中10〚新しい夫婦の形〛4章第2話 22
中10〚新しい夫婦の形〛4章第2話 22
今頃妻の希美(のぞみ33歳)は園部君(28歳)に抱かれているのだろうか。僕(益岡健人35歳)の頭の中では二人が裸で抱き合っている姿をめぐらせていた。僕にしてくれたように、園部君のペニスを口に含む妻の姿。後ろから園部君に激しく突かれる希美の姿。形の良い妻の乳房は、園部君の手によっていくどもその形を変えられていく。そしてその先端の突起に音を出して吸い付く園部君の姿。僕は一晩中妄想をめぐらせていつの間にか眠りにつく。
次の日に目をさますと、もう昼近くだった。もちろんベッドの隣には妻の姿はない。僕はベッドを降りると、重くけだるい足をひきずってキッチンまで行き水道水で乾いたのどを潤す。すると玄関の鍵が開く音がした。妻の希美が出張から帰ってくる。
「おかえり。」僕は低い声で妻にそう言うと、そのまま希美の手を引き寝室へと連れて行った。立ったまま洋服を脱がせ、昨日の園部君との情事の痕跡がないかと、僕は丹念に妻の身体を調べる。だが希美はその間もずっと黙ったままだった。顔から足先まで妻の身体を丹念に調べたが、結局キスマークなどの痕跡を一つも見つけることは出来なかった。
僕は自分の興奮が抑えられなくなり、希美をベッドに寝かすと前戯(ぜんぎ:性交に先立って、互いの興奮を高めるために行われる行為)もせずに硬く怒張したペニスを妻の子宮に押し込んだ。ヌルッと抵抗なく希美の身体は僕を受け入れてくれる。
(ああぁぁ・・熱い・・・なんて気持ちいいんだ・・・やっぱり昨日もこうやって園部君を受け入れたのか・・・)僕は気持ちを高ぶらせたままいっきに妻の中で果ててしまった。その後二人で昼食を済ませてから、希美は掃除や溜まった洗濯物を片付け、普段の休日と同じように過ごす。夕食の時もあまり会話はなかった。
そして夜になり、僕は再び妻の希美を抱く。頭の中で目の前の妻は園部君に愛撫されて悶えていた。その日、希美とは身体は合わせたが、心は向き合わないまま一日が終わろうとしている時です。『どうして出張のことを聞かないの?』明りの消えた寝室の中で、突然妻が口を開いた。
結局僕は何を怖がっていたのだろうか?希美が園部君に抱かれることを期待しておきながら、半面その事実を知りたくないという自分がいる。だから、希美が帰ってきてから身体は興奮しておきながら、その事を聞こうとはしなかった。妻の背中を自分で押しておきながら、結果を見ようとはしない。結局僕は単なる小心者なのか?いや違う。僕は希美の亭主として、これから妻がどのように変化していくのかをじっくり見届ける権利があるのだ。
二人の間の重い空気が妻の一言(『どうして出張のことを聞かないの?』)でいっきに晴れたような気がした。「昨日園部君と何かあったのか?」僕は本当はとても知りたかったことをついに聞く勇気が持てた。そしてこれから妻が進化していくさまをじっくり鑑賞する楽しみを得る。『何もなかったわ・・あなたが期待しているようなことは・・。』希美の返答は僕が期待していたものとは正反対だった。
2015/06/16
今頃妻の希美(のぞみ33歳)は園部君(28歳)に抱かれているのだろうか。僕(益岡健人35歳)の頭の中では二人が裸で抱き合っている姿をめぐらせていた。僕にしてくれたように、園部君のペニスを口に含む妻の姿。後ろから園部君に激しく突かれる希美の姿。形の良い妻の乳房は、園部君の手によっていくどもその形を変えられていく。そしてその先端の突起に音を出して吸い付く園部君の姿。僕は一晩中妄想をめぐらせていつの間にか眠りにつく。
次の日に目をさますと、もう昼近くだった。もちろんベッドの隣には妻の姿はない。僕はベッドを降りると、重くけだるい足をひきずってキッチンまで行き水道水で乾いたのどを潤す。すると玄関の鍵が開く音がした。妻の希美が出張から帰ってくる。
「おかえり。」僕は低い声で妻にそう言うと、そのまま希美の手を引き寝室へと連れて行った。立ったまま洋服を脱がせ、昨日の園部君との情事の痕跡がないかと、僕は丹念に妻の身体を調べる。だが希美はその間もずっと黙ったままだった。顔から足先まで妻の身体を丹念に調べたが、結局キスマークなどの痕跡を一つも見つけることは出来なかった。
僕は自分の興奮が抑えられなくなり、希美をベッドに寝かすと前戯(ぜんぎ:性交に先立って、互いの興奮を高めるために行われる行為)もせずに硬く怒張したペニスを妻の子宮に押し込んだ。ヌルッと抵抗なく希美の身体は僕を受け入れてくれる。
(ああぁぁ・・熱い・・・なんて気持ちいいんだ・・・やっぱり昨日もこうやって園部君を受け入れたのか・・・)僕は気持ちを高ぶらせたままいっきに妻の中で果ててしまった。その後二人で昼食を済ませてから、希美は掃除や溜まった洗濯物を片付け、普段の休日と同じように過ごす。夕食の時もあまり会話はなかった。
そして夜になり、僕は再び妻の希美を抱く。頭の中で目の前の妻は園部君に愛撫されて悶えていた。その日、希美とは身体は合わせたが、心は向き合わないまま一日が終わろうとしている時です。『どうして出張のことを聞かないの?』明りの消えた寝室の中で、突然妻が口を開いた。
結局僕は何を怖がっていたのだろうか?希美が園部君に抱かれることを期待しておきながら、半面その事実を知りたくないという自分がいる。だから、希美が帰ってきてから身体は興奮しておきながら、その事を聞こうとはしなかった。妻の背中を自分で押しておきながら、結果を見ようとはしない。結局僕は単なる小心者なのか?いや違う。僕は希美の亭主として、これから妻がどのように変化していくのかをじっくり見届ける権利があるのだ。
二人の間の重い空気が妻の一言(『どうして出張のことを聞かないの?』)でいっきに晴れたような気がした。「昨日園部君と何かあったのか?」僕は本当はとても知りたかったことをついに聞く勇気が持てた。そしてこれから妻が進化していくさまをじっくり鑑賞する楽しみを得る。『何もなかったわ・・あなたが期待しているようなことは・・。』希美の返答は僕が期待していたものとは正反対だった。
2015/06/16
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