特名Ⅱ 〖俺と嫁 嫉妬と興奮の狭間に〗第28章
これまでも二人の仲はかなり良かったが、このプレイをきっかけにそれでもお互いが気持ちを言葉で伝え合う事も多くなったし、キスも一杯(セックス以外でもお早うのキス、ただいまのキス、おやすみのキスなど)するようになった。俺(柴﨑将嗣:しばさき・まさし:32歳)も嫁(柴﨑博美:しばさき・ひろみ:27歳)を貸し出すことで凄く興奮していたし、この日の夜も何回もキスをする。
〖キスを交わすことで分泌される一つのホルモン、〈エンドルフィン〉には、沈んだ気持ちを励ます抗鬱作用があるという。また、キスを交わすことで分泌されるホルモン、〈オキシトシン〉の中毒(快楽)になるのです。また、口が、あらゆる感覚や感情が喚起される脳にもっとも近い位置にある“性感器官”なのです。〗
土曜日が来て、俺は博美に言ったとおり、休日出勤って事で背広を着て午前9時に家を出る。博美は、『後藤(和真:ごとう・かずま:30歳)さんと夕飯を食べたらすぐ帰ってくるね。将嗣君の帰りが遅かったら家でご飯作るからね。』って言って家を出た。俺は、当然に仕事はないので漫画喫茶に行って暇をつぶすことにする。嫁は11時頃には家を出る予定で、それまでは漫喫で時間を費やした。11時過ぎに出て、一応12時近くになってから家に帰るが勿論博美はもう出かけている。なんだか他人の家に帰ってきたような違和感があった。
後藤さんのプランでは、前回(3月)マッサージの時に、嫁が『上野の東京国立博物館(トーハク)で特別展を見たい。』って言っていたので、そこに行くとの事である。午後5時まではトーハクで鑑賞の予定。それから食事の為にホテルに入りますとの事だった。予約を取ったホテルは1泊4万近くするかなり高いホテルのいい部屋である。急な事だったけれど後藤さんは一応俺用にも近くのホテルを用意すると申し入れてくれるが、結局それはキャンセルをしてもらい、俺は後藤さんを信じて家にいる事にした。
俺の家から上野へは距離があるから何かあった時に駆けつけられないのは確かに不安だったが、それまでの2回の事があったから後藤さんを信じながらも家で悶々とする方を選ぶ。マッサージの時と同様に電話で中継してもらう予定だったけど、今回は後藤さんの提案で、〔僕の事を信用してくれるなら、良い状況を判断して電話します。〕との事でしたので、嫁に会った時とホテルへ入った時だけはメールを貰う事にする。
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20200404
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