『妻の貸し出し』パート2
パート2
入院中とかリハビリ中とか、それから良くなっても、そういう精神状態の時って疑心暗鬼にもなるし、妻の美玖が浮気してないか?とか、凄く猜疑心の塊みたいになって苦しむようになった。
ハッキリ言って、まともに考えれば美玖が浮気なんてする訳は無いのだけど、(気持だけじゃなく、時間的に考えても浮気は無理な生活)少し帰りが遅くなった時とかそう言う時に頭の中で自分の劣等感と合わさって凄くどす黒い気持になるようになっていた。
そんな気持が1年も続いて、なんとか表面上は美玖に気取らせないようにはしていたのだけど、あまりにも疑いすぎて寧ろ浮気してくれた方が、気は楽だと思うくらいに悩んだ。
そういう状態が発病以降、最近まで本当にずっと続いていた。正直精神的にはもう壊れていたと思う。表には出さないようにしていたけれど。でも半年位前かな。からだの調子が本当に良くなくて、その時つい“ぽろっ”と美玖に、「浮気しても良いよ。」って言ってしまった。
そうしたら、『そんな事を考えた事も無いし、絶対しない。』と云ってくれた。涙が出るくらい嬉しかったけど、正直に言って“それでも僕のこの気持は解消されないだろうな。”と思った。それで案の定、次の日にはもう鬱みたいな状態になる。
リハビリ中は、一種のEDになったが、頭の中は淫らな妄想で一杯だった。その頃、美玖がいないときに、インターネットを見ていた。その中で〖妻の貸し出し〗というワードが琴線(きんせん)に触(ふ)れたことを思い出した。
僕が病気以降ずっと不安に思っていて、怖くて、怖くてしょうがなかったのが、美玖に捨てられたらどうしようって事だった。発病以降、ずっと一緒にいてくれて、懸命な看病をしてくれた妻を、失ったらどうしよう?って、本気で考えるようになった。
その上セックスが上手くいかずに、美玖を満足させられないとすれば最悪だった。だから、寧ろ僕の把握できる範囲内で、僕が判断して浮気してもらった方が良いのかもしれない。それなら僕の見てないところで、美玖が離れていくかもしれないっていう恐さは感じないですむかもと思った。
あとこれも本当の話しなのだけど、美玖に劣等感も感じていた。多分、“セックスに満足して無いだろうな。”“男として夫としてどうなのだろ?”っていうことをずっと考えていた。
それで、何回も何回も考えて、1カ月以上ずっと考えて、美玖へついに全部告白した。発病以降自分がどう考えているかとか、何を怖れているのかとか、それがどうしても払拭できない事とか。決して美玖を嫌いになったわけじゃないって事も、寧ろこの事で離れていかれたらその方が怖いって事も全部伝えた。
僕が「正直に言ってセックスには満足して無いだろ?」と、言ったら、美玖は『確かに満足はしてないかもしれない。でもそんなのは関係ないし僕の事が好き。』って言ってくれる。
「でも、それじゃ僕は心苦しい。」、「寧ろ僕の事を考えないでセックスをして欲しい。その上で気持は僕の方を向いていて欲しい。凄く我侭な話かもしれないけれど僕を助けて欲しい。」と、懸命に説得をした。
しかし、最初のほうは美玖も、『馬鹿なこと考えないで』『セックスだけが夫婦じゃないはずよ。』と、言っていたけど真剣に話したら、僕の言いたかった、〖美玖にはセックスを満足して欲しい。〗但し、〖気持は僕の方を向いていて欲しい。〗っていうのを少し理解してくれるようになってきた。
「君が責められる“浮気”じゃない。寧ろ楽しんでくれれば僕の気持も満足するから。」と、付け加えた。
それでも美玖は1週間考えて、結論を出した。『やっぱりセックスするのは嫌だし怖いわ。』
『でも、それだと要君が満足しないから、“デート” なら一度だけやってみてもいいかな。』
但し、『いくら僕の云う事でも、やっぱり嫌な人だったらもう2度としない。』『その代わりに、要君(僕)が疑心暗鬼にならないくらい一緒にいるからね。』と、答えを出してくれた。
「ちょっと中途半端な結論(笑)だけど、美玖に楽しんで欲しいだけだから。それでいいよ。」
この日を境にして、久しぶりに新婚時代の感覚が蘇り、セックスはしないが、一緒にお風呂に入ったり、ベッドでも裸でいちゃついた。
入院中とかリハビリ中とか、それから良くなっても、そういう精神状態の時って疑心暗鬼にもなるし、妻の美玖が浮気してないか?とか、凄く猜疑心の塊みたいになって苦しむようになった。
ハッキリ言って、まともに考えれば美玖が浮気なんてする訳は無いのだけど、(気持だけじゃなく、時間的に考えても浮気は無理な生活)少し帰りが遅くなった時とかそう言う時に頭の中で自分の劣等感と合わさって凄くどす黒い気持になるようになっていた。
そんな気持が1年も続いて、なんとか表面上は美玖に気取らせないようにはしていたのだけど、あまりにも疑いすぎて寧ろ浮気してくれた方が、気は楽だと思うくらいに悩んだ。
そういう状態が発病以降、最近まで本当にずっと続いていた。正直精神的にはもう壊れていたと思う。表には出さないようにしていたけれど。でも半年位前かな。からだの調子が本当に良くなくて、その時つい“ぽろっ”と美玖に、「浮気しても良いよ。」って言ってしまった。
そうしたら、『そんな事を考えた事も無いし、絶対しない。』と云ってくれた。涙が出るくらい嬉しかったけど、正直に言って“それでも僕のこの気持は解消されないだろうな。”と思った。それで案の定、次の日にはもう鬱みたいな状態になる。
リハビリ中は、一種のEDになったが、頭の中は淫らな妄想で一杯だった。その頃、美玖がいないときに、インターネットを見ていた。その中で〖妻の貸し出し〗というワードが琴線(きんせん)に触(ふ)れたことを思い出した。
僕が病気以降ずっと不安に思っていて、怖くて、怖くてしょうがなかったのが、美玖に捨てられたらどうしようって事だった。発病以降、ずっと一緒にいてくれて、懸命な看病をしてくれた妻を、失ったらどうしよう?って、本気で考えるようになった。
その上セックスが上手くいかずに、美玖を満足させられないとすれば最悪だった。だから、寧ろ僕の把握できる範囲内で、僕が判断して浮気してもらった方が良いのかもしれない。それなら僕の見てないところで、美玖が離れていくかもしれないっていう恐さは感じないですむかもと思った。
あとこれも本当の話しなのだけど、美玖に劣等感も感じていた。多分、“セックスに満足して無いだろうな。”“男として夫としてどうなのだろ?”っていうことをずっと考えていた。
それで、何回も何回も考えて、1カ月以上ずっと考えて、美玖へついに全部告白した。発病以降自分がどう考えているかとか、何を怖れているのかとか、それがどうしても払拭できない事とか。決して美玖を嫌いになったわけじゃないって事も、寧ろこの事で離れていかれたらその方が怖いって事も全部伝えた。
僕が「正直に言ってセックスには満足して無いだろ?」と、言ったら、美玖は『確かに満足はしてないかもしれない。でもそんなのは関係ないし僕の事が好き。』って言ってくれる。
「でも、それじゃ僕は心苦しい。」、「寧ろ僕の事を考えないでセックスをして欲しい。その上で気持は僕の方を向いていて欲しい。凄く我侭な話かもしれないけれど僕を助けて欲しい。」と、懸命に説得をした。
しかし、最初のほうは美玖も、『馬鹿なこと考えないで』『セックスだけが夫婦じゃないはずよ。』と、言っていたけど真剣に話したら、僕の言いたかった、〖美玖にはセックスを満足して欲しい。〗但し、〖気持は僕の方を向いていて欲しい。〗っていうのを少し理解してくれるようになってきた。
「君が責められる“浮気”じゃない。寧ろ楽しんでくれれば僕の気持も満足するから。」と、付け加えた。
それでも美玖は1週間考えて、結論を出した。『やっぱりセックスするのは嫌だし怖いわ。』
『でも、それだと要君が満足しないから、“デート” なら一度だけやってみてもいいかな。』
但し、『いくら僕の云う事でも、やっぱり嫌な人だったらもう2度としない。』『その代わりに、要君(僕)が疑心暗鬼にならないくらい一緒にいるからね。』と、答えを出してくれた。
「ちょっと中途半端な結論(笑)だけど、美玖に楽しんで欲しいだけだから。それでいいよ。」
この日を境にして、久しぶりに新婚時代の感覚が蘇り、セックスはしないが、一緒にお風呂に入ったり、ベッドでも裸でいちゃついた。
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