『妻の3年』 vol.16〔色気〕
中D『妻の3年』 vol.16〔色気〕
仕事をしてくたくたになって、漸く我が家に戻りついたような気分だった。琴美は何度も、『ねぇパパ。あたしのこと、本当に嫌いにならない?』、『みんなとしちゃったの、ごめんね、ごめんね……。』と言って泣きながらしがみ付いてきました。
私はこんなに琴美を愛おしいと思ったことはなかった。何度も、何度も琴美を深く穿(うが)ち続けた。瞬間、雅子さんとのセックスを思い出した。何かが違うと感じた。琴美には、雅子さんほどの妖艶さはないが、母親のような包み込む豊かさがあった。初めてそれが判った。私の穿ちに応える琴美の姿態には、明らかに変化が見られた。これが“色気”ということだろう。
琴美との朝のセックスを堪能した頃、それぞれのカップルがリビングに集まり始めた。みんなで風呂にはいろうと、全員全裸のまま風呂場へと移動した。改めて見たが、8人が入っても十分な広さに驚く。
なぜか全員が、それぞれの妻を膝の上に抱いている。私も、後ろからすっぽりと琴美を抱きかかえていた。
「あたし、真柴くんに抱いてほしいな~……」
雅子さんの言葉に、琴美が
『ダメ、もうダメ!』
と、むきになって言うのを見て、みんなが笑った。
それでも雅子さんが、琴美をからかう様に私たちのそばに寄ってきた。
「ちょっとだけいいでしょ、ね。」
『ダメ、絶対ダメです!』
「琴美ちゃんのケチ!」
〔僕ももう一度、琴美ちゃんを抱っこしたいな……。〕
伊藤さんも茶化してきた。琴美は一瞬照れたような顔をしたが、
『もうダメ、もうダメ、もう終り……』
雅子さんの顔は笑っていた。みんなも笑っていた。琴美は体の向きを変えて私に激しくキスをしてきた。みんなそれぞれが愛を確かめているようだった。
伊藤さんが用意してくれた遅い朝食をご馳走になり、それぞれが帰路についた。車の中でも、家に帰ってからも、妻は私のそばを離れなかった。「琴美と一緒になって良かったな。」と、しみじみ感じていると、気になる口調で
『パパ、雅子さんとして、良かった?』と訊いてくる。
これは迂闊に返事はできない。適当に生返事で誤魔化していたが、
『ねえ、どうだったの?良かったんでしょ?ねえ?』と、絡んでくる。
「そうだな。良かったよ。恵実さんも良かった。」
わざと気のない返事をした。
『うそつき!この浮気モノ!』また抱きついてきた。そのまま、しばらく抱き合ったままじっとしていた。なぜか幸せを感じた瞬間だった。
夕方になり漸く心も体も落ち着いたので、二人で妻の実家に預かってもらっていた娘の環を引き取りに行きました。
仕事をしてくたくたになって、漸く我が家に戻りついたような気分だった。琴美は何度も、『ねぇパパ。あたしのこと、本当に嫌いにならない?』、『みんなとしちゃったの、ごめんね、ごめんね……。』と言って泣きながらしがみ付いてきました。
私はこんなに琴美を愛おしいと思ったことはなかった。何度も、何度も琴美を深く穿(うが)ち続けた。瞬間、雅子さんとのセックスを思い出した。何かが違うと感じた。琴美には、雅子さんほどの妖艶さはないが、母親のような包み込む豊かさがあった。初めてそれが判った。私の穿ちに応える琴美の姿態には、明らかに変化が見られた。これが“色気”ということだろう。
琴美との朝のセックスを堪能した頃、それぞれのカップルがリビングに集まり始めた。みんなで風呂にはいろうと、全員全裸のまま風呂場へと移動した。改めて見たが、8人が入っても十分な広さに驚く。
なぜか全員が、それぞれの妻を膝の上に抱いている。私も、後ろからすっぽりと琴美を抱きかかえていた。
「あたし、真柴くんに抱いてほしいな~……」
雅子さんの言葉に、琴美が
『ダメ、もうダメ!』
と、むきになって言うのを見て、みんなが笑った。
それでも雅子さんが、琴美をからかう様に私たちのそばに寄ってきた。
「ちょっとだけいいでしょ、ね。」
『ダメ、絶対ダメです!』
「琴美ちゃんのケチ!」
〔僕ももう一度、琴美ちゃんを抱っこしたいな……。〕
伊藤さんも茶化してきた。琴美は一瞬照れたような顔をしたが、
『もうダメ、もうダメ、もう終り……』
雅子さんの顔は笑っていた。みんなも笑っていた。琴美は体の向きを変えて私に激しくキスをしてきた。みんなそれぞれが愛を確かめているようだった。
伊藤さんが用意してくれた遅い朝食をご馳走になり、それぞれが帰路についた。車の中でも、家に帰ってからも、妻は私のそばを離れなかった。「琴美と一緒になって良かったな。」と、しみじみ感じていると、気になる口調で
『パパ、雅子さんとして、良かった?』と訊いてくる。
これは迂闊に返事はできない。適当に生返事で誤魔化していたが、
『ねえ、どうだったの?良かったんでしょ?ねえ?』と、絡んでくる。
「そうだな。良かったよ。恵実さんも良かった。」
わざと気のない返事をした。
『うそつき!この浮気モノ!』また抱きついてきた。そのまま、しばらく抱き合ったままじっとしていた。なぜか幸せを感じた瞬間だった。
夕方になり漸く心も体も落ち着いたので、二人で妻の実家に預かってもらっていた娘の環を引き取りに行きました。
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