長8〖嫁がもっと淫らになれば〗第22話
長8〖嫁がもっと淫らになれば〗第22話
花見での僕(小寺晴久:こでら・はるひさ:31歳)の質問と嫁(小寺美沙季:こでら・みさき:29歳)の答え。
「無意識にでも部長(上地宗盛:かみじ・むねもり:48歳)を挑発しなかったか?」
その日は僕の勧めもあり、少し胸元の開き気味のブラウス。上地部長が対面に座っている時、美沙季の座る位置からは手を伸ばさなくては届かない食べ物があった。
隣の人にも分けるため、嫁は腰を浮かせ片手を付いて、かなり前屈みになって皿を取った時である。《あっ! 胸が見えてしまう。》って思い、慌てて皿を取って座りなおした。少し四つん這いのような格好だから、かなりブラウスも浮いていた筈である。それは角度によってはブラチラと言うより、ブラジャー全体まで見えている可能性があった。
座りなおして気がつくと対面の部長の視線は美沙季を見ている。絶対にブラジャーを見られていただろう。ちなみに、この日の嫁のブラジャーはピンクだった。そして、花見が終わり、立ち上がって靴を履こうと思ったら、足場が悪くてよろける。その時には隣に立っていた部長にぶつかった。
上地部長が胸で受け止める。決してセクハラでボディアタックしたのではないらしい。嫁はここでも部長に両手で支えられ、親近感に似た心の動きがあった。花見での出来事はそれくらいで、誘われたのはカラオケに行ってからである。
結局、カラオケに参加したメンバーは7人。女性は嫁と他部署の事務員の2人だった。この事務員とは話す機会も飲み会の時だけで、特に仲が良いとかではないそうである。座った場所は部長の横、これは美沙季が座った後に部長が隣に座った結果だった。皆が酒と歌で盛り上がり、嫁は部長とデュエットも歌う。
その時、上地部長に肘を差し出され、断るのも変なので腕を組んだ。《いやいや! 別に断るののは変じゃないぞ!》と僕は思ったが言わないことにする。カラオケ中に部長が話しかけて来るので必然的に身体を寄り添うことになった。少し部長は酔っていて、上機嫌で嫁の肩に手を置いたり、内緒話をするのに嫁の肩を引き寄せたり、ベタベタ触られる。
手を握ったりとかは無かった。《でも知らない人が見たら、親密な関係と勘違いされそうだな。》って嫁は思ったくらいなので、かなりイチャついたような状態だったのだろう。この時点で部長は美沙季を口説く気満々だった筈である。
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20200319
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