名N〖壊れかけた二人 新版〗第13回
第12回 20190619
明日の金曜の晩に長谷(将生:はせ・まさき:29歳)を我が家へ招待する予定である。将生は勿論のこと嫁(住谷梨花:すみたに・りか:27歳)にも事前に言っていた。『わたしはもう絶対しないからね。』そう言ってはいたけれど、『りょうくん、お料理は何がいい?』って、僕(住谷涼:すみたに・りょう:29歳)に聞いてきたぐらいだから、長谷を食事に招待する事自体には問題が無いみたいである。
当日は梨花も将生も照れくさそうというかまるで初対面みたいにぎこちなかった。それで晩御飯を食べて僕と将生が、後片付けしている梨花をリビングルームから眺めているときに、僕が「なぁ将生、後ろから抱きしめてこいよ。」と長谷を唆(そそのか)す。
将生は楽しそうに忍び足で嫁の梨花に接近するのを僕は、その動きを軽く勃起しながら見ていた。長谷が後ろからのハグに成功すると、梨花は僕(涼)だと思ったみたいで、『ちょっと~ りょうくんダメだよ~』って、嬉しそうな口調で振り返る。
でもすぐにそれが夫ではないと気づくと、梨花は『いやいや・・・ 無い無い。』って苦笑い。嫁は、その腕を振りほどき僕の方に小走りで走り寄って来て、僕の手を取ると廊下に連行した。そこで、大きく溜息をつくと『りょうくん、わたしはしないって言ったでしょ? どう思っているの?』って悪戯した子供を諭すみたいに言う。でも僕は嫁が本気で嫌がっている感じはしなかった。まだ、照れ臭さや、こういうプレイに慣れてないだけっぽい。
「イヤなの? どうしても?」と聞くと『嫌です。絶対にしません。』って梨花が返事する。僕が説得の言葉を探していると僕の両手を取って、『わたしはね、今日は、絶対に涼の気分なのね。』って頬を赤らめて上目遣いで言った。その可愛さにあらためて惚れ直す僕は、将生にはもちろん帰って頂く。
長谷が帰ると僕たちはすぐに寝室へ移動し服を脱がしあってセックス。激しくて甘いものだった。『好き。』とか「愛してる。」とかお互いに言い合った。その合間合間で僕は梨花に2週間前の将生とのセックスの様子も聞いてみる。「実際どうだったの?」と尋ねると、拗ねたみたいにアヒル口を作って『ん~ ん~ わかんない。』って首を傾げた。
「声は出たの?」と訊ねても一緒で、「梨花はイッたの?」の問いに、『そんなわけないでしよぅ。』って嘘をつかれたけど、まぁその嘘はまぁ仕方が無いと思う。どうしても気になって、僕は「将生のちんこはどうだった? 大きかった?」としつこく質問したけど、『暗かったから、よくわかんない・・。』って、嫁には上手くはぐらかされた。 第14回につづく
20190620
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