短R〚受け入れた妻〛第6回
短R〚受け入れた妻〛第6回
権藤さんの腰の動きが早くなっていきます。絶頂が近いのでしょう。声も出ます。〔奥さん!イク、逝きそうです。〕腰使いが、更に加速していきます。〔奥さん、奥さん、奥さん!〕権藤さんのカラダがピクっと跳ねた後、全身がわななきました。そのまま二人は動かない。はぁはぁと息遣いだけが聞こえます。
しばらくすると、権藤さんは腰を引き、ペニスを抜きました。そして、コンドームの先には大量の精液が…。『沢山でましたね。』妻の幸代はコンドームを優しく、はずします。そして、結んで閉じるとテイッシュに包みました。
〔これは私の家で捨てましょう。〕
権藤さんが幸代の手からテイッシュを受けとります。
〔おっと、もうこんな時間だ。旦那さんが心配しているでしょう。〕
それを聞くなり、私は反転し、玄関に向かいました…。
私は玄関を静かに開け、家を出ると、駆け出していました。訳もなく、一心不乱に走りました。頭の中が真っ白で、なにも考えられません。興奮か、混乱か、それさえ定かでないのです。どれくらい走ったのか・・・。足を止めると、そこは家からかなり離れた高台の公園でした。ゆっくりと夕日が沈んでいきます・・・。もう、こんな時間になっていたことに気づきました。オレンジ色に染まった空を見ると、すこしだけ気持ちが落ち着いて来ます。
しかし、それも束の間・・・。オレンジ色の空が、あの部屋の照明を思い出させ、二人の行為をフラッシュバックさせます。権藤さんが妻の幸代に、覆いかぶさった・・・。静かな息遣い。交わる二人の肉体。重なる唇。私の妻なのに、それはとてもとても艶やかでいやらしかった。
ブルルルル、携帯のバイブレーションが私を現実に引き戻しました。発信人は妻です・・・。数度の振動後、意を決して、携帯電話を耳にあてます。『もしもし、あなた?』何故だか、妻の声が懐かしく聞こえました。遠くに行ってしまった誰かと再会して話すような懐かしさです。
『どこに居るの?終わったよ・・・。』
「終わったの?」
『うん、終わった。』
幸代の『終わった』という言葉が、私の中に重く沈みます。本人は何が終わったというつもりでしょうか?私が目撃したあの行為のことでしょうか?まさか、私が知っているとは思ってもいないはずです。
「大丈夫だった?」
『ええ・・・。』
少しだけ、幸代の声がトーンダウンするのがわかりました。
「本当に?」
『うん・・・大丈夫だよ。それより、あなた早く帰ってきてね。』
「ああ。今から帰るよ。」
少しの間があって、携帯電話は切れました。
私は、携帯を握り締めると、妻の言葉に後押しされるように、高台から坂を下り始めました。家に帰れば何が待っているのか、深く考えたくはありませんが、今は家に帰ること、それだけです。高台からの坂道を下りきると、握り締めた携帯がブルブルと再び振動を始めました。携帯を耳に持って行き、真正面に顔を向けると、50メートル先に男性が携帯を持ってこちらに軽く会釈をしているのが見えます。それは権藤さんでした・・・。
2015/01/28
権藤さんの腰の動きが早くなっていきます。絶頂が近いのでしょう。声も出ます。〔奥さん!イク、逝きそうです。〕腰使いが、更に加速していきます。〔奥さん、奥さん、奥さん!〕権藤さんのカラダがピクっと跳ねた後、全身がわななきました。そのまま二人は動かない。はぁはぁと息遣いだけが聞こえます。
しばらくすると、権藤さんは腰を引き、ペニスを抜きました。そして、コンドームの先には大量の精液が…。『沢山でましたね。』妻の幸代はコンドームを優しく、はずします。そして、結んで閉じるとテイッシュに包みました。
〔これは私の家で捨てましょう。〕
権藤さんが幸代の手からテイッシュを受けとります。
〔おっと、もうこんな時間だ。旦那さんが心配しているでしょう。〕
それを聞くなり、私は反転し、玄関に向かいました…。
私は玄関を静かに開け、家を出ると、駆け出していました。訳もなく、一心不乱に走りました。頭の中が真っ白で、なにも考えられません。興奮か、混乱か、それさえ定かでないのです。どれくらい走ったのか・・・。足を止めると、そこは家からかなり離れた高台の公園でした。ゆっくりと夕日が沈んでいきます・・・。もう、こんな時間になっていたことに気づきました。オレンジ色に染まった空を見ると、すこしだけ気持ちが落ち着いて来ます。
しかし、それも束の間・・・。オレンジ色の空が、あの部屋の照明を思い出させ、二人の行為をフラッシュバックさせます。権藤さんが妻の幸代に、覆いかぶさった・・・。静かな息遣い。交わる二人の肉体。重なる唇。私の妻なのに、それはとてもとても艶やかでいやらしかった。
ブルルルル、携帯のバイブレーションが私を現実に引き戻しました。発信人は妻です・・・。数度の振動後、意を決して、携帯電話を耳にあてます。『もしもし、あなた?』何故だか、妻の声が懐かしく聞こえました。遠くに行ってしまった誰かと再会して話すような懐かしさです。
『どこに居るの?終わったよ・・・。』
「終わったの?」
『うん、終わった。』
幸代の『終わった』という言葉が、私の中に重く沈みます。本人は何が終わったというつもりでしょうか?私が目撃したあの行為のことでしょうか?まさか、私が知っているとは思ってもいないはずです。
「大丈夫だった?」
『ええ・・・。』
少しだけ、幸代の声がトーンダウンするのがわかりました。
「本当に?」
『うん・・・大丈夫だよ。それより、あなた早く帰ってきてね。』
「ああ。今から帰るよ。」
少しの間があって、携帯電話は切れました。
私は、携帯を握り締めると、妻の言葉に後押しされるように、高台から坂を下り始めました。家に帰れば何が待っているのか、深く考えたくはありませんが、今は家に帰ること、それだけです。高台からの坂道を下りきると、握り締めた携帯がブルブルと再び振動を始めました。携帯を耳に持って行き、真正面に顔を向けると、50メートル先に男性が携帯を持ってこちらに軽く会釈をしているのが見えます。それは権藤さんでした・・・。
2015/01/28
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