〔トライアングル〕 第3章の3〖エピソードⅠ-3〗
中Aトライアングル 第3-3〖エピソードⅠ-3〗
〔さっきの声で智浩起きたかもな?〕
『え?まじ?・・・・。』
翠がこちらにくる足音がしたので、俺は慌ててその場で寝たふりをする。ドアが開く音、沈黙、静かに締まる。そして遠ざかる足音。寝室のドアが閉じられた。
ドアが閉まってしまったので、少し聞き辛かったが・・・。
『大丈夫だったよ。』って翠が英人に告げていた。
〔そうなんだ。結構酔っていたからな、あいつも。起きていたら3Pでもしたかったな。〕
『・・・3Pって、それは智浩が言ったの?』
〔いいや。もし智浩がいいならいいの?やっても?〕
『それは無理。絶対やだ。』
〔イイじゃん。普通こんなありえない三角関係は無いんだしさ。〕
『恥ずかし過ぎるよ。』
〔でもこないだは智浩にバッチリ見られてたじゃん。〕
『・・・もう・・・馬鹿・・・。』
他愛の無い会話が続いていたが、既に時計は5時を指している。間もなく静まり返った。ようやく眠りについたようだ。それで眠れない俺はトイレへ向かおうと立ち上がった時、再び寝室からベッドの軋む音が聞こえてきた。「また始めるのか?」
『あっ・・・・。はっ、あ、ん・・・・。』と翠が喘いでいる。
〔もう明るくなってきたからすぐイカせてやるよ。〕
『凄い・・・やっぱ凄いよ・・・・。あああっ・・・・。はぁぁん・・・・。』
〔何が凄いって?〕
『あ、やだ、そこっ!んんんん、あぁぁ!何これ・・・凄い・・。あ、ぁぁぁん」』
〔だから、何が、凄いんだよ?〕
『英人さんのが・・来る・・凄い、くるの・・・・。奥に・・・・。届く・・・・。』
その後、寝室は翠の『ヒーッ!』という押し殺したような苦しげな声を最後に静まりかえった。
俺はその後もしばらく耳を澄ませていたが、尿意を我慢できずにトイレへ。勃起したアレを下に向けるのに苦労した・・・・。やっとの思いで放尿した後、少し悩んだが努めて自然に、寝室のドアをこっそりと開ける。ムッとするような男と女のにおいが充満している。二度目のセックスを終えた翠だけがベッドの上で眠っていた。英人はアリバイつくりのようにベッドの下で寝ていた。俺はリビングに戻ってソファで眠りに墜ちた。
翠に起こされたのは朝の10時。既に英人も身支度を終えていた。翠は何事も無かった様に振る舞う。しかし英人はどこかぎこちない。こういう時、女は堂々としたものだ・・・・。台所で朝食を作る翠に聞こえない様に英人に「昨日はしたのか?」と聞いた。英人は申し訳なさそうに小さな声で〔ゴメン。〕、と言って片手を顔の前に出して詫びてくる。
三人で朝食を取ったが、英人だけオドオドしていた。俺の方は落ち込んでいた。その様子を見て翠が不安そうな表情を浮かべている。ただし、俺が落ち込んでいた理由は、再び翠が英人に抱かれて逝かされたことだった。
〔さっきの声で智浩起きたかもな?〕
『え?まじ?・・・・。』
翠がこちらにくる足音がしたので、俺は慌ててその場で寝たふりをする。ドアが開く音、沈黙、静かに締まる。そして遠ざかる足音。寝室のドアが閉じられた。
ドアが閉まってしまったので、少し聞き辛かったが・・・。
『大丈夫だったよ。』って翠が英人に告げていた。
〔そうなんだ。結構酔っていたからな、あいつも。起きていたら3Pでもしたかったな。〕
『・・・3Pって、それは智浩が言ったの?』
〔いいや。もし智浩がいいならいいの?やっても?〕
『それは無理。絶対やだ。』
〔イイじゃん。普通こんなありえない三角関係は無いんだしさ。〕
『恥ずかし過ぎるよ。』
〔でもこないだは智浩にバッチリ見られてたじゃん。〕
『・・・もう・・・馬鹿・・・。』
他愛の無い会話が続いていたが、既に時計は5時を指している。間もなく静まり返った。ようやく眠りについたようだ。それで眠れない俺はトイレへ向かおうと立ち上がった時、再び寝室からベッドの軋む音が聞こえてきた。「また始めるのか?」
『あっ・・・・。はっ、あ、ん・・・・。』と翠が喘いでいる。
〔もう明るくなってきたからすぐイカせてやるよ。〕
『凄い・・・やっぱ凄いよ・・・・。あああっ・・・・。はぁぁん・・・・。』
〔何が凄いって?〕
『あ、やだ、そこっ!んんんん、あぁぁ!何これ・・・凄い・・。あ、ぁぁぁん」』
〔だから、何が、凄いんだよ?〕
『英人さんのが・・来る・・凄い、くるの・・・・。奥に・・・・。届く・・・・。』
その後、寝室は翠の『ヒーッ!』という押し殺したような苦しげな声を最後に静まりかえった。
俺はその後もしばらく耳を澄ませていたが、尿意を我慢できずにトイレへ。勃起したアレを下に向けるのに苦労した・・・・。やっとの思いで放尿した後、少し悩んだが努めて自然に、寝室のドアをこっそりと開ける。ムッとするような男と女のにおいが充満している。二度目のセックスを終えた翠だけがベッドの上で眠っていた。英人はアリバイつくりのようにベッドの下で寝ていた。俺はリビングに戻ってソファで眠りに墜ちた。
翠に起こされたのは朝の10時。既に英人も身支度を終えていた。翠は何事も無かった様に振る舞う。しかし英人はどこかぎこちない。こういう時、女は堂々としたものだ・・・・。台所で朝食を作る翠に聞こえない様に英人に「昨日はしたのか?」と聞いた。英人は申し訳なさそうに小さな声で〔ゴメン。〕、と言って片手を顔の前に出して詫びてくる。
三人で朝食を取ったが、英人だけオドオドしていた。俺の方は落ち込んでいた。その様子を見て翠が不安そうな表情を浮かべている。ただし、俺が落ち込んでいた理由は、再び翠が英人に抱かれて逝かされたことだった。
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