〔トライアングル〕 第4章の4〖エピソードⅡ-4〗
中Aトライアングル 第4-4〖エピソードⅡ-4〗
話を纏(まと)めると、英人が翠を振ったのは、〔他に好きな娘が出来たから。〕正確に言うと、好きと言うよりも、あっちの相性で興味のある女と出会ったから。その娘ってのが、風俗まではいかないが、〖夜の蝶〗らしい。かなりのMで、英人の要求を何でもしてくれる事にこの上ない快感を覚えたとの事。
〔おれさ、あの頃は一人の女と長く深く、って言うんじゃなくて、沢山の女とヤりたかったしさ。とにかく、数をこなす事しか考えてなかったから。何でも言いなりになる女が楽しくてさ・・・・。翠ちゃんにも頼めばしてくれたかもしれないけど、そっちの女にハマっちゃったんだよ。〕
「その娘に、何したの?」
〔無理!無理!それは言えない。絶対軽蔑される。〕
しつこく聞くと、英人はボソッと〔例えばオシッコちょっと飲ませたりとかさ・・・・。〕と言い始めるが、聞いてられない内容の話だった。
「お前、そんな事を翠がする訳ないだろ!」みたいに、結構怒り混じり、と言うか、俺が馬鹿にしたように英人を怒鳴る。でも、馬鹿にされた英人はムキになって反論した。
〔いや絶対してくれたはずだ。今は智浩の事しか頭にないかもしれないけど、あの時はおれの為なら死んでくれたと思う。〕
それでも、益々馬鹿にする俺に英人は顔を赤くしながら興奮気味に話し始めた。
〔これはあんまり話したくないけど言うわ。その代わり、お前が言わせるのだからな、怒るなよ!〕そして、英人はお茶を一気飲みすると、あるエピソードを眈々と話し始めた。
夜の蝶、以外の女との浮気でうつされた病気を、何と翠にもうつしてしまった事があったとの事。別れを覚悟して翠に全てを話した時、こう言われたらしい。
『英人が浮気しないように、私もっと頑張らなくちゃだね・・・・。何でもするから言ってね。貴方の為なら私大丈夫だよ。』
この話を聞いた時、俺は呼吸が出来なくなった。動揺を懸命に堪えていると、尚も英人は話し続ける。
〔翠ちゃんって、久しぶりに逢った時、凄く痩せて綺麗になったと思わなかった?あれ、おれのお陰だよ。〕
「・・・・・・・。」英人の云っている意味が分からない。
〔付き合って間も無い頃、おれがはっきり翠ちゃんに言った。デブは嫌いだって。そしたらさ、どっかからお金借りてきて翌日からエステ通いを始めていたよ。あぁ、この子可愛いかもって、素直に思ったよ。〕
「・・・・・・。」俺はそれが理解できずにいたけど、事実なんだろうと思った。
〔でもさ、そんなとこ通うよりも、毎日おれの上に乗って腰振りまくれって言ったんだよ。そしたらちゃんとそうしていた・・・。〕
「・・・・分かった・・・・。もういい・・・・。」
俺は呼吸が出来ず、切なくて悲しくて、頭が変になる寸前だった。そんな翠の過去を知らなくてもよかった。英人の話を聞いて、本気で後悔した。何故ならば、翠はそれだけの愛情を俺には向けてくれた事は無いような気がしたからだ。女に愛されるってのは、英人のような事なのかと思った。
話を纏(まと)めると、英人が翠を振ったのは、〔他に好きな娘が出来たから。〕正確に言うと、好きと言うよりも、あっちの相性で興味のある女と出会ったから。その娘ってのが、風俗まではいかないが、〖夜の蝶〗らしい。かなりのMで、英人の要求を何でもしてくれる事にこの上ない快感を覚えたとの事。
〔おれさ、あの頃は一人の女と長く深く、って言うんじゃなくて、沢山の女とヤりたかったしさ。とにかく、数をこなす事しか考えてなかったから。何でも言いなりになる女が楽しくてさ・・・・。翠ちゃんにも頼めばしてくれたかもしれないけど、そっちの女にハマっちゃったんだよ。〕
「その娘に、何したの?」
〔無理!無理!それは言えない。絶対軽蔑される。〕
しつこく聞くと、英人はボソッと〔例えばオシッコちょっと飲ませたりとかさ・・・・。〕と言い始めるが、聞いてられない内容の話だった。
「お前、そんな事を翠がする訳ないだろ!」みたいに、結構怒り混じり、と言うか、俺が馬鹿にしたように英人を怒鳴る。でも、馬鹿にされた英人はムキになって反論した。
〔いや絶対してくれたはずだ。今は智浩の事しか頭にないかもしれないけど、あの時はおれの為なら死んでくれたと思う。〕
それでも、益々馬鹿にする俺に英人は顔を赤くしながら興奮気味に話し始めた。
〔これはあんまり話したくないけど言うわ。その代わり、お前が言わせるのだからな、怒るなよ!〕そして、英人はお茶を一気飲みすると、あるエピソードを眈々と話し始めた。
夜の蝶、以外の女との浮気でうつされた病気を、何と翠にもうつしてしまった事があったとの事。別れを覚悟して翠に全てを話した時、こう言われたらしい。
『英人が浮気しないように、私もっと頑張らなくちゃだね・・・・。何でもするから言ってね。貴方の為なら私大丈夫だよ。』
この話を聞いた時、俺は呼吸が出来なくなった。動揺を懸命に堪えていると、尚も英人は話し続ける。
〔翠ちゃんって、久しぶりに逢った時、凄く痩せて綺麗になったと思わなかった?あれ、おれのお陰だよ。〕
「・・・・・・・。」英人の云っている意味が分からない。
〔付き合って間も無い頃、おれがはっきり翠ちゃんに言った。デブは嫌いだって。そしたらさ、どっかからお金借りてきて翌日からエステ通いを始めていたよ。あぁ、この子可愛いかもって、素直に思ったよ。〕
「・・・・・・。」俺はそれが理解できずにいたけど、事実なんだろうと思った。
〔でもさ、そんなとこ通うよりも、毎日おれの上に乗って腰振りまくれって言ったんだよ。そしたらちゃんとそうしていた・・・。〕
「・・・・分かった・・・・。もういい・・・・。」
俺は呼吸が出来ず、切なくて悲しくて、頭が変になる寸前だった。そんな翠の過去を知らなくてもよかった。英人の話を聞いて、本気で後悔した。何故ならば、翠はそれだけの愛情を俺には向けてくれた事は無いような気がしたからだ。女に愛されるってのは、英人のような事なのかと思った。
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コメント
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ご愛読ありがとうございます。
キエフ 様
貴重なご意見に感謝いたします。
「寝取らせ好きが・・・」はというか、全ての原作に対しては敬意を表しています。ただ改作するにあたっては心掛けていることがあります。先ず、明らかな誤字や誤用は訂正します。つじつまが合わない設定は途中からでも最初に戻り修正します。それと、原作は尊重しますが文体は我儘ですが自分流にさせていただいています。
だから、原作にはない女性の側からの視点をとりいれています。それは初めて、壊れかけた二人(「達也と美咲」より改訂)(「会社の同僚にスワッピングを持ちかけられたんだけど」より改訂)を読んだ時、美咲が一人称で語ることに驚きつつ感銘をうけました。
それで改作に際しては、女性に“語らす”ことにしています。ただ、文才がないことは申し訳なく思います。
「セクハラ課長と妻」は愛妻倶楽部に掲載されていますが、〖投稿作品は投稿者の著作物です。〗ということで(なにしろ私自身も掲載しているので)残念ながら無理ですね。
ネットでの作品が著作権に抵触するのか微妙なところです。私がしていることも灰色かな?
これからもよろしくお願いいたします。
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