『妻の3年』 vol.13〔開花〕
中D『妻の3年』 vol.13〔開花〕
雅子さんを抱きかかえたまま、夫が立ち上がったので、とっさに眼がいきました。雅子さんはまるで幼い子どもが父親にしがみついているようでした。ピッタリと体を密着させ、脚をしっかりと絡みつけ、夫の頸(くび)に腕を巻きつけて唇を合わせていました。この光景は今でも鮮明に覚えています。
わたしは胸がかきむしられる様な思いで、じっと見つめていました。夫を盗られてしまった様で、ここに来たことを後悔しました。二人はゆっくりと浴室のほうへ消えていきました。その時に、後ろから誰かに抱きかかえられました。伊藤さんでした。嫉妬の炎で焼けるような体が、抱きしめられることでまた潤ってくるのです。そんなわたしの気持ちを見透かしているように、伊藤さんは乳房を強く鷲掴みにしてきました。仰け反りながら喘ぐ唇を塞がれ、大きく脚を広げられました。強姦されているような、わたしの意志などどうでもよく、ただ自分の思いを遂げるだけのような伊藤さんのセックスは、わたしの、眠っていた淫乱な女に火をつけてくれました。
伊藤さんの頸を引き寄せるように腕を絡め、唇を強く吸い返し、舌を絡みつけました。伊藤さんが入ってきました。雅子さんがしていたように、伊藤さんの腰に両脚を絡んで引き寄せました。
〔ううっ、締まる……、琴美ちゃん、すごい、締まる……最高だ!〕と呻くように伊藤さんが言いました。自分でも判るほど体が敏感になり、淫乱になっていました。自分から腰を振り伊藤さんを奥へ、奥へと引き寄せたのです。朦朧として、霧の中で激しく喘ぎながら、わたしは蕩けていきました。
気がついた時は、伊藤さんに抱かれてお湯の中にいました。浴室には、雅子さんも夫もいませんでした。お湯の中で手足を伸ばすと生き返るようでした。伊藤さんの唇が軽く触れてきました。やさしい仕種でした。伊藤さんの膝の上に抱かれ、手足を伸ばしたままのわたしを、伊藤さんの手がゆっくりと這ってきます。
その手が繁みに止まり、花びらを掻き分けながら優しい指が入ってきます。お湯ではない潤沢な愛蜜が、また湧き出してきます。本当は、わたしは淫乱な女なのかもしれない。止め処なく蜜が溢れ、求められれば、わたしの女は悦んで迎え入れてしまう。開き直りとは少し違うような感情だった。『謙一は謙一で楽しめばいい。わたしはわたしで楽しむから………』決して夫が嫌いになったわけではありませんでした。むしろ、恋人として付き合っていた頃のように、逢いたくて、逢いたくて堪りませんでした。直ぐ近くにいるのに・・・。
伊藤さんは湯船の中でわたしを抱え上げると、壁際の、腰掛けられるようになっている湯船の縁にわたしを座らせました。伊藤さんがしようとしていることが、何となく理解できました。私の脚を広げると、その付け根に唇を押付け、舌を挿入してきました。わたしも伊藤さんの頭を抱えて引き寄せました。脚を思いっきり開いて、大きな声で喘いでいました。
お湯の中で立ち上がった伊藤さんは、直ぐに、わたしが望んでいるものを挿れてくれるものと想っていたら、もう一度わたしを抱え上げ、お湯の中で立たせると縁に手をついて後ろ向きになるように言いました。『男の人ってどうしてこうもお尻(バック)が好きなんだろう、と呆れていると、待ち望んだ硬いものがゆっくりと入ってきました。
わたしもお尻を振って応えました。すると別なところから、もう一つの快感が湧いてきたのです。体の中を、電気が通り抜けたような感じがしました。後ろのつぼみは、夫でさえも弄ったこともありませんでした。反射的に手を後ろに回し『いや、やめて!!』と叫びましたが、それは、か弱い抵抗でした。次第に、その快感に侵されていきました。二人の男の人に、同時に刺し貫かれているような想いでした。今まで、全く知らなかった悦楽の境地を彷徨(さまよ)いながら、女としての喜びを感じていたのです。
雅子さんを抱きかかえたまま、夫が立ち上がったので、とっさに眼がいきました。雅子さんはまるで幼い子どもが父親にしがみついているようでした。ピッタリと体を密着させ、脚をしっかりと絡みつけ、夫の頸(くび)に腕を巻きつけて唇を合わせていました。この光景は今でも鮮明に覚えています。
わたしは胸がかきむしられる様な思いで、じっと見つめていました。夫を盗られてしまった様で、ここに来たことを後悔しました。二人はゆっくりと浴室のほうへ消えていきました。その時に、後ろから誰かに抱きかかえられました。伊藤さんでした。嫉妬の炎で焼けるような体が、抱きしめられることでまた潤ってくるのです。そんなわたしの気持ちを見透かしているように、伊藤さんは乳房を強く鷲掴みにしてきました。仰け反りながら喘ぐ唇を塞がれ、大きく脚を広げられました。強姦されているような、わたしの意志などどうでもよく、ただ自分の思いを遂げるだけのような伊藤さんのセックスは、わたしの、眠っていた淫乱な女に火をつけてくれました。
伊藤さんの頸を引き寄せるように腕を絡め、唇を強く吸い返し、舌を絡みつけました。伊藤さんが入ってきました。雅子さんがしていたように、伊藤さんの腰に両脚を絡んで引き寄せました。
〔ううっ、締まる……、琴美ちゃん、すごい、締まる……最高だ!〕と呻くように伊藤さんが言いました。自分でも判るほど体が敏感になり、淫乱になっていました。自分から腰を振り伊藤さんを奥へ、奥へと引き寄せたのです。朦朧として、霧の中で激しく喘ぎながら、わたしは蕩けていきました。
気がついた時は、伊藤さんに抱かれてお湯の中にいました。浴室には、雅子さんも夫もいませんでした。お湯の中で手足を伸ばすと生き返るようでした。伊藤さんの唇が軽く触れてきました。やさしい仕種でした。伊藤さんの膝の上に抱かれ、手足を伸ばしたままのわたしを、伊藤さんの手がゆっくりと這ってきます。
その手が繁みに止まり、花びらを掻き分けながら優しい指が入ってきます。お湯ではない潤沢な愛蜜が、また湧き出してきます。本当は、わたしは淫乱な女なのかもしれない。止め処なく蜜が溢れ、求められれば、わたしの女は悦んで迎え入れてしまう。開き直りとは少し違うような感情だった。『謙一は謙一で楽しめばいい。わたしはわたしで楽しむから………』決して夫が嫌いになったわけではありませんでした。むしろ、恋人として付き合っていた頃のように、逢いたくて、逢いたくて堪りませんでした。直ぐ近くにいるのに・・・。
伊藤さんは湯船の中でわたしを抱え上げると、壁際の、腰掛けられるようになっている湯船の縁にわたしを座らせました。伊藤さんがしようとしていることが、何となく理解できました。私の脚を広げると、その付け根に唇を押付け、舌を挿入してきました。わたしも伊藤さんの頭を抱えて引き寄せました。脚を思いっきり開いて、大きな声で喘いでいました。
お湯の中で立ち上がった伊藤さんは、直ぐに、わたしが望んでいるものを挿れてくれるものと想っていたら、もう一度わたしを抱え上げ、お湯の中で立たせると縁に手をついて後ろ向きになるように言いました。『男の人ってどうしてこうもお尻(バック)が好きなんだろう、と呆れていると、待ち望んだ硬いものがゆっくりと入ってきました。
わたしもお尻を振って応えました。すると別なところから、もう一つの快感が湧いてきたのです。体の中を、電気が通り抜けたような感じがしました。後ろのつぼみは、夫でさえも弄ったこともありませんでした。反射的に手を後ろに回し『いや、やめて!!』と叫びましたが、それは、か弱い抵抗でした。次第に、その快感に侵されていきました。二人の男の人に、同時に刺し貫かれているような想いでした。今まで、全く知らなかった悦楽の境地を彷徨(さまよ)いながら、女としての喜びを感じていたのです。
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