長K〚新・壊れかけた二人〛第5話
長K〚新・壊れかけた二人〛第5話
正輝が〔ごちそうさま~。〕と、言って笑う。その途端に陽菜は彼の頭をパチンと叩いた。〔痛てな~! 暴力反対!〕と、軽口を言う正輝の口にうっすらと口紅がついている。それを見て、俺はガチで心が痛んだ。(と同時にこの進行に萌えたのも事実である。)
止めようもない流れである。その瞬間に、家の電話が鳴った。嫁(松木陽菜:まつき・はるな:27歳)がパタパタと駆けていった。何を話しているのかは少し離れているので分からない。俺(松木隆司:まつき・たかし:29歳)と親友の草間正輝(くさま・まさき:29歳)は、気の抜けたビールみたいに白けた雰囲気になった。
陽菜が戻ってきて、『間違い電話だったわ。』って俺たちに告げる。そして、『飲み過ぎたから、頭が痛いの・・先に寝るね・・・。草間君・・おやすみ・・・。』って言い残し、さっさっと寝室へ行ってしまった。
〔草間君ってオレのことか?〕と正輝が驚いている。俺も突然の降雨で勝利目前なのに球審に“コールドゲーム(何らかの理由により、審判員が打ち切りを命じた試合)”を宣告された投手の気持ちだった。
〔草間君ってオレのことか?〕と正輝が驚いている。俺も突然の降雨で勝利目前なのに球審に“コールドゲーム(何らかの理由により、審判員が打ち切りを命じた試合)”を宣告された投手の気持ちだった。
〔なんだろうね? あれは?〕と狐につままれたような(到底信じられない)顔を正輝がしている。「怒ったのかな?」と、俺。一層白けたムードが漂った。正輝が〔もう、おれお邪魔するわ。〕とそそくさと(あわただしく)帰る。俺は玄関まで見送り鍵をかけた。
『馬鹿コンビの片割れがいなくなったわ。』の声にびっくり。振り返ると、寝たはずの陽菜が立っている。「あれ? おまえ寝たんじゃないの?」と問う。陽菜は『これから反省会よ。こっちへ来なさい!』って俺は腕をつかまれリビングに連行された。
気が強い陽菜は、俺だけには滅多に怒らないのだが、今夜は違った。『調子乗っていただしょ? あのまま上手いことなると思ったんでしょ?』
「いや・・・うん、そうかな・・・。」
『アイツと示し合わせた(前もって相談をして)んですよね?』
「そんなことはない・・・ コンビネーションのなせる技・・ と言うかな・・。」
『ほんと呆れるわ。わたしにだって都合があるのよ。』
《えっ! なにそれ?》
「正輝としてもいいの?」
『ほんと馬鹿コンビね! する訳ないじゃん。』
「だったら・・都合って・・なんだよ。」
『歯も磨いていなかったし、お化粧も・・服だって・・。』
「いや・・・うん、そうかな・・・。」
『アイツと示し合わせた(前もって相談をして)んですよね?』
「そんなことはない・・・ コンビネーションのなせる技・・ と言うかな・・。」
『ほんと呆れるわ。わたしにだって都合があるのよ。』
《えっ! なにそれ?》
「正輝としてもいいの?」
『ほんと馬鹿コンビね! する訳ないじゃん。』
「だったら・・都合って・・なんだよ。」
『歯も磨いていなかったし、お化粧も・・服だって・・。』
陽菜はいつもの食事会だから、上はTシャッ、下はスエットのパンツ姿である。
「うん。確かに色気に欠けてるな。」
『ば~か。キスが限界だよ。こころの準備がないのに・・・。』
それを聞いて俺は急にムラムラして、今度は俺が陽菜の腕を引っ張って2階の寝室へ連れて行った。 第6話へ続く
20180411
「うん。確かに色気に欠けてるな。」
『ば~か。キスが限界だよ。こころの準備がないのに・・・。』
それを聞いて俺は急にムラムラして、今度は俺が陽菜の腕を引っ張って2階の寝室へ連れて行った。 第6話へ続く
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