名N〖壊れかけた二人 新版〗第15回
名N〖壊れかけた二人 新版〗第15回
第14回← 20190621
僕(住谷涼:すみたに・りょう:29歳)と嫁(住谷梨花:すみたに・りか:27歳)、友人(長谷将生:はせ・まさき:29歳)。
嫁が『プレイをしてもわたしのことを絶対嫌いにならない? いつまでも愛してくれる?』って云うので、「大丈夫だよ。嫌いになるなんてありえないよ。僕は死ぬまで梨花を愛していくよ。」と答えた。
「それから、たとえほかの男に抱かれても・・梨花と僕は・・いつでもつながっているよ。」それで、梨花は、『あ~ それわかるかも~ わたしも長谷君との・・時はりょうくんのことをずっと考えてたんだよ。』僕は取り敢えず、梨花は変な事になったとは思いながら、興奮したって事は何度も反復して言ってたし、絶対にイヤ!という感覚ではないのだなと思った。
このプレイが世間の常識から考えると、やはり道に外れたことだと考えている。だからその箍(たが)が外れた時にだけしか楽しめないものだとも思うから、梨花の様子を伺うのが大事だった。それに梨花自身が、完全に抵抗感がなくなった訳ではなさそうである。それで、その日はこれ以上は聞かないようにして、一緒に裸のまま寝た。
今週の金曜日にいつも通りの夕食会を開く。しかし、将生は残業で晩メシを社員食堂に済ませてきた。それで20時くらいになって将生が我が家に到着をする。三人でワインを飲んで30分くらい過ぎたころだった。少し酔い気味の梨花が将生にとんでもない質問をする。
『処理はどうしてるの? あっちの方さ。』って、僕も驚いたが、将生は目を白黒していた。
『それでどうなの? 長谷くん?』
酔いに任せた嫁のしつこい追及が続く。
〔ほら、アレだよ、風俗。〕
将生は、諦めたような顔でそんな事を言った。
『え~!? そうなの? どうして? 長谷君ならいくらでも相手いるでしょ?』
〔いやね、エッチすると好きになられたりするからさ。プロなら後腐れないしさ。〕
『なんで!? 好きになってもらうなら、良いじゃん!』
〔いやいや、面倒くさいっしょ!〕
将生は、モテすぎた反動なのか、女性を煩わしいと思っているような口ぶりである。
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20200501
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