『妻の3年』 vol.20〔伊藤氏との話から〕
中D『妻の3年』 vol.20〔伊藤氏との話から〕
〖謙一の話〗
私はとりあえず、ビルの改装工事の設計管理を請けることにした。伊藤氏の書斎で図面を見ながら簡単な打合せをする。
独立の話は、1年ほど前から社長と話し合っており、伊藤氏からの勧めが丁度良いタイミングだったので、独立して設計事務所を開くことにした。それなりの準備もしていたので、融資の話はお断りしたが、事務所は丁度いい物件があり、伊藤氏のビルを借りることにする。
伊藤氏のビルは郊外にある。改装をするのもそのビル、ということもあり都合が良かった。
その後の計画案も伊藤氏は提示してくれた。〔独立をするのには、何と言っても仕事の確保が第一だよ。〕とも伊藤氏に言って頂く。
仕事や独立の話は、30分ほどで終った。その後で、伊藤氏から〔ここからは、プライベートな話しをしましょう。〕って思いもしない申し出があった。〔雅子を抱いてやってほしい。〕という話しだった。
伊藤氏の説明を聞くと、〔雅子が珍しく、〚貴方との体の相性がピッタリだった。〛というのです。〚もう一度、真柴くんに抱いてほしい、抱かれたい。〛と私に言ってきたのです。もちろん、これは仕事とは全く関係ありませんから、交換条件のような気遣いは無用です。〕
仕事のほかに“いい女”まで付けてくれるという条件は、滅多にないことだろう。私としては、ことわる理由は何もないが、これでは話がうますぎる。もしかして?と思っていたら案の定です。
〔僕も琴美さんを口説いてもいいですか?〕と伊藤氏が切り出してきた。事の成り行きからしても致し方ないようにも思える。ビジネスはビジネス、プライベートはプライベートとはいっても、単純に割り切れるものでもない。
このとき、あのスワッピング・パーティーの時から蠢(うごめ)き始めていた、私の少し歪(ゆが)んだ欲望が芽を出した。「そうですね。伊藤さんなら野暮な口説き方はしないでしょうから、琴美が承知すれば構いませんよ。」と、承諾をする。
あれ(スワップ・プレー)以来、私は琴美がどんな風に変わっていくのかを見てみたかった。食事の後、“現場調査” という名目で、伊藤氏が所有するホテルを見学に行くことにする。雅子さんは状況を把握していたが、琴美は全く解らず、純粋に“現場調査”についていくつもりでいた。
〖琴美の話〗
そのホテルは前から知っていましたが、まさか、それが伊藤さんの所有するホテルだったとは驚きでした。伊藤さんは支配人を呼びつけると、カードキーを受取り、わたしたちだけでエレベーターに乗り込み最上階まで上がりました。
そこは、このホテルの最高のスイートルームで海が見える素敵な部屋です。わたしはバカなことを伊藤さんに訊いていました。
『この部屋をリフォームされるんですか?』
〔そうだね。この部屋なら琴美ちゃんの好きなようにリフォームしてもいいよ。〕
さすがに、頓珍漢なことを訊いたということが自分でも解りました。
『もう、からかわないで下さい!』
伊藤さんは笑いながら、
〔いや、今度真柴くんにビルの改装をお願いしてるんだけど、この部屋を参考にしてほしいと思って、見にきたんだよ。〕
わたしは、伊藤さんのいうことをすっかり信じていました。
〔だから、今日は琴美ちゃんにここに泊ってもらって、色々と見ていただいて、こうした方がいいとか、ああした方がいいとか、後で意見を聞かせてほしいんだ。真柴くんと二人で楽しんでいいから。〕
『ホントですか!わたし、こんな豪華な部屋なんて泊ったことないから、うれしい!』と単純に喜んでいました。
わたしは伊藤さんの〔参考意見を聞かせてほしい。〕という言葉をすっかり信じていました。ルームサービスでワインとチーズなどが運ばれてきました。4人で乾杯して歓談した後に、伊藤さんが、〔下のバーに行きましょう。〕と提案をしてくる。それで、伊藤さんと一緒に歩いていると、ホテルの従業員の人たちが緊張気味にお辞儀をしてきます。わたしまで偉くなったような気分でした。
バーのテーブルについて、少し飲んでいたら、〔踊りましょう!〕って伊藤さんは、さっさと私の手をとり、リードしてきます。パパ(謙一)も雅子さんと踊り始めました。あのときの、そう、あのパーティーの時の全裸で踊ったチークタイムが思い浮かび、一瞬、淫らな気持ちになり顔が赤くなります。
そのとき、私はミニのワンピースを着ていました。雅子さんもわたしに合わせて、出掛ける時に、同じようなワンピースに着替えていました。気がつくと、伊藤さんにピッタリと体が密着されていて、わたしの胸が時折、伊藤さんに触れ、伊藤さんの股間のものが腰の辺りに触れてきます。
雅子さんとパパを見ると、雅子さんは既にパパの頸に両腕を巻きつけて、しな垂れかかるように抱きついて踊っています。パパの顔もにやけている様で、見ていると胸がジリジリと焼けるようで、体中が熱くなっていきました。
その瞬間、伊藤さんに強く引き寄せられ、わたしも伊藤さんに体を預けるようにして、『パパに見せ付けてやる!』と思いました。踊り終わってから、自然と、パパと雅子さんが並んで座り、わたしは伊藤さんの隣に座りました。
すると伊藤さんの手が、わたしの膝の上に載ってきました。知らん振りをしていましたが、その手は、次第に上に向って移動しながら、太ももの内側を徘徊し始めました。ピッタリと太ももを閉じて手の侵入を拒みました。耳元で伊藤さんが小さな声で、〔謙一くんに、琴美ちゃんを口説いてもいいって、OK貰ったんだけど…。〕告げられた途端に、また体が熱く燃えるようになり、パパの方を見ました。もう二人の唇は重なっていました。そして、わたしの唇も伊藤さんに塞がれました。
2014/10/10
〖謙一の話〗
私はとりあえず、ビルの改装工事の設計管理を請けることにした。伊藤氏の書斎で図面を見ながら簡単な打合せをする。
独立の話は、1年ほど前から社長と話し合っており、伊藤氏からの勧めが丁度良いタイミングだったので、独立して設計事務所を開くことにした。それなりの準備もしていたので、融資の話はお断りしたが、事務所は丁度いい物件があり、伊藤氏のビルを借りることにする。
伊藤氏のビルは郊外にある。改装をするのもそのビル、ということもあり都合が良かった。
その後の計画案も伊藤氏は提示してくれた。〔独立をするのには、何と言っても仕事の確保が第一だよ。〕とも伊藤氏に言って頂く。
仕事や独立の話は、30分ほどで終った。その後で、伊藤氏から〔ここからは、プライベートな話しをしましょう。〕って思いもしない申し出があった。〔雅子を抱いてやってほしい。〕という話しだった。
伊藤氏の説明を聞くと、〔雅子が珍しく、〚貴方との体の相性がピッタリだった。〛というのです。〚もう一度、真柴くんに抱いてほしい、抱かれたい。〛と私に言ってきたのです。もちろん、これは仕事とは全く関係ありませんから、交換条件のような気遣いは無用です。〕
仕事のほかに“いい女”まで付けてくれるという条件は、滅多にないことだろう。私としては、ことわる理由は何もないが、これでは話がうますぎる。もしかして?と思っていたら案の定です。
〔僕も琴美さんを口説いてもいいですか?〕と伊藤氏が切り出してきた。事の成り行きからしても致し方ないようにも思える。ビジネスはビジネス、プライベートはプライベートとはいっても、単純に割り切れるものでもない。
このとき、あのスワッピング・パーティーの時から蠢(うごめ)き始めていた、私の少し歪(ゆが)んだ欲望が芽を出した。「そうですね。伊藤さんなら野暮な口説き方はしないでしょうから、琴美が承知すれば構いませんよ。」と、承諾をする。
あれ(スワップ・プレー)以来、私は琴美がどんな風に変わっていくのかを見てみたかった。食事の後、“現場調査” という名目で、伊藤氏が所有するホテルを見学に行くことにする。雅子さんは状況を把握していたが、琴美は全く解らず、純粋に“現場調査”についていくつもりでいた。
〖琴美の話〗
そのホテルは前から知っていましたが、まさか、それが伊藤さんの所有するホテルだったとは驚きでした。伊藤さんは支配人を呼びつけると、カードキーを受取り、わたしたちだけでエレベーターに乗り込み最上階まで上がりました。
そこは、このホテルの最高のスイートルームで海が見える素敵な部屋です。わたしはバカなことを伊藤さんに訊いていました。
『この部屋をリフォームされるんですか?』
〔そうだね。この部屋なら琴美ちゃんの好きなようにリフォームしてもいいよ。〕
さすがに、頓珍漢なことを訊いたということが自分でも解りました。
『もう、からかわないで下さい!』
伊藤さんは笑いながら、
〔いや、今度真柴くんにビルの改装をお願いしてるんだけど、この部屋を参考にしてほしいと思って、見にきたんだよ。〕
わたしは、伊藤さんのいうことをすっかり信じていました。
〔だから、今日は琴美ちゃんにここに泊ってもらって、色々と見ていただいて、こうした方がいいとか、ああした方がいいとか、後で意見を聞かせてほしいんだ。真柴くんと二人で楽しんでいいから。〕
『ホントですか!わたし、こんな豪華な部屋なんて泊ったことないから、うれしい!』と単純に喜んでいました。
わたしは伊藤さんの〔参考意見を聞かせてほしい。〕という言葉をすっかり信じていました。ルームサービスでワインとチーズなどが運ばれてきました。4人で乾杯して歓談した後に、伊藤さんが、〔下のバーに行きましょう。〕と提案をしてくる。それで、伊藤さんと一緒に歩いていると、ホテルの従業員の人たちが緊張気味にお辞儀をしてきます。わたしまで偉くなったような気分でした。
バーのテーブルについて、少し飲んでいたら、〔踊りましょう!〕って伊藤さんは、さっさと私の手をとり、リードしてきます。パパ(謙一)も雅子さんと踊り始めました。あのときの、そう、あのパーティーの時の全裸で踊ったチークタイムが思い浮かび、一瞬、淫らな気持ちになり顔が赤くなります。
そのとき、私はミニのワンピースを着ていました。雅子さんもわたしに合わせて、出掛ける時に、同じようなワンピースに着替えていました。気がつくと、伊藤さんにピッタリと体が密着されていて、わたしの胸が時折、伊藤さんに触れ、伊藤さんの股間のものが腰の辺りに触れてきます。
雅子さんとパパを見ると、雅子さんは既にパパの頸に両腕を巻きつけて、しな垂れかかるように抱きついて踊っています。パパの顔もにやけている様で、見ていると胸がジリジリと焼けるようで、体中が熱くなっていきました。
その瞬間、伊藤さんに強く引き寄せられ、わたしも伊藤さんに体を預けるようにして、『パパに見せ付けてやる!』と思いました。踊り終わってから、自然と、パパと雅子さんが並んで座り、わたしは伊藤さんの隣に座りました。
すると伊藤さんの手が、わたしの膝の上に載ってきました。知らん振りをしていましたが、その手は、次第に上に向って移動しながら、太ももの内側を徘徊し始めました。ピッタリと太ももを閉じて手の侵入を拒みました。耳元で伊藤さんが小さな声で、〔謙一くんに、琴美ちゃんを口説いてもいいって、OK貰ったんだけど…。〕告げられた途端に、また体が熱く燃えるようになり、パパの方を見ました。もう二人の唇は重なっていました。そして、わたしの唇も伊藤さんに塞がれました。
2014/10/10
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