特名Ⅲ 〚僕と彼女 嫉妬と興奮の狭間に〛第4回
第3回 20191123
べつに兆候があったとかじゃないのですが、嫌な予感を感じます。それでその2週目の土曜日に京都まで行きました。(今は)僕(柴﨑将嗣:しばさき・まさし)も寝取られに興奮する性癖なのですが、その時も興奮していたのかもしれません。
京都に着いたのは夜8時頃だったのですが、濃方博美(のうかた・ひろみ:19歳)はまだ帰っていませんでした。でも合鍵を持っているので彼女の部屋で待つことにします。 びっくりさせたかったってのもあるし、約束を破って会いに来たので後ろめたかったというのもあって、靴は靴箱の中に隠しておきました。男でも連れて帰ってきたら、と探偵気分だったというのもあります。
僕は勉強部屋のほうで買ってきたペットボトルのお茶飲んで待ちました。結構いらいらしながら待っていたら彼女は午後10時ごろに帰ってきます。表の音で帰ってきたのがわかったので勉強部屋の電気を消して、隠れました。
僕は《博美が勉強部屋のほうに入ってきたら脅かしてやろう。》と考え、《もし寝室へ行ったらちょっと隠れて見ているのも楽しいかも。》とか思います。すると彼女は電話をしながら家に入ってきて、そのまま寝室のほうへ行きました。
聞き耳を立てて聞いていると先輩の河上(正樹:かわかみ・まさき:21歳)からの電話のようです。『えー いまからですか?』とか、『うちじゃ駄目ですよー』って、言っています。なぜか僕は胸が苦しかったのですが、そのまま隠れていることにしました。
しばらくして電話が切れました。それで、彼女は独り言で『きゃー 大変だよ-』って言いながら着替えたり部屋の片づけをしているようです。そうこうしているうち(多分15分くらいだったと思う)に、玄関のドアが叩かれました。河上です。
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20191125
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