中Ⅱ26『妻の貸し出し(改作)』第35話
第34話 20190503
次の朝、天音はランドリーの横のかごに夫のパジャマが入っていたのを訝(いぶか)り、尋ねてみた。『パジャマどうしたの? からだは大丈夫?』それで僕(前島真悟:まえじま・しんご:30歳)は「いや~なんでもないよ。暑かったから汗かいたんだ。心配しないで。」と軽く答える。妻(前島天音:まえじま・あまね:28歳)にはなんでも正直に“報・連・相”と言っているのに、「こんな夢みたんだよ。」とは言えなかった。
朝食を二人で食べていると、天音が『ね~え、真悟君。あの~・・・。』って何か相談をしたいのだが言いづらそうにする。「ほらなんでも正直に相談(少し気が咎める)だろ!」と言うと、『そうだね。じゃ~言うね。土曜日にどういう服で行けばいいかな?』って真剣な眼差しで聞いてきた。
「今は時間がないから今夜までに僕なりの案を考えるから、それでいいかな?」と告げる。すると、天音は首をコックリとした。また、《土曜日の件》で楽しみが増えるとともに、昨夜の“夢”が正夢になるかもしれない不安もあったのだが・・。昼休み、誰もいなくなった職場でサブウェイのサンドイッチを頬張りながら、パソコン画面から天音の服などをチョイスする。“夢”でみたのに似たワンピースとインナー(下着。インナー-ウエア。)をアマゾンで注文、受け取り日時を指定して終了した。
午後の始業前に天音からメールが届く。タイトルが『制服姿の人妻』。《なんだか凄いな~》と、思いながら添付の写真を開けると、そこには自画撮り(携帯やスマホのカメラで自分自身を撮影すること。)した制服姿の天音が4パターンあった。「そう言えば会社の制服を着た天音ははじめてだな。」と独り言。新鮮かつ妙な色気を感じてしまう。
そのあとで短文が届く。『いいでしょ? 真悟君、アルバム用のブログ早くしてね!(あまね)』とあった。つまり催促のメールである。すっかり忘れていた夏休みの自由研究のような気分。《ふむ。こんどはこれを探そうか。》インターネット検索でパスワードを設定し閲覧を制限できるブログがみつかり、簡単に新規作成を済ませ、内容については帰宅してゆっくりすることにする。
それから勤務中にも関わらず、チラチラとファイルに収めた天音の写真を眺めた。《そうか村瀬(憲二:むらせ・けんじ:33歳)さんは毎日この制服をみているのか。》と思ったら、ありきたりの(もちろん天音は素敵だけれど)写真がエロくみえてくる。
天音が21時過ぎに帰宅すると、夫の真悟の姿がなかった。いつものように自室で着替えて、コンビニで調達した食材で夕食を作る。食べながら昼間に送ったメールのことを考えた。最近、変なのだけど、《自分を! 自分の躰を! 視てほしい・魅せたい》という欲求が抑えられなくなってきている。 第36話に続く
20190504
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