壊れかけた二人 第16章②
16-②
『条件ってなに??』と尋ねられ、俺が「ひとつは、詩織のヌード写真を撮らせること。」、詩織は『嫌だよ。(翔太君もそんなこと言ってた。)』と、拒否をする。「それじゃ許さないよ。」『分かった。暫く考えてみたいけど、良いかな?』俺が「なるべくはやく返答くれ。」『ひとつって?まだあるの。』と、詩織はちょっと投げやりな態度。
詩織の勢いに押される。「えっ~その・・これからはなんでも報告してほしいんだけど・・。」『そう。じゃぁ、報告する。』、『こちらからもいい?』と言ってくる。『わたしね、たっくんのお嫁さんだということを・・忘れかけていた。ごめんなさい。だからね暫く“夕食会”を中止にしてもいいかな?』との提案だった。
俺は、「わかった。でもここは我慢できるの?」と詩織のお尻を撫でると、『どうかな?』と小悪魔的な微笑を返してくる。「大丈夫だよ!わたしはたっくんのお嫁さんだもん。」と云いながら、その後は無言でキスをする時間が続いた。ふと思い出したかのように、詩織が『やっぱり、あたしね、たっくんじゃないと駄目だな・』と呟いた。
「俺もだ」
『えー、ちゃんと言ってよ。』
「うん、俺は詩織を愛してるよ」と真面目に照れながら宣言をした。
その後は、書くのが恥ずかしいくらいイチャイチャした会話をして、寝室に上がりさらにもう一回戦をした。
◇ ◇ ◇
詩織に関する友人からの話
結構前になるのですが、勤務中に、詩織の元同僚で、同じ課だったこともあって仲が良かった香澄さ
んと一緒にタクシーに乗る機会がありました。
それで二人きりの車内で、話題は俺たち夫婦のことになった。その際に、思い切って香澄さんにこん
な質問をしてみた。「翔太をよく家に呼ぶんだけど、あんまり良い顔しないんだよな。もしかして詩織
ってあいつのこと嫌いなのかな?」
《あはは・・・そうだね。そうかも知れないね。》と香澄さんは苦笑いを浮かべながらそう言いました。
「そうなの?」《逆恨み、みたいなもんだけどね。》
俄然興味があって、詳しくそのことを聞いてみた。
《まずね、翔太君って結構うちらの間では人気が有ったのよ。》
「そうなの?あんまりそんな感じしないけどな」
《結構もてるよ。あの人ね。》
「へぇ」
香澄さんが《それでね、拓海と詩織が付き合いだしてからなんだけど、皆でそういう話をするじゃん?誰々が格好良いとかどうとか。》と、「うん」
《それで皆が“翔太君って良くない?”って言うんだって。》
「ほお~ほお~」
《そうなるといつも何か言いたそうな顔をしてんのよ。》
「詩織が?」
《そう詩織がね。》
《それで1度ね誰かが聞いたの。詩織に対して“詩織もそう思うでしょ?”って、すると即答で『全然拓海の方が良い』って。そりゃもう当然のような顔で言うのよ。》俺は「・・・そうか」と嬉しいけど、正直照れた。
《何照れてるのよ~。それでね、あまりの即答っぷりに皆爆笑しちゃってさ、それから誰かが翔太君を褒める。それに詩織が対抗することが続いたの。でも皆はやっぱり翔太君の方がいいって声を揃える。
そんなやりとりが、わたしらの中でお約束になっていてね。勿論詩織も冗談だってわかっていたんだけど、あの子本当に拓海のことが好きだったみたいだから、実はわりと本気で悔しかったらしいよ。》
それを聞いて、詩織の翔太に対する態度はどう見ても本当に嫌いな人に対するものでは無かった。と得心をした。
〖プレイの中止〗は俺の方から翔太にメールをしておいた。すると返信メールで≪了解した・・でも詩織ちゃんからもメールが来てるから転送する。≫ 詩織のメールが転送されてきた。
≪もう拓海から聞いたかな?わたしがやっぱり流されて(言っとくけど君のことじゃないよ)いたみたい。暫く会わない、メールも電話もなしね。ごめんね。≫
◇ ◇ ◇
俺の独白
〖詩織が俺の性癖に協力してくれている事を良い事に、かなりやり過ぎだとはわかっている。なによりこんなプレイがまともじゃないとも思っている。けれど正直この興奮を止められない。それも普通の興奮ではなく、妻の白い裸体を他人に提供しての嫉妬心との引き換えの極上の興奮だからだ。〗
〖そして、いまの詩織は身体が翔太(のセックス)を求めていることも、そして詩織が俺を慮(おもんばか)る言動にあざとさがあるのも承知している。しかし、そこらを含めて、今の詩織が愛おしくてたまりません。〗
『条件ってなに??』と尋ねられ、俺が「ひとつは、詩織のヌード写真を撮らせること。」、詩織は『嫌だよ。(翔太君もそんなこと言ってた。)』と、拒否をする。「それじゃ許さないよ。」『分かった。暫く考えてみたいけど、良いかな?』俺が「なるべくはやく返答くれ。」『ひとつって?まだあるの。』と、詩織はちょっと投げやりな態度。
詩織の勢いに押される。「えっ~その・・これからはなんでも報告してほしいんだけど・・。」『そう。じゃぁ、報告する。』、『こちらからもいい?』と言ってくる。『わたしね、たっくんのお嫁さんだということを・・忘れかけていた。ごめんなさい。だからね暫く“夕食会”を中止にしてもいいかな?』との提案だった。
俺は、「わかった。でもここは我慢できるの?」と詩織のお尻を撫でると、『どうかな?』と小悪魔的な微笑を返してくる。「大丈夫だよ!わたしはたっくんのお嫁さんだもん。」と云いながら、その後は無言でキスをする時間が続いた。ふと思い出したかのように、詩織が『やっぱり、あたしね、たっくんじゃないと駄目だな・』と呟いた。
「俺もだ」
『えー、ちゃんと言ってよ。』
「うん、俺は詩織を愛してるよ」と真面目に照れながら宣言をした。
その後は、書くのが恥ずかしいくらいイチャイチャした会話をして、寝室に上がりさらにもう一回戦をした。
◇ ◇ ◇
詩織に関する友人からの話
結構前になるのですが、勤務中に、詩織の元同僚で、同じ課だったこともあって仲が良かった香澄さ
んと一緒にタクシーに乗る機会がありました。
それで二人きりの車内で、話題は俺たち夫婦のことになった。その際に、思い切って香澄さんにこん
な質問をしてみた。「翔太をよく家に呼ぶんだけど、あんまり良い顔しないんだよな。もしかして詩織
ってあいつのこと嫌いなのかな?」
《あはは・・・そうだね。そうかも知れないね。》と香澄さんは苦笑いを浮かべながらそう言いました。
「そうなの?」《逆恨み、みたいなもんだけどね。》
俄然興味があって、詳しくそのことを聞いてみた。
《まずね、翔太君って結構うちらの間では人気が有ったのよ。》
「そうなの?あんまりそんな感じしないけどな」
《結構もてるよ。あの人ね。》
「へぇ」
香澄さんが《それでね、拓海と詩織が付き合いだしてからなんだけど、皆でそういう話をするじゃん?誰々が格好良いとかどうとか。》と、「うん」
《それで皆が“翔太君って良くない?”って言うんだって。》
「ほお~ほお~」
《そうなるといつも何か言いたそうな顔をしてんのよ。》
「詩織が?」
《そう詩織がね。》
《それで1度ね誰かが聞いたの。詩織に対して“詩織もそう思うでしょ?”って、すると即答で『全然拓海の方が良い』って。そりゃもう当然のような顔で言うのよ。》俺は「・・・そうか」と嬉しいけど、正直照れた。
《何照れてるのよ~。それでね、あまりの即答っぷりに皆爆笑しちゃってさ、それから誰かが翔太君を褒める。それに詩織が対抗することが続いたの。でも皆はやっぱり翔太君の方がいいって声を揃える。
そんなやりとりが、わたしらの中でお約束になっていてね。勿論詩織も冗談だってわかっていたんだけど、あの子本当に拓海のことが好きだったみたいだから、実はわりと本気で悔しかったらしいよ。》
それを聞いて、詩織の翔太に対する態度はどう見ても本当に嫌いな人に対するものでは無かった。と得心をした。
〖プレイの中止〗は俺の方から翔太にメールをしておいた。すると返信メールで≪了解した・・でも詩織ちゃんからもメールが来てるから転送する。≫ 詩織のメールが転送されてきた。
≪もう拓海から聞いたかな?わたしがやっぱり流されて(言っとくけど君のことじゃないよ)いたみたい。暫く会わない、メールも電話もなしね。ごめんね。≫
◇ ◇ ◇
俺の独白
〖詩織が俺の性癖に協力してくれている事を良い事に、かなりやり過ぎだとはわかっている。なによりこんなプレイがまともじゃないとも思っている。けれど正直この興奮を止められない。それも普通の興奮ではなく、妻の白い裸体を他人に提供しての嫉妬心との引き換えの極上の興奮だからだ。〗
〖そして、いまの詩織は身体が翔太(のセックス)を求めていることも、そして詩織が俺を慮(おもんばか)る言動にあざとさがあるのも承知している。しかし、そこらを含めて、今の詩織が愛おしくてたまりません。〗
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