『妻の貸し出し』パート12
パート12
突然に、浴室のドアが開いた。僕は咄嗟の出来事に“えっ?!”となる。美玖(みく)が『要君!凄い!』と笑う。僕の男性自身は勃起したままだったから、美玖に完全に直視されていた。「どうしたの?」と尋ねるのがやっとだった。『変なこと考えてたでしょ?私のことかな?』って、裸の美玖が問う。
「いや、そんな、なんにも・・・。」と言うものの、しっかりと今度は美玖に握られた。僕が〖性癖〗を告白してから、以前は交際中も結婚してからも、どちらかというと“亭主関白(家庭内で、夫が支配権を持っていること。)”だったのが、徐々に妻との力関係が逆転してきた。
『朝から元気でうれしいわ。』と扱(しご)き出す。「だめだよ。そんなことしちゃ。」と美玖の手を押さえた。『洗ってあげる。とボディシャンプーで全身につける。漸く落ち着いた僕も反撃に出た。シャワーを乳房に思い切りかけた。『やだ。くすぐったいよ。』とふざけ合うことになる。
◇◇◇
〖くよくよしても仕方ないわ〗と思う。でも、【キス】のことはもう少しあとにしよう。ところで美玖は最近の夫の告白に、最初は戸惑いがあったが、インターネットでこっそり調べていくうちに、そうした“寝取らせのような性癖”の持ち主が案外多いという事実に驚いた。〖要君がそれほど特別じゃないんだ〗(もちろん社会の少数派には違いない。)〖決して妻や恋人が嫌いではないのだ。逆に好きすぎて、愛している人を他人に抱かせることに快感を持つらしい〗
そうした性癖はすこし理解しても、その気持ちはよく分からなかった。でも1カ月前あたりから要君が元気になったので、それは精神的に落ち込んでいた原因を私に話し、楽になったのと、やはり“性癖の告白”が彼の心身に良い方に影響したのだろう。
正直に言えば、この2年余りは大変だった。特に退院してからの半年は要君が精神的に【壊れる】のではと懼(おそ)れた。あまりの落ち込み様に、【自殺する】ことが毎日毎日が心配だった。経済的なこともあったし、彼がご両親の手助けを嫌がった(自分の弱さを親といえども見せたくなかったらしい。)ので私は心配ではあったが会社へいかざるを得なかった。
途中で電話をしてもメールをしても要君は出ようとはしなかった。それほど神経が参っていたのです。当然なことにセックスもなかったけど、その頃はそれどころではなかった。ようやく1年が過ぎたころから彼の体調が回復をしてくる。並行してセックスも完全なかたちではなかったが、出来るようになった。不満がなかったと言えば嘘になるが、要君の健康の方が気にかかっていた。
突然に、浴室のドアが開いた。僕は咄嗟の出来事に“えっ?!”となる。美玖(みく)が『要君!凄い!』と笑う。僕の男性自身は勃起したままだったから、美玖に完全に直視されていた。「どうしたの?」と尋ねるのがやっとだった。『変なこと考えてたでしょ?私のことかな?』って、裸の美玖が問う。
「いや、そんな、なんにも・・・。」と言うものの、しっかりと今度は美玖に握られた。僕が〖性癖〗を告白してから、以前は交際中も結婚してからも、どちらかというと“亭主関白(家庭内で、夫が支配権を持っていること。)”だったのが、徐々に妻との力関係が逆転してきた。
『朝から元気でうれしいわ。』と扱(しご)き出す。「だめだよ。そんなことしちゃ。」と美玖の手を押さえた。『洗ってあげる。とボディシャンプーで全身につける。漸く落ち着いた僕も反撃に出た。シャワーを乳房に思い切りかけた。『やだ。くすぐったいよ。』とふざけ合うことになる。
◇◇◇
〖くよくよしても仕方ないわ〗と思う。でも、【キス】のことはもう少しあとにしよう。ところで美玖は最近の夫の告白に、最初は戸惑いがあったが、インターネットでこっそり調べていくうちに、そうした“寝取らせのような性癖”の持ち主が案外多いという事実に驚いた。〖要君がそれほど特別じゃないんだ〗(もちろん社会の少数派には違いない。)〖決して妻や恋人が嫌いではないのだ。逆に好きすぎて、愛している人を他人に抱かせることに快感を持つらしい〗
そうした性癖はすこし理解しても、その気持ちはよく分からなかった。でも1カ月前あたりから要君が元気になったので、それは精神的に落ち込んでいた原因を私に話し、楽になったのと、やはり“性癖の告白”が彼の心身に良い方に影響したのだろう。
正直に言えば、この2年余りは大変だった。特に退院してからの半年は要君が精神的に【壊れる】のではと懼(おそ)れた。あまりの落ち込み様に、【自殺する】ことが毎日毎日が心配だった。経済的なこともあったし、彼がご両親の手助けを嫌がった(自分の弱さを親といえども見せたくなかったらしい。)ので私は心配ではあったが会社へいかざるを得なかった。
途中で電話をしてもメールをしても要君は出ようとはしなかった。それほど神経が参っていたのです。当然なことにセックスもなかったけど、その頃はそれどころではなかった。ようやく1年が過ぎたころから彼の体調が回復をしてくる。並行してセックスも完全なかたちではなかったが、出来るようになった。不満がなかったと言えば嘘になるが、要君の健康の方が気にかかっていた。
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