特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第27章
特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第27章
第26章 20200211
話の途中で俺(柴﨑将嗣:しばさき・まさし:32歳)としては腹が決まっていた。そして、最後には後藤(和真:ごとう・かずま:30歳)さんが、〔将嗣さんが聞きたかったっていう、《嫁(柴﨑博美:しばさき・ひろみ:27歳)がもし過去に浮気をしていたら》という話も全部聞きだしちゃうよ。〕、「判った。頼みます。」と、話しはとんとんと進む。
この打ち合わせが水曜日だったのだが、これを博美に話したのは木曜日になった。土曜日日曜日に予定が無かったから博美が、『週末はどうする?(我が家は土日のどっちかは外食。)』って言ってくる。それで、「実はさ、後藤が、明後日お前を食事に誘いたいんだって。」と、さりげなく切り出した。すると嫁は本気でびっくりしたあとに、『えっ? それ、どういうこと?』って睨(にら)んでくる。
俺が説明したのは、「先月(3月)も初回(2月)もマッサージ(セックス)だけだったか
ら後藤も気にしていて、土曜日の昼から後藤が案内するのでちょっとしたデートでもてなしたい。ついでに夕食もご馳走したい。と言っている。」ことだった。勿論それは俺も了解したという事も伝える。ちなみに俺は休日出勤で仕事だから参加できないという事にした。(仕事が多忙な時はよくあることだったが、今回は計画的な嘘だけど。)
2回のマッサージのことで、俺のそういう部分(嫁を他人に貸し出す性癖)も博美は多少理解してきていて、『本当、不思議だよね。将嗣君のそういう所は。』って言いつつ了解する。この話の流れから、嫁は本当に“デート+食事”と思っていたみたいで、それはセックス抜きというデートだからかも知れなかったが、『でも将嗣君がさ、いなくて、後藤さんに誘われて私がホテルとか行っちゃったらどうするの?』って悪戯っぽく訊ねてきた。これに対しては、俺が「あー。その時には博美の判断に任せる。」と云うと、その意味を理解したようで顔を紅潮させて、『バカじゃないの? そんなことなるわけないよ!』って真剣な口調で言ってくる。
ちなみに2月のマッサージ以降、嫁との絆は強くなったと思う。しかし、博美の心の中では俺が思うよりも後藤さんとのセックスについて凄く背徳感が強いらしく、『夫が望んでいる。』っていう前提があったとしても不安を覚えていた。ただ不安だけではなく、『ドキドキ(期待と興奮かな?)もする。』って。共働きで1年中走り回るような毎日だったから御互いにとって凄く良い刺激にはなっていた。
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20200403
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