長K〚新・壊れかけた二人〛第4話
長K〚新・壊れかけた二人〛第4話
第3話
第3話
その時、俺(松木隆司:まつき・たかし:29歳)がどんな顔していたのか自分ではわからないのだけれど(凄く複雑な顔をしていたのかもしれない)嫁(松木陽菜:まつき・はるな:27歳)は俺の表情をみてぱっと手を離して、『草間君には彼女がいるんでしょ? もうだめだょ~。』って、笑顔で諭(さと)した。
すると親友の草間正輝(くさま・まさき:29歳)が、〔え!? もうあいつとはとっくに別れたよー!〕と、口を尖らす。俺と陽菜は同時に「そうなんだ!」と、驚いた。(後で知ったのだが、これが真っ赤な嘘だった。しかし俺たちはこの時は信じてしまった。)
〔だからいいじゃん。〕と正輝がまるで恋人みたいに指を絡めあおうとする。陽菜は、『えー! たか君、ちょっといやだよーこのひと!』って笑いながら俺を見た。「あー、やばいよ興奮する!」と、俺が言う。『うちのダンナも変態だー! 変態だー!』って、囃(はや)す笑顔の陽菜。
それでも暫く陽菜と正輝は手を握っていた。しかし、陽菜の手は開き気味でぎゅっとは握ろうとしていなかったが手は依然として繋いでいる。というよりも正輝が陽菜の手を離さなかったのだけなのだが・・・陽菜の顔は段々と笑顔より困った割合の方が大きくなってきていた。
反対に、俺はもっと見たくて「キスとかも、だめかな?」と、陽菜に聞いてみた。陽菜はそれを聞いた途端に、正輝から距離を取って座り直した。正輝が、〔じゃあほっぺにキスでがまんする。〕と、調子に乗る。
俺も「陽菜もそれくらいだったらいいよね?」と、云い添えた。それに対して陽菜は、『何でキスなの?』と、どうしても納得がいかない感じの様子。しかし、正輝が強引に陽菜の手を引っ張って、またすぐ隣に座らせ、そして頬に軽くキスをする。その時の陽菜は、くすぐったそうに『いやだー。』って、言いつつも笑っていた。
反対に、俺はもっと見たくて「キスとかも、だめかな?」と、陽菜に聞いてみた。陽菜はそれを聞いた途端に、正輝から距離を取って座り直した。正輝が、〔じゃあほっぺにキスでがまんする。〕と、調子に乗る。
俺も「陽菜もそれくらいだったらいいよね?」と、云い添えた。それに対して陽菜は、『何でキスなの?』と、どうしても納得がいかない感じの様子。しかし、正輝が強引に陽菜の手を引っ張って、またすぐ隣に座らせ、そして頬に軽くキスをする。その時の陽菜は、くすぐったそうに『いやだー。』って、言いつつも笑っていた。
調子の出てきた正輝が、〔はい陽菜ちゃんもチュウ~。〕と、言ったら、陽菜は『えー? ・・んー?』って、数秒間は迷った後で結局ほっぺにチュっとする。でも、そのキスは素早かった。それで正輝は俺の方を見てニヤニヤしている。それたから気が付かなかったのだけど、キスをした後に、陽菜が口元をこっそりと拭(ぬぐ)っていた。
正輝は更に調子に乗ってきて、〔なっ隆司! 陽菜ちゃんの口はだめかな?〕と、陽菜の肩に手を置き、図々しいお願いをしてくる。陽菜が俺の方を見ながら『だーめ・・ だよね?』って、言う。「あ、ああ・・・そうだな。」と、一旦は同調したものの、ペニスが完全勃起の俺は直ぐに「でも、1回くらいはいいかもな~。」と前言を翻した。《自分の嫁のくちびるが他人にうばわれるのに! やっぱり俺はM(マゾ)体質なのかもしれないな。》
陽菜は、『はぁっ!?』って、高音の声を出す。俺が「後ろ向いて見ないでいるから・・。」と、二人に対して背を向けた。その時、陽菜が、『ちょ、ちょっとー・・ 本当にいいの? たかし・・・。』って、弱々しい声を出す。
それで何だかこの進行状況が怖くなり、返事が出来なかったから俺は首だけ縦に振った。すると『・・ん』って声なのか音なのかよくわからない音が・・・。さっと振り返るとまたニヤニヤしている正輝と口元を左手の甲で拭っている嫁の陽菜が見えた。 第5話へ
2018/02/22
それで何だかこの進行状況が怖くなり、返事が出来なかったから俺は首だけ縦に振った。すると『・・ん』って声なのか音なのかよくわからない音が・・・。さっと振り返るとまたニヤニヤしている正輝と口元を左手の甲で拭っている嫁の陽菜が見えた。 第5話へ
2018/02/22
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