名P〖彼女の恋(修正版)〗その31
その30 20190501
ファーストフード店で待っている間、僕(周防久志:すおう・ひさし:25歳)は何度か奈々にラインをしてみます。電話も掛けてみましたが・・返事は返って来ませんでした。《今日は逢えないのかな?・・・がっかりだなぁ・・・。》それで22時を過ぎた頃、アパートに行ってみますが・・・やっぱり帰っていません。
僕は小説や雑貨を袋ごとドアに掛け、「奈々の探していた本と可愛い雑貨があったから買ったので置いておくよ。オヤスミ♪」と最後にラインを打って帰りました。今野奈々(こんの・なな:22歳)から返事が来たのは翌朝です。
『おはようございます。久志くん、昨日は本当にごめんね。本と・・・変な人形アリガトウすごく嬉しい。大切にするね。わたしね、久志くんが大好きだよ♪昨日の埋め合わせは絶対します。今日も1日頑張ろうね。』
ラインを読んでほっとする反面、何時に帰ったんだろ?何をしていたんだろ?と聴きたいことが頭をよぎりました。
奈々とのデートがドタキャンになった日のあとからも僕と彼女はいつも通りで、朝から、昼、夜と電話やラインでやりとりをし、その日気になったことを交換日記のように写メで交換してあーだこーだ話をして『おやすみ。』「おやすみ。」の挨拶で就寝します。
休み前には逢ってデートでした。美味しいご飯食べて、雑貨屋を巡って、映画観て、ホテルで繋がって、駅で指切りしてからバイバイ。まるで止まっていた僕の青春が奈々と再会して動き出したのでした。
奈々の声を聴いたり、逢うたびに僕はどんどん奈々が好きになり、今、一緒にいることに幸せを感じています。また、彼女とセックスをするたびに奈々が綺麗になっていくことに気づきました。その白い肌はスベスベで張りが増して、胸も一段と大きくなり、それが童顔との対比がアンバランスで、それが行為の時にはかえって厭らしく見えました。
僕の自意識過剰だと思いますが、デートの時に道行く他人が奈々を見ているのに気づくと・・・たまらなく嬉しかったのです。僕は輝きを増していく奈々にまさに溺れて、奈々のちょっとした変化には気づかないふりをしていました・・・。
あの日以来、ごくたまに急に逢えなくなるということがあり、また、その日は決まってほとんど連絡も取れなかったのです。しかし、そういった後で、奈々が前よりも僕に甘えることが強くなりまし『久志くん・・・わたしのことを捨てちゃヤダよ・・・。』、『久志くん、わたしのこと好き?』、『ずっと一緒に居てよ・・・。』って言ってきました。
そして、奈々が、冗談だけどと前置きしてから、「僕は奈々を捨てません。ずっと一緒にいます。」という誓約書を書かされます。変だなと思ったが、最初に付き合い、そして別れた時に僕から離れて行ったことが原因かなとこの時は考えていました・・・。
その32に続く
20190505
- 関連記事
-
- 名P〖彼女の恋(修正版)〗その24 (2019/02/06)
- 名P〖彼女の恋(修正版)〗その25 (2019/03/06)
- 名P〖彼女の恋(修正版)〗その26 (2019/03/07)
- 名P〖彼女の恋(修正版)〗その27 (2019/03/08)
- 名P〖彼女の恋(修正版)〗その28 (2019/04/02)
- 名P〖彼女の恋(修正版)〗その29 (2019/04/29)
- 名P〖彼女の恋(修正版)〗その30 (2019/05/01)
- 名P〖彼女の恋(修正版)〗その31 (2019/05/05)
- 名P〖彼女の恋(修正版)〗その32 (2019/05/27)
- 名P〖彼女の恋(修正版)〗その33 (2019/05/28)
- 名P〖彼女の恋(修正版)〗その34 (2019/05/29)
- 名P〖彼女の恋(修正版)〗その35 (2019/05/30)
- 名P〖彼女の恋(修正版)〗その36 (2019/06/13)
- 名P〖彼女の恋(修正版)〗その37 (2019/07/27)
- 名P〖彼女の恋(修正版)〗その38 (2019/10/21)