中Ⅲ4『あなた、私、戻れなくなる。』第5章
中Ⅲ4『あなた、私、戻れなくなる。』第5章
第4章 20191217
小野田智美(おのだ・ともみ:37歳)の指が花弁に触れた瞬間、電撃でも流れたように痺れるような快感が体中を駆け抜け、思わず息が止まりそうになります。
『ヒィあぁ、ンあぁっ!』
乳首を刺激していた時とは違い、自分でもハッとするほどの大きな声を漏らしてしまっていた。智美は玄関で、ドアにカギもかけずに自らを慰め続け、我を忘れたように、スカートの中の手をうごめかす。そしてその顔は、自らの指がもたらす快感にとろけ、だらしなく弛緩してしまっていた。
智美は、親戚、友人、知人と問わず、上品で清楚な女性と評されています。実際に、菩薩のような温和な顔と、艶やかで吸い込まれるような濡れ羽色の髪、そしておっとりとした優しい口調は、会う人すべてに清楚で上品な印象を与えました。それが今、鏡の前で立ったまま淫らに自慰をして、夫(小野田文哉(おのだ・ふみや:43歳)にも見せたことのない、はしたない淫らな姿を鏡に晒し、快楽の花園へ一直線に高まっていきます。
『はぁ、はぁ、だめ・・・ ンッ! ンッ!』
智美はついには声まで発しながら、さらに花弁をまさぐる指の動きを早めていった。そして、意を決したような表情になると、その指を花弁の上にある小さな肉の芽に指を導いていきます。
『ヒィッ! あ、ああぁ、すご、い・・・。』
智美は、我知らず言葉を紡ぎ続けた。彼女が、自らを慰めることなどほとんど経験がなかった。思春期から数えても、おそらく片手で余ってしまうはずです。潔癖で、性に対して軽く嫌悪感すら持っていた智美にとって、自慰などははしたなさの象徴的な行為だと言えた。
しかし、欲求不満の溜まりに溜まった智美の熟れた身体は、もう我慢の限界。智美は声が漏れるのもそのままに、固くしこった肉の芽を、身体の中に押し入れてしまうくらいの強さでまさぐり続けます。
『あっ! あーっ! あなた・・・ あぁっ!』
智美は、半年も前の夫との情交を思い出しながら、さらに指の動きを強くする。激しい指の動きにあわせるように、智美の心臓も激しく脈打つ。次第にスカートの中から、クチュクチュと淫らな水音も響き始めます。
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20200330
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