『妻の3年』 vol.1 〔妻、琴美〕
中D『妻の3年』 〔妻、琴美〕
(原題:「3年前、それから」 原作者:忠太郎 2008年)
vol.1〔妻、琴美〕
3年前、妻の琴美が28歳の時だった。当時、娘が4歳だった。結婚した時に琴美は処女だった。正確に言うと結婚する1年前までは、処女だった。勿論、僕が戴いた。ちなみに僕は琴美の1歳上。真柴謙一。
とにかく、いわゆる“マグロ(性行為の際に無反応な女性のこと。)”で、何にも知らないという、今時には貴重な女だった。そんな琴美だったが23歳で結婚してからは、そのマグロを毎晩のように抱いた。
程よいボリュームの美乳と、引き締まったウエストから存在感十分に張り出した桃尻、むっちりした太ももと美脚、本当にそそる体をしていた、が、あそこを舐めようとすると『いやだ、汚いから……。』という。バックから挿れようとすると、『そんな!動物みたいで嫌。』と、こんな始末であった。色気も何もあったものではない、ムードぶち壊しで白ける時もあった。
そんな琴美だったが、娘(環=たまき)が生れてから変わってきた。妻に言わせると、『子どもを産んだら恐いものがなくなる。』といった。その理由は、産婦人科で股を広げて、アソコを曝け出したら、『もうどうにでもなれという心境になった。』らしい。
その頃、親友の國貞が無遠慮に「琴美さん、どう?子ども生んでから。子ども生んでからのほうがあそこの締りがよくなるよ……。」などと云う。そんなものかと気に掛けていたが、本当にその通りになった。
明らかに変わってきたのは、セックスに積極的になってきたことだった。それまではどちらかというと、妻としての義務感から、夫の要求に応じるというような感じだったが、顕著に変わっていった。
僕が遅く帰ってきて、最後に風呂にはいって寝ようとすると、先に布団に真っ裸でもぐりこんでいて、僕を喜ばそうとしたり、僕が先に寝ていると、湯上り後に全裸で僕の顔を跨いで、ワレメを鼻先に押し付けてきたりと、どこかスポーツ感覚なのは否めないが、それなりにセックスを楽しむようになってきた。
まるで、子どもが、覚えた遊びに夢中になるように、僕を楽しませることが、自分でも楽しくて仕様がないといった風だった。もともと琴美は、好奇心が人一倍旺盛だということもあるでしょうが、僕としても、次第に感度もよくなり、女として成熟していく琴美を見るのは嬉しかったし、子どもを産んでからのほうが、女は綺麗になるものだということがよく実感できた。
琴美を全裸で、少し脚を広げさせて立たせたまま、下からワレメを舐めようとすると、舐める前から感じていて、それだけで息を荒げて蜜を滴らせた。この頃は必ず自分から、『ねえ舐めて!』って、と要求をしてきた。
変われば変わるものである。ある時、初めて潮を吹いたことがあり、本人は失禁したと思って慌てたことがあった。違うということを教えてあげると、『ホントにあるんだね。すごい!』としきりに感心していた。そんな琴美にもう一つの大きな変化が起きたのである。
琴美は誰とでも友達になってしまうような性格なので、友人はいくらでもいるのだが、特に仲のよかった友達は、國貞の奥さんの恵実さんと、フラダンスの先生で伊藤さんの奥さんの雅子さん、それに子どもの幼稚園で仲良くなった岡田杏璃さんの三人だった。
雅子さんは琴美より6歳年上である。社長夫人で、社会的にも信用があり、趣味でフラダンス教室をやっている。人柄もよく、姐御肌なので面倒見がよく、琴美のことは妹のように可愛がっていた。
琴美も、姉のように雅子さんに何でも相談していたようである。後から分かったことだが、琴美が布団の中で、裸で待っていたり、私の顔を跨いでワレメを押し付けてきたりしたのは、どうも、この雅子さんの入れ知恵だったようだ。
(原題:「3年前、それから」 原作者:忠太郎 2008年)
vol.1〔妻、琴美〕
3年前、妻の琴美が28歳の時だった。当時、娘が4歳だった。結婚した時に琴美は処女だった。正確に言うと結婚する1年前までは、処女だった。勿論、僕が戴いた。ちなみに僕は琴美の1歳上。真柴謙一。
とにかく、いわゆる“マグロ(性行為の際に無反応な女性のこと。)”で、何にも知らないという、今時には貴重な女だった。そんな琴美だったが23歳で結婚してからは、そのマグロを毎晩のように抱いた。
程よいボリュームの美乳と、引き締まったウエストから存在感十分に張り出した桃尻、むっちりした太ももと美脚、本当にそそる体をしていた、が、あそこを舐めようとすると『いやだ、汚いから……。』という。バックから挿れようとすると、『そんな!動物みたいで嫌。』と、こんな始末であった。色気も何もあったものではない、ムードぶち壊しで白ける時もあった。
そんな琴美だったが、娘(環=たまき)が生れてから変わってきた。妻に言わせると、『子どもを産んだら恐いものがなくなる。』といった。その理由は、産婦人科で股を広げて、アソコを曝け出したら、『もうどうにでもなれという心境になった。』らしい。
その頃、親友の國貞が無遠慮に「琴美さん、どう?子ども生んでから。子ども生んでからのほうがあそこの締りがよくなるよ……。」などと云う。そんなものかと気に掛けていたが、本当にその通りになった。
明らかに変わってきたのは、セックスに積極的になってきたことだった。それまではどちらかというと、妻としての義務感から、夫の要求に応じるというような感じだったが、顕著に変わっていった。
僕が遅く帰ってきて、最後に風呂にはいって寝ようとすると、先に布団に真っ裸でもぐりこんでいて、僕を喜ばそうとしたり、僕が先に寝ていると、湯上り後に全裸で僕の顔を跨いで、ワレメを鼻先に押し付けてきたりと、どこかスポーツ感覚なのは否めないが、それなりにセックスを楽しむようになってきた。
まるで、子どもが、覚えた遊びに夢中になるように、僕を楽しませることが、自分でも楽しくて仕様がないといった風だった。もともと琴美は、好奇心が人一倍旺盛だということもあるでしょうが、僕としても、次第に感度もよくなり、女として成熟していく琴美を見るのは嬉しかったし、子どもを産んでからのほうが、女は綺麗になるものだということがよく実感できた。
琴美を全裸で、少し脚を広げさせて立たせたまま、下からワレメを舐めようとすると、舐める前から感じていて、それだけで息を荒げて蜜を滴らせた。この頃は必ず自分から、『ねえ舐めて!』って、と要求をしてきた。
変われば変わるものである。ある時、初めて潮を吹いたことがあり、本人は失禁したと思って慌てたことがあった。違うということを教えてあげると、『ホントにあるんだね。すごい!』としきりに感心していた。そんな琴美にもう一つの大きな変化が起きたのである。
琴美は誰とでも友達になってしまうような性格なので、友人はいくらでもいるのだが、特に仲のよかった友達は、國貞の奥さんの恵実さんと、フラダンスの先生で伊藤さんの奥さんの雅子さん、それに子どもの幼稚園で仲良くなった岡田杏璃さんの三人だった。
雅子さんは琴美より6歳年上である。社長夫人で、社会的にも信用があり、趣味でフラダンス教室をやっている。人柄もよく、姐御肌なので面倒見がよく、琴美のことは妹のように可愛がっていた。
琴美も、姉のように雅子さんに何でも相談していたようである。後から分かったことだが、琴美が布団の中で、裸で待っていたり、私の顔を跨いでワレメを押し付けてきたりしたのは、どうも、この雅子さんの入れ知恵だったようだ。
『妻の3年』 vol.2 〔夫、謙一〕
中D『妻の3年』 vol.2
夫の謙一はとてもHです。付き合い始めてから、二回目のデートの時にキスをされ、それからは直ぐに体に触りたがるし、とうとう、根負けして付き合ってから半年目で、許してしまったのは失敗だったと思っています。やっぱり、結婚するまでは、体を許すべきではなかったと思います。
結婚して長女が生れてから、少し太り気味だったので、近くでやっているフラダンス教室に通うことにしたのです。そのフラダンスの先生が雅子さんです。彼女は、わたしが一番尊敬している人で、色んなことをほとんどなんでも相談しています。雅子さんはスタイルもよく美人だし、性格も明るく、本当の姉に似ているところもあり、わたしも妹のように可愛がってもらっています。
特に夫との夜の生活のことについては、何も知らなかったわたしに色々と教えてくれました。お陰様で夫もわたしのことを“マグロ”とは言わなくなりました。始めは、そのマグロの意味さえ知りませんでした。
雅子さんからアドバイスをして頂いてから、性生活というのは大切なことなのだということが少しずつ理解できるようになりました。わたしの方から積極的に求めると、夫も嬉しそうです。
わたしはセックスなんてスポーツと同じだと思っていたのですが、少しずつ悦びも分かるようになり、夫に「お前、締りが最近よくなったな。すごく、いいよ……。」なんていわれると(恥ずかしい面もあるけど)思わず嬉しくなり、“ブタもおだてりゃ”で、『またパパを喜ばせてあげようかな。』と思ってしまいます。夫とのセックスの相性はいいようです。
そんなわけで雅子さんには人生の先輩として、色んな影響を受けましたが、一番強烈だったのは3年前の、わたしが28歳の時のことでした。その頃はフラダンスの教室に通い始めてから、2年ほど経っていました。教室で知り合った、杏璃や恵実さんとも仲良くお付き合いをしていました。そんなある日、雅子さんに誘われてお宅に伺った時のことです。杏璃と恵実さんも一緒でした。
話題が、夫婦生活のことになったのです。恵実さんが「うちは、月に一回がいいところね。最近うちの人も仕事で疲れるって言っているけど、もうマンネリよね。」と愚痴る。しかし、杏璃が「うちも、子どもができてからマンネリで白けていたんだけど、雅子さんに、連れて行ってもらってから、なんか、新婚当時に戻ったみたいになってきたわ。やっぱり性生活が安定していると、夫婦ってお互いを信頼できるような気がするわ。」
「えっ、なに、どこへ行ったのよ?」って恵実さんが興味津々といった顔で、杏璃に訊くと、「いけない、余計なこと言っちゃったかな……、雅子さん、ごめんなさい。」としまったなという顔になる。「いいわよ、別にそんなに隠さなくたって、琴美ちゃんと恵実ちゃんだから、言ってもかまわないわよ。」
結局、杏璃が雅子さんに連れて行ってもらった、というのはSWパーティ(夫婦、恋人同士がパートナーを交換し愛し合うことを楽しむスワップパーティ)だったのです。その時は話を聞いても、そのこと自体、何がなんだかよく分かりませんでした。まさか、そんな世界が現実にあるとは知りませんでした。
それは、不道徳で人の道に外れたことで、覚醒剤と同じように、してはいけないことで、AVとか、ほんの一部の変態趣味をもった人たちの世界だと思っていました。それがまさか、身近に、それも友だちの中にそんな人がいるとは信じられませんでした。
でも、“マンネリにならないで、夫婦の愛情を維持していくためには、お互いに魅力をなくしてはダメ”、という雅子さんの話には説得力がありました。恵実さんは、夫婦生活のマンネリを解消したいという気持ちからか、大変熱心に聴いていました。
その頃わたしは、夫とは週2くらいのペースで楽しくやっていましたので、夫以外の男性とセックスするなんてことは考えられませんでしたし、全く興味もありませんでした。それでも、根は人一倍好奇心が旺盛なので、週刊誌的な興味はありました。杏璃の体験談とかを、わくわくしながら聞いていましたが、雅子さんが5年程前からしていたということと、同い年の杏璃が実際に経験しているということに凄いショックを受けました。
そうすると、雅子さんの、わたしへの色んなアドバイスもそっちのほうからのテクニックだったのかな、と思うと、なんか自分も関係しているような気がして、心臓がドキドキしてきました。
しかし、その時は、「また、機会があったら教えてあげるわ。」という雅子さんの一言でSWの話題は打ち切りとなり、あとは子どもの話やファッションの話しなどで時間を過ごしました。でもわたしは、家に戻ってからも杏璃と雅子さんの“SWパーティ”のことがずーっと耳に残って離れませんでした。
夫の謙一はとてもHです。付き合い始めてから、二回目のデートの時にキスをされ、それからは直ぐに体に触りたがるし、とうとう、根負けして付き合ってから半年目で、許してしまったのは失敗だったと思っています。やっぱり、結婚するまでは、体を許すべきではなかったと思います。
結婚して長女が生れてから、少し太り気味だったので、近くでやっているフラダンス教室に通うことにしたのです。そのフラダンスの先生が雅子さんです。彼女は、わたしが一番尊敬している人で、色んなことをほとんどなんでも相談しています。雅子さんはスタイルもよく美人だし、性格も明るく、本当の姉に似ているところもあり、わたしも妹のように可愛がってもらっています。
特に夫との夜の生活のことについては、何も知らなかったわたしに色々と教えてくれました。お陰様で夫もわたしのことを“マグロ”とは言わなくなりました。始めは、そのマグロの意味さえ知りませんでした。
雅子さんからアドバイスをして頂いてから、性生活というのは大切なことなのだということが少しずつ理解できるようになりました。わたしの方から積極的に求めると、夫も嬉しそうです。
わたしはセックスなんてスポーツと同じだと思っていたのですが、少しずつ悦びも分かるようになり、夫に「お前、締りが最近よくなったな。すごく、いいよ……。」なんていわれると(恥ずかしい面もあるけど)思わず嬉しくなり、“ブタもおだてりゃ”で、『またパパを喜ばせてあげようかな。』と思ってしまいます。夫とのセックスの相性はいいようです。
そんなわけで雅子さんには人生の先輩として、色んな影響を受けましたが、一番強烈だったのは3年前の、わたしが28歳の時のことでした。その頃はフラダンスの教室に通い始めてから、2年ほど経っていました。教室で知り合った、杏璃や恵実さんとも仲良くお付き合いをしていました。そんなある日、雅子さんに誘われてお宅に伺った時のことです。杏璃と恵実さんも一緒でした。
話題が、夫婦生活のことになったのです。恵実さんが「うちは、月に一回がいいところね。最近うちの人も仕事で疲れるって言っているけど、もうマンネリよね。」と愚痴る。しかし、杏璃が「うちも、子どもができてからマンネリで白けていたんだけど、雅子さんに、連れて行ってもらってから、なんか、新婚当時に戻ったみたいになってきたわ。やっぱり性生活が安定していると、夫婦ってお互いを信頼できるような気がするわ。」
「えっ、なに、どこへ行ったのよ?」って恵実さんが興味津々といった顔で、杏璃に訊くと、「いけない、余計なこと言っちゃったかな……、雅子さん、ごめんなさい。」としまったなという顔になる。「いいわよ、別にそんなに隠さなくたって、琴美ちゃんと恵実ちゃんだから、言ってもかまわないわよ。」
結局、杏璃が雅子さんに連れて行ってもらった、というのはSWパーティ(夫婦、恋人同士がパートナーを交換し愛し合うことを楽しむスワップパーティ)だったのです。その時は話を聞いても、そのこと自体、何がなんだかよく分かりませんでした。まさか、そんな世界が現実にあるとは知りませんでした。
それは、不道徳で人の道に外れたことで、覚醒剤と同じように、してはいけないことで、AVとか、ほんの一部の変態趣味をもった人たちの世界だと思っていました。それがまさか、身近に、それも友だちの中にそんな人がいるとは信じられませんでした。
でも、“マンネリにならないで、夫婦の愛情を維持していくためには、お互いに魅力をなくしてはダメ”、という雅子さんの話には説得力がありました。恵実さんは、夫婦生活のマンネリを解消したいという気持ちからか、大変熱心に聴いていました。
その頃わたしは、夫とは週2くらいのペースで楽しくやっていましたので、夫以外の男性とセックスするなんてことは考えられませんでしたし、全く興味もありませんでした。それでも、根は人一倍好奇心が旺盛なので、週刊誌的な興味はありました。杏璃の体験談とかを、わくわくしながら聞いていましたが、雅子さんが5年程前からしていたということと、同い年の杏璃が実際に経験しているということに凄いショックを受けました。
そうすると、雅子さんの、わたしへの色んなアドバイスもそっちのほうからのテクニックだったのかな、と思うと、なんか自分も関係しているような気がして、心臓がドキドキしてきました。
しかし、その時は、「また、機会があったら教えてあげるわ。」という雅子さんの一言でSWの話題は打ち切りとなり、あとは子どもの話やファッションの話しなどで時間を過ごしました。でもわたしは、家に戻ってからも杏璃と雅子さんの“SWパーティ”のことがずーっと耳に残って離れませんでした。
『妻の3年』 vol.3〔妻の変化〕
中D『妻の3年』 vol.3
〔妻の変化〕
『ねえ、パパ、雅子さんとHしてみたいでしょ……?』突然に寝室で妻の琴美がこんなことを言い出しました。私は見透かされたような気がして、ドキッとした。
「そりゃ、もしもHをさしてくれるならね。」とわざと軽い口調で言った。
『じゃあ、杏璃はどう?』
「ああ、杏璃ちゃんもいいよな!」
『じゃあ、恵実さんは?』
「恵実さんも魅力あるよな!今夜は何でそんなこと訊くの?」
琴美が『やっぱり、男の人ってそうなんだ………。』って珍しく、能天気な妻が真剣な顔で呟いたのです。琴美は嘘のつけない性格なので、顔を見れば“なにかあったな……”というのは直ぐに分かる。が、別に悩んでいるという風ではないので、こちらも興味が湧き、少し様子を見ることにした。
その夜、琴美とのセックスは、普段のスポーツ感覚のようなものではなく、何時になく激しく積極的なものだった。そして、『浮気したら許さないからね!』と、ぞっとするような顔で言った後で、私がくたくたになるまで求めてきた。
その時の琴美は、違う女かと思うほど妖艶で、私も久々に勃起が持続した。あまり好きではないフェラも、自分から私のペニスを咥えて舐め回し、愛玩するものを誰にも渡さないといった、一種の妖気の様なものさえ感じるほどだった。私も堪らず、初めて琴美の口の中で弾けてしまったが、妻はそれを全て飲み込んだ。
再び自分が上になり、69(性交時に互いの性器に顔を近づける体位)の体勢で、またペニスを咥えると、蜜の溢れるワレメを私の顔に押し付けてきた。そこは明らかに普段とは違った、溢れる様な濡れ方をしていた。私に挑んでくる別な生き物がそこに息づいていた。
琴美は、恥丘に軟らかい毛が生えているだけで、ワレメの周りは全く生えていない。濡れて息づく花びらは、堪らなく淫靡で、呑みこまれるような錯覚を覚えた。私のペニスは直ぐに復活し、痛いほど硬くなった。琴美は上になったまま、自分から宛(あて)がってきた。
膣の中で生き物が蠢き、ペニスに絡みつきながら搾り取られるようだった。とても、長い時間はもたなかったが、射精しても、ペニスが硬さを失わない状態が、挿れたままで持続していた。こんな感覚は初めてだった。
“こんなことがこの女にはできるんだ”と、こんな淫靡な感性が琴美にあったことに驚きというより恐さのようなものを感じた。女の内面には夜叉(猛悪なインドの鬼神または転じて女性はいかにもやさしくおとなしい菩薩のように見えるが、心の中は悪魔のように険悪で恐ろしいところがある。)が本当に棲んでいるのかもしれない。
〔妻の変化〕
『ねえ、パパ、雅子さんとHしてみたいでしょ……?』突然に寝室で妻の琴美がこんなことを言い出しました。私は見透かされたような気がして、ドキッとした。
「そりゃ、もしもHをさしてくれるならね。」とわざと軽い口調で言った。
『じゃあ、杏璃はどう?』
「ああ、杏璃ちゃんもいいよな!」
『じゃあ、恵実さんは?』
「恵実さんも魅力あるよな!今夜は何でそんなこと訊くの?」
琴美が『やっぱり、男の人ってそうなんだ………。』って珍しく、能天気な妻が真剣な顔で呟いたのです。琴美は嘘のつけない性格なので、顔を見れば“なにかあったな……”というのは直ぐに分かる。が、別に悩んでいるという風ではないので、こちらも興味が湧き、少し様子を見ることにした。
その夜、琴美とのセックスは、普段のスポーツ感覚のようなものではなく、何時になく激しく積極的なものだった。そして、『浮気したら許さないからね!』と、ぞっとするような顔で言った後で、私がくたくたになるまで求めてきた。
その時の琴美は、違う女かと思うほど妖艶で、私も久々に勃起が持続した。あまり好きではないフェラも、自分から私のペニスを咥えて舐め回し、愛玩するものを誰にも渡さないといった、一種の妖気の様なものさえ感じるほどだった。私も堪らず、初めて琴美の口の中で弾けてしまったが、妻はそれを全て飲み込んだ。
再び自分が上になり、69(性交時に互いの性器に顔を近づける体位)の体勢で、またペニスを咥えると、蜜の溢れるワレメを私の顔に押し付けてきた。そこは明らかに普段とは違った、溢れる様な濡れ方をしていた。私に挑んでくる別な生き物がそこに息づいていた。
琴美は、恥丘に軟らかい毛が生えているだけで、ワレメの周りは全く生えていない。濡れて息づく花びらは、堪らなく淫靡で、呑みこまれるような錯覚を覚えた。私のペニスは直ぐに復活し、痛いほど硬くなった。琴美は上になったまま、自分から宛(あて)がってきた。
膣の中で生き物が蠢き、ペニスに絡みつきながら搾り取られるようだった。とても、長い時間はもたなかったが、射精しても、ペニスが硬さを失わない状態が、挿れたままで持続していた。こんな感覚は初めてだった。
“こんなことがこの女にはできるんだ”と、こんな淫靡な感性が琴美にあったことに驚きというより恐さのようなものを感じた。女の内面には夜叉(猛悪なインドの鬼神または転じて女性はいかにもやさしくおとなしい菩薩のように見えるが、心の中は悪魔のように険悪で恐ろしいところがある。)が本当に棲んでいるのかもしれない。
『妻の3年』 vol.4〔回想〕
中D『妻の3年』 vol.4〔回想〕
私が雅子さんの家から戻った日は、精神的な興奮がずーっと続き、悶々としていました。SWの話は、自分の気持ちの中では整理していたつもりなのですが、結局頭から離れませんでした。杏璃の体験もリアルだったし、雅子さんの話も説得力があったし、様々な場面が頭の中でぐるぐると回っていました。
その妄想のなかで、夫と雅子さんがセックスしている空想とか、わたしが雅子さんのご主人に抱かれている映像とかが浮かんでくるのです。打ち消そうと思っても、気持ちを切り替えようと思って、テレビを見ても、また同じような空想が浮かんでくるのでした。
その日は、夫が早く帰ってきました。
『パパ、環(娘)をお風呂に入れちゃってくれる……』
「少し早いんじゃないの……」
『いいの、今日は疲れているから』
と、娘を早く寝かせつけました。夫の謙一は、パジャマ姿でテレビを見ながら、布団のうえでゴロゴロしていました。
その日は、体が“疼く”というのはこういうことなのかしら?と思いました。なんか、熱くて、それが体の中心に集まっていくような気がして、あそこが潤んでくるのが分かります。“思いっきり、抱いてほしい!”と思いました。そんなわたしの気持ちも察しないで、ゴロゴロとテレビを見ながら居眠りをしている夫を見ていると、腹が立ってきました。
わたしはお風呂から上がって裸のまま、居眠りしている夫に抱きつきました。 突然だったので始めは少し驚いたようですが、直ぐに応えてくれました。それから(vol.3参照)
夫が「雅子さんもいい女だ。」、とか、「杏璃も恵実さんも、遣らせてくれるんなら喜んじゃう。」って言うので、嫉妬心で体が熱くなっていき、自分から積極的に求めていきました。“謙一はわたしのものだ。浮気をしたら許さない!”と思いました。体が融けてしまいそうな感じで、凄く貪欲になっていたような気がします。
いままで、夫が喜ぶと思って色んなことをしてきましたが、自分から“抱いてほしい!してほしい!”と思ったのは初めてでした。それほど、杏璃や雅子さんの話が、わたしにとってはカルチャーショックでした。そして、その日、セックスをして、“ホントのセックスってこういうものなのかな………”と漠然と思いました。
私が雅子さんの家から戻った日は、精神的な興奮がずーっと続き、悶々としていました。SWの話は、自分の気持ちの中では整理していたつもりなのですが、結局頭から離れませんでした。杏璃の体験もリアルだったし、雅子さんの話も説得力があったし、様々な場面が頭の中でぐるぐると回っていました。
その妄想のなかで、夫と雅子さんがセックスしている空想とか、わたしが雅子さんのご主人に抱かれている映像とかが浮かんでくるのです。打ち消そうと思っても、気持ちを切り替えようと思って、テレビを見ても、また同じような空想が浮かんでくるのでした。
その日は、夫が早く帰ってきました。
『パパ、環(娘)をお風呂に入れちゃってくれる……』
「少し早いんじゃないの……」
『いいの、今日は疲れているから』
と、娘を早く寝かせつけました。夫の謙一は、パジャマ姿でテレビを見ながら、布団のうえでゴロゴロしていました。
その日は、体が“疼く”というのはこういうことなのかしら?と思いました。なんか、熱くて、それが体の中心に集まっていくような気がして、あそこが潤んでくるのが分かります。“思いっきり、抱いてほしい!”と思いました。そんなわたしの気持ちも察しないで、ゴロゴロとテレビを見ながら居眠りをしている夫を見ていると、腹が立ってきました。
わたしはお風呂から上がって裸のまま、居眠りしている夫に抱きつきました。 突然だったので始めは少し驚いたようですが、直ぐに応えてくれました。それから(vol.3参照)
夫が「雅子さんもいい女だ。」、とか、「杏璃も恵実さんも、遣らせてくれるんなら喜んじゃう。」って言うので、嫉妬心で体が熱くなっていき、自分から積極的に求めていきました。“謙一はわたしのものだ。浮気をしたら許さない!”と思いました。体が融けてしまいそうな感じで、凄く貪欲になっていたような気がします。
いままで、夫が喜ぶと思って色んなことをしてきましたが、自分から“抱いてほしい!してほしい!”と思ったのは初めてでした。それほど、杏璃や雅子さんの話が、わたしにとってはカルチャーショックでした。そして、その日、セックスをして、“ホントのセックスってこういうものなのかな………”と漠然と思いました。
『妻の3年』 vol.5〔嫉妬〕
中D『妻の3年』 vol.5〔嫉妬〕
翌日から妻は前と変わらない琴美(ことみ)に戻ったが、明らかに変わったところがあった。それは、セックスに積極的になったことと、“ヤキモチ焼き”になったことである。それまでは、結婚してからも友だちとソープに行ったり、海外に遊びに行ったりしても、『遊んでいることは判ってるからね!』とは言うものの、別にヤキモチを焼くようなことはなかった。
ところが、あの日以来、雅子さん、杏璃ちゃん、恵実ちゃんの話をしたりすると、ちょっとしたことで言い掛かりをつけてくる。それも、自分から話を振っておいて、鎌を掛けるのである。できるだけ引っ掛からないように、“あ~”とか“う~”とか言っていると、『パパね人の話、真剣に聞いてる?』とくる。仕方がないから、力尽くで押さえ込んで唇を塞ぐ。そうすることによって大人しくなる。ショーツの下に手を入れると決まって愛蜜が溢れかえっていた。
そんな日が3週間ほど続いた。それはそれで、刺激的だった。別な意味で、琴美がまた可愛くなってきた。じゃじゃ馬は乗りこなすと気持ちのいいものだ。一戦が終えると、『パパはあたしのこと愛してる?……』と訊いてくる。それで、また抱きしめてやると脚を絡みつけてしがみついてくる。それが堪らなく可愛いのである。
しかし、ある時不意に、『パパ、パパ、スワッピングって興味ある?』これは、うっかりした返事はできないと思った。正直に言うわけにはいかない。怒り狂ったら手が付けられないと思い、「別に、興味はないな。俺は琴美だけで十分だよ!」って笑って誤魔化そうとした。だが、間髪をいれずに『パパのうそつき!正直に言いなさい。』と言われても、馬鹿正直に「はい。」と答えるほどお人よしではない。
これは何か裏があるぞって思った。すると琴美が『パパにいいもの見せてあげる!』と持ってきたのは裏DVDであった。素人が撮影した映像だったが、割と上手に撮れていた。琴美は、私にピッタリと体をくっつけながら見ていた。顔は少し紅潮しているようだった。
こんな裏DVDを誰に借りてきたんだろうと思った。琴美は、アダルトビデオなども、私の知っている限りでは見たことがないはずだ。あんまり興味も示さなかったし、私もたまに見ることはあったが、一緒に見たというのはこのときが初めてだった。
二人で寄り添いながら、画面を見ていると、なんと雅子さんが出てきた。私は思わず「えっ、これって、雅子さんじゃないの??」って声を出してしまった。琴美は黙って私の眼を見ながら頷いた。何となく判ってきた。この3週間ほどの琴美の変化はこれだったのか、と。だが、次の瞬間、背筋がゾーっと寒くなった。
“もしかして、琴美も映像に出てくるのか?”との疑問だった。案の定、杏璃ちゃんも登場してきた。内容は、〖乱交パーティー〗である。雅子さんの旦那の伊藤さんもいた。杏璃の旦那の岡田さんも映っていた。國貞はいなかった。恵実ちゃんも出てなかった。登場人物は、伊藤夫婦と岡田夫婦の他に、知らないカップルが2組の計4組のカップルによる乱交パーティーだ。心配した琴美は出ていなかった。
琴美の手がギンギンに勃起している私のペニスをしっかりと握ってくる。この状態で、何を言っても言い訳はできない。そして、私の眼をじっと見つめると、股間に顔を埋めていきり立ったペニスに唇を這わせてきた。あの時と同じ眼だった。3週間前までは、好きでもなかったフェラチオを『これはあたしのものよ。ほかの誰にも渡さない。』とでも言いたそうに、私の眼を、時たま上目遣いに見ながら、一心不乱に頭を動かすのであった。それは、挑むような、誘うような嫉妬の眼だった。(この時はスワッピングに対して妻の琴美はどう思っていたのだろうか?)
翌日から妻は前と変わらない琴美(ことみ)に戻ったが、明らかに変わったところがあった。それは、セックスに積極的になったことと、“ヤキモチ焼き”になったことである。それまでは、結婚してからも友だちとソープに行ったり、海外に遊びに行ったりしても、『遊んでいることは判ってるからね!』とは言うものの、別にヤキモチを焼くようなことはなかった。
ところが、あの日以来、雅子さん、杏璃ちゃん、恵実ちゃんの話をしたりすると、ちょっとしたことで言い掛かりをつけてくる。それも、自分から話を振っておいて、鎌を掛けるのである。できるだけ引っ掛からないように、“あ~”とか“う~”とか言っていると、『パパね人の話、真剣に聞いてる?』とくる。仕方がないから、力尽くで押さえ込んで唇を塞ぐ。そうすることによって大人しくなる。ショーツの下に手を入れると決まって愛蜜が溢れかえっていた。
そんな日が3週間ほど続いた。それはそれで、刺激的だった。別な意味で、琴美がまた可愛くなってきた。じゃじゃ馬は乗りこなすと気持ちのいいものだ。一戦が終えると、『パパはあたしのこと愛してる?……』と訊いてくる。それで、また抱きしめてやると脚を絡みつけてしがみついてくる。それが堪らなく可愛いのである。
しかし、ある時不意に、『パパ、パパ、スワッピングって興味ある?』これは、うっかりした返事はできないと思った。正直に言うわけにはいかない。怒り狂ったら手が付けられないと思い、「別に、興味はないな。俺は琴美だけで十分だよ!」って笑って誤魔化そうとした。だが、間髪をいれずに『パパのうそつき!正直に言いなさい。』と言われても、馬鹿正直に「はい。」と答えるほどお人よしではない。
これは何か裏があるぞって思った。すると琴美が『パパにいいもの見せてあげる!』と持ってきたのは裏DVDであった。素人が撮影した映像だったが、割と上手に撮れていた。琴美は、私にピッタリと体をくっつけながら見ていた。顔は少し紅潮しているようだった。
こんな裏DVDを誰に借りてきたんだろうと思った。琴美は、アダルトビデオなども、私の知っている限りでは見たことがないはずだ。あんまり興味も示さなかったし、私もたまに見ることはあったが、一緒に見たというのはこのときが初めてだった。
二人で寄り添いながら、画面を見ていると、なんと雅子さんが出てきた。私は思わず「えっ、これって、雅子さんじゃないの??」って声を出してしまった。琴美は黙って私の眼を見ながら頷いた。何となく判ってきた。この3週間ほどの琴美の変化はこれだったのか、と。だが、次の瞬間、背筋がゾーっと寒くなった。
“もしかして、琴美も映像に出てくるのか?”との疑問だった。案の定、杏璃ちゃんも登場してきた。内容は、〖乱交パーティー〗である。雅子さんの旦那の伊藤さんもいた。杏璃の旦那の岡田さんも映っていた。國貞はいなかった。恵実ちゃんも出てなかった。登場人物は、伊藤夫婦と岡田夫婦の他に、知らないカップルが2組の計4組のカップルによる乱交パーティーだ。心配した琴美は出ていなかった。
琴美の手がギンギンに勃起している私のペニスをしっかりと握ってくる。この状態で、何を言っても言い訳はできない。そして、私の眼をじっと見つめると、股間に顔を埋めていきり立ったペニスに唇を這わせてきた。あの時と同じ眼だった。3週間前までは、好きでもなかったフェラチオを『これはあたしのものよ。ほかの誰にも渡さない。』とでも言いたそうに、私の眼を、時たま上目遣いに見ながら、一心不乱に頭を動かすのであった。それは、挑むような、誘うような嫉妬の眼だった。(この時はスワッピングに対して妻の琴美はどう思っていたのだろうか?)
『妻の3年』 vol.6〔断れない〕
中D『妻の3年』 vol.6〔断れない〕
「お茶のみに来ない……」と、雅子さんから誘われて、マンションに行ったのは丁度午後3時ごろでした。雅子さんのマンションは高層の最上階で、6LDKの超豪華なマンションです。リビングだけでも20帖はあると思います。わたしが行った時は、もう杏璃(あんり)も恵実さんも居ました。コーヒーとケーキと楽しいおしゃべりで時間を過ごしました。娘の環(たまき)をお義母さんに預けてきたので、わたしも開放されていましたので遅くなっても平気でした。夫もその日は出張で帰らない日でした。
「そういえば、この間業者の人が入っていましたよね。どこかリフォームしたんですか?」って杏璃が思いついたように訊いたのです。雅子さんが「あれは、お風呂をちょっと改装したの、豪華になったわよ。見てみる?」みんな興味がありました。「見たい!」と口をそろえた。
それは、ほんとに豪華な浴室でした。浴槽も5、6人は優に入れる広さです。何よりも凄いと思ったのは、二面がガラス張りでそこからの眺めが素晴らしいことでした。でも、『覗かれないのかな?』と心配しましたが最上階なので、近くにそれ以上高いビルもありませんので大丈夫なのでしょう。
「ねえ、お風呂に入らない、みんなで……。」と雅子さんが勧める。「うわあー、入りたい!こんな眺めのいいお風呂にはいったら、凄くリッチな気持ちになれそうだわ。」って杏璃も恵実さんも“入りたい”、というので、わたしも特別お風呂に入りたいわけではありませんでしたが、一緒に入ることにしました。なんか修学旅行のようなノリでした。
「琴美ちゃんのオッパイ素敵ね!大きさも丁度いいし、形がいいわ。」と、雅子さんに言われると嬉しくなりました。でもさすがに雅子さんのボディーラインの方が素敵でした。肌もピカピカで、『お金かけている!』と思いました。
杏璃はスレンダーな方ですが胸とお尻はそれなりのボリュームがあるので、羨ましいくらいです。恵実さんは中肉中背のタイプですが、色気があるというのか、とても魅力的なのです。“男好きがする”というのはこういうことをいうのかな、と何となく思いました。
女4人で、子どもの水浴びのようにはしゃぎながらの入浴でした。杏璃が「琴美のお尻ステキ!そそられるわ!」って後ろから抱き付いてきて、お尻のワレメに指を入れてきたのです。『もう、よしなさいよ!』と叱っても、杏璃はなかなか体を離しません。胸も触ってくるし、太ももの間にも手を差し込んできました。わたしはピッタリと閉じて抵抗したのですが、杏璃の手の動きが、微妙に気持ちがいいのです。
雅子さんの提案で、お風呂から上がってみんな裸でいることになったのです。雅子さんは、いつもそうしているということでした。女同士だし、始めは少し恥ずかしかったのですが、お風呂の延長のような気分で、少し経つとわたしも快適な気分になりました。
まさに“裸にエプロン”で雅子さんが簡単な料理をつくってくれました。わたしもエプロンをしてお手伝いしました。
「旦那さんにも、この格好で食事を作ってあげると喜ぶわよ。」
『ええっ、でも娘がいるし、無理です。』
「バカね、もちろん二人だけのときよ。」
「琴美、あなたね、エプロンが凄く似合うわ。きっと、お尻の形がいいからね。」
「そう、私もそう思ってたんだけど、琴美さんは大きくて丸いからいいのよ。」
杏璃と、恵実さんはコーヒーを飲みながら雅子さんとわたしが料理しているのを見ながら、好きなことを言っていました。
食事が終り、雅子さんがDVDを見ようとセットをしました。いきなり雅子さんが映っていましたので、旅行にでもいったときのものかなと思って見ていたら、映っていたのはホテルではなくこのマンションでした。杏璃が、気が付いて、「やだ~、あの時のですか……」と、しきりに恥ずかしがっていました。
そのわけは直ぐに判りました。それは衝撃的な映像でした。杏璃が知らない男の人のペニスを咥えていて、さらに杏璃の後ろからお尻を抱えて雅子さんのご主人(伊藤)が挿入しているのです。雅子さんがセックスしている画面もありました。わたしは口も眼も開けたまま、唖然として画面を見ていました。恵実さんは出ていませんでした。“これが、スワッピングパーティーなんだ”
「お茶のみに来ない……」と、雅子さんから誘われて、マンションに行ったのは丁度午後3時ごろでした。雅子さんのマンションは高層の最上階で、6LDKの超豪華なマンションです。リビングだけでも20帖はあると思います。わたしが行った時は、もう杏璃(あんり)も恵実さんも居ました。コーヒーとケーキと楽しいおしゃべりで時間を過ごしました。娘の環(たまき)をお義母さんに預けてきたので、わたしも開放されていましたので遅くなっても平気でした。夫もその日は出張で帰らない日でした。
「そういえば、この間業者の人が入っていましたよね。どこかリフォームしたんですか?」って杏璃が思いついたように訊いたのです。雅子さんが「あれは、お風呂をちょっと改装したの、豪華になったわよ。見てみる?」みんな興味がありました。「見たい!」と口をそろえた。
それは、ほんとに豪華な浴室でした。浴槽も5、6人は優に入れる広さです。何よりも凄いと思ったのは、二面がガラス張りでそこからの眺めが素晴らしいことでした。でも、『覗かれないのかな?』と心配しましたが最上階なので、近くにそれ以上高いビルもありませんので大丈夫なのでしょう。
「ねえ、お風呂に入らない、みんなで……。」と雅子さんが勧める。「うわあー、入りたい!こんな眺めのいいお風呂にはいったら、凄くリッチな気持ちになれそうだわ。」って杏璃も恵実さんも“入りたい”、というので、わたしも特別お風呂に入りたいわけではありませんでしたが、一緒に入ることにしました。なんか修学旅行のようなノリでした。
「琴美ちゃんのオッパイ素敵ね!大きさも丁度いいし、形がいいわ。」と、雅子さんに言われると嬉しくなりました。でもさすがに雅子さんのボディーラインの方が素敵でした。肌もピカピカで、『お金かけている!』と思いました。
杏璃はスレンダーな方ですが胸とお尻はそれなりのボリュームがあるので、羨ましいくらいです。恵実さんは中肉中背のタイプですが、色気があるというのか、とても魅力的なのです。“男好きがする”というのはこういうことをいうのかな、と何となく思いました。
女4人で、子どもの水浴びのようにはしゃぎながらの入浴でした。杏璃が「琴美のお尻ステキ!そそられるわ!」って後ろから抱き付いてきて、お尻のワレメに指を入れてきたのです。『もう、よしなさいよ!』と叱っても、杏璃はなかなか体を離しません。胸も触ってくるし、太ももの間にも手を差し込んできました。わたしはピッタリと閉じて抵抗したのですが、杏璃の手の動きが、微妙に気持ちがいいのです。
雅子さんの提案で、お風呂から上がってみんな裸でいることになったのです。雅子さんは、いつもそうしているということでした。女同士だし、始めは少し恥ずかしかったのですが、お風呂の延長のような気分で、少し経つとわたしも快適な気分になりました。
まさに“裸にエプロン”で雅子さんが簡単な料理をつくってくれました。わたしもエプロンをしてお手伝いしました。
「旦那さんにも、この格好で食事を作ってあげると喜ぶわよ。」
『ええっ、でも娘がいるし、無理です。』
「バカね、もちろん二人だけのときよ。」
「琴美、あなたね、エプロンが凄く似合うわ。きっと、お尻の形がいいからね。」
「そう、私もそう思ってたんだけど、琴美さんは大きくて丸いからいいのよ。」
杏璃と、恵実さんはコーヒーを飲みながら雅子さんとわたしが料理しているのを見ながら、好きなことを言っていました。
食事が終り、雅子さんがDVDを見ようとセットをしました。いきなり雅子さんが映っていましたので、旅行にでもいったときのものかなと思って見ていたら、映っていたのはホテルではなくこのマンションでした。杏璃が、気が付いて、「やだ~、あの時のですか……」と、しきりに恥ずかしがっていました。
そのわけは直ぐに判りました。それは衝撃的な映像でした。杏璃が知らない男の人のペニスを咥えていて、さらに杏璃の後ろからお尻を抱えて雅子さんのご主人(伊藤)が挿入しているのです。雅子さんがセックスしている画面もありました。わたしは口も眼も開けたまま、唖然として画面を見ていました。恵実さんは出ていませんでした。“これが、スワッピングパーティーなんだ”
『妻の3年』 vol.7〔レズビアン〕
中D『妻の3年』 vol.7〔レズビアン〕
見ると聞くとでは大変な違いでした。恵実さんも真剣に画面を見入っていました。いつしか、雅子さんがわたしに体をピッタリと寄り添い、胸を触ったり太ももを触ったりしてきました。それは、夫が触ってくるのとは違って、軟らかくて気持ちのいいものでした。
同性だし、わたしも良く触ったり抱きついたりするほうなので、気にも掛けませんでした。でも、少し様子が違ってきました。頬をよせてきて、キスをしてきたのです。それは、ふわっとした羽毛に包まれるようなキスで、いやらしさもなく、思わず舌を絡めあっていました。そして雅子さんの唇は、首筋から乳房、脇腹、太ももと移動して、私の薄い繁みにキスをしてきたのです。
わたしは驚いたのですが、なぜか力が抜けて、抵抗ができませんでした。されるままに脚を開き、膝を曲げて濡れた花びらを雅子さんに晒していました。雅子さんの舌は小さく細く穿(うが)つように刺激してきます。生れて初めての快感でした。夫が舐めてくれるのとは全く違う快感なのです。
雅子さんも体の向きを変えて、自分の繁みをわたしの顔に寄せてきました。同じようにしなければ悪いような気がして、ワレメに沿って舌を這わせ、夫がしてくれるのを思い出しながら同じようにしました。
すぐ脇では、恵実さんが杏璃と可愛い声を出しながら抱き合っていました。レズビアンの気持ちがわかるような気がしました。男とは全く違う快感でした。でも、フワフワした悦楽のなかにいても、何か征服されるような快感が物足りないのです。雅子さんと花びらを押付け合っても挿入がありません。それでもわたしは雅子さんの舌でイってしまいました。
「今度の土曜日にパーティーするからぜひ来て……」の誘いに朦朧とした意識で頷いていました。恵実さんは、参加することに積極的でした。はっきりした意識で、レズとはいえ、少し夫に対する罪悪感もありました。
でも、何て言って夫を誘えばいいんだろう。それに、そのときに気が付いたのですが、今度は、相手が雅子さんではなく、伊藤さんだったり、杏璃の旦那の岡田さんだったり、パパの友人の國貞さんだったりするのです。男の人が相手なんだということをすっかり忘れていました。うっかり、大変なことを言ってしまった。
夫が怒り出したら、と最悪の状況も考えました。“無理だ。とてもできない”そんなわたしの気持ちを察したかのように雅子さんが「これを健ちゃんに見せて、もちろん、一緒に見るのよ。抱かれながらね!」私は言われた通りにしました。夫の謙一はやっぱり助平でした。でも、“あたし、雅子さんとレズしたのよ”とはとても言えませんでした。
見ると聞くとでは大変な違いでした。恵実さんも真剣に画面を見入っていました。いつしか、雅子さんがわたしに体をピッタリと寄り添い、胸を触ったり太ももを触ったりしてきました。それは、夫が触ってくるのとは違って、軟らかくて気持ちのいいものでした。
同性だし、わたしも良く触ったり抱きついたりするほうなので、気にも掛けませんでした。でも、少し様子が違ってきました。頬をよせてきて、キスをしてきたのです。それは、ふわっとした羽毛に包まれるようなキスで、いやらしさもなく、思わず舌を絡めあっていました。そして雅子さんの唇は、首筋から乳房、脇腹、太ももと移動して、私の薄い繁みにキスをしてきたのです。
わたしは驚いたのですが、なぜか力が抜けて、抵抗ができませんでした。されるままに脚を開き、膝を曲げて濡れた花びらを雅子さんに晒していました。雅子さんの舌は小さく細く穿(うが)つように刺激してきます。生れて初めての快感でした。夫が舐めてくれるのとは全く違う快感なのです。
雅子さんも体の向きを変えて、自分の繁みをわたしの顔に寄せてきました。同じようにしなければ悪いような気がして、ワレメに沿って舌を這わせ、夫がしてくれるのを思い出しながら同じようにしました。
すぐ脇では、恵実さんが杏璃と可愛い声を出しながら抱き合っていました。レズビアンの気持ちがわかるような気がしました。男とは全く違う快感でした。でも、フワフワした悦楽のなかにいても、何か征服されるような快感が物足りないのです。雅子さんと花びらを押付け合っても挿入がありません。それでもわたしは雅子さんの舌でイってしまいました。
「今度の土曜日にパーティーするからぜひ来て……」の誘いに朦朧とした意識で頷いていました。恵実さんは、参加することに積極的でした。はっきりした意識で、レズとはいえ、少し夫に対する罪悪感もありました。
でも、何て言って夫を誘えばいいんだろう。それに、そのときに気が付いたのですが、今度は、相手が雅子さんではなく、伊藤さんだったり、杏璃の旦那の岡田さんだったり、パパの友人の國貞さんだったりするのです。男の人が相手なんだということをすっかり忘れていました。うっかり、大変なことを言ってしまった。
夫が怒り出したら、と最悪の状況も考えました。“無理だ。とてもできない”そんなわたしの気持ちを察したかのように雅子さんが「これを健ちゃんに見せて、もちろん、一緒に見るのよ。抱かれながらね!」私は言われた通りにしました。夫の謙一はやっぱり助平でした。でも、“あたし、雅子さんとレズしたのよ”とはとても言えませんでした。
『妻の3年』 vol.8〔パーティーへの誘い〕
中D『妻の3年』 vol.8 〔パーティーへの誘い〕
『ねえねえ、こんなパーティーに誘われたんだけど、パパいきたい? あたしは、パパが行きたいんだったらいいわよ……。前に、雅子さんや杏璃や恵実さんとも、したいっていってたでしょ……』琴美の言葉に私のペニスが反応をする。
「おまえ、いきたいのか?」
『あたしは、べつに………どっちでもいいわよ………。あなたが決めて・・・・。』と、お互いに、相手が行きたいのなら、仕方がないから行く、というシチュエーションにしたい。しかし、琴美が目の前で、他の男に抱かれるのを冷静に見ていられるだろうか?琴美は、私が他の女とセックスしても平気なのだろうか?その日は、何の回答もないままだったがベッドでは二人で激しく燃えた。
翌日、國貞から電話があった。〔ちょっと会いたい。〕と言う。ピンと来た。〔呑みながら話そう。〕と、國貞が接待に使うという小料理屋にいった。呑み始めてすぐに切り出してきた。
〔琴美ちゃんから、話しなかった?〕私は「何の話し?」とぼけて訊いてみた。
〔うん、実は、俺んとこは、セックスレスみたいなもんで、月に1回もあればいい方なんだけど、恵実は不満らしくて、その解消の方法として雅子さんに言われたらしいんだよ。それが、スワッピングなんだけどさ、どうも、杏璃ちゃんとこは、これで上手くいったらしいんだよ。〕
「ああ、その話しか。俺も琴美にDVDを見せられたよ。杏璃ちゃんが映ってたな。思わず興奮したよ!」
「で、今度の土曜日に誘われてないのか?」
「それは言われてないな……」
もちろん琴美に聞いてはいたが、とぼけた。國貞は
〔恵実がさ、どうしても行きたいって言うんだよ。それでどんなものか、一度行ってみようと思っているんだけど、健ちゃんも行かないか?〕そう話す國貞の表情は真剣だった。國貞のところが深刻な状況にあるようなことは、琴美から聞いたことがあるが、具体的なことは何も分からない。
「お前、恵実ちゃんが他の男に抱かれても平気なのか?」と訊ねてみる。
〔いや~分からないけど、そのジェラシーが刺激剤になるらしいんだ。俺、岡田さんに訊いたんだよ。〕
「杏璃ちゃんのところもそうだったのか?」
〔ああ、うちと同じような状況で、杏璃ちゃんと話し合って、このままでは、お互いに年をとるだけで、人生を楽しめなくなるという結論になったらしいよ。だから、早めに解消しようって・・。〕
「じゃあ俺も一度考えてみるよ。」というずるい返事で國貞と別れた。國貞は、一人では心細いので、私にも一緒に参加してほしかったのだろう。國貞に琴美が抱かれる姿を想像してみた。それだけで、胸が焼けるようにジリジリした。私も恵実ちゃんとセックスしている場面を想うとペニスが反応した。杏璃でも雅子さんでも、同じように私のペニスは、正直な反応を示した。
でも女は、どうなのだろう? 男と同じように、他の人にも抱かれてみたいという気持ちがあっても不思議ではないはずだ。琴美があんなに激しく求めてくる時は、そんなことを考えているのかもしれない。他の男に抱かれている自分を想像して、興奮しているのかもしれない。それによって、またお互いを見直すような心理が働くのだろうか。逆に、他の男にイカされる妻を見て嫌になったりはしないのだろうか。考えはまとまらなかった。
琴美もそうだが、私もあまり思慮深い方ではない。友だちに付き合って、自分がそれほどしたくなくても遣ってしまうことが多い。琴美は雅子さんに誘われて、『うん』と言ったのだろうということは想像が付く。うちは、夫婦関係は上手くいっているほうだ。特にこんな荒療治を受ける必要もない。
しかし、あの琴美が“浮気したら許さないからね!”といったときの激しいセックスを思い出した。パーティーにいったとしたら、琴美も他の男たちに遣られてしまうことは判りきっている、が、五分五分の立場なのだ。私も他の女を抱く。私は、琴美がどんな風に変わるのかを見てみたくなった。それに琴美も、“パパが行きたいんなら、あたしも行ってもいいわよ”と理由付けをしたいのだ。
『お帰りなさい、國貞さんと会ったの?』となぜか会ったことを知っている。(國貞の妻)恵実ちゃんから電話があったのかもしれない。話の内容を訊きたそうな顔をしていた。
「別になんてことない話だよ……」とここでもとぼける。
『そうなの………』少しがっかりしたように見えた。正直な性格だ。解り易い。
琴美はやきもち焼きだが、私の遊びに関しては割り切っているのか、嫉妬するようなことはない。もしかしたら、このパーティーも“遊び”として、琴美は胸の内で消化できるのだろうか?“遊び”だったら私は大歓迎である。それにもう一つ、國貞と別れてから、歪んだ欲望が私の中に芽生えていた。【琴美が、他の男に抱かれているのを見てみたい】という欲望である。どんな風に悶えるのか、そんな狂った琴美を想像するとペニスが硬くなってきた。
その夜は思いっきり琴美を抱いた。琴美も激しく応えてきた。脚を広げて硬くなったペニスで穿(うが)ちながら、耳元で、「伊藤さんに、こうやって遣られるんだぞ、どうする……」それに対して、琴美は聞こえないふりをして応えなかったが、体は正直に反応をして激しく悶えていた。
「琴美は、國貞にヤラレても平気なのか?」
『それは、いや~、だめ~、ダメ~~』といいながらも激しく腰を振る。喘ぎも激しくなった。もっと、悶え狂う琴美が見たくなった。「パーティーに行く。」と伝える。琴美は案の定だが、『パパが行きたいんならいいわよ……』と、困ったような表情で応えた。その嘘っぽさが可愛くなって、また強く抱きしめた。
『ねえねえ、こんなパーティーに誘われたんだけど、パパいきたい? あたしは、パパが行きたいんだったらいいわよ……。前に、雅子さんや杏璃や恵実さんとも、したいっていってたでしょ……』琴美の言葉に私のペニスが反応をする。
「おまえ、いきたいのか?」
『あたしは、べつに………どっちでもいいわよ………。あなたが決めて・・・・。』と、お互いに、相手が行きたいのなら、仕方がないから行く、というシチュエーションにしたい。しかし、琴美が目の前で、他の男に抱かれるのを冷静に見ていられるだろうか?琴美は、私が他の女とセックスしても平気なのだろうか?その日は、何の回答もないままだったがベッドでは二人で激しく燃えた。
翌日、國貞から電話があった。〔ちょっと会いたい。〕と言う。ピンと来た。〔呑みながら話そう。〕と、國貞が接待に使うという小料理屋にいった。呑み始めてすぐに切り出してきた。
〔琴美ちゃんから、話しなかった?〕私は「何の話し?」とぼけて訊いてみた。
〔うん、実は、俺んとこは、セックスレスみたいなもんで、月に1回もあればいい方なんだけど、恵実は不満らしくて、その解消の方法として雅子さんに言われたらしいんだよ。それが、スワッピングなんだけどさ、どうも、杏璃ちゃんとこは、これで上手くいったらしいんだよ。〕
「ああ、その話しか。俺も琴美にDVDを見せられたよ。杏璃ちゃんが映ってたな。思わず興奮したよ!」
「で、今度の土曜日に誘われてないのか?」
「それは言われてないな……」
もちろん琴美に聞いてはいたが、とぼけた。國貞は
〔恵実がさ、どうしても行きたいって言うんだよ。それでどんなものか、一度行ってみようと思っているんだけど、健ちゃんも行かないか?〕そう話す國貞の表情は真剣だった。國貞のところが深刻な状況にあるようなことは、琴美から聞いたことがあるが、具体的なことは何も分からない。
「お前、恵実ちゃんが他の男に抱かれても平気なのか?」と訊ねてみる。
〔いや~分からないけど、そのジェラシーが刺激剤になるらしいんだ。俺、岡田さんに訊いたんだよ。〕
「杏璃ちゃんのところもそうだったのか?」
〔ああ、うちと同じような状況で、杏璃ちゃんと話し合って、このままでは、お互いに年をとるだけで、人生を楽しめなくなるという結論になったらしいよ。だから、早めに解消しようって・・。〕
「じゃあ俺も一度考えてみるよ。」というずるい返事で國貞と別れた。國貞は、一人では心細いので、私にも一緒に参加してほしかったのだろう。國貞に琴美が抱かれる姿を想像してみた。それだけで、胸が焼けるようにジリジリした。私も恵実ちゃんとセックスしている場面を想うとペニスが反応した。杏璃でも雅子さんでも、同じように私のペニスは、正直な反応を示した。
でも女は、どうなのだろう? 男と同じように、他の人にも抱かれてみたいという気持ちがあっても不思議ではないはずだ。琴美があんなに激しく求めてくる時は、そんなことを考えているのかもしれない。他の男に抱かれている自分を想像して、興奮しているのかもしれない。それによって、またお互いを見直すような心理が働くのだろうか。逆に、他の男にイカされる妻を見て嫌になったりはしないのだろうか。考えはまとまらなかった。
琴美もそうだが、私もあまり思慮深い方ではない。友だちに付き合って、自分がそれほどしたくなくても遣ってしまうことが多い。琴美は雅子さんに誘われて、『うん』と言ったのだろうということは想像が付く。うちは、夫婦関係は上手くいっているほうだ。特にこんな荒療治を受ける必要もない。
しかし、あの琴美が“浮気したら許さないからね!”といったときの激しいセックスを思い出した。パーティーにいったとしたら、琴美も他の男たちに遣られてしまうことは判りきっている、が、五分五分の立場なのだ。私も他の女を抱く。私は、琴美がどんな風に変わるのかを見てみたくなった。それに琴美も、“パパが行きたいんなら、あたしも行ってもいいわよ”と理由付けをしたいのだ。
『お帰りなさい、國貞さんと会ったの?』となぜか会ったことを知っている。(國貞の妻)恵実ちゃんから電話があったのかもしれない。話の内容を訊きたそうな顔をしていた。
「別になんてことない話だよ……」とここでもとぼける。
『そうなの………』少しがっかりしたように見えた。正直な性格だ。解り易い。
琴美はやきもち焼きだが、私の遊びに関しては割り切っているのか、嫉妬するようなことはない。もしかしたら、このパーティーも“遊び”として、琴美は胸の内で消化できるのだろうか?“遊び”だったら私は大歓迎である。それにもう一つ、國貞と別れてから、歪んだ欲望が私の中に芽生えていた。【琴美が、他の男に抱かれているのを見てみたい】という欲望である。どんな風に悶えるのか、そんな狂った琴美を想像するとペニスが硬くなってきた。
その夜は思いっきり琴美を抱いた。琴美も激しく応えてきた。脚を広げて硬くなったペニスで穿(うが)ちながら、耳元で、「伊藤さんに、こうやって遣られるんだぞ、どうする……」それに対して、琴美は聞こえないふりをして応えなかったが、体は正直に反応をして激しく悶えていた。
「琴美は、國貞にヤラレても平気なのか?」
『それは、いや~、だめ~、ダメ~~』といいながらも激しく腰を振る。喘ぎも激しくなった。もっと、悶え狂う琴美が見たくなった。「パーティーに行く。」と伝える。琴美は案の定だが、『パパが行きたいんならいいわよ……』と、困ったような表情で応えた。その嘘っぽさが可愛くなって、また強く抱きしめた。
『妻の3年』 vol.9〔浴室で〕
中D『妻の3年』 vol.9〔浴室で〕
結局、いつもの仲良し4人組の夫婦でパーティーをすることになりました。わたしは少しほっとする気持ちもありましたが、直前まで不安で、不安で、何度もやめようと思いました。それでも、実際に見てみたいという好奇心は人一倍強く〔見ているだけでもいいのよ。〕と、雅子さんに言われたことも、本当はそんなことで済むはずはないのに、少しは気分的に楽になったのだと思います。
夫は、「パーティーに出る。」と決めた日から、セックスする時に、必ず「ほら、伊藤さんに遣られて気持ちいいか……」とか、誰かの名前を言うのです。気にしないつもりでも、そのことになぜか反応してしまうのです。夫がすぐ傍で、わたしが誰かとセックスしているのを見られているような想いになり、体が熱くなるのです。でも、一番の心配は、終ったあとで、『夫がわたしを嫌いにならないだろうか?』ということでした。
わたしは、夫以外の男性とは全く経験がありません。相手の人と、夫と同じようにセックスができるかどうかも分かりません。どうしていいのか分からないのです。雅子さんは、〔心配しなくても、女は受け身だから大丈夫なのよ。〕といいます。相手の人に任せておけばいいのでしょうが、全く見当がつきませんでした。
でも、そのあと雅子さんの言葉に少し安心できました。〔始めは、スポーツかダンスをするようなつもりでいればいいのよ。〕って雅子さんも最初は、そう自分に言い聞かせたのだそうです。杏璃もやっぱり緊張したらしく、伊藤さんが初めに相手をしたそうです。伊藤さんはかなりの経験があるということでした。とにかく、“不安と期待?”とが、複雑に混ざり合ったような精神状態のまま当日を迎えたのです。
マンションの集合時間は夕方の5時、それから夕食をゆっくりとってお酒も呑みます。あまり呑み過ぎないようにと、伊藤さんから注意がありました。「男は勃起しなくなることがある。」ということでした。夫は、國貞さんとは学生時代からの付き合いがあるので親しいのですが、伊藤さんや岡田さんとは面識がある程度です。それでも男性陣だけで集まって呑み会が始まっていました。
わたしたちも、雅子さんを中心にして少しの間おしゃべりをしていましたが、恵実さんもわたしと同じで、初体験なのでちょっと不安そうな感じです。「それじゃあ、そろそろ始めますか……」伊藤さんが仕切り役です。まず、それぞれのカップルでお風呂にはいることになりました。広いお風呂なので、多分みんなで入っても大丈夫だと思いますが、特にわたしたちと恵実さんたちは、初体験なので、直前に夫婦の愛を確かめ合うようにという伊藤さんの配慮でした。
わたしたちが最初に入りました。夫と一緒にお風呂に入る機会はあまりないので、久しぶりに嬉しくなりました。家に居ると、どうしても子どもが中心になりますので、新婚当時のような気分が少し味わうことができました。
お風呂の中で夫に抱きしめられてキスをしたのがすごく新鮮でした。お互いに体を洗い合っているうちに、どうしても、してほしくなり、湯船の縁に手を着いて、立ったまま後ろからしてもらいました。普段と違う昂ぶりがあり、すぐに頂点に昇りつめてしまいました。大きな声が出たので、もしかして聞こえてしまったかもしれません。このとき、夫にしてもらったことで、ちょっと気持ちに余裕ができた様な気がしました。
結局、いつもの仲良し4人組の夫婦でパーティーをすることになりました。わたしは少しほっとする気持ちもありましたが、直前まで不安で、不安で、何度もやめようと思いました。それでも、実際に見てみたいという好奇心は人一倍強く〔見ているだけでもいいのよ。〕と、雅子さんに言われたことも、本当はそんなことで済むはずはないのに、少しは気分的に楽になったのだと思います。
夫は、「パーティーに出る。」と決めた日から、セックスする時に、必ず「ほら、伊藤さんに遣られて気持ちいいか……」とか、誰かの名前を言うのです。気にしないつもりでも、そのことになぜか反応してしまうのです。夫がすぐ傍で、わたしが誰かとセックスしているのを見られているような想いになり、体が熱くなるのです。でも、一番の心配は、終ったあとで、『夫がわたしを嫌いにならないだろうか?』ということでした。
わたしは、夫以外の男性とは全く経験がありません。相手の人と、夫と同じようにセックスができるかどうかも分かりません。どうしていいのか分からないのです。雅子さんは、〔心配しなくても、女は受け身だから大丈夫なのよ。〕といいます。相手の人に任せておけばいいのでしょうが、全く見当がつきませんでした。
でも、そのあと雅子さんの言葉に少し安心できました。〔始めは、スポーツかダンスをするようなつもりでいればいいのよ。〕って雅子さんも最初は、そう自分に言い聞かせたのだそうです。杏璃もやっぱり緊張したらしく、伊藤さんが初めに相手をしたそうです。伊藤さんはかなりの経験があるということでした。とにかく、“不安と期待?”とが、複雑に混ざり合ったような精神状態のまま当日を迎えたのです。
マンションの集合時間は夕方の5時、それから夕食をゆっくりとってお酒も呑みます。あまり呑み過ぎないようにと、伊藤さんから注意がありました。「男は勃起しなくなることがある。」ということでした。夫は、國貞さんとは学生時代からの付き合いがあるので親しいのですが、伊藤さんや岡田さんとは面識がある程度です。それでも男性陣だけで集まって呑み会が始まっていました。
わたしたちも、雅子さんを中心にして少しの間おしゃべりをしていましたが、恵実さんもわたしと同じで、初体験なのでちょっと不安そうな感じです。「それじゃあ、そろそろ始めますか……」伊藤さんが仕切り役です。まず、それぞれのカップルでお風呂にはいることになりました。広いお風呂なので、多分みんなで入っても大丈夫だと思いますが、特にわたしたちと恵実さんたちは、初体験なので、直前に夫婦の愛を確かめ合うようにという伊藤さんの配慮でした。
わたしたちが最初に入りました。夫と一緒にお風呂に入る機会はあまりないので、久しぶりに嬉しくなりました。家に居ると、どうしても子どもが中心になりますので、新婚当時のような気分が少し味わうことができました。
お風呂の中で夫に抱きしめられてキスをしたのがすごく新鮮でした。お互いに体を洗い合っているうちに、どうしても、してほしくなり、湯船の縁に手を着いて、立ったまま後ろからしてもらいました。普段と違う昂ぶりがあり、すぐに頂点に昇りつめてしまいました。大きな声が出たので、もしかして聞こえてしまったかもしれません。このとき、夫にしてもらったことで、ちょっと気持ちに余裕ができた様な気がしました。
『妻の3年』 vol.10〔4人の美女〕
中D『妻の3年』 vol.10〔4人の美女〕
みんな風呂から出てバスローブだけしか身に着けていない。もちろん下着も着けない。伊藤さんから、一応のルールについての説明があった。あくまで女性が主役なので、女性が嫌なことはしないというのが鉄則だという。琴美が『見ているだけでもいいらしい。』とは言っていたが、こんな昂揚した雰囲気の中では実際には難しいだろうと思った。
私も琴美と二人で久しぶりに一緒に風呂に入り、琴美の中に1度放出したお陰で精神的に余裕を持つことができた。そのためか、伊藤さんの話なども極めて冷静に聞くことができた。
でも友人の國貞を見ると、かなり緊張しているように見受けられた。恵実ちゃんのほうが落ち着いているようだ。こうなると、女のほうが、開き直りが早いのかもしれない。琴美も私にピッタリとくっついてはいるが、おどおどした様子はない。琴美も風呂場でセックスをしてから、興奮が鎮まったのかもしれない。
伊藤さんの進行でゲームをしながら全員が裸になっていった。最後まで勝ち残ったのが琴美で、みんなが全裸の中で一人だけバスローブを着けていたが、みんなの前で脱いだ。恥ずかしがるかと思ったが、割と潔く、さっぱりとしたものだと感心した。
4人の女たちは、それぞれが魅力的だった。雅子さんは抜群のスタイルをしている。胸もヒップも程よくボリュームがあり形も最高だ。男だったら誰でもその気になる。杏璃ちゃんはスレンダーだが、痩せすぎてはいない。美脚と締まったウエストでバストとヒップのバランスがいい。恵実ちゃんはぽっちゃりタイプだが、抱き心地の良さそうな、男好きのする体をしている。何と言っても胸が素晴らしく顔を埋めてみたくなる。國貞が「月に1回あればいいほうだよ」というのは信じられない。
4人の中で琴美の豊臀が最も存在感がある。でも形がいいので全体のバランスは悪くない。主催者の特権として、伊藤さんが最初に女性を選ぶ権利があるそうだが、誰を選ぶのか凄く興味があった。(琴美が選ばれるのか不安も少しある。)
「それでは全員裸になったところで、次にいきたいと思います。つぎはチークタイムで雰囲気を盛り上げたいと思います。踊る相手は、始めは、女性から決めていただきます。あとは自由にしてください。」雅子さんは私を指名してきた。次に杏璃ちゃんは、國貞の所へ行き、恵実さんと琴美はもじもじしていたが、琴美が伊藤さんのところへいき恵実は自動的に岡田さんとの組み合わせとなった。
僕は雅子の体を抱き寄せて密着させると、琴美の弾むような抱き心地と全く違う、吸い付くような感じだった。雅子の乳房が私の胸に押付けられると、私のペニスが硬くなってきた。「健ちゃん逞しいわ……」って雅子さんの手が私のペニスを握った。硬さが増した。琴美と目が合った。恥ずかしそうに伊藤さんの胸に顔を埋めた。嫉妬で胸が熱くなった。その怒りにも似た昂ぶりを雅子さんにぶつけた。ぐっと抱き寄せた。また琴美と眼が合った。今度は睨むような眼をしていた。
「さあ、パートナーをチェンジしましょう。」3分でチェンジがルールである。伊藤さんの声で、少し醒めた。杏璃ちゃんが来た。次に恵実さんとも踊った。もうペニスが堅くなっているのを恥ずかしいと思う気持ちがなくなる。チークタイムが終った。いよいよ、パートナーを決めることになった。
全員、チークタイムで昂ぶっていた。優先順位をくじ引きで決める。男でも女でも番号順に選ぶ権利がある。1番は特権で伊藤さんだ。予想通り琴美を選んだ。したがって琴美のくじは3番だったが、その順位は消滅する。
2番は恵実ちゃんだった。私を指名した。次は國貞だ。残っているのは女が、雅子さん・杏璃ちゃんの二人で、男が國貞と岡田さんである。國貞が雅子さんを指名してしまうと、残りが杏璃ちゃん・岡田さんの夫婦になってしまう。それを察してか國貞は杏璃ちゃんを指名した。残ったのが、雅子さん・岡田さんとなる。男たちは全員、伊藤さんから配られたコンドームの箱から1個取り出し装着する。伊藤さんが「6個しか入っていませんのでなくなったら買いに行ってください。」と言ったので皆が大笑いする。「興奮してもセックスする瞬間は必ずしてくださいね。」
恵実ちゃんの胸に私は顔を埋めてみた。軟らかくて気持ちがいい唇を重ねると積極的に舌を絡め、腕を頸に回してきた。呼吸が荒い。自分から脚を開き、腰を振ってきた。応えてやらなければと思った。
そのとき琴美の可愛い声が聞こえた。上目遣いに見る。琴美は伊藤さんの肩に太ももを担がれた状態で、ワレメを舐められていた。背中と頸が弓なりに反り返っている。その直後に伊藤さんの怒張したペニスが琴美を貫いた。琴美の悲鳴が聞こえた。私のペニスが跳ね上がった。そのまま恵実さんにぶち込んだ。恵実のさん体が震えたように感じた。
焼け付くような胸の思いを恵実さんにぶつけた。ピストンのリズムに合わせて、大きな乳房が揺れた。喘ぐ声は、切なく可愛い。太ももの量感は琴美と似ていた。琴美たちが見えるように、恵実さんを抱き起こし座位で突いた。唇も合わせながら片方の目で琴美たちを見る。
琴美はかなり乱れていた。伊藤さんのテクニックに翻弄されているのだろうが、相当感じているようだ。不思議なものだが、琴美が、他の男とも普通にセックスができるのを見ると安心感のような感情も湧いてきた。が、一方では堪らない嫉妬心も燃え滾(たぎ)っていた。
伊藤さんは琴美の豊臀を抱えながら、後ろから激しく突き上げ始めた。琴美は絨毯に顔を埋めて必死に声を殺しているように見えた。しばらくして伊藤さんがフィニッシュしたようだったが、そのまま琴美に被さってうつ伏せに重なっていた。
私も恵実さんを激しく突き上げた。「はあああああああ…あっ…あっ…ああああ……」と、部屋中に響くような声に、うつ伏せの琴美が振り向いた。その強い視線を感じながら、恵実さんの中で私のペニスが弾けた。
みんな風呂から出てバスローブだけしか身に着けていない。もちろん下着も着けない。伊藤さんから、一応のルールについての説明があった。あくまで女性が主役なので、女性が嫌なことはしないというのが鉄則だという。琴美が『見ているだけでもいいらしい。』とは言っていたが、こんな昂揚した雰囲気の中では実際には難しいだろうと思った。
私も琴美と二人で久しぶりに一緒に風呂に入り、琴美の中に1度放出したお陰で精神的に余裕を持つことができた。そのためか、伊藤さんの話なども極めて冷静に聞くことができた。
でも友人の國貞を見ると、かなり緊張しているように見受けられた。恵実ちゃんのほうが落ち着いているようだ。こうなると、女のほうが、開き直りが早いのかもしれない。琴美も私にピッタリとくっついてはいるが、おどおどした様子はない。琴美も風呂場でセックスをしてから、興奮が鎮まったのかもしれない。
伊藤さんの進行でゲームをしながら全員が裸になっていった。最後まで勝ち残ったのが琴美で、みんなが全裸の中で一人だけバスローブを着けていたが、みんなの前で脱いだ。恥ずかしがるかと思ったが、割と潔く、さっぱりとしたものだと感心した。
4人の女たちは、それぞれが魅力的だった。雅子さんは抜群のスタイルをしている。胸もヒップも程よくボリュームがあり形も最高だ。男だったら誰でもその気になる。杏璃ちゃんはスレンダーだが、痩せすぎてはいない。美脚と締まったウエストでバストとヒップのバランスがいい。恵実ちゃんはぽっちゃりタイプだが、抱き心地の良さそうな、男好きのする体をしている。何と言っても胸が素晴らしく顔を埋めてみたくなる。國貞が「月に1回あればいいほうだよ」というのは信じられない。
4人の中で琴美の豊臀が最も存在感がある。でも形がいいので全体のバランスは悪くない。主催者の特権として、伊藤さんが最初に女性を選ぶ権利があるそうだが、誰を選ぶのか凄く興味があった。(琴美が選ばれるのか不安も少しある。)
「それでは全員裸になったところで、次にいきたいと思います。つぎはチークタイムで雰囲気を盛り上げたいと思います。踊る相手は、始めは、女性から決めていただきます。あとは自由にしてください。」雅子さんは私を指名してきた。次に杏璃ちゃんは、國貞の所へ行き、恵実さんと琴美はもじもじしていたが、琴美が伊藤さんのところへいき恵実は自動的に岡田さんとの組み合わせとなった。
僕は雅子の体を抱き寄せて密着させると、琴美の弾むような抱き心地と全く違う、吸い付くような感じだった。雅子の乳房が私の胸に押付けられると、私のペニスが硬くなってきた。「健ちゃん逞しいわ……」って雅子さんの手が私のペニスを握った。硬さが増した。琴美と目が合った。恥ずかしそうに伊藤さんの胸に顔を埋めた。嫉妬で胸が熱くなった。その怒りにも似た昂ぶりを雅子さんにぶつけた。ぐっと抱き寄せた。また琴美と眼が合った。今度は睨むような眼をしていた。
「さあ、パートナーをチェンジしましょう。」3分でチェンジがルールである。伊藤さんの声で、少し醒めた。杏璃ちゃんが来た。次に恵実さんとも踊った。もうペニスが堅くなっているのを恥ずかしいと思う気持ちがなくなる。チークタイムが終った。いよいよ、パートナーを決めることになった。
全員、チークタイムで昂ぶっていた。優先順位をくじ引きで決める。男でも女でも番号順に選ぶ権利がある。1番は特権で伊藤さんだ。予想通り琴美を選んだ。したがって琴美のくじは3番だったが、その順位は消滅する。
2番は恵実ちゃんだった。私を指名した。次は國貞だ。残っているのは女が、雅子さん・杏璃ちゃんの二人で、男が國貞と岡田さんである。國貞が雅子さんを指名してしまうと、残りが杏璃ちゃん・岡田さんの夫婦になってしまう。それを察してか國貞は杏璃ちゃんを指名した。残ったのが、雅子さん・岡田さんとなる。男たちは全員、伊藤さんから配られたコンドームの箱から1個取り出し装着する。伊藤さんが「6個しか入っていませんのでなくなったら買いに行ってください。」と言ったので皆が大笑いする。「興奮してもセックスする瞬間は必ずしてくださいね。」
恵実ちゃんの胸に私は顔を埋めてみた。軟らかくて気持ちがいい唇を重ねると積極的に舌を絡め、腕を頸に回してきた。呼吸が荒い。自分から脚を開き、腰を振ってきた。応えてやらなければと思った。
そのとき琴美の可愛い声が聞こえた。上目遣いに見る。琴美は伊藤さんの肩に太ももを担がれた状態で、ワレメを舐められていた。背中と頸が弓なりに反り返っている。その直後に伊藤さんの怒張したペニスが琴美を貫いた。琴美の悲鳴が聞こえた。私のペニスが跳ね上がった。そのまま恵実さんにぶち込んだ。恵実のさん体が震えたように感じた。
焼け付くような胸の思いを恵実さんにぶつけた。ピストンのリズムに合わせて、大きな乳房が揺れた。喘ぐ声は、切なく可愛い。太ももの量感は琴美と似ていた。琴美たちが見えるように、恵実さんを抱き起こし座位で突いた。唇も合わせながら片方の目で琴美たちを見る。
琴美はかなり乱れていた。伊藤さんのテクニックに翻弄されているのだろうが、相当感じているようだ。不思議なものだが、琴美が、他の男とも普通にセックスができるのを見ると安心感のような感情も湧いてきた。が、一方では堪らない嫉妬心も燃え滾(たぎ)っていた。
伊藤さんは琴美の豊臀を抱えながら、後ろから激しく突き上げ始めた。琴美は絨毯に顔を埋めて必死に声を殺しているように見えた。しばらくして伊藤さんがフィニッシュしたようだったが、そのまま琴美に被さってうつ伏せに重なっていた。
私も恵実さんを激しく突き上げた。「はあああああああ…あっ…あっ…ああああ……」と、部屋中に響くような声に、うつ伏せの琴美が振り向いた。その強い視線を感じながら、恵実さんの中で私のペニスが弾けた。
『妻の3年』 vol.11〔媚薬〕
中D『妻の3年』 vol.11〔媚薬〕
夫が恵実さんを抱いているのを見て、悔しくて泣きそうになりました。でも、わたしも伊藤さんに抱かれていたのです。すでに、チークダンスの時に伊藤さんは、わたしの繁みに、硬くなったシンボルを押付けてきたのです。腰を引くと左手でぐっと引き寄せられ、今度は指を割り込んできたのです。
なぜか、繁みの中が熱くて堪りませんでした。伊藤さんの指の動きが巧みで、夫とは全然違うんです。それにいつもと違って、すごく感じやすくなっていたのです。伊藤さんはわたしを抱き寄せると〔ワインに媚薬が入っていたんですよ。〕と、繁みの中が濡れてくるのが分かりました。
パートナーが変わってチークタイムが終り、伊藤さんに指名されました。なんとなく、そうなるような気がしていました。伊藤さんはわたしの脚を肩に担いであそこを広げてきたのです。すごく恥ずかしい格好でした。さっきから蜜で潤みっぱなしのわたしに、むしゃぶりついてきたのです。大きな声が出てしまいました。その声を夫に聞かれるのが嫌で、できるだけ抑えていたのですが、いつの間にか忘れさせられてしまいました。
目の前に伊藤さんのシンボルがありました。わたしの口元に押付けてくるのです。夫以外のペニスを見るのは初めての事でした。それも目の前で、でもそれを口に咥えることにそれほど抵抗はありませんでした。もう、その場の雰囲気に酔っていたのです。それも媚薬のせいだったのでしょうか。
伊藤さんは固くなったペニスを、挿入しようとしてきました。“早く挿れてほしい”という気持ちとは裏腹に、わたしは恐くなり抵抗しようとしましたが力が入らないのです。伊藤さんは〔ほら、竹下さんもしているよ……〕って言うんです。また体中が熱くなりました。
夫は恵実さんと繋がっているようでした。伊藤さんが入ってきたとき、夫に仕返しをしているような気持ちになりました。でも、それは一瞬のことで、伊藤さんにピストンされると頭の中が真っ白になり、体がフワフワと浮いているようでした。伊藤さんの動きが早くなった時、わたしも一緒に昇りつめていきました。そしてふーっと体中の力が抜けていくのと同時に気を失っていました。
気がついたとき、岡田さんの腕の中に抱かれていました。岡田さんはわたしが気づいたのを知ると、キスをしてきました。手は乳房を弄んでいました。わたしも少し周りが見えるようになりました。岡田さんがわたしの3人目の男になるのか、と漠然と考えていました。岡田さんも最後はわたしのお尻を抱きながらフィニッシュしました。
岡田さんが終ると、待っていたように國貞さんがすぐに後ろから挿入してきました。『男の人って、みんなバックが好きなんだな。』と思いましたが、あとで、みんなに“琴美ちゃんのヒップは最高にそそられるよ”と言われると、自分でも気に入っているのですが、恥ずかしくもあり嬉しくもあり、なんともいえない複雑な気持ちでした。
夫が恵実さんを抱いているのを見て、悔しくて泣きそうになりました。でも、わたしも伊藤さんに抱かれていたのです。すでに、チークダンスの時に伊藤さんは、わたしの繁みに、硬くなったシンボルを押付けてきたのです。腰を引くと左手でぐっと引き寄せられ、今度は指を割り込んできたのです。
なぜか、繁みの中が熱くて堪りませんでした。伊藤さんの指の動きが巧みで、夫とは全然違うんです。それにいつもと違って、すごく感じやすくなっていたのです。伊藤さんはわたしを抱き寄せると〔ワインに媚薬が入っていたんですよ。〕と、繁みの中が濡れてくるのが分かりました。
パートナーが変わってチークタイムが終り、伊藤さんに指名されました。なんとなく、そうなるような気がしていました。伊藤さんはわたしの脚を肩に担いであそこを広げてきたのです。すごく恥ずかしい格好でした。さっきから蜜で潤みっぱなしのわたしに、むしゃぶりついてきたのです。大きな声が出てしまいました。その声を夫に聞かれるのが嫌で、できるだけ抑えていたのですが、いつの間にか忘れさせられてしまいました。
目の前に伊藤さんのシンボルがありました。わたしの口元に押付けてくるのです。夫以外のペニスを見るのは初めての事でした。それも目の前で、でもそれを口に咥えることにそれほど抵抗はありませんでした。もう、その場の雰囲気に酔っていたのです。それも媚薬のせいだったのでしょうか。
伊藤さんは固くなったペニスを、挿入しようとしてきました。“早く挿れてほしい”という気持ちとは裏腹に、わたしは恐くなり抵抗しようとしましたが力が入らないのです。伊藤さんは〔ほら、竹下さんもしているよ……〕って言うんです。また体中が熱くなりました。
夫は恵実さんと繋がっているようでした。伊藤さんが入ってきたとき、夫に仕返しをしているような気持ちになりました。でも、それは一瞬のことで、伊藤さんにピストンされると頭の中が真っ白になり、体がフワフワと浮いているようでした。伊藤さんの動きが早くなった時、わたしも一緒に昇りつめていきました。そしてふーっと体中の力が抜けていくのと同時に気を失っていました。
気がついたとき、岡田さんの腕の中に抱かれていました。岡田さんはわたしが気づいたのを知ると、キスをしてきました。手は乳房を弄んでいました。わたしも少し周りが見えるようになりました。岡田さんがわたしの3人目の男になるのか、と漠然と考えていました。岡田さんも最後はわたしのお尻を抱きながらフィニッシュしました。
岡田さんが終ると、待っていたように國貞さんがすぐに後ろから挿入してきました。『男の人って、みんなバックが好きなんだな。』と思いましたが、あとで、みんなに“琴美ちゃんのヒップは最高にそそられるよ”と言われると、自分でも気に入っているのですが、恥ずかしくもあり嬉しくもあり、なんともいえない複雑な気持ちでした。
『妻の3年』 vol.12〔似ている。〕
中D『妻の3年』 vol.12〔似ている。〕
恵実さんは私がフィニッシュしたあとも、手足を絡み付けて体を離さず、しばらくは繋がったままだった。久しぶりのセックスを楽しんでいるようだった。何度も唇を合わせた。またペニスが恵実さんの中で蘇ってきた。ゆっくりと腰を動かした。恵実さんもリズムを合わせてきた。お互いに、楽しむゆとりが出てきたようだ。
二度目は、体位を変えながらバックで突いた。琴美に負けない見事な丸い豊臀だった。「もっと、もっと、いい~、イク、イクっ、あああああ………」と可愛い鳴き声とともに私も果てた。二連発というのは久しぶりだった。恵実さんと終わるのを見ていたように夫の國貞がくる。恵実さんが國貞に抱きついた。私は「これがSWの特効薬なのか……。」と思った。二人は風呂場へ行ったようだった。私もシャワーを浴びたかったが、遠慮した。
室内は、淫靡なにおいを消すようにリードディフューザー(リードとは、英語で葦(=reed)のこと。ディフューザー(Diffuser)は拡散、散布するもの。原理としては、リードと言われる木製のスティックの毛細管現象でオイルを吸い上げリードの表面から大気中にフレグランスオイルを拡散する。)の自然な香りが充ちている。それで、あまり殺伐な感じにならないのだろう。
突然に(伊藤)雅子さんが後ろから抱きついてきた。体の感触で判った。雅子さんは、私の体を癒してくれるように唇を這わせて舐めてくれた。快感だった。琴美にはとてもマネのできないテクニックだった。果てたばかりのペニスを口に含んでくれた。私の顔を見て笑みを浮べながら舌を使った。頭の芯が痺れるような快感が体を貫いた。
またペニスが硬くなってきた。雅子さんが僕のペニスにコンドームを上手に口で装着する。(こんなテクニックをどこで覚えるんだろう?)そして、いきなり馬に乗るように私の上を跨いだ。挑戦するような眼差しでペニスを掴むと、ゆっくりと自分の淫裂に宛がっていった。ペニスが雅子さんの蜜壷の中に吸い込まれる。
「おーっ!」って私が叫んだ。私のペニスを根元まで呑みこんだ雅子さんは、緩やかに腰を回す。揺れる美乳に手を伸ばした。琴美とも恵実さんとも違う。雅子さんの腰を、両手で挟むように抱えて引き寄せた。その時に気がついたが、膣の中の感触が琴美と似ていた。
膣の中で蠢(うごめ)く生き物がペニスを締め付けたり、緩めたりしながら搾り取られるようだ。私は夢中で雅子さんを抱き寄せて唇を合わせた。舌を絡めてくる仕種も、琴美と似ている。もしかすると琴美は、雅子さんから、こういうことを全て教わったのではないかと思った。しかし教えてもらったとしても、あそこの中のことまでは、伝授できるようなものではないだろう。
私が下から突き上げると、雅子さんの体はしなやかにくねりながら応えてくれる。妖艶というのはこういうことだろう。琴美では、まだまだ足元にも及ばない。「真柴くん、あたしイキそう……」雅子さんの切ない喘ぎに私のペニスは敏感に反応した。最後のエネルギーを使い果たすように、激しく突き上げた。雅子さんの“イクーーううううう……”の喘ぎと一緒にフィニッシュした。そのとき、一瞬、ペニスが蕩けるような錯覚を覚えた。
イク時の雅子さんの顔は「堪らない!また直ぐにしたくなる。」繋がったままで、雅子さんと抱き合ったまま呼吸がおさまるのをまった。それでも雅子さんの膣は蠢きを続けていた。疲れているのに怒張は持続していた。「ねえ、真柴くん、お風呂にいかない? このまま連れてって……」私も行きたかったので、繋がったまま、起き上がる。雅子さんは脚を私の腰に絡みつけて離れないようにロックした。しなやかな腕を頸に巻きつけて唇を求めてきた。まるで、「男を悦ばすためにいるような女だ。」と思った。そのまま、まさに駅弁スタイルで、ゆっくりと移動しようとした時、じっと見つめている強い視線を感じた。
恵実さんは私がフィニッシュしたあとも、手足を絡み付けて体を離さず、しばらくは繋がったままだった。久しぶりのセックスを楽しんでいるようだった。何度も唇を合わせた。またペニスが恵実さんの中で蘇ってきた。ゆっくりと腰を動かした。恵実さんもリズムを合わせてきた。お互いに、楽しむゆとりが出てきたようだ。
二度目は、体位を変えながらバックで突いた。琴美に負けない見事な丸い豊臀だった。「もっと、もっと、いい~、イク、イクっ、あああああ………」と可愛い鳴き声とともに私も果てた。二連発というのは久しぶりだった。恵実さんと終わるのを見ていたように夫の國貞がくる。恵実さんが國貞に抱きついた。私は「これがSWの特効薬なのか……。」と思った。二人は風呂場へ行ったようだった。私もシャワーを浴びたかったが、遠慮した。
室内は、淫靡なにおいを消すようにリードディフューザー(リードとは、英語で葦(=reed)のこと。ディフューザー(Diffuser)は拡散、散布するもの。原理としては、リードと言われる木製のスティックの毛細管現象でオイルを吸い上げリードの表面から大気中にフレグランスオイルを拡散する。)の自然な香りが充ちている。それで、あまり殺伐な感じにならないのだろう。
突然に(伊藤)雅子さんが後ろから抱きついてきた。体の感触で判った。雅子さんは、私の体を癒してくれるように唇を這わせて舐めてくれた。快感だった。琴美にはとてもマネのできないテクニックだった。果てたばかりのペニスを口に含んでくれた。私の顔を見て笑みを浮べながら舌を使った。頭の芯が痺れるような快感が体を貫いた。
またペニスが硬くなってきた。雅子さんが僕のペニスにコンドームを上手に口で装着する。(こんなテクニックをどこで覚えるんだろう?)そして、いきなり馬に乗るように私の上を跨いだ。挑戦するような眼差しでペニスを掴むと、ゆっくりと自分の淫裂に宛がっていった。ペニスが雅子さんの蜜壷の中に吸い込まれる。
「おーっ!」って私が叫んだ。私のペニスを根元まで呑みこんだ雅子さんは、緩やかに腰を回す。揺れる美乳に手を伸ばした。琴美とも恵実さんとも違う。雅子さんの腰を、両手で挟むように抱えて引き寄せた。その時に気がついたが、膣の中の感触が琴美と似ていた。
膣の中で蠢(うごめ)く生き物がペニスを締め付けたり、緩めたりしながら搾り取られるようだ。私は夢中で雅子さんを抱き寄せて唇を合わせた。舌を絡めてくる仕種も、琴美と似ている。もしかすると琴美は、雅子さんから、こういうことを全て教わったのではないかと思った。しかし教えてもらったとしても、あそこの中のことまでは、伝授できるようなものではないだろう。
私が下から突き上げると、雅子さんの体はしなやかにくねりながら応えてくれる。妖艶というのはこういうことだろう。琴美では、まだまだ足元にも及ばない。「真柴くん、あたしイキそう……」雅子さんの切ない喘ぎに私のペニスは敏感に反応した。最後のエネルギーを使い果たすように、激しく突き上げた。雅子さんの“イクーーううううう……”の喘ぎと一緒にフィニッシュした。そのとき、一瞬、ペニスが蕩けるような錯覚を覚えた。
イク時の雅子さんの顔は「堪らない!また直ぐにしたくなる。」繋がったままで、雅子さんと抱き合ったまま呼吸がおさまるのをまった。それでも雅子さんの膣は蠢きを続けていた。疲れているのに怒張は持続していた。「ねえ、真柴くん、お風呂にいかない? このまま連れてって……」私も行きたかったので、繋がったまま、起き上がる。雅子さんは脚を私の腰に絡みつけて離れないようにロックした。しなやかな腕を頸に巻きつけて唇を求めてきた。まるで、「男を悦ばすためにいるような女だ。」と思った。そのまま、まさに駅弁スタイルで、ゆっくりと移動しようとした時、じっと見つめている強い視線を感じた。
『妻の3年』 vol.13〔開花〕
中D『妻の3年』 vol.13〔開花〕
雅子さんを抱きかかえたまま、夫が立ち上がったので、とっさに眼がいきました。雅子さんはまるで幼い子どもが父親にしがみついているようでした。ピッタリと体を密着させ、脚をしっかりと絡みつけ、夫の頸(くび)に腕を巻きつけて唇を合わせていました。この光景は今でも鮮明に覚えています。
わたしは胸がかきむしられる様な思いで、じっと見つめていました。夫を盗られてしまった様で、ここに来たことを後悔しました。二人はゆっくりと浴室のほうへ消えていきました。その時に、後ろから誰かに抱きかかえられました。伊藤さんでした。嫉妬の炎で焼けるような体が、抱きしめられることでまた潤ってくるのです。そんなわたしの気持ちを見透かしているように、伊藤さんは乳房を強く鷲掴みにしてきました。仰け反りながら喘ぐ唇を塞がれ、大きく脚を広げられました。強姦されているような、わたしの意志などどうでもよく、ただ自分の思いを遂げるだけのような伊藤さんのセックスは、わたしの、眠っていた淫乱な女に火をつけてくれました。
伊藤さんの頸を引き寄せるように腕を絡め、唇を強く吸い返し、舌を絡みつけました。伊藤さんが入ってきました。雅子さんがしていたように、伊藤さんの腰に両脚を絡んで引き寄せました。
〔ううっ、締まる……、琴美ちゃん、すごい、締まる……最高だ!〕と呻くように伊藤さんが言いました。自分でも判るほど体が敏感になり、淫乱になっていました。自分から腰を振り伊藤さんを奥へ、奥へと引き寄せたのです。朦朧として、霧の中で激しく喘ぎながら、わたしは蕩けていきました。
気がついた時は、伊藤さんに抱かれてお湯の中にいました。浴室には、雅子さんも夫もいませんでした。お湯の中で手足を伸ばすと生き返るようでした。伊藤さんの唇が軽く触れてきました。やさしい仕種でした。伊藤さんの膝の上に抱かれ、手足を伸ばしたままのわたしを、伊藤さんの手がゆっくりと這ってきます。
その手が繁みに止まり、花びらを掻き分けながら優しい指が入ってきます。お湯ではない潤沢な愛蜜が、また湧き出してきます。本当は、わたしは淫乱な女なのかもしれない。止め処なく蜜が溢れ、求められれば、わたしの女は悦んで迎え入れてしまう。開き直りとは少し違うような感情だった。『謙一は謙一で楽しめばいい。わたしはわたしで楽しむから………』決して夫が嫌いになったわけではありませんでした。むしろ、恋人として付き合っていた頃のように、逢いたくて、逢いたくて堪りませんでした。直ぐ近くにいるのに・・・。
伊藤さんは湯船の中でわたしを抱え上げると、壁際の、腰掛けられるようになっている湯船の縁にわたしを座らせました。伊藤さんがしようとしていることが、何となく理解できました。私の脚を広げると、その付け根に唇を押付け、舌を挿入してきました。わたしも伊藤さんの頭を抱えて引き寄せました。脚を思いっきり開いて、大きな声で喘いでいました。
お湯の中で立ち上がった伊藤さんは、直ぐに、わたしが望んでいるものを挿れてくれるものと想っていたら、もう一度わたしを抱え上げ、お湯の中で立たせると縁に手をついて後ろ向きになるように言いました。『男の人ってどうしてこうもお尻(バック)が好きなんだろう、と呆れていると、待ち望んだ硬いものがゆっくりと入ってきました。
わたしもお尻を振って応えました。すると別なところから、もう一つの快感が湧いてきたのです。体の中を、電気が通り抜けたような感じがしました。後ろのつぼみは、夫でさえも弄ったこともありませんでした。反射的に手を後ろに回し『いや、やめて!!』と叫びましたが、それは、か弱い抵抗でした。次第に、その快感に侵されていきました。二人の男の人に、同時に刺し貫かれているような想いでした。今まで、全く知らなかった悦楽の境地を彷徨(さまよ)いながら、女としての喜びを感じていたのです。
雅子さんを抱きかかえたまま、夫が立ち上がったので、とっさに眼がいきました。雅子さんはまるで幼い子どもが父親にしがみついているようでした。ピッタリと体を密着させ、脚をしっかりと絡みつけ、夫の頸(くび)に腕を巻きつけて唇を合わせていました。この光景は今でも鮮明に覚えています。
わたしは胸がかきむしられる様な思いで、じっと見つめていました。夫を盗られてしまった様で、ここに来たことを後悔しました。二人はゆっくりと浴室のほうへ消えていきました。その時に、後ろから誰かに抱きかかえられました。伊藤さんでした。嫉妬の炎で焼けるような体が、抱きしめられることでまた潤ってくるのです。そんなわたしの気持ちを見透かしているように、伊藤さんは乳房を強く鷲掴みにしてきました。仰け反りながら喘ぐ唇を塞がれ、大きく脚を広げられました。強姦されているような、わたしの意志などどうでもよく、ただ自分の思いを遂げるだけのような伊藤さんのセックスは、わたしの、眠っていた淫乱な女に火をつけてくれました。
伊藤さんの頸を引き寄せるように腕を絡め、唇を強く吸い返し、舌を絡みつけました。伊藤さんが入ってきました。雅子さんがしていたように、伊藤さんの腰に両脚を絡んで引き寄せました。
〔ううっ、締まる……、琴美ちゃん、すごい、締まる……最高だ!〕と呻くように伊藤さんが言いました。自分でも判るほど体が敏感になり、淫乱になっていました。自分から腰を振り伊藤さんを奥へ、奥へと引き寄せたのです。朦朧として、霧の中で激しく喘ぎながら、わたしは蕩けていきました。
気がついた時は、伊藤さんに抱かれてお湯の中にいました。浴室には、雅子さんも夫もいませんでした。お湯の中で手足を伸ばすと生き返るようでした。伊藤さんの唇が軽く触れてきました。やさしい仕種でした。伊藤さんの膝の上に抱かれ、手足を伸ばしたままのわたしを、伊藤さんの手がゆっくりと這ってきます。
その手が繁みに止まり、花びらを掻き分けながら優しい指が入ってきます。お湯ではない潤沢な愛蜜が、また湧き出してきます。本当は、わたしは淫乱な女なのかもしれない。止め処なく蜜が溢れ、求められれば、わたしの女は悦んで迎え入れてしまう。開き直りとは少し違うような感情だった。『謙一は謙一で楽しめばいい。わたしはわたしで楽しむから………』決して夫が嫌いになったわけではありませんでした。むしろ、恋人として付き合っていた頃のように、逢いたくて、逢いたくて堪りませんでした。直ぐ近くにいるのに・・・。
伊藤さんは湯船の中でわたしを抱え上げると、壁際の、腰掛けられるようになっている湯船の縁にわたしを座らせました。伊藤さんがしようとしていることが、何となく理解できました。私の脚を広げると、その付け根に唇を押付け、舌を挿入してきました。わたしも伊藤さんの頭を抱えて引き寄せました。脚を思いっきり開いて、大きな声で喘いでいました。
お湯の中で立ち上がった伊藤さんは、直ぐに、わたしが望んでいるものを挿れてくれるものと想っていたら、もう一度わたしを抱え上げ、お湯の中で立たせると縁に手をついて後ろ向きになるように言いました。『男の人ってどうしてこうもお尻(バック)が好きなんだろう、と呆れていると、待ち望んだ硬いものがゆっくりと入ってきました。
わたしもお尻を振って応えました。すると別なところから、もう一つの快感が湧いてきたのです。体の中を、電気が通り抜けたような感じがしました。後ろのつぼみは、夫でさえも弄ったこともありませんでした。反射的に手を後ろに回し『いや、やめて!!』と叫びましたが、それは、か弱い抵抗でした。次第に、その快感に侵されていきました。二人の男の人に、同時に刺し貫かれているような想いでした。今まで、全く知らなかった悦楽の境地を彷徨(さまよ)いながら、女としての喜びを感じていたのです。
『妻の3年』 vol.14〔極上品〕
中D『妻の3年』 vol.14〔極上品〕
雅子さんとのセックスは強烈な印象を残した。ただ、ガツガツと、女と遣りたいだけの私のセックスなど、高校生と変わらないのではないかと思い知らされた。この雅子さんを伊藤さんが仕込んだというなら、今ごろ琴美もめろめろにされているのではないか、と云う心配が頭を過ぎった。
精力の塊のような私には、雅子さんは“鍛え抜かれたセックスの極上品”のように思えた。それは、ただ肉体的な面だけではなく、決して男のプライドを傷つけるようなことは言わないし、そんな仕種もない。ブタもおだてりゃなんとかかもしれないが、自信をもたせながら、全部搾り取っていくような凄みがあった。
浴室の中で、私は雅子さんに熱中した。これほどセックスで夢中にさせてくれた女は今までにいなかった。こちらが攻めると、それにリズムを合わせ、しなやかに反応する。何年か前に、遊びにいった時に、女を手配するおばさんに、「この娘は、床上手だから、絶対後悔させないよ。」といわれ、その女と遊んだことがあった。器量は中の上というところで、体も普通、特にこれといった魅力があるとは思えなかったが、抱いてみるとおばさんの言うとおりであった。とにかく、男をいい気持ちにさせてくれるのである。
浴室での雅子さんとのセックスで、私は精根を使い果たしたようだった。雅子さんも最後にはぐったりとして抱かれているだけだ。でもピッタリと抱き合っているだけなのに、吸い付くような雅子さんの肌は優しく癒してくれる。「真柴くんと、体の相性、ピッタリだわ……。」雅子さんの、この一言は私の自信となった。体を洗い流した後、雅子さんを抱えて再びリビングへ戻った。
こんな状況が2時間くらい続いていたようだ。私も疲れてきたので、隣の和室に用意してあった布団にもぐりこんだ。不覚にもそのまま直ぐに寝てしまった。眼が覚めると、私の上に琴美が被さる様にして寝ていた。そのまま抱きしめて、また眠りに落ちた。
雅子さんとのセックスは強烈な印象を残した。ただ、ガツガツと、女と遣りたいだけの私のセックスなど、高校生と変わらないのではないかと思い知らされた。この雅子さんを伊藤さんが仕込んだというなら、今ごろ琴美もめろめろにされているのではないか、と云う心配が頭を過ぎった。
精力の塊のような私には、雅子さんは“鍛え抜かれたセックスの極上品”のように思えた。それは、ただ肉体的な面だけではなく、決して男のプライドを傷つけるようなことは言わないし、そんな仕種もない。ブタもおだてりゃなんとかかもしれないが、自信をもたせながら、全部搾り取っていくような凄みがあった。
浴室の中で、私は雅子さんに熱中した。これほどセックスで夢中にさせてくれた女は今までにいなかった。こちらが攻めると、それにリズムを合わせ、しなやかに反応する。何年か前に、遊びにいった時に、女を手配するおばさんに、「この娘は、床上手だから、絶対後悔させないよ。」といわれ、その女と遊んだことがあった。器量は中の上というところで、体も普通、特にこれといった魅力があるとは思えなかったが、抱いてみるとおばさんの言うとおりであった。とにかく、男をいい気持ちにさせてくれるのである。
浴室での雅子さんとのセックスで、私は精根を使い果たしたようだった。雅子さんも最後にはぐったりとして抱かれているだけだ。でもピッタリと抱き合っているだけなのに、吸い付くような雅子さんの肌は優しく癒してくれる。「真柴くんと、体の相性、ピッタリだわ……。」雅子さんの、この一言は私の自信となった。体を洗い流した後、雅子さんを抱えて再びリビングへ戻った。
こんな状況が2時間くらい続いていたようだ。私も疲れてきたので、隣の和室に用意してあった布団にもぐりこんだ。不覚にもそのまま直ぐに寝てしまった。眼が覚めると、私の上に琴美が被さる様にして寝ていた。そのまま抱きしめて、また眠りに落ちた。
『妻の3年』 vol.15〔やっぱり、パパが〕
中D『妻の3年』 vol.15〔やっぱり、パパが〕
伊藤さんとのセックスで、わたしは失神してしまったようです。伊藤さんがリビングまで抱えてきてくれたらしく、ソファーに寝かされた時に気がつきました。目の前に伊藤さんの顔がありました。〔琴美ちゃんは素晴らしかったよ。真柴くんも幸せだね……。〕
そういわれると、少し誇らしくもありましたが、急に夫に会いたくなりました。リビングには姿が見えないので、隣の和室を見ると、寝ていたのが夫でした。わたしもその布団にもぐりこみました。夫はよほど疲れていたようで、何をしても眼を覚まそうとはしません。疲れてダランとしている夫の物を握り締めましたが、全く反応がありません。抱きついてもキスをしても、眼を覚ましませんでした。そのうちにわたしも、眠気が襲ってきて夫の上で寝てしまったようです。
わたしが眼を覚ましたとき、夫はまだ寝ていました。それでもキスをすると、今度は眼を覚ましました。久しぶりに逢った様な気持ちになり、頸にかじりつきました。夫もしっかりと抱いてくれました。
何度も、何度もキスをしました。なぜか涙が溢れてきました。
『パパ、ごめんね、ごめんね……』
何か、自分がすごい悪いことをしたような気持ちになり、何度も謝っていました。夫は何も言わずにしっかりと抱きしめてくれました。
『ねぇパパ、わたしのこと嫌いになった?……』
一番、気になっていることを、恐る恐る訊いたのです。夫は答えませんでしたが、怒っている顔ではありませんでした。じっとわたしの眼を見つめながら、激しく唇を重ねてきました。わたしも夢中でしがみ付きました。
『してほしい……、パパ、挿れて……』
すぐに硬くなったパパがわたしの体の中に入ってきました。そのまま離れないように、手と足でパパの体をロックしました。それでもパパは何度も激しく突いてきました。このとき、女と生れて本当に幸せだったと感じたのです。
伊藤さんとのセックスで、わたしは失神してしまったようです。伊藤さんがリビングまで抱えてきてくれたらしく、ソファーに寝かされた時に気がつきました。目の前に伊藤さんの顔がありました。〔琴美ちゃんは素晴らしかったよ。真柴くんも幸せだね……。〕
そういわれると、少し誇らしくもありましたが、急に夫に会いたくなりました。リビングには姿が見えないので、隣の和室を見ると、寝ていたのが夫でした。わたしもその布団にもぐりこみました。夫はよほど疲れていたようで、何をしても眼を覚まそうとはしません。疲れてダランとしている夫の物を握り締めましたが、全く反応がありません。抱きついてもキスをしても、眼を覚ましませんでした。そのうちにわたしも、眠気が襲ってきて夫の上で寝てしまったようです。
わたしが眼を覚ましたとき、夫はまだ寝ていました。それでもキスをすると、今度は眼を覚ましました。久しぶりに逢った様な気持ちになり、頸にかじりつきました。夫もしっかりと抱いてくれました。
何度も、何度もキスをしました。なぜか涙が溢れてきました。
『パパ、ごめんね、ごめんね……』
何か、自分がすごい悪いことをしたような気持ちになり、何度も謝っていました。夫は何も言わずにしっかりと抱きしめてくれました。
『ねぇパパ、わたしのこと嫌いになった?……』
一番、気になっていることを、恐る恐る訊いたのです。夫は答えませんでしたが、怒っている顔ではありませんでした。じっとわたしの眼を見つめながら、激しく唇を重ねてきました。わたしも夢中でしがみ付きました。
『してほしい……、パパ、挿れて……』
すぐに硬くなったパパがわたしの体の中に入ってきました。そのまま離れないように、手と足でパパの体をロックしました。それでもパパは何度も激しく突いてきました。このとき、女と生れて本当に幸せだったと感じたのです。
『妻の3年』 vol.16〔色気〕
中D『妻の3年』 vol.16〔色気〕
仕事をしてくたくたになって、漸く我が家に戻りついたような気分だった。琴美は何度も、『ねぇパパ。あたしのこと、本当に嫌いにならない?』、『みんなとしちゃったの、ごめんね、ごめんね……。』と言って泣きながらしがみ付いてきました。
私はこんなに琴美を愛おしいと思ったことはなかった。何度も、何度も琴美を深く穿(うが)ち続けた。瞬間、雅子さんとのセックスを思い出した。何かが違うと感じた。琴美には、雅子さんほどの妖艶さはないが、母親のような包み込む豊かさがあった。初めてそれが判った。私の穿ちに応える琴美の姿態には、明らかに変化が見られた。これが“色気”ということだろう。
琴美との朝のセックスを堪能した頃、それぞれのカップルがリビングに集まり始めた。みんなで風呂にはいろうと、全員全裸のまま風呂場へと移動した。改めて見たが、8人が入っても十分な広さに驚く。
なぜか全員が、それぞれの妻を膝の上に抱いている。私も、後ろからすっぽりと琴美を抱きかかえていた。
「あたし、真柴くんに抱いてほしいな~……」
雅子さんの言葉に、琴美が
『ダメ、もうダメ!』
と、むきになって言うのを見て、みんなが笑った。
それでも雅子さんが、琴美をからかう様に私たちのそばに寄ってきた。
「ちょっとだけいいでしょ、ね。」
『ダメ、絶対ダメです!』
「琴美ちゃんのケチ!」
〔僕ももう一度、琴美ちゃんを抱っこしたいな……。〕
伊藤さんも茶化してきた。琴美は一瞬照れたような顔をしたが、
『もうダメ、もうダメ、もう終り……』
雅子さんの顔は笑っていた。みんなも笑っていた。琴美は体の向きを変えて私に激しくキスをしてきた。みんなそれぞれが愛を確かめているようだった。
伊藤さんが用意してくれた遅い朝食をご馳走になり、それぞれが帰路についた。車の中でも、家に帰ってからも、妻は私のそばを離れなかった。「琴美と一緒になって良かったな。」と、しみじみ感じていると、気になる口調で
『パパ、雅子さんとして、良かった?』と訊いてくる。
これは迂闊に返事はできない。適当に生返事で誤魔化していたが、
『ねえ、どうだったの?良かったんでしょ?ねえ?』と、絡んでくる。
「そうだな。良かったよ。恵実さんも良かった。」
わざと気のない返事をした。
『うそつき!この浮気モノ!』また抱きついてきた。そのまま、しばらく抱き合ったままじっとしていた。なぜか幸せを感じた瞬間だった。
夕方になり漸く心も体も落ち着いたので、二人で妻の実家に預かってもらっていた娘の環を引き取りに行きました。
仕事をしてくたくたになって、漸く我が家に戻りついたような気分だった。琴美は何度も、『ねぇパパ。あたしのこと、本当に嫌いにならない?』、『みんなとしちゃったの、ごめんね、ごめんね……。』と言って泣きながらしがみ付いてきました。
私はこんなに琴美を愛おしいと思ったことはなかった。何度も、何度も琴美を深く穿(うが)ち続けた。瞬間、雅子さんとのセックスを思い出した。何かが違うと感じた。琴美には、雅子さんほどの妖艶さはないが、母親のような包み込む豊かさがあった。初めてそれが判った。私の穿ちに応える琴美の姿態には、明らかに変化が見られた。これが“色気”ということだろう。
琴美との朝のセックスを堪能した頃、それぞれのカップルがリビングに集まり始めた。みんなで風呂にはいろうと、全員全裸のまま風呂場へと移動した。改めて見たが、8人が入っても十分な広さに驚く。
なぜか全員が、それぞれの妻を膝の上に抱いている。私も、後ろからすっぽりと琴美を抱きかかえていた。
「あたし、真柴くんに抱いてほしいな~……」
雅子さんの言葉に、琴美が
『ダメ、もうダメ!』
と、むきになって言うのを見て、みんなが笑った。
それでも雅子さんが、琴美をからかう様に私たちのそばに寄ってきた。
「ちょっとだけいいでしょ、ね。」
『ダメ、絶対ダメです!』
「琴美ちゃんのケチ!」
〔僕ももう一度、琴美ちゃんを抱っこしたいな……。〕
伊藤さんも茶化してきた。琴美は一瞬照れたような顔をしたが、
『もうダメ、もうダメ、もう終り……』
雅子さんの顔は笑っていた。みんなも笑っていた。琴美は体の向きを変えて私に激しくキスをしてきた。みんなそれぞれが愛を確かめているようだった。
伊藤さんが用意してくれた遅い朝食をご馳走になり、それぞれが帰路についた。車の中でも、家に帰ってからも、妻は私のそばを離れなかった。「琴美と一緒になって良かったな。」と、しみじみ感じていると、気になる口調で
『パパ、雅子さんとして、良かった?』と訊いてくる。
これは迂闊に返事はできない。適当に生返事で誤魔化していたが、
『ねえ、どうだったの?良かったんでしょ?ねえ?』と、絡んでくる。
「そうだな。良かったよ。恵実さんも良かった。」
わざと気のない返事をした。
『うそつき!この浮気モノ!』また抱きついてきた。そのまま、しばらく抱き合ったままじっとしていた。なぜか幸せを感じた瞬間だった。
夕方になり漸く心も体も落ち着いたので、二人で妻の実家に預かってもらっていた娘の環を引き取りに行きました。
『妻の3年』 vol.17〔脱皮〕
中D『妻の3年』 vol.17〔脱皮〕
そんなわけで1回目のスワッピングは、何とか無事?!に終った。その後、伊藤氏、岡田氏、國貞と4人で飲むことが多くなった。
琴美も私も、“パーティー”の事を話題にするのは、意識的に避けていた。私は、琴美に訊いてみたいことが色々とあった。おそらく琴美も同じようにあったと思うが、何となくお互いに口に出すことに恐さがあった。
その代わりか、夜のセックスは激しく燃えた。互いに嫉妬をぶつけ合う様な激しさがあり、その琴美の激しさの中に、私を責める様な気持ちが、ありありと見て取れた。特に、一週間位の間は毎日、激しく燃えた。まるで、“パパは、あたしのものなの、誰にも渡さないの!”とでも言うような激しさで、悶え、喘ぎ、熱く狂った。凄みさえ感じる時もあった。燃え尽きた後琴美は、全裸のままぐったりと私に抱きついて眠った。
翌朝になると、娘の良きママとなる。女というのは色々な顔を持つ。男にもあるだろうが、琴美を見ていて、朝になると、夜の娼婦のような顔をおくびにも出さないことに感心させられる。女としても、人としてもまた一つ脱皮をしたように思えた。
お互いに気持ちも次第に醒めて、漸く以前の生活のリズムに戻ってきた頃、
「また誘われたら、スワッピングをするのか?」と訊いてみた。
『もう、いいわ。パパが離れていっちゃうような気がするから……。』
琴美の激しさは、私を“繋ぎ止めよう”との思いだったのかもしれない。娘の環(たまき)を寝かしつけるまでは、優しいママの顔。子どもが寝付くと、淫乱とも言えるような娼婦となる。私が風呂にはいっていると、必ず後から入ってきた。そして、抱きつくようにして私の体を洗い、ペニスを口に咥える。かつてはなかったことだ。十分に勃起すると、ある時は『座位で。』、ある時は『バックから。』と、挿入をせがむ。
兎に角、一時も体を離れようとしない。風呂から出ても全裸のまま一緒に布団に入り、また激しく燃える。私に、雅子さんとのセックスを忘れさせようとしているようでもあり、琴美自身が伊藤氏とのセックスを忘れるために燃え尽きようとしているようにも思えた。逆に考えると、それほど、伊藤氏とのセックスが忘れ難いものだったのかもしれない。私も、琴美を抱いていながら、ふと、雅子さんとセックスしているような錯覚をするときがあった。琴美も、伊藤氏に抱かれていることを想像をしているのだろうか?繋がっているときも、『パパ、パパ!』と呼びかけるようになった。
そんなわけで1回目のスワッピングは、何とか無事?!に終った。その後、伊藤氏、岡田氏、國貞と4人で飲むことが多くなった。
琴美も私も、“パーティー”の事を話題にするのは、意識的に避けていた。私は、琴美に訊いてみたいことが色々とあった。おそらく琴美も同じようにあったと思うが、何となくお互いに口に出すことに恐さがあった。
その代わりか、夜のセックスは激しく燃えた。互いに嫉妬をぶつけ合う様な激しさがあり、その琴美の激しさの中に、私を責める様な気持ちが、ありありと見て取れた。特に、一週間位の間は毎日、激しく燃えた。まるで、“パパは、あたしのものなの、誰にも渡さないの!”とでも言うような激しさで、悶え、喘ぎ、熱く狂った。凄みさえ感じる時もあった。燃え尽きた後琴美は、全裸のままぐったりと私に抱きついて眠った。
翌朝になると、娘の良きママとなる。女というのは色々な顔を持つ。男にもあるだろうが、琴美を見ていて、朝になると、夜の娼婦のような顔をおくびにも出さないことに感心させられる。女としても、人としてもまた一つ脱皮をしたように思えた。
お互いに気持ちも次第に醒めて、漸く以前の生活のリズムに戻ってきた頃、
「また誘われたら、スワッピングをするのか?」と訊いてみた。
『もう、いいわ。パパが離れていっちゃうような気がするから……。』
琴美の激しさは、私を“繋ぎ止めよう”との思いだったのかもしれない。娘の環(たまき)を寝かしつけるまでは、優しいママの顔。子どもが寝付くと、淫乱とも言えるような娼婦となる。私が風呂にはいっていると、必ず後から入ってきた。そして、抱きつくようにして私の体を洗い、ペニスを口に咥える。かつてはなかったことだ。十分に勃起すると、ある時は『座位で。』、ある時は『バックから。』と、挿入をせがむ。
兎に角、一時も体を離れようとしない。風呂から出ても全裸のまま一緒に布団に入り、また激しく燃える。私に、雅子さんとのセックスを忘れさせようとしているようでもあり、琴美自身が伊藤氏とのセックスを忘れるために燃え尽きようとしているようにも思えた。逆に考えると、それほど、伊藤氏とのセックスが忘れ難いものだったのかもしれない。私も、琴美を抱いていながら、ふと、雅子さんとセックスしているような錯覚をするときがあった。琴美も、伊藤氏に抱かれていることを想像をしているのだろうか?繋がっているときも、『パパ、パパ!』と呼びかけるようになった。
『妻の3年』 vol.18〔恐れ〕
中D『妻の3年』 vol.18〔恐れ〕
初めての、夫以外の男性とのセックスは、やはり強烈な後遺症が残りました。とても簡単に割り切れるものではありませんでした。特に伊藤さんとのセックスは、頭が真っ白になるほど翻弄(ほんろう)され、自分を失ってしまいました。
このまま、またこのような経験をしたら、どうなってしまうのだろう…?と、自分で自分を抑えることができなくなるような恐さを感じました。夫に『もう、したくない。』と云ったのは、そんな自分を必死で抑えようとしていたから、口に出すことによって、その気持ちを打ち消そうとしたのです。
自分の気持ちでありながら、複雑で、自分にも理解できないことがあります。伊藤さんとのセックスは良くなかったのか?と問われれば“NO”です。良かったのか?と問われれば“YES”なのです。
でも夫以外の男性とセックスしたくないのか?と訊かれれば“YES”ではありません。では、夫のことを愛していないのか?と言われると、絶対に“NO”です。絶対に愛しているのです。前よりも、ずっと、ずっと愛しているのです。その気持ちを夫に解ってほしくて、毎日、抱いてほしくて、ずっと、一緒にいたくて堪りませんでした。『やっぱり、パパが一番!』なのです。
でも、パパに抱かれている時でも、無意識の中に伊藤さんをイメージしてしまう時があるのです。そんなときは、それを払拭するために自分から積極的に、激しく求めました。くたくたになるまでパパに抱きついていったのです。それでも、完全に払拭(ふっしょく)することはできませんでした。
初めての、夫以外の男性とのセックスは、やはり強烈な後遺症が残りました。とても簡単に割り切れるものではありませんでした。特に伊藤さんとのセックスは、頭が真っ白になるほど翻弄(ほんろう)され、自分を失ってしまいました。
このまま、またこのような経験をしたら、どうなってしまうのだろう…?と、自分で自分を抑えることができなくなるような恐さを感じました。夫に『もう、したくない。』と云ったのは、そんな自分を必死で抑えようとしていたから、口に出すことによって、その気持ちを打ち消そうとしたのです。
自分の気持ちでありながら、複雑で、自分にも理解できないことがあります。伊藤さんとのセックスは良くなかったのか?と問われれば“NO”です。良かったのか?と問われれば“YES”なのです。
でも夫以外の男性とセックスしたくないのか?と訊かれれば“YES”ではありません。では、夫のことを愛していないのか?と言われると、絶対に“NO”です。絶対に愛しているのです。前よりも、ずっと、ずっと愛しているのです。その気持ちを夫に解ってほしくて、毎日、抱いてほしくて、ずっと、一緒にいたくて堪りませんでした。『やっぱり、パパが一番!』なのです。
でも、パパに抱かれている時でも、無意識の中に伊藤さんをイメージしてしまう時があるのです。そんなときは、それを払拭するために自分から積極的に、激しく求めました。くたくたになるまでパパに抱きついていったのです。それでも、完全に払拭(ふっしょく)することはできませんでした。
『妻の3年』 vol.19〔仕事の依頼〕
中D『妻の3年』 vol.19〔仕事の依頼〕
伊藤氏から、会社に電話があった。私も四六時中、女の事ばかりを考えているわけではない。仕事もしている。都内にある設計事務所に勤めているが、その事務所に、私を指名で、伊藤氏より設計の依頼があった。何故かとも思ったが、名刺交換をしていたので、考えてみれば不思議はない。男とは得てして、仕事先の付き合いばかりで、地元の付き合いなどは妻に任せっきりな場合が多いが、私もそうである。したがって、伊藤氏がどんな人なのかもよくは知らなかった。
ただ、住まいのマンションから考えても“お金持ち”であることは、容易に想像がつく。だが、実際は、私の予想を遥かに超える資産家であることが、次第に明らかになっていった。所有する不動産だけでも、マンション、ホテル、貸しビル、駐車場等々、ちょっと挙げただけでも相当な資産である。人の財布を覗いても仕方がないが、溜め息が出るほどの額になる。
そんな伊藤氏から依頼があったのは、自社ビルの内装工事の設計依頼だった。これは、あとで判ったことだが、あの件の後に、伊藤氏は琴美と私に興味を持ち、私の仕事とかを調査し、今までに私が手掛けた建物を見て依頼をしてきたらしい。
仕事の打合せ旁(かたがた)、この前のマンションに、琴美と二人で夕食に招待された。あのパーティーから一月近く経った頃だった。琴美は、『伊藤さんと顔を合わせるのが恥ずかしい。』と言ったが、『パパの仕事のためなら、仕方がないわね…。』と、恩着せがまく承知した。私も、雅子さんと顔を合わせるのは、少し照れるが、仕事としては悪い仕事ではない。10人足らずの設計事務所には有り難い仕事である。社長も挨拶に行きたいと言ったが、伊藤氏から、〔真柴(私)さんだけで良い。〕と断られた。
約束の日に、琴美と二人で伊藤氏のマンションを訪ねた。雅子さんが迎えてくれた。相変わらずいい女である。伊藤氏も直ぐに玄関まで出て迎えてくれた。伊藤氏が、“超”のつく資産家と判って、改めて為人(ひととなり=生来の性質)を見てみると、この人は持って生れた育ちの良さの様なものがあり、傲慢なところがない。俄か成金ではないということだろう。
〔この前はお疲れさまでした…。〕
伊藤氏が含みのある眼で琴美を見つめ、微笑みながら言った。
『いえ、伊藤さんこそ、お疲れ様でした。』
意外と度胸の据わっている女である。しゃあしゃあと切り替えした。そんな琴美に、伊藤氏は興味を持っているようだ。なんとなく、からかいたくなるところが、琴美にはある。雅子さんはニコニコしてそれを眺めていた。
伊藤さんからの仕事の話は、願ってもない条件でした。伊藤さんが持っているマンションやホテルなどの不動産が、こんなにいっぱいある、すごいお金持ちとは知りませんでした。〔その建物のリフォームやリニューアルなど設計管理を全て任せるから独立しないか?〕、と云う話です。〔必要なら独立をするための資金も出す。〕と言うのです。でも、あまりにうますぎる話なので心配でしたが、仕事のことは全くわかりませんので、夫に任せるしかありませんでした。
伊藤さんが夫に〔見てほしいものがある。〕といって、夫と別な部屋にいってしまったので、雅子さんと二人だけになりました。
「琴美ちゃん、この間は、どう、よかった?」
わたしがどう答えたらいいのか、困っていると、
「うちのが、琴美ちゃんと相性がピッタリだ、って喜んでいたわ。」
『雅子さんは、そういう風にご主人が言っても平気なんですか?』
「平気じゃないわよ。嫉妬するわよ。でも、うちのはわたしのものなの。わたしを愛しているのは解るから、悔しいけどそれが愛情の裏返しみたいなものかな?……上手く言えないけど、お互いの愛情は深くなるような気がしているわ。」
雅子さんから「琴美ちゃんの体を、うちのが絶賛していたわよ。」とか、「セックスの相性が悪い人とは、お付き合いしてもうまくいかないの。」とか、恥ずかしくなるような露骨なことまで言われても、それが、雅子さんの口から出てくると、不思議とセックスに対する嫌らしさが無くなり、むしろ言われることに誇らしささえ感じるようになるのです。
「琴美ちゃんにお願いがあるのだけど……。」言いにくそうだったが、雅子さんの願いというのは、「もう一度、真柴くんに抱かれたいの。」ということだったのです。伊藤さんと同じように、雅子さんも「(パパとの)相性がピッタリだった。」というのです。
この時、雅子さんとパパが繋がったまま立ち上がり、雅子さんが両手両脚をしっかりと絡み付けていた光景が浮かんできました。あの時は、雅子さんに夫を盗られてしまうような気がしましたが、そんなこともなく、しっかりとわたしの元に戻ってきました。夫の、わたしへの愛情も変わることはありませんでした。
『何度もこういうことがあったら、それでも、大丈夫なのだろうか?』でも、『ダメになるものなら、縛り付けておいたとしてもダメになるし、大丈夫なものは、自由にしておいても大丈夫なのではないだろうか。』という自分自身の結論に達しました。
『いいですよ。雅子さんならいつでも貸してあげます。』自分でも驚くほど、さっぱりと言ってしまいました。雅子さんの顔が、ホントに嬉しそうだったのが気になりました。
2014/10/07
伊藤氏から、会社に電話があった。私も四六時中、女の事ばかりを考えているわけではない。仕事もしている。都内にある設計事務所に勤めているが、その事務所に、私を指名で、伊藤氏より設計の依頼があった。何故かとも思ったが、名刺交換をしていたので、考えてみれば不思議はない。男とは得てして、仕事先の付き合いばかりで、地元の付き合いなどは妻に任せっきりな場合が多いが、私もそうである。したがって、伊藤氏がどんな人なのかもよくは知らなかった。
ただ、住まいのマンションから考えても“お金持ち”であることは、容易に想像がつく。だが、実際は、私の予想を遥かに超える資産家であることが、次第に明らかになっていった。所有する不動産だけでも、マンション、ホテル、貸しビル、駐車場等々、ちょっと挙げただけでも相当な資産である。人の財布を覗いても仕方がないが、溜め息が出るほどの額になる。
そんな伊藤氏から依頼があったのは、自社ビルの内装工事の設計依頼だった。これは、あとで判ったことだが、あの件の後に、伊藤氏は琴美と私に興味を持ち、私の仕事とかを調査し、今までに私が手掛けた建物を見て依頼をしてきたらしい。
仕事の打合せ旁(かたがた)、この前のマンションに、琴美と二人で夕食に招待された。あのパーティーから一月近く経った頃だった。琴美は、『伊藤さんと顔を合わせるのが恥ずかしい。』と言ったが、『パパの仕事のためなら、仕方がないわね…。』と、恩着せがまく承知した。私も、雅子さんと顔を合わせるのは、少し照れるが、仕事としては悪い仕事ではない。10人足らずの設計事務所には有り難い仕事である。社長も挨拶に行きたいと言ったが、伊藤氏から、〔真柴(私)さんだけで良い。〕と断られた。
約束の日に、琴美と二人で伊藤氏のマンションを訪ねた。雅子さんが迎えてくれた。相変わらずいい女である。伊藤氏も直ぐに玄関まで出て迎えてくれた。伊藤氏が、“超”のつく資産家と判って、改めて為人(ひととなり=生来の性質)を見てみると、この人は持って生れた育ちの良さの様なものがあり、傲慢なところがない。俄か成金ではないということだろう。
〔この前はお疲れさまでした…。〕
伊藤氏が含みのある眼で琴美を見つめ、微笑みながら言った。
『いえ、伊藤さんこそ、お疲れ様でした。』
意外と度胸の据わっている女である。しゃあしゃあと切り替えした。そんな琴美に、伊藤氏は興味を持っているようだ。なんとなく、からかいたくなるところが、琴美にはある。雅子さんはニコニコしてそれを眺めていた。
伊藤さんからの仕事の話は、願ってもない条件でした。伊藤さんが持っているマンションやホテルなどの不動産が、こんなにいっぱいある、すごいお金持ちとは知りませんでした。〔その建物のリフォームやリニューアルなど設計管理を全て任せるから独立しないか?〕、と云う話です。〔必要なら独立をするための資金も出す。〕と言うのです。でも、あまりにうますぎる話なので心配でしたが、仕事のことは全くわかりませんので、夫に任せるしかありませんでした。
伊藤さんが夫に〔見てほしいものがある。〕といって、夫と別な部屋にいってしまったので、雅子さんと二人だけになりました。
「琴美ちゃん、この間は、どう、よかった?」
わたしがどう答えたらいいのか、困っていると、
「うちのが、琴美ちゃんと相性がピッタリだ、って喜んでいたわ。」
『雅子さんは、そういう風にご主人が言っても平気なんですか?』
「平気じゃないわよ。嫉妬するわよ。でも、うちのはわたしのものなの。わたしを愛しているのは解るから、悔しいけどそれが愛情の裏返しみたいなものかな?……上手く言えないけど、お互いの愛情は深くなるような気がしているわ。」
雅子さんから「琴美ちゃんの体を、うちのが絶賛していたわよ。」とか、「セックスの相性が悪い人とは、お付き合いしてもうまくいかないの。」とか、恥ずかしくなるような露骨なことまで言われても、それが、雅子さんの口から出てくると、不思議とセックスに対する嫌らしさが無くなり、むしろ言われることに誇らしささえ感じるようになるのです。
「琴美ちゃんにお願いがあるのだけど……。」言いにくそうだったが、雅子さんの願いというのは、「もう一度、真柴くんに抱かれたいの。」ということだったのです。伊藤さんと同じように、雅子さんも「(パパとの)相性がピッタリだった。」というのです。
この時、雅子さんとパパが繋がったまま立ち上がり、雅子さんが両手両脚をしっかりと絡み付けていた光景が浮かんできました。あの時は、雅子さんに夫を盗られてしまうような気がしましたが、そんなこともなく、しっかりとわたしの元に戻ってきました。夫の、わたしへの愛情も変わることはありませんでした。
『何度もこういうことがあったら、それでも、大丈夫なのだろうか?』でも、『ダメになるものなら、縛り付けておいたとしてもダメになるし、大丈夫なものは、自由にしておいても大丈夫なのではないだろうか。』という自分自身の結論に達しました。
『いいですよ。雅子さんならいつでも貸してあげます。』自分でも驚くほど、さっぱりと言ってしまいました。雅子さんの顔が、ホントに嬉しそうだったのが気になりました。
2014/10/07
『妻の3年』 vol.20〔伊藤氏との話から〕
中D『妻の3年』 vol.20〔伊藤氏との話から〕
〖謙一の話〗
私はとりあえず、ビルの改装工事の設計管理を請けることにした。伊藤氏の書斎で図面を見ながら簡単な打合せをする。
独立の話は、1年ほど前から社長と話し合っており、伊藤氏からの勧めが丁度良いタイミングだったので、独立して設計事務所を開くことにした。それなりの準備もしていたので、融資の話はお断りしたが、事務所は丁度いい物件があり、伊藤氏のビルを借りることにする。
伊藤氏のビルは郊外にある。改装をするのもそのビル、ということもあり都合が良かった。
その後の計画案も伊藤氏は提示してくれた。〔独立をするのには、何と言っても仕事の確保が第一だよ。〕とも伊藤氏に言って頂く。
仕事や独立の話は、30分ほどで終った。その後で、伊藤氏から〔ここからは、プライベートな話しをしましょう。〕って思いもしない申し出があった。〔雅子を抱いてやってほしい。〕という話しだった。
伊藤氏の説明を聞くと、〔雅子が珍しく、〚貴方との体の相性がピッタリだった。〛というのです。〚もう一度、真柴くんに抱いてほしい、抱かれたい。〛と私に言ってきたのです。もちろん、これは仕事とは全く関係ありませんから、交換条件のような気遣いは無用です。〕
仕事のほかに“いい女”まで付けてくれるという条件は、滅多にないことだろう。私としては、ことわる理由は何もないが、これでは話がうますぎる。もしかして?と思っていたら案の定です。
〔僕も琴美さんを口説いてもいいですか?〕と伊藤氏が切り出してきた。事の成り行きからしても致し方ないようにも思える。ビジネスはビジネス、プライベートはプライベートとはいっても、単純に割り切れるものでもない。
このとき、あのスワッピング・パーティーの時から蠢(うごめ)き始めていた、私の少し歪(ゆが)んだ欲望が芽を出した。「そうですね。伊藤さんなら野暮な口説き方はしないでしょうから、琴美が承知すれば構いませんよ。」と、承諾をする。
あれ(スワップ・プレー)以来、私は琴美がどんな風に変わっていくのかを見てみたかった。食事の後、“現場調査” という名目で、伊藤氏が所有するホテルを見学に行くことにする。雅子さんは状況を把握していたが、琴美は全く解らず、純粋に“現場調査”についていくつもりでいた。
〖琴美の話〗
そのホテルは前から知っていましたが、まさか、それが伊藤さんの所有するホテルだったとは驚きでした。伊藤さんは支配人を呼びつけると、カードキーを受取り、わたしたちだけでエレベーターに乗り込み最上階まで上がりました。
そこは、このホテルの最高のスイートルームで海が見える素敵な部屋です。わたしはバカなことを伊藤さんに訊いていました。
『この部屋をリフォームされるんですか?』
〔そうだね。この部屋なら琴美ちゃんの好きなようにリフォームしてもいいよ。〕
さすがに、頓珍漢なことを訊いたということが自分でも解りました。
『もう、からかわないで下さい!』
伊藤さんは笑いながら、
〔いや、今度真柴くんにビルの改装をお願いしてるんだけど、この部屋を参考にしてほしいと思って、見にきたんだよ。〕
わたしは、伊藤さんのいうことをすっかり信じていました。
〔だから、今日は琴美ちゃんにここに泊ってもらって、色々と見ていただいて、こうした方がいいとか、ああした方がいいとか、後で意見を聞かせてほしいんだ。真柴くんと二人で楽しんでいいから。〕
『ホントですか!わたし、こんな豪華な部屋なんて泊ったことないから、うれしい!』と単純に喜んでいました。
わたしは伊藤さんの〔参考意見を聞かせてほしい。〕という言葉をすっかり信じていました。ルームサービスでワインとチーズなどが運ばれてきました。4人で乾杯して歓談した後に、伊藤さんが、〔下のバーに行きましょう。〕と提案をしてくる。それで、伊藤さんと一緒に歩いていると、ホテルの従業員の人たちが緊張気味にお辞儀をしてきます。わたしまで偉くなったような気分でした。
バーのテーブルについて、少し飲んでいたら、〔踊りましょう!〕って伊藤さんは、さっさと私の手をとり、リードしてきます。パパ(謙一)も雅子さんと踊り始めました。あのときの、そう、あのパーティーの時の全裸で踊ったチークタイムが思い浮かび、一瞬、淫らな気持ちになり顔が赤くなります。
そのとき、私はミニのワンピースを着ていました。雅子さんもわたしに合わせて、出掛ける時に、同じようなワンピースに着替えていました。気がつくと、伊藤さんにピッタリと体が密着されていて、わたしの胸が時折、伊藤さんに触れ、伊藤さんの股間のものが腰の辺りに触れてきます。
雅子さんとパパを見ると、雅子さんは既にパパの頸に両腕を巻きつけて、しな垂れかかるように抱きついて踊っています。パパの顔もにやけている様で、見ていると胸がジリジリと焼けるようで、体中が熱くなっていきました。
その瞬間、伊藤さんに強く引き寄せられ、わたしも伊藤さんに体を預けるようにして、『パパに見せ付けてやる!』と思いました。踊り終わってから、自然と、パパと雅子さんが並んで座り、わたしは伊藤さんの隣に座りました。
すると伊藤さんの手が、わたしの膝の上に載ってきました。知らん振りをしていましたが、その手は、次第に上に向って移動しながら、太ももの内側を徘徊し始めました。ピッタリと太ももを閉じて手の侵入を拒みました。耳元で伊藤さんが小さな声で、〔謙一くんに、琴美ちゃんを口説いてもいいって、OK貰ったんだけど…。〕告げられた途端に、また体が熱く燃えるようになり、パパの方を見ました。もう二人の唇は重なっていました。そして、わたしの唇も伊藤さんに塞がれました。
2014/10/10
〖謙一の話〗
私はとりあえず、ビルの改装工事の設計管理を請けることにした。伊藤氏の書斎で図面を見ながら簡単な打合せをする。
独立の話は、1年ほど前から社長と話し合っており、伊藤氏からの勧めが丁度良いタイミングだったので、独立して設計事務所を開くことにした。それなりの準備もしていたので、融資の話はお断りしたが、事務所は丁度いい物件があり、伊藤氏のビルを借りることにする。
伊藤氏のビルは郊外にある。改装をするのもそのビル、ということもあり都合が良かった。
その後の計画案も伊藤氏は提示してくれた。〔独立をするのには、何と言っても仕事の確保が第一だよ。〕とも伊藤氏に言って頂く。
仕事や独立の話は、30分ほどで終った。その後で、伊藤氏から〔ここからは、プライベートな話しをしましょう。〕って思いもしない申し出があった。〔雅子を抱いてやってほしい。〕という話しだった。
伊藤氏の説明を聞くと、〔雅子が珍しく、〚貴方との体の相性がピッタリだった。〛というのです。〚もう一度、真柴くんに抱いてほしい、抱かれたい。〛と私に言ってきたのです。もちろん、これは仕事とは全く関係ありませんから、交換条件のような気遣いは無用です。〕
仕事のほかに“いい女”まで付けてくれるという条件は、滅多にないことだろう。私としては、ことわる理由は何もないが、これでは話がうますぎる。もしかして?と思っていたら案の定です。
〔僕も琴美さんを口説いてもいいですか?〕と伊藤氏が切り出してきた。事の成り行きからしても致し方ないようにも思える。ビジネスはビジネス、プライベートはプライベートとはいっても、単純に割り切れるものでもない。
このとき、あのスワッピング・パーティーの時から蠢(うごめ)き始めていた、私の少し歪(ゆが)んだ欲望が芽を出した。「そうですね。伊藤さんなら野暮な口説き方はしないでしょうから、琴美が承知すれば構いませんよ。」と、承諾をする。
あれ(スワップ・プレー)以来、私は琴美がどんな風に変わっていくのかを見てみたかった。食事の後、“現場調査” という名目で、伊藤氏が所有するホテルを見学に行くことにする。雅子さんは状況を把握していたが、琴美は全く解らず、純粋に“現場調査”についていくつもりでいた。
〖琴美の話〗
そのホテルは前から知っていましたが、まさか、それが伊藤さんの所有するホテルだったとは驚きでした。伊藤さんは支配人を呼びつけると、カードキーを受取り、わたしたちだけでエレベーターに乗り込み最上階まで上がりました。
そこは、このホテルの最高のスイートルームで海が見える素敵な部屋です。わたしはバカなことを伊藤さんに訊いていました。
『この部屋をリフォームされるんですか?』
〔そうだね。この部屋なら琴美ちゃんの好きなようにリフォームしてもいいよ。〕
さすがに、頓珍漢なことを訊いたということが自分でも解りました。
『もう、からかわないで下さい!』
伊藤さんは笑いながら、
〔いや、今度真柴くんにビルの改装をお願いしてるんだけど、この部屋を参考にしてほしいと思って、見にきたんだよ。〕
わたしは、伊藤さんのいうことをすっかり信じていました。
〔だから、今日は琴美ちゃんにここに泊ってもらって、色々と見ていただいて、こうした方がいいとか、ああした方がいいとか、後で意見を聞かせてほしいんだ。真柴くんと二人で楽しんでいいから。〕
『ホントですか!わたし、こんな豪華な部屋なんて泊ったことないから、うれしい!』と単純に喜んでいました。
わたしは伊藤さんの〔参考意見を聞かせてほしい。〕という言葉をすっかり信じていました。ルームサービスでワインとチーズなどが運ばれてきました。4人で乾杯して歓談した後に、伊藤さんが、〔下のバーに行きましょう。〕と提案をしてくる。それで、伊藤さんと一緒に歩いていると、ホテルの従業員の人たちが緊張気味にお辞儀をしてきます。わたしまで偉くなったような気分でした。
バーのテーブルについて、少し飲んでいたら、〔踊りましょう!〕って伊藤さんは、さっさと私の手をとり、リードしてきます。パパ(謙一)も雅子さんと踊り始めました。あのときの、そう、あのパーティーの時の全裸で踊ったチークタイムが思い浮かび、一瞬、淫らな気持ちになり顔が赤くなります。
そのとき、私はミニのワンピースを着ていました。雅子さんもわたしに合わせて、出掛ける時に、同じようなワンピースに着替えていました。気がつくと、伊藤さんにピッタリと体が密着されていて、わたしの胸が時折、伊藤さんに触れ、伊藤さんの股間のものが腰の辺りに触れてきます。
雅子さんとパパを見ると、雅子さんは既にパパの頸に両腕を巻きつけて、しな垂れかかるように抱きついて踊っています。パパの顔もにやけている様で、見ていると胸がジリジリと焼けるようで、体中が熱くなっていきました。
その瞬間、伊藤さんに強く引き寄せられ、わたしも伊藤さんに体を預けるようにして、『パパに見せ付けてやる!』と思いました。踊り終わってから、自然と、パパと雅子さんが並んで座り、わたしは伊藤さんの隣に座りました。
すると伊藤さんの手が、わたしの膝の上に載ってきました。知らん振りをしていましたが、その手は、次第に上に向って移動しながら、太ももの内側を徘徊し始めました。ピッタリと太ももを閉じて手の侵入を拒みました。耳元で伊藤さんが小さな声で、〔謙一くんに、琴美ちゃんを口説いてもいいって、OK貰ったんだけど…。〕告げられた途端に、また体が熱く燃えるようになり、パパの方を見ました。もう二人の唇は重なっていました。そして、わたしの唇も伊藤さんに塞がれました。
2014/10/10
『妻の3年』 vol.21〔パパ、イク~〕
中D『妻の3年』 vol.21〔パパ、イク~〕
「このまま抱いて!」
部屋に戻ると、雅子さんは直ぐに唇を寄せて絡み付いてきた。まさに“絡み付いてくる”のが雅子さんなのだ。それが下品ではなく、しなやかで名前のように優雅さがある。
“セックスにも品格があらわれる。”と伊藤氏が言っていたが、雅子さんを見ていると納得できる。ワンピースの背中のファスナーを下ろすと、雅子さんは自分で肩から紐を外した。足元に黒のワンピースが落ちると、あの見事な裸身が目の前にあった。ワンピースのほかは何も身に着けていなかった。
雅子さんは跪(ひざまず)くと私のベルトに手を掛けてパンツを下ろし、ペニスを咥えてきた。琴美も伊藤氏に抱きしめられながら脱がされていた。寝室は二つある。両方ともダブルベッドが二つ並んでいる。伊藤氏が眼でサインを送ってきた。同じ寝室でやろう、というのだ。伊藤氏が、琴美を抱きながら右側のベッドに移動した。私は雅子さんのフェラチオを楽しみながら、まだリビングにいた。
雅子さんの口の中にフィニッシュしてからベッドルームに入った。伊藤氏のクンニリングスで琴美が背中を反らせて悶えていた。表情が可愛い。雅子さんがクンニリングスをせがんできた。空いている左側のベッドに雅子さんを仰向けにして大きく脚を広げた。洪水になっている蜜を、音を立てながら猫のようにしゃぶった。
琴美と雅子さんの二人の声が体を熱くした。伊藤氏の肉棒が琴美を貫いていった。喘ぎながら薄目を開けた琴美と眼が合った。助けを求めるような、私を責めるような眼差しだった。私も雅子さんに手渡されたコンドームを装着しペニスを埋め込み、激しくピストンした。色っぽい、ハスキーな喘ぎがペニスを硬くしていった。
『パパ、パパ、イク~の、イっちゃう…、ゴメン…。』
琴美が私の右の手首をしっかりと掴んできた。その手を握り返してやると、
『もうダメ、イク、イク、イっちゃう……。』
悲鳴に近い喘ぎとともに琴美は、ぐったりとなった。体全体で大きく呼吸をしている。目尻から一筋の涙が伝って落ちた。眼を瞑ったまま動かない。
雅子さんの息も荒くなってきた。私の腰にガッチリと脚を絡みつけ、頸には腕を絡みつけてくる。昂ぶったときの雅子さんのクセのようなものだ。膣の中のペニスも絡め取られるように締め付けられ、そこから全てを吸い取られるような恍惚感が全身に充満する。
雅子さんも、琴美の啼き声に刺激されたように、可愛い声で、激しく啼きながらイッた。イッた後も、雅子さんの四肢は絡みついたままで、ペニスも吸い込まれたままだ。鮟鱇の雄ではないが、このまま、この女と一体になってしまうのではないだろうか、と思わせる。
2014/10/12
「このまま抱いて!」
部屋に戻ると、雅子さんは直ぐに唇を寄せて絡み付いてきた。まさに“絡み付いてくる”のが雅子さんなのだ。それが下品ではなく、しなやかで名前のように優雅さがある。
“セックスにも品格があらわれる。”と伊藤氏が言っていたが、雅子さんを見ていると納得できる。ワンピースの背中のファスナーを下ろすと、雅子さんは自分で肩から紐を外した。足元に黒のワンピースが落ちると、あの見事な裸身が目の前にあった。ワンピースのほかは何も身に着けていなかった。
雅子さんは跪(ひざまず)くと私のベルトに手を掛けてパンツを下ろし、ペニスを咥えてきた。琴美も伊藤氏に抱きしめられながら脱がされていた。寝室は二つある。両方ともダブルベッドが二つ並んでいる。伊藤氏が眼でサインを送ってきた。同じ寝室でやろう、というのだ。伊藤氏が、琴美を抱きながら右側のベッドに移動した。私は雅子さんのフェラチオを楽しみながら、まだリビングにいた。
雅子さんの口の中にフィニッシュしてからベッドルームに入った。伊藤氏のクンニリングスで琴美が背中を反らせて悶えていた。表情が可愛い。雅子さんがクンニリングスをせがんできた。空いている左側のベッドに雅子さんを仰向けにして大きく脚を広げた。洪水になっている蜜を、音を立てながら猫のようにしゃぶった。
琴美と雅子さんの二人の声が体を熱くした。伊藤氏の肉棒が琴美を貫いていった。喘ぎながら薄目を開けた琴美と眼が合った。助けを求めるような、私を責めるような眼差しだった。私も雅子さんに手渡されたコンドームを装着しペニスを埋め込み、激しくピストンした。色っぽい、ハスキーな喘ぎがペニスを硬くしていった。
『パパ、パパ、イク~の、イっちゃう…、ゴメン…。』
琴美が私の右の手首をしっかりと掴んできた。その手を握り返してやると、
『もうダメ、イク、イク、イっちゃう……。』
悲鳴に近い喘ぎとともに琴美は、ぐったりとなった。体全体で大きく呼吸をしている。目尻から一筋の涙が伝って落ちた。眼を瞑ったまま動かない。
雅子さんの息も荒くなってきた。私の腰にガッチリと脚を絡みつけ、頸には腕を絡みつけてくる。昂ぶったときの雅子さんのクセのようなものだ。膣の中のペニスも絡め取られるように締め付けられ、そこから全てを吸い取られるような恍惚感が全身に充満する。
雅子さんも、琴美の啼き声に刺激されたように、可愛い声で、激しく啼きながらイッた。イッた後も、雅子さんの四肢は絡みついたままで、ペニスも吸い込まれたままだ。鮟鱇の雄ではないが、このまま、この女と一体になってしまうのではないだろうか、と思わせる。
2014/10/12
『妻の3年』 vol.22〔前と後〕
中D『妻の3年』 vol.22〔前と後〕
すぐ脇にパパがいるのが分かって、気が動転してしまいました。でも、わたしの体は、逆に伊藤さんの手や舌の動きに翻弄され、敏感に反応してしまいます。夫に見られているという恥ずかしさで、頭が真っ白になり、雅子さんと繋がっている夫を、引っ叩いてやりたいような嫉妬心で、体が燃えるように熱くなっていました。伊藤さんに突き上げられる度に、体の中を電流が流れ、痺れが全身に拡がります。伊藤さんに、遠くへ連れて行かれてしまうような気がして、思わず夫の手を掴んでいました。その後、目の前に赤い霧がかかったようになって、体が蕩けていったのです。
気がついたとき、パパに抱かれていました。なぜか、懐かしいような切ない気持ちになるのは、どうしてなのでしょうか。『パパ、パパ……。』と叫びながら、激しくキスをしました。その時は、隣のベッドに雅子さんと伊藤さんがいることすら意識にありませんでした。再び勃起してきた夫のモノを口に含みました。雅子さんから取り返したようで、夢中でおしゃぶりしました。
その時、後ろからお尻をしっかりと抱えられ、伊藤さんの硬くなったペニスが這入ってきたのです。夫のペニスに夢中になっていたわたしは、そのときまで気がつきませんでした。でもわたしのお尻は、別な生き物でもあるかのように、淫らにくねりながら伊藤さんのペニスを誘い込むように迎え入れていきます。
伊藤さんは、ゆっくりとピストンをします。わたしは、パパのペニスを絶対に口から離さないように、神経を集中しようとするのですが、伊藤さんのピストンが、それを散漫にしていきます。後ろから蕩けるような痺れが全身に拡がってくるのです。でも、このとき、初めて充足感というか、女としての幸せを感じていました。
2014/10/13
すぐ脇にパパがいるのが分かって、気が動転してしまいました。でも、わたしの体は、逆に伊藤さんの手や舌の動きに翻弄され、敏感に反応してしまいます。夫に見られているという恥ずかしさで、頭が真っ白になり、雅子さんと繋がっている夫を、引っ叩いてやりたいような嫉妬心で、体が燃えるように熱くなっていました。伊藤さんに突き上げられる度に、体の中を電流が流れ、痺れが全身に拡がります。伊藤さんに、遠くへ連れて行かれてしまうような気がして、思わず夫の手を掴んでいました。その後、目の前に赤い霧がかかったようになって、体が蕩けていったのです。
気がついたとき、パパに抱かれていました。なぜか、懐かしいような切ない気持ちになるのは、どうしてなのでしょうか。『パパ、パパ……。』と叫びながら、激しくキスをしました。その時は、隣のベッドに雅子さんと伊藤さんがいることすら意識にありませんでした。再び勃起してきた夫のモノを口に含みました。雅子さんから取り返したようで、夢中でおしゃぶりしました。
その時、後ろからお尻をしっかりと抱えられ、伊藤さんの硬くなったペニスが這入ってきたのです。夫のペニスに夢中になっていたわたしは、そのときまで気がつきませんでした。でもわたしのお尻は、別な生き物でもあるかのように、淫らにくねりながら伊藤さんのペニスを誘い込むように迎え入れていきます。
伊藤さんは、ゆっくりとピストンをします。わたしは、パパのペニスを絶対に口から離さないように、神経を集中しようとするのですが、伊藤さんのピストンが、それを散漫にしていきます。後ろから蕩けるような痺れが全身に拡がってくるのです。でも、このとき、初めて充足感というか、女としての幸せを感じていました。
2014/10/13
『妻の3年』 vol.23〔実花〕
中D『妻の3年』 vol.23〔実花〕
伊藤氏のビルの改装工事が始まり、現場の監督として、毎日業者との打合せをしなければならないので、少なくとも2時間程度は現場にいた。2Fの窓から見ると、丁度そこは、道路が眼よりも少し高い位置になる。頭の上辺りを人が歩いていることになる。何気なく通行人を見ていると、OLらしいタイトスカートを穿いた女性が向ってくる。
スカートを覗くような目線になる。パーンと張った太ももから腰の動き、揺れる乳房。そのときに気が付いたが、このアングルから見上げると、女は、ほとんどが“いい女”に見える。現場で、そんなバカなことばかりを考えていたが、工事は順調に終り、竣工となった。伊藤夫妻にも気に入ってもらうことができた。
その改装工事は、今まで世話になった会社への恩返しと言うことで、竣工後に、円満退社で正式に独立した。社長も、「
慣れている人が居た方が良いのではないか。」と、今まで私の助手として働いていた川島実花を付けてくれた。彼女は、二級建築士の資格があり、よく気が付くしっかりした娘なので、今までも重宝していたが、私の事務所に喜んで来てくれた。もう一人、営業ができ、現場も管理できる大学時代の後輩の石田公彦が来てくれる事になり、3人のスタッフでスタートすることになった。
事務所は、改装工事をした伊藤氏のビルの2Fである。毎日、通る女の子のスカートが覗ける事務所だ。こんな楽しい仕事場もあまりないだろう。ボーっとして、女の子が通るたびに見上げていると、実花に〚所長、なに見てるんですか!〛と、一喝される。実花は、現場での打合せの時も、私と同じ作業服を着て作業員の親方たちと打合せをする。遠慮することはなく、悪いところは厳しく指摘する。が、それでいて“実花ちゃん、実花ちゃん”と慕われている。
言うことを厳しく言っても、憎まれないのは実花の愛嬌のある性格だろう。男たちと一緒に、現場を片付けたり、掃除をしたりなどは積極的に嫌がらないでやる。現場の連中は、上からの目線でものを言われると反発するが、同じ目線でものを云われると意外と素直に聞くものである。
“男勝り”という形容詞は実花には当て嵌まらない。むしろ“現場のアイドル”と言ったほうが適当だろう。男と同じ格好をして掃除などをしていても、ちょっと屈んだ時などの円く浮き出るようなヒップラインを見ているとドキッとする時がある。琴美も雅子さんもそうだが、“円(まる)い”という言葉は、女の尻を表現するためにある言葉だと思う。女の四角いケツなどはご免である。男ばかりの殺伐とした現場に、実花の存在は貴重である。
実花は、学生の時に、私が勤めていた設計事務所にアルバイトとしてきていた。その頃から、私の助手として現場にも一緒についてきた。ケラケラとよく笑う、根っからの明るい性格で、現場の職人たちとも直ぐに打ち解けるような性格だった。
なぜ、その設計事務所が気に入ったのかは知らないが、大学を出て大手のゼネコンや設計事務所にも就職することはできたのに、アルバイトの延長のように正社員となった。正社員となっても、私の助手という仕事の内容は変わらなかったが、実花は、それに対しての不満は一度も言ったことがない。仕事の忙しい時は遅くまで図面を引いたり、打合せの書類や工程表等を作成したりして私を補佐してくれた。何をやってもそつなくこなし、ほとんど完璧な助手であった。
実花の田舎は九州だが、一度、母親が上京してきたとき、実花のマンションに何日か泊っていたことがあり、たまたま、送っていったときに挨拶されたことがあった。
父親は、彼女が中学生の時に亡くなっている。今は、姉と母の女3人で、九州に姉と母が暮らしている。
実花は、いつもジーパンを穿き、肩くらいまでの髪をポニーテールにして、小麦色の健康的な肌に、化粧はほとんどしていない。それで私も実花を、女として特に気を使うようなこともなく、他の男性社員と同じように接してきた。それでも、忙しいとはいえ、さすがに遅くなると、先に帰るように言うのだが、“大丈夫です”といい、仕事を止めようとしない。帰りは、一人で帰すわけにもいかず、何度か私が車でマンションまで送った。車の助手席に乗るときは嬉しそうに、ふと女の子らしい一面を見せる。
実花が、私の事務所に来て半年ほど経った頃、伊藤氏より新たな仕事の依頼があった。伊藤氏がある人の別邸を購入した。敷地が3000坪もある豪邸で、建物が古いので取り壊して建て直すというものだ。大事な客などの接待に使うのを主目的とする別邸として設計してほしい、という依頼だった。建物の述べ床面積が200坪程度の、ちょっとした迎賓館といった建物になる。やりがいのある仕事だった。
〚わたし、こういうのを設計するのが夢なんです。是非わたしに設計させてください。〛
と、実花が眼を輝かせた。工期的には余裕があったので、実花にやらせてみようと思った。
早速、現場に行った。車で1時間弱の距離である。庭園が素晴らしく落ち着いた佇まいの邸である。「これは、みっともない仕事はできないな。」と思った。実花に任せることに、少し不安を覚える。
2014/10/15
伊藤氏のビルの改装工事が始まり、現場の監督として、毎日業者との打合せをしなければならないので、少なくとも2時間程度は現場にいた。2Fの窓から見ると、丁度そこは、道路が眼よりも少し高い位置になる。頭の上辺りを人が歩いていることになる。何気なく通行人を見ていると、OLらしいタイトスカートを穿いた女性が向ってくる。
スカートを覗くような目線になる。パーンと張った太ももから腰の動き、揺れる乳房。そのときに気が付いたが、このアングルから見上げると、女は、ほとんどが“いい女”に見える。現場で、そんなバカなことばかりを考えていたが、工事は順調に終り、竣工となった。伊藤夫妻にも気に入ってもらうことができた。
その改装工事は、今まで世話になった会社への恩返しと言うことで、竣工後に、円満退社で正式に独立した。社長も、「
慣れている人が居た方が良いのではないか。」と、今まで私の助手として働いていた川島実花を付けてくれた。彼女は、二級建築士の資格があり、よく気が付くしっかりした娘なので、今までも重宝していたが、私の事務所に喜んで来てくれた。もう一人、営業ができ、現場も管理できる大学時代の後輩の石田公彦が来てくれる事になり、3人のスタッフでスタートすることになった。
事務所は、改装工事をした伊藤氏のビルの2Fである。毎日、通る女の子のスカートが覗ける事務所だ。こんな楽しい仕事場もあまりないだろう。ボーっとして、女の子が通るたびに見上げていると、実花に〚所長、なに見てるんですか!〛と、一喝される。実花は、現場での打合せの時も、私と同じ作業服を着て作業員の親方たちと打合せをする。遠慮することはなく、悪いところは厳しく指摘する。が、それでいて“実花ちゃん、実花ちゃん”と慕われている。
言うことを厳しく言っても、憎まれないのは実花の愛嬌のある性格だろう。男たちと一緒に、現場を片付けたり、掃除をしたりなどは積極的に嫌がらないでやる。現場の連中は、上からの目線でものを言われると反発するが、同じ目線でものを云われると意外と素直に聞くものである。
“男勝り”という形容詞は実花には当て嵌まらない。むしろ“現場のアイドル”と言ったほうが適当だろう。男と同じ格好をして掃除などをしていても、ちょっと屈んだ時などの円く浮き出るようなヒップラインを見ているとドキッとする時がある。琴美も雅子さんもそうだが、“円(まる)い”という言葉は、女の尻を表現するためにある言葉だと思う。女の四角いケツなどはご免である。男ばかりの殺伐とした現場に、実花の存在は貴重である。
実花は、学生の時に、私が勤めていた設計事務所にアルバイトとしてきていた。その頃から、私の助手として現場にも一緒についてきた。ケラケラとよく笑う、根っからの明るい性格で、現場の職人たちとも直ぐに打ち解けるような性格だった。
なぜ、その設計事務所が気に入ったのかは知らないが、大学を出て大手のゼネコンや設計事務所にも就職することはできたのに、アルバイトの延長のように正社員となった。正社員となっても、私の助手という仕事の内容は変わらなかったが、実花は、それに対しての不満は一度も言ったことがない。仕事の忙しい時は遅くまで図面を引いたり、打合せの書類や工程表等を作成したりして私を補佐してくれた。何をやってもそつなくこなし、ほとんど完璧な助手であった。
実花の田舎は九州だが、一度、母親が上京してきたとき、実花のマンションに何日か泊っていたことがあり、たまたま、送っていったときに挨拶されたことがあった。
父親は、彼女が中学生の時に亡くなっている。今は、姉と母の女3人で、九州に姉と母が暮らしている。
実花は、いつもジーパンを穿き、肩くらいまでの髪をポニーテールにして、小麦色の健康的な肌に、化粧はほとんどしていない。それで私も実花を、女として特に気を使うようなこともなく、他の男性社員と同じように接してきた。それでも、忙しいとはいえ、さすがに遅くなると、先に帰るように言うのだが、“大丈夫です”といい、仕事を止めようとしない。帰りは、一人で帰すわけにもいかず、何度か私が車でマンションまで送った。車の助手席に乗るときは嬉しそうに、ふと女の子らしい一面を見せる。
実花が、私の事務所に来て半年ほど経った頃、伊藤氏より新たな仕事の依頼があった。伊藤氏がある人の別邸を購入した。敷地が3000坪もある豪邸で、建物が古いので取り壊して建て直すというものだ。大事な客などの接待に使うのを主目的とする別邸として設計してほしい、という依頼だった。建物の述べ床面積が200坪程度の、ちょっとした迎賓館といった建物になる。やりがいのある仕事だった。
〚わたし、こういうのを設計するのが夢なんです。是非わたしに設計させてください。〛
と、実花が眼を輝かせた。工期的には余裕があったので、実花にやらせてみようと思った。
早速、現場に行った。車で1時間弱の距離である。庭園が素晴らしく落ち着いた佇まいの邸である。「これは、みっともない仕事はできないな。」と思った。実花に任せることに、少し不安を覚える。
2014/10/15
『妻の3年』 vol.24〔抱いてください①〕
中D『妻の3年』 vol.24〔抱いてください①〕
翌朝、実花がいくつかの絵(イメージ図)を描いてきた。かなりやる気だ。夜遅くまで描いていたのだろう。その中で実花が一番いいと思っている絵があった。私もそれがいいような気がしたので、そのイメージで設計にはいることにした。
伊藤氏も、現在のイメージをそのまま残すようなものがいい。という意見だった。庭園は、駐車場以外はほとんど手を加えることはしない。建物の解体も私か石田が立会い、使える古材・銘木はできるだけ残すようにした。
そんな時、石田の義父が亡くなり、奥さんの実家に行くために、4日間ほど休みになった。それで解体の現場は私が毎日立ち会った。その日の仕事が終り、土曜日だったので、現場の親方と次週の打合せを終えてから事務所に戻ったのが、午後8時ごろだった。実花は、まだ懸命に仕事をしていた。疲れているようだったので、飯でも食いに連れて行ってやろうと思い、
「実花、もう終わりにしろよ。明日は休みだから飯でも喰いに行こう。」
と、声を掛けた。いつもなら二つ返事で喜んで付いてくるのに深刻な顔をしていた。
「どうした。元気ないじゃないか?」
〚ええ、実は、どうしても上手くいかなくて…、わたしにはやっぱり無理なのかな…。〛
「なに言ってんだよ。実花らしくないな。もうギブアップか?」
いつもなら、直ぐに“そんなことありません!”と反発してくるのが、反応がない。重症のようであった。
実花の好きな焼肉を食べに行ったが、あまり食欲もない。
「なんだ、元気ないな。失恋でもしたのか?」
そういった私の顔を上目遣いに、きっと睨むような眼をすると、直ぐに涙ぐむような眼に変わった。
「泣くなよ。どうしたんだよ?」
〚わたし、今日は思いっきり飲みたい……。〛
「いいけど、俺、車あるしな……。」
〚それじゃあ、わたしのマンションで……。〛実花のマンションは焼き肉店から歩いて10分らしい。
「女性の一人暮らしのマンションに行くわけにはいかないだろう?」
〚どうしてダメなんですか?わたしだって現場にも一緒にいってるのに……。〛
「なに、絡んでんだよ。分かったよ付き合うから。」
送っていって適当な時間に、最悪の時は車を置いてタクシーで帰ろうと思い、途中で酒とつまみを買い込んで、実花のマンションへ行った。部屋にはいるのは初めてだった。1DKの部屋は、女の子らしくきれいにしてある。
〚わたし、なんかおつまみ作りますね。所長、座ってテレビでも見ていてください。〛
実花が、俄然元気になった。
「いいよ、つくらなくても。買ってきたものでいいじゃないか。」
〚所長は、わたしには料理なんかつくれないと思ってんでしょ……。〛
いちいち、絡んでくる。疲れているのかもしれない。やりたい様にさせてやろうと思い。テレビを見ているうちに、私もこのところの疲れが出たのか、ソファーに横になっているうちに、うとうとと寝てしまった。
時間にして1時間くらいだったと思うが、眼が覚めると実花が作った料理が何品か並んでいた。テレビは点けっぱなしで、実花の姿がなかった。気が付くとシャワーの音が聞こえてきた。私は、何となくまた寝たふりをすることにした。スリッパの音がする、実花が浴室から出たようだ。鼻歌を歌っている、機嫌は直ったのだろうか。起きるタイミングが難しい。直ぐ近くに来た。湯上りのいい匂いが心地よい。と、不意に、私の唇が実花のぽってりとした唇で塞がれた。実花が抱きついてきた。
慌てて体を離そうとしたが、実花の腕は私の首をロックして、唇を離そうとしない。漸く唇を離し、「脅かすなよ。びっくりするじゃないか。」実花は頸にしがみついたままだ。バスタオルで体を巻いているだけである。〚所長、抱いてください……。〛立ち上がると実花は、バスタオルを自分で外した。健康な小麦色の裸身が眩しかった。じっと実花の眼を見た。初めて見る、思いつめたような眼だった。乳房も繁みも隠そうともしない。
「どうしたんだ?……」
実花は、私の眼を伏目がちに逸らせた。
〚寂しいんです。だから、所長に抱いてほしいんです。所長は、わたしのこと女となんか思ってないし、だから……。〛
「そんなことないよ。おまえは可愛い女の子だ、と思っている。」
〚わたしは女の子じゃないんです。女なんです!〛って怒ったように実花は言い放つ。
「ああ、可愛い女だと思っているよ。」
〚ホントに?じゃあ抱いてください!〛と実花から唐突に言われる。
「実花とそんな関係になるわけにはいかないだろ。考えても見ろ!」
〚所長に迷惑は絶対かけません。一度だけでいいですから、抱いてください!〛
また、体をロックするように実花が抱きついてきた。思わず抱き返した。弾むような健康な体にペニスが反応した。また、唇を重ねてきた。涙が滲んでいるような気がした。
2014/10/17
翌朝、実花がいくつかの絵(イメージ図)を描いてきた。かなりやる気だ。夜遅くまで描いていたのだろう。その中で実花が一番いいと思っている絵があった。私もそれがいいような気がしたので、そのイメージで設計にはいることにした。
伊藤氏も、現在のイメージをそのまま残すようなものがいい。という意見だった。庭園は、駐車場以外はほとんど手を加えることはしない。建物の解体も私か石田が立会い、使える古材・銘木はできるだけ残すようにした。
そんな時、石田の義父が亡くなり、奥さんの実家に行くために、4日間ほど休みになった。それで解体の現場は私が毎日立ち会った。その日の仕事が終り、土曜日だったので、現場の親方と次週の打合せを終えてから事務所に戻ったのが、午後8時ごろだった。実花は、まだ懸命に仕事をしていた。疲れているようだったので、飯でも食いに連れて行ってやろうと思い、
「実花、もう終わりにしろよ。明日は休みだから飯でも喰いに行こう。」
と、声を掛けた。いつもなら二つ返事で喜んで付いてくるのに深刻な顔をしていた。
「どうした。元気ないじゃないか?」
〚ええ、実は、どうしても上手くいかなくて…、わたしにはやっぱり無理なのかな…。〛
「なに言ってんだよ。実花らしくないな。もうギブアップか?」
いつもなら、直ぐに“そんなことありません!”と反発してくるのが、反応がない。重症のようであった。
実花の好きな焼肉を食べに行ったが、あまり食欲もない。
「なんだ、元気ないな。失恋でもしたのか?」
そういった私の顔を上目遣いに、きっと睨むような眼をすると、直ぐに涙ぐむような眼に変わった。
「泣くなよ。どうしたんだよ?」
〚わたし、今日は思いっきり飲みたい……。〛
「いいけど、俺、車あるしな……。」
〚それじゃあ、わたしのマンションで……。〛実花のマンションは焼き肉店から歩いて10分らしい。
「女性の一人暮らしのマンションに行くわけにはいかないだろう?」
〚どうしてダメなんですか?わたしだって現場にも一緒にいってるのに……。〛
「なに、絡んでんだよ。分かったよ付き合うから。」
送っていって適当な時間に、最悪の時は車を置いてタクシーで帰ろうと思い、途中で酒とつまみを買い込んで、実花のマンションへ行った。部屋にはいるのは初めてだった。1DKの部屋は、女の子らしくきれいにしてある。
〚わたし、なんかおつまみ作りますね。所長、座ってテレビでも見ていてください。〛
実花が、俄然元気になった。
「いいよ、つくらなくても。買ってきたものでいいじゃないか。」
〚所長は、わたしには料理なんかつくれないと思ってんでしょ……。〛
いちいち、絡んでくる。疲れているのかもしれない。やりたい様にさせてやろうと思い。テレビを見ているうちに、私もこのところの疲れが出たのか、ソファーに横になっているうちに、うとうとと寝てしまった。
時間にして1時間くらいだったと思うが、眼が覚めると実花が作った料理が何品か並んでいた。テレビは点けっぱなしで、実花の姿がなかった。気が付くとシャワーの音が聞こえてきた。私は、何となくまた寝たふりをすることにした。スリッパの音がする、実花が浴室から出たようだ。鼻歌を歌っている、機嫌は直ったのだろうか。起きるタイミングが難しい。直ぐ近くに来た。湯上りのいい匂いが心地よい。と、不意に、私の唇が実花のぽってりとした唇で塞がれた。実花が抱きついてきた。
慌てて体を離そうとしたが、実花の腕は私の首をロックして、唇を離そうとしない。漸く唇を離し、「脅かすなよ。びっくりするじゃないか。」実花は頸にしがみついたままだ。バスタオルで体を巻いているだけである。〚所長、抱いてください……。〛立ち上がると実花は、バスタオルを自分で外した。健康な小麦色の裸身が眩しかった。じっと実花の眼を見た。初めて見る、思いつめたような眼だった。乳房も繁みも隠そうともしない。
「どうしたんだ?……」
実花は、私の眼を伏目がちに逸らせた。
〚寂しいんです。だから、所長に抱いてほしいんです。所長は、わたしのこと女となんか思ってないし、だから……。〛
「そんなことないよ。おまえは可愛い女の子だ、と思っている。」
〚わたしは女の子じゃないんです。女なんです!〛って怒ったように実花は言い放つ。
「ああ、可愛い女だと思っているよ。」
〚ホントに?じゃあ抱いてください!〛と実花から唐突に言われる。
「実花とそんな関係になるわけにはいかないだろ。考えても見ろ!」
〚所長に迷惑は絶対かけません。一度だけでいいですから、抱いてください!〛
また、体をロックするように実花が抱きついてきた。思わず抱き返した。弾むような健康な体にペニスが反応した。また、唇を重ねてきた。涙が滲んでいるような気がした。
2014/10/17
『妻の3年』 vol.25〔抱いてください②〕
中D『妻の3年』 vol.25〔抱いてください②〕
「分かった。ちょっと待て、俺も汗を流してくるから……。」そういうと、実花は体を離して、母親が子どもの服を脱がせるように私のシャツのボタンを外し、ベルトを外し始めた。嬉しそうな顔をしていた。「おいおい、子供じゃないから・・風呂を借りるよ・・。」と言い残してシャワーへ向かった。
観念した私だったが、シャワーを浴びながら、不安になってきた。「琴美にばれたら、大変なことになるのではないだろうか?ズルズルと実花との関係が続いてしまうのも困ったものだ。しかし、助手として実花ほど優秀なのは男でもなかなかいない。」色々考えても、寝ぼけた頭では、考えはまとまらなかった。
濡れた体のまま浴室を出ると、実花がバスタオルを持って待っていた。母親のように私の体を拭き取った。腰にバスタオルを巻きつけて、もう一度ソファーに座った。実花はピッタリと脇に座った。“冷静にならなければ。”と思った。「少し、飲もうよ。」って、缶ビールを開けて一気に流し込んだ。実花も一口飲んだ。飲み終えるとまた抱きついてきた。ゴムマリのような乳房が私の胸で弾んだ。抱き上げてベッドまで移動した。
琴美を初めて抱いた時のことを思い出した。琴美は、全くのマグロだったが、実花は、ただ子どもが父親に抱きつくように、抱きついてくるだけだが積極的だった。首筋から乳房へと唇を移動しながら、乳首を含み舌で転がすと、実花は切ない息を吐いた。可愛い声が聞こえた。脇腹から中心へと移動し、繁みにキスをすると実花の体が微かに震えていた。
ピッタリと閉じられた内股に丹念に舌を這わせると、少しずつ緩んできた。そのまま膝を持ち上げながら脚を開いていくと、素直に応じた。濃い目の繁みの中で息づく淫裂は固く閉じられていたが、実花が自分で言ったように、十分に立派な女だった。蜜が滲んでいた。ワレメに沿って舐めあげると“ひっ”という悲鳴が聞こえ、実花の体がピクッと反応した。
何度も舌でなぞる様に舐めると、ワレメは、蜜を湧き出しながら、花びらが迎える用意を始めた。隠れている花芯を強く吸い上げると、実花の四肢が硬直し、また可愛い悲鳴がした。
興奮が高まって来たけれど、まだ理性はあった。「実花、今日は大丈夫なのか?」と訊くと、実花が〚はい・・・安全な日だと・・思います。〛と答えた。「でも必ず外に出すから。」 そして、私は既に、はちきれそうに固くなっているペニスをワレメに宛がった。実花の体が反射的にずり上がった。中は十分に潤いがあった。少し挿入すると“はああ…”という、喘ぐような溜め息が聞こえた。
“きつい”、と思った。「もしかすると処女ではないのか?」、という不安が過ぎった。しかし、「この年でまさか、そんなことはない。」と打ち消した。更に奥へと挿入した。濡れてはいるが、ペニスが締め付けられるようにきつい。少し引いた。ゆっくりとピストンをしながら、実花の緊張を和らげていった。
突っ張っていたような体が、少しずつ力が抜けてきた。実花の声も柔らかい喘ぎに変わっていった。実花のワレメは私のペニスを根元まで呑み込んだ。両手でお椀型の乳房を鷲掴みにして、腰を回した。実花が私の腰を抱えるように両手をまわしてくる。グッと突くと、実花の体が弓なりに反り返る。膣の中の締め付けも強い。私も限界に近づいていた。
『中に出して!お願い、中に出して……。』
「えっ、いいのか?」
『いいの、いいから!』
実花の願いを叶えるために、私のペニスは実花の中で勢いよく弾けた。弾けた後も実花は私の体を離そうとはしなかった。
漸く落ち着いた頃に、琴美に、「今日は、付き合いで帰れない。」と電話を入れた。琴美は、しつこく追及しないので助かる。
実花は、仕事と同じでセックスにも情熱的だった。何度も求めてきた。実花のぎこちないフェラチオだったが、ぽってりとした唇は包み込むような快感があった。何度、実花を抱いたのかは曖昧だが、いつの間にか眠っていた。実花に起こされたのは、朝9時を回っていた。
2014/10/20
「分かった。ちょっと待て、俺も汗を流してくるから……。」そういうと、実花は体を離して、母親が子どもの服を脱がせるように私のシャツのボタンを外し、ベルトを外し始めた。嬉しそうな顔をしていた。「おいおい、子供じゃないから・・風呂を借りるよ・・。」と言い残してシャワーへ向かった。
観念した私だったが、シャワーを浴びながら、不安になってきた。「琴美にばれたら、大変なことになるのではないだろうか?ズルズルと実花との関係が続いてしまうのも困ったものだ。しかし、助手として実花ほど優秀なのは男でもなかなかいない。」色々考えても、寝ぼけた頭では、考えはまとまらなかった。
濡れた体のまま浴室を出ると、実花がバスタオルを持って待っていた。母親のように私の体を拭き取った。腰にバスタオルを巻きつけて、もう一度ソファーに座った。実花はピッタリと脇に座った。“冷静にならなければ。”と思った。「少し、飲もうよ。」って、缶ビールを開けて一気に流し込んだ。実花も一口飲んだ。飲み終えるとまた抱きついてきた。ゴムマリのような乳房が私の胸で弾んだ。抱き上げてベッドまで移動した。
琴美を初めて抱いた時のことを思い出した。琴美は、全くのマグロだったが、実花は、ただ子どもが父親に抱きつくように、抱きついてくるだけだが積極的だった。首筋から乳房へと唇を移動しながら、乳首を含み舌で転がすと、実花は切ない息を吐いた。可愛い声が聞こえた。脇腹から中心へと移動し、繁みにキスをすると実花の体が微かに震えていた。
ピッタリと閉じられた内股に丹念に舌を這わせると、少しずつ緩んできた。そのまま膝を持ち上げながら脚を開いていくと、素直に応じた。濃い目の繁みの中で息づく淫裂は固く閉じられていたが、実花が自分で言ったように、十分に立派な女だった。蜜が滲んでいた。ワレメに沿って舐めあげると“ひっ”という悲鳴が聞こえ、実花の体がピクッと反応した。
何度も舌でなぞる様に舐めると、ワレメは、蜜を湧き出しながら、花びらが迎える用意を始めた。隠れている花芯を強く吸い上げると、実花の四肢が硬直し、また可愛い悲鳴がした。
興奮が高まって来たけれど、まだ理性はあった。「実花、今日は大丈夫なのか?」と訊くと、実花が〚はい・・・安全な日だと・・思います。〛と答えた。「でも必ず外に出すから。」 そして、私は既に、はちきれそうに固くなっているペニスをワレメに宛がった。実花の体が反射的にずり上がった。中は十分に潤いがあった。少し挿入すると“はああ…”という、喘ぐような溜め息が聞こえた。
“きつい”、と思った。「もしかすると処女ではないのか?」、という不安が過ぎった。しかし、「この年でまさか、そんなことはない。」と打ち消した。更に奥へと挿入した。濡れてはいるが、ペニスが締め付けられるようにきつい。少し引いた。ゆっくりとピストンをしながら、実花の緊張を和らげていった。
突っ張っていたような体が、少しずつ力が抜けてきた。実花の声も柔らかい喘ぎに変わっていった。実花のワレメは私のペニスを根元まで呑み込んだ。両手でお椀型の乳房を鷲掴みにして、腰を回した。実花が私の腰を抱えるように両手をまわしてくる。グッと突くと、実花の体が弓なりに反り返る。膣の中の締め付けも強い。私も限界に近づいていた。
『中に出して!お願い、中に出して……。』
「えっ、いいのか?」
『いいの、いいから!』
実花の願いを叶えるために、私のペニスは実花の中で勢いよく弾けた。弾けた後も実花は私の体を離そうとはしなかった。
漸く落ち着いた頃に、琴美に、「今日は、付き合いで帰れない。」と電話を入れた。琴美は、しつこく追及しないので助かる。
実花は、仕事と同じでセックスにも情熱的だった。何度も求めてきた。実花のぎこちないフェラチオだったが、ぽってりとした唇は包み込むような快感があった。何度、実花を抱いたのかは曖昧だが、いつの間にか眠っていた。実花に起こされたのは、朝9時を回っていた。
2014/10/20
『妻の3年』 vol.26〔1日パパ〕
中D『妻の3年』 vol.26〔1日パパ〕
『パパ起きて!』私は一瞬、自宅かと勘違いしたが、そう言ったのは実花だった。『疲れた?』実花のいつもの笑顔が戻っていた。が、直ぐに真剣な顔になり、『今日一日、わたしのパパになってください!お願いします。』と言った。なにか、思いつめているようにも見える。特に予定もなかったし、たまには、頑張ってきた実花に付き合ってもいいだろうと思い、琴美には「急な仕事が入った。」と適当な言い訳をした。
実花が仕度した朝食は、なかなかのものだった。『これ、パパのためにずっと前から揃えておいたの。』夫婦茶碗、夫婦箸、湯呑みまで揃っていた。大変なことになってしまったような気がしていた。真剣に、これからこの娘と、どういう風に接していけばいいのか、考えてしまった。とりあえず、こうなってしまったことを諦めた。今日一日は成り行きに任せようと思った。
心の奥底には“実花が、俺を困らすようなことはしないだろう”という甘えもあった。
『パパ、わたし東京タワーに行ってみたいの、まだ昇ったことないし。』と実花にお願いされる。私は好きなようにさせようと思った。
実花は、車から降りると、肩に頭を乗せ、ピッタリと私の腕を両手で抱えるように寄り添いながら歩いた。ミニスカートの実花をはじめて見た。少し恥ずかしそうにしているが、誇らしげでもある。脚がきれいだ。こんなにいい娘だったことを改めて認識させられた。化粧はほとんどしていないが、いつも後ろでまとめている髪を、風に靡(なび)かせて笑う実花には必要なかった。
実花が楽しそうにアイスクリームを買ってきたり、ポップコーンを食べたり、中学生や高校生と変わらない姿だった。早くに父親を亡くしている実花は、父親に甘えたという記憶は薄いのかもしれない。昨日からの私は、恋人だったり、父親であったりで、決して上司ではない。
昼は『もんじゃが食べたい。』というので、浅草へいった。観たい映画があるというので、それも一緒に付き合った。映画館の中で私はほとんど寝ていた。実花は真剣に観ていたらしく、少し泣いたようだった。夕食は、折角ドレスアップしている実花のために、少し気の利いたレストランを選んだ。
食事を終えて車の助手席に乗った実花が、私の耳元に唇を寄せて囁いた。『わたし、ラブホテルにいってみたい。』思わず、私の下半身が疼いた。「パパとやっちゃったら、近親相姦になるぞ。」って茶化すと、『いいんです、夜になったらパパじゃなくて、彼氏なの!』勝手な理屈である。ミニスカートから露出している太ももが眩しかった。仕種も、妙に色っぽくなったような気がした。唇を合わせると実花の舌が這入ってきた。ゴムマリのような乳房を掴んだ。今まで、作業服の下に、こんなに素晴らしい女体が隠されていたとは知らなかった。
ホテルでの実花は、夕べよりも一段と激しかった。雅子さんを抱いた後の琴美のセックスのようだった。一緒に風呂にはいった。実花は、母親が子どもを扱うように私の体を隅から隅まできれいに洗ってくれた。私も実花を膝の上に抱き上げて、両手で体を弄繰り回しながら淫裂に指を挿れた。
もうすでに中は洪水のように蜜が溢れていた。後ろに頸を反らせ、唇を求めてきた。舌を絡め合いながら花びらを弄び、花芯を弄り回すと、実花は呻くように体を捩りながら喘いだ。
実花はベッドで、私を仰向けにして自分が上になると、ペニスを握りながら自分の淫裂に合わせていった。私の眼を挑むような目をして見つめながら、根元までペニスを埋め込むとゆっくりと腰を動かし始めた。
女というのは、一度体を開くとこんなにも変わるものなのかと、つくづく思い知らされた。下から突き上げるたびに実花の体が軟体動物のようにくねり、私の上に被さってきた。豊かな乳房の感触を胸に感じた。
繋がったまま、上半身を起こすと、実花の四肢ががっちりと絡みついてくる。死んでも離さないといった激しさを感じた。また唇を合わせ、舌を絡めあって、実花の若い体を堪能した。
うつ伏せにすると、その円く豊かな美尻を突き出してきた。双臀を鷲掴みにして激しく貫くと、実花はシーツに顔を埋めて喘ぎを殺した。何度も突き上げた。実花の声も次第に悲鳴に近くなっていった。そのまま私のペニスも力尽き、コンドームに勢いよく発射した。
2014/10/23
『パパ起きて!』私は一瞬、自宅かと勘違いしたが、そう言ったのは実花だった。『疲れた?』実花のいつもの笑顔が戻っていた。が、直ぐに真剣な顔になり、『今日一日、わたしのパパになってください!お願いします。』と言った。なにか、思いつめているようにも見える。特に予定もなかったし、たまには、頑張ってきた実花に付き合ってもいいだろうと思い、琴美には「急な仕事が入った。」と適当な言い訳をした。
実花が仕度した朝食は、なかなかのものだった。『これ、パパのためにずっと前から揃えておいたの。』夫婦茶碗、夫婦箸、湯呑みまで揃っていた。大変なことになってしまったような気がしていた。真剣に、これからこの娘と、どういう風に接していけばいいのか、考えてしまった。とりあえず、こうなってしまったことを諦めた。今日一日は成り行きに任せようと思った。
心の奥底には“実花が、俺を困らすようなことはしないだろう”という甘えもあった。
『パパ、わたし東京タワーに行ってみたいの、まだ昇ったことないし。』と実花にお願いされる。私は好きなようにさせようと思った。
実花は、車から降りると、肩に頭を乗せ、ピッタリと私の腕を両手で抱えるように寄り添いながら歩いた。ミニスカートの実花をはじめて見た。少し恥ずかしそうにしているが、誇らしげでもある。脚がきれいだ。こんなにいい娘だったことを改めて認識させられた。化粧はほとんどしていないが、いつも後ろでまとめている髪を、風に靡(なび)かせて笑う実花には必要なかった。
実花が楽しそうにアイスクリームを買ってきたり、ポップコーンを食べたり、中学生や高校生と変わらない姿だった。早くに父親を亡くしている実花は、父親に甘えたという記憶は薄いのかもしれない。昨日からの私は、恋人だったり、父親であったりで、決して上司ではない。
昼は『もんじゃが食べたい。』というので、浅草へいった。観たい映画があるというので、それも一緒に付き合った。映画館の中で私はほとんど寝ていた。実花は真剣に観ていたらしく、少し泣いたようだった。夕食は、折角ドレスアップしている実花のために、少し気の利いたレストランを選んだ。
食事を終えて車の助手席に乗った実花が、私の耳元に唇を寄せて囁いた。『わたし、ラブホテルにいってみたい。』思わず、私の下半身が疼いた。「パパとやっちゃったら、近親相姦になるぞ。」って茶化すと、『いいんです、夜になったらパパじゃなくて、彼氏なの!』勝手な理屈である。ミニスカートから露出している太ももが眩しかった。仕種も、妙に色っぽくなったような気がした。唇を合わせると実花の舌が這入ってきた。ゴムマリのような乳房を掴んだ。今まで、作業服の下に、こんなに素晴らしい女体が隠されていたとは知らなかった。
ホテルでの実花は、夕べよりも一段と激しかった。雅子さんを抱いた後の琴美のセックスのようだった。一緒に風呂にはいった。実花は、母親が子どもを扱うように私の体を隅から隅まできれいに洗ってくれた。私も実花を膝の上に抱き上げて、両手で体を弄繰り回しながら淫裂に指を挿れた。
もうすでに中は洪水のように蜜が溢れていた。後ろに頸を反らせ、唇を求めてきた。舌を絡め合いながら花びらを弄び、花芯を弄り回すと、実花は呻くように体を捩りながら喘いだ。
実花はベッドで、私を仰向けにして自分が上になると、ペニスを握りながら自分の淫裂に合わせていった。私の眼を挑むような目をして見つめながら、根元までペニスを埋め込むとゆっくりと腰を動かし始めた。
女というのは、一度体を開くとこんなにも変わるものなのかと、つくづく思い知らされた。下から突き上げるたびに実花の体が軟体動物のようにくねり、私の上に被さってきた。豊かな乳房の感触を胸に感じた。
繋がったまま、上半身を起こすと、実花の四肢ががっちりと絡みついてくる。死んでも離さないといった激しさを感じた。また唇を合わせ、舌を絡めあって、実花の若い体を堪能した。
うつ伏せにすると、その円く豊かな美尻を突き出してきた。双臀を鷲掴みにして激しく貫くと、実花はシーツに顔を埋めて喘ぎを殺した。何度も突き上げた。実花の声も次第に悲鳴に近くなっていった。そのまま私のペニスも力尽き、コンドームに勢いよく発射した。
2014/10/23
『妻の3年』 vol.27〔女同士〕
中D『妻の3年』 vol.27〔女同士〕
夫の謙一が帰ってきたのが、日曜日の夜11時ごろでした。わたしはできるだけ感情を抑えながらいったつもりですが、少し、声が震えていたかもしれません。『ねぇ~良かった?実花ちゃんとのデートは……。』パパの顔面が蒼白になるのを見て“ざまあみろ!”と思いました。
実花ちゃんからは“一日だけでいいですから、所長を貸してください”と頼まれたのです。
その顔が、思いつめているような表情だったので、話を聞いてあげると、〔九州のお母さんがガンになってしまい、どうしても帰らなければならなくなった。〕と言うのです。
女の勘で、実花ちゃんが夫を好きなんだな、ということは判っていました。それでも利口な娘ですから、自分の気持ちを抑えながら、それを仕事にぶつけてきたようです。わたしも大学を出て勤め初めて年ぐらい経った頃に、上司を好きになったことがあり、彼女の気持ちはよく理解できました。
夫が独立してからも実花さんは、夫に付いて助手として本当に気が付く娘でした。見ていてわたしが嫉妬することもあるくらいに、夫を支えているのが分かりました。鈍感な夫は、全く実花さんの本心を解っていませんでした。九州に帰らなければならないことを、夫に言う前にわたしに相談をしたのは、同姓であれば理解してもらえるはずだ。という実花さんの思い詰めた結論だったようです。
わたしは勿論、実花さんを憎いと思いましたが、半面で、わたしに理解を求めてきたことに、実花さんの素直さ正直さを感じました。こんなことは、あってはならないことかも知れないのですが、雅子さんに「真柴くんを、時々貸してほしい”と言われたことを思い、九州に帰る実花さんに、“一番好きだった人に抱いてもらった”という思い出をつくってあげようと決めたのです。
それほど、実花さんの表情は真剣で思い詰めたものだったのです。それを、わたしの寛大な気持ちも知らないで、鼻の下を長くして帰ってきた夫に、一言いわないとわたしの気持が治まりませんでした。実花さんからは、ちゃんと、夫と別れてからすぐに、わたしに電話がありました。
〔ありがとうございました。琴美さんごめんなさい、ホントにごめんなさい。ありがとうございました。ホントにありがとうございました………。〕実花さんの声は、涙で震えていました。なぜか、わたしは清々しい気持ちになっていました。『実花さんも九州に帰っても、頑張ってね……。』わたしも涙がこぼれてきました。
こんな、切ない二人の女の気持を、何にも解っていない夫の顔を見ると、引っ叩いてやろうかと思いました。『今夜は、わたしを満足させなかったら、許さないからね!』わたしの体は、いつもより感じやすくなっています。何度も、天国まで行き着きました。翌朝、夫の謙一はさすがにぐったりとして眠そうでしたが、また腹がたってきたので、平手打ちで叩き起こして仕事に送り出しました。
2014/10/25
夫の謙一が帰ってきたのが、日曜日の夜11時ごろでした。わたしはできるだけ感情を抑えながらいったつもりですが、少し、声が震えていたかもしれません。『ねぇ~良かった?実花ちゃんとのデートは……。』パパの顔面が蒼白になるのを見て“ざまあみろ!”と思いました。
実花ちゃんからは“一日だけでいいですから、所長を貸してください”と頼まれたのです。
その顔が、思いつめているような表情だったので、話を聞いてあげると、〔九州のお母さんがガンになってしまい、どうしても帰らなければならなくなった。〕と言うのです。
女の勘で、実花ちゃんが夫を好きなんだな、ということは判っていました。それでも利口な娘ですから、自分の気持ちを抑えながら、それを仕事にぶつけてきたようです。わたしも大学を出て勤め初めて年ぐらい経った頃に、上司を好きになったことがあり、彼女の気持ちはよく理解できました。
夫が独立してからも実花さんは、夫に付いて助手として本当に気が付く娘でした。見ていてわたしが嫉妬することもあるくらいに、夫を支えているのが分かりました。鈍感な夫は、全く実花さんの本心を解っていませんでした。九州に帰らなければならないことを、夫に言う前にわたしに相談をしたのは、同姓であれば理解してもらえるはずだ。という実花さんの思い詰めた結論だったようです。
わたしは勿論、実花さんを憎いと思いましたが、半面で、わたしに理解を求めてきたことに、実花さんの素直さ正直さを感じました。こんなことは、あってはならないことかも知れないのですが、雅子さんに「真柴くんを、時々貸してほしい”と言われたことを思い、九州に帰る実花さんに、“一番好きだった人に抱いてもらった”という思い出をつくってあげようと決めたのです。
それほど、実花さんの表情は真剣で思い詰めたものだったのです。それを、わたしの寛大な気持ちも知らないで、鼻の下を長くして帰ってきた夫に、一言いわないとわたしの気持が治まりませんでした。実花さんからは、ちゃんと、夫と別れてからすぐに、わたしに電話がありました。
〔ありがとうございました。琴美さんごめんなさい、ホントにごめんなさい。ありがとうございました。ホントにありがとうございました………。〕実花さんの声は、涙で震えていました。なぜか、わたしは清々しい気持ちになっていました。『実花さんも九州に帰っても、頑張ってね……。』わたしも涙がこぼれてきました。
こんな、切ない二人の女の気持を、何にも解っていない夫の顔を見ると、引っ叩いてやろうかと思いました。『今夜は、わたしを満足させなかったら、許さないからね!』わたしの体は、いつもより感じやすくなっています。何度も、天国まで行き着きました。翌朝、夫の謙一はさすがにぐったりとして眠そうでしたが、また腹がたってきたので、平手打ちで叩き起こして仕事に送り出しました。
2014/10/25
『妻の3年』 vol.28〔孫悟空〕
中D『妻の3年』 vol.28〔孫悟空〕
さすがに月曜日の朝、実花と顔を合わせるのは照れくさかった。実花は何事もなかったかのように、活き活きと設計に取り掛かっていた。珍しくスカートを穿いていた。〚所長、さっき現場から連絡がありまして、午後一で打合せをしたいそうです。〛チラッと実花を見ると少し化粧をしている。多少色気が出てきたのか。それにしても女は恐い。夕べも帰ったときに『実花ちゃんとのデートは楽しかった?』と妻の琴美に言われた時は、キンタマを握り潰されるような恐怖で血の気が引いた。
今朝、また、シャーシャーとした実花を見ると、(俺は、琴美と実花におちょくられているのではないか?)とさえ思った。極めて平静を装ったが、まずい事に、石田は今日も休みだ。実花と二人だけの事務所は気が重い。実花がコーヒーを淹れてきた。
〔昨日はありがとうございました……。〕
実花の顔は、琴美としっかりと連携が取れている顔だ。思わず溜め息が出た。
〔お疲れのようですから、肩でもお揉みします」
お釈迦様の掌の上で、ぐるぐる回っている孫悟空のような心境だった。
〔所長、わたしがいなくなると寂しいですか?〕
「寂しかないよ、次は可愛い娘にきてもらうからいいよ……。」
〔それって、本気(まじ)ですか……。」
実花は私の首をロックして締め上げてきた。背中に乳房の弾力を感じる。
「おまえ、く、苦しいだろ……、やめろよ……。」
〔本気で言ってるんなら、このまま絞め殺します!〕
私は、手を後ろに回してスカートを捲り上げた。
〔何するんですか!セクハラですよ。奥さんに言いますよ!〕と云いながらもその顔は笑っている。
「勝手に言え、おまえ等二人で俺を嵌めやがって……。」
すると実花が抱きついてきた。
「止めろ、誰か来たらどうするんだよ。」
〔誰も、来ませんよ。ちゃんと鍵もかけてあるし。〕
「いいからおまえ、仕事しろよ。」
〔わたし昨日の夜から始めて、完成しました。見てください。〕
本当に設計図は出来上がっていた。もしかして、土曜日のことは実花の芝居だったのだろうか。それにしては演技賞ものだ。しかし、間違いなく完了している。それも、私が思ったとおりの設計図が。だとしたら、ほとんど寝ずに図面を引いていたことになる。
〔昨日の夜から頭がスッキリして、次から次から、構想が浮かんできたんです。所長、誉めてくださいよ。〕
「あっ、ああ、よくやった………。ほんとによくやった。これなら完璧だ。伊藤さんも絶対に気に入る。大丈夫だ!」
〔ホントですか?〕
「ああ、本当だ。よくやった。」
実花の目からは、大粒の涙が溢れていた。
〔もう、九州へ帰ってもいいですか?〕
「だめだ。九州へは帰るな……。」
〔だって、だって・・・帰らないと………。〕
私の胸に顔を埋めて声を上げて泣いた。これほど実花を可愛いと思ったことはなかった。
上げた実花の泣き顔に思いっきりキスをした。力いっぱい抱きしめてやった。実花の代わりはいない。誰にもこの代わりはできないだろう。居なくなった穴は大きい。石田と二人では、とてもやりきれない。
「よく頑張ったな!」
何度も実花を誉めてやった。やっぱりこの娘は笑顔が一番いい。
〔あの、わたしの代わりに一人、面接して欲しい娘が居るんですけど・・・。〕
「だれだ、おまえの友だちか。おまえより可愛い娘ならいいぞ。」
〔またそれですか?懲りませんね。え~と、わたしの大学の同期で、いまはフリーでバイトしているんですが・・・。〕
「いいよ。」あまり気乗りはしなかったが、実花の推薦なら会ってみようと思った。
〔それじゃあ、善は急げで今日の夜にわたしがセットしますから。〕
「合コンするわけじゃないんだから、会社に連れてくればいいじゃないか?」
〔それでもいいんですけど、今週はバイトを休めないらしくて、わたしも今週しか……。〕
「えっ、実花も今週しか居ないのか。そうか……。」
さびしそうに言うと、実花は嬉しそうな顔で言った。
〔ですから、琴美さんに『九州に帰るまでは、パパの事は好きなようにしていい。』って。〕
「そんなこと、琴美が言うわけないだろ。うそだろ……。」
〔ホントです。何なら奥さんに確認してください。それから、愛には、あ、その娘、愛って言う名前なんですけど、絶対にセクハラしちゃあ、ダメですよ!〔
「いいか。俺はおまえにセクハラされたんだぞ……。いつ俺がセクハラした?」
〔こんないい女に、何にもしないのが、セクハラです。〕
実花にも琴美にも、敵わない。
「いいか。その娘をうちの事務所に入れたとしても、おまえは、必ず戻って来るんだぞ。」
実花の目に、大粒の涙が溢れる。絶対に泣かない娘だったのに、こんなに涙もろいとは。またしっかりと抱きしめてやった。これはセクハラだろうか?
2014/10/28
さすがに月曜日の朝、実花と顔を合わせるのは照れくさかった。実花は何事もなかったかのように、活き活きと設計に取り掛かっていた。珍しくスカートを穿いていた。〚所長、さっき現場から連絡がありまして、午後一で打合せをしたいそうです。〛チラッと実花を見ると少し化粧をしている。多少色気が出てきたのか。それにしても女は恐い。夕べも帰ったときに『実花ちゃんとのデートは楽しかった?』と妻の琴美に言われた時は、キンタマを握り潰されるような恐怖で血の気が引いた。
今朝、また、シャーシャーとした実花を見ると、(俺は、琴美と実花におちょくられているのではないか?)とさえ思った。極めて平静を装ったが、まずい事に、石田は今日も休みだ。実花と二人だけの事務所は気が重い。実花がコーヒーを淹れてきた。
〔昨日はありがとうございました……。〕
実花の顔は、琴美としっかりと連携が取れている顔だ。思わず溜め息が出た。
〔お疲れのようですから、肩でもお揉みします」
お釈迦様の掌の上で、ぐるぐる回っている孫悟空のような心境だった。
〔所長、わたしがいなくなると寂しいですか?〕
「寂しかないよ、次は可愛い娘にきてもらうからいいよ……。」
〔それって、本気(まじ)ですか……。」
実花は私の首をロックして締め上げてきた。背中に乳房の弾力を感じる。
「おまえ、く、苦しいだろ……、やめろよ……。」
〔本気で言ってるんなら、このまま絞め殺します!〕
私は、手を後ろに回してスカートを捲り上げた。
〔何するんですか!セクハラですよ。奥さんに言いますよ!〕と云いながらもその顔は笑っている。
「勝手に言え、おまえ等二人で俺を嵌めやがって……。」
すると実花が抱きついてきた。
「止めろ、誰か来たらどうするんだよ。」
〔誰も、来ませんよ。ちゃんと鍵もかけてあるし。〕
「いいからおまえ、仕事しろよ。」
〔わたし昨日の夜から始めて、完成しました。見てください。〕
本当に設計図は出来上がっていた。もしかして、土曜日のことは実花の芝居だったのだろうか。それにしては演技賞ものだ。しかし、間違いなく完了している。それも、私が思ったとおりの設計図が。だとしたら、ほとんど寝ずに図面を引いていたことになる。
〔昨日の夜から頭がスッキリして、次から次から、構想が浮かんできたんです。所長、誉めてくださいよ。〕
「あっ、ああ、よくやった………。ほんとによくやった。これなら完璧だ。伊藤さんも絶対に気に入る。大丈夫だ!」
〔ホントですか?〕
「ああ、本当だ。よくやった。」
実花の目からは、大粒の涙が溢れていた。
〔もう、九州へ帰ってもいいですか?〕
「だめだ。九州へは帰るな……。」
〔だって、だって・・・帰らないと………。〕
私の胸に顔を埋めて声を上げて泣いた。これほど実花を可愛いと思ったことはなかった。
上げた実花の泣き顔に思いっきりキスをした。力いっぱい抱きしめてやった。実花の代わりはいない。誰にもこの代わりはできないだろう。居なくなった穴は大きい。石田と二人では、とてもやりきれない。
「よく頑張ったな!」
何度も実花を誉めてやった。やっぱりこの娘は笑顔が一番いい。
〔あの、わたしの代わりに一人、面接して欲しい娘が居るんですけど・・・。〕
「だれだ、おまえの友だちか。おまえより可愛い娘ならいいぞ。」
〔またそれですか?懲りませんね。え~と、わたしの大学の同期で、いまはフリーでバイトしているんですが・・・。〕
「いいよ。」あまり気乗りはしなかったが、実花の推薦なら会ってみようと思った。
〔それじゃあ、善は急げで今日の夜にわたしがセットしますから。〕
「合コンするわけじゃないんだから、会社に連れてくればいいじゃないか?」
〔それでもいいんですけど、今週はバイトを休めないらしくて、わたしも今週しか……。〕
「えっ、実花も今週しか居ないのか。そうか……。」
さびしそうに言うと、実花は嬉しそうな顔で言った。
〔ですから、琴美さんに『九州に帰るまでは、パパの事は好きなようにしていい。』って。〕
「そんなこと、琴美が言うわけないだろ。うそだろ……。」
〔ホントです。何なら奥さんに確認してください。それから、愛には、あ、その娘、愛って言う名前なんですけど、絶対にセクハラしちゃあ、ダメですよ!〔
「いいか。俺はおまえにセクハラされたんだぞ……。いつ俺がセクハラした?」
〔こんないい女に、何にもしないのが、セクハラです。〕
実花にも琴美にも、敵わない。
「いいか。その娘をうちの事務所に入れたとしても、おまえは、必ず戻って来るんだぞ。」
実花の目に、大粒の涙が溢れる。絶対に泣かない娘だったのに、こんなに涙もろいとは。またしっかりと抱きしめてやった。これはセクハラだろうか?
2014/10/28
『妻の3年』 vol.29〔思い出のスイートルーム〕
中D『妻の3年』 vol.29〔思い出のスイートルーム〕
伊藤氏のホテルのレストランをセットしたのは、実花ではなく妻の琴美だった。私が面接するまでもなく、既に実花が琴美に紹介して採用を決めていた。私の存在は何なのだ。〚鴨志田愛です。宜しくお願いします。〛
ハスキーな声をした目の大きな娘だった。京都の出身で、学生時代は実花と同じ部屋に二人で暮らしていたらしい。元気が良い、明るい、物怖じしない……、なぜか、琴美と同類の女たちで監視されているような思いがした。食事をしながら3人で勝手にしゃべっている。私は一人で勝手に食べていた。
『パパ、愛ちゃんのお尻なんか触っちゃダメよ……。』
「俺はそんなことしてないって。」
〔愛ちゃん、気をつけなさいよ。〕実花まで真面目な顔で言う。
〚ええ、そうなんですか?でもお尻くらいなら平気です。〛
女が三人だと、とても太刀打ちはできない。そんなことより、明日の伊藤氏への説明をどうするか、考えていた。設計した実花に説明をさせて、私は補佐役に回ろうと思う。
『パパ、明日は実花ちゃんと伊藤さんにプレゼンするんでしょう?』
琴美が知っているはずはないのだが、実花が言ったのだろう。どこまでこいつ等は通じているのか、油断ができない。
「ああ、そうだよ。実花に説明してもらうから大丈夫だ。後は俺が補佐する。多分、これで通ると思うよ。」
『そう、大事な仕事だから、しっかり二人で打合せしてね。わたしは、愛ちゃんを送っていくから実花ちゃんはお願いね。』
「……?……」
琴美と愛の二人はさっさと帰っていった。
〔設計図はわたしが持ってきていますから、琴美さんからはしっかり打合せをするようにと部屋を用意して頂いていますので、そちらへ行きましょ。…パパ……。〕
琴美が用意したという部屋は、最上階のスイートルームだった。あの伊藤夫妻との部屋だ。実花はウキウキだった。まるで新婚気分だ。ルームサービスで、あの時と同じワインとチーズが届いた。琴美からのメッセージが添えてあった。
“思い出の部屋で、実花ちゃんにも思い出をつくってあげて。愛する、パパへ”
打合せも何も、あったもんじゃない。実花が、〔明日のプレゼンには自信があります。任せてください!〕と胸を張った。実花に賭けようと思った。もう、打合せをするのは不可能だ。
ワインで乾杯をして風呂に入ることにした。スイートルームだけあって浴室も浴槽も大きい。二人でゆっくりと入るようにできている。「実花、裸になれ!ここで色っぽく脱いでみろ!」一瞬、ドキッとした表情を見せたが、実花は2メートルほど離れて座っている俺の正面に立った。上着を脱ぎ、スカートを脱いだ。色気がない。これでは着替えているのと同じだ。
「おまえ、全然色気がないなあ……。」すると実花は睨むような、ちょっと怒った顔をした。ブラウスのボタンを上からゆっくりと外していった。パンストを脱ぐ時、私に背中を向けて、豊臀を見せ付けるような格好をした。Tバックのショーツを見て、ペニスが動いた。これが実花の“勝負パンツ”なのか。
それから反転してブラジャーを、思わせぶりな眼で私の眼を見つめながら、ゆっくりと外し、手で乳房を隠す。「後は、俺が脱がせてやる。こっちへ来い!」実花は素直に、二歩、前に進んだ。私は、実花の足元に膝立ちをして、ショーツに指をかけた。実花の呼吸が荒くなっている。ゆっくりとショーツを下ろした。反射的に実花の手が翳りを隠した。
足首までショーツを下ろすと、実花が自分から片足ずつ抜いた。中心にある実花の手を、手首を掴んで私の肩に置いた。足首を掴んで脚を少し広げた。翳りの中のワレメを舌で舐め上げる。〔はああああ……。〕可愛い喘ぎが耳に心地よかった。すぐに、滴るほどの蜜が溢れ、実花の膝が震え出した。
〔ああ~、もうダメ……。〕私も急いで裸に、そして再び舐め始める。実花の膝が崩れ、私に体を預けてきた。抱き上げて窓際へ移動した。カーテンを開けると、港の夜景がきれいだった。窓枠に両手を着かせた。私の意図を、実花は直ぐに理解した。〔所長、はやく…。〕
自分から豊臀を突き出すようにしてきた。濡れて妖しく光る実花の花びらを、ペニスの先端で撫で回す様にして焦らした。「生でも大丈夫か?」
〔ああん、はい大丈夫です。だから、はやく、ほしい……。〕実花から豊臀を押し付けてきた。両手で、強く引き寄せながらいきなり貫く。可愛い悲鳴に硬度が増した。そのまま激しく突きまくる。実花は骨抜きになったように、体をくねらせて喘ぎながら崩れ落ちた。私は、そのまま突き続けて、実花の中に爆発した。
2014/11/09
伊藤氏のホテルのレストランをセットしたのは、実花ではなく妻の琴美だった。私が面接するまでもなく、既に実花が琴美に紹介して採用を決めていた。私の存在は何なのだ。〚鴨志田愛です。宜しくお願いします。〛
ハスキーな声をした目の大きな娘だった。京都の出身で、学生時代は実花と同じ部屋に二人で暮らしていたらしい。元気が良い、明るい、物怖じしない……、なぜか、琴美と同類の女たちで監視されているような思いがした。食事をしながら3人で勝手にしゃべっている。私は一人で勝手に食べていた。
『パパ、愛ちゃんのお尻なんか触っちゃダメよ……。』
「俺はそんなことしてないって。」
〔愛ちゃん、気をつけなさいよ。〕実花まで真面目な顔で言う。
〚ええ、そうなんですか?でもお尻くらいなら平気です。〛
女が三人だと、とても太刀打ちはできない。そんなことより、明日の伊藤氏への説明をどうするか、考えていた。設計した実花に説明をさせて、私は補佐役に回ろうと思う。
『パパ、明日は実花ちゃんと伊藤さんにプレゼンするんでしょう?』
琴美が知っているはずはないのだが、実花が言ったのだろう。どこまでこいつ等は通じているのか、油断ができない。
「ああ、そうだよ。実花に説明してもらうから大丈夫だ。後は俺が補佐する。多分、これで通ると思うよ。」
『そう、大事な仕事だから、しっかり二人で打合せしてね。わたしは、愛ちゃんを送っていくから実花ちゃんはお願いね。』
「……?……」
琴美と愛の二人はさっさと帰っていった。
〔設計図はわたしが持ってきていますから、琴美さんからはしっかり打合せをするようにと部屋を用意して頂いていますので、そちらへ行きましょ。…パパ……。〕
琴美が用意したという部屋は、最上階のスイートルームだった。あの伊藤夫妻との部屋だ。実花はウキウキだった。まるで新婚気分だ。ルームサービスで、あの時と同じワインとチーズが届いた。琴美からのメッセージが添えてあった。
“思い出の部屋で、実花ちゃんにも思い出をつくってあげて。愛する、パパへ”
打合せも何も、あったもんじゃない。実花が、〔明日のプレゼンには自信があります。任せてください!〕と胸を張った。実花に賭けようと思った。もう、打合せをするのは不可能だ。
ワインで乾杯をして風呂に入ることにした。スイートルームだけあって浴室も浴槽も大きい。二人でゆっくりと入るようにできている。「実花、裸になれ!ここで色っぽく脱いでみろ!」一瞬、ドキッとした表情を見せたが、実花は2メートルほど離れて座っている俺の正面に立った。上着を脱ぎ、スカートを脱いだ。色気がない。これでは着替えているのと同じだ。
「おまえ、全然色気がないなあ……。」すると実花は睨むような、ちょっと怒った顔をした。ブラウスのボタンを上からゆっくりと外していった。パンストを脱ぐ時、私に背中を向けて、豊臀を見せ付けるような格好をした。Tバックのショーツを見て、ペニスが動いた。これが実花の“勝負パンツ”なのか。
それから反転してブラジャーを、思わせぶりな眼で私の眼を見つめながら、ゆっくりと外し、手で乳房を隠す。「後は、俺が脱がせてやる。こっちへ来い!」実花は素直に、二歩、前に進んだ。私は、実花の足元に膝立ちをして、ショーツに指をかけた。実花の呼吸が荒くなっている。ゆっくりとショーツを下ろした。反射的に実花の手が翳りを隠した。
足首までショーツを下ろすと、実花が自分から片足ずつ抜いた。中心にある実花の手を、手首を掴んで私の肩に置いた。足首を掴んで脚を少し広げた。翳りの中のワレメを舌で舐め上げる。〔はああああ……。〕可愛い喘ぎが耳に心地よかった。すぐに、滴るほどの蜜が溢れ、実花の膝が震え出した。
〔ああ~、もうダメ……。〕私も急いで裸に、そして再び舐め始める。実花の膝が崩れ、私に体を預けてきた。抱き上げて窓際へ移動した。カーテンを開けると、港の夜景がきれいだった。窓枠に両手を着かせた。私の意図を、実花は直ぐに理解した。〔所長、はやく…。〕
自分から豊臀を突き出すようにしてきた。濡れて妖しく光る実花の花びらを、ペニスの先端で撫で回す様にして焦らした。「生でも大丈夫か?」
〔ああん、はい大丈夫です。だから、はやく、ほしい……。〕実花から豊臀を押し付けてきた。両手で、強く引き寄せながらいきなり貫く。可愛い悲鳴に硬度が増した。そのまま激しく突きまくる。実花は骨抜きになったように、体をくねらせて喘ぎながら崩れ落ちた。私は、そのまま突き続けて、実花の中に爆発した。
2014/11/09
『妻の3年』 vol.30〔復讐?〕
中D『妻の3年』 vol.30〔復讐?〕
『いくら実花ちゃんが好きでも、パパは実花ちゃんのところへは行かないわよ。それでもいいの?』と私(琴美)が訊ねる。
〔それはよく解っています。それでもいいんです。〕
(女だから、好きな人に抱いてほしい。)わたしより夫と過ごす時間が長い日だって、たくさんあったのです。それなのに、ただの自分の助手としてしか見てくれない、というのは可哀想です。
わたしは九州に帰るまでの間、1週間、パパを実花ちゃんに貸してあげました。成熟した女を作業服に隠して、男たちと一緒に現場に出る。仕事と割り切ってはいても、好きな人は、ちっとも自分を女として扱ってくれない。そんな彼女の気持を、切ないほど理解できました。
実花ちゃんは九州へ帰っていきました。彼女は、九州へ帰るとき、誰も見送りには来てほしくない。といいました。実花ちゃんがわたしに電話をくれたのは、新幹線に乗ってからでした。
『また、帰って来てね。必ずね!あんなパパ、いつでも貸してあげるからね……。』
〔ありがとうございます。ホントに、ありがとうございました……。〕
電話の向こうで、泣いているのが判りました。
『パパ、実花ちゃん、九州へ帰っちゃったわよ。』
「え、ホントか。何で急に?……」
『もうね、パパみたいな“女たらし”と一緒に仕事するのは、もう嫌なんだって!』
パパの“キンタマ”をギューって握ってあげました。(実花ちゃんは憎くないけど惚れられる夫は許せない。)
「イテー、バカ、止めろ、つぶれたらどうすんだ。イテー……」
『いいのよ。こんなもの使えなくなった方が、世のためにいいの!』
「ああ、イテー、曲ったかも知れないな。」
『ど~れ、わたしが診てあげるから出してみなさい!』
「いいよ。いいよ。」
『いいから、出しなさい!』
無理やり、ズボンを脱がしたら、すこし元気なパパのシンボルが、ポロンと出てきました。舐めてあげると直ぐに元気になります。
『もう、これから悪いことしないように全部抜き取ってあげるから、裸になんなさい!』
わたしの繁みの中は、疼(うず)きながら蜜を溢れさせていました。パパを仰向けにして跨(またが)りました。
『さあ、舐めなさい!』
口元に蜜の溢れるあそこを押付けると、強烈な吸い込みと、舌がすごい奥まで這入ってきて、燃えるように熱くなっていきます。それから、何を叫び、どうしたのかは、鮮明には記憶にありませんが、わたしの体の中をパパのペニスが暴れまわり、何度も天国へと行かせてくれました。
それでも夫が憎くてしょうがないのです。『パパ、今日わたし、伊藤さんにデートに誘われているの。帰れないかもしれないから、子どもたちの事お願いね。』
伊藤さんからは、これまでにも何度も誘いの電話がありましたが、うまく断っていました。しかし今回は、なぜか夫に復讐をしてやりたくて、伊藤さんの誘いを受けることにしたのです。でも、夫が憎くいと言うのは雅子さんが言っていた“愛情の裏返し”かもしれません。
それから化粧を始めるわたしを、夫はじっと見つめていました。溜飲が下がったような気がしました。もちろん少しは夫に対する罪悪感もありました。
2014/11/15
『いくら実花ちゃんが好きでも、パパは実花ちゃんのところへは行かないわよ。それでもいいの?』と私(琴美)が訊ねる。
〔それはよく解っています。それでもいいんです。〕
(女だから、好きな人に抱いてほしい。)わたしより夫と過ごす時間が長い日だって、たくさんあったのです。それなのに、ただの自分の助手としてしか見てくれない、というのは可哀想です。
わたしは九州に帰るまでの間、1週間、パパを実花ちゃんに貸してあげました。成熟した女を作業服に隠して、男たちと一緒に現場に出る。仕事と割り切ってはいても、好きな人は、ちっとも自分を女として扱ってくれない。そんな彼女の気持を、切ないほど理解できました。
実花ちゃんは九州へ帰っていきました。彼女は、九州へ帰るとき、誰も見送りには来てほしくない。といいました。実花ちゃんがわたしに電話をくれたのは、新幹線に乗ってからでした。
『また、帰って来てね。必ずね!あんなパパ、いつでも貸してあげるからね……。』
〔ありがとうございます。ホントに、ありがとうございました……。〕
電話の向こうで、泣いているのが判りました。
『パパ、実花ちゃん、九州へ帰っちゃったわよ。』
「え、ホントか。何で急に?……」
『もうね、パパみたいな“女たらし”と一緒に仕事するのは、もう嫌なんだって!』
パパの“キンタマ”をギューって握ってあげました。(実花ちゃんは憎くないけど惚れられる夫は許せない。)
「イテー、バカ、止めろ、つぶれたらどうすんだ。イテー……」
『いいのよ。こんなもの使えなくなった方が、世のためにいいの!』
「ああ、イテー、曲ったかも知れないな。」
『ど~れ、わたしが診てあげるから出してみなさい!』
「いいよ。いいよ。」
『いいから、出しなさい!』
無理やり、ズボンを脱がしたら、すこし元気なパパのシンボルが、ポロンと出てきました。舐めてあげると直ぐに元気になります。
『もう、これから悪いことしないように全部抜き取ってあげるから、裸になんなさい!』
わたしの繁みの中は、疼(うず)きながら蜜を溢れさせていました。パパを仰向けにして跨(またが)りました。
『さあ、舐めなさい!』
口元に蜜の溢れるあそこを押付けると、強烈な吸い込みと、舌がすごい奥まで這入ってきて、燃えるように熱くなっていきます。それから、何を叫び、どうしたのかは、鮮明には記憶にありませんが、わたしの体の中をパパのペニスが暴れまわり、何度も天国へと行かせてくれました。
それでも夫が憎くてしょうがないのです。『パパ、今日わたし、伊藤さんにデートに誘われているの。帰れないかもしれないから、子どもたちの事お願いね。』
伊藤さんからは、これまでにも何度も誘いの電話がありましたが、うまく断っていました。しかし今回は、なぜか夫に復讐をしてやりたくて、伊藤さんの誘いを受けることにしたのです。でも、夫が憎くいと言うのは雅子さんが言っていた“愛情の裏返し”かもしれません。
それから化粧を始めるわたしを、夫はじっと見つめていました。溜飲が下がったような気がしました。もちろん少しは夫に対する罪悪感もありました。
2014/11/15
『妻の3年』 vol.31〔恐れ①〕
中D『妻の3年』 vol.31〔恐れ①〕
待ち合わせ場所のホテルのロビーで、わたしの顔を見た伊藤さんは嬉しそうです。ホテルから伊藤さんの車で、郊外にある日本料理の店に移動しました。離れの部屋に通されると、男の人が先に座っていて、伊藤さんから紹介されました。その人は、不動産会社の社長で藤本さんという方でした。伊藤さんより少し年上のように見えました。
うちと同じで、伊藤さんの所有する不動産の管理だけでも商売になりそうです。そういえば、夫が事務所を借りる時に契約したのが、藤眞不動産という藤本さんの会社だったことが後で判りました。しかし、どうして今日は、藤本さんが一緒なのかは分かりませんでした。
伊藤さんに抱かれることは、覚悟はしていました(夫の謙一にはまだ内緒だが雅子さんのアドバイスで前回の生理からピルを飲んでいる。)が、藤本さんがその場に居ることに、なんとなく不安を感じていました。わたしの気持ちを察したのか〔雅子さんも、後で来るから。〕と伊藤さんが言いました。
藤本さんは「では、社長、お先に失礼します。」と、料理が出てくる前にいなくなりました。懐石料理が運ばれてきました。考えてみたら、いままでは、伊藤さんと会うときはいつもパパがいたのですが、パパがいない所で会うのは初めてだったことに気付きました。また少し、不安になりました。
『雅子さん、遅いですね……。』
〔ああ、雅子は別な場所に居るから、食事が終ったら合流することになっているんだ。〕
わたしが、《自分の意思で、伊藤さんに抱かれるために、一人で来たのだ。》ということを、漸(ようや)く、自分で気がついたことに、自分で驚きました。なぜ、こんなことになってしまったのか。頭の中が整理できませんでした。
ただ、《夫への復讐(仕返し)の気持だけなのか?それを理由に、伊藤さんとセックスしたいのか?》そんな思いが錯綜していました。
〔真柴さんが居ないと、元気がないね。どうしたの……。〕
いつものからかうような調子で、伊藤さんが私に言いました。
『あ、ごめんなさい。そんなことないです。ちょっと考え事をしていたので、ごめんなさい。』
わたしは、それから意識していつものように振舞うよう、努めました。
食事が終り、伊藤さんが立ち上がります。
〔さあ、雅子のところへ行こうか。〕
わたしは、何も考えずに伊藤さんの車の助手席に乗り込みました。更に寂しい場所へと移動しているようです。こんもりとした大きな木が生えている所に、重々しい鉄の門扉があり、伊藤さんの車がその前に停まると扉が左右に開きました。
そのまま、その邸の玄関まで、すごく長い距離を走っているような気がしました。ヨーロッパのお金持ちが住むような邸宅が見えます。駐車場には、4台の高級外車ばかりが停まっていました。
車から降りると潮風を感じました。きれいに手入れをされている広い庭園が、照明で浮かび上がっていて美しかった。伊藤さんにエスコートされて中に入ると、広いリビングに豪華なソファーが幾つも置いてありました。誰もいません。
『ここは、伊藤さんのお邸(やしき)なんですか?』
〔いや、さっきの藤本さんの別邸だよ。〕
『どなたもいらっしゃらないんですか?』
〔みんな奥に居ますよ。いってみましょうか……。〕
2014/11/18
待ち合わせ場所のホテルのロビーで、わたしの顔を見た伊藤さんは嬉しそうです。ホテルから伊藤さんの車で、郊外にある日本料理の店に移動しました。離れの部屋に通されると、男の人が先に座っていて、伊藤さんから紹介されました。その人は、不動産会社の社長で藤本さんという方でした。伊藤さんより少し年上のように見えました。
うちと同じで、伊藤さんの所有する不動産の管理だけでも商売になりそうです。そういえば、夫が事務所を借りる時に契約したのが、藤眞不動産という藤本さんの会社だったことが後で判りました。しかし、どうして今日は、藤本さんが一緒なのかは分かりませんでした。
伊藤さんに抱かれることは、覚悟はしていました(夫の謙一にはまだ内緒だが雅子さんのアドバイスで前回の生理からピルを飲んでいる。)が、藤本さんがその場に居ることに、なんとなく不安を感じていました。わたしの気持ちを察したのか〔雅子さんも、後で来るから。〕と伊藤さんが言いました。
藤本さんは「では、社長、お先に失礼します。」と、料理が出てくる前にいなくなりました。懐石料理が運ばれてきました。考えてみたら、いままでは、伊藤さんと会うときはいつもパパがいたのですが、パパがいない所で会うのは初めてだったことに気付きました。また少し、不安になりました。
『雅子さん、遅いですね……。』
〔ああ、雅子は別な場所に居るから、食事が終ったら合流することになっているんだ。〕
わたしが、《自分の意思で、伊藤さんに抱かれるために、一人で来たのだ。》ということを、漸(ようや)く、自分で気がついたことに、自分で驚きました。なぜ、こんなことになってしまったのか。頭の中が整理できませんでした。
ただ、《夫への復讐(仕返し)の気持だけなのか?それを理由に、伊藤さんとセックスしたいのか?》そんな思いが錯綜していました。
〔真柴さんが居ないと、元気がないね。どうしたの……。〕
いつものからかうような調子で、伊藤さんが私に言いました。
『あ、ごめんなさい。そんなことないです。ちょっと考え事をしていたので、ごめんなさい。』
わたしは、それから意識していつものように振舞うよう、努めました。
食事が終り、伊藤さんが立ち上がります。
〔さあ、雅子のところへ行こうか。〕
わたしは、何も考えずに伊藤さんの車の助手席に乗り込みました。更に寂しい場所へと移動しているようです。こんもりとした大きな木が生えている所に、重々しい鉄の門扉があり、伊藤さんの車がその前に停まると扉が左右に開きました。
そのまま、その邸の玄関まで、すごく長い距離を走っているような気がしました。ヨーロッパのお金持ちが住むような邸宅が見えます。駐車場には、4台の高級外車ばかりが停まっていました。
車から降りると潮風を感じました。きれいに手入れをされている広い庭園が、照明で浮かび上がっていて美しかった。伊藤さんにエスコートされて中に入ると、広いリビングに豪華なソファーが幾つも置いてありました。誰もいません。
『ここは、伊藤さんのお邸(やしき)なんですか?』
〔いや、さっきの藤本さんの別邸だよ。〕
『どなたもいらっしゃらないんですか?』
〔みんな奥に居ますよ。いってみましょうか……。〕
2014/11/18
『妻の3年』 vol.32〔恐れ②〕
中D『妻の3年』 vol.32〔恐れ②〕
広い廊下を歩いていくと、時代劇に出てくる蔵のような白い壁と重そうな扉が見えてきました。伊藤さんが扉の脇の暗証番号をプッシュすると静かにその扉が、壁に吸い込まれるように開きます。中は、薄暗く妖しい雰囲気の部屋でした。微(かす)かに、声が聞こえます。伊藤さんは、3畳位の小部屋にわたしの手を引いて入りました。壁に小窓のようなものがあり、言われるままにそこから覗くと、しばらくの間、息をすることも、眼を閉じることも口を閉じることも忘れていました。
そこには7、8人の男女が絡み合っていたのです。こんな形で、セックスしているところを見たことは、もちろんありませんでした。〔よーく、見て御覧。雅子も居るから。〕呼びかけられ背後に伊藤さんが居たことさえ気がつきませんでした。伊藤さんは後ろから優しく抱きしめてきます。
〔ほら、あそこに居るのが雅子だよ。雅子の後ろから挿れているのが、さっきの藤本さんだよ。〕耳元で囁く伊藤さんの声は、悪魔の囁きのようでした。伊藤さんの手が洋服の上から乳房を掴みます。その時は、わたしは“早くセックスをして、早く帰してほしい”と思いました。
わたしの体は硬直しています。背中のファスナーが下ろされ、背中から開放感が、熱い体を癒すように拡がりました。足元にワンピースが纏(まと)わり、次いでブラジャーが外され締め付けていた胸元が自由になり、乳房が弾みました。最後の小さな布も簡単に脱がされ、伊藤さんの指がお尻の割れ目を辿(たど)り、前の蜜の湧き出す花びらを弄(いじ)ってきます。
“このまま、ここで伊藤さんに挿れてほしい! そして、早くパパのところへ帰りたい”と願いました。でも、その願いは聞いてもらえませんでした。伊藤さんは、全裸のわたしを抱えると先ほど覗いた部屋の中に入っていったのです。
恐さを感じましたが、伊藤さんに抱かれていることでどうにか落ち着いていました。伊藤さんはコンドームを着けると、わたしをうつ伏せにして、後ろから激しく突いてきました。シーツに顔を埋めて声を殺しました。周りの人に、わたしの声が聞こえると、恐ろしいことが起きるような気がしたのです。
懸命に喘ぐ声を抑えていたのですが、だんだんと思考能力が薄れていきました。伊藤さんがわたしの中でフィニッシュしたのははっきり覚えています。その後、伊藤さんは、わたしを仰向けにすると、大きく脚をひろげさせたのです。今、伊藤さんのシンボルがフィニッシュしたばかりの濡れた花びらが、他の人のほうに向いて、大きく脚をひらいているのです。そこが燃えるように熱くなるのを感じました。恥ずかしいという意識はあったのですが、体はその意思に反するように、淫乱な血が熱く燃えるのです。伊藤さんの膝の上に頭を乗せ、伊藤さんの手がわたしの膝を抱えて、大きく脚をひろげているのです。
藤本さんがこちらに来ます。でも、わたしの脚は閉じることはなく、あそこからは蜜を溢れさせています。真っ黒い巨大なものが、わたしの中に這入ってきました。体を頭の先まで貫かれたような衝撃が走りました。仰け反る体を伊藤さんが支えて、乳房を激しく揉みながら唇を重ねてきました。呻きのような声を伊藤さんが吸い取ってくれています。それから先の記憶は、朦朧としています。
たくさんの手が、わたしの体を這い回り、次々と知らない男たちに弄(もてあそ)ばれながら、体を開き、何度も貫かれる悦びに悶え、喘ぎながら蕩けていったのです。気がついたときは、雅子さんが傍にいたのです。男たちに貫かれた、あそこは痺れたような疼きがまざまざと残っていました。
2014/11/29
広い廊下を歩いていくと、時代劇に出てくる蔵のような白い壁と重そうな扉が見えてきました。伊藤さんが扉の脇の暗証番号をプッシュすると静かにその扉が、壁に吸い込まれるように開きます。中は、薄暗く妖しい雰囲気の部屋でした。微(かす)かに、声が聞こえます。伊藤さんは、3畳位の小部屋にわたしの手を引いて入りました。壁に小窓のようなものがあり、言われるままにそこから覗くと、しばらくの間、息をすることも、眼を閉じることも口を閉じることも忘れていました。
そこには7、8人の男女が絡み合っていたのです。こんな形で、セックスしているところを見たことは、もちろんありませんでした。〔よーく、見て御覧。雅子も居るから。〕呼びかけられ背後に伊藤さんが居たことさえ気がつきませんでした。伊藤さんは後ろから優しく抱きしめてきます。
〔ほら、あそこに居るのが雅子だよ。雅子の後ろから挿れているのが、さっきの藤本さんだよ。〕耳元で囁く伊藤さんの声は、悪魔の囁きのようでした。伊藤さんの手が洋服の上から乳房を掴みます。その時は、わたしは“早くセックスをして、早く帰してほしい”と思いました。
わたしの体は硬直しています。背中のファスナーが下ろされ、背中から開放感が、熱い体を癒すように拡がりました。足元にワンピースが纏(まと)わり、次いでブラジャーが外され締め付けていた胸元が自由になり、乳房が弾みました。最後の小さな布も簡単に脱がされ、伊藤さんの指がお尻の割れ目を辿(たど)り、前の蜜の湧き出す花びらを弄(いじ)ってきます。
“このまま、ここで伊藤さんに挿れてほしい! そして、早くパパのところへ帰りたい”と願いました。でも、その願いは聞いてもらえませんでした。伊藤さんは、全裸のわたしを抱えると先ほど覗いた部屋の中に入っていったのです。
恐さを感じましたが、伊藤さんに抱かれていることでどうにか落ち着いていました。伊藤さんはコンドームを着けると、わたしをうつ伏せにして、後ろから激しく突いてきました。シーツに顔を埋めて声を殺しました。周りの人に、わたしの声が聞こえると、恐ろしいことが起きるような気がしたのです。
懸命に喘ぐ声を抑えていたのですが、だんだんと思考能力が薄れていきました。伊藤さんがわたしの中でフィニッシュしたのははっきり覚えています。その後、伊藤さんは、わたしを仰向けにすると、大きく脚をひろげさせたのです。今、伊藤さんのシンボルがフィニッシュしたばかりの濡れた花びらが、他の人のほうに向いて、大きく脚をひらいているのです。そこが燃えるように熱くなるのを感じました。恥ずかしいという意識はあったのですが、体はその意思に反するように、淫乱な血が熱く燃えるのです。伊藤さんの膝の上に頭を乗せ、伊藤さんの手がわたしの膝を抱えて、大きく脚をひろげているのです。
藤本さんがこちらに来ます。でも、わたしの脚は閉じることはなく、あそこからは蜜を溢れさせています。真っ黒い巨大なものが、わたしの中に這入ってきました。体を頭の先まで貫かれたような衝撃が走りました。仰け反る体を伊藤さんが支えて、乳房を激しく揉みながら唇を重ねてきました。呻きのような声を伊藤さんが吸い取ってくれています。それから先の記憶は、朦朧としています。
たくさんの手が、わたしの体を這い回り、次々と知らない男たちに弄(もてあそ)ばれながら、体を開き、何度も貫かれる悦びに悶え、喘ぎながら蕩けていったのです。気がついたときは、雅子さんが傍にいたのです。男たちに貫かれた、あそこは痺れたような疼きがまざまざと残っていました。
2014/11/29
『妻の3年』 vol.33〔バージン?〕
中D『妻の3年』 vol.33〔バージン?〕
伊藤氏の別邸はいよいよ仕上げの工程に入っていた。6カ月掛かったことになる。つまり、実花(みか)がいなくなってから半年ということだ。謙一も、新入社員の愛には実花の代わりは無理だろうとは思ったが、そうは言っても人手が足りないので、仕方なく、愛を現場に連れて行くようになった。雰囲気に慣れさせようと云う程度のつもりだった。
ところが順応性があるというのか、愛は直ぐに雰囲気に溶け込んだ。謙一にとっては意外だったが、彼女の履歴書に“特技・空手二段”とあることに気がついた。男の中にいるのは子どもの頃から慣れていたのである。
実花ほど仕事のことは解らないが、教えると呑みこみは早い。それに、何かあると職人や親方連中にでも平気で訊いていく。色白のぽっちゃりした可愛い娘から訊かれて、気分の悪い男はいないだろう。職人たちは競って彼女に教えたがった。
面白いことに、愛は、自分でもよく解っていないのに、図面と見比べながら相違点を見つけると《親方、これではあかんやないの……。》と、京都弁でやるのである。京都弁独特のイントネーションで言われると、ずばり言われても、関東の人間には、あまり、きついことを言われたと云う感じはしないものだ。現場での存在感と云う意味では、愛は、立派に実花の代わりを務めていた。
謙一の現場では、出入りの親方たちも馴染みの人がほとんどなので、現場でのトラブルは全くといってよいほど起きたことがない。ところが珍しく、若い職人同士が、ちょっとしたことで触発寸前の状態になったことがあった。親方連中が傍にいればよかったのだが、生憎、若い者だけが集まっていたので、止めに入る者もいなかったのである。
そのとき、通りかかった愛が《止めなさいよ!》と、止めようとした。が、茶髪の兄ちゃんが「うるせえ、女の出る幕じゃねえ、引っ込んでろ!」と、愛を一喝した。愛の顔が、キッとなった。表情の判りやすい娘である。
愛は、その茶髪の兄ちゃんのところへ歩み寄ると、横っ面をバシッと張り倒した。殴られた本人も、喧嘩していた相手も周りで見ていたものも、意外な成り行きに、キョトンとした表情で口を開いたまま、一瞬時間が止まった。《あかんよ、けんかしたら…。》愛の京都弁の一言で、喧嘩は治まった。
謙一には、愛からの、その喧嘩仲裁の報告はなかったが、殴られた若い衆の親方が謝ってきたので、翌日に判った。そのことを謙一は、愛に対して何も言わなかった。若い職人たちは愛のことを、尊敬を込めて“姐さん”と呼ぶようになった。
愛が朝、皮のつなぎを着てバイクで颯爽と現場に乗りつけると、若い連中がいっせいに“おはようっす”と挨拶をする。愛もヘルメットを外しながら、《おはよう!》と元気よく挨拶を返す。現場の雰囲気に、刺々(とげとげ)しいものがなくなった。
その日は、駐車場のことで、外構工事を担当する親方から使用する材料の問い合わせがあった。謙一は、忙しかったので、愛に電話で材料の件を連絡するように指示した。「砕石はリサイクルでいいけど、合材はバージン(未使用)を使うように言っとけ!」
《え、バ、バージンですか?》愛は土木の事はほとんど知らない。いつもは物怖じしないで何でも訊いてくる愛が、珍しく、恥しげに《あの、所長、バージンって何ですか?》その訊いてきた様子が可笑しくて謙一は、噴出した。愛は、ムッとした表情で《どうして、可笑しいんですか?》と絡んできた。謙一は必死に笑いを堪えようとしたが、我慢できなかった。
この前の事だが「ネコもってこい!」と言ったら、近所から猫を捕まえてきた。ネコとは“一輪車”のことなのだ。「いいから、親方にそう言え、そう言えば分かるから。」愛は、ふくれっつらをしながら電話を掛けた。後で、土木用語辞典を引いたが載っていなかったらしいが、もう一度、謙一に訊こうとはしなかった。おそらく実花にでも電話で訊いたのであろう。
その夜、帰宅すると妻の琴美が、
『パパ、愛ちゃんにセクハラしちゃダメよ!……』
「なに、言ってんだよ。そんなことしてないよ…。」
『体を触るだけじゃなくて、言葉のセクハラもあるのよ。』
謙一は、琴美の云っている意味が解らなかったが、それがあの“バージン合材”の話だと判り、また可笑しくなった。そのことは実花から琴美に電話があり、それを聞いたのが土木用語を知らない琴美だから、話はややこしくなる。とうとう、セクハラ事件になってしまった。
『明日は現場、お休みでしょ?』
「うん、休みだよ。」
『あのね愛ちゃんにも、来るように言ってあるから、三人で呑みましょう。』
「呑みましょって、おまえ、コップ一杯で酔っ払うのに、よく言うよ。」
そんな会話をしている時に、丁度、愛がバイクでやってきた。
《こんばんは!》
『あ、いらっしゃい~、あがって。』
愛はちょっとしたバックを持参していた。琴美から泊るように言われていたのである。謙一は何だか琴美のペースになっているのを怪しんだ・・・。
2014/12/05
伊藤氏の別邸はいよいよ仕上げの工程に入っていた。6カ月掛かったことになる。つまり、実花(みか)がいなくなってから半年ということだ。謙一も、新入社員の愛には実花の代わりは無理だろうとは思ったが、そうは言っても人手が足りないので、仕方なく、愛を現場に連れて行くようになった。雰囲気に慣れさせようと云う程度のつもりだった。
ところが順応性があるというのか、愛は直ぐに雰囲気に溶け込んだ。謙一にとっては意外だったが、彼女の履歴書に“特技・空手二段”とあることに気がついた。男の中にいるのは子どもの頃から慣れていたのである。
実花ほど仕事のことは解らないが、教えると呑みこみは早い。それに、何かあると職人や親方連中にでも平気で訊いていく。色白のぽっちゃりした可愛い娘から訊かれて、気分の悪い男はいないだろう。職人たちは競って彼女に教えたがった。
面白いことに、愛は、自分でもよく解っていないのに、図面と見比べながら相違点を見つけると《親方、これではあかんやないの……。》と、京都弁でやるのである。京都弁独特のイントネーションで言われると、ずばり言われても、関東の人間には、あまり、きついことを言われたと云う感じはしないものだ。現場での存在感と云う意味では、愛は、立派に実花の代わりを務めていた。
謙一の現場では、出入りの親方たちも馴染みの人がほとんどなので、現場でのトラブルは全くといってよいほど起きたことがない。ところが珍しく、若い職人同士が、ちょっとしたことで触発寸前の状態になったことがあった。親方連中が傍にいればよかったのだが、生憎、若い者だけが集まっていたので、止めに入る者もいなかったのである。
そのとき、通りかかった愛が《止めなさいよ!》と、止めようとした。が、茶髪の兄ちゃんが「うるせえ、女の出る幕じゃねえ、引っ込んでろ!」と、愛を一喝した。愛の顔が、キッとなった。表情の判りやすい娘である。
愛は、その茶髪の兄ちゃんのところへ歩み寄ると、横っ面をバシッと張り倒した。殴られた本人も、喧嘩していた相手も周りで見ていたものも、意外な成り行きに、キョトンとした表情で口を開いたまま、一瞬時間が止まった。《あかんよ、けんかしたら…。》愛の京都弁の一言で、喧嘩は治まった。
謙一には、愛からの、その喧嘩仲裁の報告はなかったが、殴られた若い衆の親方が謝ってきたので、翌日に判った。そのことを謙一は、愛に対して何も言わなかった。若い職人たちは愛のことを、尊敬を込めて“姐さん”と呼ぶようになった。
愛が朝、皮のつなぎを着てバイクで颯爽と現場に乗りつけると、若い連中がいっせいに“おはようっす”と挨拶をする。愛もヘルメットを外しながら、《おはよう!》と元気よく挨拶を返す。現場の雰囲気に、刺々(とげとげ)しいものがなくなった。
その日は、駐車場のことで、外構工事を担当する親方から使用する材料の問い合わせがあった。謙一は、忙しかったので、愛に電話で材料の件を連絡するように指示した。「砕石はリサイクルでいいけど、合材はバージン(未使用)を使うように言っとけ!」
《え、バ、バージンですか?》愛は土木の事はほとんど知らない。いつもは物怖じしないで何でも訊いてくる愛が、珍しく、恥しげに《あの、所長、バージンって何ですか?》その訊いてきた様子が可笑しくて謙一は、噴出した。愛は、ムッとした表情で《どうして、可笑しいんですか?》と絡んできた。謙一は必死に笑いを堪えようとしたが、我慢できなかった。
この前の事だが「ネコもってこい!」と言ったら、近所から猫を捕まえてきた。ネコとは“一輪車”のことなのだ。「いいから、親方にそう言え、そう言えば分かるから。」愛は、ふくれっつらをしながら電話を掛けた。後で、土木用語辞典を引いたが載っていなかったらしいが、もう一度、謙一に訊こうとはしなかった。おそらく実花にでも電話で訊いたのであろう。
その夜、帰宅すると妻の琴美が、
『パパ、愛ちゃんにセクハラしちゃダメよ!……』
「なに、言ってんだよ。そんなことしてないよ…。」
『体を触るだけじゃなくて、言葉のセクハラもあるのよ。』
謙一は、琴美の云っている意味が解らなかったが、それがあの“バージン合材”の話だと判り、また可笑しくなった。そのことは実花から琴美に電話があり、それを聞いたのが土木用語を知らない琴美だから、話はややこしくなる。とうとう、セクハラ事件になってしまった。
『明日は現場、お休みでしょ?』
「うん、休みだよ。」
『あのね愛ちゃんにも、来るように言ってあるから、三人で呑みましょう。』
「呑みましょって、おまえ、コップ一杯で酔っ払うのに、よく言うよ。」
そんな会話をしている時に、丁度、愛がバイクでやってきた。
《こんばんは!》
『あ、いらっしゃい~、あがって。』
愛はちょっとしたバックを持参していた。琴美から泊るように言われていたのである。謙一は何だか琴美のペースになっているのを怪しんだ・・・。
2014/12/05
『妻の3年』 vol.34 〔性教育①〕
中D『妻の3年』 vol.34 〔性教育①〕
愛は、娘の環(たまき)と遊んでいた。環は《おねえちゃん、おねえちゃん》と愛に懐いた。愛は、〚三人姉妹の末っ子だったので妹がほしかったんです。〛と語り、環とは、謙一の事務所に来て間もなくから、謙一のいないときに来てよく遊んでいた。たまに環が家にいないとき、謙一はてっきり妻の琴美の実家に泊りに行ったと思っていたが、愛のマンションに泊りに行っていることもあった。
全員一緒にワイワイ食事をした後、環が《おねえちゃんといっしょに、おふろにはいりたい。》といい、愛も〚入ろうか。〛と浴室からは二人が楽しそうに騒いでいる声が聞こえてきた。
「愛、今夜は泊るのか?」
『そうよ、環が愛さんと一緒に寝たいんだって。』
「へえ、実花もそうだったけど、愛も子どもが好きなんだな。」
そのうち、環が裸で出てきたのを、琴美がパジャマに着替えさせた。愛もパジャマ姿で出てきた。若い女の湯上りの香りがした。
《おねえちゃん、いっしょにねんねしよ~。》
〚は~い、いっしょに、ねんねしよ~。〛
愛と環は子ども部屋に行った。そして、30分ほどで愛がリビングに戻ってくる。
〚環ちゃんは、寝ました。〛
『ありがとう、さあ、いっしょに呑みましょう。』
琴美が、ビールとワインを出してきた。
酒が入ると、琴美も愛もよくしゃべる。謙一は二人の話の中に入れないこともあり、先に風呂に入った。いつものように、パンツ一丁で出てくると、琴美に『パパ、愛ちゃんがいるんだから、パジャマを着なさい。』と叱られた。事務所や現場では、愛がいても平気で着替えているので、愛はこれくらいの事は驚かない。
しかし、何となくいつもの愛と様子が違っているのを、謙一は気がついていない。そして、
『わたし、お風呂にはいるね……。』琴美がいなくなると、愛はいつもと違って無口になっていた。謙一がソファに横になると、愛は子ども部屋にまた行ってしまった。謙一は、テレビを見ていたが、琴美が風呂から出ないうちにそのまま寝てしまった。
謙一が下半身に違和感を覚えて眼を覚ますと、パンツを下げて琴美がペニスを触っていた。愛もいっしょに見ている。「な、何すんだよ!」って謙一が慌てて、上半身を起こそうとすると、『ちょっと、あなたは静かにしてなさい。今、愛ちゃんに性教育をしているんだから。愛ちゃんね、男の人の物をよく見たことがないんだって。見せてあげなさいよ、嬉しいでしょ。愛ちゃんに見せるんだから。』その時、愛の顔は紅潮していた。愛はパジャマを着ているが、琴美はバスタオルを巻いているだけだった。
2014/12/12
愛は、娘の環(たまき)と遊んでいた。環は《おねえちゃん、おねえちゃん》と愛に懐いた。愛は、〚三人姉妹の末っ子だったので妹がほしかったんです。〛と語り、環とは、謙一の事務所に来て間もなくから、謙一のいないときに来てよく遊んでいた。たまに環が家にいないとき、謙一はてっきり妻の琴美の実家に泊りに行ったと思っていたが、愛のマンションに泊りに行っていることもあった。
全員一緒にワイワイ食事をした後、環が《おねえちゃんといっしょに、おふろにはいりたい。》といい、愛も〚入ろうか。〛と浴室からは二人が楽しそうに騒いでいる声が聞こえてきた。
「愛、今夜は泊るのか?」
『そうよ、環が愛さんと一緒に寝たいんだって。』
「へえ、実花もそうだったけど、愛も子どもが好きなんだな。」
そのうち、環が裸で出てきたのを、琴美がパジャマに着替えさせた。愛もパジャマ姿で出てきた。若い女の湯上りの香りがした。
《おねえちゃん、いっしょにねんねしよ~。》
〚は~い、いっしょに、ねんねしよ~。〛
愛と環は子ども部屋に行った。そして、30分ほどで愛がリビングに戻ってくる。
〚環ちゃんは、寝ました。〛
『ありがとう、さあ、いっしょに呑みましょう。』
琴美が、ビールとワインを出してきた。
酒が入ると、琴美も愛もよくしゃべる。謙一は二人の話の中に入れないこともあり、先に風呂に入った。いつものように、パンツ一丁で出てくると、琴美に『パパ、愛ちゃんがいるんだから、パジャマを着なさい。』と叱られた。事務所や現場では、愛がいても平気で着替えているので、愛はこれくらいの事は驚かない。
しかし、何となくいつもの愛と様子が違っているのを、謙一は気がついていない。そして、
『わたし、お風呂にはいるね……。』琴美がいなくなると、愛はいつもと違って無口になっていた。謙一がソファに横になると、愛は子ども部屋にまた行ってしまった。謙一は、テレビを見ていたが、琴美が風呂から出ないうちにそのまま寝てしまった。
謙一が下半身に違和感を覚えて眼を覚ますと、パンツを下げて琴美がペニスを触っていた。愛もいっしょに見ている。「な、何すんだよ!」って謙一が慌てて、上半身を起こそうとすると、『ちょっと、あなたは静かにしてなさい。今、愛ちゃんに性教育をしているんだから。愛ちゃんね、男の人の物をよく見たことがないんだって。見せてあげなさいよ、嬉しいでしょ。愛ちゃんに見せるんだから。』その時、愛の顔は紅潮していた。愛はパジャマを着ているが、琴美はバスタオルを巻いているだけだった。
2014/12/12
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