壊れかけた二人 第16章①
16-①
(前回プレイの)翌朝、詩織から『あのバカ(翔太)がね・・・「デートしよう・・。」って言ってきたのね。それで「旦那(拓海)の許可もある・・。」とかなんとか・・・たっくん・・本当なの?』「それより詩織は何と応えたの?」、『あのね。怒らないでね。Hのあとで言うもんだからぁ・・流されて・・』「『いいよ』って云ったん?」『でも・・・たっくんが・・・・』「デートをしてもいいとは言ったけど、詩織が拒否したらダメとも翔太には言っといたけどな」と、(裏取引の首謀者のくせに)詩織に八つ当たり的な発言をする。
『たっくん・・ごめん・・・怒ってるんだよね。』「行きたいんだろう?詩織は・・・」『行かないよ。行かないから、翔太君に連絡して。』(そこで喉元から出そうな言葉“翔太の電話番号もメールアドレスも知っているじゃないか”を飲み込んだ。)「分かったよ。伝えとく。」ふたりの間は凄く気まずくなった。
会社で、翔太と会ったときに、「悪いけど詩織がやっぱりデートは嫌だってさ。」と云うと、「知ってる。メールが来たよ。」、「どんなメールだ見せろよ。」、「今、時間ないから後で転送するわ。」と足早に去って行った。
昼休みに、メールが届いた。≪お早う ♥ ♥ ←コレ嘘! デートの件なしね。 旦那がカンカンなのよ Σ(`‐ェ‐´)ヵチーン!!! ≫、≪何それ?拓海が怒ってるの??≫、≪珍しいほど怒ってるから中止ね。 (*_ _)人ゴメンナサイ ≫、≪理解不能! 拓海の考えは分からんけど、今回は諦めるわ。でも次回期待。≫ ≪ごめんね。≫
やはり1週間くらいはギコチなかった。セックスもしなくて、会話もほとんどなかった。 次の週にキッカケは忘れたが、一緒に入浴をする。久しぶりの詩織の裸に興奮をしてしまった。『 たっくんごめんね。』俺は「なにが?」と惚(とぼ)けて云うと、詩織が降参という顔で「わたしが悪かったから、もう許してください。」と真剣に謝ってくる。「詩織は翔太の方がいいんだよね。セックスの相性も・・」
詩織が「・・・うっ、ほんとうにゴメンなさい。」と真剣な顔つき。これ位で許してやろう。冷静に考えると、俺の我儘(わがまま)というか性癖を詩織に押し付けたことが発端なのに、自分の思い通りにならないからといって腹を立てるのは本末転倒なのだ。自業自得だと罵(ののし)られても仕方がない。
寝取らせは、自分の妻や恋人を自慢したい部分と、本当に身も心も他人(相手)に奪われるのに焦る部分(嫉妬や不安など)が重なる。“天秤ばかり”が傾きだした。それでも、この性癖は“底なし沼”か“蟻地獄”はたまた“落とし穴”かも知れない。
このプレイを終わらせることは出来ない。詩織が他人に抱かれるという『快楽』を諦めることなど・・・。
「今度のことは許すよ。」『うん。ありがとう。』俺は「ただし、条件付きで許す。いいかな?」『条件ってなに??』
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(前回プレイの)翌朝、詩織から『あのバカ(翔太)がね・・・「デートしよう・・。」って言ってきたのね。それで「旦那(拓海)の許可もある・・。」とかなんとか・・・たっくん・・本当なの?』「それより詩織は何と応えたの?」、『あのね。怒らないでね。Hのあとで言うもんだからぁ・・流されて・・』「『いいよ』って云ったん?」『でも・・・たっくんが・・・・』「デートをしてもいいとは言ったけど、詩織が拒否したらダメとも翔太には言っといたけどな」と、(裏取引の首謀者のくせに)詩織に八つ当たり的な発言をする。
『たっくん・・ごめん・・・怒ってるんだよね。』「行きたいんだろう?詩織は・・・」『行かないよ。行かないから、翔太君に連絡して。』(そこで喉元から出そうな言葉“翔太の電話番号もメールアドレスも知っているじゃないか”を飲み込んだ。)「分かったよ。伝えとく。」ふたりの間は凄く気まずくなった。
会社で、翔太と会ったときに、「悪いけど詩織がやっぱりデートは嫌だってさ。」と云うと、「知ってる。メールが来たよ。」、「どんなメールだ見せろよ。」、「今、時間ないから後で転送するわ。」と足早に去って行った。
昼休みに、メールが届いた。≪お早う ♥ ♥ ←コレ嘘! デートの件なしね。 旦那がカンカンなのよ Σ(`‐ェ‐´)ヵチーン!!! ≫、≪何それ?拓海が怒ってるの??≫、≪珍しいほど怒ってるから中止ね。 (*_ _)人ゴメンナサイ ≫、≪理解不能! 拓海の考えは分からんけど、今回は諦めるわ。でも次回期待。≫ ≪ごめんね。≫
やはり1週間くらいはギコチなかった。セックスもしなくて、会話もほとんどなかった。 次の週にキッカケは忘れたが、一緒に入浴をする。久しぶりの詩織の裸に興奮をしてしまった。『 たっくんごめんね。』俺は「なにが?」と惚(とぼ)けて云うと、詩織が降参という顔で「わたしが悪かったから、もう許してください。」と真剣に謝ってくる。「詩織は翔太の方がいいんだよね。セックスの相性も・・」
詩織が「・・・うっ、ほんとうにゴメンなさい。」と真剣な顔つき。これ位で許してやろう。冷静に考えると、俺の我儘(わがまま)というか性癖を詩織に押し付けたことが発端なのに、自分の思い通りにならないからといって腹を立てるのは本末転倒なのだ。自業自得だと罵(ののし)られても仕方がない。
寝取らせは、自分の妻や恋人を自慢したい部分と、本当に身も心も他人(相手)に奪われるのに焦る部分(嫉妬や不安など)が重なる。“天秤ばかり”が傾きだした。それでも、この性癖は“底なし沼”か“蟻地獄”はたまた“落とし穴”かも知れない。
このプレイを終わらせることは出来ない。詩織が他人に抱かれるという『快楽』を諦めることなど・・・。
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