『妻の貸し出し』パート56
短A『妻の貸し出し』パート56
日曜日の朝、二人は“勉強会”を開いた。テキストは(以下パート52を参照)
見出し=伊藤美玖さんとお付き合いがしたい。 第1項目=伊藤さんは結婚をされているが、私は美玖さんをご主人から奪うというようなことは一切考えていません。ご家庭の幸せを破壊する気も毛頭(毛の先ほども)ありません。 第2項目=純粋に大人の男女交際が大前提で第1項に関連して伊藤さんとの結婚は考えていません。 第3項目=第2項に関連して、健全な交際を旨として決してセックスフレンドのようなものではありません。 第4項目=仕事も家庭もあるのは承知しています。その中の伊藤さんが自由になる短い時間の範囲で私と一緒にいてほしい。 第5項目=第4項に関連するが貴重な自由時間に対して相当分の対価を支払います(決して援助交際のようなものではありません)。以上の項目を了解して頂く。
という高橋さんのメモ(契約書?)を再検討してみる。こんなことに夢中になること自体がおかしいのであるが、その時は僕も美玖も真剣だった。
先ず《見出し》については異論がなかった。(普通は異常なことではあるが。)つぎに検討する《第1項目》にも問題は無いようだが、次の項目にもあるように高橋さんは結婚する気はないということらしい。続けての《第2・3項目》は“大人の男女交際”と“セックスフレンド”いう語句に反応があった。美玖が『要君は最終的には私が主任とセックスフレンドになることが目的でしょ。』と言うが「それは違うよ。最近体調が良くなったとはいえ。充分に美玖を満足させてやれていないと反省してるんだ。だから男女交際ってはいろいろな事の内にHも入ると考えてほしい。」という僕に、『私は今の生活に満足してるよ。要君の考え過ぎだと思う。正直どこかへ旅行したいとか遊園地に遊びに行きたいという気持ちは少しあるけど、こうして私の横に要君がいれば幸せだよ。』と言ってくる。僕が「セックスは満足?」と訊ねると『う~ん・・・最近は・・頑張ってくれるから・・。』と少し歯切れが悪い。
「わかった。成り行きでいいよ。美玖がしたかったら僕はかまわないから。」と告げる。美玖は慌てたように『そんなことなるわけないよ。お茶飲んだり、食事するだけだからね・・・。』
僕はニヤリと「最初はそれでいいよ。はじめから過激だとね・・・。」の発言に美玖は不服そうだった。
《第4・5項目》が一番対立する。僕が「うちも家計が厳しいから美玖の貴重な時間を割く訳だしいいんじゃないかな。時間制?それとも手をつないだら千円とか?」って会話が堅くなるのを防ぐためにくだけてみせる。それが美玖の癇に障ったらしい。『私はコールガールなの?そんなにお金に困ってないわ。2人とも働いているじゃない。』と結構真剣に怒っていた。
僕は「労働に対する正当な対価だよ。それに2年後には子供が出来るしね。貯金もしなきゃ。美玖のサイドビジネスと割り切るよ。家でおとなしくお留守番しているからさ。」とのゴマカシに近い論に、『わかりました。オ・モ・テ・ナ・シね。なんでもして稼ぎます。赤ちゃんのために。』と開き直る。『要の欲望に応えてあげるわ。キスとかいろいろ・・ね。』と小悪魔の微笑を浮かべる。
嫌な予感がするけど、興味というか好奇心の方が勝(まさ)っている。僕は「全体としてはこれでいいんじゃない。あとはこれを正式な契約書にしてもらおう。」って提案。そうすると、美玖が真剣な顔で、『あの・・・』と言いかける、「何だい?」と訊く。
日曜日の朝、二人は“勉強会”を開いた。テキストは(以下パート52を参照)
見出し=伊藤美玖さんとお付き合いがしたい。 第1項目=伊藤さんは結婚をされているが、私は美玖さんをご主人から奪うというようなことは一切考えていません。ご家庭の幸せを破壊する気も毛頭(毛の先ほども)ありません。 第2項目=純粋に大人の男女交際が大前提で第1項に関連して伊藤さんとの結婚は考えていません。 第3項目=第2項に関連して、健全な交際を旨として決してセックスフレンドのようなものではありません。 第4項目=仕事も家庭もあるのは承知しています。その中の伊藤さんが自由になる短い時間の範囲で私と一緒にいてほしい。 第5項目=第4項に関連するが貴重な自由時間に対して相当分の対価を支払います(決して援助交際のようなものではありません)。以上の項目を了解して頂く。
という高橋さんのメモ(契約書?)を再検討してみる。こんなことに夢中になること自体がおかしいのであるが、その時は僕も美玖も真剣だった。
先ず《見出し》については異論がなかった。(普通は異常なことではあるが。)つぎに検討する《第1項目》にも問題は無いようだが、次の項目にもあるように高橋さんは結婚する気はないということらしい。続けての《第2・3項目》は“大人の男女交際”と“セックスフレンド”いう語句に反応があった。美玖が『要君は最終的には私が主任とセックスフレンドになることが目的でしょ。』と言うが「それは違うよ。最近体調が良くなったとはいえ。充分に美玖を満足させてやれていないと反省してるんだ。だから男女交際ってはいろいろな事の内にHも入ると考えてほしい。」という僕に、『私は今の生活に満足してるよ。要君の考え過ぎだと思う。正直どこかへ旅行したいとか遊園地に遊びに行きたいという気持ちは少しあるけど、こうして私の横に要君がいれば幸せだよ。』と言ってくる。僕が「セックスは満足?」と訊ねると『う~ん・・・最近は・・頑張ってくれるから・・。』と少し歯切れが悪い。
「わかった。成り行きでいいよ。美玖がしたかったら僕はかまわないから。」と告げる。美玖は慌てたように『そんなことなるわけないよ。お茶飲んだり、食事するだけだからね・・・。』
僕はニヤリと「最初はそれでいいよ。はじめから過激だとね・・・。」の発言に美玖は不服そうだった。
《第4・5項目》が一番対立する。僕が「うちも家計が厳しいから美玖の貴重な時間を割く訳だしいいんじゃないかな。時間制?それとも手をつないだら千円とか?」って会話が堅くなるのを防ぐためにくだけてみせる。それが美玖の癇に障ったらしい。『私はコールガールなの?そんなにお金に困ってないわ。2人とも働いているじゃない。』と結構真剣に怒っていた。
僕は「労働に対する正当な対価だよ。それに2年後には子供が出来るしね。貯金もしなきゃ。美玖のサイドビジネスと割り切るよ。家でおとなしくお留守番しているからさ。」とのゴマカシに近い論に、『わかりました。オ・モ・テ・ナ・シね。なんでもして稼ぎます。赤ちゃんのために。』と開き直る。『要の欲望に応えてあげるわ。キスとかいろいろ・・ね。』と小悪魔の微笑を浮かべる。
嫌な予感がするけど、興味というか好奇心の方が勝(まさ)っている。僕は「全体としてはこれでいいんじゃない。あとはこれを正式な契約書にしてもらおう。」って提案。そうすると、美玖が真剣な顔で、『あの・・・』と言いかける、「何だい?」と訊く。
- 関連記事
-
- 『妻の貸し出し』パート43 (2014/06/25)
- 『妻の貸し出し』パート44 (2014/06/26)
- 『妻の貸し出し』パート45 (2014/06/27)
- 『妻の貸し出し』 パート46 (2014/06/29)
- 『妻の貸し出し』パート47 (2014/07/04)
- 『妻の貸し出し』 パート48 (2014/07/09)
- 『妻の貸し出し』 パート49 (2014/07/10)
- 短A『妻の貸し出し』 パート50 (2014/07/14)
- 『妻の貸し出し』 パート51 (2014/07/15)
- 『妻の貸し出し』 パート52 (2014/07/17)
- 『妻の貸し出し』パート53 (2014/07/22)
- 『妻の貸し出し』パート54 (2014/08/02)
- 『妻の貸し出し』パート55 (2014/08/13)
- 『妻の貸し出し』パート56 (2014/08/17)
- 『妻の貸し出し』パート57 完 (2014/08/27)
コメント
コメントの投稿