超短Ⅱ2〖自由に〗その5
超短Ⅱ2〖自由に〗その5
その4 2018/11/17
『本当にマッサージ上手だよね。知ってる? いつもしゅんすけにマッサージしてもらうと、わたしね、すっごく濡れてるんだよ……。』
真庭陽子(まにわ・ようこ:23歳)が、ゾクッとするほど妖艶な言い方をします。
それから、陽子は僕(高橋俊輔:たかはし・しゅんすけ:27歳)にまたがられたまま仰向けになりました。
『わたしのこと、嫌いなの?』
陽子は、無表情でそう聞きました。僕は、その氷のような表情に、怖いと思うと同時に、ゾクゾクするような興奮を覚えます。
「す、好きです! 好きに決まってます!」
僕は、情けない声で言いました。
すると、陽子は子供のような無邪気な笑顔になりました。氷のような顔から、ひまわりのような暖かく明るい顔に切り替わり、僕は胸がときめいて仕方ありません。それで、陽子が目を閉じ、少しアゴを持ち上げるようにしました。僕は、それが何かまったくわかりませんでした。当時アラサーと言われる年齢なのに、女性と付き合ったこともキスをしたこともなかった僕は、それがキス待ちの顔だと気がつきません。
目を開けた陽子が、あきれたような顔になり、僕の襟首を掴むと、柔道のように僕を引きつけ、そのまま僕を抱きしめてキスをしてくれました。こんなにも情けないファーストキスでしたが、僕は身体がとけるような気持ちになります。陽子のキスは、情熱的で巧みでした。僕の歯ぐきや、上顎、舌、全てを舐めつくし、吸い尽くすようなキスでした。
経験豊富なのが伝わってきて、少し悲しくもなりましたが、一気に欲情が爆発します。僕は、そのまま陽子を押し倒し、彼女の見様見真似でキスをしました。何度も歯が当たり、カチッ!カチッ!と音がしましたし、彼女の唇に歯を当ててしまったりもしましたが、意外にも彼女は怒りません。それどころか、本当に嬉しそうな顔をしてくれました。その表情を見て、僕は迷いが消えます。
「陽子……いや、陽子さん、僕と結婚して下さい!」
と、震える声で言いました。
『いいわよ、でも、二つ条件出しても良い?』
と、陽子はニコニコしながら言います。僕は、彼女からのイエスの返事に、舞い上がっていました。なので、即答で条件を飲むと言ってしまいます。
「それで条件ってなに?」
『一生わたしを離さないことがひとつと、ふたつめは、わたしは自由に誰とでもエッチするって事よ。』
陽子は、僕の目を真っ直ぐに見つめながら、とんでもない事を言いました。 その6に続く 2018/11/18
その4 2018/11/17
『本当にマッサージ上手だよね。知ってる? いつもしゅんすけにマッサージしてもらうと、わたしね、すっごく濡れてるんだよ……。』
真庭陽子(まにわ・ようこ:23歳)が、ゾクッとするほど妖艶な言い方をします。
それから、陽子は僕(高橋俊輔:たかはし・しゅんすけ:27歳)にまたがられたまま仰向けになりました。
『わたしのこと、嫌いなの?』
陽子は、無表情でそう聞きました。僕は、その氷のような表情に、怖いと思うと同時に、ゾクゾクするような興奮を覚えます。
「す、好きです! 好きに決まってます!」
僕は、情けない声で言いました。
すると、陽子は子供のような無邪気な笑顔になりました。氷のような顔から、ひまわりのような暖かく明るい顔に切り替わり、僕は胸がときめいて仕方ありません。それで、陽子が目を閉じ、少しアゴを持ち上げるようにしました。僕は、それが何かまったくわかりませんでした。当時アラサーと言われる年齢なのに、女性と付き合ったこともキスをしたこともなかった僕は、それがキス待ちの顔だと気がつきません。
目を開けた陽子が、あきれたような顔になり、僕の襟首を掴むと、柔道のように僕を引きつけ、そのまま僕を抱きしめてキスをしてくれました。こんなにも情けないファーストキスでしたが、僕は身体がとけるような気持ちになります。陽子のキスは、情熱的で巧みでした。僕の歯ぐきや、上顎、舌、全てを舐めつくし、吸い尽くすようなキスでした。
経験豊富なのが伝わってきて、少し悲しくもなりましたが、一気に欲情が爆発します。僕は、そのまま陽子を押し倒し、彼女の見様見真似でキスをしました。何度も歯が当たり、カチッ!カチッ!と音がしましたし、彼女の唇に歯を当ててしまったりもしましたが、意外にも彼女は怒りません。それどころか、本当に嬉しそうな顔をしてくれました。その表情を見て、僕は迷いが消えます。
「陽子……いや、陽子さん、僕と結婚して下さい!」
と、震える声で言いました。
『いいわよ、でも、二つ条件出しても良い?』
と、陽子はニコニコしながら言います。僕は、彼女からのイエスの返事に、舞い上がっていました。なので、即答で条件を飲むと言ってしまいます。
「それで条件ってなに?」
『一生わたしを離さないことがひとつと、ふたつめは、わたしは自由に誰とでもエッチするって事よ。』
陽子は、僕の目を真っ直ぐに見つめながら、とんでもない事を言いました。 その6に続く 2018/11/18
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