『妻の貸し出し』パート6
パート6
美玖(みく)は、僕が“今夜のこと”を気にして起きているので、冷蔵庫から冷たいお茶を取り出し、2人分のカップを持ってリビングのソファーに座る僕の横ですぐに語りだす。
アルコールが入って、白い肌がピンクに上気(のぼせて顔が赤くなる。)した顔を僕に近づけて、『やっぱり要(かなめ)君のそばがいいな。』と美玖が甘えた声を出す。
いつもの美玖なら、遅く帰宅すると夕食の手間がなければ先ずは、お風呂に入るのがスタンダード(定番)ではあったが、今夜はそうしなかったので、フローラルな香水の香りがした。それは新鮮な感覚とは別に“嫉妬”を呼び起こすものでもあった。
美玖は一気にお茶を飲み干すと、『要君どこから話せばいいの?』と真剣な顔をした。僕は「はい最初からおねがいします。」とまじめに応じると、美玖が『もぅー』と吹きだした。「なんだよ?」、『だって要君の顔が怖すぎ!』と笑顔で答える。『ごめんなさいね。要君の希望の方向には半分しかなりませんでした。』、「えっ!なに?半分って?」
『そんなに慌てないでよ。落ち着こう。』なんだかこうなると、どちらが年上か分からなくなる。『最初から話すね。いい?』、「いいよ。ポパイの大好物。」、『何それ?』と聞いてくる。「ホウレンソウだよ。社会人なら常識だろ!」美玖は笑いながら、『報告・連絡・相談でしょ!それじゃなくてポパイって?』、「アメリカの昔のコミックヒーロで・・・また今度説明するよ。」これで僕はリラックスした。
美玖が『17時頃に主任からメールがスマホに届いたのね。』、「メアド(Eメールアドレスの略)をなんで知ってるの?」、『ホントに要君って焼き餅やきだね(笑)プログラムって突発的にダウンしたりするから、主任は部下を呼び出したりしなけりゃならないの。わかった(笑)』そういえば休日でもメールの着信がよくある(だからマナーモードにしていなかったのだ。)
『も~全然進まないから、質問は最後にしてね。』と呆れかえられる。「ごめん。」、『それでね。食事する場所の名前と地図が添付されてたの。最後に≪ご主人に内緒でもいいのですか?誘っておいてなんですが、ダメならメールをください。≫とあったのね。』質問をしたかったけれど我慢をした。
美玖が着ている黒のヘプラムのドレスはひざ上10センチの丈で、それほどのミニでもないがドキドキした。いつもはパンツルックか膝小僧くらいのタイトスカートだった(それはそれで色っぽい)から。「オシャレをしてほしい。」と言って買わせたのだが、よくみると凄く可愛い。本当に僕は焼き餅やきなのに、妻を“貸し出し”しようとしている。
続けて美玖が『ホテルというのが気になったけれど、要君のリクエストだし(笑)、最初から変なことには・・・ごめんね。わたしは全然そんな気持ちがないから。それで、≪(嘘だけど)夫には内緒です。ちょっと罪悪感がありますが、何度も誘っていただいているので、1度だけ行きます。失礼ですが割り勘でよろしくお願いします。』と返信したの。すると主任から、≪ありがとう。1度だけと言わずにね。今夜はもちろんお誘いした私が負担します。給料は伊藤さんよりはすこし多く貰っているので大丈夫ですよ。ただ、ご主人に内緒は悪いと思いますがドキドキもします(すいません)。集合は現地でいいですか?申し訳ないけど別々に行きましょう。≫とあったの。』
『わたしは、≪今夜は特別に御馳走になります。ありがとうございます。でも人妻を誘う主任は悪い人ですね。(冗談ですよ)遅れないよう向かいますが、集合はレストランの前ですか?』と打ったのね。ごめんなさいねノリだから・・』、「大丈夫。今夜の事は僕のリクエストなんだから話を続けて。」、『すぐに返信があって、≪人妻を誘惑ですかそれもいいな(冗談です)。レストランは26階です。さきに着かれたら私の名前で予約してあるので中で待っていてください。≫と、あったのでわかりましたと返信したわ。』(ここまで美玖はスマホの画面を見ながら話していた。)
『はじめて行くホテルだったので結局、わたしの方が遅かったの。ごめんなさい、と謝ると、「心変わりして来てくれないかと、スマホをずっとみてました。」と言われた。それからは、食事はフルコース(写真もみせてくれた=レストランの許可は得たらしい)でもの凄くおいしかった。』、「僕はラーメンだってけど・・・」、『今度二人で食べに行きましょうね。』と慰められる。
『コースに食前酒やワインもついてきて、飲んだの。話しは社内の噂で盛り上がった。コースも終了して紅茶を飲んでいたら、主任が「もう少し付き合ってもらってもいいかな?」と尋ねてきた。最上階にワインバーがあり、そこに行きましょう、って誘われた。それが僕宛ての≪食事が終りました。次に誘われているんだけど、いいかな?≫だった。主任が、「ご主人にメールをしたの?」、『はい。残業がもう少しかかると嘘ついてしまいました。』それで主任が、「悪い人妻さんですね。」と云ってきたので、ひどい!もう帰りますと言ったの。』
美玖はまた、冷蔵庫にお茶をとりに行く。「それからどうなったの?」と僕が急かすと、『焦らない焦らない。』と平然としている。今夜は力関係が逆転していた。
美玖(みく)は、僕が“今夜のこと”を気にして起きているので、冷蔵庫から冷たいお茶を取り出し、2人分のカップを持ってリビングのソファーに座る僕の横ですぐに語りだす。
アルコールが入って、白い肌がピンクに上気(のぼせて顔が赤くなる。)した顔を僕に近づけて、『やっぱり要(かなめ)君のそばがいいな。』と美玖が甘えた声を出す。
いつもの美玖なら、遅く帰宅すると夕食の手間がなければ先ずは、お風呂に入るのがスタンダード(定番)ではあったが、今夜はそうしなかったので、フローラルな香水の香りがした。それは新鮮な感覚とは別に“嫉妬”を呼び起こすものでもあった。
美玖は一気にお茶を飲み干すと、『要君どこから話せばいいの?』と真剣な顔をした。僕は「はい最初からおねがいします。」とまじめに応じると、美玖が『もぅー』と吹きだした。「なんだよ?」、『だって要君の顔が怖すぎ!』と笑顔で答える。『ごめんなさいね。要君の希望の方向には半分しかなりませんでした。』、「えっ!なに?半分って?」
『そんなに慌てないでよ。落ち着こう。』なんだかこうなると、どちらが年上か分からなくなる。『最初から話すね。いい?』、「いいよ。ポパイの大好物。」、『何それ?』と聞いてくる。「ホウレンソウだよ。社会人なら常識だろ!」美玖は笑いながら、『報告・連絡・相談でしょ!それじゃなくてポパイって?』、「アメリカの昔のコミックヒーロで・・・また今度説明するよ。」これで僕はリラックスした。
美玖が『17時頃に主任からメールがスマホに届いたのね。』、「メアド(Eメールアドレスの略)をなんで知ってるの?」、『ホントに要君って焼き餅やきだね(笑)プログラムって突発的にダウンしたりするから、主任は部下を呼び出したりしなけりゃならないの。わかった(笑)』そういえば休日でもメールの着信がよくある(だからマナーモードにしていなかったのだ。)
『も~全然進まないから、質問は最後にしてね。』と呆れかえられる。「ごめん。」、『それでね。食事する場所の名前と地図が添付されてたの。最後に≪ご主人に内緒でもいいのですか?誘っておいてなんですが、ダメならメールをください。≫とあったのね。』質問をしたかったけれど我慢をした。
美玖が着ている黒のヘプラムのドレスはひざ上10センチの丈で、それほどのミニでもないがドキドキした。いつもはパンツルックか膝小僧くらいのタイトスカートだった(それはそれで色っぽい)から。「オシャレをしてほしい。」と言って買わせたのだが、よくみると凄く可愛い。本当に僕は焼き餅やきなのに、妻を“貸し出し”しようとしている。
続けて美玖が『ホテルというのが気になったけれど、要君のリクエストだし(笑)、最初から変なことには・・・ごめんね。わたしは全然そんな気持ちがないから。それで、≪(嘘だけど)夫には内緒です。ちょっと罪悪感がありますが、何度も誘っていただいているので、1度だけ行きます。失礼ですが割り勘でよろしくお願いします。』と返信したの。すると主任から、≪ありがとう。1度だけと言わずにね。今夜はもちろんお誘いした私が負担します。給料は伊藤さんよりはすこし多く貰っているので大丈夫ですよ。ただ、ご主人に内緒は悪いと思いますがドキドキもします(すいません)。集合は現地でいいですか?申し訳ないけど別々に行きましょう。≫とあったの。』
『わたしは、≪今夜は特別に御馳走になります。ありがとうございます。でも人妻を誘う主任は悪い人ですね。(冗談ですよ)遅れないよう向かいますが、集合はレストランの前ですか?』と打ったのね。ごめんなさいねノリだから・・』、「大丈夫。今夜の事は僕のリクエストなんだから話を続けて。」、『すぐに返信があって、≪人妻を誘惑ですかそれもいいな(冗談です)。レストランは26階です。さきに着かれたら私の名前で予約してあるので中で待っていてください。≫と、あったのでわかりましたと返信したわ。』(ここまで美玖はスマホの画面を見ながら話していた。)
『はじめて行くホテルだったので結局、わたしの方が遅かったの。ごめんなさい、と謝ると、「心変わりして来てくれないかと、スマホをずっとみてました。」と言われた。それからは、食事はフルコース(写真もみせてくれた=レストランの許可は得たらしい)でもの凄くおいしかった。』、「僕はラーメンだってけど・・・」、『今度二人で食べに行きましょうね。』と慰められる。
『コースに食前酒やワインもついてきて、飲んだの。話しは社内の噂で盛り上がった。コースも終了して紅茶を飲んでいたら、主任が「もう少し付き合ってもらってもいいかな?」と尋ねてきた。最上階にワインバーがあり、そこに行きましょう、って誘われた。それが僕宛ての≪食事が終りました。次に誘われているんだけど、いいかな?≫だった。主任が、「ご主人にメールをしたの?」、『はい。残業がもう少しかかると嘘ついてしまいました。』それで主任が、「悪い人妻さんですね。」と云ってきたので、ひどい!もう帰りますと言ったの。』
美玖はまた、冷蔵庫にお茶をとりに行く。「それからどうなったの?」と僕が急かすと、『焦らない焦らない。』と平然としている。今夜は力関係が逆転していた。
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