまう。)。『要君はそうしてほしいの?』、「うん。そうなんだけど、美玖を愛してないわけじゃないよ・・。」と言い訳をする。「美玖のきれいなからだをみせて自慢したい気持ちだし、僕とはちがうものを味わってもほしい・・・。」と言う。私が、『Hをしてほしいの?』と何度も尋ねる。
「こんなに好きな美玖のアソコに(と言いながら指をいれてくる。)入るかと思うと、苦しい焦るよ。でも、それも快感なんだよ。わかってはもらえないかも・・・。」、『そんなことをかんがえてるんだ。あっあっ!ダメ、うごかしちゃ。感じるよ。』と喘ぎ声をだしてしまった。「ほら美玖も想像してるんだろう?」私は必死になって、『そんなこと思わない。ああっああっ・・イキそう・・要君だけでいい・・の。』
「逝かせてやらないぞ!(Sっぽくなる)指抜いちゃうよ。」と脅すと、『ああ~んダメ、このままでイキたい・・。』今まで言ったこともないフレーズの言葉がお互い出る。僕は「ほかのおとこのちんこがほしい。と言えよ」と強制、美玖は『言えないよ。あっあっ・・もっと動かして・おねがい。・・。』と頼み込んだ。「じゃ、言えよ。」と冷たく言う。『わかったわ。ほんとうはちがうよ。ほかのひとの・・“おちんこ”いれ・・て・・ください。はずかしいよ。』 こんな会話が毎日続けられていた。
昨晩、美玖も中々眠ることができなかった。夫婦別々の寝室にしてあるのが救いだった。それは要(夫)が退院して帰ってきたが、体調が悪く痛みを伴う神経障害に悩まされる日々が続く。「二人で寝ていると君(美玖)に気を使う。申し訳ないけれど寝室を別々にしてくれない?」と、頼まれた。
家の間取りは2LDK。リビングは12畳と少し広め、寝室は洋室で8畳、もうひとつの部屋も洋室で5.5畳を収納室にしていた。要君の新しい寝室をここにしてシングルベッドを購入する(まだ夫の会社から少ないが給料が支払われていた。)。それ以来は、別々に寝ている。
高橋主任からの【突然のキス】には動揺した。人生で2番目のことだった。
私は小さいころから近所に住む“お兄ちゃん“が大好きだった。よく一緒に遊んでもらった記憶がある。中学生になると要(かなめ)さんは自分にとってのアイドルとなっていた。憧れの人に変化した頃に、父親の転勤で隣の県に引っ越しすることになり、無性に悲しくなり1週間ほど泣き明かした。ところが大学生になり、偶然にもキャンパスで要さんに出会う。
それから、暫くして私の方から交際を申し込んだ(前の日からガチガチで当日の事はほとんど覚えていない。)。季節が過ぎ、私の誕生日に、彼から「誕生日おめでとう。」とともにプレゼントを戴く。そして、急に真剣な眼差しで「美玖愛してる。」といってもらった。言われた瞬間から体が“ふわふわ“し、とどめのように、要さんから〖キス〗(生まれて初めてだったので歯が当たってしまった。)漸(ようや)く恋人になった。
それ以来の、キスだったのでショックであったのと要君への【裏切り】に心が痛む。また昨晩、正直に言えなかったことも後悔していた。明日は話せるかな?自信がない。でも、ここ1カ月は要君の体調も良く、それまでほとんどなかった二人での入浴がほぼ毎日続いている。その中での会話を想いだす。
それで要君が浴槽で私を背後から抱きしめるかたちで、「美玖をほかのおとこに抱かせる空想をするんだ。」「それで、美玖は快感で身悶える。」と告白して、お椀のよう(これは要君が言う)な乳房を揉む(そんなことをされると感じてしまう。)。『要君はそうしてほしいの?』、「うん。そうなんだけど、美玖を愛してないわけじゃないよ・・。」と言い訳をする。「美玖のきれいなからだをみせて自慢したい気持ちだし、僕とはちがうものを味わってもほしい・・・。」と言う。私が、『Hをしてほしいの?』と何度も尋ねる。
「こんなに好きな美玖のアソコに(と言いながら指をいれてくる。)入るかと思うと、苦しい焦るよ。でも、それも快感なんだよ。わかってはもらえないかも・・・。」、『そんなことをかんがえてるんだ。あっあっ!ダメ、うごかしちゃ。感じるよ。』と喘ぎ声をだしてしまった。「ほら美玖も想像してるんだろう?」私は必死になって、『そんなこと思わない。ああっああっ・・イキそう・・要君だけでいい・・の。』
「逝かせてやらないぞ!(Sっぽくなる)指抜いちゃうよ。」と脅すと、『ああ~んダメ、このままでイキたい・・。』今まで言ったこともないフレーズの言葉がお互い出る。僕は「ほかのおとこのちんこがほしい。と言えよ」と強制、美玖は『言えないよ。あっあっ・・もっと動かして・おねがい。・・。』と頼み込んだ。「じゃ、言えよ。」と冷たく言う。『わかったわ。ほんとうはちがうよ。ほかのひとの・・“おちんこ”いれ・・て・・ください。はずかしいよ。』 こんな会話が毎日続けられていた。
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壊れかけた二人 第15章③
15-③
「いくぞ!いくぞ!イカせてやる!」と、翔太のかけ声が飛ぶ。『あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!・・・・・・ああっ!ああぁっ!!!』と、大きな叫びとともに詩織が昇天した。
翔太も逝くと、詩織は両手両腕で下から翔太をがっちり抱きしめてながらベロチューを続行する。翔太はゆっくりと余韻を楽しむように、穏やかなピストンしながら、セーターの下に手を突っ込んで胸を揉んでいた。
詩織は、それを受け入れながら、両足で翔太の背中を撫でていた。それと同時に、ちゅっ、ちゅっと翔太の唇を吸っている。ふと『・・・あたし、本当にあの人が好きなのに・・・。』と、悔しそうな声を漏らした。
翔太が「拓海のことか?」と問いかけると、舌を引っ込めて、小さくこくりと頷く詩織。「ま、おれたちは今だけの関係だって」そう言うと、翔太の方からまた舌を出してキスを要求した。詩織は一瞬の躊躇の後、それに応じて、舌を擦り合わせるようなキスをする。
しばらく、ふたりが“クチュクチュ”やっていると、翔太が上体を起こして、詩織から離れてコンドームを処分している。詩織はベッドで寝たまんまだが視線は翔太のちんこを追っていた。
翔太がベッドの淵(ふち)に腰掛けて「ふぅ」と、一息ついて詩織の方を見る。そこで二人の視線が合うと、詩織はクスりと笑って、いつか見たように両手を広げて翔太の方に差し出すと『・・・ちゅう』と、滅茶苦茶可愛い声で翔太にキスを要求した。
翔太は「ハイハイ」と、けだるそうにそれに応える。そして、詩織の上に圧し掛かり、また“チュッ、チュッ“と音を立ててキスをする二人。
キスをしながら、胸を愛撫する翔太とちんこを優しく擦る詩織。片手は恋人繋ぎです。この恋人繋ぎは地味に俺の心に突き刺さる。それにキスがセットだとさらにきつい。しかもそれが長くて、2~3分は続いていた。
ようやくキスが終わったと思ったら、「な?上着を脱げよ!」と翔太が命令をする。詩織はうっとりした表情のまま、無言でセーターを脱いだ。「やっぱ詩織の乳はすげえな」そう言って翔太がピンク色の乳首を舐めると、詩織は『ああぁ・・・』と、心底気持ち良さそうな声を出す。
「な?もっかいしていい?」と、詩織の乳首を舐めながら翔太がそう尋ねる。詩織は、悲しそうというか辛そうで、なんともいえない表情で、小さく首を縦に振った。
『・・・でも、先にたっくん・・・』
「ああ、そうだな俺も一回休憩したいしな」
翔太はそう言うと、ちゅっとキスをして、身体を起こして「じゃ、下で待ってるわ。」とベッドから去ろうとした。
『う、うん・・・』と、弱弱しい詩織の返事。翔太が服を着ているのを、詩織はずっと熱を帯びた視線で見つめていた。また二人の視線が合うと、『・・・やっぱ・・・もうちょっと・・・だけ・ここに・・おねがい・』って詩織がまた両手を翔太に向けて伸ばして、キスを要求する。
翔太がまたベッドに倒れこむと、イチャイチャしながらキスをする二人。(詩織いつまでやってんだよ。)というか次は俺だろう。と下唇を噛み締める。それから更に数分もキスが続く。俺はそれを覗き穴から見ていてイライラしているのか、興奮しているのかわからなくなる。その場で地団駄を踏みたくなる衝動に駆られた。
二人は無言で、でもずっと“チュっ、チュッ”、と唇同士で音を立てながら、お互いの下腹部を触りあったり、手を恋人繋ぎをしたりしていた。そしてトドメは、翔太の復活した勃起ちんこを優しく摩りながら詩織の言葉。『・これ・・舐めていい?』と可愛く掠れた声で尋ねた
でもそれは詩織への失望から、すぐに興奮へと変化をした。(やはり俺は変態だな。)俺とのセックスより、翔太へのフェラチオを優先した詩織が狂おしいほど愛おしくてたまらなかった。(本当に詩織はエロくなってきている。)
「やべ。やりたくなるぜ」って翔太は笑うと、上半身を起こして、フェラチオを止めさせた。詩織は顔を上げると、両手で竿と玉を撫でながら、自ら翔太に顔を近づけて、キスをしだした。
詩織が翔太のちんこと玉を撫でながら、翔太は詩織の尖ったピンク色の乳首を優しくいじりながら、お互いに座って膝を付き合わせた状態でまた長い間キスをする。
ようやく唇が離れたと思ったら、まだ玉を撫で続ける詩織の口から『・・・翔・・・。』と上擦った声が漏れた。翔太は鼻で笑うと「また後でな」と詩織の頭をぽんぽんと優しく撫でた。そしてまた、“ちゅっ”とフレンチキスをする二人。
やっと翔太が部屋から出て行った。俺はすぐにでも寝室に行きたかったけど、一応翔太のメールを待つ。≪見てた?じゃあ下で待ってるわ。≫ 俺は音を立てないように部屋を出て、寝室へ向かう。
詩織はシーツを被っていた。その中に潜り込むと、詩織の方から押し倒すかのように抱きついてきた。『たっくんが・・・・・・好き。』と、さっき聞いていた翔太の名前を呼ぶ声とは違い、明るい、普段通りの詩織の声だった。
その後、気になる詩織の仕草があった。俺がズボンとパンツを一気に下ろして、今までにないほど興奮して、パンパンに勃起しきったちんこを詩織の目の前に差し出すと詩織は一瞬だけ、視線を斜め下に逸らした。(もしかしてガッカリされたのだろうか?翔太と比べてみたのだろうか?)なんていう被害妄想に囚われる。
そのまま生で入れ、ピストンを開始した。詩織の喘ぎ声は明らかに翔太の時のそれとは違う。翔太の時の、喉の奥から無理矢理に出さされている切羽詰った感じは全く無くて、『んっんっんっ』と吐息のような声を出す。
そして何より、正常位でやっている時に、詩織の視線はやはり時折、気まずそうに、俺から逃げるように左右へ逸れていった。
それでも詩織は、俺が中出しをすると、『大好き・・・早く赤ちゃん欲しい・・・やっぱあたし拓海じゃなきゃやだ・・・。』と下から抱きしめてきて、熱の帯びた切ない口調で耳元に囁(ささや)いてくれた。
でも寝室を出ようとする時、翔太にしたようには俺を呼び止めてはくれなかった。【早く翔太としたかったのだろうか?】 俺は部屋を出ると、あまりの敗北感で、その場でしゃがみこんでしまった。
翔太が入れ違いに階段を昇っていくと、俺は階段を下りそのままリビングルームのソファに倒れこんだ。
上からは、すぐにミシミシ天井が揺れる音と、『あんっ!あんっ!あんっ!』と、俺の時とは全然違う、激しい喘ぎ声が聞こえてくる。『あっあっあっ!・・・・・・すごい、すごい・・・・・・これすごいよ。』
もう絶叫って言ってもいいくらいの詩織の声がする。『あっ!あっ!あんっ!だめっ!あっ!いくっいくいくいくっ!あっ!いっくっ!!!』俺はソファに突っ伏しながら、何度も何度も詩織が絶頂を翔太に申告するのをズボン越しにちんこをいじりながら聞いていた。
途中、激しい喘ぎ声の合間に、『あっあっあっ・・・ね、ねぇ?・・・フェ、フェラしたぁい~』
と縋(すが)るような詩織の声も何度か聞こえた。セックス中に自らフェラチオをしたいとねだるのは、以前から翔太に対しては何度かあるが、俺に対してはまだ一度も無い。
喘ぎ声が聞こえなくなっても、翔太はなかなか降りてこなかった。また詩織がキスをねだって、二人でいちゃいちゃキスしているのだろうな?と思ったら、俺はさらに凹んだ。むしろセックスそのものより凹んだかもしれない。
翔太が降りてくると、ソファに寝そべったままの俺の背中に、「じゃ、帰るな」「例のデートはOKだってさ」と、俺に声を掛けて帰って行った。正直俺は翔太の顔がまともに見られなかった。徐々に徐々に翔太への敗北感と劣等感が増してきて、それで悲しみの気持で胸がいっぱいになる。
少し時間を空けて俺は寝室へ入る。詩織はシーツにくるまっていた。よろよろとその横に腰を掛けて、シーツ越しに詩織の身体を撫でる。すると、ぼそぼそと中から声が聞こえた。「え?」と聞き返すと詩織は『・・わたし・・・ずっと拓海のこと考えていた・・・。』と呟いた。
俺もシーツの中に入り、全裸でしっとり汗ばんだ詩織を背中から抱きしめる。詩織からも、ぎゅっと俺の指を握ってきた。『やっぱ・・・安心する・・・。』詩織はそう言うと、すぐにすやすやと寝息を立てていった。
完全に詩織が寝入ってしまうと、俺はシーツからはみ出した詩織の太股を眺めながらオナニーをした。そして一度トイレに行き、戻ってくると、ベッドにはやはり潮を吹いたとしか思えないシミが多数見つかった。〖何だか戦場に送り出した兵士の死体を見ている気になった。〗
「いくぞ!いくぞ!イカせてやる!」と、翔太のかけ声が飛ぶ。『あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!・・・・・・ああっ!ああぁっ!!!』と、大きな叫びとともに詩織が昇天した。
翔太も逝くと、詩織は両手両腕で下から翔太をがっちり抱きしめてながらベロチューを続行する。翔太はゆっくりと余韻を楽しむように、穏やかなピストンしながら、セーターの下に手を突っ込んで胸を揉んでいた。
詩織は、それを受け入れながら、両足で翔太の背中を撫でていた。それと同時に、ちゅっ、ちゅっと翔太の唇を吸っている。ふと『・・・あたし、本当にあの人が好きなのに・・・。』と、悔しそうな声を漏らした。
翔太が「拓海のことか?」と問いかけると、舌を引っ込めて、小さくこくりと頷く詩織。「ま、おれたちは今だけの関係だって」そう言うと、翔太の方からまた舌を出してキスを要求した。詩織は一瞬の躊躇の後、それに応じて、舌を擦り合わせるようなキスをする。
しばらく、ふたりが“クチュクチュ”やっていると、翔太が上体を起こして、詩織から離れてコンドームを処分している。詩織はベッドで寝たまんまだが視線は翔太のちんこを追っていた。
翔太がベッドの淵(ふち)に腰掛けて「ふぅ」と、一息ついて詩織の方を見る。そこで二人の視線が合うと、詩織はクスりと笑って、いつか見たように両手を広げて翔太の方に差し出すと『・・・ちゅう』と、滅茶苦茶可愛い声で翔太にキスを要求した。
翔太は「ハイハイ」と、けだるそうにそれに応える。そして、詩織の上に圧し掛かり、また“チュッ、チュッ“と音を立ててキスをする二人。
キスをしながら、胸を愛撫する翔太とちんこを優しく擦る詩織。片手は恋人繋ぎです。この恋人繋ぎは地味に俺の心に突き刺さる。それにキスがセットだとさらにきつい。しかもそれが長くて、2~3分は続いていた。
ようやくキスが終わったと思ったら、「な?上着を脱げよ!」と翔太が命令をする。詩織はうっとりした表情のまま、無言でセーターを脱いだ。「やっぱ詩織の乳はすげえな」そう言って翔太がピンク色の乳首を舐めると、詩織は『ああぁ・・・』と、心底気持ち良さそうな声を出す。
「な?もっかいしていい?」と、詩織の乳首を舐めながら翔太がそう尋ねる。詩織は、悲しそうというか辛そうで、なんともいえない表情で、小さく首を縦に振った。
『・・・でも、先にたっくん・・・』
「ああ、そうだな俺も一回休憩したいしな」
翔太はそう言うと、ちゅっとキスをして、身体を起こして「じゃ、下で待ってるわ。」とベッドから去ろうとした。
『う、うん・・・』と、弱弱しい詩織の返事。翔太が服を着ているのを、詩織はずっと熱を帯びた視線で見つめていた。また二人の視線が合うと、『・・・やっぱ・・・もうちょっと・・・だけ・ここに・・おねがい・』って詩織がまた両手を翔太に向けて伸ばして、キスを要求する。
翔太がまたベッドに倒れこむと、イチャイチャしながらキスをする二人。(詩織いつまでやってんだよ。)というか次は俺だろう。と下唇を噛み締める。それから更に数分もキスが続く。俺はそれを覗き穴から見ていてイライラしているのか、興奮しているのかわからなくなる。その場で地団駄を踏みたくなる衝動に駆られた。
二人は無言で、でもずっと“チュっ、チュッ”、と唇同士で音を立てながら、お互いの下腹部を触りあったり、手を恋人繋ぎをしたりしていた。そしてトドメは、翔太の復活した勃起ちんこを優しく摩りながら詩織の言葉。『・これ・・舐めていい?』と可愛く掠れた声で尋ねた
でもそれは詩織への失望から、すぐに興奮へと変化をした。(やはり俺は変態だな。)俺とのセックスより、翔太へのフェラチオを優先した詩織が狂おしいほど愛おしくてたまらなかった。(本当に詩織はエロくなってきている。)
「やべ。やりたくなるぜ」って翔太は笑うと、上半身を起こして、フェラチオを止めさせた。詩織は顔を上げると、両手で竿と玉を撫でながら、自ら翔太に顔を近づけて、キスをしだした。
詩織が翔太のちんこと玉を撫でながら、翔太は詩織の尖ったピンク色の乳首を優しくいじりながら、お互いに座って膝を付き合わせた状態でまた長い間キスをする。
ようやく唇が離れたと思ったら、まだ玉を撫で続ける詩織の口から『・・・翔・・・。』と上擦った声が漏れた。翔太は鼻で笑うと「また後でな」と詩織の頭をぽんぽんと優しく撫でた。そしてまた、“ちゅっ”とフレンチキスをする二人。
やっと翔太が部屋から出て行った。俺はすぐにでも寝室に行きたかったけど、一応翔太のメールを待つ。≪見てた?じゃあ下で待ってるわ。≫ 俺は音を立てないように部屋を出て、寝室へ向かう。
詩織はシーツを被っていた。その中に潜り込むと、詩織の方から押し倒すかのように抱きついてきた。『たっくんが・・・・・・好き。』と、さっき聞いていた翔太の名前を呼ぶ声とは違い、明るい、普段通りの詩織の声だった。
その後、気になる詩織の仕草があった。俺がズボンとパンツを一気に下ろして、今までにないほど興奮して、パンパンに勃起しきったちんこを詩織の目の前に差し出すと詩織は一瞬だけ、視線を斜め下に逸らした。(もしかしてガッカリされたのだろうか?翔太と比べてみたのだろうか?)なんていう被害妄想に囚われる。
そのまま生で入れ、ピストンを開始した。詩織の喘ぎ声は明らかに翔太の時のそれとは違う。翔太の時の、喉の奥から無理矢理に出さされている切羽詰った感じは全く無くて、『んっんっんっ』と吐息のような声を出す。
そして何より、正常位でやっている時に、詩織の視線はやはり時折、気まずそうに、俺から逃げるように左右へ逸れていった。
それでも詩織は、俺が中出しをすると、『大好き・・・早く赤ちゃん欲しい・・・やっぱあたし拓海じゃなきゃやだ・・・。』と下から抱きしめてきて、熱の帯びた切ない口調で耳元に囁(ささや)いてくれた。
でも寝室を出ようとする時、翔太にしたようには俺を呼び止めてはくれなかった。【早く翔太としたかったのだろうか?】 俺は部屋を出ると、あまりの敗北感で、その場でしゃがみこんでしまった。
翔太が入れ違いに階段を昇っていくと、俺は階段を下りそのままリビングルームのソファに倒れこんだ。
上からは、すぐにミシミシ天井が揺れる音と、『あんっ!あんっ!あんっ!』と、俺の時とは全然違う、激しい喘ぎ声が聞こえてくる。『あっあっあっ!・・・・・・すごい、すごい・・・・・・これすごいよ。』
もう絶叫って言ってもいいくらいの詩織の声がする。『あっ!あっ!あんっ!だめっ!あっ!いくっいくいくいくっ!あっ!いっくっ!!!』俺はソファに突っ伏しながら、何度も何度も詩織が絶頂を翔太に申告するのをズボン越しにちんこをいじりながら聞いていた。
途中、激しい喘ぎ声の合間に、『あっあっあっ・・・ね、ねぇ?・・・フェ、フェラしたぁい~』
と縋(すが)るような詩織の声も何度か聞こえた。セックス中に自らフェラチオをしたいとねだるのは、以前から翔太に対しては何度かあるが、俺に対してはまだ一度も無い。
喘ぎ声が聞こえなくなっても、翔太はなかなか降りてこなかった。また詩織がキスをねだって、二人でいちゃいちゃキスしているのだろうな?と思ったら、俺はさらに凹んだ。むしろセックスそのものより凹んだかもしれない。
翔太が降りてくると、ソファに寝そべったままの俺の背中に、「じゃ、帰るな」「例のデートはOKだってさ」と、俺に声を掛けて帰って行った。正直俺は翔太の顔がまともに見られなかった。徐々に徐々に翔太への敗北感と劣等感が増してきて、それで悲しみの気持で胸がいっぱいになる。
少し時間を空けて俺は寝室へ入る。詩織はシーツにくるまっていた。よろよろとその横に腰を掛けて、シーツ越しに詩織の身体を撫でる。すると、ぼそぼそと中から声が聞こえた。「え?」と聞き返すと詩織は『・・わたし・・・ずっと拓海のこと考えていた・・・。』と呟いた。
俺もシーツの中に入り、全裸でしっとり汗ばんだ詩織を背中から抱きしめる。詩織からも、ぎゅっと俺の指を握ってきた。『やっぱ・・・安心する・・・。』詩織はそう言うと、すぐにすやすやと寝息を立てていった。
完全に詩織が寝入ってしまうと、俺はシーツからはみ出した詩織の太股を眺めながらオナニーをした。そして一度トイレに行き、戻ってくると、ベッドにはやはり潮を吹いたとしか思えないシミが多数見つかった。〖何だか戦場に送り出した兵士の死体を見ている気になった。〗
『愛妻倶楽部』でオリジナルを
自分では文才がないと思っています。原作があって、それを脚色する。全体の流れを損なわずに、それと結構でディテール=全体の中の細かい部分。細部=にこだわっています。映画やテレビドラマは好きなのですが、駄作や凡作ほど辻褄の合わないシーンが多いのです。
僕が、脚色している原作は素晴らしい名作ですが、発表がインターネットのサイトで護持とか脱字を修正できない。先ず、それを丁寧に直していきます。次に、年齢や場所、人間関係、名前、呼び方、体のサイズなどなど前後の分宮区が矛盾するのを修正します。
細かい作業ですが、別に評価もされませんが、そういう作業が好きだし、こうやって発表できるのもうれしい。そういう僕ですが、老舗の『愛妻倶楽部』に投稿しています。創作はヘタレなので2006年に一度始めたのですが挫折(書けないときはホント書けません。)それで、最近、改訂版をつくる作業でいろいろな作品を読むうちに、長編でしかも名作にすごくリスペクトして、書いてみようかと再開しました。
もしよければ、作品番号154『二人ひとつのシルエット』を読んでみてください。作品名、主人公、章のタイトルを含めて 歌手の 松田聖子さん をオマージュ(仏:homage、「尊敬」「敬意」「臣従の誓い」などの意味)したものです。
僕が、脚色している原作は素晴らしい名作ですが、発表がインターネットのサイトで護持とか脱字を修正できない。先ず、それを丁寧に直していきます。次に、年齢や場所、人間関係、名前、呼び方、体のサイズなどなど前後の分宮区が矛盾するのを修正します。
細かい作業ですが、別に評価もされませんが、そういう作業が好きだし、こうやって発表できるのもうれしい。そういう僕ですが、老舗の『愛妻倶楽部』に投稿しています。創作はヘタレなので2006年に一度始めたのですが挫折(書けないときはホント書けません。)それで、最近、改訂版をつくる作業でいろいろな作品を読むうちに、長編でしかも名作にすごくリスペクトして、書いてみようかと再開しました。
もしよければ、作品番号154『二人ひとつのシルエット』を読んでみてください。作品名、主人公、章のタイトルを含めて 歌手の 松田聖子さん をオマージュ(仏:homage、「尊敬」「敬意」「臣従の誓い」などの意味)したものです。
『妻の貸し出し』パート9
パート9
僕の妻(美玖みく)は、身長が164cm。B84(Cカップ)・W56・H82、長身スレンダーの美人さん。目が大きく、アヒル口、髪は肩までのシルキーストレートでベージュに染めている。手と脚が長く、色白。
美玖と僕は、近所に住む幼馴染だった。それから美玖の家族は僕が高校2年生の時に隣県に引っ越しをした。ところが偶然にも大学で再会をして、自然に付き合い始めた。美玖は恋愛に奥手で、『要君が初めての交際相手です。』と告白してくれた。今どきの女性にしては保守的・古風な考え方をする。ただ、思い込んだら一途だし好きな人には献身的。僕の両親にもそこまでやらなくてもと、思うほど尽くす。
だから、僕が発病して、入院、そして退院してからのリハビリ、その期間は感謝しても感謝しきれないくらいのケア(世話や配慮、気配り)をしてくれた。看護、病院の付添いをはじめ家事、そして財政的には仕事で支えてくれた。看護も、1年位は神経症と運動障害で家に閉じこもる僕を、優しくかつ『たまには運動も必要よ。』と無理やりに外へ連れ出す厳しい面もみせた。
結婚3年の大半をそんな生活にさせてしまった責任を重く感じている。そして、夫婦生活のうちでお互いの愛を直接に感じられる〖セックス〗が約1年あまりできなかった。回復してきた今でさえ、本当の意味では“満足”させてあげられない。それだけに、失った美玖の〔時間〕を取り返してあげたい。そんな気持ちからの“提案”だった。
ただ、最近になって、《美玖と高橋さん》の事を考えると、嫉妬で胸を焦がすのだが、それとは逆に淫らな妄想が一つの快感にもなっている。そのことは美玖には言えないことなのだ。自分の範囲・管理の枠外での“美玖の浮気”は耐えられない(つまり【寝取られ】は嫌なのだ。)、僕が知っていて、美玖をコントロールしながら“浮気”をさせる=〖寝取らせ〗をしようとしている。
歪んだ心に恥じる反面、重荷(美玖に背負わせていた負担)を軽くできる安堵感があった。
それと副産物のように、〖寝取らせ〗を考えているときは、身体に活力が蘇り、普段なら“すぐに疲れて何もする気がなくなる。”のがないのだ。1カ月に1度でそれも不完全だったセックスが1週間に1度程度に回復している。
でも、そのセックスは純粋に美玖(実際に素晴らしいカラダなのだが・・。)を対象にしているのではなく、【妻が他人に抱かれているシーン】を思い描いてのセックス。だから終わった後の虚しさでひどく疲れる。
僕の妻(美玖みく)は、身長が164cm。B84(Cカップ)・W56・H82、長身スレンダーの美人さん。目が大きく、アヒル口、髪は肩までのシルキーストレートでベージュに染めている。手と脚が長く、色白。
美玖と僕は、近所に住む幼馴染だった。それから美玖の家族は僕が高校2年生の時に隣県に引っ越しをした。ところが偶然にも大学で再会をして、自然に付き合い始めた。美玖は恋愛に奥手で、『要君が初めての交際相手です。』と告白してくれた。今どきの女性にしては保守的・古風な考え方をする。ただ、思い込んだら一途だし好きな人には献身的。僕の両親にもそこまでやらなくてもと、思うほど尽くす。
だから、僕が発病して、入院、そして退院してからのリハビリ、その期間は感謝しても感謝しきれないくらいのケア(世話や配慮、気配り)をしてくれた。看護、病院の付添いをはじめ家事、そして財政的には仕事で支えてくれた。看護も、1年位は神経症と運動障害で家に閉じこもる僕を、優しくかつ『たまには運動も必要よ。』と無理やりに外へ連れ出す厳しい面もみせた。
結婚3年の大半をそんな生活にさせてしまった責任を重く感じている。そして、夫婦生活のうちでお互いの愛を直接に感じられる〖セックス〗が約1年あまりできなかった。回復してきた今でさえ、本当の意味では“満足”させてあげられない。それだけに、失った美玖の〔時間〕を取り返してあげたい。そんな気持ちからの“提案”だった。
ただ、最近になって、《美玖と高橋さん》の事を考えると、嫉妬で胸を焦がすのだが、それとは逆に淫らな妄想が一つの快感にもなっている。そのことは美玖には言えないことなのだ。自分の範囲・管理の枠外での“美玖の浮気”は耐えられない(つまり【寝取られ】は嫌なのだ。)、僕が知っていて、美玖をコントロールしながら“浮気”をさせる=〖寝取らせ〗をしようとしている。
歪んだ心に恥じる反面、重荷(美玖に背負わせていた負担)を軽くできる安堵感があった。
それと副産物のように、〖寝取らせ〗を考えているときは、身体に活力が蘇り、普段なら“すぐに疲れて何もする気がなくなる。”のがないのだ。1カ月に1度でそれも不完全だったセックスが1週間に1度程度に回復している。
でも、そのセックスは純粋に美玖(実際に素晴らしいカラダなのだが・・。)を対象にしているのではなく、【妻が他人に抱かれているシーン】を思い描いてのセックス。だから終わった後の虚しさでひどく疲れる。
『妻の貸し出し』パート8
パート8
結局、その夜(5/1)は、美玖と高橋さんが“楽しい食事”をしたことを確認(それだけの報告で嫉妬感が半端でなかった。)しただけだった。
「美玖、しんどくなったので眠る。」と告げると、ちょっと不満そうな顔をしたが、すぐに『そうだね。もう晩(おそ)いから、わたしはお風呂に入ってからにするわ。』、僕はその雰囲気を察して、「今後のことは明日話し合おう。それでいい?」って同意を求めると、『うん。わかったわ。おやすみなさい。』と言い残して自分の部屋へ着替えにいった。
身体的には疲れていなかったけど、頭と心は“無意味な回転”でオーバーヒート(熱し過ぎた状態)になっていた。美玖の報告を聞いていた時、ひとつひとつの事柄が棘のように突き刺さる。
〖このまま進展をしたらどうなるのだろう?〗とか、〖自分で美玖にやらせておいて卑怯者だ。〗あるいは、〖“また誘ってもいいですか?”に何と解答を出せば良いのか?〗やはり〖もうこんなことはやめよう。〗と迷いに迷う。それですぐには眠らねなかった。
その葛藤の隙間に悪魔(自らの性癖)が囁く、【美玖が高橋さんとセックスをする。僕が味合わすことのできない快感・快楽の悦びに浸る。背徳感を持ちながらも身体を占有され、身体を重ねていき、次第に罪悪感が薄れ心まで奪われる。】そんな歪んだM(寝取られ・寝取らせ)の心が自分の歓びとなっていく。
今はおぼろげなヴィジュアル(像)なのだが、2回3回と続けられる“逢瀬(男女がひそかに会う機会)”によって、親しみが増し、恋(少なくとも高橋さんは美玖が好きだろう。)から愛(お互いが好きになる。)に変化するかもしれない。深夜の2時まで悶々としていた。
その頃、美玖は、夫(要君)への罪悪感で胸が押しつぶされそうになっていた。エレベーターの中で高橋主任から「また誘ってもいいですか?」と言われて、返答が出来ずにいた。ロビー階に到着、ドアが開く直前に急にキスをされる。あまりの突然なことで、心の動揺が大きかった。
ロビーの椅子に腰を掛け、話し合った。主任が「ごめん。伊藤君とお別れしたくないと思ったら・・つい・・すまない。」、わたしは『困ります。もう会いません。こんなことをされたら・・・』と抗議。「誓うよ。伊藤君が嫌なことや困ることはもうしない。次も会ってほしい。」と主任に頼みこまれる。『絶対ですよ。今夜はごちそう様でした。』って告げると、ほっとした顔になった高橋主任は、「タクシーで帰ってください。」と、チケットを渡される。乗車の間際に、「楽しかったです。伊藤君さっきのことは二人の秘密だよ。」と囁かれた。
わたしは、夫の要君に【キスのこと】を正直に打ち明けられなかった。秘密をもつこととキスされたことへの罪悪感を打ち消そうと、今夜あったことを必死になって語る。ただ、“半分”だけの〖次回へ誘われた〗ことしか言えなかった。何故云えなかったのだろう?要君の希望に応えるため?高橋主任といることが楽しかったから?主任に耳元で囁かれた「二人の秘密だよ。強調文」が頭の中でリフレイン(繰り返し)した。
結局、その夜(5/1)は、美玖と高橋さんが“楽しい食事”をしたことを確認(それだけの報告で嫉妬感が半端でなかった。)しただけだった。
「美玖、しんどくなったので眠る。」と告げると、ちょっと不満そうな顔をしたが、すぐに『そうだね。もう晩(おそ)いから、わたしはお風呂に入ってからにするわ。』、僕はその雰囲気を察して、「今後のことは明日話し合おう。それでいい?」って同意を求めると、『うん。わかったわ。おやすみなさい。』と言い残して自分の部屋へ着替えにいった。
身体的には疲れていなかったけど、頭と心は“無意味な回転”でオーバーヒート(熱し過ぎた状態)になっていた。美玖の報告を聞いていた時、ひとつひとつの事柄が棘のように突き刺さる。
〖このまま進展をしたらどうなるのだろう?〗とか、〖自分で美玖にやらせておいて卑怯者だ。〗あるいは、〖“また誘ってもいいですか?”に何と解答を出せば良いのか?〗やはり〖もうこんなことはやめよう。〗と迷いに迷う。それですぐには眠らねなかった。
その葛藤の隙間に悪魔(自らの性癖)が囁く、【美玖が高橋さんとセックスをする。僕が味合わすことのできない快感・快楽の悦びに浸る。背徳感を持ちながらも身体を占有され、身体を重ねていき、次第に罪悪感が薄れ心まで奪われる。】そんな歪んだM(寝取られ・寝取らせ)の心が自分の歓びとなっていく。
今はおぼろげなヴィジュアル(像)なのだが、2回3回と続けられる“逢瀬(男女がひそかに会う機会)”によって、親しみが増し、恋(少なくとも高橋さんは美玖が好きだろう。)から愛(お互いが好きになる。)に変化するかもしれない。深夜の2時まで悶々としていた。
その頃、美玖は、夫(要君)への罪悪感で胸が押しつぶされそうになっていた。エレベーターの中で高橋主任から「また誘ってもいいですか?」と言われて、返答が出来ずにいた。ロビー階に到着、ドアが開く直前に急にキスをされる。あまりの突然なことで、心の動揺が大きかった。
ロビーの椅子に腰を掛け、話し合った。主任が「ごめん。伊藤君とお別れしたくないと思ったら・・つい・・すまない。」、わたしは『困ります。もう会いません。こんなことをされたら・・・』と抗議。「誓うよ。伊藤君が嫌なことや困ることはもうしない。次も会ってほしい。」と主任に頼みこまれる。『絶対ですよ。今夜はごちそう様でした。』って告げると、ほっとした顔になった高橋主任は、「タクシーで帰ってください。」と、チケットを渡される。乗車の間際に、「楽しかったです。伊藤君さっきのことは二人の秘密だよ。」と囁かれた。
わたしは、夫の要君に【キスのこと】を正直に打ち明けられなかった。秘密をもつこととキスされたことへの罪悪感を打ち消そうと、今夜あったことを必死になって語る。ただ、“半分”だけの〖次回へ誘われた〗ことしか言えなかった。何故云えなかったのだろう?要君の希望に応えるため?高橋主任といることが楽しかったから?主任に耳元で囁かれた「二人の秘密だよ。強調文」が頭の中でリフレイン(繰り返し)した。
壊れかけた二人 第15章②
15-②
「拓海よりもか?」とSっぽい口調でそう尋ねながら、ピストンをする翔太。
『あっ、あっ、あっ、あっ、あっ・・・・・・・う、うざいな・・・あんっ、あんっ』
(覗き穴からみる詩織(妻)の痴態に興奮とひとり取り残される憔悴感が半端なかった。)
翔太はピストンを休憩しながら、ふぅっと息をつくと、「な?マジでどうなん?拓海のと比べて」と素の口調で質問した。詩織はさっきまでのピストンの余韻で小さく、『ぁっ、ぁっ、ぁっ、』と小さく喘いでいる。
切れ切れの呼吸のまま詩織が『こ、このくらぁい』と抱きしめていた枕から両手を離すと、それでフランスパンくらいの長さをジェスチャーで示した。翔太が「嘘つけ~」と笑うとピストンを再開する。
『やっ、あっ、あぁんっ・・・・・・いっ、あっあっ』
「おれは拓海のを何回も見たことあるぜ」『あっ!あっ!あっ!・・・・・・な、どこでぇ・・・?あっ、んっ」、「銭湯とかで」
翔太がニヤニヤと詩織を見下ろしながら、ゆっくりと正常位でピストンを続ける。
『あっ、あっ、そこっ、あっ、あっ』
「俺のとそんな変わんないっしょ?」
詩織は『いっ、あっ、あっ・・・はっ、あぁ・・・ん』とその質問にはまともに答えられない。
「なぁ詩織、上着脱がしていい?」と、薄手のセーターの下に手を突っ込み、胸を揉みしだく翔太
『だ、だから・・・駄目だってば・・・ていうか、あんっ・・・見てもしょうがないじゃん。』
「いやいや。お前の胸は中々のもんだぞ。」
『そんなの、う、嬉しくない・・・全然・・・・・・あっ、あっ、やだそこっ』
「つうか俺が見たいの」とS調の翔太。
翔太がそう言うと、詩織の両手を取って、ガンガンと突きまくる。『あんっ!あんっ!あんっ!・・・・・・あっ、やだっ・・・もう・・・』ピストンを中断して翔太が「脱ぐか?」と詩織の同意を得ようとする。
詩織がはぁはぁ息を荒げながら、また枕を手繰り寄せて自分の顔を押し付ける。
『・・・やぁだ・・・ってば』と、詩織は頑なにセーターを脱ぐ事と、キスをあくまでも拒否をする。(でも声は甘々)翔太はそれを鼻で笑うと、軽めのピストンを再開する。『あっ!あっ!あっ!かたい・・』
やっぱりいとも簡単に喘がされる詩織。
翔太も脱がすのはついに諦めたのか、詩織に覆いかぶさって、黙々とピストンを再開する。当然に枕が邪魔でキスは出来ない。でも詩織はもうかなり切羽詰った声で喘ぎ続けている。さらに片手は枕を押さえながらも、もう片手は、翔太に促されると、簡単に恋人繋ぎをした。
『あんっ!あんっ!あんっ!』と、もう傍目にも、詩織がいきそうなのがわかった。『あっ!だめ!・・・やだっやだ、あっあっ!ごめっ、ん。』詩織は、何かに謝りながら、ビクビクと大きく身体を痙攣させる。
翔太は自分の額の汗を拭いながら、
「なんだよごめんって」と笑っていた。
『はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・・・・』
しばらく痙攣が続き、答えられない詩織が枕を両手でぎゅっと抱えていた。
詩織は『・・・別に・・』って荒い息遣いのなかで無愛想な口調で返事をした。
「拓海にか?」
『・・・うっさいな。』
「罪悪感ってやつか?」
奥まで繋がったまま、普通に会話する二人に俺は胸が破裂しそうなくらい嫉妬をする。詩織は「ふー、ふー」と息を整えるのに精一杯な様子だった。翔太の「イってごめんね?って感じ?」小馬鹿にするような口調。
『・そんなこと・・ってないし』
「は?」
『あたし・・・君でイったこと一回も無いの・・・。』
翔太は溜息を一回つくと、大きく一回ピストンをした。
『あぁんっ!』と、詩織が甘く切ない声を上げる。
無言でピストンを再開する翔太。
『あっ!んっ!あっあっ・・・ま、まだっ・・・あっあっあっ!』
詩織は1分も経たないうちにまたイかされる。下半身だけがガクっ、ガクっ、と揺れていた。数秒間小休止をすると、翔太は淡々とピストンを繰り出した。『んっ、んっぐ・・・んんんんんっ!』と、苦しそうな声を上げながら、またすぐにだらしなく開いた詩織の両足がガクガクと震える。
翔太はぐいっと更に奥まで繋がるように、詩織の膝裏を抱え込んだ。詩織の膝が、詩織自身の肩につきそうなくらい奥のほうをぐりぐりと回すようにねちっこく突くと、グッチュグッチュと、水音が鳴り響くほどに激しいピストンを再開させる。(あとで聞くと俺が覗いていることに興奮したらしい。)
枕の下から普段俺と接している同一人物とは思えない声。『あひっ!あひっ!ひっ!あっ!・・・ひぃっ、ひっ』と、詩織は雌の動物みたいな声で喘ぎだす。
「こうだろ?こうだろ?またイケよ!」と、翔太は容赦がない。(やっぱこいつはSだなと思った。)
『ひっ!いっ!いっ!あっ!・・・ああぁっ!』と一段とハイトーンになる。
翔太に膝を抱え込まれて浮いていた詩織の腰が、さらにビクッと跳ね上がると、翔太は一気にずるっとちんこを抜いた。すると“ぴしゃっ、ぴしゃ”っと音を上げて、詩織がまんぐり返しの体勢で翔太の腹に潮を吹いて当てる。それを鼻で笑いながら、「なんかコツがわかってきた」と、翔太が呟く。(詩織は翔太のテクニックに完全にイカされたと俺は思った。)
『ふぁ・・・あ、あ、あああぁっ』と、詩織がびくびく身体を痙攣させながら、余韻だけでだらしのない声を上げる。潮吹きが終わっても、まだ小さく身体を痙攣させている。(詩織自身はこんな責められるセックスをしたことがなく、それと翔太の技巧で完全に我を忘れてしまった。)
そして、翔太に膝を抱え込まれたまま、詩織が枕の下から『・・抜いちゃ・・いやぁ・・』『・・・は、はや・く・・い、いれ・・・て』と、いかにも弱弱しく甘えるような口調でおねだりをした。
もう俺は、苦しくて苦しくて、そこで不覚にも涙を流してしまった。(脳が焼けきれるかと思うほどの興奮と嫉妬なのだ。)翔太はそのままぐいっとスムーズに再挿入をする。
詩織が『ん、はぁ・・ああぁぁんっ・・』と、快感というよりは、歓喜といった声を上げる。翔太が枕に手を伸ばすと、いとも簡単に詩織は枕を離した。翔太は、ゆっくりとねっとりと、詩織の中を擦る
詩織が直前で、顔を横に背けた。しかし、翔太はそっとその頬に手をかけて、正面に向き直させると
詩織はそっと目を瞑り、そして翔太と唇を重ねた。翔太が突くようなピストンを繰り出す。『あっ、あっ、あっ、あっ』と、翔太と啄ばむようなキスをしながらも、詩織が再び甘い声を漏らす。
「舌出せよ」って、冷たい口調で命令する翔太に、詩織は朦朧(もうろう)とした声で、『・・・ん、あ、あぁ』と、答えながら、素直にべぇっと舌を出し、そして全身で翔太と繋がった。
片手は恋人繋ぎ。(やっぱり詩織はMだと思う。このプレイを始めてから、詩織がものすごく日常と違い翔太とのセックスの場では快楽を求めるM体質なのが判明した。逆に翔太は、俺を意識するあまりにSになりすぎなのだ)
詩織は、もう片方の手では翔太の首を抱き寄せベロチューしながら、翔太に突かれまくった。(俺はこの時にセックスで詩織が翔太に征服されるのじゃないかと真剣に焦りを感じた。)詩織の「あひっ・・あひっ・・ひっ、ひぃっ・・・」と、翔太にイカされまくった時特有の、だらしない喘ぎ声と顔が俺には『聖女と娼婦』に見えた。
15-②
「拓海よりもか?」とSっぽい口調でそう尋ねながら、ピストンをする翔太。
『あっ、あっ、あっ、あっ、あっ・・・・・・・う、うざいな・・・あんっ、あんっ』
(覗き穴からみる詩織(妻)の痴態に興奮とひとり取り残される憔悴感が半端なかった。)
翔太はピストンを休憩しながら、ふぅっと息をつくと、「な?マジでどうなん?拓海のと比べて」と素の口調で質問した。詩織はさっきまでのピストンの余韻で小さく、『ぁっ、ぁっ、ぁっ、』と小さく喘いでいる。
切れ切れの呼吸のまま詩織が『こ、このくらぁい』と抱きしめていた枕から両手を離すと、それでフランスパンくらいの長さをジェスチャーで示した。翔太が「嘘つけ~」と笑うとピストンを再開する。
『やっ、あっ、あぁんっ・・・・・・いっ、あっあっ』
「おれは拓海のを何回も見たことあるぜ」『あっ!あっ!あっ!・・・・・・な、どこでぇ・・・?あっ、んっ」、「銭湯とかで」
翔太がニヤニヤと詩織を見下ろしながら、ゆっくりと正常位でピストンを続ける。
『あっ、あっ、そこっ、あっ、あっ』
「俺のとそんな変わんないっしょ?」
詩織は『いっ、あっ、あっ・・・はっ、あぁ・・・ん』とその質問にはまともに答えられない。
「なぁ詩織、上着脱がしていい?」と、薄手のセーターの下に手を突っ込み、胸を揉みしだく翔太
『だ、だから・・・駄目だってば・・・ていうか、あんっ・・・見てもしょうがないじゃん。』
「いやいや。お前の胸は中々のもんだぞ。」
『そんなの、う、嬉しくない・・・全然・・・・・・あっ、あっ、やだそこっ』
「つうか俺が見たいの」とS調の翔太。
翔太がそう言うと、詩織の両手を取って、ガンガンと突きまくる。『あんっ!あんっ!あんっ!・・・・・・あっ、やだっ・・・もう・・・』ピストンを中断して翔太が「脱ぐか?」と詩織の同意を得ようとする。
詩織がはぁはぁ息を荒げながら、また枕を手繰り寄せて自分の顔を押し付ける。
『・・・やぁだ・・・ってば』と、詩織は頑なにセーターを脱ぐ事と、キスをあくまでも拒否をする。(でも声は甘々)翔太はそれを鼻で笑うと、軽めのピストンを再開する。『あっ!あっ!あっ!かたい・・』
やっぱりいとも簡単に喘がされる詩織。
翔太も脱がすのはついに諦めたのか、詩織に覆いかぶさって、黙々とピストンを再開する。当然に枕が邪魔でキスは出来ない。でも詩織はもうかなり切羽詰った声で喘ぎ続けている。さらに片手は枕を押さえながらも、もう片手は、翔太に促されると、簡単に恋人繋ぎをした。
『あんっ!あんっ!あんっ!』と、もう傍目にも、詩織がいきそうなのがわかった。『あっ!だめ!・・・やだっやだ、あっあっ!ごめっ、ん。』詩織は、何かに謝りながら、ビクビクと大きく身体を痙攣させる。
翔太は自分の額の汗を拭いながら、
「なんだよごめんって」と笑っていた。
『はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・・・・』
しばらく痙攣が続き、答えられない詩織が枕を両手でぎゅっと抱えていた。
詩織は『・・・別に・・』って荒い息遣いのなかで無愛想な口調で返事をした。
「拓海にか?」
『・・・うっさいな。』
「罪悪感ってやつか?」
奥まで繋がったまま、普通に会話する二人に俺は胸が破裂しそうなくらい嫉妬をする。詩織は「ふー、ふー」と息を整えるのに精一杯な様子だった。翔太の「イってごめんね?って感じ?」小馬鹿にするような口調。
『・そんなこと・・ってないし』
「は?」
『あたし・・・君でイったこと一回も無いの・・・。』
翔太は溜息を一回つくと、大きく一回ピストンをした。
『あぁんっ!』と、詩織が甘く切ない声を上げる。
無言でピストンを再開する翔太。
『あっ!んっ!あっあっ・・・ま、まだっ・・・あっあっあっ!』
詩織は1分も経たないうちにまたイかされる。下半身だけがガクっ、ガクっ、と揺れていた。数秒間小休止をすると、翔太は淡々とピストンを繰り出した。『んっ、んっぐ・・・んんんんんっ!』と、苦しそうな声を上げながら、またすぐにだらしなく開いた詩織の両足がガクガクと震える。
翔太はぐいっと更に奥まで繋がるように、詩織の膝裏を抱え込んだ。詩織の膝が、詩織自身の肩につきそうなくらい奥のほうをぐりぐりと回すようにねちっこく突くと、グッチュグッチュと、水音が鳴り響くほどに激しいピストンを再開させる。(あとで聞くと俺が覗いていることに興奮したらしい。)
枕の下から普段俺と接している同一人物とは思えない声。『あひっ!あひっ!ひっ!あっ!・・・ひぃっ、ひっ』と、詩織は雌の動物みたいな声で喘ぎだす。
「こうだろ?こうだろ?またイケよ!」と、翔太は容赦がない。(やっぱこいつはSだなと思った。)
『ひっ!いっ!いっ!あっ!・・・ああぁっ!』と一段とハイトーンになる。
翔太に膝を抱え込まれて浮いていた詩織の腰が、さらにビクッと跳ね上がると、翔太は一気にずるっとちんこを抜いた。すると“ぴしゃっ、ぴしゃ”っと音を上げて、詩織がまんぐり返しの体勢で翔太の腹に潮を吹いて当てる。それを鼻で笑いながら、「なんかコツがわかってきた」と、翔太が呟く。(詩織は翔太のテクニックに完全にイカされたと俺は思った。)
『ふぁ・・・あ、あ、あああぁっ』と、詩織がびくびく身体を痙攣させながら、余韻だけでだらしのない声を上げる。潮吹きが終わっても、まだ小さく身体を痙攣させている。(詩織自身はこんな責められるセックスをしたことがなく、それと翔太の技巧で完全に我を忘れてしまった。)
そして、翔太に膝を抱え込まれたまま、詩織が枕の下から『・・抜いちゃ・・いやぁ・・』『・・・は、はや・く・・い、いれ・・・て』と、いかにも弱弱しく甘えるような口調でおねだりをした。
もう俺は、苦しくて苦しくて、そこで不覚にも涙を流してしまった。(脳が焼けきれるかと思うほどの興奮と嫉妬なのだ。)翔太はそのままぐいっとスムーズに再挿入をする。
詩織が『ん、はぁ・・ああぁぁんっ・・』と、快感というよりは、歓喜といった声を上げる。翔太が枕に手を伸ばすと、いとも簡単に詩織は枕を離した。翔太は、ゆっくりとねっとりと、詩織の中を擦る
詩織が直前で、顔を横に背けた。しかし、翔太はそっとその頬に手をかけて、正面に向き直させると
詩織はそっと目を瞑り、そして翔太と唇を重ねた。翔太が突くようなピストンを繰り出す。『あっ、あっ、あっ、あっ』と、翔太と啄ばむようなキスをしながらも、詩織が再び甘い声を漏らす。
「舌出せよ」って、冷たい口調で命令する翔太に、詩織は朦朧(もうろう)とした声で、『・・・ん、あ、あぁ』と、答えながら、素直にべぇっと舌を出し、そして全身で翔太と繋がった。
片手は恋人繋ぎ。(やっぱり詩織はMだと思う。このプレイを始めてから、詩織がものすごく日常と違い翔太とのセックスの場では快楽を求めるM体質なのが判明した。逆に翔太は、俺を意識するあまりにSになりすぎなのだ)
詩織は、もう片方の手では翔太の首を抱き寄せベロチューしながら、翔太に突かれまくった。(俺はこの時にセックスで詩織が翔太に征服されるのじゃないかと真剣に焦りを感じた。)詩織の「あひっ・・あひっ・・ひっ、ひぃっ・・・」と、翔太にイカされまくった時特有の、だらしない喘ぎ声と顔が俺には『聖女と娼婦』に見えた。
15-②
『妻の貸し出し』パート7
パート7
『帰るなんて言ったのは冗談だったのに、主任さんが本気にして、「ごめん。言い過ぎた。何度でも謝るよ。機嫌直して・・」と必死に謝る。余りの真剣さに笑ってしまった。仲直りしてエレベーターで最上階へ、ワインバーはGW前の週末金曜日なので込んでいた。しかし、係の人に窓際の席へ案内される。そこから見える高層ビル群の夜景が凄く美しかった。“ここもリザーブ(予約)したんですか?”と聞く、すると主任は、「女性と二人だけの食事は2年ぶりだから、準備するのが当然だろう。」と言ったわ。』(彼の癖みたいなものかもしれない。)
「雰囲気は良かった?」って訊ねると、『うん。ピアノの生演奏があったわ。え~と、ワインがおいしかった。ワインを飲んでチーズの盛り合わせを食べたわ。フルコースの後だからお腹がいっぱいになった(笑)。』(美玖はお酒がそれほど強くはない。今夜はかなり飲んだみたい。それでよく喋る。)
僕は疲れてきたので、「ね、美玖そろそろ“半分”のことを報告してくれない?」と催促をした。『ごめんなさい。ちょっとハイになっちゃった。続けるね。食べて飲んでおしゃべりしてたら9時半になってたので焦った。』
『それでね。メールを要君に送ったの。(それが、美玖から、9時半過ぎにメールが、≪ごめんなさい。おそくなっちゃった。おなか減ってない?明日のお買いものして帰るから先に寝ていてください。おやすみ。≫ だった。)主任さんに、『主人の看病しないといけないので・・・。』と断りをすると、「遅くなったね。ごめん」って、すぐに会計を済ませ、降りるエレベーターの中で、主任さんから「今夜はたのしかった?」と尋ねられたので、『はい楽しかったです。』と答えると、「伊藤さん、また誘ってもいいですか?」って言われ、わたし返事をしなかったの。』
僕が、「なんで答えなかったの?」と聞くと、『やっぱり職場の上司だから。それと要君に相談したかったの。』って真面目な顔で言われる。
実は、この時に美玖と高橋さんに“ある事”が起こっていたけれど、その事実を僕が知るのは、もう少し後になってであった。
『帰るなんて言ったのは冗談だったのに、主任さんが本気にして、「ごめん。言い過ぎた。何度でも謝るよ。機嫌直して・・」と必死に謝る。余りの真剣さに笑ってしまった。仲直りしてエレベーターで最上階へ、ワインバーはGW前の週末金曜日なので込んでいた。しかし、係の人に窓際の席へ案内される。そこから見える高層ビル群の夜景が凄く美しかった。“ここもリザーブ(予約)したんですか?”と聞く、すると主任は、「女性と二人だけの食事は2年ぶりだから、準備するのが当然だろう。」と言ったわ。』(彼の癖みたいなものかもしれない。)
「雰囲気は良かった?」って訊ねると、『うん。ピアノの生演奏があったわ。え~と、ワインがおいしかった。ワインを飲んでチーズの盛り合わせを食べたわ。フルコースの後だからお腹がいっぱいになった(笑)。』(美玖はお酒がそれほど強くはない。今夜はかなり飲んだみたい。それでよく喋る。)
僕は疲れてきたので、「ね、美玖そろそろ“半分”のことを報告してくれない?」と催促をした。『ごめんなさい。ちょっとハイになっちゃった。続けるね。食べて飲んでおしゃべりしてたら9時半になってたので焦った。』
『それでね。メールを要君に送ったの。(それが、美玖から、9時半過ぎにメールが、≪ごめんなさい。おそくなっちゃった。おなか減ってない?明日のお買いものして帰るから先に寝ていてください。おやすみ。≫ だった。)主任さんに、『主人の看病しないといけないので・・・。』と断りをすると、「遅くなったね。ごめん」って、すぐに会計を済ませ、降りるエレベーターの中で、主任さんから「今夜はたのしかった?」と尋ねられたので、『はい楽しかったです。』と答えると、「伊藤さん、また誘ってもいいですか?」って言われ、わたし返事をしなかったの。』
僕が、「なんで答えなかったの?」と聞くと、『やっぱり職場の上司だから。それと要君に相談したかったの。』って真面目な顔で言われる。
実は、この時に美玖と高橋さんに“ある事”が起こっていたけれど、その事実を僕が知るのは、もう少し後になってであった。
『妻の貸し出し』パート6
パート6
美玖(みく)は、僕が“今夜のこと”を気にして起きているので、冷蔵庫から冷たいお茶を取り出し、2人分のカップを持ってリビングのソファーに座る僕の横ですぐに語りだす。
アルコールが入って、白い肌がピンクに上気(のぼせて顔が赤くなる。)した顔を僕に近づけて、『やっぱり要(かなめ)君のそばがいいな。』と美玖が甘えた声を出す。
いつもの美玖なら、遅く帰宅すると夕食の手間がなければ先ずは、お風呂に入るのがスタンダード(定番)ではあったが、今夜はそうしなかったので、フローラルな香水の香りがした。それは新鮮な感覚とは別に“嫉妬”を呼び起こすものでもあった。
美玖は一気にお茶を飲み干すと、『要君どこから話せばいいの?』と真剣な顔をした。僕は「はい最初からおねがいします。」とまじめに応じると、美玖が『もぅー』と吹きだした。「なんだよ?」、『だって要君の顔が怖すぎ!』と笑顔で答える。『ごめんなさいね。要君の希望の方向には半分しかなりませんでした。』、「えっ!なに?半分って?」
『そんなに慌てないでよ。落ち着こう。』なんだかこうなると、どちらが年上か分からなくなる。『最初から話すね。いい?』、「いいよ。ポパイの大好物。」、『何それ?』と聞いてくる。「ホウレンソウだよ。社会人なら常識だろ!」美玖は笑いながら、『報告・連絡・相談でしょ!それじゃなくてポパイって?』、「アメリカの昔のコミックヒーロで・・・また今度説明するよ。」これで僕はリラックスした。
美玖が『17時頃に主任からメールがスマホに届いたのね。』、「メアド(Eメールアドレスの略)をなんで知ってるの?」、『ホントに要君って焼き餅やきだね(笑)プログラムって突発的にダウンしたりするから、主任は部下を呼び出したりしなけりゃならないの。わかった(笑)』そういえば休日でもメールの着信がよくある(だからマナーモードにしていなかったのだ。)
『も~全然進まないから、質問は最後にしてね。』と呆れかえられる。「ごめん。」、『それでね。食事する場所の名前と地図が添付されてたの。最後に≪ご主人に内緒でもいいのですか?誘っておいてなんですが、ダメならメールをください。≫とあったのね。』質問をしたかったけれど我慢をした。
美玖が着ている黒のヘプラムのドレスはひざ上10センチの丈で、それほどのミニでもないがドキドキした。いつもはパンツルックか膝小僧くらいのタイトスカートだった(それはそれで色っぽい)から。「オシャレをしてほしい。」と言って買わせたのだが、よくみると凄く可愛い。本当に僕は焼き餅やきなのに、妻を“貸し出し”しようとしている。
続けて美玖が『ホテルというのが気になったけれど、要君のリクエストだし(笑)、最初から変なことには・・・ごめんね。わたしは全然そんな気持ちがないから。それで、≪(嘘だけど)夫には内緒です。ちょっと罪悪感がありますが、何度も誘っていただいているので、1度だけ行きます。失礼ですが割り勘でよろしくお願いします。』と返信したの。すると主任から、≪ありがとう。1度だけと言わずにね。今夜はもちろんお誘いした私が負担します。給料は伊藤さんよりはすこし多く貰っているので大丈夫ですよ。ただ、ご主人に内緒は悪いと思いますがドキドキもします(すいません)。集合は現地でいいですか?申し訳ないけど別々に行きましょう。≫とあったの。』
『わたしは、≪今夜は特別に御馳走になります。ありがとうございます。でも人妻を誘う主任は悪い人ですね。(冗談ですよ)遅れないよう向かいますが、集合はレストランの前ですか?』と打ったのね。ごめんなさいねノリだから・・』、「大丈夫。今夜の事は僕のリクエストなんだから話を続けて。」、『すぐに返信があって、≪人妻を誘惑ですかそれもいいな(冗談です)。レストランは26階です。さきに着かれたら私の名前で予約してあるので中で待っていてください。≫と、あったのでわかりましたと返信したわ。』(ここまで美玖はスマホの画面を見ながら話していた。)
『はじめて行くホテルだったので結局、わたしの方が遅かったの。ごめんなさい、と謝ると、「心変わりして来てくれないかと、スマホをずっとみてました。」と言われた。それからは、食事はフルコース(写真もみせてくれた=レストランの許可は得たらしい)でもの凄くおいしかった。』、「僕はラーメンだってけど・・・」、『今度二人で食べに行きましょうね。』と慰められる。
『コースに食前酒やワインもついてきて、飲んだの。話しは社内の噂で盛り上がった。コースも終了して紅茶を飲んでいたら、主任が「もう少し付き合ってもらってもいいかな?」と尋ねてきた。最上階にワインバーがあり、そこに行きましょう、って誘われた。それが僕宛ての≪食事が終りました。次に誘われているんだけど、いいかな?≫だった。主任が、「ご主人にメールをしたの?」、『はい。残業がもう少しかかると嘘ついてしまいました。』それで主任が、「悪い人妻さんですね。」と云ってきたので、ひどい!もう帰りますと言ったの。』
美玖はまた、冷蔵庫にお茶をとりに行く。「それからどうなったの?」と僕が急かすと、『焦らない焦らない。』と平然としている。今夜は力関係が逆転していた。
美玖(みく)は、僕が“今夜のこと”を気にして起きているので、冷蔵庫から冷たいお茶を取り出し、2人分のカップを持ってリビングのソファーに座る僕の横ですぐに語りだす。
アルコールが入って、白い肌がピンクに上気(のぼせて顔が赤くなる。)した顔を僕に近づけて、『やっぱり要(かなめ)君のそばがいいな。』と美玖が甘えた声を出す。
いつもの美玖なら、遅く帰宅すると夕食の手間がなければ先ずは、お風呂に入るのがスタンダード(定番)ではあったが、今夜はそうしなかったので、フローラルな香水の香りがした。それは新鮮な感覚とは別に“嫉妬”を呼び起こすものでもあった。
美玖は一気にお茶を飲み干すと、『要君どこから話せばいいの?』と真剣な顔をした。僕は「はい最初からおねがいします。」とまじめに応じると、美玖が『もぅー』と吹きだした。「なんだよ?」、『だって要君の顔が怖すぎ!』と笑顔で答える。『ごめんなさいね。要君の希望の方向には半分しかなりませんでした。』、「えっ!なに?半分って?」
『そんなに慌てないでよ。落ち着こう。』なんだかこうなると、どちらが年上か分からなくなる。『最初から話すね。いい?』、「いいよ。ポパイの大好物。」、『何それ?』と聞いてくる。「ホウレンソウだよ。社会人なら常識だろ!」美玖は笑いながら、『報告・連絡・相談でしょ!それじゃなくてポパイって?』、「アメリカの昔のコミックヒーロで・・・また今度説明するよ。」これで僕はリラックスした。
美玖が『17時頃に主任からメールがスマホに届いたのね。』、「メアド(Eメールアドレスの略)をなんで知ってるの?」、『ホントに要君って焼き餅やきだね(笑)プログラムって突発的にダウンしたりするから、主任は部下を呼び出したりしなけりゃならないの。わかった(笑)』そういえば休日でもメールの着信がよくある(だからマナーモードにしていなかったのだ。)
『も~全然進まないから、質問は最後にしてね。』と呆れかえられる。「ごめん。」、『それでね。食事する場所の名前と地図が添付されてたの。最後に≪ご主人に内緒でもいいのですか?誘っておいてなんですが、ダメならメールをください。≫とあったのね。』質問をしたかったけれど我慢をした。
美玖が着ている黒のヘプラムのドレスはひざ上10センチの丈で、それほどのミニでもないがドキドキした。いつもはパンツルックか膝小僧くらいのタイトスカートだった(それはそれで色っぽい)から。「オシャレをしてほしい。」と言って買わせたのだが、よくみると凄く可愛い。本当に僕は焼き餅やきなのに、妻を“貸し出し”しようとしている。
続けて美玖が『ホテルというのが気になったけれど、要君のリクエストだし(笑)、最初から変なことには・・・ごめんね。わたしは全然そんな気持ちがないから。それで、≪(嘘だけど)夫には内緒です。ちょっと罪悪感がありますが、何度も誘っていただいているので、1度だけ行きます。失礼ですが割り勘でよろしくお願いします。』と返信したの。すると主任から、≪ありがとう。1度だけと言わずにね。今夜はもちろんお誘いした私が負担します。給料は伊藤さんよりはすこし多く貰っているので大丈夫ですよ。ただ、ご主人に内緒は悪いと思いますがドキドキもします(すいません)。集合は現地でいいですか?申し訳ないけど別々に行きましょう。≫とあったの。』
『わたしは、≪今夜は特別に御馳走になります。ありがとうございます。でも人妻を誘う主任は悪い人ですね。(冗談ですよ)遅れないよう向かいますが、集合はレストランの前ですか?』と打ったのね。ごめんなさいねノリだから・・』、「大丈夫。今夜の事は僕のリクエストなんだから話を続けて。」、『すぐに返信があって、≪人妻を誘惑ですかそれもいいな(冗談です)。レストランは26階です。さきに着かれたら私の名前で予約してあるので中で待っていてください。≫と、あったのでわかりましたと返信したわ。』(ここまで美玖はスマホの画面を見ながら話していた。)
『はじめて行くホテルだったので結局、わたしの方が遅かったの。ごめんなさい、と謝ると、「心変わりして来てくれないかと、スマホをずっとみてました。」と言われた。それからは、食事はフルコース(写真もみせてくれた=レストランの許可は得たらしい)でもの凄くおいしかった。』、「僕はラーメンだってけど・・・」、『今度二人で食べに行きましょうね。』と慰められる。
『コースに食前酒やワインもついてきて、飲んだの。話しは社内の噂で盛り上がった。コースも終了して紅茶を飲んでいたら、主任が「もう少し付き合ってもらってもいいかな?」と尋ねてきた。最上階にワインバーがあり、そこに行きましょう、って誘われた。それが僕宛ての≪食事が終りました。次に誘われているんだけど、いいかな?≫だった。主任が、「ご主人にメールをしたの?」、『はい。残業がもう少しかかると嘘ついてしまいました。』それで主任が、「悪い人妻さんですね。」と云ってきたので、ひどい!もう帰りますと言ったの。』
美玖はまた、冷蔵庫にお茶をとりに行く。「それからどうなったの?」と僕が急かすと、『焦らない焦らない。』と平然としている。今夜は力関係が逆転していた。
『妻の貸し出し』パート5
パート5
何か今まで経験しない“足元が崩れ去る”ような不安感がどんどん膨らんで吐き気とかすらしたけど、ずっと耐えていた。そこへ美玖(みく)からメールの着信。午後6時15分だった。≪要(かなめ)君、夕食はもう済ませた?ほったらかしでごめんなさい。ここから本題ね。やっぱり行くことになりました。会社の人が行かない□□ホテルのレストランで7時に予約を入れてるそうです。これから別々に移動します。なるべく早く帰るね。≫
僕は、≪これから食べるよ。美玖とは格差があるけどな。□□ホテルって高級ですね。おいしいもの一杯食べて飲んで・・・。楽しんで。≫少し嫉妬交じりの返信メール。≪また後でメールします。要君妬いてるの?≫敵の方が一枚上手だ。独り言で「お主なかなかやるな。」
夕食はカップラーメンを食べて、それから休憩しようと、ベッドに行ったのだけど寝ることはできなかった。何時間も、【美玖が高橋さんに抱かれているかもしれない】という妄想が、寝返りをうちながら頭の中を何回も何回も駆け巡っていた。
8時半過ぎに、美玖から≪食事が終りました。次に誘われているんだけど、いいかな?≫ってメールが届く。それで不安はなくなるが、次に孤独な憔悴感と身を焦がす嫉妬感が半端じゃなくなる。頭の回転が回らないまま、≪楽しんでおいで。≫と短く、いかにも余裕のあるふりをして返信をした。
メールをしてから、後悔の気持ちが増してきた。〖なぜ早く帰ってこいと言えなかったのか?〗それとは逆に、〖次にいくところはホテルの部屋じゃないのか?そこで美玖は抱かれるのか?〗まるで、“天使と悪魔”の会話。頭がどうにかなりそうなくらいなのに、普段は反応が鈍い〔自分自身〕が硬くなっている。
美玖から、9時半過ぎにメールが、≪ごめんなさい。おそくなちゃった。おなか減ってない?明日のお買いものして帰るから先に寝ていてください。おやすみ。≫と、届く。今度も短く、≪了解です。気を付けて。≫と返信するが、いつもなら睡魔が襲ってくる時間なのに、少しも眠たくなる気配はなかった。
美玖は夜の10時半過ぎに帰って来た。結局僕は寝られずに待っていたのだけど。美玖は僕が起きているのでおどろいたが、今日の【出来事】を報告してくれた。
何か今まで経験しない“足元が崩れ去る”ような不安感がどんどん膨らんで吐き気とかすらしたけど、ずっと耐えていた。そこへ美玖(みく)からメールの着信。午後6時15分だった。≪要(かなめ)君、夕食はもう済ませた?ほったらかしでごめんなさい。ここから本題ね。やっぱり行くことになりました。会社の人が行かない□□ホテルのレストランで7時に予約を入れてるそうです。これから別々に移動します。なるべく早く帰るね。≫
僕は、≪これから食べるよ。美玖とは格差があるけどな。□□ホテルって高級ですね。おいしいもの一杯食べて飲んで・・・。楽しんで。≫少し嫉妬交じりの返信メール。≪また後でメールします。要君妬いてるの?≫敵の方が一枚上手だ。独り言で「お主なかなかやるな。」
夕食はカップラーメンを食べて、それから休憩しようと、ベッドに行ったのだけど寝ることはできなかった。何時間も、【美玖が高橋さんに抱かれているかもしれない】という妄想が、寝返りをうちながら頭の中を何回も何回も駆け巡っていた。
8時半過ぎに、美玖から≪食事が終りました。次に誘われているんだけど、いいかな?≫ってメールが届く。それで不安はなくなるが、次に孤独な憔悴感と身を焦がす嫉妬感が半端じゃなくなる。頭の回転が回らないまま、≪楽しんでおいで。≫と短く、いかにも余裕のあるふりをして返信をした。
メールをしてから、後悔の気持ちが増してきた。〖なぜ早く帰ってこいと言えなかったのか?〗それとは逆に、〖次にいくところはホテルの部屋じゃないのか?そこで美玖は抱かれるのか?〗まるで、“天使と悪魔”の会話。頭がどうにかなりそうなくらいなのに、普段は反応が鈍い〔自分自身〕が硬くなっている。
美玖から、9時半過ぎにメールが、≪ごめんなさい。おそくなちゃった。おなか減ってない?明日のお買いものして帰るから先に寝ていてください。おやすみ。≫と、届く。今度も短く、≪了解です。気を付けて。≫と返信するが、いつもなら睡魔が襲ってくる時間なのに、少しも眠たくなる気配はなかった。
美玖は夜の10時半過ぎに帰って来た。結局僕は寝られずに待っていたのだけど。美玖は僕が起きているのでおどろいたが、今日の【出来事】を報告してくれた。
『妻の貸し出し』パート4
パート4
美玖(みく)は『ねぇ?要(かなめ)君この前の話、本気なの?誘われたけれど、返事はどうしたら良い?』と言ってくる。聴いた瞬間、はっきりいって辛くて、辛くてちょっと吐きそうになった。
でもなんだろ。ちょっと“安心感”みたいなものもあった。それは、〖これで美玖が浮気するかもしれないという悩みが無くなるかもしれない。僕の知っているところで僕の把握している範囲でだけ浮気してくれる。〗っていう感じ。思い切って、「いいよ。」と言葉に出してしまった。
美玖は切ない顔を僕に向けて、『ただの飲み会だよ。要君がいいなら行くけど・・。』、『夕食はどうしよう?待てるなら何か買ってくるけど・・。』、「僕の事は気にしないで良いよ。」「時間のことは気にせずに楽しんでこいよ。」と言っておいた。『わかったわ。主任には明後日に返事する。それでいい?』、「おしゃれして行けば?」、美玖が顔を真っ赤にして、『そんなこと言ってたら・・どうなるか分からないよ。』の反撃に心臓がギュッとなると同時に異様な興奮を覚えた。
次の日は祝日で、朝から二人でショッピングモールへ行った。美玖は今、27歳で“女盛り”でも、ここ2年は経済的に少し厳しかったのと、僕が疲れやすく歩行にも軽度の障害が残り外出も減っていた。
先月あたりから僕の調子がいいのだ。この件がはじまり、美玖に少しずつ、僕の“性癖”をカミングアウト(人に知られたくないことを告白すること。)している。それが、妻への思い遣りと合わさって、心に塵積もった〖重荷〗が取り除かれ、精神的に軽くなった故かも知れない。
ただ、焦りもある。美玖からの伝聞だけど、高橋さんはイケメン(かっこいい男性を意味する。)らしい。離婚経験(いわゆるバツ1)がある。子供は別れた奥さんが親権を持っている。それでも独身だから職場の女子には凄く人気があるらしい。イケメンの“ハロー効果”=一般的に、見た目の良い人はモテる。見た目が良いと、性格などの内面も優れているに違いないという心理が働き、良い評価をしてしまう傾向が強い。=ゆえにバツ1でも人気がある理由だろう。ちなみに主任の結婚式に出た同僚からは、[美玖が分かれた奥さんに容姿が似ている。]と言われたらしい。
つまり食事などに誘うのは完全な“恋愛対象”として美玖を見ているわけだ。職場恋愛というか不倫騒動は社会人として〖危ない遊戯〗なのに、それでもモーションを起こすのは
【好きになったらとまらない】同じ男としては分かる。
ショッピングモールでは1時間ほど美玖に自由な時間を与える。「僕は本屋へ行って、あとコーヒーでも飲んでいるから、美玖はひとりで好きなもの買いなよ。」と告げ、「これ軍資金な。」と5万円を渡した。『えっ?そんなのいいよ。』と驚くが、僕が「明後日に必要だろう。凄い下着を買ってもいいぞ。」と耳元で囁き、美玖をその場に残して離れた。
結局、黒のヘプラム(ウエスト部分から裾が広がっているデザイン)フレアードレスをを買ったと、報告があるものの、『あとは内緒ね。要君は秘密の方がいいんでしょ?』と、1万円だけ返金してくれた。
当日の金曜日(5/1)は会社に有給休暇を申請して僕は家にいることにした。美玖には〖もし嫌になったらすぐに帰って来ていいよ。〗って言おうとしたが、やっぱりそれを理由にして美玖がやめても、やめなくてもどっちにしても嫌な気持になるかもしれないと思って言わなかった。出掛ける際に、「美玖が高橋さんと楽しんでほしい。でも我儘とは思うが気持は僕の方を向いていて欲しいし、僕は美玖の事を愛している。」美玖が『解ってる。私も要君が大好きだよ。』と言ってくれる。「あとそれだ、メールでいいから報告だけは欲しいんだけどいいかな?」明るく美玖は『いいとも!』って言い残して出社していった。
自分がそう仕向けているのに、美玖が仕事に行ってからずっと気持が塞いでいた。後悔もある。〖今なら美玖に≪やめてほしい。≫とメールもできる。その一方で、清純な妻が上司に口説かれることへの性的な興奮もある。〗中ぶらりんな気持ちで悶々する間に夕方になる。
美玖(みく)は『ねぇ?要(かなめ)君この前の話、本気なの?誘われたけれど、返事はどうしたら良い?』と言ってくる。聴いた瞬間、はっきりいって辛くて、辛くてちょっと吐きそうになった。
でもなんだろ。ちょっと“安心感”みたいなものもあった。それは、〖これで美玖が浮気するかもしれないという悩みが無くなるかもしれない。僕の知っているところで僕の把握している範囲でだけ浮気してくれる。〗っていう感じ。思い切って、「いいよ。」と言葉に出してしまった。
美玖は切ない顔を僕に向けて、『ただの飲み会だよ。要君がいいなら行くけど・・。』、『夕食はどうしよう?待てるなら何か買ってくるけど・・。』、「僕の事は気にしないで良いよ。」「時間のことは気にせずに楽しんでこいよ。」と言っておいた。『わかったわ。主任には明後日に返事する。それでいい?』、「おしゃれして行けば?」、美玖が顔を真っ赤にして、『そんなこと言ってたら・・どうなるか分からないよ。』の反撃に心臓がギュッとなると同時に異様な興奮を覚えた。
次の日は祝日で、朝から二人でショッピングモールへ行った。美玖は今、27歳で“女盛り”でも、ここ2年は経済的に少し厳しかったのと、僕が疲れやすく歩行にも軽度の障害が残り外出も減っていた。
先月あたりから僕の調子がいいのだ。この件がはじまり、美玖に少しずつ、僕の“性癖”をカミングアウト(人に知られたくないことを告白すること。)している。それが、妻への思い遣りと合わさって、心に塵積もった〖重荷〗が取り除かれ、精神的に軽くなった故かも知れない。
ただ、焦りもある。美玖からの伝聞だけど、高橋さんはイケメン(かっこいい男性を意味する。)らしい。離婚経験(いわゆるバツ1)がある。子供は別れた奥さんが親権を持っている。それでも独身だから職場の女子には凄く人気があるらしい。イケメンの“ハロー効果”=一般的に、見た目の良い人はモテる。見た目が良いと、性格などの内面も優れているに違いないという心理が働き、良い評価をしてしまう傾向が強い。=ゆえにバツ1でも人気がある理由だろう。ちなみに主任の結婚式に出た同僚からは、[美玖が分かれた奥さんに容姿が似ている。]と言われたらしい。
つまり食事などに誘うのは完全な“恋愛対象”として美玖を見ているわけだ。職場恋愛というか不倫騒動は社会人として〖危ない遊戯〗なのに、それでもモーションを起こすのは
【好きになったらとまらない】同じ男としては分かる。
ショッピングモールでは1時間ほど美玖に自由な時間を与える。「僕は本屋へ行って、あとコーヒーでも飲んでいるから、美玖はひとりで好きなもの買いなよ。」と告げ、「これ軍資金な。」と5万円を渡した。『えっ?そんなのいいよ。』と驚くが、僕が「明後日に必要だろう。凄い下着を買ってもいいぞ。」と耳元で囁き、美玖をその場に残して離れた。
結局、黒のヘプラム(ウエスト部分から裾が広がっているデザイン)フレアードレスをを買ったと、報告があるものの、『あとは内緒ね。要君は秘密の方がいいんでしょ?』と、1万円だけ返金してくれた。
当日の金曜日(5/1)は会社に有給休暇を申請して僕は家にいることにした。美玖には〖もし嫌になったらすぐに帰って来ていいよ。〗って言おうとしたが、やっぱりそれを理由にして美玖がやめても、やめなくてもどっちにしても嫌な気持になるかもしれないと思って言わなかった。出掛ける際に、「美玖が高橋さんと楽しんでほしい。でも我儘とは思うが気持は僕の方を向いていて欲しいし、僕は美玖の事を愛している。」美玖が『解ってる。私も要君が大好きだよ。』と言ってくれる。「あとそれだ、メールでいいから報告だけは欲しいんだけどいいかな?」明るく美玖は『いいとも!』って言い残して出社していった。
自分がそう仕向けているのに、美玖が仕事に行ってからずっと気持が塞いでいた。後悔もある。〖今なら美玖に≪やめてほしい。≫とメールもできる。その一方で、清純な妻が上司に口説かれることへの性的な興奮もある。〗中ぶらりんな気持ちで悶々する間に夕方になる。
イニシエーション・ラブ (文春文庫)
イニシエーション・ラブ (文春文庫) (2012/09/20) 乾 くるみ 商品詳細を見る |
壊れかけた二人 第15章①
≪第15章≫
15-①
前回から2カ月後の暑い夜(8/18)にした 11回目は印象的なプレイでした。
俺は久しぶりに翔太を家に連れて帰る。当然詩織には事前に連絡をした。その際に翔太が、≪俺の好物でお願いしますよ。≫と、唐揚げ等をメールでリクエストしていた。
家に帰ると、翔太からのリクエスト品は一つも無く、俺の好物ばかりが並んでいた。翔太が「・・俺の好物・・なんでないの?」と、割と本気でしょんぼりしている。『今日は暑かったでしょ?そういう日は揚げ物はしないの。黙ってさっさと食べなさい。』まるで子供を叱る母親みたいな詩織の口調。
翔太は「おい、お前の嫁はホント愛想悪ぃーぞ。あんなんじゃ昇進にも響くぞ」といつも詩織がやっているように、わざと聞こえる声で、俺の耳元に呟(つぶや)く。
詩織はすごく機嫌良さそうにニコニコしながら、『心配しなくても、どうでもいい扱いなのは君だけだよ。』と言い放った。「おいお前の嫁さん、なんか怖ぇーぞ」詩織が『は ・ や ・ く ・ た ・ べ ・ な ・ さ ・ い』」あくまでニコニコしながら命令する。(俺は昔の“ツンデレ時代”を想いだしていた。)
翔太も「あ、はぁーい。美味しく頂いてまーっす」とおとなしく食べだした。まぁいつも通りの二人のやり取りが続いている。食後に俺と翔太はビールを飲んでいて、詩織は台所で食事の後片付けをしていた。
すると翔太がニヤっと笑うと、「ちょっと行ってくるわっ」と腰を上げる。忍び足で詩織の背後に近づき、そして詩織の両目を覆(おお)うように両手を伸ばした。「だーれだ・・・・・・ぐふっ」その瞬間、背後を向けたまま、詩織の肘打ちが翔太の脇腹を見事に捉えた。翔太はその場に蹲(うずくま)る。
詩織といえば何事も無かったかのように食事の後片付けを進める。その様子を見ていて俺はソファで笑い転げた。「・・・うぅ」と立ち上がった翔太はめげずに詩織を後ろから羽交い絞めにして、胸を揉みしだき始めた。
詩織が、『ちょっとこら!馬鹿!やめっ、なさい!』と抵抗をする。いつもなら、俺はこの光景を遠くから盗み見てちんこを勃起しているだけだったが、この時はたまには良いところ見せてないと、と重い腰を上げて翔太を撃退しに行った。「おい止めろ!俺の嫁だぞ」と少し酔っていたこともあって、勢いで寒い小芝居を始める。
俺が殴る振りをすると、翔太は「うわぁっ」と大袈裟(おおげさ)に倒れこむ。詩織は、そんな俺らを『馬鹿なやつらめ』と、つぶやき溜息をついている。
それでも俺は「愛してるよ~詩織」と、芝居仕立てな陳腐な台詞で詩織をぎゅっと抱きしめる。詩織が、『はいはい。あたしもあたしもよ。』と、苦笑い浮かべながら背中をぽんぽん叩く。その流れで俺は詩織の手を引いて寝室へ移動をする。
詩織もそういう流れだと察してくれて、特に何も言わずついてきてくれた。途中で倒れたままの翔太が、どさくさに詩織の太股を撫でる。すると詩織が『こら。ハウス!』と、その手を蹴って、翔太を犬扱いする。翔太は「ごゆっくり~」と、倒れたまま手を振る。詩織が、『もう帰んなよ~』って、笑う。
俺たちは寝室へ入ると全力でイチャイチャしだす。詩織の口調はブリッコそのものになる。1オクターブは上がって、“にゃんにゃん”と言い出す。詩織から腰を振るセックスがはじまる。普段だとやはりここまでは盛り上がらない。(やはり翔太は良い〖スパイス〗なのだ。)
俺はいつも通りプレイ中はなぜか興奮しすぎて早漏気味になる。突然「やばいいきそう」と言った俺に合わせて、『あ、うん。あたしも』と言い、明らかに演技とわかるイった振りをしてくれる詩織が愛おしかった。(と同時に翔太と比べて不甲斐なさも実感をする。)
前回と同じく、俺が服を着て部屋を出て行こうとすると、詩織はそれを妨害してくる。『やだ~、一緒に居てくんなきゃやだ~』と、まるで幼児のように駄々をこねる詩織が超可愛い。(このとき詩織は今夜はもっと俺と愛し合いたいとおもっていたらしい。)
閑話休題(それはさておき)、先週、隣の部屋(普段は物置室になっている。)に俺が密かに覗き穴を作った。理由は、詩織が偶然にも俺にセックスシーンを見られたことにある。それで、『今後は絶対に見られたくないし、見せない!』と詩織に宣言されてしまった。ならばと、こっそりと製作した穴は思ったより大きく直径1.5㎝はあると思う。目を密着させると案外に寝室の中がよく見えた。(もちろん寝室の方は巧妙にカムフラージュを施した。)
翔太には家に連れて帰るまでに、『覗き穴』の説明をし、承諾してもらうことにしていた。はじめは嫌がるかと思っていたら、「ほら、この前おまえにみられたじゃん。なんかわからないけどゾクっとしたんだ。」それで「セックスしているところを人に見られるって超ハズイけど、快感にもなるな。」加えて「けど、おまえに見せてやるけど過激なシーンになっても怒るなよ。」俺は「仕方ないと覚悟しているが、度は超すなよ。」と釘をさしておく。
「なあ拓海!おれもお願いというか、提案があるんだけど、いいかな。」、「なんだよ?あらたまって」
「〖生(なま)〗はダメか?」、「それはダメ」、「そうか。え~と次は」、「まだ、あんのかよ?」と呆れる。「詩織ちゃんの裸を写メしてもいい?」、「バ~カ!ダメに決まってるだろうが!」即断で拒否。「なんだよ!!ケチ!」とぶつぶつ言っていた。
「ほんとにおまえはエロいな!」と俺が窘(たしな)める。「よく言うよな。こんなことしてるくせに。今日はもう帰る。」と大層にご立腹。それで俺は「まあまあ機嫌直せよ。次があるなら言ってみろよ。」と話を続ける。翔太は嬉しそうに「詩織ちゃんと外でデートして帰りにおれの家でセックスというのは嫌か?」この提案に“うっ”と詰まる。
頭の半分では〖何言ってんだバカヤロー』なのだが・・・。もう半分が、その変則な【寝取らせ】に〖すげぇ~超興奮する!』で、時間にすれば1秒の何分の1で悪魔が天使をねじ伏せる。俺は「次回なら。・・・でも詩織が拒否したら中止だからな。」、「おれは説得する自信あるぜ。」
歪んだ性癖を満たすために、裏でこのような取り引きしていることも知らない詩織に対して、 俺は罪悪感に苛(さいな)まれながらも、振り切るように退室して隣の部屋へ即移動する。覗き穴を覗きながら翔太にメールを送る。俺はこの瞬間を楽しいと感じた。それは遠足の準備をしている前の日の晩を思い出す。
不思議なことに詩織は黙々とまた服を着直していた。薄手のセーターを着ると、さっきまでのハイテンションが嘘みたいに、心の底から億劫そうに、『・・・は~あ』と溜息をついた。俺は流石にもう嫌なのかな、とさらに罪悪感が胸を鷲掴(わしづか)みにする。
しかし、翔太が部屋に入ってくると、詩織が抑えきれないといった様子で、にやぁ、と笑う。
(詩織は心のうちに色々矛盾を抱えているみたいだ。)
「おっす~久しぶりの愛の寝室」とハイテンション(覗いている俺をかなり意識していた。)の翔太に対して、詩織が『はい~はい~』と一見だるそうな感じで答えていた。「拓海とはどうだった?ラブラブだったか?」、「君が居なかったらもっと良かったんだけどね。」
翔太は「まぁまぁ。つうかアレだな。やっぱいつまで経っても緊張するね」笑いながらそう言うと、詩織の隣に座るようにベッドに腰を掛けた。『君とは緊張なんかしないよ。』と反論する詩織の顎を掴んで翔太が不意打ちで素早く、キスをする。一瞬だったけど、確かにキスをしていた。詩織は『ちょっとモー最悪!』、『キスはやだって言ってるじゃん!』と怒り声。慌てて翔太との距離を取る。
「いいじゃんちょっとくらい」と翔太は少しマジな口調でそう言うと、そのまま詩織を押し倒した。
覗き穴から見ている限り詩織は抵抗してないっぽかったけど、時折『んー、んー』と言いながら首を横に振っていたからやっぱりキスは拒絶していたみたい。(覗き穴の予想以上の臨場感と音や声も聞こえるので凄く興奮する。)
詩織はショーツの横から指を入れられ、手マンで性器を愛撫されながらも、キスと上着の脱衣は拒否し続けている。翔太が「詩織の胸が見たいな~」と迫る。
『んっ、あっ・・・・・・な、どうしてぇ?』と、詩織はすでに甘い声になっている。
「なんでって・詩織のおっぱい・・エロいから!」
『エロくない・・よ・・・・あっ、あっ、そこっ・・・あっあっ』
「そろそろ挿入れる?」
詩織がはぁはぁ言いながら、枕を手繰り寄せて顔に押し当てる。翔太は「挿れるぞ」と自分で用意してきたコンドームを着けて、無視を続ける詩織に、澱(よど)みない動作で、正常位になり挿入する。ゆっくりと、でも一気に奥まで入ったみたいだ。詩織は足をバタバタさせる。
『う・・・ああぁ・・・・・・やだもう・・・・・・カタい・・』
と楽しそうな、そして甘く切ない声を枕の下から漏らした。
15-①
15-①
前回から2カ月後の暑い夜(8/18)にした 11回目は印象的なプレイでした。
俺は久しぶりに翔太を家に連れて帰る。当然詩織には事前に連絡をした。その際に翔太が、≪俺の好物でお願いしますよ。≫と、唐揚げ等をメールでリクエストしていた。
家に帰ると、翔太からのリクエスト品は一つも無く、俺の好物ばかりが並んでいた。翔太が「・・俺の好物・・なんでないの?」と、割と本気でしょんぼりしている。『今日は暑かったでしょ?そういう日は揚げ物はしないの。黙ってさっさと食べなさい。』まるで子供を叱る母親みたいな詩織の口調。
翔太は「おい、お前の嫁はホント愛想悪ぃーぞ。あんなんじゃ昇進にも響くぞ」といつも詩織がやっているように、わざと聞こえる声で、俺の耳元に呟(つぶや)く。
詩織はすごく機嫌良さそうにニコニコしながら、『心配しなくても、どうでもいい扱いなのは君だけだよ。』と言い放った。「おいお前の嫁さん、なんか怖ぇーぞ」詩織が『は ・ や ・ く ・ た ・ べ ・ な ・ さ ・ い』」あくまでニコニコしながら命令する。(俺は昔の“ツンデレ時代”を想いだしていた。)
翔太も「あ、はぁーい。美味しく頂いてまーっす」とおとなしく食べだした。まぁいつも通りの二人のやり取りが続いている。食後に俺と翔太はビールを飲んでいて、詩織は台所で食事の後片付けをしていた。
すると翔太がニヤっと笑うと、「ちょっと行ってくるわっ」と腰を上げる。忍び足で詩織の背後に近づき、そして詩織の両目を覆(おお)うように両手を伸ばした。「だーれだ・・・・・・ぐふっ」その瞬間、背後を向けたまま、詩織の肘打ちが翔太の脇腹を見事に捉えた。翔太はその場に蹲(うずくま)る。
詩織といえば何事も無かったかのように食事の後片付けを進める。その様子を見ていて俺はソファで笑い転げた。「・・・うぅ」と立ち上がった翔太はめげずに詩織を後ろから羽交い絞めにして、胸を揉みしだき始めた。
詩織が、『ちょっとこら!馬鹿!やめっ、なさい!』と抵抗をする。いつもなら、俺はこの光景を遠くから盗み見てちんこを勃起しているだけだったが、この時はたまには良いところ見せてないと、と重い腰を上げて翔太を撃退しに行った。「おい止めろ!俺の嫁だぞ」と少し酔っていたこともあって、勢いで寒い小芝居を始める。
俺が殴る振りをすると、翔太は「うわぁっ」と大袈裟(おおげさ)に倒れこむ。詩織は、そんな俺らを『馬鹿なやつらめ』と、つぶやき溜息をついている。
それでも俺は「愛してるよ~詩織」と、芝居仕立てな陳腐な台詞で詩織をぎゅっと抱きしめる。詩織が、『はいはい。あたしもあたしもよ。』と、苦笑い浮かべながら背中をぽんぽん叩く。その流れで俺は詩織の手を引いて寝室へ移動をする。
詩織もそういう流れだと察してくれて、特に何も言わずついてきてくれた。途中で倒れたままの翔太が、どさくさに詩織の太股を撫でる。すると詩織が『こら。ハウス!』と、その手を蹴って、翔太を犬扱いする。翔太は「ごゆっくり~」と、倒れたまま手を振る。詩織が、『もう帰んなよ~』って、笑う。
俺たちは寝室へ入ると全力でイチャイチャしだす。詩織の口調はブリッコそのものになる。1オクターブは上がって、“にゃんにゃん”と言い出す。詩織から腰を振るセックスがはじまる。普段だとやはりここまでは盛り上がらない。(やはり翔太は良い〖スパイス〗なのだ。)
俺はいつも通りプレイ中はなぜか興奮しすぎて早漏気味になる。突然「やばいいきそう」と言った俺に合わせて、『あ、うん。あたしも』と言い、明らかに演技とわかるイった振りをしてくれる詩織が愛おしかった。(と同時に翔太と比べて不甲斐なさも実感をする。)
前回と同じく、俺が服を着て部屋を出て行こうとすると、詩織はそれを妨害してくる。『やだ~、一緒に居てくんなきゃやだ~』と、まるで幼児のように駄々をこねる詩織が超可愛い。(このとき詩織は今夜はもっと俺と愛し合いたいとおもっていたらしい。)
閑話休題(それはさておき)、先週、隣の部屋(普段は物置室になっている。)に俺が密かに覗き穴を作った。理由は、詩織が偶然にも俺にセックスシーンを見られたことにある。それで、『今後は絶対に見られたくないし、見せない!』と詩織に宣言されてしまった。ならばと、こっそりと製作した穴は思ったより大きく直径1.5㎝はあると思う。目を密着させると案外に寝室の中がよく見えた。(もちろん寝室の方は巧妙にカムフラージュを施した。)
翔太には家に連れて帰るまでに、『覗き穴』の説明をし、承諾してもらうことにしていた。はじめは嫌がるかと思っていたら、「ほら、この前おまえにみられたじゃん。なんかわからないけどゾクっとしたんだ。」それで「セックスしているところを人に見られるって超ハズイけど、快感にもなるな。」加えて「けど、おまえに見せてやるけど過激なシーンになっても怒るなよ。」俺は「仕方ないと覚悟しているが、度は超すなよ。」と釘をさしておく。
「なあ拓海!おれもお願いというか、提案があるんだけど、いいかな。」、「なんだよ?あらたまって」
「〖生(なま)〗はダメか?」、「それはダメ」、「そうか。え~と次は」、「まだ、あんのかよ?」と呆れる。「詩織ちゃんの裸を写メしてもいい?」、「バ~カ!ダメに決まってるだろうが!」即断で拒否。「なんだよ!!ケチ!」とぶつぶつ言っていた。
「ほんとにおまえはエロいな!」と俺が窘(たしな)める。「よく言うよな。こんなことしてるくせに。今日はもう帰る。」と大層にご立腹。それで俺は「まあまあ機嫌直せよ。次があるなら言ってみろよ。」と話を続ける。翔太は嬉しそうに「詩織ちゃんと外でデートして帰りにおれの家でセックスというのは嫌か?」この提案に“うっ”と詰まる。
頭の半分では〖何言ってんだバカヤロー』なのだが・・・。もう半分が、その変則な【寝取らせ】に〖すげぇ~超興奮する!』で、時間にすれば1秒の何分の1で悪魔が天使をねじ伏せる。俺は「次回なら。・・・でも詩織が拒否したら中止だからな。」、「おれは説得する自信あるぜ。」
歪んだ性癖を満たすために、裏でこのような取り引きしていることも知らない詩織に対して、 俺は罪悪感に苛(さいな)まれながらも、振り切るように退室して隣の部屋へ即移動する。覗き穴を覗きながら翔太にメールを送る。俺はこの瞬間を楽しいと感じた。それは遠足の準備をしている前の日の晩を思い出す。
不思議なことに詩織は黙々とまた服を着直していた。薄手のセーターを着ると、さっきまでのハイテンションが嘘みたいに、心の底から億劫そうに、『・・・は~あ』と溜息をついた。俺は流石にもう嫌なのかな、とさらに罪悪感が胸を鷲掴(わしづか)みにする。
しかし、翔太が部屋に入ってくると、詩織が抑えきれないといった様子で、にやぁ、と笑う。
(詩織は心のうちに色々矛盾を抱えているみたいだ。)
「おっす~久しぶりの愛の寝室」とハイテンション(覗いている俺をかなり意識していた。)の翔太に対して、詩織が『はい~はい~』と一見だるそうな感じで答えていた。「拓海とはどうだった?ラブラブだったか?」、「君が居なかったらもっと良かったんだけどね。」
翔太は「まぁまぁ。つうかアレだな。やっぱいつまで経っても緊張するね」笑いながらそう言うと、詩織の隣に座るようにベッドに腰を掛けた。『君とは緊張なんかしないよ。』と反論する詩織の顎を掴んで翔太が不意打ちで素早く、キスをする。一瞬だったけど、確かにキスをしていた。詩織は『ちょっとモー最悪!』、『キスはやだって言ってるじゃん!』と怒り声。慌てて翔太との距離を取る。
「いいじゃんちょっとくらい」と翔太は少しマジな口調でそう言うと、そのまま詩織を押し倒した。
覗き穴から見ている限り詩織は抵抗してないっぽかったけど、時折『んー、んー』と言いながら首を横に振っていたからやっぱりキスは拒絶していたみたい。(覗き穴の予想以上の臨場感と音や声も聞こえるので凄く興奮する。)
詩織はショーツの横から指を入れられ、手マンで性器を愛撫されながらも、キスと上着の脱衣は拒否し続けている。翔太が「詩織の胸が見たいな~」と迫る。
『んっ、あっ・・・・・・な、どうしてぇ?』と、詩織はすでに甘い声になっている。
「なんでって・詩織のおっぱい・・エロいから!」
『エロくない・・よ・・・・あっ、あっ、そこっ・・・あっあっ』
「そろそろ挿入れる?」
詩織がはぁはぁ言いながら、枕を手繰り寄せて顔に押し当てる。翔太は「挿れるぞ」と自分で用意してきたコンドームを着けて、無視を続ける詩織に、澱(よど)みない動作で、正常位になり挿入する。ゆっくりと、でも一気に奥まで入ったみたいだ。詩織は足をバタバタさせる。
『う・・・ああぁ・・・・・・やだもう・・・・・・カタい・・』
と楽しそうな、そして甘く切ない声を枕の下から漏らした。
15-①
『妻の貸し出し』パート3
パート3
お互いの意思が固まったので、次は具体的なことを進めなければならない。美玖(みく)はどうすれば良いのか判らないから、『要(かなめ)君が決めてくれれば良いよ。』って言ったけど、僕は、「本当に楽しんで欲しい。」「極端な例えだが、男が風俗で遊ぶとかそういう気持ちでいいから。」、『私はもっと清純な人がいいですけど。』と、冗談で返す。そういうこともあり、二人は本気で“デート相手”を探す事にした。
やはり、インターネットでそういう相手を探す(出会い系・相手募集の掲示板など)ことにしたが、結局のところ知らない人は怖いねっていう話になってしまった。
そんな会話をしていたら、美玖がぽろっと、『職場の主任(名前は高橋)から、実は良く食事とか誘われている。』『でも全部断っているよ。だって上司だからね。』と告白してきた。「美玖が結婚しているのは知ってるよね?」、『もちろんよ。私は結婚指輪もしてるもん。』
「歳はいくつくらい?」、『そうね?高橋主任は要君と同じくらいかな?』、「背格好は?」、『身長は高いし、スポーツマンタイプ。体育会系かな?』、「美玖はどう思ってるの?」、『え~?何それ?何とも思ってませんよ。』、「仕事はできるの?」、『そうね。かなりできる方かな。私も時々サポートしてもらってるの。』と、笑顔で答える。
僕はそのとき、〖美玖は、その主任が嫌いじゃないんだ。むしろ好意をもってそうだ。〗〖それに上司なら部下の美玖を奪ったりしないのでは。純粋に遊びとしてセックスしてくれるんじゃないか?〗なんだか“どす黒い”考えが頭をかすめた。
ならばと思い切って、「その人とセックスしてみたいとか思う?」って、尋ねたら最初は、『絶対に思わない。』『ええっ?ない、ないよ。』って否定していたけど、「デートならいい?」と訊ねたら、『デートは会社の上司だし嫌だな。』とか言っていたけど、正直美玖も、知っている人の方がインターネットの出会い系よりは良いと思ったようだ。(もちろんこの時点では高橋さんはセックスの対象ではなかっただろう。)
何回もしつこく聞いた結果、僕が「第一段階の“デートの練習”のつもりでならどう?」、『もし次に誘われたら、食事や飲み会程度なら有りかも。』と軟化してくる。正直その答えに、現実に1歩近づいた気がして、凄く心はつらくなったのだけど、美玖がちょっとでも良いなって思う男な訳だから、「じゃぁ食事に行っといでよ。」と口説いてみる。
すると、『要君は平気?私が男の人と二人きりだよ?』、「そりゃ本音は嫌だけど、嫉妬もするだろうけど、美玖にもっと楽しんでもらいたいんだ。」、『要君といて十分楽しいよ。不満なんてないから。』
「美玖には、この2年凄い苦労を掛けてきた。本当にありがとう。だから、今も仕事に家事にそれに僕の世話で働き詰めなんだし、遊びにもろくに行けない。おしゃれもさしてあげられない。セックスで満足もしてもらっていない。ごめんな。苦しいんだよ。情けないんだよ。」胸の内を吐露しているうちに涙が溢れてきた。
美玖も泣きながら、『苦労じゃないよ。夫婦だもの。二人で一緒に頑張って行けばいいじゃない。』、それでも僕が「美玖は妻として完璧だよ。こんな僕を支えてくれてありがとう。でもね女としてはどうだろうか?輝いて、もっと輝いてほしいんだ。」、『わかったわ。あなたの気持ちが。でも絶対私からはそんな事(食事)を持ちかけられないよ。』
「そうだね。職場のことだから、自然の流れでいいんじゃない。」、美玖は僕を下から覗き込み、『要君。これは“練習”だよ。変に期待しないでね。私は今でも十分幸せなんだからね。』次に美玖が高橋さんに食事に誘われたら、断らないOKして付き合うっていう事を決めた。
そして、実際に美玖が高橋さんから誘われたのが今年のGW前です。あれから1カ月位経っていた。GWに入る直前の火曜日(4/28)に、高橋さんから『金曜日(5/1)に飲みませんか?』と誘われたことを美玖が告げてきた。
お互いの意思が固まったので、次は具体的なことを進めなければならない。美玖(みく)はどうすれば良いのか判らないから、『要(かなめ)君が決めてくれれば良いよ。』って言ったけど、僕は、「本当に楽しんで欲しい。」「極端な例えだが、男が風俗で遊ぶとかそういう気持ちでいいから。」、『私はもっと清純な人がいいですけど。』と、冗談で返す。そういうこともあり、二人は本気で“デート相手”を探す事にした。
やはり、インターネットでそういう相手を探す(出会い系・相手募集の掲示板など)ことにしたが、結局のところ知らない人は怖いねっていう話になってしまった。
そんな会話をしていたら、美玖がぽろっと、『職場の主任(名前は高橋)から、実は良く食事とか誘われている。』『でも全部断っているよ。だって上司だからね。』と告白してきた。「美玖が結婚しているのは知ってるよね?」、『もちろんよ。私は結婚指輪もしてるもん。』
「歳はいくつくらい?」、『そうね?高橋主任は要君と同じくらいかな?』、「背格好は?」、『身長は高いし、スポーツマンタイプ。体育会系かな?』、「美玖はどう思ってるの?」、『え~?何それ?何とも思ってませんよ。』、「仕事はできるの?」、『そうね。かなりできる方かな。私も時々サポートしてもらってるの。』と、笑顔で答える。
僕はそのとき、〖美玖は、その主任が嫌いじゃないんだ。むしろ好意をもってそうだ。〗〖それに上司なら部下の美玖を奪ったりしないのでは。純粋に遊びとしてセックスしてくれるんじゃないか?〗なんだか“どす黒い”考えが頭をかすめた。
ならばと思い切って、「その人とセックスしてみたいとか思う?」って、尋ねたら最初は、『絶対に思わない。』『ええっ?ない、ないよ。』って否定していたけど、「デートならいい?」と訊ねたら、『デートは会社の上司だし嫌だな。』とか言っていたけど、正直美玖も、知っている人の方がインターネットの出会い系よりは良いと思ったようだ。(もちろんこの時点では高橋さんはセックスの対象ではなかっただろう。)
何回もしつこく聞いた結果、僕が「第一段階の“デートの練習”のつもりでならどう?」、『もし次に誘われたら、食事や飲み会程度なら有りかも。』と軟化してくる。正直その答えに、現実に1歩近づいた気がして、凄く心はつらくなったのだけど、美玖がちょっとでも良いなって思う男な訳だから、「じゃぁ食事に行っといでよ。」と口説いてみる。
すると、『要君は平気?私が男の人と二人きりだよ?』、「そりゃ本音は嫌だけど、嫉妬もするだろうけど、美玖にもっと楽しんでもらいたいんだ。」、『要君といて十分楽しいよ。不満なんてないから。』
「美玖には、この2年凄い苦労を掛けてきた。本当にありがとう。だから、今も仕事に家事にそれに僕の世話で働き詰めなんだし、遊びにもろくに行けない。おしゃれもさしてあげられない。セックスで満足もしてもらっていない。ごめんな。苦しいんだよ。情けないんだよ。」胸の内を吐露しているうちに涙が溢れてきた。
美玖も泣きながら、『苦労じゃないよ。夫婦だもの。二人で一緒に頑張って行けばいいじゃない。』、それでも僕が「美玖は妻として完璧だよ。こんな僕を支えてくれてありがとう。でもね女としてはどうだろうか?輝いて、もっと輝いてほしいんだ。」、『わかったわ。あなたの気持ちが。でも絶対私からはそんな事(食事)を持ちかけられないよ。』
「そうだね。職場のことだから、自然の流れでいいんじゃない。」、美玖は僕を下から覗き込み、『要君。これは“練習”だよ。変に期待しないでね。私は今でも十分幸せなんだからね。』次に美玖が高橋さんに食事に誘われたら、断らないOKして付き合うっていう事を決めた。
そして、実際に美玖が高橋さんから誘われたのが今年のGW前です。あれから1カ月位経っていた。GWに入る直前の火曜日(4/28)に、高橋さんから『金曜日(5/1)に飲みませんか?』と誘われたことを美玖が告げてきた。
『妻の貸し出し』パート2
パート2
入院中とかリハビリ中とか、それから良くなっても、そういう精神状態の時って疑心暗鬼にもなるし、妻の美玖が浮気してないか?とか、凄く猜疑心の塊みたいになって苦しむようになった。
ハッキリ言って、まともに考えれば美玖が浮気なんてする訳は無いのだけど、(気持だけじゃなく、時間的に考えても浮気は無理な生活)少し帰りが遅くなった時とかそう言う時に頭の中で自分の劣等感と合わさって凄くどす黒い気持になるようになっていた。
そんな気持が1年も続いて、なんとか表面上は美玖に気取らせないようにはしていたのだけど、あまりにも疑いすぎて寧ろ浮気してくれた方が、気は楽だと思うくらいに悩んだ。
そういう状態が発病以降、最近まで本当にずっと続いていた。正直精神的にはもう壊れていたと思う。表には出さないようにしていたけれど。でも半年位前かな。からだの調子が本当に良くなくて、その時つい“ぽろっ”と美玖に、「浮気しても良いよ。」って言ってしまった。
そうしたら、『そんな事を考えた事も無いし、絶対しない。』と云ってくれた。涙が出るくらい嬉しかったけど、正直に言って“それでも僕のこの気持は解消されないだろうな。”と思った。それで案の定、次の日にはもう鬱みたいな状態になる。
リハビリ中は、一種のEDになったが、頭の中は淫らな妄想で一杯だった。その頃、美玖がいないときに、インターネットを見ていた。その中で〖妻の貸し出し〗というワードが琴線(きんせん)に触(ふ)れたことを思い出した。
僕が病気以降ずっと不安に思っていて、怖くて、怖くてしょうがなかったのが、美玖に捨てられたらどうしようって事だった。発病以降、ずっと一緒にいてくれて、懸命な看病をしてくれた妻を、失ったらどうしよう?って、本気で考えるようになった。
その上セックスが上手くいかずに、美玖を満足させられないとすれば最悪だった。だから、寧ろ僕の把握できる範囲内で、僕が判断して浮気してもらった方が良いのかもしれない。それなら僕の見てないところで、美玖が離れていくかもしれないっていう恐さは感じないですむかもと思った。
あとこれも本当の話しなのだけど、美玖に劣等感も感じていた。多分、“セックスに満足して無いだろうな。”“男として夫としてどうなのだろ?”っていうことをずっと考えていた。
それで、何回も何回も考えて、1カ月以上ずっと考えて、美玖へついに全部告白した。発病以降自分がどう考えているかとか、何を怖れているのかとか、それがどうしても払拭できない事とか。決して美玖を嫌いになったわけじゃないって事も、寧ろこの事で離れていかれたらその方が怖いって事も全部伝えた。
僕が「正直に言ってセックスには満足して無いだろ?」と、言ったら、美玖は『確かに満足はしてないかもしれない。でもそんなのは関係ないし僕の事が好き。』って言ってくれる。
「でも、それじゃ僕は心苦しい。」、「寧ろ僕の事を考えないでセックスをして欲しい。その上で気持は僕の方を向いていて欲しい。凄く我侭な話かもしれないけれど僕を助けて欲しい。」と、懸命に説得をした。
しかし、最初のほうは美玖も、『馬鹿なこと考えないで』『セックスだけが夫婦じゃないはずよ。』と、言っていたけど真剣に話したら、僕の言いたかった、〖美玖にはセックスを満足して欲しい。〗但し、〖気持は僕の方を向いていて欲しい。〗っていうのを少し理解してくれるようになってきた。
「君が責められる“浮気”じゃない。寧ろ楽しんでくれれば僕の気持も満足するから。」と、付け加えた。
それでも美玖は1週間考えて、結論を出した。『やっぱりセックスするのは嫌だし怖いわ。』
『でも、それだと要君が満足しないから、“デート” なら一度だけやってみてもいいかな。』
但し、『いくら僕の云う事でも、やっぱり嫌な人だったらもう2度としない。』『その代わりに、要君(僕)が疑心暗鬼にならないくらい一緒にいるからね。』と、答えを出してくれた。
「ちょっと中途半端な結論(笑)だけど、美玖に楽しんで欲しいだけだから。それでいいよ。」
この日を境にして、久しぶりに新婚時代の感覚が蘇り、セックスはしないが、一緒にお風呂に入ったり、ベッドでも裸でいちゃついた。
入院中とかリハビリ中とか、それから良くなっても、そういう精神状態の時って疑心暗鬼にもなるし、妻の美玖が浮気してないか?とか、凄く猜疑心の塊みたいになって苦しむようになった。
ハッキリ言って、まともに考えれば美玖が浮気なんてする訳は無いのだけど、(気持だけじゃなく、時間的に考えても浮気は無理な生活)少し帰りが遅くなった時とかそう言う時に頭の中で自分の劣等感と合わさって凄くどす黒い気持になるようになっていた。
そんな気持が1年も続いて、なんとか表面上は美玖に気取らせないようにはしていたのだけど、あまりにも疑いすぎて寧ろ浮気してくれた方が、気は楽だと思うくらいに悩んだ。
そういう状態が発病以降、最近まで本当にずっと続いていた。正直精神的にはもう壊れていたと思う。表には出さないようにしていたけれど。でも半年位前かな。からだの調子が本当に良くなくて、その時つい“ぽろっ”と美玖に、「浮気しても良いよ。」って言ってしまった。
そうしたら、『そんな事を考えた事も無いし、絶対しない。』と云ってくれた。涙が出るくらい嬉しかったけど、正直に言って“それでも僕のこの気持は解消されないだろうな。”と思った。それで案の定、次の日にはもう鬱みたいな状態になる。
リハビリ中は、一種のEDになったが、頭の中は淫らな妄想で一杯だった。その頃、美玖がいないときに、インターネットを見ていた。その中で〖妻の貸し出し〗というワードが琴線(きんせん)に触(ふ)れたことを思い出した。
僕が病気以降ずっと不安に思っていて、怖くて、怖くてしょうがなかったのが、美玖に捨てられたらどうしようって事だった。発病以降、ずっと一緒にいてくれて、懸命な看病をしてくれた妻を、失ったらどうしよう?って、本気で考えるようになった。
その上セックスが上手くいかずに、美玖を満足させられないとすれば最悪だった。だから、寧ろ僕の把握できる範囲内で、僕が判断して浮気してもらった方が良いのかもしれない。それなら僕の見てないところで、美玖が離れていくかもしれないっていう恐さは感じないですむかもと思った。
あとこれも本当の話しなのだけど、美玖に劣等感も感じていた。多分、“セックスに満足して無いだろうな。”“男として夫としてどうなのだろ?”っていうことをずっと考えていた。
それで、何回も何回も考えて、1カ月以上ずっと考えて、美玖へついに全部告白した。発病以降自分がどう考えているかとか、何を怖れているのかとか、それがどうしても払拭できない事とか。決して美玖を嫌いになったわけじゃないって事も、寧ろこの事で離れていかれたらその方が怖いって事も全部伝えた。
僕が「正直に言ってセックスには満足して無いだろ?」と、言ったら、美玖は『確かに満足はしてないかもしれない。でもそんなのは関係ないし僕の事が好き。』って言ってくれる。
「でも、それじゃ僕は心苦しい。」、「寧ろ僕の事を考えないでセックスをして欲しい。その上で気持は僕の方を向いていて欲しい。凄く我侭な話かもしれないけれど僕を助けて欲しい。」と、懸命に説得をした。
しかし、最初のほうは美玖も、『馬鹿なこと考えないで』『セックスだけが夫婦じゃないはずよ。』と、言っていたけど真剣に話したら、僕の言いたかった、〖美玖にはセックスを満足して欲しい。〗但し、〖気持は僕の方を向いていて欲しい。〗っていうのを少し理解してくれるようになってきた。
「君が責められる“浮気”じゃない。寧ろ楽しんでくれれば僕の気持も満足するから。」と、付け加えた。
それでも美玖は1週間考えて、結論を出した。『やっぱりセックスするのは嫌だし怖いわ。』
『でも、それだと要君が満足しないから、“デート” なら一度だけやってみてもいいかな。』
但し、『いくら僕の云う事でも、やっぱり嫌な人だったらもう2度としない。』『その代わりに、要君(僕)が疑心暗鬼にならないくらい一緒にいるからね。』と、答えを出してくれた。
「ちょっと中途半端な結論(笑)だけど、美玖に楽しんで欲しいだけだから。それでいいよ。」
この日を境にして、久しぶりに新婚時代の感覚が蘇り、セックスはしないが、一緒にお風呂に入ったり、ベッドでも裸でいちゃついた。
短A『妻の貸し出し』パート1
短A『妻の貸し出し』パート1
(原題:妻を貸し出し 投稿者:不明 投稿日:2009/05/23)
パート1
美玖は子供の頃からのほぼ幼馴染みたいな付き合いの子で、僕(伊藤要:いとう・かなめ:29歳)より2歳年下です。僕が26歳の時に結婚をしました。その後、僕が27歳の時に病気を患(わずら)ってしまった。病名はクモ膜下出血でした。
元々体が弱かったのだけれど、仕事とストレスによる不規則な生活が大きな要因だった。
現場復帰までに約1年掛かった。クモ膜下出血は極めて危険な病気で、発症した直後に三分の一の方が命を落とす。さらに、一命をとりとめたとしても、再出血や脳血管攣縮などの合併症が発病し、そのまま帰らぬ人になってしまう方も多いのです。
さらに、合併症を乗り越えたとしても、後遺症が残って社会復帰が難しいとされる。しかし、俺の場合、病気の方は入院検査と自宅療養(リハビリ)を経た後、まあ仕事は出来る用になって職場にも復帰ができました。幸い目立った後遺症も残らず、普通の社会生活は送れるようになりました。
但し、正直言って身体は、発症以後、体力が戻らず、軽い運動障害もあります。すぐに疲れ、体調崩すので絶対に無理できない状態。結局は前職の営業部には戻れなかった。
夫婦仲はずっと良い。美玖は俺が病気になってからも本当に親身に世話をしてくれました。
幼馴染なだけに、友達っぽいさばさばした付き合いみたいな所もあったのだけど、1年のリハビリ中にも励まして、時には叱咤(もちろん愛情を込めてだが)して、本当に泣ける位に看病と世話をしてくれた。
会社からは半年間は給与(60%)が出たが、以後は無給となった。治療費もリハビリ費用もあり切詰めた家計状態だったから、美玖は看病に専念したかったが仕事を辞められなかった。
妻(伊藤美玖:いとう・みく:27歳)は大手のSIer(システムインテグレーター)にプログラマーとして働いている。俺を支えながら頑張ってくれた。家事も看病も仕事に、愛する俺のために尽くしてくれた。
それなのに病気以降は正直夫婦生活の方があんまり出来なくなってしまった。気持はあるのだけど、勃起がうまくいかない。セックスはもともとそんなに強くないってのもあるけど、病気の影響が大きかった。
週に2回位だったのだけど、発病以降の半年は全然できなかった、半年が過ぎて2週間に1回程度になる。正直美玖は美人だし、俺も気持ち的にはあるのだけど、どうしても夜まで体力が持たない。美玖の帰宅が午後8時近くで、それから夕食になる。俺は、会社からの配慮で定時の帰社。それで、夜も10時頃になるとどうしても起きていられなくなってしまう。
土曜日・日曜日の休みで体力を温存して、日曜日ゆっくり1回のセックスが正直今の俺の体力だと限界だった。それでも毎週は無理だし、隔週の1回ですら美玖を満足させるってのとは程遠いような状態だった。
美玖は『Hなんてどうでも良いよ。早く体治そうね。』って、優しく言ってくれるのだけど言われる度に、逆に俺の中で焦りがでてしまう。なんだか悪循環に陥ってしまうようになった。
発病して2年後(現在)には1カ月に1回となっています。仕事量が増えると、疲労が蓄積して、だんだん上手くいかなくなって、月の1回もうまくいかなくなっていた。セックスレスっぽい状態が続いています。でも俺がやりたくない訳じゃない。心ではいろんな妄想もするが、上手くいかないって言う状態。
お互いの仲は今までと変わらずというか、寧ろ以前よりも良くなっているのだけれ、どそれだけに、このことは正直ずっと凄く心に重しが乗っかっていました。 パート2に続く
(原題:妻を貸し出し 投稿者:不明 投稿日:2009/05/23)
パート1
美玖は子供の頃からのほぼ幼馴染みたいな付き合いの子で、僕(伊藤要:いとう・かなめ:29歳)より2歳年下です。僕が26歳の時に結婚をしました。その後、僕が27歳の時に病気を患(わずら)ってしまった。病名はクモ膜下出血でした。
元々体が弱かったのだけれど、仕事とストレスによる不規則な生活が大きな要因だった。
現場復帰までに約1年掛かった。クモ膜下出血は極めて危険な病気で、発症した直後に三分の一の方が命を落とす。さらに、一命をとりとめたとしても、再出血や脳血管攣縮などの合併症が発病し、そのまま帰らぬ人になってしまう方も多いのです。
さらに、合併症を乗り越えたとしても、後遺症が残って社会復帰が難しいとされる。しかし、俺の場合、病気の方は入院検査と自宅療養(リハビリ)を経た後、まあ仕事は出来る用になって職場にも復帰ができました。幸い目立った後遺症も残らず、普通の社会生活は送れるようになりました。
但し、正直言って身体は、発症以後、体力が戻らず、軽い運動障害もあります。すぐに疲れ、体調崩すので絶対に無理できない状態。結局は前職の営業部には戻れなかった。
夫婦仲はずっと良い。美玖は俺が病気になってからも本当に親身に世話をしてくれました。
幼馴染なだけに、友達っぽいさばさばした付き合いみたいな所もあったのだけど、1年のリハビリ中にも励まして、時には叱咤(もちろん愛情を込めてだが)して、本当に泣ける位に看病と世話をしてくれた。
会社からは半年間は給与(60%)が出たが、以後は無給となった。治療費もリハビリ費用もあり切詰めた家計状態だったから、美玖は看病に専念したかったが仕事を辞められなかった。
妻(伊藤美玖:いとう・みく:27歳)は大手のSIer(システムインテグレーター)にプログラマーとして働いている。俺を支えながら頑張ってくれた。家事も看病も仕事に、愛する俺のために尽くしてくれた。
それなのに病気以降は正直夫婦生活の方があんまり出来なくなってしまった。気持はあるのだけど、勃起がうまくいかない。セックスはもともとそんなに強くないってのもあるけど、病気の影響が大きかった。
週に2回位だったのだけど、発病以降の半年は全然できなかった、半年が過ぎて2週間に1回程度になる。正直美玖は美人だし、俺も気持ち的にはあるのだけど、どうしても夜まで体力が持たない。美玖の帰宅が午後8時近くで、それから夕食になる。俺は、会社からの配慮で定時の帰社。それで、夜も10時頃になるとどうしても起きていられなくなってしまう。
土曜日・日曜日の休みで体力を温存して、日曜日ゆっくり1回のセックスが正直今の俺の体力だと限界だった。それでも毎週は無理だし、隔週の1回ですら美玖を満足させるってのとは程遠いような状態だった。
美玖は『Hなんてどうでも良いよ。早く体治そうね。』って、優しく言ってくれるのだけど言われる度に、逆に俺の中で焦りがでてしまう。なんだか悪循環に陥ってしまうようになった。
発病して2年後(現在)には1カ月に1回となっています。仕事量が増えると、疲労が蓄積して、だんだん上手くいかなくなって、月の1回もうまくいかなくなっていた。セックスレスっぽい状態が続いています。でも俺がやりたくない訳じゃない。心ではいろんな妄想もするが、上手くいかないって言う状態。
お互いの仲は今までと変わらずというか、寧ろ以前よりも良くなっているのだけれ、どそれだけに、このことは正直ずっと凄く心に重しが乗っかっていました。 パート2に続く
壊れかけた二人 第14章
≪第14章≫
続いて詩織の本音を知ることが出来た話です。ここからはエロい話は無いです。途中まで二人のセックスを見た後、流石に少し凹んで不安な気持ちが募っていた自分は、ルール違反とわかりつつも、詩織のスマートフォンやPCを覗いてしまいました。
別に翔太との浮気や密会を疑ったわけじゃない。ただ詩織の本音を探りたいと思ってしまったのです。詩織なりの気遣いなのでしょうが、詩織は俺に対しては、『翔太の方が気持ち良い』ということを、はっきりと明言しません。あくまで「そうかもしれなけど・・・でも~」と俺を慮(おもんばか)った言葉を掛けてくれます。
それはそれで勿論有り難いし、愛情があるからこそなのでしょうが、詩織自身が翔太とのプレイについて、本当のところ、どう思っているのかを知りたかったのです。
スマートフォン電話もPCも、どちらもロックやパスワードをかけておらず俺に対して隠すという意識は詩織にはありません。スマートフォンはいつも適当にその辺に転がっている。PCも「ちょっと貸して」といえば、二つ返事でOKをしてくれます。
スマートフォンの電話帳や履歴とメールの履歴を詩織が入浴中に見てしまいました。結果として何も無かったのです。翔太の電話番号も無かったし、そもそも男の番号が皆無と言って良いほど少なかったのです。あっても身内くらいしかない。吃驚(びっくり)したのは待受画像が、俺の写真だったことだ。
あと不可解に思ったのは、着信拒否に登録している番号が妙に多かったことだ。そのなかの一つに見覚えのある番号が有った。それは清水先輩の番号だったから、もしかしたらその番号群は、元彼だったり、しつこく誘ってきた男だったのかもしれません。そして、メールや着信記録にも、何の問題もありませんでした。
それでPCの方なのですが、これはこの間、詩織が実家に帰っていた時に見てしまいました。日記と
かつけてないかと思ったのですが、そういうのは無くて、 ただメールを開くと、送信先や受信元が≪桜≫という方ばかりで、適当にその人からのメールを開いてみると
≪大変ですね。頑張ってください。また感想聞かせてくださいね。≫みたいな文で、明らかにDM(ダイレクトメール)とかじゃなくて、知人とのやり取りみたいな感じだったので、そもそもPCでメールなんてする必要あるのか?と訝(いぶか)しげに思いました。
その返信の元になった、詩織が《桜さん》という人に送ったメールを見たら、≪今日またSとします。しかも遂に夫に見られちゃうかも。やだなぁ~≫といった文章です。明らかに、プレイに関して、他人とメールで話し合っている内容でした。
俺はそれを見た瞬間、鼓動が速まりました。履歴を遡っていくと、どうも桜さんは詩織と似たような境遇の人妻さんで、お互いにメールで相談しあっているようだったのです。
ただ実際の知人ではないようで、最初の桜さんからのメールは、≪拓海ラブさんですか?先ほどの掲示板での件の者です。メールは届いているでしょうか?≫そのメールはなかなか同じ性癖を持つ者としては興味深いものでした。
≪私の夫は、『ネトラセ』『鬱勃起』みたいです。このような性癖があると,夫自身に聞かされました。私自身初めて耳にする言葉で、ネットで調べてみたのですが、
それは『愛する妻(恋人)を,他人に抱かれたりすることに性的興奮を覚える。大切な人を奪われたら鬱になるのは当たり前です。 しかし鬱状態に陥っているのになぜか性的興奮が止まらない。 この現象の説明には"疲れマラ"みたく種の保存の危機に際する性欲向上が説得力あります。ただこれでは説明つかないNTRパターンもあるし、科学的にメカニズムが解明されている訳ではないので未だ謎が多い部分です。』だそうです。
最初は驚きましたが、そのようなものは自分自身でどうしようもないのだろうなと思いました。
夫のことを理解したいのですが、私は浮気する気もありませんし、一体どうしたものやら・・・と悩んでいます。
夫曰く、『浮気はいいけど,本気にはならないで』だそうです。性的欲求なのですよね?。夫にそのような欲望を我慢してもらう方がいいのでしょうか?それとも、私じゃ合わないってことになりますか?浮気しないなら、しないで嬉しいとも言っていますが、その内飽きそうな気がして不安です。嫉妬心で、燃え上がる気持ちは私にもわかりますが。≫
といった感じで、どうもどこかのサイトで知り合ったのかどうなのか、その辺の経緯は、他のメールのやり取りを見ても全くわかりませんでした。とにかくそのメールのやり取りが始まったのは、俺が詩織に対して、スワップやそういうプレイに興味があることを打ち明けた一カ月後くらいから続いていてもう半年以上も続いていた。
最初のメールで桜さんと詩織は簡単に自己紹介をしていました。ただ教えあっているのは自分の置かれている状況だけで、本名などの情報は今でも一切教え合っていないみたいです。但し、詩織のHN(ハンドルネーム)は“たっくんラブ”でした。どんな場所でそのHNを使っていたのかは知りませんが、正直自分の詩織ながら痛いと思いつつもまぁ嬉しくもありました。
桜さんは32歳の専業主婦で旦那さんも同い年。旦那さんにスワップを持ちかけられて、困っている。そして当時の詩織も似たような状況で、詩織も桜さんも、お互いの気持ちを話し合っているようでした
≪「こんなの、友人にも相談できないので助かります(笑)」≫
≪『こっちも同じです(笑)』≫
という二人のやり取り(以降『』が詩織です)
≪「詩織さん(勿論本当はHNを使ってますが、以後詩織で統一します)のお相手はどんな方なんですか?」≫
≪『昔の同僚で、夫とは共通の知人です。夫とは仲が良いです』≫
≪「安心はできますけど、知り合いは諸刃の剣ですよね。」≫
≪『そうですね。ただ正直、同僚時代の私は彼があまり好きではなかったので、やはり微妙な気分です。明確に嫌いというほどでもないのですが、少なくとも好感は持てない感じの男性です。いかにも女性に
対して軽薄そうな人です。夫の友人なので、一応それなりに対応していますが。』≫
(この事実には、正直に言えばかなりビックリした。そんな臆面を今まで見せたことが無かったからだ)
≪『でも、そっちの方が良いのかもしれないと思うこともあります。肉体だけの関係で、万が一にも夫以外の男性に情を移すなんて、考えたくもありませんから』≫と詩織のメールは続いていた。
この辺のやり取りは、翔太との初プレイがまだの頃だった。
そしてその時期のメールのやり取りはまだまだあって、特に詩織と桜さんが共通して、話を盛り上げていたのが、
≪「本当に自分は夫に愛されているのだろうか?」≫という疑問と
≪「倦怠期であることは間違いないので、刺激が欲しくないと言えば嘘になる。」≫
という葛藤でした。
まず、前者からですが、桜さんとのメールのやり取りで、
≪『最悪な事をしてしまいました。夫のスマートフォンを勝手に覗いてしまいました。言い訳にもなりませんが、今度プレイが始まりそうで不安だったのです。幸い浮気の匂いなどはありませんでしたし、それどころか、ちゃんと愛されているんだな、と再確認できて嬉しかったのですが、罪悪感で胸が押しつぶされそうです。』≫とあった。
詩織がそういうことをしていたのを全く知らなかったけど、今まさに自分が同じことをしていたので、怒る気にはなれなかった。愛情を再確認した云々は、以前、俺が友人に『うちの詩織自慢』みたいな、お惚気メールを送ったことがありました。多分そのメールを見られたのだと思います。
とにかく詩織と桜さんは、スワップで興奮する男の性、みたいなものを感情では複雑な気持ちを持ちながら、理屈のうえでは理解していったようです。
そして後者ですが、今でこそ週3回は確実な夜の生活ですが当時は月に数度でした。桜さんの方も似た感じだったらしく、≪「浮気してみたいとか思ったことあります?」≫と詩織に質問を投げかけていた。≪『それは無いです。ただ、なんて言ったら良いかわからないんですけど、寂しいなって思うことはあります。もう夫婦で恋愛とかしないのかなって。今でも夫は大好きですけど、たまにはドキドキしたいなって思ってしまいます。ただやっぱり、浮気ということは絶対したくないですね。』≫
そして迎えた翔太との初プレイ後のメールを見てみる。≪『ついに昨晩Sとセックスをしちゃいました。やばいです。まだドキドキが止まりません。』≫ちなみにメールの送信、受信時間は昼間ばかりだったから、誇張半分に聞いても、やはり初プレイのショックは次の日まで尾を引くくらい大きかったみたい。
≪「今後の参考にしたいので、非良ければ詳細や感想をお聞かせ願いたいです。」≫
桜さんは、まだ初スワップをしていないようだった。
≪『とにかく、なんだか物凄いことをしちゃったなって、もうそれだけしか言えません(笑)』≫
それから翔太とのプレイを何度か重ねた時期の、桜さんからのメール
≪「私の方も、そろそろ話がまとまってきたようです。教えて欲しいのですが、愛情が移ってしまったりとかは大丈夫でしょうか?私の方は、夫が他の女性と関係を持つことにもなるので特にしています。≫
≪『それは結局人によるとしか言えないかもしれませんが、少なくとも私は全然大丈夫です。完全に割り切って出来ています。ただやはり、Sとの相性は最高なので、セックスしている最中は夢中になってしまいますが(笑)』≫
≪「夢中というと、普通に旦那さんとするようなセックスをしてしまうという意味ですか?」≫
≪『正直それ以上だと思います。最近気付いたのですが、背徳感とか罪悪感とか、あと私の場合は〔こんな奴に~〕っていう屈辱感でやばいです。(笑)簡単に気持ち良くさせられちゃうんですが、むかついて仕方ありません。(笑)ただそれを抜きにしても、単純に身体の相性が抜群なんだと思います。
あとSは、やはり女性関係が多かったのか、セックスがやたらと上手いです。そこがまたむかつきます。≫
≪「本当に嫌いなんですね(笑)でも正直セックスだけなら、Sさんですか?」≫
≪『悔しいけど、そうだと思います。Sにも自分にも、腹が立ちます。』≫
≪「それって、旦那さんに対して失望とかしないのでしょうか?私はそれを危惧しています。夫婦間に溝とか出来たりしないのでしょうか?」≫
≪『不思議と全くしません。正直、Sとした後の夫とのセックスは、物足りないと感じることも度々ありますが、けっして不満に思ったりすることはありません。むしろ夫への愛おしさが増すばかりです。自分でもよくわかりませんが、Sとのプレイの存在は、夫との間の大きな潤滑油になっていると思います。≫
≪「でもセックスしている最中は、Sさんに夢中なんですよね?(笑)」≫
≪『最初はやっぱり罪悪感が強いですよ。前戯の時とかは、夫に申し訳ないという気持ちで一杯になっています。早く終わらせて、夫と二人きりになりたいと心の底から強く思います。でも挿入されると駄目ですね。(笑)Sのセックスは少し卑怯だと思います。』≫
≪「そんなに相性が良いのですか?(笑)羨(うらや)ましいです。やはり、あそこの問題ですか?」≫
≪『夫より少しだけ大きいみたいです。あんまり変わらないかな?あとやっぱり堅さと形が大事なんだなって思いました。(笑)なんだかHな話でごめんなさい。普段はこういう話は嫌いなんですけど』≫
≪「大丈夫ですよ。そういう相談をし合いたくてメル友になったわけですから、女同士はっちゃけていきましょう。(笑)」≫
≪『そうですね。(笑)まぁ正直に言うと、Sとセックスしたすぐ後に夫とすると、《あれ?入ってるの?》と思うこともしばしばあります。(笑)』≫
≪「え~、それはなんか嫌ですね。でもそれでも、旦那さんへの失望は無いんですか?」≫
≪『変ですかね?全く無いんです。(笑)むしろこっちが申し訳ない気持ちで一杯になります。』≫
≪「終わった直後はどうなんですか?やはり余韻はしばらく残るものなんでしょうか?」≫
≪『一時間くらいですかね。正直セックスしている最中は、もうラブラブって言っても良いくらいだと思います。それくらい気持ち良くしてくれるのですが、同時にむかつきもするんですけど、それで終わった後も、しばらくはそんな感じが残るんです。でもやっぱり余韻というのは精々一時間くらいですね。夫とセックスして、そのあと夫とお風呂に入っているころには、もうSの存在は完全に頭から消えています(笑)』≫
≪『それが、やっぱり自分は、この人のものなんだって安心できる時間ですね。所詮身体だけの関係なんて、そんなものだと思いました。次の日の朝くらいになると、Sへの嫌悪感が倍増する感じです。
むかついて仕方ない感じになります。(笑)』≫
≪『以前はどちらかといえば嫌い、だったんですが、今でははっきりと嫌いですね。Sのことは。とにかくウザいんですよ。それとは反比例して、やはり夫のことは心から愛しているんだと実感します。だからこそ、Sとのセックスで気持ち良くなることが夫に対して余計に申し訳なくて・・・』≫
≪「でもそれが興奮する一因になってしまっている、ってことでしょうか?難しいですね。」≫
≪『そうかも知れません。でも情が移るってことは、やっぱり隠れて会ってでもしないと無いと思いますよ。どうしても割り切った感じになりますから。≫
≪「隠れて会いたいなんて思ってしまうことありますか?自分や旦那がそうなってしまわないか心配です」≫
≪『私の場合は100%無いですね。確実にSとはベッドの中だけです。』≫
≪「なんだか、それだけ夢中だと、Sさんにコンドームを外したいとか言われたら詩織さんOKしちゃいそうですね?(笑)」≫
≪『セックスしている時に言われたらちゃんと断れるか心配ですね。(笑)ピル飲んでなかったら絶対NGです。』≫
こんなメールのやり取りが続いて、そしてようやく桜さんも初スワップを経験したらしい。
≪「本当やばい、としか言えないですね(笑)」≫
≪『お気持ちは十分わかります(笑)』≫
≪「でもね、詩織さんが言っていた通り、情が移ったりとかは無さそうな感じで一先ず安心です。あと
確かに、夫への愛情は増すばかりですね。(笑)」≫
≪『新婚みたいになりますよね。(笑)でも桜さんは私とは違って、旦那さんが他の女性としているわけですよね?その辺はどうなのでしょうか?』≫
≪「最初はそのことがやはり苦しいし、辛かったです。でもだからこそ、“夫もしているのだから~”と割り切って出来ました。逆に詩織さんの方が辛くないですか?」≫
≪『確かにそう感じる事が多いです。私だけなので夫に対して申し訳ないと思います。でも夫が他の女性とするのなんて、考えただけでも泣きそうになってしまいます。それは、あまりに自分勝手ですよね。』≫
こんなやり取りをしていたこともあり、俺はスワッピングの事も今後考えた方が良いのかな、と思いました。
あとドキっとしたのがこんなやり取りのところ
≪「詩織さんのところは、今後もSさんとのプレイを続けるのですか?」≫
≪『わかりませんけど、夫はしばらく続けたいみたいです。』≫
≪「詩織さん自身はどう思っているのですか?」≫
≪『正直なところ、Sとのセックスが楽しみで仕方ない、という部分はあります。Sに嫌悪感を抱いているのも、夫を愛しているのも偽りのない本心なのですが・・・』≫
≪「Sさんとは本当に身体の相性が良いんですね。(笑)それだけ嫌っているのに、身体が求めてしまうのは凄いことだと思いますよ。」≫
≪『本当に腹が立つのですけどね。なんでこんな人に気持ち良くさせられるのだろって。勿論自分に対してですけど。身体の相性ってあるんですね。でもだからこそ、たまには自分でブレーキを利かせるようにしています。Sとのセックス中は、ついうっかり“好き”って言っちゃいそうになるくらい気持ちが良いです。(笑)勿論それは快感による勢いだけだし、本心でも何でもないし、意地でも絶対言わないです。それでもセックスが終わると、またちゃんと嫌いになれるから不思議です(笑)』≫
≪「うわ凄いですね。それは旦那さんも嫉妬するんじゃないですか?」≫
≪『こんなプレイをしていて嫉妬されると嬉しくないですか?安心するっていうか。』≫
≪「わかります。私の場合、それが目的になっていたりします。」≫
そしてまた後日に、こんなやり取りがあった。
≪「私は結果的には、スワッピングをやって良かったと思っています。詩織さんはどうですか?」≫
≪『正直わかりません。ただ、良かったと思える部分は、Sとのセックスの気持ち良かったとかそういう事では無いのです。夫との夫婦生活が改善されたことが、何よりの良い結果だと思っています。
あくまでも夫婦生活のアクセントの為だけの行為ということを忘れたくはないですね。』≫
≪「でもそれだけ相性が良いと、いつかプレイが終わったあとも、Sさんの事を身体がなかなか忘れてくれないかもしれませんね。(笑)」≫
≪『うわ~、それは嫌ですね(笑)さっさと忘れて欲しいです。今でもちゃんと毎回夫が忘れさせてくれていますから。(照)』≫
そして最近の話に戻ります。俺はスマートフォンを勝手に見てしまった事については自分から謝りました。すると詩織も、昔同じように覗いてしまったと謝ってきました。それに関しては、お互い様とノーサイドで終わらせました。
『あたしが浮気すると思ったの?』と、何故かニヤニヤと嬉しそうな詩織。俺は「翔太に取られるんじゃないかと不安だった」と、神妙な感じで正直に話す。詩織はお腹抱えて大爆笑をする。そして『・・・ね?・・わたし・・たっくんの赤ちゃんほしい・・・』と、潤んだ瞳で艶かしく囁いてきたから、俺も「いっぱい産ますからな」と、お姫様だっこで詩織を寝室に運ぶ。
勿論今はピルを飲んでいるから、絶対に無理なんだけど、あくまでお互いの気持ちを確認しあうという意味での会話と行為だった。ただ俺はPCメールの事は言っていません。なぜなら今後もこのプレイの保険として活用したいからです。勿論その秘密に関して罪悪感はありますが、とりあえず今後は、翔太とはしばらくお休みして別のプレイも考慮しようかと思っています。
続いて詩織の本音を知ることが出来た話です。ここからはエロい話は無いです。途中まで二人のセックスを見た後、流石に少し凹んで不安な気持ちが募っていた自分は、ルール違反とわかりつつも、詩織のスマートフォンやPCを覗いてしまいました。
別に翔太との浮気や密会を疑ったわけじゃない。ただ詩織の本音を探りたいと思ってしまったのです。詩織なりの気遣いなのでしょうが、詩織は俺に対しては、『翔太の方が気持ち良い』ということを、はっきりと明言しません。あくまで「そうかもしれなけど・・・でも~」と俺を慮(おもんばか)った言葉を掛けてくれます。
それはそれで勿論有り難いし、愛情があるからこそなのでしょうが、詩織自身が翔太とのプレイについて、本当のところ、どう思っているのかを知りたかったのです。
スマートフォン電話もPCも、どちらもロックやパスワードをかけておらず俺に対して隠すという意識は詩織にはありません。スマートフォンはいつも適当にその辺に転がっている。PCも「ちょっと貸して」といえば、二つ返事でOKをしてくれます。
スマートフォンの電話帳や履歴とメールの履歴を詩織が入浴中に見てしまいました。結果として何も無かったのです。翔太の電話番号も無かったし、そもそも男の番号が皆無と言って良いほど少なかったのです。あっても身内くらいしかない。吃驚(びっくり)したのは待受画像が、俺の写真だったことだ。
あと不可解に思ったのは、着信拒否に登録している番号が妙に多かったことだ。そのなかの一つに見覚えのある番号が有った。それは清水先輩の番号だったから、もしかしたらその番号群は、元彼だったり、しつこく誘ってきた男だったのかもしれません。そして、メールや着信記録にも、何の問題もありませんでした。
それでPCの方なのですが、これはこの間、詩織が実家に帰っていた時に見てしまいました。日記と
かつけてないかと思ったのですが、そういうのは無くて、 ただメールを開くと、送信先や受信元が≪桜≫という方ばかりで、適当にその人からのメールを開いてみると
≪大変ですね。頑張ってください。また感想聞かせてくださいね。≫みたいな文で、明らかにDM(ダイレクトメール)とかじゃなくて、知人とのやり取りみたいな感じだったので、そもそもPCでメールなんてする必要あるのか?と訝(いぶか)しげに思いました。
その返信の元になった、詩織が《桜さん》という人に送ったメールを見たら、≪今日またSとします。しかも遂に夫に見られちゃうかも。やだなぁ~≫といった文章です。明らかに、プレイに関して、他人とメールで話し合っている内容でした。
俺はそれを見た瞬間、鼓動が速まりました。履歴を遡っていくと、どうも桜さんは詩織と似たような境遇の人妻さんで、お互いにメールで相談しあっているようだったのです。
ただ実際の知人ではないようで、最初の桜さんからのメールは、≪拓海ラブさんですか?先ほどの掲示板での件の者です。メールは届いているでしょうか?≫そのメールはなかなか同じ性癖を持つ者としては興味深いものでした。
≪私の夫は、『ネトラセ』『鬱勃起』みたいです。このような性癖があると,夫自身に聞かされました。私自身初めて耳にする言葉で、ネットで調べてみたのですが、
それは『愛する妻(恋人)を,他人に抱かれたりすることに性的興奮を覚える。大切な人を奪われたら鬱になるのは当たり前です。 しかし鬱状態に陥っているのになぜか性的興奮が止まらない。 この現象の説明には"疲れマラ"みたく種の保存の危機に際する性欲向上が説得力あります。ただこれでは説明つかないNTRパターンもあるし、科学的にメカニズムが解明されている訳ではないので未だ謎が多い部分です。』だそうです。
最初は驚きましたが、そのようなものは自分自身でどうしようもないのだろうなと思いました。
夫のことを理解したいのですが、私は浮気する気もありませんし、一体どうしたものやら・・・と悩んでいます。
夫曰く、『浮気はいいけど,本気にはならないで』だそうです。性的欲求なのですよね?。夫にそのような欲望を我慢してもらう方がいいのでしょうか?それとも、私じゃ合わないってことになりますか?浮気しないなら、しないで嬉しいとも言っていますが、その内飽きそうな気がして不安です。嫉妬心で、燃え上がる気持ちは私にもわかりますが。≫
といった感じで、どうもどこかのサイトで知り合ったのかどうなのか、その辺の経緯は、他のメールのやり取りを見ても全くわかりませんでした。とにかくそのメールのやり取りが始まったのは、俺が詩織に対して、スワップやそういうプレイに興味があることを打ち明けた一カ月後くらいから続いていてもう半年以上も続いていた。
最初のメールで桜さんと詩織は簡単に自己紹介をしていました。ただ教えあっているのは自分の置かれている状況だけで、本名などの情報は今でも一切教え合っていないみたいです。但し、詩織のHN(ハンドルネーム)は“たっくんラブ”でした。どんな場所でそのHNを使っていたのかは知りませんが、正直自分の詩織ながら痛いと思いつつもまぁ嬉しくもありました。
桜さんは32歳の専業主婦で旦那さんも同い年。旦那さんにスワップを持ちかけられて、困っている。そして当時の詩織も似たような状況で、詩織も桜さんも、お互いの気持ちを話し合っているようでした
≪「こんなの、友人にも相談できないので助かります(笑)」≫
≪『こっちも同じです(笑)』≫
という二人のやり取り(以降『』が詩織です)
≪「詩織さん(勿論本当はHNを使ってますが、以後詩織で統一します)のお相手はどんな方なんですか?」≫
≪『昔の同僚で、夫とは共通の知人です。夫とは仲が良いです』≫
≪「安心はできますけど、知り合いは諸刃の剣ですよね。」≫
≪『そうですね。ただ正直、同僚時代の私は彼があまり好きではなかったので、やはり微妙な気分です。明確に嫌いというほどでもないのですが、少なくとも好感は持てない感じの男性です。いかにも女性に
対して軽薄そうな人です。夫の友人なので、一応それなりに対応していますが。』≫
(この事実には、正直に言えばかなりビックリした。そんな臆面を今まで見せたことが無かったからだ)
≪『でも、そっちの方が良いのかもしれないと思うこともあります。肉体だけの関係で、万が一にも夫以外の男性に情を移すなんて、考えたくもありませんから』≫と詩織のメールは続いていた。
この辺のやり取りは、翔太との初プレイがまだの頃だった。
そしてその時期のメールのやり取りはまだまだあって、特に詩織と桜さんが共通して、話を盛り上げていたのが、
≪「本当に自分は夫に愛されているのだろうか?」≫という疑問と
≪「倦怠期であることは間違いないので、刺激が欲しくないと言えば嘘になる。」≫
という葛藤でした。
まず、前者からですが、桜さんとのメールのやり取りで、
≪『最悪な事をしてしまいました。夫のスマートフォンを勝手に覗いてしまいました。言い訳にもなりませんが、今度プレイが始まりそうで不安だったのです。幸い浮気の匂いなどはありませんでしたし、それどころか、ちゃんと愛されているんだな、と再確認できて嬉しかったのですが、罪悪感で胸が押しつぶされそうです。』≫とあった。
詩織がそういうことをしていたのを全く知らなかったけど、今まさに自分が同じことをしていたので、怒る気にはなれなかった。愛情を再確認した云々は、以前、俺が友人に『うちの詩織自慢』みたいな、お惚気メールを送ったことがありました。多分そのメールを見られたのだと思います。
とにかく詩織と桜さんは、スワップで興奮する男の性、みたいなものを感情では複雑な気持ちを持ちながら、理屈のうえでは理解していったようです。
そして後者ですが、今でこそ週3回は確実な夜の生活ですが当時は月に数度でした。桜さんの方も似た感じだったらしく、≪「浮気してみたいとか思ったことあります?」≫と詩織に質問を投げかけていた。≪『それは無いです。ただ、なんて言ったら良いかわからないんですけど、寂しいなって思うことはあります。もう夫婦で恋愛とかしないのかなって。今でも夫は大好きですけど、たまにはドキドキしたいなって思ってしまいます。ただやっぱり、浮気ということは絶対したくないですね。』≫
そして迎えた翔太との初プレイ後のメールを見てみる。≪『ついに昨晩Sとセックスをしちゃいました。やばいです。まだドキドキが止まりません。』≫ちなみにメールの送信、受信時間は昼間ばかりだったから、誇張半分に聞いても、やはり初プレイのショックは次の日まで尾を引くくらい大きかったみたい。
≪「今後の参考にしたいので、非良ければ詳細や感想をお聞かせ願いたいです。」≫
桜さんは、まだ初スワップをしていないようだった。
≪『とにかく、なんだか物凄いことをしちゃったなって、もうそれだけしか言えません(笑)』≫
それから翔太とのプレイを何度か重ねた時期の、桜さんからのメール
≪「私の方も、そろそろ話がまとまってきたようです。教えて欲しいのですが、愛情が移ってしまったりとかは大丈夫でしょうか?私の方は、夫が他の女性と関係を持つことにもなるので特にしています。≫
≪『それは結局人によるとしか言えないかもしれませんが、少なくとも私は全然大丈夫です。完全に割り切って出来ています。ただやはり、Sとの相性は最高なので、セックスしている最中は夢中になってしまいますが(笑)』≫
≪「夢中というと、普通に旦那さんとするようなセックスをしてしまうという意味ですか?」≫
≪『正直それ以上だと思います。最近気付いたのですが、背徳感とか罪悪感とか、あと私の場合は〔こんな奴に~〕っていう屈辱感でやばいです。(笑)簡単に気持ち良くさせられちゃうんですが、むかついて仕方ありません。(笑)ただそれを抜きにしても、単純に身体の相性が抜群なんだと思います。
あとSは、やはり女性関係が多かったのか、セックスがやたらと上手いです。そこがまたむかつきます。≫
≪「本当に嫌いなんですね(笑)でも正直セックスだけなら、Sさんですか?」≫
≪『悔しいけど、そうだと思います。Sにも自分にも、腹が立ちます。』≫
≪「それって、旦那さんに対して失望とかしないのでしょうか?私はそれを危惧しています。夫婦間に溝とか出来たりしないのでしょうか?」≫
≪『不思議と全くしません。正直、Sとした後の夫とのセックスは、物足りないと感じることも度々ありますが、けっして不満に思ったりすることはありません。むしろ夫への愛おしさが増すばかりです。自分でもよくわかりませんが、Sとのプレイの存在は、夫との間の大きな潤滑油になっていると思います。≫
≪「でもセックスしている最中は、Sさんに夢中なんですよね?(笑)」≫
≪『最初はやっぱり罪悪感が強いですよ。前戯の時とかは、夫に申し訳ないという気持ちで一杯になっています。早く終わらせて、夫と二人きりになりたいと心の底から強く思います。でも挿入されると駄目ですね。(笑)Sのセックスは少し卑怯だと思います。』≫
≪「そんなに相性が良いのですか?(笑)羨(うらや)ましいです。やはり、あそこの問題ですか?」≫
≪『夫より少しだけ大きいみたいです。あんまり変わらないかな?あとやっぱり堅さと形が大事なんだなって思いました。(笑)なんだかHな話でごめんなさい。普段はこういう話は嫌いなんですけど』≫
≪「大丈夫ですよ。そういう相談をし合いたくてメル友になったわけですから、女同士はっちゃけていきましょう。(笑)」≫
≪『そうですね。(笑)まぁ正直に言うと、Sとセックスしたすぐ後に夫とすると、《あれ?入ってるの?》と思うこともしばしばあります。(笑)』≫
≪「え~、それはなんか嫌ですね。でもそれでも、旦那さんへの失望は無いんですか?」≫
≪『変ですかね?全く無いんです。(笑)むしろこっちが申し訳ない気持ちで一杯になります。』≫
≪「終わった直後はどうなんですか?やはり余韻はしばらく残るものなんでしょうか?」≫
≪『一時間くらいですかね。正直セックスしている最中は、もうラブラブって言っても良いくらいだと思います。それくらい気持ち良くしてくれるのですが、同時にむかつきもするんですけど、それで終わった後も、しばらくはそんな感じが残るんです。でもやっぱり余韻というのは精々一時間くらいですね。夫とセックスして、そのあと夫とお風呂に入っているころには、もうSの存在は完全に頭から消えています(笑)』≫
≪『それが、やっぱり自分は、この人のものなんだって安心できる時間ですね。所詮身体だけの関係なんて、そんなものだと思いました。次の日の朝くらいになると、Sへの嫌悪感が倍増する感じです。
むかついて仕方ない感じになります。(笑)』≫
≪『以前はどちらかといえば嫌い、だったんですが、今でははっきりと嫌いですね。Sのことは。とにかくウザいんですよ。それとは反比例して、やはり夫のことは心から愛しているんだと実感します。だからこそ、Sとのセックスで気持ち良くなることが夫に対して余計に申し訳なくて・・・』≫
≪「でもそれが興奮する一因になってしまっている、ってことでしょうか?難しいですね。」≫
≪『そうかも知れません。でも情が移るってことは、やっぱり隠れて会ってでもしないと無いと思いますよ。どうしても割り切った感じになりますから。≫
≪「隠れて会いたいなんて思ってしまうことありますか?自分や旦那がそうなってしまわないか心配です」≫
≪『私の場合は100%無いですね。確実にSとはベッドの中だけです。』≫
≪「なんだか、それだけ夢中だと、Sさんにコンドームを外したいとか言われたら詩織さんOKしちゃいそうですね?(笑)」≫
≪『セックスしている時に言われたらちゃんと断れるか心配ですね。(笑)ピル飲んでなかったら絶対NGです。』≫
こんなメールのやり取りが続いて、そしてようやく桜さんも初スワップを経験したらしい。
≪「本当やばい、としか言えないですね(笑)」≫
≪『お気持ちは十分わかります(笑)』≫
≪「でもね、詩織さんが言っていた通り、情が移ったりとかは無さそうな感じで一先ず安心です。あと
確かに、夫への愛情は増すばかりですね。(笑)」≫
≪『新婚みたいになりますよね。(笑)でも桜さんは私とは違って、旦那さんが他の女性としているわけですよね?その辺はどうなのでしょうか?』≫
≪「最初はそのことがやはり苦しいし、辛かったです。でもだからこそ、“夫もしているのだから~”と割り切って出来ました。逆に詩織さんの方が辛くないですか?」≫
≪『確かにそう感じる事が多いです。私だけなので夫に対して申し訳ないと思います。でも夫が他の女性とするのなんて、考えただけでも泣きそうになってしまいます。それは、あまりに自分勝手ですよね。』≫
こんなやり取りをしていたこともあり、俺はスワッピングの事も今後考えた方が良いのかな、と思いました。
あとドキっとしたのがこんなやり取りのところ
≪「詩織さんのところは、今後もSさんとのプレイを続けるのですか?」≫
≪『わかりませんけど、夫はしばらく続けたいみたいです。』≫
≪「詩織さん自身はどう思っているのですか?」≫
≪『正直なところ、Sとのセックスが楽しみで仕方ない、という部分はあります。Sに嫌悪感を抱いているのも、夫を愛しているのも偽りのない本心なのですが・・・』≫
≪「Sさんとは本当に身体の相性が良いんですね。(笑)それだけ嫌っているのに、身体が求めてしまうのは凄いことだと思いますよ。」≫
≪『本当に腹が立つのですけどね。なんでこんな人に気持ち良くさせられるのだろって。勿論自分に対してですけど。身体の相性ってあるんですね。でもだからこそ、たまには自分でブレーキを利かせるようにしています。Sとのセックス中は、ついうっかり“好き”って言っちゃいそうになるくらい気持ちが良いです。(笑)勿論それは快感による勢いだけだし、本心でも何でもないし、意地でも絶対言わないです。それでもセックスが終わると、またちゃんと嫌いになれるから不思議です(笑)』≫
≪「うわ凄いですね。それは旦那さんも嫉妬するんじゃないですか?」≫
≪『こんなプレイをしていて嫉妬されると嬉しくないですか?安心するっていうか。』≫
≪「わかります。私の場合、それが目的になっていたりします。」≫
そしてまた後日に、こんなやり取りがあった。
≪「私は結果的には、スワッピングをやって良かったと思っています。詩織さんはどうですか?」≫
≪『正直わかりません。ただ、良かったと思える部分は、Sとのセックスの気持ち良かったとかそういう事では無いのです。夫との夫婦生活が改善されたことが、何よりの良い結果だと思っています。
あくまでも夫婦生活のアクセントの為だけの行為ということを忘れたくはないですね。』≫
≪「でもそれだけ相性が良いと、いつかプレイが終わったあとも、Sさんの事を身体がなかなか忘れてくれないかもしれませんね。(笑)」≫
≪『うわ~、それは嫌ですね(笑)さっさと忘れて欲しいです。今でもちゃんと毎回夫が忘れさせてくれていますから。(照)』≫
そして最近の話に戻ります。俺はスマートフォンを勝手に見てしまった事については自分から謝りました。すると詩織も、昔同じように覗いてしまったと謝ってきました。それに関しては、お互い様とノーサイドで終わらせました。
『あたしが浮気すると思ったの?』と、何故かニヤニヤと嬉しそうな詩織。俺は「翔太に取られるんじゃないかと不安だった」と、神妙な感じで正直に話す。詩織はお腹抱えて大爆笑をする。そして『・・・ね?・・わたし・・たっくんの赤ちゃんほしい・・・』と、潤んだ瞳で艶かしく囁いてきたから、俺も「いっぱい産ますからな」と、お姫様だっこで詩織を寝室に運ぶ。
勿論今はピルを飲んでいるから、絶対に無理なんだけど、あくまでお互いの気持ちを確認しあうという意味での会話と行為だった。ただ俺はPCメールの事は言っていません。なぜなら今後もこのプレイの保険として活用したいからです。勿論その秘密に関して罪悪感はありますが、とりあえず今後は、翔太とはしばらくお休みして別のプレイも考慮しようかと思っています。
壊れかけた二人 第13章④
13-④
「詩織、ちんこを挿れてほしいとこ自分で拡げろよ。」とS調の翔太の声が聞こえる。5秒くらいたって、「ほんと、奥の方までめっちゃピンクだな~」と再びドSな翔太の声。
『・・・や、だぁ』と消え入りそうな詩織。
「すごく濡れてるぞ、自分の指で触ってみろよ」
『・・そんな・・こと・・・でき・・ない・・』
ここで不覚にも俺は泣いてしまった。
片手でちんこ擦りながら、もう片方の手は心臓を押さえながら、声を殺して涙を流してしまった。(この頃、俺はM体質を自覚していたけれど・・)この強烈なシチュエーションには、絶望的な後悔と懺悔しかなかった。
「どうする?拓海に先にしてもらうか?」と翔太が冷たく問う。
『・・・え?』
「どうなん?」
『・・・あ、う』
「な?どうすんの?」と更に問い詰める。
返事は無く、はぁはぁと荒い詩織の息遣いのみだ。翔太が「なぁ?ケツ振ってるだけじゃわかんねーよ?」と追い込む。『・・・さ、先に翔が・・・いいぃ・・・』と詩織がやっと応える。
もう鼻水垂らしながらちんこ擦るだけの俺。中からは、“パンパンパンパンっ!”と激しく肉と肉がぶつかる音がした。『あっ、 あっ、あっ、あっ~あっ~ 凄い・・』詩織の本気の喘ぎ声が聞こえる。
『あっイク!あっあっあっ!だめっ!もうイクッ!あんっ!あんっ!あんっ!』
「おら逝けよ!」
『ああっ!イクゥッ!・・・イクイクイクッ!あああああっ!!!』
肉がぶつかる音が止むと、『ひぃっ、ひぃっ、ひぃっ、ひぃっ』っと、まるで出産みたいな、今まで聞いたことがない、荒い詩織の息遣いが聞こえてくる。その後詩織は何度も翔太の名前を叫びながら、何度も何度もイカされていた。絶叫に近い『んっぐううぅっ!!!』ってずっと叫んでいた。
ようやく翔太が逝った後のピロートークも長かった。翔太はすぐに「じゃ、拓海呼んでくるな」って
言ったんだけど、『・・・だめ、まだ、動けないの・・』と詩織がはぁはぁ言っていた。その後すぐに『・・・こんなの、初めてなんですけど。』と、荒い息遣いのまま、クスリと笑いながら言う。
「お前ら夏休みってどうすんの?」
『・・・まだ、わかんないけど。』
「三人で温泉に行かない?」と翔太が提案
『・・・え~?・温泉?・・』
「嫌?」
『じゃない、けどね。』
翔太は「それでさ~一晩中エッチしようぜ~3Pでもいいぜ。」と提案。
『3Pなん・・しないよ・・ほんとエッチだね・・』
「な?いいだろう。寝ないでしようぜ」
『・・・ん~死んじゃうよ。』
“ちゅっ、ちゅっ”、と大きくキスの後、『でも・・たっくんがいいなら・わたしは・・いいよ。』と詩織の囁く声が聞こえた。「詩織もエロいな(笑)」「じゃあ詩織から拓海誘っといてよ~」「・・・ん」
この頃には俺は射精していて、どんよりした気分のままその会話を聞いていた。
「そろそろ大丈夫か?じゃ拓海呼んでくるな」
『・・・今日は、いいの?』
「は?・・いいの・・・・ってなんだよ?」
「だから・・・その、口でしなくても・・いいの?・」
翔太は鼻で笑うと、「じゃ、頼むわ」といった
やがて聞こえてくる“ちゅぷ、ちゅぷ”って音を背に、俺はのそのそと立ち上がって、音を立てないように階段を下りようとした。でも会話が聞こえてきて、立ち止まり聞き耳をたてた。
「あーやべ。やっぱ詩織めちゃ良いわ。な?このままもっかいする?」
『え?えー?・・・でもまだ柔らかいよ?』と笑う詩織
「すぐ復活するって~」
『本当元気だね。』
「いい?」
『・・・だめ。先にたっくんとするの・・』
「いいじゃん」
『だめ、だよ・・・待っててよ。』
「拓海としたら、もっかい俺とする?」
『・・・ていうかしたいかも・・・いまのは嘘ね・・』
そこで会話が終わり、激しくなるフェラチオの音。俺はゆっくりと階段を下りた。リビングルームのソファの上で顔を埋めて体育座りをしていた。早く詩織を抱きたかった。自分の腕の中に戻したかった。
しかし、少なくとも、すぐにやれると思っていたのに、5分くらい待っても降りてこないから、階段を上がろうとすると、『あんっ・・あんっ・・ あんっ・・あんっ・・』と、明らかにまたセックスをしている声が聞こえてきた。
そのまま階段で床が軋む音と、詩織の喘ぎ声を聞きながらちんこ擦り始めた。ぎしぎしと激しく軋む音。『あっ!やばいっ、もうっ、気持ち良いっ!・・・あっ、あっ、あっ、あっ!いいっ!いいっ!・・・ああっ、翔・・・すごい!あんっ!あんっ!・・・ああもうやだ・・・ホントこんなの初めて・・・あっ!いっ!いいっ!』詩織はまた翔太の名前と『イクっ!』を交互に連呼している。
しかし2回戦はすぐに終わったみたいだった。二人の荒い息遣いの中で、
「ふー、おいしいお肉ごちそうさん」と翔太の気持ち良さそうな声。
『・・・君・・・本当うざい・・・』と苦しそうな詩織。
「拓海を呼ぶ?」
『まだ、無理かも・・・』
「ずっとイキっぱなしだったもんな」と、笑う翔太。
『・・・そんなことない』と、ぶっきらぼうな詩織が続けて、
『たっくんと二人でゆっくりしたかったから、君と先にしただけだし』と、言い張る。
「へー」
『だって、君が邪魔するじゃん。』
「そんな人聞きの悪いこと言うな。こうしてやる」
翔太がそう言うと、いきなり“クチュクチュクチュ”と激しい水音がした。多分手マンをしたのだと
思う。それに伴って『あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!』と、詩織の甲高い声が聞こえる。その音と声が数秒で止むと「ははは」と翔太の笑う声。
『はぁ、はぁ・・・』と、さらに息を荒くする詩織。
10秒後くらいに「んじゃ帰るな?」と翔太。
息がまだ整ってない詩織は、
『あ・・・ま、待って、よ。』って、慌てた感じの声を出した。
「ん?」
その後、“ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ”と何度も激しいキスの音がしていた。
リビングルームで待っていると、いつもみたいに翔太が鼻歌交じりで降りてきて、〖温泉の件〗を自分から「聞こえてた?詩織が何て言うか楽しみにしていろよ」って無邪気な感じで言ってきた。あくまで、俺の性癖を考慮して、ネタを仕込んでくれたとのことらしい。その証拠に、「あ、おれどっちにしても夏休みは先約があるから無理な。」とのことだった。
俺が寝室に入ると、詩織は裸のままぐったりと寝ている。先ほど(長く待たされた。)のこともあり、俺は嫌味の一つも言いたくなって「・お前・・全裸になってるじゃん」と、言ってしまった。詩織は『・・・熱かった、から・・・ごめん』と申し訳無さそうに謝る。
身体中どこをどんな風に触っても、(詩織の身体はぴくぴくしていた)身を仰け反って感じるくらい敏感になっている。『シャワーしてくる。』というのを無視して俺は、そのまま強引に詩織とセックスをした。詩織の膣はありえないほど熱かった。そして、全身がやっぱりぴくぴくし続けている。
その後ようやく俺は気持ちが落ち着いてきた。そうすると何だか、こうしたことをさせている俺が不機嫌になるなんて自分勝手もいいところだと恥ずかしくなる。罰が悪くなって無口になる俺に、詩織が額を俺の胸に乗せながら、『・・・あのね、夏休みのことでお願いがあるんだけど・・』と、囁いてきた。
その話は下の部屋で聞いていただけに、一気に胸が痛くなる。その痛みは、俺がこんなプレイで調子に乗りすぎた罰だと思った。でも詩織の言葉は俺の予想とは違った。『二人でどっか温泉でもいきたいな・・・』、「え?」と、俺は思わず聞き返した。
詩織が『なんかね、あの馬鹿が三人で温泉行きたいとか言ってきたんだけどね、でもわたしは、絶対二人が良いなって・・・駄目かな?』と、上目遣いで言われて、甘々になる俺は、不覚にもここで泣きそうになってしまった。
詩織への罪悪感が半端無くて、そのままベッドから飛び起きて、俺は全裸のまま速攻でPCの前に座って高級温泉旅館を調べる。すると、詩織はその間、ニコニコしながらずっと後ろから抱きついていた。
月曜日に会社で会った翔太は「そうなるだろうと思ったよ」と、笑っていた。あとしばらくは、プレイは中止になりました。また詩織が〖絶対たっくんとじゃないと嫌!〗の期間に入ったらしくて、「しばらくは絶対に嫌!」とはっきり言われました。
13-④
「詩織、ちんこを挿れてほしいとこ自分で拡げろよ。」とS調の翔太の声が聞こえる。5秒くらいたって、「ほんと、奥の方までめっちゃピンクだな~」と再びドSな翔太の声。
『・・・や、だぁ』と消え入りそうな詩織。
「すごく濡れてるぞ、自分の指で触ってみろよ」
『・・そんな・・こと・・・でき・・ない・・』
ここで不覚にも俺は泣いてしまった。
片手でちんこ擦りながら、もう片方の手は心臓を押さえながら、声を殺して涙を流してしまった。(この頃、俺はM体質を自覚していたけれど・・)この強烈なシチュエーションには、絶望的な後悔と懺悔しかなかった。
「どうする?拓海に先にしてもらうか?」と翔太が冷たく問う。
『・・・え?』
「どうなん?」
『・・・あ、う』
「な?どうすんの?」と更に問い詰める。
返事は無く、はぁはぁと荒い詩織の息遣いのみだ。翔太が「なぁ?ケツ振ってるだけじゃわかんねーよ?」と追い込む。『・・・さ、先に翔が・・・いいぃ・・・』と詩織がやっと応える。
もう鼻水垂らしながらちんこ擦るだけの俺。中からは、“パンパンパンパンっ!”と激しく肉と肉がぶつかる音がした。『あっ、 あっ、あっ、あっ~あっ~ 凄い・・』詩織の本気の喘ぎ声が聞こえる。
『あっイク!あっあっあっ!だめっ!もうイクッ!あんっ!あんっ!あんっ!』
「おら逝けよ!」
『ああっ!イクゥッ!・・・イクイクイクッ!あああああっ!!!』
肉がぶつかる音が止むと、『ひぃっ、ひぃっ、ひぃっ、ひぃっ』っと、まるで出産みたいな、今まで聞いたことがない、荒い詩織の息遣いが聞こえてくる。その後詩織は何度も翔太の名前を叫びながら、何度も何度もイカされていた。絶叫に近い『んっぐううぅっ!!!』ってずっと叫んでいた。
ようやく翔太が逝った後のピロートークも長かった。翔太はすぐに「じゃ、拓海呼んでくるな」って
言ったんだけど、『・・・だめ、まだ、動けないの・・』と詩織がはぁはぁ言っていた。その後すぐに『・・・こんなの、初めてなんですけど。』と、荒い息遣いのまま、クスリと笑いながら言う。
「お前ら夏休みってどうすんの?」
『・・・まだ、わかんないけど。』
「三人で温泉に行かない?」と翔太が提案
『・・・え~?・温泉?・・』
「嫌?」
『じゃない、けどね。』
翔太は「それでさ~一晩中エッチしようぜ~3Pでもいいぜ。」と提案。
『3Pなん・・しないよ・・ほんとエッチだね・・』
「な?いいだろう。寝ないでしようぜ」
『・・・ん~死んじゃうよ。』
“ちゅっ、ちゅっ”、と大きくキスの後、『でも・・たっくんがいいなら・わたしは・・いいよ。』と詩織の囁く声が聞こえた。「詩織もエロいな(笑)」「じゃあ詩織から拓海誘っといてよ~」「・・・ん」
この頃には俺は射精していて、どんよりした気分のままその会話を聞いていた。
「そろそろ大丈夫か?じゃ拓海呼んでくるな」
『・・・今日は、いいの?』
「は?・・いいの・・・・ってなんだよ?」
「だから・・・その、口でしなくても・・いいの?・」
翔太は鼻で笑うと、「じゃ、頼むわ」といった
やがて聞こえてくる“ちゅぷ、ちゅぷ”って音を背に、俺はのそのそと立ち上がって、音を立てないように階段を下りようとした。でも会話が聞こえてきて、立ち止まり聞き耳をたてた。
「あーやべ。やっぱ詩織めちゃ良いわ。な?このままもっかいする?」
『え?えー?・・・でもまだ柔らかいよ?』と笑う詩織
「すぐ復活するって~」
『本当元気だね。』
「いい?」
『・・・だめ。先にたっくんとするの・・』
「いいじゃん」
『だめ、だよ・・・待っててよ。』
「拓海としたら、もっかい俺とする?」
『・・・ていうかしたいかも・・・いまのは嘘ね・・』
そこで会話が終わり、激しくなるフェラチオの音。俺はゆっくりと階段を下りた。リビングルームのソファの上で顔を埋めて体育座りをしていた。早く詩織を抱きたかった。自分の腕の中に戻したかった。
しかし、少なくとも、すぐにやれると思っていたのに、5分くらい待っても降りてこないから、階段を上がろうとすると、『あんっ・・あんっ・・ あんっ・・あんっ・・』と、明らかにまたセックスをしている声が聞こえてきた。
そのまま階段で床が軋む音と、詩織の喘ぎ声を聞きながらちんこ擦り始めた。ぎしぎしと激しく軋む音。『あっ!やばいっ、もうっ、気持ち良いっ!・・・あっ、あっ、あっ、あっ!いいっ!いいっ!・・・ああっ、翔・・・すごい!あんっ!あんっ!・・・ああもうやだ・・・ホントこんなの初めて・・・あっ!いっ!いいっ!』詩織はまた翔太の名前と『イクっ!』を交互に連呼している。
しかし2回戦はすぐに終わったみたいだった。二人の荒い息遣いの中で、
「ふー、おいしいお肉ごちそうさん」と翔太の気持ち良さそうな声。
『・・・君・・・本当うざい・・・』と苦しそうな詩織。
「拓海を呼ぶ?」
『まだ、無理かも・・・』
「ずっとイキっぱなしだったもんな」と、笑う翔太。
『・・・そんなことない』と、ぶっきらぼうな詩織が続けて、
『たっくんと二人でゆっくりしたかったから、君と先にしただけだし』と、言い張る。
「へー」
『だって、君が邪魔するじゃん。』
「そんな人聞きの悪いこと言うな。こうしてやる」
翔太がそう言うと、いきなり“クチュクチュクチュ”と激しい水音がした。多分手マンをしたのだと
思う。それに伴って『あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!』と、詩織の甲高い声が聞こえる。その音と声が数秒で止むと「ははは」と翔太の笑う声。
『はぁ、はぁ・・・』と、さらに息を荒くする詩織。
10秒後くらいに「んじゃ帰るな?」と翔太。
息がまだ整ってない詩織は、
『あ・・・ま、待って、よ。』って、慌てた感じの声を出した。
「ん?」
その後、“ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ”と何度も激しいキスの音がしていた。
リビングルームで待っていると、いつもみたいに翔太が鼻歌交じりで降りてきて、〖温泉の件〗を自分から「聞こえてた?詩織が何て言うか楽しみにしていろよ」って無邪気な感じで言ってきた。あくまで、俺の性癖を考慮して、ネタを仕込んでくれたとのことらしい。その証拠に、「あ、おれどっちにしても夏休みは先約があるから無理な。」とのことだった。
俺が寝室に入ると、詩織は裸のままぐったりと寝ている。先ほど(長く待たされた。)のこともあり、俺は嫌味の一つも言いたくなって「・お前・・全裸になってるじゃん」と、言ってしまった。詩織は『・・・熱かった、から・・・ごめん』と申し訳無さそうに謝る。
身体中どこをどんな風に触っても、(詩織の身体はぴくぴくしていた)身を仰け反って感じるくらい敏感になっている。『シャワーしてくる。』というのを無視して俺は、そのまま強引に詩織とセックスをした。詩織の膣はありえないほど熱かった。そして、全身がやっぱりぴくぴくし続けている。
その後ようやく俺は気持ちが落ち着いてきた。そうすると何だか、こうしたことをさせている俺が不機嫌になるなんて自分勝手もいいところだと恥ずかしくなる。罰が悪くなって無口になる俺に、詩織が額を俺の胸に乗せながら、『・・・あのね、夏休みのことでお願いがあるんだけど・・』と、囁いてきた。
その話は下の部屋で聞いていただけに、一気に胸が痛くなる。その痛みは、俺がこんなプレイで調子に乗りすぎた罰だと思った。でも詩織の言葉は俺の予想とは違った。『二人でどっか温泉でもいきたいな・・・』、「え?」と、俺は思わず聞き返した。
詩織が『なんかね、あの馬鹿が三人で温泉行きたいとか言ってきたんだけどね、でもわたしは、絶対二人が良いなって・・・駄目かな?』と、上目遣いで言われて、甘々になる俺は、不覚にもここで泣きそうになってしまった。
詩織への罪悪感が半端無くて、そのままベッドから飛び起きて、俺は全裸のまま速攻でPCの前に座って高級温泉旅館を調べる。すると、詩織はその間、ニコニコしながらずっと後ろから抱きついていた。
月曜日に会社で会った翔太は「そうなるだろうと思ったよ」と、笑っていた。あとしばらくは、プレイは中止になりました。また詩織が〖絶対たっくんとじゃないと嫌!〗の期間に入ったらしくて、「しばらくは絶対に嫌!」とはっきり言われました。
13-④
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