特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第42章
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第42章
第41章← 20200627
俺(柴﨑将嗣:しばさき・まさし:32歳)と嫁(柴﨑博美:しばさき・ひろみ:27歳)
そして後藤和真(ごとう・かずま:30歳)さん
ドアを開けてすぐ大体の状況が分かる。嫁の声で後藤さんと博美が明らかにフェラチオ中じゃないのは判った。俺はそれで急に心臓が“バクバク”し出している。そのときの俺は予定(思惑?)がはずれたのと、何か予想外の事が起きたのかが判らなくてちょっと気持ちが混乱した。今考えると、それももしかすると後藤さんの雰囲気作りだったのだと思う。
それは、少なくともフェラチオ中じゃなかった。だからマッサージを終えて前戯の最中かもしれないとか、早く来すぎたかもとか一瞬のうちに色々と考えを巡らす。そして、俺が部屋に入ってドアをバタンって閉めた時、一瞬後に博美の『えっ!? この部屋なの?』って声と後藤さんの〔あれ? 将嗣が戻ってきたかな?〕と、いう落ち着いた声。博美が『ええっ? ちょっと・・・ えっ!』って、かなりびっくりした素の声を出した。
その声があまりに絶句しているので、俺は緊張が解けて思わず笑いそうになる。別に博美を馬鹿にしたわけじゃなくて何か緊張の中の緩和みたいな感じになっちゃったのだ。でも、その次に、博美の喘ぎ声ですぐに気持ちが戻る。部屋の向こうで『いやだ、ねえ後藤さん抜いてっ!』って博美の押し殺したような声が聞こえた。〔もう遅いよ博美ちゃん隠して隠して。〕って後藤さんの余裕のある声。
直前にまだ前戯の最中かもしれないとか考えていたから博美の『抜いてっ!』っていう声にはドキッとした。それは『抜いてっ!』ていうか、『これ抜いてぇ!』って感じの語尾がちょっと掠(かす)れている。明らかに挿入れられて動かされている最中の声のように聞こえた。
意を決し、そのまま暗い部屋の中のベッドの方に向って歩を進める。博美と後藤さんに直面した時の衝撃が凄かった。脳内処理が出来ずに、今見ていることが現実なのかさえ判断できない状態になる。勿論二人とも全裸だった。博美の服はもう一方のベッド上に散らばっている。騎乗位と正常位の中間の対面座位(座った体勢で性器を結合させる。男女が正対し、座った男性に上から女性が跨る体勢で結合するみたいな体勢)だった。ベッドの上に騎乗位から博美が後ろに倒れて後藤さんが上半身を持ち上げたような、お互いがベッドに後ろ手を突いて上半身を持ち上げた感じの格好で博美と後藤さんがいる。俺はベッドの上の嫁と思いっきり目が合ってしまった。
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20200709
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