超短Ⅱ23『高嶺の花』その4話
超短Ⅱ23『高嶺の花』その4話
その3話 2018/11/19
高原(涼子;たかはら・りょうこ:27歳)さんは、困ったような慌てたような感じだった。
『ごめんね。でもこれ以上はいけないでしょ? わかるよね?』
「わかります。でも‥‥。」
高原さんが沈黙する。
『気持ちはうれしいけど、私もう結婚しちゃうから、これ以上は何も起きないよ。』
そんなこと改めて言われると俺(中嶋健介:なかじま・けんすけ:24歳)は、ますます悲しくなった。
『もー、どうしたの? しっかりしなさいよ!』
「はい。」
見兼ねたのか高原さんは『まだ何かあるの?』俺が「・・・。あの、ほんとに何もしませんから・・・。朝まで一緒にいてもらえませんか?」高原さんはしばらく黙ってたけど『ほんとに何もしないわね。絶対約束だよ。』ちょっと困った様子だけどオッケーしてくれる。ほっとした俺は、笑いながら、「ありがとうございます!」と、純粋にうれしくて、《何もなくてもまぁいいや。》と思った。
それから適当にクルマを走らせ、最初に見つけたラブホテルへ入る。そこは部屋がコテージみたいに独立していて、空きランプの部屋に勝手に入るとお金を精算するまでドアが開かないタイプ。駐車場から部屋までのわずかな距離の間、高原さんはなぜか俺の腕につかまって寄り添ってきた。
《えっ?》と俺は思いながら、「なんか本当のカップルみたいですよね。」すると高原さんがいたずらっぼく笑いながら、『でしょー?』って、でも部屋に入ると彼女は腕をほどいたのでちょっとガッカリである。普通だったらとりあえず風呂にお湯張るのだけれど、そうもいかず、二人で何秒か立ち尽くしていた。
高原さんの『すわりましょう。』って言葉、それでソファに並んで腰掛ける。妙に落ち着かなくて、それでもいきなり押し倒す勇気もなく、俺は会社の人の噂話とかどうでもいいことを話していた。なんか気まずい雰囲気で、不自然に話が途切れてしまう。場が持たない俺は。
「ちょっとシャワーを浴びていいですか?」
『え??』
「あの、変な意味じゃなくて、ちょっとサッパリしたいんです。」
すると高原さんは何も言わずにうなずいた。
シャワーを浴びながら、やっぱり色々想像してしまい、俺のペニスはムクムクと勃起する。雑念を振り払うように興奮を鎮めてから、バスロープを着て戻った。その姿を見て、『あ、着替えたの?』って、言いながら高原さんが耳を真っ赤にする。その後は、クルマの中と違い、俺の目をなかなか見ようともしなくなった。彼女の恥じらっている様子に、俺もドキドキしてくる。 その5話へ続く
2018/11/23
その3話 2018/11/19
高原(涼子;たかはら・りょうこ:27歳)さんは、困ったような慌てたような感じだった。
『ごめんね。でもこれ以上はいけないでしょ? わかるよね?』
「わかります。でも‥‥。」
高原さんが沈黙する。
『気持ちはうれしいけど、私もう結婚しちゃうから、これ以上は何も起きないよ。』
そんなこと改めて言われると俺(中嶋健介:なかじま・けんすけ:24歳)は、ますます悲しくなった。
『もー、どうしたの? しっかりしなさいよ!』
「はい。」
見兼ねたのか高原さんは『まだ何かあるの?』俺が「・・・。あの、ほんとに何もしませんから・・・。朝まで一緒にいてもらえませんか?」高原さんはしばらく黙ってたけど『ほんとに何もしないわね。絶対約束だよ。』ちょっと困った様子だけどオッケーしてくれる。ほっとした俺は、笑いながら、「ありがとうございます!」と、純粋にうれしくて、《何もなくてもまぁいいや。》と思った。
それから適当にクルマを走らせ、最初に見つけたラブホテルへ入る。そこは部屋がコテージみたいに独立していて、空きランプの部屋に勝手に入るとお金を精算するまでドアが開かないタイプ。駐車場から部屋までのわずかな距離の間、高原さんはなぜか俺の腕につかまって寄り添ってきた。
《えっ?》と俺は思いながら、「なんか本当のカップルみたいですよね。」すると高原さんがいたずらっぼく笑いながら、『でしょー?』って、でも部屋に入ると彼女は腕をほどいたのでちょっとガッカリである。普通だったらとりあえず風呂にお湯張るのだけれど、そうもいかず、二人で何秒か立ち尽くしていた。
高原さんの『すわりましょう。』って言葉、それでソファに並んで腰掛ける。妙に落ち着かなくて、それでもいきなり押し倒す勇気もなく、俺は会社の人の噂話とかどうでもいいことを話していた。なんか気まずい雰囲気で、不自然に話が途切れてしまう。場が持たない俺は。
「ちょっとシャワーを浴びていいですか?」
『え??』
「あの、変な意味じゃなくて、ちょっとサッパリしたいんです。」
すると高原さんは何も言わずにうなずいた。
シャワーを浴びながら、やっぱり色々想像してしまい、俺のペニスはムクムクと勃起する。雑念を振り払うように興奮を鎮めてから、バスロープを着て戻った。その姿を見て、『あ、着替えたの?』って、言いながら高原さんが耳を真っ赤にする。その後は、クルマの中と違い、俺の目をなかなか見ようともしなくなった。彼女の恥じらっている様子に、俺もドキドキしてくる。 その5話へ続く
2018/11/23
- 関連記事
-
- 超短Ⅱ24「寝たふり」その3回 (2018/11/14)
- 超短Ⅱ24「寝たふり」その4回 (2018/11/15)
- 超短Ⅱ2〖自由に〗その4 (2018/11/17)
- 超短Ⅱ2〖自由に〗その5 (2018/11/18)
- 超短Ⅱ23『高嶺の花』その3話 (2018/11/19)
- 超短Ⅱ25〚興奮する二人〛前編 (2018/11/21)
- 超短Ⅱ25〚興奮する二人〛後編 完 (2018/11/22)
- 超短Ⅱ23『高嶺の花』その4話 (2018/11/23)
- 超短Ⅱ24「寝たふり」その5回 (2018/12/04)
- 超短Ⅱ24「寝たふり」その6回 (2018/12/21)
- 超短Ⅱ24「寝たふり」その7回 (2018/12/24)
- 超短Ⅱ24「寝たふり」その8回 (2018/12/25)
- 超短Ⅱ26[嫁の本音]1話 (2019/02/04)
- 超短Ⅱ16『あなた大丈夫だから』その4話 (2019/02/07)
- 超短Ⅱ26[嫁の本音]2話 (2019/02/10)
コメント
コメントの投稿