創B FM 第1章
創B FM 第1章
両家の親族、友人そして会社関係の方を含めても40人程度の披露宴だったけれど新郎新婦の人柄を反映したアットホームな集まりだった。
孝輔は、大学を卒業して4年目。新婦の歩(あゆみ)とは在学中に知り合った。3回生のとき映画研究会の新入部員で入ってきた歩に一目ぼれをした。
映画研究会は、文化サークル局への登録人数は86名となっているが、幽霊部員も多くいて普段は部室に顔を出すのが30名程度だ。
映画好きな部員と言っても、大きく分類して3派に分かれる。一つは、最大派閥の映画鑑賞派。昔なら映画館で年間300本も観たという卒業生もいたらしいが、最近は映画システムも変わったり、名画座が減少した影響で、劇場鑑賞(試写会を含む)で1番多くみたので70本ほどらしい。最近は専(もっぱ)らDVD鑑賞が主流になっている。
鑑賞派と対抗するのが、製作派。機材が便利かつ安価になり、フィルムに比べてデジタルは製作費も安いが年々映像処理に関わる機材やPCに費用が掛かるらしい。それと出演してくれる『女優』不足に悩まされていた。
最後は少数派の評論派。孝輔はここに属している(と言うより本来鑑賞派なのだが友人から強引に拉致された)。毎月「会報(グリフィス)」を発行と映画研究会のホームページ作成を主に担当させられているのが孝輔で、なぜだか 映画研究会の会長にもなっている。所謂(いわゆる)キャステイング・ボートを握る評論派に鑑賞派が連合してきたからだった。 第2章に続く
両家の親族、友人そして会社関係の方を含めても40人程度の披露宴だったけれど新郎新婦の人柄を反映したアットホームな集まりだった。
孝輔は、大学を卒業して4年目。新婦の歩(あゆみ)とは在学中に知り合った。3回生のとき映画研究会の新入部員で入ってきた歩に一目ぼれをした。
映画研究会は、文化サークル局への登録人数は86名となっているが、幽霊部員も多くいて普段は部室に顔を出すのが30名程度だ。
映画好きな部員と言っても、大きく分類して3派に分かれる。一つは、最大派閥の映画鑑賞派。昔なら映画館で年間300本も観たという卒業生もいたらしいが、最近は映画システムも変わったり、名画座が減少した影響で、劇場鑑賞(試写会を含む)で1番多くみたので70本ほどらしい。最近は専(もっぱ)らDVD鑑賞が主流になっている。
鑑賞派と対抗するのが、製作派。機材が便利かつ安価になり、フィルムに比べてデジタルは製作費も安いが年々映像処理に関わる機材やPCに費用が掛かるらしい。それと出演してくれる『女優』不足に悩まされていた。
最後は少数派の評論派。孝輔はここに属している(と言うより本来鑑賞派なのだが友人から強引に拉致された)。毎月「会報(グリフィス)」を発行と映画研究会のホームページ作成を主に担当させられているのが孝輔で、なぜだか 映画研究会の会長にもなっている。所謂(いわゆる)キャステイング・ボートを握る評論派に鑑賞派が連合してきたからだった。 第2章に続く
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