『妻の貸し出し』パート4
パート4
美玖(みく)は『ねぇ?要(かなめ)君この前の話、本気なの?誘われたけれど、返事はどうしたら良い?』と言ってくる。聴いた瞬間、はっきりいって辛くて、辛くてちょっと吐きそうになった。
でもなんだろ。ちょっと“安心感”みたいなものもあった。それは、〖これで美玖が浮気するかもしれないという悩みが無くなるかもしれない。僕の知っているところで僕の把握している範囲でだけ浮気してくれる。〗っていう感じ。思い切って、「いいよ。」と言葉に出してしまった。
美玖は切ない顔を僕に向けて、『ただの飲み会だよ。要君がいいなら行くけど・・。』、『夕食はどうしよう?待てるなら何か買ってくるけど・・。』、「僕の事は気にしないで良いよ。」「時間のことは気にせずに楽しんでこいよ。」と言っておいた。『わかったわ。主任には明後日に返事する。それでいい?』、「おしゃれして行けば?」、美玖が顔を真っ赤にして、『そんなこと言ってたら・・どうなるか分からないよ。』の反撃に心臓がギュッとなると同時に異様な興奮を覚えた。
次の日は祝日で、朝から二人でショッピングモールへ行った。美玖は今、27歳で“女盛り”でも、ここ2年は経済的に少し厳しかったのと、僕が疲れやすく歩行にも軽度の障害が残り外出も減っていた。
先月あたりから僕の調子がいいのだ。この件がはじまり、美玖に少しずつ、僕の“性癖”をカミングアウト(人に知られたくないことを告白すること。)している。それが、妻への思い遣りと合わさって、心に塵積もった〖重荷〗が取り除かれ、精神的に軽くなった故かも知れない。
ただ、焦りもある。美玖からの伝聞だけど、高橋さんはイケメン(かっこいい男性を意味する。)らしい。離婚経験(いわゆるバツ1)がある。子供は別れた奥さんが親権を持っている。それでも独身だから職場の女子には凄く人気があるらしい。イケメンの“ハロー効果”=一般的に、見た目の良い人はモテる。見た目が良いと、性格などの内面も優れているに違いないという心理が働き、良い評価をしてしまう傾向が強い。=ゆえにバツ1でも人気がある理由だろう。ちなみに主任の結婚式に出た同僚からは、[美玖が分かれた奥さんに容姿が似ている。]と言われたらしい。
つまり食事などに誘うのは完全な“恋愛対象”として美玖を見ているわけだ。職場恋愛というか不倫騒動は社会人として〖危ない遊戯〗なのに、それでもモーションを起こすのは
【好きになったらとまらない】同じ男としては分かる。
ショッピングモールでは1時間ほど美玖に自由な時間を与える。「僕は本屋へ行って、あとコーヒーでも飲んでいるから、美玖はひとりで好きなもの買いなよ。」と告げ、「これ軍資金な。」と5万円を渡した。『えっ?そんなのいいよ。』と驚くが、僕が「明後日に必要だろう。凄い下着を買ってもいいぞ。」と耳元で囁き、美玖をその場に残して離れた。
結局、黒のヘプラム(ウエスト部分から裾が広がっているデザイン)フレアードレスをを買ったと、報告があるものの、『あとは内緒ね。要君は秘密の方がいいんでしょ?』と、1万円だけ返金してくれた。
当日の金曜日(5/1)は会社に有給休暇を申請して僕は家にいることにした。美玖には〖もし嫌になったらすぐに帰って来ていいよ。〗って言おうとしたが、やっぱりそれを理由にして美玖がやめても、やめなくてもどっちにしても嫌な気持になるかもしれないと思って言わなかった。出掛ける際に、「美玖が高橋さんと楽しんでほしい。でも我儘とは思うが気持は僕の方を向いていて欲しいし、僕は美玖の事を愛している。」美玖が『解ってる。私も要君が大好きだよ。』と言ってくれる。「あとそれだ、メールでいいから報告だけは欲しいんだけどいいかな?」明るく美玖は『いいとも!』って言い残して出社していった。
自分がそう仕向けているのに、美玖が仕事に行ってからずっと気持が塞いでいた。後悔もある。〖今なら美玖に≪やめてほしい。≫とメールもできる。その一方で、清純な妻が上司に口説かれることへの性的な興奮もある。〗中ぶらりんな気持ちで悶々する間に夕方になる。
美玖(みく)は『ねぇ?要(かなめ)君この前の話、本気なの?誘われたけれど、返事はどうしたら良い?』と言ってくる。聴いた瞬間、はっきりいって辛くて、辛くてちょっと吐きそうになった。
でもなんだろ。ちょっと“安心感”みたいなものもあった。それは、〖これで美玖が浮気するかもしれないという悩みが無くなるかもしれない。僕の知っているところで僕の把握している範囲でだけ浮気してくれる。〗っていう感じ。思い切って、「いいよ。」と言葉に出してしまった。
美玖は切ない顔を僕に向けて、『ただの飲み会だよ。要君がいいなら行くけど・・。』、『夕食はどうしよう?待てるなら何か買ってくるけど・・。』、「僕の事は気にしないで良いよ。」「時間のことは気にせずに楽しんでこいよ。」と言っておいた。『わかったわ。主任には明後日に返事する。それでいい?』、「おしゃれして行けば?」、美玖が顔を真っ赤にして、『そんなこと言ってたら・・どうなるか分からないよ。』の反撃に心臓がギュッとなると同時に異様な興奮を覚えた。
次の日は祝日で、朝から二人でショッピングモールへ行った。美玖は今、27歳で“女盛り”でも、ここ2年は経済的に少し厳しかったのと、僕が疲れやすく歩行にも軽度の障害が残り外出も減っていた。
先月あたりから僕の調子がいいのだ。この件がはじまり、美玖に少しずつ、僕の“性癖”をカミングアウト(人に知られたくないことを告白すること。)している。それが、妻への思い遣りと合わさって、心に塵積もった〖重荷〗が取り除かれ、精神的に軽くなった故かも知れない。
ただ、焦りもある。美玖からの伝聞だけど、高橋さんはイケメン(かっこいい男性を意味する。)らしい。離婚経験(いわゆるバツ1)がある。子供は別れた奥さんが親権を持っている。それでも独身だから職場の女子には凄く人気があるらしい。イケメンの“ハロー効果”=一般的に、見た目の良い人はモテる。見た目が良いと、性格などの内面も優れているに違いないという心理が働き、良い評価をしてしまう傾向が強い。=ゆえにバツ1でも人気がある理由だろう。ちなみに主任の結婚式に出た同僚からは、[美玖が分かれた奥さんに容姿が似ている。]と言われたらしい。
つまり食事などに誘うのは完全な“恋愛対象”として美玖を見ているわけだ。職場恋愛というか不倫騒動は社会人として〖危ない遊戯〗なのに、それでもモーションを起こすのは
【好きになったらとまらない】同じ男としては分かる。
ショッピングモールでは1時間ほど美玖に自由な時間を与える。「僕は本屋へ行って、あとコーヒーでも飲んでいるから、美玖はひとりで好きなもの買いなよ。」と告げ、「これ軍資金な。」と5万円を渡した。『えっ?そんなのいいよ。』と驚くが、僕が「明後日に必要だろう。凄い下着を買ってもいいぞ。」と耳元で囁き、美玖をその場に残して離れた。
結局、黒のヘプラム(ウエスト部分から裾が広がっているデザイン)フレアードレスをを買ったと、報告があるものの、『あとは内緒ね。要君は秘密の方がいいんでしょ?』と、1万円だけ返金してくれた。
当日の金曜日(5/1)は会社に有給休暇を申請して僕は家にいることにした。美玖には〖もし嫌になったらすぐに帰って来ていいよ。〗って言おうとしたが、やっぱりそれを理由にして美玖がやめても、やめなくてもどっちにしても嫌な気持になるかもしれないと思って言わなかった。出掛ける際に、「美玖が高橋さんと楽しんでほしい。でも我儘とは思うが気持は僕の方を向いていて欲しいし、僕は美玖の事を愛している。」美玖が『解ってる。私も要君が大好きだよ。』と言ってくれる。「あとそれだ、メールでいいから報告だけは欲しいんだけどいいかな?」明るく美玖は『いいとも!』って言い残して出社していった。
自分がそう仕向けているのに、美玖が仕事に行ってからずっと気持が塞いでいた。後悔もある。〖今なら美玖に≪やめてほしい。≫とメールもできる。その一方で、清純な妻が上司に口説かれることへの性的な興奮もある。〗中ぶらりんな気持ちで悶々する間に夕方になる。
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