〔トライアングル〕 第1章の3
中Aトライアングル 第1-3
結婚してからは、英人(ひでと)と遊ぶ頻度は激減する。せいぜい半年に一度会うか会わないかになった。そして、あれほどの遊び人の英人もついに結婚を意識する相手が見つかる。俄かに信じられなかったが、あの英人が脇目も振らず、一切の女遊びをやめていたのを見て、これは本気だと思った。確かに凄い美人で、才色兼備って感じだった・・・・。
ところが、英人は振られてしまった。しかも、かなり酷い理由で。英人の落ち込みようは凄まじく、ちょっと心配になる位な状態だった。それで、仲の良かった友人を集めて英人を励ます事になった。
因みに、妻の翠と英人は俺たちの結婚式以来だから、この2年ほどは一度も会っていない。また、英人の部屋での乱交?の話題について俺達は一切触れた事もない。翠にとっては若気の至りとは言え、消したい過去のはず。
当日、俺と英人の二人はベロベロに酔っ払い、他の仲間達に介抱されながら英人の部屋に収容された。それで、ここからは半分以上記憶がない話。断片的な記憶を辿ると・・・・。
英人の部屋で倒れているところに翠から連絡が電話があった(はず)。俺は「今すぐ英人の部屋に迎えに来てくれ。」と応答した(はず)。迎えに来た翠が、パンツ一丁で床に横たわる英人に毛布を掛けようとして、英人に腕を掴まれて転んでいたのを見てバカ笑いしていた(はず)の俺。・・・・。そして、全裸の翠の上に英人が乗って腰をゆっくり振っていた光景が目に入った(はず)。
次に意識が戻ったのは翌朝で、翠は居なかった。ベッドの上にはキチンとTシャツを来て毛布に包(くる)まる英人のみ。売れが寝ぼけていた為か、酒が残っていたからかは分からないが、起きた瞬間、何とも言えない嫌な気分になった。意識がハッキリするにつれ、それが昨夜の光景が理由である事が分かり、寝ぼけている英人を無理に起こして確認した。英人の言い分は・・・・。「あまり覚えていないけど、翠ちゃんとエッチしてるリアルな夢を見た」との事。結構目が真剣だった。
暫くして目が完全に覚めて現実に戻った英人は、やはり暗かった。それは、昨夜の出来事に対してではなく、失恋した事によるものだった。部屋を出るとき、俺は何気に声をかけた。「早く元気出せよ。なんなら翠でエッチな夢でもまた見ろよ(笑)」
帰り道、昨夜の事を思い出しても、現実なのかどうなのか確信が持てないでいた。ただ、昔のあの時のシチュエーションと同じだったので、正直興奮したし、当時の自分自身の気持ちまでリアルに思い出してしまった。酔ってもいたので、頭が倒錯していたのかもしれない。
しかし、家に着くとあっという間に全ての疑問が解決しる。翠が土下座の勢いで『英人とセックスをした。』とカミングアウトをしたのだ。呆気に取られながらも理由を聞いた。『わたしが英人君に押し倒されて・・・・。抵抗していたんだけど、智浩が抱かれてやれって、言うから・・・・。』、「ええっ?俺が?そんな事言ったのか?」、『全然覚えてないの?英人君が可哀想だからって・・・。』
本当に俺は覚えていなかった。合法的に抱かれたようにする為に、二人で口裏を合わせているのかもと思ったが、そんなそぶりもない。翠が『智浩がね。「どうせ昔は付き合ってたんだから」、って・・・。』
俺は狐に騙されたような気分になりながらも、思わず訊ねてしまった。「・・・・。どうだった?」質問の意味が分からない翠は「はっ?」俺が「良かったの・・・・。か?」って、バツが悪そうに俯く翠が、『う・・・・うん。いやいや、分かんないよ・・』この返事を聞いた時、下腹部に血が猛烈に流れ込むのを感じ、我慢できずに翠を押し倒した。
結婚してからは、英人(ひでと)と遊ぶ頻度は激減する。せいぜい半年に一度会うか会わないかになった。そして、あれほどの遊び人の英人もついに結婚を意識する相手が見つかる。俄かに信じられなかったが、あの英人が脇目も振らず、一切の女遊びをやめていたのを見て、これは本気だと思った。確かに凄い美人で、才色兼備って感じだった・・・・。
ところが、英人は振られてしまった。しかも、かなり酷い理由で。英人の落ち込みようは凄まじく、ちょっと心配になる位な状態だった。それで、仲の良かった友人を集めて英人を励ます事になった。
因みに、妻の翠と英人は俺たちの結婚式以来だから、この2年ほどは一度も会っていない。また、英人の部屋での乱交?の話題について俺達は一切触れた事もない。翠にとっては若気の至りとは言え、消したい過去のはず。
当日、俺と英人の二人はベロベロに酔っ払い、他の仲間達に介抱されながら英人の部屋に収容された。それで、ここからは半分以上記憶がない話。断片的な記憶を辿ると・・・・。
英人の部屋で倒れているところに翠から連絡が電話があった(はず)。俺は「今すぐ英人の部屋に迎えに来てくれ。」と応答した(はず)。迎えに来た翠が、パンツ一丁で床に横たわる英人に毛布を掛けようとして、英人に腕を掴まれて転んでいたのを見てバカ笑いしていた(はず)の俺。・・・・。そして、全裸の翠の上に英人が乗って腰をゆっくり振っていた光景が目に入った(はず)。
次に意識が戻ったのは翌朝で、翠は居なかった。ベッドの上にはキチンとTシャツを来て毛布に包(くる)まる英人のみ。売れが寝ぼけていた為か、酒が残っていたからかは分からないが、起きた瞬間、何とも言えない嫌な気分になった。意識がハッキリするにつれ、それが昨夜の光景が理由である事が分かり、寝ぼけている英人を無理に起こして確認した。英人の言い分は・・・・。「あまり覚えていないけど、翠ちゃんとエッチしてるリアルな夢を見た」との事。結構目が真剣だった。
暫くして目が完全に覚めて現実に戻った英人は、やはり暗かった。それは、昨夜の出来事に対してではなく、失恋した事によるものだった。部屋を出るとき、俺は何気に声をかけた。「早く元気出せよ。なんなら翠でエッチな夢でもまた見ろよ(笑)」
帰り道、昨夜の事を思い出しても、現実なのかどうなのか確信が持てないでいた。ただ、昔のあの時のシチュエーションと同じだったので、正直興奮したし、当時の自分自身の気持ちまでリアルに思い出してしまった。酔ってもいたので、頭が倒錯していたのかもしれない。
しかし、家に着くとあっという間に全ての疑問が解決しる。翠が土下座の勢いで『英人とセックスをした。』とカミングアウトをしたのだ。呆気に取られながらも理由を聞いた。『わたしが英人君に押し倒されて・・・・。抵抗していたんだけど、智浩が抱かれてやれって、言うから・・・・。』、「ええっ?俺が?そんな事言ったのか?」、『全然覚えてないの?英人君が可哀想だからって・・・。』
本当に俺は覚えていなかった。合法的に抱かれたようにする為に、二人で口裏を合わせているのかもと思ったが、そんなそぶりもない。翠が『智浩がね。「どうせ昔は付き合ってたんだから」、って・・・。』
俺は狐に騙されたような気分になりながらも、思わず訊ねてしまった。「・・・・。どうだった?」質問の意味が分からない翠は「はっ?」俺が「良かったの・・・・。か?」って、バツが悪そうに俯く翠が、『う・・・・うん。いやいや、分かんないよ・・』この返事を聞いた時、下腹部に血が猛烈に流れ込むのを感じ、我慢できずに翠を押し倒した。
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