名P〖彼女の恋(修正版)〗その30
その29 20190429
村瀬健次(むらせ・けんじ:23歳)が笑って手に持つスマホを僕(周防久志:すおう・ひさし:25歳)の方に見せます。そこには、知らない男の人の上にまたがり、深くペニスを挿入されながらカメラを見る全裸の住谷杏奈(すみたに・あんな:22歳)ちゃんが写っていました。その感じた顔の杏奈ちゃんはとても綺麗で、全身桜色に染まった彼女の肢体は今野奈々(こんの・なな:22歳)とは違う魅力を感じます。
ガチャリっ、『ただいまぁ♪』〚ただいま~〛2人が帰って来たので慌ててスマホを健二へ戻しました。僕は杏奈ちゃんの顔をまともに見られません。すると、隣りに座った奈々が僕の顔を覗きこみ、『久志くん? どうしたの?』って小首を傾げて伺ってきました。
《奈々も僕以外の男に抱かれたら・・あんな顔するのかな・・・?》
(・・・・思い出しながらなので多少の違いはありますが、すでに僕と奈々が通って来た事です。ただ、あの頃はそうしたいとかはまだ無く、単純に後輩の下ネタに煽られていました。まだ熊野との事がありましたので複雑な鬱勃起ってとこでしょうか・・・・。)
後輩の健次とその彼女の杏奈ちゃんの思いがけない性生活を聞いて、僕は少なからず驚きます。健次はもちろん、杏奈ちゃんにもそれらしさは見受けられず、奈々と笑いながらテレビを観ている杏奈ちゃんを何度となくチラ見しては、《杏奈ちゃんがあんな表情をなぁ・・・。》なんて想いながらお酒を飲みました。僕は、奈々と熊野のことが頭をよぎりました・・・。嫌な気持ちが甦り・・僕の知らない奈々がいることがモヤモヤします。夜も更け、お酒も進み、いつの間にか寝てしまいました。
そんな飲み会から数日後、僕は奈々とデートの約束がありましたが、その朝にラインがあり、『急用ができたのごめんなさい。』ってデートをキャンセルされます。それは僕達が付き合い出して初めてでした。僕は1日丸々空いたのでぶらぶら雑貨屋を巡り、古本屋で奈々が好きな作家の恋愛小説を見つけて思わず買います。
夜にはアパートにいるかなと思い、20時頃に買った小説と雑貨を自慢しに奈々のアパートへ向かいました。しかし、残念なことに留守です。僕は奈々のアパートの近くで時間をつぶし、帰って来たら一目逢って、奈々に買った小説や雑貨を渡して帰るつもりでした。奈々に少しでも逢いたかったのです。
ファーストフード店で待っている間、僕は何度か奈々にラインをしてみました。電話も掛けてみますが・・返事は返って来ません。《今日は逢えないのかな?・・・がっかりだなぁ・・・。》22時を過ぎた頃、アパートに行ってみましたが・・・やっぱり奈々は帰っていません。 その31に続く
20190501
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