〚受け入れた妻〛第1回
短R〚受け入れた妻〛第1回
(原作=誠実な人 原作者=イワタ 投稿日:2008/04/30)
私達夫婦(小野学32歳 幸代30歳)が、権藤恭平さんに出会ったのは一昨年の秋のことでした。町内会での廃品回収作業で、一際熱心に働かれていたのが権藤さんだったのです。年齢は45歳、実直そうな男性で人柄も良く、それは廃品回収での働き振りからも察することが出来ました。
廃品回収後、缶コーヒーを飲みながらの休憩中に交わした会話で、権藤さんが実は近所に住んでいるといことをきっかけに、私達夫婦と権藤さんの交流が始まります。料理が得意だという権藤さん。そう遅くない時期に、互いの家を行き来し、ミニホームパーティを開くようになりました。
私達は、その交流を通じて、権藤さんのプライベートな部分を知りました。早くに奥様を亡くされていること、一人息子は今東京の大学に進学していること等。もっとも、実感されたのは、その人柄の優しさでした。その優しさに私たち夫婦は癒され、ますます権藤さんとの距離が近くなり、妻と二人で日曜の夕食の買い物に行くことも珍しくなくなりました・・・。
そんなある日、終業時刻に近い頃、権藤さんから電話が携帯に掛かってきました。〔話したいことがある。〕とのこと・・・。私達は駅前で落ち合い、駅の近くの喫茶店に入りました。深刻そうな権藤さんの顔・・・。そして唐突に切り出した言葉が・・・。〔奥様を抱きたいのです・・・。〕私は、あまりに常軌を逸脱した内容になんと言葉を返していいのかわからず、じっと権藤さんの顔を見つめました。
常識的には、そんなことは胸の奥にしまって他人には、ましてや、夫には言ってはならないことです。苦しそうな権藤さんの表情。おそらく、悩みに悩みぬいた末、私に打ち明けたのでしょう。そのまじめな性格からそのような会話をしたのだということは十分察せられます。彼の表情にはなにか後ろめいた企みのようなものを感じませんでした。
権藤さんは、決心して語りだします。〔妻を亡くした精神的なショックで男性機能が働かなくなった。〕こと、しかし、〔奥さんと触れ合う内に、幸代さんのことを思うとエレクト出来るようになった。〕こと・・・。だから、〔苦しい胸のうちを、恥を忍んでこのように話をしている。〕のだと・・・。
男性機能の回復、それこそが彼にとっては、今生きる中で明るい希望であり、幸代に出会うことでそれが夢ではなくなったこと、そんな思いがヒシヒシと伝わってきます。私からすればとんでもない話なのに、彼のつたない言葉の数々は実直で、それをみじんも感じませんでした。けれども、最終的には私は言葉に窮してしまい、「妻がどう思うかですが?」とだけ答えるのが精一杯でした・・・。
その話を私は妻の幸代にすべきかどうか悩みました。結局、悩んだ末、それを妻に告げるのに一カ月を要しました。それを話したとき、妻もとても悩みました。『手でしてあげるくらいで駄目かな?・・・。』性格が素直で優しい親切な妻のこと、結局、放っておけず、彼女なりに倫理観すれすれのところで結論を出したのでしょう。それが手コキ(性的興奮を得るために、性器を自分や他人の手で扱くこと。)だったようです。
2014/11/11
(原作=誠実な人 原作者=イワタ 投稿日:2008/04/30)
私達夫婦(小野学32歳 幸代30歳)が、権藤恭平さんに出会ったのは一昨年の秋のことでした。町内会での廃品回収作業で、一際熱心に働かれていたのが権藤さんだったのです。年齢は45歳、実直そうな男性で人柄も良く、それは廃品回収での働き振りからも察することが出来ました。
廃品回収後、缶コーヒーを飲みながらの休憩中に交わした会話で、権藤さんが実は近所に住んでいるといことをきっかけに、私達夫婦と権藤さんの交流が始まります。料理が得意だという権藤さん。そう遅くない時期に、互いの家を行き来し、ミニホームパーティを開くようになりました。
私達は、その交流を通じて、権藤さんのプライベートな部分を知りました。早くに奥様を亡くされていること、一人息子は今東京の大学に進学していること等。もっとも、実感されたのは、その人柄の優しさでした。その優しさに私たち夫婦は癒され、ますます権藤さんとの距離が近くなり、妻と二人で日曜の夕食の買い物に行くことも珍しくなくなりました・・・。
そんなある日、終業時刻に近い頃、権藤さんから電話が携帯に掛かってきました。〔話したいことがある。〕とのこと・・・。私達は駅前で落ち合い、駅の近くの喫茶店に入りました。深刻そうな権藤さんの顔・・・。そして唐突に切り出した言葉が・・・。〔奥様を抱きたいのです・・・。〕私は、あまりに常軌を逸脱した内容になんと言葉を返していいのかわからず、じっと権藤さんの顔を見つめました。
常識的には、そんなことは胸の奥にしまって他人には、ましてや、夫には言ってはならないことです。苦しそうな権藤さんの表情。おそらく、悩みに悩みぬいた末、私に打ち明けたのでしょう。そのまじめな性格からそのような会話をしたのだということは十分察せられます。彼の表情にはなにか後ろめいた企みのようなものを感じませんでした。
権藤さんは、決心して語りだします。〔妻を亡くした精神的なショックで男性機能が働かなくなった。〕こと、しかし、〔奥さんと触れ合う内に、幸代さんのことを思うとエレクト出来るようになった。〕こと・・・。だから、〔苦しい胸のうちを、恥を忍んでこのように話をしている。〕のだと・・・。
男性機能の回復、それこそが彼にとっては、今生きる中で明るい希望であり、幸代に出会うことでそれが夢ではなくなったこと、そんな思いがヒシヒシと伝わってきます。私からすればとんでもない話なのに、彼のつたない言葉の数々は実直で、それをみじんも感じませんでした。けれども、最終的には私は言葉に窮してしまい、「妻がどう思うかですが?」とだけ答えるのが精一杯でした・・・。
その話を私は妻の幸代にすべきかどうか悩みました。結局、悩んだ末、それを妻に告げるのに一カ月を要しました。それを話したとき、妻もとても悩みました。『手でしてあげるくらいで駄目かな?・・・。』性格が素直で優しい親切な妻のこと、結局、放っておけず、彼女なりに倫理観すれすれのところで結論を出したのでしょう。それが手コキ(性的興奮を得るために、性器を自分や他人の手で扱くこと。)だったようです。
2014/11/11
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