中A〔トライアングル〕 第6章の6〖エピソードⅣ-3〗
中A〔トライアングル〕 第6章の6〖エピソードⅣ-3〗
英人は息をハァハァしながら汗ビッショリだった。〔駅から走って来た。早く来たかったから。〕らしい。(俺は、英人の情熱がバカバカしいほどうらやましかった。)
「随分気合い入ってるな~お前。」
〔そんなの当たり前じゃん。〕
「エッチが好きなんだな・・・本当に。」
〔うん。つうか、翠ちゃんは特別なんだけどな。〕
「そうか・・・。でも翠は俺の嫁だからな!」
「勿論だ。お前ら二人とも大事な友達だし。お前ら仲良くしてくれないと、俺も困る(笑)」
翠は相変わらず緊張しているのか、表情が固かった。そんな翠を見て、翠が台所に行った隙に心配そうに英人が俺に訊いてくる。
〔ふたり、喧嘩でもしたの?〕
「いいや。ちょっと緊張してるのかな。」
〔だったら良いけど・・・。仲良くしてもらわないとマジ困るから・・。〕
「・・・大体なんでおまえが困る?」
「いやいや、お前ら険悪だとさ、なんつうか、その、だめだろ」
「まあ、そうだけど」
「仲良くしてくれないと、おれが翠ちゃん横取りするぞ!(笑)」
屈託なく笑う英人だが、一瞬想像してしまった、英人が翠と手を繋いで歩く後ろ姿を。事実そうしていた過去があるだけに、絵空事でもない話の様な気がした。(それに今、半分くらいは寝取られている。)思わず台所の翠の後ろ姿を見つめてしまった。
〔なあ、智浩さぁ、悪いけどシャワー借りていいかな?〕
「あ、いいよ、浴びてこいよ。」
〔悪いな。こんなベタベタじゃ翠ちゃんに嫌われそうだからさ。〕
ああ、そうか、これから妻の翠は英人に抱かれるのだよな・・・。改めて現実を思い出し、思わず翠に声をかけてしまった。
「英人がシャワー浴びるってさ。お前も一緒に入ってやれば。」
そう言った後で、後悔をした。以前も同じ事を翠に言ったことがあるけど、狭い密室で二人きりになる事に対しての焦り・嫉妬、そしてやはり興奮したのを覚えている。でも今回は何故か嫉妬の方が大きかった。以前よりも二人は慣れてきているように思えたからだと思う。うまく言えないけど、二人の世界が出来上がりつつあるみたいな気がした。
『ねえ・・・智浩。わたし水着・・・。着た方が、いいの?』
小脇にタオルを抱えながら翠が俺に尋ねてきた。また瞳が潤んでいる。タオルから水着の肩紐が少しだけ見えた。「着る気、満々じゃねえか・・・。」と思いながら「そうだな。」って答えた。心なしか、シャワー室に向う翠の足取りが踊っているようにも見えた。これは本当に錯覚か?・・・。
シャワーを浴びる水音が聞こえ、極たまに英人の声が聞こえる。二人は今狭い密室に殆ど裸の状態でいる。翠は水着な分、余計いやらしいのかもしれない。妄想が膨れ上がり、いても立ってもいられなくなったので、昨夜仕掛けた寝室のビデオカメラのスイッチを入れた後に、浴室へ向かった。
「翠~。俺、なんか飲み物買ってくるわ。」と中に声を掛ける。
『え?・・・。あ、うん。お願い。』と少し焦った翠の返事。
浴室の中から声だけで答える翠。扉の曇りガラスの向こうに、黒っぽいビキニを身に纏う翠の姿がボンヤリ見えた。
「英人~。悪いけどちょっと外すわ。」
わざと英人にも声を掛けた。すると英人は、少しだけ扉を開けて顔だけ出して、(気を遣わせて悪いな)という表情をした。その少しだけ開いた扉の向こう側に、翠の姿が一瞬見えた。胸から下だけしか見えなかったけど、全身がシャワーで濡れていて、黒い水着がテカっていた・・・。
浴室のドアはすぐに閉められたが、水滴にまみれた翠の肉感的な胸、お腹、股間、太腿、滴るほどに濡れ光る水着が俺の脳裏に焼き付いてしまった。その何ともエロい光景に、完全に勃起してしまった。
2015/01/28
英人は息をハァハァしながら汗ビッショリだった。〔駅から走って来た。早く来たかったから。〕らしい。(俺は、英人の情熱がバカバカしいほどうらやましかった。)
「随分気合い入ってるな~お前。」
〔そんなの当たり前じゃん。〕
「エッチが好きなんだな・・・本当に。」
〔うん。つうか、翠ちゃんは特別なんだけどな。〕
「そうか・・・。でも翠は俺の嫁だからな!」
「勿論だ。お前ら二人とも大事な友達だし。お前ら仲良くしてくれないと、俺も困る(笑)」
翠は相変わらず緊張しているのか、表情が固かった。そんな翠を見て、翠が台所に行った隙に心配そうに英人が俺に訊いてくる。
〔ふたり、喧嘩でもしたの?〕
「いいや。ちょっと緊張してるのかな。」
〔だったら良いけど・・・。仲良くしてもらわないとマジ困るから・・。〕
「・・・大体なんでおまえが困る?」
「いやいや、お前ら険悪だとさ、なんつうか、その、だめだろ」
「まあ、そうだけど」
「仲良くしてくれないと、おれが翠ちゃん横取りするぞ!(笑)」
屈託なく笑う英人だが、一瞬想像してしまった、英人が翠と手を繋いで歩く後ろ姿を。事実そうしていた過去があるだけに、絵空事でもない話の様な気がした。(それに今、半分くらいは寝取られている。)思わず台所の翠の後ろ姿を見つめてしまった。
〔なあ、智浩さぁ、悪いけどシャワー借りていいかな?〕
「あ、いいよ、浴びてこいよ。」
〔悪いな。こんなベタベタじゃ翠ちゃんに嫌われそうだからさ。〕
ああ、そうか、これから妻の翠は英人に抱かれるのだよな・・・。改めて現実を思い出し、思わず翠に声をかけてしまった。
「英人がシャワー浴びるってさ。お前も一緒に入ってやれば。」
そう言った後で、後悔をした。以前も同じ事を翠に言ったことがあるけど、狭い密室で二人きりになる事に対しての焦り・嫉妬、そしてやはり興奮したのを覚えている。でも今回は何故か嫉妬の方が大きかった。以前よりも二人は慣れてきているように思えたからだと思う。うまく言えないけど、二人の世界が出来上がりつつあるみたいな気がした。
『ねえ・・・智浩。わたし水着・・・。着た方が、いいの?』
小脇にタオルを抱えながら翠が俺に尋ねてきた。また瞳が潤んでいる。タオルから水着の肩紐が少しだけ見えた。「着る気、満々じゃねえか・・・。」と思いながら「そうだな。」って答えた。心なしか、シャワー室に向う翠の足取りが踊っているようにも見えた。これは本当に錯覚か?・・・。
シャワーを浴びる水音が聞こえ、極たまに英人の声が聞こえる。二人は今狭い密室に殆ど裸の状態でいる。翠は水着な分、余計いやらしいのかもしれない。妄想が膨れ上がり、いても立ってもいられなくなったので、昨夜仕掛けた寝室のビデオカメラのスイッチを入れた後に、浴室へ向かった。
「翠~。俺、なんか飲み物買ってくるわ。」と中に声を掛ける。
『え?・・・。あ、うん。お願い。』と少し焦った翠の返事。
浴室の中から声だけで答える翠。扉の曇りガラスの向こうに、黒っぽいビキニを身に纏う翠の姿がボンヤリ見えた。
「英人~。悪いけどちょっと外すわ。」
わざと英人にも声を掛けた。すると英人は、少しだけ扉を開けて顔だけ出して、(気を遣わせて悪いな)という表情をした。その少しだけ開いた扉の向こう側に、翠の姿が一瞬見えた。胸から下だけしか見えなかったけど、全身がシャワーで濡れていて、黒い水着がテカっていた・・・。
浴室のドアはすぐに閉められたが、水滴にまみれた翠の肉感的な胸、お腹、股間、太腿、滴るほどに濡れ光る水着が俺の脳裏に焼き付いてしまった。その何ともエロい光景に、完全に勃起してしまった。
2015/01/28
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