名U トライアングル・リレーション 第5話
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僕(立木一幸:たちき・かずゆき:29歳)、嫁(立木優希:たちき・ゆうき:27歳)、親友(倉橋悠馬:くらはし・ゆうま:29歳)は僕の同級生で独身。
僕は意識がハッキリするにつれ、それが昨夜の光景が理由である事が分かり、寝ぼけている悠馬を無理に起こして確認する。悠馬の言い分は・・・。〔あまり覚えていないけど、優希ちゃんとエッチしてるリアルな夢を見た。〕との事だった。
暫くして目が完全に覚めて現実に戻った悠馬は、やはり暗いのである。それは、昨夜の出来事に対してではなく、失恋した事によるものだった。部屋を出るとき、僕は何気に声をかける。「早く元気出せよ。なんなら優希でエッチな夢でもまた見ろよ(笑)。」帰り道、昨夜の事を思い出しても現実なのかどうなのか確信が持てないでいた。ただ、昔のあの時のシチュエーションと同じだったので、正直興奮したし、当時の自分自身の気持ちまでリアルに思い出してしまう。酔ってもいたので、頭が倒錯していたのかもしれなかった。
しかし、家に着くとあっという間に全ての疑問が解決する。優希が土下座の勢いで『悠馬とセックスをした。』ってカミングアウトをしたのだ。呆気に取られながらも理由を聞く。『わたしが悠馬さんに押し倒されて・・・。抵抗していたんだけど、一幸が「抱かれてやれ!」って、言うから・・・。』、「ええっ? 僕が? そんな事言ったのか?」、『全然覚えてないの?
悠馬さんが可哀想だからって・・・。』
本当に僕は覚えていなかった。合法的に抱かれたようにする為に、二人で口裏を合わせているのかもと思ったが、そんなそぶりもない。優希は『どうせ昔は付き合ってたんだから、って一幸が・・・。』
僕は狐に騙されたような気分になりながらも、思わず訊ねてしまった。「・・・。どうだった?」
質問の意味が分からない嫁は『えっ?』、僕が「良かったの・・・。か?」と、バツが悪そうに俯く優希が、『う・・・。うん、いや、分かんないよ・・。』この返事を聞いた時、下腹部に血が猛烈に流れ込むのを感じる。我慢できずに優希を押し倒した。
前の晩に悠馬に抱かれたからかは分からないが、最初は結構激しく抵抗していたが、強引にねじ伏せて挿入する。愛撫もいい加減だったのに、優希の中は熱くヌルヌルだった。お腹に射精した後、優希に聞いてみた。「悠馬と何が違う?」、『えっ何? 何の話してるの?』
「いや、その・・・。長さとか形とかテクとかさ・・・。」何か引かれている様子で、『・・・・
。』て無言である。「ごめん、何か妙に興奮してさ・・・・僕やっぱ変だよね。」それに優希が頷(うなづ)き『本当に一幸やっぱ変態さんだね。』
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20200702
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