名U トライアングル・リレーション 第1話
名U トライアングル・リレーション 第1話
(原題:奇妙な三角関係 投稿者:和幸 投稿日:20110524)
僕(立木一幸:たちき・かずゆき)は29歳で、嫁(立木優希:たちき・ゆうき)が27歳、友人(倉橋悠馬:くらはし・ゆうま:29歳)は僕の同級生で独身。僕と悠馬は高校以来の友人で、よく一緒に遊んだ仲。この男、とにかく女が大好きで、遊ぶ時にも必ず女絡みになってしまっていた。〔女が絡まないと遊んだ気にならん。〕とも言う位の女好き。見た目は結構イケメンだから分からないでもないけど・・・。因みに僕は普通・・・・というか、それでも背が高くて顔が小さいので全体的な雰囲気はモデルっぽいらしく、十分にカバーできている(と思う)。
大学時代は別々の学校だったが、キャンパスが同じ沿線だったので、結構一緒に遊んでいた。つまり、この場合、二人で遊ぶと言う事は、即ナンパを意味するのだが。それで、このナンパで知り合ったのが今の嫁の優希。ちょっと変わった馴れ初めなのだけど、まずはこの時の事を書いてみた。
悠馬と居酒屋で飲んでいる時、隣のテーブルでいい感じに酔っている女2人組を見つける。僕はこの日は全くそんな気は無かったのだが、悠馬が俄然やる気を出し、やっぱりナンパに走っていた・・・。
そして4人は意気投合、2対2というのもあって、そのまま悠馬の部屋になだれ込むことになる。僕は結構ドキドキものだったけど、悠馬にしたら日常茶飯事との事・・・。結局、広いワンルームのベッドで悠馬が、僕は床の上で夫々のパートナーと・・・。セックスをしてしまった。後にも先にもこんなのはこれっきりだったけれど・・。
悠馬が選んだA子は、顔はメチャクチャ可愛いのだが、やや、というか、かなりポッャリ体型。僕の選んだB子は、顔は普通だが胸が大きいのに細身のナイスバディ~な子。2組は同時に始めたのだが、正直悠馬達が気になって自分の方には全然集中ができなかった。何故なら、悠馬の相手のA子が僕のモロタイプだったから・・・。そっちばかり気になっている。
モテる男らしく、寝ているA子の顔に跨ってフェラチオをさせたり、結構強引な事をしている光景が卑猥だった。彼女の口からユックリ抜かれる時に悠馬のペニスが見える。悠馬の勃起したペニスは、多分僕のよりは長いようだが亀頭が小さかったように見えた。そのまま相手の服を脱がせ、太めなのに巨乳ではない彼女の胸を舐めまわし始める。その時の、A子の『あっ・・・ ぁぁぁ。』っていう声が聞こえた時、危うく僕の方が出そうになってしまった。
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20200628
名U トライアングル・リレーション 第2話
名U トライアングル・リレーション
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僕(立木一幸:たちき・かずゆき:29歳)、嫁(立木優希:たちき・ゆうき:27歳)、友人(倉橋悠馬:くらはし・ゆうま:29歳)は僕の同級生で独身。
僕は相手のB子に悪いなと思い直し、こちらに集中、一通りの愛撫の後〚もう入れて・・。〛ていう彼女の言葉に応じて挿入。ほぼ同時に隣でもベッドが軋み始めた。チラチラと気にしていた僕にB子は気付き、強引に上に乗ってきた。「もう、あっちばかり気にして・・・。許さないぞ!」みたいな感じの事を言われ、思いっきり腰をグラインドさせてくる。
スタイル抜群の女の子が僕の上で踊る光景はいやらしかった・・・。しかし、酔っていた為か一向に気持ち良くならない。その内に彼女の方が勝手にイキ出し、グッタリと動かなくなってしまった。
繋がったまま、床に大の字になって荒い呼吸をするB子を見ながら、僕は《まだまだこれからなのにな。》と思っていると、隣で切羽詰まった声が聞こえてきた。ベッドも壊れるのではと思う程、激しく軋んでいた。
〔俺もイクぞっ! 出すぞっ!〕
『・・・。・・・。・・・。』
〔ああぁ、ほらっ! 出るっ!〕
『あっ!・・・。すごっぃ・・・。奥に・・・。んん!』
猛烈に上下する悠馬の尻と、最後に『逝くっ!』って言ったA子の声が聞こえた時、僕はまだ膣内にいれたままの状態でB子に射精してしまっていた。それ程悠馬達のセックスが強烈で、そのA子の喘ぎ声がエッチだったのである。
その後、B子と会って遊んだりしていた。僕はちゃんと付き合ってもいないのに適度にセックスさせてもらう事に罪悪感を持ち始め、正式に付き合おうかと思った。それを悠馬に話すと、「えっ?・・・。あぁそうなんだ・・・。」と、今ひとつの表情から理由を聞いて驚く。「ごめん、僕、B子とやっちゃってるんだけど・・・。」
悠馬曰く、あの夜の二~三日後にA子からB子のアドレスを聞き出して、その日の夜には呼び出してやってしまったとの事。基本的には天然で悪い人間ではないので、僕は悠馬に対しての怒りはなかった。大体僕とB子は正式に付き合っていた訳ではない。
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20200629
名U トライアングル・リレーション 第3話
名U トライアングル・リレーション 第3話
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僕(立木一幸:たちき・かずゆき:29歳)、嫁(立木優希:たちき・ゆうき:27歳)、友人(倉橋悠馬:くらはし・ゆうま:29歳)は僕の同級生で独身。
ただ、結構心にガツンと来たのは、僕がめちゃめちゃタイプのA子と悠馬が付き合っていたという事である。〔あいつ、いい感じだよ。奥でイケル女って滅多にいないからな。〕と言っていた。大抵の女の子は、悠馬の長いペニスで突かれると痛がったらしい。
でも、A子は奥で感じる事が出来るらしく、寧ろ奥じゃないといやだという位のものだったと。だから、悠馬としては久しぶりに手放したくないと思ったらしい。まるで人を物のように言う悠馬にはちょっと怒りを感じた・・・。
ぼーっと《あの子、奥で感じてるんだ・・・。》なんて考えながら興奮している。ああ、それなのに・・・。なんと半年後、悠馬はあっさりとそのA子と別れてしまう。〔もう充分、堪能させてもらいました。〕というのが理由らしいが、いくらモテるからって・・・全く意味不明。
悠馬がA子と別れたと言った翌朝、僕の携番を知らないはずのA子から連絡がある。いきなりの電話には驚いたが、正直なところ、複雑な気持ちだった。悠馬と付き合っていた頃でも4人でのWデート(結局僕はB子とは付き合わなかった。)に誘われても行かなかったのはバカみたいな話だったが、悠馬と仲良くする彼女には会いたくなかったからである。
だから電話口でA子の暗い声を聞いても素直には喜べなかった。彼女が僕に相談したい話、おおよそ見当もついていた。けれども半年ぶりにA子と会えるのは嬉しかったから、夕方に会う約束をしてしまう。
待ち合わせ場所で約半年ぶりに会うA子を一目みても全く気付かなかった。すれ違いザマに肩をポンと叩かれて、始めて気付いたくらいである。A子は見違える程綺麗になっていた。僕が知っている以前の彼女とは完全に別人である。細く長い脚、ピッタリとした服が完璧に似合う引き締まったウエスト、CかDはありそうな胸。それで僕は開口一番、「なんでこんなに痩せたの?」とマジで言ってしまった。
《女は何かのきっかけでこんなに綺麗になるもんなんだな。》と、心底感心をする。と同時に、至近距離にこんなに可愛い子がいるという現実に、いきなり心臓ドキドキの緊張しまくり状態になった。
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20200630
名U トライアングル・リレーション 第4話
名U トライアングル・リレーション 第4話
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僕(立木一幸:たちき・かずゆき:29歳)、嫁(立木優希:たちき・ゆうき:27歳)、親友(倉橋悠馬:くらはし・ゆうま:29歳)は僕の同級生で独身。
相談の内容は、やはり悠馬の事だった。でも、僕が思っていたのとは違い、悠馬に対する未練はない様子である。やせ我慢かもしれないが、始終笑いながら、『もう終わった恋だもの。次に踏み出さなきゃ! 次にね。』って言った。
不思議なもので、じっくり話し合うと、結構趣味が近かったりして、凄く話し易くて本当ウマが合っている。それで、次第に休みの日とかに会うようになり、ついに大学の卒業前に付き合うようになった。卒業後に2年半の交際期間を経て、僕達は結婚をする。お察しの通り、そう、A子とは嫁の優希である。
結婚してからは、悠馬と遊ぶ頻度が激減した。せいぜい半年に一度会うか会わないかになる。そして、あれほどの遊び人の悠馬もついに結婚を意識する相手が見つかった。俄かに信じられなかったが、あの悠馬が脇目も振らず、一切の女遊びをやめている。それを見て、これは本気だと思った。確かに凄い美人で、才色兼備って感じである。
ところが、悠馬は振られてしまった。しかも、かなり酷い理由で。悠馬の落ち込みようは凄まじく、ちょっと心配になる位な状態で、仲の良かった友人を集めて悠馬を励ます事になる。当日、僕と悠馬の二人はベロベロに酔っ払い、他の仲間達に介抱されながら悠馬の部屋に収容された。それで、ここからは半分以上記憶がない話である。
因みに、優希と悠馬は僕たちの結婚式以来だから、この2年ほどは一度も会っていなかった。また、悠馬の部屋での乱交?の話題について僕達は一切触れた事もないのである。優希にとっては若気の至りとは言え、消したい過去のはずだ。
断片的な記憶を辿ると・・・。悠馬の部屋で倒れているところに優希から連絡が電話があった(はず)。僕は「今すぐ悠馬の部屋に迎えに来てくれ。」と応答する(はず)。迎えに来た嫁が、パンツ一丁で床に横たわる悠馬に毛布を掛けようとして、悠馬に腕を掴まれて転んでいるのを見てバカ笑いしていた(はず)の僕。そして、優希のカラダの上に悠馬が乗って腰をゆっくり振っていた光景が目に入る。
次に意識が戻ったのは翌朝で、優希は居なかった。ベッドの上にはキチンとTシャツを来て毛布に包(くる)まる悠馬のみである。僕が寝ぼけていた為か、酒が残っていたからかは分からないが、起きた瞬間、何とも言えない嫌な気分になった。
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20200701
名U トライアングル・リレーション 第5話
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僕(立木一幸:たちき・かずゆき:29歳)、嫁(立木優希:たちき・ゆうき:27歳)、親友(倉橋悠馬:くらはし・ゆうま:29歳)は僕の同級生で独身。
僕は意識がハッキリするにつれ、それが昨夜の光景が理由である事が分かり、寝ぼけている悠馬を無理に起こして確認する。悠馬の言い分は・・・。〔あまり覚えていないけど、優希ちゃんとエッチしてるリアルな夢を見た。〕との事だった。
暫くして目が完全に覚めて現実に戻った悠馬は、やはり暗いのである。それは、昨夜の出来事に対してではなく、失恋した事によるものだった。部屋を出るとき、僕は何気に声をかける。「早く元気出せよ。なんなら優希でエッチな夢でもまた見ろよ(笑)。」帰り道、昨夜の事を思い出しても現実なのかどうなのか確信が持てないでいた。ただ、昔のあの時のシチュエーションと同じだったので、正直興奮したし、当時の自分自身の気持ちまでリアルに思い出してしまう。酔ってもいたので、頭が倒錯していたのかもしれなかった。
しかし、家に着くとあっという間に全ての疑問が解決する。優希が土下座の勢いで『悠馬とセックスをした。』ってカミングアウトをしたのだ。呆気に取られながらも理由を聞く。『わたしが悠馬さんに押し倒されて・・・。抵抗していたんだけど、一幸が「抱かれてやれ!」って、言うから・・・。』、「ええっ? 僕が? そんな事言ったのか?」、『全然覚えてないの?
悠馬さんが可哀想だからって・・・。』
本当に僕は覚えていなかった。合法的に抱かれたようにする為に、二人で口裏を合わせているのかもと思ったが、そんなそぶりもない。優希は『どうせ昔は付き合ってたんだから、って一幸が・・・。』
僕は狐に騙されたような気分になりながらも、思わず訊ねてしまった。「・・・。どうだった?」
質問の意味が分からない嫁は『えっ?』、僕が「良かったの・・・。か?」と、バツが悪そうに俯く優希が、『う・・・。うん、いや、分かんないよ・・。』この返事を聞いた時、下腹部に血が猛烈に流れ込むのを感じる。我慢できずに優希を押し倒した。
前の晩に悠馬に抱かれたからかは分からないが、最初は結構激しく抵抗していたが、強引にねじ伏せて挿入する。愛撫もいい加減だったのに、優希の中は熱くヌルヌルだった。お腹に射精した後、優希に聞いてみた。「悠馬と何が違う?」、『えっ何? 何の話してるの?』
「いや、その・・・。長さとか形とかテクとかさ・・・。」何か引かれている様子で、『・・・・
。』て無言である。「ごめん、何か妙に興奮してさ・・・・僕やっぱ変だよね。」それに優希が頷(うなづ)き『本当に一幸やっぱ変態さんだね。』
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20200702
名U トライアングル・リレーション 第6話
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僕(立木一幸:たちき・かずゆき:29歳)、嫁(立木優希:たちき・ゆうき:27歳)、親友(倉橋悠馬:くらはし・ゆうま:29歳)は僕の同級生で独身。
「だから、どうだった?」と懲りずに質問する僕に、『そんなの、わかんないって・・・。』て、ティッシュを取って立ち上がる優希。僕はセックスの時に結構変態じみた事を嫁に要求する為、『もう! 変態!』って怒られる事があった。実は怒られるのも僕にとっては快感だったりする。
3日後、悠馬から〔ごめん、オレやっぱ優希ちゃんとヤったわ。〕というメールが来た。それで、「いや、僕が優希にけしかけたみたいだから、気にしなくていいよ。」と、すぐにリメール(返信)。再度、悠馬から〔本当にごめん。〕しかし、このメールは、《嫁から真相を聞いたんだろうな。》と思った。そしてその事で、僕の知らないところで二人が連絡(電話やメール)を取り合っているのかもしれないという無用な心配をする羽目にもなる。
僕は、二人が元々付き合っていた仲だけに、隠れてコソコソされるより、いっそ堂々として欲しいと思うようになった。それで休日に、僕は悠馬を家に招くことにする。優希は微妙に反対をしていたが、“悠馬を励ます”ということで渋々と同意してくれた。
悠馬を家に招く本当の目的は、嫁と悠馬の距離感を探りたかったからである。僕は優希と付き合いを始めた頃、《優希はまだ悠馬の事を好きのでは?》と思っていて、《本当は悠馬を忘れる為に僕と付き合ったのでは?》と。しかし、付き合いが長くなり、結婚して暫くするとそんな思いは自然と忘れてしまう・・・。今回の一件で再び疑念が生まれ始めていて、どうしてもそれを確かめたかった。
夕食は優希の手料理である。その後、飲みながら悠馬の愚痴を聞いていた。暫くして二人とも酔いが回った頃、ふと悠馬が〔優希ちゃん、相変わらず料理上手いよな。〕と口にする。付き合った事があるからこそのセリフで、僕の嫉妬心に火がついた。恐らく僕の表情は一気に硬くなったはずだが、酔った悠馬は全く気付かない、どころか、自分の発言が僕の気持ちを揺さぶっている事すら分かっていない状態である。台所で片付けしている優希にも聞こえていなかった。
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20200703
名U トライアングル・リレーション 第7話
名U トライアングル・リレーション 第7話
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僕(立木一幸:たちき・かずゆき:29歳)、嫁(立木優希:たちき・ゆうき:27歳)、親友(倉橋悠馬:くらはし・ゆうま:29歳)は僕の同級生で独身。
僕は自分が酔っているのもあったが、悠馬に色々と訊いてみた。
「料理どころか、こないだ嫁を喰っただろ!(笑)」
〔まじ悪りい。久々に良い思いさせてもらいました・・・。〕
「〔良い思い〕って普通に夫の前で言うかな?」
〔ほんとにスマン。酔っていたから何か“デジャヴ(ある光景を見てそれを前にも見たことがあると錯覚する現象)”のような・・・。〕
「お前、なんで優希と別れたの?」
〔いろいろあってさ。ま~大人の事情さ。〕
「嘘つけ。ただ飽きたからだろう。」
ここで片づけを終えて台所から優希が戻ってきて、『何楽しそうに話してるの? そうだ電車まだあるかな? 悠馬さん泊まってく? それとも帰る?』って言うと、一も二もなく悠馬は〔お言葉に甘えて、有難く、泊まらせていただきます~〕と気楽な態度。《つい最近、諸事情があったにせよ僕の嫁とセックスしておきながらだ。》、『それじゃあどちらでもいいから、お風呂早く入ってくれる。』って優希が急かすが。僕は「優希が先に入れよ。僕たちの事は気にすんな。適当にしてるから。」、『そう・・・。じゃすぐ入ってくるわ。ゴメンね。』
僕は、嫁がバスルームに入るのを確認してから悠馬に、「なあ、お前、また優希を抱いてもいいんだぞ?」と言った。〔え? マジでっ?・・・。それでいいのか? お前大丈夫かよ?〕と真剣な顔つきの悠馬に「勿論今だけだ。傷心の友を放っておけないからさ。」最初、悠馬は疑心暗鬼だったが、僕が真剣だと分かったら、ウキウキしながら風呂から上がった優希と入れ替わりでバスルームに入っていく。
今度は優希を説得する。最初、全く取り合ってくれなかったが、僕が真面目な顔で訴えると徐々に涙目になった。嫁は動揺した時、いつもこうなる。そして、『一幸本気なの? 私の事が嫌いになったの? この前のこと怒ってるの?』って訴えてくる。「ちがうよ。この前は僕が言い出したことだし、今夜は真面目なお願いとして頼んでいるんだ。悠馬を慰めてやってくれよ。あいつ、今でも優希の事好きみたいだからさ。」
優希は「悠馬は今でも好き」と言う僕の言葉に動揺していた。目が泳いでいるのを見て僕は、《あー やっぱ未だに悠馬の事引きずっているのか?》と、ブルーな気分になる。それは僕の嫁という優位性が崩れた瞬間だった。
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20200704
名U トライアングル・リレーション 第8話
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僕(立木一幸:たちき・かずゆき:29歳) 嫁(立木優希:たちき・ゆうき:27歳) 親友(倉橋悠馬:くらはし・ゆうま:29歳:僕の同級生で独身)
間もなく悠馬が風呂から上がると同時に僕はバスルーム入り、速攻でシャワーを浴びた。《二人っきりでもう始めていたらどうしよう?》と現実的にはあり得ない情景を思い浮かべるうちに勃起してくる・・・。バスルームから出る時、音を立てない様にこっそりリビングを覗いた。二人とも普通にビールを呑んでいる。でも何となくギクシャクしていた。心なしか、優希の頬も赤いようにも見える。風呂上がりだからかもしれなかった。
僕が合流すると二人ともホッとした表情になる。しかし、僕は二人のこのリアクションで、もう既に二人の世界を作りつつあるような気がした。僕は今や二人にとって邪魔者なんだと思う。まだ付き合い始めて間も無いカップルにありがちな、心地よい緊張感を楽しんでいたように見えた。
急に寂しさと緊張で喉が異常に乾いてきた僕は、缶ビールをがぶ飲みする。そして、三本目を空けた所で僕は眠ってしまったようだ。深夜、嫁の囁き声で目が覚める。カーテンを閉め忘れた室内は月明かりでぼんやりとしていた。
耳を澄ますと『あ・・・。そこは・・・。ダメだよ・・・。』って優希の声が聞こえてくる。〔ここ?
ここは?〕と無遠慮(遠慮をせず、好きなように振る舞う)な悠馬の声。
『あっ・・・。はぁぁ・・・。ダメ・・・。ダーメ・・一幸が・・起きちゃうよ・・・。』
〔大丈夫だって。でも、ぶっちゃけ起きてもいいんじゃない?〕
『ダメダメッ・・・。恥ずかしいよ・・・。あり得ない。』
〔なあ、僕の事さ、まだ好き?〕とストレートな質問。
『ええ~? 何言ってんの・・・。そんな訳ないでしょ・・・。』
〔じゃあ何でこんな事してるの?〕
『・・・・それは・・・・一幸に・・・・頼まれたから・・・。』
〔一幸に、おれのペニスしゃぶれって言われたの?〕
『馬鹿・・・・もう・・・・あ、あぁぁぁっ』
もう既にフェラチオをしてしまったという事か・・・。嫉妬と興奮で心臓が飛び出しそうになっている。寝返りを打てば目の前で二人は抱き合っているはず。でもそうする勇気が出なかった。
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20200705
名U トライアングル・リレーション 第9話
名U トライアングル・リレーション 第9話
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僕(立木一幸:たちき・かずゆき:29歳) 嫁(立木優希:たちき・ゆうき:27歳) 親友(倉橋悠馬:くらはし・ゆうま:29歳:僕の同級生で独身)
〔優希ちゃん、そろそろ・・・・入れていい?〕
『…好きに……すれば…。』って優希の投げやりな言葉。
その時一度、大きくベッドが軋む音がした。
『あっ、あああぁぁあ!・・・。ヤダ・・・。あん・・・。』
〔優希ちゃん、声が大きいよ。〕
『だって・・・。・・・。何これ・・・。んあっ! あ、あ、あ、あ、あ・・・。』
リズミカルにベッドの軋む音が5分以上続く。
『あぁぁぁ!・・・。すごっ・・・。そ、そこ・・・。そこ、いい!・・・。』
「ここだろ? ここがいいんだろ?」
『そう! そこそこ・・・。奥、ヤバい・・・。ダメダメダメェェ!』
絞り出す様な優希の喘ぎ声が聞こえてくる。逝っている証拠だ。しかし、ベッドの軋みは続いている。『ねぇ、もう・・・。お願い、お願いだからぁ・・・。あっあっあっ・・・。』って、優希が半分泣いたような感じで懇願した。しかし、悠馬は〔僕まだだよ。いいから、もう一回イケよ。〕と冷たく突き放している。
一度体位を変えるような会話をしてからは、ピストンの間隔が狭まってきた。優希の喘ぎ
声も再び佳境を迎えている。僕も我慢の限界と、ゆっくりだが、寝返りを打った。二人に気づかれまいと・・・。しかし、あちらを向いた瞬間、優希と目が合ってしまう。
その途端『え・・・。えぇ?・・・。キャァァァッ!』って優希が悲鳴をあげた。二人はバックでセックスしている。それで優希は慌てて腰を引こうとしたが、後ろから両手で腰をガッチリと固定されて動けなかったい。悠馬も一瞬僕の方に目をやったが、すぐに目の前の優希の裸に集中、一層ピストンに拍車をかけて行く。
〔優希ちゃん、いきなり締まるんだけど。見られてるから?〕と悠馬は楽しそうに言った。
『違う、違うから! もう許して!』
〔だめだよ、もう一回逝ったら許してやるよ。〕
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名U トライアングル・リレーション 第10話
名U トライアングル・リレーション
第10話
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僕(立木一幸:たちき・かずゆき:29歳) 嫁(立木優希:たちき・ゆうき:27歳) 親友(倉橋悠馬:くらはし・ゆうま:29歳:僕の同級生で独身)
男に圧倒的に支配される女。僕は目の前の女が嫁の優希であるという現実を受け入れるのに時間がかかった。
『ああああ! 逝くッ!・・・。かずゆき見ないで・・・。』
優希は背中を反らせなが逝き始める。後ろから悠馬が指を優希の口に入れると、一瞬咥え、舌を動かすように見えた。
顔を枕に押し付けてお尻だけを高く上げた状態で優希は荒い呼吸を繰り返す。悠馬は僕の方を見向きもせずに、今度は優希を仰向けにし、再び重なりあっていく。
『ええ?・・・。終わりって・・・。言ったじゃない・・・。』
〔ダメ! 僕は逝ってないんだよ。〕
優希の両脚を抱えてズズッと挿入。そのストロークが長い。これは悠馬のペニスが長い事を意味する。ゆっくりと出し入れしていたが、奥の方までグッと入れると同時に嫁の顎も上がり、必死に何かを堪えているような感じだった。痛いのか、それとも・・・。悠馬が腰を押し付けたまま、グリグリと上下左右に微妙に動くと、優希がついに絶えきれずに声を出す。
『・・・。んあっ!・・・。あぁぁ~、ぁぁぁぁ~!』
〔これだろ? ここだろ、優希ちゃん、奥がいいんだろ?〕との問いにコクコクと嫁が頷く。
『あっ・・・。ぐっ・・・。い、イグッ・・・。見な・・・。いで・・・。・・・。アグッ!』
ピストンをさせずに女がイク姿を始めて見た。優希は苦しそうに呼吸をするだけで、目は虚ろである。身体の柔らかい優希の両脚は、カエルのように開き切っており、わざわざ悠馬が抱えるまでもない状態だった。完全に弛緩しきった嫁に対し、悠馬が本格的なピストン運動を再開する。途中、優希の意識がハッキリしてきた所で、悠馬は舌を伸ばしながらキスしようとした。だが、それに気付いた優希は顔を背け、拒否をする。僕を目の前に、悠馬に対するささやかな抵抗なのだろうと思った。
悠馬の腰の動きが激しさを増し、“ぐっちゃぐっちゃ”という卑猥な音が部屋中に響き始めた時、堪らず優希も声を上げ始める。『いやぁ、いやぁ・・・。もう・・・。ヤダぁ・・・。・・・。あぁぁぁぁぁ、お願い・・・。』それは半分泣いている感じだった。
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20200707
名U トライアングル・リレーション 第11話
名U トライアングル・リレーション 第11話
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僕(立木一幸:たちき・かずゆき:29歳) 嫁(立木優希:たちき・ゆうき:27歳) 親友(倉橋悠馬:くらはし・ゆうま:29歳:僕の同級生で独身)
〔おお、出る・・・。出る! 出る!〕悠馬はそれでコンドームの中に射精、そのまま嫁の上に倒れそうになったが、一瞬僕の方を見て思いとどまり、抜いてからコンドームを外した。5分くらいだろうか、三人共無言のまま時間が過ぎる。そして優希が、腰をふらつかせながらも立ち上がった。それから僕たちに何も言わずに隣の寝室へ入って出てこなくなる。
〔一幸、何と言うか、その、ゴメンな。調子に乗りすぎたわ・・・。〕と悠馬はバツが悪そうに謝った。僕はすぐに返答出来ない。悠馬のセックスに圧倒されていたのだと思う。我に帰り、「あぁ、いいよ・・・。僕が言った事だし・・・。」と、そう言うのが精一杯だった。
〔ごめん一幸、やっぱ俺帰るわ。〕
「え? もう遅いからこのまま泊まってけよ。」
〔いや、そう出来れば有難いけどさ・・・。優希ちゃん、朝会わせる顔ないだろ・・・。〕
《それはそうかも。》と思い、悠馬を送り出し、そして僕はそのままリビングで横になった。今更寝室を覗く気にもなれない・・・。それは正直怖くてできなかっただけだ。 眠れない夜が開け、「散歩に行ってくる。」とメモを置いて出掛ける。優希といきなり顔を合わせるのも何なので、僕なりに配慮したつもりである。
その帰り道、コンビニの前で優希にメールをした。「何か買ってくもの、ある?」と、まだ起きていないかもしれないと思ったら、すぐに『大丈夫だよ。』ってリメールがある。家に戻ってからは昨夜の話は一切無し。不自然なようで、不自然ではないような、不思議な一日だった。
翌日、僕と優希はベッドにいて、いつも通りの愛撫から始めていったが、何となくお互い固い。嫁は嫁で、僕の愛撫に応えようと無理に感情移入をしようとしたり、そうかと思ったら僕から目を背けて唇を噛み締めてみたりしている。
僕は目の前の優希の乳房やお腹や首筋なんかを間近で見て、《昨日は悠馬にオモチャにされていたんだよな・・・。》と妙に感傷的になったり異常な興奮をした。二人とも行動と気持ちがチグハグだったと思う。上半身を一通り愛撫、優希のあそこに触れたのだけど、殆ど濡れていなかった。こんな事、今まで初めてだったので、勇気を出して訊いてみる。
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20200708
名U トライアングル・リレーション 第12話
名U トライアングル・リレーション 第12話
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僕(立木一幸:たちき・かずゆき:29歳) 嫁(立木優希:たちき・ゆうき:27歳) 親友(倉橋悠馬:くらはし・ゆうま:29歳:僕の同級生で独身)
「優希・・・・今日は辞めとく?」
『・・・・ゴメンね・・・。』
「・・・。・・・。」
僕は嫁から離れ、裸のまま隣に横になった。暫く沈黙が続く。結婚以来、こんなに沈黙が恐いと思った事は一度もなかった。この時間が恐くて苦しい・・・。僕達夫婦は、今後悠馬との事を避けては前に進めないと思い、覚悟を決めて優希に話し掛ける。
「・・・・昨夜の・・・・事だけどさ・・・。」
『う・・・・ん・・・。』
「僕の事・・・・嫌いになった?」
『・・・・・・・・・・・。』
「やっぱり軽蔑しているよな?」
優希は黙ったまま俯いていたが、ゆっくりとこちらを向くと、目は伏せたまま口を開いた。『私の事は嫌いになった?・・・。』
「・・・・え?・・・・そんな訳ないよ。」
『でも好きならあんな事をさせないよ。普通そうでしょ?』
「・・・・・・・・普通・・・は・・・。」
少しの沈黙の後、今度は僕の目をはっきり見て言った。
『一幸は・・・・変態なの?』
それは図星だ。僕は毛布の中で優希の手を握りながら全てを白状する。
僕は正直に悠馬とナンパした時から優希が気になっていた事を白状した。嫁(A子)が悠馬とセックスしている所を見て、B子と繋がっている最中でさえ、優希達の事が気になって仕方なかった事。また、その時の興奮は、生まれて今まで経験した事のないくらいに深く、大きなものであったという事をカミングアウトする。
意外にも、優希は特に驚いた様子もなく、僕のいう事を軽く頷きながら聞いていた。一通り話し終えると、嫁は強く僕の手を握り返しながら、僕の耳に唇が触れそうになるくらいまで近づいて、こう言う。『この変態さん・・・。』滅茶苦茶に動揺する僕、しかし同時にガチガチに勃起した・・・。
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20200711
名U トライアングル・リレーション 第13話
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僕(立木一幸:たちき・かずゆき:29歳) 嫁(立木優希:たちき・ゆうき:27歳) 親友(倉橋悠馬:くらはし・ゆうま:29歳:僕の同級生で独身)
『何となくは、分かっていたけど・・・。困った変態さんだね・・・。』優希が僕の手は握ったまま、天井を見ながら呟く。見間違えかもしれないけど、ほんの少しだけ微笑んだように見えた。《許してくれたのかな?》と、勝手に解釈した僕は、「昨日、どうだった? 悠馬は・・・。」と恐る恐る聞いてみる。
暫く黙った後、嫁が小さく溜息をつきながら言った。
『男ってそんな事ばかり気にして・・・。馬鹿みたいね。』
「・・・。・・・。・・・。」
『あのね。すっごく、気持ち良かったよ。貴方よりずっ~とね。』
僕は心臓が止まりそうになる。そんな僕の表情を見て、プッと笑う優希。
『一幸は・・・・って言って欲しいんでしょ? アハハハ。』
ドッと汗が出る僕。僕の性癖を優希は完全にお見通しなのかもしれない。優希の掌の上で遊ばれているような感覚だった。正直、優希の意外な一面を見た気がして、益々動揺してしまった。
『ほらね、悠馬さんとは昔付き合ってたじゃない。はっきり言って知らない仲ではないし。』
「それって、どういうことなの?」
『私にそこまで言わせるか(笑)。お互いの事は分かっているって事。ツボというか・・・。もう言わせないで!』
僕は無性に興奮するのと同時に不安にもなった。嫁のポイントぐらい僕だって分かってい
るつもりなのに・・・。でも、昨夜の優希の感じ方は普通ではなかった。それで、メラメラと抑えきれない、不健康な性欲が湧き上がり、僕は優希の股間に手を延ばした。一瞬払いのけようとする優希の手を潜り抜け、あそこに触れると・・・。なんとヌルヌルに濡れていた。
「優希・・・。なんで? 悠馬の話していたから、こうなったの?」
『そんなじゃないよ・・・。』って彼女が恥ずかしそうに横を向く。
僕は無我夢中で嫁に抱きつき、正常位で繋がった。二人とも異常に興奮していたと思う。お互い数分で絶頂を迎えてしまった。
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20200712
名U トライアングル・リレーション 第14話
名U トライアングル・リレーション 第14話
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僕(立木一幸:たちき・かずゆき:29歳) 嫁(立木優希:たちき・ゆうき:27歳) 親友(倉橋悠馬:くらはし・ゆうま:29歳:僕の同級生で独身)
そのまま眠りに付こうとする嫁に僕が話し掛けた。
「なぁ、また悠馬を呼んでもいいかな?」
『・・・。それって、どういう意味? 私が悠馬さんにまた抱かれるっていうこと・・・?』
「うん、まぁ・・・。そういう事かな・・・。」
『・・・・・・・。』優希はしばらく言葉を発しない。
そして、優希が少し悲しそうな表情で、口を開く。
『・・・・そんな事・・・・悠馬さんが嫌だと云うに決まってるじゃない。』
「あいつはまだ優希の事を好きだと思う。あいつさえ良ければいいって事だね?」
『・・・・・・。』嫁は返事をしなかった。
「悠馬が良いなら優希もいいんだな?」
『・・・・もう一幸の勝手にすれば・・・。』
この瞬間に夫公認の奇妙な“トライアングル・リレーション(三角関係)”が出来上がる。
僕が翌日すぐに悠馬に連絡をすると、電話の向こうでは飛び上がるほど悠馬が喜ぶ声が聞こえていた。僕はというと、これから起こり得る事に対して興奮するのと同時に、少しの後悔もあり、複雑な心境である。ひょっとすると、《人としての道を踏み外したかな。》と思ったが、もう後戻りする気は無かった。
《一年前の公認から、少なくとも隔週に一度は会わせています。だからこの一年で20回以上?かな・・・。つまり、〖エピソード〗もそれだけあったという事です。この一年、心臓が鷲掴みにされるような苦しさを味わったけど、同じかそれ以上の、正に“異常なくらいの興奮”もあった。勿論、今でもその関係は続いています。》
【公認関係】となってから始めて悠馬を家に呼んだ時の事でした。金曜日の夜、仕事を終えてから居酒屋で待ち合わせる事になる。優希は遅れてくるそうだ。既にテーブルで待っていた悠馬はテンションが高く、よく喋る。僕は少し引いていた。
「悠馬さ、お前やけにテンション高くない?」
〔そりゃ当たり前だろ。〕
「本当は、もっと若い女の子ナンパしていた方が良いんじゃないの?」
〔しないしない、もうナンパなんかしない。優希ちゃん一筋!〕
「・・・・お前、そんなに優希がいいの?」
〔だってそうだろ。美人だし、ダイナマイトボディだもん。〕
「じゃあ何で振ったの?」
〔それは・・・。若かったから・・・。今から思うと失敗したと思ったよ、マジで。〕
悠馬はかなり後悔しているようだった。《あれから何年も経っているのに・・・。》とは思う。
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20200718
名U トライアングル・リレーション 第15話
名U トライアングル・リレーション 第15話
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僕(立木一幸:たちき・かずゆき:29歳) 嫁(立木優希:たちき・ゆうき:27歳) 親友(倉橋悠馬:くらはし・ゆうま:29歳:僕の同級生で独身)
少し遅れて店に入ってきた優希は、黒のスーツ姿で下はパンツルック。髪は後ろで纏めてあった。気のせいかもしれないが、いつもよりは妙に色っぽい感じがする。《これから他人に抱かれるからだろうか?》優希は僕の隣に座ったが、思いっきり悠馬を意識しているのが丸分かりだ。このぎこちない雰囲気に耐えかねて、僕はおちゃらけながら二人の緊張を解こうとする。《何で僕がこんな事をしてるんだ?》とは思うが、《バカバカしくなる。》ので考えないようにした。
悠馬がやっと話の主導権を握り始める。場が和んで来た頃には三人とも程よく酔っていた。
頃合いかなと「じゃあ僕の家で飲みなおそうか?」と声をかけると、優希が真顔(真剣な顔つき)になって緊張する。それを無視して自宅へタクシーで直行した。直ぐにでも始まるかと思いきや、悠馬が〔飲み足りないからもっと飲もうぜ一幸。〕と言うのでピッチをあげてガバガバ飲み出す男二人。おつまみを調理して戻って来た優希は呆れて『二人とも飲み過ぎだよ。わたしお風呂に入ってくるわ。』って浴室に去って行く。
あとで訊ねてみると、嫁が少し長いお風呂からあがると、(案の定、二人とも飲み過ぎて猛烈な睡魔に襲われてしまっていた。)、悠馬はイビキをかき、僕も眠ってしまっていたらしく、優希は二人にタオルケットを掛けたらしい。結局、この時も二人がセックスを始めているところで目を覚ました。悠馬に悪意はないにしろ、僕が寝ている間に黙って始めてしまう。優希もそれを受け入れてしまうというところが何ともジェラシーを掻き立てられた。
僕が“ゴトッ”という音で目を覚ましたのは朝の4時で、その音は隣の寝室から聞こえてくる。少しだけ開いているドアの側に行くと、そこから悠馬の声が漏れてきた。
〔大丈夫? シャワー浴びてないけど?〕
『・・・・大丈夫だよ・・・。』
《僕達の寝室でふたりはセックスをしているのか?》僕はドアの隙間から中を覗いてみたが、タンスの陰になって二人の姿が見えない。深酒(度を過ごして酒を飲むこと)で軽い頭痛がしたが、神経を耳に集中し、中の様子を探った。そして、フェラチオ特有の音“ジュッ、ジュッ、ジュポッ、ジュッルル。”がはっきりと聞き取れる。
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20200719
名U トライアングル・リレーション 第16話
名U トライアングル・リレーション 第16話
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僕(立木一幸:たちき・かずゆき:29歳) 嫁(立木優希:たちき・ゆうき:27歳) 親友(倉橋悠馬:くらはし・ゆうま:29歳:僕の同級生で独身)
五分以上続いたところで悠馬が言った。
〔有難う、疲れただろ?〕
『もういいの?』
〔もう入れたいから・・・。〕
『・・・・そうね・・・。カチカチだもんね・・・。悠馬さんの・・・。』
〔あのさ、“さん付け“はやめてくれない? “ゆうま”で良いよ、昔みたいにさ。おれも呼び捨てにするから。〕
『う~ん。今はやっぱり呼び捨てはしたくないよ。』
〔そうか・・・。一幸の事が好きなんだな・・・。〕
『“一幸”しか呼び捨てにしないし、一幸以外にわたしも呼び捨てにされたくないかも。」
〔ラブラブじゃん・・・。〕
悠馬がコンドームの箱を開ける音が聞こえる。
〔いいセックスしてそうだよね。〕
『え? 何のことを言ってるの・・・。』
〔ほら一幸のペニスって亀頭の部分がデカいだろ?・・・。僕の“新幹線N700系”とは大違いだよ・・・。〕
『その例えが分からないけど、そんな事気にするんだね。形や大きさはあんまり関係ないと思うよ・・・。』
〔そうかな・・・。でも優希ちゃん、長いのが好きじゃなかったっけ?〕
『もう、馬鹿ね・・・。それは昔のことだからね・・・。』
チュッ・・・。と、キスの音が聞こえて、ほぼ同時に二人が溜息混じりに「あぁ~・・・。」という感じで声を上げた。そこから微かにベッドの軋む音が断続的に聞こえ始める。
《優希はやっぱり長いのが好きなのか・・・。こないだ見た事もないくらいに喘いでいたのは悠馬の長いアレで奥を圧迫されていたからなのか・・・。》
それで妙に納得するのと同時に自分の短さが気になった。
《優希は僕では満足していないんじゃないだろうか? 今までの僕とのセックスは全て演技なんじゃないだろうか? 他人に嫁を抱かれるそのすぐ隣でウジウジする情けない夫。それは元を言えば身から出た錆びなんだけれど・・・。》乗り越えられない壁のようなものを感じると同時に例えようのない興奮が押し寄せてきた。
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20200720
名U トライアングル・リレーション 第17話
名U トライアングル・リレーション 第17話
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嫁(立木優希:たちき・ゆうき:27歳) 親友(倉橋悠馬:くらはし・ゆうま:29歳:僕の同級生で独身) 僕(立木一幸:たちき・かずゆき:29歳)
嫁と親友の二人は腰をぶつけ合いながらも会話を続けていた。
〔まじ気持ちいいよ。酔っているのにすぐ出ちゃいそう・・・。〕
『あんっ! あんっ! あんっ・・・。あっ、あっ・・・。』
〔やべえよ、本当に出るかも・・・。〕
『だめ・・・・まだ逝かないで・・・。奥、もっと奥に・・・。』
〔・・うっ・・・・・。〕悠馬は凄い勢いで腰を打ちつける。
『あっ! ああぁぁぁ! やだぁ、そこ、ん、ん、ん!』
〔ここか? ん? そう! ここだろ?〕
『そう、そこっ! 逝くッ・・・。もう逝く・・・。』
〔はは、もうイクのか? 僕も出しちゃうよ? いい?〕
『いいよ・・・・来て・・・・あっあっ・・逝っちゃう・・・。』
ベッドがガタガタと震えだし、そして一気に静まり返った。あと聞こえるのは二人の呼吸だけになり、自然とピロートークになる。
〔優希ちゃん、イク時の声大きすぎだよ。〕
『そうかな?・・・・だって・・・。気持ち・・・・いいんだもん・・・。』
〔まぁ昔っから声の大きい女だとは思っていたけどな。〕
『やだぁ、誰かさんと間違えてるよ。』
まるで恋人同士の様な、じゃれ合う会話が続いていた。
〔さっきの声で一幸起きたかもな?〕
『え? まじ?・・・。』
優希がこちらにくる足音がしたので、僕は慌ててその場で寝たふりをする。ドアが開く音、
沈黙、静かに締まった。そして遠ざかる足音。寝室のドアが閉じられる。
ドアが閉まってしまったので、少し聞き辛かった・・。
『大丈夫だったよ。』って優希が悠馬に告げている。
〔そうなんだ。結構酔っていたからな、あいつも。起きていたら3Pでもしたかったな。〕
『・・・3Pって、それ一幸が言ったの?』
〔いいや。もし一幸がいいならいいの? やっても?〕
『それは無理。絶対やだ。』
〔イイじゃん。普通こんなありえない三角関係は無いんだしさ。〕
『恥ずかし過ぎるよ。』
〔でもこないだは一幸にバッチリ見られてたじゃん。〕
『・・・もう・・・馬鹿・・・。』
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20200721
名U トライアングル・リレーション 第18話
名U トライアングル・リレーション 第18話
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嫁(立木優希:たちき・ゆうき:27歳) 親友(倉橋悠馬:くらはし・ゆうま:29歳:僕の同級生で独身) 僕(立木一幸:たちき・かずゆき:29歳)
他愛の無い会話が続いていたが、既に時計は5時を指している。間もなく静まり返った。ようやく眠りについたようである。それで眠れない僕はトイレへ向かおうと立ち上がった時、再び寝室からベッドの軋む音が聞こえてきた。《また始めるのか?》
『あっ・・・。はっ、あ、ん・・・。』て優希が喘いでいる。
〔もう明るくなってきたからすぐイカせてやるよ。〕
『凄い・・・ やっぱ凄いよ・・・。あああっ・・・。はぁぁん・・・。』
〔何が凄いって?〕
『あ、やだ、そこっ! んんんん、あぁぁ! 何これ・・・凄い・・。あ、ぁぁぁん」』
〔だから、何が、凄いんだよ?〕
『悠馬さんのが・・当たる・・凄い、あたるの・・・。奥に・・・。届く・・・。』
その後、寝室は優希の『ヒーッ!』っていう押し殺したような苦しげな声を最後に静まりかえった。僕はその後もしばらく耳を澄ませていたが、尿意を我慢できずにトイレへ。勃起したアレを下に向けるのに苦労する・・・。やっとの思いで放尿した後、少し悩んだが努めて自然に、寝室のドアをこっそりと開けた。ムッとするような男と女のにおいが充満している。二度目のセックスを終えた優希だけがベッドの上で眠っていた。悠馬はアリバイつくりのようにベッドの下で寝ている。僕はリビングに戻ってソファで眠りに墜ちた。
嫁に起こされたのは朝の10時である。既に悠馬も身支度を終えていた。優希は何事も無かった様に振る舞う。しかし悠馬はどこかぎこちない。こういう時、女は堂々としたものだ・・・。台所で朝食を作る嫁に聞こえない様に悠馬へ「昨日はしたのか?」と聞いた。悠馬は申し訳なさそうに小さな声で〔ゴメン。〕と言って片手を顔の前に出して詫びてくる。
三人で朝食を取ったが、悠馬だけオドオドしていた。僕の方が落ち込んでいる。その様子
を見て優希が不安そうな表情を浮かべていた。ただし、僕が落ち込んでいた理由は、再び優希が悠馬に抱かれて逝かされたことなのである。
遅い朝食が終わった後、僕は車で悠馬を駅まで送る事にした。助手席の悠馬が昨夜の事をいろいろ話してくれる。僕が「いつ始まったんだよ?」と訊くと〔夜中に優希に起こされたのがキッカケでセックスをしてしまった。〕と言う。「そうすると優希が誘ったのか?」と少し驚く。よく聞くと〔優希に起こされた、とは言っても、『和室に布団を敷いたからパジャマに着替えて寝てくれる。』と言われた。〕って「僕は優希に起こされてないぞ。」、と言ったが、〔そんな事は知らん。〕と言われる。
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20200730
名U トライアングル・リレーション 第19話
名U トライアングル・リレーション 第19話
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親友(倉橋悠馬:くらはし・ゆうま:29歳:僕の同級生で独身) 僕(立木一幸:たちき・かずゆき:29歳) 嫁(立木優希:たちき・ゆうき:27歳)
しかし、そのままで悠馬が黙っている訳がない。〔優希ちゃんにキスをしようとしたら、何も言わずに手を引かれ、寝室へ案内された。そこで何も言わずにいきなり優希ちゃんにキスされた。〕それで、理性が無くなり僕を無視してセックスに突入・・・。悠馬は〔久しぶりに三回もしちゃった。ゴメン。〕三回?・・・。僕が見たのは二回だったので、僕の目が覚める前に一回していたのである。
〔優希ちゃんにさ一幸が起きてたら3Pやりたかったな。って言ったら、『絶対無理。』って断られたよ。〕
「当たり前だ。僕だってお前のペニスなんて見たくないさ。でもさ、出来ればセックスする時は僕を起こしてくれないか?」
〔でもな優希ちゃん嫌がるんじゃない?〕
「かも知れないけど、僕が知らないところでしてたら意味ないんだよ。」
そんな話をしながら悠馬を駅に送り届け、自宅にもどった時に開口一番、優希に聞かれた。
『悠馬さん、何か言ってなかった?』
「何かって、何を?」
『もう・・・。意地悪だね・・・。』
「って言うか、僕は優希の口から聞きたいんだ。」
優希はモジモジしながら、『しちゃったよ・・・。悠馬さんと・・・。』小さな声で言う。僕はそれ以上は深く聞かない。それどころか正直に言ってくれたお礼を言うと、優希は安堵の表情を浮かべていた。
この後、ほぼ2週に一度の割合で悠馬と優希は僕の家でセックスをしている。ただ残念ながら、優希がセックスをしているところを見る事はなく、僕が寝てしまってから寝室でする事が前提となった。
しかし“前提”はあくまでも前提であって、悠馬は勿論だが嫁も隣で僕が聞き耳を立てている事には気付き始めている。僕の性癖を理解してか、或いは優希自身の性癖の為なのか、優希は気付いていないふりをし続けていた。そして僕はある日、正直に「セックスが見たい。」と二人に告げる。悠馬は〔問題なし。〕って応えた。優希は複雑な表情を浮かべ『恥ずかしいな。』って言ったものの、明確には拒絶はしない。
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20200909
名U トライアングル・リレーション 第20話
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僕(立木一幸:たちき・かずゆき:29歳)
嫁(立木優希:たちき・ゆうき:27歳) 親友(倉橋悠馬:くらはし・ゆうま:29歳:僕の同級生で独身)
これは奇妙な三角関係が始まって三カ月位経った頃の話である。いつも僕の自宅で会っていたので、〔たまには映画を見に行きたい。〕と悠馬が言い出した。三人で映画を見てから悠馬の部屋に行く、と言う計画である。僕はこの提案を悠馬から聞いた時、勿論映画なんてどうでも良く、悠馬の部屋で真昼間から優希が抱かれる姿を想像していた。悠馬の部屋で“セックスする”という事を誰も口にしないが、三人が集まればそうなる、という事は既にこの時は暗黙の了解であった。
映画について僕は中身なんて全く覚えていない・・・。何故なら、気持ちは既に次に飛んでい
たという事もあるけど、映画を見ている最中ずっと悠馬と優希が手を握り合っていたのを僕は知っていたからである。嫉妬と興奮で二時間イライラドキドキしっ放しだった。
軽めのランチを取ってから悠馬のマンションへ移動をする。悠馬の2LDKの部屋は始めてだった。家具調度品はシンプルで、リビングには趣味のエレキギターが置いてある。ソファについてからビールを勧められたが断わった。また寝てしまったら元も子もないから・・・。西日が建物に隠れ、部屋が急に薄暗くなる夕方まで3人で他愛の無い話をしていたが、話題が尽きた様に暫くの沈黙する。そして悠馬が〔さて、シャワー浴びてくるかな・・・。〕っと言った。
悠馬がおもむろに立ち上がる。その時、僕は咄嗟に意味不明なことを言ってしまう。
「優希、一緒に入ってきたら?」
『はっ?・・・。』
一瞬固まる二人。優希は怒る、と言うよりも困惑している表情で僕を見つめた。しかし、すぐに悠馬を見上げ、その表情は媚びる様なものになっている。悔しいが、一瞬二人が見つめ合い、すぐに意思疎通したように見えた。《まだ悠馬の事が好きなのかな・・・。》
〔優希ちゃん、狭いけど・・・・一緒に入る?・・・・〕と悠馬が言う。自分から提案しといて矛
盾しているが、僕は優希に《断わってくれ。》と心の中で叫んでいた。『・・・・うん・・・。』って嫁は立ち上がって悠馬の後を追う。その時に僕の方を振り返り、涙がこぼれそうな程に潤んだ瞳で見つめこう言った。『これで・・・いいんだよね?』
僕は言葉を返す事が出来なかった。そんな僕を見つめながら優希がバスルームの奥へ消える。瞳が潤んでいたのは《泣きたいからではなく、恥ずかしさからだった。》と思う。恥ずかしさ、イコール嬉しさか・・・。《その時はそう思っていたのだ。》この関係が始まってから僕達二人の夫婦仲は一段と深まる。二人でいる時には優希は僕から離れようとしない。結
婚して暫く経ち、安心した気分にすっかり浸っていた僕も、何時の間にか優希を必死に求めていた。
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20201123
名U トライアングル・リレーション 第21話
名U トライアングル・リレーション 第21話
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僕(立木一幸:たちき・かずゆき:29歳)
嫁(立木優希:たちき・ゆうき:27歳) 親友(倉橋悠馬:くらはし・ゆうま:29歳:僕の同級生で独身)
うまく言えないが、嫁が悠馬と付き合っていた頃を僕は想い出している。あの頃は、忘れようとすればする程優希の事が頭から離れず、友人の彼女なのだから振り向いてくれるはずもないのに、心の中で必死に優希の事を求めていた。悠馬に優希との付き合いの中身を聞かされる度に胸を掻き毟(むし)りたくなる様な嫉妬、青臭い青春の日々を思い出していたのである。
《結婚をして僕の一番近くに居る人なのに、優希が何故か逃げて行くのでは?》との不安心もあったのかも知れない。兎に角、嫁との仲が深まるに連れ、改めて優希を追い求めるようになっていた。そんな優希が、僕の嫁が、昔大好きだった男と一緒に歩いて行く後ろ姿を見て、情けない事に涙が出そうになる。
今更ながら、これから起きる事に対して臆病になった僕は、いたたまれず、「用事思い出したので出てくるよ。適当に戻るので、気にしないで。」とメモを書いている最中指が震えていた。そして、そのまま部屋を出る。僕は近所のコンビニに寄って雑誌を立ち読みをした。しかし、時間の経過が恐ろしく遅くて、一人でいると、あれこれと嫌な事ばかり考えてしまう。辛抱が出来ずに30分程してから部屋に戻る事にした。
悠馬の部屋の前で深呼吸をして耳を傾ける・・・。人の気配を感じない。僕はゆっくりドアノブを回した。玄関には二人の靴がある。リビングはカーテンを閉めたのか薄暗く、目が慣れてから足音を立てない様に中に入ったが誰も居ない。バスルームも覗いたが居なかった。やはり、奥の寝室か・・・。(心臓の音が聞こえるほど緊張してくる。)
不自然に半分開いた寝室のドア。そこから微かに聞こえる静かな洋楽。僕はドアの隙間から中を覗いてみる。ベッドの上で、69の形でお互いの性器を舐め合う二人が見えた。
寝室の暗さに目が慣れると二人の姿がはっきりと見えてくる。悠馬が下になっていたのだが、嫁の上半身には白いタオルケットがかけられており、優希の腰から下の下半身だけが露わになっていた。そこに悠馬が両手でお尻を開くようにしてしゃぶりついている。すごい光景だった。なんというか・・・。上手く表せないんだけど、とにかく卑猥としか言いようがない。気分とは反して、すぐに僕のあそこは硬くなった。
その時、僕は悠馬と目が合う。すると彼は嫁のタオルケットをバッとめくり、上下逆さまに重なり合う二人の姿を晒した。浅黒い悠馬の体に対して真っ白な優希の体。一瞬、嫁が一人で四つん這いになっているようにも見える。
悠馬のペニスが優希の顔に突き刺さる様がはっきりと見えたが、嫁は慌ててタオルケットを掛け直した。僕の存在には気付いていないようだが、こんな変な事をするのは、僕が戻ってきた時に直に見られるのが嫌だからなのだろう。
悠馬の股間辺りでゆっくりと上下に盛り上がるタオルケット。悠馬も再び優希の性器の愛撫に集中し始め、部屋中に涎をすする様な音だけが響いている。何となく中途半端な自分の立ち位置、そして見るに堪えない程の光景で、僕はリビングに引っ込んでしまった。二人には見ると言ってある。それなのに・・・。
少し経ってから、〔よし、入れるよ。〕と言う比較的大きな声が聞こえた。明らかに悠馬らしい僕に対するアピール。〔早く見に来い!〕、という事である。動けないほどの重い体、しかしあそこはガチガチに硬いまま、なんとかして寝室のドアに近付いた時、思わず足が竦(すく)んでしまった。
『あっ、あぁぁぁ・・・。』
悠馬のペニスが優希の穴の中に挿し込まれた“合図”である。
〔優希ちゃんの中、温かいよ~〕
悠馬は大袈裟に声を出している。
『・・・・あ、ん!・・・。んんっ!あ、いやっ!』
〔気持ちいい? 優希ちゃん、気持ちいいの?〕
『・・・・ん・・・。・・・・あっ!ぁぁいいぃ!・・・。』
悠馬の腰と嫁のお尻がぶつかり合うバチンバチンという音が聞こえてきた。
〔優希ちゃん、今日はもっと声を出していいんだよ。一幸が戻ってきたら、ちゃんと聞かせてあげないとな!〕と悠馬が優希を軽くいたぶる。
『あ、ん・・・。や、やだぁ・・・。そんなの・・・。無理・・・。』
〔じゃないと、もうやめちゃうよ?〕
『それは・やだぁ、もぅ・・・。早く、ね?・・・。早く逝かせて・・・。もう、私・・・。』
悠馬は完全に優希をコントロールしていた。イかせる寸前で止め、落ち着いたところで動くという・・・。その繰り返し。悠馬のわざとらしい演技が延々と続いたが、恐らく僕が寝室に入ってくるまで続けるつもりだったのだろう。既に何度も焦らされていた優希は、悠馬の会話に答える余裕もない程に、ひたすら喘ぐのみ、息も絶え絶えの状態になっている。
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20210413
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